JP4087022B2 - ワイパブレード - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のウインドシールドガラスを払拭する車両用ワイパ装置のワイパブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用ワイパ装置においては、近年、デザイン性及び軽量化などの要望からワイパブレードが樹脂化されてきており、従来の金属製ワイパブレードの構造をそのまま適用すると強度の面で不具合が生じてしまう。特に、ワイパブレードのブレードアッセンブリを構成する複数のレバー(例えば、プライマリーレバーやヨークレバー)の連結構造において強度面での問題があり、この問題を解決すべく、例えば、実開平2−16349号公報に記載のワイパブレード102がある(図7参照)。
【0003】
このワイパブレード102では、ワイパアーム(図示省略)に支持されるレバー104(プライマリーレバー)の長手方向両端部に、レバー側装着部106が設けられている。レバー側装着部106にはU字状で弾性を有する鍔付係合部108が形成されており、鍔付係合部108の先端には上方へ突出する鍔部110が形成されている。また、ヨーク112(ヨークレバー)の長手方向中央部分にはヨーク側装着部114が設けられており、ヨーク側装着部114の側壁間にはレバー支持用軸部116が架け渡されている。このレバー支持用軸部116を鍔付係合部108に弾性係合によって嵌着させる(レバー支持用軸部116に鍔付係合部108の鍔部110を乗り越えさせる)ことにより、レバー104にヨーク112が連結されている。なお、ヨーク112の長手方向両端部によってブレードラバー118が保持されている。
【0004】
このようなワイパブレード102では、上述の如く、ヨーク側装着部114の側壁間にレバー支持用軸部116が架け渡されることにより、ヨーク側装着部114の強度が向上されている。
【0005】
しかしながら、このようなワイパブレード102では、上述の如く、レバー104の鍔付係合部108にヨーク112のレバー支持用軸部116を弾性係合によって嵌着させるのみでレバー104とヨーク112とが連結されているため、ヨーク112がレバー104に対し長手方向に相対移動するような外力が作用すると、レバー支持用軸部116が鍔付係合部108の鍔部110を乗り越えてレバー104とヨーク112との連結が外れてしまうという問題がある。
【0006】
さらに、レバー104とヨーク112とを連結する際には、レバー支持用軸部116を鍔付係合部108に弾性係合によって嵌着させる(レバー支持用軸部116に鍔付係合部108の鍔部110を乗り越えさせる)必要があるため、レバー104とヨーク112とを互いに反対方向へ大きな引張力で引っ張らなくてはならず、このため、レバー104とヨーク112とを強固な連結とすると組み付け作業が煩わしくなる。
【0007】
また、レバー104とヨーク112とが連結されたか否かの確認(レバー支持用軸部116が鍔付係合部108に嵌着されたか否かの確認)を目視で行おうとしても、ヨーク112の側壁や鍔付係合部108の上壁及び下壁等によりこの目視が妨げられる。一方、この連結の確認をレバー104とヨーク112とを互いに反対方向へ引っ張ることにより行う場合には、レバー104とヨーク112とを連結させるのに必要な引張力以上の力で引っ張らなければならず、このような確認方法は熟練を要する。このため、レバー104とヨーク112との連結の確認が困難であり、レバー104とヨーク112とを確実に連結できないという問題もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、樹脂製の各レバーの連結が不用意に解除されることを防止できると共に、各レバーを容易かつ確実に連結できるワイパブレードを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のワイパブレードは、複数の樹脂製レバーが回動可能に連結されて構成されるレバーアッセンブリによってブレードラバーを保持するワイパブレードにおいて、前記レバーアッセンブリは、一端が開放して他端に軸孔が形成されたカギ状の軸挿通溝を端部に有する第1レバーと、前記第1レバーの下位に配置されると共に連結軸が設けられ、前記連結軸が前記軸挿通溝に前記開放部分から挿入されかつ前記軸孔に回動可能に支持されて前記第1レバーに回動可能に連結される第2レバーと、を備え、前記連結軸が前記軸孔に支持された前記第1レバーと前記第2レバーとのセット位置において前記第1レバーに設けられた係合部に係合して前記第1レバーに対する前記第2レバーの長手方向における相対移動を規制すると共に、前記第1レバーに対し前記第2レバーを前記セット位置から前記連結軸を中心に所定角度相対回転させた連結角度位置にて前記連結軸を前記軸挿通溝内に挿入許可する抜けストッパを前記第2レバーに設け、前記第1レバーまたは前記第2レバーの何れか一方に形成され、前記第1レバーまたは前記第2レバーの何れか他方に弾性係合することにより前記連結軸を中心とする前記第2レバーの前記第1レバーに対する相対回転を前記セット位置から前記連結角度位置までの間の所定範囲に制限する回転制限ストッパを備え、前記抜けストッパは、前記連結軸を中心とする前記第2レバーの前記第1レバーに対する相対回転位置が前記所定範囲にある際には常に前記軸挿通溝内に配置されて前記第1レバーに対する前記第2レバーの長手方向における相対移動を規制する、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載のワイパブレードによれば、第1レバーの軸挿通溝に設けられた軸孔に第2レバーの連結軸が回動可能に支持されることにより、第1レバーに第2レバーが回動可能に連結されている。この連結状態でかつワイパの使用状態における第1レバーと第2レバーとの配置が「セット位置」となる。
【0011】
ここで、第2レバーに設けられた抜けストッパが、このセット位置において第1レバーに設けられた係合部に係合して第1レバーに対する第2レバーの長手方向における相対移動を規制する。これにより、連結軸が軸挿通溝の一端側(開放側)へ移動できないため、連結軸が軸挿通溝の軸孔から外れて第1レバーと第2レバーとの連結が不用意に解除されることを防止できる。
【0012】
また、上述の如く、抜けストッパによって連結軸が軸挿通溝の開放部分側へ移動することを阻止できるため、第1レバーに第2レバーを連結する際には、連結軸を軸挿通溝に沿って軸孔へ単にスライドさせるのみで良く、必要に応じて連結軸を軸挿通溝に弾性係合によって嵌着させないようにもできる(第1レバーと第2レバーとを互いに反対方向へ大きな引張力で引っ張る必要がない)ため、第1レバーに第2レバーを容易に連結することができる。
【0013】
また、抜けストッパは、第2レバーを第1レバーに対しセット位置から連結軸を中心に所定角度相対回転させた連結角度位置にて連結軸を軸挿通溝内に挿入許可する。このため、各レバーを連結角度位置に配置させた状態で連結軸を軸挿通溝の一端側(開放側)から軸孔に挿入した後、第2レバーを第1レバーに対しセット位置まで連結軸を中心に所定角度相対回転させることにより、誰もが第1レバーに第2レバーを確実に連結させることができる。
【0014】
また、連結軸が軸挿通溝の軸孔に正規に挿入されていないと、セット位置において抜けストッパが第1レバーの係合部に係合できず、このため、第2レバーの第1レバーに対するセット位置への相対回動ができなくなる。これにより、第2レバーをセット位置へ相対回動できることを確認すれば第1レバーに第2レバーが正規に連結されていることを確認できるため、第1レバーに第2レバーが連結されているか否かの確認を目視や熟練を要することなく容易に行うことができ、したがって、第1レバーに第2レバーを確実に連結することができる。
【0016】
さらに、回転制限ストッパが第1レバーと第2レバーとを相互に弾性係合させることにより、第2レバーの第1レバーに対する連結軸を中心とした相対回転を所定範囲に規制して連結角度位置へ不要に到達することを制限している。このため、ブレードラバーを組み付ける前のレバーアッセンブリ(各レバーは連結されている)を搬送する際やこのレバーアッセンブリにブレードラバーを組み付ける際に、第2レバーが第1レバーに対し相対回動して連結角度位置へ不要に到達することにより連結軸が軸挿通溝の一端側(開放側)から不用意に抜け出ることを防止できる。これにより、ブレードラバーを組み付ける前にレバーアッセンブリから第1レバーまたは第2レバーが外れることを防止できる。
請求項2に記載のワイパブレードは、請求項1に記載のワイパブレードにおいて、前記抜けストッパは、前記連結軸を中心とする前記第2レバーの前記第1レバーに対する相対回転位置が前記所定範囲外にある際のみに前記連結軸を前記軸挿通溝内に挿入許可する、ことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施の形態に係るワイパブレード10の主要部が一部破断した側面図にて示されており、図2には、ワイパブレード10及びワイパブレード10が連結されたワイパアーム14が側面図にて示されている。さらに、図3には、ワイパブレード10及びワイパアーム14が分解側面図にて示されている。
【0018】
本発明の実施の形態に係るワイパブレード10は、レバーアッセンブリ16を備えている。レバーアッセンブリ16は第1レバーとしてのプライマリーレバー18及び第2レバーとしてのヨークレバー20を有しており、プライマリーレバー18及びヨークレバー20は共に樹脂製とされている。
【0019】
プライマリーレバー18はレバーアッセンブリ16の上位に配置されており、プライマリーレバー18の長手方向中央部分には取付軸22が固着されている。取付軸22には連結部材24(例えばクリップ)が回動可能に軸支されており、この連結部材24に樹脂製のワイパアーム14のU字状に形成された先端部が嵌合されることで、ワイパアーム14にワイパブレード10が回動可能に連結(所謂、Uフック連結)されている。なお、ワイパアーム14はアームヘッド12を有しており、アームヘッド12はヘッドカバー12Aによって被覆されている。アームヘッド12はリテーナ13を回動自在に支持しており、アームヘッド12とリテーナ13の間には引張コイルスプリング15が架け渡されている。
【0020】
プライマリーレバー18の両端部にはカギ状の軸挿通溝26が形成されている。軸挿通溝26には一端(プライマリーレバー18の長手方向中心側)が下方へ開放すると共に他端(プライマリーレバー18の長手方向端部側)に軸孔28が形成されており、後述する如く、ヨークレバー20の連結軸32が軸挿通溝26の開放部分から軸孔28に挿入されている。また、軸挿通溝26のプライマリーレバー18長手方向中心側には下方へ突出した係合部29が形成されている。この係合部29によって、軸挿通溝26開放部分のプライマリーレバー18長手方向中心側の壁面が形成されている。
【0021】
係合部29のプライマリーレバー18長手方向中心側には回転制限ストッパ30が形成されている。回転制限ストッパ30は、プライマリーレバー18と樹脂にて一体成形されており、下方へ突出しかつ先端側が屈曲されてL字状とされると共に弾性を有している。
【0022】
一方、ヨークレバー20はプライマリーレバー18の下位に配置されている。ヨークレバー20の長手方向中央部分は中空とされており、この中空部分はヨークレバー20の上方及び下方に開放されている。
【0023】
ヨークレバー20の長手方向中央部分の側壁間には連結軸32が架け渡されている。連結軸32が上述のプライマリーレバー18の軸挿通溝26に開放部分から挿入されて軸孔28に回動可能に支持されることにより、プライマリーレバー18の両端部にヨークレバー20が回動可能に連結されている(以下、この連結状態でかつワイパの使用状態におけるプライマリーレバー18とヨークレバー20との配置(図1の状態)を「セット位置」という)。
【0024】
連結軸32の斜め下方側近傍のヨークレバー20側壁間には抜けストッパ34が形成されている。抜けストッパ34はセット位置において上述したプライマリーレバー18の軸挿通溝26内に入り込んでおり、これにより、抜けストッパ34はプライマリーレバー18の係合部29に当接(係合)可能とされてプライマリーレバー18に対するヨークレバー20の長手方向における相対移動(図1の矢印X方向)を規制している。なお、ヨークレバー20のプライマリーレバー18長手方向中央側への相対移動は、連結軸32が上述のプライマリーレバー18の軸孔28に当接することにより常に規制されている。また、図4に示す如く、プライマリーレバー18に対しヨークレバー20をセット位置から連結軸32を中心に所定角度相対回転させた連結角度位置(本実施の形態では、プライマリーレバー18に対しヨークレバー20を垂直に配置した位置(図4の実線の状態))以外では、抜けストッパ34にプライマリーレバー18の端部が当接することにより連結軸32の軸挿通溝26内への挿入ができなくされている。これにより、セット位置から互いに所定角度θ1回転した連結角度位置においてのみ連結軸32の軸挿通溝26内への挿入が許可されている。
【0025】
ヨークレバー20の上記中空部分のプライマリーレバー18長手方向中央側上壁には、係止爪36が形成されている。図5に示す如く、この係止爪36は、プライマリーレバー18に対しヨークレバー20が連結軸32を中心にセット位置から一定角度相対回転(連結角度位置への回転よりも小角度の回転)すると、上述のプライマリーレバー18の回転制限ストッパ30先端に弾性係合可能とされている(以下、このように弾性係合する位置を「回転係止位置」という)。これにより、ヨークレバー20がプライマリーレバー18に対し回転係止位置を越えて連結角度位置へ不要に相対回転することを制限している。また、セット位置から回転係止位置の回動範囲θ2内においては、上述した抜けストッパ34は常にプライマリーレバー18の軸挿通溝26内に入り込んでおり(係合部29に当接(係合)可能とされており)、これにより、セット位置から回転係止位置の回動範囲θ2内では、常にプライマリーレバー18に対するヨークレバー20のプライマリーレバー18長手方向反中央側への相対移動が規制されている。
【0026】
なお、プライマリーレバー18にヨークレバー20が連結された状態(レバーアッセンブリ16の状態)で、バッキン40が上部に保持されたブレードラバー38をヨークレバー20の長手方向両端に組み付けることで、レバーアッセンブリ16にブレードラバー38が保持される。
【0027】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0028】
以上の構成のワイパブレード10は、図1に示す如く、プライマリーレバー18の軸挿通溝26に設けられた軸孔28にヨークレバー20の連結軸32が回動可能に支持されることにより、プライマリーレバー18にヨークレバー20が回動可能に連結されている。上述した如く、この連結状態でのプライマリーレバー18とヨークレバー20との配置が「セット位置」となる。
【0029】
ここで、ヨークレバー20に設けられた抜けストッパ34が、このセット位置においてプライマリーレバー18の軸挿通溝26内に入り込んで(係合部29に当接(係合)して)プライマリーレバー18に対するヨークレバー20のプライマリーレバー18長手方向反中央側への相対移動を規制する。これにより、連結軸32が軸挿通溝26の一端側(開放側)へ移動できないため、連結軸32が軸挿通溝26の軸孔28から外れてプライマリーレバー18とヨークレバー20との連結が不用意に解除されることを防止できる。
【0030】
さらに、セット位置から回転係止位置(回転制限ストッパ30とヨークレバー20の係止爪36とが弾性係合する位置、図5参照)の回動範囲内においては、抜けストッパ34が常にプライマリーレバー18の軸挿通溝26内に入り込んでいる(係合部29に当接(係合)可能とされている)ため、このセット位置から回転係止位置の回動範囲内では、常にプライマリーレバー18とヨークレバー20との連結が不用意に解除されることを防止できる。
【0031】
またさらに、図4に示す如く、抜けストッパ34は、連結角度位置(ヨークレバー20をプライマリーレバー18に対しセット位置から連結軸32を中心に所定角度θ1相対回転させた連結角度位置、本実施の形態では、プライマリーレバー18に対しヨークレバー20を垂直に配置した位置(図4の実線の状態))のみにて連結軸32を軸挿通溝26内へ挿入許可する。つまり、連結角度位置以外では、抜けストッパ34とプライマリーレバー18の端部とが干渉してしまい連結軸32を軸孔28内に挿入できない。このため、プライマリーレバー18とヨークレバー20とをこの連結角度位置に配置させた状態で連結軸32を軸挿通溝26の一端側(開放側)から軸孔28に挿入した後、ヨークレバー20をプライマリーレバー18に対しセット位置まで連結軸32を中心に所定角度相対回転させることによりプライマリーレバー18にヨークレバー20を連結させることができる。なお、このようにヨークレバー20を連結角度位置からセット位置まで相対回転させる際には、上記回転係止位置にて回転制限ストッパ30がヨークレバー20の係止爪36に係合するが、弾性を有する回転制限ストッパ30が撓むことにより、上記回転係止位置を越えてヨークレバー20をセット位置まで相対回転させることができる。
【0032】
ここで、上述の如く、抜けストッパ34が係合部29に当接(係合)することによって連結軸32が軸挿通溝26の開放側へ移動することを阻止できるため、従来の鍔部を軸挿通溝26に設ける必要がない。また、この構成によれば、プライマリーレバー18にヨークレバー20を連結する際には、連結軸32を軸挿通溝26に沿って軸孔28へ単にスライドさせるのみで良く、連結軸32を軸挿通溝26に弾性係合によって嵌着させないようにもできるが、もちろん、鍔部を軸挿通溝の開放側に形成してもよい。
【0033】
また、連結軸32が軸挿通溝26の軸孔28に正規に挿入されていないと、セット位置において抜けストッパ34が軸挿通溝26内に入り込む(係合部29に当接(係合)する)ことができず、このため、ヨークレバー20のプライマリーレバー18に対するセット位置への相対回動ができなくなる。これにより、ヨークレバー20をセット位置へ相対回動できればプライマリーレバー18にヨークレバー20が正規に連結されていることを確認できるため、プライマリーレバー18にヨークレバー20が連結されているか否かの確認を目視や熟練を要することなく容易に行うことができ、したがって、プライマリーレバー18にヨークレバー20を確実に連結することができる。
【0034】
さらに、図5に示す如く、回転制限ストッパ30がヨークレバー20の係止爪36に弾性係合することにより、ヨークレバー20のプライマリーレバー18に対する連結軸32を中心とした相対回転を所定範囲(セット位置から回転係止位置までの回動範囲θ2)に規制して連結角度位置へ不要に到達することを制限している。このため、ブレードラバー38を組み付ける前のレバーアッセンブリ16(プライマリーレバー18及びヨークレバー20は連結されている)を搬送する際やこのレバーアッセンブリ16にブレードラバー38を組み付ける際に、ヨークレバー20がプライマリーレバー18に対し回転係止位置を越えて相対回動して連結角度位置へ不要に到達することにより連結軸32が軸挿通溝26の一端側(開放側)から不用意に抜け出ることを防止できる。これにより、ブレードラバー38を組み付ける前にレバーアッセンブリ16からプライマリーレバー18またはヨークレバー20が外れることを防止できる。
(変形例)
図6には、本実施の形態の変形例に係るワイパブレード50の主要部が一部破断した側面図にて示されている。
【0035】
本変形例に係るワイパブレード50のレバーアッセンブリ51では、プライマリーレバー52に回転制限ストッパ56が形成されており、回転制限ストッパ56は、軸挿通溝26の開放部分内に下方へ突出しかつ先端側が屈曲されてL字状とされると共に弾性を有している。
【0036】
回転制限ストッパ56のプライマリーレバー52長手方向中心側には係合部55が形成されており、係合部55は下方へ突出している。
【0037】
一方、ヨークレバー57に形成された抜けストッパ58はセット位置(通常連結状態でプライマリーレバー52とヨークレバー57とが配置される位置)においてプライマリーレバー52の軸挿通溝26内に入り込んでおり、抜けストッパ58と係合部55とが当接(係合)することにより、連結軸32が軸孔28から抜け出る方向にプライマリーレバー52とヨークレバー57とが相対移動するのを規制している。なお、ヨークレバー57のプライマリーレバー52長手方向中央側への相対移動は、抜けストッパ58が回転制限ストッパ56に当接可能とされることにより規制されている。また、プライマリーレバー52に対しヨークレバー57をセット位置から連結軸32を中心に所定角度相対回転させた連結角度位置(本変形例では、後述の係止爪60に回転制限ストッパ56が弾性係合する位置を越えてヨークレバー57を相対回転させた位置)以外では、抜けストッパ58に回転制限ストッパ56が当接することにより連結軸32の軸挿通溝26内への挿入ができなくされている。これにより、この連結角度位置においてのみ連結軸32の軸挿通溝26内への挿入が許可されている。
【0038】
抜けストッパ58の上部には、抜けストッパ58と一体に係止爪60が形成されている。この係止爪60は、プライマリーレバー52に対しヨークレバー57が連結軸32を中心にセット位置から一定角度相対回転(連結角度位置への回転よりも小角度の回転)すると、上述のプライマリーレバー52の回転制限ストッパ56先端に弾性係合可能とされている(以下、このように弾性係合する位置を「回転係止位置」という)。これにより、ヨークレバー57がプライマリーレバー52に対し回転係止位置を越えて連結角度位置へ不要に相対回転することを制限している。また、セット位置から回転係止位置の回動範囲内においては、上述した抜けストッパ58は常にプライマリーレバー52の軸挿通溝26内に入り込んでおり(係合部55及び回転制限ストッパ56に当接(係合)可能とされており)、これにより、セット位置から回転係止位置の回動範囲内では、常にプライマリーレバー52に対するヨークレバー57のプライマリーレバー52長手方向両側への相対移動が規制される構成である。
【0039】
なお、他の構成は上記実施の形態と同様である。
【0040】
以上のように、本変形例は、上記実施の形態における回転制限ストッパ30をプライマリーレバー52の軸挿通溝26内下方へ向けて突出形成すると共に、上記実施の形態におけるヨークレバー20の係止爪36を、抜けストッパ58の上部に一体に形成した係止爪60とすることによって上記実施の形態と同様の作用を奏することができる。すなわち、抜けストッパ58は、連結角度位置(ヨークレバー57をプライマリーレバー52に対しセット位置から連結軸32を中心に所定角度相対回転させた位置、本変形例では、上記回転係止位置を越えてヨークレバー57を相対回転させた位置)のみにて連結軸32を軸挿通溝26内に挿入許可する。つまり、セット位置から回転係止位置までの回動範囲内では、抜けストッパ58と係合部55とが干渉してしまい連結軸32を軸孔28内に挿入できない。このため、プライマリーレバー52とヨークレバー57とをこの連結角度位置に配置させた状態で連結軸32を軸挿通溝26の一端側(開放側)から軸孔28に挿入した後、ヨークレバー57をプライマリーレバー52に対しセット位置まで連結軸32を中心に所定角度相対回転させることによりプライマリーレバー52にヨークレバー57を連結させることができる。なお、このようにヨークレバー57を連結角度位置からセット位置まで相対回転させる際には、上記回転係止位置にて回転制限ストッパ56がヨークレバー57の係止爪60に係合するが、弾性を有する回転制限ストッパ56が撓むことにより、上記回転係止位置を越えてヨークレバー57をセット位置まで相対回転させることができる。なお、その他作用については上記実施の形態と同様である。
【0041】
また、前述した実施の形態(変形例を含む)においては、ワイパブレード10、50のプライマリーレバー18、52には取付軸22によって連結部材24が軸支されると共に、ワイパアーム14も樹脂製で先端部がU字状に形成されており、このワイパアーム14の先端U字状部分が連結部材24に嵌合することでワイパブレード10、50がワイパアーム14に連結された構成である。すなわち、ワイパブレード10、50は、従来の金属製のU字状アームピースによる所謂Uフック連結と同様の連結構成となっている。したがって、前記実施の形態(変形例を含む)に係るワイパブレード10、50は、樹脂製とされたワイパアーム14のみならず、金属製のワイパアームであっても取付可能である。
【0042】
なお、本実施の形態(変形例含む)では、抜けストッパ34、58が係合部29、55に当接可能とされてプライマリーレバー18、52に対するヨークレバー20、57のプライマリーレバー18、52長手方向反中央側への相対移動を規制すると共に、連結軸32が軸挿通溝26の軸孔28に当接(または、抜けストッパ58が回転制限ストッパ56に当接)することによりヨークレバー20、57のプライマリーレバー18、52長手方向中央側への相対移動を規制する構成としたが、これに限らず、抜けストッパ34、58が軸挿通溝26内に入り込んで軸挿通溝26の両壁に当接可能とすることにより、プライマリーレバー18、52に対するヨークレバー20、57のプライマリーレバー18、52長手方向中央側及び反中央側への相対移動を規制する構成としてもよい。
【0043】
さらに、抜けストッパ34、58はプライマリーレバー18、52に対するヨークレバー20、57の少なくともプライマリーレバー18、52長手方向一方側への相対移動を規制する構成とすればよく、プライマリーレバー18、52長手方向他方側への相対移動はプライマリーレバー18、52とヨークレバー20、57の壁面同士を当接させて規制する構成としてもよい。
【0044】
また、本実施の形態(変形例含む)では、プライマリーレバー18、52に回転制限ストッパ30、56を設けてこの回転制限ストッパ30、56がヨークレバー20、57の係止爪36、60に当接可能とされた構成としたが、これに限らず、ヨークレバーに回転制限ストッパを設けてこの回転制限ストッパがプライマリーレバーに当接可能とされた構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るワイパブレード(セット位置)の主要部を示す一部破断した側面図である。
【図2】ワイパブレード及びワイパブレードが連結されたワイパアームを示す側面図である。
【図3】ワイパブレード及びワイパブレードが連結されたワイパアームを示す分解側面図である。
【図4】ワイパブレードのプライマリーレバーにヨークレバーを連結する際(連結角度位置)を示す一部破断した側面図である。
【図5】プライマリーレバーの回転制限ストッパにヨークレバーの係止爪が弾性係合する際(回転係止位置)を示す一部破断した側面図である。
【図6】本実施の形態の変形例に係るワイパブレード(セット位置)の主要部を示す一部破断した側面図である。
【図7】従来のワイパブレードを示す一部破断した側面図である。
【符号の説明】
10 ワイパブレード
16 レバーアッセンブリ
18 プライマリーレバー(第1レバー)
20 ヨークレバー(第2レバー)
26 軸挿通溝
28 軸孔
29 係合部
30 回転制限ストッパ
32 連結軸
34 抜けストッパ
38 ブレードラバー
50 ワイパブレード
51 レバーアッセンブリ
52 プライマリーレバー(第1レバー)
55 係合部
56 回転制限ストッパ
57 ヨークレバー(第2レバー)
58 抜けストッパ

Claims (2)

  1. 複数の樹脂製レバーが回動可能に連結されて構成されるレバーアッセンブリによってブレードラバーを保持するワイパブレードにおいて、
    前記レバーアッセンブリは、
    一端が開放して他端に軸孔が形成されたカギ状の軸挿通溝を端部に有する第1レバーと、
    前記第1レバーの下位に配置されると共に連結軸が設けられ、前記連結軸が前記軸挿通溝に前記開放部分から挿入されかつ前記軸孔に回動可能に支持されて前記第1レバーに回動可能に連結される第2レバーと、
    を備え、
    前記連結軸が前記軸孔に支持された前記第1レバーと前記第2レバーとのセット位置において前記第1レバーに設けられた係合部に係合して前記第1レバーに対する前記第2レバーの長手方向における相対移動を規制すると共に、前記第1レバーに対し前記第2レバーを前記セット位置から前記連結軸を中心に所定角度相対回転させた連結角度位置にて前記連結軸を前記軸挿通溝内に挿入許可する抜けストッパを前記第2レバーに設け
    前記第1レバーまたは前記第2レバーの何れか一方に形成され、前記第1レバーまたは前記第2レバーの何れか他方に弾性係合することにより前記連結軸を中心とする前記第2レバーの前記第1レバーに対する相対回転を前記セット位置から前記連結角度位置までの間の所定範囲に制限する回転制限ストッパを備え、
    前記抜けストッパは、前記連結軸を中心とする前記第2レバーの前記第1レバーに対する相対回転位置が前記所定範囲にある際には常に前記軸挿通溝内に配置されて前記第1レバーに対する前記第2レバーの長手方向における相対移動を規制する、
    ことを特徴とするワイパブレード。
  2. 前記抜けストッパは、前記連結軸を中心とする前記第2レバーの前記第1レバーに対する相対回転位置が前記所定範囲外にある際のみに前記連結軸を前記軸挿通溝内に挿入許可する、ことを特徴とする請求項1記載のワイパブレード。
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