JP4087038B2 - 燃料電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池を構成する各セルの電圧を検出するために用いる端子と、それが取り付けられるセル側の端子取付部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、固定高分子電解質膜を挟んでアノード側電極とカソード側電極とを対設した燃料電池セルを、セパレータにより挟持して複数積層することにより構成された燃料電池が知られている。燃料電池においては、アノード側電極に供給された燃料ガスは、触媒電極上でイオン化され、適度に加湿された電解質膜を介してカソード側電極へと移動する。その間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。こうした電気エネルギを取り出し続けるには、各セルが良好に機能している必要がある。
燃料電池運転時に各セルが正常な状態にあるかどうかを知るには、セル電圧の測定を行えばよく、従来より、セル電圧検出端子装置として、図8及び図9に示すような差込式端子を用いた装置が知られている。
この電圧検出端子装置は、燃料電池スタック1を構成するセル2の近くに設けられたセル電圧測定用の回路基板3と、その回路基板3に固定されたセル電圧検出端子4と、セル2に形成された端子取付穴5とを備えて構成されている。
【0003】
この電圧検出端子装置は、セル2に設けられた端子取付穴5の内壁と、そこに差し込まれたセル電圧検出端子4が接触し、セル電圧がセル電圧検出端子4を経由して回路基板3に伝わるので、回路基板3内で隣り合うセル2の電位差からセル電圧を測定し、燃料電池制御装置(図示略)へと伝える。
従って、セル2の異常は、セル電圧の低下として検知されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の構成では、以下に掲げる問題があった。
(1)単にセル電圧検出端子4を端子取付穴5に差し込むだけであるため、燃料電池運転中に発生する燃料電池スタック1の伸縮によるセル2とセル電圧検出端子4間の摩耗や、それぞれの寸法誤差によって接触不良が発生したり、セル電圧検出端子4が振動等で端子取付穴5から抜けることがあり、燃料電池運転中にセル電圧が検出できなくなることがある。
【0005】
(2)燃料電池の技術分野においては、設備スペースの小型化の観点から単セルの小型化・薄型化が望まれており、セルの構成要素であるセパレータも例えば2〜5mm程度と出来うる限り薄く形成されてきている。こうした薄いセパレータに端子取付穴5を設けるためには、高い加工精度が求められる。
さらに、セル2とセル電圧検出端子4間の接触不良を防ぐには、セル電圧検出端子4と端子取付穴5との隙間を0.2mm程度以下にする必要があるため、一層の加工精度が要求される。
(3)セル電圧検出端子4を端子取付穴5に差し込む時、各セル2の厚さは薄く隙間が少ないため、セル電圧検出端子4の差し込みが難しくなり、その作業に手間取る。
(4)回路基板3は、燃料電池の運転時に発生する燃料電池スタック1の伸縮時にもセル電圧検出端子4が対応できるように、その変化分を考慮して取り付けなければならない。
【0006】
なお、特開平9−283166号公報,及び特開平11−339828号公報にも同種の技術が開示されているが、前者の燃料電池の電圧測定用出力端子の取付方法では、弾性力のみで穴内周にバナナクリップの先端を押し付けているだけなので、外力によってたやすく離脱してしまうおそれがあり、また、後者のセル電圧測定端子付き燃料電池スタックでは、セパレータの外周に突起状の電圧測定端子を設けているため、ハンドリング中の安易な接触等で接続不良や破損をまねくおそれがある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構造で端子の接続状態を良好に維持すること,端子の安易な抜けを効果的に防止すること,及び端子の着脱作業性を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用した。
請求項1の発明は、膜電極接合体(13)を一対のセパレータ(14)により挟持してセル(12)を構成し、複数の前記セルを水平方向に積層して構成された燃料電池(燃料電池スタック11)において、前記セパレータに前記セルの電圧検出用の端子(セル電圧検出端子21)を接続する燃料電池であって、隣り合う前記セルに面する前記セパレータの側面に、前記セパレータの上面に入口部(端子挿入口17)が開口するとともに隣り合う前記セルに面する開口を有する凹部(15)が形成され、前記凹部は、前記凹部の対向する内壁の少なくとも一方から突出形成された顎部(凸部16)を備えてなり、前記端子は、線材により折り返し形成されて前記凹部に挿入される差込部(22)を備え、前記差込部には、先端の折り返し部(23)を起点とした弾性変形により前記顎部を越えることが可能となるかえし部(24)が形成され、前記差込部を前記凹部に挿入する際に、前記かえし部が前記顎部を越えた後に弾性復帰することによって、前記差込部が前記凹部内に抜け止めされ、前記セパレータに前記端子が接続されることを特徴としている。
【0009】
この構成では、かえし部が奏するバネ作用を利用して端子を簡単かつ確実にセパレータに接続することが可能になる他、簡単な構造で良好な接続状態を維持することが可能になる。
また、かえし部が弾性復帰すると、かえし部と顎部とが噛み合わさるため、一度セパレータに接続された端子が容易に外れることもない。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の燃料電池において、前記端子は、前記セパレータからの検出電圧を測定する回路基板(23)に接続されると共に、これらセパレータと回路基板との間に両者の相対変位を許容する可撓部(屈曲部26,屈曲部55,コイル状可撓部56)を備えることを特徴としている。
【0011】
この構成では、可撓部が適宜撓むことによって、セル積層時等に生じる位置ズレを吸収し得るから、回路基板の燃料電池スタックへの組み付けが容易になる。また、このような相対変位吸収作用を奏する場合には、燃料電池運転時に生じるセルの位置変化を考慮する必要がなくなり、良好な接続状態を維持することが可能になる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載の燃料電池において、前記端子は、前記凹部に挿入された状態で、前記入口部から前記セパレータの外側に突出するよう、前記かえし部から延在した余長部(25)を備え、前記余長部を押すことで、前記かえし部が前記折り返し部を起点として弾性変形し、前記かえし部と前記顎部との噛み合わせを解除しうるようになっていることを特徴としている。
【0013】
この構成では、余長部を操作することによって、かえし部と顎部との噛み合わせを容易に解除することが可能になるから、端子の取り外し作業を無理なく簡単に行えるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態による燃料電池用セル電圧検出端子装置の要部を示す斜視図、図2は同装置の断面図である。
【0015】
図1中、符号11は固体高分子型の燃料電池スタックを示しており、この燃料電池スタック11は多数のセル12を積層させて構成される。
各セル12は、固体高分子膜の両面に燃料極及び空気極をそれぞれ接合してなる膜・電極接合体(以下、「MEA」と略記する。)13と、このMEA13を両側から挟持するセパレータ14とを備えて構成される。
【0016】
セパレータ14は、ガスを透過させない緻密質のカーボン板や金属板からなり、その一側面、すなわち、セル構成時にMEA13に面することとなる側面には、凹溝状のガス流路(図示略)が形成されている。
そして、燃料極に接するセパレータ14のガス流路に水素が供給されると共に、空気極に接するセパレータ14のガス流路に空気が供給されることによって、これら電極間で電気化学反応に基づく発電が行われる。
【0017】
セル12を構成する一方のセパレータ14の他側面、すなわち、燃料電池スタック構成時に隣り合わせにされる他のセル12のセパレータ14に面することとなる側面14Aには、上面14Bに入口部である端子挿入口17が開口する端子取付穴(凹部)15が形成されている。
この端子取付穴15は、図2に示すように、縦断面略楔状をなし、端子挿入口17側の内壁に突出形成された凸部(顎部)16によって、端子挿入口17よりも横断面の小さい狭小部18を備えた構成とされている。
【0018】
符号21は、導電性を有する銅やステンレス等の線材からなるセル電圧検出端子(端子)を示している。
このセル電圧検出端子21は、その先端側に前記端子取付穴15の内壁に係合する(噛み合う)ように折り返し形成されたへアピン型の差込部22を備えており、根元側はセル電圧測定用の回路基板23に固定されている。
【0019】
差込部22は、折り返し部23を起点に弾性揺動可能なかえし部24と、該かえし部24から延在し、当該差込部22が端子差込穴15に挿入された状態で端子挿入口17からセパレータ14の外側に突出する余長部25とを備えている。
また、セル電圧検出端子21の中間付近には、セル12と回路基板23間の相対変位を吸収するための屈曲部(可撓部)26が設けられている。
【0020】
セル電圧検出端子21をセル12(セパレータ14)に接続するときは、端子差込穴15の上方に差込部22を位置決めして該差込部22を上から押す。
すると、端子差込穴15に対応して楔状をなす差込部22が弾性変形しながら差し込まれていく。
差込部22が狭小部18を越える際には、かえし部24が折り返し部23を概ね起点として凸部16の突出方向に弾性変形するため、弾性変形前は狭小部18よりも幅広な差込部22も容易に狭小部18を越えることができる。
【0021】
差込部22が所定の位置まで差し込まれると、狭小部18を越えるために弾性変形させられていたかえし部24が、折り返し部23を概ね起点として前記凸部突出方向と逆方向に弾性復帰することによって端子差込穴15内の凸部16と接しつつ噛み合うため、セル電圧検出端子21は振動等ではセル12から抜けないように接続される。
【0022】
このとき、セル電圧検出端子21はかえし部24が元の形に戻ろうとして生じる弾発力によって常にセル12と接触するため、抜け止めはもとより、良好な接触状態も確保される。
さらに、燃料電池運転時は、セル電圧検出端子21の中間付近に設けた屈曲部26が延びることでセル電圧検出端子21の利用される長さが変わり得る構成になっているため、回路基板23とセル12との相対変位を吸収することができる。
【0023】
複数のセル電圧検出端子21を複数のセル12に同時接続するときは、予め複数のセル電圧検出端子21を固定しておいた回路基板23を用意する。
このとき、各セル電圧検出端子21間の間隔は、燃料電池スタック11が加圧等されていないときのセル12間の間隔が設計値等から予めわかっているため、その間隔に合わせておく。
【0024】
そして、この回路基板23を、燃料電池スタック11に対して水平方向は所定の位置に、また、垂直方向はセル電圧検出端子21の差込部22が端子差込穴15に軽く差し込まれた状態となるように仮位置決めする。
その後、屈曲部26と差込部22の間に接続ジグ31を上から押し当て、差込部22が端子差込穴15に深く差し込まれるようにする。
【0025】
接続ジグ31が所定距離移動したら、セル電圧検出端子21がセル12に接続されたものと判断して接続ジグ31をセル電圧検出端子21から離間させる。これで、接続作業は完了する。
接続ジグ31には、回路基板23に固定されたセル電圧検出端子21間の間隔と等間隔に端子ガイド用の溝を設けておいてもよく、かかる場合には、各セル電圧検出端子21を一定間隔に保持したままセル12に接続することができるので、作業性の向上を図ることができる。
【0026】
セル電圧検出端子21の仮差し込み状態を確認する方法としては、差込部22の位置を確認する方法もある。
回路基板23が仮位置決めされたとき、セル電圧検出端子21の差込部22が端子差込穴15に正常に仮差し込まれている場合は、仮差し込みされていない場合よりも回路基板23側に差込部22が位置することになるから、その位置を検出することにより、セル電圧検出端子21の仮差し込み状態を判断することができる。
【0027】
また、その後に差込部22を端子取付穴15に押し込むときも同様に、差し込みが不完全である場合は、差し込みが完全である場合よりも回路基板23側に差込部22が位置することになるから、この位置の違いによって、セル電圧検出端子21の差し込み状態を判断することができる。
【0028】
回路基板23は、セル電圧検出端子21の取り付けに合わせて、セル電圧検出端子21と同方向に移動させ、燃料電池スタック11に固定する。
セル電圧検出端子21をセル12から取り外す時は、取り外しジグ32を用いて端子挿入口17からセパレータ14の外側に突出している余長部25を前記凸部突出方向に押しながら、回路基板23を燃料電池スタック11から離間させることによって、セル電圧検出端子21をセル12から切り離す。
【0029】
すなわち、取り外しジグ32で余長部25を押すと、かえし部24が折り返し部23を概ね起点として凸部16から離間する方向に弾性変形して凸部16との噛み合わせが解除されるため、差込部22が狭小部18から抜出可能になる。
従って、そのまま回路基板23を持ち上げれば、差込部22は端子差込穴15から容易に抜ける。
【0030】
以上の方法を用いれば、複数のセル電圧検出端子21を同時かつ簡単に脱着させることができ、また、自動化も容易になる。
また、本実施の形態による燃料電池用セル電圧検出端子装置によれば、セル電圧検出端子21に設けた差込部22のバネ作用を利用してセル電圧検出端子21を簡単かつ確実にセルに接続し得ると共に、差込部22の弾発力によって接触不良をも効果的に防止することができる。
【0031】
しかも、セル電圧検出端子21の途中に設けた屈曲部26によって、回路基板23とセル12との間に生じる相対変位を吸収し得るようにしたので、燃料電池運転時のセル12の位置変化を考慮する必要がなくなり、回路基板23の燃料電池スタック11への組み付けが容易になる。
さらに、セル電圧検出端子21のかえし部24を端子差込穴15の凸部16と噛み合わせることによって、一度接続したセル電圧検出端子21は接続解除動作を行わない限り、容易に外れることがなくなる。
【0032】
次に、図2及び図3を用いて、セル電圧検出端子21の着脱自動化システムの一構成例及びその一動作例について概説する。
本システムは、燃料電池スタック11及び回路基板23の位置決め工程と、セル電圧検出端子21の着脱工程を自動化するものであり、前記接続ジグ31及び取り外しジグ32の他に、制御部41,接続ジグ31等を駆動する駆動部42,例えば光センサを有する位置検出部43,及び燃料電池スタック11が載置される台座44を備えて構成される。
【0033】
以下、本システムの動作例について説明する。
セル電圧検出端子21をセル12に接続するには、まず、制御部41からの制御信号によって駆動部42を介して台座44を駆動し、燃料電池スタック11を位置決めする。この位置決めは、位置検出部43から制御部41への出力信号に基づき行われる。
【0034】
同様にして、回路基板23を燃料電池スタック11に対して位置決めする。
これら回路基板23と燃料電池スタック11との位置関係は、上述した通りである。
次いで、制御部41からの制御信号によって駆動部42を介して接続ジグ31を下方駆動し、セル電圧検出端子21の差込部22をセル12の端子取付穴15に完全に差し込む。
【0035】
逆に、セル電圧検出端子21をセル12から取り外すには、まず、制御部41からの制御信号によって駆動部42を介して取り外しジグ32を駆動し、この取り外しジグ32によってセル電圧検出端子21の余長部25を凸部16の突出方向に沿って押す。
すると、かえし部24が凸部16から離間して、セル電圧検出端子21の差込部22が狭小部18を越えて端子差込穴15から抜き出し可能な状態になるので、制御部41からの制御信号によって駆動部42を介して回路基板23を上方駆動し、セル電圧検出端子21をセル12から離脱させる。
【0036】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、以下の形態をも含むものである。
(1)セル電圧検出端子21の差込部22及びセパレータ14の端子取付穴15を図2に示す形態に代えて、図4に示す形態の差込部51及び端子取付穴52にすること。
この構成によれば、凸部26とかえし部24との噛み合わせが二ヶ所において行われるので、抜け及び接触不良をより効果的に防止することができる。
【0037】
(2)セル電圧検出端子21の中間に設ける可撓部を図2に示す屈曲部26に代えて、図5に示す屈曲部55又は図6に示すコイル状可撓部56にすること。
なお、屈曲部26、55は、セル積層方向のスペースが極めて少ないという事情を考慮して、セル12と回路基板23との離間方向(図2の紙面上下方向)に屈曲させておくのが好ましい。
(3)狭小部18を端子取付穴15の内部空間のうち横断面が最も小さい部位とすること。例えば、図7に示すように、狭小部18を端子挿入口(入口部)17に設けても良い。
この構成によっても、上述と同様な作用により、差込部22を端子取付穴15に対して確実に着脱でき、かつ作業性を高めることが可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)請求項1の発明によれば、かえし部が奏するバネ作用を利用してセル電圧検出端子を簡単かつ確実にセパレータに接続することができる他、簡単な構造で良好な接続状態を維持することができる。
また、凹部内でかえし部が弾性復帰すると、かえし部と顎部とが噛み合わさるため、一度接続された端子が安易に外れることもなくなる。
さらに、端子接続がセパレータの内部で行われるため、端子がセパレータ表面から突出せず、破損し難くなる。
【0039】
(2)請求項2の発明によれば、可撓部が適宜撓むことによって、セル積層時等に生じる位置ズレを吸収し得るから、回路基板の燃料電池スタックへの組み付けが容易になり、作業性の向上を図ることができる。
また、このような相対変位吸収作用を奏する場合には、燃料電池運転時に生じるセルの位置変化を考慮する必要がなくなるから、良好な接続状態を維持することができる。
【0040】
(3)請求項3の発明によれば、余長部を操作することによって、かえし部と顎部との噛み合わせを容易に解除することが可能になるから、端子の取り外し作業を無理なく簡単に行えるようになり、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による燃料電池用セル電圧検出端子装置の斜視図である。
【図2】 同燃料電池用セル電圧検出端子装置の要部断面図である。
【図3】 セル電圧検出端子の着脱自動化システムの一構成例を示すシステム構成図である。
【図4】 本発明に係る凹部及びかえし部の他の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図5】 本発明に係る可撓部の他の実施の形態を示す要部断面図である。
【図6】 本発明に係る可撓部のさらに他の実施の形態を示す要部断面図である。
【図7】 本発明に係る凹部のさらに他の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図8】 燃料電池用セル電圧検出端子装置の一従来例を示す斜視図である。
【図9】 同燃料電池用セル電圧検出端子装置の要部断面図である。
【符号の説明】
11 燃料電池スタック
12 セル
14 セパレータ
15、52 端子取付穴(凹部)
16 凸部(顎部)
17 端子挿入口(入口部)
18 狭小部
21 セル電圧検出端子(端子)
23 回路基板
24 かえし部
25 余長部
55、26 屈曲部(可撓部)
56 コイル状可撓部(可撓部)
Claims (3)
- 膜電極接合体を一対のセパレータにより挟持してセルを構成し、複数の前記セルを水平方向に積層して構成された燃料電池において、前記セパレータに前記セルの電圧検出用の端子を接続する燃料電池であって、
隣り合う前記セルに面する前記セパレータの側面に、前記セパレータの上面に入口部が開口するとともに隣り合う前記セルに面する開口を有する凹部が形成され、前記凹部は、前記凹部の対向する内壁の少なくとも一方から突出形成された顎部を備えてなり、
前記端子は、線材により折り返し形成されて前記凹部に挿入される差込部を備え、前記差込部には、先端の折り返し部を起点とした弾性変形により前記顎部を越えることが可能となるかえし部が形成され、
前記差込部を前記凹部に挿入する際に、前記かえし部が前記顎部を越えた後に弾性復帰することによって、前記差込部が前記凹部内に抜け止めされ、前記セパレータに前記端子が接続されることを特徴とする燃料電池。 - 前記端子は、前記セパレータからの検出電圧を測定する回路基板に接続されると共に、これらセパレータと回路基板との間に両者の相対変位を許容する可撓部を備えることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
- 前記端子は、前記凹部に挿入された状態で、前記入口部から前記セパレータの外側に突出するよう、前記かえし部から延在した余長部を備え、
前記余長部を押すことで、前記かえし部が前記折り返し部を起点として弾性変形し、前記かえし部と前記顎部との噛み合わせを解除しうるようになっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料電池。
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