JPH1024145A - 遊技機検査用集中端子板 - Google Patents

遊技機検査用集中端子板

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JPH1024145A
JPH1024145A JP18388596A JP18388596A JPH1024145A JP H1024145 A JPH1024145 A JP H1024145A JP 18388596 A JP18388596 A JP 18388596A JP 18388596 A JP18388596 A JP 18388596A JP H1024145 A JPH1024145 A JP H1024145A
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JP
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gaming machine
inspection
chip
data
control board
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JP18388596A
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Nobumasa Imai
信正 今井
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L II TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 遊技機制御基板とは別個に検査用集中端子板
を設け、チップの照合を行うとともに、送信される各種
データを積算的に記憶し、外部から記憶したデータを引
き出すことが出来るようにする。 【解決手段】 遊技機の制御プログラムと識別コードを
書込んだ内蔵ROM及び識別回路を有するチップを有す
る制御基板1と、通信を行う通信回路と、チップの照合
を行う機能と、正規の場合遊技機の作動を許可する構成
において、照合手段が正規のチップに格納された暗号化
アルゴリズムと同一のもので構成する。作動を許可され
た遊技機から送信される各種データを積算値として記憶
し、外部検査装置9に出力するインターフェース回路1
0を有する。各種データはフラッシュメモリー又はEE
PROM等に積算情報として格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ、回胴式
遊技機等における遊技機の制御基板に組み込まれたアプ
リケーションプログラム及び該プログラムに基づき遊技
機を制御するためのマイクロプロセッサーが正規のもの
であるか否について照合すると共に遊技機から送信され
る各種情報を積算する機能を有する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来のプログラムのチェックは、型式試験
申請された時点で第三者検査機関が様々な角度からその
内容の検討が慎重に行われるが、試験合格後は検査機関
による管理を離れ、型式試験合格の認定を受けたプログ
ラムが搭載された遊技機は遊技機メーカーが第三者監督
機関に対して検定申請し、この検定に合格した製品が遊
技場へ出荷されている。そして、マイクロコンピュータ
チップ(以下チップという)内に書き込まれたROM上
のプログラムにさらに機器毎の識別コードを付与し、さ
らに特定の暗号化アルゴリズムにて暗号化した識別コー
ドを付与し、またアドレス上のプログラム、識別コード
及び暗号化識別コードを順次走査しながら所定のアルゴ
リズムにて算出した認証データを書き込んでおき、照合
装置等でプログラム内容を検査する時にチップ内蔵RO
Mに書き込まれた認証データが合致しているか否かをチ
ップ内に設けた照合回路にてチェックできるようにす
る。さらに外部装置によりチップ内の識別コード、暗号
化識別コード及び認証データ等のROMデータの内容を
簡単に読み込みに行けないようにチップ・照合装置間に
認識コードを付与し、照合回路から送出された認識コー
ドとチップの持つ認識コードとが一致した時にチップか
ら照合回路に対して内蔵ROM及びRAMのデータを出
力するようにしたチップが発明されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の制御基板では、内蔵ROMだけを改造した場合に
はチップ内の照合回路によりプログラムの不正を検知す
ることができるが、制御基板のチップそのものを取替え
られた時には、目視に頼らざるを得ない状況となる。そ
こで本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑みなされたも
ので、遊技機の制御基板と別個に装着される検査用集中
端子板によりチップなどが正規のものか否について照合
することができると共に遊技機器の各種端子などから送
信される各種情報を積算的に記憶しておくことが可能
で、記憶した内容を外部から引き出すことができるよう
にすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、その
内部に遊技機のアプリケーションプログラムと所定のア
ルゴリズムにより暗号化された機器毎の識別コードが書
き込まれた内蔵ROM及び暗号化アルゴリズムを有する
識別回路を有するチップを有する遊技機制御基板1と通
信のやりとりを行う通信回路と、該通信回路と接続され
た遊技機制御基板1内のチップが正規のものか否かを暗
号化データを送信した後の復号化データの照合によりC
PUの照合を行う機能と、前記照合の結果正規と判断し
た場合に遊技機の作動を許可し、許可された遊技機の作
動より送信される遊技機に関する図柄停止信号(又はス
トップ信号)、大当たり信号、小当たり信号、補給玉
(若しくは投入メダル数)、回収玉数(払出しメダル
数)のデータが入力され、これらを積算値として記憶す
る機能と、前記記憶した図柄停止信号(又はストップ信
号)、大当たり信号、小当たり信号、補給玉(若しくは
投入メダル数)、回収玉数(払出しメダル数)などのデ
ータを外部検査装置からの指示があった時にに検査装置
9に出力する機能を有する検査用集中端子板インターフ
ェース回路10とからなり、前記CPU6内に格納され
る図柄停止信号(又はストップ信号)、大当たり信号、
小当たり信号、補給玉(若しくは投入メダル数)、回収
玉数(払出しメダル数)などのデータがフラッシュメモ
リー又はEEPROM等に積算情報として格納されるよ
うに構成された遊技機検査用集中端子板により本目的を
達成する。尚、検査用集中端子板の記憶手段は、フラッ
シュメモリー若しくはEEPROM等の不揮発性メモリ
ーで構成すると良い。また前記遊技機検査用集中端子板
の照合手段としては、正規の遊技機制御基板のチップに
格納されている暗号化アルゴリズムと同一のものが組み
込まれていれば、遊技機制御基板のチップが正規のもの
であれば一つのデータから暗号化される値は一つしかな
くこれを比較することにより簡単に検査することができ
る。
【0005】
【作用】本発明にかかる装置では、遊技機制御基板に装
着されたチップが第三者検査機関で検査を受けた正規の
ものであるか否かを遊技機の起動当初に本来制御基板自
体が行う遊技機制御プログラムが格納された内蔵ROM
のセキュリティチェックと共に当該チェックを行ってい
るチップ自体が正規のものであるか否かについて照合を
行い、照合結果が正規と判断されたものについて遊技機
の作動を許可する。そして遊技機が作動して遊技者がプ
レイした結果入賞等の当たり信号等を遊技機制御基板か
ら入力を受け、これをフラッシュメモリー等の記憶手段
に積算値として格納する。記憶データが積算値であるこ
とから、かなりの時間帯におけるデータを格納すること
になる。そして上記格納されたデータは、不揮発性であ
るので電源を落した後もデータが確保されており、検査
する者は、随時集中端子板に対してデータの出力信号を
入力することにより各種データを取り出すことができ
る。そしてデータを取り出した後もデータは消去され
ず、その後も制御基板側から送信されるデータが積算さ
れることになる。検査者は、検査用集中端子板から何度
かデータを取り出すことにより大当たりの数、小当たり
の数並びに補給玉数及び回収玉数等のデータから、当該
遊技機における遊技機制御基板が、正規のものとして稼
働しているか否かについて検出することができることに
なる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示された実施例
に従って詳細に説明する。図1及び図3において1はチ
ップ内に書き込まれたROM上のプログラムにさらに機
器毎の識別コードを付与し、さらに特定の暗号化アルゴ
リズムにて暗号化した識別コードを付与し、またアドレ
ス上のプログラム、識別コード及び暗号化識別コードを
順次走査しながら所定のアルゴリズムにて算出した認証
データを書き込んでおき、照合装置等でプログラム内容
を検査する時にチップ内蔵ROMに書き込まれた認証デ
ータが合致しているか否かをチップ内に設けた照合回路
にてチェックできるようにする。さらに外部装置により
チップ内の識別コード、暗号化識別コード及び認証デー
タ等のROMデータの内容を簡単に読み込みに行けない
ようにチップ・照合手段間に認識コードを付与し、照合
手段から送出された認識コードとチップの持つ認識コー
ドとが一致した時にチップから照合手段に対して内蔵R
OM及びRAMのデータを出力するようにしたチップを
有する遊技機制御基板1であり、Aは遊技機制御基板1
の付近に設置された本実施例にかかる検査用集中端子板
である。該検査用集中端子板Aは、前記遊技機基板1に
対してシリアル通信回路2を介して検査出力信号を入力
し、該遊技機制御基板1から送信された検査入力信号に
基づき遊技機制御基板1のCPU1aの照合を行う機能
と、前記照合後にパラレル通信回路3を介して認証デー
タ要求コマンドを送信し、前記遊技機制御基板1に内蔵
されたCPU1a及び暗号化回路により復元されて送信
される認証データの照合を行う機能とを有し、上記全て
の照合が終了した後に遊技機の駆動を許可し、許可され
た遊技機の作動により発信される遊技機に関する図柄デ
ータが図柄入力回路4を介して入力され、図柄停止信号
(又はストップ信号)、大当たり信号、小当たり信号、
補給玉数(若しくは投入メダル数)、回収玉数(払出し
メダル数)のデータが計数値入力回路5を介して入力さ
れる検査専用CPU6と、前記CPU6の照合において
データが不一致の時に警報表示器出力回路7を介してC
PU6から出力される警報表示手段8と、CPU6内蔵
の前記図柄データ、図柄停止信号(又はストップ信
号)、大当たり信号、小当たり信号、補給玉数(若しく
は投入メダル数)、回収玉数(払出しメダル数)などの
データを外部検査装置9からの指令でLAN通信を介し
て検査装置9に出力するインターフェース回路10とか
らなり、前記CPU6内に格納される図柄データ(ステ
ータスデータ)、図柄停止信号(又はストップ信号)、
大当たり信号、小当たり信号、補給玉数(若しくは投入
メダル数)、回収玉数(払出しメダル数)などのデータ
がフラッシュメモリー又はEEPROM等に積算情報と
して格納されるように構成されている。尚、11は遊技
機に組み込まれた遊技機の計数器であり、補給玉数及び
回収玉数等が計数される。
【0007】検査用CPU6は、図2に示すように所定
の周波数を発生するクロック発生回路12からクロック
信号を受けて作動する中央処理装置13と、シリアル通
信回路2を介して方向制御信号及び検査出力信号を遊技
機制御基板1に送信し、シリアル通信回路2を介して検
査入力信号が入力され、かつパラレル通信回路3を介し
て所定のコマンドを制御基板1に送信し、パラレル通信
回路3を介して制御基板1からデータが入力される検査
回路14と、前記中央処理装置13と接続された暗号化
アルゴリズムと所定のデータが格納された再書き込み禁
止の内蔵ROM16と、該内蔵ROM16のアルゴリズ
ムと検査回路14から送信されるデータに基づき遊技機
制御基板1のCPU1aの照合を行うセキュリティ回路
18と、前記内蔵ROM16に格納されたアルゴリズム
等により暗号コードの作成、復号データの確認を行うた
めの内蔵ワークRAM15と、前記セキュリティ回路1
8において暗号化データが一致しない時に装置をリセッ
トするためのリセット回路17と、ユーザープログラム
の暴走を監視し、異常時には中央処理装置13のリセッ
トを指示するウオッチドッグタイマ19と、図柄データ
入力回路4を介して制御基板1から図柄データが入力さ
れるシリアルデータ入力回路20と、計数値入力回路5
を介して制御基板1から図柄停止信号、大当たり信号、
小当たり信号、補給玉数(又は投入メダル数)及び回収
玉数(又は払出しメダル数)等の信号が入力されるデー
タ入出力ポート21と、該データ入出力ポート21から
出力された図柄データ、図柄停止信号、大当たり信号、
小当たり信号、補給玉数(又は投入メダル数)及び回収
玉数(又は払出しメダル数)等の信号を積算値として記
憶するフラッシュメモリー又はEEPROMからなる積
算データ記憶手段22と、インターフェース回路10を
介して検査装置9からデータの出力指令があった時に、
積算データ記憶手段22に格納された図柄データ、図柄
停止数、大当たり回数、小当たり回数、補給玉数、回収
玉数等の積算データを出力する外部通信回路23とから
なる。尚、遊技機制御基板1のCPU1a及び検査用集
中端子板の検査専用CPU6のいずれにも例えば日本電
信電話株式会社が開発したフィール8等の暗号化アルゴ
リズムがプログラム化されたものがセキュリティ回路と
して組み込まれている。
【0008】図3に示すものは、パチンコ遊技機におけ
る遊技機制御基板1と検査用集中端子板Aの接続関係及
び集中検査装置9とのパチンコ遊技機とのLANのマル
チドロップ方式による集中管理の概要を示す概略図であ
る。尚、11aは、遊技機に設置した補給玉計数器であ
り、11bは遊技機の回収玉計数器である。また図4に
示すものは回胴式遊技機における遊技機制御基板1と検
査用集中端子板Aとの接続関係及び集中検査装置9との
回胴式遊技機とのLANのマルチドロップ方式による集
中管理の概要を示す概略図である。図5に示すものは、
検査用集中端子板Aと集中検査装置9との通信における
セキュリティーを確保するための通信プロトコルを示す
ブロック図である。すなわち、検査装置9から送信デー
タが作られ、これを所定のプロトコルにて暗号化し通信
回路を介して暗号化送信データとして検査用集中端子板
に送信される。集中端子板Aでは、受信した暗号化送信
データを復号化して、受信データとして認識し、該認識
した受信データが正しい検査者から発信されたものであ
るか否かを確認し、否なら検査用集中端子板からNGの
検査結果として格納した後に検査を終了し、正しければ
積算データ記憶手段22に格納された各種データを取り
出し、これらを暗号(スクランブル)化した状態で通信
回線を介して暗号化送信データとして検査装置9に送信
する。受信した暗号化送信データは、検査装置9内にお
いて復号(デコード)化され、生の数値の受信データと
して、様々な用途に利用するように構成されている。こ
こでも、暗号化処理と復号化処理は同じ暗号化アルゴリ
ズムを検査装置9及び検査用集中端子板Aのいずれにも
設置しておけば良い。
【0009】以上述べた構成において、本実施例にかか
る検査用集中端子板Aの作用につい図6及び図7で示さ
れたフローチャートに基づき説明する。遊技機の電源を
ONにすると検査用集中端子板A並びに遊技機及び制御
基板1はスタートの状態となり遊技機制御基板1のCP
U1aはトリガータイミングパルスの受信待ち状態とな
る。検査専用CPU6の検査回路14からシリアル通信
回路2を介して遊技機制御基板1のCPU1aに対して
トリガータイミングパルスが送信され、CPU1aは受
信したトリガータイミングパルスが正しいものか否かを
確認し、正しくなければ正しいトリガータイミングパル
スが送信されるのを待つ状態となる。そして受信したト
リガータイミングパルスが正しければ、CPU1aから
シリアル通信回路2を介してボーレイトパルスがCPU
6の検査回路14に向けて送信され、検査回路は受信し
たボーレイトパルスによりボーレイトを決定し、もし正
しく受信できなかった時には次のパルスの発信を待つ状
態となる。もし所定時間経過しても正しくボーレイトパ
ルスを受信できなかった時には、検査回路14は、遊技
機制御基板のCPU1aが正規のものではないと判定
し、警報表示器出力回路7を介して警報表示部8に表示
をさせて終了する。
【0010】ボーレイトパルスを正しく受信できた時
は、検査専用CPU6の検査回路14から、検査専用C
PU6の認識コードを通信回路2を介して遊技機制御基
板1のCPU1aに対して送信する。CPU1aは、検
査専用CPU6の認識コードが正しいか否について確認
する。一方遊技機制御基板のCPU1aが正しくCPU
6の認識コードを受信できなかった時には次の認識コー
ドの発信を待つ状態となり、所定時間が経過しても認識
コードを受信できなかった時及び受信した認識コードが
正しくなかった時には、遊技機制御基板1のCPU1a
は、最初のトリガータイミングパルス待ちの状態に戻
る。
【0011】受信した検査専用CPU6の認識コードが
正しかった時には、遊技機制御基板に搭載されたCPU
1aの認識コードを通信回路2を介して検査専用CPU
6の検査回路14に対して送信する。CPU6は、遊技
機制御基板のCPU1aから認識コードの送信を待った
状態となり、受信した時には認識コードが遊技機制御基
板のCPU1aのものとして正しいか否かを確認する。
一方CPU6が所定時間内に正しくCPU1aの認識コ
ードを受信できなかった時は、検査専用CPU6は、遊
技機制御基板のCPU1aは正規のものではないと判定
し、警報表示器出力回路7を介して警報表示部8に表示
をさせて終了する。
【0012】受信した遊技機制御基板のCPU1aの認
識コードが正しかった時には、所定のコードを暗号化し
てパラレル通信回路3を介してCPU1aに対して確認
用暗号コードが送信し、CPU1aからの復元コード待
ちの状態となる。遊技機制御基板1のCPU1aは、確
認用暗号コードの受信待ちの状態となり、所定時間内に
正しく確認用暗号コードを受信できなかった時は、CP
U1aは最初のトリガータイミングパルス待ちの状態に
戻る。そして正しく確認用暗号コードを受信した時に
は、セキュリティ回路18において確認用復元コードを
作成し、パラレル通信回路3を介してCPU6の検査回
路14に送信する。
【0013】検査専用CPU6の検査回路14は、所定
時間内に正しく確認用復元コードを受信できなかった時
及び受信した確認用復元コードが正しくないと判定した
時は、検査専用CPU6は、遊技機制御基板のCPU1
aは正規のものではないと判定し、警報表示器出力回路
7を介して警報表示部8に表示をさせて終了する。また
受信した確認用復元コードが正しかった時には、遊技機
制御基板に搭載された、CPU1aの認証データを要求
する命令をパラレル通信回路3を介して遊技機制御基板
1のCPU1aに対して送信し、認証データの受信待ち
の状態となる。遊技機制御基板1のCPU1aは命令受
信の状態にあり、所定時間内に当該命令を受信しなかっ
た時には遊技機制御基板1のCPU1aは、最初のトリ
ガータイミングパルス待ちの状態に戻る。そして命令を
正しく受信した時には、遊技機制御基板1のCPU1a
の認証データを送信して、最初のトリガータイミングパ
ルス待ちの状態に戻る。
【0014】パラレル通信回路3を介して送信された遊
技機制御基板1のCPU1aの認証データが所定時間内
に正しく受信できなかった時には、検査回路14はCP
U1aは正規のものではないと判定し、警報表示器出力
回路7を介して警報表示部8に表示をさせて終了すると
共に検査結果をNGとして格納する。認証データを受信
した時は、検査回路14は、CPU1aの認証データが
正しいものか否について解析を行い、解析の結果これが
正しくないと判断した時にはCPU1aは正規のもので
はないと判定し、警報表示器出力回路7を介して警報表
示部8に表示をさせて終了する。また解析の結果、認証
データが正しいものであると判断した時には、制御基板
1のCPU1aは正規のものであると判定し、照合作業
を終了すると共に遊技機を遊技可能状態に切り替えると
共に検査結果(OK)がメモリーに記憶される。
【0015】遊技機制御基板のCPU1aの認証データ
の解析の方式として次のような方法が考えられる。遊技
機制御基板CPU1aの認証データ要求命令と遊技機制
御基板CPU1aの認証データの内容を下記のようなも
のとする。 (1)遊技機制御基板CPU1aの認証データ要求命令 イ)認証用暗号アルゴリズム検証データ(暗号データ) ロ)暗号化に使用したキーコード (2)遊技機制御基板CPU1aの認証データ ハ)復元データ 認証用暗号化アルゴリズム検証データを復号化したデー
タ ニ)遊技機制御基板のCPUのユーザープログラムとユ
ーザープログラムのセキュリティコード 遊技機制御基板1のCPU1aのユーザープログラムと
ユーザープログラムのセキュリティコードがあれば、検
査用専用CPU6のセキュリティ回路18にてこれらの
データにより算出されるセキュリティコードが正しいも
のか否かを解析できる。
【0016】尚本実施例では、CPU1aに対して認証
データを要求してCPU1aのみが正規のものか否につ
いて判定するように構成したが、上述した(2)のニ)
に示すようにCPU1aに組み込まれた内蔵ROMのデ
ータを検査回路14に向けて送信させ、かかるプログラ
ムデータに基づき内蔵ROMのデータが認証を受けたも
のであるか否について判定することも可能なことはいう
までもない。
【0017】確認終了したことにより、遊技機制御基板
1は遊技機としてのプレイ可能状態となる一方で、検査
用集中端子板AもCPU1aの照合状態から遊技機から
の各種データの受信可能状態に移行する。パチンコ遊技
機の場合は、制御基板1にパチンコ玉の補給玉数及び回
収玉数の計数センサーがないので遊技機に設置した計数
器11から計数入力回路5を介して検査専用CPU6に
入力される。また遊技機制御基板1からは、図柄デー
タ、図柄停止信号、大当たり信号、小当たり信号等が計
数入力回路5介して検査専用CPU6に入力され、計数
器11からの信号が玉の数だけフラッシュメモリー等の
積算データ記憶手段22(図柄データに関しては積算式
のものではない)に加算される。また図柄停止信号、大
当たり信号、小当たり信号に基づき積算データ記憶手段
22に1個づつ加算されていく。
【0018】また回胴式遊技機の場合は、制御基板1に
払出しメダル数、投入メダル数の出力手段が設置されて
いる関係から全てのデータ(払出しメダル数、投入メダ
ル数、ストップ信号、大ボーナス信号、小ボーナス信
号)等が計数値入力回路5を介してCPU6の積算デー
タ記憶手段22に加算されていく。本実施例においてデ
ータ記憶手段22が積算式のもので構成されていること
から、カウンタとしては数ビットから32ビット程度の
もので足りる。尚、本実施例では大当たり、小当たりの
場合について例示したが、遊技機の種類によっては中当
たり等の信号も発信されることから記憶手段22は、予
備のものを複数備え、随時データを積算するようにすれ
ば良い。また図柄データはCPU1aでコード化した図
柄データを任意のコードとし、図柄データのコードは遊
技機製作者が当たり図柄とそれに割り付けたコード表を
予め作成しておき、型式認定試験時に提出するようにし
ておく。従って図柄データに関してはコードを記憶手段
22にステータスの状態でメモリーするようにすると良
い。
【0019】以上のようにして積算データ記憶手段22
に記憶された積算データは、本実施例ではフラッシュメ
モリー等の不揮発性メモリで構成されているので、停電
があろうとも、電源がOFFされようともデータが消失
することがない。そしてこのデータは、所定のプロトコ
ルに基づき外部へ出力されるように構成されており、検
査装置9から入力された暗号化データを復号することに
よりデータを出力して良いか否かの判断がなされ、良い
と判断した時に検査装置9に向けてインターフェース回
路10を介して送信される。送信されるデータは検査結
果に関するデータ(NG,OK)と、図柄データを含む
積算データであるが、各種データが送信されることによ
り最低2回のデータを取り込むことにより、遊技機にお
いて払い出されている玉又はメダルが第三者検査機関に
おいて許可を受けた範囲で作動しているか否かを解析す
ることが可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる検査用
集中端子板は、遊技機専用CPUが正規のものであるか
について端子板自体に認識機能を有しているので、検査
時間を短縮化することができると共に、これまで検査の
ために照合器をもって怪しいと思われる遊技機の基板に
接続して照合を行っていた場合に比較して全ての遊技機
に照合器が備わっているいるのと同じであることから検
査作業を容易にすることができる。各遊技機の大当たり
等のデータを検査装置で集計することが容易となる。大
当たり図柄の出力を共通コード化することにより図柄変
換器等の準備が要らなくなる。さらに遊技機内部に補給
玉数と回数玉数の計数器を装着するように構成したの
で、パチンコホールにおいて外付けで計数センサーを取
り付ける等の作業をなくすことができる。ホールにおけ
る実際の不正改造行為を未然に防ぐことができる。検査
用集中端子板を有することからホールとしては遊技機設
置時に店内のLANに接続することにより個々の遊技台
の出玉状況を集中管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかる装置の概略ブロック
図である。
【図2】 本発明の実施例にかかる装置のCPUのブロ
ック図である。
【図3】 本発明にかかる装置を装着したパチンコ遊技
機の管理概念図である。
【図4】 本発明にかかる装置を装着した回胴式遊技機
の管理概念図である。
【図5】 検査用集中端子板と検査装置の通信プロトコ
ルを示す概念図である。
【図6】 本発明の実施例にかかる装置の作用を示すフ
ローチャートである。
【図7】 本発明の実施例にかかる装置の作用を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機制御基板 2 シリアル通信回路 3 パラレル通信回路 4 図柄データ入力回路 5 計数値入力回路 6 検査専用CPU 7 警報表示器出力回路 8 警報表示手段 9 検査装置 10 インターフェース回路 11 計数器 12 クロック発生回路 13 中央処理装置 14 検査回路 15 内蔵RAM 16 再書き込み禁止内蔵ROM 17 リセット回路 18 セキュリティ回路 19 ウオッチドッグタイマ 20 シリアルデータ入力回路 21 データ入出力ポート 22 積算データ記憶手段 23 外部通信回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その内部に遊技機のアプリケーションプ
    ログラムと所定のアルゴリズムにより暗号化された機器
    毎の識別コードが書き込まれた内蔵ROM及び暗号化ア
    ルゴリズムを有する識別回路を有するマイクロコンピュ
    ータチップ(以下チップという)を有する遊技機制御基
    板1と通信のやりとりを行う通信回路と、該通信回路と
    接続された遊技機制御基板1内のチップが正規のものか
    否かを暗号化データを送信した後の復号化データの照合
    によりチップの照合を行う機能と、前記照合の結果正規
    と判断した場合に遊技機の作動を許可するように構成さ
    れたものにおいて、前記遊技機検査用集中端子板の照合
    手段が、正規の遊技機制御基板のチップに格納された暗
    号化アルゴリズムのものと同一のもので構成されている
    ことを特徴とする遊技機検査用集中端子板。
  2. 【請求項2】 その内部に遊技機のアプリケーションプ
    ログラムと所定のアルゴリズムにより暗号化された機器
    毎の識別コードが書き込まれた内蔵ROM及び暗号化ア
    ルゴリズムを有する識別回路を有するマイクロコンピュ
    ータチップ(以下チップという)を有する遊技機制御基
    板1と通信のやりとりを行う通信回路と、該通信回路と
    接続された遊技機制御基板1内のチップが正規のものか
    否かを暗号化データを送信した後の復号化データの照合
    によりチップの照合を行う機能と、前記照合の結果正規
    と判断した場合に遊技機の作動を許可し、許可された遊
    技機の作動より送信される遊技機に関する図柄停止信号
    (又はストップ信号)、大当たり信号、小当たり信号、
    補給玉(若しくは投入メダル数)、回収玉数(払出しメ
    ダル数)のデータが入力され、これらを積算値として記
    憶する機能と、前記記憶した図柄停止信号(又はストッ
    プ信号)、大当たり信号、小当たり信号、補給玉(若し
    くは投入メダル数)、回収玉数(払出しメダル数)など
    のデータを外部検査装置からの指示があった時にに検査
    装置9に出力する機能を有する検査用集中端子板インタ
    ーフェース回路10とからなり、前記CPU6内に格納
    される図柄停止信号(又はストップ信号)、大当たり信
    号、小当たり信号、補給玉(若しくは投入メダル数)、
    回収玉数(払出しメダル数)などのデータがフラッシュ
    メモリー又はEEPROM等に積算情報として格納され
    るように構成されていることを特徴とする遊技機検査用
    集中端子板。
  3. 【請求項3】 前記検査用集中端子板の記憶手段が、フ
    ラッシュメモリー若しくはEEPROMで構成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の遊技機検査用集中端
    子板。
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