JP4086682B2 - 膨張装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は膨張装置に関し、特に自動車用空調装置で冷媒として人体にとって危険なガスを使用した冷凍サイクルに用いられる膨張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用空調装置に用いられる冷凍システムは、一般に、冷凍サイクルを循環する冷媒を圧縮するコンプレッサと、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサと、冷凍サイクルを循環する冷媒を一時的に溜めながら凝縮された冷媒を気液に分離するレシーバと、気液分離された液冷媒を絞り膨張させる膨張装置と、膨張された冷媒を蒸発させて圧縮機に戻すエバポレータとを備えている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
自動車用空調装置の冷凍サイクルでは、冷媒としてフロンガスが用いられていたが、地球温暖化の観点から地球温暖化係数の小さい冷媒が求められるようになってきた。このような冷媒として、たとえば二酸化炭素、HFC−152a、ブタン、プロパンなどが考えられている。
【0004】
ところが、これらを自動車用空調装置に冷媒として使用すると、車室内に設置されているエバポレータまたは車室内配管が破損するなどして冷媒漏れが発生した場合に、二酸化炭素の冷媒の場合は、酸欠で窒息する危険があり、HFC−152aなどの可燃性の冷媒の場合は、火災が発生する危険があって、乗員に重大な悪影響を及ぼす可能性がある。
【0005】
そこで、車室内に設置されているエバポレータなどが破損したとしても、冷凍サイクル内の冷媒が車室内に漏れ出ることのないようにする必要がある。このためには、自動車用空調装置の運転を停止しているときに、エバポレータを冷凍サイクルから隔離するようエバポレータの前後に止弁を配置することが考えられている。
【0006】
さらに、エバポレータは、その容積が大きいために、自動車用空調装置の運転を停止したときには大量の冷媒が残っている場合がある。したがって、エバポレータの下流側に逆止弁を設け、自動車用空調装置の運転を停止するときに、エバポレータの上流側の止弁を止めた後、しばらくコンプレッサを動作させておくことにより、エバポレータの中の冷媒を逆止弁を介してエバポレータから回収することができる。
【0007】
エバポレータの下流側に設けられる逆止弁は、冷媒の流れに逆らう方向に弁体をスプリングで付勢して自閉する構成を有し、冷媒が流れているときには、冷媒がスプリングの付勢力に抗して弁体を押し開けて流れるようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−147898号公報(段落番号〔001〕,図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エバポレータの下流側に逆止弁を設けることにより、この逆止弁で圧力損失が生じ、その圧力が低下した分、コンプレッサが仕事をしなければならないので、冷凍サイクルの効率が低下するという問題点があった。
【0010】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、逆止弁機能を持ちながら冷凍サイクルの効率が低下せず、かつ、エバポレータを冷凍サイクルから隔離することができる膨張装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、コンプレッサの運転時に高圧冷媒を絞り膨張させてエバポレータに供給し、前記コンプレッサの停止時には閉塞する膨張弁と、前記エバポレータから戻ってきた冷媒を前記コンプレッサへ戻す冷媒戻り通路にこれを開閉するよう配置される逆流防止弁と、を一体に備え、前記エバポレータに制御された流量の冷媒を供給する膨張装置において、前記逆流防止弁は、前記冷媒戻り通路内に形成された弁座に対して下流側から接離自在に配置された弁体と、前記膨張弁の出口圧力を受けて前記弁体を開く方向に付勢するピストンとを備え、前記出口圧力と前記コンプレッサの吸入圧力との差圧で開弁することを特徴とする膨張装置が提供される。
【0012】
このような膨張装置によれば、逆流防止弁を膨張弁の出口圧力とコンプレッサの吸入圧力との差圧で開弁するようにしたので、冷凍サイクル内で逆流防止弁による圧力損失がなく、冷凍サイクルの効率が低下することはない。また、自動車用空調装置が停止しているときは、膨張弁および逆流防止弁が閉じているので、エバポレータを冷凍サイクルから隔離することができる。さらに、膨張弁と一体に構成したことで、逆流防止機能を持った膨張装置を低コストで構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、自動車用空調装置の膨張装置に適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の膨張装置を適用した冷凍サイクルのシステム図である。
冷凍サイクルは、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサ1と、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ2と、冷凍サイクル内の冷媒を溜めるとともに凝縮された冷媒を気液に分離するレシーバ3と、液冷媒を絞り膨張させる膨張弁4と、この膨張弁4の出口に配置して自動車用空調装置の運転を終了するときおよび運転を停止しているときに通路を閉塞する電磁弁5と、車室内に配置されて膨張弁4で膨張された冷媒を蒸発させるエバポレータ6と、エバポレータ6の出口に配置してコンプレッサ1からエバポレータ6への冷媒の逆流を防止する逆流防止弁7とを備えている。本発明による膨張装置8は、エバポレータ6の前後に配置される膨張弁4、電磁弁5および逆流防止弁7を一体に構成している。
【0015】
この冷凍サイクルにおいて、自動車用空調装置を運転しているときには、電磁弁5を全開にしておく。これにより、冷凍サイクル内に電磁弁5および逆流防止弁7が入っていない従来と同じ構成の冷凍システムとして動作することになる。したがって、コンプレッサ1で圧縮された冷媒は、コンデンサ2で凝縮されてレシーバ3に入り、レシーバ3で分離された液冷媒は膨張弁4にて絞り膨張され、電磁弁5を通過してエバポレータ6に入る。そして、エバポレータ6で蒸発された冷媒は、逆流防止弁7を通過してコンプレッサ1に戻される。このとき、エバポレータ6では、車室内の空気と熱交換を行うことにより、車室内の空気を冷却する。
【0016】
次に、自動車用空調装置の運転を終了するときには、まず、電磁弁5を閉じて膨張弁4とエバポレータ6との間の冷媒通路を閉塞する。これにより、コンプレッサ1によって圧送されてきた冷媒をエバポレータ6に入れないようにする。コンプレッサ1は、この電磁弁5を閉じてから、所定時間、運転を続けたままにする。これにより、コンプレッサ1の吸入室の圧力が下がるので、エバポレータ6内の冷媒を逆流防止弁7を介して吸い出すことができる。
【0017】
コンプレッサ1を所定時間運転し続けることにより、エバポレータ6内の冷媒は、ある程度吸い出されて、エバポレータ6の中は空になる。その時点で、コンプレッサ1の運転を停止する。
【0018】
コンプレッサ1の運転を停止することにより、コンプレッサ1による吸引力がなくなるので、エバポレータ6の下流側にある冷媒は、圧力差によって戻ろうとするが、その冷媒の戻りは、逆流防止弁7によって阻止されているので、エバポレータ6まで戻ることができない。これにより、エバポレータ6の中を空にすることができる。したがって、エバポレータ6やこれに接続されている配管が破損したとしても、冷媒が車室内に漏れ出ることがなくなる。
【0019】
次に、エバポレータ6の前後に配置される膨張弁4、電磁弁5および逆流防止弁7の機能を一体に構成した膨張装置8を詳細に説明する。
図2は本発明による膨張装置の構成例を示す中央縦断面図である。
【0020】
この膨張装置は、エバポレータ6の出入口に接続されるものであり、膨張弁として電磁弁5の止弁機能を持ったソレノイド作動の定流量制御式の電子膨張弁を備えている。
【0021】
本体ブロック11は、レシーバ3から圧力Poの冷媒が送られてくる高圧冷媒入口12と、冷媒が膨張しながらエバポレータ6に送り出される低圧冷媒出口13と、エバポレータ6から冷媒が戻ってくる戻り冷媒入口14と、戻ってきた冷媒をコンプレッサ1に送り出す戻り冷媒出口15とが設けられている。高圧冷媒入口12には、その通路を塞ぐようにストレーナ16が配置されている。
【0022】
本体ブロック11の上部には、大径の穴が形成され、中央部には、その大径の穴と同心のシリンダが図の上下方向に形成され、その下部中央には、シリンダと連通する穴が形成されている。その下部の穴は、戻り冷媒入口14によって連通されている。
【0023】
シリンダは、その上端縁部に弁座形成部材17が圧入され、その弁座形成部材17に図の上方から対向して接離自在に弁体18が配置されて膨張弁を構成している。この弁体18は、弁座形成部材17に着座する部分に柔軟性のあるバルブシート19が保持されていて、弁体18が弁座形成部材17に着座したときに実質的に完全に閉塞することができるようにしている。この弁体18が弁座形成部材17に着座することによる実質的な完全閉塞は、図1の電磁弁5に対応する止弁機能と同じ機能である。バルブシート19としては、ゴムまたはポリテトラフルオロエチレンを用いることができる。
【0024】
弁体18は、その下部に小径シャフトによってピストン20が連結されている。このピストン20の下面にはシリンダの下端部を塞ぐようにダイヤフラム21が配置され、このダイヤフラム21はシリンダに圧入されたリング部材22によって本体ブロック11に固定され、そのリング部材22はピストン20をその軸線方向の進退移動に対してガイドするようにしている。ダイヤフラム21は、その中央部が止部材によってピストン20に固定されている。また、ダイヤフラム21の有効径は、弁座形成部材17の有効径と略等しく形成されている。これにより、弁体18とピストン20との間の空間にストレーナ16を介して供給される冷媒の圧力Poは、弁体18を押し上げる方向とピストン20を押し下げる方向とに略等しく働いてキャンセルされるので、これら弁体18およびピストン20は、圧力Poによって影響を受けることはない。
【0025】
本体ブロック11は、また、その上部に大径の穴が形成されて、膨張弁の下流側空間を構成し、この空間は、冷媒通路を介して低圧冷媒出口13に連通されている。
【0026】
本体ブロック11の上部には、ソレノイドが配置されている。このソレノイドは、弁体18と一体に形成されたプランジャ23と、このプランジャ23と同心上に配置されたコア24と、これらの周りに配置された電磁コイル25と、プランジャ23とコア24との間に配置されたスプリング26と、電磁コイル25を囲繞するヨーク27とを備えている。コア24は中空形状を有し、その内部には、スプリング26の荷重を調節するアジャストねじ28が螺着されている。このアジャストねじ28も、中空形状を有していて、下端部がプランジャ23に固定されたシャフト29を軸線方向に進退自在に支持する軸受を構成している。コア24の上部開口端は、ボール30および固定ねじ31によって気密に閉止されている。このソレノイドは、連結部32によって本体ブロック11の上部に形成された大径の穴に螺着されている。
【0027】
以上の構成の止弁機能付きの膨張弁は、ソレノイドが通電されていないとき、弁体18がスプリング26により付勢されて弁座形成部材17に着座し、実質的に完全に閉じた状態になっており、また、ピストン20についても、ダイヤフラム21が内部漏れを実質的に完全に防止した状態になっている。
【0028】
次に、ソレノイドの電磁コイル25に所定の電流が供給されると、プランジャ23はスプリング26の付勢力に抗してコア24に吸引されるので、弁体18が弁座形成部材17からリフトされ、膨張弁は、ソレノイド電流に応じたソレノイド力とスプリング26の荷重とのバランスによって決まる開度に設定される。このとき、高圧冷媒入口12に導入された冷媒は、弁体18と弁座形成部材17との間の隙間にて絞られて膨張し、低圧冷媒出口13からエバポレータ6に送り出される。
【0029】
また、弁体18には、その下流側の圧力である膨張弁の出口圧力Pxが膨張弁の閉弁方向にかかり、ピストン20の下面には、ダイヤフラム21を介して戻り冷媒入口14の圧力、すなわち、エバポレータ6の出口圧力Peが膨張弁の開弁方向にかかっている。したがって、この膨張弁は、これら弁体18およびピストン20が、エバポレータ6に冷媒が流れることによって生じる圧力損失であるエバポレータ6の入口圧力と出口圧力Peとの差圧を感じ、ソレノイドによってリフトされた位置から軸線方向に動くことになる。
【0030】
たとえば、エバポレータ6を流れる流量が増えてその入口圧力と出口圧力Peとの差圧が大きくなる、つまり出口圧力Peが膨張弁の出口圧力Pxに対して相対的に低くなると、エバポレータ6の出口圧力Peがピストン20を引き下げようとするため、弁体18は閉じる方向に動き、これにより冷媒の流量が減って、差圧が小さくなるよう作用する。逆に、冷媒流量が減って差圧が小さくなると、出口圧力Peがピストン20を引き下げようとする力が減って、弁体18は開く方向に動き、膨張弁は、エバポレータ6の前後差圧が大きくなる方向に作用する。したがって、この膨張弁は、エバポレータ6の入口圧力と出口圧力Peとの差圧が一定になるよう制御する定差圧弁として機能しており、エバポレータ6に送り込まれる冷媒を、ソレノイドの通電電流によって決まる一定の流量に制御することになる。
【0031】
さらに、本体ブロック11は、戻り冷媒入口14と冷媒出口15との間の冷媒戻り通路33に、コンプレッサ1からエバポレータ6への冷媒の逆流を防止する逆流防止弁を備えている。この逆流防止弁は、膨張弁とほぼ同様の構成を有している。すなわち、冷媒戻り通路33に配置された弁座形成部材34と、弁体35と、この弁体に固定された柔軟性のある材料のバルブシート36と、膨張弁の出口圧力Pxをダイヤフラム37を介して受圧するピストン38とを備えている。ダイヤフラム37は、ピストン38をガイドするリング部材39によって本体ブロック11に固定され、低圧冷媒出口13と戻り冷媒入口14との間をシールしている。また、ダイヤフラム37は、その有効径を弁座形成部材34の有効径と略等しく形成されていて、エバポレータ6の出口圧力Peをキャンセルし、これら弁体35およびピストン38が圧力Poによって影響を受けないようにしている。弁体35が配置されている空間は、ねじ40を本体ブロック11に螺入することにより、パッキン押さえ41がパッキンを介して本体ブロック11に密着されることで閉止されている。そして、弁体35は、スプリング42によって閉弁方向に付勢されている。
【0032】
以上の構成の逆流防止弁によれば、コンプレッサ1が動作して膨張弁が開いていると、膨張弁を出た冷媒は、エバポレータ6および逆流防止弁を通ってコンプレッサ1の吸入室へ流れていく。このとき、ピストン38は、ダイヤフラム37を介して膨張弁の出口圧力Pxを受圧しており、この出口圧力Pxは、コンプレッサ1の吸入圧力Psよりも高いため、ピストン38は図の下方へ押され、弁体35は図の下方へ引き下げられるため、逆流防止弁は開けられる。つまり、この逆流防止弁は、膨張弁の出口圧力Pxとコンプレッサ1の吸入圧力Psとの差圧により開けられることになる。したがって、この逆流防止弁は、冷媒が流れる勢いで開けられるのではく、差圧を利用して開けられるため、ここでの圧力損失は生じないのである。冷凍サイクル中に逆流防止弁を設けたことによる圧力損失がないので、冷凍サイクルの効率を悪化させることもない。
【0033】
一方、自動車用空調装置の運転を終了しようとして、膨張弁が閉じられると、エバポレータ6の中に冷媒が残っている間は、出口圧力Pxと吸入圧力Psとの差圧があるため、逆流防止弁は開いて、エバポレータ6の中の冷媒はコンプレッサ1に回収され、エバポレータ6の中に冷媒がなくなってコンプレッサ1が停止されると、コンプレッサ1の吸入圧力Psは次第に高くなり、膨張弁の出口圧力Pxに近くなると、弁体35はスプリング42により付勢されて閉じ、さらに、コンプレッサ1の吸入圧力Psが高くなることによって、この逆流防止弁はほぼ完全に閉塞される。
【0034】
これにより、自動車用空調装置が運転を停止しているときは、電磁弁も、逆流防止弁もほぼ完全に閉塞して、エバポレータ6を冷凍サイクルから隔離することができるので、たとえ、エバポレータ6が破損して出口圧力Px,Peが大気圧になっても、冷媒が車室内へ漏れ出ることはない。したがって、冷媒にHFC−152a、プロパン、ブタンなどの可燃性ガスを使用したとしても、冷媒が車室内へ流入することによる火災の危険性はなく、冷媒に二酸化炭素を使用した場合でも、冷媒が車室内へ流入することによる酸欠の危険性はない。
【0035】
なお、上記の実施の形態では、膨張弁としてソレノイド作動の定流量制御式の電子膨張弁の場合を示したが、膨張弁としては、これに限定されるものではなく、差圧制御式の電子膨張弁、比例制御式の電子膨張弁、あるいは温度式の膨張弁でもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、膨張弁の出口圧力とコンプレッサの吸入圧力との差圧で開弁する逆流防止弁を膨張弁と一体に構成するようにした。これにより、冷凍サイクル内で逆流防止弁による圧力損失がないため、冷凍サイクルの効率が低下することはなく、自動車用空調装置が停止しているときは、膨張弁および逆流防止弁が閉じているので、エバポレータを冷凍サイクルから隔離することができ、たとえエバポレータが破損しても、車室内に人体にとって危険なガス冷媒が流出することがない。また、膨張弁と一体に構成したことで、逆流防止機能を持った膨張装置を低コストで構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膨張装置を適用した冷凍サイクルのシステム図である。
【図2】本発明による膨張装置の構成例を示す中央縦断面図である。
【符号の説明】
1 コンプレッサ
2 コンデンサ
3 レシーバ
4 膨張弁
5 電磁弁
6 エバポレータ
7 逆流防止弁
8 膨張装置
11 本体ブロック
12 高圧冷媒入口
13 低圧冷媒出口
14 戻り冷媒入口
15 戻り冷媒出口
16 ストレーナ
17 弁座形成部材
18 弁体
19 バルブシート
20 ピストン
21 ダイヤフラム
22 リング部材
23 プランジャ
24 コア
25 電磁コイル
26 スプリング
27 ヨーク
28 アジャストねじ
29 シャフト
30 ボール
31 固定ねじ
32 連結部
33 冷媒戻り通路
34 弁座形成部材
35 弁体
36 バルブシート
37 ダイヤフラム
38 ピストン
39 リング部材
40 ねじ
41 パッキン押さえ
42 スプリング
Pe エバポレータの出口圧力
Po 膨張装置入口の圧力
Ps コンプレッサの吸入圧力
Px 膨張弁の出口圧力

Claims (4)

  1. ンプレッサの運転時に高圧冷媒を絞り膨張させてエバポレータに供給し、前記コンプレッサの停止時には閉塞する膨張弁と、前記エバポレータから戻ってきた冷媒を前記コンプレッサへ戻す冷媒戻り通路にこれを開閉するよう配置される逆流防止弁と、を一体に備え、前記エバポレータに制御された流量の冷媒を供給する膨張装置において、
    前記逆流防止弁は、前記冷媒戻り通路内に形成された弁座に対して下流側から接離自在に配置された弁体と、前記膨張弁の出口圧力を受けて前記弁体を開く方向に付勢するピストンとを備え、前記出口圧力と前記コンプレッサの吸入圧力との差圧で開弁することを特徴とする膨張装置。
  2. 前記ピストンは、前記出口圧力をダイヤフラムを介して受圧するようにしたことを特徴とする請求項1記載の膨張装置。
  3. 前記ダイヤフラムの有効径と前記弁座の有効径とを略等しくしてあることを特徴とする請求項2記載の膨張装置。
  4. 前記弁体は、前記弁座との着座位置に柔軟性のあるバルブシートを有していることを特徴とする請求項1記載の膨張装置。
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