JP4090770B2 - 車載用走行支援情報検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用走行支援情報検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、安全かつ効率的な交通システムの実現をめざし、車両の走行支援システムの研究開発が行われている。
【0003】
例えば、特開平11−153445号公報には、車両が車線から逸脱するのを防止し、車両が道路に沿って安全に走行できるようにするために、道路に沿って磁気マーカを埋め込み、車両に搭載した磁気検出手段により道路に対する幅方向のずれを検出し、ドライバーへの通知、或いは、車両を自動制御する走行支援道路システムが提案されている。
【0004】
この走行支援道路システムでは、車両の安全走行に関して、周囲車両との相対的な位置関係の把握も重要な要素であるので、実用化済みのGPSを始めとして、より一層高精度の位置検出手段の開発が望まれている。
【0005】
磁気マーカによる車線逸脱防止と高精度の位置検出機能とを同時に実現する手段としては、PN符号化磁気マーカを用いたシステムが提案されている(特開2001−28095号)。
【0006】
このPN符号化磁気マーカを用いた道路交通システム(走行支援道路システム)では、車両側に道路に埋め込まれた所定の個数の磁気マーカの極性の配列パターンを検出して読み取ることにより、自車の絶対位置情報を高精度で知得することができる。
【0007】
例えば、n段のシフトレジスタを用いて生成されるM系列PN符号(符号長
n−1)を磁気マーカの極性の配列に用いた場合、n個の磁気マーカの極性の配列を地図上の特定の座標と一対一に対応させることができ、このように構成すれば、自車の絶対位置を知ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の車両走行支援道路システムでは、地図上の絶対位置を高精度で知得することはできるが、複数車線が平行に存在している場合、車両が複数車線のうちのどの走行車線に進入して走行中であるかを特定し難い不都合がある。
【0009】
車両の安全走行を支援することを主眼とする走行支援道路システムでは、車両の絶対位置情報も重要ではあるが、いずれの車線を走行中であるかの情報も重要である。
【0010】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、複数の走行車線のいずれの走行車線に進入して車両が走行中であるか否かを簡便に特定することのできる車載用走行支援情報検知装置を提供する。
【0033】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車載用走行支援情報検知装置は、単一走行車線が途中で分岐して複数車線となる道路又は複数車線が合流して単一走行車線となる道路の各車線毎に走行方向に沿ってマーカが所定規則の配列パターンに従って所定間隔毎に配列され、前記複数車線に配列された各車線毎の前記マーカの配列パターンの位相が所定チップ分ずらされ、前記マーカの配列パターンに基づいて走行車両の走行支援情報を取得するものであって、前記マーカの配列パターンに基づいて車両の走行支援情報を取得する走行支援情報検知手段と、前記配列パターンの位相のずれを検出することにより車両が進入した走行車線を特定する走行車線特定手段を有し、
前記走行車線特定手段は、検出された配列パターンを所定規則の予測配列パターンと比較するパターン比較手段と、検出された配列パターンを所定規則の配列パターンに対して所定チップ分位相がずらされた予測配列パターンと比較するパターン比較手段と、前記各パターン比較手段の比較結果に基づいて車両が進入した走行車線を特定する判定手段とを備え、前記走行車線特定手段は前記車両が複数車線のいずれか一つの車線を走行中に車線変更を行ったときに前記配列パターンの不連続に基づき車線変更を検知して進入車線を特定することを特徴とする。
請求項2に記載の車載用走行支援情報検知装置は、前記走行支援情報が、前記車両の絶対位置情報であることを特徴とする。
請求項3に記載の車載用走行支援情報検知装置は、検出された配列パターンの位相がずれているときには、絶対位置情報をシフト分だけオフセットして得ることを特徴とする。
請求項4に記載の車載用走行支援情報検知装置は、前記マーカが少なくとも2値的状態を採り得ることを特徴とする。
請求項5に記載の車載用走行支援情報検知装置は、前記所定規則の配列パターンがM系列符号であることを特徴とする。
請求項6に記載の車載用走行支援情報検知装置は、走行方向基準箇所から前記配列パターンの位相のずれを判断することを特徴とする。
請求項7に記載の車載用走行支援情報検知装置は、前記単一走行車線が複数車線に分岐する分岐箇所又は複数車線が合流して単一走行車線となる合流箇所が前記マーカの配列パターンが遷移する遷移区間とされ、前記走行方向基準箇所は前記遷移区間であることを特徴とする。
請求項8に記載の車載用走行支援情報検知装置は、前記マーカが磁気マーカであることを特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係わる走行支援道路システム、走行支援情報検知方法、走行車線特定方法、車載用走行支援情報検知装置、及び車載用走行車線特定装置の発明の実施の形態を説明する。
【0044】
図1は本発明に係わる道路を示し、この図1において、1は自車両2が走行する走行車線である。走行車線1は途中で分岐されて複数車線(三車線)1a、1b、1cとなっている。4はその分岐箇所を示している。その複数車線1a、1b、1cは合流して再び走行車線1となる。この図1には、複数車線1a、1b、1cに対向する複数車線(三車線)3a、3b、3cが合流して対向車線3となっている状態が示されている。5はその合流箇所を示している。
【0045】
その各車線にはその幅方向中央部に、走行方向に沿って所定間隔Lm毎(例えば、2m毎)にマーカ6が設けられている。ここでは、マーカ6には、少なくとも2値的状態を採り得る磁気発生手段としての永久磁石又は電磁石からなる磁気マーカが用いられる。このマーカ6は走行中の自車両2の誘導に用いられる。なお、この磁気マーカの代わりに、電磁反射型マーカ、光反射型マーカ、電波発生型マーカ、反射率変更型マーカを用いても良い。
【0046】
各マーカ6はN極又はS極が路面を向くようにして埋設され、この各マーカ6の極性の配列パターンは所定規則に従って定められる。その図1において、黒丸印「●」はS極を示し、白丸印「○」はN極を示す。ここでは、この各マーカ6の極性の配列パターンは、M系列パターンに従っている。極性”N”は例えばM系列パターンのチップ情報「0」に対応され、極性”S”はM系列パターンのチップ情報「1」に対応されている。そのM系列は例えばk段のシフトレジスタにより生成される。
【0047】
ここでは、M系列パターンはk段(kは3以上の正の整数)のシフトレジスタ(図示を略す)により発生される符号長2k−1のPN符号であるとする。例えば、k=4の場合、15通りのパターンを生成できる。
【0048】
複数車線1a〜1c、3a〜3cの互いに隣接する車線の各M系列パターンの位相は、所定チップ分ずらされている。すなわち、(k−1)チップ以下のチップ分ずつ、M系列パターンの位相がずらされている(ただし、k−1=0を除く)。
【0049】
ここでは、複数車線1a〜1cの真中の車線1bの走行方向右隣りの車線1cのM系列パターンの位相が2チップ(chip)分遅れ、車線1bの走行方向左隣りの車線1aのM系列パターンの位相が2チップ(chip)分進むように各マーカを配列規則に従って配列するものとした。そして、走行車線1のM系列の配列パターンは走行方向最も左側の複数車線1aの配列パターンに続くものとした。
【0050】
M系列パターンの位相のずれの関係を上述の規約と逆の関係とすることもできるが、混在させないこととする方が、規約を単純化するうえで望ましい。複数車線3a〜3cについても同様の規約に従うものとする。
【0051】
言い換えると、複数車線1a又は複数車線3aを所定車線として所定車線に近い側の車線から遠い側の車線に向かうに伴って所定車線に対するM系列パターンの位相ずれが大きくされている。
【0052】
分岐箇所4又は合流箇所5は、マーカ6の配列が遷移する遷移区間とされている。この遷移区間はマーカ6を埋設しないマーカ6の空白区間となっている。この遷移区間の走行方向の幅はTmである。
【0053】
自車両2には、図2に示すように、操舵機構部7、磁気センサ8、磁気検出タイミング推定ブロック回路9、パターン比較判定ブロック回路10、走行支援情報データベース部11、走行支援情報取得ブロック回路12、車両走行制御装置(コントロールユニット)13、表示装置14が搭載されている。磁気センサ8、磁気検出タイミング推定ブロック回路9、パターン比較判定ブロック回路10、走行支援情報データベース部11、走行支援情報取得ブロック回路12は、車載用走行支援情報検知装置を大略構成している。
【0054】
磁気センサ8はマーカ6の磁気を検出する。その磁気センサ8の磁気検出信号は2値化されて2値化信号(例えば、「0」と「1」とからなるビット信号)として出力される。
【0055】
磁気検出タイミング推定ブロック回路9は、パターン比較判定ブロック回路10、走行支援情報データベース部11、走行支援情報取得ブロック回路12と共に、信号処理手段を構成している。
【0056】
磁気検出タイミング推定ブロック回路9には舵角情報、速度情報が入力される。この磁気検出タイミング推定ブロック回路9は、磁気センサ8により検出された2値化信号にノイズが含まれるのを防止する役割を有する。すなわち、速度情報、舵角情報、走行中に取得された2値化信号の配列パターンを利用して次に磁気を検出するタイミング、配列パターンを推定することにより、自車両2の走行スピードの変動に柔軟に対応して磁気検出信号の検出タイミングを決定できる。また、検出された2値化信号の配列パターンと後述する参照用の予測配列パターンとを比較して誤検出の回避、あるいは誤り訂正が可能である。
【0057】
すなわち、磁気検出タイミング推定ブロック回路9は、推定タイミング情報を走行支援情報データベース11とパターン比較判定ブロック回路10とに出力し、走行支援情報データベース11は、この推定タイミング情報に基づいてパターン比較判定ブロック回路10に予測配列パターンを出力する。また、走行支援情報データベース11はこの推定タイミング情報に基づいて判定結果パターン対応情報を車線情報抽出手段16と、走行支援情報取得ブロック回路12と、複数車線走行判定手段17とに出力する。パターン比較判定ブロック回路10は推定タイミング情報に基づいて磁気検出信号を取得する。
【0058】
図3はそのパターン比較ブロック回路10の詳細構成を示す回路図である。このパターン比較ブロック回路10は車載用走行車線特定装置(走行車線特定手段)として用いられる。走行支援情報データベース部11には、所定規則の配列パターン、この配列パターンに対応する位置情報(緯度、経度)、地域名、分岐・合流などの特徴点までの距離、道路情報等が距離が記憶されている。すなわち、走行支援情報データベース11には、道路トポロジー情報、予告情報が記憶され、道路の分岐地点・合流地点、その地点の車線数情報、自車両2が現在位置している地点からその分岐地点、合流地点等の特徴点までの距離x等の予告情報が記憶されている。
【0059】
例えば、配列パターン 1101:位置情報(緯度、経度):地域名:***:特徴点までの距離t(m):道路情報(車線数3、左分岐、右合流)等が記憶されている。この例では、配列パターンはk=4のM系列パターンである。
【0060】
配列パターンが所定規則に従っているので、前回検出された配列パターンに基づき今回検出される配列パターンをあらかじめ予測できる。
【0061】
パターン比較ブロック回路10は第1パターンシフト部10a〜第4パターンシフト部10d、第1スイッチ手段10e〜第5スイッチ手段10i、第1パターン比較部(パターン比較手段)10j〜第5パターン比較部(パターン比較手段)10n、パターン比較結果判定部(判定手段)10pからなっている。第1パターンシフト部10a〜第4パターンシフト部10dの出力は、第2スイッチ手段10f〜第5スイッチ手段10iを介してパターン比較部10k〜10nに入力可能とされている。
【0062】
推定タイミング情報は、パターン比較判定ブロック回路10と走行支援情報データベース11とに入力されている。その走行支援情報データベース11は検索手段15に接続され、検索手段15は走行支援情報データベース11との間で情報の授受を行い、走行支援情報データベース11のデータを検索するものとなっている。この検索手段は走行支援情報検知手段として機能する。
【0063】
磁気センサ8により検出された2値化信号は、切り換えスイッチSW1、第1スイッチ手段10e〜第10iをそれぞれ介してパターン比較部10j〜10nに入力可能とされている。走行支援情報取得部12の出力は制御信号として切り換えスイッチSW2を介して車両走行制御装置13と表示装置14とに出力されるものとなっている。走行支援情報データベース11は、所定規則の配列パターンを予測パターンとしてパターン比較部10j、パターンシフト部10a〜10dに向けて出力する。また、走行支援情報データベース11は車線情報抽出手段16と複数車線走行判定手段17とに位置情報を含む判定結果パターン対応走行情報を出力する。
【0064】
切り換えスイッチSW1、SW2は走行開始時には、検索手段接続側に切り換えられているものとする。その検索手段15は、磁気センサ8により検出された磁気検出信号(2値化信号)を所定チップ分蓄積し、走行支援情報データベース11を検索する。そして、磁気センサ8により検出された配列パターンに対応する位置情報、地域情報等の走行支援情報を取得する。この検索手段15の検索結果は切り換えスイッチSW2を介して制御信号として表示装置14、車両走行制御装置13に入力される。その後、この検索手段15は、1ビットずつ磁気検出信号が検出されるたびに走行支援情報データベース11と情報の授受を行い、対応する位置情報が表示装置14、走行制御装置13に都度出力される。これにより、自車両2の誘導が行われると共に、自車両2の絶対位置情報が取得される。
【0065】
走行支援情報データベース11は、車両が遷移区間にさしかかると、車線情報抽出手段16に向けて位置情報等を含む判定結果パターン対応走行情報を出力する。車線情報抽出手段16は、これにより第1スイッチ10e〜第5スイッチ10iをオン・オフする。ここでは、道路が3車線道路であるとして、第1スイッチ10e〜第3スイッチ10gがオンされ、残りの第4スイッチ10h、第5スイッチ10iはオフとする。また、走行支援情報データベース部11は、パターン比較部10j、パターンシフト部10a〜10dに向けて予測配列パターンを出力する。
【0066】
パターンシフト部10aはパターン比較部10jに入力される予測配列パターンに対してその位相を2チップ分遅らせてパターン比較部10kに向けて出力する。パターンシフト部10bはパターン比較部10jに入力される予測配列パターンに対してその位相を4チップ分遅らせてパターン比較部10lに向けて出力する。
【0067】
走行支援情報データベース11は、自車両2が遷移区間を通過すると、切り換えスイッチSW1、SW2を検索手段接続側からパターン比較判定ブロック接続側に切り換える。
【0068】
この切り換えタイミングは、検索手段15によって検索された走行支援情報データベース11内の位置情報、特徴点までの距離、道路情報等を参照して複数車線走行判定手段17により判定される。例えば、自車両2が複数車線車線区間内に進入した直後に切り換えるものとする。
【0069】
これにより、パターン比較判定ブロック回路10は、磁気センサ8により検出された2値化信号をkチップ分づつ読み込み、S極とN極とからなる配列パターンが対応するM系列PN符号の一周期中のいずれの区間の並びと一致しているか否かを判定する。
【0070】
すなわち、パターン比較回路10jは、検出された配列パターンと所定規則の予測配列パターンとを比較して、一致したときに車線1aにあるとして一致信号を発生する。パターン比較回路10kは、検出された配列パターンとパターン比較回路10jに入力される予測配列パターンに対して2チップ分(2ビット分)位相が遅らされた予測配列パターンとを比較して、一致したときに車線1bにあるとして一致信号を発生する。パターン比較回路10lは検出された配列パターンとパターン比較回路10jに入力される予測配列パターンに対して4チップ分(4ビット分)位相の遅らされた予測配列パターンとを比較して、一致したときに車線1cにあるとして一致信号を発生する。
【0071】
これらの各一致信号は、パターン比較判定結果部10pに入力され、自車両2が複数車線区間のどの車線に進入したか否かを、遅くともkチップ分の配列パターンを読み取るまでに、自車両2がいずれの車線に進入したか否かを判定する。
【0072】
走行支援情報取得ブロック回路12にはそのパターン比較判定ブロック回路10からの判定結果が入力される。その走行支援情報取得ブロック回路12はその判定結果に基づき、車両の絶対位置情報を導出する。
【0073】
ここで、自車両2が配列パターンの位相がシフトされている車線に進入したときには、走行支援情報取得回路12は、そのシフト量に応じて、走行支援情報データベース1から出力された絶対位置情報を修正する。例えば、車線1bに進入したとすると、車線1bの配列パターンは車線1aの配列パターンに対して2チップ分位相が遅れているので、2Lm分の距離を取得した位置情報に加算し、車線1cの配列パターンは車線1aの配列パターンに対して4チップ分位相が遅れているので、4Lm分の距離を取得した絶対位置情報に加算する。
【0074】
この走行支援情報取得ブロック回路12から出力された絶対位置情報は、制御信号として車両制御回路13、表示装置14に入力される。この発明の実施の形態では、信号処理手段が予測配列パターンに基づいて自車両2の絶対位置の検出を行っているので、磁気センサ8による磁気検出信号の誤検知等により検出された配列パターンと予測配列パターンとが不一致の場合でも、誤り訂正を行うことができる。
【0075】
自車両2が複数車線区間から単一車線区間に再び進入すると、切り換えスイッチSW1、SW2が検索手段接続側に再び切り換えられる。
【0076】
現在、自車両2が単一車線区間1の地点Aを走行中であるとする。そして、図1、図4に示すように、遷移区間である分岐箇所4を経て車線1bに進入し、地点Bで車線変更を行って車線1cに進入して地点Cからその車線1cをそのまま走行し、遷移区間である合流部4’を経て再び単一車線1’を走行するものとする。
【0077】
自車両2が地点Aから分岐箇所4にさしかかると、所定時間の間、磁気検出信号が得られないことになる。また、自車両2が地点Bで車線1bから車線1cに車線変更するときには、配列パターンが不連続となる。これらは、いずれも、磁気検出の不連続状態として検知される。
【0078】
自車両2が走行車線1を走行中、図5に示すように、定常的に磁気検出信号の2値化信号が検出され、これにより、信号処理手段は、車両の絶対位置情報を取得する(S.1)。このとき、スイッチSW1、SW2は検索手段接続側にある。次に、信号処理手段は自車両2が定常的に連続して2値化信号を検出しているか否かを判断し(S.2)、自車両2が走行車線1を走行中にはS.1、S.2のステップを繰り返す。
【0079】
信号処理手段は、磁気検出の不連続状態を検出すると、配列パターンが不連続(N)であるか、磁気反応がないかを判定する(S.3)。磁気反応がないときには、単一車線走行中であったか否かを判定する(S.4)。単一車線走行中であったと判定されると、遷移区間検知処理が実行され(S.5)、予測パターンシフト処理が行われる(S.6)。
【0080】
すなわち、自車両2が遷移区間である分岐箇所4を走行中に、車線毎に異なる予測パターンが各パターン比較部10j〜10nにセットされ、信号処理手段はこの状態でいったん待機する。言い換えると、信号処理手段は、この遷移区間を走行方向基準箇所としてこの基準箇所から配列パターンの位相のずれを検出する。
【0081】
次いで、自車両2が複数車線区間のいずれかの車線に進入すると、スイッチSW1、SW2がパターン比較判定ブロック接続側に切り換えられる。これにより予測配列パターン比較判定処理が実行され(S.7)、複数車線区間のうちのいずれの車線に自車両2が進入したか否かが特定される(S.8)。ここでは、自車両2が車線1bを走行していると特定される。
【0082】
そして、車線1bを定常走行中はS.1、S.2が繰り返される。そして、自車両2が地点Bにさしかかって車線を変更すると、S.2において、信号処理手段が再び磁気検出が不連続であると検出する。車線1bから車線1cに車線変更したときには、配列パターンが不連続となるので、信号処理手段は、S.3に移行して配列パターンが不連続であると判定する。従って、信号処理手段は、S.9に移行して、複数車線区間走行中であるか否かを判定する。信号処理手段は、自車両2が複数車線区間を走行中であるので、S.9においてイエスと判定し、車線変更検知処理(S.10)を実行し、S.7、S.8に移行して、パターン比較判定処理、車線特定処理を実行して、S.1に戻る。
【0083】
自車両2が車線1cを定常走行中は、信号処理手段はS.1、S.2の処理を実行し、自車両2の絶対位置が特定される。自車両2が遷移区間である合流箇所4’にさしかかると、磁気検出が再び不連続状態となる。
【0084】
従って、信号処理手段は、S.2において、イエスと判定してS.3に移行し、配列パターンが不連続か、磁気反応がないかを判定する。S.3においては、イエスと判定されるので、信号処理手段は、S.4に移行して単一車線走行中であるか否かを判定する。S.4においては、複数車線を走行中であったので、信号処理手段はノーと判定し、S.11に移行する。
【0085】
すると、信号処理手段は、遷移区間検出処理(S.11)を実行し、予測パターンをリセットした後(S.12)、S.1に戻る。これにより、スイッチSW1、SW2が再び検索手段接続側に切り換えられる。
【0086】
図5では、遷移区間にマーカ6の空白区間を設けて、車線の分岐箇所4か合流箇所4’、5’かを判定するようにしたが、信号処理手段が走行支援情報データベース11から車線変更地点に関する情報、すなわち、自車両2が走行中の地点から特徴点までの距離xを取得して走行車線を特定するようにしても良い。
【0087】
例えば、図6に示すように、信号処理手段は、定常走行状態処理を実行し(S.1’)、次いで、車線変更地点か否かを判断する(S.2’)。続いて、信号処理手段は、車線変更地点に自車両2がさしかかっていないときには、S.3’に移行してノーと判定し、検出された配列パターンが不連続であるか否かを判定し、検出された配列パターンが不連続でないときには、S.1’〜S.3’の処理を繰り返す。信号処理手段は、自車両2が分岐地点にさしかかると、車線変更地点であると判断して、S.4’に移行し、単線から複数車線への車線変更であるか否かを判断する。
例えば、自車両2が車線2bに進入すると、信号処理手段は、単線から複数車線への車線変更であると判断して、S.5’に移行し、遷移区間検知処理(S.5’)、予測配列パターンシフト処理(S.6’)、配列パターン比較処理(S.7’)、走行車線特定処理(S.8’)を実行して、S.1’に戻り、S.1’〜S.3’の処理を繰り返す。
【0088】
信号処理手段が、S.1’〜S.3’の処理を実行中、自車両2が車線1bから車線1cに車線変更すると、車線変更検知処理(S.9’)が実行され、S.7’、S.8’に移行した後、S.1’〜S.3’の処理を実行する。
【0089】
信号処理手段が、S.1’〜S.3’の処理を実行中、自車両2が合流箇所にさしかかると、信号処理手段2’は車線変更地点であると判断して、S4’に移行し、単線から複数車線への変更であるか否かを判断する。ここでは、複数車線区間から単線区間への変更であるので、信号処理手段は、S.4’においてノーと判定し、S.10’に移行して予測パターンリセット処理を行った後、再びS.1’〜S.3’の処理を実行する。
【0090】
図7は本発明に係わる走行支援道路システムの変形例を示すもので、ここでは、分岐箇所4又は合流箇所4’、5にマーカ6として電磁石を用いた磁気マーカ18を配設する構成としたものである。
【0091】
この磁気マーカ18は常時は信号発生が禁止され、非常時は図示を略す電力供給手段により着磁されて、誘導信号を発生するものとされている。
【0092】
このように磁気マーカ18を配設すると、工事中、落石等の事情により、例えば車線2bが走行禁止車線とされて、車線1aに車両を誘導したいときには、車線1aに連なる磁気マーカ18のみに通電を行って誘導信号を発生させることができる。その図7においては、着磁されている磁気マーカ18が白三角印(△印)で示され、非着磁の磁気マーカ18が黒三角印(▲)で示されている。
【0093】
この発明の実施の形態では、車線情報抽出手段16により、道路が何車線であるか否かを抽出し、第1スイッチ10e〜第5スイッチ10iのスイッチをオンオフする構成としたが、このスイッチ10e〜10iは必ずしも設ける必要はない。この場合には、パターン比較判定結果部10pは全ての車線の予測配列パターンを用いて、検出された配列パターンが全ての予測配列パターンと一致するか否かを判定することになる。
【0094】
また、この発明の実施の形態では、走行支援情報データベース11を自車両2に搭載することにしたが、走行支援情報データベース11を基地局に設けると共に、通信手段を自車両2に設け、自車両2が通信により、道路に沿って配列されたマーカ6の配列パターンに対応する配列パターン情報及び位置情報を含む走行支援情報を取得するようにしても良い。
【0095】
更に、この発明の実施の形態では、単一走行車線1を自車両2が走行中に検索手段15により絶対位置情報を検出する構成としたが、検索手段15による絶対位置情報の検出は、自車両2の走行開始直後のみとし、自車両2の走行中で配列パターンを予測できるようになった以降は、自車両2が単一車線区間を走行しているか、複数車線車線区間を走行しているかにかかわらず、予測配列パターンと検出された配列パターンとを比較して、絶対位置情報を取得するようにしても良い。
【0096】
この場合には、予測配列パターンと検出された配列パターンとが不一致のとき、検出された配列パターンを予測配列パターンに一致させる修正を行うことができる。
【0097】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成したので、複数の走行車線のいずれの走行車線に進入して車両が走行中であるか否かを簡便にかつ迅速に特定することができる。また、車両の絶対位置情報を高精度で取得できる。
特に、本発明によれば、車両が複数車線のいずれかの車線を走行中に車線変更を行った場合でも、車線変更を検知して進入車線を特定できる他、基準となる予測配列パターンを唯一記憶させ、この基準となる予測配列パターンから位相のずれた予測配列パターンを演算により生成するので、記憶容量を大幅に増加させることなく、位相のずれた予測配列パターンを生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる道路走行支援システムの平面図である。
【図2】 本発明に係わる車載用走行支援情報検知装置の概略構成を示すブロック回路図である。
【図3】 本発明に係わる車載用車線特定装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明に係わる車両の走行態様の一例を示す説明図である。
【図5】 本発明に係わる車載用走行支援情報検知装置の作用の一例を説明するためのフローチャート図である。
【図6】 本発明に係わる車載用走行支援情報検知装置の作用の他の例を説明するためのフローチャート図である。
【図7】 図1に示す道路走行支援システムの変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…単一走行車線
2…自車両
1a〜1c…複数車線
6…マーカ

Claims (8)

  1. 単一走行車線が途中で分岐して複数車線となる道路又は複数車線が合流して単一走行車線となる道路の各車線毎に走行方向に沿ってマーカが所定規則の配列パターンに従って所定間隔毎に配列され、前記複数車線に配列された各車線毎の前記マーカの配列パターンの位相が所定チップ分ずらされ、前記マーカの配列パターンに基づいて走行車両の走行支援情報を取得する車載用走行支援情報検知装置であって、
    前記マーカの配列パターンに基づいて車両の走行支援情報を取得する走行支援情報検知手段と、
    前記配列パターンの位相のずれを検出することにより車両が進入した走行車線を特定する走行車線特定手段を有し、
    前記走行車線特定手段は、検出された配列パターンを所定規則の予測配列パターンと比較するパターン比較手段と、検出された配列パターンを所定規則の配列パターンに対して所定チップ分位相がずらされた予測配列パターンと比較するパターン比較手段と、前記各パターン比較手段の比較結果に基づいて車両が進入した走行車線を特定する判定手段とを備え、前記走行車線特定手段は前記車両が複数車線のいずれか一つの車線を走行中に車線変更を行ったときに前記配列パターンの不連続に基づき車線変更を検知して進入車線を特定することを特徴とする車載用走行支援情報検知装置。
  2. 前記走行支援情報が、前記車両の絶対位置情報であることを特徴とする請求項1に記載の車載用走行支援情報検知装置。
  3. 検出された配列パターンの位相がずれているときには、絶対位置情報をシフト分だけオフセットして得ることを特徴とする請求項1に記載の車載用走行支援情報検知装置。
  4. 前記マーカが少なくとも2値的状態を採り得ることを特徴とする請求項1に記載の車載用走行支援情報検知装置。
  5. 前記所定規則の配列パターンがM系列符号であることを特徴とする請求項1に記載の車載用走行支援情報検知装置。
  6. 走行方向基準箇所から前記配列パターンの位相のずれを判断することを特徴とする請求項1に記載の車載用走行支援情報検知装置。
  7. 前記単一走行車線が複数車線に分岐する分岐箇所又は複数車線が合流して単一走行車線となる合流箇所が前記マーカの配列パターンが遷移する遷移区間とされ、前記走行方向基準箇所は前記遷移区間であることを特徴とする請求項6に記載の車載用走行支援情報検知装置。
  8. 前記マーカが磁気マーカであることを特徴とする請求項1に記載の車載用走行支援情報検知装置。
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