JP4096146B2 - ファクシミリシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットを利用してリアルタイムでファクシミリ通信が可能なファクシミリシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ通信は、公衆回線や専用線などによって接続されるファクシミリ装置間でT.30などのファクシミリ通信プロトコルを用いて行われていた。近年、通信経路の一部としてインターネットを利用し、長距離の通話料金を低減するなどといった目的で利用されるようになってきている。
【0003】
従来のインターネットを利用したファクシミリ通信では、例えばファクシミリ画像をメールとして送信するなどといったことも考えられてきたが、最近では、リアルタイムにファクシミリ画像を送信するリアルタイムインターネットファクシミリシステムが開発されている。
【0004】
図3は、従来のリアルタイムインターネットファクシミリシステムの一構成例の説明図である。図中、1,7はファクシミリ装置、2,6は公衆回線あるいは内線、3,5はゲートウェイ装置、4はインターネットである。例えばインターネット4を用いてリアルタイムでファクシミリ装置1からファクシミリ装置7へファクシミリ画像を送信する場合には、まずファクシミリ装置1は公衆回線あるいは内線2(専用線なども含む。以下同じ)を通じてゲートウェイ装置3と接続する。このファクシミリ装置1とゲートウェイ装置3との間の通信は、T.30等のファクシミリ通信プロトコルが用いられる。ゲートウェイ装置3は、インターネット4を通じてゲートウェイ装置5と通信を行う。この時の通信は、T.38などのリアルタイムインターネットファクシミリプロトコルが用いられる。さらにゲートウェイ装置5は、公衆回線あるいは内線6を通じてファクシミリ装置7を呼び出し、ファクシミリ装置7と接続する。ゲートウェイ装置5とファクシミリ装置7との間の通信は、T.30等のファクシミリ通信プロトコルが用いられる。
【0005】
このようにして、ファクシミリ装置1からファクシミリ装置7までの通信経路が接続される。そして、各装置間におけるプロトコルに従ってファクシミリ通信を行い、ファクシミリ装置1から送信したファクシミリ画像は、ゲートウェイ装置3,ゲートウェイ装置5を介してファクシミリ装置7にリアルタイムで送信される。
【0006】
上述のように、リアルタイムインターネットファクシミリ通信では、ゲートウェイ装置3,5は、それぞれ公衆回線あるいは内線2,6を通じてファクシミリ装置1,7とファクシミリ通信プロトコルに従って通信を行う。ファクシミリ通信プロトコルにおいては、一方から送出した信号に対して応答信号を返す手順が多く用いられている。例えば画データを送信した後にMCF信号を返送する。このような応答信号を確認してから次の信号の授受に移ることになる。このような手順信号のやりとりによって、ファクシミリ装置1とファクシミリ装置7で同期を取りながら通信を行ってゆくことになる。
【0007】
しかし、図3に示すように、ファクシミリ装置1とファクシミリ装置7の間でインターネットを経由するため、データの遅延を生じることがある。このような遅延が生じると、所定の時間内に受け取るべき信号が到来しないため、例えば通信エラーとなってしまったり、あるいは再送を行って同じ信号が複数届いてしまうといった不都合を生じていた。
【0008】
また、ECM通信を行っている場合、受信側のファクシミリ装置でエラーを検出したときには再送を要求できる。このとき、画データが受信側のゲートウェイ装置に存在していても、再送要求を送信側のファクシミリ装置に伝達し、画データの再送を行っていた。そのため、通信速度が低下するとともにインターネット上のトラフィック量が増大していた。
【0009】
さらに、例えばトレーニングなどのシーケンスを実行する際にも、送信側と受信側のファクシミリ装置間で信号の授受を行っている。しかし実際には、受信側のゲートウェイ装置から受信側のファクシミリ装置へのトレーニングの実行を行い、その結果を送信側のファクシミリ装置へ返せばよく、無駄な通信を行っていた。また、発信及び着信時の処理なども同様であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、インターネットの利用等によって発生する待ちによる不都合が生じることなく、良好にリアルタイムインターネットファクシミリ通信を行うことができるとともに、リアルタイムインターネットファクシミリ通信を高速化したファクシミリシステムを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、送信側のファクシミリ装置から送信側のゲートウェイ装置を介してインターネットを利用して受信側のゲートウェイ装置から受信側のファクシミリ装置へリアルタイムでファクシミリ通信が可能なファクシミリシステムにおいて、ECM通信時に前記受信側のファクシミリ装置で画データの再送を要求したとき受信側のゲートウェイ装置から画データを再送するとともに、該再送によって前記送信側のゲートウェイ装置と前記送信側のファクシミリ装置間で待ちが生じたときRNR信号及びRR信号によりフロー制御を行うことを特徴とするものである。
【0012】
このようにして、受信側で画データの再送等を行っている間の待ち時間を、送信側のファクシミリ装置とゲートウェイ装置の間でのRNR信号及びRR信号を用いたフロー制御によって通信を続行することができる。これによって、待ち時間の発生による不都合が生じることがなくなり、良好にリアルタイムインターネットファクシミリ通信を行うことができる。
【0013】
また、上述のように画データの再送を、受信側のゲートウェイ装置とファクシミリ装置との間で行うことによって、従来のように送信側のファクシミリ装置から改めて画データを送信しなくて済み、通信時間を短縮して高速に通信することができる。また、インターネットにおけるトラフィック量を抑えることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のファクシミリシステムの実施の一形態を示す構成及び通信シーケンスの一例の説明図である。図中の符号は図3と同様である。ここではファクシミリ装置1からファクシミリ装置7に対して画データをリアルタイムインターネットファクシミリ送信するものとして説明する。また、ECMモードにより通信を行うものとする。
【0016】
まずファクシミリ装置1から公衆回線あるいは内線2を用いて送信側のゲートウェイ装置3に対して発呼し、ゲートウェイ装置3に着信すると、ゲートウェイ装置3は着呼時に送られてくる相手先(ファクシミリ装置7)の電話番号等から受信側のゲートウェイ装置5を特定して、インターネット4を介してファクシミリ装置7の呼出を指示する。ゲートウェイ装置5は、公衆回線あるいは内線6を用いてファクシミリ装置7を発呼し、これに応じてファクシミリ装置7が回線を接続すれば、ファクシミリ装置1とファクシミリ装置7間でのリアルタイムインターネットファクシミリ通信が可能になる。
【0017】
回線が接続されたら、各種の前手順を実行する。このとき、発着信後の最初のFSKフレームまでの前手順については、送信側のファクシミリ装置1とゲートウェイ装置3との間、及び受信側のゲートウェイ装置5とファクシミリ装置7との間において、それぞれ非同期で通信を行う。これによってそれぞれの手順信号をファクシミリ装置1とファクシミリ装置7間において送受信する場合に比べて短時間で通信することができる。また、例えば片側のファクシミリ装置とゲートウェイ装置の間ではV.34、他方側のファクシミリ装置とゲートウェイ装置間ではV.17を用いるなどといったことも可能である。
【0018】
上述のような前手順が終了したら、受信側のファクシミリ装置7からDIS信号を送出する。このDIS信号には、受信側のファクシミリ装置7における受信能力など、送信側のファクシミリ装置1に伝えるべき受信側のファクシミリ装置7の情報が含まれている。そのため、受信側のファクシミリ装置7から送出されたDIS信号は送信側のファクシミリ装置1まで伝える必要がある。従って、受信側のファクシミリ装置7から送出されたDIS信号は、受信側のゲートウェイ装置5で受信された後、インターネット4を介して送信側のゲートウェイ装置3に伝えられ、送信側のファクシミリ装置1へ送られる。
【0019】
送信側のファクシミリ装置1では、受け取ったDIS信号を解析して通信時のモードを決定し、DCS信号として送出する。このDCS信号によって通信モードを受信側のファクシミリ装置7に通知して送信側と受信側で通信モードを一致させる。そのため、このDCS信号は受信側のファクシミリ装置7へ届く必要がある。従って、送信側のファクシミリ装置1から送出されたDCS信号は送信側のゲートウェイ装置3で受信された後、インターネット4を介して受信側のゲートウェイ装置5に伝えられ、受信側のファクシミリ装置7に送られる。
【0020】
DCS信号の転送後に、TCF信号によってモデムのトレーニングを行う。しかし、モデムのトレーニングは、送信側のファクシミリ装置1とゲートウェイ装置3との間、及び、受信側のゲートウェイ装置5とファクシミリ装置7との間で必要なものであって、ゲートウェイ装置3とゲートウェイ装置5の間では必要ない。従って、このモデムのトレーニングについては、受信側のファクシミリ装置1とゲートウェイ装置3との間、及び、受信側のゲートウェイ装置5とファクシミリ装置7との間でそれぞれ独立して行えばよい。このように送信側と受信側でそれぞれ独立して非同期でモデムのトレーニングを行うことによって、インターネット4を用いずにTCF信号の授受をそれぞれ行うことができ、通信時間を短縮することができる。また、送信側と受信側でそれぞれ独立して非同期でモデムのトレーニングを行うことによって、送信側の通信速度と受信側の通信速度をそれぞれ最適な速度に設定することができる。さらに、送信側と受信側で独立してトレーニングシーケンスを実行することから、一方がV.34などのTCF信号を使用しない手順であっても対応することができる。
【0021】
なお、トレーニングの結果として、送信側ではゲートウェイ装置3からファクシミリ装置1へ、また受信側ではファクシミリ装置7からゲートウェイ装置5へ、それぞれ、CFR信号が返される。
【0022】
トレーニングシーケンスが終了したら、画データの転送を行う。ファクシミリ装置1は、画データをゲートウェイ装置3に対して送信し、ゲートウェイ装置3はインターネット4を介してゲートウェイ装置5に画データを転送する。そして、ゲートウェイ装置5がファクシミリ装置7に対して画データを送信する。画データが正常にファクシミリ装置7で受信されれば、受信側のファクシミリ装置7はMCF信号を送出することになる。しかし図1に示した例では、受信側のファクシミリ装置7において受信エラーが発生し、PPR信号によって再送を要求した場合を示している。
【0023】
通常のファクシミリ通信では、ファクシミリ装置が1対1で接続されているため、送信元のファクシミリ装置から画データを送信しなければ再送を行うことができない。しかしインターネット4を用いたリアルタイムインターネットファクシミリ通信では、送信側のファクシミリ装置1とゲートウェイ装置3の間、ゲートウェイ装置3とゲートウェイ装置5の間についてもエラーチェックが行われており、ゲートウェイ装置5からファクシミリ装置7への画データの送信を行う時点ではゲートウェイ装置5までの通信経路ではエラーが発生していない。そのため、受信側のファクシミリ装置7から再送要求を受けた時には、受信側のゲートウェイ装置5において対応可能である。従って、再送要求を行うPPR信号はゲートウェイ装置5によって受け取られ、ゲートウェイ装置5が画データの再送を行う。これによって、再び送信側のファクシミリ装置1から画データを送らずに済み、通信時間を短縮することができる。また、インターネット4におけるトラフィックを減少させることができる。
【0024】
このように受信側のゲートウェイ装置5とファクシミリ装置7との間で再送要求とそれに対する画データの転送を行っている間、送信側のファクシミリ装置1においてはMCF信号を受信するまでに待ち時間が生じることになる。そのままの状態が続くと、受信側から応答がないものとしてエラー終了してしまう。これを防ぐため、本発明では待ち時間が発生すると送信側のゲートウェイ3から送信側のファクシミリ装置1に対してRNR信号を送出する。この信号は待ち要求であり、この信号の送出によってファクシミリ装置1を待たせることができる。RNR信号を受け取ったファクシミリ装置1はRR信号を返信する。なお、待ちが長時間に及ぶ場合には、RNR信号とRR信号の授受を定期的に行ってもよい。
【0025】
このように、待ち時間が発生した場合にはRNR信号及びRR信号によってフロー制御を行い、送信側のファクシミリ装置1を待たせることができる。これによって、エラー終了といった不具合の発生をなくすことができる。
【0026】
受信側のゲートウェイ装置5からの画データの再送によって受信側のファクシミリ装置7が正常に画データを受信することができると、受信側のファクシミリ装置7はMCF信号を送出する。このMCF信号は、受信側のゲートウェイ装置5で受信された後、インターネット4を介して送信側のゲートウェイ装置3に伝えられ、送信側のファクシミリ装置1へ送られる。このMCF信号によって1ページ分の画データの転送シーケンスを終了し、送信側と受信側で同期を取ることができる。その後、2ページ目以降の画データが存在している場合には、画データの転送とそれに対応するMCF信号の転送を繰り返して行えばよい。
【0027】
すべての画データの転送が終了したら、送信側のファクシミリ装置1はDCN信号をゲートウェイ装置3に送信し、さらにインターネット4を介して受信側のゲートウェイ装置5に伝えられた後、受信側のファクシミリ装置7へと転送される。これによって、ファクシミリ装置1、ゲートウェイ装置3、ゲートウェイ装置5、ファクシミリ装置7が通信の終了を検知し、それぞれ回線を切断して通信を終える。
【0028】
このようにして、リアルタイムインターネットファクシミリ通信を行う場合に、送信側と受信側でファクシミリ装置とゲートウェイ装置との間のみで独立して通信を行い、インターネット4を用いなくてよい手順については非同期でそれぞれ通信を行うことによって、通信時間を短縮することができる。また、インターネット4におけるトラフィック量を低減することができる。例えばECMモードで通信を行っている場合には、画データの再送を受信側のゲートウェイ装置とファクシミリ装置間で行うことができ、送信側のファクシミリ装置やゲートウェイ、インターネットなどには負荷をかけずに再送を行って通信時間を短縮することができる。またこの場合に、送信側のファクシミリ装置において発生する待ち時間は、RNR信号及びRR信号によってフロー制御を行うので、待ち時間の発生による不具合は発生せず、良好にリアルタイムインターネットファクシミリ通信を行うことができる。
【0029】
図2は、本発明のファクシミリシステムの別の実施の形態を示す構成及び通信シーケンスの一例の説明図である。図中の符号は図1,図3と同様である。上述の図1に示す例では、受信側のファクシミリ装置7において再送を要求した場合に送信側のファクシミリ装置1に発生する待ち時間を、RNR信号及びRR信号によってフロー制御する例を示した。このRNR信号及びRR信号によるフロー制御は、上述のような場合に限らず、送信側のファクシミリ装置1で待ち時間が発生する各種の場合に適用可能である。図2では、インターネット4において画データの転送に遅延が生じている場合の例を示しており、このような場合も送信側のファクシミリ装置1で待ち時間が発生するため、RNR信号及びRR信号によるフロー制御が有効である。
【0030】
以下、図2に示した通信シーケンスについて説明する。なお図1の場合と同様に、ファクシミリ装置1からファクシミリ装置7に対して画データをリアルタイムインターネットファクシミリ送信するものとして説明する。また、ECMモードにより通信を行うものとする。
【0031】
ファクシミリ装置1による発呼からモデムトレーニングの終了(送信側及び受信側におけるCFR信号の授受)までのシーケンスは、上述の図1に示した例の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0032】
トレーニングシーケンスが終了したら、画データの転送を行う。ファクシミリ装置1は、画データをゲートウェイ装置3に対して送信し、ゲートウェイ装置3はインターネット4を介してゲートウェイ装置5に画データを転送する。しかしインターネット4においてはデータの転送経路は不定であり、また画データのデータ量が多いため、場合によっては遅れが生じることがある。このような場合、まず受信側のファクシミリ装置7においては、トレーニング終了から実際に画データが送出されるまでに待ちが生じる。この待ち時間には、受信側のゲートウェイ装置5は受信側のファクシミリ装置7に対してフラグを送信する。これによって、受信側のファクシミリ装置7においてタイムアウトなどによって回線が切断されてしまうのを防止する。そして、画データが受信側のゲートウェイ装置5に到着したら、受信側のファクシミリ装置7に対して画データの送信を開始する。
【0033】
このようにインターネット4において遅延が生じると、上述のように受信側のファクシミリ装置7において受信開始までの間に待ちが生じるが、それとともに、受信側のファクシミリ装置7で遅延した画データを受信している間はMCF信号が送出されないため、送信側のファクシミリ装置1においてもMCF信号の受信待ちが発生する。そのままの状態が続くと、受信側から応答がないものとしてエラー終了してしまう。これを防ぐため、待ち時間に送信側のゲートウェイ3から送信側のファクシミリ装置1に対してRNR信号を送出する。これによってファクシミリ装置1を待たせることができる。RNR信号を受け取ったファクシミリ装置1はRR信号を返信する。なお、待ちが長時間に及ぶ場合には、RNR信号とRR信号の授受を定期的に行ってもよい。
【0034】
このように、インターネット4における遅延によって送信側のファクシミリ装置1に待ち時間が発生した場合に、RNR信号及びRR信号によってフロー制御を行うことによって、送信側のファクシミリ装置1を待たせ、エラー終了や再送などといった不具合の発生をなくすことができる。
【0035】
受信側のゲートウェイ装置5から遅延した画データが受信側のファクシミリ装置7に正常に転送されると、受信側のファクシミリ装置7はMCF信号を送出する。このMCF信号は、受信側のゲートウェイ装置5で受信された後、インターネット4を介して送信側のゲートウェイ装置3に伝えられ、送信側のファクシミリ装置1へ送られる。送信側のファクシミリ装置1は、このMCF信号の受信によって1ページ分の画データの転送シーケンスを終了する。
【0036】
その後、2頁目以降の画データが存在している場合には、画データの転送とそれに対応するMCF信号の転送を繰り返して行えばよい。2頁目以降についても、インターネット4などで遅延が生じ、受信側のファクシミリ装置7からMCF信号がなかなか返ってこない場合には、上述のようにRNR信号及びRR信号によってフロー制御を行えばよい。画データの転送終了後の動作は、上述の図1の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0037】
図2に示す例においては、インターネット4において遅延が生じる場合について説明したが、他の原因によって遅延が生じる場合も同様にしてRNR信号及びRR信号によってフロー制御を行うことができる。例えば、上述のようにモデムトレーニングを送信側と受信側で独立して非同期に行っているため、送信側の転送速度は非常に速いが、受信側の転送速度が非常に遅いといった場合が生じる。このような場合には、送信側のファクシミリ装置は画データを高速に転送し終えるが、受信側のファクシミリ装置で画データを受信するのに時間がかかり、MCFの送出が遅れる。このような場合にも送信側のファクシミリ装置においては待ちが生じるので、上述のようなRNR信号及びRR信号によるフロー制御を行うことによって、待ち時間の発生による不具合を防ぐことが可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、リアルタイムインターネットファクシミリ通信を行う場合に、送信側と受信側でファクシミリ装置とゲートウェイ装置との間のみで独立して通信を行い、インターネットを用いなくてよい手順については非同期でそれぞれ通信を行う。これによって、通信時間を短縮して高速なファクシミリ通信を実現するとともに、インターネットにおけるトラフィック量を低減することができる。特にECMモードで画データの再送を行う場合には、受信側のゲートウェイ装置とファクシミリ装置間で行うことによって通信時間を格段に短縮し、インターネットで転送するデータ量を格段に低減することが可能である。
【0039】
また、インターネットを利用することによって生じる送信側のファクシミリ装置における待ち時間や、上述のような非同期の手順の実行により生じる待ち時間において、RNR信号及びRR信号によってフロー制御を行うので、例えばタイムアウトによる再送や通信エラーなどの待ち時間の発生による不具合を回避し、良好にリアルタイムインターネットファクシミリ通信を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリシステムの実施の一形態を示す構成及び通信シーケンスの一例の説明図である。
【図2】本発明のファクシミリシステムの別の実施の形態を示す構成及び通信シーケンスの一例の説明図である。
【図3】従来のリアルタイムインターネットファクシミリシステムの一構成例の説明図である。
【符号の説明】
1,7…ファクシミリ装置、2,6…公衆回線あるいは内線、3,5…ゲートウェイ装置、4…インターネット。
Claims (1)
- 送信側のファクシミリ装置から送信側のゲートウェイ装置を介してインターネットを利用して受信側のゲートウェイ装置から受信側のファクシミリ装置へリアルタイムでファクシミリ通信が可能なファクシミリシステムにおいて、ECM通信時に前記受信側のファクシミリ装置で画データの再送を要求したとき受信側のゲートウェイ装置から画データを再送するとともに、該再送によって前記送信側のゲートウェイ装置と前記送信側のファクシミリ装置間で待ちが生じたときRNR信号及びRR信号によりフロー制御を行うことを特徴とするファクシミリシステム。
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