JP4088275B2 - 絶縁膜の形成方法 - Google Patents
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Description
このような熱処理に伴うベース酸化膜12の膜厚の増大の原因の一つとして、熱処理を行った際に、前記ベース酸化膜層12のシリコンと前記高誘電体膜13の金属が相互拡散してシリケート層を形成していることが推察される。このようなベース酸化膜12の熱処理に伴う膜厚増大の問題は、特にベース酸化膜12の膜厚が、ベース酸化膜として望ましい数原子層以下の膜厚まで低減された場合、非常に深刻な問題になる。
前記のベース酸化膜の膜厚の増大を抑える対策として、前記ベース酸化膜層の表面を窒化して酸窒化膜を形成したものが、図2に示す半導体装置20である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図2を参照するに、前記ベース酸化膜層12の表面部分に、シリコン基板11とベース酸化膜12との間の界面の平坦性が保たれるような範囲で窒素(N)がドープされ、酸窒化膜12Aが形成されており、前記したようなシリケート層が形成されて前記ベース酸化膜12の増膜が生じるのを防止している。
しかしながら、前記半導体装置20の場合は、前記ベース酸化膜層12を窒化して前記酸窒化膜12Aを窒化する工程を新たに追加する必要が生じて生産性が低下してしまうという問題が生じる。さらに、前記ベース酸化膜層12の深さ方向における窒素濃度の制御は非常に困難であるという問題があった。特にシリコン基板11とベース酸化膜12との界面近傍に窒素が濃集すると界面準位が形成され、キャリアの捕獲やリーク電流経路の形成などの問題を生じることが知られている。
本発明の他の観点によれば、窒素ガスまたは窒素化合物であるガスと酸素ガスまたは酸素化合物であるガスを混合して混合ガスを形成する第1の工程と、前記混合ガスを高周波プラズマにより励起して窒素ラジカルおよび酸素ラジカルを形成する第2の工程と、前記窒素ラジカルおよび前記酸素ラジカルをシリコンを含む被処理基板表面に沿って供給する第3の工程と、前記窒素ラジカルおよび前記酸素ラジカルにより、前記被処理基板表面に窒素を含む絶縁膜を形成する第4の工程を含み、前記第1の工程は、前記窒素ガスまたは前記窒素化合物ガスと前記酸素または酸素化合物ガスを断続して混合することを特徴とする絶縁膜の形成方法が提供される。
[作用]
本発明によれば、高周波プラズマ励起された窒素ラジカルおよび酸素ラジカルを使って、非常に薄い酸窒化膜を単一の工程で形成することが可能になり、酸化膜を窒化して酸窒化膜を形成する場合に比べて工程数を減らして生産性を向上することが可能となる。また本発明によれば、酸窒化膜形成工程において、供給される窒素ラジカルに添加する酸素ラジカルの量を、酸窒化膜形成中に制御することが可能となった。その結果、形成される酸窒化膜中の窒素濃度を、形成される酸窒化膜の深さ方向において所望のプロファイルに制御することが可能になる。
一方、前記排気口21Aはバルブ24AおよびAPC24Bを介して直接にもポンプ24に結合されており、前記バルブ24Aを開放することにより、前記プロセス空間は、前記ポンプ24により1.33Pa〜13.3kPa(0.01〜100Torr)の圧力まで減圧される。
次に、前記基板処理装置100に設けられた前記リモートプラズマ源26の構成を示す。
まず、リモートプラズマラジカル源26にはArガスと、前記ガス供給装置30から前記したように所定の混合比に調整された窒素ガスおよび酸素が供給され、プラズマを数100kHzの周波数で高周波励起することにより、所定の混合比の窒素ラジカルおよび酸素ラジカルが形成される。形成された窒素ラジカルと酸素ラジカルは前記被処理基板Wの表面に沿って流れ、前記排気口21Aおよびポンプ24を介して排気される。その結果前記プロセス空間21Bは、基板Wのラジカル酸窒化に適当な、6.65Pa〜1.33kPa(0.05〜10Torr)の範囲のプロセス圧に設定される。このようにして、窒素ラジカルと酸素ラジカルが前記被処理基板Wの表面に沿って流れる際に、回動している前記被処理基板Wの表面に非常に薄い、典型的には1〜3原子層の酸窒化膜を形成する。
まず、リモートプラズマラジカル源26にはArガスと、前記ガス供給装置30から前記したように所定の混合比に調整された窒素ガスおよび酸素が供給され、プラズマを数100kHzの周波数で高周波励起することにより、所定の混合比の窒素ラジカルおよび酸素ラジカルが形成される。形成された窒素ラジカルと酸素ラジカルは前記被処理基板Wの表面に沿って流れ、前記排気口21Aおよびポンプ24を介して排気される。その結果前記プロセス空間21Bは、基板Wのラジカル酸窒化に適当な、6.65Pa〜1.33kPa(0.05〜10Torr)の範囲のプロセス圧に設定される。このようにして、窒素ラジカルと酸素ラジカルが前記被処理基板Wの表面に沿って流れる際に、回動している前記被処理基板Wの表面に非常に薄い、典型的には1〜3原子層の酸窒化膜を形成する。
11 シリコン基板
12 ベース酸化膜
12A 酸窒化膜
13 高誘電体膜
14 ゲート電極
40,100 基板処理装置
21 処理容器
21A 排気口
21E 排気口
21B プロセス空間
21C 基板搬入・搬出室
21c、22b、22c パージライン
21G 石英ライナ
22 基板保持台
22A ヒータ
22B 磁気シール槽
22C 基板回転機構
23A,23C,23D,24A,24B,24C,29A,29D バルブ
23B,29B ターボ分子ポンプ
24 ポンプ
26 リモートプラズマ源
26A ブロック
26B フェライトコア
26C プラズマ
26a ガス循環通路
26b ガス入り口
26c ガス出口
26d コーティング
26e イオンフィルタ
27 基板搬送ユニット
27A ゲートバルブ
30 ガス供給装置
30A 混合タンク
31 窒素供給ライン
32 酸素供給ライン
33 混合気供給ライン
31A,32A,33A バルブ
Claims (9)
- 窒素ガスまたは窒素化合物であるガスと酸素ガスまたは酸素化合物であるガスを混合して混合ガスを形成する第1の工程と、
前記混合ガスを高周波プラズマにより励起して窒素ラジカルおよび酸素ラジカルを形成する第2の工程と、
前記窒素ラジカルおよび前記酸素ラジカルをシリコンを含む被処理基板表面に沿って供給する第3の工程と、
前記窒素ラジカルおよび前記酸素ラジカルにより、前記被処理基板表面に窒素を含む絶縁膜を形成する第4の工程を含み、
前記第1の工程は、前記窒素ガスまたは前記窒素化合物ガスと前記酸素または酸素化合物ガスの混合比を時間とともに変化させることを特徴とする絶縁膜の形成方法。 - 前記被処理基板はシリコン基板よりなり、前記絶縁膜は酸窒化膜であることを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の形成方法。
- 前記窒素ラジカルと前記酸素ラジカルは、前記被処理基板の第1の側から径方向上で対向する第2の側へと流れることを特徴とする請求項1または2記載の絶縁膜の形成方法。
- 前記高周波プラズマは、窒素ガスおよび酸素ガスを400〜500kHzの周波数で励起することにより形成されることを特徴とする請求項1乃至3のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の形成方法。
- 前記絶縁膜の厚さは1nm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の形成方法。
- 前記混合ガスの酸素濃度が、10ppm〜600ppmであることを特徴とする請求項1乃至5のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の形成方法。
- 窒素ガスまたは窒素化合物であるガスと酸素ガスまたは酸素化合物であるガスを混合して混合ガスを形成する第1の工程と、
前記混合ガスを高周波プラズマにより励起して窒素ラジカルおよび酸素ラジカルを形成する第2の工程と、
前記窒素ラジカルおよび前記酸素ラジカルをシリコンを含む被処理基板表面に沿って供給する第3の工程と、
前記窒素ラジカルおよび前記酸素ラジカルにより、前記被処理基板表面に窒素を含む絶縁膜を形成する第4の工程を含み、
前記第1の工程は、前記窒素ガスまたは前記窒素化合物ガスと前記酸素または酸素化合物ガスを断続して混合することを特徴とする絶縁膜の形成方法。 - 前記第1の工程は、さらに前記断続の比率を時間と共に、変化させることを特徴とする請求項7記載の絶縁膜の形成方法。
- 前記窒素ラジカルと前記酸素ラジカルは、前記被処理基板の第1の側から径方向上で対向する第2の側へと流れることを特徴とする請求項7または8記載の絶縁膜の形成方法。
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