JP4089463B2 - 除湿空気供給装置並びに該装置を用いた調湿システム - Google Patents

除湿空気供給装置並びに該装置を用いた調湿システム Download PDF

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    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可逆的に吸放湿する特性を持つ吸着素子を用いた除湿空気供給方法及び除湿空気供給装置並びに該装置を用いた調湿システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の可逆的に吸放湿する特性を持つ吸着素子を用いた除湿空気供給装置としては、吸着素子を円筒状に形成し、この円筒状の吸着素子に送風する風路を分割し、一方の風路には処理空気を送風して吸着素子に吸湿させて除湿空気を生成し、他方の風路には高温の再生空気を送風して吸着素子を吸湿可能に再生し、円筒状の吸着素子を回転移動させることにより吸湿と再生を繰り返して除湿空気を連続的に供給するものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、その円筒状の吸着素子を用いた除湿空気供給装置の構成について図8を参照しながら説明する。
【0004】
図8に示すように吸着素子101を円筒状に形成し、吸着素子101を回転移動するための駆動手段102と、吸着素子101により吸湿される処理空気を供給する処理用送風機103と、吸着素子101を放湿させて再生するための再生空気を供給する再生用送風機104と、再生空気を昇温するための発熱体105とを備え、吸着素子101を処理空気が通過する処理部106と再生空気が通過する再生部107とに区分して相互の空気流通を抑制するようにシールを施した構成となっている。そして、処理用送風機103により処理部106に処理空気を送風して吸着素子101に吸湿させ、低湿度となった除湿空気を図示しない調湿空間である室内等に供給する。一方、再生空気は再生用送風機104によって発熱体105に送風され、発熱体105で昇温されて高温となり、再生部107に供給されて吸着素子101を放湿させて再生する。吸着素子101は駆動手段102によって吸着素子101の中心軸を中心に連続的に回転移動するので、処理部106における処理空気からの吸湿が連続的に行われるとともに、再生部107においては再生空気による除湿素子101の再生が連続的に行われることになる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−178312号公報(第7頁、第10図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上の例のように、吸着素子101を回転させ、処理部106における処理空気からの吸湿と再生部107における吸着素子101の再生を並行して行うことにより、除湿空気を連続的に供給する技術が開示されているが、吸着素子101を回転移動させるための駆動手段102として、駆動モーターの他にプーリー、ベルト、ギア等が付属して高価になるとともに、シール材並びにベルト等の摺動部の磨耗や駆動モーターの寿命により長期間の使用が困難であるという問題点があった。そして、長期間使用するためには定期的1部品交換やメンテナンスを行う必要があった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するものであり、駆動部や摺動部を用いない簡単な構成でメンテナンスを行わずに長期間の使用を可能にする除湿空気供給方法及び除湿空気供給装置並びに該装置を用いた調湿システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、両端に開口部(201a、201b)を有するダクト(202)と、前記ダクト(202)内を互いに逆方向に送風する一対の送風機(203a、203b)と、前記一対の送風機(203a、203b)の作動を所定時間毎に切り替える切替手段(208)と、可逆的に吸放湿する特性を持つ一対の吸着素子(101a、101b)と、通過空気を昇温する発熱体(105)とを備え、前記ダクト(202)内の送風方向に、順に前記一対の送風機(203a、203b)の一方、次に前記一対の吸着素子(101a、101b)の一方、次に前記発熱体(105)、次に前記一対の吸着素子(101a、101b)の他方、次に前記一対の送風機(203a、203b)の他方を配し、前記一対の吸着素子(101a、101b)間の前記ダクト(202)に開口して前記ダクト(202)内外を連通する供給部(206)を設け、前記一対の送風機(203a、203b)の各々の吹出方向を前記発熱体(105)に向け、前記供給部(206)の一端を前記ダクト(202)外部に開口し、前記供給部(206)の他端を分岐部(209)において分岐して、分岐した一方を一対の吸着素子(101a、101b)の一方と発熱体(105)との間のダクト(202)に開口し、前記分岐部(209)で分岐した他方を前記一対の吸着素子(101a、101b)の他方と発熱体(105)との間の前記ダクト(202)に開口し、前記分岐部(209)に風上側の開口からの除湿空気流入量を、風下側の開口からの除湿空気流入量より多くする流入量調整手段(211)を設けたことを特徴とする除湿空気供給装置としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の除湿空気供給方法は、両端に開口部(201a、201b)を有するダクト(202)と、前記ダクト(202)内を互いに逆方向に送風する一対の送風機(203a、203b)と、前記一対の送風機(203a、203b)の作動を所定時間毎に切り替える切替手段(208)と、可逆的に吸放湿する特性を持つ一対の吸着素子(101a、101b)と、通過空気を昇温する発熱体(105)とを備え、前記ダクト(202)内の送風方向に、順に前記一対の送風機(203a、203b)の一方、次に前記一対の吸着素子(101a、101b)の一方、次に前記発熱体(105)、次に前記一対の吸着素子(101a、101b)の他方、次に前記一対の送風機(203a、203b)の他方を配し、前記一対の吸着素子(101a、101b)間の前記ダクト(202)に開口して前記ダクト(202)内外を連通する供給部(206)を設け、前記一対の送風機(203a、203b)の各々の吹出方向を前記発熱体(105)に向け、前記供給部の一端を前記ダクト外に開口し、他端を分岐部において分岐して、一対の吸着素子の各々と発熱体との間の前記ダクトに分けて開口し、分岐部に風上側の開口からの除湿空気流入量を風下側の開口からの除湿空気流入量より多くする流入量調整手段を設ける構成として、風上側の開口より発熱体通過前の除湿空気をより多く供給部に導入し、風下側の開口からの発熱体通過後の高温となった除湿空気の供給部への流入を抑制するものである。
【0014】
そして、流入量調整手段をダクトと一体成形により形成して、一対の吸着素子の各々と発熱体との間のダクトに分岐して設けた開口と流入量調整手段との間隔を適正に保持し、各々の開口から分岐部までの通風抵抗を均一化するものである。
【0015】
また、一対の吸着素子及び発熱体を、略直線上に配置して、円滑な空気流通を促し、通風抵抗を低減するものである。
【0016】
また、一対の吸着素子及び一対の送風機をダクト内において発熱体を中心に略対称に配置し、送風方向反転時の通風抵抗を均一化して送風量のアンバランスを抑制するものである。
【0017】
また、一対の吸着素子、発熱体及び一対の送風機の設置位置を概略固定する固定手段をダクトに一体成形で形成して、輸送等で振動が生じても適正間隔を確実に保持するものである。
【0018】
また、開口部にフィルターを設け、開口部より吸引される空気中の塵埃等の異物をフィルターで捕捉して装置内への流入を抑制し、送風方向反転時に捕捉した異物を逆流により装置外に放散してフィルターの自浄作用を促すものである。
【0019】
また、発熱体と供給部の間に遮熱手段を設け、供給部への発熱体の放熱を遮熱して、供給部内の除湿空気の温度上昇を抑制するものである。
【0020】
また、分割した一対の吸着素子を、各々送風方向において更に二つ以上に分割し、各々間隔を空けて配して、送風方向前段の吸着素子から流出した空気の湿度分布を各々の吸着素子間に形成された空間部で平準化して、湿度分布が平準化した空気を後段の吸着素子に供給し、後段の吸着素子全体を有効に活用して吸湿量及び放湿量を高めるものである。
【0021】
また、ダクト内に一対の吸着素子と発熱体をバイパスするバイパス路を形成し、発熱体自体の放熱や吸着素子からの放熱により温度が上昇するバイパス路表面を、バイパス路内に送風する空気によって冷却して余熱をダクト外部に排出し、装置外郭に相当するダクト外周の温度上昇を抑制するものである。
【0022】
また、バイパス路を一対の吸着素子及び発熱体の外周に沿って形成し、バイパス路表面をより効率的に冷却して装置外郭に相当するダクト外周の温度上昇を更に抑制するものである。
【0023】
また、供給部を、バイパス路を貫通してダクト内外を連通する構成として、バイパス路を流れる空気により供給部を冷却し、供給部内を流れる除湿空気の余熱を除去するものである。
【0024】
また、バイパス路内の供給部に熱交換手段を設け、供給部内を流れる除湿空気とバイパス路内に送風される空気との熱交換を行い、供給部内を流れる除湿空気の余熱をより効果的に除去するものである。
【0025】
また、本発明の上記した除湿空気供給装置を用いた調湿システムは、供給部を調湿空間に開口し、開口部を非調湿空間に開口して、吸着素子から放湿した湿分を非調湿空間に排出し、除湿空気のみを調湿空間に供給するものである。
【0026】
そして、調湿空間の湿度に応じて発熱体の発熱量を制御し、吸着素子の吸湿量を可変して調湿空間の湿度調整を行うものである。
【0027】
また、調湿空間の湿度に応じて一対の送風機の送風量を制御し、吸着素子の吸湿量を可変して調湿空間の湿度調整を行うものである。
【0028】
また、調湿空間の湿度に応じて切替手段の切替時間を制御し、吸着素子の吸湿量を可変して調湿空間の湿度調整を行うものである。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成要素については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。
【0030】
図1は本発明の実施例における除湿空気供給装置の構成を示す簡易的な断面図である。図1に示すように、この除湿空気供給装置は、両端に開口部201a、201bを開口した略直方体形状のダクト202により装置外郭を形成し、ダクト202内の略中心の位置に発熱体105を設け、その発熱体105の送風方向両側1間隔をおいて一対の吸着素子101a、101bを略対象に配置し、更に吸着素子101a、101bの発熱体105反対側には各々同様に間隔をおいて一対の送風機203a、203b各々を略対象に配置している。また、ダクト202内の開口部201a、201b近傍には通過気中の塵埃等の異物を捕捉するフィルター205a、205bを設け、発熱体105、吸着素子101a、101b、送風機203a、203bを全て略同一直線上に配し、ダクト202の内面にダクト202と一体成形により形成したリブ形状の固定手段204によって位置ズレが起こらないように固定している。また、発熱体105外周位置のダクト202の一部にダクト202内外を連通する供給部206をダクト202と一体成形により形成し、発熱体105と供給部205の間には、板状の遮熱手段207を設けている。なお、発熱体105の外周位置とは、発熱体105の略中心位置でダクト202内の送風方向に対し略直交する面とダクト202が交差する位置を指すものである。
【0031】
上記構成において次に運転動作を説明する。
【0032】
図2(a)(b)は図1に示した除湿空気供給装置の動作を示す簡易的な断面図である。送風機203a、203bを送風方向が各々発熱体105に向けて吹出すように設置し、送風機203a、203b各々の駆動を切り替えるための切替手段208を接続している。図2(a)は吸着素子101aで吸湿し、吸着素子101bを再生する場合の空気の流れを矢符にて示しており、その場合、切替手段208は送風機203aを駆動させ、送風機203bを停止するように、送風機203a、203bへの電源供給を切り替える。送風機203aの駆動により、開口部201aより空気を吸引し、フィルター205aで空気中の塵埃等の異物を捕捉した後、吸着素子101aにより吸湿して低湿度の除湿空気を生成する。生成した除湿空気の一部は発熱体105外周位置に開口した供給部206よりダクト202内外の圧力差によって、ダクト202外部に吹出して、図示しない調湿空間に供給される。残りは発熱体105により昇温され、高温の除湿空気となって吸着素子101bに供給される。供給された高温の除湿空気は、吸着素子101bを放湿させた後、送風機203b、フィルター205bを通過して開口部201bから外部に排出される。この空気の流れを所定時間行うと、吸着素子101aは吸湿が進んで自身が保有可能な水分量、即ち飽和状態に近づいて除湿空気生成能力が低下し、一方、吸着素子101bは、放湿が促進して吸湿可能に再生するので、所定時間が経過した段階で図2(b)に示すように、切替手段208によって送風機203aを停止し、送風機203bを駆動するように各々の電源供給を切り替える。この切替により送風方向が反転し、今度は、開口部201bより空気を吸引してフィルター205bで同様に空気中の塵埃等の異物を捕捉した後、吸着素子101b、発熱体105、吸着素子101a、送風機203a、フィルター205aを順に通って開口部201aから排気する流れとなる。フィルター205a通過時には切替前にフィルター205aが捕捉した塵埃等の異物を逆流により装置外に放散するのでフィルターの自浄作用を促すことになる。上記した送風方向の反転により、十分に再生して吸湿可能となった吸着素子101bが吸湿を行って除湿空気を生成し、生成した除湿空気の一部は同様に供給部206より吹出して供給され、残りは発熱体105で昇温されて吸湿量が飽和状態の吸着素子101aを再生させる。この状態で所定時間が経過して吸着素子101bが飽和状態に近づき、吸着素子101aが十分に再生されたら、切替手段208により再び図1(a)の状態に切り替えて吸着素子101aで吸湿し、吸着素子101bから放湿させるようにする。このような吸着素子101a、101bの回転移動やダンパーによる風路切替動作を伴わない送風方向反転動作を定期的に行い、吸着素子101a、101bの吸湿と再生を切り替えて、供給部206から低湿度の除湿空気を連続的に供給する。なお、この除湿空気供給装置は、ダクト202内に発熱体105を中心に吸着素子101a、101b、送風機203a、203bを略対称に配しているため、切替手段208により送風方向を切り替えた場合の送風量を均一化でき、安定した除湿空気の供給を支援する。また、吸着素子101a、101b及び発熱体105が略直線上に位置しているため、円滑な空気流通が促され、通風抵抗の増加を抑制し、送風機203a、203bの送風動力や送風騒音を抑えている。また、供給部206を発熱体105の外周位置のダクト202に設けているため、発熱体105の風上側の吸着素子で吸湿した除湿空気と略同一温度の除湿空気を供給部206から供給できる。そして、発熱体105と供給部206の間に設けた遮熱手段207は発熱体105の供給部206への放熱を遮断して、供給する除湿空気の温度上昇を抑制するとともに、発熱体105の熱漏洩を抑制してエネルギーロスを低減するものである。
【0033】
図3(a)(b)は本発明の実施例における除湿空気供給装置の別の構成を示す簡易的な断面図である。図3(a)(b)に示す除湿空気供給装置は、供給部206を分岐部209において分岐し、分岐した一方を吸着素子101aと発熱体105の間のダクト202に開口し、分岐した他方を吸着素子101bと発熱体105との間のダクト202に開口した構成としており、分岐部209に各々の開口部210a、210bに向けて傾斜した流入量調整手段211をダクト202と一体成形により形成している。上記した構成にすると、送風機203a駆動時には、吸着素子203aにより吸湿された除湿空気の一部が開口部210aより流入量調整手段211の傾斜に沿って流入し、残りは発熱体105で昇温され、吸着素子101bに供給されるが、その途中にある開口部210bは流入量調整手段211により送風方向に対して逆勾配となるため、発熱体105で昇温された高温の除湿空気は流入し難くなる。従って供給部206に流入する除湿空気の合計は、開口部210aからの流入量が多く、開口部210bからの流入量が少なくなり、高温の除湿空気流入による供給空気の温度上昇を抑制できる。送風機203b駆動時は全く逆の動作となり、開口部210bから流入量が多く、開口部210aからの高温の除湿空気流入量は少なくなる。また、開口部210a、210bが開口しているダクト202と流入量調整手段211を一体で成形するので、開口部210a、210bと流入量調整手段211の間隔が適正に保持されて通風抵抗の均一化が図れる。
【0034】
図4(a)(b)は本発明の実施例における除湿空気供給装置の別の構成を示す簡易的な断面図である。図4(a)(b)に示す除湿空気供給装置は、吸着素子101aを送風方向において二分割し、分割した吸着素子101c、101dを空間212aが形成されるように間隔を空けて配し、同様に吸着素子101bを送風方向において吸着素子101e、101fに二分割し、空間212bが形成されるように間隔を空けて配している。上記構成において送風機203aが駆動する場合には、送風機203aにより送風される空気は、まず、前段の吸着素子101cに送風されて吸湿されるが、吸着素子101c流入時の僅かな風速ばらつきや、吸着素子101c自体の部分的な容量ばらつきにより、除湿空気は湿度分布をもって吸着素子101cから流出する。この湿度分布が形成されたまま、後段の吸着素子101dに流入すると、即ち、吸着素子101aを吸着素子101c、101dに分割していない場合には、湿度分布内の低湿度の空気は吸着素子101d通過中に吸湿の限界湿度に到達し、限界湿度到達後は吸着素子101d内に在っても、それ以上湿度を下げれずに吸着素子101dを通過してしまうため、吸着素子101dの一部が有効に使われずに吸湿性能の低下を招くことになる。しかしながら吸着素子101c、101dの間に空間212aを形成しているため、この空間212a内において湿度分布が平準化されて後段の吸着素子101dに流入するので、吸着素子101d全体を有効に使って吸湿が為され、吸湿量が高められる。吸着素子101d流出後は発熱体105によって昇温され、吸着素子101eに送風されるが、発熱体105自体の発熱量の分布により、温度分布をもって吸着素子101eに流入するので、吸着素子101eの放湿量にばらつきが生じ、湿度分布が形成された状態で吸着素子101eから流出する。この湿度分布が形成されたまま、後段の吸着素子101fに流入すると、即ち吸着素子101bを吸着素子101e、101fに分割していない場合だと、湿度分布内の高湿度の空気は吸着素子101f通過中に放湿の限界湿度に到達し、限界湿度到達後は吸着素子101f内に在っても、それ以上湿度を上げれずに吸着素子101fを通過してしまうため、吸着素子101fの一部が有効に使われずに放湿性能の低下を招くことになる。しかしながら同様に吸着素子101e、101fの間に空間212dを形成しているため、この空間212d内において湿度分布が平準化されて後段の吸着素子101fに流入するので、吸着素子101f全体を有効に使って放湿が為され、放湿量が高められる。以上の吸湿量、放湿量の向上により、連続供給する除湿空気の湿度をより下げることが可能となり、実験では間隔を3mm設けた場合、供給空気の露点温度が3〜4℃程度低下するという結果が得られている。また1送風機203bが駆動する場合には、送風方向が反転するため、吸湿側の後段に相当する吸着素子101eの吸湿量が高まり、また、再生側は吸着素子101cの放湿量が高まるので、同様に供給空気の湿度を下げることができる。また、本実施例では吸着素子101aを吸着素子101c、101dに、吸着素子101bを吸着素子101e、101fの各々二つに分割する構成としたが、分割数に制限は無く、三分割、四分割・・・1n分割に構成しても同様の作用効果が得られる。
【0035】
図5(a)(b)は本発明の実施例における除湿空気供給装置の別の構成を示す簡易的な断面図である。図5(a)に1す除湿空気供給装置は、吸着素子101a、101b及び発熱体105をバイパスするバイパス路213を吸着素子101a、101b及び発熱体105の外周に沿って形成し、供給部206がバイパス路213を貫通してダクト202内外を連通する構成となっている。上記構成において送風機203a、203bの何れか一方が駆動すると、バイパス路213の内側にある吸着素子101a、101b及び発熱体105に送風されるとともにバイパス路213内にも送風される。バイパス路213内周は発熱体105自体の放熱や吸着素子101a、101bからの放熱、例えば、吸着熱、発熱体105の余熱、脱着熱により温度が上昇するが、バイパス路213内に送風することにより、これらの余熱をダクト202外部に排出し、装置の外郭に相当するダクト202外周の温度上昇が抑制される。また、供給部206がバイパス路213を貫通しているため、供給部206も冷却でき、供給部206内を流れる除湿空気の余熱も除去することができる。また、図5(b)に示すように供給部206に熱交換手段214を設けて、供給部206内を流れる除湿空気とバイパス路213内を流れる空気との熱交換を行えば、供給空気の余熱をより効果的に除去することが可能である。なお、バイパス路213は発熱体105及び吸着素子101a、101bの外周全てに設けずとも良く、例えば、外周が四面あるとすれば、その内、三面、二面、一面に設けても良い。
【0036】
図6は、図1、図3、図4乃至図5に示した除湿空気供給装置を用いた調湿システムの構成を示す簡易的な断面図である。この調湿システムは、湿度調整が所望される室内を調湿空間215に、湿度調整の不要な室外を非調湿空間216に設定して、調湿空間215である室内の湿度調整を行うものであり、図6に示すように、供給部206が調湿空間215に開口し、開口部201a、201bが非調湿空間216である室外に開口するように上記除湿空気供給装置を壁面に設置し、湿度センサにより構成される湿度検出手段217を調湿空間215に設け、この湿度検出手段217で検出される調湿空間215の湿度に応じて、発熱体105の発熱量を制御する発熱量制御手段218及び送風機203a、203bの送風量を制御する送風量制御手段219及び切替手段208の切替時間を変更する切替時間制御手段220を切替手段208と共に制御基板221に装着して調湿システムを構成している。上記構成において、湿度検出手段217により検出される調湿空間215の湿度が所望される湿度より低い場合には、発熱量制御手段218により発熱体105を作動し、送風量制御手段219により送風機203a、203bの送風量を所定量に設定し、切替時間制御手段220により切替手段208の切替時間を所定値に設定して、切替手段208により送風機203a、203bの駆動切替を行って、調湿空間215に開口した供給部206から除湿空気を供給する。除湿空気の供給により、壁面に別途設けた排気口222より室内の空気が室外に排気され、供給される除湿空気と入れ替わって調湿空間215の湿度が低下する。この除湿空気の供給により湿度検出手段217により検出される湿度が所望される湿度を下回ったら、発熱量制御手段218により発熱体105の作動を停止し、送風量制御手段219により送風機203a、203bの送風量を零に設定して、発熱体105、送風機203a、203bのエネルギー消費を抑えるとともに除湿空気の供給を停止して過度な湿度低下を抑制し、調湿空間215を所望の湿度に維持するように調整する。開口部201a、201bはともに湿度調整の不要な非調湿空間216である室外に開口しているので、吸着素子101a、101bの各々から放湿される湿分は何れも非調湿空間216に排出され、調湿空間215の湿度調整に悪影響を及ぼすことはない。また、発熱量制御手段218、送風量制御手段219、切替時間制御手段220は、単純に発熱体105の作動のオンオフ、送風機203a、203bの送風量のオンオフ、切替時間のオンオフのみならず、湿度検出手段により検出される調湿空間215の湿度に応じて、各々の出力をコントロールしても良い。
【0037】
図7(a)(b)(c)は発熱量、送風量及び切替時間と吸湿量との関係を示したグラフである。図7(a)は発熱体105の発熱量と吸着素子101a、101bの吸湿量との関係を示しており、発熱体105の発熱量を増加すれば、吸着素子101a、101bの吸湿量が増える傾向となっている。従って調湿空間215の湿度が下がらない場合には、発熱量制御手段218により発熱体105の発熱量を増やし、逆に調湿空間215の湿度が下がり過ぎたら、発熱体105の発熱量を減らすように制御すれば良い。また、図7(b)は送風機203a、203bの送風量と吸着素子101a、101bの吸湿量との関係を示しており、送風量を増やすとある所までは吸湿量が増加し、その後吸湿量は低下する傾向となっている。従ってこのような傾向と調湿空間215の湿度に応じて送風量制御手段219によって送風機203a、203bの送風量を制御するようにすれば良い。また、図7(c)は切替手段208の切替時間と吸着素子101a、101bの吸湿量との関係を示しており、切替時間を早めるとある所までは吸湿量が増加し、その後吸湿量は低下する傾向となっている。従ってこのような傾向と調湿空間215の湿度に応じて切替時間制御手段220により切替手段208の切替時間を制御すれば良いのである。
【0038】
なお、上記各実施例に用いる吸着素子101a、101bとしては、吸着素子101a、101bが比較的湿分を多く含むときに相対的に湿度の低い空気、例えば加熱された再生空気が通過すると通過空気中に水分を放湿し、吸着素子101a、101bが比較的乾燥しているときに相対的に湿度の高い空気が通過すると通過空気中の水分を吸湿する性質を有するものであれば良く、例えば、通風可能なハニカム構造を持つマトリックスにゼオライト、シリカゲル、活性炭、活性アルミナの吸着材料群から選ばれる少なくとも一種類以上を含有して形成したものであれば良い。そして、吸着素子101a、101bを略直方体形状に形成すれば、装置内への収納性が向上するとともに、装置内への設置を容易にすることができる。
【0039】
また、発熱体105としては、例えば、ニクロムヒーター、セラミックヒーター、シーズヒーター、輻射ヒーター等の電気式ヒーターを用いれば良く、更にはヒーターに限らず再生空気を昇温可能なものであれば良いのであって、内部に高温の流体が流れる熱交換器を使用することも可能である。その熱交換器内を流す高温の流体としては、温水ボイラ、CO2ヒートポンプ給湯機、コージェネ排熱等を熱源とする温水、或いは直膨式ヒートポンプを熱源とするR410a、CO2等の冷媒を用いることができる。
【0040】
また、ダクト202を両端が開口した略直方体形状としたが、内部に送風可能な形状であれば良く、円管、楕円管、多角管に類する形状でも良い。また送風方向においては、直線のみならず、コの字やU字の曲げや捩りを1箇所、2箇所…n箇所に設けても良い。そして、ダクト202を、供給部206を設ける面と逆面側とに分割し、分割した各々を樹脂成形により形成し、この樹脂成形部品を嵌合させて組み上げることにより、製造を容易に行うようにしても良い。
【0041】
また、送風機203a、203bとしては、互いに逆方向に送風可能なものであれば良く、回転可能なモータの回転軸にプロペラファン、シロッコファン、ターボファンを締着したものを用いれば良い。そして、安定した除湿空気供給を行うには送風機203a、203bは風量、静圧において同一仕様のものが好ましい。
【0042】
また、固定手段204をダクト202と一体成形してリブ形状に形成したが、発熱体105、一対の吸着素子101a、101b、一対の送風機203a、203bをダクト202に固定可能なものであれば良いのであって螺子止めによって固定しても良い。また、製造面を考慮してリブ形状での固定と螺子止めを組み合わせても良く、例えば、螺子止めしにくい吸着素子101a、101bはリブ形状にて固定し、発熱体105、送風機203a、203bを螺子止めにて固定しても良い。
【0043】
また、遮熱手段207は、発熱体105からの放熱を遮断できるものであれば良く、例えば、反射率の高いアルミ等を板状に加工して、放熱を発熱体105側に反射するように設ければ良い。
【0044】
また、切替手段208は、送風機203a、203bの電源供給を所定時間毎に切替可能なものであれば良く、所定時間をカウントするタイマーと所定時間経過時に電源供給を切り替えるリレーにより構成すれば良い。
【0045】
また、熱交換手段214は、供給部206内を流れる除湿空気とバイパス路213内を流れる空気との熱交換が可能なものであれば良く、積層型熱交換器、フィンチューブ型熱交換器等を互いの風路が混合しないように設ければ良い。更にはもっと簡易的に供給部206を熱伝導の良い材質、例えば、銅管、アルミ管、または、それらの外周に熱伝達を促進するための伝熱フィンを備えたもので形成しても良いのである。
【0046】
また、調湿空間215は、室内のみならず、略密閉された湿度調整が所望される空間に設定することが可能で、例えば、床下空間内、床下収納庫内、食材収納棚内、押入れ内、靴箱内、傘立て内等、特に湿気除去が要求される空間に供給部206を開口して除湿空気を供給すれば有効に乾燥を行うことができる。その際には開口部201a、201bは、いずれも調湿空間215外部に開口することが望ましい。更には、供給部206にホースを取り付け、ホースを靴の中等の小空間に挿入して集中的に乾燥を行うことも可能である。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0052】
給部の一端をダクト外に開口し、他端を分岐部において分岐して、一対の吸着素子の各々と発熱体との間のダクトに分けて開口し、分岐部に風上側の開口からの除湿空気流入量を風下側の開口からの除湿空気流入量より多くする流入量調整手段を設ける構成とすることによって、発熱体通過前の除湿空気をより多く供給して、発熱体通過後の高温除湿空気の流入による供給空気の温度上昇を抑制することができる。
【0053】
また、流入量調整手段をダクトと一体成形で形成することによって、一対の吸着素子の各々と発熱体との間のダクトに分岐して設けた各々の開口と、流入量調整手段との間隔を適正に保持し、各々の開口から分岐部までの通風抵抗を均一化して、安定した除湿空気供給を行うことができるとともに、流入量調整手段を一体成形により容易に製造することができる。
【0054】
また、一対の吸着素子及び発熱体を、略直線上に配置することによって、円滑な空気流通を促し、通風抵抗の増加を抑制して、送風動力及び送風騒音を低減することができる。
【0055】
また、一対の吸着素子及び一対の送風機をダクト内において発熱体を中心に略対称に配置することによって、送風方向反転時の通風抵抗を均一化し、送風量のアンバランスを抑制して安定した除湿空気供給を行うことができる。
【0056】
また、一対の吸着素子、発熱体及び一対の送風機の設置位置を概略固定する固定手段をダクトに一体成形で形成することによって、輸送等で振動が生じても常に適正間隔を保持して位置ズレを抑制し、性能品質を維持することができるとともに、製造工程においては各部品の組付け作業を容易にすることができる。
【0057】
また、開口部に塵埃を捕捉するフィルターを設けることによって、開口部より吸引される空気中の塵埃等の異物をフィルターで捕捉して装置内への流入を抑制することができるとともに、送風方向反転時に捕捉した異物を逆流により装置外に放散し、フィルターの自浄作用を促すので、フィルター清掃作業を軽減して使い勝手を向上することができる。
【0058】
また、発熱体と供給部の間に遮熱手段を設けることによって、供給部への発熱体の放熱を遮断して、供給する除湿空気の温度上昇を抑制することができるとともに、発熱体の熱漏洩を抑制してエネルギーロスを低減することができる。
【0059】
また、分割した一対の吸着素子を、各々送風方向において更に二つ以上に分割し、各々間隔を空けて配置することによって、通過空気の湿度分布を平準化し、後段の吸着素子全体を有効に活用して吸放湿量を高め、より低湿度の除湿空気を供給することができる。
【0060】
また、ダクト内に一対の吸着素子及び発熱体をバイパスするバイパス路を形成することによって、発熱体自体の放熱や吸着素子からの放熱をダクト外部に排出し、装置外郭、即ちダクト外周の温度上昇を抑制して、安全性を高めることができる。
【0061】
また、バイパス路を一対の吸着素子及び発熱体の外周に沿って形成することによって、発熱体自体の放熱や吸着素子からの放熱をより効率的にダクト外部に排出し、装置外郭、即ちダクト外周の温度上昇を更に抑制して、安全性をより高めることができる。
【0062】
また、供給部がバイパス路を貫通してダクト内外を連通する構成とすることによって、バイパス路を流れる空気が供給部を冷却して、供給部内を流れる除湿空気の余熱を除去し、顕熱負荷の少ない除湿空気を供給することができる。
【0063】
また、バイパス路内の供給部に熱交換手段を設けることによって、供給部内を流れる除湿空気とバイパス路を流れる空気とを熱交換して、供給部内を流れる供給空気の余熱をより効率的に除去し、更に顕熱負荷の少ない除湿空気を供給することができる。
【0064】
また、開口部を非調湿空間に開口し、供給部を調湿空間に開口して、調湿システムを構成することによって、吸着素子から放湿した湿分を非調湿空間に排出し、除湿空気のみを調湿空間に供給して、調湿空間を短時間で除湿することができる。
【0065】
また、調湿空間の湿度に応じて発熱体の発熱量を制御することによって、吸着素子の吸湿量を可変して、調湿空間を所望の湿度に調整することができる。
【0066】
また、調湿空間の湿度に応じて一対の送風機の送風量を制御することによって、吸着素子の吸湿量を可変して、調湿空間を所望の湿度に調整することができる。
【0067】
また、調湿空間の湿度に応じて切替手段の切替時間を制御することによって、吸着素子の吸湿量を可変して、調湿空間を所望の湿度に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における除湿空気供給装置の構成を示す簡易的な断面図
【図2】同、除湿空気供給装置の動作を示す簡易的な断面図
【図3】同、除湿空気供給装置の別の構成を示す簡易的な断面図
【図4】同、除湿空気供給装置の別の構成を示す簡易的な断面図
【図5】同、除湿空気供給装置の別の構成を示す簡易的な断面図
【図6】図1、図3、図4乃至図5に示した除湿空気供給装置を用いた調湿システムの構成を示す簡易的な断面図
【図7】発熱量、送風量及び切替時間と吸湿量との関係を示したグラフ
【図8】従来の円筒状に形成した吸着素子を用いた除湿空気供給装置の構成を示す構成図
【符号の説明】
101a、101b 吸着素子
105 発熱体
201a、201b 開口部
202 ダクト
203a、203b 送風機
204 固定手段
205a、205b フィルター
206 供給部
207 遮熱手段
208 切替手段
209 分岐部
211 流入量調整手段
213 バイパス路
214 熱交換手段
215 調湿空間
216 非調湿空間
217 湿度検出手段
218 発熱量制御手段
219 送風量制御手段
220 切替時間制御手段

Claims (16)

  1. 両端に開口部(201a、201b)を有するダクト(202)と、前記ダクト(202)内を互いに逆方向に送風する一対の送風機(203a、203b)と、前記一対の送風機(203a、203b)の作動を所定時間毎に切り替える切替手段(208)と、可逆的に吸放湿する特性を持つ一対の吸着素子(101a、101b)と、通過空気を昇温する発熱体(105)とを備え、前記ダクト(202)内の送風方向に、順に前記一対の送風機(203a、203b)の一方、次に前記一対の吸着素子(101a、101b)の一方、次に前記発熱体(105)、次に前記一対の吸着素子(101a、101b)の他方、次に前記一対の送風機(203a、203b)の他方を配し、前記一対の吸着素子(101a、101b)間の前記ダクト(202)に開口して前記ダクト(202)内外を連通する供給部(206)を設け、前記一対の送風機(203a、203b)の各々の吹出方向を前記発熱体(105)に向け、前記供給部(206)の一端を前記ダクト(202)外部に開口し、前記供給部(206)の他端を分岐部(209)において分岐して、分岐した一方を一対の吸着素子(101a、101b)の一方と発熱体(105)との間のダクト(202)に開口し、前記分岐部(209)で分岐した他方を前記一対の吸着素子(101a、101b)の他方と発熱体(105)との間の前記ダクト(202)に開口し、前記分岐部(209)に風上側の開口からの除湿空気流入量を、風下側の開口からの除湿空気流入量より多くする流入量調整手段(211)を設けたことを特徴とする除湿空気供給装置。
  2. 流入量調整手段(211)をダクト(202)と一体成形により形成したことを特徴とする請求項記載の除湿空気供給装置。
  3. 一対の吸着素子(101a、101b)及び発熱体(105)を、略直線上に配置したことを特徴とする請求項1または2記載の除湿空気供給装置。
  4. 一対の吸着素子(101a、101b)及び一対の送風機(203a、203b)をダクト(202)内において発熱体(105)を中心に略対称に配置したことを特徴とする請求項1、2または3記載の除湿空気供給装置。
  5. 発熱体(105)及び一対の吸着素子(101a、101b)並びに一対の送風機(203a、203b)の設置位置を概略固定する固定手段(204)をダクト(202)と一体成形により形成したことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の除湿空気供給装置。
  6. 開口部(201a、201b)に塵埃を捕捉するフィルター(205a、205b)を各々設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の除湿空気供給装置。
  7. 発熱体(105)と供給部(206)の間に前記発熱体(105)からの放熱を遮熱する遮熱手段(207)を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の除湿空気供給装置。
  8. 一対の吸着素子(101a、101b)の各々を送風方向において少なくとも二つ以上に分割し、各々間隔を空けて配したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の除湿空気供給装置。
  9. ダクト(202)内に一対の吸着素子(101a、101b)及び発熱体(105)をバイパスするバイパス路(213)を形成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の除湿空気供給装置。
  10. バイパス路(213)を一対の吸着素子(101a、101b)及び発熱体(105)の外周に沿って形成したことを特徴とする請求項記載の除湿空気供給装置。
  11. 供給部(206)がバイパス路(213)を貫通してダクト(202)内外を連通することを特徴とする請求項9または10記載の除湿空気供給装置。
  12. バイパス路(213)内の供給部(206)に熱交換手段(214)を設けたことを特徴とする請求項11記載の除湿空気供給装置。
  13. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の除湿空気供給装置を用いた調湿システムであって、供給部(206)を調湿空間(215)に開口し、開口部(201a、201b)を非調湿空間(216)に開口したことを特徴とする調湿システム。
  14. 調湿空間(215)の湿度を検出する湿度検出手段(217)と、発熱体(105)の発熱量を制御する発熱量制御手段(218)とを備え、前記発熱量制御手段(218)は、前記湿度検出手段(217)により検出される湿度に応じて前記発熱体(105)の発熱量を制御することを特徴とする請求項13記載の調湿システム。
  15. 調湿空間(215)の湿度を検出する湿度検出手段(217)と、一対の送風機(203a、203b)の各々の送風量を制御する送風量制御手段(219)とを備え、前記送風量制御手段(219)は、前記湿度検出手段(217)により検出される湿度に応じて前記一対の送風機(203a、203b)の各々の送風量を制御することを特徴とする請求項13または14記載の調湿システム。
  16. 調湿空間(215)の湿度を検出する湿度検出手段(217)と、切替手段(208)の切替時間を制御する切替時間制御手段(220)とを備え、前記切替時間制御手段(220)は、前記湿度検出手段(217)により検出される湿度に応じて前記切替手段(208)の切替時間を制御することを特徴とする請求項13、14または15記載の調湿システム。
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