JP4089811B2 - 印刷済みフィルム貼着缶体およびその製造方法 - Google Patents

印刷済みフィルム貼着缶体およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷済みの樹脂フィルムが缶体の胴部外面に貼着されている印刷済みフィルム貼着缶体に関し、特に、スチール系金属板からなる缶体に対して、缶体の製造情報を示すためのコードマークが、レーザー照射によるフィルム表面の切削によって施された印刷済みフィルム貼着缶体、および、そのような印刷済みフィルム貼着缶体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属缶において、グラビア印刷等による美麗な多色印刷が予め施された帯状の樹脂フィルムから一缶分毎の大きさに切断されたフィルムシートを、該フィルムシートに形成されている接着剤層を介して、加熱された缶体の円筒状の胴部外面に略一周するように熱接着により貼着することで、円筒状に成形された後の胴部外面に対して美麗で豪華な印刷デザインを付与した、所謂印刷済みフィルム貼着缶体というものは従来から提案されており(例えば、特開平4−57747号,特開平9−295639号,特開平10−683号,特開平11−147515号等参照)、既に本出願人によりアルミニウム合金製のDI缶(絞りしごき缶)で商品化されている。
【0003】
一方、金属缶を使用した缶詰の場合に、缶詰製品の出所や製造履歴を識別するために、缶詰製造工場や缶詰製造ラインや製造年月日や作業者等についてのコードマーク(識別記号)をインキジェット印刷等により缶蓋表面や缶底表面に印刷するということが従来から一般的に行われているが、缶体自体についても、その製造工場や製造ラインや製造年月日や用途等を示すコードマークをイージーオープン缶蓋の表面に刻設するということが、大部分の製缶メーカーでは既に実施されている。
【0004】
さらに、缶体の製造情報を示すためのコードマークについては、イージーオープン缶蓋に刻設するものに限らず、従来から様々な方法が提案されており、例えば、2ピース缶では、その缶底にインキジェット印刷法により透明インキで製造年月日を示すコードマークを印刷することが提案されて既に実施されており(特開昭57−187288号公報参照)、また、溶接缶胴による3ピース缶では、胴部で装飾印刷が施されない部分である溶接継目とその両側の細長い領域の一部に、溶接したライン名,溶接した年月日及び10分単位以下の時刻を示すコードマークを印刷して、そのコードマーク印刷面上を透明塗膜により保護被覆するということが、本出願人により提案されて既に実施されている(特開平6−156503号公報参照)。
【0005】
また、印刷された金属缶のネックイン加工部や2ピース缶の円筒状胴部と底部の接地部とを連結する傾斜面に、蛍光塗料を含有する不可視インキ(透明インキ)を用いて、製造年月日,時間,製造工場名,製造ライン名等の製造ロット管理用のコードマークを印字するということが提案されており(特開平9−226776号公報参照)、また、外面に透明塗膜が形成された缶体に対して、レーザーを照射することにより、その透明塗膜の一部を透明塗膜の底部に到らない範囲でレーザー光で刻印して、製造工場名,製造ライン又はヘッド名,製造年月日,製造時間,ロット等を示すコードマークを形成することが、本出願人により提案されている(特開2001−63730号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような缶体の製造情報を示すためのコードマークについて、例えば、特開昭57−187288号公報に記載されたような、缶底に透明インキで印刷されるコードマークでは、透明インキによることから、缶詰製造会社が缶詰製造時にインキジェット印刷法で印字するコードマーク(缶詰の製造情報)と明確に区別できるという利点はあるが、印刷する場所が缶詰製造会社によるコードマークと同じ缶底であるため、コードマーク同士が重ならないようにする必要があり、また、缶底は丸いから位置合わせが容易ではなく、さらに、透明インキによるコードマークなので、コードマークが実際に印刷されているか否かを容易に確認し難いという問題がある。
【0007】
また、特開平9−226776号公報に記載されたような、蛍光塗料を含有する透明インキにより、ネックイン加工部や底部側の傾斜面に印字されるコードマークでは、缶同士の接触によりインキが剥離しにくいという利点はあるが、ネックイン加工部については、装飾印刷が施された部分であって、印刷インキ層の上の保護塗膜には滑剤が混入されており、しかも、ネックイン加工する際に潤滑剤を塗布するから、その潤滑剤が残留してコードマークを印刷するインキを弾いてしまうことで、正常なコードマークを印刷し難いという問題があり、一方、底部側の傾斜面については、ネックイン加工部の場合のような問題はないものの、印刷時に特別の搬送装置が必要となって設備コストが高くなり、コードマークを容易に確認し難いという問題がある。
【0008】
また、特開2001−63730号公報に記載されたような、レーザー光により刻印されるコードマークでは、刻印を微細なものとすることができるが、円筒状の缶体に対して、印刷を施した(或いは印刷済み樹脂フィルムを貼着した)後で、コードマークを刻印することから、所定の位置にコードマークを施すのが難しく、しかも、コードマークをどこに施したかを後で確認し難い。そして、コードマークを所定の位置(缶体の印刷図柄に対して特定の位置)に施すためには、特別の位置合わせ装置が必要となって、設備コストが高くなると共にコードマークを施すのに時間を要するという問題がある。
【0009】
さらに、特開平6−156503号公報に記載されたような、溶接缶胴の溶接継目付近に印刷されるコードマークについては、未だ塗装が施されていない(或いは樹脂フィルムが貼着されていない)溶接継目部分に対し、溶接直後の保護塗装を施す直前に、インキジェット印刷法でコードマークを継目部分に印刷することにより、コードマーク印刷のための特別の搬送装置や乾燥装置を必要としないことから、合理的で低コスト化を実現できるものと考えられる。
【0010】
しかしながら、装飾印刷が施されていないブランクを丸めてその重ね合わせ部を溶接することで円筒状に形成された溶接缶胴に対して、溶接継目部分を含む缶胴全面に装飾印刷を施すために、装飾印刷が予め施された印刷済みの樹脂フィルムを溶接缶胴の胴部外面に貼着するようにした、3ピース缶用の印刷済みフィルム貼着缶体を製缶する場合には、溶接継目部分にコードマークを印字しても、コードマークが印刷済み樹脂フィルムによって隠されてしまうことから、缶詰を製造した後に不良品が発見されて、略同じ時間に同一ラインで製缶された缶を見つけ出す際に、大量の缶詰を一缶毎に貼着されたフィルムを剥離してコードマークを調べなければならず、非常に手間が掛かって作業性が悪くなるという問題がある。
【0011】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、印刷済みフィルム貼着缶体に対してコードマークを施す場合に、コードマークが違和感を与えることで装飾印刷の効果を減殺するようなことなく、しかも、コードマークの有無を容易に確認できるようにすると共に、特にコードマークを施すための搬送装置や位置合わせ装置を設けるようなことなく、所定の位置にコードマークを施すことができるようにすることを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、印刷済みの樹脂フィルムが缶体の胴部外面に貼着されている印刷済みフィルム貼着缶体において、印刷済み樹脂フィルムが、缶体の胴部外面を一周してからフィルムの端部同士を重ね合わせた状態で、スチール系金属板からなる缶体の胴部に貼着されていると共に、フィルムの端部同士の重ね合わせ部分の最外表面に、レーザー照射によるフィルム表面の切削によって、缶体の製造情報を示すためのコードマークが施されていることを特徴とするものである。
【0013】
また、そのような印刷済みフィルム貼着缶体を製造するための方法として、スチール系金属板からなる缶体を連続的に搬送しながら加熱する一方、印刷済み樹脂フィルムの帯状フィルムをリールから巻解きながら一缶分毎の大きさのフィルムシートに切断して、このフィルムシートを次々と所定間隔で缶体に向けて送り込み、各缶体で胴部外面を一周してからフィルムの端部同士を重ね合わせるようにフィルムシートを貼着するようなフィルム貼着工程において、帯状フィルムを一缶分毎の大きさのフィルムシートに切断する前に、各フィルムシートでフィルム端部同士を重ね合わせたときに上層となる端部付近に相当する帯状フィルムの所定位置の外表面に、レーザー照射によりフィルム表面を切削することで、缶体の製造情報を示すためのコードマークを施すようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の印刷済みフィルム貼着缶体およびその製造方法について、その実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の一実施形態について、図1は、印刷済み樹脂フィルムの帯状フィルムを一缶分毎の大きさのフィルムシートに切断してから缶体に貼着するための装置全体を概略的に示し、図2は、(A)帯状フィルムを一缶分毎の大きさのフィルムシートに切断するときの状態と、(B)缶体に貼着された状態の印刷済み樹脂フィルム(フィルムシート)とをそれぞれ示すものである。
【0015】
本発明の印刷済みフィルム貼着缶体は、溶接缶胴,接着缶胴,半田付け缶胴等による3ピース缶や、絞りしごき加工,深絞り加工,ストレッチ加工,インパクト加工等により胴部がシームレス(縦方向の継ぎ目が無い)に形成された2ピース缶やボトル型缶など、印刷済み樹脂フィルムの貼着が可能な限りにおいて、あらゆるタイプの缶体を対象とするものであって缶体の素材となる金属板についてはブリキ,極薄錫メッキ鋼板,ニッケルメッキ鋼板,亜鉛メッキ鋼板,合金メッキ鋼板,電解クロム酸鋼板,有機無機複合化成処理鋼板等の表面処理鋼板によるスチール系金属板の何れであっても良
【0016】
缶体に貼着される印刷済み樹脂フィルムについては、熱可塑性樹脂フィルムを基材とするもので、トップコート層/熱可塑性樹脂フィルム/印刷インキ層/接着剤層の順に積層された構造が一般的であるが、そのような積層構造に限らず、缶体の胴部外面への貼着が可能である限りにおいて、適宜の積層構造として実施することが可能であって、例えば、缶体の胴部の最表面となるオーバーコート層(滑剤含有の硬化型樹脂塗料による塗膜)については、予め印刷済み樹脂フィルムの最外層として形成しても良いし、或いは、印刷済み樹脂フィルムには予め形成することなく、缶体に印刷済み樹脂フィルムを貼着した後で、その上から塗装して乾燥硬化するようにしても良い。
【0017】
そのような印刷済み樹脂フィルムと缶体とによる本発明の印刷済みフィルム貼着缶体の一実施形態について説明すると、本実施形態では、スチール系の金属板から製造された缶体に対して、トップコート層/熱可塑性樹脂フィルム/印刷インキ層/接着剤層の順に積層された構造を有する印刷済み樹脂フィルムを、缶体の胴部外面を一周してフィルムの前端部の上に後端部を重ね合わせるように貼着している。なお、オーバーコート層が形成された印刷済み樹脂フィルムを、その端部同士を重ね合わせた状態で缶体に貼着する場合、オーバーコートとなる滑剤含有の硬化型樹脂系塗料は、フィルム同士の重ね合わせ部分で下側となる部分には塗布しないようにするのがフィルム同士の重ね合わせ部分の接着強度の点からは好ましい。
【0018】
ところで、缶体に印刷済み樹脂フィルムを貼着する場合、連続的に搬送しながら缶体を加熱(例えば、140〜170℃に加熱)する一方、印刷済み樹脂フィルムの帯状フィルムをリールから巻解きながら、カッターにより一缶分毎の大きさのフィルムシート(缶体に貼着される状態の印刷済み樹脂フィルム)に切断してから、このフィルムシートを貼付ドラム(押圧ロール)の外面に吸着させて所定間隔で次々と缶体に向けて送り込み、貼付ドラム(押圧ロール)によって押圧力を加えながら各缶体の胴部外面にフィルムシートを貼着する、ということが従来から一般的に行われている。
【0019】
そのような従来から一般的なフィルム貼着工程において、本実施形態では、図1に示すように、カッターにより帯状フィルムを一缶分毎の大きさのフィルムシートに切断する前に、帯状フィルムの外表面部分に対し、レーザーマーカーによるレーザー照射によりフィルム表面を切削させることで、缶体の製造情報を示すためのコードマーク(例えば、製造ライン名,製造年月日,少なくとも10分以下の単位の製造時刻等を示すためのコードマーク)を施すようにしている。
【0020】
すなわち、図2(A)に示すように、リールから巻解かれて進行している印刷済み樹脂フィルムの帯状フィルム1Aに対して、先ず、印字エリアで、フィルムシートの一方の端部(切断端の近傍部分)或いはその近傍に相当する部分(端部付近)のフィルム外表面に、レーザーマーカーによるレーザー照射でコードマーク2を印字(刻印)してから、次いで、切断エリアで、カッターにより帯状フィルム1Aを一缶分毎の長さ(缶体の胴部の円周長さよりも僅かに長い)のフィルムシート1に切断した後、図示していないが、貼着エリアで、フィルムシートを端部から徐々に缶体の胴部外面に貼り付けて行き、最後にフィルムシートの後端部を前端部の上に重ね合わせるように貼り付けることで、図2(B)に示すように、フィルムシート1の端部同士の重ね合わせ部分1aの最外表面にコードマーク2が施されるようにしている。
【0021】
なお、リールから巻解かれる印刷済み樹脂フィルムの帯状フィルムについては、当初は幅方向で複数缶分の印刷が施された(一缶分の印刷図柄の繰り返し印刷が複数条設けられた)帯状フィルムを、一缶分の高さに相当する幅(一条毎)に切断してから、幅方向で複数に切断された帯状フィルム(一缶分の印刷図柄が繰り返し印刷された帯状フィルム)のそれぞれをリールに巻き取ったものであって、それにより、図2(A)に示すように、一缶分の高さの幅を有する帯状フィルム1Aとなっている。
【0022】
上記のように印刷済み樹脂フィルムの帯状フィルムにコードマークを施している本実施形態の印刷済みフィルム貼着缶体の製造方法によれば、特にコードマークを施すための専用の搬送装置や位置合わせ装置を設けるようなことなく、従来からフィルム貼着のために使用されている装置に対して、単にコードマークを施すための装置(レーザーマーカー)を付加するだけで、印刷済み樹脂フィルムの所定位置(缶体の胴部外面に貼着されるフィルムシートの端部付近)にコードマークを施すことができる。
【0023】
なお、本実施形態の方法では、印刷済み樹脂フィルムの帯状フィルム一缶分毎の大きさのフィルムシートに切断する手前で、コードマークを施していることにより、所定速度で送られている印刷済み樹脂フィルムの目印を読み取って、帯状フィルムを切断するために装置(カッター)に発信する切断信号と同じタイミングで、コードマークを施すための装置(レーザーマーカー)に対してコードマークを印字(刻印)するための信号を発信するだけで、特別の位置合わせ装置を必要とすることなく、常に帯状フィルムの所定位置(各フィルムシートの一方の端部付近に相当する部分)に対してコードマークを施すことができる。
【0024】
そして、そのような方法により製造される本実施形態の印刷済みフィルム貼着缶体によれば、胴部外面に貼着された印刷済み樹脂フィルムの端部同士の重ね合わせ部分(切断端の近傍部分或いはそれに近い部分)の最外表面にコードマークが施されることで、この部分が本来は装飾印刷のメインとなる部分から外れた目立たない部分であることから、この部分にコードマークを施しても、それによる違和感によって装飾印刷の効果を減殺するようなことはなく、しかも、ネックイン加工部や底部側の傾斜面などにコードマークが施されたものと比べて、コードマークの有無を容易に確認することができる。
【0025】
また、本実施形態の印刷済みフィルム貼着缶体では、レーザー照射によるフィルム表面の切削によってコードマークを施していることから、インキのような消耗品も必要とせず、また、インキを乾燥させるような特別の乾燥手段を必要としない。しかも、レーザー照射によりコードマークを施すことでフィルムが切削されても、印刷済み樹脂フィルムが、その端部同士を重ね合わせた状態で缶体の胴部に貼着されており、このフィルム同士の重ね合わせ部分の最外表面にコードマークが施されていることから、スチール系金属板からなる缶体の金属面の耐食性に悪影響を与えることはない。
【0026】
すなわち、帯状フィルムに対してレーザー照射によりコードマークを施す際には、帯状フィルムの進行が加速時及び減速時のような変速時において、テンション変動が発生して帯状フィルムがばたつくことで、レーザー照射によるコードマークのフィルム表面での削れ方が異なって、場合によってはフィルムを誤って貫通させることが有り、その結果、缶体がスチール缶の場合には、内容物を充填した後の加熱殺菌工程等での蒸気や水によりフィルムの貫通穴から水分が入り込んで錆を発生させる虞れがある。これに対して、上記のようにレーザー照射によるコードマークを、フィルムの端部同士の重ね合わせ部分の最外表面に施していることで、コードマークを施すことでフィルムに貫通穴が発生しても、その下側に重なるフィルムが金属面を完全に被覆しているため、この部分で錆が発生することはない。
【0027】
以上、本発明の印刷済みフィルム貼着缶体およびその製造方法の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、例えば、対象となる缶体の種類印刷済み樹脂フィルムの積層構造等については、既に述べたように適宜に変更して実施することが可能なものであことは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の印刷済みフィルム貼着缶体によれば、コードマークによる違和感で装飾印刷の効果が減殺されるのを防止することができ、しかも、コードマークの有無を容易に確認することができる。そして、レーザー照射によるフィルム表面の切削によってコードマークを施していることから、インキのような消耗品も必要とせず、また、インキを乾燥させるような特別の乾燥手段を必要としない。
なお、帯状フィルムに対してレーザー照射によりコードマークを施す際には、帯状フィルムの進行が加速時及び減速時のような変速時において、テンション変動が発生して帯状フィルムがばたつくことで、レーザー照射によるコードマークのフィルム表面での削れ方が異なって、場合によってはフィルムを誤って貫通させることも有り得るが、本発明の印刷済みフィルム貼着缶体によれば、フィルムの端部同士の重ね合わせ部分の最外表面にコードマークが施されてことから、万が一コードマークの部分でフィルムが誤って貫通されていても、その下側に重なるフィルムが金属面を完全に被覆しているため、スチール系金属板からなる缶体の金属面の耐食性に悪影響を与えることはない。
また、本発明の印刷済みフィルム貼着缶体の製造方法によれば、コードマークを施すための専用の搬送装置や位置合わせ装置を設けるようなことなく、所定の位置にコードマークを施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態について、印刷済み樹脂フィルムの帯状フィルムを一缶分毎の大きさのフィルムシートに切断してから缶体に貼着するための装置全体を概略的に示す側面説明図。
【図2】 (A)帯状フィルムを一缶分毎の大きさのフィルムシートに切断するときの状態を示す平面説明図,および(B)缶体に貼着された状態の印刷済み樹脂フィルム(フィルムシート)を示す斜視説明図。
【符号の説明】
1 印刷済み樹脂フィルム(フィルムシート)
1A (印刷済み樹脂フィルムの)帯状フィルム
1a (印刷済み樹脂フィルムの端部同士の)重ね合わせ部分
2 コードマーク

Claims (3)

  1. 印刷済みの樹脂フィルムが缶体の胴部外面に貼着されている印刷済みフィルム貼着缶体において、印刷済み樹脂フィルムが、缶体の胴部外面を一周してからフィルムの端部同士を重ね合わせた状態で、スチール系金属板からなる缶体の胴部に貼着されていると共に、フィルムの端部同士の重ね合わせ部分の最外表面に、レーザー照射によるフィルム表面の切削によって、缶体の製造情報を示すためのコードマークが施されていることを特徴とする印刷済みフィルム貼着缶体。
  2. スチール系金属板からなる缶体を連続的に搬送しながら加熱する一方、印刷済み樹脂フィルムの帯状フィルムをリールから巻解きながら一缶分毎の大きさのフィルムシートに切断して、このフィルムシートを次々と所定間隔で缶体に向けて送り込み、各缶体で胴部外面を一周してからフィルムの端部同士を重ね合わせるようにフィルムシートを貼着するようなフィルム貼着工程において、帯状フィルムを一缶分毎の大きさのフィルムシートに切断する前に、各フィルムシートでフィルム端部同士を重ね合わせたときに上層となる端部付近に相当する帯状フィルムの所定位置の外表面に、レーザー照射によりフィルム表面を切削することで、缶体の製造情報を示すためのコードマークを施すようにしたことを特徴とする印刷済みフィルム貼着缶体の製造方法。
  3. 帯状フィルムを切断するための装置に対して切断信号を発信するのと同じタイミングで、コードマークを施すためのレーザーマーカーに対してコードマークを施すための信号を発信することにより、帯状フィルムの所定位置の外表面にコードマークが施されるようにしたことを特徴とする請求項に記載の印刷済みフィルム貼着缶体の製造方法。
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