JP4094985B2 - 信号強度測定装置およびそれを利用した受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は信号強度測定技術およびそれを利用した受信技術に関する。特に、受信した信号に含まれた妨害波を除去し、妨害波が除去された信号の強度を測定する信号強度測定装置およびそれを利用した受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話システムにおける加入者容量を考慮すれば、一般的にTDMA(Time Division Multiple Access)方式よりもCDMA(Code Division Multiple Access)方式が有利である。CDMA方式では、スペクトル拡散技術を使用するが、これは拡散符号と呼ばれる符号系列を用いて、送信すべき情報をその占有周波数帯域幅よりもはるかに広い帯域幅に拡散させて伝送する。携帯電話システムでは、端末装置ごとに異なった拡散符号を使用して、スペクトル拡散処理を行い、端末装置に対するそれぞれの拡散した信号を同じ周波数帯域に多重化して伝送する。
【0003】
一方、受信側では、所望の受信信号と同一の拡散符号で逆拡散処理するため、所望信号のスペクトルだけが狭帯域で復調され、他の干渉波は広帯域のノイズとなる。このようなCDMA方式は、加入者容量が大きく、非同期アクセスが可能であり、他のシステムとの相互干渉に強く、秘匿性が高く、マルチパスフェージングに対して強いなどの優れた特徴を持っている。一方、携帯電話システムの場合、所望の受信信号よりも極めて大きな強度の妨害波が存在することが多く、この場合には逆拡散後のC/N(Carrier to Noise ratio)が不十分になり、正確な通信が実行されなくなる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−326713号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
スペクトル拡散処理された受信信号に含まれた妨害波は、帯域除去フィルタによって除去可能であるが、妨害波の周波数は一般的に一定でないため、帯域除去フィルタの減衰帯域を妨害波の周波数に応じて設定する必要がある。また、帯域除去フィルタの減衰帯域幅を広くすれば、その周波数設定に多少の誤差が生じても減衰帯域幅内に妨害波が存在する場合が多くなるが、復調に必要な情報信号も多く減衰させるため、伝送特性が劣化する可能性がある。そのため、なるべく狭帯域な減衰帯域幅を正確に設定する必要があるが、事前に試験等において、その設定が正確かを確認する場合がある。
【0006】
本発明者はこうした状況下、以下の課題を認識するに至った。帯域除去フィルタの効果を確認する場合、減衰した信号のうち、減衰帯域に含まれた信号をさらに帯域通過フィルタで選択して、その通過帯域に含まれた信号の強度を測定する。その際、当該選択された信号に対して、増幅処理や周波数変換処理などの非線形処理を施した後に、測定される場合が多い。その結果、帯域通過フィルタで選択された信号に含まれる信号成分によって、3次の相互変調ひずみが生じて、信号の強度を正確に測定できない場合がある。特に、帯域除去フィルタによって強度が減衰された帯域に含まれた信号の強度は小さいため、測定に高い精度を必要とする。また、高精度の装置を使用すれば、コストも高くなる。
【0007】
本発明者はこうした状況を認識して、本発明をなしたものであり、その目的は、減衰させた信号の強度を正確に測定する信号強度測定装置およびそれを利用した受信装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、信号強度測定装置である。この装置は、処理対象の信号を入力する入力部と、入力した信号のうち、所定の帯域幅に含まれた信号の強度を減衰させる帯域除去フィルタ部と、帯域除去フィルタ部における信号の強度を減衰させる帯域幅より狭い帯域幅によって、帯域除去フィルタ部からの出力信号をフィルタリングする帯域通過フィルタ部と、フィルタリングした出力信号を非線形処理する非線形処理部と、非線形処理した信号の強度を測定する測定部とを含む。
以上の装置により、帯域除去フィルタの帯域幅より狭い帯域幅の帯域通過フィルタを使用するため、相互変調ひずみの影響を低減可能である。
【0009】
入力した信号から、入力した信号に含まれた妨害波の周波数を検出する妨害波検出部と、検出した妨害波の周波数に応じて、帯域除去フィルタ部における信号の強度を減衰させるための帯域を設定する制御部とをさらに含んでもよい。測定部は、測定した信号の強度が所定のしきい値より大きい場合、妨害波検出部に再び妨害波の周波数の検出を指示し、当該指示にもとづいて、妨害波検出部、制御部の処理が再度行われてもよい。
【0010】
「妨害波の周波数」は、妨害波が所定の帯域幅を有する場合、その中に含まれた周波数であればよいものとし、さらに、妨害波はひとつである必要はなく、複数の妨害波であってもよい。
【0011】
本発明の別の態様は、受信装置である。この装置は、処理対象の信号を入力する入力部と、入力した信号のうち、所定の帯域幅に含まれた信号の強度を減衰させる帯域除去フィルタ部と、帯域除去フィルタ部における信号の強度を減衰させる帯域幅より狭い帯域幅によって、帯域除去フィルタ部からの出力信号をフィルタリングする帯域通過フィルタ部と、フィルタリングした出力信号を非線形処理する非線形処理部と、非線形処理した信号の強度を測定する測定部と、帯域除去フィルタ部からの出力信号を復調処理する復調部とを含む。
【0012】
入力した信号から、入力した信号に含まれた妨害波の周波数を検出する妨害波検出部と、検出した妨害波の周波数に応じて、帯域除去フィルタ部における信号の強度を減衰させるための帯域を設定する制御部とをさらに含んでもよい。測定部は、測定した信号の強度が所定のしきい値より大きい場合、妨害波検出部に再び妨害波の周波数の検出を指示し、当該指示にもとづいて、妨害波検出部、制御部の処理が再度行われてもよい。
【0013】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1は、スペクトル拡散処理された信号を受信する受信装置に関する。当該信号には、無線伝送路等において所定の妨害波が加えられるが、この妨害波の帯域幅は受信信号よりも狭く、また妨害波の帯域内における信号強度は受信信号の強度よりも大きい。受信装置は、受信信号から妨害波の周波数を特定し、特定した周波数に帯域除去フィルタの減衰帯域を設定する。受信信号は、帯域除去フィルタによって所定帯域幅の信号強度が減衰されてから復調処理される。本実施の形態に係る受信装置は、帯域除去フィルタを通過した信号に対して、当該帯域除去フィルタの減衰帯域幅より狭い通過帯域幅の帯域通過フィルタを通過させ、さらに帯域通過フィルタの周波数設定を受信信号の帯域内で変化させて、その結果を周波数変換処理や増幅処理などで非線形処理してから、信号強度を測定する。
【0015】
この信号強度の測定によって、帯域除去フィルタによる妨害波除去の効果を確認できる。特に、帯域除去フィルタを通過した信号のうちの減衰帯域内の強度を測定する場合、その強度が小さいために、その測定は高い精度を要求するが、本実施の形態に係る受信装置では、帯域除去フィルタの減衰帯域幅より狭い通過帯域幅の帯域通過フィルタを使用するために、その後に非線形処理が施されても、相互変調ひずみの影響が小さくなって、精度が高くなる。さらに非線形処理に使用するミキサやアンプの特性に対する精度の依存は小さいため、特に高精度なミキサやアンプを使用する必要がなくなり、受信装置の低価格化につながる。
【0016】
図1は、実施の形態1に係る通信システム100を示す。通信システム100は、送信装置10、受信装置12を含み、また外部に電波伝送路14、妨害波発生源16を含む。送信装置10は、変調部18、周波数変換部20、PA部22、送信用アンテナ24を含み、受信装置12は、受信用アンテナ部26、LNA部28、妨害波除去部30、周波数変換部32、復調部34を含む。また、信号として、受信信号200、狭帯域信号強度202、妨害波除去受信信号204を含む。
【0017】
変調部18は、送信すべき情報を変調処理する。ここでは、スペクトル拡散通信を前提としているため、送信すべき情報は、QPSK(QuadraturePhase Shift Keying)や16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)によって1次変調された後、さらに所定の拡散符号にもとづいた拡散処理によって2次変調される。
【0018】
周波数変換部20は、変調部18で変調された信号を送信すべき無線周波数に周波数変換する。以上の機能を実行するために、図示しないが、周波数変換部20にはミキサ、フィルタ等が含まれる。
PA部22は、無線周波数の送信信号を増幅する。なお、送信電力制御に応じて、増幅率が制御されてもよいが、ここでは説明を省略する。
【0019】
送信用アンテナ24は、無線周波数の信号を送信し、受信用アンテナ部26は、無線周波数の信号を受信する。送信用アンテナ24と受信用アンテナ部26の間において、妨害波発生源16は、所定の周波数を有した狭帯域の妨害波を発生し、電波伝送路14は、妨害波を送信用アンテナ24から送信された無線周波数の信号に加える。
【0020】
LNA部28は、受信した無線周波数の信号を増幅し、受信信号200として出力する。
妨害波除去部30は、受信信号200から妨害波を除去し、復調処理のために妨害波除去受信信号204を出力し、事前の試験や検査のために狭帯域信号強度202を出力する。なお、妨害波の除去方法および構成については後述する。
【0021】
周波数変換部32は、妨害波除去受信信号204を周波数変換し、中間周波数またはベースバンド信号を生成する。周波数変換部20と同様に、図示しないミキサ、フィルタ等を含む。
復調部34は、周波数変換された信号を復調処理する。変調部18に対応して、拡散符号によって逆拡散処理した後に、同期検波あるいは遅延検波を実行する。
【0022】
図2は、妨害波除去部30の構成を示す。妨害波除去部30は、帯域除去フィルタ部40、妨害波検出部42、制御部44、モニタ部46を含む。
妨害波検出部42は、妨害波の周波数を特定するために、受信信号200の帯域幅より狭帯域なフィルタを内部に有し、当該狭帯域なフィルタの中心周波数を受信信号200の帯域幅の中で変化させて、受信信号200の広帯域なスペクトルを複数の狭帯域なスペクトルに分割し、分割した狭帯域のスペクトルの信号強度をそれぞれ測定する。複数の信号強度の中で、最も大きい信号強度が所定のしきい値より大きい場合に、妨害波を検出できたとして、当該信号強度に対応した帯域を特定し、その結果を後述の制御部44に通知する。なお、以上の処理は2段階で実行してもよく、例えば、最初に狭帯域なフィルタで上記の処理を実行した後、特定された帯域の信号に対して、より狭帯域なフィルタを使用して、さらに詳細に妨害波の周波数を特定してもよい。
【0023】
制御部44は、妨害波検出部42で特定された周波数を入力し、後述する帯域除去フィルタ部40におけるノッチフィルタの周波数を設定する。
帯域除去フィルタ部40は、制御部44で設定された周波数をもとに、狭帯域な帯域幅を有したノッチフィルタの中心周波数を設定し、入力した受信信号200から当該ノッチフィルタの帯域幅に含まれた信号の強度を減衰させ(以下、この帯域幅も「減衰帯域幅」という)、妨害波除去受信信号204として出力する。ここでは、説明の簡略化のために、ノッチフィルタはひとつのフィルタであり、かつその帯域幅は固定されたものとする。また、ノッチフィルタの構成に関しては、任意のものでよい。なお、ノッチフィルタの中心周波数の設定は、ノッチフィルタの前後に周波数変換回路を設け、ノッチフィルタは固定して、周波数変換回路の周波数を変更しつつ設定すればよく、あるいは、中心周波数の異なった複数のノッチフィルタを設け、その中からひとつのノッチフィルタを選択してもよい。
【0024】
モニタ部46は、妨害波除去受信信号204をモニタするための機能を有し、主に帯域除去フィルタ部40の効果を確認する試験等において使用される。帯域除去フィルタ部40の効果は、妨害波除去受信信号204における妨害波の影響が小さいことによって確認されるため、妨害波除去受信信号204を複数に分割した狭帯域の信号の強度を示す狭帯域信号強度202が出力される。
【0025】
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0026】
図3は、モニタ部46の構成を示す。モニタ部46は、第1帯域通過フィルタ部50、第1増幅器52、第1ミキサ54、第1発振器56、第2帯域通過フィルタ部58、第2増幅器60、第2ミキサ62、第2発振器64、第3帯域通過フィルタ部66、第3増幅部68、測定部70を含む。
【0027】
第1帯域通過フィルタ部50は、無線周波数帯域において、妨害波除去受信信号204から帯域外の妨害波や雑音を除去する。一般的に、妨害波除去受信信号204の帯域幅より広い通過帯域幅を有する。
第1増幅器52は、無線周波数帯域において、第1帯域通過フィルタ部50から出力された信号を増幅する。
【0028】
第1ミキサ54と第1発振器56は、第1増幅器52から出力された無線周波数帯域の信号を第1中間周波数帯域の信号に周波数変換する。なお、本実施の形態においては、ひとつの妨害波のみを考慮しているが、実際には妨害波がふたつ以上存在する場合もある。妨害波除去受信信号204に除去されなかったふたつの妨害波が含まれ、その周波数をf1とf2とした場合、第1増幅器52と第1ミキサ54による非線形処理の結果、(2f1−f2)、(2f2−f1)のような主に3次の相互変調ひずみによって、希望波成分を生じるために、妨害波除去受信信号204が妨害を受けてしまう。そのため、第1増幅器52、第1ミキサ54の設計においては、3次の相互変調ひずみを考慮する必要がある。
【0029】
第2帯域通過フィルタ部58は、帯域除去フィルタ部40の減衰帯域幅より狭帯域な通過帯域幅を有し、第1中間周波数帯に変換された妨害波除去受信信号204から当該通過帯域幅に含まれた信号を通過させる。なお、通過帯域の中心周波数は固定でなく、後述の測定部70からの指示によって、妨害波除去受信信号204の帯域幅の中をスキャンして、逐次中心周波数の異なった通過帯域幅に含まれた信号を出力する。なお、第2帯域通過フィルタ部58の構成自体は、任意のものでよく、通過帯域の中心周波数の設定方法は、前述の帯域除去フィルタ部40に記載した方法と同一の方法でもよい。あるいは、後述の通り、第1発振器56の発振周波数を変更して設定してもよい。
【0030】
第2増幅器60は、第1中間周波数において、第2帯域通過フィルタ部58から出力された信号を増幅する。
第2ミキサ62と第2発振器64は、第2増幅器60から出力された第1中間周波数帯域の信号を第2中間周波数帯域の信号に周波数変換する。ここで、第2中間周波数は第1中間周波数よりも低いものとするが、このような周波数変換の目的は、後述の測定部70の動作帯域に適合させるためである。なお、詳細は後述するが、第2帯域通過フィルタ部58における狭帯域な通過帯域幅によって、当該通過帯域幅の中にふたつ以上の妨害波は存在しないため、第2増幅器60以降の処理において、3次の相互変調ひずみは考慮しなくてもよい。
【0031】
第3帯域通過フィルタ部66と第3増幅部68は、第2中間周波数帯域において、それぞれ第2帯域通過フィルタ部58と第2増幅器60と同等の処理を実行する。
【0032】
測定部70は、第3増幅部68から出力された狭帯域の信号の強度を測定し、狭帯域信号強度202として出力する。さらに、第2帯域通過フィルタ部58等における通過帯域の中心周波数を制御して、広帯域の妨害波除去受信信号204から分割された複数の狭帯域の信号における強度を測定する。なお、中心周波数の制御は、前述のごとく、第2帯域通過フィルタ部58等の通過帯域の中心周波数を直接変化させてもよいが、第2帯域通過フィルタ部58等の通過帯域の中心周波数を固定して、第1発振器56等の発振周波数を変化させてもよい。ここで、複数の狭帯域信号強度202のうちいずれかの信号の強度が所定のしきい値より大きい場合に、妨害波が除去されていないと判定可能である。
【0033】
図4(a)−(b)は、帯域除去フィルタ部40の減衰帯域幅より広い通過帯域幅の第2帯域通過フィルタ部58を使用した場合のスペクトルを示し、第2帯域通過フィルタ部58に狭帯域のフィルタを使用しない場合の課題を示す。図4(a)は、受信信号200であり、広帯域な信号の中における所定の周波数において、当該広帯域な信号の強度よりも大きい強度を有し、かつ狭帯域な妨害波が含まれている。図4(b)は、妨害波除去受信信号204を示す。狭帯域信号強度202に含まれた妨害波を含んだ減衰帯域幅に含まれた信号の強度が減衰している。
【0034】
図4(c)は、妨害波除去受信信号204のうちの所定の帯域における信号の強度を測定するために、帯域通過フィルタによって処理した場合を示す。図中の点線が帯域通過フィルタの特性を示す。この帯域通過フィルタは、図3の第2帯域通過フィルタ部58等に相当するが、測定レベルにおける通過帯域幅が、減衰帯域幅よりも広い特性を有する。当該帯域通過フィルタの出力信号において、P1とP2のふたつの信号が測定レベルより大きいため、P1とP2がふたつの妨害波に相当する。その結果、P1とP2にもとづいた相互変調ひずみによって、当該帯域通過フィルタの出力信号全体の信号強度が増加してしまい、計測レベルのような低いレベルの信号強度の測定が正確にできなくなる。
【0035】
図5(a)−(b)は、帯域除去フィルタ部40の減衰帯域幅より狭い通過帯域幅の第2帯域通過フィルタ部58を使用した場合のスペクトルを示し、第2帯域通過フィルタ部58に狭帯域のフィルタを使用した場合の効果を示す。図5(a)と(b)は、図4(a)と(b)とそれぞれ同一である。図5(c)は、妨害波除去受信信号204を図3の第2帯域通過フィルタ部58によって処理した場合を示す。図中の点線が第2帯域通過フィルタ部58の特性を示す。第2帯域通過フィルタ部58の通過帯域幅は、減衰帯域幅よりも狭帯域であるため、通過帯域幅の中に図4(c)のようなP1やP2が含まれない。その結果、相互変調ひずみが生じないために、計測レベルのような低いレベルの信号強度の測定が正確にできる。なお、図4(c)と異なって、第2帯域通過フィルタ部58の通過帯域が減衰帯域のほぼ中央に存在せず、低周波数側あるいは高周波数側にシフトした場合においても、図4(c)におけるP1あるいはP2のどちらか一方のみが、通過帯域幅内に含まれるだけなので、相互変調ひずみが生じない。
【0036】
以上の構成による受信装置12の動作を説明する。受信用アンテナ部26で受信された信号は、LNA部28で増幅され、受信信号200となる。妨害波検出部42は、受信信号200から妨害波の含まれた周波数を検出し、その結果を制御部44に通知する。制御部44は、通知にもとづいて、帯域除去フィルタ部40におけるノッチフィルタの減衰帯域の中心周波数を設定する。帯域除去フィルタ部40は、制御部44によって設定されたノッチフィルタにもとづいて、受信信号200の一部を減衰させ、妨害波除去受信信号204を出力する。周波数変換部32は妨害波除去受信信号204をベースバンド信号に周波数変換し、復調部34がベースバンド信号を逆拡散処理した後に、同期検波して、送信された情報を出力する。
【0037】
一方、第1ミキサ54は、妨害波除去受信信号204を無線周波数帯域から第1中間周波数帯域に周波数変換し、第2帯域通過フィルタ部58は、変換された広帯域の信号を狭帯域な通過帯域幅でフィルタリングする。さらに第2ミキサ62は、フィルタリングされた信号を第2中間周波数に周波数変換してから、測定部70が信号強度を測定して、狭帯域信号強度202を出力する。また、測定部70は、第1ミキサ54で第1中間周波数帯域に周波数変換された広帯域な信号を複数の狭帯域の信号に分割するように、第1発振器56を制御する。
【0038】
本実施の形態によれば、帯域除去フィルタの減衰帯域幅より狭い通過帯域幅の帯域通過フィルタで所定の帯域を選択した後に、非線形処理を実行するため、相互変調ひずみの影響を低減できる。また、相互変調ひずみの影響を低減できるため、低い測定レベルにおいても信号強度を正確に測定できる。さらに、帯域通過フィルタに続くミキサやアンプなどの非線形処理回路における相互変調ひずみを考慮しなくてよいため、これらの非線形処理回路に一般的な部品を使用できるため、全体のコストダウンにつながる。
【0039】
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1と同様に、スペクトル拡散処理された信号を受信する受信装置に関し、帯域除去フィルタを通過した信号に対して、当該帯域除去フィルタの減衰帯域幅より狭い通過帯域幅の帯域通過フィルタを通過させ、その結果を周波数変換処理や増幅処理などで非線形処理してから、信号強度を測定する。さらに、本実施の形態に係る受信装置は、信号強度の測定結果が所定のしきい値より大きければ、再び帯域除去フィルタの中心周波数を設定する。より低い信号強度まで正確に測定した信号強度の測定結果によって、帯域除去フィルタを再設定するため、妨害波をより確実に除去でき、最終的な伝送特性も改善する。
【0040】
実施の形態2における通信システム100として、図1に示されるものが有効である。
図6は、実施の形態2に係る妨害波除去部30の構成を示す。妨害波除去部30の構成要素は、図2における妨害波除去部30と同一である。
【0041】
モニタ部46は、妨害波除去受信信号204をモニタするための機能を有し、複数の狭い帯域幅における信号の強度を測定し、狭帯域信号強度202を出力する。さらに、測定した複数の信号強度のいずれかが所定のしきい値以上の場合には、帯域除去フィルタ部40におけるノッチフィルタの設定が最適でないと判定し、妨害波検出部42に対して再び妨害波の周波数の検出を指示する。
【0042】
妨害波検出部42は、モニタ部46からの指示によって、再び受信信号200から妨害の周波数を検出し、制御部44が検出した妨害波の周波数に応じて、帯域除去フィルタ部40におけるノッチフィルタの減衰帯域の中心周波数を再び設定する。
【0043】
図7は、帯域除去フィルタ部40の設定を示すフローチャートである。妨害波検出部42は、受信信号200から妨害波の存在する周波数を検出する(S10)。制御部44は、妨害波の存在する周波数を減衰帯域幅が含むように、帯域除去フィルタ部40を設定する(S12)。モニタ部46は、帯域除去フィルタ部40から出力された妨害波除去受信信号204の信号強度を測定する(S14)。さらに、モニタ部46は、測定した信号強度のいずれかが所定のしきい値より大きければ(S16のY)、再び妨害波検出部42が処理を繰り返す。一方、測定した信号強度が所定のしきい値より大きくなければ(S16のN)、処理を終了する。
【0044】
以上の構成による受信装置12の動作を説明する。受信用アンテナ部26で受信された信号は、LNA部28で増幅され、受信信号200となる。妨害波検出部42は、受信信号200から妨害波の含まれた周波数を検出し、その結果を制御部44に通知する。制御部44は、通知にもとづいて、帯域除去フィルタ部40におけるノッチフィルタの減衰帯域の中心周波数を設定する。帯域除去フィルタ部40は、制御部44によって設定されたノッチフィルタにもとづいて、受信信号200の一部を減衰させ、妨害波除去受信信号204を出力する。周波数変換部32は妨害波除去受信信号204をベースバンド信号に周波数変換し、復調部34がベースバンド信号を逆拡散処理した後に、同期検波して、送信された情報を出力する。
【0045】
一方、第1ミキサ54は、妨害波除去受信信号204を無線周波数帯域から第1中間周波数帯域に周波数変換し、変換された広帯域の信号を第2帯域通過フィルタ部58は、狭帯域な通過帯域幅でフィルタリングする。さらに第2ミキサ62は、フィルタリングされた信号を第2中間周波数に周波数変換してから、測定部70が信号強度を測定して、狭帯域信号強度202を出力する。また、測定部70は、信号強度が所定のしきい値より大きければ、妨害波検出部42に再び妨害波の周波数の検出を指示する。
【0046】
本実施の形態によれば、帯域除去フィルタの減衰帯域幅より狭い通過帯域幅の帯域通過フィルタで所定の帯域を選択した後に、非線形処理を実行するため、相互変調ひずみの影響を低減でき、さらに低い測定レベルにおいても信号強度を正確に測定できるため、帯域除去フィルタの設定をより詳細に確認できる。また、帯域除去フィルタの設定が最適でない場合、再び妨害波の周波数を検出するため、受信した信号の品質を改善できる。
【0047】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0048】
実施の形態1および2において、帯域除去フィルタ部40はひとつの減衰帯域を有した。しかしこれに限らず例えば、複数の減衰帯域を有してもよい。帯域除去フィルタ部40は、例えば、ひとつの減衰帯域を有するノッチフィルタが複数直列に接続された構造になる。また、妨害波検出部42は、複数の信号強度の中で最も大きい信号強度が所定のしきい値より大きい場合に、当該信号強度の周波数を選択していたが、ここでは、減衰帯域の数を限度として、しきい値より大きい信号強度に対応した周波数を複数選択すればよい。本変形例によれば、複数の妨害波が存在する場合においても対応可能である。つまり、受信装置12を適用する環境に応じて設計されればよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、減衰させた信号の強度を正確に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る通信システムを示す構成図である。
【図2】 図1の妨害波除去部の構成を示す図である。
【図3】 図2のモニタ部の構成を示す図である。
【図4】 図4(a)−(c)は、帯域除去フィルタの減衰帯域幅より広い通過帯域幅の帯域通過フィルタを使用した場合のスペクトルを示す図である。
【図5】 図5(a)−(c)は、帯域除去フィルタの減衰帯域幅より狭い通過帯域幅の帯域通過フィルタを使用した場合のスペクトルを示す図である。
【図6】 実施の形態2に係る妨害波除去部の構成を示す図である。
【図7】 図6の帯域除去フィルタの設定を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 送信装置、 12 受信装置、 14 電波伝送路、 16 妨害波発生源、 18 変調部、 20 周波数変換部、 22 PA部、 24 送信用アンテナ、 26 受信用アンテナ部、 28 LNA部、 30 妨害波除去部、 32 周波数変換部、 34 復調部、 40 帯域除去フィルタ部、42 妨害波検出部、 44 制御部、 46 モニタ部、 50 第1帯域通過フィルタ部、 52 第1増幅器、 54 第1ミキサ、 56 第1発振器、 58 第2帯域通過フィルタ部、 60 第2増幅器、 62 第2ミキサ、 64 第2発振器、 66 第3帯域通過フィルタ部、 68 第3増幅部、 70 測定部、 100 通信システム、 200 受信信号、 202狭帯域信号強度、 204 妨害波除去受信信号。
Claims (6)
- 処理対象の信号を入力する入力部と、
前記入力した信号のうち、所定の帯域幅に含まれた信号の強度を減衰させる帯域除去フィルタ部と、
前記帯域除去フィルタ部における信号の強度を減衰させる帯域幅より狭い帯域幅によって、前記帯域除去フィルタ部からの出力信号をフィルタリングする帯域通過フィルタ部と、
前記フィルタリングした出力信号を非線形処理する非線形処理部と、
前記非線形処理した信号の強度を測定する測定部と、
を含むことを特徴とする信号強度測定装置。 - 前記入力した信号から、前記入力した信号に含まれた妨害波の周波数を検出する妨害波検出部と、
前記検出した妨害波の周波数に応じて、前記帯域除去フィルタ部における信号の強度を減衰させるための帯域を設定する制御部と、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の信号強度測定装置。 - 前記測定部は、前記測定した信号の強度が所定のしきい値より大きい場合、前記妨害波検出部に再び前記妨害波の周波数の検出を指示し、当該指示にもとづいて、前記妨害波検出部、前記制御部の処理が再度行われることを特徴とする請求項2に記載の信号強度測定装置。
- 処理対象の信号を入力する入力部と、
前記入力した信号のうち、所定の帯域幅に含まれた信号の強度を減衰させる帯域除去フィルタ部と、
前記帯域除去フィルタ部における信号の強度を減衰させる帯域幅より狭い帯域幅によって、前記帯域除去フィルタ部からの出力信号をフィルタリングする帯域通過フィルタ部と、
前記フィルタリングした出力信号を非線形処理する非線形処理部と、
前記非線形処理した信号の強度を測定する測定部と、
前記帯域除去フィルタ部からの出力信号を復調処理する復調部と、
を含むことを特徴とする受信装置。 - 前記入力した信号から、前記入力した信号に含まれた妨害波の周波数を検出する妨害波検出部と、
前記検出した妨害波の周波数に応じて、前記帯域除去フィルタ部における信号の強度を減衰させるための帯域を設定する制御部と、
をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の受信装置。 - 前記測定部は、前記測定した信号の強度が所定のしきい値より大きい場合、前記妨害波検出部に再び前記妨害波の周波数の検出を指示し、当該指示にもとづいて、前記妨害波検出部、前記制御部の処理が再度行われることを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
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