JP4095352B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び当該制御方法を実行するためのコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び当該制御方法を実行するためのコンピュータプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び当該制御方法を実行するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、WWW(World Wide Web)を利用した情報の提供が急速な普及を見せている。ユーザーはWWWで提供される様々な情報にアクセスし、必要な情報を選択して利用している。
【0003】
WWWでは、情報提供者が非同期にかつ不定期に情報を更新する。そのためユーザーは、常に最新の情報を手にするためにいくつものWebサーバーに能動的にアクセスして、新たな情報が追加されていないか、以前提供された情報が変更されていないかなど、自ら確認する必要がある。
【0004】
ここで、例えば新種のウィルスやセキュリティーホールの発見に関する情報や、あるいはオークションサイトに登録される新商品の情報など、ユーザーにとって緊急性を要する情報を入手するためには、その緊急度に応じた頻度でWebサーバーにアクセスする必要があり、ユーザーにとって負担となっていた。
【0005】
この負担を軽減するために、Webサイトの情報の更新を検知してユーザーに通知するシステムが従来より存在している。例えば特開平10−171700号公報で提案されているシステムは、WWWサーバー自体がサーバー上のファイルの更新を検知してそれをユーザーに通知するものである。また、特開2001−67283号公報で提案されているようにユーザーの登録した文書が更新されたときにメールで通知するものなどが存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムは、いずれも更新検知や通知を行うシステムが一つのサーバー上で運用されているため、ユーザー数の増加に伴い膨大な処理が一極集中するサーバーに対して過度の負荷が発生するという問題があった。さらに、システムを運用するサーバーが停止した場合には一切のサービスが停止してしまうという脆弱さに問題があった。
【0007】
これに対して、USP5978842に提案されるシステムには、更新検知の処理は当該文書の更新通知を受ける個々のクライアントに行わせて、サーバーでは更新検知結果の集計と通知のみを行う手法が開示されている。この方法によれば、サーバーにかかる負荷を軽減するという目的においては効果を発揮することが期待できる。しかし、通知に関する処理は依然としてサーバーに集中しており、先に述べた脆弱性に対する改善は図られていない。
【0008】
本発明は、更新されたデータを所有する装置以外の装置からデータの更新通知を受信した場合であっても、適切な装置から更新されたデータを取得できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、情報処理装置であって、データが更新されたことを示す更新通知を互いに通知する通知先のアドレスを記憶する記憶手段と、複数の他の装置から更新通知を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した更新通知が、更新されたデータを所有する第1の装置以外の装置を経由して送信されてきたか否かを判別すると共に、該更新通知と同じデータの更新通知を既に受信済みか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により受信した更新通知と同じデータの更新通知を既に受信済みと判別された場合には、受信した更新通知の送り元が前記第1の装置であれば前記第1の装置のアドレスを記憶し、受信した更新通知の送り元が前記第1の装置でなければ更新通知の送り元の装置の中で前記第1の装置までのホップ数が最小の装置のアドレスを記憶する記憶処理を行い、前記受信手段により受信した更新通知と同じデータの更新通知を受信していない場合には、前記更新通知が前記第1の装置以外の装置を経由して送信されてきたと判別した場合、前記第1の装置のアドレスが前記記憶手段により記憶している通知先アドレスに登録されているときは、前記第1の装置に対して更新されたデータの送信を要求し、前記第1の装置のアドレスが前記記憶手段により記憶している通知先アドレスに登録されていないときは、前記更新通知の送信元である複数の他の装置の中から前記記憶処理により選択される第2の装置に対して、更新されたデータの送信を要求する要求手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、データが更新されたことを示す更新通知を互いに通知する通知先のアドレスを記憶する記憶手段を有する情報処理装置が実行する制御方法であって、複数の他の装置から更新通知を受信する受信工程と、前記受信工程において受信した更新通知が、更新されたデータを所有する第1の装置以外の装置を経由して送信されてきたか否かを判別すると共に、該更新通知と同じデータの更新通知を既に受信済みか否かを判別する判別工程と、前記判別工程において受信した更新通知と同じデータの更新通知を既に受信済みと判別された場合には、受信した更新通知の送り元が前記第1の装置であれば前記第1の装置のアドレスを記憶し、受信した更新通知の送り元が前記第1の装置でなければ更新通知の送り元の装置の中で前記第1の装置までのホップ数が最小の装置のアドレスを記憶する記憶処理を行い、前記受信工程により受信した更新通知と同じデータの更新通知を受信していない場合には、前記更新通知が前記第1の装置以外の装置を経由して送信されてきたと判別した場合、前記第1の装置のアドレスが前記記憶手段により記憶している通知先アドレスに登録されているときは、前記第1の装置に対して更新されたデータの送信を要求し、前記第1の装置のアドレスが前記記憶手段により記憶している通知先アドレスに登録されていないときは、前記更新通知の送信元である複数の他の装置の中から前記記憶処理により選択される第2の装置に対して、更新されたデータの送信を要求する要求工程と、を有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
[第一実施形態]
<ネットワークシステムの構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係るネットワークシステムの全体構成を示す図である。
【0015】
このネットワークシステムは情報通知端末1〜5で構成されている。端末1〜端末5はいずれもネットワークに接続されていて、各々の端末上のデータD1〜D5の更新を別の端末に対して通知すると同時に、他の端末からの通知を受信する機能を有している。各端末1〜5は互いのアドレスを登録しており直接通信を行う。
【0016】
初めにこのシステムの動作を、端末1が通知を行う場合を例に簡単に説明する。端末1はデータD1の更新を端末2及び端末3に対して通知する。端末1より通知を受けた端末2及び端末3は、端末1に対して更新されたデータの取得を要求し、端末2は端末3、4へ、端末3は端末2、4へそれぞれ端末1からの通知を転送する。端末2及び端末3から通知を受信した端末4は、端末2または3に対して更新されたデータの取得を要求し、また端末5へ通知を転送する。
【0017】
端末4からデータ取得の要求を受けた端末2または3は、端末1より取得した更新データを端末4に転送する。端末4より通知を受けた端末5は端末4に対して更新されたデータの取得を要求する。端末4は端末2または3より取得した更新データを端末5に転送する。以上により、端末1での更新通知を他の全ての端末が取得することで本システムは機能する。
【0018】
本実施形態では、これら端末群が構成する仮想ネットワーク(ネットワークシステム)のことを通知グループと呼び、通知グループを形成する端末(及び端末の利用者)のことを参加者と呼ぶこととする。一つの通知グループは参加者間で共有される一つのグループ管理番号を有し、複数の通知グループに参加する参加者はグループ管理番号によっていずれのグループに向けられた通知であるかを識別する。グループ管理番号の詳細については後述する。
【0019】
<情報通知端末の構成>
図2は、図1に示した通知グループを形成する情報通知端末の構成図であり、端末1を例にとって説明するが、他の端末2〜5も同様の構成である。
【0020】
202が本システムを利用するユーザーであり、端末1を介して更新通知の情報を参加者217に発信すると同時に、参加者217からの更新通知情報を受信する。203の通知対象はユーザーが更新を通知しようとしているデータの集合であり、端末1上の記憶装置204に記録されている。通知対象203はユーザーが通知対象登録部205によって登録する。更新検知部206は、通知対象203に登録されているデータを監視して更新を検知する。
【0021】
通知先アドレス記憶部207には更新の通知先である参加者217のアドレスが記録されている。広告送信部208は更新が行われたことを参加者217に通知する広告を作成し、ネットワークインターフェイス212を通じてこれを送信する。広告受信部209は参加者217からの広告を受信する。
【0022】
更新データ送信部210は、参加者217に対して実際の更新データをネットワークインターフェイス212を通じて送信する。更新データ受信部211は参加者217から更新データを受信する。ルート探索部214は参加者217より受信した広告や更新データを別の参加者に転送する際の転送先や更新データの取得先を決定する。広告保存部215は受信した広告を一定期間保存する。通知部216は参加者217から受けた更新通知をユーザーに通知する。
【0023】
<通知グループへの参加>
初めに、通知グループへの参加について図3のシーケンス図を参照して説明する。
【0024】
まず、通知を行いたいユーザーの端末上で通知グループを一つ作成する(301)。ここでは端末1とするが、どの端末であっても構わない。通知グループにはユニークなID(例えば端末1のグローバルIPアドレスとグループ作成日時の組み合わせ等)が割り振られる。グループの作成が終わった端末1では他端末からの接続を受け付け可能な状態となる。
【0025】
続いて、通知を受けたいユーザーの端末2が端末1に対してInquire広告を送信する(302)。図4にInquire広告を示す。同図において、広告タイプ(401)はこの広告の種類で、Inquireが記されている。送信元アドレス(402)はこの広告の送信元アドレス(ここでは端末2)である。
【0026】
Inquire広告を受信した端末1は端末2に対してProposal広告を送信して端末1で提供している通知グループのIDを通知する(303)。図5にProposal広告を示す。同図において、広告タイプ(501)はこの広告の種類で、Proposalが記されている。送信元アドレス(502)はこの広告の送信元アドレス(ここでは端末1)である。グループIDリスト(503)は端末1で提供している通知グループの識別子である。
【0027】
端末2のユーザーは参加するグループIDリストから参加したいグループを選択し、端末1に対してJoin広告を送信する(304)。図6にJoin広告を示す。図6において、広告タイプ(601)はこの広告の種類で、Joinが記されている。送信元アドレス(602)はこの広告の送信元アドレス(ここでは端末2)である。グループID(603)は端末2が参加を希望している通知グループの識別子である。
【0028】
Join広告を受信した端末1は端末2に対してAccept広告を送信する(305)。図7にAccept広告を示す。図7において、広告タイプ(701)はこの広告の種類で、Acceptが記されている。送信元アドレス(702)はこの広告の送信元アドレス(ここでは端末1)である。グループID(703)は端末1が端末2に対して参加を認めた通知グループの識別子である。Accept広告の送受信が終わると、端末1、2はそれぞれ相手のアドレスを通知先アドレス記憶部に登録する(306、307)。これにより端末1、2の間に仮想的な経路が張られ、通知グループへの参加手続きが完了する。
【0029】
通知グループに参加している各端末は、通知グループを作成した端末と同様に他の端末からの参加を受け付けることができる。この場合の参加の手順も図3に示すものと同様である。また、一つの端末が同じ通知グループに属する複数の端末に対して参加を申し込むことも可能である。例えば端末3が端末2に対して参加を申し込んだ後で端末1に参加を申し込むことがあってもよい。そうすることで端末3からは、端末1及び端末2の両端末への仮想的な経路が張られ、明にその存在を知らしめることができる。
【0030】
なお、通知グループへの参加に際し、何らかの認証を行うことも可能であるが、それについては本発明の規定するところではない。以上が通知グループへの参加手順の説明である。
【0031】
<通知グループからの脱退>
次に、通知グループからの脱退について図8のシーケンス図を参照して説明する。ここでは図1において端末4が脱退する場合を例に説明する。
【0032】
まず、端末4は通知先アドレス記憶部に登録されている全ての端末(ここでは端末2、3、5)に対してDisJoin広告を送信する(801)。図9にDisJoin広告を示す。同図において、広告タイプ(901)はこの広告の種類で、DisJoinが記されている。送信元アドレス(902)はこの広告の送信元アドレス(ここでは端末4)である。グループID(903)は端末4が脱退を希望している通知グループの識別子である。
【0033】
DisJoin広告を受信した各端末は、通知先アドレス記憶部に登録されているアドレスからDisJoin広告の送信元アドレスを削除する(802)。ここで、通知先アドレスにDisJoin広告の送信元アドレスしか登録されておらず、別の通知先アドレスが必要となる端末(例えば図1の端末5のように端末4にしか参加していない場合)は、DisJoin広告の送信元に対してAlt広告を送信して別アドレスを要求する(803)。図10にAlt広告を示す。同図において、広告タイプ(1001)はこの広告の種類で、Altが記されている。送信元アドレス(1002)はこの広告の送信元アドレス(ここでは端末5)である。グループID(1003)はDisJoin広告に記されていた通知グループの識別子である。
【0034】
Alt広告を受信した端末は通知先アドレス記憶部に登録しているアドレスの内、Alt広告の送信元アドレス以外のアドレスをAltAddr広告に含めてAlt広告の送信元(端末5)に送信する(804)。図11にAltAddr広告を示す。同図において、広告タイプ(1101)はこの広告の種類で、AltAddrが記されている。グループID(1102)はDisJoin広告に記されていた通知グループの識別子である。アドレスリスト(1103)は通知先アドレス記憶部に登録されているアドレスのリストである。
【0035】
DisJoinまたはAlt広告を送信しかつAltAddr広告を受信した端末は、DisJoin広告の送信元に対してBye広告を送信する(805)。DisJoin広告を送信した全ての送信先からBye広告を受信した段階で端末5の脱退が完了する(806)。以上が脱退の手順についての説明である。
【0036】
<通知グループの消滅>
続いて通知グループの消滅について説明する。
【0037】
通知グループの消滅は参加者数が2(端末A、Bとする)の時に一方の端末(端末Bとする)が脱退した場合に生じる。初めに端末Bが端末Aに対してDisJoin広告を送信する。端末Aでは通知先アドレスに端末Bしか登録されていないので、前記通知グループからの脱退手続きに従って端末BにAlt広告を送信して代替アドレスを要求する。
【0038】
ここで、端末Bにおいても通知先アドレスに端末Aしか登録されていないのでAltAddr広告で通知できる代替アドレスが存在しない。この場合に端末BはAltAddr広告をアドレスリストに何も記載せずに送信する。アドレスリストが空のAltAddr広告を受信した端末Aは端末Bに対してBye広告を送信して脱退を許可する。Bye広告を受信した端末Bでは脱退手続きを完了する。この時点で通知グループの参加者は端末Aのみとなり、通知グループを消滅させることが可能となる。
【0039】
なお、最後の参加者は当該グループを維持してもよい。この方法によれば通知グループ作成者が途中で通知グループを脱退しても、参加者数が1となるまでは残りの参加者によって通知グループを維持することが可能である。
【0040】
<データの更新を通知する手順>
図1及び図2で示したシステムにおいて、端末1上のデータD1の更新を他の端末(端末2〜端末5)に対して通知する手順を、図12のシーケンス図を参照して説明する。
【0041】
端末1を利用しているユーザーがデータD1の更新を通知グループの参加者に通知する場合、まずユーザーは通知対象登録部205を通じてデータD1を通知対象203に登録する(1201)。
【0042】
通知対象登録部205はデータD1に対してユニークな管理番号を割り当ててこれを管理する。通知対象203に割り当てられる管理番号は各端末の内部においてユニークである必要があるが、他の端末とは無関係に設定可能である。端末1では更新検知部206は通知対象203を監視している(1202)。ここでユーザーがデータD1を更新すると(1203)、更新検知部206がこれを検知し(1204)、広告送信部208にその管理番号を通知する(1205)。更新検知部206から通知を受けた広告送信部208は、通知先アドレス記憶部207から端末1に登録されている参加者のアドレスを取得する(1206)。図1の例では端末1に登録されている参加者は端末2及び端末3である。
【0043】
続いて、広告送信部208は登録されている各参加者に対してNotice広告を送信する(1207)。Notice広告の内容を図13に示す。同図において広告タイプ(1301)はこの広告の種類でNoticeが記されている。グループID(1302)はこの広告を受信する通知グループの識別子、広告番号(1303)は通知元がこの通知グループに送信した広告を一意に特定可能な番号、送信元アドレス(1304)はこの広告の送信元アドレス(ここでは端末1のアドレス)、通知元アドレス(1305)は更新されたデータを所有する端末のアドレス(ここでは端末1のアドレス)、通知対象ID(1306)は端末1において識別可能な通知対象の識別子、ホップ数(1307)は通知元から数えてこの広告が何回転送されているか(ここでは0)、広告有効期限(1308)はこの広告の有効期限を、それぞれ示すものである。
【0044】
<Notice広告受信処理>
次に、端末2におけるNotice広告受信処理について図14のフローチャートを用いて説明する。なお、端末3は端末2と同等であるためここでは端末2について説明する。
【0045】
本システムにおいて、端末2がデータD1の更新に関するNotice広告を受信する経路には、
(1)端末1から
(2)端末3から
(3)端末4から
の3パターンが存在し、パターン(1)とそれ以外の場合で処理が異なる。
【0046】
初めに、端末1から広告を受信した場合(パターン(1))について説明する。 広告受信部209で広告を受信した端末2は、まず広告タイプを抽出する(ステップS1)。広告タイプがNoticeであれば(ステップS2)、次にグループIDを抽出する(ステップS3)。自分の所属する通知グループのIDと比較し(ステップS4)、異なるグループIDであればこの広告は誤って送信されたものであるので端末2は直ちにこの広告を破棄して処理を終える(ステップS5)。
【0047】
自分の属する通知グループを示すグループIDであった場合は続いて広告有効期限を抽出する(ステップS6)。現在時刻が広告有効期限を過ぎていればこの広告を破棄して処理を終える(ステップS7,ステップS5)。広告が有効期限内であれば広告をルート探索部214に引き渡す。
【0048】
ルート探索部214はまず広告番号と通知元アドレスを抽出する(ステップS8)。抽出した通知元アドレスと広告番号を広告保存部215に保存されているNotice広告のそれと比較する。保存されているNotice広告に一致するものが見つかった場合(つまり端末3〜4からのNotice広告を既に受信している場合)は(ステップS9)、保存されているNotice広告を今回受信した端末1からのNotice広告(すなわち送信元と通知元が同一な広告)で置き換えた後(ステップS10、ステップS11)、処理を終了する。
【0049】
いずれのNotice広告とも一致しなかった場合はこのNotice広告を新規に広告保存部215に保存し(ステップS21)、更新データ取得処理(A)に進む。
【0050】
更新データ取得処理ではまず、ホップ数を抽出する(ステップS22)。端末1からのNotice広告ではホップ数が0であるので(ステップS23)、通知元から直接Notice広告を受信したことが分かる。その場合は通知元アドレスを抽出し、通知元アドレスに対して直接更新データ要求メッセージを送信する(ステップS24)。更新データ要求メッセージは図15に示すように、受信したNotice広告と同一のグループID(1401)、広告番号(1402)、通知対象ID(1403)、及びこのメッセージの送信元アドレス(1404)が含まれる。
【0051】
更新データ要求メッセージを送信したら続いて広告転送処理を行う(ステップS25)。各端末は受信したNotice広告を通知先アドレス記憶部207に記録されている参加者に対して転送する。端末2において記録されている参加者は端末1、3、4であるが、このうち端末1はNotice広告の送信元であるので、これを除いた端末3、4に対して転送する。転送されるNotice広告の内容は図16に示すように、送信元アドレスが端末2のアドレスである点、及びホップ数が1増加されている点を除いて、端末1より受信したNotice広告と同一である。
【0052】
次に端末2が端末3、4からNotice広告を受信した場合(パターン(2),(3))について説明する。
【0053】
受信から有効期限の判定までの処理(ステップS1〜ステップS10)は前記パターン(1)と同様であるので、ここでの説明は省略する。続く広告の保存処理であるが、広告保存部215に今回受信した広告と一致するNotice広告が保存されていた場合は、両者のホップ数を比較し(ステップS26)、今回の広告の方がホップ数が小さければ保存データを置き換える(ステップS11)。この例では端末4からの広告(ホップ数=2)を受信した後に端末3からの広告(ホップ数=1)を受信した場合に端末3からの広告を保存することになる。これにより、広告保存部215には常に通知元までのホップ数が最少のNotice広告が保存されていることになる。Notice広告を保存した後は処理を終了する。
【0054】
一方、一致するNotice広告が見つからなかった場合は、今回受信したNotice広告を新規に保存して(ステップS21)、更新データ取得処理(A)に進む。更新データ取得処理では、まずホップ数を取得する(ステップS22)。ここで受信したNotice広告はいずれかの端末において1回以上転送されているため、ホップ数が1以上になっている(ステップS23)。ホップ数が1以上のNotice広告を受信した端末は通知元アドレスを抽出し、自分の通知先アドレス記憶部207に登録されている参加者のアドレスと比較する(ステップS27)。
【0055】
抽出した通知元アドレスが参加者アドレスのいずれかに一致がみられた場合(この例で端末2は端末1を登録している)、この端末はいずれ通知元から直接Notice広告が受信されることが期待される。したがって、ホップ数が0のNotice広告を受信した場合と同一とみなし、通知元アドレスに対して直接更新データ要求メッセージを送信する(ステップS24)。最後に広告の転送処理を行う(ステップS25)。
【0056】
端末3から広告を受信した場合、端末1が通知元であり、また端末3は広告の送信元であるので、これらを除いた端末4に対してNotice広告を転送する。端末4から受信した場合も同様に、通知元とNotice広告の送信元を除いた参加者に対してNotice広告を転送する。Notice広告の内容は前記パターン1の場合と同一である。
【0057】
以上はNotice広告の通知元アドレスが通知先アドレス記憶部207に登録されている端末における広告受信処理である。
【0058】
続いて、通知元アドレスが通知先アドレス記憶部207に登録されていない端末(端末4、5)におけるデータD1の更新に関するNotice広告の受信処理を説明する。
【0059】
受信から広告保存までの処理(ステップS1〜ステップS21)は前記パターン(2)と同様であるので説明は省略し、更新データ取得処理(A)の説明から始める。ここで受信したNotice広告はいずれかの端末において1回以上転送されているため、ホップ数が1以上になっている(ステップS23)。ホップ数が1以上のNotice広告を受信した端末は通知元アドレスを抽出し、自分の通知先アドレス記憶部207に登録されている参加者のアドレスと比較する(ステップS27)。いずれのアドレスとも一致しなかった場合(端末4、5においては端末1は通知先アドレスに登録されていない)、端末4、5は2つの方法を選択することができる(ステップS30)。
【0060】
一つ目は、通知元アドレスに対して直接更新データ要求メッセージを送り(ステップS31)、同時に通知元アドレスを通知先アドレス記憶部207に追加する方法である(ステップS32)。これにより、端末4は端末1との間に仮想的な経路を張ることができ、これ以降、端末1からのNotice広告を直接受信することができるようになる。
【0061】
2つ目は、広告保存部215に保存されているNotice広告の送信元端末(端末1への最短ホップを実現する。以下、最適端末と呼ぶ)に対して更新データ要求メッセージを送信する方法である。この方法では、端末4は端末1に対して自身のアドレスを秘匿することが可能である。そのかわり、端末1からの通知を直接受信することはできない。また、受信したNotice広告の送信元と最適端末とは必ずしも一致しない。
【0062】
そこで、まず最適端末に対して更新データ要求メッセージを送信し(ステップS3)、応答が得られなかった場合は(ステップS34)、今回受信したNotice広告の送信元に更新データ要求メッセージを送信する(ステップS35)。いずれかの方法で更新データ要求メッセージを送信したら、最後にNotice広告の転送処理を行う(ステップS25)。既に述べたように通知先アドレス記憶部207に登録されているものから通知元と広告の送信元を除いた参加者に対してNotice広告を転送する。Notice広告の内容は前記パターン(1)と同様である。
【0063】
以上がNotice広告受信処理の説明である。
【0064】
<更新データ要求メッセージ受信処理>
次に、更新データ要求メッセージ受信処理について図17のフローチャートを参照して説明する。
【0065】
初めに通知元(端末1)における処理を説明する。端末1では、受信した更新データ要求メッセージ(ステップS71)から、グループID、広告番号、及び通知対象IDをそれぞれ抽出し(ステップS72)、送信したNotice広告の内容と相違ないことを確認する(ステップS73、ステップS74)。メッセージの内容に不正がなければメッセージの送信元アドレスに対して更新データを送信する(ステップS75,ステップS76)。
【0066】
続いて、メッセージの送信元アドレスを通知先アドレス記憶部207に登録されている参加者のアドレスと比較し(ステップS77)、未登録であればこれを追加する(ステップS78)。
【0067】
次に、通知元アドレスが通知先アドレス記憶部207に登録されている端末(端末2または3)における処理を説明する。端末2(または3)が端末4から更新データ要求メッセージを受信したら(ステップS71)、メッセージからグループID、広告番号、及び通知対象IDをそれぞれ抽出し(ステップS72)、広告保存部215に内容の一致するNotice広告が保存されているかを検証する(ステップS73、ステップS79)。
【0068】
一致するNotice広告が見つかった場合は要求が正当であるとし、通知元より受信した更新データをメッセージの送信元アドレスに転送する(ステップS80〜ステップS82)。通知元から更新データを受信できていない場合は、更新データを受信するまで端末4に対してKeepAlive広告を送信する(ステップS83)。KeepAlive広告の内容を図18に示す。
【0069】
最後に通知元アドレスが通知先アドレス記憶部207に登録されていない端末(端末4)における処理を説明する。端末5より更新データ要求メッセージを受信した端末4は、メッセージからグループID、広告番号、及び通知対象IDをそれぞれ抽出し、広告保存部215に内容の一致するNotice広告が保存されているかを検証する。一致するNotice広告が見つかった場合は要求が正当であるとし、通知元またはNotice広告送信元から受信した更新データをメッセージの送信元アドレスに転送する(ステップS80、ステップS84)。通知元から更新データを受信できていない場合は、更新データを受信するまで端末5に対してKeepAlive広告を送信する(ステップS83)。
【0070】
以上述べたように本実施形態によれば、ネットワークに接続された複数の端末が情報の更新通知やデータ取得を分散処理する分散型ネットワークを構築することができるので、サーバーを必要としない情報通知ネットワークシステムを構成することが可能になる。これにより、従来のようなサーバーへの負荷の一極集中といった問題を回避することができ、さらには、情報提供者が自ら、情報の更新を通知メッセージで送信して、ネットワークを構成するユーザー間で通知メッセージを転送することにより、全てのユーザーが更新された情報を即座に入手することが可能である。
【0071】
[第二実施形態]
図19は、本発明の第二実施形態に係るネットワークシステムの全体構成を示す図であり、図20は、第二実施形態に係る情報通知端末の構成を示すブロック図である。
【0072】
このネットワークシステムは情報通知端末1〜3で構成され、端末1〜端末3は順次ネットワークに接続されている。各端末1〜3の構成は、図20に示すように、通知選択部1803、通知対象保存部1804、通知部1805、及び広告受信部1806を備えている。
【0073】
以上の構成において、端末1のユーザーがデータD1を通知対象に指定して、端末2及び端末3に更新の通知を行う場合について説明する。
【0074】
まず、データD1を初めて更新検知した際のNotice広告の送受信処理は第一実施形態に準じる。Notice広告の受信に続いて更新データ要求メッセージを送信し、更新データを受信した端末2(及び端末3)では、ユーザーが当該データの更新通知の要/不要を判定する。
【0075】
図21に通知選択部1803のユーザーインターフェイスの例を示す。図中の表示部2001に今回受信した更新データが表示されている。この内容に応じてユーザーは通知が望まれるデータであれば「通知する」ボタン2002を、通知が不要であると判断した場合は「通知しない」ボタン2003を押下する。通知選択部1803では、受信したNotice広告に、通知する/しないを示すフラグを追加して通知対象保存部1804に保存する。ここまでが初めての更新通知における処理である。
【0076】
続いて、端末1において再びデータD1が更新された場合の処理について述べる。
【0077】
<ケース(1)>
まず、端末2ではデータD1の更新通知が不要であり、端末3では必要な場合を説明する。データD1の更新を検知した端末1は端末2に対してNotice広告を送信する。端末2では、通知対象保存部1804に保存されているNotice広告から今回受信したNotice広告と同一の通知対象識IDを持つ広告を検索する。端末1では通知しないに設定された広告が保存されているので、ユーザーに対する通知は行わず、Notice広告を端末3に向けて転送する。
【0078】
また、端末1に対する更新データ要求メッセージは直ちには送信しない。端末3は端末2からのNotice広告を受信すると、端末2に対して更新データ要求メッセージを送信する。端末3からの更新データ要求メッセージを受信した端末2は、端末3に対してKeepAlive広告を送信し、ここで初めて端末1に対して更新データ要求メッセージを送信する。そして、端末1から更新データを受信したら、これを端末3に向けて転送する。以上により端末3がデータD1の更新通知を受けることができる。
【0079】
<ケース(2)>
端末2、端末3ともにデータD1の更新通知が不要な場合の処理について説明する。ここでは、端末2が端末3にNotice広告を転送するまでの処理はケース(1)と同様である。
【0080】
端末2からのNotice広告を受信した端末3では、データD1の更新通知は不要であり、かつ端末3に登録されている通知先端末はNotice広告の送信元である端末2のみであるので、このNotice広告を破棄する。端末2では、Notice広告に記載されている有効期限を過ぎても、他のどの端末からも更新データ要求メッセージを受信しなかったら、この広告を破棄し、端末1から更新データの取得は行わない。以上の処理により、ユーザーの不要な通知や不必要な更新データをネットワークに送出することを抑制することができる。
【0081】
<ケース(3)>
端末2ではデータD1の更新通知が必要であり、端末3では不要な場合である。このケースでは第一実施形態と同様の処理が行われる。すなわち、端末1からNotice広告を受信した端末2は広告を端末3に転送すると共に、端末1に対して更新データ要求メッセージを送信する。端末3では、この広告の示す通知対象の通知は不要であるので広告を破棄して処理を終了する。端末2ではNotice広告に記載されている有効期限まで他の端末からの更新データ要求メッセージを待ち受け、有効期限が過ぎた時点でこの広告を破棄する。
【0082】
このように、本実施形態においても、上記第一実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0083】
なお、上述した図14及び図17のフローチャートに従ったプログラムを情報通知端末内の記憶装置に格納し動作することにより、上述の制御方法を実現させることが可能となる。
【0084】
本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、一つの機器から成る装置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
【0085】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0086】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
以上詳細に説明したように、上記各実施形態によれば、ネットワークに接続された複数の装置が情報の更新通知及びデータ取得を分散処理する分散型ネットワークを構築でき、サーバーを必要としない情報通知ネットワークシステムを構成することが可能になる。これにより、従来のようなサーバーへの負荷の一極集中といった問題を回避することができ、全ての装置が更新された情報を速やかに入手することが可能となる。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、更新されたデータを所有する装置以外の装置を経由して、データの更新通知が送信されてきた場合であっても、更新されたデータの送信を要求する要求先装置を適応的に選択することができる。従って、各装置は、更新されたデータを所有する装置と直接通信できない場合であっても、更新されたデータを取得することができると共に、更新されたデータを所有する装置が集中的に複数の装置からデータ送信を要求されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るネットワークシステムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示した通知グループを形成する情報通知端末の構成図である。
【図3】通知グループへの参加手順を示すシーケンス図である。
【図4】Inquire広告の構成図である。
【図5】Proposal広告の構成図である。
【図6】Join広告の構成図である。
【図7】Accept広告の構成図である。
【図8】通知グループからの脱退手順を示すシーケンス図である。
【図9】DisJoin広告の構成図である。
【図10】Alt広告の構成図である。
【図11】AltAddr広告の構成図である。
【図12】通知対象の登録からNotice広告送信までの手順を示すシーケンス図である。
【図13】Notice広告の構成図である。
【図14】広告の受信処理手順を示すフローチャートである。
【図15】更新データ要求メッセージの構成図である。
【図16】転送されるNotice広告の構成図である。
【図17】更新データ要求メッセージと更新データの送受信処理手順を示すフローチャートである。
【図18】KeepAlive広告の構成図である。
【図19】本発明の第二実施形態に係るネットワークシステムの全体構成を示す図である。
【図20】第二実施形態に係る情報通知端末の構成を示すブロック図である。
【図21】通知選択を行うユーザーインターフェイスの例を示す図である。
【符号の説明】
1〜5 端末
203 通知対象
204 記憶装置
205 通知対象登録部
206 更新検知部
207 通知先アドレス記憶部
208 広告送信部
209 広告受信部
210 更新データ送信部
211 更新データ受信部
212 ネットワークインターフェイス
214 ルート探索部
215 広告保存部
216 通知部

Claims (15)

  1. 情報処理装置であって、
    データが更新されたことを示す更新通知を互いに通知する通知先のアドレスを記憶する記憶手段と、
    複数の他の装置から更新通知を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した更新通知が、更新されたデータを所有する第1の装置以外の装置を経由して送信されてきたか否かを判別すると共に、該更新通知と同じデータの更新通知を既に受信済みか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により受信した更新通知と同じデータの更新通知を既に受信済みと判別された場合には、受信した更新通知の送り元が前記第1の装置であれば前記第1の装置のアドレスを記憶し、受信した更新通知の送り元が前記第1の装置でなければ更新通知の送り元の装置の中で前記第1の装置までのホップ数が最小の装置のアドレスを記憶する記憶処理を行い、前記受信手段により受信した更新通知と同じデータの更新通知を受信していない場合には、前記更新通知が前記第1の装置以外の装置を経由して送信されてきたと判別した場合、前記第1の装置のアドレスが前記記憶手段により記憶している通知先アドレスに登録されているときは、前記第1の装置に対して更新されたデータの送信を要求し、前記第1の装置のアドレスが前記記憶手段により記憶している通知先アドレスに登録されていないときは、前記更新通知の送信元である複数の他の装置の中から前記記憶処理により選択される第2の装置に対して、更新されたデータの送信を要求する要求手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記更新通知には、前記更新通知が装置間で転送された回数を示すホップ数が含まれ、
    前記判別手段は、前記ホップ数により前記第1の装置以外の装置を経由して送信されたか否かを判別することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記要求手段は、前記第1の装置のアドレスが前記記憶手段により記憶している通知先アドレスに登録されていないときは、前記ホップ数が最小の更新通知を送信した装置を前記第2の装置として選択し、更新されたデータの送信を要求することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記要求手段は、前記判別手段により前記更新通知が前記第1の装置以外の装置を経由して送信されてきたと判別した場合、前記第1の装置のアドレスが前記記憶手段により記憶している通知先アドレスに登録されていないときは、前記第1の装置と前記第2の装置のいずれか一方に対して、更新されたデータの送信を要求することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記要求手段は、前記判別手段により前記更新通知が前記第1の装置から直接送信されてきたと判別した場合、前記第1の装置に対して更新されたデータの送信を要求することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記受信手段により前記更新通知を受信した場合に、前記記憶手段により記憶している通知先アドレスを有する装置に対して、前記更新通知を転送する転送手段を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 更新されたデータの送信要求を受信する要求受信手段を有し、前記要求受信手段により更新されたデータの送信要求を受信した場合は、前記送信要求の送信元装置に対して、更新されたデータを送信することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記要求受信手段により更新されたデータの送信要求を受信した場合に、前記情報処理装置が更新されたデータを受信済みでない場合は、前記送信要求の送信元装置に対して、更新されたデータの受信が済むまで待機するよう指示することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記記憶手段は、更新通知の通知先となるグループに参加している装置のアドレスを通知先アドレスとして記憶することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記グループに参加していない外部装置からのグループへの参加要求に応じて、前記外部装置のアドレスを前記通知先アドレスに登録することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記グループからの脱退要求を受信した場合に、前記通知先アドレスに前記脱退要求の送信元装置のアドレスのみ登録されている場合は、前記脱退要求の送信元装置から、前記グループに参加している装置のアドレスを取得し、取得したアドレスを前記通知先アドレスとして登録することを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理装置。
  12. 前記更新通知は、通知先となるグループを識別するための識別子を含むことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記更新通知は、更新されたデータを識別するための識別子を含むことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. データが更新されたことを示す更新通知を互いに通知する通知先のアドレスを記憶する記憶手段を有する情報処理装置が実行する制御方法であって、
    複数の他の装置から更新通知を受信する受信工程と、
    前記受信工程において受信した更新通知が、更新されたデータを所有する第1の装置以外の装置を経由して送信されてきたか否かを判別すると共に、該更新通知と同じデータの更新通知を既に受信済みか否かを判別する判別工程と、
    前記判別工程において受信した更新通知と同じデータの更新通知を既に受信済みと判別された場合には、受信した更新通知の送り元が前記第1の装置であれば前記第1の装置のアドレスを記憶し、受信した更新通知の送り元が前記第1の装置でなければ更新通知の送り元の装置の中で前記第1の装置までのホップ数が最小の装置のアドレスを記憶する記憶処理を行い、前記受信工程により受信した更新通知と同じデータの更新通知を受信していない場合には、前記更新通知が前記第1の装置以外の装置を経由して送信されてきたと判別した場合、前記第1の装置のアドレスが前記記憶手段により記憶している通知先アドレスに登録されているときは、前記第1の装置に対して更新されたデータの送信を要求し、前記第1の装置のアドレスが前記記憶手段により記憶している通知先アドレスに登録されていないときは、前記更新通知の送信元である複数の他の装置の中から前記記憶処理により選択される第2の装置に対して、更新されたデータの送信を要求する要求工程と、
    を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  15. 請求項14に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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