JP4089912B2 - デジタルカメラシステム - Google Patents

デジタルカメラシステム Download PDF

Info

Publication number
JP4089912B2
JP4089912B2 JP2005081629A JP2005081629A JP4089912B2 JP 4089912 B2 JP4089912 B2 JP 4089912B2 JP 2005081629 A JP2005081629 A JP 2005081629A JP 2005081629 A JP2005081629 A JP 2005081629A JP 4089912 B2 JP4089912 B2 JP 4089912B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
images
unit
pixel
pan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005081629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005184865A (ja
Inventor
公一 江尻
海克 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005081629A priority Critical patent/JP4089912B2/ja
Publication of JP2005184865A publication Critical patent/JP2005184865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4089912B2 publication Critical patent/JP4089912B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、デジタルカメラシステムに関する。
人間の目は、奥行きのある対象物でも、ピンぼけを感じることはない。また、眼鏡をかけた場合、網膜に射影される画像は大きく歪んでいるにもかかわず、人間はすぐにこれを補正して知覚するようになる。さらに、人間の知覚は、鮮明な画像が得られているのは視野の中心付近のみであるにもかかわらず、知覚視野としては広い範囲にわたって鮮明な画像を認識している。
このような人間の知覚画像と、従来のカメラにより撮影された画像との主要な相違点は次の3点に要約できる。
(1)知覚画像には画像の奥行き(3次元)情報が存在するが、1枚の写真画像にはこれがない。
(2)1回の(1枚の)画像として知覚される視野は、写真画像に比べ飛躍的に広い。
(3)知覚画像はパンフォーカスである(ピンぼけでない)。
デジタルカメラシステムの分野において、上に述べたような人間の視覚の持つ機能の実現は未開拓である。僅かにパンフォーカスに関して、ピント位置を少しずつずらして撮影された複数の画像から、最もシャープな画像の画素を選び、パンフォーカス画像を合成する手法が提案されている程度である(非特許文献1)。
児玉ほか;"複数の異なる焦点画像からの全焦点画像の再構成",1995年テレビジョン学会年次大会,P.149
本発明の目的は、前述の人間の知覚画像に近い画像を獲得するためのデジタルカメラシステムを提供することにある。
特に、本発明は、人間の知覚する画像と同様にピンぼけのないパンフォーカス画像が得られるデジタルカメラシステムを提供することにある。
本発明の骨子は、デジタルカメラシステムに、同一の被写体を異なった焦点距離で撮影した複数の画像を保存する手段と、この保存された複数の画像の各画素に濃度勾配に相関の高い変数を利用して重み付けをした複数の画像よりパンフォーカス画像を作成する手段とを具備せしめることである。パンフォーカス画像作成の詳細については後述する。
本発明によれば、デジタルカメラシステムにおいて、人間の知覚する画像と同様にピンぼけのないパンフォーカス画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施例によれば、撮影した画像に、被写体の奥行き情報を付加することができる。まず、奥行き情報の獲得方法について説明する。
被写体の奥行きを撮影した画像だけから見つけるためには、複数の画像が必要である。人間は奥行きの認識に両眼の視差を利用している。視差だけでは十分な精度が得られない場合は、人間自身が左右に動いて、より大きな視差を故意に作っている。これと同じことをカメラで行うには、撮影者が動き、異なる場所で同一の被写体を撮影すればよい。こうすることによって、2枚の画像に視差が生じる。
以上のことを図1により説明する。図1に示すように、カメラのレンズ1と撮像板2の距離をFo、レンズ1と被写体Oiの距離をRo(i)とした場合に、撮影者がカメラを持ったまま、被写体の方向に対し垂直な方向に距離Lだけ動くと、つまり、レンズ1及び撮像板2がそれぞれ1(1)及び2(1)の位置から1(2)及び2(2)の位置まで移動すると、被写体Oiの像は、撮像板1の上をFo×L/Ro(i)だけ移動する。Foが一定で、かつRo>>Foであれば、撮像板2上の像の移動量は、距離Ro(i)にほぼ反比例する。したがって、人がカメラを持って移動する間に、個々の画像要素(画素)がどれだけ移動したかを記憶しておけば、被写体の奥行き情報を復元できる。
図2は、このような原理に基づく本発明の第1実施例によるデジタルカメラシステムの概略構成図である。図3は、本実施例のデジタルカメラシステムを用い、撮影画像に被写体の奥行き情報を付加する手順を示すフローチャートである。
図2において、100はレンズ、撮像板(CCD等)、焦点調整や絞り調整、シャッター等の機構を含む撮像部である。102は撮像系100により撮影された画像のデータ等を記憶するための記憶部、104は奥行き情報を抽出するための奥行き情報抽出部、106は撮影者がシャッター操作や撮影モードの切り替え等の操作をするための操作部、108は外部コンピュータ等とのデータの授受のための外部インターフェイス部、110は各部の制御のための制御部である。
撮影画像に被写体の奥行き情報を付加する場合、まず、静止画像撮影モードで、被写体を1枚撮影する(図3、ステップS1)。撮影された静止画像フレームは記憶部102に記憶される。
次に、動画撮影モードに切り替え、静止画像を撮影した時の光軸方向に直交する方向に移動しながら同じ被写体を連続撮影する(ステップS2)。撮影された一連の動画フレームは記憶部102に記憶される。ただし、動画フレームの記憶域と静止画像フレームの記憶域とは別個の物理メモリであってもよい。なお、動画フレームは奥行き情報の抽出のために利用されるものであるので、奥行き情報の抽出が済んだ段階で消去される。
必要数の動画フレームが撮影されると、撮影動作を終了し、奥行き情報の抽出処理が奥行き情報抽出部104によって実行される(ステップS3)。奥行き情報抽出部104は、まず、最初の動画フレームと、それに続く各動画フレームとを順次比較し、比較した両画像の差分がゼロになる面積が最大になる位置(基準位置)を探す。具体的には、比較する2フレームを相対的に微小量ずつ並行移動させながら、画素単位又は小領域単位の差分を算出し、この差分値のフレーム当たりの合計が最小になった相対的位置を探す。次に、最初の動画フレームをm×nの長方形ブロックに分割し、このブロック単位で、最初の動画フレームと後続の各動画フレームを比較する。比較の初期位置は上記基準位置である。この比較により、各ブロック単位に、その周辺で最大の類似度を有する動画領域を探す(探索の範囲は予め定めておく)。そして、各ブロックの最大類似度を示す動画領域までの相対的距離(I,J)を求め、これを奥行き情報として記憶部102に格納する。
図4は、奥行き情報抽出の説明図である。120(1)は最初の動画フレーム、120(2),120(3),・・・,120(n)は後続の動画フレームである。動画フレーム120(1)と次の動画フレーム120(2)を比較すると、三角形の像の部分が相対的に水平方向に移動していることが分かる。この移動した部分が差分フレーム121に網点領域として図示されている。このような像の水平、垂直方向の相対的移動量(I,J)をブロック単位に抽出するわけである。
抽出される奥行き情報の例を図5に示す。図5において、(0,0)は移動の観測されなかった領域を意味し、(0,-1)と(0,-3)は1方向のみ移動した領域を意味する。移動量が均一な領域は、カメラからほぼ等距離にある被写体を表す。領域間の移動量の差が両者の見かけの距離になる。この例では、(0,0)の領域と(0,-3)の領域が見かけ上、最も離れている。なお、上記処理における画素の座標値は、正確には、レンズ中心からの角度で表現すべき値であるが、近似的に撮像板の画素アドレスを利用することも可能である。
このようにして、連続した動画フレームを用いて被写体の奥行き情報が抽出され、これが静止画像フレームに付加された形で記憶される。奥行き情報を静止画像フレームとともに外部のコンピュータ等に取り込むことにより、撮影画像の3次元化等の編集が可能になる。
本発明の第2の実施例によれば、デジタルカメラシステムにおいて、視野の飛躍的な拡大を実現できる。前述のように、人間に知覚される視野は、写真にくらべ遥かに広い。言い換えれば、人間の知覚する画像1枚のサイズは、通常のカメラの撮影画像より遥かに大きい。このことをさらに考察すれば、人間はしばしば一地点で観察される画像を1群の画像として認識していることが多い。記憶の中の風景は通常、パノラマ画像である。つまり、一地点から見えるすべての画像を広角画像としても、個別の狭角の画像としても認識している。理想的には、個別の狭角画像が切れめなしに連続して、あらゆる方位をカバーする。これをカメラ画像で実現するためには、同一地点から撮影さた一連の画像がメモリに記憶されなければならないが、その個々の画像は、歪曲収差が除去される必要があり、また、一連の画像の一部であること及びその光軸方位が分かるようなタグが付加されている必要がある。
図6は、そのような原理に基づき視野拡大を実現する、本発明の第2実施例によるデジタルカメラシステムの概略構成図である。図6において、200はレンズ、撮像板(CCD等)、焦点調整や絞り調整、シャッター等の機構を含む撮像部である。202は撮像系200により撮影された画像のデータ等を記憶するための記憶部、204は画像の歪曲収差の除去を行う歪曲収差補正部、205は平面座標と球面座標の変換を行う座標変換部、206は複数の画像より1枚の大きな表示画像を合成する処理を実行する画像合成部である。208は撮影者がシャッター操作等のカメラ操作をするための操作部、210は外部コンピュータ等とのデータの授受のための外部インターフェイス部、212は各部の制御のための制御部である。
広角の画像を得るためには、まず、同一地点より少しずつ方位を変えながら撮影する操作を連続的に行い、撮影した画像のファイルは記憶部202に保管する必要がある。この画像ファイルの保管方法として、平面状の格子点の画像として保管する方法(方法1)と、画素の方位角度に対応させて保管する方法(方法2)のいずれを採用してもよい。ただし、いずれの保管方法を採用するにしても、歪曲収差補正部204によって、画像の歪曲収差を予め除去しておく。なお、この歪曲収差の除去には、例えば本出願人による特願平8−273294号又は特願平8−296025号特許出願に添付の明細書に記載の方法等を利用すればよいので、ここでは説明を省略する。
保管方法1では、撮像板に撮像した画像をそのままの形で保管する。各画素は、カメラへの入射光1本に対応するが、画像の滑らかな合成を可能にするためには、各画素への入射光の方位角度を再現可能にするためのパラメータを保持しておく必要がある。
図7において、カメラの2つの異なった方位が光軸L1,L3で示されている。11(1)と11(2)はそれぞれの方位の時のレンズ11の位置を示し、12(1)と12(2)はそれぞれの方位の時の撮像板12(CCD等)の位置を示している。任意の光線L2は、撮像板12が12(1)の位置にある時にも12(2)の位置にある時にも撮影されるが、両方の位置で撮影された画像を光線L2の位置でつながあわせても、1枚の画像を合成することはできない。なぜなら、その2つの画像平面は異なった平面であり、つなぎ合わせた部分で画像は滑らかな形状変換をしないからである。画像を滑らかに合成できるようにするためには、個々の画像の元の入射光線の方位角度を再現可能にする必要があり、そのために保持しておく必要のある重要なパラメータ次のとおりである。
*画像のファイル名称
*画像の光軸方位を示すタグ
*レンズと撮像板との距離
*撮像板の画素ピッチ(水平方法及び垂直方向)
*基準画像(通常、一連の画像中の最初に撮影された画像)に対する各画像の相対方位角度
このようなパラメータの付加、保存及び画像の保存は制御部212により管理される。
保管方法2では、画像の各画素を、その入射光の方位角度に対応させて保管する。画像の合成を容易にするため、方法1と違って、平面の撮像板に撮影された画素を、球面の座標(方位角度)上で等間隔になるように座標変換部205で予め変換を施して保存する方法である。
図8は、この座標変換の様子を示しており、21はレンズ、22は撮像板である。光軸L1以外の入射光L2,L2’が撮像板22上につくる等ピッチの画素p1,p2の座標ではなく、これに対応する球面23上の位置q1,q2の座標に変換する。このような変換を全画素について施したものを保存する。ただし、図8から分かるように、単純な変換を施したのでは、球面23上では光軸から離れるほど画素ピッチは小さくなりメモリ管理に都合が悪く、また後述の合成処理にも不都合であるので、補間によって等間隔な球面上画素に変換する。方法2の場合に保持する必要のある重要なパラメータは次のとおりである。
*画像のファイル名称
*画像の光軸方位を示すタグ
*画像の画素間角度ピッチ(水平方向及び垂直方向:通常の撮像板では、方位角度は画素位置に依存するが、前述のように一定角度ピッチになるよう予め変換される)
*基準画像(通常、一連の画像中の最初に撮影された画像)に対する各画像の相対方位角度
このようなパラメータの付加、保存及び画像の保存は制御部212により管理される。
以上のようにして一連の画像と関連したパラメータが記憶部202内に準備されると、画像合成部206において視野の拡大された画像の合成が可能である。図9は、この画像合成処理の流れを示すフローチャートである。図10及び図11は、この画像合成の説明のための図である。
図10は、異なる方位(光軸方向)P1,P2を撮影した画像31,32の関係を示しており、カメラのレンズ中心Oは不動であり、被写体は無限遠にあるとする。画像31の座標系は(x1,y1,z1)で、画像32の座標系は(x2,y2,z2)で表されている。ξは両座標系の(x,y)平面の共通軸を表し、αはx1軸と共通軸ξのなす角度、βはx2軸と共通軸ξのなす角度、γはz1軸とz2軸のなす角度である。画像31を基準画像とすれば、図示のα,β,γはそのまま画像32の基準画像に対する相対角度を表す角度パラメータとして用いることができる。
画像合成処理の内容は次のとおりである。最初のステップS11において、見ようとする方位(Φ,Ψ)と画像のサイズ(W)を指定する。これを(Φ,Ψ,W,α,β,γ)と置く。
次のステップS12において、先に指定された方位(Φ,Ψ)に最も近い光軸方位を持つ画像(Φ',Ψ',W',α',β',γ')を記憶部202より取り出す。
次のステップS13において、方位(Φ',Ψ')の方向の球面を定義し、この球面上に画像(Φ',Ψ',W',α',β',γ')を射影する。前記方法1によって画像が保管されている場合、画像の各画素は方位(Φ',Ψ')に垂直な平面上の1点に対応するので、定義した球面上の1点に変換し、そこに画素値を出力する必要がある。この手続きは図8におけるp1,p2からq1,q2への変換に相当し、座標変換部205を利用して実行される。前記保管方法2が利用されている場合には、この変換手続きは不要である。
次のステップS14において、前ステップで球面に定義された画素を、方位(Φ,Ψ)に垂直な目的平面P0に投影する(図11を参照)。目的平面P0 上の画素位置(i,j)は
(F0 tan(θ))^2 = (i px)^2+(j py)^2
で表すことができる。ここでpx,pyは平面P0上の水平,垂直方向の画素ピッチであり、F0はレンズと撮像板(撮像平面)との距離(図11では球の半径)、θは光軸と画素(i,j)への入射光のなす角度である。
次のステップS15において、(Φ',Ψ')に最も近い方位の未使用の画像(Φ1,Ψ1,W1,α1,β1,γ1)を記憶部202より取り出し、その画像に関しステップS13からの処理を続ける。処理が終了するのは、未使用の画像がなくなったか、又は、目的平面P0が覆い尽くされたとステップS16又はS17で判断された時である。
このようにして、目的の平面P0上に複数の画像による広角の合成画像が作成され、記憶部202に保存される。この合成画像データは、外部インターフェイス部210を介して外部のコンピュータ等へ転送し、そのまま画面に表示させることができる。
なお、同一地点から撮影された複数の画像と、それに関するタグ及びパラメータを記憶部202に保存し、それらのデータを外部のコンピュータ等へ転送し、必要な処理は外部のコンピュータ等で実行させることも可能である。
さて、前述のように、人間に知覚される画像の特徴の一つはパンフォーカスであることである。人間は、眼の焦点位置を絶えず動かしながら対象物を観察しており、これら個々の異なるピント位置の画像を脳の中で再構成していると考えられている。現在の技術では、唯1枚の画像をもとにしたパンフォーカス画像は得られていないが、その代替技術として、ピント位置を少しずつずらした複数の画像から、最もシャープな画像の画素を選ぶことによってパンフォーカス画像を合成する方法が知られていることは前述のとおりである。
本発明の第3の実施例によれば、デジタルカメラシステムにおいて、パンフォーカス画像を得ることができる。これが本発明の主題である。図12は、そのようなデジタルカメラシステムの概略構成図であり、図13はその説明図である。
図12において、300は撮像部である。この撮像部300は、レンズ位置をずらしながら多数の画像を撮影し、撮影した一連の画像を出力する機構を備える。この機構としては、例えば、レンズを撮像板に近い位置から順次せり出しながら(又は、その逆に遠い位置から撮像板に近い位置に順次移動させながら)撮影し、最もシャープな画像(空間周波数が最大となった画像)が得られるレンズ位置を合焦点位置として検出する、公知のオートフォーカス機構を利用できる。ただし、オートフォーカスの目的では、合焦点の1枚の画像だけが保存され、他の画像は捨てられるが、本発明のデジタルカメラシステムでは、撮影されたすべての画像が記憶部301に保存され、パンフォーカス画像の合成に利用される。
302は、パンフォーカス画像の合成処理等を実行する演算処理部、303は操作部、304は記憶部301内のデータの外部転送等のための外部インターフェイス部、305は各部を制御する制御部である。なお、パンフォーカス画像を合成するための処理は演算量が大きいため、内部の演算処理部302の能力が不足する場合等には、外部の汎用コンピュータ等の高性能演算処理装置306へ画像とその関連データを転送し、必要な演算を実行させることも可能である。
さて、撮像部300により撮影された一連の画像はすべて、それぞれの撮影時のレンズ位置(レンズと撮像板の距離)の情報とともに記憶部301に格納される。この一連の画像には、同一のファイル名称が付与されるとともに、各画像に撮影順にシリアル番号が付けられる。例えば、図13に示す一連の画像310のそれぞれに付けられた風景1−1,風景1−2,...等の「風景1」がファィル名称であり、ハイフンの後の数字はシリアル番号である。また、シリアル番号の後のF0,F1,F2,...はレンズ位置を表すが、F0はレンズの焦点距離(無限遠像に対応)とし、F1,F2,...はF0 より順次遠いレンズ位置とする。
本発明によれば、一連の画像の各画素に、濃度勾配に相関の高い変数、例えば微分値もしくは高次微分値を利用して重み付けをした複数の画像より、ピンぼけを補正したパンフォーカス画像を作成する。以下、図13を参照し、パンフォーカス画像の合成処理の具体例を説明する。
まず、一連の画像310中の「風景1−k」画像のfk(i,j)画素とその周辺(4近傍)画素を読み出し、次のラプラシアンを計算する。
Δfk(I(k),J(k))
=|fk(i(k),j(k))−fk(i(k)-1,j(k))|
+|fk(i(k),j(k))−fk(i(k),j(k)-1)|
+|fk(i(k),j(k))−fj(i(k),j(k)+1)|
+|fk(i(k),j(k))−fk(i(k)+1,j(k))|
ただし、I(k)=i×(F0/Fk),J(k)=j×(Fo/Fk)
と定義する。
このΔfk(I,J)のW乗、{Δfk(I,J)}^W、を第1のフレームメモリ(重みテーブル)312の番地(I,J)に記憶する。ここで、Wはある定数である。
重みの加算値Σk{Δfk(I,J)}^Wが計算され、これが第2のフレームメモリ(重み総和テーブル)314の番地(I,J)に記憶される(実際には前に書き込んだ値を読み出して、新しい値を加算して再度記憶する)。
異なるレンズ位置の画像の演算
Sf(I,J)=Σk{fk(I(k),J(k))^W×Δfk(I,J)}
が行われ、その演算結果が第3のフレームメモリ316の番地(I,J)に記憶される。この計算の意味するところは、2次微分値に対応した重みで画素輝度(濃度)を積算することである。
ここで、I(k)、J(k)は一般に整数ではないが、非整数の場合は、最も近い整数値を採用するか、又は隣接整数値を持つ、fk([I(k)],[J(k)]),fk([I(k)]+1,[J(k)]),fk([I(k)],[J(k)]+1),fk([I(k)]+1,[J(k)]+1)から補間する。
レンズ位置に対応して取り込まれたSf(I,J)を第1のフレームメモリ312の値で除した値、すなわち
Sf(I,J)/Σk{Δfk(I,J)}^W
が求められる。これが、ピンぼけの補正されたパンフォーカス画像である。この画像のデータは、内部の演算処理部302によって生成された場合には記憶部301に記憶され、必要に応じて外部インターフェイス部304を介し外部のコンピュータ等に転送される。なお、パンフォーカス画像が得られたならば、元の一連の画像は不要となるので廃棄してよい。
カメラを移動した時の撮像板上の像の移動量と被写体の奥行きとの関連を説明するための図である。 本発明の第1の実施例によるデジタルカメラシステムの概略構成図である。 奥行き情報を抽出するための手順を示すフローチャートである。 奥行き情報の抽出の説明図である。 抽出される奥行き情報の例を示す図である。 本発明の第2の実施例によるデジタルカメラシステムの概略構成図である。 異方位の画像のつなぎ合わせに関する説明図である。 平面から球面への座標変換に関する説明図である。 広角画像の合成処理の流れを示すフローチャートである。 広角画像の合成を説明するための図である。 広角画像の合成を説明するための図である。 本発明の第3の実施例によるデジタルカメラシステムの概略構成図である。 パンフォーカス画像の合成処理の説明のための図である。
符号の説明
1,11,21 レンズ
2,12,22 撮像板
100 撮像部
102 記憶部
104 奥行き情報抽出部
106 操作部
108 外部インターフェイス部
110 制御部
200 撮像部
202 記憶部
204 歪曲収差補正部
205 座標変換部
206 画像合成部
208 操作部
210 外部インターフェイス部
212 制御部
300 撮像部
301 記憶部
302 演算処理部
303 操作部
304 外部インターフェイス部
305 制御部
306 外部の演算処理装置

Claims (1)

  1. 同一の被写体を異なった焦点距離(F0,F1,…,Fk,…)で撮影した複数の画像(0,1,…,k…)を保存する手段と、
    前記保存された複数の画像の各画素に濃度勾配に相関の高い変数を利用して重み付けをした複数の画像よりパンフォーカス画像を作成する手段とを有し
    前記パンフォーカス画像を作成する手段は、
    画像kの画素fk(i,j)とその周辺画素に基づいてラプラシアンΔfk(I(k),J(k))を計算し(ただし、I(k)=i×(F0/Fk),J(k)=j×(F0/Fk))、重み{Δfk(I,J)} W を求め(Wは定数)、該重みの総和Σk{Δfk(I,J)} W を計算し、
    異なる焦点位置の画像の演算Sf(I,J)=Σk{fk(I(k),J(k)) W ×Δfk(I,J)}を行い、
    前記Sf(I,J)を前記重みの総和で除した値Sf(I,J)/Σk{Δfk(I,J)} W をパンフォーカス画像とすることを特徴とするデジタルカメラシステム。
JP2005081629A 2005-03-22 2005-03-22 デジタルカメラシステム Expired - Fee Related JP4089912B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005081629A JP4089912B2 (ja) 2005-03-22 2005-03-22 デジタルカメラシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005081629A JP4089912B2 (ja) 2005-03-22 2005-03-22 デジタルカメラシステム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02895397A Division JP4117041B2 (ja) 1997-02-13 1997-02-13 デジタルカメラシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005184865A JP2005184865A (ja) 2005-07-07
JP4089912B2 true JP4089912B2 (ja) 2008-05-28

Family

ID=34792934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005081629A Expired - Fee Related JP4089912B2 (ja) 2005-03-22 2005-03-22 デジタルカメラシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4089912B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5019543B2 (ja) * 2006-05-09 2012-09-05 シャープ株式会社 撮像装置
JP5790345B2 (ja) 2011-09-07 2015-10-07 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび画像処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005184865A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10425638B2 (en) Equipment and method for promptly performing calibration and verification of intrinsic and extrinsic parameters of a plurality of image capturing elements installed on electronic device
US20210120183A1 (en) Dual aperture zoom digital camera
JP5742179B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
JP6436783B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体
JP6112824B2 (ja) 画像処理方法および装置、プログラム。
JP5755188B2 (ja) 撮像装置およびレンズ装置
JP4351996B2 (ja) モノスコープ・イメージから立体的なイメージを生成するための方法
JP6257285B2 (ja) 複眼撮像装置
JP6576046B2 (ja) 複眼撮像装置
JP6478511B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、複眼撮像装置、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP2014039125A (ja) 画像処理装置、画像処理装置を具備する撮像装置、画像処理方法、及びプログラム
TW201312249A (zh) 影像處理系統及自動對焦方法
CN108513057B (zh) 图像处理方法及装置
CN110211220A (zh) 全景鱼眼摄像机的图像校准缝合和深度重建方法及其系统
JP6278668B2 (ja) 複眼撮像装置
JP4089912B2 (ja) デジタルカメラシステム
JP5889022B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2003005313A (ja) 立体画像撮影装置
JP6089742B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラム
JP4117041B2 (ja) デジタルカメラシステム
JP6648916B2 (ja) 撮像装置
JP4588439B2 (ja) 立体視画像撮影装置および方法
JP2013258449A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
Huang et al. Panoramic stereo imaging with complete-focus views for virtual reality
JP2005266023A (ja) 機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees