JP4098288B2 - 蒸気チャンバを有する高性能冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は包括的には、冷却装置であって、その冷却装置に連結した構成部品(component)から熱を除去するための蒸気チャンバを有する冷却装置に関する。特に、本発明は、複数のフィン(ひれ部)及びベーン(羽根部)を取付けられたヒートマス(heat mass、受熱台とも呼ぶ)と、構成部品からの廃熱によって沸点まで加熱された時に蒸気に変わる相変化する液体を低圧で収容している蒸気チャンバとを備えた冷却装置であって、ヒートマスは、相変化する液体の沸騰によって冷却されると共に、ベーン及びフィンを通る空気流によって対流冷却される、冷却装置に関する。
電子機器技術分野では、ヒートシンクを電子装置と接触させて配置し、それにより、電子装置の動作によって発生した廃熱をヒートシンクに熱伝導して、電子装置を冷却することは、既知である。マイクロプロセッサ(μP)、デジタル信号プロセッサ(DSP)及び特定用途向け集積回路(ASIC)などの高クロック速度電子装置の登場により、それらの電子装置によって発生する廃熱の量、及びそれらの電子装置の動作温度は、クロック速度に正比例する。したがって、クロック速度が高くなると、廃熱の発生が増加し、それにより、電子装置の動作温度が上昇する。しかし、電子装置の有効動作には、廃熱を常に効果的に除去することが必要である。
ヒートシンク装置は、上記形式などの電子装置から廃熱を放散させる手段として一般的になっている。典型的な用例では、冷却すべき構成部品が、PCボードに取り付けられたコネクタによって担持される。たとえば、クリップまたは締結具を使用してヒートシンクをコネクタに取り付けることによって、ヒートシンクが構成部品に取り付けられる。変更例として、電子装置を担持しているPCボードにヒートシンクを取り付ける。締結具などを使用して、PCボードに穿孔された穴を介してヒートシンクをPCボードに連結する。
ヒートシンクをPCボードに接続するために使用される締結具または他の取り付けハードウェアは、通常は導電性であって、PCボードトレース及び取り付けハードウェア間の接触によってショートを発生する危険性があるため、穿孔が必要であることは、締結具の使用にとって1つの欠点になる。さらに、ショートを回避するために、PCボードトレースは、穴の周囲を通ることができるが、この経路設定は、トレースの経路設定を複雑にする可能性がある立ち入り禁止区域を必要とする。
一般的に、最近の高クロック速度電子装置と組み合わせて使用されるヒートシンクは、ヒートシンクの上部か、またはヒートシンクの冷却フィン/ベーンによって形成されたキャビティ(空洞)内に取り付けられる電気ファンを使用するであろう。冷却フィンは、ヒートシンクの表面積を増加させ、ヒートシンクから、そのヒートシンクを取り囲む周囲空気への熱伝達を最大にする。ファンは、冷却フィンの上方及び周囲に空気を循環させ、それにより、熱を冷却フィンから周囲空気に伝達する。
上述したように、クロック速度の増加が続くのに伴って、電子装置が発生する廃熱の量も増加してきた。したがって、それらの電子装置を十分に冷却するために、より大型のヒートシンク及び/またはより大容量(CFM単位)のファンが必要である。ヒートシンクの寸法を増加させる結果として、熱質量(thermal mass)又は熱容量が大きくなり、熱を放散させることができる表面積が大きくなる。ファン容量の増加は、冷却フィンを通る空気流を増加させる。
ファン及びヒートシンクの大型化には問題がある。第1に、ヒートシンクの寸法が垂直方向に(すなわち、PCボードを横切る方向に)増加する場合、ヒートシンクの背が高くなって、デスクトップコンピュータのシャシなどの多くの用例の垂直空間に収まらないであろう。第2に、PCボードが縦置きである場合、重く背が高いヒートシンクが、PCボード及び/または電子装置に機械的応力を加え、結果的に装置またはPCボードが故障する可能性がある。
第3に、十分な空気流がファンに対して流入または流出できるようにするために、背が高いヒートシンクは、ヒートシンクと、ヒートシンクを収容しているシャシとの間に追加的な垂直方向隙間を必要とするであろう。第4に、ヒートシンクの寸法が水平方向に増加する場合、他の電子装置の取り付け用にPCボード上で使用可能な面積の量が制限される。第5に、ヒートシンクが、フィンによって形成された円筒形である時、そのようなヒートシンクを幾つか、互いに近接させて取り付けることができない場合が多く、それは、フィンに流出入する空気流が隣接のヒートシンクによって妨害され、結果的に冷却効率が低下するからである。
最後になるが、冷却能力を高めるためにファン寸法を大きくすると、ファンによって発生する騒音が増大する場合が多い。デスクトップコンピュータまたはポータブルコンピュータなどの多くの用途では、騒音発生を最小限に抑えることが非常に望ましい。電力供給をバッテリに依存するポータブル機の用例では、大容量ファンの電力消費量の増加は、許容される廃熱除去策ではない。
フィンを冷却する上記ヒートシンクでは、フィンによって形成されたキャビティ内にファンを取り付けることによるさらなる不都合がある。第1に、ファンがヒートマスに直接的に取り付けられるので、ヒートシンクのヒートマスのかなりの部分が、ファンによって部分的に塞がれ、したがって、ファンからの空気がヒートマスの閉塞部分上を循環しないため、ヒートマスからの熱放散用の潜在的な経路が塞がれる。
第2に、ファンがなければ、フィンの深さは、ヒートマスの中心に達するまで伸びることができるであろうが、ファンブレード用の隙間を設けるために、ファンの直径よりわずかに大きい直径のキャビティ内にファンを取り付けるので、フィンの深さ及び表面積が、ファンの直径によって減少する。したがって、フィンの表面積の減少を補償するために、ヒートシンクのヒートマスの幅を広くしなければならない。ヒートマスの幅が広いほど、ヒートシンクの寸法、コスト及び重量が増加する。
第3に、フィンの深さが浅くなることによって、破損の際にフィンが折れ曲がりやすくなる。折れ曲がったフィンによる1つの予想される結果として、それがファンブレードと接触してそれを破損させ、かつ/またはファンを停止させ、それにより、ファンが破損するか、ファンが故障する。第4に、ファンが、フィンによって形成されたキャビティ内に取り付けられているため、ファン用の電力線が、フィンの間の隙間を通らなければならない。フィンの鋭利な縁部が電力線を切断するか、またはショートを引き起こす可能性がある。いずれの場合も、結果的にファンが故障するであろう。第5に、ファンをヒートシンクに取り付けるために、通常は糊が使用され、その糊がファンに入り込んで、ファンを故障させる可能性がある。ファンによって発生する空気循環が、電子装置からの廃熱を効果的に放散させるために必須であるため、以上のファン故障モードのいずれも、ヒートシンクが冷却する予定であった電子装置を故障させるであろう。
一部の従来型ヒートシンクは、低圧で相変化する液体(以下、相変化液体と呼ぶ)を充填した蒸気チャンバを使用することによって、ヒートマスの大型化またはフィン面積の増加の上記欠点を克服しようとしている。通常、相変化液体は沸点が低く、そのため、ヒートマスに熱的に接続されている構成部品からの廃熱に応じて、それが沸騰して気相に変化するであろう。蒸気チャンバは、ヒートシンクの胴部にプレス嵌めされる。一部の例では、蒸気チャンバ及びヒートシンク間をより密着接触させるために、蒸気チャンバの外側ケーシングが拡大している。蒸気チャンバを密封するために、通常はろう付けまたははんだ付けなどの金属接合処理が使用される。
蒸気チャンバを有する従来型ヒートシンクの1つの欠点は、蒸気チャンバが垂直軸又は鉛直軸から傾斜して、それにより相変化液体への熱伝達が減少した時、それらの性能(すなわち、廃熱を放散する効率)が大幅に低下することである。
別の欠点として、蒸気チャンバ(蒸気室)及びヒートシンク間に微細空隙及び/またはもっと大きいギャップが存在し、その結果、ヒートシンク及び蒸気チャンバ間の熱抵抗が増加する。したがって、蒸気チャンバからヒートシンクへの熱伝達が低下する。
本発明は、したがって、蒸気チャンバを有する冷却装置であって、垂直軸から傾斜しても、相変化液体への熱伝達を維持することができる冷却装置を提供する。また、蒸気チャンバを有する冷却装置であって、蒸気チャンバ及び冷却装置間の微細ギャップをなくし、それにより、蒸気チャンバ及び冷却装置間の熱抵抗を低くした冷却装置を提供する。
以上を鑑みて、本発明の例示的な実施形態の幾つかの簡単な要約をここに示す。ここでは、ある程度の簡略化または省略を行うが、それは、本発明の幾つかの態様を強調して紹介するためであり、本発明の範囲を決して制限することはない。当該技術分野の専門家であれば、本発明の理解、製造及び使用を行うことができるのに十分な好適な実施形態を以下に詳細に説明する。
広範には、本発明は、冷却すべき構成部品から廃熱を放散させる冷却装置で具現される。冷却装置は、ベース、このベースの内部に延在するチャンバ穴、及び突起部(boss、ボス)を有する受熱台を備えており、突起部は、受熱台の軸を中心にして対称配置されている。突起部は、平面(land、ランド)、及び突起部に貫設されてチャンバ穴まで延在するねじ付き内孔(ねじ付きボア)を有する。芯材(thermal core、サーマルコア)が、ベースに連結されており、チャンバ穴内に延出した段差面、及び芯材及び受熱台を冷却すべき構成部品に熱的に接続させることができる取り付け表面を有する。栓部材(plug、プラグ)が、段差面、及び段差面から延出したねじ付き首部(ねじ付きネック)を有する。ねじ付き首部は、突起部のねじ付き内孔にねじ込まれる。栓部材はまた、ねじ付き首部内に形成された栓部材空洞(プラグキャビティ)、及び複数の栓部材フィン(プラグフィン)を有し、栓部材フィンは離間配置されて、隣接した栓部材フィン間に栓部材スロット(プラグスロット)が画定されている。蒸気チャンバが、栓部材空洞、チャンバ穴及び段差面によって画定又は形成されている。相変化液体が、蒸気チャンバ内に低圧で封入されて、段差面の一部と接触している。
複数の羽根部(vane、ベーン)が、受熱台に連結されており、離間配置されて、受熱台まで延在する主スロットを隣接羽根部間に画定している。羽根部は、受熱台の軸から半径方向外側方向に増加する表面積を有しており、さらに、羽根部の各々の一部分に貫設されて、羽根部の各々に複数のフィンを画定する少なくとも1つの補助スロットを有する。羽根部は、上面と、空力的輪郭の内壁とを有し、内壁は、突起部から延出した第1部分、及び第1部分の終端から羽根部の上面まで延在する第2部分を有する。羽根部の内壁は、突起部を包囲するチャンバを画定する。羽根部はまた、受熱台のベースから上面まで拡大する表面輪郭を有する外壁を備えており、外壁は、ベース及び上面間に、滑らかな湾曲部分、ドラフト部分及び滑らかな半径方向外側部分を有する。
構成部品の廃熱は、芯材及び受熱台に熱伝達されて、チャンバ、主スロット、補助スロット及び栓部材スロットを通る空気流によって、受熱台から放散される。廃熱はまた、芯材に熱伝達されて、相変化液体を沸騰させて液相から気相に変化させることによっても放散される。蒸気は、上昇して蒸気チャンバに入り、栓部材空洞及びチャンバ穴と接触し、そこで、接触時に冷却されて、液相に戻る。
本発明の冷却装置の1つの利点は、芯材の段差面により、冷却装置が垂直軸から傾斜しても、相変化液体への熱伝達を維持することができ、それにより、相変化液体が沸騰して気相に変換されて、廃熱を芯材から放散させることである。
本発明の他の態様及び利点は、本発明の原理を例示的に説明する、添付図面を参照した以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
以下の詳細な説明及び図面の幾つかの図において、同様な要素は同様の参照番号を付けて示す。
説明のために図面に示すように、本発明は、冷却装置であって、冷却装置のサーマルコア及びヒートマスと熱伝達状態にある構成部品から熱を放散させる冷却装置で具現される。ヒートマスとは、構成部品から熱を受け、それに取付けられたベーンから放熱する受熱台を意味する。熱伝達は、サーマルコア及び構成部品間の直接的接触によるか、または、後述するように、サーマルコア及び構成部品間に中間材料(たとえば、熱接続材(thermal interface material、サーマルインターフェース材))を配置することによって行うことができる。ヒートマスのベースの一部分を、構成部品と直接的または間接的熱接触させることもできる。構成部品は、限定的ではないが、たとえば、電気部品を含む任意の熱源にすることができる。
冷却装置50は、ベース、及びベースの内部に延在するチャンバボア(チャンバ穴)を有するヒートマスを備えている。ボス(突起部)が、ヒートマスの軸を中心にして対称配置されており、ランド(平面)と、ボスからチャンバボアまで延在するねじ付きボアとを有し、それにより、ねじ付きボアが、ボスからチャンバボアまでに貫通穴を画定している。サーマルコアが、ベースに連結されており、チャンバボア内に延出した段差面と、サーマルコア及びヒートマスを構成部品に熱的に接続させることができる取り付け表面とを有する。プラグ(栓部材)が、ねじ付きネックを有し(A plug including)、プラグの段差面がボスのランドと接触するまで、このねじ付きネック(ねじ付き首部)をヒートマスのねじ付きボアにねじ込むことができる。プラグは、ねじ付きネック内に形成されたプラグキャビティ(栓部材の空洞)と、複数のプラグフィンとを有する。プラグフィンは、離間配置され、それにより、隣接したプラグフィン間にプラグスロットが画定される。プラグキャビティ、チャンバボア及び段差面が、蒸気チャンバを画定している。相変化液体が、蒸気チャンバ内に低圧で封入され、相変化液体は、段差面の一部と接触している。
ヒートマスにはさらに複数のベーンが連結されており、これらは互いに離間配置されて、隣接ベーン間に主スロットを画定する。主スロットは、ヒートマスまで延在している。ベーンは、ヒートマスの軸から半径方向外側方向に増加する表面積を有する。各ベーンの一部分に貫設された少なくとも1つの補助スロットが、各ベーン内に複数のフィンを画定する。補助スロットも、ヒートマスまで延在している。各ベーンはさらに、上面と、空力的輪郭の内壁とを有し、この内壁は、ボスから延出した第1部分、及びこの第1部分の終端から上面まで延在する第2部分を有する。ベーンの内壁は、ボスを包囲するチャンバを画定する。ベーンの外壁は、ベースから上面まで拡大する表面輪郭を有し、ベース及び上面間に、滑らかな湾曲部分、ドラフト部分及び滑らかな半径方向外側部分を有する。
構成部品からの廃熱は、チャンバ、ベーンの主スロット、フィンの補助スロット及びプラグフィンのプラグスロットを通る空気流によって、ヒートマスから放散される。さらに、サーマルコアの廃熱は、段差面と接触している相変化液体を液相から気相に変換する(すなわち、廃熱が相変化液体を沸騰させる)ことによって放散される。
チャンバに流入する空気流は、冷却装置から熱を放散させる三次元空気流を生じる。第1に、空気流は、ベーン、フィン及びプラグフィンから熱を放散させる排気流で、主スロット、及び補助スロットの底部分から流出する。第2に、排気流は、チャンバ内に低圧領域を発生させ、これが、補助スロットの主要部分及び主スロットの上部分を通ってチャンバに入る吸入空気流を誘発し、それにより、フィン及びベーンから熱が放散される。第3に、低圧領域は、内壁の第1及び第2部分に沿った表面流を誘発し、その結果、表面流がボス上を通過する時にボスを濡らして、ヒートマスから熱を放散させる。空気流は、チャンバに流入する積極空気流か、またはチャンバから流出する消極空気流にすることができる。
図1〜図5aにおいて、構成部品(図示せず)から熱を放散させる冷却装置10は、ヒートマス(受熱台)11、ベース17(台座部)、ベース17の内部に延在するチャンバボア14a、ボス13、及びランド13Lを備えている。ボス13は、ヒートマス11の軸Zを中心にして対称配置されている。ねじ付きボア13bが、ボア13を貫通してチャンバボア14aまで延在し、それにより、ねじ付き内孔13bは、ボス13及びチャンバボア14a間に貫通穴を画定する。サーマルコア40(芯材)が、ベース17に連結されており、チャンバボア14a内に延在する段差面14sと、サーマルコア40及びヒートマス11が冷却すべき構成部品と熱的に接続させることができる取り付け表面19とを備えている。段差面14sは、その表面の一部分に沿って複数の段差部分14cを有し、段差部分は、図5b、図8a及び図9に示されているように、頂部14dで終了するか、又は、段差面14sは、図8bに示されているように、その表面のほぼ全体に沿って複数の段14cを有することができる。
図3a及び図3bにおいて、冷却装置10はさらに、プラグ45を有し、プラグ45は、互いに離間配置されて隣接するプラグフィン42の間にプラグスロット42sを画定する複数のプラグフィン42と、段差面48と、段差面48から延出したねじ付きネック49であって、段差面48がボス13のランド13Lと接触するまで、ねじ付きボア13bにねじ込むことができるねじ付きネック49とを有する。プラグ45はさらに、ねじ付きネック49内に形成されたプラグキャビティ14bを有する。図5a及び図9において、プラグキャビティ14b、チャンバボア14a及び段差面14sが、蒸気チャンバ41を画定している。図10b、図10c及び図10dにおいて、相変化液体41Lが、蒸気チャンバ41内に低圧で封入されて、段差面14sの一部分と接触している。例として、サーマルコア40をベース17に連結した後、相変化液体41Lをねじ付きボア13bから注ぎ込むことによって、蒸気チャンバ41に相変化液体41Lを充填し、次に、プラグ45のねじ付きネック49をねじ付きボア13bにねじ込むことによって、蒸気チャンバ41を密封することで、蒸気チャンバ41を密封することができる。別の例として、最初にプラグ45をねじ付きボア13bにねじ込んだ後、相変化液体41Lをベース17から注ぎ込むことによって、蒸気チャンバ41に相変化液体41Lを充填し、次に、サーマルコア40をベース17に密接させ、それによって蒸気チャンバ41を密封することで、蒸気チャンバ41を密封することができる。密封処理は、真空状態下で行うことができ、それにより、相変化液体41Lが蒸気チャンバ内に低圧で(すなわち、大気圧より低い圧力で)封入される。
必要な真空は、用途に応じて決まり、相変化液体41L用に選択された材料及び使用する真空ポンプの容量によっても決まるであろう。一例として、放散すべき廃熱の大きさ、及び相変化液体を液相(41L)から気相(41V)に変換する温度が、必要な真空度を決定するであろう。通常、液体41Lから蒸気41Vへの相変化を行うために必要な温度が低いほど、冷却装置10の性能が良好である。必要な相変化に求められる真空度(magnitude of vacuum)を決定するために、標準蒸気表(standard steam table)を使用することができる。たとえば、相変化液体41L用に水(H2O)を使用した場合、蒸気チャンバ41の内部が約9.59KPa圧力の真空である時、約45.0°Cで液体41Lから蒸気41Vへの相変化が生じた。
図3cにおいて、本発明の1つの実施形態では、相変化液体41Lの漏出を完全に防止できるように、蒸気チャンバ41を確実に密封するために、ねじ付きボア13b及び/またはねじ付きネック49にシーラント材44sを塗布することができる。図3cでは、ボス13及びプラグ45の一部分だけを示して、冷却装置10のこれらの要素に対するシーラント材44s及びガスケット44gの位置を示していることに留意されたい。シーラント材44sは、ボア及びネック13b、49のねじの間の密封を向上させ、それにより、ねじの間に考えられる漏出路を封止する。
たとえば、シーラント材44sは、ANABOND(登録商標)またはLOCTITE(登録商標)で作製することができる。シーラント材44sは、ディスペンサやブラシを用いるか、または、ねじ付きネック49をシーラント材44sに浸漬することによって、ボア及びネック13b、49のねじに塗布することができる。シーラント材44sを塗布した後、ねじ付きネックをねじ付きボア13bにねじ込む。シーラント材44sを段差面48にも塗布することができる。
本発明の別の実施形態では、シーラント材44sは、プラグ45をヒートマス11から熱絶縁する。プラグ45の熱絶縁のため、プラグフィン42を通過する空気流F(図10aを参照)により、プラグ45がヒートマス11より低温である。したがって、プラグキャビティ14bと接触する蒸気41Vは、プラグ45がヒートマス11から熱絶縁されていない場合より、効率的に冷却されて、高率で凝縮液41Cになって液相41Lに戻る。シーラント材44s用に使用される材料は、所望の熱絶縁特性を与えるように選択することができる。
プラグ45をヒートマス11から熱絶縁するのに適したシーラント材料44sには、限定的ではないが、RTVシーラント、HiTac(登録商標)テープ及びシーラント、エポキシベースのFRPタイプのシーラントが含まれる。実質的に、プラグ45をヒートマス11から熱絶縁する作用がある任意の非熱伝導性シーラント材を使用することができる。
本発明のさらに別の実施形態では、相変化液体41Lの漏出を完全に防止するように蒸気チャンバ41を確実に密封するために、ランド13L及び段差面48間にガスケット44gが配置されている。ガスケット44gは、ランド13L及び段差面48間に考えられる漏出路を封止する。ガスケット44gは、プラグ45をねじ付きボア13bにねじ込む前に、ランド13L上か、または段差面48上に配置される。ガスケットは、たとえば、適当な寸法の金属ワッシャか、または適当な形状に切断されたガスケット材料にすることができる。
ガスケット44gに適した材料には、限定的ではないが、HiTac(登録商標)ガスケット、RFIガスケット及びゴムガスケットがある。好ましくは、ゴムガスケットは、非熱伝導性材料で作製される。ガスケットをねじ付きネック49に装着した後、プラグを、たとえば、約21.0in−lbのトルクで締め付けることができる。
図13において、複数のベーン21が、ヒートマス11と接触しており、ベーン21は、互いに離間配置されて、隣接ベーン21間に主スロットP(図4a、図4c及び図4dを参照)を画定している。ベーン21は、一点鎖線矢印rで示された、軸Zから半径方向外側方向(半径方向外向き方向)に増加する表面積を有する。ベーン21の少なくとも一部分は、点線矢印yで示された、軸Zに沿った方向に増加する表面積を有する。
好ましくは、主スロットPは、ヒートマス11まで延在しており、また、主スロットP(主溝)は、ヒートマス11に沿って第1円弧形表面輪郭21aを有する。第1円弧形輪郭21aは、平面H−H(図13を参照)で終端している。ベーン21を互いに等間隔に設けることも、好都合である。主スロットPをヒートマス11まで延在させることにより、主スロットPを通る空気流が、さらにヒートマス11を濡らして(すなわち、空気がヒートマス11上を流れて)、それから熱を放散させる。第1円弧形表面輪郭21aは、半径が約38.0mm〜約45.0mmの円弧にすることができる。
冷却装置10の1つの利点は、空気流を発生するファン(図示せず)が、ヒートマス11に取り付けられていないことである。したがって、ベーン21は、(矢印eで示されているように)ヒートマス11内の奥まで延在することができ、ベーン21の奥行きは、廃熱の効果的な放散用に大きい表面を提供すると共に、ボス13を濡らす空気流(図4e及び図4fを参照)にヒートマス11を露出させ、それにより、追加的な廃熱をヒートマス11から放散させることができる。
ベーン21はさらに、上面29と、空力的輪郭(空力的特性を考慮して形成される空気流を低抵抗化するための輪郭)の内壁26とを有し、内壁26は、ボス13から延在する第1部分25、及びこの第1部分25の終端から上面29まで延在する第2部分27を含む。第1部分25は、一点鎖線bで示されているように、ボス13の円弧形輪郭(図13を参照)または傾斜輪郭(図4fを参照)につながり、また、第1部分25は、一点鎖線c示されているように、第2部分27につながる。第2部分27は、一点鎖線dで示されているように、上面29につながる。内壁26は、追加的な部分を含むことができ、本発明は、第1及び第2部分25、27に制限されないものと解釈されるべきである。内壁26は、ボス13を包囲するチャンバ30を画定する。
本発明の1つの実施形態では、図13及び図4cに示されているように、内壁26の第1部分25が傾斜表面であり、内壁26の第2部分27が凹状の円弧形表面である。傾斜及び凹状円弧形表面は、チャンバ30に流入する空気流と空力的に相互作用し、それにより、空気は内壁26の第1及び第2部分25、27に沿って流れて、ボス13を濡らし、それにより、図4e及び図4fを参照しながら後述するように、ヒートマス11から熱を放散させる。
第1部分25は、図13に示されているように、軸Zに関して角度Ψをなして傾斜することができる。角度Ψは、約15.0度〜約75.0度の範囲にすることができる。図4dを参照しながら後述するように、ベーン21が軸Zを中心にした円の接線方向である場合、第1部分25は、ボス13に対して接線方向になるであろう。角度Ψは主に、ファン(図示せず)の立方フィート/分(CFM)単位の出力に基づいて変化するであろう。
図13では、ベーン12はさらに、ヒートマス11の底部11aから上面29まで拡がる表面輪郭を有する外壁32を備え、表面輪郭は、滑らかな湾曲部分33、滑らかな湾曲部分33及び半径方向外側部分37間のドラフト部分35(略直線状の部分)、及び滑らかな半径方向外側部分37(半径方向最外側に位置する末広がり形状の湾曲部分)を有する。ドラフト部分35は、軸Zにほぼ平行でもよく、または角度λで傾斜させることもできる。
図4a〜図4cにおいて、各ベーン21の一部分に貫設されて各ベーン21に複数の(図面では2つの)フィン23を画定する少なくとも1つの補助スロットS(補助溝)が、ベーン21に設けられている。各ベーン21の少なくとも一部分を複数のフィン23に分割することにより、廃熱の放散に利用可能な表面積が増加し、補助スロットSは、フィン23間に追加の空気流路を提供し、それが廃熱放散をさらに向上させる。
本発明の別の実施形態では、補助スロットSは、ヒートマス11まで延在し、補助スロットSは、ヒートマス11に沿って第2円弧形輪郭23a(図13の点線を参照)を有する。第2円弧形輪郭23aは、平面H−Hで終端している。補助スロットSがヒートマス11まで延在することにより、フィン23を通る空気流もヒートマス11を濡らして、それから熱を放散させる。第2円弧形輪郭23aは、半径が約31.0mm〜約38.0mmの円弧にすることができる。
上記半径(すなわち、21a及び23a用)の中心に当たる基準点は、冷却装置10の外側に位置し、中心の実際の場所は、円弧半径によって決まる。しかし、冷却装置10を製造するための機械加工処理に使用される切断工具を収容するために、半径の中心位置は、冷却装置10から少なくとも約5.0mm、外側にあるであろう。半径の中心位置は、ベーン21及びフィン23を形成するために切断ホィール(cutting wheel)を使用する機械加工処理によって課せられる制限である。ベーン21及びフィン23をダイカストまたは衝撃鍛造することができる場合、円弧半径を小さくして、半径の中心位置を冷却装置10の内側に置くことができるであろう。ベーン21の数を減少させることによって、ダイカストまたは衝撃鍛造処理を行うことができるように、冷却装置10を変更することができる。
図10a及び図10bにおいて、構成部品50(又は電子部品)の廃熱Hwは、対流冷却効果及び蒸発冷却効果によって放散される。図10aにおいて、廃熱Hwは、ヒートマス11及びサーマルコア40に熱伝導される。廃熱Hwは、ベーン21、フィン23及びプラグフィン42に熱伝導される。チャンバ30、主スロットP、補助スロットS及びプラグスロット42sを通る空気流Fが、ヒートマス11から廃熱Hwを放散させる。図10bにおいて、廃熱Hwは、サーマルコア40に熱伝導されて、相変化液体41Lを沸騰させ、液相(やはり41L)から気相41Vに変化する。相変化液体41Lの沸騰により、廃熱Hwがサーマルコア40から放散される。蒸気41Vが上昇して蒸気チャンバ41に入ると、蒸気41Vが、蒸気チャンバ41の一部を形成している表面14a、14bと接触する。ヒートマス11の上記対流冷却により、これらの表面14a、14bは、蒸気41Vの温度より低温である。その結果、蒸気41Vは、表面14a、14bと接触した時、凝縮液41Cになり(condenses 41C)(すなわち、蒸気41Vが冷却されて)、液相41Lに戻る。廃熱Hwが、相変化液体41Lを沸騰させるのに十分な大きさ(たとえば、ワット数または温度)である限り、相変化液体41Lの沸騰、蒸発及び凝縮のサイクルが継続する。
図8a及び図8bにおいて、サーマルコア40の段差面14sは、限定的ではないが、円弧形状(図8a)または傾斜形状(図8b及び図9)を含む形状(すなわち、表面形状)を有することができる。図10c及び図10dにおいて、本発明の1つの利点は、冷却装置10が、図10cに示されたほぼ水平位置から、軸Zが軸Z’に対して角度Δをなす図10dに示された非水平位置へ傾斜した時でも、段差面14sは、相変化液体41Lを段差面14sの大部分と接触させておくことができることである。その結果、図10dの傾斜状態でも、相変化液体41Lは、段差面14sの大部分と接触しており、沸騰して気相41Vに変換され続けるであろう。
好ましくは、相変化液体41Lを低沸点の液体にして、構成部品50から放散された廃熱Hwが、液体の相変化液体41Lを沸騰、蒸発させて41Vにするのに十分であるようにする。相変化液体に適した材料には、限定的ではないが、水(H2O)、フルオロカーボン、四塩化炭素、誘電性の流体、及びエチレンがある。誘電性の流体の例には、限定的ではないが、FC16がある。
上に列記した液体の各々は、蒸気チャンバ41内の圧力に基づいたさまざまな温度で、液相41Lから気相41Vに相変化するであろう。たとえば、蒸気チャンバ41の圧力が約84.6KPaである時、水は約95°Cで沸騰し、蒸気チャンバ41の圧力が約9.6KPaである時、水は約45°Cで沸騰する。別の例として、水の場合、蒸気チャンバ41の圧力が約4.25KPaである時、同じ結果を約30°Cで得ることができる。John Wiley & Sons(登録商標)から発行された蒸気表が、真空下でさまざまな液体の沸点を計算する際の好適な参考になる。
図12a及び図12bにおいて、ベーン21は、軸Zに対してある角度で傾斜することができる。図12aでは、ベーン21は、線21c及び軸Z間で測定した角度βで傾斜している。線21cは、フィン23の主スロットPに沿っている。角度βの傾斜は、限定的ではないが、約0度〜約25.0度の範囲である。図12bでは、ベーン21が軸Zに対して傾斜する角度が、線21d及び軸Z間で測定した第1角度δ1と、線21e及び軸Z間で測定した第2角度δ2とを有する。第1角度δ1は、フィン23の滑らかな半径方向外側部分37に沿って測定されている。第1角度δ1の傾斜は、限定的ではないが、約0度〜約25.0度の範囲である。第2角度δ2は、フィン23の滑らかな湾曲部分33に沿って測定されている。第2角度δ2の傾斜は、限定的ではないが、約5.0度〜約18.0度の範囲である。フィン23はベーン21によって画定されているので、フィン23及びベーン21は、上述したように、角度(β、δ1及びδ2)で傾斜している。
図4dにおいて、ベーン21は、(「+」で示された)軸Zを中心にし、所定直径を有する(点線で示された)円Ctに対して接線方向にある。図4dにおいて、ベーン21の接線方向の一例が、主スロットPを通って円Ctの円周に正接する接線tを有する複数のベーン21で示されている。(「+」で示された)軸Zを通る線Mと、やはり円Ctに正接する平行線Nとの間に半径Rが画定される。円Ctの所定直径は、その半径Rの2倍である(すなわち、Ct=2・R)。所定直径は、限定的ではないが、約3.0mm〜約12.0mmの範囲である。
図2、図4a、図4c、図4d、図12a、図12b及び図13には、ベーン21の上面29の少なくとも一部分が、(点線で示された)略平面部分29aを有する。好ましくは、図4dに示されているように、略平面部分29aが、上面29の全体に及ぶ。上面29の略平面部分29aの1つの利点は、ファンを略平面部分29aに取り付けることができることである。
図4f、図5a、図6a及び図6bには、サーマルコア40の取り付け表面19が、ヒートマス11のベース17とほぼ同一平面上にあるように示されている。しかし、取り付け表面19は、ベース17と同一平面上にある必要はない。たとえば、取り付け表面19をベース17より引っ込めることや、取り付け表面19をベース17から外に延出させることができる。図5a及び図6aでは、ベース17が、サーマルコア40を挿入するための開口17aを有する。しかし、図6bに示されているように、サーマルコア40がベース17の幅全体にわたることができ、それにより、開口17aは、サーマルコア40の外縁部に一致する。
図7において、テーパボア14aは、ねじ付きボア13bに向かう方向に徐々に狭くすることができる。テーパボア14aは、制限的ではないが、図7に示されたような円弧形輪郭、図4f、図13及び図15に示されたような傾斜輪郭、または傾斜及び円弧形輪郭の組み合わせを含む輪郭を有することができる。
図14及び図15では、ファン70が、上面29の略平面部分29aに取り付けられた位置にある。ファン70は、冷却装置10のチャンバ30内へ点線矢印afで示された方向に流入する空気流(図4fの参照文字Fを参照されたい)を発生する。シュラウド(囲い板)73が、複数のファンブレード77(ファンの羽根)を有するロータハブ79(ブレードが取付けられる中心部分)を収容している。ロータハブ79は、ステータ71に回転可能に取り付けられており、ファンブレード77は、矢印rrで示された方向に回転することができる。シュラウド77に貫設された幾つかの穴75に締結具89をはめ込むことができる。ファン70は、矢印afで示されているように、上縁部29からベース17に向かう方向にチャンバ30内へ空気を吹き込む場合と反対に、冷却装置10内でベース17から上縁部29に向かう方向に空気を吸い出すように、空気流Fを矢印afと逆の方向に流すこともできる。
フレーム81及び幾つかの固定具83を有する取り付けリング(環状部材)80が、滑らかな半径方向外側部分37の表面37aに当接している。滑らかな半径方向外側部分37の表面37aの直径は、取り付けリング80のフレーム81の内径より大きく、そのため、ベーン及びフィン21、23から滑り落ちることなく、滑らかな半径方向外側部分37に適切に面接触する位置にフレーム81を押し進めることができる。取り付けリング80がベーン及びフィン21、23から滑り落ちるのは、ベース17の方向だけであり、それは、ベーン及びフィン21、23の直径がその方向に狭くなっているからである。
固定具83は、締結具89と、任意であるが追加の締結具87とを受け取り、それにより、図14に示されているように、ファン70が上面29に固定連結される。締結具87、89は、図示のようなナット及びボルトか、別の形式の締結具にすることができる。好ましくは、ファン70を取り付けリング80で連結した時、ファン70の回転軸Bが、冷却装置10の軸Zと同一線上にある。取り付けリング80に適した材料には、限定的ではないが、金属、プラスチックまたはセラミックがある。取り付けリング80は、機械加工、鋳込み、成形及び圧力ダイカストによって製造することができる。
以上の説明では、取り付けリング80をファン70に連結する1つの手段として締結具に注目しているが、本発明は、締結具だけに制限されないと解釈されるべきである。たとえば、ファンのラッチ(掛け金)を取り付けリング80の相補形ラッチ輪郭と組み合わせることができるであろう。取り付けリング80は射出成形プロセスで形成することができるので、ファン70を取り付けリング80に取り付ける多くの可能手段が存在し、締結具は、それらの多くの可能手段の一例である。
図14では、ファン70が、上面29の略平面部分29aに取り付けられた状態に示されている。説明のため、1組の締結具87、89だけが、穴75及び固定具83に通して取り付けられた状態に示されている。ファン70の電力線72が、ベーンまたはフィン21、23を通る、またはそれと接触する必要がないように配置される。2本のワイヤ(+及び−)だけが図示されているが、電力線72は、ファン70を操作する(たとえば、ファン70のオンまたはオフ、ファン速度制御)回路との通信用、またはファン70が適切に動作中であるかの決定用の1本または複数本の追加ワイヤなどの追加ワイヤを含むことができる。
図14には1つのファン70だけが示されているが、2つ以上のファン70を積み上げることができ、その場合、穴75を整合させて、もっと長い締結具89を穴75に通して、取り付けリング80の固定具83にはめ込むことができる。したがって、本発明の冷却装置10の別の利点は、チャンバ30に流入する空気流Fを発生させるために複数のファン70を使用することができることである。複数のファン70を使用することにより、1つまたは複数のファンが故障した場合の冗長冷却が可能になる。反対に、フィンで形成されたキャビティ内にファンが取り付けられている従来型のファン援用ヒートシンクでは、複数のファンをキャビティ内に取り付けることが非常に困難である。さらに、ファン70は、チャンバ30内に取り付けられないで、ファン70を上面29に取り付けることにより、電力線72がベーン21を通ることに伴う危険がなくなる。
ファン70を上面に取り付けるさらなる利点として、ベーン及びフィン21、23の1つまたは複数が破損した場合、ファンブレード77がチャンバ30内に配置されていないので、ブレード77が破損ベーンまたはフィン21、23と接触することはなく、したがって、ブレード77またはファン70が破損する可能性がなくなる。図4a、図4b、図4d及び図4eにおいて、フィン23にノッチ31を形成することができる。ノッチ31は、シュラウド73側の位置合わせタブ(図示せず)にとって相補的な形状を有することができ、それにより、ファン70を上面29に取り付けた時、位置合わせタブがノッチ31と組み合わされる。ノッチ31を利用して、ファン70を冷却装置10に対して適切な向きに置くこと、及び/またはシュラウド73及び冷却装置10間の相対移動の防止を確実に行うことができる。
図15において、図4dを参照しながら上述したように、ベーン21の接線方向付けは、2つの要因によって決定することができる。第1要因は、ランド13Lの上部から上面29までの高さh1である。たとえば、高さh1が約7.5mmである時、ベーン21は、直径が約6.5mmの円Ctに正接することができる。他方、第2要因は、ランド13Lの上部からファンブレード77の底部76までの高さh2である。たとえば、高さh2が約2.0mm〜約8.5mmの範囲で変化する時、円Ctの直径は、約3.0mm〜約12.0mmにすることができる。以上は例示にすぎず、高さh1、h2が上記範囲に制限されることはないと解釈されるべきである。上述したように、ファンブレード77は、チャンバ30内に配置されないで、ベーン及びフィン21、23の上面29の上方に位置し、そのため、ファンブレード77がベーンまたはフィン21、23と接触しないであろう。
上述したようにベーン21が軸Zに対して傾斜する角度(β、δ1及びδ2)は、図15に示されているファンブレード77のピッチ角θ(傾斜角:Z軸との角度)にほぼ一致するか、それにかなり近いように設定することができる。反対に、角度(β、δ1及びδ2)をピッチ角θの所定範囲内にあるように設定することもできる。たとえば、ピッチ角θが約15.0度で、角度βが約17.0度であるか、または、ピッチ角θが約12.0度で、角度δ1が約17.0度、角度δ2が約8度であるようにすることができる。
本発明の冷却装置10の別の利点として、ベーン21の上記接線方向及び傾斜と、内壁26の空力的輪郭の第1及び第2部分25、27とによって、空気流Fに低抵抗路が与えられ、それにより、空気流の衝撃騒音が低下する。また、低抵抗路であるため、ファン70を低RPMファンにすることができ、これは、高回転速度で動作するファンより発生騒音レベルが低く、また、低電力で動作することができる。
図15の冷却装置10の断面図は、ボス13、第2部分27、第1円弧形表面輪郭21a及び第2円弧形表面輪郭23aの円弧形状の半径も示している。
ボス13の円弧形輪郭は、1つにはボス13に望まれる熱質量によって決まる半径rBを有することができる。たとえば、約50.0グラムの熱質量(約50.0グラム相当の熱容量)の場合、ボス13の円弧形輪郭の半径rBは、約2.5mmである。rBの実際の値は、用途に応じて決まり、上記値は例示にすぎない。本発明は、上記値に制限されないものと解釈されたい。
さらに、第1及び第2円弧形表面輪郭21a、23aの円弧形表面輪郭は、半径がそれぞれrV及びrFである。たとえば、半径rVは約38.0mm〜約45.0mm、半径rFは約31.0mm〜約38.0mmにすることができる。内壁26の第2部分27は、半径rCを有する。半径rCは、たとえば、約20.0mmにすることができる。rV、rC、rF及びrBの実際の値は、用途に応じて決まり、上記値は例示にすぎない。本発明は、上記値に制限されないものと解釈されたい。
上記半径は、冷却装置10を形成するために使用される機械加工処理によって決定することができる。半径用の基準点は、冷却装置10上の点に対応させる必要はない。半径rB及びrCは、鍛造処理によって形成することができる。それらは、ダイカスト処理を使用して加工または製造することもできる。半径rV及びrFは、冷却装置10を材料ブランクから鍛造した後に機械加工することによって形成することができる。
図16に示された本発明の1つの実施形態では、シュラウドを備えていないファン74(すなわち、図14及び図15のシュラウド73がない)が、スペースフレーム(space frame)90によって冷却装置10の上面29の上方に配置されている。ファン74のステータ71が、スペースフレーム90に連結され、複数のアーム91が、上面29の幅方向にわたり、アーム91の端部のフィンガ93(指状部材)が、スペースフレーム90を冷却装置10に、それの滑らかな半径方向外側部分37の表面37a付近に固定している。したがって、上述したように、ファン74からの空気流がチャンバ30に流入することができるように、ファン74のハブ79及びブレード77が、チャンバ30の上方に配置される。さらに、ファン74からの電力線72は、冷却装置10のフィン及びベーン21、23を避けて、又、ファンブレード77を避けて通すことができる。スペースフレーム90は、ステータ71と一体成形することができ、あるいは、スペースフレーム90は、金属またはプラスチック材料で、非導電性であることから好ましくはプラスチックで作製することができる。スペースフレーム90は、ファン74をチャンバ30の上方に配置し、そのため、ファンブレード77は、チャンバ30内に位置しないで、ベーンまたはフィン21、23と接触しないであろう。
図15において、冷却装置10のベース17は、ベース17の外へ延出する少なくとも2つの突起22を有する。図17において、熱接続材24が、熱拡散器40(heat spreader 40)の取り付け表面19と接触しており、突起22の間に位置している。突起22は、取り付け表面19が構成部品50と接触している時の熱接続材24の破損を防止する。突起22はまた、製造時、移送時及び/または取り扱い時の熱接続材24の破損を防止することができる。熱接続材24は、構成部品50の構成部品表面51と接触しており、熱接続材24は、構成部品表面51からの廃熱を取り付け表面19を介してサーマルコア40及びヒートマス(図10aを参照)に伝達する熱伝導路を提供する。突起22は、冷却装置10を構成部品50に取り付ける時の熱接続材24の圧潰、変形または他の破損を防止する。
突起22は、ベース17の外へ距離dPだけ延出している。距離dPは、用途に応じて決まり、とりわけ、熱接続材24の厚さによって決まる。距離dPは、約0.2mm〜約1.0mmにすることができる。好ましくは、取り付け表面19は、略平面表面であり(すなわち、ほぼ平坦であり)、取り付け表面19は、軸Zに対してほぼ垂直である(すなわち、約90.0度、図16の角αを参照)。
また、熱接続材24は、取り付け表面19及び構成部品表面51間の微細空隙(すなわち、ギャップ)を封止し、それによって、構成部品50から冷却装置10への熱伝導を高める。熱接続材24に適した材料には、限定的ではないが、熱伝導性ペースト、熱伝導性グリース、シリコーン、パラフィン、相転移材料、グラファイト、コーティッドアルミニウム箔、及び炭素繊維がある。熱接続材24は、たとえば、熱拡散器40の取り付け表面19にスクリーン印刷するか、または貼り付けることができる。
本発明の別の実施形態では、図8a、図8b及び図9に示されているように、サーマルコア40の取り付け表面19は、上記突起22を有することができ、これらの突起は、取り付け表面19の外へ距離dPだけ延出して、上述したように、熱接続材24の破損を防止する機能を有する。好ましくは、ベース17または取り付け表面19のいずれか一方が、突起22を有する。
図18において、熱放散システム100は、上述の冷却装置10と、上述したように上面29に連結されたファン70と、冷却装置10によって冷却すべき構成部品50と、ベース取り付け部(base mount)300とを備えている。構成部品50の構成部品表面51が、取り付け表面19と接触している。他方、図10aを参照しながら上述したように、熱接続材24を、構成部品表面51及び取り付け表面19間に配置してもよい。
いずれの場合も、廃熱は、構成部品表面51及び取り付け表面19間の直接的接触によるか、熱接続材24を介して、構成部品表面51から取り付け表面19に熱伝達される。ベース取り付け部300は、取り付け表面19及び構成部品表面51を押し付けて互いに接触させ、それにより、構成部品50の廃熱が冷却装置10に熱伝達される。
図4fでは、サーマルコア40の取り付け表面19が、取り付け表面19の外へ延出する突起22を有し、上述したように、熱接続材24が、突起22の間に配置されている。変更例として、図17では、ベース17が、ベース17の外へ延出する突起22を有し、上述したように、熱接続材24を取り付け表面19に接続させて、突起22の間に配置することができる。
本発明の別の実施形態では、構成部品50が、支持装置99で担持されている。支持装置は、限定的ではないが、ソケット、基板及びPCボードを備えている。ソケットは、電子機器の技術分野では既知の方法でPCボードに取り付けることができる。たとえば、構成部品は、PCボードにはんだ付けされたソケットに挿入されるマイクロプロセッサにすることができる。ベース取り付け部300は、支持装置99に取り外し可能に連結される。
他方、支持装置は、構成部品50をはんだ付けまたは他の方法で電気接続されたPCボードにすることができる。本発明は、電子構成部品から廃熱を放散させる有用性に関して冷却装置10を説明してきたが、冷却装置10及びシステム100は、電子機器の冷却だけに制限されないと解釈されるべきである。したがって、構成部品50は、熱の除去が望まれる任意の発熱装置にすることができる。そのため、支持装置99は、PCボードまたはソケットでなくてもよい。支持装置99は、構成部品50を担持する基板にすることができる。構成部品50は、基板と電気接続していても、そうでなくてもよい。
図18において、ベース取り付け部300は、ヒートシンクをPCボードに取り付けるために使用される形式などのベースプレートである。ベース取り付け部300に設けられた複数の穴300a及び支持装置99に設けられた複数の穴99aに締結具87、89がはめ込まれ、これらの締結具が、ベース取り付け部300を支持装置99に取り外し可能に連結する。ナット及びボルトが図示されているが、他の締結具及び他の締結方法を使用して、ベース取り付け部300を支持装置99に取り外し可能に連結することができる。
システム100は、図16を参照しながら上述したシュラウドなしのファン74を有することができる。シュラウドなしファン74は、ファン74を支持するスペースフレーム90を有し、スペースフレーム90はさらに、空気流afがチャンバ30に流入するように、シュラウドなしファン74をチャンバ30の上方で上面29に隣接させて配置する。上述したように、スペースフレーム90は、上面29の幅方向にわたる複数のアーム91を有し、アーム91上のフィンガ93が、スペースフレーム90を外壁32の滑らかな半径方向外側部分37に固定する。
好ましくは、ヒートマス11、ベース17及びベーン21は、均質に形成されている。ヒートマス11、ベース17及びベーン21を均質に形成するために、押し出し加工処理を使用することができる。ヒートマス11は、限定的ではないが、銅(Cu)、銅合金、電解銅、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、セラミック、金(Au)、金合金及びシリコン(Si)基板などのさまざまな熱伝導性材料で作製することができる。冷却装置10用の材料の例は、アルミニウム1060、またはアルミニウム6063である。たとえば、ヒートマス11、ベース17及びベーン21は、押し出し棒から、または鍛造ナッツシェル(forged nutshell)から均質に形成することができる。
同様に、サーマルコア40は、限定的ではないが、銅(Cu)、銅合金、銀(Ag)、銀合金、シリコン(Si)、金(Au)、金合金、グラファイト、炭素繊維材、及び炭素繊維強化材を含めたさまざまな材料から作製することができる。
好ましくは、ヒートマス11及びサーマルコア40は、互いに固定的に連結される。さらに、相変化液体41Lが蒸気チャンバ41から漏出するのを防止するために、ヒートマス11及びサーマルコア40間の連結を液漏れ防止形にしなければならない。限定的ではないが、ろう付け、溶接及び摩擦攪拌溶接(friction stir welding)(FSW)を含めた処理を使用して、ヒートマス11及びサーマルコア40を固定的に連結することができる。
図11a〜図11cにおいて、サーマルコア40をヒートマスのベース17に取り付けるためのさまざまな構造の例が、点線40dで示されている。図11aでは、サーマルコア40が、ベース17に直接的に取り付けられている。図11bでは、サーマルコア40が、ベース17の開口17aに挿入されている(図6aを参照)。図11cでは、サーマルコア40が、ベース17に直接的に取り付けられているが、サーマルコア40の一部分40cが、ベース17の形状17cと相補的な形状を有し、これらの相補的形状17c、40cによって、サーマルコア40をベース17に容易に組み合わせることができる。
冷却装置10は、限定的ではないが、以下に列記するものを含めたさまざまな処理によって製造することができる。第1に、冷却装置10は、押し出しバーストック(押し出し棒材)から完全に機械加工することができる。第2に、ダイカスト、鍛造またはプレス加工処理を使用して、冷却装置10の内部及び外部機構26、32のいずれか一方または両方を形成した後、機械加工によってベース17、取り付け表面19及び突起22を形成することができる。次に、切断ホィールを使用して、それぞれベーン21及び23用の主P及び補助Sスロットを形成した後、ばり取り及び脱脂を行うことができる。第3に、ベーン21及びフィン23を含めた冷却装置10全体を衝撃鍛造する。第4に、ベーン21及びフィン23を含めた冷却装置10全体を圧力ダイカスト(pressure diecasting) する。
プラグ45は、冷却装置10について上述したものと同一方法で作製することができ、また、ヒートマス11及びプラグ45の両方に、同様または同一材料を使用することができる。
一例として、ヒートマス11用のナットシェル形を鍛造することができる。次に、ベース17、17a、チャンバボア14a、ねじ付きボア13b及びランド13Lを旋盤で丸く削る、すなわち、フライス加工することができる。次に、ねじ付きボア13bにねじを付ける。すりわりのこ(slitting saw)を使用して、ベーン及びフィン21、23を形成することができる。ベース取り付け部300は、ヒートマス11のベース17、17aにプレス嵌めしてから、ヒートマスにかしめて、冷却装置10を構成部品50に取り付ける時に生じる取り付け負荷に耐えるようにする。サーマルコア40をベース17にはんだ付けすることができ、それによって蒸気チャンバ41を形成した後、蒸気チャンバ41を洗浄してから、蒸気チャンバ41に相変化液体41Lを充填する。次に、冷却装置10を真空室に入れて、プラグ45にシーラント材44sを塗布し、ガスケット44gをねじ付きネック49に装着する。次に、プラグ45を約21(in−lbs)のトルクで締め付けて、蒸気チャンバ41を密封する。好ましくは、シーラント材44sを硬化させるために、冷却装置を約5.0分以上にわたって真空室に入れておかなければならない。硬化後、冷却装置10を真空室から取り出すことができ、相変化液体41Lが低圧で蒸気チャンバ41内に封入されているであろう。
上面29での直径を70mm、ヒートマス11の底面11aでの直径を60mmにして、冷却装置10の例示的モデルを作製した。ベース17は、直径が52mm、底面11aからの高さが6.5mmであった。冷却装置10は、取り付け表面19から上面29までの全高が約49mmであった。ヒートマス11は、取り付け表面19からボス13の上部までの全高が約25mmであった。滑らかな湾曲部分33は、半径が約20mmであり、ドラフト部分35は、直径が約65mmであった。
さらに、ファン70として、長さ、幅及び高さが60mm×60mm×15mmの寸法のDelta(登録商標)ファン、型番EFB0612VHBを、図14に示されているように、冷却装置10に取り付けた。次に、マザーボード上にはんだ付けされているPGA478コネクタによって担持されているプロセッサに、冷却装置10を取り付けた。プロセッサは、上面が約33mm×33mmであり、熱出力が36ワットであった。本段落に記載した冷却装置10は、周囲温度30.0°Cにおいてプロセッサのケース温度(case temperature)を45°Cに維持することができた。上記温度に基づいて、70ワットの熱出力の場合の15.0°Cの温度差から、冷却装置10の予想熱抵抗:
0.2143°C/ワット;(15.0°C/70ワット=0.2143°C/ワット
が求められる。
本発明の幾つかの実施形態を開示して図示してきたが、本発明は、そのように説明して図示した部品の特定形状または配置に制限されない。本発明は、特許請求の範囲だけによって制限される。
本発明は、以下の実施態様を含んでいる。
構成部品50から熱を放散させる冷却装置10であって、
(a)ベース17と、該ベース17の内部に延在するチャンバ穴14aと、及び突起部13を有する受熱台11であって、前記突起部13は、該受熱台11の軸Zを中心にして対称配置され、平面13L、及び前記突起部13に貫設されて前記チャンバ穴14aまで延在するねじ付き内孔13bを有する、受熱台11と、
(b)前記ベース17に連結された芯材40であって、前記チャンバ穴14a内に延出した段差面14s、及び該芯材40及び前記受熱台11を前記構成部品50に熱的に接続させることができる取り付け表面19を有する芯材40と、
(c)離間配置される複数の栓部材フィン42であって、隣接した該栓部材フィン42間に栓部材スロット42sを画定する複数の栓部材フィン42と、段差面48と、該段差面48から延出したねじ付き首部49であって、前記段差面48が前記平面13Lと接触するまで、前記ねじ付き内孔13bにねじ込むことができるねじ付き首部49、及び該ねじ付き首部49内に形成された栓部材空洞14bとを有する栓部材45と、
(d)前記栓部材空洞14bと、前記チャンバ穴14a及び前記段差面14sとによって形成された蒸気チャンバ41と、
(e)該蒸気チャンバ41内に低圧で封入されて、前記段差面48の一部と接触している相変化する液体41Lと、
(f)前記受熱台11に連結された複数の羽根部21であって、離間配置されて、前記受熱台11まで延在する主スロットPをその間に画定しており、また、前記軸Zから半径方向外側方向rに増加する表面積を有しており、さらに、該羽根部21の各々の一部分に貫設されて、該羽根部21の各々に複数のフィン23を画定する少なくとも1つの補助スロットSを有する羽根部21と、
を備えており、
(g)前記羽根部21は、上面29と、空力的輪郭の内壁26であって、前記突起部13から延出した第1部分25、及び該第1部分の終端から前記上面29まで延在する第2部分27を有して、前記突起部13を包囲するチャンバ30を画定する該羽根部21の内壁26と、前記ベース17から前記上面29まで拡大する表面輪郭を有する外壁32であって、前記ベース17及び前記上面29間に、滑らかな湾曲部分33、ドラフト部分35及び滑らかな半径方向外側の部分37を有する外壁32とを含み、
(h)前記芯材内の熱が前記相変化する液体41Lを液相から気相41Vに変換することと、前記チャンバ30、前記主スロットP、前記補助スロットS及び前記栓部材スロット42sを通る空気流Fとによって、熱Hwが前記構成部品50から放散されることを特徴とする冷却装置。
本発明の冷却装置は、マイクロプロセッサ等の電子部品の冷却に利用可能である。
本発明に従った冷却装置の斜視図(profile)である。 本発明に従ったチャンバボアまで延在したねじ付きボアを示す冷却装置の上部斜視図である。 本発明に従ったプラグの上部斜視図である。 本発明に従ったプラグの底部斜視図である。 本発明に従ったガスケット及びシーラント材と共にボス及びプラグを示す断面図である。 本発明に従った冷却装置のフィン及びベーンの上部平面図である。 本発明に従った冷却装置のフィン及びベーンの上部平面図である。 図4bのE−E部分の詳細図である。 本発明に従った接線に沿ったベーンを有する冷却装置を示す上部平面図である。 本発明に従った冷却装置を通る空気流の上部平面図である。 本発明に従った冷却装置を通る空気流の、図4eのA−A線に沿った断面図である。 本発明に従った冷却装置の、図4eのA−A線に沿った断面図である。 本発明に従ったサーマルコアの段差面の上部平面図である。 本発明に従ったサーマルコアの取り付け表面の底部斜視図である。 本発明に従ったサーマルコアの取り付け表面の底部斜視図である。 本発明に従ったヒートマスのチャンバボアの底部斜視図である。 本発明に従った円弧形輪郭を有する段差面の断面図である。 本発明に従った傾斜輪郭を有する段差面の断面図である。 本発明に従った蒸気チャンバ、及び取り付け表面上に突起を有するサーマルコアの断面図である。 本発明に従った対流冷却を説明する断面図である。 本発明に従った蒸発冷却を説明する断面図である。 本発明に従った冷却装置の傾斜していない蒸気チャンバを示す断面図である。 本発明に従った冷却装置の傾斜している蒸気チャンバを示す断面図である。 本発明に従ったサーマルコア及びヒートマスの連結状態を示す断面図である。 本発明に従ったサーマルコア及びヒートマスの連結状態を示す断面図である。 本発明に従ったサーマルコア及びヒートマスの連結状態を示す断面図である。 本発明に従った、一定角度で傾斜したベーンを有する冷却装置の側面図である。 本発明に従った、一定角度で傾斜したベーンを有する冷却装置の側面図である。 本発明に従ったヒートマス及びチャンバボアを有する冷却装置の、図4aのA−A線に沿った断面図である。 本発明に従った冷却装置に取り付けられたファンの側面図である。 ファン、ファンブレード及び本発明に従った冷却装置間のさまざまな寸法関係を示す断面図である。 本発明に従った冷却装置にファンを取り付けるためのスペースフレームの側面図である。 本発明に従った、熱接続材を保護する突起を設けたベースを有する冷却装置の側面図である。 本発明に従った熱放散システムの側面図である。
符号の説明
10 冷却装置
11 受熱台
14a チャンバ穴
14b 栓部材空洞
14s 段差面
17 ベース
19 取り付け表面
21 羽根部
30 チャンバ
40 芯材
41 蒸気チャンバ
41 L相変化する液体
42 栓部材フィン
45 栓部材
50 構成部品

Claims (21)

  1. 構成部品から熱を放散させる冷却装置であって、
    ベースと、該ベースの内部に延在するチャンバ穴と、及び突起部を有する受熱台であって、前記突起部は、該受熱台の軸を中心にして対称配置され、平面、及び前記突起部に貫設されて前記チャンバ穴まで延在するねじ付き内孔を有する、受熱台と、
    前記ベースに連結された芯材であって、前記チャンバ穴内に延出した段差面、及び該芯材及び前記受熱台を前記構成部品に熱的に接続させることができる取り付け表面を有する芯材と、
    離間配置される複数の栓部材フィンであって、隣接した該栓部材フィン間に栓部材スロットを画定する複数の栓部材フィンと、段差面と、該段差面から延出したねじ付き首部であって、前記段差面が前記平面と接触するまで、前記ねじ付き内孔にねじ込むことができるねじ付き首部、及び該ねじ付き首部内に形成された栓部材空洞とを有する栓部材と、
    前記栓部材空洞と、前記チャンバ穴及び前記段差面とによって形成された蒸気チャンバと、
    該蒸気チャンバ内に低圧で封入されて、前記段差面の一部と接触している相変化する液体と、
    前記受熱台に連結された複数の羽根部であって、離間配置されて、前記受熱台まで延在する主スロットをその間に画定しており、また、前記軸から半径方向外側方向に増加する表面積を有しており、さらに、該羽根部の各々の一部分に貫設されて、該羽根部の各々に複数のフィンを画定する少なくとも1つの補助スロットを有する羽根部と、
    を備えており、
    前記羽根部は、上面と、空力的輪郭の内壁であって、前記突起部から延出した第1部分、及び該第1部分の終端から前記上面まで延在する第2部分を有して、前記突起部を包囲するチャンバを画定する該羽根部の内壁と、前記ベースから前記上面まで拡大する表面輪郭を有する外壁であって、前記ベース及び前記上面間に、滑らかな湾曲部分、ドラフト部分及び滑らかな半径方向外側の部分を有する外壁とを含み、
    前記芯材内の熱が前記相変化する液体を液相から気相に変換することと、前記チャンバ、前記主スロット、前記補助スロット及び前記栓部材スロットを通る空気流とによって、熱が前記構成部品から放散されることを特徴とする冷却装置。
  2. 冷却装置であって、前記受熱台は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、電解銅、金、金合金、シリコン基板及びセラミック材料から成る群から選択される材料で作製されることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 冷却装置であって、前記芯材は、銅、銅合金、銀、銀合金、シリコン、金、金合金、グラファイト、炭素繊維材、及び炭素繊維強化材から成る群から選択される材料で作製されることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  4. 冷却装置であって、さらに、前記取り付け表面と接触している熱接続材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  5. 冷却装置であって、さらに、前記上面に隣接した位置で、前記チャンバの上方に配置された少なくとも1つのファンを備えており、それにより、該ファンによって発生した空気流が、前記チャンバ内を通る前記空気流Fを生じることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  6. 冷却装置であって、さらに、前記滑らかな半径方向外側の部分に当接することができる取り付けリングを備えており、該取り付けリングは、前記ファンを前記取り付けリングに連結する締結具を受け取ることができる複数の取り付け固定具を有し、それにより、前記ファンは、前記上面に固定的に連結されることを特徴とする請求項5に記載の冷却装置。
  7. 冷却装置であって、前記上面の少なくとも一部分は、略平面部分であり、前記ファンは、前記上面に連結される時、該略平面部分に載置されることを特徴とする請求項6に記載の冷却装置。
  8. 冷却装置であって、さらに、前記ねじ付き内孔及び前記ねじ付き首部と接触状態にあって、前記相変化する液体を前記蒸気チャンバ内に封入する機能を有するシーラント材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  9. 冷却装置であって、前記シーラント材は、前記栓部材を前記受熱台から熱絶縁することを特徴とする請求項8に記載の冷却装置。
  10. 冷却装置であって、さらに、前記平面及び前記段差面間に配置されて、前記相変化する液体を前記蒸気チャンバ内に封入する機能を有するガスケットを備えていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  11. 冷却装置であって、前記相変化する液体は、水、フルオロカーボン、四塩化炭素、誘電性の流体、及びエチレンから成る群から選択される材料であることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  12. 冷却装置であって、前記段差面は、円弧形輪郭及び傾斜輪郭から成る群から選択される輪郭を有することを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  13. 冷却装置であって、前記羽根部は、前記軸を中心にした所定直径の円に対して接線方向にあることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  14. 冷却装置であって、前記所定直径は、約3.0mm〜約12.0mmであることを特徴とする請求項13に記載の冷却装置。
  15. 冷却装置であって、前記羽根部は、前記軸に対して角度βで傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  16. 冷却装置であって、前記羽根部が傾斜する角度βは、約5.0度〜約25.0度であることを特徴とする請求項15に記載の冷却装置。
  17. 冷却装置であって、前記羽根部が傾斜する角度は、前記滑らかな半径方向外側部分に沿って測定した角度である約10.0度〜約25.0度の第1角度δ1、及び前記滑らかな湾曲部分に沿って測定した角度である約5.0度〜約18.0度の第2角度δ2を有することを特徴とする請求項15に記載の冷却装置。
  18. 冷却装置であって、前記芯材は、円弧形輪郭及び傾斜輪郭から成る群から選択された輪郭を有することを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  19. 冷却装置であって、前記受熱台、前記ベース及び前記羽根部は、均質に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  20. 冷却装置であって、前記主スロットはさらに、前記受熱台に沿った第1円弧形輪郭を有し、該第1円弧形輪郭は、半径が約38.0mm〜約45.0mmの円弧の一部分であることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  21. 冷却装置であって、前記補助スロットは、前記受熱台まで延在し、前記補助スロットはさらに、前記受熱台に沿った第2円弧形輪郭を有し、該第2円弧形輪郭は、半径が約31.0mm〜約38.0mmの円弧の一部分であることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
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