JP4091559B2 - 防腐殺菌剤並びに該防腐殺菌剤を配合した化粧料、医薬品及び食品 - Google Patents

防腐殺菌剤並びに該防腐殺菌剤を配合した化粧料、医薬品及び食品 Download PDF

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本発明は防腐殺菌剤並びに該防腐殺菌剤を配合した化粧料、医薬品及び食品に関する。本発明の目的は、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールとキレート剤とを含有することにより、1,2−アルカンジオールが本来有する抗菌活性を増強することができる防腐殺菌剤並びに該防腐殺菌剤を配合した化粧品、医薬品及び食品を提供することにある。
化粧品(医薬部外品を含む)、医薬品及び食品などには、防腐殺菌剤として、パラベン、安息香酸類、サリチル酸類等が用いられている。しかしながら、上記した防腐殺菌剤は皮膚刺激性が高く安全性が低いために使用濃度範囲が制限されるという欠点を有していた。例えば、パラベンや安息香酸塩の使用制限濃度は1%、安息香酸やサリチル酸の使用制限濃度は0.2%とされている。
また、上記した防腐殺菌剤はpHによる影響を受けやすいために、防腐殺菌効果の安定性が悪く、更に、界面活性剤などの他の配合成分との併用により、その防腐抗菌力が著しく低下する場合があるという問題も有していた。
近年、上記したような防腐殺菌剤に対してアレルギー反応を起こす人が増加する傾向にあり、安全性に対する指向がより高まって上記したような防腐殺菌剤を全く配合していないか、或いはその配合量を低減させた化粧品、医薬品及び食品などの需要が高まっている。
防腐殺菌剤を低減又は排除する技術として、1,2−アルカンジオールからなる防腐殺菌剤(特許文献1参照)や1,2−オクタンジオールからなる洗浄性又は非洗浄性化粧料用保湿静菌剤(特許文献2参照)などが開示されている。しかし、1,2−オクタンジオールなどの1,2−アルカンジオールを単独で防腐殺菌剤として用いた場合、充分な効果性を得るためには高配合量を必要とする場合があり、また、1,2−アルカンジオールは特有の原料臭を有することから低配合でも充分な防腐殺菌効果を発揮できる技術が望まれている。
また、1,2−アルカンジオールを用いた防腐殺菌剤に関する技術として、1,2−ペンタンジオールと2−フェノキシエタノールを組み合わせて配合した外用組成物(特許文献3参照)や1,2−アルカンジオールとパラベンからなる防腐殺菌剤(特許文献4参照)が開示されている。しかし、これらは、防腐剤と1,2−ペンタンジオールなどの1,2−アルカンジオールを併用して防腐剤の効果を向上させようとするものであって、防腐剤自体を完全に排除しようとするものではなく、また、1,2−アルカンジオールが有する抗菌力を増強させようとするものでもなかった。
特開平11−322591号公報 特開2001−48720号公報 特開平10−53510号公報 特開平11−310506号公報
かかる実情に鑑み、本発明者らが鋭意研究をした結果、防腐殺菌剤として1,2−アルカンジオールとキレート剤とを共に使用することにより、1,2−アルカンジオールが本来有する抗菌活性を増強することを見出し、本発明を完成するに至った。
請求項1に係る発明は、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールと、エデト酸、ポリリン酸、ピロリン酸、グルコン酸、及びそれらの塩からなる群から選択される1種以上のキレート剤とを含有することを特徴とする防腐殺菌剤に関する。
請求項2に係る発明は、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールと、エデト酸、ポリリン酸、グルコン酸、及びそれらの塩からなる群から選択される1種以上のキレート剤とを含有することを特徴とする防腐殺菌剤に関する。
請求項3に係る発明は、前記1,2−アルカンジオールが、1,2−ヘキサンジオール及び/又は1,2−オクタンジオールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の防腐殺菌剤に関する。
請求項4に係る発明は、前記1,2−アルカンジオールが、1,2−オクタンジオールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の防腐殺菌剤に関する。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の防腐殺菌剤を配合していることを特徴とする食品に関する。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の防腐殺菌剤を配合していることを特徴とする化粧品または医薬品(但し、1,2−ペンタンジオール又は1,2−ヘキサンジオールと、エデト酸塩を含有する外用組成物、並びに1,2−ペンタンジオールと、ヒノキチオール又は2−フェノキシエタノールと、グルコン酸ナトリウムを含有する外用組成物を除く)に関する。

本発明に係る防腐殺菌剤は、1,2−アルカンジオールとキレート剤とを含有するから、1,2−アルカンジオールが本来有する抗菌活性を増強する。よって、従来の防腐殺菌剤を配合する必要がなくなり、高い安全性を得ることもできる。
1,2−アルカンジオールとして1,2−ヘキサンジオール又は1,2−オクタンジオールを用いると、より抗菌活性の高い防腐殺菌剤を得ることができる。
キレート剤としてエデト酸、ポリリン酸、グルコン酸、及びそれらの塩からなる群から選択される一種以上を用いると、より抗菌活性の高い防腐殺菌剤を得ることができる。
本発明に係る防腐殺菌剤を配合した化粧品、医薬品及び食品は、サリチル酸、安息香酸、パラベンなどの従来の防腐殺菌剤を含有する必要がなく、しかも本発明に係る防腐殺菌剤は優れた抗菌活性を有しているので、防腐殺菌剤自体を低配合量とすることができ、極めて安全性の高いものである。
以下、本発明に係る防腐殺菌剤について詳述する。本発明に係る防腐殺菌剤は、1,2−アルカンジオールとキレート剤とを含有する。
本発明に係る防腐殺菌剤の第一の成分は、次式1(化1)に示される炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールであり、具体的には、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−ノナンジオール、1,2−デカンジオールである。
Figure 0004091559
(但し、式中、nは2〜7の整数を示す。)
本発明では、前述の炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールのうちの一種を単独で使用することもでき、二種以上を混合して用いることもできる。
1,2−アルカンジオールはそれ自体優れた抗菌力を有しており、本発明に係る防腐殺菌剤の抗菌力を高める効果を奏する。特に本発明では、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールのうち、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールを用いることが好ましく、1,2−オクタンジオールを用いることがより好ましい。
本発明に係る防腐殺菌剤の第二の成分は、キレート剤である。
キレート剤は特に限定されず、例えば、エデト酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、シクロヘキサンジアミン五酢酸、グリシン、セリン、アラニン、リジン、シスチン、チロシン、メチオニン、アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、エリソルビン酸、コハク酸、フマル酸、ピルビン酸、サリチル酸、グルコン酸、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、ポリリン酸及びオルトリン酸並びにこれらの塩等を例示することができる。
前記キレート剤の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩などを例示することができる。
キレート剤は一種を単独で配合してもよく、二種以上を混合して配合しても構わない。
キレート剤を炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールとともに用いることにより、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールが有する抗菌作用を相乗的に高めることができる。特に、本発明では前述のキレート剤のうち、エデト酸、ポリリン酸、ピロリン酸、グルコン酸、及びそれらの塩のうちの一種又は二種以上が、より高い抗菌作用を得ることができるために好ましく、エデト酸、ポリリン酸、グルコン酸及びそれらの塩のうちの一種又は二種以上がより好ましく用いられる。
本発明に係る防腐殺菌剤において、第一の成分である炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールと第二の成分であるキレート剤の含有量は特に限定されないが、重量比で1:100〜100:1、好ましくは1:10〜10:1となるように配合する。1,2−アルカンジオールをキレート剤の配合量の100重量倍を超えて配合すると、またキレート剤を1,2−アルカンジオールの配合量の100重量倍を超えて配合すると、ともに抗菌活性の増強効果が期待できなくなるために好ましくない。
本発明に係る防腐殺菌剤は、第一の成分である1,2−アルカンジオールと、第二の成分であるキレート剤とを含有するから、後述する試験例に示されるように、第一の成分と第二の成分との相乗効果によって、優れた防腐殺菌作用が発揮される。従って、パラベン、安息香酸、サリチル酸のような以前から用いられている防腐殺菌剤を低配合又は配合する必要がなくなり、極めて高い安全性を得ることもできる。
上述した本発明に係る防腐殺菌剤は、化粧品、医薬品及び食品などに配合して使用することができる。
具体的には、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション、マスカラ、ネールエナメル、口紅などの皮膚用化粧料、シャンプー、ヘアトリートメント、養毛・育毛料、ヘアクリーム、ヘアローション、ヘアフォーム、パーマネントウェーブ剤などの頭髪用化粧料、しみやそばかすなどの特定の使用目的を有した薬用化粧料(医薬部外品)、にきび治療薬、うがい薬、トローチなどの医薬品、さらにはチューインガム、キャンディー、飲料などの食品に好適に用いることができる。
本発明に係る防腐殺菌剤を用いて化粧品、医薬品又は食品を調製する場合、本発明の効果が損なわれない範囲内で化粧品、医薬品又は食品に通常用いられる成分を適宜任意に配合することができる。例えば、化粧品や医薬品(医薬部外品を含む)の場合、油脂、ロウ類、高級脂肪酸、低級アルコール、高級アルコール、ステロール、脂肪酸エステル、保湿剤、界面活性剤、高分子化合物、無機顔料、色素、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、収斂剤、美白剤、動植物抽出物、精製水などを例示することができる。
また食品の場合は、動植物油、多糖類、甘味料、着色料、ガムベースなどを例示することができる。
化粧品、医薬品又は食品を調製する場合、本発明に係る防腐殺菌剤の配合量は特に限定されないが、組成物中、0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜5重量%配合する。20重量%を超えて配合したとしてもそれ以上の効果が望めない。また0.01重量%未満の場合は、抗菌効果が劣るために好ましくない。
[実施例1]
(供試菌)
供試菌は、Escherichia coli IFO3972(大腸菌)、Pseudomonas aeruginosa IFO13275(緑膿菌)及びCandida albicans IFO1594(口腔カンジダ症菌)を用いた。
(接種用菌液の調製)
接種用菌液としては、大腸菌及び緑膿菌の場合、寒天培地で35℃で培養後、更にブイヨン培地に移植して35℃で培養した。得られた培養液をブイヨン培地で約10個/mLに希釈したものを接種用菌液とした。
また、口腔カンジダ症菌の場合、30℃で同様に培養して約10個/mLに希釈したものを接種用菌液とした。
(被検物質の希釈系列の調製)
20w/w%エチルセルソルブを希釈溶媒とし、5、4、3、2.5、2.25、2、1.75、1.5、1.25、1w/v%の1,2−オクタンジオール液を調製した。
また、エデト酸二ナトリウム及び1,2−オクタンジオールとエデト酸二ナトリウムの等量混合物については、5w/v%の液を倍倍希釈して希釈系列を調製した。
(最小発育阻止濃度(MIC)の測定)
上記被検物質を含む希釈系列1mLに対して各寒天培地9mLをシャーレに入れ、それぞれについて、上記接種用菌液を約1cmの長さに画線した。培養は、大腸菌及び緑膿菌については35℃で行い、2日後の菌の生育の有無を判定した。また、口腔カンジダ症菌については25℃で培養を行い、3日後の菌の生育の有無を判定した。このとき、生育が認められなかった最小の濃度をMICとして求めた。結果を表1に示す。
Figure 0004091559
尚、MICによって、抗菌力を評価することができる。被検物質の濃度が薄いときには微生物への影響はないが、濃度を増していくと発育抑制が起こる。この程度は、濃度に依存して発育抑制が進み、ついには発育が停止する。このときの濃度がMICとして表される。したがって、MIC以上の濃度になると、微生物は死滅していくことになる。
(二元最小発育阻止濃度)
得られた1,2−オクタンジオール、エデト酸二ナトリウム、及び1,2−オクタンジオールとエデト酸二ナトリウムの等重量混合物の各MICを、1,2−オクタンジオール及びエデト酸二ナトリウムの配合量に対してプロットし、二元最小発育阻止濃度図を求めた。
尚、二元最小発育阻止濃度により、抗菌性を有する二種類の物質を配合した場合の作用効果を判定することができる。具体的には、抗菌性を有する二種類の物質を配合した場合、それにより生ずる作用は、相乗作用、相加作用、拮抗作用に大別される。相乗作用とは、二薬剤が相乗的に作用し、本来有する抗菌力が更に増強される作用である。相加作用とは、各薬剤の抗菌力が合わさった作用である。拮抗作用とは、一薬剤が他剤の抗菌力を打ち消す場合の作用である。そして、二元最小発育阻止濃度図による方法は、例えば、図1に示すように、A物質とB物質について、それぞれの割合を変えてMICを測定し、グラフから判定する方法である。これによると、A物質のみにおけるMIC(点A)とB物質のみにおけるMIC(点B)とをプロットした点を結び、両物質を併用したときのMICが、この線上より内側にある場合(点C)は、併用により抗菌力が増強された相乗作用であると、線上(点D)にある場合は相加作用であると、線上より外側にある場合(点E)は、一方又は双方の抗菌力を打ち消し抗菌力を減少させる拮抗作用であると判定することができる。
図2にエデト酸二ナトリウムに関する二元最小発育阻止濃度図を示す。
[実施例2]
キレート剤としてポリリン酸ナトリウムを、供試菌として緑膿菌及び口腔カンジダ症菌を用いて実施例1と同様に操作し、表2のMIC及び図3の二元最小発育阻止濃度図を求めた。
Figure 0004091559
[実施例3]
キレート剤としてグルコン酸ナトリウムを、供試菌としてStaphylococcus aureus IFO13276(黄色ブドウ状球菌)を用いて、実施例1の大腸菌の場合と同様に操作し、表3のMIC及び図4の二元最小発育阻止濃度図を求めた。
Figure 0004091559
(抗菌効果の評価)
図2〜図4の結果から、1,2−オクタンジオールと、エデト酸二ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム等のキレート剤との組合せにより、1,2−オクタンジオールが本来有する抗菌活性が相乗的に増強されることが分かる。
以下、本発明に係る防腐殺菌剤を配合した化粧品、医薬品及び食品の配合例を示す。
<処方例1:保湿クリーム>
モノラウリン酸デカグリセリル 1.0
モノステアリン酸POE(15)グリセリル 1.0
水素添加大豆リン脂質 1.0
ステアリン酸 4.0
セタノール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
パラフィン 3.0
スクワラン 12.0
ホホバ油 4.0
メチルポリシロキサン 0.2
1,3−ブチレングリコール 3.0
L−アルギニン 0.1
キサンタンガム 0.001
1,2−オクタンジオール 0.25
エデト酸二ナトリウム 0.10
精製水 適 量
合計 100.0重量%
<処方例2:親水性軟膏>
アスコルビン酸 0.5
ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0
水素添加大豆リン脂質 1.0
ステアリン酸 4.0
グリセリンモノステアレート 10.0
流動パラフィン 10.0
ワセリン 4.0
セタノール 5.0
プロピレングリコール 5.0
1,2−ヘキサンジオール 0.5
ポリリン酸ナトリウム 0.2
精製水 適 量
合計 100.0重量%
<処方例3:飲料>
ブドウ糖液糖 33.0
グレープフルーツ果汁 64.0
1,2−ペンタンジオール 0.5
ポリリン酸ナトリウム 0.01
香料 0.5
酸味料 適 量
合計 100.0重量%
本発明に係る防腐殺菌剤は、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールとキレート剤とを併用することにより、1,2−アルカンジオールが本来有する防腐殺菌活性を相乗的に増強することができるので、化粧品、医薬品又は食品などの防腐殺菌剤として有用である。
本発明に係る化粧品、医薬品又は食品は、防腐殺菌剤として、炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールと、キレート剤とが含有されているので、従来の防腐殺菌剤の配合量を低配合量又は実質的に無配合量とすることができ、高い安全性を有する化粧品、医薬品又は食品として有用である。
二元最小発育阻止濃度から、抗菌性を有する二種類の物質を配合した場合により生じる作用効果を判定する方法の一例を示す図である。 実施例1に関する二元最小発育阻止濃度図である。 実施例2に関する二元最小発育阻止濃度図である。 実施例3に関する二元最小発育阻止濃度図である。

Claims (6)

  1. 炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールと、エデト酸、ポリリン酸、ピロリン酸、グルコン酸、及びそれらの塩からなる群から選択される1種以上のキレート剤とを含有することを特徴とする防腐殺菌剤。
  2. 炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールと、エデト酸、ポリリン酸、グルコン酸、及びそれらの塩からなる群から選択される1種以上のキレート剤とを含有することを特徴とする防腐殺菌剤。
  3. 前記1,2−アルカンジオールが、1,2−ヘキサンジオール及び/又は1,2−オクタンジオールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の防腐殺菌剤。
  4. 前記1,2−アルカンジオールが、1,2−オクタンジオールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の防腐殺菌剤。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の防腐殺菌剤を配合していることを特徴とする食品
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載の防腐殺菌剤を配合していることを特徴とする化粧品または医薬品(但し、1,2−ペンタンジオール又は1,2−ヘキサンジオールと、エデト酸塩を含有する外用組成物、並びに1,2−ペンタンジオールと、ヒノキチオール又は2−フェノキシエタノールと、グルコン酸ナトリウムを含有する外用組成物を除く)
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