JP2003278318A - 瓦 - Google Patents

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JP2003278318A
JP2003278318A JP2002081824A JP2002081824A JP2003278318A JP 2003278318 A JP2003278318 A JP 2003278318A JP 2002081824 A JP2002081824 A JP 2002081824A JP 2002081824 A JP2002081824 A JP 2002081824A JP 2003278318 A JP2003278318 A JP 2003278318A
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Japan
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roof tile
roof
engaging
hooking
hook
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JP2002081824A
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English (en)
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Masayoshi Gotou
雅賀 後藤
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HOME KENZAI KK
Original Assignee
HOME KENZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瓦下に雨水が入るのを防止することができる
とともに、屋根を容易に葺くことができる瓦を提供す
る。 【解決手段】 瓦本体12は平面略四角形状に形成さ
れ、相対向する第1の対向辺13に頭14と尻15とを
備えるとともに、第1の対向辺13に隣接して相対向す
る第2の対向辺16に桟17と差込み18とを備えてい
る。瓦本体12の裏面12aにおいて、尻15の端縁の
中央部にはその桟17側に引掛け部24が垂下され、引
掛け部24の桟17側の側部には引掛け凹部25が凹設
されている。そして、野地板に設けられた係合板又は野
地板に取付けられた下地材に設けられた係合板の右側部
に引掛け凹部25が係合することにより、瓦11は野地
板上又は下地材上に取付けられるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築等の建築
物の屋根を葺くのに用いられる瓦に関するものである。
さらに詳しくは、瓦下に雨水が入るのを防止することが
できるとともに、屋根を容易に葺くことができる瓦に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の瓦は平面略四角形状に形成され、
相対向する第1の対向辺に頭と尻とを備えるとともに、
第1の対向辺に隣接して相対向する第2の対向辺に桟と
差込みとを備えている。瓦には、その尻に挿通孔が貫通
形成されるとともに、尻の端縁の裏面に係止爪が垂下さ
れている。一方、野地板の表面には、複数の桟木が水平
方向に延びるように一定間隔をおいてそれぞれ固定され
ている。
【0003】そして、この瓦を用いて屋根を葺くときに
は、まず1枚の瓦を、尻が上側になるとともに頭が下側
になるように、係止爪を使って桟木に引掛ける。このと
き、瓦の挿通孔は桟木の上方に位置している。次いで、
この瓦の両側方及び上下方向に縦横に並ぶように、別の
瓦を同じ桟木又はその上下の桟木に対して上述と同様に
して引掛け、野地板の表面全体にわたって瓦を取付け
る。このとき、上方に位置する瓦の頭が下方に位置する
瓦の尻の上に重なるとともに、右方に位置する瓦の桟が
左方に位置する瓦の差込みの上に重なる。続いて、各瓦
の挿通孔に釘を挿通して桟木に打付けることによって、
各瓦は桟木にそれぞれ固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
瓦においては、その尻には挿通孔が貫通形成されてい
る。このため、台風等によって風雨が強いときには、瓦
の挿通孔から雨水の一部が瓦下に入る場合があるという
問題があった。さらに、屋根を葺くときには、各瓦を桟
木に引掛けた後に釘をそれぞれ打付ける必要があるため
に、屋根を葺く作業が繁雑になるという問題があった。
【0005】本発明は、上記のような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、瓦下に雨水が入るのを防止することができ
るとともに、屋根を容易に葺くことができる瓦を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の瓦は、平面略四角形状を
なす瓦本体と、該瓦本体の裏面に設けられる引掛け部と
を備え、引掛け部と、野地板に設けられた係合部材又は
野地板に取付けられた下地材に設けられた係合部材とが
係合することにより野地板上又は下地材上に取付けられ
るように構成されているものである。
【0007】請求項2に記載の発明の瓦は、請求項1に
記載の発明において、前記瓦本体は、相対向する第1の
対向辺に頭と尻とを備えるとともに、第1の対向辺に隣
接して相対向する第2の対向辺に桟と差込みとを備え、
瓦本体の頭の差込み側に第1掛止部が設けられるととも
に、尻の桟側に第2掛止部が設けられ、野地板上又は下
地材上に複数枚の瓦が縦横に並べて取付けられるときに
は、第1掛止部が別の瓦の第2掛止部と掛止するように
構成されているものである。
【0008】請求項3に記載の発明の瓦は、請求項2に
記載の発明において、前記引掛け部は、瓦本体の尻の桟
側に設けられているものである。請求項4に記載の発明
の瓦は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、
前記瓦本体は、野地板上又は下地材上に複数枚の瓦が縦
横に並べて取付けられるときには、桟が別の瓦の差込み
の上に重なるように構成され、引掛け部の桟側の側部に
は引掛け凹部又は引掛け凸部が設けられるとともに、係
合部材には前記引掛け凹部と係合する係合凸部又は前記
引掛け凸部と係合する係合凹部が設けられ、引掛け凹部
又は引掛け凸部と係合凸部又は係合凹部とが係合するこ
とにより野地板上又は下地材上に取付けられるように構
成されているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1(a)に示すように、瓦11を構成す
る瓦本体12は平面略四角形状に形成され、相対向する
第1の対向辺13に頭14(図1(a)の下側)と尻1
5(図1(a)の上側)とを備えている。さらに、第1
の対向辺13に隣接して相対向する第2の対向辺16
に、桟17(図1(a)の左側)と差込み18(図1
(a)の右側)とを備えている。
【0011】尚、図1(b)は図1(a)のA矢視図で
ある。このため、図1(b)において桟17は左側に位
置するとともに、差込み18は右側に位置している。ま
た、図1(c)は図1(a)のB矢視図である。このた
め、図1(c)において桟17は右側に位置するととも
に、差込み18は左側に位置している。
【0012】図2(a)に示すように、頭14の差込み
18側の端縁には第1掛止部としての第1掛止凹部19
が凹設され、その内底面19aには、瓦本体12の裏面
12a側に板状の掛止片19bが突設されている。
【0013】図1(a)及び(c)に示すように、尻1
5の桟17側の端縁には、第2掛止部としての第2掛止
凹部20が凹設されている。図2(a)及び(b)に示
すように、瓦本体12は波板状に湾曲形成され、桟17
側の第1湾曲部21は瓦本体12の表面12b側に膨出
するとともに、差込み18側の第2湾曲部22は瓦本体
12の裏面12a側に膨出するようにそれぞれ構成され
ている。第1湾曲部21及び第2湾曲部22は、第2の
対向辺に対して平行方向に延びるようにそれぞれ構成さ
れている。
【0014】図1(c)及び図2(b)に示すように、
瓦本体12の裏面12aにおいて、尻15の端縁の中央
部には、その差込み18側に正面略逆台形状の係止爪2
3が垂下されるとともに、桟17側には正面略逆台形状
の引掛け部24が垂下されている。この引掛け部24の
桟17側の側部には、引掛け凹部25が桟17側に開口
するように凹設されている。
【0015】図1(a)及び図2(a)に示すように、
瓦本体12の表面12bにおいて、尻15の差込み18
側には、第1の対向辺に対して平行方向に延びる四角柱
状の係止片26が立設されている。また、尻15及び差
込み18の端縁には、第1突条27が連なるように突設
されている。一方、図1(a)及び図2(b)に示すよ
うに、瓦本体12の裏面12aには、頭14及び桟17
の端縁に第2突条28が連なるように垂下されている。
【0016】一方、図3に示すように、野地板29は、
その表面29aが水平面に対して所定の角度をなす傾斜
状に形成され、表面29aには発泡樹脂材料等によって
形成された下地材30が接着剤等によって接合されてい
る。下地材30の表面30aには略四角板状をなす複数
の瓦載置部31が縦横に一定間隔をおいて突出形成さ
れ、下地材30上に複数枚の瓦11が縦横に並べて取付
けられるときには、それら瓦11は各瓦載置部31にそ
れぞれ載置されるようになっている。
【0017】図5に示すように、縦方向に隣り合う各瓦
載置部31間の間隔は、瓦11の引掛け部24の縦方向
の厚みよりも大きくなるように設定されている。さら
に、下地材30上に複数枚の瓦11が縦横に並べて取付
けられるときに、上方に位置する瓦11の頭14が下方
に位置する瓦11の尻15の上に重なるようにそれぞれ
設定されている。
【0018】一方、図3に示すように、横方向に隣り合
う各瓦載置部31間の間隔は、下地材30上に複数枚の
瓦11が縦横に並べて取付けられるときに、右方に位置
する瓦11の桟17が左方に位置する瓦11の差込み1
8の上に重なるようにそれぞれ設定されている。
【0019】各瓦載置部31の表面31aは、瓦本体1
2の形状に対応して中央が凹み、両側が膨らんだ湾曲状
に形成されるとともに、上方に向かうに従い内方へ傾斜
する傾斜状にそれぞれ形成されている。図3及び図4に
示すように、各瓦載置部31の表面31aには、瓦11
が載置された状態において瓦本体12の引掛け凹部25
に対応する箇所に、挿入溝32が縦方向に延びるように
それぞれ凹設されている。
【0020】図3〜図5に示すように、最上部に位置す
る各瓦載置部31の挿入溝32と最下部に位置する各瓦
載置部31の挿入溝32との間には、それら瓦載置部3
1間に位置する各瓦載置部31の挿入溝32を介して、
係合部材としての係合板33が載架されている。これら
係合板33は金属材料等によって縦方向に延びるように
それぞれ形成され、図示しない挿通孔が一定間隔をおい
て貫通形成されるとともに、右側部33a(図4の左
側)は係合凸部としてそれぞれ構成されている。
【0021】そして、係合板33の挿通孔に例えば図示
しない釘を挿通して下地材30を介して野地板29に打
付けることにより、各係合板33は下地材30の表面3
0aから離間した状態で野地板29にそれぞれ固定され
ている。
【0022】次に、上記のように構成された瓦11の作
用を説明する。さて、この瓦11を用いて屋根を葺くと
きには、まず野地板29の表面29aに接着剤等によっ
て下地材30を取付ける。次いで、縦方向に並んだ各瓦
載置部31の挿入溝32に係合板33をそれぞれ載架し
た後、各係合板33の挿通孔に例えば釘を挿通して下地
材30を介して野地板29に打付け、各係合板33を野
地板29にそれぞれ固定する。
【0023】続いて、図3に示すように、1枚の瓦11
を、その引掛け凹部25を縦方向に隣り合う瓦載置部3
1間に露出している係合板33の右側部33aに係合さ
せた後、下方に位置する瓦載置部31に載置する。この
とき、瓦11はその引掛け凹部25が右方から係合板3
3の右側部33aに係合され、尻15が上方に位置する
とともに頭14が下方に位置する。さらに、瓦11の係
止爪23及び引掛け部24が瓦載置部31の上面にそれ
ぞれ係合することにより、瓦11は瓦載置部31に掛止
される。
【0024】そして、その瓦11の縦方向及び横方向に
並ぶように、別の瓦11を上述と同様にして各瓦載置部
31にそれぞれ載置し、下地材30の表面30a全体に
わたって瓦11を取付ける。このとき、図3及び図5に
示すように、縦方向に隣り合う各瓦11は、上方に位置
する瓦11の頭14が下方に位置する瓦11の尻15の
上に重なるように取付けられる。一方、図3及び図4に
示すように、横方向に隣り合う各瓦11は、右方(図4
の左側)に位置する瓦11の桟17が左方(図4の右
側)に位置する瓦11の差込み18の上に重なるように
取付けられる。
【0025】また、図3に示すように、各瓦11は、第
2掛止凹部20がその瓦11の左上方に位置する別の瓦
11の第1掛止凹部19の掛止片19bを野地板29側
へ押圧した状態で第1掛止凹部19と掛止する。
【0026】以上詳述した第1の実施形態によれば、次
のような効果が発揮される。 ・ 第1の実施形態の瓦11においては、瓦本体12は
平面略四角形状に形成され、その裏面12aには引掛け
凹部25を有する引掛け部24が垂下されている。そし
て、瓦11を下地材30上に取付けるときには、縦方向
に隣り合う瓦載置部31間に露出している係合板33の
右側部33aに引掛け凹部25を係合させた後、下側に
位置する瓦載置部31に載置するようになっている。
【0027】よって、瓦本体12には実質的に挿通孔が
貫通形成されていないために、瓦11下に雨水が入るの
を防止することができる。さらに、引掛け凹部25を係
合板33の右側部33aに係合させた後に瓦載置部31
に載置することによって瓦11を下地材30上に取付け
るために、屋根を容易に葺くことができる。また、瓦1
1を水溶性の接着剤によって瓦載置部31に固定する場
合に対して屋根を葺くコストを低減することができると
ともに、雨水によって接着剤が溶けて瓦11の表面12
bを流れ出して表面12bを汚すことを防止することが
できる。
【0028】・ 第1の実施形態の瓦11においては、
瓦本体12は、相対向する第1の対向辺13に頭14と
尻15とを備えるとともに、第1の対向辺13に隣接し
て相対向する第2の対向辺16に桟17と差込み18と
を備えている。瓦本体12の尻15の桟17側の端縁に
は第2掛止凹部20が凹設されるとともに、頭14の差
込み18側の端縁には第1掛止凹部19が凹設され、第
1掛止凹部19の内底面19aには掛止片19bが突設
されている。そして、下地材30上に複数枚の瓦11が
縦横に並べて取付けられるときには、各瓦11は第2掛
止凹部20がその瓦11の左上方に位置する別の瓦11
の第1掛止凹部19の掛止片19bを野地板29側へ押
圧した状態で第1掛止凹部19とそれぞれ掛止してい
る。
【0029】このため、下地材30上に取付けられた瓦
11の頭14の差込み18側の端縁は別の瓦11によっ
て野地板29側へ押圧されているために、強風等によっ
て瓦11がその頭14の差込み18の部分から持ち上が
ってずれるのを防止することができる。よって、瓦11
を下地材30に強固に固定することができる。
【0030】・ 第1の実施形態の瓦11においては、
引掛け部24は尻15の端縁の中央部の桟17側に垂下
されている。よって、下地材30上に取付けられた瓦1
1は、引掛け凹部25と係合板33の右側部33aとが
係合している個所と、第1掛止凹部19と別の瓦11の
第2掛止凹部20とが掛止している箇所とが、相対向す
る一対の頂点上にほぼ位置している。
【0031】このため、例えば引掛け部24が頭14の
桟17側に垂下された瓦に対して、瓦11全体を下地材
30に均一に固定することができる。よって、瓦11を
下地材30により強固に固定することができる。
【0032】・ 第1の実施形態の瓦11においては、
引掛け部24の桟17側の側部には、引掛け凹部25が
桟17側に開口するように凹設されている。そして、下
地材30上に複数枚の瓦11が縦横に並べて取付けられ
るときには、横方向に隣り合う各瓦11は、右方の瓦1
1の桟17が左方の瓦11の差込み18の上に重なるよ
うになっている。
【0033】このため、下地材30上に複数枚の瓦11
を縦横に並べて取付けるときには、引掛け凹部25を係
合板33の右側部33aに係合させる作業と、既に瓦載
置部31に載置された瓦11の差込み18の上に桟17
を重ねる作業とを同時に行うことができる。よって、瓦
11を下地材30上に容易に取付けることができる。さ
らに、下地材30上に取付けられた瓦11は、その差込
み18の上には別の瓦11の桟17が重なるために、強
風等によって差込み18の部分から持ち上がってずれる
のを防止することができる。このため、瓦11を下地材
30にさらに強固に固定することができる。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態を図
面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の説明において
は、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0034】図6に示すように、第2の実施形態の野地
板29の表面29aには、複数の帯状の桟木34が横方
向に延びるように一定間隔をおいてそれぞれ固定され、
瓦11が野地板29上に取付けられるときには、その係
止爪23及び引掛け部24が桟木34に引掛けられるよ
うになっている。
【0035】縦方向に隣り合う各桟木34間の間隔は、
野地板29上に複数枚の瓦11が縦横に並べて取付けら
れるときに、上方に位置する瓦11の頭14が下方に位
置する瓦11の尻15の上に重なるように設定されてい
る。さらに、最上部に位置する桟木34と最下部に位置
する桟木34との間には、それら桟木34間に位置する
各桟木34を介して、複数の係合板33が縦方向に延び
るように一定間隔をおいて載架されている。
【0036】これら係合板33には、図示しない挿通孔
が桟木34に対応する箇所にそれぞれ貫通形成されると
ともに、右側部33aは係合凸部としてそれぞれ構成さ
れている。そして、各係合板33の挿通孔に例えば図示
しない釘を挿通して桟木34を介して野地板29に打付
けることにより、各係合板33は野地板29の表面29
aから離間した状態で野地板29にそれぞれ固定されて
いる。
【0037】横方向に隣り合う各係合板33間の間隔
は、野地板29上に複数枚の瓦11が縦横に並べて取付
けられるときに、右方に位置する瓦11の桟17が左方
に位置する瓦11の差込み18の上に重なるように設定
されている。
【0038】さて、瓦11を用いて屋根を葺くときに
は、まず野地板29の表面29aに複数の桟木34を横
方向に延びるように一定間隔をおいて配設した後、例え
ば釘を桟木34を介して野地板29に打付けて各桟木3
4を野地板29にそれぞれ固定する。
【0039】次いで、縦方向に並んだ桟木34に係合板
33を一定間隔をおいてそれぞれ載架した後、各係合板
33の挿通孔に例えば釘を挿通孔に挿通して桟木34を
介して野地板29に打付け、各係合板33を野地板29
にそれぞれ固定する。
【0040】続いて、1枚の瓦11を、その引掛け凹部
25と係合板33の右側部33aに係合させた後、係止
爪23及び引掛け部24を桟木34に引掛ける。このと
き、瓦11は、その係止爪23及び引掛け部24が桟木
34に係合することによって桟木34に掛止される。
【0041】そして、その瓦11の縦方向及び横方向に
並ぶように、別の瓦11を同じ桟木34及びその上下に
位置する桟木34に対して上述と同様にして引掛け、野
地板29の表面29a全体にわたって瓦11を取付け
る。
【0042】従って、この第2の実施形態の瓦11にお
いても、上述した第1の実施形態と同様に、瓦本体には
実質的に挿通孔が貫通形成されていないために、瓦11
下に雨水が入るのを防止することができる。さらに、引
掛け凹部25を係合板33の右側部33aに係合させた
後に桟木34に掛止することによって瓦11を野地板2
9上に取付けるために、屋根を容易に葺くことができ
る。
【0043】なお、前記実施形態を次のように変更して
構成することもできる。 ・ 前記第2の実施形態の瓦において、図7(a)に示
すように、係合板33及び桟木34を省略し、側面逆コ
字状をなすとともに横方向に延びるように形成されてい
る第1係合板35を野地板の表面に取付けてもよい。こ
の第1係合板35は、その底壁35aに挿通孔35bが
一定間隔をおいて貫通形成されるとともに、上壁35c
は係合凸部として構成されている。一方、図7(b)に
示すように、瓦本体12の引掛け部24の頭14側の側
部には、引掛け凹部25が頭14側に開口するように凹
設されている。
【0044】そして、この瓦11を用いて屋根を葺くと
きには、まず野地板29の表面29aに複数の第1係合
板35を横方向に伸びるように一定間隔をおいて配設し
た後、例えば釘36を挿通孔35bに挿通して野地板2
9に打付け、各第1係合板35を野地板29にそれぞれ
固定する。このとき、縦方向に並んだ各第1係合板35
の間隔は、野地板29上に複数枚の瓦11が縦横に並べ
て取付けられるときに、上方に位置する瓦11の頭14
が下方に位置する瓦11の尻15の上に重なるように設
定されている。
【0045】続いて、瓦11の引掛け凹部25を上方か
ら第1係合板35の上壁35cに係合させることによ
り、瓦11を第1係合板35に掛止する。このように構
成した場合は、桟木34を省略することができるため
に、屋根を葺くコストを低減することができる。
【0046】・ 前記第2の実施形態の瓦11におい
て、図8(a)に示すように、係合板33を、縦方向の
長さが縦方向に隣り合う桟木34間の間隔よりも短い第
2係合板37に変更してもよい。このとき、桟木34の
所定箇所において、第2係合板37はその下端部が釘3
6等によって桟木34を介して野地板に固定されるとと
もに、上端部は桟木34の上面から突出している。
【0047】・ 前記第2の実施形態の瓦11におい
て、図8(b)に示すように、係合板33を側面逆コ字
状の係合片38に変更してもよい。この係合片38は、
その上壁38aが係合凸部として構成されるとともに、
その底壁38bの複数箇所には挿通孔38cが貫通形成
され、例えば釘36を各挿通孔38cに挿通して野地板
29にそれぞれ打付けることによって野地板29に固定
されている。
【0048】そして、引掛け凹部が引掛け部の桟側の側
部に凹設された瓦を野地板29上に取付けるときには、
引掛け凹部を右方から係合片38の上壁38aの右側部
38dに係合させる。このとき、引掛け部が係合片38
の側壁38eに係合することにより、この瓦は係合片3
8に掛止される。また、引掛け凹部が引掛け部の頭側の
側部に凹設された瓦を野地板29上に取付けるときに
は、引掛け凹部を係合片38の上方から上壁38aに係
合させる。
【0049】このように構成した場合は、引掛け凹部が
引掛け部の桟側の側部に凹設された瓦と、引掛け凹部が
頭側に開口するように引掛け部に凹設された瓦との両方
を野地板29上に取付けることができる。さらに、桟木
34を省略することができるために、屋根を葺くコスト
を低減することができる。
【0050】・ 前記第2の実施形態の瓦11におい
て、野地板29の表面29aに防水シート等を配設して
もよい。このように構成した場合は、挿通孔に釘を挿通
してから防水シートを介して野地板29に打付けること
によって野地板29に固定される従来の瓦に対して、防
水シートを介して野地板29に打付けられる釘の数を減
らすことができる。よって、防水シートに形成される孔
の数を減らすことができるために、孔から雨水が防水シ
ート下に入る量を減少させることができる。
【0051】・ 前記各実施形態の瓦11において、瓦
本体12の形状を平板状に変更してもよい。このとき、
この瓦11が下地材30上に取付けられるときには、瓦
載置部31の表面31aは瓦本体12の形状に対応して
平面状に形成されている。さらに、各瓦載置部31は、
下地材30の表面30aに千鳥状に突出形成されるのが
好ましい。
【0052】・ 前記各実施形態の瓦11において、引
掛け凹部25を、係合板33の裏面と係合する引掛け凸
部に変更してもよい。このとき、係合板33の裏面は係
合凹部として構成される。
【0053】・ 前記各実施形態の瓦11において、引
掛け部24を瓦本体12の裏面12aの複数箇所に設け
てもよい。 ・ 前記各実施形態の瓦11において、係止爪23を省
略してもよい。
【0054】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 (1)前記下地材の表面には、瓦が下地材上に取付けら
れるときに載置される瓦載置部が縦横に一定間隔をおい
て複数設けられ、各瓦載置部の一側部には、瓦が載置さ
れたときに引掛け凹部又は引掛け凸部に対応する箇所に
挿入溝が縦方向に設けられ、該挿入溝には、係合部材が
縦方向に並ぶ各瓦載置部間に露出するように設けられ、
引掛け凹部又は引掛け凸部が、縦方向に並ぶ各瓦載置部
間に露出する係合部材の係合凸部又は係合凹部に係合す
ることにより下地材上に取付けられるように構成されて
いる請求項4に記載の瓦。この構成によれば、瓦を下地
材上に容易に取付けることができる。
【0055】(2)請求項1に記載の瓦を用い、瓦の引
掛け部と、野地板に設けられた係合部材又は野地板に取
付けられた下地材に設けられた係合部材とを係合させ、
瓦を野地板上又は下地材上に取付けることにより屋根を
葺くことを特徴とする屋根葺き方法。この構成によれ
ば、瓦下に雨水が入るのを防止することができるととも
に、屋根を容易に葺くことができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
の瓦によれば、瓦下に雨水が入るのを防止することがで
きるとともに、屋根を容易に葺くことができる。
【0057】請求項2に記載の発明の瓦によれば、請求
項1に記載の発明の効果に加え、野地板又は下地材に強
固に固定することができる。請求項3に記載の発明の瓦
によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、野地板
又は下地材により強固に固定することができる。
【0058】請求項4に記載の発明の瓦によれば、請求
項2又は請求項3に記載の発明の効果に加え、野地板上
又は下地材上に容易に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第1の実施形態の瓦を示す平面図、
(b)は瓦を示す正面図(図1(a)のA矢視図)、
(c)は瓦を示す正面図(図1(a)のB矢視図)。
【図2】 (a)及び(b)は瓦を示す斜視図。
【図3】 下地材上の一部に瓦を取付けた状態を示す一
部分解斜視図。
【図4】 下地材上に瓦を取付けた状態を示す一部分解
断面図。
【図5】 下地材上に瓦を取付けた状態を示す縦断面
図。
【図6】 第2の実施形態の瓦を野地板上の一部に取付
けた状態を示す一部分解斜視図。
【図7】 (a)は係合板の別例を示す要部拡大斜視
図、(b)は野地板上に瓦を取付けた状態を示す縦断面
図。
【図8】 (a)及び(b)は係合板の別例を示す要部
拡大斜視図。
【符号の説明】
11…瓦、12…瓦本体、12a…裏面、13…第1の
対向辺、14…頭、15…尻、16…第2の対向辺、1
7…桟、18…差込み、19…第1掛止部としての第1
掛止凹部、20…第2掛止部としての第2掛止凹部、2
4…引掛け部、25…引掛け凹部、29…野地板、30
…下地材、33…係合部材としての係合板、33a…係
合凸部としての右側部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面略四角形状をなす瓦本体と、該瓦本
    体の裏面に設けられる引掛け部とを備え、引掛け部と、
    野地板に設けられた係合部材又は野地板に取付けられた
    下地材に設けられた係合部材とが係合することにより野
    地板上又は下地材上に取付けられるように構成されてい
    ることを特徴とする瓦。
  2. 【請求項2】 前記瓦本体は、相対向する第1の対向辺
    に頭と尻とを備えるとともに、第1の対向辺に隣接して
    相対向する第2の対向辺に桟と差込みとを備え、瓦本体
    の頭の差込み側に第1掛止部が設けられるとともに、尻
    の桟側に第2掛止部が設けられ、野地板上又は下地材上
    に複数枚の瓦が縦横に並べて取付けられるときには、第
    1掛止部が別の瓦の第2掛止部と掛止するように構成さ
    れている請求項1に記載の瓦。
  3. 【請求項3】 前記引掛け部は、瓦本体の尻の桟側に設
    けられている請求項2に記載の瓦。
  4. 【請求項4】 前記瓦本体は、野地板上又は下地材上に
    複数枚の瓦が縦横に並べて取付けられるときには、桟が
    別の瓦の差込みの上に重なるように構成され、引掛け部
    の桟側の側部には引掛け凹部又は引掛け凸部が設けられ
    るとともに、係合部材には前記引掛け凹部と係合する係
    合凸部又は前記引掛け凸部と係合する係合凹部が設けら
    れ、引掛け凹部又は引掛け凸部と係合凸部又は係合凹部
    とが係合することにより野地板上又は下地材上に取付け
    られるように構成されている請求項2又は請求項3に記
    載の瓦。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110374266A (zh) * 2018-04-13 2019-10-25 北京汉能光伏投资有限公司 一种瓦片组件
CN110847370A (zh) * 2019-12-03 2020-02-28 广东玖米空间科技有限公司 铝制装配式建筑外框结构

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