JP4098870B2 - 文字拡大方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピクセル・アレイによって表現されるテキスト文字の拡大および円滑化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンピュータおよびコンピュータ関連機器は、テキスト文字を表現するためビットマップを使用する。ビットマップは、表示または印刷ページ上のピクセルの2次元アレイに対応するビットまたは値の同等の2次元アレイである。文字を表現する単純なビットマップにおいては、ピクセルまたは潜在的ドットの位置は1つのビットによって表現される。ビットが「1」と等しい場合、ドットはそのピクセル位置で印刷または表示されるべきものである。ビットが「0」と等しい場合、ドットはそのピクセル位置で印刷または表示されず、空白かまたは背景色のままとされる。
【0003】
印刷の際、コンピュータはプリンタに実際のビットマップを送ることが可能である。しかしながら、多くの場合、プリンタはダウンロードせずにコンピュータによって使用されることができる文字ビットマップの1つまたは複数のライブラリを記憶する。
【0004】
プリンタにおいてビットマップを記憶するために必要とされるメモリの量を制限することが望まれる。従って、ビットマップは、印刷される場合の高解像度(すなわちより多数のピクセル)に比較して低解像度(すなわち少ない数のピクセル)でビットマップが記憶される場合が多い。特定の文字を印刷する前に、そのビットマップは適切なサイズに拡大されなければならない。多くのプリンタは、印刷の前に可変的係数による文字の拡大縮小を可能にしている。
【0005】
大部分の拡大方式は、基準ビットマップにおける各ピクセルを拡大されるビットマップにおける対応する長方形領域またはピクセル・アレイに1対1の対応付けを行うことから処理を開始する。基準ビットマップの特定のピクセル位置にドットが存在する場合、拡大ビットマップの対応する長方形領域のすべてのピクセル位置はドットで埋められる。
【0006】
この方式は基準ビットマップの正確な拡大を生成するにもかかわらず、知覚されるプリント品質の劣化を引き起こす。この原因は主としてビットマップの斜辺にある。基準ビットマップの各ピクセルが拡大ビットマップにおいて長方形領域のドットによって表現されるので、斜辺は、一連の「階段」に見える。言い換えると、斜辺は、円滑ではなくむしろギザギザに見える。
【0007】
拡大文字ビットマップの知覚されるプリント品質を改善するため種々の辺円滑化アルゴリズムが開発されてきた。しかしながら、これらのアルゴリズムの効果は、円滑化すべき正しい辺の検出能力に依存している。これは、特に中国文字、漢字およびハンゲル文字のような表意文字に関して重要である。
【0008】
多くの辺円滑化アルゴリズムは、マスク比較法を持つハードウェアの形態で実施されている。ハードウェアの実施は、ソフトウェア実施と比較すれば計算の速度が速いという利点を持つが、異なる文字セットおよびフォントに対する移植可能性は高くない。更に、マスク比較の結果は、辺検出プロセスにおいて用いられているマスク・セットに依存している。マスクにおけるセルが多くなればなる程、エッジ検出プロセスの正確性は高くなる。従って、しばしば、正確な辺円滑化プロセスはスループットを犠牲にして得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
かくして、メモリおよびその他のハードウェア資源を節約しながら、高いスループットとすぐれたプリント品質を達成する辺円滑化方法を提供することが求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、テキスト文字を拡大し円滑化する方法を提供する。該方法は、オリジナルの文字ビットマップにおける直角を識別し、識別した直角の各々に関して上方および下方に隣接する直角を検出する。更に、該方法は、検出した直角の水平および垂直辺に関する長さを決定し、決定したオリジナル・ビットマップの直角の辺の長さに基づいて、拡大されたビットマップにおける対応する特定の直角を円滑化すべきか否か判断する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、第1または基準ピクセル・パターンによって表現されるテキスト文字を拡大する本発明の好ましい方法に従った処理の流れの概要を示す。図2は、基準ピクセル・パターンまたはビットマップの一部30を示す。本発明の好ましい処理ステップを記述するため図2のビットマップが使用される。基準パターン30は、複数のピクセルまたは潜在的ドットの位置を含む。埋められていないまたは空白の位置は、空白の円31によって示される。埋められているまたは印刷される位置は、内部に斜線が引かれた円32によって示される。この例では、埋められたまたは印刷される位置は、漢字の一部分を表す。
【0012】
ピクセルは、X-Y座標位置によって任意にインデックス付けされる。X座標は左から右に広がり、Y座標は上から下へ広がる。左上のピクセルの位置は、それぞれXおよびY座標を示す位置(0,0)として参照される。
【0013】
本発明に従う最初のステップ102は、基準パターンを拡大して、拡大されたまたは尺度を変えられたビットマップを作成するステップである。このステップは、一般的には、基準パターンのピクセルを第2または拡大されたピクセル・パターンの対応する長方形に変換するステップを含む。図3の35は、基準パターン30に対応する拡大されたビットマップまたはパターンの一部を示す。この場合、基準パターン30は、X座標において係数4およびY座標において係数3によって拡大されている。拡大された結果は、図3においてX'座標およびY'座標を使用して示されていて、これら座標には、図2のパターン30の左側および下側に付けられている符号が表示されている。
【0014】
基準パターン30の各ピクセルは、拡大されたパターン35における長方形ピクセルに対応する。例として、(X,Y座標を使用する)基準パターン30のピクセル(0,0)は、拡大パターン35の0から3までのX'座標およ0から2までのY'座標の位置に拡大されたピクセルに対応する。別の例としては、基準パターン30のピクセル(5,1)は、拡大パターン35の20から23までのX'座標および3から5までのY'座標の位置に拡大されたピクセルに対応する。
【0015】
図1に戻って、ステップ104は、基準パターンの個別ピクセルを順次検査し、それらが隣接ピクセルと連係して鋭い直角を形成しているか否かを判断することによって、基準パターンにおける鋭い直角を識別し分類する。図2の例において、位置(5,1)のピクセルを検査すると、そのピクセルが位置(4,2)のピクセルと連係して鋭い直角を形成していることが明らかになる。基準パターンにおけるこのような直角は、図2に示されているように、「主」直角と呼称される。基準パターンにおける直角の各々は、拡大パターンにおいて対応する直角を持つ。図2の識別された主直角に対応する直角は、図3において太い点線で示されている。これは、潜在的に円滑化が必要な角度である。
【0016】
図4は、特定の印刷される点(x,y)が直角を形成しているか否かを判断する際に必要となるステップの詳細を示す。このステップは、印刷されるべきピクセルの各々に関して実行され、次のような方向に応じて直角を識別し分類する。すなわち、タイプAの直角は左上を向いているものであり、タイプBの直角は右下を向いているものであり、タイプCの直角は右上を向いているものであり、タイプDの直角は左下を向いているものである。これらのタイプの直角の例が図5に示されている。
【0017】
図4の諸ステップは、特定のドット(x,y)が4つのうちどのタイプの直角を形成するかを順次検査する。本明細書の以下の記述において、印刷されるべきピクセル位置を黒と呼び、空白のままとされるべきまたは背景色で印刷されるべきピクセル位置を白と呼ぶことにする。
【0018】
図4の第1のステップ105は、現在時のドット(x,y)が黒である否か検査する。黒でなければ、次のドット位置に処理を進める。ステップ106において、ドット(x-1,y+1)が黒でかつドット(x-1,y)が白か検査される。このテストの結果が真であれば、アルゴリズムは、ドット(x,y)が本当に直角を形成していると結論して、ステップ107において、タイプAの直角としてそれを分類する。ステップ108において、ドット(x-1,y+1)が黒でかつドット(x,y+1)が白か検査される。このテストの結果が真であれば、アルゴリズムは、ドット(x,y)が本当に直角を形成していると結論して、ステップ109において、タイプBの直角としてそれを分類する。ステップ110において、ドット(x+1,y+1)が黒でかつドット(x+1,y)が白か検査される。このテストの結果が真であれば、アルゴリズムは、ドット(x,y)が本当に直角を形成していると結論して、ステップ107において、タイプCの直角としてそれを分類する。ステップ112において、ドット(x+1,y+1)が黒でかつドット(x,y+1)が白か検査される。このテストの結果が真であれば、アルゴリズムは、ドット(x,y)が本当に直角を形成していると結論して、ステップ113において、タイプDの直角としてそれを分類する。上記ステップのいずれにおいても真でなければ、ステップ114において、ピクセル(x,y)は直角を形成していないと判断される。
【0019】
図2に示されているように、基準パターンの直角の各々は、それぞれ一定の長さを持つ水平辺116および垂直辺117によって形成されている。図1に戻って、次のステップ120は、基準パターンにおける主直角の水平および垂直辺116および117の長さを決定する。図2の例においては、各エッジの長さは、1ピクセルである。
【0020】
図6乃至図9は、基準パターンの異なるタイプの直角の水平および垂直辺の長さを決定する本発明の好ましいプロシージャを示している。実際には、これらのプロシージャのうちの1つだけが識別された直角の各々毎に実行される。図6のプロシージャは、タイプAの直角について実行される。図7のプロシージャは、タイプBの直角について実行される。図8のプロシージャは、タイプCの直角について実行される。図9のプロシージャは、タイプDの直角について実行される。4つのプロシージャのすべては同様のものであるので、タイプAに関する図6のプロシージャだけを以下説明する。
【0021】
ステップ122は、変数cをx-1と等しく設定し、現在ピクセルの1列左へ設定する。変数rは、現在時ピクセルの列であるyと等しく設定される。主直角の水平辺の長さを表す変数Apは1に初期設定される。
【0022】
ステップ123は、ピクセル(c,r)が白でかつピクセル(c,r+1)が黒であるか否かを判断する。これら条件の両方ともに真であれば、ステップ124において変数cおよび変数Apが増分され、ステップ123が繰り返される。ステップ123の検査が偽であれば、変数Apの現在値が主直角の水平辺の長さとして採択され、主直角の垂直辺の長さを決定するステップに処理が進められる。
【0023】
主直角の垂直辺の長さを決定するため、ステップ125は、変数cを現在時ピクセルの列であるxと等しく設定する。変数rは、現在時ピクセルの列であるyと等しく設定される。主直角の垂直辺の長さを表す変数Bpは1に初期設定される。
【0024】
ステップ126は、ピクセル(c,r)が黒でピクセル(c-1,r)が白であるか否かを判断する。これら条件の両方ともに真であれば、ステップ127において変数rおよび変数Bpが増分され、ステップ126が繰り返される。ステップ126の検査が偽であれば、変数Bpの現在値が主直角の垂直辺の長さとして採択される。上述のように、図7乃至図9のプロシージャは変数操作の詳細を除いて図6と同様である。
【0025】
図1に戻り、次のステップ128は、識別された直角の各々について基準パターンにおける隣接直角を識別する。より具体的に述べれば、このステップは、識別された主直角の各々について上方隣接直角および下方隣接直角を識別するステップを含む。定義によって、あらゆる識別された主直角すべてについて、基準パターンの中にこのような角度が存在する。そのような隣接角度の各々は、水平辺および垂直辺から構成される(但しその長さがゼロであることもある)。図1におけるステップ129は、基準パターンにおける隣接直角の水平および垂直辺の長さを決定するステップを含む。
【0026】
隣接する直角は、図2において、基準パターン例および識別された主直角に対して識別されている。下方隣接直角は、黒または印刷されるピクセル(1,3)、(2,3)、(3,3)および(4,2)によって形成されている。ピクセル(1,3)、(2,3)および(3,3)は、長さが3ピクセルである下方隣接直角水平辺130を形成している。ピクセル(5,2)は、長さが1ピクセルである下方隣接直角垂直辺131を形成している。上方隣接直角は、黒または印刷されるピクセル(6,1)および(5,1)によって形成されていて、これらピクセルは長さが2ピクセルである水平辺132を形成している。この例では、上方隣接直角の垂直辺133の長さはゼロである。図14には、識別された長さと共にこれと同じ構造が示されている。
【0027】
実際には、図1のステップ128およびステップ129は共通のプロシージャで実施されるが、直角のタイプ毎に若干相違する。図10には、基準パターンの位置(x,y)のピクセルによって形成されるタイプA直角に対して使用されるプロシージャが示されている。図10のステップ134は、列変数cをxに、行変数rを値y-BPに設定する。上方隣接直角の垂直辺の長さを表す変数AUはゼロに初期設定される。
【0028】
ステップ135は、位置(c,r)にあるピクセルが白で位置(c,r+1)のピクセルが黒であるか否かを判断する。これらの条件の両方とも真であれば、ステップ136において、変数AUおよび変数cの増分が実行され、ステップ135が繰り返される。ステップ135の結果が偽であれば、AUが上方隣接直角の水平辺の長さとして採択される。
【0029】
次に、上方隣接直角の垂直辺の長さBUを決定するため、後続ステップ138、139および140が実行される。ステップ138は、列変数cをx+AUに、行変数rをy-BPに設定する。変数BUはゼロに初期設定される。ステップ139は、位置(c,r)にあるピクセルが黒で位置(c-1,r)のピクセルが白であるか否かを判断する。これらの条件の両方とも真であれば、ステップ140において、変数BUの増分および変数rの減分が実行され、ステップ139が繰り返される。ステップ139の結果が偽であれば、BUが上方隣接直角の垂直辺の長さとして採択される。
【0030】
次に、下方隣接直角の垂直辺の長さBLを決定するため、ステップ142、143および144が実行される。ステップ142は、列変数cをx-APに、行変数rをy+1に設定する。変数BLはゼロに初期設定される。ステップ143は、位置(c,r)にあるピクセルが黒で位置(c-1,r)のピクセルが白であるか否かを判断する。これらの条件の両方とも真であれば、ステップ144において、変数BLの増分および変数rの増分が実行され、ステップ144が繰り返される。ステップ143の結果が偽であれば、BLが下方隣接直角の垂直辺の長さとして採択される。
【0031】
次に、下方隣接直角の水平辺の長さALを決定するため、ステップ146、147および148が実行される。ステップ146は、列変数cをx-AP-1に、行変数rをy+BLに設定する。変数ALはゼロに初期設定される。ステップ147は、位置(c,r)にあるピクセルが白で位置(c,r+1)のピクセルが黒であるか否かを判断する。これらの条件の両方とも真であれば、ステップ148において、変数ALの増分および変数cの減分が実行され、ステップ147が繰り返される。ステップ147の結果が偽であれば、ALが下方隣接直角の水平辺の長さとして採択される。
【0032】
図11、図12および図13は、タイプB、タイプCおよびタイプDに関するAU、BU、AL、BLをそれぞれ決定するための同様のステップを示している。
【0033】
隣接直角の長さを決定した後、基準パターンの主直角に対応する拡大パターンの直角を円滑化すべきか否か選択する。この決定は、主直角の水平および垂直辺の長さAPおよびBPと、上方および下方隣接直角の水平および垂直辺の長さAU、AL、BUおよびBLに基づいて行われる。APおよびBPならびにAU、AL、BUおよびBLがあらかじめ定められた限度内にある場合にのみ拡大パターンにおける円滑化を行うステップ152が実行される。
【0034】
具体的には、主直角の辺の長さAPおよびBPがあらかじめ定めれれた値未満である場合に限って円滑化ステップが実行される。更に具体的に述べれば、円滑化ステップ152は以下の条件の1つが真である場合にのみ実行される。
すなわち、
*基準パターンにおける主直角の水平辺の長さAPが1ピクセルであること、
*基準パターンにおける主直角の垂直辺の長さBPが1ピクセルであること、
*主直角の水平辺の長さAPが2ピクセルであり、かつ主直角の垂直辺の長さBPが3ピクセルであること、
または、
*主直角の垂直辺の長さBPが2ピクセルであり、主直角の水平辺の長さAPが2ピクセルであること。
【0035】
更に、ステップ150において、基準パターンにおける隣接直角の辺の長さAU、AL、BUおよびBLの値に関するあらかじめ定められた限度によって円滑化ステップ125の例外が検査される。具体的には、隣接直角各々の水平および垂直辺の長さがあらかじめ定められた(APおよびBPに対する)相対的限度内にある場合にのみステップ152は実行される。
【0036】
上述した一般的処理ステップは、本発明の実施にとって十分なものである。しかしながら、本発明の結果を向上させるため実施することができるいくつかの付加的処理例外がある。
【0037】
以下の表1は、タイプA直角に関してステップ150を実行する疑似コードである。このコードは、例外および円滑化ステップを実施するためのいくつかのプロシージャを含む。
【0038】
【表1】
【0039】
上記コードにおいて、検査が現在時主直角が円滑化されるべきことを示す場合は必ず変数To_Smoothが真に設定される。To_Smoothが種々の検査に応答して設定されると、プロシージャDO_SMOOTHは実際の円滑化を実行する。
【0040】
以下の表2は、タイプB直角についてステップ150を実行する疑似コードを示す。
【0041】
【表2】
【0042】
下記表3はタイプC直角についてステップ150を実行する疑似コードである。
【0043】
【表3】
【0044】
下記表4はタイプC直角についてステップ150を実行する疑似コードである。
【0045】
【表4】
【0046】
下記表5は、サブルーチンH_SMOOTHおよびV_SMOOTHを示す。これらサブルーチンは、一般的に、隣接直角の水平および垂直辺の長さが、主直角に対してあらかじめ定められた相対的限度内にあることを確認するための検査を実行する。H_SMOOTHは、上記の諸プロシージャから呼び出され、主直角とその隣接直角の水平辺の間の関係を検査する。V_SMOOTHは、上記の諸プロシージャから呼び出され、主直角とその隣接直角の垂直辺の間の関係を検査する。これらのサブルーチンの各々は、主直角が円滑化されるべき場合は(真に対応する)1を返し、主直角が円滑化される必要がない場合は(偽に対応する)0を返す。
【0047】
【表5】
【0048】
図3の直角の円滑化の結果が図15に示されている。円滑化ステップ152は、拡大パターンからのピクセルの削除および拡大パターンへのピクセルの追加の両者を潜在的に含む。削除される可能性のあるピクセルはただ2つであり、それらピクセルは、拡大パターンの垂直角度の水平および垂直辺の外側終端にあるピクセルである。図15の例において、これらはピクセル154および155として示されている。しかしながら、このようなピクセルは、対応する辺の長さがあらかじめ定められた値より大きければ、単に削除されるだけである。好ましい実施形態においては、垂直辺の外側端点のピクセルは、垂直辺の長さが2を越えている場合にのみ削除される。水平辺の外側端点のピクセルは、垂直辺の長さが2を越えている場合にのみ削除される。図15の例においては、ピクセル154および155の両方とも削除される。
【0049】
拡大パターンにおいて直角によって形成される三角形の範囲内を埋め込むためピクセルが追加される。図15は、ピクセル154と155の中心を結ぶ線分を示す。この線分は、直角の水平なおよび垂直辺と連係して三角形を完成させる。中心がこの領域内にあるすべてのピクセルが拡大パターンに追加される。追加されたピクセルは、図15において+記号で識別されている。
【0050】
上掲のコードは、サブルーチンCheck_Cross_And_RecalculateおよびCheck_Special_Structureに対するいくつかの呼び出しを含む。これらのルーチンは、上記のような処理ステップに対応しない特殊な文字構造を検出した後、例外処理を実施する機能を持つ。
【0051】
Check_Cross_And_Recalculateは、交差を持つ特定の文字構造を検出する。交差がある場合は、例えば、直角の垂直辺の長さBは、実際には、交差を通過して上方へ延伸して見える。図16は、このような状況の例として、高さ1ピクセルである水平交差150を持つ構造を示している。上述の一般的処理ステップがBPという垂直辺の長さを与えるが、BP'を図16に示されるような垂直辺であるとすれば、辺の長さをBP+BP'+1とすれば、この構造はより効果的に円滑化される。
【0052】
Check_Cross_And_Recalculateにはいくつかのバリエーションがある。タイプA直角に関して2つのバリエーションが実行される。これらのバリエーションの第1のものは、引数(1,UpSide)に応答して実行される。このバリエーションは、((BL >= 2 OR BL >= AL) AND (AU= O AND BU= O))という条件について検査する。この条件は、図16に示される主直角に関して真である。図17は、この条件が満たされる場合に実行されるステップを示す。第1のステップ160は、列変数Cをxに、行変数rを値y-BP-1に設定する。変数BP'はゼロに初期設定される。ステップ161は、位置(c,r)にあるピクセルが黒で、位置(c-1,r)のピクセルが白であるか検査する。これらの条件の両方が真であれば、ステップ162においてBPが増分され、変数rが減分され、次にステップ161が繰り返される。ステップ161の結果が偽であれば、ステップ162において、Bp=Bp+Bp'+1によってBpの増分が実行される。
【0053】
タイプAに関するCheck_Cross_And_Recalculateの第2のバリエーションは、引数(1,DownSide)に応答して実行される。このバリエーションは、AL > BLという条件に対する検査を行う。図18に示される主直角に関してこの条件は真である。図19は、この条件が満たされる場合に実行されるステップを示す。第1のステップ165は、列変数Cをx-APに、行変数rを値y+BL+2に設定する。変数BL'はゼロに初期設定される。ステップ166は、位置(c,r)にあるピクセルが黒で、位置(c-1,r)のピクセルが白であるか検査する。これらの条件の両方とも真であれば、ステップ167においてBL'の増分および変数rの増分が実行され、ステップ166が繰り返される。ステップ166の結果が偽であれば、ステップ168において、BLはBL'+1だけ増分される。
【0054】
タイプBに関して使用されるCheck_Cross_And_Recalculateは3つのバリエーションがある。これらのバリエーションの第1のものは、引数(2,Current)に応答して実行される。このバリエーションは、(BP <= 8)で、位置(x,y+BP+1)および(y+1,y+BP+1)のピクセルが黒であるという条件について検査する。この条件は、図20で示される主直角に関して真である。図21は、この条件が満たされる場合に実行されるステップを示す。第1のステップ195は、列変数Cをxに、行変数rを値y+BP+2に設定する。変数BP'はゼロに初期設定される。ステップ196は、位置(c-1,r)にあるピクセルが黒で、位置(c,r)のピクセルが白であるか検査する。これらの条件の両方とも真であれば、ステップ197においてBP'の増分および変数rの増分が実行され、ステップ196が繰り返される。ステップ196の結果が偽であれば、ステップ198において、BPはBP'+1だけ増分される。
【0055】
これらのバリエーションの別のものは、引数(2,UpSide)に応答して実行される。このバリエーションは、(AP >2 AND BP>0)という条件について検査する。この条件は、図22で示される主直角に関して真である。図23は、この条件が満たされる場合に実行されるステップを示す。第1のステップ200は、列変数Cをxに、行変数rを値y-BU-1に設定する。変数BU'はゼロに初期設定される。ステップ201は、位置(c-1,r)にあるピクセルが黒で、位置(c,r)のピクセルが白であるか検査する。これらの条件の両方とも真であれば、ステップ202においてBU'の増分および変数rの減分が実行され、ステップ201が繰り返される。ステップ201の結果が偽であれば、ステップ203において、BUはBU'+1だけ増分される。
【0056】
タイプBに関するバリエーションの最後のものは、引数(2,Downside)に応答して実行される。このバリエーションは、(BL >= 0 )で、位置(x-AL,y+BP+BL+1)および(x-AL+1,y+BP+BL+1)のピクセルが黒であるという条件について検査する。この条件は、図24で示される主直角に関して真である。図25は、この条件が満たされる場合に実行されるステップを示す。第1のステップ205は、列変数Cをx-ALに、行変数rを値y+BP+BL+2に設定する。変数BL'はゼロに初期設定される。ステップ206は、位置(c-1,r)にあるピクセルが黒で、位置(c,r)のピクセルが白であるか検査する。これらの条件の両方とも真であれば、ステップ207においてBL'の増分および変数rの増分が実行され、ステップ206が繰り返される。ステップ206の結果が偽であれば、ステップ208において、BLはBL'+1だけ増分される。
【0057】
サブルーチンCheck_Special_Structureは、サブルーチンと共に与えられる引数に基づいて、特別の処理を必要とする6つの異なるタイプの文字または直角に関する検査を実行する。異なる条件に応答して、Check_Special_Structureは、ピクセルを除去し、角度パラメータを変更し、現在時ピクセル位置を変更する。
【0058】
図26および図27は、タイプ1の特別構造の2つのバリエーションを示す。(AP=1 AND BP = 1 AND BU = O AND (AU = 2 OR AU = 3))という条件が満たされる時、この特別な構造は存在する。これら条件は、図26の上方の構造169(AU=2)において、また、図27の上方の構造170(AU=3)において、満たされている。これらの図および以下の例において、未処理の黒または印刷ピクセルは、斜線を引いた正方形によって表される。位置(x,y)にある現在時ピクセルは、符号X,Yによって標示される。Check_Special_Structureの処理ステップによって削除されるピクセルは、空白または白い正方形によって表される。
【0059】
図26において、この場合AU=2であり、Check_Special_Structureは、(x,y)および(x-1,y+1)のピクセルを削除する。更に、現在時位置は、1ピクセル右に、すなわち(x+1,y)へ移動される。言い換えると、次の処理の前に、xは1増分される。結果として生ずる構造は、図26において処理後の構造171として示されている。図27において、この場合AU=3であり、Check_Special_Structureは、(x,y)、(x-1,y+ 1)、(x+1,y)および(x,y+1)という4個のピクセルを削除する。更に、現在時位置は、2ピクセル右に、すなわち(x+2,y)へ移動される。言い換えると、次の処理の前に、xは2増分される。結果として生ずる構造は、図27において処理後の構造172として示されている。両方のケースとも、変数To_Smoothは、1または真に設定される。
【0060】
図28および図29は、タイプ2の特別構造の2つのバリエーション180および181を示す。図28に示される第1のバリエーション180は、(BU=O AND BL=0 AND AL=0)という条件が満たされる時存在する。図29に示される第2のバリエーション181は、位置(x-1, y+1)のピクセルが白で、かつ(AU=O AND (BU=1 OR BU=2))という条件が満たされる時存在する。いずれのケースにおいても、実行される特別な処理は、To_Smoothを偽またはゼロに設定する。
【0061】
図30および図31は、タイプ3の特別構造の2つのバリエーションを示す。タイプ3の特別構造は、タイプAおよびタイプBの直角に関してのみ存在が検出される。図30は、タイプ3の特別構造183が、座標(x,y)のタイプA直角に関して検出される状況を示している。この状況を検出するためには、先ず、位置(x-1+AU,y)にタイプC直角が存在するか否か識別することが必要である。この条件は、図4を参照して記述した上述のステップ110を使用して、判断される。そのような直角が存在しなければ、主直角は特別な構造と識別されない。タイプC直角が存在すれば、図8のステップを使用して辺の長さが計算される。
【0062】
辺の長さをACおよびBCとして、ACおよびBCを使用して、以下の条件が満たされれば、タイプ3の特別構造が存在すると判断される。すなわち、
位置(x+AU-1+AC,y+BC-1)のピクセルは黒であり、かつ、
位置(x+AU-1+AC+1,y+BC-1)のピクセルは白であり、かつ、
位置(x+AU-1+AC,y+BC)のピクセルは黒であり、かつ、
位置(x+AU-1+AC+1,y+BC)のピクセルは白であり、かつ、
位置(x+AU-1+AC,y+BC+1)のピクセルは白であり、かつ、
位置(x+AU-1+AC+1,y+BC+1)のピクセルは白であること。
これらの条件がすべて真であれば、図30の例で示されているように、位置(x,y)および(x+2,y)のピクセルが白に設定される。更に、現在時位置はx方向に1ドット増分され、(x+1,y)となる。結果として生ずる構造184が図30に示されている。
【0063】
図31は、タイプ3の特別構造185が、座標(x,y)のタイプB直角に関して検出される状況を示している。この状況は、AU=OでかつBU=Oの場合にのみ存在する。AUおよびBUがゼロであれば、タイプC直角が存在する。このタイプC直角の水平辺の長さACは、行y-1およびy-2の垂直に隣接するピクセルを右から左へ検査することによって決定される。このタイプC直角の垂直辺の長さBCは、列x-ACおよびx-AC+1の水平に隣接するピクセルを検査することによって決定される。
【0064】
タイプ3の特別構造は、この場合、(BC=1 AND (AC=1 OR AC=2))という条件が満たされれば存在すると判断される。これらの条件が真であれば、位置(x,y)のピクセルは白に設定され、主直角のBPは1に設定される。更に、現在時位置はy方向に1ドット減分され、(x,y-1)となる。この場合、円滑化ステップの完了後、yのオリジナルの値が復元される。結果として生ずる構造186が図31に示されている。
【0065】
図32は、タイプ4の特別構造188を示す。主直角がタイプBで、(BL=0 AND AU=O AND BU=O)でかつ位置(x,y-1)のピクセルが白であるという条件が満たされれば、タイプ4の特別構造が存在する。この特別構造が検出されると、APは1に設定される。
【0066】
図33は、タイプ5の特別構造189を示す。主直角がタイプDで、(BL=0 AND AU=O AND BU=O)でかつ位置(x,y-1)のピクセルが白であるという条件が満たされれば、タイプ5の特別構造が存在する。この特別構造が検出されると、APは1に設定される。
【0067】
最後の特別構造であるタイプ6の特別構造は、多くの英数字文字および漢字の"羽"の部分に発生する。そこでは、曲線が、垂直から水平へ、または水平から垂直へ変わる。図34は、タイプA直角に関するこのような状況を示している。実際には、主直角のそれぞれのタイプ毎に独特のプロセスが存在する。そのようなプロセスの各々は、垂直プロシージャおよび水平プロシージャを必要とする。垂直プロシージャが最初に実行される。
【0068】
次の表6は、タイプA直角に関するプロセスである。
【0069】
【表6】
【0070】
タイプB、CおよびDの直角に関してもプロセスは同様である。例えば、タイプB直角に関して、次の表7のプロセスが実行される。
【0071】
【表7】
【0072】
タイプC直角に関しては、次の表8のプロセスが実行される。
【0073】
【表8】
【0074】
タイプD直角に関しては、次の表9のプロセスが実行される。
【0075】
【表9】
【0076】
種々の異なる文字を拡大する場合に本発明の一般的原理を適用することができるが、本発明は中国文字および漢字文字セットを拡大する場合に特に役立つ。本発明は、x,y両軸における拡大係数を独立して指定する場合でも任意の拡大係数を取り扱うことができるという利点を持つ。既存の拡大方式は、xおよびyの拡大係数に関して許容限度を持つ。本発明の更に別の利点は、ルックアップ・テーブルを不要とし、従って、メモリ・オーバーヘッドを減少するという点である。
【0077】
法規に準拠して、本発明は、構造上および方法論上の機能に関して多かれ少なかれ特定の言語を用いて記述された。しかしながら、上記の手段は本発明を具体的に実施する好ましい形態を含むものであるので、本発明は記述された特定の機能に限定されないことは理解されるべきである。
【0078】
本発明には、例として次のような実施様態が含まれる。
(1)第1のピクセル・パターンによって表現される文字を拡大する方法であって、上記第1のピクセル・パターンのピクセルの各々を第2のピクセル・パターンにおける対応する長方形ピクセル群に変換するステップと、上記第1のピクセル・パターンにおいてピクセルによって形成される直角を識別するステップと、上記第1のピクセル・パターンにおいて識別した直角の水平および垂直辺の長さを決定するステップと、上記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平および垂直辺の上記長さに基づいて、上記第2のピクセル・パターンの対応する直角の円滑化を実行すべきか否かを判断するステップと、を含む文字拡大方法。
(2)上記第1のピクセル・パターンにおける個別ピクセルが直角を形成しているか否かを判断するためそれら個別ピクセルを順次検査するステップを更に含む、上記(1)に記載の文字拡大方法。
(3)上記第1のピクセル・パターンにおける直角の各々の水平および垂直辺の長さを決定する前に各直角の方向の観点からそれら角度を分類するステップを更に含む、上記(1)に記載の文字拡大方法。
(4)上記第1のピクセル・パターンにおける直角の各々の水平および垂直辺の長さを決定する前に、上記直角が左上向きか、右下向きか、左下向きか、または右上向きかに従って各角度を分類するステップを更に含む、上記(1)に記載の文字拡大方法。
【0079】
(5)上記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平辺の長さが1ピクセルであること、上記第1のピクセル・パターンにおける直角の垂直辺の長さが1ピクセルであること、上記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平辺の長さが2ピクセルでありかつ上記第1のピクセル・パターンにおける直角の垂直辺の長さが3ピクセルであること、上記第1のピクセル・パターンにおける直角の垂直辺の長さが2ピクセルでありかつ上記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平辺の長さが2ピクセルであること、という条件の1つが真である時、上記第2のピクセル・パターンにおける対応する特定の直角の円滑化実行を選択するステップを更に含む、上記(1)に記載の文字拡大方法。
(6)第1のピクセル・パターンにおける直角の水平および垂直辺の長さがあらかじめ定められた値より小さい場合にのみ、上記第2のピクセル・パターンにおける対応する特定の直角の円滑化実行を選択するステップを、更に含む上記(1)に記載の文字拡大方法。
(7)第1のピクセル・パターンにおける直角の水平および垂直辺の長さがあらかじめ定められた値より大きい場合、上記第2のピクセル・パターンからピクセルを削除するという円滑化ステップを更に含む、上記(1)に記載の文字拡大方法。
(8)上記第2のピクセル・パターンにおける直角によって形成される三角形の範囲内の位置にピクセルを追加するという円滑化ステップを更に含む、上記(1)に記載の文字拡大方法。
【0080】
(9)第1のピクセル・パターンによって表現される文字を拡大する方法であって、上記第1のピクセル・パターンのピクセルの各々を第2のピクセル・パターンにおける対応する長方形ピクセル群に変換するステップと、上記第1のピクセル・パターンにおいてピクセルによって形成される直角を識別するステップと、上記第1のピクセル・パターンにおいて識別した直角の水平および垂直辺の長さを決定するステップと、上記第1のピクセル・パターンにおいて識別した直角の各々に関して、水平辺および垂直辺を有し当該直角に隣接する直角を識別するステップと、上記第1のピクセル・パターンにおいて識別した隣接直角の水平および垂直辺の長さを決定するステップと、上記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平および垂直辺の長さならびに上記第1のピクセル・パターンにおける隣接直角の水平および垂直辺の長さに基づいて、上記第2のピクセル・パターンにおける対応する直角を円滑化するか否かを判断するステップと、を含む文字拡大方法。
(10)上記第1のピクセル・パターンにおける対応する直角の水平および垂直辺の長さがあらかじめ定められた値より小さく、かつ、上記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平および垂直辺の長さに比較した場合の、上記第1のピクセル・パターンにおける対応する隣接直角の水平および垂直辺の相対的長さがあらかじめ定められた限度内にある場合にのみ、上記第2のピクセル・パターンにおける上記特定の直角の円滑化の実行を選択するステップと、を含む上記(9)に記載の文字拡大方法。
【0081】
【発明の効果】
本発明によって、従来技術のハードウェア形態において必要とされるメモリおよびその他ハードウェア資源を節約しながら、高いスループットとすぐれたプリント品質を達成する辺円滑化方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に従う好ましい処理の概要を示す流れ図である。
【図2】基準ピクセル・パターンの典型的1例を示すブロック図である。
【図3】基準パターンに基づいて拡大されたピクセル・パターンを示すブロック図である。
【図4】図2の基準ピクセルにおける直角を識別し分類する方法を示す流れ図である。
【図5】種々の直角の分類を示すブロック図である。
【図6】タイプAの直角の辺の長さを決定する方法を示す流れ図である。
【図7】タイプBの直角の辺の長さを決定する方法を示す流れ図である。
【図8】タイプCの直角の辺の長さを決定する方法を示す流れ図である。
【図9】タイプDの直角の辺の長さを決定する方法を示す流れ図である。
【図10】タイプAの直角に隣接する直角の辺の長さを決定する方法を示す流れ図である。
【図11】タイプBの直角に隣接する直角の辺の長さを決定する方法を示す流れ図である。
【図12】タイプCの直角に隣接する直角の辺の長さを決定する方法を示す流れ図である。
【図13】タイプDの直角に隣接する直角の辺の長さを決定する方法を示す流れ図である。
【図14】1つの文字構造を例として使用し、主直角および隣接直角に関する種々の辺の長さを示すブロック図である。
【図15】図3の拡大ピクセル・パターンの直角を円滑化した結果を示すブロック図である。
【図16】通常の処理に対する例外として取り扱われる交差構造を示すブロック図である。
【図17】図15の交差構造に対応する処理の流れ図である。
【図18】通常の処理に対する例外として取り扱われる別の交差構造を示すブロック図である。
【図19】図18の交差構造に対応する処理の流れ図である。
【図20】通常の処理に対する例外として取り扱われる更に別の交差構造を示すブロック図である。
【図21】図20の交差構造に対応する処理の流れ図である。
【図22】通常の処理に対する例外として取り扱われる更に別の交差構造を示すブロック図である。
【図23】図22の交差構造に対応する処理の流れ図である。
【図24】通常の処理に対する例外として取り扱われる更に別の交差構造を示すブロック図である。
【図25】図24の交差構造に対応する処理の流れ図である。
【図26】通常の処理ステップに対する例外として取り扱われる更に別の構造を示すブロック図である。
【図27】通常の処理ステップに対する例外として取り扱われる更に別の構造を示すブロック図である。
【図28】通常の処理ステップに対する例外として取り扱われる更に別の構造を示すブロック図である。
【図29】通常の処理ステップに対する例外として取り扱われる更に別の構造を示すブロック図である。
【図30】通常の処理ステップに対する例外として取り扱われる更に別の構造を示すブロック図である。
【図31】通常の処理ステップに対する例外として取り扱われる更に別の構造を示すブロック図である。
【図32】通常の処理ステップに対する例外として取り扱われる更に別の構造を示すブロック図である。
【図33】通常の処理ステップに対する例外として取り扱われる更に別の構造を示すブロック図である。
【図34】通常の処理ステップに対する例外として取り扱われる更に別の構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
30 基準ピクセル・パターンまたはビットマップ
31 空白ピクセル
32 表示または印刷されるピクセル
35 拡大されたピクセル・パターンまたはビットマップ
116 直角の水平辺
117 直角の垂直辺
130 下方隣接直角の水平辺
131 下方隣接直角の垂直辺
132 上方隣接直角の水平辺
133 上方隣接直角の垂直辺
150 水平交差
154 垂直角度の水平辺の外側終端ピクセル
155 垂直角度の垂直辺の外側終端ピクセル
169、170、171、172、180、181、183,184、185,186、188,189、190 特別構造
Claims (9)
- 第1のピクセル・パターンによって表現される文字を拡大する方法であって、
前記第1のピクセル・パターンのピクセルのそれぞれを第2のピクセル・パターンにおける対応する長方形ピクセル群に変換するステップと、
前記第1のピクセル・パターンにおいてピクセルによって形成される直角を識別するステップと、前記直角は、それぞれの長さを有する水平および垂直の辺を有し、前記第1のピクセル・パターンの直角は、前記第2のピクセル・パターンにおいて対応する直角を有し、
前記第1のピクセル・パターンにおいて識別した直角の水平および垂直辺の長さを決定するステップと、
前記第1のピクセル・パターンにおいて識別した直角のそれぞれに関して、水平辺および垂直辺を有し当該直角に隣接する直角を識別するステップと、
前記第1のピクセル・パターンにおいて識別した隣接直角の水平および垂直辺の長さを決定するステップと、
前記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平および垂直辺の長さならびに前記第1のピクセル・パターンにおける隣接直角の水平および垂直辺の長さに基づいて、前記第2のピクセル・パターンにおける対応する直角を円滑化するか否かを判断するステップと、
を含む文字拡大方法。 - 前記第1のピクセル・パターンにおける個別ピクセルが直角を形成しているか否かを判断するためそれら個別ピクセルを順次検査するステップをさらに含む、請求項1に記載の文字拡大方法。
- 前記第1のピクセル・パターンにおける直角のそれぞれの水平および垂直の辺の長さを決定する前に、各直角の方向の観点からそれら角度を分類するステップをさらに含む、請求項1に記載の文字拡大方法。
- 前記第1のピクセル・パターンにおける直角のそれぞれの水平および垂直の辺の長さを決定する前に、前記直角が左上向きか、右下向きか、左下向きか、または右上向きかに従って各角度を分類するステップをさらに含む、請求項1に記載の文字拡大方法。
- 前記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平辺の長さが1ピクセルであること、前記第1のピクセル・パターンにおける直角の垂直辺の長さが1ピクセルであること、前記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平辺の長さが2ピクセルでありかつ前記第1のピクセル・パターンにおける直角の垂直辺の長さが3ピクセルであること、前記第1のピクセル・パターンにおける直角の垂直辺の長さが2ピクセルでありかつ前記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平辺の長さが2ピクセルであること、という条件の1つが真であるとき、前記第2のピクセル・パターンにおける対応する直角の円滑化の実行を選択するステップをさらに含む、請求項1に記載の文字拡大方法。
- 第1のピクセル・パターンにおける直角の水平および垂直辺の長さが所定の値より小さいとき、前記第2のピクセル・パターンにおける対応する直角の円滑化の実行を選択するステップを、さらに含む請求項1に記載の文字拡大方法。
- 第1のピクセル・パターンにおける直角の水平および垂直の辺の長さが所定の値より大きいとき、前記第2のピクセル・パターンからピクセルを削除するという円滑化するステップをさらに含む、請求項1に記載の文字拡大方法。
- 前記第2のピクセル・パターンにおける直角によって形成される三角形の範囲内の位置にピクセルを追加するという円滑化するステップをさらに含む、請求項1に記載の文字拡大方法。
- 前記第1のピクセル・パターンにおける対応する直角の水平および垂直辺の長さがあらかじめ定められた値より小さく、かつ、前記第1のピクセル・パターンにおける直角の水平および垂直辺の長さに比較した場合の、前記第1のピクセル・パターンにおける対応する隣接直角の水平および垂直辺の相対的長さがあらかじめ定められた限度内にある場合にのみ、前記第2のピクセル・パターンにおける対応する直角の円滑化の実行を選択するステップと、を含む請求項1に記載の文字拡大方法。
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