JP4093132B2 - エフェクトタイプ選択装置およびプログラム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声信号または楽音信号に加えるエフェクトをエフェクトタイプにより選択する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子楽器において、音源で生成された楽音信号には、様々なエフェクトが加えられてサウンドシステムに出力される。ユーザーは、予め用意されている複数のエフェクトタイプの中から少なくとも1つのエフェクトタイプを選択して対応するエフェクトを設定する。
ところが、近年のエフェクトタイプの増大により、ユーザーにとって、エフェクトタイプの選択が面倒なものになってきている。
従来、電子楽器では、多数の楽音制御特性の中から1つを容易に選択できるようにするために、カテゴリー分けが行われている。ユーザーは、まず、カテゴリーを選択し、次に、選択されたカテゴリーの中から、所望の楽音制御特性を見いだして選択する。
例えば、特許文献1では、音色がカテゴリー分けされており、上述したカテゴリーに基づいて所望の音色を選択している。
【0003】
また、非特許文献1,非特許文献2では、エフェクトタイプに関しても、一部、カテゴリー分けが行われている。
エフェクトタイプに関しては、1つのエフェクトタイプであっても、楽音信号に相異なる複数のエフェクトを同時に加えるものがある。
ところが、この複数のエフェクトを同時に加えるエフェクトタイプ(以下、複合エフェクトタイプという)でもカテゴリーは1つしか対応付けないために、複合エフェクトタイプを見つけ出すことが難しくなっている。
【0004】
例えば、複合エフェクトタイプ「Auto Wah+Dst(オート・ワウ+ディストーション)」は、1つのカテゴリー「wah」のみに対応付けられている。
音楽に詳しいユーザーなら、「Auto Wah+Dst」を見つけ出すときに「dst」よりも関連性が高いと思われる「wah」のカテゴリーを選択する。
これに対し、一般ユーザーは、「dst」のカテゴリーの中で見つけ出そうとする可能性がある。しかし、「dst」のカテゴリーでは、「Auto Wah+Dst」を見つけ出せない。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−89760号公報
【非特許文献1】
「取扱説明書 MUSIC PRODUCTION SYNTHESIZER MOTIF6 MOTIF7 MOTIF8」ヤマハ株式会社(2001),p.39-41,137,169-170
【非特許文献2】
「データリスト MUSIC PRODUCTION SYNTHESIZER MOTIF6 MOTIF7 MOTIF8」ヤマハ株式会社(2001),p.23-24
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、複数のカテゴリーが対応付けられるエフェクトタイプを、いずれのカテゴリーを選択しても表示させることができ、かつ、表示される複数のエフェクトタイプの中で、選択されたカテゴリーの優先順位が高くされているものを迅速に選択できるエフェクトタイプ選択装置およびエフェクトタイプ選択用プログラムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明においては、音声信号または楽音信号に加えるエフェクトをエフェクトタイプにより選択するエフェクトタイプ選択装置であって、複数の前記エフェクトタイプのそれぞれに、1または複数のカテゴリーが該カテゴリーの優先順位とともに対応付けられており、前記エフェクトタイプに対応付ける前記カテゴリー、およびまたは、対応付けた前記カテゴリーの優先順位を、編集するユーザ編集手段と、前記カテゴリーを選択させるカテゴリー選択制御手段と、前記カテゴリー選択制御手段に選択させたカテゴリーが対応付けられている各エフェクトタイプを、該各エフェクトタイプにおける前記選択させたカテゴリーの優先順位に応じた優先順序で表示器に表示させる表示制御手段と、該表示制御手段により前記表示器に表示させるエフェクトタイプの中から、1つのエフェクトタイプを選択させるエフェクトタイプ選択制御手段、を有するものである。
また、請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載のエフェクトタイプ選択装置において、前記カテゴリーの優先順位を、当該カテゴリーが前記カテゴリー選択制御手段により選択された頻度に応じて、頻繁に選択されるカテゴリーほど当該カテゴリーの優先順位を高い優先順位に上げる自動編集手段を有するものである。
また、請求項に記載の発明においては、上述した請求項1に記載のエフェクトタイプ選択装置をコンピュータに実行させるプログラムの形態で実現するものである。
従って、相異なるカテゴリーに対応付けられる複数のエフェクトで構成される複合エフェクトタイプのように、エフェクトタイプの内容に応じて、複数のカテゴリーが対応付けられるエフェクトタイプを、この複数のカテゴリーのいずれが選択されても表示させることができる。
加えて、表示される複数のエフェクトタイプの中で、ユーザにより選択されたカテゴリーの優先順位が高くされているものほど、表示順序が優先されて迅速に選択できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態を実現する電子音楽装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図中、1はバス、2はCPU(Central Processing Unit)、3はROM(Read Only Memory)、4はRAM(Random Access Memory)である。
ROM3には、CPU2を動作させる、エフェクトタイプ選択用プログラムを含む電子音楽装置制御用プログラムのほか、複数のエフェクトタイプのデータなど、種々のデータが記憶されている。
RAM4には、CPU2のワーキングエリアが設けられる。CPU2は、ROM3に記憶された電子音楽装置制御用プログラムをRAM4にロードし、入出力制御など各種の制御を行う。
【0009】
ここで、エフェクトとエフェクトタイプとの関係を説明しておく。
エフェクトは、楽音信号を加工して様々な効果を付加する機能であって、効果回路10が実行する。ディジタル信号処理により、この機能を実現する場合は、エフェクトプログラムと言い換えることもできる。ROM3などに予め複数のエフェクト(エフェクトプログラム)が用意されている。
エフェクトタイプは、効果回路10で実行するエフェクトの内容を選択(および効果回路10へ設定することを指示)するためのデータである。
電子音楽装置には、複数のエフェクトタイプのデータが用意されている。
各エフェクトタイプのデータは、例えば、エフェクトタイプ名、カテゴリー、エフェクトプログラム番号、複数のエフェクトパラメータの値などで構成される。
【0010】
エフェクトタイプ名は、表示器8に表示されるデータである。
カテゴリーは、当該エフェクトタイプが属するカテゴリーを表すデータで、1または複数のカテゴリーがそのカテゴリーの優先順位とともに含まれている。
エフェクトプログラム番号は、効果回路10に実行させる(設定する)エフェクトプログラムを指定する番号である。
複数のエフェクトパラメータの値は、エフェクトプログラムを実行する際に効果回路10へ設定する各種のパラメータの値であって、効果回路10に設定されているエフェクトプログラムの詳細な動作態様を決定するデータである。
【0011】
ROM3に電子音楽装置制御用プログラムや、エフェクトタイプのデータなど処理に必要なデータが記憶されていない場合、図示しない外部記憶装置にこれらのプログラムやデータを記憶させておき、それをRAM4に読み込んでもよい。
また、後述する通信インターフェース12として、通信ネットワーク接続用の通信インターフェースを用いて、外部機器13としてのサーバ・コンピュータに接続し、このサーバ・コンピュータからプログラムやデータを外部記憶装置に新規インストールしたり、更新インストールしたりしてもよい。
5は操作子であり、鍵盤等の演奏入力スイッチ、選択スイッチ等がある。選択スイッチは、音色やエフェクトタイプなどの選択を行う。検出回路6は、操作子5の操作を検出してバス1に出力する。
7は表示回路であって、表示器8に、エフェクトタイプ(エフェクトタイプ名)のリスト表示を含む、各種設定メニューの表示データを出力する。
【0012】
9は音源回路、10は効果回路、11はサウンドシステムである。
CPU2は、操作子5の演奏入力操作や、自動演奏などに応じて、楽音の発音開始(ノート・オン),発音終了(ノート・オフ)、楽音の音高(ノートナンバー)、楽音の音色などを表す楽音パラメータを生成して、音源回路9に出力する。音源回路9は、入力された楽音パラメータに基づいて楽音信号を波形合成し、効果回路10に出力する。
音源回路9は、専用のハードウェアあるいはDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成される。音源回路9に代わって、CPU2が、ソフトウェア音源プログラムを実行することによって波形合成をしてもよい。
効果回路10では、DSPを用いたディジタル信号処理により、設定されているエフェクト(エフェクトプログラム)を実行して、音源回路9から入力された楽音信号にエフェクトを付加してサウンドシステム11に供給し、スピーカから出力させる。効果回路10に代えて、CPU2がプログラムを実行することによって、同様のエフェクトを付加するようにしてもよい。
【0013】
12は、1または複数の通信インターフェースである。MIDI(Musical Instrument Digital Interface)インターフェースの場合はMIDI鍵盤や外部音源装置等を外部機器13とし、LAN(Local Area Network)やインターネットなどの通信ネットワークに接続される通信インターフェースの場合は、サーバ・コンピュータやパーソナルコンピュータ等を外部機器13としてバス1に接続し、MIDIデータ等の入出力を行う。
【0014】
図2は、エフェクトタイプおよびカテゴリーの一具体例を示す説明図である。図2(a)は、エフェクトタイプと、各エフェクトタイプの内容に応じて優先順位とともに対応付けられるカテゴリーとの対応付けを示す説明図である。
この対応付けは、既に説明したように、各エフェクトタイプのデータ中に、各エフェクトタイプに対応づけられたカテゴリーが、このカテゴリーの優先順位とともに含まれていることによって規定される。
図2(b),図2(c),図2(d)は、図3(b)を参照して後述するように、それぞれ、「wah」,「dst」,「dly」のカテゴリーが選択された場合の、表示器8に表示される順序(エフェクトタイプのリスト)を示す説明図である。
【0015】
実際には、多数のエフェクトタイプがあるが、そのうち、一部のエフェクトタイプのみを図示している。また、図示されたカテゴリーは、「dst(ディストーション)」、「wah(ワウ)」、「cmp(コンプレッサー)」、「dly(ディレイ)」であるが、実際にはこの他にもある。
ここで、「dst」は、信号波形の上下を切り取るなどの操作で、ギター・アンプの飽和歪みを故意に発生させる内容のエフェクトタイプに対応付けるカテゴリーである。
「wah」は、低域通過フィルタのカットオフ周波数を変化させることにより、音の明るさを変化させる内容のエフェクトタイプに対応付けるカテゴリーである。
「cmp」は、設定レベル以上の信号が入力されると出力を押さえる内容のエフェクトタイプに対応付けるカテゴリーである。
「dly」は、音声信号を遅延させる内容のエフェクトタイプに対応付けるカテゴリーである。
【0016】
複数の異なるカテゴリーが対応付けられる複合エフェクトタイプの場合、この複数のカテゴリーを、第1カテゴリー,第2カテゴリー,第3カテゴリー…というように、優先順位を付して対応付ける。第1カテゴリーは、最も優先順位の高いものであり、第2カテゴリー,第3カテゴリーの順に、優先順位の低いものとなる。対応付けるカテゴリーの数には特に制限はない。
各エフェクトタイプに対応付けられたカテゴリーの優先順位は、例えば、そのエフェクトタイプの内容との関連性に応じて設定すればよい。エフェクトタイプの内容との関連性の高いカテゴリーほど優先順位を高く設定する。
単一のカテゴリーしか対応付けられないエフェクトタイプの場合は、そのカテゴリーは第1カテゴリーとする。
【0017】
「Distortion(ディストーション)」,「Auto Wah(オート・ワウ)」,「Touch Wah(タッチ・ワウ)」,「Compressor(コンプレッサー)」,「Delay(ディレイ)」,「Tempo Delay(テンポ・ディレイ)」については、単一のカテゴリーに対応付けていることから、それぞれのカテゴリーは第1カテゴリーとなる。
これに対し、「Auto Wah+Dst(オート・ワウ+ディストーション)」,「Wah+Dst+Dly(ワウ+ディストーション+ディレイ)」,「Cmp+Dst(コンプレッサー+ディストーション)」,「Cmp+Dst+Dly(コンプレッサー+ディストーション+ディレイ)」は、複合エフェクトタイプである。
「Auto Wah+Dst」には、「wah」を第1カテゴリーとして、「dst」を第2カテゴリーとして対応付けている。
「Wah+Dst+Dly」には、「wah」を第1カテゴリーとして、「dst」を第2カテゴリーとして、「dly」を第3カテゴリーとして対応付けている。
「Cmp+Dst」には、「dst」を第1カテゴリーとして、「cmp」を第2カテゴリーとして対応付けている。
「Cmp+Dst+Dly」には、「dst」を第1カテゴリーとして、「dly」を第2カテゴリーとして、「cmp」を第3カテゴリーとして対応付けている。
【0018】
図3は、エフェクトタイプを選択する処理を説明するフローチャートである。
図1に示したハードウェア構成においてCPU2が実行する電子音楽装置制御用プログラムの一部(エフェクトタイプ選択用プログラム)によって実行される。
図3(a)は、ユーザーが操作子を操作して、エフェクトタイプを選択するメニュー画面に移動したときに起動される。メニュー画面には、複数のカテゴリーが表示される。
S21において、表示されたカテゴリーの1つが操作子により選択されたときは、S22において、選択されたカテゴリーに属するエフェクトタイプのリストを作成して図1の表示器8に表示させる。選択されないときには、S22の処理をしないで次のS23に進める。
【0019】
図3(b)に、図3(a)のS22の詳細を示す。
全てのエフェクトタイプのデータを参照して、選択されたカテゴリーが対応付けられたエフェクトタイプを検索する。
S31において、変数Nを0に初期化する。変数Nはカテゴリーの優先順位を示す値である。
S32において、変数Nを1だけ増やす。
S33において、複数の各エフェクトタイプのデータを参照することにより、第Nカテゴリーに、何らかのカテゴリーが対応付けられているエフェクトタイプがあるか否かを判定する。
該当するエフェクトタイプが1つでもあればS34に処理を進め、なければ、全てのエフェクトタイプについて、対応づけられているカテゴリーを全て参照したことになるので、S35に処理を進める。
【0020】
S34において、選択されたカテゴリーを第Nカテゴリーに対応づけているエフェクトタイプがあるか否かを判定し、あればS36に処理を進め、該当するエフェクトタイプを今回作成しているエフェクトタイプのリストの最後尾に追加(選択されたカテゴリーの優先順位を高くしているエフェクトタイプがリストの上へ表示されるように追加)して、S32に処理を戻す。
S32において、Nの値を1だけ増やして同様の処理を繰り返す。
一方、S35においては、出来上がったエフェクトタイプのリスト(エフェクトタイプ名リスト)を表示器8に表示させるように制御して、図3(a)のS23に戻す。
その結果、表示器8には、選択させたカテゴリーが対応づけられている各エフェクトタイプが、この各エフェクトタイプにおける選択させたカテゴリーの優先順位に応じた優先順序でリスト表示される。
表示する際の優先順序としては、例えば、位置的に見つけやすい上部位置から順に、下部位置の方向に決める。あるいは、表示されるまでの時間が早いものから順に、表示されるまでの時間が遅くなる方向に決める。
【0021】
図3(a)のS23において、ユーザーにより、リストからエフェクトタイプが選択されたか否かを判定する。
選択されたときはS24に処理を進め、選択されたエフェクトタイプに従ってエフェクトを設定する。すなわち、選択されたエフェクトタイプにより指定されるエフェクトプログラムとエフェクトパラメータの値を図1の効果回路10のDSPへ設定する。
S25において、ユーザーにより、選択の終了が指示されたときにはエフェクトの設定処理を終了する。そうでなければS21に処理を戻す。
【0022】
ここで、上述した動作を、図2(a)に示したエフェクトタイプとカテゴリーとの対応付けを前提として、図2(b)に示した具体例で説明する。
この場合は、S21において「wah」のカテゴリーが選択されている。
S32において最初にN=1となったとき、S33において、図2(a)に示された対応関係を有する複数のエフェクトタイプのデータを参照することにより、第1カテゴリーとして何らかのカテゴリーが対応付けられているエフェクトタイプがあると判定する。
S34において、「wah」を第1カテゴリーとするエフェクトタイプがあると判定する。S36において、該当するエフェクトタイプとして、「Auto Wah」,「Touch Wah」,「Auto Wah+Dst」,「Wah+Dst+Dly」をエフェクトタイプのリストに追加して、S32に処理を戻す。
【0023】
今回のS32においてN=2となるので、S33において、第2カテゴリーとして何らかのカテゴリーが対応付けられているエフェクトタイプがあると判定する。しかし、S34においては、「wah」のカテゴリーを第2カテゴリーとするエフェクトタイプがないと判定するので、直ちにS32に戻る。
今回のS32においてN=3となるので、S33において、第3カテゴリーとして何らかのカテゴリーが対応付けられているエフェクトタイプがあると判定する。しかし、S34においては、「wah」のカテゴリーを第3カテゴリーとするエフェクトタイプがないと判定するので、直ちにS32に戻る。
【0024】
今回のS32においてN=4となる。図2(a)に示された対応関係を有する複数のエフェクトタイプのデータには、第4カテゴリー以下がないと仮定すると、S33からS35に処理を進めて、エフェクトタイプのリストを表示させる。表示器8には、図2(b)に示した優先順序でエフェクトタイプ名が表示される。
次に、図3(a)のS23に戻り、ユーザが、エフェクトタイプ「Touch Wah」を選択したとすると、S24において、このエフェクトタイプのデータ中に含まれたエフェクトプログラム番号によって指定されるエフェクトプログラムと、このエフェクトタイプのデータ中に含まれた複数のエフェクトパラメータの値を、効果回路10へ設定する。
【0025】
次に、上述した処理動作を、図2(c)に示した具体例で説明する。
この場合は、図3(a)のS21において、「dst」のカテゴリーが選択されている。
S32においてN=1となったとき、S33→S34→S36と進み、「dst」のカテゴリーを第1カテゴリーとするエフェクトタイプ「Distortion」、「Cmp+Dst」、「Cmp+Dst+Dly」がエフェクトタイプのリストに追加される。
次のS32においてN=2になったとき、S33→S34→S36に進み、「dst」のカテゴリーを第2カテゴリーとするエフェクトタイプ「Auto Wah+Dst」、「Wah+Dst+Dly」が、既にリストにある上述した2つのエフェクトタイプの下に追加される。
次のS32においてN=3となったとき、S33→S34→S32に進む。
次のS32においてN=4となったとき、S33→S35に処理を進めて、エフェクトタイプ名リストを表示させる。表示器8には、図2(c)に示した優先順序でエフェクトタイプ名が表示される。
【0026】
次に、上述した処理動作を、図2(d)に示した具体例で説明する。
この場合、図3(a)のS21において、「dly」のカテゴリーが選択されている。
S32においてN=1となったとき、S33→S34→S36と進み、「dly」のカテゴリーを第1カテゴリーとするエフェクトタイプ「Delay」、「Tempo Delay」がエフェクトタイプのリストに追加される。
次のS32においてN=2となったとき、S33→S34→S36と進み、「dly」のカテゴリーを第2カテゴリーとするエフェクトタイプ「Cmp+Dst+Dly」が、既にリストにある上述した2つのエフェクトタイプの下に追加される。
次のS32においてN=3となったとき、S33→S34→S36と進み、「dly」のカテゴリーを第3カテゴリーとするエフェクトタイプ「Wah+Dst+Dly」が、既にリストにある上述した3つのエフェクトタイプの下に追加される。
次のS32においてN=4となったとき、S33→S35に処理を進めて、エフェクトタイプのリストを表示させる。表示器8には、図2(d)に示した優先順序でエフェクトタイプ名リストが表示される。
【0027】
上述した具体例から明らかなように、ユーザーが、例えば、「wah」と「dst」に対応付けられた所望のエフェクトタイプ「Auto Wah+Dst」を設定したいときに、この複合エフェクトタイプに含まれている「wah」または「dst」の、いずれのカテゴリーを選択した場合でも、所望のエフェクトタイプ「Auto Wah+Dst」を表示リスト中に見い出すことができる。
ここで、所望のエフェクトタイプ「Auto Wah+Dst」に対し、優先順位の低いカテゴリー「dst」を選択した場合に、「Auto Wah+Dst」は、優先順位の高いエフェクトタイプより後の優先順序で、リストの下の方に表示されることになる。
これに対し、所望のエフェクトタイプ「Auto Wah+Dst」に対し、優先順位の高いカテゴリー「wah」を選択した場合、「Auto Wah+Dst」は、優先順序の高い、リストの上の方に表示される。
その結果、音楽のことに詳しいユーザーは、優先順位の高いカテゴリー「wah」の方を選択するから、迅速に所望のエフェクトタイプ(Auto Wah+Dst)を見つけ出して選択することができる。
なお、表示器8において、一度に表示できるエフェクトタイプの個数が限定される場合には、順次、優先順序の後ろのものが見えるようにスクロール表示させるようにする。
【0028】
上述した説明では、CPU2が、ROM3あるいはRAM4等の記憶装置に記憶された各エフェクトタイプのデータを参照することにより、図2(a)に示された対応付けに従って、エフェクトタイプの表示制御を行っていた。
これに代えて、図2(a)に示された対応付けの関係そのものを、テーブル形式のデータとしてROM3あるいはRAM4に記憶しておき、これを参照することにより、エフェクトタイプの表示制御を行ってもよい。
あるいは、カテゴリー毎に、各エフェクトタイプにおける当該カテゴリーの優先順位に応じた優先順序で配列されたエフェクトタイプのリストデータを予め作成してROM3あるいはRAM4に記憶しておくことにより、図2(a)に示された対応付けを規定してもよい。あるカテゴリーが選択されたときに、CPU2は、選択されたカテゴリーに対応するエフェクトタイプのリストを読み出して表示させるという表示制御を行う。
この場合、必要とする記憶容量が大きくなるが、カテゴリーが選択されると、直ちに、優先順位に応じた順序でリスト表示させることができる。
また、エフェクトタイプとカテゴリーとの対応付けをデータとして記憶しておく方法に代えて、プログラム自体によって可能としてもよい。例えば、プロフラム中の判定ステップが、選択されたカテゴリーを入力したとき、上述した対応付けに応じた結果のリストを出力するように、プログラムステップが記述されていてもよい。
【0029】
上述した説明では、エフェクトタイプとカテゴリーとの対応付けを固定していた。
これに対し、エフェクトタイプに対応付けるカテゴリー、およびまたは、そのカテゴリーの優先順位を、ユーザーにより編集する機能を、プログラムに持たせてもよい。ユーザーは自由に好みの対応付けを行うことができる。編集された対応付けのデータは、外部記憶装置に保存しておけばよい。
また、ユーザーにより頻繁に選択されるカテゴリーの優先順位を、その頻度に応じて高い優先順位に上げるように自動的に編集する機能を、プログラムに持たせてもよい。
【0030】
各エフェクトタイプを、この各エフェクトタイプにおける選択させたカテゴリーの優先順位に応じた優先順序で表示器に表示させる際に、カテゴリーの優先順位が同じとなる複数のカテゴリータイプの間、例えば、図2(c)における「Distortion」,「Cmp+Dst」,「Cmp+Dst+Dly」においては、代表的なエフェクトあるいは重要度の高いエフェクトから順に配列されるようにするとよい。
例えば、図3(b)のS33において、複数ある各エフェクトタイプのデータを参照して、選択されたカテゴリを検索する際に、代表的なエフェクトあるいは重要度の高いエフェクトから順に記憶させておくなどして、代表的なエフェクトあるいは重要度の高いエフェクトから順に検索してエフェクトタイプのリストに追加することにより、上述した配列を実現できる。
【0031】
本発明は、パーソナルコンピュータに電子音楽用プログラムがインストールされて電子音楽装置となるものに適用することもできる。
上述した説明では、音源で生成された楽音信号に対してエフェクトを加えていた。しかし、電子音楽装置では、ユーザーの歌声をマイクロフォンで収音した音声信号(ボーカル音)にエフェクトを加えて出力する機能を備えたものがある。
本発明は、このような楽音信号あるいは音声信号のような音信号に加えるエフェクトについても適用できる。
従って、本発明は、電子楽器やパーソナルコンピュータに限らず、オーディオミキサー、カラオケ装置、ゲーム装置、携帯電話等の携帯型通信端末などにおいて、楽音信号あるいは音声信号のような音信号にエフェクトを加える場合にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、上述した説明から明らかなように、複数のカテゴリーに対応付けられた所望のエフェクトタイプを、この複数のカテゴリーのいずれを選択しても表示させることができ、このエフェクトタイプを確実に選択できるという効果がある。
表示される複数のエフェクトタイプの中で、選択されたカテゴリーの優先順位が高くされているものを迅速に選択できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図2】 エフェクトタイプおよびカテゴリーの一具体例を示す説明図である。図2(a)は、エフェクトタイプと、各エフェクトタイプの内容に応じて優先順位とともに対応付けられるカテゴリーとの対応付けを示す説明図である。図2(b)〜(d)は、「wah」,「dst」,「dly」のカテゴリーが選択された場合の、表示器に表示される順序を示す説明図である。
【図3】 エフェクトタイプを設定する処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…バス、2…CPU、3…ROM、4…RAM、5…操作子、8…表示器、9…音源回路、10…効果回路、11…サウンドシステム

Claims (3)

  1. 音声信号または楽音信号に加えるエフェクトをエフェクトタイプにより選択するエフェクトタイプ選択装置であって、
    複数の前記エフェクトタイプのそれぞれに、1または複数のカテゴリーが該カテゴリーの優先順位とともに対応付けられており、前記エフェクトタイプに対応付ける前記カテゴリー、およびまたは、対応付けた前記カテゴリーの優先順位を、編集するユーザ編集手段と、
    前記カテゴリーを選択させるカテゴリー選択制御手段と
    記カテゴリー選択制御手段に選択させたカテゴリーが対応付けられている各エフェクトタイプを、該各エフェクトタイプにおける前記選択させたカテゴリーの優先順位に応じた優先順序で表示器に表示させる表示制御手段と、
    該表示制御手段により前記表示器に表示させるエフェクトタイプの中から、1つのエフェクトタイプを選択させるエフェクトタイプ選択制御手段、
    を有することを特徴とするエフェクトタイプ選択装置。
  2. 前記カテゴリーの優先順位を、当該カテゴリーが前記カテゴリー選択制御手段により選択された頻度に応じて、頻繁に選択されるカテゴリーほど当該カテゴリーの優先順位を高い優先順位に上げる自動編集手段、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のエフェクトタイプ選択装置。
  3. 音声信号または楽音信号に加えるエフェクトをエフェクトタイプにより選択するエフェクトタイプ選択用プログラムであって、
    複数の前記エフェクトタイプのそれぞれに、1または複数のカテゴリーが該カテゴリーの優先順位とともに対応付けられており、前記エフェクトタイプに対応付ける前記カテゴリー、およびまたは、対応付けた前記カテゴリーの優先順位を、編集する編集ステップと、
    前記カテゴリーを選択させるカテゴリー選択制御ステップと
    記カテゴリー選択制御ステップに選択させたカテゴリーが対応付けられている各エフェクトタイプを、該各エフェクトタイプにおける前記選択させたカテゴリーの優先順位に応じた優先順序で表示器に表示させる表示制御ステップと、
    該表示制御ステップにより前記表示器に表示させるエフェクトタイプの中から、1つのエフェクトタイプを選択させるエフェクトタイプ選択制御ステップ、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするエフェクトタイプ選択用プログラム。
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