JP4099243B2 - 遊技機制御基板の照合判定情報及び遊技機情報の暗号化通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、回胴式遊技機等の制御基板に組み込まれた遊技機制御用のマイクロコンピュータチップが正規のものであるか否を判定すると共に遊技機の制御基板から送信される遊技機の各種情報を取り込む機能を有する通信チップとホール等の各遊技機の出玉情報等を管理するホストコンピュータとを通信回線を介して送信するシステムにおいて送信情報を第三者に読み取れないように構成したものである。かつ送信情報が遊技機一台に関する情報が読み取られ解読されたとしても他のものに応用できないように構成することにより実質的に改造が防止できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機制御基板に組み込まれたマイクロコンピュータチップ(以下チップという)の制御プログラムチェックは、型式試験申請された時点で第三者検査機関が様々な角度からその内容の検討が慎重に行われるが、試験合格後は検査機関による管理を離れ、型式試験合格の認定を受けたプログラムが搭載された遊技機は遊技機メーカーが第三者監督機関に対して検定申請し、この検定に合格した製品が遊技場へ出荷されている。そしてこの合格したチップのプログラムが改変されないように内蔵又は外部ROMの内容についてセキュリティチェックするように構成されたものが発明されている。さらに外部装置により制御基板に組み込まれたチップが正規のものか照合判定を行い、その結果を外部へ通信できるように構成された照合回路付のものも発明されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の制御基板では、ROMだけを改造した場合にはチップ内外の照合回路によりプログラムの不正を検知することができるが、制御基板のチップそのものを取替えられた時には、不正の発見は困難な状況にあった。また照合回路を設け、該照合回路から照合結果を外部に通信するように構成されたものも通信に関するセキュリティが十分とはいえず、照合結果の通信データを改変される可能性もある。そこで本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑みなされたもので、遊技機の前記チップとは別個に装着される照合判定用通信チップによりチップが正規のものか否について照合することができると共に遊技機器の各種端子などから送信される各種情報を記憶しておくことが可能で、記憶した内容を外部のホストコンピュータ等にチップ毎に異なるキーコードに基づいて暗号化を行い、暗号化出力情報として送信できるように構成されたシステムを提供することを目的とする。また各遊技機との通信において、第三者にかかる秘密情報が読み取られることのないように特殊な暗号化処理を施すようにしたものである。さらに通信チップを含めて第三者が制御チップ等を偽造することが不可能なものを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、遊技機を制御するためのプログラムが搭載された遊技機制御用のマイクロコンピュータチップが正規のものか否を判定する照合判定回路と、前記マイクロコンピュータチップから送信される大当たり、中当たり及び/又は出玉に関する遊技機情報を記憶する遊技機情報入力回路と、照合判定回路及び遊技機情報入力回路の出力情報をチップ固有のキーコードに基づき暗号化する第1暗号・復号化回路と、前記第1暗号・復号化回路の出力情報を外部へ通信するための第1通信回路と、チップに格納された固有のキーコードKiを外部へ通信するための第2通信回路と、前記回路の各処理を行う中央処理装置(CPU)とからなる各遊技機に装着される照合判定用通信チップと、前記照合判定用通信チップの第2通信回路から送信された固有キーコードKiを受信する第2通信回路と、該第2通信回路で受信した固有キーコードK1〜Knを各通信チップ別に格納する固有キーコード格納メモリーと、前記照合判定用通信チップの第1通信回路を介して送信された照合判定回路又は遊技機情報入力回路の暗号化出力情報を固有キーコード格納メモリーに記憶されたチップ固有のキーコードに基づき復号化する第1暗号・復号化回路と、該第1暗号・復号化回路で復号化された情報を格納する判定結果・遊技情報格納メモリーとで構成されたホストコンピュータとからなり、前記各照合判定通信チップに設置した第1通信回路,第2通信回路及びホストコンピュータに設置した第1通信回路,第2通信回路がそれぞれ一つの通信回路で構成され、該第1通信回路及び第2通信回路への情報の送信及び該通信回路の受信情報の配信が切り替えスイッチで行われることを特徴とする遊技機制御基板の照合判定情報及び遊技機情報の暗号化通信システムにより本目的を達成する。
【0005】
請求項2の発明は、遊技機を制御するためのプログラムが搭載された遊技機制御用のマイクロコンピュータチップが正規のものか否を判定する照合判定回路と、前記マイクロコンピュータチップから送信される大当たり、中当たり及び/又は出玉に関する遊技機情報を記憶する遊技機情報入力回路と、照合判定回路及び遊技機情報入力回路の出力情報をチップ固有のキーコードに基づき暗号化する第1暗号・復号化回路と、前記第1暗号・復号化回路の出力情報を外部へ通信するための第1通信回路と、チップに格納された固有のキーコードKiを外部へ通信するための第2通信回路と、前記回路の各処理を行う中央処理装置(CPU)とからなる各遊技機に装着される照合判定用通信チップと、前記照合判定用通信チップの第2通信回路を介して送信された固有キーコードを受信する第2通信回路と、該送信された固有キーコードをチップ別に格納する固有キーコード格納メモリーと、該固有キーコード格納メモリーに格納された各チップ毎の固有キーコードを送信する第3通信回路とからなるチップの固有キーコードを読み取り装置と、前記読み取り装置の第3通信回路から固有キーコードを受信する第3通信回路と、該第3通信回路で受信した固有キーコードを各通信チップ別に格納する固有キーコード格納メモリーと、前記照合判定用通信チップの第1通信回路を介して送信された照合判定回路又は遊技機情報入力回路の暗号化出力情報を固有キーコード格納メモリーに記憶されたチップ固有のキーコードに基づき復号化する第1暗号・復号化回路と、該第1暗号・復号化回路で復号化された情報を格納する判定結果・遊技情報格納メモリーとで構成されたホストコンピュータとからなる遊技機制御基板の照合判定情報及び遊技機情報の暗号化通信システムである。
【0006】
【作用】
本発明にかかる装置では、各遊技機の制御基板には照合判定用通信チップが装着されており、かつ各通信チップにはチップ固有のキーコードが格納されており、該固有キーコードを用いて第1暗号・復号化回路が、遊技機の照合判定結果及び遊技機の情報を暗号化した状態で第1通信回路を介して外部に送信するように構成されている。しかして、各通信用チップから送信されるデータを復号化するためには、通信用チップに組み込まれた第1暗号・復号化回路と同じ回路が必要であると共に各通信チップの暗号化のための固有キーコードとが必要となる。そのためホストコンピュータには、第1通信回路を介して受信するデータを復号化するための第1暗号・復号化回路が組み込まれている。一方復号化するために必要な、チップ固有のキーコードKiは、チップそのものが製造メーカーからランダムに異なる固有のキーコードKiが組み込まれている関係から、遊技機として製造販売された後に固有キーコードは遊技機から読み込む必要がある。そこで請求項1の発明では、ホストコンピュータから各通信チップに対して固有キーコードを出力するように指示された時に、各通信チップの通信回路2を介して暗号化のための固有キーコードがホストコンピュータ側に送信され、ホストコンピュータ側では第2通信回路を介して受信した各チップ別の固有キーコードを台番号と共に格納メモリーに記憶する。
【0007】
また、請求項2の発明では、キーコード読み取り装置を各遊技機の制御基板に装着された通信チップに接続することにより、一台づつ通信チップの固有キーコードKiを取り出し、これを読み取り装置の固有キーコード格納メモリーに記憶させていく。そして全ての遊技機の通信チップの固有キーコードK1〜Knを記憶できた時点で、今度は第3通信回路を介してホストコンピュータの第3通信回路に対して送信し、ホストコンピュータは各通信チップ単位別に固有キーコードを固有キーコード格納メモリーに記憶することになる。
【0008】
以上の作業によりホストコンピュータの固有キーコード格納メモリーには、各チップ毎の固有キーコードが記憶されたことになり、第1通信回路を介して各通信チップにアクセスする度に応答で送信される暗号化された照合判定結果又は各種遊技機情報が送信され、ホストコンピュータはアクセスしたチップ固有のキーコードを格納メモリーから読み出しながら第1暗号・復号化回路で情報を復号化しこれらの情報を判定結果情報又は各種遊技機の情報としてメモリーに格納することが可能となる。また通信チップを遊技機制御用のマイクロコンピュータチップに内蔵させた場合にも前述同様に作用する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図示された実施例に従って詳細に説明する。図1及び図2において1は、遊技機制御基板に搭載された制御プログラムが格納されたマイクロコンピュータチップ(以下チップという)であり、該チップ1の出力端子は照合判定用通信チップ2と接続されている。この通信チップ2は、接続されたチップ1が正規のものか否かを照合すると共に該判定結果を記憶するための照合判定回路3と、遊技機から送信される大当たり情報、中当たり情報等の各種情報を遊技機情報として記憶するための遊技機情報入力回路4と、前記照合判定回路3及び遊技機情報入力回路4の出力端子と接続され、該回路3又は回路4から送信される情報データを暗号化するための第1暗号・復号化回路5と、該回路5に対して暗号化するためのチップ固有のキーコードを出力する固有キーコード格納メモリー6と、前記メモリー6に格納された固有キーコードを通信のために暗号化する第2暗号・復号化回路7と、前記第1暗号・復号化回路5又は第2暗号・復号化回路7の出力データのいずれかを通信回路8に送信接続するための切り替えスイッチ9と、前記各種回路3,4,5,7,8及び切り替えスイッチ9の作動を制御する中央処理装置(CPU)10とで構成されている。
【0010】
12は各ホールに設置された遊技機の台アドレスの出力を行うと共に各通信チップ2との通信管理を行う集中端子板であり、該集中端子板12は通信回線を介してホストコンピュータ14と回線接続されている。このホストコンピュータ14は主に、前記通信チップと同一のプロトコルで作成された通信回路16と、該通信回路16が受信したデータを第1暗号・復号化回路17又は第2暗号・復号化回路18に切り替え接続するための切り替えスイッチ19と、前記第2暗号・復号化回路18で復号化された各通信チップ2固有の暗号化キーコードを台のアドレス単位で記憶するための固有キーコード格納メモリー20と、該各チップ単位の固有キーコードに基づき通信回路16を介して送信されたデータを復号化する第1暗号・復号化回路17の出力端子と接続された判定結果・遊技機情報格納メモリー21とホストコンピュータ14の各種回路等を制御するホスト側中央処理装置(CPU)22とで構成されている。従って、各遊技機とホストコンピュータ14との接続は、図2に示すように集中端子板12を介してホストコンピュータ14に対してパラレルに通信用チップは接続された状態となる。
【0011】
図3に示すものは本発明の第2実施例を示すもので、1は、遊技機制御基板に搭載された制御プログラムが格納されたマイクロコンピュータチップ(以下チップという)であり、該チップの出力端子は照合判定用通信チップ2と接続されている。この通信チップ2は、接続されたチップ1が正規のものか否かを照合すると共に該判定結果を記憶するための照合判定回路3と、遊技機から送信される大当たり情報、中当たり情報等の各種情報を遊技機情報として記憶するための遊技機情報入力回路4と、前記照合判定回路3及び遊技機情報入力回路4の出力端子と接続され、該回路3又は回路4から送信される情報データを暗号化するための第1暗号・復号化回路5と、該回路5に対して暗号化するためのチップ固有のキーコードを出力する固有キーコード格納メモリー6と、前記メモリー6に格納された固有キーコードを通信のために暗号化する第2暗号・復号化回路7と、前記第1暗号・復号化回路5で暗号化されたデータをホストコンピュータ14に向けて送信するための第1通信回路8aと第2暗号・復号化回路7で暗号化された固有キーコードを外部へ送信するための第2通信回路8bと、各回路及び通信回路の作動を制御する中央処理装置(CPU)10とで構成されている。
【0012】
24は、通信チップ2の固有キーコードを取り出すための固有キーコード読み取り装置であり、該読み取り装置24は前記第2通信回路と同一のプロトコルで作成された第2通信回路25と、該第2通信回路25で受信したデータを復号化する第2暗号・復号化回路26と、該第2暗号・復号化回路26で復号化されて出力された通信チップ固有のキーコードを記憶するための固有キーコード格納メモリー27と、固有キーコード格納メモリー27から出力されるデータを再び暗号化するための第3暗号・復号化回路28と、該第3暗号・復号化回路28で出力された暗号化データをホストコンピュータ14に向けて送信する第3通信回路29とで構成されている。
【0013】
ホストコンピュータ14は、前述第1実施例と異なり通信チップ2からの送信を受信するための第1通信回路16aと、該第1通信回路16aの出力データを復号化するための第1暗号・復号化回路17と、該第1暗号・復号化回路17で復号化された遊技機情報等を記憶するための判定結果・遊技機情報格納メモリー21と、前記読み取り装置24の第3通信回路29から送信されるデータを受信するための第3通信回路16cと、該第3通信回路16cから出力された暗号化固有キーコードを復号化するための第3暗号・復号化回路30と、該第3暗号・復号化回路30から出力される各通信チップ毎の異なる固有キーコードを記憶するための固有キーコード格納メモリー20とからなり、前記第1暗号・復号化回路17は固有キーコード格納メモリー20に格納された各チップ単位の固有キーコードを随時読み出しながら復号化するように構成されている。また第2暗号・復号化回路及び第3暗号・復号化回路には、あらかじめ暗号化するためのキーコードが組み込まれている。尚、ホストコンピュータ14と各通信チップ2とのデータのやり取りは前述同様に集中端子板12を介して台アドレスを確認しながら通信が行われる。従って、ホストコンピュータ14が各チップ固有のキーコードを読み取った後は、第2実施例の場合にも図2に示すようにホストコンピュータ14に対してパラレル接続された状態となる。尚接続の仕方はパラレルに限定されるものではなくシリアルでも他の接続方式でも差し支えない。
【0014】
以上述べたように本実施例にかかる装置では以下のようにチップ固有のキーコードをホストコンピュータに取り込むことになる。そこで各実施例における通信チップ固有のキーコードの取り込み方法について説明する。第1実施例のものでは、図1に示すようにホストコンピュータ14から各通信チップ2に対して固有キーコードの出力を促す。すると各通信チップ2内のCPU10は固有キーコード格納メモリー6に対して固有キーコードKiの出力命令を出す。すると固有キーコード格納メモリー6から出力された固有キーコードKiは第2暗号・復号化回路7に入力され、該第2暗号・復号化回路7内に入力されている暗号化キーコードに基づき暗号化が行われる(Ki ’)。暗号化された固有キーコードKi ’は、切り替えスイッチ9を介して通信回路8に伝送され、該通信回路8からホストコンピュータ14に向けて送信される。
【0015】
ホストコンピュータ14側では、通信チップ2に対して固有キーコードの出力命令を出した関係で、通信回路16と第2暗号・復号化回路18とが接続状態となるように切り替えスイッチ19を切り替えている。その結果集中端子板12を介して送信された各通信チップの暗号化固有キーコードKi ’は、通信回路16から第2暗号・復号化回路18に入力される。この第2暗号・復号化回路18には前述通信チップ2と同じ暗号・復号化回路が組み込まれているので、固有キーコードKiに復号化される。復号化された固有キーコードKiは、順次固有キーコード格納メモリー20に記憶されていく。ここでは、CPU22は、遊技機の台のアドレス単位で固有キーコードを格納していくことになる。全て通信チップ2に関する固有キーコードK1〜Knを格納した時点で固有キーコードの取り込み作業は終了する。尚、一旦固有キーコードを取り込んだ後は、第三者がこのシステムを利用できないようセキュリティの面からホストコンピュータ14の第2暗号・復号化回路18を取り外すようにすると良い。また、固有キーコードの取り込みは、秘密を保持する必要があることまたホール側が知っておく必要がないことから、ホストコンピュータ14から所定のコマンドが通信チップ2に対して送信された時にのみ、暗号化固有キーコードを出力するようにあらかじめ通信チップ2にセッティングしておくと良い。
【0016】
次に図3に示す第2実施例のものでは、ホストコンピュータ14とは別に固有キーコード取り出し装置24を設け、該取り出し装置24から第2通信回路を介して各遊技機の個々の通信チップ2の第2通信回路8bと接続し、固有キーコード出力命令を出す。すると各通信チップ2内の固有キーコード格納メモリー6に格納された固有キーコードKiは、まず第2暗号・復号化回路7で暗号化され(Ki’)、第2通信回路8bを介して取り出し装置24に対してシリアル信号として送信される。送信された暗号化固有キーコードKi’は、第2暗号・復号化回路26において復号化され、固有キーコード格納メモリー27に記憶される。このようにして取り出し装置24をホールに設置された全ての遊技機の通信チップと接続することにより全ての固有キーコードK1〜Knを記憶した時点で取り込み作業は終了する。次に、取り出し装置24をホストコンピュータ14と接続する。取り出し装置24に格納された固有キーコードは、第3暗号・復号化回路28において再度暗号化され、第3通信回路29を介してホストコンピュータ14に送信される。ホストコンピュータ14側は第3通信回路16cを介して受信した暗号化固有キーコードを第三暗号・復号化回路30において復号化し、復号化された固有キーコードK1〜Knは固有キーコード格納メモリー20に全て記憶される。以上のように全ての遊技機の通信チップ2の固有キーコードを取り出し、これをホストコンピュータ14のメモリー20に格納した後は、装置24を第三者検査機関側が持ち帰り、検査機関以外の第三者が利用できないようにする。尚、前記取り出し装置24により固有キーコードKiを取り込むに際して、併せて当該通信チップ2の台番号を装置24のキーボード等により入力するようにすれば、後々の遊技機の管理にするのに好ましい。
【0017】
以上のように各通信チップ2の固有キーコードK1〜Knを取り込むことにより図2に示すようにホストコンピュータ14は各通信チップ2の固有キーコードと同一のものを持った状態となる。かかる状態においてホストコンピュータ14は通信チップ2を介して各遊技機を管理することになる。すなわち、各通信チップの照合判定回路3は遊技機のリセット時等に遊技機制御用基板に搭載されたマイクロコンピュータチップ1が正規のものであるか否について、照合を行いその判定結果は回路3のメモリーに格納される。他方遊技機の稼働状態における各遊技機の大当たり情報、出玉情報等の遊技機情報は遊技機制御用チップから送信され、そのデータは遊技機情報入力回路4に格納される。そしてホストコンピュータ14から、所定の台のアドレス番号の通信チップ2に対して当該格納した情報の転送命令が出された時に、通信チップ2からホストコンピュータ14に向けて各種データが送信される。通信チップ2からの送信に際して照合判定回路3又は遊技機情報入力回路4に格納されたデータは、第1暗号・復号化回路5において固有のキーコードKiを元に暗号化され、通信回路8を介してホストコンピュータ14に向けて送信されるが途中集中端子板12が介して送信されることになる。ホストコンピュータ14の通信回路16で受信した暗号化データは、所定の台アドレスの通信チップ2に対応した固有のキーコードKiを固有キーコード格納メモリー20から取り出し、この固有キーコードKiに基づいて復号化が行われ、その復号化データは、判定結果・遊技機情報格納メモリー21に各台順に記憶されていくことになる。そしてこれら判定結果・遊技機情報格納メモリー21に格納された遊技機情報は、主にパチンコホール側が利用すれば良く、また判定結果の情報は、第三者検査機関等の不正防止する立場の人が閲覧できるようにすることにより、遊技機の不正取締りをホール内の全ての台について監視することが可能となる。
【0018】
尚、本実施例で使用するメモリーはEEPROM、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリーを使用することが好ましい。また、本実施例において、固有キーコードの送受信を暗号化した後に行うように構成したが、これに限定されるものではなくそのまま送信するように構成しても良い。また第2暗号・復号化回路及び第3暗号・復号化回路を異なるもので構成するものとしたが、これに限定されるものではなく、同一の暗号・復号化回路を用いても差し支えない。さらに本実施例では、照合判定様通信チップを遊技機制御様のマイクロコンピュータチップとは別個に装着した場合について説明したが、この照合判定用通信チップの回路の部分を直接マイクロコンピュータチップに組み込んで使用しても良い。
【0019】
【発明の効果】
本発明にかかるシステムは、ホールのホストコンピュータを利用することにより各遊技機の大当たり情報、出玉情報等の遊技機情報及び遊技機に搭載された制御プログラムが正規のものか否についてホール側及び第三者検査機関にとって一元管理が可能となる。その結果、遊技機の不正チェックが効率的に行えることになる。また、一元管理を行うに際して、各種情報がホストにインプットされるまでに途中で第三者にアクセスされたりしても、簡単には読み取れないように暗号化すると共に例え一つの遊技機に関する暗号化に関する情報が解読されたとしても各通信チップに格納された暗号化回路に利用する固有キーコードを異なるものとしているために、解読された情報は他の遊技機には利用できないことからセキュリティが高いものとなる。その結果通信チップを含めたマイクロコンピュータチップの偽造そのものが不可能
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる装置の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】 本発明にかかる装置の第1実施例の管理状態を示すブロック図である。
【図3】 本発明にかかる装置の第2実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 遊技機制御用チップ
2 通信チップ
3 照合判定回路
4 遊技機情報入力回路
5,17 第1暗号・復号化回路
6,27,20 固有キーコード格納メモリー
7,18 第2暗号・復号化回路
8 通信回路
8a,16a 第1通信回路
8b,25 第2通信回路
16c,29 第3通信回路
10 中央処理装置(CPU)
12 集中端子板
14 ホストコンピュータ
16 通信回路
9,19 切り替えスイッチ
21 判定結果・遊技機情報格納メモリー
22 ホスト中央処理装置(CPU)
28,30 第3暗号・復号化回路
Claims (4)
- 遊技機を制御するためのプログラムが搭載された遊技機制御用のマイクロコンピュータチップが正規のものか否を判定する照合判定回路と、前記マイクロコンピュータチップから送信される大当たり、中当たり及び/又は出玉に関する遊技機情報を記憶する遊技機情報入力回路と、照合判定回路及び遊技機情報入力回路の出力情報をチップ固有のキーコードに基づき暗号化する第1暗号・復号化回路と、前記第1暗号・復号化回路の出力情報を外部へ通信するための第1通信回路と、チップに格納された固有のキーコードKiを外部へ通信するための第2通信回路と、前記回路の各処理を行う中央処理装置(CPU)とからなる各遊技機に装着される照合判定用通信チップと、前記照合判定用通信チップの第2通信回路から送信された固有キーコードKiを受信する第2通信回路と、該第2通信回路で受信した固有キーコードK1〜Knを各通信チップ別に格納する固有キーコード格納メモリーと、前記照合判定用通信チップの第1通信回路を介して送信された照合判定回路又は遊技機情報入力回路の暗号化出力情報を固有キーコード格納メモリーに記憶されたチップ固有のキーコードに基づき復号化する第1暗号・復号化回路と、該第1暗号・復号化回路で復号化された情報を格納する判定結果・遊技情報格納メモリーとで構成されたホストコンピュータとからなり、前記各照合判定通信チップに設置した第1通信回路,第2通信回路及びホストコンピュータに設置した第1通信回路,第2通信回路がそれぞれ一つの通信回路で構成され、該第1通信回路及び第2通信回路への情報の送信及び該通信回路の受信情報の配信が切り替えスイッチで行われることを特徴とする遊技機制御基板の照合判定情報及び遊技機情報の暗号化通信システム。
- 遊技機を制御するためのプログラムが搭載された遊技機制御用のマイクロコンピュータチップが正規のものか否を判定する照合判定回路と、前記マイクロコンピュータチップから送信される大当たり、中当たり及び/又は出玉に関する遊技機情報を記憶する遊技機情報入力回路と、照合判定回路及び遊技機情報入力回路の出力情報をチップ固有のキーコードに基づき暗号化する第1暗号・復号化回路と、前記第1暗号・復号化回路の出力情報を外部へ通信するための第1通信回路と、チップに格納された固有のキーコードKiを外部へ通信するための第2通信回路と、前記回路の各処理を行う中央処理装置(CPU)とからなる各遊技機に装着される照合判定用通信チップと、前記照合判定用通信チップの第2通信回路を介して送信された固有キーコードを受信する第2通信回路と、該送信された固有キーコードをチップ別に格納する固有キーコード格納メモリーと、該固有キーコード格納メモリーに格納された各チップ毎の固有キーコードを送信する第3通信回路とからなるチップの固有キーコードを読み取り装置と、前記読み取り装置の第3通信回路から固有キーコードを受信する第3通信回路と、該第3通信回路で受信した固有キーコードを各通信チップ別に格納する固有キーコード格納メモリーと、前記照合判定用通信チップの第1通信回路を介して送信された照合判定回路又は遊技機情報入力回路の暗号化出力情報を固有キーコード格納メモリーに記憶されたチップ固有のキーコードに基づき復号化する第1暗号・復号化回路と、該第1暗号・復号化回路で復号化された情報を格納する判定結果・遊技情報格納メモリーとで構成されたホストコンピュータとからなる遊技機制御基板の照合判定情報及び遊技機情報の暗号化通信システム。
- 前記格納メモリーがEEPROM又はフラッシュメモリーで構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機制御基板の照合判定情報及び遊技機情報の暗号化通信システム。
- 前記照合判定用通信チップが、遊技機制御用のコンピュータマイクロチップに内蔵させたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の遊技機制御基板の照合判定情報及び遊技機情報の暗号化通信システム。
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