JP4098209B2 - スーツのズボン - Google Patents
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Description
なお、上衣の右半身(右身)を構成する生地の展開図解図は、図12に示す上衣の左半身(左身)を構成する生地の展開図解図と線対称になるため、図示およびその説明を省略している。
しかしながら、たとえば車椅子での日常生活を余儀なくされているような人々、つまり、座位姿勢における運動機能性および着心地などについては、種々の問題があり、到底、満足するものではなかった。
請求項2にかかる本願発明のスーツのズボンは、請求項1にかかる発明に従属するスーツのズボンであって、膝部切替えラインから上の後身頃部分は、複数の接ぎラインによって、少なくとも4つ以上の曲面部が形成されることを特徴としている。
請求項3にかかる本願発明のスーツのズボンは、請求項1または請求項2にかかる発明に従属するスーツのズボンであって、前身頃の裾前中心を後身頃の裾後中心よりも下方に配置することを特徴としている。
請求項4にかかる本願発明のスーツのズボンは、請求項1〜請求項3のいずれかにかかる発明に従属するスーツのズボンであって、脇ポケットおよび/または後ポケットを設けないことを特徴としている。
請求項1にかかる本願発明のスーツのズボンでは、後身頃に膝部切替えラインが配設されるので、立位姿勢においては後身頃の膝部分が曲がった状態となる。そのため、車椅子に着座したときには、膝のあまりを解消することができる。さらに、膝部切替えラインから上の後身頃部分が曲線状の接ぎラインで複数の曲面部に仕立てられることによって、腰周りから臀部周りにかけて、たとえて言うと紙風船状の丸みをもった立体的空間を確保することができる。そのため、車椅子に着座したときの臀部周りは、身体に密着することなく、ゆとりをもった状態で座位姿勢を維持することができる。
また、請求項1にかかる本願発明のスーツのズボンでは、膝部切替えラインの一端および他端が、それぞれ、後身頃の合引および内股縫目に到達するので、立位姿勢での膝部分の曲がりが大きくとることができる。そのため、座位姿勢における膝のあまりをより一層解消することができる。
さらに、請求項1にかかる本願発明のスーツでは、ズボンの尻ぐり(後縫目)が前身頃側に傾倒され、且つ、前股上よりも後股上が長く形成されているので、ゆったりとした座位姿勢がとれる。この場合、臀部周りに余裕ができるので、車椅子に長時間着座していても、前裾がだぶって背中がでるようなことがない。
請求項2にかかる本願発明のスーツのズボンでは、膝部切替えラインから上の後身頃部分が、複数の接ぎラインによって、少なくとも4つ以上の曲面部が形成されるので、より一層、腰周りから臀部周りにかけてのふくらみ構造を形成することができる。そのため、さらにゆとりをもった状態の座位姿勢となる。
請求項3にかかる本願発明のスーツのズボンでは、ズボンの前身頃の裾前中心を後身頃の裾後中心よりも下方に配置しているので、車椅子に着座したときに、ズボンの前裾が吊り上がらず、見栄えの良いものとなる。
請求項4にかかる本願発明のスーツのズボンでは、ズボンに、脇ポケットおよび/または後ポケットを設けていないので、それらのポケットを構成した部位は、上口布,下口布,当布,フラップ,片返し等の生地の重なり部分が極力少なくなる。そのため、それらのポケットを配設した場合に比べて、脇ポケットおよび/または後ポケットの部位とその近傍における通気性が良くなると共に、それらの部位と身体との密着性も緩和される。したがって、着用者が車椅子に長時間着座していても、床ずれを防止することができる。
本実施例では、特に、たとえば男子用のビジネススーツの上衣およびズボンについて説明する。先ず、上衣について、図1〜図6および図9〜図11等を参照しながら説明する。
本実施例にかかるビジネススーツ10は、上衣12を含む。上衣12は、前身頃14および後身頃16を含む。前身頃14は、図1(A)に示すように、左半身の前身頃14A(以下、左前身頃14Aという。)および右半身の前身頃14B(以下、右前身頃14Bという。)を有する。後身頃16は、図1(B)に示すように、左半身の後身頃16A(以下、左後身頃16Aという。)および右半身の後身頃16B(以下、右後身頃16Bという。)を有する。
上衣12の左半身は、たとえば図2および図3に示すように、それぞれ所定の形状に裁断された左前身頃14A、左身細腹32A、左後身頃16A、左袖38Aの山袖40aおよび下袖42aを含む。左後身頃16Aは、第1の左後身頃34aおよび第2の左後身頃36bを有する。
この場合、袖38AのラインQ部位のイセ込み量を多くとり、肩部位の立体的なふくらみを大きくすることによって、肩部および肘部の運動機能性が高めることができる。さらに、ラインM,NおよびラインO,Pの曲がり角度を大きくとることによって、肘部の運動機能性をより一層高めることができる。
同様の方法により、上衣12の左半身の袖38Bが形成される。
なお、後身頃中央接ぎライン18、左後身頃切替えライン22、右後身頃切替えライン26における縫い合わせ方法(縫い合わせ処理)の一例としては、図9(A)に示すような、たとえば割りはぎ処理が施され、縫代の端末処理には、図10(B)に示すようなたとえばパイピング処理が施される。
なお、本実施例では、サイドベンツ52A,52Bに変えて、たとえば両脇にスリット,ボックスブリーツを深く入れるようにしても良い。
一方のファスナ面57aおよび他方のファスナ面58aは、それぞれ、縫着されることによって、前記した位置に取付けられる。また、山袖40aには、他方のファスナ面57aの反対側面に装飾用の釦部59aが配設される。
なお、本実施例では、面ファスナ56Aおよび56Bが縫着により、前記所定の位置に配設されたが、面ファスナ56Aおよび56Bは、たとえば接着剤により所定の位置に接着して配設するようにしても良い。
従来のビジネススーツを着用した場合では、座位姿勢において、クリーズライン(ラペル折れ線)が浮き、前身頃の打ち合わせが開いてしまい見栄えが悪くなるが、本実施例ではそのようなことがない。
さらに、本実施例にかかる上衣12では、肩パットが設けられていない。
同様にして、ズボン66の右後身頃70Bは、膝部切替えライン72Bおよび曲線状の接ぎライン72b,74bを有し、膝部切替えライン72Bから上の右後身頃70B部分には、図7(C)に示すように、3つの曲面部82B,84B,86Bが形成される。さらに、膝部切替えライン72Bから下には、右後身頃膝下部88Bが区画される。
さらに、臀部周りは、曲線状の接ぎライン72a,74a,72b,74bによる立体裁断で分割された部位を紙風船の構造で曲面部82A,84A,86A〜82B,84B,86Bに仕立てることで、臀部周りにゆとりを持たせることができ、その上、立位姿勢においても何ら審美性を損なうことがない。
さらに、ズボン66の前身頃68の裾前中心94を後身頃70の裾後中心94よりも下方に配置される。言いかえると、ズボン66の裾上げは、逆モーニングカットで、前裾を長くして、前裾が吊り上がらないようにしている。
また、肩パットを設けていないため、上衣の軽量化が図られると共に、車椅子をこぐときの肩の動きに対する抵抗を軽減することができる。
12 上衣
14 上衣の前身頃
16 上衣の後身頃
18 後身頃中央接ぎライン
20,24 脇縫目
22 左後身頃切替えライン
26 右後身頃切替えライン
28 肩縫
30 後身頃裾線
38A,38B 袖
38a,38b 袖口
56A,56B 面ファスナ
66 ズボン
68 ズボンの前身頃
70 ズボン後身頃
72A,72B 膝部切替えライン
72a,72b,74a,74b 曲線状の接ぎライン
76 合引
78 内股縫目
82A,82B,84A,84B,86A,86B 曲面部
94 ズボンの前裾中心
96 ズボンの後裾中心
A〜S ライン
Claims (4)
- 車椅子を利用する人が着用するために用いられるスーツのズボンであって、
後身頃、
前記後身頃と縫着される前身頃、および
前記後身頃の膝の関節部分に対応する位置に配置され、立位姿勢で前記後身頃の膝部分を曲げるために、当該膝の関節部分に対応する部位に切れ目を入れて縫い合わせてなる膝部切替えラインを含み、
前記膝部切替えラインは、その一端が前記後身頃の合引に達し、その他端が前記後身頃の内股縫目に達するように形成され、
前記膝部切替えラインから上の前記後身頃部分は、所定の形状に裁断された複数の部位を縫い合わせてなる曲線状の接ぎラインにより複数の曲面部に仕立てることで、紙風船状の丸みをもった立体空間を確保するように形成され、
前記複数の曲線状の接ぎラインは、前記膝部切替えラインからベルトまで到達するように形成され、
当該ズボンの尻ぐり(後縫目)のラインを前記前身頃側に傾倒させ、且つ、前股上よりも後股上が長く形成されることを特徴とする、スーツのズボン。 - 前記膝部切替えラインから上の前記後身頃部分は、複数の接ぎラインによって、少なくとも4つ以上の曲面部が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のスーツのズボン。
- 前記前身頃の裾前中心を前記後身頃の裾後中心よりも下方に配置することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のスーツのズボン。
- 脇ポケットおよび/または後ポケットを設けないことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスーツのズボン。
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