JP3861872B2 - 演奏制御データ変換装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、あるファイル形式の演奏制御データを、別のファイル形式の演奏制御データに変換する演奏制御データ変換装置に関する。
携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯情報端末においては、呼出音やアラーム音として楽曲(いわゆる着信メロディ)を再生できるものが多い。この機能を生かしたサービスとして、携帯電話機のユーザが着信メロディの配信サーバへとアクセスし、所望の着信メロディを選択し、その着信メロディの演奏制御データを自身の携帯電話機にダウンロードする、着信メロディの配信サービスが提供されている。ここで、着信メロディはパーソナルコンピュータ上のシーケンサソフトウエアで作成される場合が多く、そのフォーマット(ファイル形式)としては一般的にSMF(Standard MIDI File)が用いられている。しかし、演奏制御データの配信に際しては、ネットワーク的なコストおよび携帯電話機等に搭載されている音源LSIの性能との兼ね合いから、SMF形式の演奏制御データを、その携帯電話機等に対応したSMAF(Synthetic music Mobile Application Format)等の別のフォーマットに変換してから携帯電話機等に送信することが行われている。
ここで、オリジナルのSMF形式の演奏制御データを作成した環境と携帯電話機等の環境(音源LSIやスピーカの性能等)は一般に大きく異なる。このように両環境が相異していると、例えばパーソナルコンピュータ上で最適化して作成されたSMF形式の演奏制御データであっても、これをSMAF等の別の形式の演奏制御データに変換して携帯電話機等で再生すると、例えば低音が弱いためベースの音が聞こえづらい等、作成者の意図したものとは異なった音量バランスで楽曲が再生されることとなる。このため、着信メロディの配信サービスを行っている事業者が、携帯電話機のユーザからの着信メロディの高音質化の要望に応えられないという問題があった。
この問題に対処するためには、従来、演奏制御データの作成者は、パーソナルコンピュータ上のシーケンサソフトウエア(MIDIシーケンサ)を用いてオリジナルのデータを編集し直すという作業が必要であった。すなわち、(1)MIDIシーケンサを用いてオリジナルのSMF形式の演奏制御データを開く、(2)音量を変更したいチャンネル内にあるすべてのチャンネルボリューム値を計算してチャンネルの音量を変更する、(3)SMF形式の演奏制御データを保存する、(4)SMF形式の演奏制御データをフォーマットコンバータに入力してフォーマットを変換する、(5)変換した演奏制御データを試聴して音量バランスを確認する、(6)納得のいく音量バランスになるまで(1)〜(5)を繰り返す、という作業が必要であった。しかも、チャンネルボリュームを少しだけ調整する場合でも、上記の(1)〜(6)の作業を行う必要があり、非常に煩雑であった。また、MIDIシーケンサでチャンネルボリューム値を求める際に、計算ミスにより意図しない値を入力してしまうおそれもあった。
以上のような問題を解決するため、演奏制御データの音量データを変更するための装置として、特許文献1に記載のような演奏制御データ編集装置が提案されている。
特開平9−258734号公報
しかし、特許文献1に記載の演奏制御データ編集装置は、複数チャンネルからなるMIDI形式の演奏制御データの所望のチャンネルに対してベロシティの最大値および最小値を設定して、その範囲内に収まるように当該チャンネルに対応した演奏制御データ中のベロシティ値を変更するものである。したがって、変更するデータの量が多く、計算の負荷が大きいという問題があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、チャンネル内の音量バランスを崩すことなく、かつ簡便に、演奏制御データの音量バランスを調整することができる演奏制御データ変換装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、複数チャンネルからなり、属性データを含む第1のファイル形式の演奏制御データを入力する入力手段と、前記第1のファイル形式の演奏制御データにおける少なくとも1のチャンネルの属性データの変更量の値を含む変更指示を入力する指示入力手段であって、前記変更量がその初期値との差として入力される指示入力手段と、前記指示入力手段により入力された変更指示に基づいて、元の値から変更された少なくとも1のチャンネルの属性データを計算する属性値計算手段と、前記入力手段により入力された第1のファイル形式の演奏制御データを、前記属性計算手段により計算された少なくとも1のチャンネルの属性データによって、該当する属性データが置き換えられ、かつ、第1のファイル形式と異なった第2のファイル形式を有する演奏制御データに変換する変換手段と前記指示入力手段により入力された属性データの変更量の値の平均値を、前記複数のチャンネルの各々について記憶する変更量平均値記憶手段と、前記入力手段により前記第1のファイル形式の演奏制御データが入力されると、前記変更量平均値記憶手段に記憶された平均値を、前記複数のチャンネルの各々の属性データの変更量の初期値とする初期値変更手段とを有する演奏制御データ変換装置を提供する。
この演奏制御データ変換装置によれば、あるフォーマットの演奏制御データを、チャン
ネル内の属性データのバランスを崩すことなく、かつ簡便に、別のフォーマットの演奏制
御データに変換することができる。
好ましい態様において、指示入力手段は、2以上のチャンネルの属性データの変更指示を同時に入力する手段を有する。
別の好ましい態様において、演奏制御データ変換装置は、属性データの値の許容最大値および許容最小値を記憶する許容値記憶手段をさらに有し、前記属性値計算手段は、前記許容最大値および前記許容最小値を越えない範囲で属性データの値を計算する。
別の好ましい態様において、演奏制御データ変換装置は、複数チャンネルの各々に対する属性データの変更量を記録した、少なくとも1のテンプレートを記憶する記憶手段をさらに有し、指示入力手段は、少なくとも1のテンプレートのうち1つを指定するものである。
また、本発明は、記憶手段を有するコンピュータに、複数チャンネルからなり、属性データを含む第1のファイル形式の演奏制御データを入力する入力ステップと、前記第1のファイル形式の演奏制御データにおける少なくとも1のチャンネルの属性データの変更量の値を含む変更指示を入力する指示入力ステップであって、前記変更量がその初期値との差として入力される指示入力ステップと、前記指示入力ステップにおいて入力された変更指示に基づいて、元の値から変更された少なくとも1のチャンネルの属性データを計算する属性値計算ステップと、前記入力ステップにより入力された第1のファイル形式の演奏制御データを、前記属性計算ステップにおいて計算された少なくとも1のチャンネルの属性データによって、該当する属性データが置き換えられ、かつ、第1のファイル形式と異なった第2のファイル形式を有する演奏制御データに変換する変換ステップと前記指示入力ステップにおいて入力された属性データの変更量の値の平均値を、前記複数のチャンネルの各々について前記記憶手段に記憶する変更量平均値記憶ステップと、前記第1のファイル形式の演奏制御データが入力されると、前記記憶手段に記憶された平均値を、前記複数のチャンネルの各々の属性データの変更量の初期値とする初期値変更ステップとを実行させるプログラムを提供する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態である演奏制御データ変換装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る演奏制御データ変換装置10は、MIDI形式(第1のファイル形式)の演奏制御データを、SMAF形式(第2のファイル形式)の演奏制御データに変換する装置である。この変換の際、演奏制御データ変換装置10は、一部または全部のチャンネルの演奏制御データにおける属性データを変更することが可能である。以下説明する実施形態において、変更可能な属性データは、各チャンネルのチャンネルボリューム値である。ここで、チャンネルボリューム値とは、MIDI規格1.0のコントロールチェンジ7番の値を指す(メインボリュームあるいは単にボリュームという場合もある)。なお、変更可能な属性データはチャンネルボリューム値に限られるものではなく、モジュレーション等他の属性データであってもよい。また、変換前後の演奏制御データのフォーマットはいずれもこれらに限られるものではなく、他の形式の演奏制御データにも適用可能である。
以下、演奏制御データ変換装置10の各部について説明する。CPU11は、RAM13をワークエリアとして利用し、ROM12あるいはRAM13に格納されている各種プログラムを実行することで装置各部を制御する。
HDD14は、MIDI形式の演奏制御データ(以下、MIDIデータという)を記憶している。使用者が操作部16を用いて楽曲の再生を指示する操作を行うと、CPU11は、指定された楽曲を再生するためのMIDIデータをHDD14から読み出し、読み出したMIDIデータをSMAF形式の演奏制御データ(以下、SMAFデータという)に変換する。CPU11は、生成されたSMAFデータをRAM13にロードし、このSMAFデータをRAM13から順次読み出して音源装置18に出力する。音源装置18は、CPU11から出力されてくるSMAFデータに基づいて楽音信号を生成し、D/A変換器およびアンプ(共に図示略)を介してスピーカ19に出力する。スピーカ19からは生成された楽音信号に基づいた音(楽曲)が放音される。これにより、使用者は、このSMAFデータに基づいて再生される楽曲を試聴することができる。本実施形態において音源装置18は、携帯電話機に搭載される音源LSIをエミュレートする機能を有しており、このSMAFデータを携帯電話機で再生した場合とほぼ同一の音がスピーカ19から放音されるようになっている。エミュレータとしては、例えば特開2002−91440号公報に記載された技術を用いることができる。なお、本実施形態において、エミュレータは、複数の音源LSIに対応しており、使用者が任意の音源LSIを選択することが可能である。
楽曲を試聴した結果、音色を変更したい場合、あるいは、各チャンネルの音量バランスを変更したい場合、使用者は操作部16を用いて音色あるいは各チャンネルの音量バランスの変更を指示する操作を行う。CPU11は、この操作に対応した変更を加えたSMAFデータを生成する(詳細は後述する)。SMAFデータが生成されると、前述と同様にスピーカ19からこのSMAFデータに対応する音(楽曲)が放音される。
表示部17は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置であり、選択されたMIDIデータの各チャンネルの音量バランス等を含む操作画面を表示する。操作部16は、キーボードおよびマウスで構成され、使用者は操作部16を用いて種々の操作入力を行う。また、I/F(インターフェース)15は、ネットワークを介して、あるいは直接他の装置と接続し、他の装置との間で演奏制御データの送受信を行うためのものである。
続いて、図1および図2を参照して演奏制御データ変換装置10の動作を説明する。
使用者が、操作部16を操作し、表示部17に表示されているアイコンをクリックする等の方法により演奏制御データ変換処理の開始を指示する操作を行うと、CPU11は、HDD14から演奏制御データ変換プログラムを読み出し、これを実行する。これにより、表示部17には図2に示すアプリケーションウインドウ20およびメニューバー30が表示される。ここで、使用者は、操作部16を用いてアプリケーションウインドウ20およびメニューバー30上の各部をクリックする等の方法により、種々の操作入力を行うことができる。なお、本実施形態において、演奏制御データ変換装置10は、ソフトウェアに従って動作する。そして、以下の説明において、「メニューバー30を操作する」とは、操作部16のマウスを用いて表示部17に表示された画面のメニューバー30の特定の部分をクリックする、あるいは操作部16のキーボードを用いてコマンドを入力する等の方法により、ソフトウェアに何らかの指示を入力することを意味する。メニューバー30以外の他の要素についても同様である。
また、使用者は、メニューバー30を操作することにより、ファイルを開く、閉じる、保存する等の指示を入力することができる。図3は、ミキサ21の拡大図である。ミキサ21には、開かれているMIDIファイル(MIDIデータ)における16個のチャンネルの各々の音量バランスを表すフェーダー25a〜25pと、マスターボリュームを表すフェーダー26が表示される。使用者は、これらのフェーダーを操作することにより、各チャンネルの音量バランスおよびマスターボリュームを変更することができる。本実施形態においては、ミキサ21では音量の変更量はdB単位で表示されている。また、使用者は、プレーヤ22を操作することにより、MIDIファイルから変換されたSMAFファイル(SMAFデータ)の再生等を行うことができる。メッセージボックス23には、操作状況等が表示される。VAM(Voice Assign Map)24には、使用音色のマップが表示される。
再び図1および図2を参照して説明する。まず、使用者は、メニューバー30を操作してMIDIファイルを選択する指示を入力する。CPU11は、選択されたMIDIファイルをHDD14から読み出し、RAM13に格納する。最初にMIDIファイルをHDD14から読み出したときは、16個のチャンネルの各々に対応するフェーダー25a〜25pおよびマスターボリュームに対するフェーダー26は、±0の位置に設定されている。ここで、あるチャンネルkのフェーダーの位置は、オリジナルのチャンネルボリューム値からの変更量を表す変数ΔCVkに対応している。CPU11は、MIDIファイルを読み出すと、各チャンネルk(k=1〜16)に対応する変数ΔCVkおよびマスターボリュームに対応する変数ΔCVMを初期値0とし、RAM13に格納する。
次に、使用者がプレーヤ22を操作してSMAFファイルを再生する指示を入力すると、CPU11は、現在開かれているMIDIファイルをRAM13から読み出し、SMAF形式に変換する。変換されたSMAFファイルは、RAM13に記憶される。続いて、CPU11は、変換したSMAFファイルに含まれるSMAFデータを楽曲の進行に従って音源装置18に出力する。音源装置18は、入力されたSMAFデータに基づいて生成された音声信号をスピーカ19に出力する。本実施形態において、音源装置18は携帯電話機の音源をエミュレートするので、スピーカ19から出力される音は携帯電話機において当該SMAFデータを再生した場合に携帯電話機のスピーカから出力される音とほぼ同一である。したがって、使用者は、演奏制御データ変換装置10のスピーカ19から出力される音(楽曲)を試聴することにより、そのSMAFデータを携帯電話機で再生した場合の音を確認することができる。
このSMAFデータを試聴した結果、使用者が、例えばベースの音量をもっと上げたいと感じた場合、使用者は、ミキサ21におけるベースに対応するチャンネルのフェーダーを操作し、このチャンネルの音量を上げる指示を入力する。例えば、ベースがチャンネル2に記録されている場合、使用者はチャンネル2のフェーダー25bを+(プラス)の方(図3においては上向き)に移動させる。同様にして、使用者は、例えば、ギターの音量を少し上げてピアノの音を下げるといったように、複数のチャンネルに対してそれぞれ音量を変更する操作を行うことができる。この操作の結果、操作されたフェーダーの位置に応じて、このフェーダーに対応したチャンネルkのチャンネルボリューム値の変更量を指定する変数(ΔCVk)の値が変更される。例えば、チャンネル1のフェーダー25aを操作して+5dBの位置に設定した場合、ΔCV1の値は、+5(dB)に変更される。マスターボリュームのフェーダー26を操作した場合は、ΔCVMの値が変更される。
以上のように音量バランスの調整を行った後、使用者は、変更後のSMAFデータがどのように再生されるか再び試聴する。すなわち、プレーヤ22を操作し、SMAFデータの再生を指示する。SMAFデータの再生が指示されると、CPU11は、図4にフローを示すソフトウェアにしたがってチャンネルボリューム値の変更処理を行う。まず、CPU11は、ΔCVk(k=1〜16)およびΔCVMの値に基づいて、音量変更操作がされたかを判断する(ステップS100)。音量変更操作がされたチャンネルがない場合は、SMFファイルをSMAF形式に変換する(ステップS109)。少なくとも1つのチャンネルについて音量変更操作がされている場合は、それらの中から1つのチャンネルを特定する(ステップS101)。そして、特定したチャンネルのSMFデータをRAM13から順次読み出し、チャンネルボリュームイベントを検知する(ステップS102)。そして、チャンネルボリュームイベントを検知すると、そのチャンネルに対応するチャンネルボリューム値の変更量(ΔCVk)の値に応じて、そのチャンネルのチャンネルボリューム値を式(1)に従って計算する(ステップS103)。また、マスターボリュームが変更された場合は、ΔCVMの値に応じて、すべてのチャンネルのチャンネルボリューム値が式(1)に従って一様に変更される。すなわち、CPU11は、すべてのチャンネルkについてΔCVk=ΔCVMとして式(1)からチャンネルボリューム値を算出する。
Figure 0003861872
ここで、CVak、CVbkはそれぞれチャンネルkの変更後、変更前のチャンネルボリューム値を、ΔCVkは、dB単位でのチャンネルボリュームの変更量を表す。なお、変更操作の値からチャンネルボリュームを計算する方法は上記の方法に限られず、例えば、変更前後のチャンネルボリューム値とチャンネルボリュームの変更量とを対応付けたテーブルをROM12あるいはHDD14に記憶しておき、そのテーブルを参照することにより変更後のチャンネルボリュームを決定してもよい。また、本実施形態では、人間の聴覚との整合性を確保するため、ミキサ21においてチャンネルボリュームの変更量をdB単位で表示し、式(1)にしたがって変更後のチャンネルボリュームを算出したが、ミキサ21においてチャンネルボリュームの変更量を百分率で表示し、チャンネルボリューム値を相似的に変化させる等他の方法によってもよい。
本実施形態では、同一チャンネル内に複数のチャンネルボリューム値が設定されている場合でも、使用者はミキサ21上のフェーダー25a〜25p、26を操作するだけで、同一チャンネル内の複数のチャンネルボリューム値を一度に変更することができる。さらに、同一チャンネル内のすべてのチャンネルボリューム値に対して式(1)の計算が適用されるので、図5に示されるように、チャンネル内の音量バランスを崩すことなく音量調整を行うことができる。
ステップS103で変更後のチャンネルボリューム値の計算が行われると、CPU11は、変更後のチャンネルボリューム値が所定の範囲内に収まっているかを判断する(ステップS104)。すなわち、演奏制御データ変換装置10は、あらかじめROM12あるいはHDD14にチャンネルボリューム値の許容最大値および許容最小値を記憶しており、CPU11は、変更後のチャンネルボリューム値とこの許容最大値および許容最小値とを比較することにより、変更後のチャンネルボリューム値が所定の範囲内に収まっているかを判断する。詳細には、変更後のチャンネルボリューム値が許容最大値より大きい場合、あるいは、変更後のチャンネルボリューム値が許容最小値より小さい場合は、処理はステップS105へ進む。一方、変更後のチャンネルボリューム値が、許容最小値以上かつ許容最大値以下の範囲にある場合は、処理はステップS106へ進む。
ステップS105において、変更後のチャンネルボリューム値が許容最大値より大きい場合は、CPU11は、許容最大値をチャンネルボリューム値として確定する。また、変更後のチャンネルボリューム値が許容最小値より小さい場合は、CPU11は、許容最小値をチャンネルボリューム値として確定する。一方、ステップS106において、CPU11は、ステップS103において式(1)により算出したチャンネルボリューム値を、変更後のチャンネルボリューム値として確定する。CPU11は、確定したチャンネルボリューム値をRAM13に格納する。
続いて、CPU11は、同一チャンネル内のすべてのチャンネルボリューム値について、変更処理が行われたか判断する(ステップS107)。すべてのチャンネルボリューム値について変更処理が完了していない場合は、ステップS102に戻り、上述の処理を繰り返し実行することにより変更処理が完了していないチャンネルボリューム値について変更処理を行う。すべてのチャンネルボリューム値について変更処理が完了した場合は、CPU11は続いて、すべてのチャンネルについてチャンネルボリューム値の変更処理が行われたか判断する(ステップS108)。すべてのチャンネルについてチャンネルボリューム値の変更処理が完了していない場合は、ステップS101に戻り、チャンネルボリューム値の変更処理が完了していないチャンネルを特定し、上述の処理を繰り返し実行することによりすべてのチャンネルについてチャンネルボリューム値の変更処理を行う。すべてのチャンネルについてチャンネルボリューム値の変更処理が完了した場合は、CPU11は、SMFデータのうち、チャンネルボリューム値をRAM13に格納されている確定したチャンネルボリューム値に置き換え、SMFデータをSMAF形式に変換する(ステップS109)。
また、使用者は、VAM24を操作して各チャンネルの音色を変更することもできる。一般に音色を変更すると音量バランスが変わるが、本実施形態の演奏制御データ変換装置10によれば、音量バランスを調整し、試聴しながら音色を変更することができる。
以上のようにしてSMF形式からSMAF形式へフォーマットの変換が完了すると、CPU11は、生成されたSMAFファイルに含まれるSMAFデータを音源装置18に出力する。前述と同様に、スピーカ19からは、そのSMAFデータを携帯電話機で再生した場合の音(楽曲)が放音される。使用者は、各チャンネルの音量バランス変更後の楽曲を試聴することにより、変更後の音量バランスが意図したとおりになっているか確認することができる。試聴の結果、音量バランスが意図したとおりになっていない場合は、使用者は、ミキサ21を操作し、音量バランスを調整し、再び試聴するということを繰り返す。試聴の結果、音量バランスが意図したとおりになっていると使用者が判断した場合は、使用者は、メニューバー30を操作し、生成されたSMAFデータを含むファイル(SMAFファイル)にファイル名を付けて保存する等の指示を入力する。CPU11は、入力された指示に従い、生成されたSMAFファイルをHDD14に記憶する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、種々の変形実施が可能である。
上述の実施形態においては、ミキサ21がソフトウェアの表示画面であったが、ハードウェアとして操作盤およびミキサ回路を有する構成としてもよい。
また、上述の実施形態においては、使用者がミキサ21のフェーダー25a〜25p、26を操作して音量の変更を指示する態様について説明したが、あらかじめΔCVkおよびΔCVMの値の集合を記録したテンプレートを複数、HDD14に記憶しておき、使用者がこれらのテンプレートのうち1つを選択する指示を入力することにより音量の変更を指示することとしてもよい。この場合、複数のテンプレートの各々を、複数の音源LSIの各々に、あるいは複数の携帯電話機の各々に対応したものとしてもよい。これにより、使用者は、音源LSIの種類、あるいは携帯電話機の機種を選択するだけで、その音源LSIあるいは携帯電話機に最適化されたSMAF形式の演奏制御データを簡単に作成することができる。
また、演奏制御データ変換装置10に学習機能を設けてもよい。すなわち、CPU11は、ミキサ21を介して入力された各チャンネルごとの音量の変更量の平均値あるいは移動平均値をHDD14に記憶し、その平均値あるいは移動平均値をΔCVkまたはΔCVMの初期値としてもよい。あるいは、各チャンネルごとの音量の変更量の平均値あるいは移動平均値をすべてのチャンネル分まとめて記録したテンプレートをHDD14に記憶し、使用者がこのテンプレートを選択することによりフォーマット変換を行うようにしてもよい。
また、各音色に対するΔCVkおよびΔCVMの値を記憶したテーブルをあらかじめHDD14に記憶しておき、CPU11が、入力されたMIDIデータにおける各チャンネルの音色を判断し、その音色に対してそのテーブルを参照してΔCVkおよびΔCVMの値を自動的に選択するようにしてもよい。これにより、例えばベースのチャンネルを+5dBするという情報をあらかじめテーブルに記憶しておけば、ベースの音が1チャンネルに記録されている演奏制御データに対しても、3チャンネルに記録されている演奏制御データに対しても、自動的にベースの音量を上げることができる。
また、上述の実施形態においては、使用者がミキサ21のフェーダー25a〜25p、26を操作して音量の変更を指示する態様について説明したが、図3に示されるように、テキストボックス41を設け、テキストボックス41への数値入力により音量を調節するようにしてもよい。これにより、過去に行われた変換の傾向から微調整するだけで所望の音量バランスを得ることができる。
また、上述の実施形態においては、使用者がプレーヤ22を操作し、SMAFデータの再生を指示した時に図4に示される変換処理が行われたが、変換処理を実行するタイミングはこれに限られない。すなわち、ファイルを開く、閉じるといったファイル操作の指示があったときに変換処理を行ってもよい。あるいは、CPU11が、ミキサ21のフェーダー25a〜25p、26が操作されたか(すなわち、ΔCVkおよびΔCVMの値が変更されたか)を監視し、ΔCVkまたはΔCVMの値が変更されたときにそのチャンネルのチャンネルボリューム値を計算するようにしてもよい。さらにこの場合、図3に示されるように、ミキサ21にボリューム値表示部42を設け、変換後のチャンネルボリューム値を数値で表示するようにしてもよい。これにより、使用者は、オリジナルのSMFをMIDIシーケンサで操作して変更することもできる。
また、上述の実施形態においては、音源装置18が携帯電話機に搭載される音源をエミュレートする機能を有する態様について説明したが、このようなエミュレート機能を有しない態様も可能である。この場合、使用者は、I/F15を介して演奏制御データ変換装置10に携帯電話機等を接続する。そして、CPU11は、生成されたSMAFファイルをデータとして、音源装置18ではなく、演奏制御データ変換装置10に接続された携帯電話機に出力する。使用者は、その携帯電話機から再生される音を試聴して音量バランスの可否を判断する。
本発明の一実施形態に係る演奏制御データ変換装置の構成を示すブロック図である。 同演奏制御データ変換装置の表示部に表示されるアプリケーションウインドウの構成を示す図である。 同アプリケーションウインドウのミキサを拡大した図である。 同実施形態に係るデータ変換処理を示すフローチャートである。 変換前後のチャンネルボリューム値の変化の様子を例示する図である。
符号の説明
10…演奏制御データ変換装置、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…HDD、15…I/F、16…操作部、17…表示部、18…音源装置、19…スピーカ、20…アプリケーションウインドウ、21…ミキサ、22…プレーヤ、23…メッセージボックス、24…VAM、30…メニューバー

Claims (5)

  1. 複数チャンネルからなり、属性データを含む第1のファイル形式の演奏制御データを入力する入力手段と、
    前記第1のファイル形式の演奏制御データにおける少なくとも1のチャンネルの属性データの変更量の値を含む変更指示を入力する指示入力手段であって、前記変更量がその初期値との差として入力される指示入力手段と、
    前記指示入力手段により入力された変更指示に基づいて、元の値から変更された少なくとも1のチャンネルの属性データを計算する属性値計算手段と、
    前記入力手段により入力された第1のファイル形式の演奏制御データを、前記属性計算手段により計算された少なくとも1のチャンネルの属性データによって、該当する属性データが置き換えられ、かつ、第1のファイル形式と異なった第2のファイル形式を有する演奏制御データに変換する変換手段と
    前記指示入力手段により入力された属性データの変更量の値の平均値を、前記複数のチャンネルの各々について記憶する変更量平均値記憶手段と、
    前記入力手段により前記第1のファイル形式の演奏制御データが入力されると、前記変更量平均値記憶手段に記憶された平均値を、前記複数のチャンネルの各々の属性データの変更量の初期値とする初期値変更手段と
    を有する演奏制御データ変換装置。
  2. 前記指示入力手段は、2以上のチャンネルの属性データの変更指示を同時に入力する手段を有することを特徴とする請求項1記載の演奏制御データ変換装置。
  3. 前記属性データの許容最大値および許容最小値を記憶する許容値記憶手段をさらに有し、前記属性値計算手段は、前記許容最大値および前記許容最小値を越えない範囲で属性データを計算することを特徴とする請求項1記載の演奏制御データ変換装置。
  4. 前記複数チャンネルの各々に対する属性データの変更量を記録した、少なくとも1のテンプレートを記憶するテンプレート記憶手段をさらに有し、
    前記指示入力手段は、前記少なくとも1のテンプレートのうち1つを指定するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の演奏制御データ変換装置。
  5. 記憶手段を有するコンピュータに、
    複数チャンネルからなり、属性データを含む第1のファイル形式の演奏制御データを入力する入力ステップと、
    前記第1のファイル形式の演奏制御データにおける少なくとも1のチャンネルの属性データの変更量の値を含む変更指示を入力する指示入力ステップであって、前記変更量がその初期値との差として入力される指示入力ステップと、
    前記指示入力ステップにおいて入力された変更指示に基づいて、元の値から変更された少なくとも1のチャンネルの属性データを計算する属性値計算ステップと、
    前記入力ステップにより入力された第1のファイル形式の演奏制御データを、前記属性計算ステップにおいて計算された少なくとも1のチャンネルの属性データによって、該当する属性データが置き換えられ、かつ、第1のファイル形式と異なった第2のファイル形式を有する演奏制御データに変換する変換ステップと
    前記指示入力ステップにおいて入力された属性データの変更量の値の平均値を、前記複数のチャンネルの各々について前記記憶手段に記憶する変更量平均値記憶ステップと、
    前記第1のファイル形式の演奏制御データが入力されると、前記記憶手段に記憶された平均値を、前記複数のチャンネルの各々の属性データの変更量の初期値とする初期値変更ステップと
    を実行させるプログラム。
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