JP4094343B2 - 排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ又はこれらの複合機等の画像形成装置に用いられる排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置に関するものであり、詳しくは、排出される排出シート積載面の形状をシートが取り出し易い形状にした排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタ等の画像形成装置では、画像をシートに形成した後に、このシートを排出すべく装置本体の外部に設けられた排出シート積載部に積載されるようになっている。
【0003】
この排出シート積載部は、従来、画像形成装置の外部に突き出すように備え付けられていたものであるが、画像形成装置が装置本体に対して多種多様の周辺機器を装着可能とした画像形成システム化するに伴い、装置本体の小型化や省スペース化が進み、装置本体における画像形成部の上面に排出シート積載部が設けられるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像形成装置では、画像形成部の最上部には画像読取装置が備え付けられることが多く、排出シート積載部が画像形成部の上面であってかつ画像読取装置の下側に設けられた場合には、排出シート積載部に排出されたシートを取り出し難いという問題が発生する。
【0005】
このため、例えば、特開平5−201603号公報(公開日平成5年(1993)8月10日)や特開平8−339105号公報(公開日平成8年(1996)12月24日)に開示された画像形成装置では、図14に示すように、排出シート積載台301において画像形成装置300の左側からシートがシート載置面302に排出されるとともに、画像形成装置300の操作部303側つまり画像形成装置300の前面側には、シート載置面302よりも低い開口凹部304を設けている。
【0006】
この構成は、シート載置面302よりも低い開口凹部304がない場合に比べて、排出されるシートをある程度取り出し易いようになっているが、シートの搬送方向途中に存在する開口凹部304をシートの片側の先端が必ず通過しなければならず、シート載置面302へのシートの載置状態が悪化し、シートが揃い難いという問題が新たに発生するという問題点を有している。すなわち、開口凹部304に落ち込んだシートの片側の先端が該開口凹部304における排出下流側の縁部壁面に衝突するので、排出されるシートの排出方向に乱れが生じる。
【0007】
また、操作者が画像形成装置の近くに立って操作している場合に、排出シート積載台301に手を入れ難いという問題もある。
【0008】
また、この問題は、画像形成装置の上面に画像読取装置がない場合にも同じであり、シートの揃い難さやシートの取出し時に手を入れ難い、特に操作者が画像形成装置に近寄って操作している場合に手を差し入れ難いという問題点を有している。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、排出シート積載面へのシートの載置状態を良好に保つとともに、シートの取り出しを容易にし得る排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の排出シート積載台は、上記課題を解決するために、画像形成装置のシート排出手段から排出されるシートを積載すべく上記画像形成装置の上面に形成され、かつシートの搬送方向に延びて少なくともその搬送方向延長末端部が画像形成装置の側方外側に開放されている排出シート積載面を備えた排出シート積載台において、上記排出シート積載面には、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から最大サイズシートの載置領域面の下部を通り、さらにこの最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面の下部にまでに延びる第1シート取出用凹部が、最大サイズシートから小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成され、上記第1シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されていることを特徴としている。
【0011】
なお、上記シート取出用凹部の幅とは搬送方向と垂直な方向の幅を指す。
【0012】
また、本発明の画像形成装置は、上記課題を解決するために、シート上に画像を形成する画像形成手段と、上記画像形成手段にて画像を形成したシートを排出するシート排出手段と、上記シート排出手段にて排出されたシートを積載すべく、シートの搬送方向に延びて少なくともその搬送方向延長末端部が画像形成装置本体の側方外側に開放されている排出シート積載面を備えた排出シート積載台とを備えた画像形成装置において、上記排出シート積載台の排出シート積載面には、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から最大サイズシートの載置領域面の下部を通り、さらにこの最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面の下部にまでに延びる第1シート取出用凹部が、最大サイズシートから小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成され、上記第1シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されていることを特徴としている。
【0013】
上記の発明によれば、排出シート積載面には、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から最大サイズシートの載置領域面の下部を通り、さらにこの最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面の下部にまでに延びる第1シート取出用凹部が、最大サイズシートから小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成されている。
【0014】
したがって、排出シート積載面において、排出されるシートの搬送方向途中に第1シート取出用凹部が存在するが、この第1シート取出用凹部はシートの搬送方向に沿って形成されていることになる。
【0015】
また、第1シート取出用凹部は、最大サイズシートから例えば最小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成されている。このため、載置されるシートは、最大サイズシートから例えば最小サイズシートまでのシートの排出方向に平行な両辺が排出シート積載面によって必ず支持されていることになるので、排出シート積載面上で積載状態が悪化し、シートが揃い難いという問題は発生し難い。
【0016】
さらに、第1シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているので、例えば最小サイズシートから最大サイズシートまでのシートを取り出す作業が容易に行なうことができる。
【0017】
また、操作者が画像形成装置の近くに立って操作している場合に、排出シート積載面に手を差し入れ難いという問題についても、第1シート取出用凹部がシートの搬送方向に沿って形成されており、また、搬送方向下流側に向かうに従い第1シート取出用凹部の幅が広くなるように形成されているので、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0018】
この結果、排出シート積載面へのシートの載置状態を良好に保つとともに、シートの取り出しを容易にし得る排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置を提供することができる。
【0019】
本発明の排出シート積載台は、上記課題を解決するために、画像形成装置のシート排出手段から排出されるシートを積載すべく上記画像形成装置の上面に形成され、かつシートの搬送方向に延びて少なくともその搬送方向延長末端部が画像形成装置の側方外側に開放されている排出シート積載面を備えた排出シート積載台において、上記シートは、上記排出シート積載面への排出時において、シートにおける画像形成装置の後側の端部が該排出シート積載面に支持される一方、上記排出シート積載面には、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と、この最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインを含む第2シート取出用凹部が、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から延びて形成され、上記第2シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されていることを特徴としている。
【0020】
また、本発明の画像形成装置は、上記課題を解決するために、シート上に画像を形成する画像形成手段と、上記画像形成手段にて画像を形成したシートを排出するシート排出手段と、上記シート排出手段にて排出されたシートを積載すべく、シートの搬送方向に延びて少なくともその搬送方向延長末端部が画像形成装置本体の側方外側に開放されている排出シート積載面を備えた排出シート積載台とを備えた画像形成装置において、上記シートは、上記排出シート積載面への排出時において、シートにおける画像形成装置の後側の端部が該排出シート積載面に支持される一方、上記排出シート積載面には、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部と、この最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部とを結ぶラインを含む第2シート取出用凹部が、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から延びて形成され、上記第2シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されていることを特徴としている。
【0021】
上記の発明によれば、上記シートは、上記排出シート積載面への排出時において、シートにおける画像形成装置の後側の端部が該排出シート積載面に支持される一方、排出シート積載面には、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部と、この最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部とを結ぶラインを含む第2シート取出用凹部が、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から延びて形成されている。
【0022】
したがって、排出シート積載面において、排出されるシートの搬送方向途中に第2シート取出用凹部が存在するが、この第2シート取出用凹部はシートの搬送方向に沿って形成されていることになる。
【0023】
また、第2シート取出用凹部は、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部と、この最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部とを結ぶラインを含むように形成されている。このため、載置されるシートは、最大サイズシートから例えば最小サイズシートまでのシートの排出方向に平行な少なくとも一方の辺が排出シート積載面によって必ず支持されていることになるので、排出シート積載面上で積載状態が悪化し、シートが揃い難いという問題は発生し難い。
【0024】
さらに、第2シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているので、例えば最小サイズシートから最大サイズシートまでのシートを取り出す作業が容易に行なうことができる。
【0025】
また、操作者が画像形成装置の近くに立って操作している場合に、排出シート積載面に手を差し入れ難いという問題についても、第2シート取出用凹部がシートの搬送方向に沿って形成されており、また、搬送方向下流側に向かうに従い第2シート取出用凹部の幅が広くなるように形成されているので、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0026】
この結果、排出シート積載面へのシートの載置状態を良好に保つとともに、シートの取出しを容易にし得る排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置を提供することができる。
【0027】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の画像形成装置の前側の縁は、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴としている。
【0028】
なお、上記画像形成装置の前側とは、画像形成装置を使用する時に操作者が位置する側、すなわち画像形成装置の操作側を指す。
【0029】
上記の発明によれば、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の画像形成装置の前側の縁は、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されている。
【0030】
したがって、排出シート積載面に設けられた第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の手を差し入れる部分が、画像形成装置の前側に立つ操作者に最も近づくため、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。このため、シートを取り出す作業を容易に行なうことができる。
【0031】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において
、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の少なくとも画像形成装置の前側の縁は、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインと略平行に形成されていることを特徴としている。
【0032】
上記の発明によれば、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部は、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインと略平行に形成されている。
【0033】
したがって、何れのサイズのシートでもシートの両辺を確実に支持することができるので、シートの積載状態を良好にすることができる。また、排出シート積載面に設けられた第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の位置が、画像形成装置の前側に立つ操作者に近づくため、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。このため、シートを取り出す作業を容易に行なうことができる。
【0034】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の画像形成装置の後側の縁は、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴としている。
【0035】
上記の発明によれば、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の画像形成装置の後側の縁は、最小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従いシートの載置領域面が広くなるように形成されている。
【0036】
したがって、画像形成装置の後側は、シートを支持する面積が広くなるので、シートが第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に垂れ下がらないようにできる。このため、シートの積載状態を良好にすることができる。
【0037】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート排出手段は、シートを排出するときに、該シートを排出方向と垂直な方向である画像形成装置の前後方向にシフトさせることにより仕分ける仕分け手段を備える一方、前記第1シート取出用凹部は、シートが画像形成装置の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインの後側に形成されていることを特徴としている。
【0038】
上記の発明によれば、画像形成装置の画像形成手段におけるシート排出手段は、シートを排出するときに、該シートを排出方向と垂直な方向である画像形成装置の前後方向にシフトさせることにより仕分ける仕分け手段を備える。したがって、シートが仕分け手段によって、画像形成装置の後側にシフトされたときにも排出シート積載面に載置されたシートを容易に取り出せる必要がある。
【0039】
この点、本発明では、前記第1シート取出用凹部は、シートが画像形成装置の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインの後側に形成されている。
【0040】
したがって、シート排出手段がシートを排出するときに、シートを排出方向と垂直な方向にシフトさせることにより仕分ける機能を有したシート排出手段であっても、シフト量を考慮して、シートの排出方向に平行な両辺の支持機能を確保できるように凹部を形成することによって、安定してシートを支持することができる。このため、シートの積載状態を良好にすることができる。また、排出シート積載面に載置されたシートを容易に取り出すことができる。
【0041】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート排出手段は、シートを排出するときに、該シートを排出方向と垂直な方向である画像形成装置の前後方向にシフトさせることにより仕分ける仕分け手段を備える一方、前記第2シート取出用凹部は、シートが画像形成装置の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインを含むように形成されていることを特徴としている。
【0042】
上記の発明によれば、画像形成装置の画像形成手段におけるシート排出手段は、シートを排出するときに、該シートを排出方向と垂直な方向である画像形成装置の前後方向にシフトさせることにより仕分ける仕分け手段を備える。したがって、シートが仕分け手段によって、画像形成装置の後側にシフトされたときにも排出シート積載面に載置されたシートを容易に取り出せる必要がある。
【0043】
この点、本発明では、前記第2シート取出用凹部は、シートが画像形成装置の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインを含むように形成されている。
【0044】
したがって、シート排出手段がシートを排出するときに、シートを排出方向と垂直な方向にシフトさせることにより仕分ける機能を有したシート排出手段であっても、シフト量を考慮して、シートの排出方向に平行な両辺の支持機能を確保できるように凹部を形成することによって、安定してシートを支持することができる。このため、シートの積載状態を良好にすることができる。また、排出シート積載面に載置されたシートを容易に取り出すことができる。
【0045】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の搬送方向延長末端部は、画像形成装置の側方外側に開放されていることを特徴としている。
【0046】
上記の発明によれば、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の搬送方向延長末端部は、画像形成装置の側方外側に開放されているので、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。また、排出シート積載台の上方に例えば、画像読取装置が設置された場合でも、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の位置を確認できるので、シートを容易に取り出すことができる。
【0047】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の底面には、搬送方向に伸びるシート垂れ下がり防止用凸部が設けられていることを特徴としている。
【0048】
上記の発明によれば、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の底面には、搬送方向に伸びるシート垂れ下がり防止用凸部が設けられている。
【0049】
したがって、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の底面に、例えばリブのような凸部を設けることにより、操作者の手をより差し入れやすくするために第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の幅をさらに広く形成した場合においても、サイズの大きなシートが第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に垂れ下がることを防止できる。このため、排出されたシートが第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に垂れ下がることによって、シートの取り出し作業に支障を来たすという問題や、シートの積載状態が悪化するという問題は発生し難い。
【0050】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート垂れ下がり防止用凸部は、搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴としている。
【0051】
上記の発明によれば、シート垂れ下がり防止用凸部は、搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されている。すなわち、シート垂れ下がり防止用凸部は、操作者が第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に手を挿入する時の手の先が描く軌跡のように、最小サイズシートの搬送ラインの中央に向かうに従い画像形成装置の前側から遠くなるように形成されている。
【0052】
したがって、操作者が第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に手を挿入する場合において、シート垂れ下がり防止用凸部が邪魔になるという問題は発生し難い。
【0053】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の底面に前記シート垂れ下がり防止用凸部が複数個設けられ、画像形成装置の前側に近いシート垂れ下がり防止用凸部が、搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴としている。
【0054】
上記の発明によれば、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の底面に前記シート垂れ下がり防止用凸部が複数個設けられ、画像形成装置の前側に近いシート垂れ下がり防止用凸部が、搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されている。
【0055】
したがって、操作者の手をより差し入れやすくするために第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の幅をさらに広く形成した場合においても、サイズの大きなシートが第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に垂れ下がることを防止できる。また、操作者が第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に手を挿入する場合において、シート垂れ下がり防止用凸部が邪魔になるという問題は発生し難い。
【0056】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート垂れ下がり防止用凸部は、最大サイズシートの載置領域面の搬送方向下流側の先端よりも、さらに搬送方向下流側に長く形成されていることを特徴としている。
【0057】
上記の発明によれば、シート垂れ下がり防止用凸部は、最大サイズシートの載置領域面の搬送方向下流側の先端よりも、さらに搬送方向下流側に長く形成されている。
【0058】
シート垂れ下がり防止用凸部が最大サイズシートにより隠れている場合には、操作者がシートの下に指先を差し入れた時に、指先がシート垂れ下がり防止用凸部に接触するなどの不具合が生じる。しかしながら、シート垂れ下がり防止用凸部が最大サイズシートの載置領域面の搬送方向下流側の先端よりも、さらに搬送方向下流側に長く形成されていることにより、最大サイズシートが積載されてもシート垂れ下がり防止用凸部の一部が最大サイズシートより突出して視認可能となる。したがって、シート垂れ下がり防止用凸部の存在位置を確認することが可能となり、操作者がシートの下に指先を差し入れた時に、指先がシート垂れ下がり防止用凸部に接触することを防止できる。
【0059】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート垂れ下がり防止用凸部は、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かうに従い低くなるように形成されていることを特徴としている。
【0060】
上記の発明によれば、シート垂れ下がり防止用凸部は、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かうに従い低くなるように形成されているので、シートを取り出すために操作者が第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に手を差し入れた時に、指先がシート垂れ下がり防止用凸部に接触することを防止できる。
【0061】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート垂れ下がり防止用凸部と前記第1シート取出用凹部の縁との最小間隔、及び前記シート垂れ下がり防止用凸部と前記第2シート取出用凹部の縁との最小間隔、並びに隣接する前記シート垂れ下がり防止用凸部の最小間隔は、指の太さよりも広いことを特徴としている。
【0062】
上記の発明によれば、シート垂れ下がり防止用凸部と第1シート取出用凹部の縁との最小間隔、及びシート垂れ下がり防止用凸部と第2シート取出用凹部の縁との最小間隔、並びに隣接する前記シート垂れ下がり防止用凸部の最小間隔は、指の太さよりも広いので、シートを取り出すために操作者が第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に手を差し入れた場合に、操作者の指がシート垂れ下がり防止用凸部と第1シート取出用凹部の縁との間、及びシート垂れ下がり防止用凸部と第2シート取出用凹部の縁との間、並びに隣接する前記シート垂れ下がり防止用凸部の間を通り抜けることができる。このため、シートを容易に掴むことができると共に、指先がシート垂れ下がり防止用凸部に接触することを防ぐことができる。
【0063】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記排出シート積載面の上方には、空間部を介して画像形成装置の原稿読取手段が設けられていることを特徴としている。
【0064】
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、前記排出シート積載面の上方には、空間部を介して画像形成装置本体の原稿読取手段が設けられていることを特徴としている。
【0065】
上記の発明によれば、排出シート積載面の上方には、空間部を介して画像形成装置本体の原稿読取手段が設けられている。
【0066】
したがって、画像形成装置の上部に画像読取手段が備え付けられていても、載置されるシートは、小サイズシートから最大サイズシートまでのシートの排出方向に平行な両辺のうちの少なくとも一辺が排出シート積載面によって必ず支持されていることになるので、排出シート積載面上で積載状態が悪化し、シートが揃い難いという問題は発生し難い。
【0067】
また、操作者が画像形成装置の近くに立って操作している場合に、画像形成装置の上側に原稿読取手段が設けられて排出シート積載面に手を差し入れ難いという問題についても、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部がシートの搬送方向に沿って形成されており、また、搬送方向下流側に向かうに従い第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の幅が広くなるように形成されているので、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0068】
この結果、排出シート積載面へのシートの載置状態を良好に保つとともに、シートの取り出しを容易にし得る排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置を提供することができる。
【0069】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0070】
本実施の形態の画像形成装置としてのデジタルカラープリンタ100は、図2に示すように、外部から伝達された画像データに応じて、記録用紙である所定のシートに対して多色及び単色の画像を形成するものであり、画像形成手段としての画像形成部101と、この画像形成部101の下側に給紙デスク装置102とを有している。
【0071】
上記画像形成部101は、図3に示すように、露光ユニット1(1a,1b,1c,1d)、現像器2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナユニット4(4a,4b,4c,4d)、転写搬送ベルトユニット8、定着ユニット12、用紙搬送路S、給紙トレイ10、及び排出シート積載台15、排紙トレイ33等から構成されている。
【0072】
上記の画像形成部101において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。したがって、露光ユニット1(1a,1b,1c,1d)、現像器2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、及びクリーナユニット4(4a,4b,4c,4d)は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれ「a」がブラックに、「b」がシアンに、「c」がマゼンタに、「d」がイエローに設定された4つの画像ステーションが構成されている。
【0073】
上記感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)は、画像形成部101の略中心部に配置された状態で装着されている。帯電器5(5a,5b,5c,5d)は、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器の外、同図に示すように、チャージャー型の帯電器が用いられる。
【0074】
上記露光ユニット1(1a,1b,1c,1d)は、発光素子をアレイ状に並べた例えばEL(Electro Luminescence)やLED(Light Emitting Diode)書込みヘッドや、レーザ照射部及び反射ミラーを備えた、レーザスキャニングユニット(LSU:Laser Scanning Unit)を用いる。そして、帯電された感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)を入力される画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有するものである。
【0075】
上記現像器2(2a,2b,2c,2d)は、それぞれの感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)上に形成された静電潜像を(K,C,M,Y)のトナーにより顕像化するものである。クリーナユニット4(4a,4b,4c,4d)は、現像・画像転写後における感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)上の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
【0076】
一方、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)の下方に配置されている転写搬送ベルトユニット8は、転写ベルト7、転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ72、転写ベルト従動ローラ73、転写ベルト支持ローラ74、転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)、及び転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
【0077】
上記転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ72、転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)、転写ベルト従動ローラ73、及び転写ベルト支持ローラ74は、転写ベルト7を張架し、転写ベルト7を同図に示す矢印B方向に回転駆動させるものである。転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)は、転写搬送ベルトユニット8の内側の図示しないフレームに回転可能に支持されており、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)のトナー像を、転写ベルト7上に吸着されて搬送されるシートに転写するものである。
【0078】
上記転写ベルト7は、それぞれの感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)に接触するように設けられている。そして、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)に形成された各色のトナー像をシートに順次的に重ねて転写することによって、カラーの多色トナー像を形成する機能を有している。この転写ベルト7は、厚さ100μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
【0079】
上記感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)からシートへのトナー像の転写は、転写ベルト7の裏側に接触している転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)によって行われる。転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)には、トナー像を転写するために、例えば、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧が印加されている。
【0080】
また、上記転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)は、直径8〜10mmの例えばステンレス等の金属軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM(ethylene propylene dien monomer:エチレンプロピレンジエンモノマ),発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、記録紙に対して均一に高電圧を印加することができる。なお、本実施の形態では、転写電極として転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)を使用しているが、それ以外にブラシ透明電極12等も用いられる。
【0081】
また、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)との接触により転写ベルト7に付着したトナーは、記録紙の裏面を汚す原因となるために、転写ベルトクリーニングユニット9によって除去・回収されるように設定されている。転写ベルトクリーニングユニット9には、転写ベルト7に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する転写ベルト7は、裏側から転写ベルト支持ローラ74で支持されている。
【0082】
上記給紙トレイ10は、画像形成に使用するシートを蓄積しておくためのトレイであり、デジタルカラープリンタ100における画像形成部101の下側に設けられている。
【0083】
また、デジタルカラープリンタ100の上部に設けられている排出シート積載台15は、印刷済みのシートをフェイスダウンで載置するためのトレイである。なお、この排出シート積載台15については、後に詳述する。
【0084】
上記デジタルカラープリンタ100の側部に設けられている排紙トレイ33は、画像形成済みのシートをフェイスアップで載置するためのトレイである。
【0085】
上記の画像形成部101には、さらに、給紙トレイ10のシートを転写搬送ユニット8や定着ユニット12を経由させて排出シート積載台15に送るためのSの字形状の用紙搬送路Sが設けられている。また、給紙トレイ10から排出シート積載台15及び排紙トレイ33までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ16、レジストローラ14、定着ユニット12、搬送方向切換えゲート34、シートを搬送する搬送ローラ25、シートを排出シート積載台15に排出させるシート排出手段としての排出ローラ対26a、及びシートを排紙トレイ33に排出させる排出ローラ対26b等が配されている。
【0086】
上記搬送ローラ25は、シートの搬送を促進・補助するための、小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10から、シートを1枚毎に用紙搬送路Sに供給する呼び込みローラである。
【0087】
上記搬送方向切換えゲート34は、側面カバー35に回転可能に設けられており、実線で示す状態から破線で示す状態にすることにより用紙搬送路Sの途中からシートを分離し排紙トレイ33にシートを排出できるようになっている。実線で示す状態の場合には、シートは定着ユニット12と側面カバー35、及び搬送切換えゲート34の間に形成される用紙搬送路Sの一部である搬送部Saを通り上部の排出シート積載台15に排出される。
【0088】
また、レジストローラ14は、用紙搬送路Sを搬送されているシートを、一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)上のトナー像をシートに良好に多重転写できるように、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)の回転に伴って、シートをタイミングよく搬送する機能を有している。
【0089】
すなわち、レジストローラ14は、図示しないレジスト前検知スイッチの出力した検知信号に基づいて、各感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)上のトナー像の先端をシートにおける画像形成範囲の先端に合わせるように、シートを搬送するように設定されている。
【0090】
上記定着ユニット12は、ヒートローラ31、加圧ローラ32等を備えており、ヒートローラ31及び加圧ローラ32は、シートを挟んで回転するようになっている。また、ヒートローラ31は、図示しない温度検出値に基づいて図示しない制御部によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ33とともにシートを熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。
【0091】
なお、多色トナー像の定着後のシートは、搬送ローラ25によって用紙搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態で、多色トナー像を下側に向けて排出シート積載台15上に排出されるようになっている。
【0092】
また、同図に示す仕分け手段としてのセパレータ50は、シート排出手段としての排出ローラ対26aにおいて、シートを排出するときに該シートを排出方向と垂直な方向にシフトさせることにより該シートを仕分ける機能を有したものである。そのシフトさせる方法としては、図示しないステッピングモーター及び図示しないラック・ピニオン等のギヤ駆動により、排出ローラ対26a及び該排出ローラ対26aを支持する図示しないハウジングを一体で動かすことにより、該シートを排出方向と垂直な方向にシフトさせるものである。
【0093】
上記デジタルカラープリンタ100において、本実施の形態では、特に、画像形成部101の上面に形成されている排出シート積載台15に特徴を有している。
【0094】
すなわち、本実施の形態の排出シート積載台15は、図1に示すように、シートの搬送方向に延びる排出シート積載面15aと、該排出シート積載面15aよりも低い第1シート取出用凹部としてのシート取出用凹部15bとを備えているが、図3に示すように、該排出シート積載面15aは排出ローラ対26aの直下では、自由落下した排出された該シートをある程度の排紙容量(400枚〜500枚)として確保するために、他の排出シート積載面15aよりも低くなっていて、排出ローラ対26aから遠い側に行くに伴って該排出シート積載面15aは徐々に高くなっている。
【0095】
これは、排出ローラ対26aから排出されたシートが、排出シート積載面15aの斜度に沿って自然に滑り落ち、排出ローラ対26a側の面に合わされ、複数枚のシートが排出されてもシートが揃い易いように形成されているものである。
【0096】
ここで、図2にも示すシート取出用凹部15bの深さは、該シート積載面15aに積載されたシートに指を入れて取り出し易いように、略指の厚みに対応する深さにしてあり、本実施の形態では、例えば、約11ミリとしている。なお、シート取出用凹部15bの深さは、これに限られず、シートの下側に指を容易に入れることができる深さであればよい。
【0097】
また、図1に示すように、シート取出用凹部15bの幅(W)は、搬送方向上流側においては、手のひらを閉じたときの親指以外の指4本分幅(T)よりも少し広い幅にしてあり、本実施の形態では、例えば約90ミリとしている。なお、シート取出用凹部15bの幅(W)は、これに限られず、シートの下側に指を容易に入れることができればよい。このため、デジタルカラープリンタ100の外側からシートの排出シート積載台15まで操作者の手を容易に差し入れることができる。
【0098】
さらに、シート取出用凹部15bは、シートが排出されるときに、排出方向に平行な排出される全てのサイズシートの両辺が排出シート積載面15a上で凹部が無い状態で、かつ必ず支持されるように排出シート積載面15aに対して形成されている。したがって、排出シート積載面15aへのシートの載置状態が良くシートが揃い易い。
【0099】
また、シート取出用凹部15bの幅(W)は、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されている。このため、小サイズシートから最大サイズシートまでのシートを取り出す作業が容易に行なうことができる。なお、上記シート取出用凹部15bの幅(W)とは搬送方向と垂直な方向の幅を指す。
【0100】
また、排出シート積載面15a上には、シートとの接触抵抗を減じるために、例えば、排出シート積載面15aから僅かに出っ張ったリブ17aを設けることが好ましい(図2参照)。
【0101】
また、本実施の形態の排出シート積載台15は、図4に示すように、前記シート取出用凹部15bのデジタルカラープリンタ100の操作側の縁15cは、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かうに従いデジタルカラープリンタ100の操作側に近づくように形成されている。
【0102】
したがって、排出シート積載面15aに設けられたシート取出用凹部15bの手を差し入れる部分がデジタルカラープリンタ100の操作側に立つ操作者に最も近づくため、デジタルカラープリンタ100の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。このため、シートを取り出す作業を容易に行なうことができる。
【0103】
なお、図中においては、シートの最小サイズをハガキ(縦送り)とし、最大サイズをA3ワイドとし、これらの間のサイズとしてB5、A4、B4、A3を記載しているが、これに限られるものではない。例えば、米国では、インボイス、レター、リーガル、レジャーなどのサイズのシートが使用されるので、このようなシートサイズに応じて、排出シート積載台15のシート取出用凹部15bの形状や位置を変更して作製してもよい。本実施の形態の排出シート積載台15は、A、B系列シートの縦送りの場合が、シート幅が最も狭くなるので、A、B系列シートの縦送りの場合を想定して排出シート積載台15のシート取出用凹部15bの形状や位置を決定している。
【0104】
また、シートの横送りの場合については、搬送方向に比べてシートの幅が広いため、シートの積載状態は有利となるので説明を省いている。
【0105】
シート取出用凹部15bのデジタルカラープリンタ100の操作側の縁15cは、排出シート積載面15aにおいて、例えばハガキサイズ等の最小サイズシートの搬送ラインのセンターでかつ最小サイズシート先端よりも内側から例えばA3ワイド紙等の最大サイズシートの先端を越えるところまで、デジタルカラープリンタ100の操作側に徐々に近づくように形成されている。これによって、操作者の手をデジタルカラープリンタ100の外側からシートの排出シート積載台15まで差し入れ易くなる。
【0106】
また、シート取出用凹部15bの少なくともデジタルカラープリンタ100の操作側の縁15cは、図4に示すように、排出シート積載面15aにおいて、例えばハガキサイズ等の最小サイズシートの搬送ラインのセンターでかつ最小サイズシート先端よりも内側であって、かつ最小サイズシートの隅部としての操作側先端コーナー(ア)から、例えばA3ワイド紙等の最大サイズシートの隅部としての操作側先端コーナー(イ)を結ぶことによって形成されるラインL1に略平行に形成されている。すなわち、同図において斜線部で示すように、シートが搬送されるときの搬送方向に垂直な方向の搬送ばらつきや、シートサイズのばらつきを考慮して、ラインL1に対しての距離Dを確保している。
【0107】
距離Dの寸法としては約5ミリ以上あれば良いと思われる。これにより、デジタルカラープリンタ100の外側における排出シート積載面15a上のシート取出用凹部15bの位置が操作者に近づくため、デジタルカラープリンタ100の外側からシートの排出シート積載台15まで操作者の手をさらに自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0108】
また、本実施の形態の排出シート積載台15は、図6に示すように、シート取出用凹部15bのデジタルカラープリンタ100の操作側に遠い方の縁15dが、例えばハガキサイズ等の最小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から、例えばA3ワイド紙等の最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従いデジタルカラープリンタ100の操作側に近づくように形成されている。
【0109】
なお、シート取出用凹部15bのデジタルカラープリンタ100の操作側に遠い方の縁15dは、シート取出用凹部15bの幅(W)が、最小サイズシートの載置領域面の下部から搬送方向下流側に向かうに従い広くなるような範囲内で、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かうに従い、デジタルカラープリンタ100の操作側に近づくように形成されている。
【0110】
これによって、デジタルカラープリンタ100の操作側に遠い側の排出シート積載面15aは、シートを支持する面積が広くなるので、シートがシート取出用凹部15bに垂れ下がらないようにできる。このため、シートの積載状態を良好にすることができる。
【0111】
さらに、前記排出ローラ対26aが、セパレータ50を備えて、シートを排出するときにシートを排出方向と垂直な方向にシフトさせる仕分け機能を有している場合には、図7に示すように、例えばハガキ等の最小サイズシートの搬送ラインのセンターでかつ最小サイズシート先端よりも内側で、かつ最小サイズシートの操作側先端コーナー(ア)から、シートが操作側から離れる方向にシフトされたときにおいて、仕分け可能に設定された少なくとも最小サイズシートである例えばB5縦サイズの隅部としての操作側先端コーナー(ウ)を結び、例えばA3ワイド紙等の最大シートサイズの隅部としての操作側先端コーナー(エ)を結ぶことにより形成されるラインL2よりも内側にシート取出用凹部15bが形成されている。すなわち、同図において斜線部で示すように、シートが搬送される時の搬送方向に垂直な方向の搬送ばらつきや、シートサイズのばらつきを考慮して、ラインL2に対して上記同様、距離Dを確保している。
【0112】
これによって、排出ローラ対26aがシートを排出するときに、シートを排出方向と垂直な方向にシフトさせる仕分け機能を有している場合でも、デジタルカラープリンタ100の外側からシートの積載部まで操作者の手を容易に差し入れることができる。
【0113】
なお、本実施の形態では、上記シート取出用凹部15bは、最大サイズシートから最小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成されていた。しかしながら、必ずしもこれに限らず、例えば、図5に示すように、上記シートは、上記排出シート積載面15aへの排出時において、シートにおける画像形成装置の後側の端部が該排出シート積載面に支持される一方、排出シート積載面15aにおいて、第2シート取出用凹部としてのシート取出用凹部15bが、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部(イ)と、この最大サイズシートよりも小さい例えば最小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部(ア)とを結ぶラインL1を含み、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から延びて形成されているものであってもよい。
【0114】
これによっても、排出されるシートの排出方向の少なくとも一辺は排出シート積載面15aに支持されているので同様の効果を得ることができる。
【0115】
なお、上記においては、仕分け可能に設定された少なくとも最小サイズシートとして例えばB5縦サイズであったが、必ずしもこれに限らず、例えば、ハガキサイズであってもよい。
【0116】
なお、シートを排出方向と垂直な方向にシフトさせてシートの仕分けを行なう仕分けモードは、ソータなどの後処理装置がない場合でも排出シート積載台15上へのシートの排出位置を異ならせて出力するモードであって、操作部やネットワークにより接続されたPCなどの外部機器により設定される。仕分けモードでは、シートを排出シート積載台15に出力する時に、シートがセパレータ50によって狭持搬送されている状態にて、セパレータ50を搬送方向に垂直な方向にシフトさせて、シートの排出位置を異ならせて仕分けを行なう。
【0117】
仕分けモードのシフトは、本実施の形態においては、通常の排出位置から両側に所定量シフトさせて排出位置を通常排出位置と左右の排出位置との3箇所とする方法であるがこれに限られるものではない。仕分けモードのシフトは、例えば、通常の排出位置と所定の方向に所定量シフトさせて排出位置を2箇所とする方法でもよい。また、本実施の形態においての仕分けモード時のシフト量fは、15mmに設定されているが、これに限られるものではない。
【0118】
また、本実施の形態の排出シート積載台15は、図2に示すように、シート取出用凹部15bの搬送方向延長末端部は、デジタルカラープリンタ100の側方外側に開放されている。
【0119】
したがって、デジタルカラープリンタ100の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。また、排出シート積載台の上方に例えば、画像読取装置が設置された場合でも、シート取出用凹部15bの位置を確認できるので、シートを容易に取り出すことができる。
【0120】
なお、排出シート積載台15の端部は、開放させなくてもよく、最大シートの搬送方向下流側の先端の下側に指先が挿入できればよい。
【0121】
また、本実施の形態の排出シート積載台15は、図8に示すように、シート取出用凹部15bの底面に、搬送方向に伸びるリブ(シート垂れ下がり防止用凸部)17bが設けられている。
【0122】
したがって、シート取出用凹部15bの底面に、リブ17bを設けることにより、操作者の手をより差し入れやすくするためにシート取出用凹部15bの幅(W)をさらに広く形成した場合においても、サイズの大きなシートがシート取出用凹部15bに垂れ下がることを防止できる。このため、シート取出用凹部15bに垂れ下がることによって、シートの取り出し作業に支障を来たすという問題や、シートの積載状態が悪化するという問題は発生し難い。
【0123】
また、本実施の形態の排出シート積載台15は、図9に示すように、リブ17bが、搬送方向下流側に向かうに従いデジタルカラープリンタ100の操作側に近づくように形成されている。
【0124】
すなわち、リブ17bは、操作者がシート取出用凹部15bに手を挿入する時の手の先が描く軌跡のように、最小サイズシートの搬送ラインの中央に向かうに従いデジタルカラープリンタ100の操作側から遠くなるように形成されている。
【0125】
したがって、操作者がシート取出用凹部15bに手を挿入する場合において、リブ17bが邪魔になるという問題は発生し難い。
【0126】
なお、上記リブ17bの高さは、排出シート積載面15aと同等または、排出シート積載面15aに設けられている上記リブ17aと同等の高さであることが好ましい。
【0127】
また、本実施の形態の排出シート積載台15は、図10に示すように、シート取出用凹部15bの底面にリブ17b・17c・17dが設けられ、デジタルカラープリンタ100の操作側に近いリブ17bが、搬送方向下流側に向かうに従いデジタルカラープリンタ100の操作側に近づくように形成されている。
【0128】
したがって、操作者の手をより差し入れやすくするためにシート取出用凹部15bの幅(W)をさらに広く形成した場合においても、サイズの大きなシートがシート取出用凹部15bに垂れ下がることを防止できる。また、図11に示すように、リブ17bがシート搬送方向と略平行に設けられている場合と比べて、操作者がシート取出用凹部15bに手を挿入する場合において、リブ17bが邪魔になるという問題は発生し難い。
【0129】
また、本実施の形態の排出シート積載台15は、シート取出用凹部15bにおいて、リブ17bが、最大サイズシートの載置領域面の搬送方向下流側の先端よりも、さらに搬送方向下流側に長く形成されている。
【0130】
リブ17bが最大サイズシートにより隠れている場合には、操作者がシートの下に指先を差し入れた時に、指先がリブ17bに接触するなどの不具合が生じる。しかしながら、リブ17bが最大サイズシートの載置領域面の搬送方向下流側の先端よりも、さらに搬送方向下流側に長く形成されていることにより、最大サイズシートが積載されてもリブ17bの一部が最大サイズシートより突出して視認可能となる。したがって、リブ17bの存在位置を確認することが可能となり、操作者がシートの下に指先を差し入れた時に、指先がリブ17bに接触することを防止できる。
【0131】
また、本実施の形態の排出シート積載台15は、リブ17bが、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かうに従い低くなるように形成されている。
【0132】
これによって、シートを取り出すために操作者がシート取出用凹部15bに手を差し入れた時に、指先がリブ17bに接触することを防止できる。
【0133】
また、本実施の形態の排出シート積載台15は、リブ17bとシート取出用凹部15bの縁との最小間隔、及び隣接する前記シート垂れ下がり防止用凸部の最小間隔が、指の太さよりも広いので、シートを取り出すために操作者がシート取出用凹部に手を差し入れた場合に、操作者の指がリブ17bとシート取出用凹部15の縁、及び隣接する前記シート垂れ下がり防止用凸部の間を通り抜けることができる。このため、シートを容易に掴むことができると共に、指先がリブ17bに接触することを防ぐことができる。
【0134】
また、本実施の形態では、多色画像形成装置について説明しているが、単一の画像形成ステーションを備えた構成のものであってもよい。
【0135】
また、給紙デスク装置102についても、本発明のポイントとする所でないので詳細の説明を省いている。なお、本実施の形態では、図3に示すように、給紙デスク装置102は、3段の給紙トレイを備えたものであるが、これに限らず1段の給紙トレイを備えたものや、並行に2個のトレイを備えたタンデムトレイを備えたもの、単にデスクとして機能するもの等がユーザの要望に応じて装着することができる。
【0136】
このように、本実施の形態のデジタルカラープリンタ100及び排出シート積載台15では、排出シート積載面15aには、この排出シート積載面15aの搬送方向延長末端部から最大サイズシートの載置領域面の下部を通り、さらに最小サイズシートの載置領域面の下部にまでに延びるシート取出用凹部15bが形成され、シート取出用凹部15bの幅(W)が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されている。
【0137】
したがって、排出シート積載面15aにおいて、排出されるシートの搬送方向途中にシート取出用凹部15bが存在するが、このシート取出用凹部15bはシートの搬送方向に沿って形成されていることになる。
【0138】
また、シート取出用凹部15bは、最大サイズシートから例えば最小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成されている。このため、載置されるシートは、最大サイズシートから例えば最小サイズシートまでのシートの排出方向に平行な両辺が排出シート積載面15aによって必ず支持されていることになるので、排出シート積載面15a上で積載状態が悪化し、シートが揃い難いという問題は発生し難い。なお、本実施の形態では、シート取出用凹部15bは、最大サイズシートから最小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成されているが、必ずしもこれに限らず、最大サイズシートよりも小さい小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成されていればよい。
【0139】
また、操作者がデジタルカラープリンタ100の近くに立って操作している場合に、排出シート積載面15aに手を差し入れ難いという問題についても、シート取出用凹部15bがシートの搬送方向に沿って形成されており、また、最小サイズシートの載置領域面の下部から搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているので、デジタルカラープリンタ100の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0140】
この結果、排出シート積載面15aへのシートの載置状態を良好に保つとともに、シートの取り出しを容易にし得る排出シート積載台15及びそれを備えたデジタルカラープリンタ100を提供することができる。
【0141】
また、本実施の形態の排出シート積載台15及びデジタルカラープリンタ100では、上記シートは、上記排出シート積載面15aへの排出時において、シートにおけるデジタルカラープリンタ100の操作側に遠い方の縁の端部が該排出シート積載面に支持される一方、排出シート積載面15aには、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつデジタルカラープリンタ100本体の前側の隅部(イ)と、この最大サイズシートよりも小さい例えば最小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつデジタルカラープリンタ100本体の前側の隅部(ア)とを結ぶラインL1を含むシート取出用凹部15bが、排出シート積載面15aの搬送方向延長末端部から延びて形成され、シート取出用凹部15bの幅(W)が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されていることが可能である。
【0142】
したがって、排出シート積載面15aにおいて、排出されるシートの搬送方向途中にシート取出用凹部15bが存在するが、このシート取出用凹部15bはシートの搬送方向に沿って形成されていることになる。
【0143】
また、排出シート積載面15aは、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつデジタルカラープリンタ100本体の前側の隅部(イ)と、この最大サイズシートよりも小さい例えば最小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつデジタルカラープリンタ100本体の前側の隅部(ア)とを結ぶラインL1を含むように形成されている。このため、載置されるシートは、最大サイズシートから例えば最小サイズシートまでのシートの排出方向に平行な少なくとも一方の辺が排出シート積載面15aによって必ず支持されていることになるので、排出シート積載面15a上で積載状態が悪化し、シートが揃い難いという問題は発生し難い。
【0144】
また、操作者がデジタルカラープリンタ100の近くに立って操作している場合に、排出シート積載面15aに手を差し入れ難いという問題についても、シート取出用凹部15bがシートの搬送方向に沿って形成されているので、デジタルカラープリンタ100の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0145】
この結果、排出シート積載面15aへのシートの載置状態を良好に保つとともに、シートの取出しを容易にし得る排出シート積載台15及びそれを備えたデジタルカラープリンタ100を提供することができる。
【0146】
また、本実施の形態排出シート積載台15では、シート取出用凹部15bの少なくともデジタルカラープリンタ100の操作側の縁15cは、最小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつデジタルカラープリンタ100の操作側の隅部(ア)と、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつデジタルカラープリンタ100の操作側の隅部(イ)とを結ぶラインと略平行に形成されている。
【0147】
したがって、排出シート積載面15aに設けられたシート取出用凹部15bの位置が、デジタルカラープリンタ100の前側に立つ操作者に近づくため、デジタルカラープリンタ100の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0148】
また、本実施の形態の排出シート積載台15では、デジタルカラープリンタ100の画像形成部101における排出ローラ対26aは、シートを排出するときに、該シートを排出方向と垂直な方向であるデジタルカラープリンタ100の前後方向にシフトさせることにより仕分けるセパレータ50を備える。
【0149】
したがって、シートがセパレータ50によって、デジタルカラープリンタ100の後側にシフトされたときにも排出シート積載面15aに載置されたシートを容易に取り出せる必要がある。
【0150】
この点、本実施の形態では、シート取出用凹部15bは、シートがデジタルカラープリンタ100の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつデジタルカラープリンタ100の操作側の隅部(ウ)と最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつデジタルカラープリンタ100の前側の隅部(エ)とを結ぶラインの後側またはこのラインを含むように形成されている。
【0151】
したがって、排出ローラ対26aがシートを排出するときに、シートを排出方向と垂直な方向にシフトさせることにより仕分けるセパレータ50を有したものであっても、排出シート積載面15aに載置されたシートを容易に取り出すことができる。
【0152】
また、2箇所又は3箇所に仕分けされたシートを取り出す場合に、従来の搬送方向に直角に手を入れた場合には、せっかく仕分けされたシートを仕分けされない状態にしてしまい易いが、本実施の形態では、仕分け方向と略直角の方向(搬送方向下流側)から手を差し入れてシートを取り出すので、仕分けされた状態を良好に保ったままシートを取り出すことができる。
【0153】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図12ないし図13に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0154】
本実施の形態では、図12に示すように、前記実施の形態1で述べた排出シート積載台15が、画像形成部101の上面に形成された画像形成装置としてのデジタルカラー複写機200に設けられている場合について説明する。
【0155】
すなわち、本実施の形態のデジタルカラー複写機200には、同図及び図13に示すように、シート排出手段としての排出ローラ対26aにて排出されたシートを積載する排出シート積載台15が画像形成部101の上面に形成されているとともに、この排出シート積載台15の上方に空間を隔てて、原稿画像情報を電気信号に変換して画像形成部101に供給する原稿読取手段としての画像読取装置103が設けられている。
【0156】
ここで、本実施の形態のデジタルカラー複写機200における画像形成部101及び排出シート積載台15の機能は、前記実施の形態1で説明したものと同様である。
【0157】
したがって、本実施の形態のデジタルカラー複写機200においても、上記のように、排出シート積載面15a上で積載状態が悪化しシートが揃い難いという問題は発生し難い。また、操作者がデジタルカラー複写機200の近くに立って操作している場合に、排出シート積載面15aに手を差し入れ難いという問題についても、シート取出用凹部15bがシートの搬送方向に沿って形成されているので、デジタルカラー複写機200の外側から排出シート積載台15まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0158】
なお、本実施の形態においては、画像読取装置103については、本発明のポイントとする所ではないので詳細の説明を省いている。また、図13に示す画像読取装置103は、自動原稿送り装置付きのものであるが、これに限ったものではない。
【0159】
このように、本実施の形態のデジタルカラー複写機200及び排出シート積載台15では、排出シート積載面15aの上方には、空間部を介してデジタルカラー複写機200の画像読取装置103が設けられている。
【0160】
したがって、デジタルカラー複写機200の画像形成部101の上部に画像読取装置103が備え付けられていても、載置されるシートは、最小サイズシートから最大サイズシートまでのシートの排出方向に平行な両辺が排出シート積載面によって必ず支持されていることになるので、排出シート積載面15a上で積載状態が悪化し、シートが揃い難いという問題は発生し難い。
【0161】
また、操作者がデジタルカラー複写機200の近くに立って操作している場合に、デジタルカラー複写機200の上側に画像読取装置103が設けられて排出シート積載面に手を差し入れ難いという問題についても、シート取出用凹部15bがシートの搬送方向に沿って形成されているので、デジタルカラー複写機200の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0162】
この結果、排出シート積載面15aへのシートの載置状態を良好に保つとともに、シートの取り出しを容易にし得る排出シート積載台15及びそれを備えたデジタルカラー複写機200を提供することができる。
【0163】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的手段に含まれる。
【0164】
【発明の効果】
本発明の排出シート積載台は、以上のように、排出シート積載面には、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から最大サイズシートの載置領域面の下部を通り、さらにこの最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面の下部にまでに延びる第1シート取出用凹部が、最大サイズシートから小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成され、上記第1シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているものである。
【0165】
また、本発明の画像形成装置は、以上のように、排出シート積載台の排出シート積載面には、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から最大サイズシートの載置領域面の下部を通り、さらにこの最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面の下部にまでに延びる第1シート取出用凹部が、最大サイズシートから小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成され、上記第1シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているものである。
【0166】
それゆえ、排出シート積載面において、排出されるシートの搬送方向途中に第1シート取出用凹部が存在するが、この第1シート取出用凹部はシートの搬送方向に沿って形成されていることになる。
【0167】
また、第1シート取出用凹部は、最大サイズシートから例えば最小サイズシートまでの載置領域面に収まるように形成されている。このため、載置されるシートは、最大サイズシートから例えば最小サイズシートまでのシートの排出方向に平行な両辺が排出シート積載面によって必ず支持されていることになるので、排出シート積載面上で積載状態が悪化し、シートが揃い難いという問題は発生し難い。
【0168】
また、操作者が画像形成装置の近くに立って操作している場合に、排出シート積載面に手を差し入れ難いという問題についても、第1シート取出用凹部がシートの搬送方向に沿って形成され、第1シート取出用凹部の幅が搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているので、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0169】
この結果、排出シート積載面へのシートの載置状態を良好に保つとともに、シートの取り出しを容易にし得る排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置を提供することができるという効果を奏する。
【0170】
本発明の排出シート積載台は、以上のように、上記シートは、上記排出シート積載面への排出時において、シートにおける画像形成装置の後側の端部が該排出シート積載面に支持される一方、排出シート積載面には、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と、この最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインを含む第2シート取出用凹部が、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から延びて形成され、上記第2シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているものである。
【0171】
また、本発明の画像形成装置は、以上のように、上記シートは、上記排出シート積載面への排出時において、シートにおける画像形成装置の後側の端部が該排出シート積載面に支持される一方、排出シート積載台の排出シート積載面には、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部と、この最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部とを結ぶラインを含む第2シート取出用凹部が、該排出シート積載面の搬送方向延長末端部から延びて形成され、上記第2シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているものである。
【0172】
それゆえ、排出シート積載面において、排出されるシートの搬送方向途中に第2シート取出用凹部が存在するが、この第2シート取出用凹部はシートの搬送方向に沿って形成されていることになる。
【0173】
また、第2シート取出用凹部は、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部と、この最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部とを結ぶラインを含むように形成されている。このため、載置されるシートは、最大サイズシートから例えば最小サイズシートまでのシートの排出方向に平行な少なくとも一方の辺が排出シート積載面によって必ず支持されていることになるので、排出シート積載面上で積載状態が悪化し、シートが揃い難いという問題は発生し難い。
【0174】
また、操作者が画像形成装置の近くに立って操作している場合に、排出シート積載面に手を差し入れ難いという問題についても、第2シート取出用凹部がシートの搬送方向に沿って形成され、第2シート取出用凹部の幅が搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているので、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0175】
この結果、排出シート積載面へのシートの載置状態を良好に保つとともに、シートの取り出しを容易にし得る排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置を提供することができるという効果を奏する。
【0176】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の画像形成装置の前側の縁は、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されているものである。
【0177】
それゆえ、排出シート積載面に設けられた第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の手を差し入れる部分が、画像形成装置の前側に立つ操作者に最も近づくため、さらに、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができるという効果を奏する。
【0178】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の少なくとも画像形成装置の前側の縁は、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインと略平行に形成されているものである。
【0179】
それゆえ、何れのサイズのシートでもシートの両辺を確実に支持することができるので、シートの積載状態を良好にすることができる。また、排出シート積載面に設けられた第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の位置が、画像形成装置の前側に立つ操作者に近づくため、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。このため、シートを取り出す作業を容易に行なうことができるという効果を奏する。
【0180】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の画像形成装置の後側の縁は、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されているものである。
【0181】
それゆえ、シートが第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に垂れ下がらないようにできるという効果を奏する。
【0182】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート排出手段は、シートを排出するときに、該シートを排出方向と垂直な方向である画像形成装置の前後方向にシフトさせることにより仕分ける仕分け手段を備える一方、前記第1シート取出用凹部は、シートが画像形成装置の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインの後側に形成されているものである。
【0183】
それゆえ、シートが仕分け手段によって、画像形成装置の後側にシフトされたときにも容易に排出シート積載面に載置されたシートを容易に取り出せる必要がある。
【0184】
この点、本発明では、前記第1シート取出用凹部は、シートが画像形成装置の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインの後側に形成されている。
【0185】
したがって、シート排出手段がシートを排出するときに、シートを排出方向と垂直な方向にシフトさせることにより仕分ける機能を有したシート排出手段であっても、排出シート積載面に載置されたシートを容易に取り出すことができるという効果を奏する。
【0186】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート排出手段は、シートを排出するときに、該シートを排出方向と垂直な方向である画像形成装置の前後方向にシフトさせることにより仕分ける仕分け手段を備える一方、前記第2シート取出用凹部は、シートが画像形成装置の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインを含むように形成されているものである。
【0187】
それゆえ、シートが仕分け手段によって、画像形成装置の後側にシフトされたときにも容易に排出シート積載面に載置されたシートを容易に取り出せる必要がある。
【0188】
この点、本発明では、前記第2シート取出用凹部は、シートが画像形成装置の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインを含むように形成されている。
【0189】
したがって、シート排出手段がシートを排出するときに、シートを排出方向と垂直な方向にシフトさせることにより仕分ける機能を有したシート排出手段であっても、排出シート積載面に載置されたシートを容易に取り出すことができるという効果を奏する。
【0190】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の搬送方向延長末端部は、画像形成装置の側方外側に開放されているものである。
【0191】
それゆえ、排出シート積載台の上方に例えば、画像読取装置が設置された場合でも、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の位置を確認できるので、シートを容易に取り出すことができるという効果を奏する。
【0192】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の底面には、搬送方向に伸びるシート垂れ下がり防止用凸部が設けられているものである。
【0193】
それゆえ、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の底面に、例えばリブのような凸部を設けることにより、操作者の手をより差し入れやすくするために第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の幅をさらに広く形成した場合においても、サイズの大きなシートが第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に垂れ下がることを防止できるという効果を奏する。
【0194】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート垂れ下がり防止用凸部は、搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されているものである。
【0195】
それゆえ、操作者が第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に手を挿入する場合において、シート垂れ下がり防止用凸部が邪魔になるという問題は発生し難いという効果を奏する。
【0196】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の底面に前記シート垂れ下がり防止用凸部が複数個設けられ、画像形成装置の前側に近いシート垂れ下がり防止用凸部が、搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されているものである。
【0197】
それゆえ、操作者の手をより差し入れやすくするために第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の幅をさらに広く形成した場合においても、サイズの大きなシートが第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に垂れ下がることを防止できるという効果を奏する。
【0198】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート垂れ下がり防止用凸部は、最大サイズシートの載置領域面の搬送方向下流側の先端よりも、さらに搬送方向下流側に長く形成されているものである。
【0199】
それゆえ、シート垂れ下がり防止用凸部の存在位置を確認することが可能となり、操作者がシートの下に指先を差し入れた時に、指先がシート垂れ下がり防止用凸部に接触することを防止できるという効果を奏する。
【0200】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート垂れ下がり防止用凸部は、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かうに従い低くなるように形成されているものである。
【0201】
それゆえ、シートを取り出すために操作者が第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部に手を差し入れた時に、指先がシート垂れ下がり防止用凸部に接触することを防止できるという効果を奏する。
【0202】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記シート垂れ下がり防止用凸部と前記第1シート取出用凹部の縁との最小間隔、及び前記シート垂れ下がり防止用凸部と前記第2シート取出用凹部の縁との最小間隔、並びに隣接する前記シート垂れ下がり防止用凸部の最小間隔は、指の太さよりも広いものである。
【0203】
それゆえ、シートを容易に掴むことができると共に、指先がシート垂れ下がり防止用凸部に接触することを防ぐことができるという効果を奏する。
【0204】
また、本発明の排出シート積載台は、上記記載の排出シート積載台において、前記排出シート積載面の上方には、空間部を介して画像形成装置の原稿読取手段が設けられているものである。
【0205】
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、前記排出シート積載面の上方には、空間部を介して画像形成装置本体の原稿読取手段が設けられているものである。
【0206】
それゆえ、画像形成装置の上部に画像読取手段が備え付けられていても、載置されるシートは、小サイズシートから最大サイズシートまでのシートの排出方向に平行な両辺のうちの少なくとも一辺が排出シート積載面によって必ず支持されていることになるので、排出シート積載面上で積載状態が悪化し、シートが揃い難いという問題は発生し難い。
【0207】
また、操作者が画像形成装置の近くに立って操作している場合に、画像形成装置の上側に原稿読取手段が設けられて排出シート積載面に手を差し入れ難いという問題についても、第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部がシートの搬送方向に沿って形成されており、また、搬送方向下流側に向かうに従い第1シート取出用凹部または第2シート取出用凹部の幅が広くなるように形成されているので、画像形成装置の側方外側からシートの積載領域面まで操作者の手を自然にかつ容易に差し入れることができる。
【0208】
この結果、排出シート積載面へのシートの載置状態を良好に保つとともに、シートの取り出しを容易にし得る排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置の実施の一形態を示すものであり、操作者が排出シート積載面上に積載されたシートを、シート取出用凹部に沿って手を差し入れる状態を示す平面図である。
【図2】上記画像形成装置であるデジタルカラープリンタを示す斜視図である。
【図3】上記デジタルカラープリンタの内部構造を示す正面方向の断面図である。
【図4】上記排出シート積載面上において、排出されるシートの各種サイズを考慮して設けられたシート取出用凹部を示す平面図である。
【図5】上記排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置の変形例を示すものであり、シート取出用凹部がラインL1を含む場合の構成例を示す排出シート積載面の平面図である。
【図6】シートを支持する面積を広くした場合における排出シート積載面上において、排出されるシートの各種サイズを考慮して設けられたシート取出用凹部を示す平面図である。
【図7】シートの仕分け手段であるセパレータが有る場合における排出シート積載面上において、排出されるシートの各種サイズを考慮して設けられたシート取出用凹部を示す平面図である。
【図8】上記画像形成装置であるデジタルカラープリンタのシート取出用凹部にシート垂れ下がり防止用凸部を設けた場合を示す斜視図である。
【図9】シート取出用凹部にシート垂れ下がり防止用凸部を設けた場合における排出シート積載面上において、排出されるシートの各種サイズを考慮して設けられたシート取出用凹部を示す平面図である。
【図10】シート取出用凹部に複数個のシート垂れ下がり防止用凸部を設けた場合の実施の一形態を示すものであり、排出シート積載面上において、排出されるシートの各種サイズを考慮して設けられたシート取出用凹部を示す平面図である。
【図11】シート取出用凹部に複数個のシート垂れ下がり防止用凸部を設けた場合の実施の他の形態を示すものであり、排出シート積載面上において、排出されるシートの各種サイズを考慮して設けられたシート取出用凹部を示す平面図である。
【図12】本発明における排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置の他の実施の形態を示すものであり、画像読取装置を備えた画像形成装置としてのデジタルカラー複写機を示す斜視図である。
【図13】上記デジタルカラー複写機の内部構造を示す正面方向の断面図である。
【図14】従来の排出シート積載台及びそれを備えた画像形成装置装置を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
15 排出シート積載台
15a 排出シート積載面
15b シート取出用凹部(第1シート取出用凹部、第2シート取出用凹部)
15c 操作側の縁(前側の縁)
15d 操作側に遠い方の縁(後側の縁)
17b・17c・17d リブ(シート垂れ下がり防止用凸部)
26a 排出ローラ対(シート排出手段)
50 セパレータ(仕分け手段)
100 デジタルカラープリンタ(画像形成装置)
101 画像形成部(画像形成手段)
103 画像読取装置(原稿読取手段)
200 デジタルカラー複写機(画像形成装置)
L1 ライン
L2 ライン

Claims (17)

  1. 画像形成装置のシート排出手段から排出されるシートを積載すべく上記画像形成装置の上面に形成され、かつシートの搬送方向に延びて少なくともその搬送方向下流側が画像形成装置の側方外側に開放されている排出シート積載面を備えた排出シート積載台において、
    上記排出シート積載面には、該排出シート積載面の搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面の下部を通り、さらにこの最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面の下部にまでに延びる第1シート取出用凹部が、シートの排出方向に平行な両辺が排出シート積載面によって支持されていることになるように形成され、
    上記第1シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているとともに、
    上記第1シート取出用凹部の画像形成装置の後側の縁は、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴とする排出シート積載台。
  2. 画像形成装置のシート排出手段から排出されるシートを積載すべく上記画像形成装置の上面に形成され、かつシートの搬送方向に延びて少なくともその搬送方向下流側が画像形成装置の側方外側に開放されている排出シート積載面を備えた排出シート積載台において、
    上記シートは、上記排出シート積載面への排出時において、シートにおける画像形成装置の後側の端部が該排出シート積載面に支持される一方、
    上記排出シート積載面には、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と、この最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインを含む第2シート取出用凹部が、該排出シート積載面の搬送方向下流側から延びて形成され、
    上記第2シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているとともに、
    上記第2シート取出用凹部の画像形成装置の後側の縁は、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴とする排出シート積載台。
  3. 前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の画像形成装置の前側の縁は、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排出シート積載台。
  4. 前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の少なくとも画像形成装置の前側の縁は、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインと略平行に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排出シート積載台。
  5. 前記シート排出手段は、シートを排出するときに、該シートを排出方向と垂直な方向である画像形成装置の前後方向にシフトさせることにより仕分ける仕分け手段を備える一方、
    前記第1シート取出用凹部は、シートが画像形成装置の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインの後側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の排出シート積載台。
  6. 前記シート排出手段は、シートを排出するときに、該シートを排出方向と垂直な方向である画像形成装置の前後方向にシフトさせることにより仕分ける仕分け手段を備える一方、
    前記第2シート取出用凹部は、シートが画像形成装置の後側にシフトされたときの、仕分け可能に設定された最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部と小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置の前側の隅部とを結ぶラインを含むように形成されていることを特徴とする請求項2記載の排出シート積載台。
  7. 前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の搬送方向下流側は、画像形成装置の側方外側に開放されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排出シート積載台。
  8. 前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の底面には、搬送方向に伸びるシート垂れ下がり防止用凸部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の排出シート積載台。
  9. 前記シート垂れ下がり防止用凸部は、搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴とする請求項に記載の排出シート積載台。
  10. 前記第1シート取出用凹部または前記第2シート取出用凹部の底面に前記シート垂れ下がり防止用凸部が複数個設けられ、
    画像形成装置の前側に近いシート垂れ下がり防止用凸部が、搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴とする請求項に記載の排出シート積載台。
  11. 前記シート垂れ下がり防止用凸部は、最大サイズシートの載置領域面の搬送方向下流側の先端よりも、さらに搬送方向下流側に長く形成されていることを特徴とする請求項ないし10のいずれか1項に記載の排出シート積載台。
  12. 前記シート垂れ下がり防止用凸部は、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かうに従い低くなるように形成されていることを特徴とする請求項11に記載の排出シート積載台。
  13. 前記シート垂れ下がり防止用凸部と前記第1シート取出用凹部の縁との最小間隔、及び前記シート垂れ下がり防止用凸部と前記第2シート取出用凹部の縁との最小間隔、並びに隣接する前記シート垂れ下がり防止用凸部の最小間隔は、指の太さよりも広いことを特徴とする請求項ないし12のいずれか1項に記載の排出シート積載台。
  14. 前記排出シート積載面の上方には、空間部を介して画像形成装置の原稿読取手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の排出シート積載台。
  15. シート上に画像を形成する画像形成手段と、
    上記画像形成手段にて画像を形成したシートを排出するシート排出手段と、
    上記シート排出手段にて排出されたシートを積載すべく、シートの搬送方向に延びて少なくともその搬送方向下流側が画像形成装置本体の側方外側に開放されている排出シート積載面を備えた排出シート積載台とを備えた画像形成装置において、
    上記排出シート積載台の排出シート積載面には、該排出シート積載面の搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面の下部を通り、さらにこの最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面の下部にまでに延びる第1シート取出用凹部が、シートの排出方向に平行な両辺が排出シート積載面によって支持されていることになるように形成され、
    上記第1シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているとともに、
    上記第1シート取出用凹部の画像形成装置の後側の縁は、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  16. シート上に画像を形成する画像形成手段と、
    上記画像形成手段にて画像を形成したシートを排出するシート排出手段と、
    上記シート排出手段にて排出されたシートを積載すべく、シートの搬送方向に延びて少なくともその搬送方向下流側が画像形成装置本体の側方外側に開放されている排出シート積載面を備えた排出シート積載台とを備えた画像形成装置において、
    上記シートは、上記排出シート積載面への排出時において、シートにおける画像形成装置の後側の端部が該排出シート積載面に支持される一方、
    上記排出シート積載面には、最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部と、この最大サイズシートよりも小さい小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側かつ画像形成装置本体の前側の隅部とを結ぶラインを含む第2シート取出用凹部が、該排出シート積載面の搬送方向下流側から延びて形成され、
    上記第2シート取出用凹部の幅が、搬送方向下流側に向かうに従い広くなるように形成されているとともに、
    上記第2シート取出用凹部の画像形成装置の後側の縁は、小サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側から最大サイズシートの載置領域面における搬送方向下流側に向かうに従い画像形成装置の前側に近づくように形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  17. 前記排出シート積載面の上方には、空間部を介して画像形成装置本体の原稿読取手段が設けられていることを特徴とする請求項15または16に記載の画像形成装置。
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