JP4089379B2 - タイルの施工方法及びタイル施工用金属板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイルを躯体壁面に取付施工する施工方法と、タイル施工に用いられる金属板とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タイル掛止部を折曲形成した金属板を用いてタイルを施工した構造は、特開平8−120889号、特許第2552519号に記載されている。
【0003】
この金属板の掛止部の上面は、前方に向って上り勾配を有している。タイルの裏面には、この掛止部に掛止されるアリ状の溝が設けられている。上記特許2552519号では、金属板をビスで躯体に留め付けている。ビス留めは、釘留めに比べて取付強度が高く、また木材以外の躯体にも金属板をしっかりと取付けることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−120889号
【特許文献2】
特許第2552519号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ビスで金属板を取り付けた場合、ビスの頭部がタイルの裏面と干渉しないようにする必要がある。
【0006】
上記特許第2552519号では、金属板を多重に折曲させて、タイル掛止用の凸条の他に、ビス頭部を収容する凹陥部を形成しているが、このようにすると、金属板の躯体出入り方向の厚みが徒に大きくなる。また、金属板の単位面積当りの重量も大きくなり、タイル施工に伴って躯体に負荷される荷重が大きくなる。
【0007】
本発明は、このようなビス頭部収容用の凹陥部を設けることなくビスを規定位置に打つことができ、また接着剤を金属板上の規定領域に塗着させることができるタイルの施工方法と、タイル施工用金属板を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)のタイルの施工方法は、タイル掛止部を有した金属板が躯体にビス留めされ、裏面に溝を有したタイルが、該溝を前記掛止部に掛止させると共に接着剤によって接着されて該金属板に取り付けられているタイルの施工構造であって、該掛止部は、金属板を折曲させて形成された水平方向に延在する凸条よりなり、1枚の金属板に複数の掛止部が上下方向に間隔をあけて設けられており、最上段の該掛止部よりも上方に上辺部が延設され、最下段の該掛止部よりも下方に下辺部が延設され、掛止部同士の間は平部となっているタイルの施工構造において、該平部及び下辺部に、ビス打ち位置指示用のマークと、接着剤付着位置指示用のマークとがそれぞれ水平方向に延設されているタイルの施工構造とするタイル施工方法であって、前記金属板(第1の金属板)を躯体にビス留めした後、この金属板の上側に同型の金属板(第2の金属板)を配置して躯体にビス留めする工程を有し、この第2の金属板を配置するに際し、第1の金属板の最上段の掛止部の上側に定規棒を当て、第2の金属板の最下段の掛止部の下側を該定規棒に当てて第2の金属板の位置決めを行うことを特徴とするものである。
【0009】
かかる施工方法によると、第2の金属板の位置決め(上下の高さ決め及び水平出し)を正確に且つ簡単に行うことができる。
【0010】
かかるタイルの施工構造にあっては、平部及び下辺部にそれぞれビス打ち位置指示用マークと接着剤付着位置指示用マークとが設けられているので、該ビス打ち位置指示用マーク上にビスを打つことにより、ビスが正規予定位置に打たれることになる。従って、タイルの裏面に設けておいた溝に該ビスの頭部を確実に収容させることができる。
【0011】
また、このタイルの施工構造にあっては、接着剤付着位置指示用マークに沿って接着剤を付着させることにより、タイルの裏面がこの接着剤を介して確実に金属板に接着される。
【0012】
本発明では、上辺部に、当該金属板の上方に隣接配置された金属板の下縁の位置合わせ用のマークが水平方向に延設されていることが好ましい。この場合、下辺部は、下方に隣接配置された金属板の上辺部に表側から重なっており、該下辺部の前記マークによって指示された位置に打たれたビスが該下辺部と該上辺部とを貫いていることが好ましい。
【0013】
かかる構成とした場合には、上段側の金属板と下段側の金属板との重なり代が一定となり、また上段側の金属板の水平出しも正確に行われる。
【0014】
本発明では、平部及び下辺部にそれぞれ設けられたビス打ち位置指示用マークと接着剤付着位置指示用マークとを識別するための識別手段を設けてもよい。このような識別手段としては、マークに着色を付すことや、マーク近傍に刻印を付けることなどが例示される。
【0015】
本発明のタイルの施工構造によると、タイルを薄いものとすることができる。即ち、本発明のタイルの施工構造では、金属板留付用ビスの頭部の位置精度が高く、該ビス頭部がタイル裏面の溝内に確実に収容される。そのため、タイル裏面にそれぞれ溝幅の小さい掛止部係合用溝とビス頭部収容用溝とを別々に設けることができる。このように、タイル裏面の溝の幅が小さいと、焼物よりなるタイルの厚さ(最後面から最前面までの距離)を例えば9mm以下まで小さくしても、焼成時の変形が小さいものとなり、規格寸法のタイルを歩留り良く製造できる。
【0016】
また、このようにタイルを薄くすることにより、タイルと金属板との壁面単位面積当りの重量が20kg/m2以下である軽量構造体とすることができる。
【0017】
本発明では、マークはビス太さよりも細い溝であることが好ましい。この溝に対しビスを当てて回転させると、ビスが位置ズレすることなく該溝を貫通する。この結果、ビスの位置精度(特に上下方向の位置精度)が著しく高くなると共に、ビス打ち作業効率も向上する。
【0018】
本発明は、また、タイル施工用の金属板として、平行な複数本のタイル掛止部が折曲形成されたタイル施工用金属板であって、最上段に位置するタイル掛止部よりも上方側に上辺部が延設され、最下段に位置するタイル掛止部よりも下方側に下辺部が延設され、タイル掛止部同士の間が平部となっているタイル施工用金属板において、該平部及び下辺部には、タイル掛止部と平行に2条のマークが延設されており、該上辺部には、該タイル掛止部と平行に1条のマークが延設されており、該金属板の上端縁から上辺部のマークまでの距離は、下端縁から下辺部の最下段のマークまでの距離よりも大きいことを特徴とするタイル施工用金属板を提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図1は実施の形態に係る金属板を示すものであり、(a)図は(b)図(正面図)のA−A線断面図である。図2(a)、(b)は図1のIIa、IIb部分の拡大図、図2(c)は金属板同士の重なり合い部分の縦断面図、図3(a)はこの金属板にタイルを掛止させたタイルの施工構造を示す縦断面図、図3(b)は金属板の全体を示す正面図である。図4は図3(a)の上部と下部の拡大図である。図5〜図8は別の実施の形態を示すものであり、(a)図はタイルの側面図、(b)図はこのタイルの金属板への掛止状態を示す縦断面図である。
【0020】
このタイル掛止用の金属板1は、鋼板などの金属板に折曲加工を施すことにより、水平方向に複数条(この実施の形態では6条)のタイル掛止部3を設けたものであり、図3(b)の如く水平方向に長尺となるように躯体壁面にビス9により取り付けられる。この掛止部3は、上面が前方に向って上り勾配となっている。
【0021】
最上段の掛止部3の上側は上辺部2であり、掛止部3同士の間は平部4であり、最下段の掛止部3の下側は下辺部5である。
【0022】
上辺部2にはマーク6が掛止部3と平行方向に延設されている。
【0023】
平部4及び下辺部5には、2条のマーク7,8が相互間に間隔をあけて掛止部3と平行方向に設けられている。これらのマーク6,7,8は極く浅く且つ幅狭の凹条よりなる。
【0024】
下辺部5の下側のマーク8から金属板1の下端縁までの距離は、金属板1の上端縁からマーク6までの距離よりも小さなものとなっている。このため、図2(c)の通り、金属板1の上段側に金属板1を配置し、上段側金属板1の下辺部5を下段側金属板1の上辺部2の前面側に重ね、且つ該下辺部5の下端を該上辺部2のマーク6に沿わせた場合、上段側金属板1の下辺部5のマーク8が下段側金属板1の上辺部2に重なることになる。このため、このマーク8からビス9を打つと、該ビス9は上段側金属板1の下辺部5と下段側金属板1の上辺部2とを共に貫いて躯体に打ち込まれることになり、1本のビス9により上下の金属板1,1を留め付けることができる。
【0025】
この掛止部3に掛止されるタイル11は、図4の通り、裏面の上側に掛止部3との係合用の溝12が設けられ、下側にビス9の頭部を収容可能な溝13が設けられている。上側の溝12は、掛止部3に引掛かるようにアリ状となっている。これらの溝12,13はタイル11の左端から右端にまで延設されている。
【0026】
この実施の形態では、タイル11の上端に雄実14が設けられ、下端には雌実15が設けられている。タイル11が掛止部3に掛止されると、該雄実14と雌実15とが係合する。
【0027】
この金属板1に設けられたマーク6,7,8を識別し易くするために、マーク6,7,8を見分けるための識別手段を設けてもよい。この識別手段としては、マークに着色をふすことや、マーク近傍に文字、記号などの刻印を付すことが例示される。
【0028】
例えば、マーク6,8に青色を付し、マーク7に赤色を付すことが例示される。
【0029】
また、マーク6,8を実線とし、マーク7を点線とすることが例示される。
【0030】
マーク6,8を一重線とし、マーク7を二重線とすることも例示される。
【0031】
さらに、マーク6,8の近傍に「ビス」という文字を刻印し、マーク7の近傍に「接着剤」という文字を刻印することも例示される。
【0032】
このタイル11の施工を行うには、上記金属板1を躯体前面に胴縁(図示略)を介して取り付ける。この胴縁としては、例えば厚さ数mm程度の発泡合成樹脂製の帯状物を用いることがでるが、これに限定されない。金属板1は、下段側から順次に取り付けられる。最下段の金属板1については、正確に水平出ししてから、図3(a)に示す3本のビス9のうち中段部分のビス9と下段部のビス9とによりまず留め付ける。その後、この最下段の金属板1の上方側に下から2段目の金属板1を配置し、ビス9で留め付ける。この際、下から2段目の金属板1の下端縁を最下段の金属板1のマーク6に合わせる。そして、下から2段目の金属板1の下辺部5と最下段の金属板1の上辺部2とを共通のビス9で留め付ける。下から3段目以降の金属板1についても同様にして配置し、ビス留めする。
【0033】
この実施の形態では、ビスをマーク8から打つので、各ビスの上下方向位置は均一に揃ったものとなり、後にタイル11を掛止部3に掛止したときに各ビス9の頭部が確実に溝13内に収容される。
【0034】
金属板1の留付終了後、マーク7に沿って接着剤を付着させる。その後、タイル11を下側の掛止部3から順次に掛止する。タイル11の溝12を掛止部3に掛止させると、溝12,13同士の間の部分が接着剤付着部分に重なり、金属板1に接着される。
【0035】
このタイル施工に際しては、最下段から2段目以降の金属板1については、その下端縁を下段側金属板1のマーク6に合わせるだけで水平出し及び上下位置出しすることができる。また、上下に隣接する金属板1,1の下辺部5と上辺部2とを共通のビス9にて留め付けることができる。さらに、ビス9を凹条よりなるマーク8に打つため、ビスが上下にずれ動くことが防止される。このようなことから、このタイルの施工構造は施工効率が極めて良好である。また、金属板1は掛止部3とマーク6,7,8を除いては全く平坦であり、金属板1の製造コストが低廉となる。加えて、金属板1の最後面から最前面までの距離が小さく、タイル張り仕上り厚みが小さくなる。
【0036】
この実施の形態では、タイル11に2条の溝12,13を設けており、タイル11の厚さ即ち最後面から最前面までの距離を小さくすることができる。なお、この理由の詳細については、図9を参照して後述する。
【0037】
図5〜9を参照して別形状のタイルとその施工構造について説明する。図5〜9において共通部分には同一符号が付されている。
【0038】
図5のタイル11Aは、下側の溝13Aが円弧形断面形状となっている他は上記タイル11と同一形状となっている。この溝13Aにビス9の頭部が収容される。このように円弧形断面形状の溝13Aを有したタイル11Aは、溝13もアリ状となっているタイル11に比べて押出成形し易い。
【0039】
図6のタイル11Bは、雄実14Bが雄実14よりも肉厚とされ、雌実15Bがそれに応じて幅大となっている他は上記タイル11と同一である。この肉厚の雄実14Bを有したタイル11Bを施工した仕上り面は、雄実14が肉薄である図4あるいは図5と比べて目地が浅いものとなる。なお、肉厚の雄実を有したタイルは、肉薄の雄実を有したタイルに比べて製造時の雄実の欠損が少なく、製造歩留りが高い。
【0040】
図7のタイル11Cは、図6のタイル11Bにおいて下側の溝を図5と同じ円弧形断面形状の溝13Aとし、且つ下側の雌実を省略した形状のものとなっている。
【0041】
符号16は、タイル11Cの上辺部に設けられた雄実14Bと同形状の凸部を示す。このタイル11Cは、凸部16の上端面と上段側のタイル11Cの下端面とを対峙させるようにして金属板1に取付施工される。
【0042】
図8のタイル20は、雄実及び雌実を省略し、裏面に2条の溝21,22を設けたものである。溝21,22はタイル20の中心線を挟んで互いに対称形状となっている。溝21,22はいずれもアリ形状であり、タイル20を上下逆にしても上位側に位置する溝を掛止部3に掛止させることができる。
【0043】
図9のタイル30は、上記タイル11,11A,11B,11C,20に比べて厚さが大きく、且つ裏面に1条の溝31が設けられたものである。このタイル30には雄実32と雌実33とが設けられている。
【0044】
このタイル30は、肉厚が大きいので、幅大の溝31を設けても高留りにて製造することができる。
【0045】
即ち、一般にタイルは、坏土調合物に水を添加して混合して可塑物とし、これを押出成形した後、乾燥し、焼成することにより製造される。図9の如く溝31部分におけるタイル肉厚が大きいと、溝31の幅が大きくても焼成途中に溝31に臨む部分が垂れ下る如く変形することはない。図9においてタイル肉厚を小さくすると、焼成途中において溝31に臨む部分が垂れ下る如く変形する。このため、図9のように1条の幅広の溝31を設けたタイル30は、肉厚を大きくせざるを得ない。
【0046】
これに対し、図4〜8に示すタイルは、いずれも幅狭の溝を設けているので、肉厚が小さくても焼成途中に溝に臨む部分が垂れ下る如く変形することがない。
【0047】
図4〜8の実施の形態によると、厚さ即ちタイル最後面から最前面までの距離が9mm以下程度の薄いタイルであっても高留止りにて製造することができる。このように肉厚の小さいタイルを施工すると、建物躯体に加えられる荷重がそれだけ軽減される。図4〜8では、例えば壁面1m2当りのタイルと金属板との合計重量を20kg/m2以下とすることが可能である。
【0048】
本発明では、図10のように定規棒を用いて上方側の金属板1の位置決めを行ってもよい。即ち、下方側の金属板(第1の金属板)1を躯体にビス9によって留め付けた後、この金属板1の上側に第2の金属板1を配置するに際し、第1の金属板1の最上段の掛止部3の上側に定規棒51を当て、第2の金属板1の最下段の掛止部3の下側を該定規棒51に当てて第2の金属板1の位置決めを行う。この方法によれば、第2の金属板1の上下方向の位置決め及び水平出しをきわめて簡単に行うことができる。
【0049】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、掛止部付きの金属板によってタイルを施工する場合の施工効率を著しく向上させることができる。本発明では、躯体に負荷される重量を軽減するよう構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係る金属板を示すものであり、(a)図は(b)図(正面図)のA−A線断面図である。
【図2】 (a)図及び(b)図は図1のIIa、IIb部分の拡大図、(c)図は金属板同士の重なり合い部分の縦断面図である。
【図3】 (a)図はこの金属板にタイルを掛止させたタイルの施工構造を示す縦断面図であり、(b)図は金属板の全体を示す正面図である。
【図4】 図3(a)の上部と下部の拡大図である。
【図5】 別の実施の形態を示すものであり、(a)図はタイルの側面図、(b)図はこのタイルの金属板への掛止状態を示す縦断面図である。
【図6】 別の実施の形態を示すものであり、(a)図はタイルの側面図、(b)図はこのタイルの金属板への掛止状態を示す縦断面図である。
【図7】 別の実施の形態を示すものであり、(a)図はタイルの側面図、(b)図はこのタイルの金属板への掛止状態を示す縦断面図である。
【図8】 別の実施の形態を示すものであり、(a)図はタイルの側面図、(b)図はこのタイルの金属板への掛止状態を示す縦断面図である。
【図9】 さらに別の実施の形態を示すものであり、タイルの金属板への掛止状態を示す縦断面図である。
【図10】 実施の形態に係るタイル施工方法を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 金属板
2 上辺部
3 掛止部
4 平部
5 下辺部
6,7,8 マーク
9 ビス
11,11A,11B,11C,20,30 タイル
12,13,13A,21,22,31 溝
Claims (9)
- タイル掛止部を有した金属板が躯体にビス留めされ、
裏面に溝を有したタイルが、該溝を前記掛止部に掛止させると共に接着剤によって接着されて該金属板に取り付けられているタイルの施工構造であって、
該掛止部は、金属板を折曲させて形成された水平方向に延在する凸条よりなり、
1枚の金属板に複数の掛止部が上下方向に間隔をあけて設けられており、
最上段の該掛止部よりも上方に上辺部が延設され、
最下段の該掛止部よりも下方に下辺部が延設され、
掛止部同士の間は平部となっているタイルの施工構造において、
該平部及び下辺部に、ビス打ち位置指示用のマークと、接着剤付着位置指示用のマークとがそれぞれ水平方向に延設されているタイルの施工構造とするタイル施工方法であって、
前記金属板(第1の金属板)を躯体にビス留めした後、この金属板の上側に同型の金属板(第2の金属板)を配置して躯体にビス留めする工程を有し、
この第2の金属板を配置するに際し、第1の金属板の最上段の掛止部の上側に定規棒を当て、第2の金属板の最下段の掛止部の下側を該定規棒に当てて第2の金属板の位置決めを行うことを特徴とするタイルの施工方法。 - 請求項1において、該上辺部に、当該金属板の上方に隣接配置された金属板の下縁の位置合わせ用のマークが水平方向に延設されていることを特徴とするタイルの施工方法。
- 請求項2において、該下辺部は、下方に隣接配置された金属板の上辺部に表側から重なっており、該下辺部の前記マークによって指示された位置に打たれたビスが該下辺部と該上辺部とを貫いていることを特徴とするタイルの施工方法。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記平部及び下辺部にそれぞれ設けられたビス打ち位置指示用マークと接着剤付着位置指示用マークとを識別するための識別手段を有することを特徴とするタイルの施工方法。
- 請求項4において、識別手段はマークの色、マークの線種、もしくはマーク近傍に設けられた文字又は記号であることを特徴とするタイルの施工方法。
- 請求項1ないし5のいずれか1項において、該タイルと金属板との壁面単位面積当りの重量が20kg/m2以下であることを特徴とするタイルの施工方法。
- 請求項6において、該タイルは最後面から最前面までの厚さが9mm以下の薄型タイルであり、且つ上下位置を異ならせて2以上の溝が裏面に設けられており、
最上段の溝が前記掛止部に掛止されており、
最上段以外の溝内に前記ビスの頭部が配置されていることを特徴とするタイルの施工方法。 - 請求項1ないし7のいずれか1項において、前記マークはビス太さよりも細い溝であることを特徴とするタイルの施工方法。
- 平行な複数本のタイル掛止部が折曲形成されたタイル施工用金属板であって、
最上段に位置するタイル掛止部よりも上方側に上辺部が延設され、
最下段に位置するタイル掛止部よりも下方側に下辺部が延設され、
タイル掛止部同士の間が平部となっているタイル施工用金属板において、
該平部及び下辺部には、タイル掛止部と平行に2条のマークが延設されており、
該上辺部には、該タイル掛止部と平行に1条のマークが延設されており、
該金属板の上端縁から上辺部のマークまでの距離は、下端縁から下辺部の最下段のマークまでの距離よりも大きいことを特徴とするタイル施工用金属板。
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