JP4091767B2 - 動き回る精子を分離する装置 - Google Patents

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    • G01N2800/367Infertility, e.g. sperm disorder, ovulatory dysfunction

Description

【0001】
本明細書で引用する文書は全て、参照によりその全体が組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本発明は、男性の生殖力試験の、特に、精液サンプルの動き回る精子を分離して検出する試験の分野である。
【0003】
(背景技術)
妊娠を試みるカップルの約15%が、避妊手段を用いない肉体関係に入って1年以内に妊娠しない。生殖力の専門家はこのようなカップルを不妊と定義し、そのケースの40%は男性の要因の結果である。その大部分で、不妊に至る状態を改善するか、緩和する治療が可能である。
【0004】
サンプル中にものになる精子が存在するか否かを試験することが望ましい他の状態も存在する。例えば、現在では避妊の方法として精管切除が頻繁に実施されているが、術後に射精してものになる精子がないことを確認することが必要である。
【0005】
サンプル中の精子の運動性および数を評価する幾つかの方法がある。1つのこのような方法は、顕微鏡分析であり、これは通常、病院または商用ラボラトリで実施される。しかし、より最近には、精子の検出を単純化するよう意図された試験キットについて、幾つかの提案がされている。
【0006】
国際特許第97/40376号は、34kDa人精巣精子タンパク質の免疫検出に基づいたキットを開示している。サンプル中の精子を、ダルベッコ・リン酸緩衝生理食塩水中での遠心分離によって3回洗浄する。次に、サンプルを95℃、14000gで熱変性させ、上澄みを分析に使用する。
【0007】
国際特許第95/29188号は、人間の精子のSP−10抗原に対する抗体に基づく試験について記載している。
【0008】
欧州特許第0387873号は、人間の精子の先体に固有の抗体を結合した固体ビーズを使用するキットを開示している。ビーズをサンプルと混合し、培養、分離、洗浄し、ビーズに結合した精子の数を、好ましくは顕微鏡で補助された検査によって測定する。
【0009】
これらの試験キットの欠点は、動き回る精子と動き回らない精子とを区別しないことである。この区別は、男性不妊の最も予言的な指標である。さらに、これは、家庭では使用しない手順(例えば遠心分離、顕微鏡検査)を含み、したがって熟練した開業医による実施を必要とする。
【0010】
これらの欠点は、国際特許第00/09648号(Genosis Limited)の装置によって対応され、これは液体サンプル中の動き回る精子を動き回らない精子から分離する装置を開示し、装置は、(i)サンプル受け入口、フィルタ付きサンプル出口、およびその間に装着されたサンプル分離フィルタを有する導管を備え、サンプル分離フィルタは、サンプル受け表面および反対側の表面を有し、サンプル分離フィルタは、それを通るサンプルの流れはほぼ防止するが、前記サンプル分離フィルタの前記反対側表面が液体媒体と接触した状態で配置された場合に、動き回る精子がそれを通過するのを可能にするのに有効であり、さらに(ii)前記フィルタの前記反対側表面に液体を供給する手段を備える。
【0011】
精液の分離、検出および分析におけるさらなる改良点を、本明細書で開示する。
【0012】
(発明の開示)
本発明は、動き回る精子を液体サンプルから分離する装置を提供し、装置は、 (a)サンプル入口、
(b)最初は閉鎖しているサンプル出口、
(c)サンプル入口を介してサンプル中の動き回る精子が入ることができるサンプル分離媒体、および、
(d)サンプル出口を開放し、それによってサンプル分離媒体がサンプル出口を通って導管から流出できるようにするよう操作可能なアクチュエータを備えるサンプル分離導管を有する。
【0013】
この装置では、導管中の分離媒体は、最初は入口を通して流れることができない。これによって、動き回る精子が、導管を出る前にサンプルからサンプル分離媒体内へと移動するのに十分な時間をかけることができる培養期間が可能になる。アクチュエータの操作では、出口を開放すると、(動き回る精子を含む)分離媒体が出口を通過し、例えば分析のために導管を出ることができる。
【0014】
サンプル中の動き回る精子が分離媒体に入るため、入口および分離媒体は液体連絡していなければならない。しかし、このような連絡は最初は防止され、したがって装置を使用する前に入口を介した媒体の汚染が防止される。これによって、媒体が入口を介して逃げることも防止されるが、これはいずれにしても、例えば媒体の粘度または表面張力によって達成することができる。
【0015】
したがって、この実施形態では、導管は、(e)入口を介して分離媒体をサンプルと連絡させるよう操作可能な第2アクチュエータを備える。これは、第2アクチュエータを操作するまで媒体を入口から離れた場所に保存するか、あるいは最初は閉鎖または密封され、アクチュエータを使用して開放される入口を有することによって達成することができる。
【0016】
したがって、この装置の使用中は第2アクチュエータを操作し、これによって分離媒体と入口を連絡させる。これによって、サンプル中で動き回る精子がサンプルから分離媒体へと移動する。培養期間の後、(第1)アクチュエータを操作し、それによって分離媒体(この時には動き回る精子を含む)が導管から出られるようにする。第1アクチュエータは、第2アクチュエータを操作している時まで操作できないことが好ましい。
【0017】
機構(e)は、機構(d)から独立して操作できることが理解される。
【0018】
導管は、例えば円錐または円筒形など、円形の断面でよい。
【0019】
入口および出口は様々な形態をとることができる。例えば、入口は円筒または円錐の開放端でよい。この開放端をサンプル内に配置し、分離媒体とサンプルとが連絡すると、精子が開放端を介して陽気に入ることができる。サンプルから精子が入るのを妨げることなく、(表面張力を介して)導管内にサンプル分離媒体を保持するのを補助するため、網または格子によって開放端を覆うことが望ましいこともある。
【0020】
出口は、導管の壁にある開口、穴または口であることが好ましく、壁は導管から出るパイプ、管または導管内へと連続してよい。
【0021】
入口および出口は、使用中に出口が入口より上になるよう配置することが好ましい。したがって、精子は、導管を出るために重力に抗して泳がねばならず、動き回る精子と動き回らない精子との選択的移動が強化される。
【0022】
例えばボタン、スイッチなど、装置には任意の適切なアクチュエータを使用することができる。導管が円形の断面である場合、(第1)アクチュエータは、開口を含む回転カラーであることが好ましい。カラーを閉位置から回転すると、カラーの開口と導管の壁とが整列し、それによってサンプル分離媒体が出口を介して導管を去ることができる。
【0023】
(第1)アクチュエータの別の好ましい形態は、バレルまたは管に流体を引き込むよう作用する。例えば、シリンジのプランジャを引く。プランジャは、最初は出口を閉塞するが、プランジャを引くと、サンプル分離媒体が出口を通ってシリンジの内部空間に流入することができる。シリンジ・プランジャの引きを実行するために適切なアクチュエータは、例えばラックとピニオン機構などでプランジャに取り付けた回転式ノブである。
【0024】
装置が第2アクチュエータを含む場合、これはボタンであることが好ましい。押下すると、装置内に保存されたサンプル分離媒体が解放され、したがって(例えば重力で)入口に到達する。これは、例えば媒体の容器を導管内に入れ、これを箔カッターとともに箔の壁で密封することによって達成することができる。第2アクチュエータを操作すると、カッターが箔を穿孔し、媒体を解放する。
【0025】
容器の好ましい配置構成が、英国特許出願第0021665.5号で開示され、ここでは分離媒体が気密容器内に保持される。装置は、容器から媒体を排出するための排出針を含み、排出針は、流体送出部分および容器排出部分を備え、容器排出部分は、針に沿って送出部分の遠位側にあり、送出部分および排出部分はそれぞれ、個々の部分から針の側壁を通って延在する流路を画定する。流路によって、使用中に送出部分が流体を容器から、例えば一方端で空気抜きし、他方端で流体を配量することによって送出することができる。この配置構成では、排気針は、少なくとも部分的に、制御されたピペット状の送出のために送出部分に有孔先端を有するカニューレであることが好ましい。近位部分および遠位部分を有する針では、遠位部分は、排出部分と送出部分との両方を備えることができる。針は、排出部分および送出部分にC字形区間を有することが好ましい。2つの流路は一体であることが好ましく、流路は排出部分から送出部分へと延在する。
【0026】
排出位置で、排出針は、容器の2つの壁部分を通って延在し、したがって、排出部分は第1壁部分を通る通路を形成し、これによって容器を空気抜きすることができ、送出部分は、第2壁部分を通る通路を形成し、これによって容器から流体を配量することができる。
【0027】
この種の配置構成を使用すると、針は、第2アクチュエータ(例えばボタンに取り付けられるか、ねじで前進する機構である)によって操作される。
【0028】
分離媒体によって、動き回る精子は動き回らない精子より優先した、これを通して移動することができる。これは、適切なバッファ(例えばHEPES、EBSSなど)を使用して達成することができる。というのは、動き回る精子は、媒体を通して積極的に移動することができるが、該当する時間尺度で、動き回らない精子はせいぜい拡散によって受動的に入るだけだからである。しかし、動き回る精子のサンプルからの移動を強化する媒体を使用することが好ましい。適切な媒体には、子宮頚管粘液[例えばKeel & Webster(1988)のFertil, Steril, 49:138-143]、ポリアクリルアミドゲル[例えばLortonその他(1981)のFertil, Sterl, 35:222-225]、ヒアルロン酸[例えばAitkenその他(1992)J. Androl, 13:44-54]、またはメチルセルロースなどのセルロース誘導体[例えば国際特許出願第PCT/GB00/03130号(Genosis Limited)]がある。
【0029】
媒体は、溶液またはゲルの形態でよい。
【0030】
分離媒体は、精漿などの成分を除去するため、サンプルを「洗浄する」働きもするので有利である。
【0031】
動き回る精子と動き回らない精子との分離に加えて、装置は、分離後に動き回る精子を検出できることが好ましい。したがって、本発明の装置は、導管出口と連絡する精子検出手段を備えることが好ましい。検出手段は装置と一体であるか、サンプル分離の前、最中またはその後に装置に挿入する別個の構成要素として設けることができる。
【0032】
したがって、本発明は、液体サンプル中の動き回る精子を分離し、検出する装置を提供し、装置は、
−サンプル分離導管を有し、これは、
(a)サンプル入口と、
(b)最初は閉鎖しているサンプル出口と、
(c)サンプル入口を介してサンプル中の動き回る精子が入ることができるサンプル分離媒体と、
(d)サンプル出口を開放し、これによってサンプル分離媒体がサンプル出口を通って導管から流出できるよう操作可能なアクチュエータとを備え、さらに、
−精子検出手段を有し、これは、
(i)出口と連絡したアプリケーション・ゾーンと、
(ii)精子の存在を検出することができる検出ゾーンと、
(iii)精子と反応して、検出ゾーンにおける検出を容易にすることができる試薬を含む試薬ゾーンとを備え、
これらのゾーンは、アプリケーション・ゾーンから検出ゾーンへの精子の毛細管流動を可能にするよう配置される。
【0033】
検出ゾーンは、これを越えて精子が流動できないゾーン(「捕捉ゾーン」)である。したがって、操作中には捕捉ゾーンを越える精子の流れが防止され、検出のために精子が浮動化される。捕捉ゾーンは、国際特許第00/20866号で記載された原理を使用することが好ましい。つまりゾーンは多孔質であり、精子が入ることができないような孔のサイズである。したがって、精子は、捕捉ゾーンに流入する間、入口で捕捉され、精子濃度が上昇するにつれ、そこに保持される量も増加する。
【0034】
捕捉ゾーンは、精子が通り抜けることができない任意の適切な多孔質材料(例えばHDPR、ニトロセルロース)から作成することができる。この要件は、捕捉ゾーンの孔サイズに反映される。人間の精子の頭部は通常、直径が3〜5μmであり、尾の長さは約50〜60μmである。孔サイズは、これに従って選択され(例えば通常の孔サイズが5〜8μmのニトロセルロース)、適切な孔サイズは単純な実験により経験的に決定することができる。
【0035】
捕捉ゾーンの前に遭遇する多孔質材料は、捕捉ゾーンと異なり、精子が比較的自由に移動できるよう十分に大きい孔サイズでなければならないことが分かる。
【0036】
当業者にはよく知られているように、多孔質材料の名目孔サイズは、硬質粒子誘発試験によって、つまり材料を通過できる球形粒子の最大直径を決定することによって求めることができる。あるいは、材料の孔サイズは、「泡立ち点」を測定することによって決定することができる。泡立て点は、(水の)湿性膜に空気を通すために必要な圧力であり、粒子固定によって測定した孔サイズと相関がある(しかし、圧力および孔サイズの極値では、相関が弱まることがある)。泡立ち点は、概ね粒子固定より測定が容易であり、したがって孔サイズを評価する場合には好ましい試験である。
【0037】
捕捉ゾーンの入口は、より鮮明な信号を与えるために精子が集束するよう、狭いことが好ましい。
【0038】
それほど好ましくない検出ゾーンとして、不動化した抗精子抗体を使用してもよい。
【0039】
検出ゾーンの1つの実施形態では、検出はアクロシンに基づく。検出ゾーンは、アクロシンを検出する試薬を含み(例えばMortimerのPractical Laboratory Andrology(1994)90ページを参照)、試薬ゾーンはプロティネーゼKまたはカルシウムイオノフォアA23187などの試薬を含み[Perryその他(1997)、J. Exp. Zool, 179:284-290:Perryその他(1997)J. Exp. Zool, 279:291-300(1997):Perryその他(1996)Human Reprod、11:1055-1062:Perryその他(1995)、Fertil. Steril. 64:150-159]、これによって先体が開く。先体を溶解させるために好ましい試薬は、2%のSDSの100μg/mlのプロティネーゼKを10mMのトリスHClおよび0.1MのEDTAに入れた溶解緩衝剤である。したがって、先体は、移動中に精子から解放され、下流の検出ゾーンで検出される。
【0040】
より一般的には、試薬ゾーンは、無傷の精子に、またはその1つまたは複数の構成要素に結合する試薬を含み、この結合反応を使用して、可視信号を生成する。したがって、試薬ゾーンは、精子に結合することができる標識を含む「標識付けゾーン」であることが好ましい。これを捕捉ゾーンと組み合わせて使用することが好ましい。
【0041】
標識付けゾーン内の標識は、精子に結合することができる任意の適切な試薬でよく、可視信号を与えることが好ましい。動き回る精子のみが出口に到達するので、標識は精子に固有であるものである必要はない。
【0042】
標識は、通常、精子に結合することができ、適切にタグ付けされた抗体である。コロイド金(ピンク色に見える)などの可視タグを使用することが好ましいが、蛍光、発光または放射性タグも使用することができる。「抗体」という用語は、抗精子反応が保持される限り、多クローン性抗体および単クローン性抗体、さらに抗体フラグメント(例えばF(ab)2、Fcその他)も含んでよいことが理解される。
【0043】
好ましい標識は、亜集団ではなく精子の母集団の大部分に存在する表面抗原を認識する。精子抗原を使用することができるが(例えばP34H(国際特許第97/40836号)、SP−10(国際特許第95/29188号)、欧州特許第0387873号も参照)、CD59などの「万能」抗原を使用してもよい。また、エオシンなどの染剤を使用してもよい。
【0044】
標識は、サンプル分離媒体が導管を出るまで活性化しないことが好ましい(例えば脱水標識の再水化)。これは、(第1)アクチュエータが作動するまで、中の標識が活性化しないよう、標識付けゾーンを配置することによって達成することができる。したがって、動き回る精子がサンプルを出て、サンプル分離媒体に入るまで、標識は静止状態である。
【0045】
ラベル付けゾーンは、その標識が検出ゾーンで精子に接触できるよう、任意の適切な位置に配置することができる(例えば精子を捕捉ゾーンに保持する)。これはアプリケーション・ゾーンの上流または下流でよく、それと一体でもよい。上流にある場合、導管を出たサンプル分離媒体は、標識を活性化させるために、アプリケーション・ゾーンとの接触とは別個に標識付けゾーンと接触できねばならず、下流にあるか、一体である場合は、流れが自動的に標識を活性化する。
【0046】
検出手段が「捕捉ゾーン」と「標識付けゾーン」との両方を含む場合、捕捉ゾーンの孔サイズは、(精子に結合されていない)自由標識がそれを通って流れることができ、標識に結合された標識が流れないようなサイズとなる。したがって、捕捉ゾーンに流入する間、結合した標識は入口で捕捉される。精子濃度が上昇するにつれ、捕捉標識の量も増加する。自由標識が捕捉ゾーンによって減速しないよう、標識は精子より小さくなければならないことが理解される。
【0047】
検出手段が標識を使用する場合、これは、非結合標識を保持する検出ゾーンの下流ゾーン(「標識制御」ゾーン)を含むことが好ましい。これは通常、非結合標識を結合することができる不動化した抗体を備える(例えば、標識がマウスの単クローン性抗体である場合、標識制御ゾーンは抗マウス抗体を使用することができる)。したがって、検出ゾーンを通過する(例えば捕捉ゾーンへの入口に捕捉されない)標識は、標識制御ゾーン内に保持され、ここで測定することができる。検出ゾーンと標識制御ゾーンとにある標識の量を比較することにより、サンプル中の精子量の半定量測定が可能になる。
【0048】
アプリケーション・ゾーンは、導管を出たサンプル分離媒体が精子検出手段と接触する場所である。これは、精子の毛細管流動を可能にするのに適した任意の材料から形成することができ、例えばHDPE材料のパッドなどの繊維質材料、ポリエステル不織布、ガラス繊維などである。
【0049】
しかし、精子は繊維質材料内に保持される傾向があり、したがって感度が低下することが判明している。したがって、非繊維質のアプリケーション・ゾーンを使用することが好ましい。適切な例には、毛細管、間に毛細管流動が発生できるよう接近して並置された2枚以上のシート状材料間の空間、または一連の平行な毛細管流路または溝がある。このような配置構成では、標識付けゾーンとアプリケーション・ゾーンが一体である場合、組立中に標識を貼付できるよう、2つ以上の材料から形成することが好ましい。並置シートを使用する場合は、例えば標識を1枚または複数のシートに貼付し、これを近接させて毛細管流動を可能にすることができる。同様に、平行な流路または溝を使用する場合は、標識を流路付き材料に貼付し、任意選択でさらなるシートで覆うことができる。
【0050】
同様の配置構成では、毛細管流動が、繊維質材料を通して生じるのではなく、それを通り越して発生する。液体は、通り過ぎて繊維質材料に入ることができる(例えばそこに含浸した標識を再水化する)が、精子のアプリケーション・ゾーンを通る主要毛細管流動は、繊維質材料内ではない。
【0051】
アプリケーション・ゾーンとサンプル出口は、基本的に一体である。
【0052】
好ましい実施形態では、検出ゾーンへのサンプルの流れは、下流のウィットによって補助され、毛管運動を促進する。
【0053】
したがって、好ましい装置を使用する間、サンプル中で動き回る精子の移動路は、導管の入口を介して分離媒体に入り、(培養期間の後にアクチュエータを操作すると)導管の出口を介して分離媒体から出て、アプリケーション・ゾーンに入り、捕捉ゾーンへ毛細管流動し、ここでさらなる移動が防止される。捕捉ゾーンにある可視信号が、サンプル中の動き回る精子の存在を指示する。
【0054】
検出手段によって提供される可視信号は、導管の外側であることが好ましく、装置の外側から見えることがさらに好ましい。
【0055】
検出手段は、導管の外側に装着した側方流試験細片の形態であることが好ましい。
【0056】
導管は、2つ以上のサンプル出口を有することができ、それぞれが別個の検出手段に通じることが理解される。これによって、同じサンプルで別個の試験をすることが可能になる。例えば、一方の細片では動き回る精子を分析し、別の細片では先体の反応を分析する。これは、下流方向で幾つかの別個の検出手段へとつながる1つの出口を使用することによって達成することができる。
【0057】
動き回る精子と動き回らない精子との分離を向上させるため(例えば欧州特許第0437508号)、装置は、基本的に固定した温度で操作することが好ましい。これは通常、30℃と44℃の間であり、35℃と39℃の間が好ましく、37℃またはその周辺で固定することがさらに好ましい。したがって、装置は温度センサを含むことが好ましい。
【0058】
温度センサは、使用温度に到達したら、それを示す単純な信号を与えることができる。装置は、信号が与えられるまで使用者の手で保持するか、温水槽に挿入することができる。
【0059】
しかし、装置は、自身の熱源を含むことがさらに好ましく、これは、例えば熱電対制御装置などを使用して調整できることが好ましい。熱源は、主にサンプル分離媒体を含む導管の領域に熱を供給する。熱源の電源および制御回路は、アクチュエータ・ボタン内または装置の本体内に隠せるので都合がよい。
【0060】
装置に温度調節を含むことは、装置の他の機能とは別個に操作できることが理解される。
【0061】
本発明の装置は、適切な液体サンプルで使用することができ、これは精液サンプルであることが好ましい。装置は、サンプルの受け器を含むことができる。これはカップまたは傾斜表面の形態であり、この上にサンプルを付着させることができ、その後にベース(例えばウェル)で収集することが好ましい。次に、サンプル入口を収集したサンプルに接触させることができる。受け器は、ベース付近にオーバーフローも含むことができる。受け器は装置と一体であるか、別個の構成要素として設け、サンプル付着および/または収集の前、その間、またはその後に装置をこれに取り付けることができる。
【0062】
受け器と導管入口との境界(例えば導管をウェルに取り付ける箇所)は画定された区域であり、それによって分析の再現性を補助するので都合がよい。
【0063】
本発明の装置は、単純かつ安価に生産することができる。さらに、例えば一般家庭の使用者などが非常に簡単に使用することができる。したがって、本発明は、例えば男性の不妊の基本的スクリーンとして、家庭で使用することができる分析装置を提供する。
【0064】
本発明は、対応するプロセスも提供する。したがって、本発明は、液体サンプルから動き回る精子を分離するプロセスを提供し、プロセスは、
(a)サンプル入口、閉じたサンプル出口、およびサンプル分離媒体を有する導管を提供するステップと、
(b)5分から60分の期間(好ましくは約30分)で、サンプル中の精子がサンプル分離媒体へと移動できるようにするステップと、
(c)サンプル出口を開放することによって、サンプル分離媒体が導管を出られるようにするステップとを含む。
【0065】
プロセスは、最初は入口を開くステップを含む。
【0066】
プロセスは、容器を出たら、媒体中の精子を検出するステップも含む。したがって、本発明は、液体サンプル中で動き回る精子を分離し、検出するプロセスを提供し、さらに、
(i)出口を出たサンプル分離媒体が、毛管作用によって、精子を不動化できる材料に流入できるようにするステップと、
(ii)精子を標識に接触させるステップと、
(iii)前記材料の入口に保持された標識を検出するステップを含む。
【0067】
本発明は、さらに、精子を分離および/または検出するステップを提供し、ここで精子は毛管作用によって非繊維質材料を通って流れる。
【0068】
本発明は、さらに、動き回る精子と動き回らない精子とを分離するプロセスを提供し、前記プロセスは、基本的に固定された温度、好ましくは約37℃で実施される。
【0069】
(発明を実施するモード)
図1に示す装置(10)は、円筒形のプラスチック導管(15)と、0.25mm間隔の0.15mmのストランドから形成したナイロン網(21)で覆われたサンプル入口(20)と、開位置で図示された側部の穴(30)と、0.88mg/mlのヒアルロン酸と0.45%のBSAが補充されたEBSSの溶液(40)と、穴(30)と整列して出口(35)を形成するよう図示された穴(51)を含むプラスチックの回転式カラー(50)と、周辺熱源(70)に電力を提供する電池および回路を収容し、容器受け(65、空の状態で図示)、箔シール(66、破損状態で図示)、および中空の箔カッター(68)が取り付けられたボタン(60、押下状態で図示)と、外側に装着した試験細片(80)とを備える。
【0070】
図2は、傾斜した壁を有する精液受け(90)に取り付けた図1の装置(10)を示す。精液サンプル(100)は、受け(90)のベースでウェル(99)に収集されるが、その一部は受けオーバーフロー(95)へと溢れる。
【0071】
図3は、使用直前の装置(10)を示す。精液サンプル(100)がウェル(99)に収集され、入口(20)と接触している。出口(35)が閉じているのは、カラー(50)の穴(51)が導管壁の穴(30)と整列していないからである。溶液(40)は、入口(20)から離れて、箔シール(66)によって受け内に保持される。
【0072】
試験を開始するには、図4Aで示すようにボタン(60)を押下する。箔カッター(68)がシール(66)を穿孔し、溶液(40)を解放する。サンプル(100)中で動き回る精子は、ここで溶液(40)と連絡し、図4Bで示すように入口(20)を通してこの中に移動することができ、ここで動き回らない精子および精漿はサンプル(100)中に留まる。ボタン(60)は、熱源(70)も起動し、溶液(40)の温度を37℃にする。
【0073】
動き回る精子が溶液(40)中へと移動する約30分の期間の後、穴(51)が穴(30)と整列するよう、カラー(50)を図5に示すように回転し、これによって出口(35)を開く。溶液(40)は、ここでは動き回る精子を含み、自由に導管を出て、外部に装着された試験細片(80)に接触する。
【0074】
図6に示すように、溶液は、毛管作用により、試験細片(80)のベースに近接して並置されたプラスチック細片(81aおよび81b)を通って流れる。細片(81aおよび81b)の間には、脱水した金の標識を付けたマウス抗体CD−59の区域(82)がある。溶液が、細片(81aおよび81b)の間の区域(82)を通過するにつれ、抗体が再水化され、溶液中の精子と結合することができる。さらに下流で、溶液はニトロセルロース細片(83)に到達する。細片(83)の孔サイズは非常に小さいので、精子が入ることができず、したがってその入口(84)で捕捉される。自由標識は、下流の不動化した抗マウス抗体の線(85)で捕捉されるまで流れ続ける。
【0075】
図7に示すように、入口(84)および線(85)は窓を通して見ることができる。図7Eでは、2本の線が見え、元のサンプルに動き回る精子が存在することを示す。これに対して、図7Fでは制御線(85)が1本しか見えず、元のサンプルに動き回る精子がないことを示す。
【0076】
図8および図9に示す装置(110)は、相互に合わせた上部片(191)および下部片(190)を備える。下部片(190)のベースはウェル(199)を含み、その中に精液サンプル(200)を配置する。上部片(191)は、窪んだ窓(113)、ボタン(160)および回転式ノブ(150)を含む。ノブ(150)およびボタン(160)は、ボタン(160)が押下されるまでノブ(150)を回転できないよう形成される。
【0077】
図10には、上部片(191)の内部構成要素が組立分解図で図示されている。上部片(191)は、座(193)と係合した上部片(192)から形成される。ボタン(160)の底部には針(168)があり、ボタン(160)を操作すると、針(168)が受け(165)を穿孔するが、これは操作前には0.88mg/mlのヒアルロン酸と0.45%のBSAが補充されたEBSSの溶液(140)を含む。受け(165)はプラスチック・ハウジング(166)内に配置され、これは首部分(115)および頭部分(120)を有する。首(115)の側部は、試験細片アセンブリ(180)の管部分(186)と係合する穴(130)を含む。頭部分(120)のベースは、0.25mm間隔の0.15mmのストランドから形成した円形のナイロン網(121)で覆われる。組み立てた装置(110)内で、網(121)はウェル(199)内のサンプル(200)と接触する。ノブ(150)は、ラックおよびピニオン機構を介してプランジャ(155)に取り付けられ、これは使用前には管(186)を通過して穴(130)に向かう。座(193)は熱源(170)に電力を供給する電池(194)を含む。組み立てると、熱源(170)は、穴(130)の領域を除いて首(115)を周方向に囲む。
【0078】
試験細片アセンブリ(180)の組立分解図を図11に示す。組み立てた装置(110)内で、管状部分(186)が穴(130)と直接連絡し、使用前には、プランジャ(155)が管(186)と係合して、これを充填し、それによって液体の流れを防止する。ノブ(150)の図11の矢印の方向に操作することによって、プランジャ(155)を引っ込めると、管(186)が開いて、穴(130)とともに出口(135)を形成し、これを通って液体が流れることができる。したがって、管(186)およびプランジャ(155)は、シリンジの方法で作動する。液体は管(186)を覆って、透明プラスチック・ハウジング(181a:181b)間の毛管空間に流入し、脱水した金でタグ付けしたマウス抗体CD−59を含むパッド(182)の下を通過する。液体がパッド(182)を通過するにつれ、抗体が再水化され、液体中に通り、そこで精子に結合することができる。液体は、リバガーゼ(188)によって補助され、ニトロセルロース細片(183)へと流れ続け、そこに入る。細片(183)の孔サイズは小さすぎて精子が入ることができず、したがって入口(184)で捕捉される。抗体は、入口(184)において捕捉精子と結合し、ピンクの線を形成することができる。自由な抗体は、下流の不動化した抗マウス抗体の線(185)で捕捉されるまで流れ続ける。
【0079】
装置は、図12から図16で示すように使用される。
−図12では、精液サンプル(200:例えば自慰によって採取)を下部片(190)に入れ、下部片(190)を平坦面に載せた状態で、ウェル(199)に収集する。
−30分後に、上部片(191)を図13に示すように下部片(190)に組み付けて、装置(110)を形成する。
−次に、図14に示すようにボタン(160)を押下する。これで溶液(140)が解放され、熱源(170)も起動して、溶液(140)の温度を37℃にする。
−約30分後、精子が溶液(140)に入り、温度平衡も可能になるよう、LED(116)を図15に示すように回転するよう指示する。
−これによって、プランジャ(155)が引っ込み、サンプル(200)内で動き回り、媒体(140)中へと泳いだ精子が、試験細片(180)の管部分(186)内へ通ることができる。溶液(1409は、毛管作用によって試験細片(180)を通り、ウィック(188)へと流れる。溶液中の精子は、ニトロセルロース細片(183)の入口(184)に保持される。金でタグ付けされた自由抗体は、下流で不動化した抗マウス抗体の線(185)で捕捉されるまで、流れ続ける。図16の(184)の線は、プラスの結果を示す。(185)の線は、試験が適性に操作されたことを示す。
【0080】
本発明は、例示によってのみ記載され、本発明の範囲および精神内に留まりながら変更できることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による装置を示す。
【図2】 受け器に挿入した後のこの装置を示す。
【図3】 この装置の操作を示す。
【図4】 この装置の操作を示す。
【図5】 この装置の操作を示す。
【図6】 この装置の操作を示す。
【図7】 この装置の使用の概要を示す。
【図8】 操作する前の本発明による第2の装置を示す。
【図9】 2つの成分部片に分離した同じ装置を示す。
【図10】 上部片の組立分解図を示す。
【図11】 装置に使用する試験細片アセンブリの構成を示す。
【図12】 この装置の使用の概要を示す。
【図13】 この装置の使用の概要を示す。
【図14】 この装置の使用の概要を示す。
【図15】 この装置の使用の概要を示す。
【図16】 この装置の使用の概要を示す。

Claims (13)

  1. 液体サンプル中で動き回る精子を分離し、検出する装置で、 −サンプル分離導管を有し、これが、
    (a)サンプル入口と、
    (b)最初は閉鎖しているサンプル出口と、
    (c)サンプル入口を介してサンプル中の動き回る精子が流入することができるサンプル分離媒体と、
    (d)サンプル出口を開放し、これによってサンプル分離媒体がサンプル出口を通って導管から流出できるよう操作可能なアクチュエータとを備え、さらに、
    −精子検出手段を有し、これは、
    (i)出口と連絡したアプリケーション・ゾーンと、
    (ii)精子の存在を検出することができる検出ゾーンと、
    (iii)精子と反応して、検出ゾーンにおける検出を容易にすることができる試薬を含む試薬ゾーンとを備え、
    これらのゾーンは、アプリケーション・ゾーンから検出ゾーンへの精子の毛細管流動を可能にするよう配置される装置。
  2. 精子の試薬ゾーンを介したアプリケーション・ゾーンから検出ゾーンへの毛細管流動を可能にするよう、ゾーンが配置される、請求項1に記載の装置。
  3. 検出ゾーンが、精子を不動化することができる精子捕捉ゾーンであり、試薬ゾーンが、精子に結合することができる標識を含む標識付けゾーンである、請求項1または2に記載の装置。
  4. 導管が、追加的に、(a)分離媒体が入口を介してサンプルと連絡できるよう操作可能な第2アクチュエータを備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 捕捉ゾーンは、自由標識がそれを通ることができ、精子に結合された標識が通れないような孔サイズで、多孔質である、請求項3または4に記載の装置。
  6. 検出手段が、試料に結合されていない標識を保持する検出ゾーンの下流にあるゾーンを含む、請求項3、4または5に記載の装置。
  7. アプリケーション・ゾーンが非繊維質である、請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 装置が温度センサを含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 自身の熱源、および任意選択で温度調整手段を含む、請求項8に記載の装置。
  10. 液体サンプル中で動き回る精子を分離し、検出装置で、
    −サンプル分離導管を有し、これが、
    (a)サンプル入口と、
    (b)最初は閉鎖しているサンプル出口と、
    (c)サンプル入口を介してサンプル中の動き回る精子が流入することができるサンプル分離媒体と、
    (d)サンプル出口を開放し、これによってサンプル分離媒体がサンプル出口を通って導管から流出できるよう操作可能なアクチュエータとを備え、さらに、
    −精子検出手段を有し、これは、
    (i)出口と連絡したアプリケーション・ゾーンと、
    (ii)精子を不動化することができる捕捉ゾーンと、
    (iii)精子に結合することができる標識を含む標識付けゾーンとを備え、
    これらのゾーンは、アプリケーション・ゾーンから検出ゾーンへの精子の毛細管流動を可能にするよう配置される装置。
  11. 貼付図面に関してほぼ請求項1から10に記載のような装置。
  12. 毛管作用による精子の流れが、非繊維質材料を通して生じる、精子を分離および/または検出する装置。
  13. 動き回る精子と動き回らない精子を分離および/または検出する装置で、温度センサ、熱源、および任意選択で温度調整手段を含む装置。
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