JP4089361B2 - 自動車用電気制御式ブレーキ装置 - Google Patents

自動車用電気制御式ブレーキ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の電気制御式ブレーキ装置に関するものであり、ブレーキ装置への電源供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気制御式ブレーキ装置における電源供給方法として、イグニッションスイッチの状態に拘わらず制動操作状態ではブレーキシステムを作動状態とし、ブレーキ力の変化を抑えることが可能な装置が特開2000−225935号公報に開示されている。この従来技術ではイグニッションスイッチとブレーキスイッチが互いに並列に設けられ、イグニッションスイッチがオン操作されなくても、ブレーキペダルの制動操作に伴ってブレーキスイッチがオン状態になり、ブレーキシステムの電源を供給することが出来るというものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−225935
【特許文献2】
特開2001−225741
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術においては、イグニッションスイッチがオフ状態のときにブレーキペダルをポンピング操作した場合、駆動装置の電源が短時間で断続され、起動時に行われる初期化動作が正常に終了する前に電源を断たれてしまう可能性があり、誤動作を引き起こしてしまうという問題点がある。さらに、この従来技術は電源の切り換えについて述べたものであって初期化や終了のタイミングに関する具体的な記述はない。一方、別の従来例としてECU装置などで広く用いられる方法として、通常このような場合には電源ラインとは別に電源投入信号を駆動装置に入力し、電源ラインの接続および遮断は当該駆動装置側から制御することで、初期化動作が正常に行われるまで電源ラインを保持し、正常な終了が可能となってから自己の電源ラインを遮断する方法をとる。しかしこの方法では、電源ラインに追加して電源投入信号、電源スイッチング手段制御出力を接続する必要があり、駆動装置に対して接続される配線の数が非常に多くなってしまうという問題点がある。これは通常のECU装置では問題にならないが、電気制御式ブレーキ装置における駆動装置は主に車輪の懸架装置のばね下側に電気制御式ブレーキ機構と共に設ける構成が考えられるため、配線の数は出来る限り少なく、装置の重量は出来る限り軽くする必要がある。また、電源スイッチング手段を駆動装置側に設ければ前述の別の従来例に比較して配線の数を1組減らすことが出来るものの、ばね下に接続される配線に常時電圧が供給されることになるため、アクチュエータ電源の効率化のために高電圧を供給している場合には整備時に誤って感電してしまう恐れがある上、電源スイッチング手段の分だけばね下に置かれる装置が重くなってしまう。
【0005】
そこで上記のような課題を解決するために、駆動装置には電源ラインのみを接続する構成として配線を簡略化した場合でも、起動時に行われる初期化動作が正常に行われる前に電源を断たれてしまうことを防止し、誤動作を引き起こすことを抑止できる電気制御式ブレーキ装置を提供することが必要となる。本発明はかかる電気制御式ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、自動車用電気制御式ブレーキ装置は、ドライバーの操作または制御装置の減速要求に基づき電気エネルギの制御によって電気制御式ブレーキ機構を駆動する駆動装置と、前記制御された電気エネルギによりアクチュエータを駆動し制動力を発生する電気制御式ブレーキ機構と、電気エネルギを供給する電源を備えたブレーキ装置において、電源投入信号の状態が変化した時刻から一定時間、あるいは電気制御式ブレーキ機構の初期化動作時間に対応する時間はその後の電源投入信号の状態にかかわらず駆動装置への電源供給を保持する。
これにより、駆動装置で起動時に行なう初期化動作が正常に終了する前に電源を断たれてしまうことを防止し、誤動作を引き起こすことを抑止できる自動車用電気制御式ブレーキ装置を提供することができる。
【0007】
また、自動車用電気制御式ブレーキ装置は、自動車用電気制御式ブレーキ装置において、前記駆動装置と前記電源との間に介在し、駆動装置へ供給する電気エネルギを接続及び遮断すると、電源投入信号がオン状態になった後に一定時間電源投入信号を保持する保持回路を設け、電源投入信号が一旦オン状態になるとその後の電源投入信号の状態にかかわらず、電源スイッチング手段は一定時間が経過するまでオン状態を保持する。
これにより、駆動装置に電源ラインのみを接続する構成として配線を簡略化した場合でも、起動時に行なう初期化動作が正常に終了する前に電源を断たれてしまうことを防止し、誤動作を引き起こすことを抑止できる自動車用電気制御式ブレーキ装置を提供することができる。
【0008】
また、自動車用電気制御式ブレーキ装置において、前記電源は2種類以上の複数の電源電圧が出力され、前記駆動装置へ電源が供給される期間には、電源投入信号の状態に応じて電圧が切り替えて供給される。
【0009】
これにより、電源電圧を監視するだけで電源投入信号の状態の変化に基づいて駆動装置の処理を切り替えて行なうことが可能な自動車用電気制御式ブレーキ装置を提供することができる。
【0010】
また、自動車用電気制御式ブレーキ装置において、前記駆動装置には蓄電手段と電源電圧監視回路を備え、駆動装置は電源が遮断された直後に終了処理を行う。
これにより、駆動装置の終了処理が必要な場合は電源が遮断されるタイミングに同期して駆動装置の終了処理を行なうことが可能な自動車用電気制御式ブレーキ装置を提供することができる。
【0011】
また、自動車用電気制御式ブレーキ装置において、前記電源投入信号は、車両のイグニッションスイッチの操作状態に加え、ブレーキペダルの制動操作によって状態の変化するブレーキスイッチの操作状態により生成される。
これにより、車両のイグニッションスイッチがオン状態に操作されているときに加えてイグニッションスイッチがオフ状態でもブレーキペダルの制動操作を行なったときには動作可能な自動車用電気制御式ブレーキ装置を提供することができる。
【0012】
また、自動車用電気制御式ブレーキ装置において、前記電源スイッチング手段と前記駆動装置は、相互に通信を行うための通信手段を設け、当該駆動装置が異常状態に陥ったことを自己検出した場合には通信手段を用いてスイッチング手段に対して電源を遮断することを指令する。
これにより、駆動装置が異常状態に陥ったことを自己検出した場合には通信手段を用いてスイッチング手段に対して電源を遮断し、故障していない他のブレーキ機構による制動力制御に対して障害にならないように自己遮断が可能な自動車用電気制御式ブレーキ装置を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。本発明に係る自動車用電気制御式ブレーキ装置の第1の実施形態を示す構成図を図1に示す。本ブレーキ装置は図1に示すように、ドライバーの操作またはトラクションコントロール装置,車両姿勢制御装置などの車両制御装置の減速要求に基づき制御量を決定する主制御装置11,13と、前記制御量から駆動電流値などの電気エネルギの制御によって電気制御式ブレーキ機構を駆動する駆動装置9a〜9dと、前記制御された電気エネルギによりアクチュエータを駆動し、ブレーキディスクやブレーキドラムにパッドやシューを押し付けることで制動力を発生する電気制御式ブレーキ機構17a〜17dと、システムに電気エネルギを供給する電源5,6を備えている。図示した例では、自動車の各輪に対して駆動装置9a〜9d及び電気制御式ブレーキ機構17a〜17dをそれぞれ配置した構成としている。また、ブレーキ装置の安全性を高めるために、電源5,6は二重系を構成しており、それぞれ2個づつのブレーキ機構に対して電源を供給している。例では電源5,6はそれぞれ42V,12Vの蓄電池であり、ブレーキ機構のアクチュエータのために42Vを、その他の装置のために12Vを供給しており、各々の電圧系統に対して二重系としている。そのため、各蓄電池からは例えばDC−DCコンバータ7,8を用いて各電圧を生成する構成としている。電気制御式ブレーキ装置の駆動装置ではブレーキ機構のアクチュエータへの電気エネルギ供給の効率化のために、通常のバッテリ電圧(12V)よりも高い電圧(本実施形態では例えば42V)の電源を供給することが考えられるからである。この電源電圧はもちろん単一の電圧であっても実施上問題はない。
【0014】
図1では、電源投入信号は例えば車両のメインスイッチであるイグニッションスイッチ1の操作状態によって生成される。さらに図では主制御装置11,13に対して電源投入信号を直接接続している。電源投入信号がオン状態になると主制御装置11,13の一部である電源管理回路に通電され、リレー12,14が接続状態となって主制御装置が起動する。また、オフ状態に移行した場合は主制御装置のCPUがリレー12,14を操作して電源の自己遮断を行なう。
【0015】
一方、駆動装置9a〜9dと電源5,6との間には、駆動装置9a〜9dへ供給する電気エネルギを接続及び遮断する電源スイッチング手段3a〜3dを設ける。スイッチング手段は例えば図1のようにリレーを用いて接続及び遮断を行なうことが考えられ、前述のように本例では電源系統を二重系としているため、電源スイッチング手段3a,3bはコイル4abで、電源スイッチング手段3c,3dはコイル4cdに電流を流すことでそれぞれ断続の切り替えを行なっている。この電源スイッチング手段の断続の切り替え、すなわちコイル4ab,4cdへの電流供給は、前述の電源投入操作が行なわれたことを示す電源投入信号に基づいて行なわれる。
【0016】
電源スイッチング手段3a〜3dと駆動装置9a〜9dとは電源ライン81a〜81dによって、そして主制御装置11、13と駆動装置9a〜9dとは、図に示すように、通信ライン82(82a、82b)、83(83a、83b)によってハーネス10a〜10dを介して接続される。ハーネス10a〜10dは電源ライン81a〜81dおよび通信ライン82、83を接続すれば充分な構成を有する。
【0017】
ここで、電源投入信号がオン状態になったことをトリガとして動作する保持回路(手段)2を設け、イグニッションスイッチ1が操作されて電源投入信号が一旦オン状態になるとその後の状態にかかわらず、前記駆動装置9a〜9dと前記電気制御式ブレーキ機構17a〜17dの初期化動作時間を満足し正常終了に必要な規定時間が経過するまでは、確実にオン状態を保持するようにする。本実施例の電気制御式ブレーキ装置では主に車輪の懸架装置のばね下側(車輪側)に駆動装置9a〜9dと電気制御式ブレーキ機構17a〜17dを設ける構成とするに当って、車両側と車輪側を接続するハーネス10a〜10dの配線の数は出来る限り少なく、装置の重量は出来る限り軽くしたい。そこで前述の機能とされた電源スイッチング手段3a〜3dは車両側に設け、駆動装置9a〜9dに接続するハーネス(ワイヤーハーネス)10a〜10dの線は電源ライン81a〜81dと通信ライン82a、82b、83a、83bで済む構成とするのである。これによって車両側に設けた電源5、6と、車輪側に設けた駆動装置9a〜9dと電気制御式ブレーキ機構7a〜7dとを結線するに当って電源スイッチング手段3a〜3dを車両側に設け、駆動装置9a〜9dと電源5、6を電源ラインと通信ラインのみで結ぶ構成が提供される。すなわち、車両側に制御装置を設けた場合に両側の結線のために必要とされる電源投入信号およびスイッチング手段の制御信号のための配線ラインを省くことができる。
【0018】
ここで、電源投入信号に対して保持回路2を設けることにより、もし電源投入信号が短時間にオン状態とオフ状態を繰り返す場合でも、保持回路2が電源投入信号オン状態の立ち上がりをトリガとする規定時間内での保持を行なうため、供給される電源は駆動装置及び電気制御式ブレーキ機構の初期化動作時間内は確実に電気エネルギは供給され続けるのである。これにより駆動装置は電源ラインの電圧立ち上がりをもって初期化動作に移行するようプログラムされていれば良く、この場合、電源投入信号の状態そのものを知る必要は無い。さらに初期化に必要な規定時間は電源がオン状態であることが保証されていて規定時間後の電源投入信号の状態に応じて電源ラインは自動的に遮断されるため、駆動装置は初期化終了後の電源投入信号の状態に応じて電源スイッチング手段制御出力を行なって電源ラインの遮断を行なう必要が無い。すなわち、駆動装置には電源ラインのみを接続する構成として配線を簡略化することが可能となるのである。これにより、駆動装置は電源ラインのみを接続する構成として配線を簡略化した場合でも、起動時に行われる初期化動作が正常に終了する前に電源を断たれてしまうことを防止し、誤動作を引き起こすことを抑止できる。
【0019】
以上の構成によれば、自動車用制御式ブレーキ装置において、前記駆動装置と前記電源の間に介在し、駆動装置へ供給する電気エネルギを接続および遮断すると、電源投入信号がオン状態になった後に一定時間電源投入信号を保持する保持回路(手段)を設け、電源投入信号が一旦オン状態になるとその後の電源投入信号の状態にかかわらず、電源スイッチング手段は一定時間が経過するまでオン状態を保持する自動車用電源制御式ブレーキ装置が構成される。
【0020】
また、電源投入信号が一旦オン状態になるとその後の電源投入信号の状態にかかわらず、前記電気制御式ブレーキ機構の初期化動作時間として設定された時間の間、前記駆動装置への電源供給を保持する自動車用電気制御式ブレーキ装置が構成される。
【0021】
また、ドライバーの操作または車両制御装置の減速要求に基づき電気エネルギの制御によって電気制御式ブレーキ機構を駆動する駆動装置と、前記制御された電気エネルギによりアクチュエータを駆動し制動力を発生する電気制御式ブレーキ機構と、電気エネルギを供給する電源を備えた自動車用電気制御式ブレーキ装置において、電源投入信号が一旦オン状態になるとその後の電源投入時間の状態にかかわらず、オン状態を保持し、駆動装置の終了処理信号を待ってオフ状態とする自動車用電気制御式ブレーキ装置が構成される。
【0022】
また、前記駆動装置と前記電源との間に介在し、前記駆動装置へ供給する電気エネルギを接続すると、電源投入信号がオン状態になった後に電源投入信号を保持する保持手段と電源投入信号が一旦オン状態になるとその後の電源投入信号の状態にかかわらずオン状態を保持可能な電源スイッチング手段とを有し、前記電気制御式ブレーキ機構および前記駆動装置は車輪側に配設され、前記主制御装置、前記電源、保持手段および電源スイッチング手段は車両側に配設されて、前記駆動装置および前記主制御装置と前記電源スイッチング手段とは、電源ラインと通信ラインを接続すれば充分なハーネスを介してそれぞれ電源ラインと通信ラインの2本のラインで接続される自動車用電気制御式ブレーキ装置が構成される。
【0023】
図2は本発明に係る自動車用電気制御式ブレーキ装置の実施形態の動作タイミング波形を示す図である。本ブレーキ装置は、要求制動力などの制御量に基づいて駆動電流値などの電気エネルギの制御によって電気制御式ブレーキ機構を駆動する駆動装置と、前記制御された電気エネルギによりアクチュエータを駆動し、ブレーキディスクやブレーキドラムにパッドやシューを押し付けることで制動力を発生する電気制御式ブレーキ機構と、システムに電気エネルギを供給する電源を備えている。ここで前記駆動装置に電源を供給すると、駆動装置は内部のCPUやプログラム,電気制御式ブレーキ機構の初期化動作を行ない、待機状態になる。具体的には例えば、デジタル回路の電気的初期化や、メモリの変数領域の初期化、不揮発性メモリ内に保存された前回動作時のメモリ内容を再ロードなどのソフト的な初期化や、電気制御式ブレーキ機構の動作確認と初期位置の計測,センサのキャリブレーションなどのメカ的な初期化が挙げられる。しかし、もし駆動装置の電源が短時間で断続されると、起動時に行われている前記の初期化動作が正常に終了する前に電源を断たれてしまい、次回の電源供給時に誤動作を引き起こす可能性がある。
【0024】
そこで、例えば電源投入信号61がオン状態へ変化した時刻を始点とし、ここから矢印63,64に示す一定時間は電源供給を保持するようにする。ここで設定する一定時間は、例えば駆動装置と電気制御式ブレーキ機構の初期化動作時間を満足する時間とする。このことにより、もし電源投入信号61に示す波形のように信号が短時間にオン状態とオフ状態を繰り返す場合でも、電源供給の保持期間63,64に示す一定時間内は電源投入信号の状態にかかわらず電源供給の保持を行なうため、供給される電源は波形62に示すように連続した波形になる。よって、駆動装置内のCPUやプログラムの初期化動作時間、及び駆動装置に接続された電気制御式ブレーキ機構の初期化動作時間、すなわち図6中の矢印63の長さに相当する期間内は確実に電気エネルギは供給され続けるのである。これにより、駆動装置は起動時に行われる初期化動作が正常に終了する前に電源を断たれてしまうことを防止し、誤動作を引き起こすことを抑止できる。
【0025】
次に、本発明に係る自動車用電気制御式ブレーキ装置の第2の実施形態を示す構成図を図3に示す。第1の実施形態と同一の構成については同一の番号を付している。同一の番号の付された構成については第1の実施形態の説明が準用される(以下の実施形態も同様である)。前述した第1の実施形態のブレーキ装置では、電源5,6は蓄電池の電圧とDC−DCコンバータ7,8により12Vと42Vの2種類の電源電圧を出力している。そこで、本実施形態の自動車用電気制御式ブレーキ装置では、電源投入信号がオン状態のときにはリレーのコイル19ab,19cdに電流が流れて電源スイッチング手段18a〜18dが接続されて駆動装置9a〜9dには通常通り42Vを供給する。この後もし電源投入信号がオフ状態に移行し、かつ保持回路2によってオン状態が保持されている期間はリレーのコイル4ab,4cdに電流が流れて電源スイッチング手段3a〜3dが接続される。前記駆動装置9a〜9dに対して電源投入当初の電源投入信号がオン状態のときとは異なる電圧、例えば12Vを供給する。
【0026】
前述のように電気制御式ブレーキ装置の駆動装置ではブレーキ機構17a〜17dのアクチュエータへの電気エネルギ供給の効率化のために、通常のバッテリ電圧(12V)よりも高い電圧(42V)の電源を供給し、アクチュエータの高応答と低電流を両立させることが考えられる。その場合でも、駆動装置9a〜9d内のCPUなどに供給するデジタル回路系電源電圧(5V)は例えばDC/DCコンバータを用いて供給電圧から降圧して作られる。すなわち、デジタル回路部分のみを動作させるためには上述の電源電圧5Vより高い電圧であればいくつでも良く、通常のバッテリ電圧をそのまま給電しても何ら支障は無い。そこで図4に示すように、波形61の電源投入信号がオン状態となる通常動作時には電源電圧波形72に示すようにV2(=42V)を供給している場合でも、電源投入信号がオフ状態となった以降の保持回路2で電源ラインが保持されている期間ではV1(=12V)を供給するようにする。そして、駆動装置9a〜9dでは電源ラインに供給される電源電圧を監視することで、配線を簡略化していて電源投入信号の線が省かれていても、図4の電源電圧波形72における電圧の立下り73,74によってその状態がオフ状態に変化したことが駆動装置9a〜9dで知ることが出来るのである。これを利用すれば、電源投入信号の状態によって駆動装置の処理を切りかえることが出来る。例えば駆動装置9a〜9dは電源投入信号がオフ状態へ変化したことから規定時間経過後に供給電源が遮断されることを予め知ることができるので、必要に応じて駆動装置自身の終了処理を電源遮断前に行なうことも出来るのである。また、ここではデジタル回路における終了処理を主に説明したが、電気制御式ブレーキ機構17a〜17dのアクチュエータがDCモータなどのように電源電圧に拘わらず動作可能なものであれば、動作は遅くなるもののメカ系の終了処理も同様に行なうことが出来る。もしくはV1とV2の電圧差が動作に支障のない程度の範囲を選べば良い。メカ系も含めた終了処理の一例としては、イグニッションのオフ時に自動的に動作するヒルホールドブレーキ機能などが考えられる。動作終了時にヒルホールド要求に応じ、制動力を発生してから電源を遮断するのである。
【0027】
以上説明したことにより、配線は簡略化していても電源電圧を監視するだけで電源投入信号の状態が変化したことに基づいて駆動装置の処理を切り替えることが可能な自動車用電気制御式ブレーキ装置を提供することができる。
【0028】
次に、本発明に係る自動車用電気制御式ブレーキ装置の駆動装置を示す図を図5に示す。前述した第1の実施形態のブレーキ装置では、電源電圧の変化によって、駆動装置に対して電源遮断を予め通知する方法を示した。本例では、駆動装置内に蓄電手段93を設けることで、必要に応じて電源遮断直後に終了処理を行なうことを可能にする。
【0029】
図5に示す駆動装置内には、電源電圧からデジタル回路94の動作電圧を生成するDC−DCコンバータ92、蓄電手段93、及び電源電圧監視回路91を備え、前述の保持回路で供給された電源ラインがオフ状態に移行した直後に終了処理を行う。通常の通電状態ではデジタル回路94はプログラムに従い電流制御回路95を制御してアクチュエータに流れる駆動電流を制御する。一方、電気制御式ブレーキ装置の駆動装置の電源が遮断されて終了処理を行なう場合、デジタル回路94のみを動作させるために蓄電池やキャパシタなどの蓄電手段93により一定時間だけ電源を給電する方法が考えられる。駆動回路では電源ラインに供給される電源電圧を電源電圧監視回路91でモニターすることで、電源が遮断されたことをデジタル回路94に通知することが出来る。その後は蓄電手段93による給電時間内に、例えば不揮発性メモリへの変数領域の退避などといった比較的短時間に実行可能な終了処理を行なうのである。これにより、駆動装置の終了処理が必要な場合は電源が遮断されるタイミングに同期して駆動装置の終了処理を行なうことが可能な自動車用電気制御式ブレーキ装置を提供することができる。
【0030】
次に、本発明に係る自動車用電気制御式ブレーキ装置の第3の実施形態における自動車用電気制御式ブレーキ装置を示す構成図を図6に示す。前述した第1の実施形態のブレーキ装置では、電源投入信号は車両のイグニッションスイッチ1の操作状態で決定すると述べた。ブレーキ装置の動作状態としては、イグニッションがオン状態での制動操作に加え、イグニッションはオフ状態にもかかわらずブレーキペダルの制動操作によっても制動力を発生しなければならない。そこで、ブレーキペダルの制動操作に連動して状態の変化するブレーキスイッチ41の操作状態によっても電源投入信号が生成されるものとした。
【0031】
電気制御式ブレーキ装置では、車両のイグニッションスイッチがオン状態に操作されているときはもとより、オフ状態でブレーキペダルの制動操作を行なったときにも動作しなければならない。例えば、車両のエンジンをかける前に坂道で惰性で走り出してしまったような状況の時、従来の油圧式ブレーキのように、ブレーキペダルを操作した場合には制動力を即座に発生することが必要である。そこで電源投入信号は、車両のイグニッションスイッチ1のオン状態と、ブレーキペダルの制動操作によって状態の変化するブレーキスイッチ41のオン状態との和(OR)により生成されるように、各スイッチを並列に接続するように構成する。これにより、車両のイグニッションスイッチがオン状態に操作されているときに加えてオフ状態でもブレーキペダルの制動操作を行なったときにも動作可能な自動車用電気制御式ブレーキ装置を提供することができる。同様に、シート着座スイッチやドアスイッチなど、他のスイッチを並列に接続することで、より安全性を高めることが出来る。
【0032】
次に、本発明に係る自動車用電気制御式ブレーキ装置の第4の実施形態における自動車用電気制御式ブレーキ装置を示す構成図を図7に示す。前述した第3の実施形態のブレーキ装置では、イグニッションスイッチ1やブレーキスイッチ41が操作されると、必ず4輪の駆動装置9a〜9dの全部に対して電源が供給されていた。そこで、第4の実施形態における自動車用電気制御式ブレーキ装置では、前記電源スイッチング手段3a〜3dのリレーコイル4a〜4dに対する通電遮断手段51a〜51dと前記駆動装置9a〜9dは、相互に通信を行うための通信手段を設け、当該駆動装置9a〜9dのうちの任意のものが異常状態に陥ったことを自己検出した場合には通信手段を用いて通電遮断手段51a〜51dに遮断指令を発行し、スイッチング手段のリレーコイル4a〜4dに対して電源を遮断することが出来る。本実施形態では、主制御装置11,13と駆動装置9a〜9dとの間で制御量を送受するために図中の点線で示される通信手段として、CAN(Controller Area Network)を用いることを想定している。このCANによればシリアル通信によってデータの送受を行なっているため、複数の数値を1本の配線で送受できるという特徴を持つ。すなわち、通電遮断手段51a〜51dはこのCANのメッセージを受信可能にしておき、もし駆動装置9a〜9dからの電源遮断要求があれば、通電遮断手段51a〜51dから電源スイッチング手段3a〜3dを遮断できる。
【0033】
前述の実施形態における電気制御式ブレーキ装置では駆動装置と別体で電源と電源スイッチング手段を設ける構成であり、駆動装置に接続する線は電源ラインと前述のCANのみである。もしも駆動装置9a〜9d側で自己の異常を検出した場合には、電源スイッチング手段3a〜3dを遮断して自分で自分の電源を遮断する(セルフシャットダウン)を行なわなければならない場合も考えられる。例えば駆動装置の故障でブレーキ機構17a〜17dのアクチュエータに対して電流制御が不能になり制動が掛かったままになってしまった場合などが相当し、故障時には他の3輪のブレーキ機構による制動力制御に対して障害になるようなことは避けなければならない、すなわち、異常を検出したときには当該のブレーキ機構はブレーキシステムから切り離されるとともに、発生している制動力も開放する必要がある。そこで、制動力要求値や制御結果値などの駆動用制御信号を送受するCANによる通信手段を設けておき、これを用いて電源スイッチング手段に対しても電源を遮断することを指令出来るようにしておく。
【0034】
これにより、駆動装置9a〜9dが異常状態に陥ったことを自己検出した場合には通信手段を用いてスイッチング手段3a〜3dに対して電源を遮断し、故障していない他のブレーキ機構による制動力制御に対して障害にならないように自己遮断が可能な自動車用電気制御式ブレーキ装置を提供することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、起動時に行われる初期化動作が正常に終了する前に電源を断たれてしまうことを防止し、誤動作を引き起こすことを抑止できるという効果がある。また本発明によれば、電源電圧を監視するだけで電源投入信号の状態の変化に基づいて駆動装置の処理を切り替えて行なうことが可能になるという効果がある。また本発明によれば、駆動装置の終了処理が必要な場合は電源が遮断されるタイミングに同期して駆動装置の終了処理を行なうことが可能になるという効果がある。さらに本発明によれば、車両のイグニッションスイッチがオン状態に操作されているときに加えてオフ状態でブレーキペダルの制動操作を行なったときには動作可能になるという効果がある。さらに本発明によれば、駆動装置が異常状態に陥ったことを自己検出した場合には通信手段を用いて電源を遮断し、故障していない他のブレーキ機構による制動力制御に対して障害にならないように自己遮断が可能になるという効果がある。
【0036】
また、本発明によれば、駆動装置と電源スイッチング手段とをハーネスを介して通信ラインおよび電源ラインのみで結ぶことができ、ハーネス以降の車輪側の重量を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の動作タイミング波形を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の動作タイミング波形を示す図である。
【図5】本発明の実施形態の駆動装置を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す構成図である。
【図7】本発明の第4の実施形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1…イグニッションスイッチ、2…保持回路(手段)、3…電源スイッチング手段、4…リレー駆動コイル、5…電源(42V)、6…電源(12V)、7,8…DC−DCコンバータ、9…駆動装置、10…ハーネス、11,13…主制御装置、17…電気制御式ブレーキ機構、41…ブレーキスイッチ。

Claims (8)

  1. ドライバーの操作または車両制御装置の減速要求に基づき電気エネルギの制御によって電気制御式ブレーキ機構を駆動する駆動装置と、前記制御された電気エネルギによりアクチュエータを駆動し制動力を発生する電気制御式ブレーキ機構と、電気エネルギを供給する電源を備えた自動車用電気制御式ブレーキ装置において、
    電源投入信号の状態が変化した時刻から前記駆動装置および前記電気制御式ブレーキ機構の初期化動作時間は、その後の電源投入信号の状態にかかわらず前記駆動装置への電源供給を保持し、電源投入信号の状態が短時間にオン状態とオフ状態を繰り返す変化をした場合に、各初期化動作時間を連続して保持することを特徴とする自動車用電気制御式ブレーキ装置。
  2. 請求項1記載の自動車用電気制御式ブレーキ装置において、前記電源は2種類以上の複数の電源電圧を出力し、前記駆動装置へ電源が供給される期間には、電源投入信号の状態に応じて電圧を切り替えて供給することを特徴とする自動車用電気制御式ブレーキ装置。
  3. 請求項1から2のいずれかに記載の自動車用電気制御式ブレーキ装置において、前記駆動装置には蓄電手段と電源電圧監視回路を備え、駆動装置は電源が遮断された直後に終了処理を行うことを特徴とする自動車用電気制御式ブレーキ装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の自動車用電気制御式ブレーキ装置において、前記電源投入信号は、車両のイグニッションスイッチの操作状態に加え、ブレーキペダルの制動操作によって状態の変化するブレーキスイッチの操作状態により生成されることを特徴とする自動車用電気制御式ブレーキ装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の自動車用電気制御式ブレーキ装置において、電源スイッチング手段と前記駆動装置には、相互に通信を行うための通信手段を設け、当該駆動装置が異常状態に陥ったことを自己検出した場合には通信手段を用いてスイッチング手段に対して電源を遮断することを指令することを特徴とする自動車用電気制御式ブレーキ装置。
  6. ドライバーの操作または車両制御装置の減速要求に基づき電気エネルギの制御によって電気制御式ブレーキ機構を駆動する駆動装置と、前記制御された電気エネルギによりアクチュエータを駆動し制動力を発生する電気制御式ブレーキ機構と、電気エネルギを供給する電源を備えた自動車用電気制御式ブレーキ装置において、
    電源投入信号が一旦オン状態になるとその後の電源投入信号の状態にかかわらず、前記駆動装置および前記電気制御式ブレーキ機構の初期化動作時間として設定された時間は、前記駆動装置への電源供給を保持し、電源投入信号が短時間にオン状態とオフ状態を繰り返す変化をした場合に、各初期化動作として設定された時間を連絡して保持することを特徴とする自動車用電気制御式ブレーキ装置。
  7. ドライバーの操作または車両制御装置の減速要求に基づき電気エネルギの制御によって電気制御式ブレーキ機構を駆動する駆動装置と、前記制御された電気エネルギによりアクチュエータを駆動し、制動力を発生する電気制御式ブレーキ機構と、電気エネルギを供給する電源を備えた自動車用電気制御式ブレーキ装置において、電源投入信号が一旦オン状態になるとその後の電源投入信号の状態にかかわらず、前記駆動装置および前記電気制御式ブレーキ機構の初期化動作時間は、オン状態を保持し、電源投入信号の状態が短時間にオン状態とオフ状態を繰り返す変化をした場合に、各初期化動作時間を連続して保持する駆動装置の終了処理信号を待ってオフ状態とすることを特徴とする自動車用電気制御式ブレーキ装置。
  8. ドライバーの操作または車両制御装置の減速要求に基づきブレーキ力の指令値を出力する主制御装置と、主制御装置のブレーキ力指令値に基づき電気エネルギの制御によって電気制御式ブレーキ機構を駆動する駆動装置と、前記制御された電気エネルギによりアクチュエータを駆動し制動力を発生する電気制御式ブレーキ機構と、電気エネルギを供給する電源を備えた自動車用電気制御式ブレーキ装置において、
    前記駆動装置と前記電源との間に介在し、前記駆動装置へ供給する電気エネルギを接続すると、電源投入信号がオン状態になった後に電源投入信号を保持する保持手段と電源投入信号の状態にかかわらず、前記駆動装置および前記電気制御式ブレーキ機構の初期化動作時間は、オン状態を保持し、電源投入信号の状態が短時間にオン状態とオフ状態を繰り返す変化をした場合に、各初期化動作時間を連続して保持する電源スイッチング手段とを有し、
    前記電気制御式ブレーキ機構および前記駆動装置は車輪側に配設され、前記主制御装置、前記電源、保持手段および電源スイッチング手段は車両側に配設されて、前記駆動装置および前記主制御装置と前記電源スイッチング手段とは、電源ラインおよび通信ラインを接続すれば充分なハーネスを介して、それぞれ電源ラインと通信ラインの2本のラインで接続されることを特徴とする自動車用電気制御式ブレーキ装置。
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