JP2023007186A - セルモニタコネクタ - Google Patents

セルモニタコネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2023007186A
JP2023007186A JP2021110279A JP2021110279A JP2023007186A JP 2023007186 A JP2023007186 A JP 2023007186A JP 2021110279 A JP2021110279 A JP 2021110279A JP 2021110279 A JP2021110279 A JP 2021110279A JP 2023007186 A JP2023007186 A JP 2023007186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
voltage measurement
zero
monitor connector
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021110279A
Other languages
English (en)
Inventor
太郎 水江
Taro Mizue
崇志 河崎
Takashi Kawasaki
章仁 助川
Akihito Sukegawa
壮一 高木
Soichi Takagi
ウィンカー マーティン
Winker Matrin
オリバー ネイマイヤー インゴ
Oliver Niemeyer Ingo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2021110279A priority Critical patent/JP2023007186A/ja
Priority to PCT/JP2022/014589 priority patent/WO2023276362A1/ja
Publication of JP2023007186A publication Critical patent/JP2023007186A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/2465Details of groupings of fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

Figure 2023007186000001
【課題】燃料電池を構成するセルの数が多く、かつ、燃料電池の複数のセルの電圧を測定するための測定機器の測定用チャンネルの数が制限されている場合であっても、燃料電池の複数のセルの電圧の測定を可能とするセルモニタコネクタを提供すること。
【解決手段】セルモニタコネクタ1は、セルユニットの複数のセル110にそれぞれ接続される複数のセル電圧測定端子2と、セルユニットの複数のセル110のうち、積層方向の最も負方向側に位置するセル110に対して、積層方向の負方向側から積層されているセルに接続されるゼロセット電圧測定端子3と、複数のセル電圧測定端子2およびゼロセット電圧測定端子3を保持するハウジング4と、を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池のセルの電圧の測定を可能とするためのセルモニタコネクタであって、より具体的には、所定の積層方向に積層され、1つ以上のセルユニットに区分けされる複数のセルによって構成された燃料電池に取り付けられ、セルユニットの複数のセルの電圧の測定を可能とするためのセルモニタコネクタに関する。
燃料電池自動車(FCV)に搭載される燃料電池は、セル(単セルともいう)と呼ばれる発電ユニットを、所定の積層方向に複数積層して構成される。各セルは、アノードとカソード間のイオン交換を可能とする固体膜または液体である電解質をアノードとカソードとで挟み込み、さらに、アノードとカソードの外側を一対のセパレータで挟み込んで構成される。セパレータには、アノードまたはカソードに、水素ガス等の燃料ガスや酸素ガス等の酸化剤ガスをそれぞれ供給するための通路が形成される。この通路を介して燃料ガスまたは酸化剤ガスを、アノードまたはカソードに供給することによって、セル内部で化学反応が生じて発電が実行される。
また、このような燃料電池の複数のセルの電圧を測定(モニタ)し、得られた測定値を燃料電池に関する様々な制御に用いることが一般的に行われている。例えば、各セルの電圧の値は、各セルに対する燃料ガスや酸化剤ガスの供給制御や、各セルの故障診断等に用いられる。燃料電池の複数のセルの電圧を測定するために、燃料電池の複数のセルにそれぞれ電気的に接続される複数のセル電圧測定端子を含むセルモニタコネクタが、燃料電池に取り付けられる。
例えば、特許文献1は、図1に示されているように、所定の積層方向(図中のY軸方向)の負方向から正方向に向かって複数の平板状のセル510を積層することにより構成された燃料電池500と、燃料電池500の複数のセル510にそれぞれ電気的に接続された複数の電線610を含むセルモニタコネクタ600を開示している。複数の電線610を測定用IC等の測定機器の測定用チャンネルに接続することにより、燃料電池500の複数のセル510の電圧を測定することができる。
しかしながら、多数のセル510を積層することにより燃料電池500が構成されており、かつ、測定用IC等の測定機器の測定用チャンネルの数が制限されている場合、1つのセルモニタコネクタ600を燃料電池500に取り付けただけでは、燃料電池500を構成する複数のセル510の電圧の測定を可能とすることができない。この場合、燃料電池500の複数のセル510を複数のセルユニットに区分けし、セルユニット毎に複数のセル510の電圧を測定する必要がある。図2は、燃料電池500の複数のセル510を、第1のセルユニットと第2のセルユニットに区分けし、第1のセルユニットと第2のセルユニットに、それぞれ別のセルモニタコネクタ600を取り付けた例を示している。
図2に示されている例では、第1のセルユニットは、図中の左側(Y軸方向の負方向側)から1番目のセル510から16番目のセル510で構成されており、第2のセルユニットは、図中の左側(Y軸方向の負方向側)から17番目のセル510から32番目のセル510で構成されている。また、第1のセルユニットの複数のセル510に対して、第1のセルモニタコネクタ600の8本の電線610が接続されている。同様に、第2のセルユニットの複数のセル510に対して、第2のセルモニタコネクタ600の8本の電線610が接続されている。図2に示されている例では、第1のセルモニタコネクタ600または第2のセルモニタコネクタ600の電線610が接続される測定機器の測定用チャンネルの数が、8個であることを仮定している。
第1のセルユニットに取り付けられた第1のセルモニタコネクタ600の8個の電線610が、第1の測定機器の8個の測定用チャンネルにそれぞれ接続される。これにより、第1のセルユニットの複数のセル510の電圧を測定することができる。一方、第2のセルユニットに取り付けられた第2のセルモニタコネクタ600の8個の電線610が、第2の測定機器の8個の測定用チャンネルにそれぞれ接続される。
第2のセルユニットの図中の左側(Y軸方向の負方向側)には、第1のセルユニットが積層されているので、第2のセルユニットの各セル510の電圧は、第1のセルユニットの複数のセル510の電圧の影響を受ける。したがって、第2のセルユニットの各セル510の電圧を測定するためには、第1のセルユニットの複数のセル510の電圧の影響をキャンセルする必要がある。この影響は、第2のセルユニットの複数のセル510のうち図中の最も左側(Y軸方向の負方向側)に位置するセル510に対して、Y軸方向の負方向側から積層されているセル510(すなわち、第1のセルユニットの図中の最も右側に位置するセル510)の電圧を測定し、測定により得られた電圧の値を用いて、第2の測定機器のゼロセットを実行することによりキャンセルすることができる。そのため、第2のセルユニットのセル510の電圧を測定するためには、第2の測定機器が、第2のセルユニットに対して、Y軸方向の負方向側から積層されているセル510の電圧の値を取得する必要がある。
このような場合、第2のセルユニットに対してY軸方向の負方向側から積層されているセル510を、別のコネクタおよび配線を用いて、第2の測定機器のゼロセット用チャンネルに接続することにより、第2の測定機器に、第1のセルユニットの最も右側の510の電圧の値を取得させていた。しかしながら、別のコネクタおよび配線を用いる場合、燃料電池500に取り付けられる部品や配線の数が増大し、燃料電池500を燃料電池自動車に搭載するためのコストや工数が増大してしまうという問題があった。そのため、燃料電池500を構成するセル510の数が多く、かつ、燃料電池500のセル510の電圧を測定するための測定機器の測定用チャンネルの数が制限されている場合であっても、別のコネクタや配線等の追加的な部品を用いず、燃料電池500の複数のセル510の電圧を測定したいというニーズがあった。
特開2018-137119号公報
本発明は、上記従来の問題点を鑑みたものであり、その目的は、燃料電池を構成するセルの数が多く、かつ、燃料電池の複数のセルの電圧を測定するための測定機器の測定用チャンネルの数が制限されている場合であっても、別のコネクタ等の追加的な部品を用いず、燃料電池の複数のセルの電圧の測定を可能とするセルモニタコネクタを提供することである。
このような目的は、以下の(1)~(10)の本発明により達成される。
(1)所定の積層方向に積層され、1つ以上のセルユニットに区分けされる複数のセルによって構成された燃料電池に取り付けられ、前記セルユニットの前記複数のセルの電圧の測定を可能とするためのセルモニタコネクタであって、
前記セルユニットの前記複数のセルにそれぞれ接続される複数のセル電圧測定端子と、
前記セルユニットの前記複数のセルのうち前記積層方向の最も負方向側に位置するセルに対して、前記積層方向の前記負方向側から積層されているセルに接続されるゼロセット電圧測定端子と、
前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子を保持するハウジングと、を含むことを特徴とするセルモニタコネクタ。
(2)前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子は、前記積層方向に沿って配列されており、
前記ゼロセット電圧測定端子は、前記複数のセル電圧測定端子よりも、前記積層方向の前記負方向側に位置している上記(1)に記載のセルモニタコネクタ。
(3)前記複数のセルのそれぞれは、前記セル電圧測定端子または前記ゼロセット電圧測定端子を挿入するための端子挿入孔を備えており、
前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子のそれぞれは、前記積層方向と直交する長さ方向に延伸する直線部と、前記直線部の一方の端部から、前記積層方向および前記長さ方向に直交する取り付け方向に延伸し、前記セルの前記端子挿入孔内に挿入される接触部と、を備えている上記(1)または(2)に記載のセルモニタコネクタ。
(4)前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子のそれぞれの前記接触部は、前記直線部から前記取り付け方向に延伸する基端部と、前記基端部から前記取り付け方向に延伸する先端部と、を含んでおり、
前記先端部は、前記積層方向の前記負方向側に突出する第1の弾性部と、前記第1の弾性部の突出方向と逆方向に突出する第2の弾性部と、を含んでおり、
前記第1の弾性部および前記第2の弾性部が、前記セルの前記端子挿入孔の内面に当接することにより、前記接触部が前記セルに電気的に接続される上記(3)に記載のセルモニタコネクタ。
(5)前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子のそれぞれの前記接触部は、前記取り付け方向に延伸するよう、前記基端部の面上に形成されたリブをさらに含んでいる上記(4)に記載のセルモニタコネクタ。
(6)前記ゼロセット電圧測定端子の前記直線部は、
前記長さ方向に延伸する第1の直進部と、
前記長さ方向に延伸し、前記第1の直進部よりも前記積層方向の正方向側に位置する第2の直進部と、
前記第1の直進部と前記第2の直進部とを接続するように、前記第1の直進部と前記第2の直進部との間を延伸する架橋部と、を含む上記(3)ないし(5)のいずれかに記載のセルモニタコネクタ。
(7)前記ハウジングは、平板状のベースと、前記ベースから前記取り付け方向に突出する延伸部と、前記ベースを貫通する貫通孔と、を備えており、
前記複数のセルのそれぞれは、前記ハウジングの前記延伸部が挿入される凹部を備えており、
前記ハウジングの前記延伸部を、前記セルユニットの前記複数のセルの前記凹部内に挿入することにより、前記セルモニタコネクタが前記燃料電池に取り付けられる上記(3)ないし(6)のいずれかに記載のセルモニタコネクタ。
(8)前記セルモニタコネクタが前記燃料電池に取り付けられた状態において、前記セルモニタコネクタを前記セルユニットに固定するためのロック部材をさらに含み、
前記ロック部材は、ブロック状の基部と、前記基部から前記取り付け方向に向かって延伸する舌状部と、前記積層方向に延伸するよう前記舌状部上に形成された係合リブと、を備えており、
前記複数のセルのそれぞれは、前記凹部の内面上に、前記積層方向に延伸するよう形成された係合凹部をさらに備えており、
前記ロック部材の前記舌状部を前記ハウジングの前記貫通孔内に挿入することにより、前記ロック部材の前記係合リブが前記複数のセルの前記係合凹部と係合し、前記セルモニタコネクタが前記燃料電池に対して固定される上記(7)に記載のセルモニタコネクタ。
(9)前記ハウジングに保持された前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子を保護するためのカバー部材をさらに含んでおり、
前記カバー部材は、前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子をそれぞれ挿通させるための複数の端子挿通孔を備えており、
前記カバー部材は、前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子の先端部が、前記複数の端子挿通孔内にそれぞれ位置するよう、前記ハウジングに対して取り付けられている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のセルモニタコネクタ。
(10)前記カバー部材は、前記ハウジングに対して近接および離間する方向にスライド運動可能に、前記ハウジングに取り付けられており、
前記セルモニタコネクタが前記セルユニットに取り付けられる際、前記カバー部材は、前記ハウジングに対して近接し、さらに、前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子が、前記複数の端子挿通孔をそれぞれ挿通する上記(9)に記載のセルモニタコネクタ。
本発明のセルモニタコネクタは、測定対象のセルユニットの複数のセルにそれぞれ接続される複数のセル電圧測定端子に加えて、測定対象のセルユニット(本発明のセルモニタコネクタが取り付けられるセルユニットを、「測定対象のセルユニット」ということがある)の複数のセルのうち積層方向の最も負方向側に位置するセルに対して、積層方向の負方向側から積層されているセルに接続されるゼロセット電圧測定端子を含んでいる。そのため、追加的なコネクタや配線を用いることなく、測定対象のセルユニットの複数のセルのうち積層方向の最も負方向側に位置するセルに対して、積層方向の負方向側から積層されているセルの電圧の測定を可能とすることができる。ゼロセット電圧測定端子を用いて測定されたセルの電圧の値は、測定対象のセルユニットの複数のセルの電圧を測定するために用いられるゼロセット値として利用される。そのため、燃料電池に取り付けられる部品や配線の数を削減することができ、燃料電池を燃料電池自動車に搭載するためのコストや工数を削減することができる。
燃料電池の複数のセルの電圧の測定に用いられる従来のセルモニタコネクタを示す斜視図である。 燃料電池を構成するセルの数が多く、かつ、燃料電池の複数のセルの電圧を測定するための測定機器の測定用チャンネルの数が制限されている場合に、燃料電池の複数のセルの電圧を測定するために用いられる従来の方法を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るセルモニタコネクタの斜視図である。 図3に示されたセルモニタコネクタが取り付けられる燃料電池の1例の斜視図である。 図3に示されたセルモニタコネクタを燃料電池に取り付けた状態の1例を示す斜視図である。 図3に示されたセルモニタコネクタの分解斜視図である。 図6に示されたセル電圧測定端子の斜視図である。 図6に示されたゼロセット電圧測定端子の斜視図である。 図6に示されたハウジングを別の角度から見た斜視図である。 セル電圧測定端子およびゼロセット電圧測定端子がハウジングによって保持されている状態を示す図である。 図10のA-A線断面図である。 図6に示されたカバー部材を別の角度から見た斜視図である。 ハウジングに対するカバー部材のスライド運動を説明するための図である。 図6に示されたロック部材を別の角度から見た斜視図である。 図5のB-B線断面図である。 測定用ICチップを備える回路基板が取り付けられたセルモニタコネクタが、燃料電池に取り付けられた状態を示す平面図である。
以下、本発明のセルモニタコネクタを、添付図面に示す好適な実施形態に基づいて、説明する。なお、以下で参照する各図は、本発明の説明のために用意された模式的な図である。図面に示された各構成要素の寸法(長さ、幅、厚さ等)は、必ずしも実際の寸法を反映したものではない。また、各図において、同一または対応する要素には、同じ参照番号が付されている。以下の説明において、各図のZ軸方向の負方向を「取り付け方向」といい、Y軸方向を「積層方向」といい、X軸方向を「長さ方向」ということがある。
図3は、本発明の実施形態に係るセルモニタコネクタの斜視図である。図4は、図3に示されたセルモニタコネクタが取り付けられる燃料電池の1例の斜視図である。図5は、図3に示されたセルモニタコネクタを燃料電池に取り付けた状態の1例を示す斜視図である。図6は、図3に示されたセルモニタコネクタの分解斜視図である。図7は、図6に示されたセル電圧測定端子の斜視図である。図8は、図6に示されたゼロセット電圧測定端子の斜視図である。図9は、図6に示されたハウジングを別の角度から見た斜視図である。図10は、セル電圧測定端子およびゼロセット電圧測定端子がハウジングによって保持されている状態を示す図である。図11は、図10のA-A線断面図である。図12は、図6に示されたカバー部材を別の角度から見た斜視図である。図13は、ハウジングに対するカバー部材のスライド運動を説明するための図である。図14は、図6に示されたロック部材を別の角度から見た斜視図である。図15は、図5のB-B線断面図である。図16は、測定用ICチップを備える回路基板が取り付けられたセルモニタコネクタが、燃料電池に取り付けられた状態を示す平面図である。
図3に示されている本発明の実施形態に係るセルモニタコネクタ1は、図4に示されているような、所定の積層方向(Y軸方向)の負方向から正方向に向かって積層された複数のセル110から構成される燃料電池100に着脱自在に取り付けられ、燃料電池100の複数のセル110の電圧の測定を可能とするために用いられる。より具体的には、セルモニタコネクタ1は、燃料電池100を構成するセル110の数が多く、かつ、燃料電池100のセル110の電圧を測定するための測定機器、例えば、測定用ICチップ300(図16参照)の測定用チャンネルの数が制限されている場合に、燃料電池100の複数のセル110の電圧の測定を可能とするために用いられる。なお、燃料電池100の複数のセル110の電圧を測定するための測定機器は、図16に示されているような、セルモニタコネクタ1に取り付けられる回路基板200上に搭載された測定用ICチップ300であるものとして、以下の説明が提供されるが、本発明はこれに限られない。任意の種類の測定機器が、複数のセル110の電圧を測定するために用いられる態様も、本発明の範囲内である。
図4は、セルモニタコネクタ1が取り付けられる燃料電池100の1例を示している。図4に示されているように、燃料電池100は、所定の積層方向(Y軸方向)の負方向から正方向に向かって積層された複数のセル110から構成されている。セル110は、燃料電池分野において一般的に用いられる構造を有しているため、セル110の構造の詳細な図示および説明は省略するが、セル110は、イオン交換膜からなる電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟み込み、さらに、その外側を一対のセパレータで挟み込んで構成されている。
また、図4に示されているように、セル110は、平板状の全体形状を有しており、セル110の厚さ方向(Y軸方向)に積層される。さらに、セル110は、セルモニタコネクタ1のセル電圧測定端子2(図6参照)を挿入するための第1の端子挿入孔120aと、セルモニタコネクタ1のゼロセット電圧測定端子3(図6参照)を挿入するための第2の端子挿入孔120bと、凹部130と、凹部130内に形成された係合凹部140と、を備えている。
第1の端子挿入孔120aおよび第2の端子挿入孔120bのそれぞれは、セル110の+Z方向の側面上に形成された有底孔である。第1の端子挿入孔120aは、第2の端子挿入孔120bよりも、-X方向側に形成されている。第1の端子挿入孔120aおよび第2の端子挿入孔120bは、セル110のアノードまたはカソードの一方に導通するよう形成されている。第1の端子挿入孔120a内にセルモニタコネクタ1のセル電圧測定端子2を挿入することにより、セルモニタコネクタ1のセル電圧測定端子2がセル110のアノードまたはカソードに電気的に接続される。同様に、第2の端子挿入孔120b内にセルモニタコネクタ1のゼロセット電圧測定端子3を挿入することにより、セルモニタコネクタ1のゼロセット電圧測定端子3がセル110のアノードまたはカソードに電気的に接続される。第1の端子挿入孔120aおよび第2の端子挿入孔120bは、同じ構成を有している。なお、第1の端子挿入孔120aがセル110のアノードに導通するよう形成されている場合には、第2の端子挿入孔120bも同様に、セル110のアノードに導通するよう形成されている。一方、第1の端子挿入孔120aがセル110のカソードに導通するよう形成されている場合には、第2の端子挿入孔120bも同様に、セル110のカソードに導通するよう形成されている。
凹部130は、第1の端子挿入孔120aと第2の端子挿入孔120bの間に位置し、セル110の+Z方向の側面から、-Z方向に延伸している。燃料電池100にセルモニタコネクタ1を取り付けるために、セルモニタコネクタ1のハウジング4の延伸部42(図9参照)が凹部130内に挿入される。係合凹部140は、凹部130の+X方向の内側面に形成されている。図15に示されているように、セルモニタコネクタ1のロック部材8の係合リブ83が、係合凹部140と係合することにより、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に対して固定される。
図4に示されているように、燃料電池100を構成するセル110の数が多く、かつ、燃料電池100のセル110の電圧を測定する測定用ICチップ300の測定用チャンネルの数が制限されている(例えば、測定用ICチップ300が8個または16個の測定用チャンネルしか有していない)ケースを想定する。この場合、燃料電池100の複数のセル110を1つ以上のセルユニットに区分けし、セルユニット毎に、複数のセル110の電圧の測定を実行する必要がある。なお、図4の例では、燃料電池100の複数のセル110は、第1のセルユニットと第2のセルユニットに区分けされている。
本発明のセルモニタコネクタ1は、燃料電池100の1つ以上のセルユニットの測定対象のセルユニットに取り付けられ、測定対象のセルユニットの複数のセル110の電圧の測定を可能とするために用いられる。図5は、燃料電池100の第1のセルユニットに1つのセルモニタコネクタ1が取り付けられ、さらに、燃料電池100の第2のセルユニットに別のセルモニタコネクタ1が取り付けられた例を示している。図5に示されているように、セル110の積層方向(Y軸方向)に沿って、複数のセルモニタコネクタ1を並べて燃料電池100の各セルユニットに取り付けることにより、燃料電池100の複数のセル110の電圧の測定を可能とすることができる。
次に、セルモニタコネクタ1の構成を詳述する。図6に示されているように、セルモニタコネクタ1は、セルモニタコネクタ1が取り付けられるセルユニット(測定対象のセルユニット)の複数のセル110にそれぞれ接続される複数のセル電圧測定端子2と、セルモニタコネクタ1が取り付けられるセルユニットの複数のセル110のうち積層方向(Y軸方向)の最も負方向側に位置するセル110に対して、積層方向の負方向側から積層されているセル110に接続されるゼロセット電圧測定端子3と、複数のセル電圧測定端子2およびゼロセット電圧測定端子3を互いに絶縁した状態で保持する絶縁性のハウジング4と、ハウジング4の+Z方向側の面(基板取り付け面41b)上に、測定用ICチップ300を含む回路基板200(図16参照)を固定するための一対の固定端子5と、ハウジング4に保持された複数のセル電圧測定端子2およびゼロセット電圧測定端子3を保護するためのカバー部材6と、ハウジング4に対して近接および離間する方向に運動可能となるように、カバー部材6をハウジング4に取り付けるための1対の弾性部材7と、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に取り付けられた状態において、セルモニタコネクタ1を燃料電池100に対して固定するためのロック部材8と、を含んでいる。
なお、図示の形態では、セルモニタコネクタ1は、16個のセル電圧測定端子2を含んでいるが、本発明はこれに限られない。セル電圧測定端子2の数は、セルモニタコネクタ1が取り付けられるセルユニットの複数のセル110の電圧を測定するための測定用ICチップ300の測定用チャンネルの数に応じて適宜変更される。例えば、測定用ICチップ300の測定用チャンネルの数が16個である場合、図示の形態のように、セルモニタコネクタ1のセル電圧測定端子2の数は16個となる。
セル電圧測定端子2は、セルモニタコネクタ1が取り付けられたセルユニットのセル110の第1の端子挿入孔120aに挿入され、セル110に電気的に接続される金属製部品である。セル110に電気的に接続されたセル電圧測定端子2が測定用ICチップ300の測定用チャンネルに電気的に接続され、セル110の電圧の値が測定される。測定されたセル110の電圧の値は、セル110に対する燃料ガスや酸化剤ガスの供給制御や、セル110の故障診断等に用いられる。
図7に示されているように、セル電圧測定端子2は、全体として、X軸方向(長さ方向)に長尺な板状部材である。一方、図4に示されているように、セル110の長尺方向もX軸方向である。そのため、セル電圧測定端子2の長尺方向は、セル110の長尺方向と、一致している。近年、燃料電池100を小型化に伴い、セル110の厚さ(Y軸方向の長さ)は、薄くなる傾向にある。本発明のセルモニタコネクタ1においては、セル電圧測定端子2の長尺方向がセル110の長尺方向と一致しているので、セル110の厚さが薄くなったとしても、セル電圧測定端子2の端子幅(X軸方向の長さ)を、十分に確保することができる。このような構成により、セル電圧測定端子2の強度を向上させることができる。
図7に戻り、セル電圧測定端子2は、セル110の積層方向(Y軸方向)と直交する長さ方向(X軸方向)に延伸する直線部21と、直線部21の+X方向の端部から取り付け方向(-Z方向)に延伸し、セル110の第1の端子挿入孔120a内に挿入される接触部22と、直線部21の-X方向の端部から+Z方向に延伸する鉛直延伸部23と、鉛直延伸部23の端部から-X方向に延伸する端子部24と、直線部21から+Z方向に延伸する一対の圧入突起25と、を備えている。
直線部21は、セル110の積層方向(Y軸方向)と直交する長さ方向(X軸方向)に直線状に延伸する板状部分である。また、セル電圧測定端子2がハウジング4によって保持される際、直線部21は、ハウジング4の内部に位置し、ハウジング4によって保持される。
接触部22は、直線部21の+X方向の端部から取り付け方向(-Z方向)に延伸する板状部分である。接触部22は、セル電圧測定端子2がハウジング4によって保持された状態において、ハウジング4から外側に向かって突出し、セル110の第1の端子挿入孔120a内に挿入される。接触部22をセル110の第1の端子挿入孔120a内に挿入することにより、セル電圧測定端子2がセル110に電気的に接続され、セル110の電圧を測定することが可能となる。接触部22は、直線部21の+X方向の端部から取り付け方向(-Z方向)に延伸する基端部221と、基端部221から取り付け方向(-Z方向)に延伸する先端部222と、取り付け方向(-Z方向)に延伸するように、基端部221の-Y方向の面上に形成されたリブ225と、を備えている。
基端部221は、直線部21に連続している幅広部221aと、先端部222に連続している幅狭部221bと、幅広部221aと幅狭部221bを接続するテーパー部221cと、を含んでいる。幅広部221aの幅(X方向の長さ)は、幅狭部221bの幅よりも広い。幅広部221aと幅狭部221bを接続するテーパー部221cの幅は、-Z方向に沿って漸減している。また、幅広部221aの幅は、セル110の第1の端子挿入孔120aの幅(X方向の長さ)よりも大きい。そのため、基端部221の幅広部221aは、セル110の第1の端子挿入孔120a内に挿入されない。
先端部222は、セル110の積層方向(Y軸方向)の負方向側に突出する第1の弾性部223aと、第1の弾性部223aの突出方向とは逆方向(+Y方向)に突出する第2の弾性部223bと、第1の弾性部223aおよび第2の弾性部223bの先端部分を接続する接続部224と、を含んでいる。
第1の弾性部223aおよび第2の弾性部223bは、基端部221の幅狭部221bの先端に並んで形成されており、取り付け方向(-Z方向)に延伸している。第1の弾性部223aは、板状部材の中心部を-Y方向に突出するよう折り曲げることにより形成されており、+Y方向への外力が第1の弾性部223aに印加された際に、+Y方向へ弾性変形可能となっている。同様に、第2の弾性部223bは、板状部材の中心部を+Y方向に突出するよう折り曲げることにより形成されており、-Y方向への外力が第2の弾性部223bに印加された際に、-Y方向へ弾性変形可能となっている。
第1の弾性部223aの頭頂部(最も-Y方向側に位置する部分)と第2の弾性部223bの頭頂部(最も+Y方向側に位置する部分)との間の離間距離は、セル110の第1の端子挿入孔120aのY軸方向の長さよりも大きい。そのため、接触部22の先端部222をセル110の第1の端子挿入孔120a内へ挿入する際、第1の弾性部223aの頭頂部および第2の弾性部223bの頭頂部は、セル110の第1の端子挿入孔120aの内面に当接し、弾性変形される。第1の弾性部223aおよび第2の弾性部223bは、自身の復元力によって弾性復元しようとするので、第1の弾性部223aの頭頂部および第2の弾性部223bの頭頂部がセル110の第1の端子挿入孔120aの内面に押し付けられる。このような構成により、セル110の第1の端子挿入孔120aに対する接触部22の接触が2点接触となり、セル110に対するセル電圧測定端子2の電気的接続を安定させることができる。また、第1の弾性部223aの頭頂部および第2の弾性部223bの頭頂部がセル110の第1の端子挿入孔120aの内面に押し付けられるので、振動衝撃がセルモニタコネクタ1に加わった場合であっても、セル110の第1の端子挿入孔120aに対する接触部22の接触を維持することができ、セル110に対するセル電圧測定端子2の電気的接続の瞬断を防止することができる。
接続部224は、第1の弾性部223aおよび第2の弾性部223bの先端部を接続する部分である。また、接続部224は、接触部22の先端部222をセル110の第1の端子挿入孔120a内へ挿入する際、接触部22の先端部222の挿入のガイドとしても機能する。接触部22の先端部222のセル110の第1の端子挿入孔120a内への挿入が完了した際、接続部224は、セル110の第1の端子挿入孔120aの底部と対向する。
リブ225は、Z軸方向に延伸するように、基端部221の-Y方向の面上に形成された突部である。リブ225は、リブ225の形状に対応する形状を有する型を用いて、基部221の+Y方向の面の一部を、-Y方向へ押し出すことにより形成されている。リブ225を基端部221の-Y方向の面上に形成することにより、接触部22のY軸方向への折り曲げ強度が増加する。このような構成により、接触部22の先端部222をセル110の第1の端子挿入孔120a内へ挿入する際に、接続部224がセル110の第1の端子挿入孔120aの内面に接触してしまったとしても、接触部22がY軸方向に折れ曲がることを抑制することができる。
鉛直延伸部23は、直線部21の-X方向の端部から+Z方向に延伸する板状部分である。端子部24は、鉛直延伸部23の端部から-X方向に延伸する板状部分である。端子部24には、回路基板200の対応する端子がはんだ接続され、回路基板200の配線を介して、セル電圧測定端子2が測定用ICチップ300の測定用チャンネルに電気的に接続される。
一対の圧入突起25は、直線部21の+Z方向の端面から、互いに離間して+Z方向に延伸するよう形成された突起である。一対の圧入突起25は、セル電圧測定端子2をハウジング4に対して固定するために設けられている。図11に示されているように、セル電圧測定端子2の直線部21がハウジング4の第1のスリット411内に収納され、さらに、一対の圧入突起25がハウジング4の第1のスリット411の底面上に形成された圧入孔4111内に圧入される。このような構成により、セル電圧測定端子2がハウジング4によって固定的に保持される。
次に、ゼロセット電圧測定端子3について詳述する。最初に、ゼロセット電圧測定端子3の機能について詳述する。図5に示されているように、燃料電池100を構成するセル110の数が多く、かつ、測定用ICチップ300の測定用チャンネルの数が制限されている場合、燃料電池100の複数のセル110を、1つ以上のセルユニットに区分けして、セルユニット毎にセル110の電圧の測定をする必要がある。
しかしながら、測定対象のセルユニットに対して、積層方向(Y軸方向)の負方向側から、別のセルユニットまたは1つ以上のセル110が積層されている場合、測定対象のセルユニットの各セル110の電圧の値は、測定対象のセルユニットに対して、積層方向(Y軸方向)の負方向側から積層されている別のセルユニットの複数のセル110または1つ以上のセル110の電圧の影響を受ける。そのため、測定対象のセルユニットの複数のセル110の電圧を測定するためには、測定対象のセルユニットに対して積層されている別のセルユニットの複数のセル110または1つ以上のセル110の電圧の影響をキャンセルする必要がある。この影響は、測定対象のセルユニットに対して、積層方向(Y軸方向)の負方向側から積層されているセル110の電圧の値を測定し、該セル110の電圧の値をゼロセット値として利用して、測定対象のセルユニットのセル110の電圧測定に用いられる測定用ICチップ300のゼロセットを実行することによりキャンセルできる。
そのため、本発明のセルモニタコネクタ1は、上述したセル電圧測定端子2に加えて、セルモニタコネクタ1が取り付けられた測定対象のセルユニットに対して、積層方向(Y軸方向)の負方向側から積層されているセル110に接続されるゼロセット電圧測定端子3を含んでいる。
図8に示すように、ゼロセット電圧測定端子3は、セル110の積層方向(Y軸方向)と直交する長さ方向(X軸方向)に延伸する直線部31と、直線部31の+X方向の端部から取り付け方向(-Z方向)に延伸し、セル110の第2の端子挿入孔120b内に挿入される接触部32と、直線部31の-X方向の端部から+Z方向に延伸する鉛直延伸部33と、鉛直延伸部33の端部から-X方向に延伸する端子部34と、直線部31から+Z方向に延伸する3つの圧入突起35と、を備えている。
直線部31は、長さ方向(X軸方向)に延伸する第1の直進部311と、長さ方向に延伸し、第1の直進部311よりも積層方向(Y軸方向)の正方向側に位置する第2の直進部312と、第1の直進部311と第2の直進部312との間を斜めに延伸する架橋部313と、を含んでいる。
第1の直進部311の+X方向の端部には、取り付け方向(-Z方向)に延伸する接触部32が形成されている。第2の直進部312は、第1の直進部311よりも+Y方向側かつ-X方向側に位置している。また、第2の直進部312のX軸方向の長さは、第1の直進部311のX軸方向の長さよりも長い。また、第2の直進部312の-X方向の端部には、+Z方向に延伸する鉛直延伸部33が形成されている。架橋部313は、第1の直進部311と第2の直進部312とを接続するように、第1の直進部311の-X方向の端面と第2の直進部312の+X方向の端面との間を斜めに延伸する板状部分であり、測定対象のセルユニットに対して、積層方向(Y軸方向)の負方向側から積層されているセル110に対するゼロセット電圧測定端子3の接続を可能とするために、測定対象のセルユニットの複数のセル110のうち、積層方向(Y軸方向)の最も負方向側に位置するセル110と、測定対象のセルユニットに対して積層方向(Y軸方向)の負方向側から積層されているセル110との間を跨いでいる。図示の態様では、架橋部313は、第1の直進部311の-X方向の端面と第2の直進部312の+X方向の端面の間を斜めに延伸しているが、架橋部313の形状は、測定対象のセルユニットの複数のセル110のうち、積層方向(Y軸方向)の最も負方向側に位置するセル110と、測定対象のセルユニットに対して積層方向(Y軸方向)の最も負方向側から積層されているセル110との間を跨ぐことができれば、これに限られない。例えば、架橋部313は、第1の直進部311の-X方向の端面と第2の直進部312の+X方向の端面との間を、積層方向(Y軸方向)に直線的に延伸してもよい。この場合、ゼロセット電圧測定端子3は、直角に折り曲げられた形状を有する。
接触部32は、直線部31の第1の直進部311の+X方向の端部から取り付け方向(-Z方向)に延伸する基端部321と、基端部321から取り付け方向(-Z方向)に延伸する先端部322と、Z軸方向に延伸するように、基端部321の-Y方向の面上に形成されたリブ325と、を備えている。リブ325は、前述したセル電圧測定端子2のリブ225と同じ構成を有しているため、これに対する説明は省略する。
基端部321は、直線部31の第1の直進部311に連続している幅広部321aと、先端部322に連続している幅狭部321bと、幅広部321aと幅狭部321bとを接続するテーパー部321cと、を含んでいる。ゼロセット電圧測定端子3の幅広部321a、幅狭部321b、およびテーパー部321cは、前述したセル電圧測定端子2の幅広部221a、幅狭部221b、およびテーパー部221cと同じ構成を有しているため、これらに対する説明は省略する。
先端部322は、セル110の積層方向(Y軸方向)の負方向側に突出する第1の弾性部323aと、第1の弾性部323aの突出方向とは逆方向(+Y方向)に突出する第2の弾性部323bと、第1の弾性部323aおよび第2の弾性部323bの先端部分を接続する接続部324と、を含んでいる。ゼロセット電圧測定端子3の第1の弾性部323a、第2の弾性部323b、および接続部324は、前述したセル電圧測定端子2の第1の弾性部223a、第2の弾性部223b、および接続部224と同じ構成を有しているため、これらに対する説明は省略する。
鉛直延伸部33は、直線部31の第2の直進部312の-X方向の端部から+Z方向に延伸する板状部分である。端子部34は、鉛直延伸部33の端部から-X方向に延伸する板状部分である。端子部34には、回路基板200の対応する端子がはんだ接続され、回路基板200の配線を介して、ゼロセット電圧測定端子3が測定用ICチップ300のゼロセット用チャンネルに電気的に接続される。
3つの圧入突起35は、ゼロセット電圧測定端子3をハウジング4に対して固定するために設けられている。3つの圧入突起35のうちの1つは、直線部31の第1の直進部311の+Z方向の端面から、+Z方向に延伸するよう形成されている。3つの圧入突起35のうちの残りの2つは、直線部31の第2の直進部312の+Z方向の端面から、互いに離間して、+Z方向に延伸するよう形成されている。セル電圧測定端子2と同様に、ゼロセット電圧測定端子3の直線部31の第1の直進部311、第2の直進部312、および架橋部313が、ハウジング4の第2のスリット412(図9参照)内に収納され、さらに、3つの圧入突起35がハウジング4の第2のスリット412内に形成された3つの圧入孔(図示せず)内にそれぞれ圧入される。これにより、ゼロセット電圧測定端子3がハウジング4によって固定的に保持される。
図6に示されているように、複数のセル電圧測定端子2およびゼロセット電圧測定端子3は、セル110の積層方向(Y軸方向)に沿って配列された状態で、ハウジング4によって保持される。また、ゼロセット電圧測定端子3は、複数のセル電圧測定端子2よりも、積層方向(Y軸方向)の負方向側に位置するよう、ハウジング4によって保持される。複数のセル電圧測定端子2およびゼロセット電圧測定端子3が、ハウジング4によって互いに絶縁した状態で保持される。
次に、図6および図9を参照して、ハウジング4について詳述する。ハウジング4は、樹脂材料等の絶縁性材料から形成されており、複数のセル電圧測定端子2およびゼロセット電圧測定端子3を互いに絶縁した状態で保持する機能を有している。図6および図9に示されているように、ハウジング4は、平板状のベース41と、ベース41から取り付け方向(-Z方向)に延伸する延伸部42と、ベース41から+Z方向に突出する筒状部43と、ベース41を貫通する貫通孔44と、を備えている。
ベース41は、平板形状を有しており、ハウジング4のベースとして機能する。ベース41は、取り付け方向(-Z方向)を向き、燃料電池100と対向する対向面41aと、+Z方向を向き、複数のセル電圧測定端子2の端子部24およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34が接続される回路基板200を取り付けるための基板取り付け面41bと、を有する平板状部材である。さらに、ベース41は、複数のセル電圧測定端子2をそれぞれ保持するための複数の第1のスリット411と、ゼロセット電圧測定端子3を保持するための第2のスリット412と、一対の固定端子5をハウジング4に固定するための一対の圧入溝413と、一対の弾性部材7をそれぞれ受けるための一対の円形開口414と、ベース41の-Y方向の側面に形成された第1の切り欠き部415と、ベース41の+Y方向の側面に形成された第2の切り欠き部416と、対向面41a上に形成された凹部417と、を備えている。
図6および図9に示されているように、対向面41aは、Z軸方向に対して直交し、-Z方向を向く平面である。セルモニタコネクタ1が燃料電池100に取り付けられる際、対向面41aが燃料電池100に対向する。基板取り付け面41bは、Z軸方向に対して直交し、+Z方向を向く平面である。基板取り付け面41b上には、筒状部43を挿通させるための開口210を有し、さらに、基板取り付け面41bに対応する平面形状を有する回路基板200が取り付けられる。図16に示されている回路基板200は、複数のセル電圧測定端子2の端子部24およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34にそれぞれ対応するよう、回路基板200の-Z方向の面上に設けられた複数の端子(図示せず)と、回路基板200の+Z方向の面上に搭載された測定用ICチップ300と、を備えている。測定用ICチップ300は、図示しない複数の測定用チャンネルおよびゼロセット用チャンネルを有している。測定用ICチップ300は、回路基板200の配線およびセル電圧測定端子2を介して、複数の測定用チャンネルにそれぞれ電気的に接続された複数のセル110の電圧を測定することができる。さらに、測定用ICチップ300は、回路基板200の配線およびゼロセット電圧測定端子3を介して、ゼロセット用チャンネルに電気的に接続されたセル110の電圧を測定し、得られた電圧の測定値を、測定対象のセルユニットの複数のセル110の電圧を測定するために実行されるゼロセット用のゼロセット値として利用することができる。測定用ICチップ300は、図示しない配線やコネクタ等によって、燃料電池100の制御を行うECU(Electronic Control Unit)等の任意の演算デバイスに接続される。測定用ICチップ300によって取得された測定対象のセルユニットの複数のセル110の電圧の値は、ECUに送信され、EUCは、燃料電池100の制御やモニタリングに、測定対象のセルユニットの複数のセル110の電圧の値を利用する。
複数のセル電圧測定端子2の端子部24およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34が、基板取り付け面41b上に取り付けられた回路基板200の対応する端子にそれぞれ接続されると、回路基板200の配線を介して、複数のセル電圧測定端子2が測定用ICチップ300の測定用チャンネルに接続され、さらに、ゼロセット電圧測定端子3が測定用ICチップ300のゼロセット用チャンネルに接続される。
このように、本発明のセルモニタコネクタ1においては、複数のセル電圧測定端子2の端子部24およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34が接続される回路基板200が、回路基板200の-Z方向の面がベース41の基板取り付け面41bと対向するように、ベース41の基板取り付け面41b上に取り付けられる。基板取り付け面41b上に取り付けられた回路基板200は、複数のセル電圧測定端子2の端子部24およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34に近接するので、複数のセル電圧測定端子2の端子部24およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34を、はんだ接続により、回路基板200の対応する端子に直接接続することができる。したがって、複数のセル電圧測定端子2の端子部24およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34を回路基板200の対応する端子に接続するために、配線を用いる必要がない。このような構成により、燃料電池100を燃料電池自動車に搭載する際の工数を削減することができる。
複数の第1のスリット411は、複数のセル電圧測定端子2をそれぞれ収納し、保持するためにベース41の対向面41a上に形成されている。第1のスリット411の数は、セル電圧測定端子2の数と等しい。図9に示されているように、複数の第1のスリット411のそれぞれは、ベース41の対向面41a上に、X軸方向に沿って直線状に延伸するよう形成されている。さらに、複数の第1のスリット411は、セル110の積層方向(Y軸方向)に沿って互いに平行となるよう配列されている。
複数の第1のスリット411のそれぞれの離間距離(ピッチ幅)は、燃料電池100のセル110の厚さ、および、燃料電池100の複数のセル110に対する測定ピッチ数に応じて適宜設定される。なお、ここでいう「測定ピッチ数」とは、複数のセル110に対する複数のセル電圧測定端子2の接続の密度を指す。測定ピッチ数が1の場合、セルユニットの全てのセル110に複数のセル電圧測定端子2がそれぞれ接続され、セルユニットの全てのセル110の電圧の測定が実行される。一方、測定ピッチ数が2の場合、セルユニットの複数のセル110に対して1つおきに複数のセル電圧測定端子2が接続され、1つおきのセル110の電圧の測定が実行される。例えば、計測ピッチ数が1である場合、複数の第1のスリット411のそれぞれの離間距離(ピッチ幅)は、セル110の厚さと略等しくなる。また、計測ピッチ数が2である場合には、複数の第1のスリット411のそれぞれの離間距離(ピッチ幅)は、セル110の厚さの2倍と略等しくなる。本発明のセルモニタコネクタ1の計測ピッチ数は、1以上の任意の整数とすることができる。
第1のスリット411は、セル電圧測定端子2の直線部21に対応した形状を有している。さらに、第1のスリット411の深さ(Z軸方向の長さ)は、セル電圧測定端子2の直線部21のZ軸方向の長さと略等しい。第1のスリット411の一端部は、ベース41の-X方向の端面に到達しており、第1のスリット411は、-X方向に開放されている。図11に示されているように、第1のスリット411の底面上には、セル電圧測定端子2の一対の圧入突起25をそれぞれ圧入するための一対の圧入孔4111が形成されている。
第2のスリット412は、ゼロセット電圧測定端子3を収納し、保持するためにベース41の対向面41a上に形成されている。第2のスリット412は、複数の第1のスリット411よりもセル110の積層方向(Y軸方向)の負方向側に位置している。第2のスリット412は、ゼロセット電圧測定端子3の直線部31の第1の直進部311に対応した形状を有する第1の直進部4121と、ゼロセット電圧測定端子3の直線部31の第2の直進部312に対応した形状を有する第2の直進部4122と、ゼロセット電圧測定端子3の直線部31の架橋部313に対応した形状を有する架橋部4123と、を含んでいる。第1の直進部4121および第2の直進部4122は、X軸方向に直線状に延伸しており、複数の第1のスリット411と平行となっている。
また、第2のスリット412の第1の直進部4121の底面上には、ゼロセット電圧測定端子3の第1の直進部311に形成された圧入突起35を圧入するための圧入孔(図示せず)が形成されている。同様に、第2のスリット412の第2の直進部4122の底面上には、ゼロセット電圧測定端子3の第2の直進部312に形成された2つの圧入突起35をそれぞれ圧入するための2つ圧入孔(図示せず)が形成されている。また、第2のスリット412の第2の直進部4122の一端部は、ベース41の-X方向の端面に到達しており、第2のスリット412は、-X方向に開放されている。
図10は、複数のセル電圧測定端子2およびゼロセット電圧測定端子3がハウジング4に保持された状態を示している。図11は、図10中のA-A線断面図を示している。図10および図11に示されているように、セル電圧測定端子2の直線部21を、-Z方向から第1のスリット411内に挿入し、さらに、セル電圧測定端子2の一対の圧入突起25を第1のスリット411の底面上に形成されている一対の圧入孔4111にそれぞれ圧入することにより、セル電圧測定端子2がハウジング4によって固定的に保持される。同様に、ゼロセット電圧測定端子3の直線部31を、-Z方向から第2のスリット412内に挿入し、さらに、ゼロセット電圧測定端子3の3つの圧入突起35を第2のスリット412の底面上に形成されている3つの圧入孔にそれぞれ圧入することにより、ゼロセット電圧測定端子3がハウジング4によって固定的に保持される。
図10に示されているように、複数のセル電圧測定端子2およびゼロセット電圧測定端子3がハウジング4に保持された状態において、複数のセル電圧測定端子2の接触部22およびゼロセット電圧測定端子3の接触部32は、ハウジング4の対向面41aから、取り付け方向(-Z方向)に向かって突出している。さらに、複数のセル電圧測定端子2の端子部24およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34は、ハウジング4の基板取り付け面41bよりも、+Z方向側に位置しており、露出している。
図9に戻り、一対の圧入溝413は、ベース41の+X方向の端部に形成されたT字状の溝である。一対の圧入溝413内には、図6に示されている一対の固定端子5がそれぞれ圧入される。一対の固定端子5のそれぞれは、鉛直片51と水平片52が直角を形成するよう接続されたL字状の部材である。固定端子5の鉛直片51を、圧入溝413内に圧入することにより、固定端子5がハウジング4に固定される。
図5に示されているように、一対の固定端子5がハウジング4に固定された状態において、一対の固定端子5の水平片52は、ハウジング4の基板取り付け面41bよりも、+Z方向側に位置し、露出する。同様に、図10に示されているように、複数のセル電圧測定端子2の端子部24およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34は、ハウジング4の基板取り付け面41bよりも、+Z方向側に位置しており、露出している。そのため、ハウジング4の基板取り付け面41b上に回路基板200を取り付けた際に、一対の固定端子5、複数のセル電圧測定端子2の端子部24、およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34を、はんだ接続により、回路基板200に直接接続することができる。複数のセル電圧測定端子2の端子部24およびゼロセット電圧測定端子3の端子部34が、回路基板200の-Z方向の面上に設けられた複数の端子に、はんだ接続によって直接接続され、これにより、回路基板200の-X方向側の部分が、セルモニタコネクタ1に固定される。しかしながら、回路基板200の-X方向側の部分が、セルモニタコネクタ1に固定されただけでは、回路基板200の+X方向側の部分がセルモニタコネクタ1に固定されていないので、回路基板200がセルモニタコネクタ1に対して浮いてしまったり、ガタついたりしたりしてしまう。一対の固定端子5は、このような、回路基板200のセルモニタコネクタ1に対する浮きやガタつきを防止するために用いられる。一対の固定端子5の水平片52を、ハウジング4の基板取り付け面41b上に取り付けられた回路基板200の-Z方向の面にはんだ接続により接続することにより、回路基板200の+X方向側の部分がセルモニタコネクタ1に固定される。このような構成により、ハウジング4の基板取り付け面41b上において回路基板200を固定することができる。
図9に戻り、一対の円形開口414は、凹部417および延伸部42をY軸方向において挟むように、ベース41の対向面41a上に形成された有底の円形開口である。一対の円形開口414は、それぞれ、一対の弾性部材7の一方の端部71(図6参照)を受けるために形成されている。一対の弾性部材7の一方の端部71が、一対の円形開口414内にそれぞれ収納され、一対の弾性部材7の他方の端部72が、カバー部材6の一対の筒状部63内にそれぞれ収納される。このような構成により、ハウジング4に対してカバー部材6が接近および離間する方向にスライド運動可能となる。
図9に戻り、第1の切り欠き部415は、ベース41の-Y方向の端部を、第2のスリット412の第2の直進部4122および架橋部4123に沿って切り欠くことにより形成された凹部である。第2の切り欠き部416は、ベース41の+Y方向の端部の形状が、第1の切り欠き部415が形成されたベース41の-Y方向の端部の形状に対応するように、ベース41の+Y方向の端部を切り欠くことにより形成された凹部である。
第1の切り欠き部415および第2の切り欠き部416は、図5に示されているように、複数のセルモニタコネクタ1を燃料電池100に並べて取り付けた際に、セルモニタコネクタ1同士が接触することを避けるために形成されている。図5に示された例では、1つのセルモニタコネクタ1が第1のセルユニットに取り付けられ、さらに、別のセルモニタコネクタ1が第1のセルユニットに積層された第2のセルユニットに取り付けられている。図5に示されているように、燃料電池100に2つのセルモニタコネクタ1が並べて取り付けられたとしても、第1の切り欠き部415および第2の切り欠き部416によって、2つのセルモニタコネクタ1同士が接触しない。このような構成により、燃料電池100に、複数のセルモニタコネクタ1を、セル110の積層方向に並べて取り付けることができる。
図9に戻り、凹部417は、ベース41の長手方向(Y軸方向)に延伸するよう、ベース41の対向面41aに形成された矩形凹部である。凹部417の底面418(図15参照)から、取り付け方向(-Z方向)に延伸するように延伸部42が形成されている。また、延伸部42と凹部417との間には間隙が形成されており、該間隙内に、カバー部材6の受け部62を挿入可能となっている。
延伸部42は、ベース41の凹部417の底面418から、取り付け方向(-Z方向)に延伸する板状部位である。延伸部42は、セルモニタコネクタ1を燃料電池100に対して取り付けるために形成されている。図15に示されているように、セル110の凹部130内に延伸部42を挿入することにより、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に対して取り付けられる。図9に戻り、延伸部42は、板状の本体部421と、本体部421の+X方向の面上に形成されたガイド溝422と、本体部421のY軸方向の両面上にそれぞれ形成された一対のスライド溝423と、本体部421のX軸方向の両面上に形成された複数のセル受け溝424と、を備えている。
本体部421は、ベース41の凹部417の底面418から-Z方向に延伸する板状部分である。ガイド溝422は、本体部421の+X方向の面上に形成されており、ベース41の凹部417の底面418に形成された貫通孔44と連通している。ガイド溝422は、ロック部材8の貫通孔44への挿入をガイドする機能を有している。一対のスライド溝423は、ベース41のY軸方向の両面上に、Z軸方向に延伸するようそれぞれ形成されている。一対のスライド溝423は、カバー部材6の受け部62の内面上に形成された一対の突起621(図12参照)を収納するために形成されており、ハウジング4に対するカバー部材6のスライド運動をガイドすると共に、カバー部材6のハウジング4からの離脱を防止する機能を有している。
セル受け溝424は、Z軸方向に延伸するよう、ベース41のX軸方向の両面の両端部に形成されている。セル受け溝424は、ハウジング4の延伸部42をセル110の凹部130内に挿入した際に、セル110を受ける機能を有している。セル受け溝424の幅(Y軸方向の長さ)は、セル110の厚さと略等しい。そのため、ハウジング4の延伸部42をセル110の凹部130内に挿入した際に、セル受け溝424の内部にセル110の端部が位置する。複数のセル受け溝424のそれぞれ内にセル110の端部が位置し、燃料電池100に対するセルモニタコネクタ1の揺動や位置ズレが防止されるので、燃料電池100にセルモニタコネクタ1を取り付けることができる。なお、図示の形態では、ベース41の-X方向側の面上に6つのセル受け溝424が形成されており、ベース41の+X方向側の面上に4つのセル受け溝424が形成されているが、セル受け溝424の数はこれに限られない。燃料電池100にセルモニタコネクタ1を取り付けるために必要な保持力に応じて、セル受け溝424の数を適宜変更してもよい。
図6に示されているように、筒状部43は、ベース41の基板取り付け面41bから+Z方向に突出するよう形成されている。筒状部43は、ロック部材8の基部81を保持するための部分である。筒状部43のZ方向の長さは、ロック部材8の基部81のZ方向の長さと略等しい。貫通孔44は、ベース41および筒状部43を貫通するよう、凹部417の底面418上に形成されている。後述するように、ハウジング4の延伸部42が燃料電池100のセル110の凹部130に挿入され、燃料電池100にセルモニタコネクタ1が取り付けられた状態において、ロック部材8の舌状部82を貫通孔44に挿通させることにより、燃料電池100に対してセルモニタコネクタ1が固定される。
カバー部材6は、ハウジング4と同様の絶縁性材料により形成された部材であり、ハウジング4に保持された複数のセル電圧測定端子2およびゼロセット電圧測定端子3を保護する機能を有している。図6および図12に示されているように、カバー部材6は、平板状のベース61と、ベース61から+Z方向に延伸する角筒状の受け部62と、ベース61から+Z方向に延伸する一対の筒状部63と、ハウジング4に保持された複数のセル電圧測定端子2をそれぞれ挿通させるための複数の第1の端子挿通孔64と、ハウジング4に保持されたゼロセット電圧測定端子3を挿通させるための第2の端子挿通孔(切り欠き部)65と、ハウジング4の貫通孔44と連通する貫通孔66と、を備えている。
ベース61は、ハウジング4のベース41に対応した平面形状を有する板状部分である。受け部62は、ベース61の+Z方向の面上に、+Z方向に延伸するよう形成された角筒部分である。受け部62は、ハウジング4の延伸部42に対応した形状を有しており、ハウジング4の延伸部42が受け部62内に収納される。また、受け部62は、ハウジング4の凹部417と延伸部42との間に形成された間隙内に挿入可能となっている。図12に示されているように、受け部62は、自身のY軸方向の内面上に形成された一対の突起621を備えている。一対の突起621は、カバー部材6をハウジング4に取り付けた際に、ハウジング4の延伸部42の一対のスライド溝423内にそれぞれ位置し、ハウジング4に対するカバー部材6のスライド運動をガイドすると共に、カバー部材6のハウジング4からの離脱を防止する。また、受け部62内にハウジング4の延伸部42が収納されるので、ハウジング4に対するカバー部材6の位置決め、揺動防止、および倒れ防止を実現することができる。
図6に示されているように、一対の筒状部63は、ベース61の+Z方向の面上に、ハウジング4の一対の円形開口414と対向する位置に形成された有底の筒状部分である。前述したように、一対の弾性部材7の一方の端部71が、一対の円形開口414内に収納され、一対の弾性部材7の他方の端部72が、カバー部材6の一対の筒状部63内に収納される。このような構成により、一対の弾性部材7を介して、ハウジング4に対してカバー部材6が接近および離間する方向にスライド運動可能となる。
複数の第1の端子挿通孔64は、ハウジング4に保持された複数のセル電圧測定端子2にそれぞれ対向する位置に形成された矩形の貫通孔である。図3に示されているように、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に取り付けられていない自然状態において、ハウジング4に保持された複数のセル電圧測定端子2の接触部22の接続部224が複数の第1の端子挿通孔64の内側にそれぞれ位置している。また、第1の端子挿通孔64の幅(Y軸方向の長さ)は、セル電圧測定端子2の第1の弾性部223aの頭頂部と第2の弾性部223bの頭頂部との間の離間距離よりも大きい。そのため、セル電圧測定端子2は、第1の端子挿通孔64に接触することなく、第1の端子挿通孔64を挿通することができる。なお、図6および図12に示されているように、複数の第1の端子挿通孔64のうち最も+Y方向側に位置する1つは、+Y方向側の壁部が切りかかれており、+Y方向側に開放されている。
第2の端子挿通孔65は、ハウジング4に保持されたゼロセット電圧測定端子3に対向する位置に形成された矩形の貫通孔である。なお、図6および図12に示されているように、第2の端子挿通孔65の-Y方向側の壁部は切りかかれており、第2の端子挿通孔65は、-Y方向に開放された切り欠き部となっている。図3に示されているように、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に取り付けられていない自然状態において、ハウジング4に保持されたゼロセット電圧測定端子3の接触部32の接続部324が第2の端子挿通孔65の内側に位置している。また、第2の端子挿通孔65の幅(Y軸方向の長さ)は、ゼロセット電圧測定端子3の第1の弾性部323aの頭頂部と第2の弾性部323bの頭頂部との間の離間距離よりも大きい。そのため、ゼロセット電圧測定端子3は、第2の端子挿通孔65に接触することなく、第2の端子挿通孔65を挿通することができる。
このような構成により、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に取り付けられていない自然状態において、複数のセル電圧測定端子2の接続部224およびゼロセット電圧測定端子3の接続部324に対して、他の物体が接触することを防止することができる。図10に示されているように、ハウジング4の対向面41aから突出するセル電圧測定端子2の接触部22の長さが比較的長いので、セルモニタコネクタ1の燃料電池100への取り付け時や輸送時に、他の物体が、セル電圧測定端子2の接触部22、特に先端側の接続部224に接触すると、セル電圧測定端子2の接触部22が変形する恐れがある。本発明のセルモニタコネクタ1では、自然状態において、セル電圧測定端子2の接触部22、特に、先端側の接続部224が、第1の端子挿通孔64の内側に位置しているので、セル電圧測定端子2の接触部22を保護することができる。同様に、自然状態において、ゼロセット電圧測定端子3の接触部32、特に、先端側の接続部324が、第2の端子挿通孔65の内側に位置しているので、ゼロセット電圧測定端子3の接触部32を保護することができる。
図12に戻り、貫通孔66は、ハウジング4の貫通孔44に対応する位置に形成されている。図15に示されているように、ハウジング4の貫通孔44およびカバー部材6の貫通孔66を介して、ロック部材8が、セル110の凹部130内に挿入される。
ここまで述べたように、カバー部材6は、一対の弾性部材7によって、ハウジング4に対して接近および離間する方向にスライド運動可能となるように、ハウジング4に対して取り付けられている。図13は、ハウジング4に対するカバー部材6のスライド運動を示している。図13に示されているように、自然状態において、カバー部材6に対して、カバー部材6をハウジング4に接近させるような外力が印加されると、ハウジング4の一対の円形開口414とカバー部材6の一対の筒状部63とによって支持されている一対の弾性部材7が弾性変形し、カバー部材6がハウジング4に対して接近する方向にスライド移動する。この結果、カバー部材6の受け部62が、ハウジング4の凹部417と延伸部42との間に形成された間隙内に押し込まれ、カバー部材6がハウジング4に対して沈み込む。
カバー部材6がハウジング4に対して沈み込むと、ハウジング4に保持されている複数のセル電圧測定端子2が複数の第1の端子挿通孔64をそれぞれ挿通し、複数のセル電圧測定端子2の接触部22が、カバー部材6から取り付け方向(-Z方向)に突出する。同様に、ハウジング4に保持されているゼロセット電圧測定端子3が第2の端子挿通孔65を挿通し、ゼロセット電圧測定端子3の接触部32が、カバー部材6から取り付け方向(-Z方向)に突出する。これにより、セル電圧測定端子2の接触部22を、セル110の第1の端子挿入孔120a内に挿入し、さらに、ゼロセット電圧測定端子3の接触部32を、セル110の第2の端子挿入孔120b内にそれぞれ挿入することが可能となる。また、ハウジング4に対する外力の印加が解除されると、一対の弾性部材7が弾性復元し、カバー部材6がハウジング4から離間する方向にスライド運動し、その結果、セルモニタコネクタ1が自然状態に戻る。
図6に戻り、一対の弾性部材7は、カバー部材6がハウジング4に対して接近および離間する方向にスライド運動可能とする機能を有している。図示の形態では、一対の弾性部材7は、コイルバネであるが、本発明はこれに限られない。カバー部材6がハウジング4に対して接近および離間する方向にスライド運動可能とすることができれば、コイルバネ以外の任意の弾性部材を一対の弾性部材7として用いることができる。
ロック部材8は、ハウジング4およびカバー部材6と同様の絶縁性材料から形成された部材であって、セルモニタコネクタ1を燃料電池100に固定する機能を有している。図14に示されているように、ロック部材8は、ブロック状の基部81と、基部81から取り付け方向(-Z方向)に向かって延伸する舌状部82と、積層方向(Y軸方向)に延伸するよう舌状部82上に形成された係合リブ83と、を備えている。基部81は、ハウジング4の筒状部43に形成された貫通孔44に対応した形状を有している。セルモニタコネクタ1が燃料電池100に取り付けられた状態において、ロック部材8を、+Z方向からハウジング4の貫通孔44内に挿入することにより、基部81が、ハウジング4の筒状部43内で保持される。舌状部82は、基部81の-Z方向の端面から、-Z方向に向かって延伸する板状部分である。係合リブ83は、Y軸方向に延伸するよう、舌状部82の+X方向の面上に形成された長尺の突起である。
前述したように、ハウジング4の延伸部42が燃料電池100のセル110の凹部130内に挿入され、複数のセル110の端部が、ハウジング4の延伸部42の複数のセル受け溝424内に位置すると、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に対して取り付けられる。セルモニタコネクタ1が燃料電池100に対して取り付けられた状態において、+Z方向から、ロック部材8の舌状部82をハウジング4の貫通孔44内に挿入することにより、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に対してロックされる。図15は、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に対してロックされた状態を示している図5のB-B線断面図である。図15に示されているように、ロック部材8の舌状部82がハウジング4の貫通孔44内に挿入されると、ロック部材8の係合リブ83がセル110の凹部130の内面上に形成されている係合凹部140とスナップフィットにより係合する。ロック部材8の係合リブ83とセル110の係合凹部140との係合により、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に対して固定される。
次にセルモニタコネクタ1を燃料電池100に対して取り付ける手順について詳述する。最初に、ハウジング4の延伸部42を、燃料電池100の測定対象のセルユニットを構成するセル110の凹部130内に挿入し、セルモニタコネクタ1を燃料電池100に取り付ける第1の工程が実行される。第1の工程において、燃料電池100のセル110の凹部130内に挿入されるハウジング4の延伸部42の幅(X軸方向の長さ)は、各セル110の凹部130の幅(X軸方向の長さ)よりも大幅に小さい。そのため、燃料電池100へのセルモニタコネクタ1の取り付けの抵抗が非常に小さく、燃料電池100へのセルモニタコネクタ1の取り付けが容易となる。
第1の工程が実行されると、測定対象のセルユニットの複数のセル110の第1の端子挿入孔120a内に、セルモニタコネクタ1の複数のセル電圧測定端子2の接触部22がそれぞれ挿入され、セルモニタコネクタ1の複数のセル電圧測定端子2と測定対象のセルユニットの複数のセル110とがそれぞれ電気的に接続される。同時に、測定対象のセルユニットの複数のセル110のうち積層方向(Y軸方向)の最も負方向側に位置するセル110に対して、積層方向(Y軸方向)の負方向側から積層されているセル110の第2の端子挿入孔120b内にゼロセット電圧測定端子3の接触部32が挿入され、ゼロセット電圧測定端子3と該セル110とが電気的に接続される。
第1の工程の後、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に取り付けられた状態において、ロック部材8の舌状部82をハウジング4の貫通孔44内に挿入することにより、ロック部材8の係合リブ83と燃料電池100のセル110の係合凹部140とを係合させ、セルモニタコネクタ1を燃料電池100に対して固定する第2の工程が実行され、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に対して固定される。ロック部材8の係合リブ83とセル110の係合凹部140との係合により、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に対して固定されるので、燃料電池100に対して振動衝撃が印加された際に、セルモニタコネクタ1が燃料電池100から離脱したり、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に対して揺動したりすることを抑制することができる。
また、セルモニタコネクタ1は、燃料電池100から取り外し可能である。具体的には、最初に、適切な器具を用いて、ロック部材8の係合リブ83を弾性変形させ、ロック部材8の係合リブ83とセル110の係合凹部140の係合を解除し、ハウジング4の貫通孔44からロック部材8を取り外す。次に、セルモニタコネクタ1のハウジング4の延伸部42を、セル110の凹部130から引き抜くように、セルモニタコネクタ1を燃料電池100から離間させる。これにより、セルモニタコネクタ1を燃料電池100から取り外すことができる。
以上説明したセルモニタコネクタ1は、図5に示されているように、燃料電池100の測定対象のセルユニットに取り付けられる。セルモニタコネクタ1が燃料電池100の測定対象のセルユニットに取り付けられると、複数のセル電圧測定端子2の接触部22が、測定対象のセルユニットの複数のセル110の第1の端子挿入孔120a内にそれぞれ挿入され、複数のセル電圧測定端子2と測定対象のセルユニットの複数のセル110とがそれぞれ電気的に接続される。一方、ゼロセット電圧測定端子3の接触部32が、測定対象のセルユニットの複数のセル110のうち、積層方向(Y軸方向)の最も負方向側に位置するセル110に対して、積層方向の負方向側から積層されているセル110の第2の端子挿入孔120b内に挿入され、ゼロセット電圧測定端子3と、測定対象のセルユニットに積層方向の負方向側から積層されているセル110とが電気的に接続される。図5に示す態様では、第1のセルユニットに第1のセルモニタコネクタ1が取り付けられ、さらに、第2のセルユニットに第2のセルモニタコネクタ1が取り付けられている。この場合、第1のセルモニタコネクタ1の複数のセル電圧測定端子2のうち、右端(最も+Y方向側)に位置するセル電圧測定端子2が、第2のセルユニットに対して積層方向の負方向側から積層されているセル110の第1の端子挿入孔120a内に挿入される。さらに、第2のセルモニタコネクタ1のゼロセット電圧測定端子3が、第2のセルユニットに対して積層方向の負方向側から積層されているセル110の第2の端子挿入孔120b内に挿入される。したがって、第1のセルモニタコネクタ1の右端(最も+Y方向側)に位置するセル電圧測定端子2および第2のセルモニタコネクタ1のゼロセット電圧測定端子3は、同じセル110の同じ電極(カソードまたはアノード)に電気的に接続される。
なお、図5に示す例では、セルモニタコネクタ1のハウジング4の基板取り付け面41b面上に回路基板200が取り付けられていないが、実際には、セルモニタコネクタ1のハウジング4の基板取り付け面41b面上に回路基板200が取り付けられた状態で、セルモニタコネクタ1が燃料電池100に取り付けられる。図16は、測定用ICチップ300を備える回路基板200が取り付けられたセルモニタコネクタ1が、燃料電池100に取り付けられた状態を示す平面図である。この状態において、一対の固定端子5の水平片52が回路基板200の-Z方向側の面上にはんだ接続されており、回路基板200がハウジング4の基板取り付け面41b上で固定されている。また、複数のセル電圧測定端子2の端子部24は、ハウジング4の基板取り付け面41b上に取り付けられた回路基板200の対応する端子に、はんだ接続を介してそれぞれ直接接続されている。さらに、測定用ICチップ300の測定用チャンネルは、回路基板200の配線を介して、複数のセル電圧測定端子2にそれぞれ電気的に接続される。同様に、ゼロセット電圧測定端子3の端子部34は、ハウジング4の基板取り付け面41b上に取り付けられた回路基板200の対応する端子に、はんだ接続を介して直接接続される。さらに、測定用ICチップ300のゼロセット用チャンネルは、回路基板200の配線を介して、ゼロセット電圧測定端子3に電気的に接続される。
そのため、本発明のセルモニタコネクタ1を用いることにより、追加的なコネクタや配線を用いることなく、測定対象のセルユニットのうち積層方向の最も負方向側に位置するセル110に対して、積層方向の負方向側から積層されているセル110の電圧の測定を可能とすることができる。ゼロセット電圧測定端子3を用いて測定されたセル110の電圧の値は、測定対象のセルユニットの複数のセル110の電圧を測定するために用いられるゼロセット値として、測定用ICチップ300によって利用される。そのため、燃料電池100に取り付けられる部品や配線の数を削減することができ、燃料電池100を燃料電池自動車に搭載するためのコストや工数を削減することができる。
1…セルモニタコネクタ 2…セル電圧測定端子 21…直線部 22…接触部 221…基端部 221a…幅広部 221b…幅狭部 221c…テーパー部 222…先端部 223a…第1の弾性部 223b…第2の弾性部 224…接続部 225…リブ 23…鉛直延伸部 24…端子部 25…圧入突起 3…ゼロセット電圧測定端子 31…直線部 311…第1の直進部 312…第2の直進部 313…架橋部 32…接触部 321…基端部 321a…幅広部 321b…幅狭部 321c…テーパー部 322…先端部 323a…第1の弾性部 323b…第2の弾性部 324…接続部 325…リブ 33…鉛直延伸部 34…端子部 35…圧入突起 4…ハウジング 41…ベース 411…第1のスリット 4111…圧入孔 412…第2のスリット 4121…第1の直進部 4122…第2の直進部 4123…架橋部 413…圧入溝 414…円形開口 415…第1の切り欠き部 416…第2の切り欠き部 417…凹部 418…底面 41a…対向面 41b…基板取り付け面 42…延伸部 421…本体部 422…ガイド溝 423…スライド溝 424…セル受け溝 43…筒状部 44…貫通孔 5…固定端子 51…鉛直片 52…水平片 6…カバー部材 61…ベース 62…受け部 621…突起 63…筒状部 64…第1の端子挿通孔 65…第2の端子挿通孔 66…貫通孔 7…弾性部材 71…一方の端部 72…他方の端部 8…ロック部材 81…基部 82…舌状部 83…係合リブ 100…燃料電池 110…セル 120a…第1の端子挿入孔 120b…第2の端子挿入孔 130…凹部 140…係合凹部 200…回路基板 210…開口 300…測定用ICチップ 500…燃料電池 510…セル 600…セルモニタコネクタ 610…電線

Claims (10)

  1. 所定の積層方向に積層され、1つ以上のセルユニットに区分けされる複数のセルによって構成された燃料電池に取り付けられ、前記セルユニットの前記複数のセルの電圧の測定を可能とするためのセルモニタコネクタであって、
    前記セルユニットの前記複数のセルにそれぞれ接続される複数のセル電圧測定端子と、
    前記セルユニットの前記複数のセルのうち前記積層方向の最も負方向側に位置するセルに対して、前記積層方向の前記負方向側から積層されているセルに接続されるゼロセット電圧測定端子と、
    前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子を保持するハウジングと、を含むことを特徴とするセルモニタコネクタ。
  2. 前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子は、前記積層方向に沿って配列されており、
    前記ゼロセット電圧測定端子は、前記複数のセル電圧測定端子よりも、前記積層方向の前記負方向側に位置している請求項1に記載のセルモニタコネクタ。
  3. 前記複数のセルのそれぞれは、前記セル電圧測定端子または前記ゼロセット電圧測定端子を挿入するための端子挿入孔を備えており、
    前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子のそれぞれは、前記積層方向と直交する長さ方向に延伸する直線部と、前記直線部の一方の端部から、前記積層方向および前記長さ方向に直交する取り付け方向に延伸し、前記セルの前記端子挿入孔内に挿入される接触部と、を備えている請求項1または2に記載のセルモニタコネクタ。
  4. 前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子のそれぞれの前記接触部は、前記直線部から前記取り付け方向に延伸する基端部と、前記基端部から前記取り付け方向に延伸する先端部と、を含んでおり、
    前記先端部は、前記積層方向の前記負方向側に突出する第1の弾性部と、前記第1の弾性部の突出方向と逆方向に突出する第2の弾性部と、を含んでおり、
    前記第1の弾性部および前記第2の弾性部が、前記セルの前記端子挿入孔の内面に当接することにより、前記接触部が前記セルに電気的に接続される請求項3に記載のセルモニタコネクタ。
  5. 前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子のそれぞれの前記接触部は、前記取り付け方向に延伸するよう、前記基端部の面上に形成されたリブをさらに含んでいる請求項4に記載のセルモニタコネクタ。
  6. 前記ゼロセット電圧測定端子の前記直線部は、
    前記長さ方向に延伸する第1の直進部と、
    前記長さ方向に延伸し、前記第1の直進部よりも前記積層方向の正方向側に位置する第2の直進部と、
    前記第1の直進部と前記第2の直進部とを接続するように、前記第1の直進部と前記第2の直進部との間を延伸する架橋部と、を含む請求項3ないし5のいずれかに記載のセルモニタコネクタ。
  7. 前記ハウジングは、平板状のベースと、前記ベースから前記取り付け方向に突出する延伸部と、前記ベースを貫通する貫通孔と、を備えており、
    前記複数のセルのそれぞれは、前記ハウジングの前記延伸部が挿入される凹部を備えており、
    前記ハウジングの前記延伸部を、前記セルユニットの前記複数のセルの前記凹部内に挿入することにより、前記セルモニタコネクタが前記燃料電池に取り付けられる請求項3ないし6のいずれかに記載のセルモニタコネクタ。
  8. 前記セルモニタコネクタが前記燃料電池に取り付けられた状態において、前記セルモニタコネクタを前記セルユニットに固定するためのロック部材をさらに含み、
    前記ロック部材は、ブロック状の基部と、前記基部から前記取り付け方向に向かって延伸する舌状部と、前記積層方向に延伸するよう前記舌状部上に形成された係合リブと、を備えており、
    前記複数のセルのそれぞれは、前記凹部の内面上に、前記積層方向に延伸するよう形成された係合凹部をさらに備えており、
    前記ロック部材の前記舌状部を前記ハウジングの前記貫通孔内に挿入することにより、前記ロック部材の前記係合リブが前記複数のセルの前記係合凹部と係合し、前記セルモニタコネクタが前記燃料電池に対して固定される請求項7に記載のセルモニタコネクタ。
  9. 前記ハウジングに保持された前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子を保護するためのカバー部材をさらに含んでおり、
    前記カバー部材は、前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子をそれぞれ挿通させるための複数の端子挿通孔を備えており、
    前記カバー部材は、前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子の先端部が、前記複数の端子挿通孔内にそれぞれ位置するよう、前記ハウジングに対して取り付けられている請求項1ないし8のいずれかに記載のセルモニタコネクタ。
  10. 前記カバー部材は、前記ハウジングに対して近接および離間する方向にスライド運動可能に、前記ハウジングに取り付けられており、
    前記セルモニタコネクタが前記セルユニットに取り付けられる際、前記カバー部材は、前記ハウジングに対して近接し、さらに、前記複数のセル電圧測定端子および前記ゼロセット電圧測定端子が、前記複数の端子挿通孔をそれぞれ挿通する請求項9に記載のセルモニタコネクタ。
JP2021110279A 2021-07-01 2021-07-01 セルモニタコネクタ Pending JP2023007186A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021110279A JP2023007186A (ja) 2021-07-01 2021-07-01 セルモニタコネクタ
PCT/JP2022/014589 WO2023276362A1 (ja) 2021-07-01 2022-03-25 セルモニタコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021110279A JP2023007186A (ja) 2021-07-01 2021-07-01 セルモニタコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023007186A true JP2023007186A (ja) 2023-01-18

Family

ID=84692634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021110279A Pending JP2023007186A (ja) 2021-07-01 2021-07-01 セルモニタコネクタ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023007186A (ja)
WO (1) WO2023276362A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7291836B1 (ja) 2022-09-27 2023-06-15 日本端子株式会社 コネクタ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4087038B2 (ja) * 2000-03-14 2008-05-14 本田技研工業株式会社 燃料電池
JP3955449B2 (ja) * 2001-09-10 2007-08-08 本田技研工業株式会社 燃料電池のセル電圧検出装置
JP5584719B2 (ja) * 2012-03-08 2014-09-03 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 電気コネクタおよび燃料電池
SE541410C2 (en) * 2017-06-20 2019-09-24 Powercell Sweden Ab Electrical connector for fuel cell stack volatage monitoring

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7291836B1 (ja) 2022-09-27 2023-06-15 日本端子株式会社 コネクタ
WO2024070025A1 (ja) * 2022-09-27 2024-04-04 日本端子株式会社 コネクタ
JP2024047874A (ja) * 2022-09-27 2024-04-08 日本端子株式会社 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023276362A1 (ja) 2023-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6751058B2 (ja) 電池モジュール及び電池監視ユニット搭載構造
KR101865533B1 (ko) 소켓
JP7196950B2 (ja) 蓄電装置
US10024927B2 (en) Connector for monitoring the voltage of a fuel cell stack
WO2015064329A1 (ja) 配線モジュール
US10398051B2 (en) Socket having a terminal unit assembly accommodated within a recess of a frame member
JPWO2019138507A1 (ja) プローブピン、検査治具、検査ユニットおよび検査装置
CN107732607B (zh) 引线框架、连接组件、信号采样装置及电池包
KR20140109226A (ko) 전기 커넥터
WO2023276362A1 (ja) セルモニタコネクタ
US11888179B2 (en) Battery connection module
CN108461697B (zh) 连接器单元
EP3446072A1 (en) Sensor package having an electrical contact
JP2008125190A (ja) 電気接続箱
JP2007042384A (ja) 電気コネクタ
KR102610514B1 (ko) 소켓, 소켓 유닛, 검사 지그 및 검사 지그 유닛
KR20210051723A (ko) 센싱 조립체 및 이를 포함하는 배터리 모듈
KR20110059386A (ko) 연료 전지 스택용 셀 전압 모니터링 단자
KR100520558B1 (ko) 연료 전지 스택용 셀 전압 측정장치
JP5069181B2 (ja) プラグインコネクタ
CN219871495U (zh) 检查插座和检查装置
JP4843465B2 (ja) ばね接触金属コンタクトを使用するコネクタ
JP7428590B2 (ja) 端子変換アダプタ
JP5608454B2 (ja) 基板の部品固定構造
JP2002093500A (ja) プリント配線基板用コネクタ