JP4092491B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク装置、特に、ディスク装置内部にロードした媒体ディスクをトレイ上に静止した状態で自動イジェクトするディスク装置のイジェクト制御の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、据え置き型のディスク装置、例えば読み取り専用のCDプレーヤ、DVDプレーヤ、読み書き可能CDプレーヤ、DVDプレーヤ、或いは据え置き型パーソナルコンピュータに搭載されたディスク装置等種々ある。これらのディスク装置では、モータ等を用いた駆動機構によって、媒体ディスクを載置したトレイをロード位置(情報の読み込みまたは書き込み位置)及びイジェクト位置(媒体ディスクの供排位置)との間で移動させているものが多く、操作性の向上と共に、ディスク装置の高級感や高性能感を出している。
【0003】
このようなディスク装置に使用可能な媒体ディスクの普及はめざましく、その種類も多種多様になっている。一般的な媒体ディスクは、直径12cmの円盤形状を呈しているが、必要記憶容量に応じて8cmの円盤タイプのものも多用されている。また、最近では円盤形状のみならず、意匠性を重視して外径形状が矩形のカード形や、ハート形、星形、キャラクター形等も存在している。
【0004】
通常、ディスク装置に用いられるトレイには、媒体ディスクを確実に保持しロード位置に正確に送り込むために、凹状の溝が形成され、媒体ディスクは、その溝内部に載置される。一般的には、12cmの円形凹部とその内周側に同心の8cmの円形凹部が形成されている。各種形状の媒体ディスクは12cmまたは8cmの凹部のいずれかに遊嵌状態で載置され、イジェクト位置とロード位置との間を移動することになる。
【0005】
ディスク装置は、トレイを含めて軽量化や薄型化が求められ、12cm用の凹部の深さは媒体ディスクの厚みと略同じであり、その内周側に形成される8cm用の凹部の深さは、媒体ディスクの厚みの半分程度となっている。そのため、トレイの移動速度によっては、載置した媒体ディスクが凹部から外れてしまう危険がある。深さの浅い8cm用の凹部に載置された媒体ディスクや凹部全周で完全なホールドを行うことのできない円盤形状以外の媒体ディスクは外れる確率が高くなる。特に、イジェクト時に、媒体ディスクがトレイから外れるということは、見た目上好ましくないばかりか、トレイ上で媒体ディスクがずれ動いたり、トレイから落下したりした場合には、媒体ディスクの記録面の破損原因にもなる。
【0006】
そのため、従来のディスク装置のトレイの移動速度は、いかなる形状の媒体ディスクでもトレイ上でずれることなく、また凹部から外れることなく搬送できることが保証できる最も遅い速度に設定されている。
【0007】
しかし、そのような遅い速度で動作するトレイがユーザに違和感を感じさせてしまう場合がある。例えば、媒体ディスクとほぼ同じ深さの12cm用凹部で完全に全周をホールドされた円形の12cm媒体ディスクがイジェクトされる場合でも、8cm用の凹部に載置される任意の形状の媒体ディスクが外れることなくイジェクトされる最も遅い速度でイジェクトされる。この場合、ユーザには、本来もっと高速でスムーズにイジェクトできるはずだという意識が働くため必要以上の低速感を感じてしまう。
【0008】
このような媒体ディスクのイジェクト時の違和感を解消するために、例えば、ユーザが任意にトレイ速度を設定できる設定スイッチを有する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、トレイの動作スイッチの押圧力や押圧時間に応じてトレイの移動速度を切り換える機能を有する装置も提案されている(例えば、特許文献2)。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−259499号公報
【特許文献2】
特開平9−139002号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ユーザによるトレイの移動速度の設定は、あくまでもユーザの経験に基づく設定であり、媒体ディスクに最適な速度設定を行えるとは限らない。トレイ上で媒体ディスクが動く原因は媒体ディスクに働く慣性力であり、その慣性力の大小は媒体ディスクの質量(重さ)に左右される。例えば、円形の12cmと8cmの区別は容易に行うことができるので、ある程度の重さの判断は可能で、トレイの速度調整を行うことができる。しかし、その調整は経験による域を脱しない。さらにハート形や星形、キャラクター形等の場合、媒体ディスクを見ただけで適切な重さ判断は不可能であり、適切なイジェクト速度を設定することはできないという問題がある。
【0011】
また、トレイの移動速度をスイッチの押圧力や時間に応じて任意に設定できる構成において、媒体ディスクをロードする場合には、媒体ディスクはユーザによってトレイに載置された後、トレイを移動させるので、トレイの移動速度の設定を今扱った媒体ディスクに応じてある程度行うことができる。しかし、媒体ディスクをイジェクトする場合には、ディスク装置内にロードされている媒体ディスクの形状を確認できないうえ、媒体ディスクを扱ってから時間が経過している場合が多いため、適切な速度設定ができないという問題がある。すなわち、イジェクト時に媒体ディスクがトレイから外れてしまうという不都合や、必要以上に低速でイジェクトが行われ、ユーザに違和感を与えてしまうという不都合を完全に解消できないという問題がある。
【0012】
本発明の目的は、上記課題を解消するためになわれたものであり、イジェクトする媒体ディスクに適したイジェクト動作を確実に行い、ユーザの違和感や媒体ディスクへのダメージを防止することのできるディスク装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、媒体ディスクを載置可能で、当該媒体ディスクをロード位置とイジェクト位置との間で搬送するトレイと、当該トレイを少なくとも自動イジェクト動作させるトレイ移動機構と、を含むディスク装置において、前記ロード位置に移動した媒体ディスクの重量またはサイズを物理特性として取得する特性取得部と、取得した物理特性に基づき、前記媒体ディスクをトレイ上で静止させた状態でイジェクト可能であるとともに前記物理特性が大きいほど前記トレイの加速度が大きくなるイジェクト動作プロファイルを取得するプロファイル取得部と、取得したイジェクト動作プロファイルに基づいて前記トレイ移動機構を制御する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0014】
ここで、基準ディスクとは、例えば、円形12cmの媒体ディスクであり、基準ディスクのイジェクト動作プロファイルとは、トレイ上で媒体ディスクを静止した状態で良好にイジェクトすることのできるイジェクト動作プロファイルである。
【0015】
この構成によれば、ロードされている媒体ディスクの物理特性に応じて加減速度が正しく選択されたイジェクト動作プロファイルが自動取得され、トレイ移動機構が制御される。その結果、媒体ディスク毎に最適なイジェクト動作が自動的に実行され、媒体ディスクがトレイから外れるという不都合の回避を行うと共に、イジェクト動作が必要以上に遅い速度になることが避けられ、ユーザに違和感を与えるという不都合も合わせて回避することができる。
【0017】
媒体ディスクの重さを検出することにより媒体ディスクに働く慣性力を直接認識することが可能となり、イジェクト時に媒体ディスクをトレイ上で静止させたまま保つことのできる加減速度を正確に認識することができる。また、媒体ディスクのサイズからも媒体ディスクの重さを判別することが可能となり、同様にイジェクト時に媒体ディスクをトレイ上で静止させたまま保つことのできる加減速度を認識することが可能になり、適切なイジェクト動作プロファイルを得ることができる。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明は、上記構成において、前記プロファイル取得部は、前記媒体ディスクの物理特性に応じて複数準備されたイジェクト動作プロファイルからロード位置に移動している媒体ディスクに応じたものを選択することを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、容易に最適なイジェクト動作プロファイルの選択を行うことができる。
【0020】
上記目的を達成するために、本発明は、上記構成において、前記プロファイル取得部は、ロード位置に移動している媒体ディスク毎に、その物理特性に応じてイジェクト動作プロファイルを作成し取得することを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、媒体ディスク毎に最適なイジェクト動作プロファイルを取得し、良好な媒体ディスクのイジェクトを行うことができる。
【0022】
上記目的を達成するために、本発明は、上記構成において、前記プロファイル取得部が、物理特性に応じて作成するイジェクト動作プロファイルは、予め準備された基準ディスクのイジェクト動作プロファイルを補正して作成し取得することを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、容易に最適なイジェクト動作プロファイルを取得することができる。
【0024】
上記目的を達成するために、本発明は、上記構成において、前記プロファイル取得部は、少なくともイジェクト動作の立ち上がり加速期間のプロファイルを補正することを特徴とする。
【0025】
トレイ上に載置された媒体ディスクがトレイから外れる最も危険性の高い期間は慣性力が働くイジェクト動作の立ち上がり加速期間である。従って、この部分のプロファイルを優先的に補正することにより、効率的なイジェクト動作プロファイルの取得を行うことができる。もちろん、減速時にも慣性力が働くので、この部分も補正することが好ましい。
【0026】
上記目的を達成するために、本発明は、上記構成において、前記特性取得部は、ロード位置に移動した媒体ディスクに対し再生処理または記録処理の少なくとも一方を行うために処理前に行う試し回転時に得られる情報から物理情報を取得することを特徴とする。
【0027】
通常、媒体ディスクは、記録された情報の読み込み処理または、情報の書き込み処理を安定的に行えるように、媒体ディスクの種類検出と共に、実際の読み書き処理に先立ち、媒体ディスクを試験的に回転させている。この時、各種情報の取得が可能であり、この時得た情報を必要に応じて以降の制御にフィードバックしている。この時、媒体ディスクの物理特性、例えば媒体ディスクの回転時の加速度を求めることが可能であり、さらにここから重量や偏重心等を取得することができる。そこで、これらの情報から媒体ディスクのイジェクト動作プロファイルを取得するようにすれば、物理特性取得のための専用のセンサの追加等大幅なコストアップを伴うことなく良好なイジェクト制御を行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について説明する。
【0029】
図1には、本実施形態のディスク装置10の構成概念図が示されている。本実施形態のディスク装置10は、例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ(パソコン)に搭載されるもので、主にパソコン側の制御によって動作する。
【0030】
ディスク装置10は、CD、DVD、CD−R、CD−RW、DVD±R、DVD±RW等の媒体ディスク12を載置可能なトレイ14を有している。媒体ディスク12は、標準タイプとして直径12cmの円形(円盤)タイプ、直径8cmの円形タイプがあり、12cmタイプの媒体ディスク12は、トレイ14に形成された凹部14aでその周囲全体をホールドされる状態で遊嵌支持される。また、8cmタイプの媒体ディスク12は、凹部14aの内周側に1段掘り下げ形成された凹部14bにその周囲全体をホールドされる状態で遊嵌支持されるようになっている。なお、トレイ14の軽量化、薄型化のため、凹部14aの深さは、媒体ディスク12の厚みとほぼ同じ1.2mm程度、その内部に存在する凹部14bの深さは半分の0.6mm程度になっている。
【0031】
また、前述したような意匠を重視した媒体ディスク、例えば矩形のカード形やハート形、キャラクター形等は、その形状に応じて、凹部14a,14bに載置されるが、その多くは、凹部14b側に搭載される。
【0032】
このようなトレイ14には、ディスク装置10の表面から突出し媒体ディスク12の供排を可能にするイジェクト位置と、ディスク装置10の内部で媒体ディスク12の有する情報の読み取りや、情報の書き込みを行うロード位置との間を移動できるようにトレイ移動機構が接続されている。このトレイ移動機構は、例えば、トレイ14の下面に形成されたラック16aと、これに噛合するピニオンギア16b、及びピニオンギア16bを所望方向に所望速度で回転させるモータ18等で構成される。トレイ移動機構のモータ18は、ディスク装置10の表面等に配置されたイジェクトボタン20の操作またはパソコン側からの信号を受けたトレイ制御部22を介して駆動する。
【0033】
この他、ディスク装置10には、トレイ14によってロード位置に搬送された媒体ディスク12の開口部12aを用い媒体ディスク12を位決め及びチャッキングしつつ、所定速度で当該媒体ディスク12を回転させるターンテーブル機構24やターンテーブル機構24によって回転する媒体ディスク12に対し、その直径方向に移動しながら情報の読み取り、または書き込み、必要に応じて情報の消去等を行うヘッド部26、ターンテーブル機構24に接続された回転駆動用のモータ24aやヘッド部26に接続された移動駆動用のモータ26aの制御及び情報の読み書き処理を行う記録再生部28が設けられている。
【0034】
本実施形態の特徴的事項は、媒体ディスク12の物理特性に応じて、トレイ14のイジェクト動作を実行するためのイジェクト動作プロファイルを自動取得し、取得したイジェクト動作プロファイルに基づきトレイ移動機構を制御して、ロードされた媒体ディスク12毎に最適なイジェクト動作を自動的に実行するところである。
【0035】
そのため、本実施形態のディスク装置10は、媒体ディスク12の物理特性を取得する特性取得部30と、取得した物理特性に基づいてイジェクト動作プロファイルを取得するプロファイル取得部32を含んでいる。なお、媒体ディスク12の物理特性とは、例えば、媒体ディスク12の重さである。通常、ディスク装置10は、媒体ディスク12に対し安定した読み書き処理を実行するために、媒体ディスク12をロード位置に移動した後、実際の記録・再生処理を行う前に媒体ディスク12を試し回転している。この時、種々の情報を得ることができる。例えば、媒体ディスク12をターンテーブル機構24を用いて回転させるが、この時、所定回転速度に到達する際の加速度を求めることができる。つまり、その加速度から媒体ディスク12の重さを逆算することができる。この他、必要に応じて偏重心等も得ることができる。
【0036】
そこで、本実施形態においては、媒体ディスク12の実際の読み書き処理の前に行う動作により得られる情報を媒体ディスク12のイジェクト動作プロファイルを取得するための情報として用いる。つまり、イジェクト動作プロファイルの取得用の物理特性検出に新たなセンサ等を設けていない。従って、本実施形態の図1においては、記録再生部28に特性取得部30が組み込まれている例を示している。もちろん、特性取得部30を単独構成としてもよい。なお、ディスク装置10全体は、ドライブ制御部34によって制御されている。もちろんパソコン側からの制御もこのドライブ制御部34を介して行われる。
【0037】
上述のように構成されるディスク装置10の動作を図2、図3のフローチャート及び図4、図5のイジェクト動作プロファイルを用いて説明する。
【0038】
まず、ディスク装置10の電源が物理的なスイッチやパソコン本体側からの制御によりオンされると、ドライブ制御部34をはじめ記録再生部28やトレイ制御部22等各種制御部の初期設定等、電源投入後からディスク装置10の駆動待機完了までの起動処理が行われる(S100)。
【0039】
続いて、トレイ制御部22はユーザがイジェクトボタン20を押したか否か(パソコン側からのトレイ操作信号を受け取ったか否か)の判断を行う(S101)。もし、イジェクトボタン20の押下を認識しない、またはパソコン側からのトレイ操作信号の受信を検出しない場合、通常のドライブ動作処理を行い(S102)、ステップ(S101)の監視を続ける。ここで、ドライブ動作処理とは、既に媒体ディスク12がロード位置にある場合、例えば、前回の動作時から媒体ディスク12がロード位置に装填されたままの場合等は、媒体ディスク12の再生処理や記録処理等の動作指示の割り込み待ちの処理、また、媒体ディスク12がロード位置に無い場合には、トレイ14のイジェクト処理指示の割り込み待ちの処理等、媒体ディスク12の有無に応じてそれぞれのアイドル状態で待機する処理を意味する。
【0040】
一方、ステップ(S101)において、イジェクトボタン20の押下またはトレイ操作信号の受信を検出した場合、ディスク装置10は、イジェクト割り込み処理を実行する(S103)。
【0041】
イジェクト割り込み処理の詳細が図3のフローチャートに示されている。ドライブ制御部34は、トレイ14の移動経路に関連して配置されたセンサ、例えば光学センサやリミットセンサ等によりトレイ14がイジェクト済みか否かの判断を行う(S200)。もし、トレイ14がイジェクト済み、すなわちトレイ14がディスク装置10の表面から突出し媒体ディスク12の供排が可能な状態にある場合には、ドライブ制御部34は、トレイ14をロード位置に引き込むように、トレイ制御部22を介してモータ18に対しロード方向の駆動を指示する。
【0042】
通常のディスク装置10は、媒体ディスク12がトレイ14上に載置された時点で、その媒体ディスク12の物理特性を取得するセンサ等を有していないので、トレイ14のロード動作時のトレイ14のスピードは、トレイ14に載置し得る最も不安定なタイプの媒体ディスク12が載置位置からずれること無く安全にロード位置に移動できる低速のプロファイルに設定されている。この場合、ユーザはこれから媒体ディスク12の読み書き処理が開始される。そのためには、正確なロード位置に媒体ディスク12を搬送する必要があるという認識を有しているので、ロードスピードが遅くても、それに対する違和感をほとんど感じない。もちろん、載置する媒体ディスク12の物理特性をロード動作開始前に検出できるセンサやロードプロファイル設定手段を有している場合には、載置する媒体ディスク12に応じてロードスピードを変更してもよい。
【0043】
媒体ディスク12が所定のロード位置に搬送されると、ドライブ制御部34は、記録再生部28を介して媒体起動処理を開始する(S202)。すなわち、媒体ディスク12の有する初期情報の取得や、実際に媒体ディスク12に対する読み書き処理を開始するための駆動部、制御部の起動処理を行う。前述したように、ロードされた媒体ディスク12に対して安定した読み書き処理を実行するために、実際の記録・再生処理に先立ち媒体ディスク12の試し回転を行う。すなわち、ターンテーブル機構24を用いて、媒体ディスク12を実際に回転させる。この時、媒体ディスク12の回転し始めから所定速度に到達するまでの時間に基づいて、媒体ディスク12の加速度を求め、その結果から媒体ディスク12の重さを逆算することができる。また、必要に応じて媒体ディスク12の回転状態に基づいて偏重心の位置を算出することができる。この試し回転で得られる情報は、媒体ディスク12に対し、実際の読み書き処理を行う場合の当該媒体ディスク12の回転速度の修正等に用いることができる。また、初期情報としては、媒体ディスク12の種類等の収集も行う。媒体ディスク12の起動準備、すなわち、媒体ディスク12に対する読み書き処理に対する事前準備が完了したら、イジェクト割り込み処理を終了し、図2のステップ(S102)のドライブ動作処理に戻る。すなわち、パソコン側からの再生コマンド、サーチコマンド、記録コマンド等の入力待ち状態に移行する。
【0044】
一方、ステップ(S200)でトレイ操作信号を受け付けた時点で、トレイ14の状態がイジェクト済みでない場合、トレイ14に載置された媒体ディスク12に対する各種処理を終了する(S203)。つまり、トレイ14のイジェクト準備を開始する。
【0045】
前述したように、トレイ14に媒体ディスク12が存在する場合、そのイジェクトスピードが早すぎると、載置した媒体ディスク12がトレイ14の凹部14aや凹部14b等から外れ落下したり、記録面に擦り傷が生じる等の原因になる。逆に、必要以上にイジェクトスピードが遅い場合、ユーザに違和感を与えてしまう。
【0046】
そこで、本実施形態においては、トレイ14に載置している媒体ディスク12の物理特性に応じて、イジェクト操作、具体的にはイジェクト動作プロファイルの変更を行いイジェクトスピードを変える。イジェクト動作プロファイルの変更は、例えば、媒体ディスク12をトレイ14上で静止させた状態でイジェクト可能とする、基準ディスクのイジェクト動作プロファイルと加減速度が異なるイジェクト動作プロファイルを媒体ディスク12の物理特性に応じて予め準備された複数のイジェクト動作プロファイルから択一的に選択するようにしてもよいし、前記基準ディスクのイジェクト動作プロファイルを補正することにより媒体ディスク12の物理特性に適したイジェクト動作プロファイルを取得してもよい。この場合、トレイ14に載置される媒体ディスク12は基準ディスク(本実施形態の場合、12cm円形ディスク)より小形であったり、形状的に不安定であったりする場合、選択または補正されるイジェクト動作プロファイルは、基本のイジェクト動作プロファイルよりその加減速度が緩やかなものとなる。図3のフローチャートでは、後者に述べた基準プロファイルを補正する方法を示している。
【0047】
図4には、基準プロファイル、例えば円形12cmの媒体ディスク12用のイジェクト動作プロファイルの例が示されている。イジェクト動作プロファイルは、イジェクト動作距離が決まっているので、イジェクト動作開始直後の加速度As、イジェクト動作終了直前の減速加速度Ae、加速動作時間t1、定速動作時間t2、減速動作時間t3をそれぞれパラメータとすることにより決定することができる。前述したように円形12cmの媒体ディスク12は、トレイ14の凹部14aにより全周がホールドされるので、イジェクト速度は大きく設定することができる。つまり、大きな加速度を用いた短時間の加速で動作させることができる。同様に減速時にも大きな減速加速度を用いて短時間で減速させることが可能であり、短時間の素早いイジェクト動作(最大速度Vm)を行うことができる。本実施液体の場合、12cm円形の媒体ディスク12を基準ディスクとし、図4のイジェクト動作プロファイルを基準のイジェクト動作プロファイルとする。
【0048】
それに対し、深さの浅い凹部14bに位置する円形8cmの媒体ディスク12やカード形やハート形等の媒体ディスク12の場合、イジェクト速度が大きすぎるとトレイ14からの外れが生じる。言い替えれば、イジェクト時の加速度が大きいほど慣性力が媒体ディスク12に働きトレイ14から外れてしまう。そのため、プロファイル取得部32は、特性取得部30から媒体ディスク12の物理特性、例えば、ステップ(S202)の媒体起動処理の時に取得した媒体ディスク12の重さ(質量)に基づいて、イジェクト時の慣性力が媒体ディスク12がトレイ14上で静止するための許容範囲を超えないように、つまり加速度が媒体ディスク12に最適になるように、図4に示す基準プロファイルP0を補正する(S204)。図5に示すように、例えば、媒体ディスク12の物理特性、具体的には重さMに補正係数a0を乗算した補正量a0×Mを加速動作時間t1に加算して、補正後の加速動作時間T1を算出する。同様に、重さMに補正係数α0を乗算した補正量α0×Mを加速度Asに乗算して、補正後の加速度Assを算出する。このように各パラメータに対する補正量を媒体ディスク12の重さMに基づいて算出し、補正後の減速動作時間T3、減速加速度Aee、及び定速動作時間T2等を求め、図5に示すような補正後のイジェクト動作プロファイルP1を作成する(S205)。図5に示す補正後のイジェクト動作プロファイルP1においては、イジェクト開始時の加速動作時間が延びると共に、その加速度が小さくなっている。同様に、イジェクト終了直前の減速動作時間も延び、その減速加速度も小さくなっている。その結果、最大速度Vmmも図4のプロファイルに比べ小さくなる。プロファイル取得部32がこのようにして取得した補正後のイジェクト動作プロファイルP1をトレイ制御部22に供給し、モータ18を動作させることにより、基準プロファイルP0に基づく動作よりゆっくりとしたイジェクト動作が行われ、トレイ14に載置した媒体ディスク12もトレイ14上でずれたりすることなく、静止した状態でディスク装置10から排出される(S206)。
【0049】
このように、プロファイル取得部32は、ステップ(S204)の処理において、トレイ14に実際に載置されている媒体ディスク12の物理特性(例えば重さ)に応じて、媒体ディスク12毎に補正量を取得しイジェクト動作プロファイルを作成するので、円形12cmの媒体ディスク12のように安定した媒体ディスク12は高速でイジェクトされ、深さの浅い凹部14bに載置される円形8cmの媒体ディスク12や凹部14a,14bで安定してホールドできないカード形やハート形等の媒体ディスク12は、その物理特性(重さ)に応じて低速でイジェクトされる。
【0050】
なお、トレイ14に媒体ディスク12が存在しない場合、つまり、媒体ディスク12をトレイ14に載置するために空のトレイ14をイジェクトする場合には、例えば、ステップ(S203)における媒体終了処理の段階でトレイ14上に媒体ディスク12が存在しないことをドライブ制御部34は認識できる。この場合、ディスクずれを考慮する必要がないので、図4に示す基準ディスクである円形12cm用のイジェクト動作プロファイルよりさらに高速でイジェクトすることも可能になる。
【0051】
また、上述した例では、トレイ14に載置されている媒体ディスク12の物理特性に応じてその都度、最適なイジェクト動作プロファイルを作成するものであるが、例えば、複数種類のイジェクト動作プロファイルを準備しておき、択一的に選択するようにしてもよい。例えば、重量Ma未満の媒体ディスク12は、イジェクト動作プロファイルP1、重量Ma以上重量Mb未満の媒体ディスク12は、イジェクト動作プロファイルP2等とすることができる。この場合、補正プロファイルを作成しないので、処理が簡単になる。
【0052】
なお、図4、図5に示すイジェクト動作プロファイルは、加速、定速、減速という最も単純な線形動作を示しているが、これは一例であり、トレイ14に載置された媒体ディスク12の物理特性に応じたイジェクト動作プロファイルの取得を行う構成であれば、加速や減速の時に非線形で変化をするようにしても本実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0053】
また、前述したように、媒体ディスク12がトレイ14上で動く原因は、慣性力であり、最も影響の大きな期間は、イジェクト開始時の加速期間である。従って、イジェクト動作プロファイルの補正を行う場合、この部分を優先的に補正することにより効果的な、媒体ディスク12の移動(ずれ)抑制を行うことができる。もちろん、イジェクト動作終了のためにトレイ14が減速する場合にも慣性力が働くので、この部分の補正もあわせて行えばより効果的な媒体ディスク12の移動抑制を行うことができる。
【0054】
ところで、最近のパソコンはディスク装置を含む本体を横置き(媒体ディスクを水平にロードする)で使用する場合と、縦置き(媒体ディスクを垂直にロードする)で使用する場合と任意に選択でできるものがある。また、縦置き専用のものもある。このような、縦置き使用できるパソコンのディスク装置のトレイには、垂直状態でも少なくとも円形12cmの媒体ディスクをトレイ上で保持できるように、簡易爪等を備えている。この簡易爪はあくまで補助的なものであり、媒体ディスクをしっかりとホールドするものではない。つまり、横置き使用するディスク装置に比べ縦置き使用するディスク装置は、トレイのイジェクト時に保持する媒体ディスクが不安定になる。ユーザが縦置き使用を選択した場合、横置き使用時と同じイジェクト動作プロファイルを使用した場合、媒体ディスクの保持自体が不安定であるため媒体ディスクのずれや落下の危険性が増加する。
【0055】
そこで、プロファイル取得部がディスク装置の縦置き使用を、ユーザ設定や姿勢センサ等何らかの方法で認識した場合、本実施形態と同様にイジェクト動作プロファイルを変更し、遅いスピード(加減速度の小さなプロファイル)でイジェクトするようにしてもよい。
【0056】
なお、本実施形態では、ディスク装置がパソコンに搭載された例を示しているが、パソコンに対し外付けタイプのディスク装置でも、また、音響用やビジュアル用の独立動作型のディスク装置でも本実施形態は適用可能であり、同様な効果を得ることができる。
【0057】
また、図1に示す構成概念図や図2、図3に示すフローチャートは一例であり、トレイに載置された媒体ディスクの物理特性に応じて、イジェクト動作プロファイルを適宜変更する構成であれば、その構成や手順は任意であり、本実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0058】
また、本実施形態においては、媒体ディスク12の重さに基づいて、イジェクト動作プロファイルを補正したり、選択する例を説明したが、媒体ディスク12のサイズを何らかの手段で検出し、イジェクト動作プロファイルの補正や選択を行ってもよい。もちろん、他の物理特性に基づいてイジェクト動作プロファイルを取得してもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、媒体ディスクの物理特性に応じて加減速度が正しく選択されたイジェクト動作プロファイルが自動取得され、トレイ移動機構が制御される。その結果、媒体ディスク毎に最適なイジェクト動作が自動的に実行され、媒体ディスクのトレイからの外れによる不都合の回避を行うと共に、必要以上に遅い速度になることが避けられ、ユーザに違和感を与えるという不都合をいずれも回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態のディスク装置の構成概念を説明する説明図である。
【図2】 本発明に係る実施形態のディスク装置のイジェクト動作手順を説明するフローチャートである。
【図3】 本発明に係る実施形態のディスク装置のイジェクト割り込み処理の詳細を説明する説明図である。
【図4】 本発明に係る実施形態のディスク装置のイジェクト動作時に用いる基準プロファイルを説明する説明図である。
【図5】 本発明に係る実施形態のディスク装置のイジェクト動作時に用いる修正後のイジェクト動作プロファイルと基準プロファイルとを説明する説明図である。
【符号の説明】
10 ディスク装置、12 媒体ディスク、12a 開口部、14 トレイ、14a,14b 凹部、16a ラック、16b ピニオンギア、18 モータ、20 イジェクトボタン、22 トレイ制御部、24 ターンテーブル機構、24a モータ、26 ヘッド部、26a モータ、28 記録再生部、30 特性取得部、32 プロファイル取得部、34 ドライブ制御部。

Claims (6)

  1. 媒体ディスクを載置可能で、当該媒体ディスクをロード位置とイジェクト位置との間で搬送するトレイと、当該トレイを少なくとも自動イジェクト動作させるトレイ移動機構と、を含むディスク装置において、
    前記ロード位置に移動した媒体ディスクの重量またはサイズを物理特性として取得する特性取得部と、
    取得した物理特性に基づき、前記媒体ディスクをトレイ上で静止させた状態でイジェクト可能であるとともに前記物理特性が大きいほど前記トレイの加速度が大きくなるイジェクト動作プロファイルを取得するプロファイル取得部と、
    取得したイジェクト動作プロファイルに基づいて前記トレイ移動機構を制御する制御部と、
    を含むことを特徴とするディスク装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記プロファイル取得部は、前記媒体ディスクの物理特性に応じて複数準備されたイジェクト動作プロファイルからロード位置に移動している媒体ディスクに応じたものを選択することを特徴とするディスク装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記プロファイル取得部は、ロード位置に移動している媒体ディスク毎に、その物理特性に応じてイジェクト動作プロファイルを作成し取得することを特徴とするディスク装置。
  4. 請求項記載の装置において、
    前記プロファイル取得部が、物理特性に応じて作成するイジェクト動作プロファイルは、予め準備された基準ディスクのイジェクト動作プロファイルを補正して作成し取得することを特徴とするディスク装置。
  5. 請求項記載の装置において、
    前記プロファイル取得部は、少なくともイジェクト動作の立ち上がり加速期間のプロファイルを補正することを特徴とするディスク装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載の装置において、
    前記特性取得部は、ロード位置に移動した媒体ディスクに対し再生処理または記録処理の少なくとも一方を行うために処理前に行う試し回転時に得られる情報から物理情報を取得することを特徴とするディスク装置。
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