JP4097335B2

JP4097335B2 - Food additive

Info

Publication number: JP4097335B2
Application number: JP29303898A
Authority: JP
Inventors: 義幸佐倉; 広弥林; 実山崎; 勝清桜井
Original assignee: Seikagaku Corp
Current assignee: Seikagaku Corp
Priority date: 1998-09-30
Filing date: 1998-09-30
Publication date: 2008-06-11
Anticipated expiration: 2018-09-30
Also published as: JP2000102362A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便秘解消用途の食品に関する技術分野の発明である。より具体的には、便秘解消用機能性食品や食品組成物に用いる当該用途の食品添加物に関する発明である。
【０００２】
【従来の技術】
近年の健康ブームにより、様々な体調調整機能を有する特定保健用食品、特別用途食品等（いわゆる機能性食品）が提供されている。
かかる食品における体調調整機能には、ダイエット機能や便秘解消機能等の、使用者の健康と共に美容に大きく係わる機能が数多く認められる。
このような機能性食品の体調調整機能のうち、さらに美容に深く係わる機能が付加されている機能性食品も提供されつつある。
【０００３】
【発明が解決すべき課題】
機能性食品を開発するにあたって、最も重要なことは、食用に耐え得る程に安全性に優れ、かつ、優れた効果を有する食用成分を見出すことであることは言うまでもない。
【０００４】
本発明において解決すべき課題は、より美容効果に優れた機能性食品を提供し得る鍵となる食用成分を見出し、この食用成分が食品添加物として添加された、体調調整機能を伴うことは勿論のこと、特に美容効果において優れる機能性食品として好適な食品を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、この特に美容効果に優れた機能性食品として好適な食品を提供するための鍵となる成分を見出すために、鋭意検討を重ねた。その結果、現在、医薬の分野や化粧品の分野で用いられている酸性ムコ多糖（グリコサミノグリカン）の一種であるヒアルロン酸のうち、特に低分子のものを選択して食品の成分とすることにより、美肌や便秘解消等として現れる体調調整機能や美容効果に優れる、機能性食品として好適な食品が提供され得ることを見出し、本発明を完成した。
【０００６】
ヒアルロン酸には、その物理的・生理的作用として、(a) 細胞外液の電解質と水分の調節作用， (b)瘢痕形成抑制作用，(c) 潤滑作用，(d) 保水作用，(e) 粘弾性等が認められ、これらの作用に着目した、ヒアルロン酸を有効成分とする整形外科や眼科領域における医薬品や、ヒアルロン酸を配合した化粧料が、既に提供されている。
【０００７】
すなわち、皮膚や関節の老化または病的状態により細胞機能が低下してくると、生体ヒアルロン酸量は減少し、その結果、皮膚の乾燥、肌荒れ、ハリ、弾力性の減少、シミ、シワの増加、あるいは関節の湿潤性悪化による関節痛等を引き起こす。そして、このような状態を改善すべく、皮膚にヒアルロン酸や自然保湿因子等の生体成分を配合した化粧料を塗布したり、関節に直接ヒアルロン酸を注入する等の方法がとられている。
【０００８】
本発明者は、このような優れた作用を有するヒアルロン酸を、食品添加物として用いることにより、体調調整機能だけではなく、特に、美肌作用等が認められる美容目的を達成し得る機能性食品として好適な食品を提供し得ることに想到した。
【０００９】
しかしながら、従来の医薬品や化粧品等の用途において用いられているヒアルロン酸は高分子量であるため、経口摂取しても、腸管吸収させることが困難であると考えられる。つまり、従来から上記の分野において用いられているヒアルロン酸を、そのまま食品添加物として用いても、これを添加した機能性食品に、生体内部からの根本的な改善効果、例えば、体調調整機能や美肌効果等を期待することができなかった。
【００１０】
また、従来から上記の分野において用いられているヒアルロン酸は、医薬品や化粧品に配合することを目的として製造されているために、高度に精製されており、食品添加物として用いるには高価に過ぎることは否めない。
【００１１】
そこで、本発明者は、腸管吸収性が向上したヒアルロン酸の供給源として、例えば、食用に供され、かつ、入手が比較的容易なニワトリ等の体の一部である「鶏冠」を選択し、さらに、この中に含まれるヒアルロン酸を低分子化する手段を施し、これを便秘解消用途に特化した食品添加物とすることにより、上記の課題を解決することを見出した。
【００１２】
すなわち、本発明は、鶏冠の蛋白分解酵素消化物からなり、かつ、重量平均分子量が１０，０００〜５００，０００のヒアルロン酸を含有する食品添加物であって、少なくとも下記の工程を経て製造されることを特徴とする、便秘解消用食品添加物（以下、本発明食品添加物ともいう）を提供する発明である。
工程１：鶏冠を蛋白分解酵素で消化し、この消化物を取得する工程；
工程２：工程１で得られた鶏冠の蛋白分解酵素消化物を、温度１１０〜１３０℃かつ処理圧力１〜２ｋｇ／ｃｍ^２にて高温・高圧処理し、この処理物を取得して、上記食品添加物とする工程。
なお、本明細書では、本発明食品添加物を含有する便秘解消用食品組成物を、本発明食品組成物とも称することとする。
【００１４】
なお、本発明において、「鶏冠」とは、ニワトリ等ある種のキジ目の鳥の頭上にある肉質の突起を意味するものである。
【００１５】
また、本発明において「食品」とは、食物として摂取し得るものを意味し、固形物や液状物等、その具体的な形態を問う概念ではない。
【００１６】
ここで、本発明の内容に最も近いと思われる先行技術について説明する。
特開平５−１１１３６７号公報には、蛋白質分解酵素で酵素分解してペプタイド状にした蛋白質とヒアルロン酸を有する食品が記載されており、その製法として、鳥の鶏冠を蛋白質分解酵素で分解する方法を含む工程が記載されている。
しかしながら、ヒアルロン酸の重量平均分子量を、10,000〜500,000 に調節して、ヒアルロン酸の腸管吸収性を高めた食品添加物や、鶏冠の蛋白分解酵素消化物の高温・高圧処理について、この公報中には、何らの記載も示唆もなされていない。
【００１７】
また、特開平３−３５７７４号公報には、動物性粘性物質を添加してなる飲食物が記載されており、その起源として鶏冠が例示されている。また、この粘性物質の調製法として、軟骨を用い、これをアルカリ存在下で蒸煮して加水分解する方法が記載されている。さらに、この調製法により、ヒアルロン酸を約１％含有する粘性物質（おおよその分子量20,000〜100,000 ）製造された旨が記載されている。
しかしながら、ヒアルロン酸の重量平均分子量を10,000〜500,000 に調節して、ヒアルロン酸の腸管吸収性を高めた食品添加物や、鶏冠の高温・高圧処理については、何らの記載も示唆もされていない。
【００１８】
また、特開昭６１−４７４１８号公報には、コンドロイチン硫酸・ヒアルロン酸含有健康増進・維持剤について記載されており、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、レシチン及び大豆等の蛋白質を含有する組成物が記載されている。また、原料として鳥類の鶏冠等が例示されており、酵素法、オートクレーブ法等の方法による抽出についても例示されている。
しかしながら、ヒアルロン酸の重量平均分子量を10,000〜500,000 に調節して、ヒアルロン酸の腸管吸収性を向上させた食品添加物や、鶏冠の蛋白分解酵素消化物を高温・高圧処理することによって、この食品添加物を製造することについては、何らの記載も示唆も認められない。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
上述のように、本発明食品添加物は、重量平均分子量が10,000〜500,000 、好ましくは同10,000〜100,000 、より好ましくは同60,000〜80,000であるヒアルロン酸を含有する、ヒアルロン酸の腸管吸収性が向上した食品添加物であり、好適には、鶏冠の蛋白分解酵素消化物からなり、かつ、この消化物に含まれるヒアルロン酸の重量平均分子量が、上記の重量平均分子量である食品添加物である。
【００２０】
本発明食品添加物として用いられる、腸管吸収性が向上したヒアルロン酸を含む素材としては、その安全性と経済性故に、ヒアルロン酸を非常に豊富に含有し、かつ、食用可能な、鳥類の「鶏冠」を選択する。この「鶏冠」の供給源となる鳥類は、上述のようにある種のキジ目に属する鳥類であり、ニワトリに限定されるものではないが、その入手の圧倒的な容易性を鑑みると、ニワトリを鶏冠の供給源とすることが好ましい。
【００２１】
この鶏冠には、ヒアルロン酸が非常に豊富に含まれているが、その重量平均分子量は、１００万〜２００万という高分子量であり、これをそのまま経口摂取しても、腸管吸収は殆どなされない。
【００２２】
しかしながら、本発明においては、鶏冠を蛋白分解酵素で消化処理して、この消化物に、さらに高温・高圧処理を施すことによって、上記の高分子量のヒアルロン酸を低分子化することができる。
【００２３】
上記の蛋白分解酵素による消化処理を行う前提として、鶏冠に対して公知の前処理を施すことが好ましい。この前処理は、一般的な動物組織処理と同様に、例えば、鶏冠を水に浸し、可能な限り血液を除去し、一旦、熱水で煮沸する等により完了することができる。この前処理により、次の工程における蛋白分解酵素による消化処理を容易に行うことができる。
【００２４】
このように、好ましくは上述のような前処理を施した鶏冠に、蛋白分解酵素を作用させることにより、所望する鶏冠の蛋白分解酵素による消化物を得ることができる。
【００２５】
この蛋白分解酵素処理工程において用いられ得る蛋白分解酵素は、通常公知の蛋白分解酵素を、単独で又は組み合わせて用いることができる。かかる蛋白分解酵素としては、例えば、プロナーゼ、アクチナーゼ、サモアーゼ、ペプシン、トリプシン等を例示することが可能であるが、基質特異性ができる限り広い蛋白分解酵素を選択することが好ましい。この点において、上記のプロナーゼ、アクチナーゼ、サモアーゼは、基質特異性が広く、かつ、市販もされており、入手が比較的容易であるという点において、本発明における蛋白分解酵素処理工程において選択するのに好ましい蛋白分解酵素である。
【００２６】
また、上記の蛋白分解酵素処理工程においては、選択した蛋白分解酵素の至適条件において、消化処理を進行させることが好ましいことは勿論である。より具体的には、選択した蛋白分解酵素の性質に応じた、温度設定、ｐＨ設定等を行うことが好ましい。
【００２７】
このようにして、蛋白分解処理工程を経た鶏冠の消化物において、元来の蛋白質は、アミノ酸やペプチドに分解され、組織からヒアルロン酸をほぼ完全に分離することが可能であり、後述する鶏冠中のヒアルロン酸の低分子化処理の効率を向上させることができる。かかる蛋白質処理工程は、効率的に鶏冠のヒアルロン酸を抽出し、低分子化することを可能にするために必須の工程である。
【００２８】
本発明においては、この蛋白分解酵素処理工程に次いで、上述のように、ヒアルロン酸の低分子化工程を行うことが必要である。上記の蛋白分解酵素処理工程が終了した時点においても、鶏冠の消化処理物におけるヒアルロン酸の重量平均分子量は、１００万〜２００万であり、既報（特公昭60-9042 号公報、特公昭61-21241号公報）通り、この時点においては、ヒアルロン酸の低分子化は起こっていない。
【００２９】
ヒアルロン酸の低分子化手段としては、酸処理、アルカリ処理又はヒアルロニダーゼ等の特定の酵素処理等が既に知られている。しかしながら、これらの低分子化処理工程においては、本品に多くの塩が混入したり、着色したり、さらにはヒアルロン酸の分子量を一定の分子量にコントロールしにくい等の問題が認められる。
【００３０】
本発明においては、このヒアルロン酸の低分子化手段として、高温・高圧処理を選択することにより、ヒアルロン酸の分子量を調節することが容易である等、上記の他の手段によるヒアルロン酸の低分子化工程における不都合を回避することが可能になる。また、高温・高圧処理を施すことにより、滅菌処理を同時に行うことができる（上記の高温・高圧処理以外の方法を選択する場合には、別個に滅菌処理を行う必要がある）。
【００３１】
かかる高温・高圧処理の条件は、処理する鶏冠の消化物の量や濃度等に応じて適宜選択するべきものであり、特に限定されるものではないが、概ね、処理温度が１１０〜１３０℃、処理圧力が１〜２kg/cm²、処理時間が１０〜６００分程度が好ましい。これらの条件よりも処理条件が過酷であると、ヒアルロン酸が過度に分解して、目的とする重量平均分子量よりも低分子化する傾向や着色する傾向が強くなり好ましくなくなる場合が多く、逆にこれらの条件よりも緩和した条件であると、ヒアルロン酸の低分子化が十分に進行しない傾向が強くなり好ましくなくなる場合が多い。
【００３２】
また、この高温・高圧処理を、鶏冠の消化物に施す具体的な手段は、所望する高温・高圧処理条件を与え得る手段であれば特に限定されず、例えば、オートクレーブ処理、圧力窯処理等を選択することができるが、条件設定が容易である点や装置の取扱いが比較的簡単である点、大量処理が容易である点等を鑑みるとオートクレーブ処理を選択することが好ましい。
このようにして、上記の蛋白分解酵素処理によって得られた、鶏冠の消化物におけるヒアルロン酸の低分子化処理工程を完了することができる。
【００３３】
好ましくは、これらの２工程（蛋白分解酵素工程及びヒアルロン酸低分子化工程）を少なくとも含む工程によって鶏冠を処理することにより得られる、含有されるヒアルロン酸の重量平均分子量が、10,000〜500,000 、好適には同10,000〜100,000 、より好適には同60,000〜80,000である生成物が、本発明食品添加物である。そして、かかる本発明食品添加物を製造する、この２工程を少なくとも含む製造方法が、本発明に特有の製造方法である。なお、生成物中のヒアルロン酸の重量平均分子量は、通常公知の方法、例えば、ゲルクロマトグラフィー、粘度の測定等により容易に行うことができる。
【００３４】
上述のように、好適には、本発明製造方法によって得られる本発明食品添加物は、これをヒトが経口摂取した場合に、この添加物中に含まれるヒアルロン酸が容易に腸管吸収され、このヒアルロン酸の作用による、便秘解消等という形で現される体調調整機能や、美肌作用等が容易に発揮され得る。
【００３５】
本発明食品添加物は、後述するように、文字通り、食品組成物中に含有される「食品添加物」として用いることの他に、本発明食品添加物を、そのまま食品として用いることも可能である。
【００３６】
本発明食品添加物は、具体的に用いられる態様に応じて、通常食品において施される公知の処理、例えば、凍結乾燥処理、エタノール添加による沈澱法や噴霧乾燥等による粉末化処理、液状化処理等を施すことができる。
また、本発明食品組成物の１日当り摂取量は、本発明食品組成物の安全性が非常に高度であるために、特に限定されるものではなく、任意に選択され得る。
【００３７】
本発明は、さらに上記の本発明食品添加物を含有する本発明食品組成物を提供する。
本発明食品組成物における、本発明食品添加物の添加量は、本発明食品組成物の具体的な形態や目的等に応じて適宜選択されるべきものであり、特に限定されないが、ヒアルロン酸換算で、概ね組成物全体に対して０．５〜３０．０重量％が好ましく、特に好ましくは、同１．０〜５．０重量％である。
【００３８】
この配合量が、ヒアルロン酸換算で組成物全体の０．５重量％未満であると、通常人が摂取する食品の量を勘案すると、期待される便秘解消機能を実質的に発揮させることが困難になり、好ましくなく、逆に、同３０．０重量％を超えて配合すると、ヒアルロン酸の吸湿性が顕在化し、種々の加工がしづらくなる傾向が強くなる。しかしながら、ヒアルロン酸換算で組成物全体の３０．０重量％を超えてヒアルロン酸を配合することは、本発明食品組成物の便秘解消機能に何らの悪影響を与えるものではなく、かえって、これらの機能や作用を増強する場合もあることから、本発明は、同３０．０重量％を超えるヒアルロン酸の配合を、何ら排除するものではない。
【００３９】
このようにして、経口摂取することで、本発明食品添加物に配合されているヒアルロン酸の作用により、便秘解消等という形で現される体調調整機能や、美肌作用等を容易に発揮し得る、本発明食品添加物を含有する本発明食品組成物が提供される。
【００４０】
本発明食品組成物においては、その所期の効果を妨げない限り、通常、食品において添加される、一般的成分、例えば、充填剤、増量剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、調味剤、香料、甘味料、酸味料、食塩、各種栄養成分、防腐剤、着色剤、保存剤等を配合することが可能である。
また、本発明食品組成物の採り得る形態は、特に限定されるものではなく、米飯、パン、麺、菓子、飲料、スープ、錠剤状食品、顆粒状食品、液状食品、カプセル状食品や、その他の形態を採ることが可能である。
【００４１】
なお、本発明食品組成物において、所望される便秘解消機能の一層の向上を図る等の理由から、現在、医薬品や化粧品において用いられているヒアルロン酸の精製品を添加することも可能である。
【００４２】
【実施例】
以下、本発明を実施例により、さらに具体的に説明するが、かかる実施例により、本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、本実施例において配合量は、特に断わらない限り、配合される成分の配合される対象に対する重量％で表示される。
【００４３】
〔試験例〕分子量が異なるヒアルロン酸における腸管吸収試験
¹⁴Ｃで標識したヒアルロン酸（重量平均分子量100 万）（¹⁴Ｃ-HA100と称する）と、¹⁴Ｃで標識したヒアルロン酸（重量平均分子量10万）（¹⁴Ｃ-HA10 と称する）を調製し、2mg/kgの割合でゾンデを使用して、体重2.6 〜2.8Kg の日本白色在来種ウサギ（雌）３匹ずつに強制的に経口投与した。投与後６時間に、頸動脈からできるだけ採血し、この血液から血清を分離した。この血清は、分析するまで-80 ℃で凍結保存した。
【００４４】
¹⁴Ｃ-HA100及び¹⁴Ｃ-HA10 はそれぞれ21.3kBq/mg dry wt.(576nCi/mg dry wt.) であった。
なお、ウサギの回腸及び盲腸内容物からヒアルロン酸分解菌を３株分離し、Bacterroides属に属する菌株として同定した。これらの３株は、いずれも24時間で培地中のヒアルロン酸を完全に分解すること、６時間で低分子化は起こすがヒアルロン酸としてまだ確認されることが判明したので、上記の採血は、標識したヒアルロン酸の投与６時間後に行った。血清中の放射能の測定は、0.5mL の血清を20mLのハイオニックフロー（パッカードジャパン株式会社、東京）と混合し、37℃で24時間インキュベーションすることにより、化学発光を減衰させることにより行った。次に、放射能を液体シンチレーション計測器（トリカーブ4640、パッカードジャパン株式会社）で測定した。その結果を第１表に示す。
【００４５】

【００４６】
この結果により、重量平均分子量が１００万の高分子のヒアルロン酸は、容易に腸管吸収されないが、同分子量が１０万の低分子のヒアルロン酸は、容易に腸管吸収されることが明らかになった。
【００４７】
〔実施例１〕本発明食品添加物の製造（１）
ニワトリの鶏冠15kgに、水30L を加え、30分煮沸した。その後、ミンチにかけてサモアーゼ（大和化成製）を30g 加えて、65℃で１晩、上記鶏冠に蛋白分解酵素であるサモアーゼによる消化処理を施した。
得られた消化液の一部を採取し、濾過して、ゲルクロマトグラフィ〔カラム：TSK gel G6000PW_XL（東ソー製）〕で、かかる消化液に含まれているヒアルロン酸の分子量を測定すると、重量平均分子量で、１１０万であった。
【００４８】
次いで、上記の消化液に対して、オートクレーブを用いて、121 ℃で１時間（１Kg/cm²）の高温・高圧処理を行った。
かかる高温・高圧処理後、消化液中の不溶物を濾過して、得られた濾液をスプレードライで乾燥した。
【００４９】
このようにして得られた本発明食品添加物の内容を解析したところ、第２表に示す結果が得られた。
なお、ヒアルロン酸含量の解析は、Bitter-Muir によるカルバゾール硫酸法で行った（Analytical Biochemistry 4, 330-334,1962）。
【００５０】

【００５１】
〔実施例２〕本発明食品添加物の製造（２）
ニワトリの鶏冠15kgに、水30L を加え、30分煮沸した。その後、ミンチにかけてサモアーゼ（大和化成製）を30g 加えて、65℃で１晩消化した。次いで、この消化液をオートクレーブで、121 ℃で１時間の高温・高圧処理を行った。
この高温・高圧処理後、消化液中の不溶物を濾過して、得られた濾液30L に、食塩３％を含むエタノール60L を添加して、沈澱を得た。この沈澱を遠心して、取り出し水５L に溶解後、エタノール22.5L を添加して白色沈澱を得た。この沈澱物を濾過して、減圧下で乾燥した。
このようにして得られた本発明食品添加物の内容を解析したところ、第３表に示す結果が得られた。
【００５２】

【００５３】
これらの実施例の結果により、本発明食品添加物におけるヒアルロン酸の重量平均分子量は、10,000〜500,000 であり、上述の試験例の結果を鑑みると、本発明食品添加物を摂取した場合の、ヒアルロン酸の腸管吸収が良好であることは明らかである。
【００５４】
〔実施例３〕本発明食品組成物の製造例及びこれを用いたパネルテスト
（１）本発明食品組成物の調製
以下の内容の本発明食品組成物〔検体Ａ，検体Ｂ及び検体Ｃ（対照）〕を調製した（各配合成分をそれぞれ混和後、これを常法により顆粒化し、これをカプセルに充填した）。
【００５５】
▲１▼検体Ａ
配合成分配合量（ mg ）
実施例１で製造した本発明食品添加物５００
（ヒアルロン酸として３０mg）
レシチン２００
大豆蛋白８００
【００５６】
▲２▼検体Ｂ
配合成分配合量（ mg ）
実施例２で製造した本発明食品添加物３９
（ヒアルロン酸として３０mg）
レシチン２９２
大豆蛋白１１６９
【００５７】
▲３▼検体Ｃ
配合成分配合量（ mg ）
レシチン３００
大豆蛋白１２００
【００５８】
（２）パネルテスト
本発明食品組成物が経口摂取された後、いかなる経過を経て美肌効果を示すことになるのかについての詳細は知られていない。しかしながら、この美肌効果には、少なくとも、第一に、体調調整機能（ヒアルロン酸の組織修復作用、鎮痛作用、保湿・保護作用等による便秘解消機能）が向上すること、第二に、ヒアルロン酸が体内で吸収され、血中に入ることによる細胞及び組織機能の活性化が大きく関与していることは確実視されている。
そこで、これら２種類の作用について、上記の検体において、パネルテストを行った。
【００５９】
▲１▼便秘に関するパネルテスト
便秘で苦しんでいる年齢１８〜６０歳の女性で、便通が週１回の人１５人及び同週２回の人１５人に、それぞれ１回当り１５００mgの上記の検体を、１日に３回、連続７日間服用させた。その結果を、第４表に示す。
【００６０】

【００６１】
▲２▼美肌効果に関するパネルテスト
上記の便秘に関するパネルテストを行った後、同じパネルに、同じ検体を、同じ服用条件で、引き続いて８週間摂食させた。この試験期間終了後、パネル全員に対してアンケート調査を試みた。
その結果を、第５表に示す。
【００６２】

肌の状態が良いと回答したパネルと、肌の状態がやや良いと回答したパネルを合わせて、パネル全体の８０％であった。
【００６３】
この実施例３の結果により、本発明食品組成物を摂取することにより、体内にヒアルロン酸が効率良く吸収され、かかるヒアルロン酸の作用により、便秘解消機能等の体調調整機能と、美肌機能が発揮されることが明らかになった。また、この結果により、本発明食品添加物自体にも、同様の体調調整機能と、美肌機能が発揮されることは明らかである。
【００６４】
【発明の効果】
本発明により、ヒアルロン酸の腸管吸収が良好な、その摂取により優れた効果を発揮し得る便秘解消用機能性食品や食品組成物に用いる当該用途の食品添加物が提供される。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is an invention in the technical field related to foods for eliminating constipation. More specifically, the present invention relates to a food additive for use in functional foods and food compositions for eliminating constipation.
[0002]
[Prior art]
Due to the recent health boom, foods for specified health use and special purpose foods having various physical condition adjustment functions (so-called functional foods) have been provided.
Many functions relating to beauty as well as the health of the user, such as a diet function and a constipation relieving function, are recognized in the physical condition adjustment function in such food.
Among such functional food physical condition adjustment functions, functional foods to which functions related to beauty are further added are being provided.
[0003]
[Problems to be Solved by the Invention]
In developing functional foods, it is needless to say that the most important thing is to find an edible component that is safe enough to withstand edible and has an excellent effect.
[0004]
The problem to be solved in the present invention is to find a key edible ingredient that can provide a functional food with more excellent beauty effects, and of course, this edible ingredient is added as a food additive, accompanied by a physical condition adjusting function. In particular, it is to provide a food suitable as a functional food excellent in cosmetic effect.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
This inventor repeated earnest examination in order to find the key component for providing a food suitable as this functional food excellent in the beauty effect. As a result, among the hyaluronic acids that are a kind of acidic mucopolysaccharides (glycosaminoglycans) that are currently used in the fields of medicine and cosmetics, select low molecular weight ones as food ingredients. Thus, the present inventors have found that foods suitable as functional foods, which are excellent in physical condition adjustment functions and beauty effects that appear as beautifying skin and constipation, can be provided.
[0006]
Hyaluronic acid has the following physical and physiological actions: (a) extracellular fluid electrolyte and water regulation, (b) scar formation inhibition, (c) lubrication, (d) water retention, (e ) Recognized viscoelasticity and the like, and attention has been paid to these effects, and medicines for orthopedics and ophthalmology using hyaluronic acid as an active ingredient and cosmetics containing hyaluronic acid have already been provided.
[0007]
That is, when cell function decreases due to aging or pathological condition of skin and joints, the amount of biological hyaluronic acid decreases, resulting in dry skin, rough skin, firmness, decreased elasticity, increased spots and wrinkles Or joint pain due to deterioration of the wettability of the joint. And in order to improve such a state, the method of apply | coating the cosmetics which mix | blended biological components, such as a hyaluronic acid and a natural moisturizing factor, to skin, or inject | pouring hyaluronic acid directly to a joint is taken.
[0008]
As a functional food that can achieve not only a physical condition adjustment function, but also a cosmetic purpose in which a beautifying action is recognized in particular, the present inventor uses hyaluronic acid having such an excellent action as a food additive. It has been conceived that a suitable food can be provided.
[0009]
However, since hyaluronic acid used in conventional applications such as pharmaceuticals and cosmetics has a high molecular weight, it is considered difficult to absorb it in the intestinal tract even if taken orally. In other words, even if hyaluronic acid conventionally used in the above-mentioned fields is used as a food additive as it is, the functional food to which this is added has a fundamental improvement effect from the inside of the living body, for example, a physical condition adjustment function or The skin beautifying effect could not be expected.
[0010]
In addition, hyaluronic acid conventionally used in the above-mentioned fields is manufactured for the purpose of blending with pharmaceuticals and cosmetics, and thus is highly purified and too expensive to be used as a food additive. I can't deny that.
[0011]
Therefore, the present inventor selects, for example, “chicken crown” which is a part of a body such as a chicken that is provided for food and is relatively easy to obtain as a source of hyaluronic acid having improved intestinal absorption. Furthermore, the present inventors have found that the above-mentioned problems can be solved by applying a means for reducing the molecular weight of hyaluronic acid contained therein and making it a food additive specialized for constipation elimination .
[0012]
That is, the present invention is a food additive comprising a proteolytic enzyme digest of chicken crown and containing hyaluronic acid having a weight average molecular weight of 10,000 to 500,000, which is produced through at least the following steps. This invention provides a food additive for eliminating constipation (hereinafter also referred to as the food additive of the present invention).
Step 1: digesting a chicken crown with a proteolytic enzyme and obtaining the digested product;
Process 2: The proteolytic enzyme digest of the chicken crown obtained in Process 1 is treated at a high temperature and high pressure at a temperature of 110 to 130 ° C. and a processing pressure of 1 to ² kg / cm ² , and this processed product is obtained to obtain the food. The process used as an additive.
In the present specification, the food composition for eliminating constipation containing the food additive of the present invention is also referred to as the food composition of the present invention.
[0014]
In the present invention, the “chicken crown” means a fleshy protrusion on the head of a certain pheasant bird such as a chicken.
[0015]
Further, in the present invention, “food” means food that can be taken as food, and is not a concept that asks for a specific form such as solid or liquid.
[0016]
Here, the prior art which seems to be the closest to the contents of the present invention will be described.
Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-111367 discloses a food containing a protein and hyaluronic acid enzymatically decomposed with a proteolytic enzyme and a method for degrading a chicken fowl with a proteolytic enzyme. The process including is described.
However, in this publication, food additives with increased hyaluronic acid weight-average molecular weight of 10,000 to 500,000 and increased hyaluronic acid intestinal absorption and high-temperature and high-pressure treatment of proteolytic enzyme digestion of chicken crown Is not described or suggested.
[0017]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-35774 describes a food and drink obtained by adding an animal viscous substance, and a chicken crown is exemplified as its origin. Further, as a method for preparing this viscous substance, a method is described in which cartilage is used and steamed in the presence of alkali to hydrolyze. Furthermore, it is described that a viscous substance (approximately molecular weight 20,000 to 100,000) containing about 1% hyaluronic acid was produced by this preparation method.
However, there is no description or suggestion about a food additive in which the weight average molecular weight of hyaluronic acid is adjusted to 10,000 to 500,000 to increase the intestinal absorption of hyaluronic acid, and high-temperature and high-pressure treatment of chicken crowns.
[0018]
JP-A-61-47418 describes a chondroitin sulfate / hyaluronic acid-containing health promoting / maintaining agent, and describes a composition containing a protein such as hyaluronic acid, chondroitin sulfate, lecithin, and soybean. ing. In addition, a bird's chicken crown is exemplified as a raw material, and extraction by a method such as an enzymatic method or an autoclave method is also exemplified.
However, by adjusting the weight average molecular weight of hyaluronic acid to 10,000 to 500,000 and improving the intestinal absorbability of hyaluronic acid and digesting chicken proteolytic enzyme digests, this food There is no description or suggestion about making the additive.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
As described above, the food additive of the present invention contains hyaluronic acid having a weight average molecular weight of 10,000 to 500,000, preferably 10,000 to 100,000, more preferably 60,000 to 80,000, and improves the intestinal absorbability of hyaluronic acid. The food additive is preferably a food additive comprising a proteolytic enzyme digest of a chicken crown, and the weight average molecular weight of hyaluronic acid contained in the digest is the above-mentioned weight average molecular weight.
[0020]
As a material containing hyaluronic acid with improved intestinal absorbability used as a food additive of the present invention , because of its safety and economy, it contains an abundant amount of hyaluronic acid and is edible. Select “Chicken”. Birds that are the source of this “chicken crown” are birds that belong to certain pheasants as described above, and are not limited to chickens, but considering the overwhelming ease of availability, Is preferably a chicken crown source.
[0021]
This chicken crown is very rich in hyaluronic acid, but its weight average molecular weight is a high molecular weight of 1 million to 2 million, and even if it is ingested as it is, intestinal absorption is hardly made. .
[0022]
However, in the present invention, the above-described high molecular weight hyaluronic acid can be reduced in molecular weight by digesting the chicken crown with a proteolytic enzyme and subjecting the digested product to a high temperature / high pressure treatment.
[0023]
As a premise for performing digestion with the above-mentioned proteolytic enzyme, it is preferable to perform a known pretreatment on the chicken crown. This pretreatment can be completed by, for example, immersing the chicken crown in water, removing blood as much as possible, and boiling it with hot water once, as in general animal tissue treatment. By this pretreatment, digestion with a proteolytic enzyme in the next step can be easily performed.
[0024]
As described above, preferably, a proteolytic enzyme of the desired chicken crown can be obtained by allowing a protease to act on the chicken crown that has been pretreated as described above.
[0025]
As the proteolytic enzyme that can be used in this proteolytic enzyme treatment step, generally known proteolytic enzymes can be used alone or in combination. Examples of such proteolytic enzymes include pronase, actinase, samoyase, pepsin, trypsin and the like, but it is preferable to select a proteolytic enzyme having as wide a substrate specificity as possible. In this respect, the above pronase, actinase, and samoase are selected in the proteolytic enzyme treatment step of the present invention in that they have a wide substrate specificity, are commercially available, and are relatively easy to obtain. Is a preferred proteolytic enzyme.
[0026]
In the above-mentioned proteolytic enzyme treatment step, it is needless to say that the digestion treatment is preferably performed under the optimum conditions for the selected proteolytic enzyme. More specifically, it is preferable to perform temperature setting, pH setting, etc. according to the properties of the selected proteolytic enzyme.
[0027]
In this way, in the digested chicken crown after the proteolytic treatment step, the original protein is decomposed into amino acids and peptides, and it is possible to almost completely separate hyaluronic acid from the tissue. The efficiency of the molecular weight reduction treatment of hyaluronic acid can be improved. Such a protein treatment step is an essential step for efficiently extracting hyaluronic acid from a chicken crown and reducing the molecular weight.
[0028]
In the present invention, following this proteolytic enzyme treatment step, it is necessary to perform a hyaluronic acid molecular weight reduction step as described above. Even when the above-mentioned proteolytic enzyme treatment step is completed, the weight average molecular weight of hyaluronic acid in the digested chicken poultry product is 1 million to 2 million, which has already been reported (Japanese Patent Publication No. 60-9042, Japanese Patent Publication No. 61-61). No. 21241) At this point, the hyaluronic acid has not been reduced in molecular weight.
[0029]
As means for reducing the molecular weight of hyaluronic acid, acid treatment, alkali treatment, specific enzyme treatment such as hyaluronidase, etc. are already known. However, in these low molecular weight treatment processes, there are problems such as a large amount of salt mixed in the product, coloring, and further, it is difficult to control the molecular weight of hyaluronic acid to a constant molecular weight.
[0030]
In the present invention, as a means for lowering the molecular weight of hyaluronic acid, it is easy to adjust the molecular weight of hyaluronic acid by selecting high temperature / high pressure treatment. It is possible to avoid inconveniences in the conversion process. Further, sterilization can be performed at the same time by performing high temperature / high pressure treatment (if a method other than the above high temperature / high pressure treatment is selected, sterilization must be performed separately).
[0031]
Conditions for such high temperature and high pressure treatment should be appropriately selected according to the amount and concentration of digested chicken crown to be treated, and are not particularly limited, but the treatment temperature is generally 110 to 130 ° C., The treatment pressure is preferably 1 to ² kg / cm ² and the treatment time is about 10 to 600 minutes. If the processing conditions are harsher than these conditions, hyaluronic acid is excessively decomposed, and the tendency to lower the molecular weight and coloring tend to be stronger than the intended weight average molecular weight. If the conditions are more relaxed than these conditions, the tendency to lower the molecular weight of hyaluronic acid does not proceed sufficiently, and it is often not preferable.
[0032]
Moreover, the specific means for applying the high temperature / high pressure treatment to the digested chicken crown is not particularly limited as long as it is a means capable of providing desired high temperature / high pressure treatment conditions. For example, autoclave treatment, pressure kiln treatment, etc. Although it can be selected, it is preferable to select the autoclave treatment in view of easy condition setting, relatively easy handling of the apparatus, easy mass processing, and the like.
In this manner, the hyaluronic acid molecular weight reduction treatment step in the digested chicken crown obtained by the above proteolytic enzyme treatment can be completed.
[0033]
Preferably, the weight average molecular weight of the contained hyaluronic acid obtained by treating the chicken crown by a process including at least these two processes (proteolytic enzyme process and hyaluronic acid low molecular weight process) is 10,000 to 500,000, preferably A product that is 10,000 to 100,000, more preferably 60,000 to 80,000 is the food additive of the present invention. And the manufacturing method which manufactures this food additive of this invention and contains these 2 processes is a manufacturing method peculiar to this invention . The weight average molecular weight of hyaluronic acid in the product can be easily determined by a generally known method such as gel chromatography or viscosity measurement.
[0034]
As described above, preferably, the food additive of the present invention obtained by the production method of the present invention is easily absorbed in the intestinal tract when hyaluronic acid contained in the additive is ingested by humans. The function of adjusting physical condition expressed in the form of elimination of constipation by the action of hyaluronic acid, the action of beautifying skin, etc. can be easily exhibited.
[0035]
As will be described later, the food additive of the present invention is literally used as a “food additive” contained in the food composition as well as the food additive of the present invention as it is. .
[0036]
The food additive of the present invention is a known treatment usually applied to foods, for example, freeze-drying treatment, pulverization treatment by ethanol addition, spray drying, etc., liquefaction treatment, depending on the embodiment specifically used Etc. can be applied.
Further, the daily intake of the food composition of the present invention is not particularly limited because the safety of the food composition of the present invention is very high, and can be arbitrarily selected.
[0037]
The present invention further provides a food composition of the present invention containing the food additive of the present invention.
The addition amount of the food additive of the present invention in the food composition of the present invention should be appropriately selected according to the specific form and purpose of the food composition of the present invention, and is not particularly limited, but is in terms of hyaluronic acid In general, the content is preferably 0.5 to 30.0% by weight, particularly preferably 1.0 to 5.0% by weight, based on the whole composition.
[0038]
If this amount is less than 0.5% by weight of the whole composition in terms of hyaluronic acid, it is difficult to substantially exhibit the expected constipation-resolving function , taking into consideration the amount of food normally consumed by humans On the contrary, when it exceeds 30.0% by weight, the hygroscopic property of hyaluronic acid becomes obvious and the tendency for various processes to become difficult becomes strong. However, blending hyaluronic acid in excess of 30.0% by weight of the total composition in terms of hyaluronic acid does not have any adverse effect on the constipation relieving function of the food composition of the present invention. In some cases, the present invention does not exclude any formulation of hyaluronic acid exceeding 30.0% by weight.
[0039]
In this way, by taking orally, the function of hyaluronic acid blended in the food additive of the present invention can easily exert a physical condition adjustment function, skin beautification, and the like that are manifested in the form of elimination of constipation, etc. The food composition of the present invention containing the food additive of the present invention is provided.
[0040]
In the food composition of the present invention, as long as the desired effect is not hindered, general ingredients usually added in food, such as fillers, extenders, binders, disintegrants, lubricants, seasonings , Flavors, sweeteners, acidulants, salt, various nutritional components, preservatives, colorants, preservatives, and the like can be blended.
Further, the form of the food composition of the present invention is not particularly limited, and cooked rice, bread, noodles, confectionery, beverages, soup, tablet food, granular food, liquid food, capsule food, and others It is possible to take the form.
[0041]
In the food composition of the present invention, it is also possible to add a refined hyaluronic acid product currently used in pharmaceuticals and cosmetics for the purpose of further improving the desired constipation-resolving function .
[0042]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. However, the technical scope of the present invention is not limited to the examples. Moreover, unless otherwise indicated, a compounding quantity in a present Example is displayed by weight% with respect to the object with which the component mix | blended.
[0043]
[Test example] Intestinal absorption test of hyaluronic acid with different molecular weights
¹⁴ C-labeled hyaluronic acid (weight average molecular weight 1 million) (referred to as ¹⁴ C-HA100) and ¹⁴ C-labeled hyaluronic acid (weight average molecular weight 100,000) (referred to as ¹⁴ C-HA10) Using a sonde at a rate of 2 mg / kg, three Japanese white native rabbits (female) weighing 2.6 to 2.8 kg were forcibly orally administered. Six hours after administration, blood was collected from the carotid artery as much as possible, and serum was separated from this blood. The serum was stored frozen at -80 ° C until analysis.
[0044]
¹⁴ C-HA100 and ¹⁴ C-HA10 were 21.3 kBq / mg dry wt. (576 nCi / mg dry wt.), Respectively.
Three strains of hyaluronic acid-degrading bacteria were isolated from the contents of rabbit ileum and cecum and identified as strains belonging to the genus Bacterroides. Since these three strains were all found to completely degrade hyaluronic acid in the medium in 24 hours and to decrease in molecular weight in 6 hours, it was still confirmed as hyaluronic acid. The test was performed 6 hours after administration of the labeled hyaluronic acid. Serum radioactivity was measured by attenuating chemiluminescence by mixing 0.5 mL of serum with 20 mL of hyonic flow (Packard Japan, Tokyo) and incubating at 37 ° C for 24 hours. . Next, the radioactivity was measured with a liquid scintillation measuring instrument (Tricurve 4640, Packard Japan Co., Ltd.). The results are shown in Table 1.
[0045]

[0046]
This result revealed that high molecular weight hyaluronic acid having a weight average molecular weight of 1,000,000 is not easily absorbed in the intestine, but low molecular weight hyaluronic acid having the same molecular weight of 100,000 is easily absorbed in the intestinal tract. .
[0047]
[Example 1] Production of food additive of the present invention (1)
30 kg of water was added to 15 kg of chicken hens and boiled for 30 minutes. Thereafter, 30 g of Samoaase (manufactured by Daiwa Kasei) was added over mince, and the chicken crown was digested with Samoaze, a proteolytic enzyme, at 65 ° C. overnight.
A portion of the obtained digestive juice was collected, filtered, and gel chromatography [column: TSK gel G6000PW _XL (manufactured by Tosoh)] was used to measure the molecular weight of hyaluronic acid contained in the digestive juice. The molecular weight was 1.1 million.
[0048]
Next, the above digested liquid was subjected to high temperature and high pressure treatment at 121 ° C. for 1 hour (1 kg / cm ² ) using an autoclave.
After such high temperature / high pressure treatment, insolubles in the digestive juice were filtered, and the obtained filtrate was dried by spray drying.
[0049]
When the contents of the food additive of the present invention thus obtained were analyzed, the results shown in Table 2 were obtained.
The hyaluronic acid content was analyzed by the carbazole sulfate method by Bitter-Muir (Analytical Biochemistry 4, 330-334, 1962).
[0050]

[0051]
[Example 2] Production of food additive of the present invention (2)
30 kg of water was added to 15 kg of chicken hens and boiled for 30 minutes. Thereafter, 30 g of Samoase (manufactured by Daiwa Kasei) was added to the minced meat and digested overnight at 65 ° C. Subsequently, this digested liquid was subjected to high temperature and high pressure treatment at 121 ° C. for 1 hour in an autoclave.
After this high temperature and high pressure treatment, insolubles in the digestive juice were filtered, and 60 L of ethanol containing 3% of sodium chloride was added to 30 L of the obtained filtrate to obtain a precipitate. This precipitate was centrifuged, taken out and dissolved in 5 L of water, and then 22.5 L of ethanol was added to obtain a white precipitate. The precipitate was filtered and dried under reduced pressure.
When the contents of the food additive of the present invention thus obtained were analyzed, the results shown in Table 3 were obtained.
[0052]

[0053]
Based on the results of these examples, the weight average molecular weight of hyaluronic acid in the food additive of the present invention is 10,000 to 500,000. In view of the results of the above test examples, the hyaluronic acid when the food additive of the present invention is ingested It is clear that the intestinal absorption of acid is good.
[0054]
[Example 3] Production example of food composition of the present invention and panel test using the same (1) Preparation of food composition of the present invention Food composition of the present invention [Specimen A, Specimen B and Specimen C (Control) )] Was prepared (after blending each compounding component, this was granulated by a conventional method and filled into capsules).
[0055]
(1) Sample A
Compounding ingredients blending amount ( mg )
The food additive of the present invention produced in Example 1 500
(30mg as hyaluronic acid)
Lecithin 200
Soy protein 800
[0056]
(2) Sample B
Compounding ingredients blending amount ( mg )
The food additive of the present invention produced in Example 2 39
(30mg as hyaluronic acid)
Lecithin 292
Soy protein 1169
[0057]
(3) Specimen C
Compounding ingredients blending amount ( mg )
Lecithin 300
Soy protein 1200
[0058]
(2) Panel test After the oral intake of the food composition of the present invention, details about how the skin effect is exhibited after the oral intake is not known. However, this skin-beautifying effect is improved at least in the first place by the physical condition adjustment function (constipation relieving function by hyaluronic acid tissue repairing action, analgesic action, moisturizing / protecting action, etc.), and secondly, hyaluronic acid It is certain that activation of cells and tissue functions by being absorbed in the body and entering the blood is greatly involved.
Therefore, a panel test was conducted on these two types of actions in the above samples.
[0059]
(1) Panel test concerning constipation The above-mentioned sample of 1500 mg per time for 15 to 18 women aged 18-60 years who suffer from constipation once a week and twice a week. Was taken 3 times a day for 7 consecutive days. The results are shown in Table 4.
[0060]

[0061]
(2) Panel test on skin beautification effect After the panel test on constipation described above, the same sample was fed on the same panel under the same dosing conditions for 8 weeks. After the test period, a questionnaire survey was attempted on all the panels.
The results are shown in Table 5.
[0062]

The panel that replied that the skin condition was good and the panel that replied that the skin condition was slightly good were 80% of the total panel.
[0063]
As a result of this Example 3, by ingesting the food composition of the present invention, hyaluronic acid is efficiently absorbed in the body, and by the action of such hyaluronic acid, a physical condition adjusting function such as a constipation relieving function and a skin beautifying function are exhibited It became clear that Moreover, it is clear from this result that the food additive itself of the present invention exhibits the same physical condition adjusting function and skin beautifying function.
[0064]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION By this invention, the food additive of the said use used for the functional food and food composition for the elimination of constipation which can exhibit the effect in which the intestinal absorption of hyaluronic acid is favorable and can be exhibited is provided.

Claims

A food additive comprising a proteolytic enzyme digestion product of chicken crown and containing hyaluronic acid having a weight average molecular weight of 10,000 to 500,000, which is produced through at least the following steps. , Food additives for relieving constipation:
Step 1: digesting a chicken crown with a proteolytic enzyme and obtaining the digested product;
Process 2: The proteolytic enzyme digest of the chicken crown obtained in Process 1 is treated at a high temperature and high pressure at a temperature of 110 to 130 ° C. and a processing pressure of 1 to ² kg / cm ² , and this processed product is obtained to obtain the food. The process used as an additive.

The food additive according to claim 1, wherein the high-temperature and high-pressure treatment is an autoclave treatment.