JP4091560B2 - シート埋設栽培床形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、埋設されたシートで周囲の土壌と仕切られた植物の栽培床を形成するためのシート埋設床形成装置に関する。
従来、トラクターなどで牽引して使用されるシート埋設栽培床形成装置として、進行方向前方に設けられ、旋回力によって土を耕起する耕転装置と、この耕転装置の直後に設けられ、耕転装置の直後から後方に向かって登り傾斜となった横長傾斜底板と、この横長傾斜底板の下方に設けられた遮水性シートのシート巻き付け軸とを備え、前進に伴って、シート巻き付け軸に支持された遮水性シートのロールから後方に遮水性シートを巻き出すと共に、耕転装置で耕起されて横長傾斜底板上に掻き上げられた土を、前進に伴って横長傾斜底板の後端(上端)側へと押し上げ、横長傾斜底板の後端から落下させて、後方に巻き出された遮水性シート上に覆土して栽培床とすることができる装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許第3087243号公報
しかしながら、上記従来のシート埋設床形成装置は、耕転装置で横長傾斜底板上に掻き上げられた土を、前進に伴って横長傾斜底板の後端側へと押し上げるものであることから、横長傾斜底板の長さや傾斜を大きくすると、土を横長傾斜底板の後端まで押し上げることができなくなる。このため、横長傾斜底板の長さや傾斜をさほど大きくすることができず、その下方のシート巻き付け軸に取り付けることができる遮水性シートのロール径が小さいものに限られてしまい、広範囲に栽培床を形成する場合に、頻繁に遮水性シートのロールを交換しなければならなくなり、作業性が悪い問題がある。
また、遮水性シートは、耕転装置と横長傾斜底板で土が取り除かれることで形成される溝部に敷き込まれるが、上記従来のシート埋設床形成装置では、底面が平坦な溝しか形成することができず、応用範囲が狭い問題がある。更に具体的に説明すると、例えば敷設された遮水性シート上に集水パイプを設けて水はけを向上させる場合には、集水が行いやすい断面V字形などの底面形状とすることが有益であるが、上記従来のシート埋設床形成装置では、このような底面形状の溝を形成することができない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、大きなシートロールを取り付けることができるようにし、シートロール交換の手間を軽減できるようにすることを第1の目的とする。また、本発明は、シートが敷き込まれる溝部の底面形状を容易に種々の形状とすることができるようにすることを第2の目的とする。
本発明は、上記目的のために、進行方向前部に、前方に向かって下り傾斜で設けられ、前進に伴って土壌の表層を削り取って溝部を形成し、削り取った土壌が上面に沿って押し上げられる板状の切削刃と、
切削刃による土壌の削り取りで形成された溝部を覆ってシートを巻き出すシートロールを無端コンベアの下方に支持するシートロール支持部と、
切削刃の後端部に隣接する位置から後方に向かって登り傾斜で設けられ、切削で削り取られて押し上げられてくる土を後方へ搬送して後端側から、シートロールから溝部を覆って巻き出されたシート上に落下させ、シート上に栽培床を形成する無端コンベア
とを備えていることを特徴とするシート埋設栽培床形成装置を提供するものである。
上記本発明は、切削刃が着脱可能であること、
切削刃の先端辺の正面形状が、前方に頂点を向けた複数の三角形を幅方向に連ねた形状であること、
切削刃の先端辺の正面形状が、略水平な直線状であること、
切削刃の先端辺の正面形状が、前方中央部に頂点を向けた単一の三角形状に突出した形状であること、
切削刃の先端辺の正面形状が、後方中央部に頂点を向けた単一の三角形状に窪んだ形状であること、
切削刃の先端辺の一部が、下方に窪んだ溝付け部となっていること、
無端コンベアの後端側から落下する土の落下位置を、無端コンベアの中央部に片寄せる土寄せ手段を有すること、
巻き出されたシート上又は巻き出されるシートの下にフレキシブルなパイプを引き出し可能なパイプロールを支持するパイプロール支持部を備えていること、
パイプロール支持部が、巻き出されたシート上にフレキシブルなパイプを引き出し可能なパイプロールを無端コンベアの上方に支持するものであること、
パイプロール支持部が、無端コンベアの下方で、シートロールより後又は前にパイプロールを支持するものであること、
巻き出したパイプ上に粒状材を供給する粒状材供給装置を有すること、
をその好ましい態様として含むものである。
本発明によれば、切削刃で切削されて押し上げられた土は、無端コンベアで強制的に後方に搬送されて、後方に巻き出されたシート上に落下されることになる。無端コンベアは、長さおよび傾斜の許容範囲が広いので、無端コンベアの下方空間を広くとることができ、大きな径のシートロールを無端コンベアの下方に支持することができる。従って、広い範囲に栽培床を形成する場合でも、シートロールの交換頻度が少なく、作業性を向上させることができる。
また、本発明では、巻き出されたシート上に被せる土を採取すると共に、シートを敷き込む溝部を形成するための手段が切削刃であるので、形成される溝部の底面形状が、この切削刃の先端辺の形状に沿った形状となる。このため、切削刃として、先端辺の形状が異なるものを用いることで、溝部の底面形状を種々の形状とすることができ、応用範囲を広げることができる。
まず、図1〜図6に基づいて、本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置を説明する。
図1は本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置の側面図、図2は本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置の正面図、図3は本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置の背面図、図4は本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置の使用状態を示す説明図、図5は本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置によって形成される溝部の断面図、図6は本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置によって形成される栽培床の断面図である。なお、図1〜図6において、同じ符号は同じ部材又は部位を示すものである。
図1〜図3に示されるように、本装置の前進方向(図1における右側)前部に、前方に向かって下り傾斜で本体2に設けられた切削刃1を備えたものとなっている。この切削刃1は、土壌の表層に突き刺さり、本装置の前進に伴って表層の土を削り取ってすくい上げ、後述するシート3上に被せる土を採取すると共に、シート3を敷き込む溝部15(図5、図6参照)を形成するものとなっている。本例の切削刃1の先端辺の正面形状(本体2に取り付けた状態の正面形状)は、特に図2に示されるように、前方に頂点を向けた2つの三角形を幅方向に連ねた形状となっている。この切削刃1は、後述するように、種々の先端辺の形状のものを用いることで、形成される溝部15の底面形状を種々変えることができるので、着脱可能であることが好ましい。
上記切削刃1の両側には、それぞれフロントサイド板4が設けられている。このフロントサイド板4の上部は、切削刃1の後端(上端)より上方の位置まで延出していると共に、下部は切削刃1の先端(下端)より若干上方の位置まで延出している。切削刃1を境にして、フロントサイド板4の上部は、切削刃1で切削されてすくい上げられた土が切削刃1の側部から落下するのを防止するためのものであり、フロントサイド板4の下部は、形成された溝部15(図5、図6参照)の側壁が崩れるのを押さえるためのものである。本例のフロントサイド板4は、上記切削刃1とは別体として本体2に取り付けられたものとなっているが、切削刃1と一体とすることもできる。
本体2は、上記切削刃1の後端部に隣接する位置から後方に向かって登り傾斜で設けられた無端コンベア5を備えている。この無端コンベア5としては、例えばベルトコンベア、バーコンベアなどを用いることができる。バーコンベアを用いる場合、並列されたバー間の隙間からの土の落下を防止するために、上方を走行するバーの下方に沿って板材を宛っておくことが好ましい。
上記無端コンベア5の下方には、シート3を巻き取ったシートロール6が、中心軸を本体2の幅方向に向けてシートロール支持部7に支持されている。本例のシートロール支持部7は、図1に示されるように、シートロール6の中心部に挿入されて、シートロール6を回転可能に支持する支持軸8と、先端部にこの支持軸7の両端を保持し、後端側を支点として上下に傾動可能に本体2に取り付けられた支持アーム9とを備えたものとなっている。シートロール6の幅(シート3の幅)は、切削刃1で形成される溝部15(図5、図6参照)の両側からはみ出して、栽培床16(図6参照)の側面をも覆って敷設することができるよう、切削刃1の幅より広くなっている。
本体2の両側には、車輪10が外方に突き出た状態で設けられている。この車輪10は、切削刃1の先端部より上方で接地する位置に設けられており、車輪10の接地位置と、切削刃1の先端部間の高低差に対応する深さの溝部15(図5、図6参照)を形成できるようになっている。溝部15の深さを調整できるようにするため、この車輪10の上下位置は調整可能であることが好ましい。また、溝部15の深さの調節は、切削刃1の高さ調節でも行うことができるので、切削刃1の上下位置を調整可能とすることや、切削刃1と車輪10の両者の上下位置を調節可能とすることも好ましい。
本体2の下部の両側部には、上記車輪10と前記シートロール6間に、ミドルサイド板11が設けられている。このミドルサイド板11の下辺は、前記フロントサイド板4の下辺とほぼ同じ高さにある。ミドルサイド板11は、前記フロントサイド板4の下部と同様に、形成された溝部15(図5、図6参照)の側壁が崩れるのを押さえるためのものである。
なお、図1〜図3において、12と13はトラクターなどの牽引車輌14(図4参照)に連結するためのメイン連結部とサブ連結部である。
本装置は、図4に示されるように、トラクターなどの牽引車輌14後部に連結し、牽引することで使用される。本装置が前進すると、切削刃1が土壌表層の土を切削してすくい上げ、これが無端コンベア5で後方に運ばれる。これと同時に、切削刃1で切削された土壌表面には、図5に示されるような断面形状の溝部15が形成される。
一方、本装置の無端コンベア5の下方に支持されているシートロール6は、図1に示される状態から支持アーム9が下方に傾動することで接地しており、本装置の前進に伴って転がって、上記溝部15を覆うように、シート3を進行方向後方に巻き出す。そして、巻き出されたシート3上には、上記切削刃1で切削された土が無端コンベア5から落下し、図6に示されるように、シート3上に栽培床16を形成する。なお、シートロール6は接地させなくてもよい。
上記のようにして形成された栽培床16は、シート3として合成樹脂シートなどの遮水性シートを用いることで、周囲の土と遮断することができ、周囲の土から栽培床16への病害虫(センチュウ、バクテリアなど)の侵入を抑止することができる。シート3として、透水性を有するが植物の根の張り出しを抑制することができる遮根シートを用い、栽培床16を構成する土の病害虫駆除を行っておけば、水はけを確保しつつ、根がシート3の外方にまで伸び出て周囲の病害虫に犯されるのを防止することができる。また、シート3としては、上記遮水性シートや遮根シートの他、植物の発育促進剤、病害虫駆除剤などを含浸させたものや、生分解性シートなどを用いることもできる。
本例における切削刃1の先端辺の正面形状は、前述のように、前方に頂点を向けた2つの三角形を幅方向に連ねた形状となっている。このような複数の三角形を幅方向に連ねた形状の先端辺を有する切削刃1は、幅方向に連なる三角形の数を増やすことで、形成される溝部15の底面形状を平坦に近付けることができると同時に、鋭い先端部(三角形の頂点)を有するので、土壌への良好な食い込みが得やすい利点がある。
次に、本発明に係るシート埋設栽培床形成装置の他の例について説明する。なお、以下の図面において、図1〜図6に示される符号と同じ符号は図1〜図6で説明したものと同じ部材又は部位を示すものである。
図7は本発明の第2の例に係るシート埋設栽培床形成装置の正面図、図8は本発明の第2の例に係るシート埋設栽培床形成装置によって形成される溝部の断面図である。
図7に示されるように、本例における切削刃1の先端辺は、前進方向に略直角な直線状をなしている。このため、本装置によって形成される溝部15の底面は、図8に示されるように、ほぼ平坦な底面とすることができる。
図9は本発明の第3の例に係るシート埋設栽培床形成装置の側面図、図10は本発明の第3の例に係るシート埋設栽培床形成装置の背面図、図11は本発明の第3の例に係るシート埋設栽培床形成装置によって形成される栽培床の断面図である。
図9及び図10に示されるように、本例の装置は、無端コンベア5の後端(上端)の左右直下に、内側に向かって傾斜した板材で構成された土寄せ手段17を備えている。この土寄せ手段17は、無端コンベア5の後端から落下する土の落下位置を、無端コンベア5の中央部に片寄せるもので、無端コンベア5で搬送される土に当接するよう、後方に向かってハ字形に、無端コンベア5の両側上に突き出した板材で構成することもできる。
上記土寄せ手段17を有する本例の装置で形成される栽培床16は、図11に示されるように、溝部15の中央部に片寄って厚く盛り上げられた土で構成される。従って、深く根を張る植物の育成に適した栽培床16が得やすい利点がある。また、左右に露出したシート3を栽培床16側に被せることで、水分コントロールをしやすい栽培床16とすることもできる。
図12は本発明の第4の例に係るシート埋設栽培床形成装置の側面図、図13は本発明の第4の例に係るシート埋設栽培床形成装置の背面図である。
本例の装置は、本体2の無端コンベア5の上方に、フレキシブルなパイプ18を巻き取ったパイプロール19を支持するパイプロール支持部20を備えたものとなっている。このパイプロール支持部20は、本装置の前進に伴ってパイプ18を順次引き出し可能にパイプロール19を支持するもので、パイプロール19の中心部に挿入されて、パイプロール19を回転可能に支持する支持軸21と、この支持軸21の両端を保持する支持アーム22とを備えている。
本体2の後端部の幅方向ほぼ中央には、引き出されるパイプ18を案内するためのガイドローラ23が設けられており、本体2の後端部から下方に延びたガイドアーム24の下端にも、引き出されるパイプ18を案内するためのガイドローラ25が設けられている。このガイドローラ25も、本体2の幅方向ほぼ中央部に位置している。
また、無端コンベア5の後端(上端)中央部直下には、山形の板材で構成された土分け手段26が設けられている。この土分け手段26は、無端コンベア5の中央部から落下する土を左右に振り分けるためのものである。
本装置によれば、前述のようにしてシートロール6からシート3を巻き出して敷設すると同時に、巻き出されたシート3上にパイプ18を引き出して設置することができる。このパイプ18は、シート3と共に覆土することができるので、パイプ18を周囲に多数の小孔を有する穴あきパイプとし、例えば集水パイプ、給水又は給肥パイプ、栽培床16(図6、図11参照)を構成する土の薫蒸パイプなどとして用いることができる。また、パイプ18を小孔のないものとし、蒸気や温水を通すことで、栽培床16の加温パイプとして用いることもできる。
土分け手段26は、シート3上へのパイプ18の引き出し位置が無端コンベア5の後端部直下より後方である場合に設けることが好ましいもので、これを設けることにより、パイプ18の敷設前に、パイプ18の敷設位置が、無端コンベア5から落下する土で覆われてしまうのを防止することができる。土分け手段26を設け、パイプ18の敷設位置への土の落下を除けつつシート3とパイプ18を敷設した場合、敷設後にパイプ18上に土を被せることで、パイプ18を埋設した栽培床16(図6、図11参照)を得ることができる。また、例えばガイドアーム24の下端側を無端コンベア5の下方に潜り込ませておくことで、上記土分け手段26を設けることなく、シート3上に、パイプ18を埋設した栽培床16を形成することもできる。
図14は本発明の第5の例に係るシート埋設栽培床形成装置の側面図である。
本例の装置は、本体2の無端コンベア5の下方に、フレキシブルなパイプ18を巻き取ったパイプロール19を支持するパイプロール支持部27を備えたものとなっている。このパイプロール支持部27は、設置位置が違う他は基本的には図12及び図13に示されるものと同様で、パイプロール19の中心部に挿入されて、パイプロール19を回転可能に支持する支持軸28と、この支持軸28の両端を保持する支持アーム29とを備えている。また、支持アーム29には、下方に延びたガイドアーム30の上端も取り付けられており、このガイドアーム30の下端には、引き出されるパイプ18を案内するためのガイドローラ31が設けられている。
本例の装置の場合、パイプロール19が無端コンベア5の下方に設けられるので、図12及び図13に示されるような土分け手段26を用いなくても、確実にパイプ18を埋設しやすい利点がある。また、図示される例においては、パイプロール19(パイプロール支持部27)がシートロール6(シートロール支持部7)の後方に位置しており、シートロール6から巻き出されたシート3上にパイプ18を引き出すものとなっているが、パイプロール19(パイプロール支持部27)とシートロール6(シートロール支持部7)の位置を入れ替え、パイプロール19(パイプロール支持部27)をシートロール6(シートロール支持部7)より前方に位置させれば、パイプ18を敷設した上にシート3を敷設することができる。
図15は本発明の第6の例に係るシート埋設栽培床形成装置の側面図である。
本例の装置は、図14で説明した装置に、巻き出したパイプ18上に粒状材を供給する粒状材供給装置32を設けたものとなっている。粒状材供給装置32は、本体2上に設けられたタンク33と、このタンクの底部からガイドアーム30下端のガイドローラ31直後に延びたノズル部34を備えたものとなっている。
粒状材は、敷設されたパイプ18周囲の通気性や透水性を確保するために用いられるもので、例えば砂利、破砕石、合成樹脂の粒状物、合成樹脂発泡体の粒状物、籾殻、そば殻などを用いることができる。この粒状材は、タンク33内に蓄えられており、タンク33の底部に設けられた弁(図示されていない)を開くことによって、ノズル部34内を通って、引き出されたパイプ18上に落下供給されるものとなっている。
上記のような粒状材供給装置32を設けておき、敷設されたパイプ18の周囲に粒状材を配置できるようにすると、パイプ18を、例えば集水パイプ、給水又は給肥パイプ、薫蒸パイプなどとして用いる場合に、その機能向上を図ることができる。また、パイプ18を設けることなく、粒状材の配設のみで排水性を高めることもできる。
更に、上述の各例のシート埋設栽培床形成装置に使用可能な切削刃1の他の例について説明する。
図16は切削刃の第1の他の例を示す斜視図、図17は切削刃の第2の他の例を示す斜視図、図18は切削刃の第1又は第2の他の例によって形成可能な栽培床の断面図である。
図16に示される切削刃1は、先端辺の正面形状が、前方中央部に頂点を向けた単一の三角形状に突出した形状となっている。また、図17に示される切削刃1は、先端辺の正面形状は図16の切削刃1とほぼ同様であるが、両側が斜め上方に折り立てられ、土をすくい上げやすくなっている。
上記図16又は図17の切削刃1を用いると、図18に示されるように、断面略V字形の底面を有する溝部15を形成することができる。従って、例えば前記本発明の第4の例に係るシート埋設栽培床形成装置(図12及び図13)、第5の例に係るシート埋設栽培床形成装置(図14)又は第6の例に係るシート埋設栽培床形成装置(図15)にこの切削刃1を装着すれば、図18に示されるように、V字形に傾斜のついた底面の最も低い位置である中央部にパイプ18を埋設した栽培床16を形成することができ、例えばシート3が遮水性シートで、パイプ18を集水パイプとして用いる場合、集水パイプによる水はけを向上させることができる。
図19は切削刃の第3の他の例を示す斜視図、図20は切削刃の第3の他の例によって形成可能な栽培床の断面図である。
本例の切削刃1は、先端辺の一部(本例では中央部)が、下方に窪んだ溝付け部36を有する形状となっている。
上記図19の切削刃1を用いると、図20に示されるように、溝部15の底面の一部(本例では中央部)に細溝35を形成することができる。従って、例えばパイプロール19(パイプロール支持部27)をシートロール6(シートロール支持部7)より前方に位置させた第5の例に係るシート埋設栽培床形成装置(図14)又は第6の例に係るシート埋設栽培床形成装置(図15)にこの切削刃1を装着すれば、図20に示されるように、細溝35内にパイプ18を敷設し、その上に敷設したシート3上に栽培床16を形成することができる。図20に示される栽培床16の場合、シート3として透水性又は通気性のシートを用いることで、パイプ18を集水パイプ、給水又は給肥パイプ、薫蒸パイプなどとして用いることができる。また、根に直接触れない位置にパイプ18を敷設することができるので、パイプ18を薫蒸用や加温用に用いやすくなる。この細溝35には、パイプ18と共に前述した粒状材を充填することもできる。
なお、本例の切削刃1の先端辺が有する窪みは、例えば図2に明示される切削刃1や、上記第1及び第2の他の例に係る切削刃1にも形成可能である。
図21は切削刃の第4の他の例を示す斜視図、図22は切削刃の第4の他の例によって形成可能な栽培床の断面図である。
本例の切削刃1は、先端辺の正面形状が、後方中央部に頂点を向けた単一の三角形状に窪んだ形状となっている。
上記図21の切削刃1を用いると、図22に示されるように、溝部15の底面を略逆V字形に形成することができる。従って、例えば前記本発明の第4の例に係るシート埋設栽培床形成装置(図12及び図13)、第5の例に係るシート埋設栽培床形成装置(図14)又は第6の例に係るシート埋設栽培床形成装置(図15)にこの切削刃1を装着すれば、図22に示されるように、逆V字形に傾斜のついた底面の最も低い位置である両側部にパイプ18を埋設した栽培床16を形成することができ、例えばシート3が遮水性シートで、パイプ18を集水パイプとして用いる場合、集水パイプによる水はけを向上させることができる。2条のパイプ18の敷設は、上記第4の例〜第6の例に係るシート埋設栽培床形成装置のパイプロール19(パイプロール支持部27)を幅方向に2つ設けることで行うことができる。
図23は切削刃の第5の他の例を示す斜視図、図24は切削刃の第6の他の例を示す斜視図である。
図23の切削刃1は、図17に示される切削刃1の左右にフロントサイド板4を一体に設け、切削した土がこぼれにくくなっている。また、図24の切削刃1は先端側中央部を上方に三角形状に隆起させ、左右にフロントサイド板4を一体に設けたもので、図22に示されるような底面形状の溝部15を形成することができるものとなっている。
図25、図26はシートまくり上げ手段の説明図で、図25は要部平面図、図26は要部背面図である。
図示されるように、シートロール6の後方に、巻き出されたシート3の両側をまくり上げて折り立てるシートまくり上げ手段37を設けておくとシート37のまくり上げと共に、シート3上に被せられた土をシート3の中央部に片寄せることができる。従って、図9、図10で説明した土寄せ手段17を用いることなく図11に示されるような栽培床16を得ると同時に、この栽培床16の側部にシート3を折り立てて宛うことができる。なお、38は、先端にシートまくり上げ手段37を有する支持ロッドで後端は本体2(図1参照)に取り付けられているものである。
本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置の側面図である。 本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置の正面図である。 本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置の背面図である。 本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置の使用状態を示す説明図である。 本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置によって形成される溝部の断面図である。 本発明の第1の例に係るシート埋設栽培床形成装置によって形成される栽培床の断面図である。 本発明の第2の例に係るシート埋設栽培床形成装置の正面図である。 本発明の第2の例に係るシート埋設栽培床形成装置によって形成される溝部の断面図である。 本発明の第3の例に係るシート埋設栽培床形成装置の側面図である。 本発明の第3の例に係るシート埋設栽培床形成装置の背面図である。 本発明の第3の例に係るシート埋設栽培床形成装置によって形成される栽培床の断面図である。 本発明の第4の例に係るシート埋設栽培床形成装置の側面図である。 本発明の第4の例に係るシート埋設栽培床形成装置の背面図である。 本発明の第5の例に係るシート埋設栽培床形成装置の側面図である。 本発明の第6の例に係るシート埋設栽培床形成装置の側面図である。 切削刃の第1の他の例を示す斜視図である。 切削刃の第2の他の例を示す斜視図である。 切削刃の第1又は第2の他の例によって形成可能な栽培床の断面図である。 切削刃の第3の他の例を示す斜視図である。 切削刃の第3の他の例によって形成可能な栽培床の断面図である。 切削刃の第4の他の例を示す斜視図である。 切削刃の第4の他の例によって形成可能な栽培床の断面図である。 切削刃の第5の例を示す斜視図である。 切削刃の第6の例を示す斜視図である。 シートまくり上げ手段を示す要部平面図である。 シートまくり上げ手段を示す要部背面図である。
符号の説明
1 切削刃
2 本体
3 シート
4 フロントサイド板
5 無端コンベア
6 シートロール
7 シートロール支持部
8 支持軸
9 支持アーム
10 車輪
11 ミドルサイド板
12 メイン連結部
13 サブ連結部
14 牽引車輌
15 溝部
16 栽培床
17 土寄せ手段
18ホース
19 ホールロール
20 ホースロール支持部
21 支持軸
22 支持アーム
23 ガイドローラ
24 ガイドアーム
25 ガイドローラ
26 土分け手段
27 ホースロール支持部
28 支持軸
29 支持アーム
30 ガイドアーム
31 ガイドローラ
32 粒状材供給装置
33 タンク
34 ノズル部
35 細溝
36 溝付け部
37 シートまくり上げ手段
38 支持ロッド

Claims (12)

  1. 進行方向前部に、前方に向かって下り傾斜で設けられ、前進に伴って土壌の表層を削り取って溝部を形成し、削り取った土壌が上面に沿って押し上げられる板状の切削刃と、
    切削刃による土壌の削り取りで形成された溝部を覆ってシートを巻き出すシートロールを無端コンベアの下方に支持するシートロール支持部と、
    切削刃の後端部に隣接する位置から後方に向かって登り傾斜で設けられ、切削で削り取られて押し上げられてくる土を後方へ搬送して後端側から、シートロールから溝部を覆って巻き出されたシート上に落下させ、シート上に栽培床を形成する無端コンベア
    とを備えていることを特徴とするシート埋設栽培床形成装置。
  2. 切削刃が着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載のシート埋設栽培床形成装置。
  3. 切削刃の先端辺の正面形状が、前方に頂点を向けた複数の三角形を幅方向に連ねた形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート埋設栽培床形成装置。
  4. 切削刃の先端辺の正面形状が、略水平な直線状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート埋設栽培床形成装置。
  5. 切削刃の先端辺の正面形状が、前方中央部に頂点を向けた単一の三角形状に突出した形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート埋設栽培床形成装置。
  6. 切削刃の先端辺の正面形状が、後方中央部に頂点を向けた単一の三角形状に窪んだ形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート埋設栽培床形成装置。
  7. 切削刃の先端辺の一部が、下方に窪んだ溝付け部となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート埋設栽培床形成装置。
  8. 無端コンベアの後端側から落下する土の落下位置を、無端コンベアの中央部に片寄せる土寄せ手段を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート埋設栽培床形成装置。
  9. 巻き出されたシート上又は巻き出されるシートの下にフレキシブルなパイプを引き出し可能なパイプロールを支持するパイプロール支持部を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のシート埋設栽培床形成装置。
  10. パイプロール支持部が、巻き出されたシート上にフレキシブルなパイプを引き出し可能なパイプロールを無端コンベアの上方に支持するものであることを特徴とする請求項9に記載のシート埋設栽培床形成装置。
  11. パイプロール支持部が、無端コンベアの下方で、シートロールより後又は前にパイプロールを支持するものであることを特徴とする請求項9に記載のシート埋設栽培床形成装置。
  12. 巻き出したパイプ上に粒状材を供給する粒状材供給装置を有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のシート埋設栽培床形成装置。
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