JP4086089B2 - 表示装置および表示装置の駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置および表示装置の駆動方法に関し、特に電気光学素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる表示装置および当該表示装置の駆動方法に関する。
電気光学素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる表示装置、例えば電気光学素子として液晶セルを用いてなる液晶表示装置では、液晶セルに長時間に亘って直流電圧を印加し続けると、液晶の比抵抗(物質固有の抵抗値)等の劣化や、「焼き付き」と呼ばれる残像現象を引き起こすため、液晶セルの対向電極の電位に対して画素電極に印加される信号電圧の極性を所定の周期で反転させる交流駆動法が採られている。
この交流駆動法としては、液晶セルの対向電極に印加するコモン電圧Vcomを一定にして、信号電圧Vsigの極性を1H(Hは水平期間)ごとに反転させる1H反転駆動法や、液晶セルの対向電極に印加するコモン電圧Vcomを一定にして、信号電圧Vsigの極性を1F(Fはフィールド期間、即ち画面の繰り返し期間を言う)ごとに反転させる1F反転駆動法などが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、液晶表示装置においては、信号電圧Vsigを画素に書き込むための信号線と、液晶セルの対向電極にコモン電圧Vcomを各画素共通に与えるためのコモン線とが交差しており、信号線とコモン線との間には寄生容量が存在するため、信号線に信号電圧Vsigを書き込む際に、当該寄生容量によるカップリングによって信号電圧Vsigがコモン線に飛び込み、コモン線の電位が信号電圧Vsigと同じ極性の方向に揺れ、クロストークが発生する。
このような問題に対して、1H反転駆動法では、信号電圧Vsigが書き込まれる信号線の電位が1Hごとに反転することにより、カップリングによるコモン線の電位の揺れをライン(画素行)間で相殺することができるため、カップリングに起因するクロストークの発生を抑えることができる。
特開2001−42287号公報
しかし、1F反転駆動法では、コントラストを向上できるとともに、VA(Viewing Angle;垂直配向)液晶を用いた長寿命化が可能になるというメリットがある反面、1F期間に亘って同じ極性の信号電圧Vsigを信号線に書き込むことになることから、カップリングによるコモン線の電位の揺れをライン間で相殺することができないため、カップリングに起因するクロストークの発生を抑えることができない。
また、画素電位と信号線電位との電位差が大きい場合に、画素のスイッチング素子、例えばTFT((Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)では、ソース/ドレインの形状が違うことによってリークが生じ、そのリーク量が1画面内で異なるため、図11に示すように、画質劣化の原因となるシェーディングが発生する。具体的には、例えば図12に示すように、コモン電圧Vcomが7.5Vで、信号線電位がH側10.0V/L側5.0V(中間調)の場合を例に挙げると、画面上部A、画面中央部B、画面下部Cでリーク期間が違うことにより、1画面内でのリーク量が異なるため、画面上部Aではリークの影響はほとんどなく、画面中央部Bではリークの影響で若干白っぽくなり、画面下部Cではリークの影響で白っぽくなり、シェーディングが発生する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、1F反転駆動法のメリットであるコントラストの向上とVA液晶を用いた長寿命化を図りつつ、クロストークやシェーディングの発生を抑制可能とした表示装置および表示装置の駆動方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、電気光学素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部の垂直方向におけるN個(Nは2以上の整数)の領域を行単位で順番に垂直走査するに当たって、ある行を選択した後の次の行の選択において、異なる領域に属する行を選択するドライブパルスを、前記N個の領域に対応して1水平期間の周期で順番に発生するとともに、選択した行の各画素に対して1水平期間ごとに極性が反転する映像信号を書き込む。このとき、前記ドライブパルスを前記N個の領域に対して順番に与えつつ、映像信号をその極性が前記N個の領域に対して隣り合う領域間で反転し、同一領域で同一極性になるように書き込む。
上記構成の表示装置において、画素アレイ部の垂直方向におけるN個の領域を行単位で順番に垂直走査するに当たって、ある行を選択した後の次の行の選択において、異なる領域に属する行を選択する、例えばN=2の場合には2つの領域を交互に垂直走査しつつ、2つの領域の各画素を行単位で選択し、選択行の各画素に対しては1Hごとに極性が反転する映像信号を書き込むことで、2つの領域に書き込まれる映像信号の極性が隣り合う領域間で反転し、同一領域で同一極性になる。これにより、各領域ではそれぞれ1F反転駆動を実現できる。また、選択行の各画素に対しては、1Hごとに極性が反転する映像信号を書き込むことで、1H反転駆動を実現できる。その結果、1F反転駆動法のメリットと1H反転駆動法のメリットとを享受できる。
本発明によれば、1F反転駆動法のメリットと1H反転駆動法のメリットとを享受できるため、コントラストの向上とVA液晶を用いた長寿命化を図りつつ、クロストークやシェーディングの発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置の構成の概略を示すブロック図である。ここでは、画素の電気光学素子として液晶セルを用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置を例に挙げて説明するものとする。
図1から明らかなように、本実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置は、画素アレイ部11、例えば2つの垂直駆動回路12A,12Bおよび水平駆動回路13を有する構成となっている。画素アレイ部11は、電気光学素子である液晶セルを含む画素20が、透明絶縁基板、例えばガラス基板(図示せず)上に行列状に2次元配置され、この行列状(m行n列)の画素配列に対して行ごとに走査線13−1〜13−mが、列ごとに信号線14−1〜14−nがそれぞれ配線された構成となっている。ガラス基板は別のガラス基板(図示せず)と所定の間隙を持って対向配置され、これら2枚のガラス基板間に液晶材料が封止されることによって液晶パネルが形成されることになる。
図2は、画素(画素回路)20の回路構成の一例を示す回路図である。図2から明らかなように、画素20は、画素トランジスタ、例えばTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)21と、このTFT21のドレイン電極に画素電極が接続された液晶セル22と、TFT21のドレイン電極に一方の電極が接続された保持容量23とを有する構成となっている。ここで、液晶セル22は、画素電極とこれに対向して形成される対向電極との間で発生する液晶容量を意味する。
TFT21はゲート電極が走査線14(14−1〜14−m)に接続され、ソース電極が信号線15(15−1〜15−n)に接続されている。また、例えば、液晶セル22の対向電極および保持容量23の他方の電極がコモン線16に対して各画素共通に接続されている。そして、液晶セル22の対向電極には、コモン線16を介してコモン電圧(対向電極電圧)Vcomが各画素共通に与えられる。
m行n列の画素配列の画素アレイ部11は、例えば垂直方向(図の上下方向)の中間で上下に2分割されている。すなわち、ライン数(行数)nの1/2をi(=n/2)とすると、画素アレイ部11は、1行目〜i行目の上側画素部11Aと、i+1行目〜n行目の下側画素部11Bとに分割されている。なお、画素アレイ部11の上下方向における分割は、2分割に限られるものではなく、上下方向において均等なライン数にて3分割、4分割、……等、任意に設定可能である。
垂直駆動回路12A,12Bおよび水平駆動回路13を含む周辺回路は、例えば画素アレイ部11と同じ基板(液晶パネル)上に集積される。垂直駆動回路12A,12Bは、画素アレイ部11の分割数に対応した数だけ設けられ、走査線16−1〜16−nを介して画素アレイ部11の各画素20を行単位で順次選択する。本発明では、垂直駆動回路12A,12Bの具体的な構成およびを特徴とするものであり、その詳細については後で詳細に説明する。
なお、ここでは、2つの垂直駆動回路12A,12Bを画素アレイ部11の左右の一方側に配置し、走査線16−1〜16−nを片側から駆動する構成を採っているが、画素アレイ部11の左右両側に配置し、走査線16−1〜16−nを両側から駆動する構成を採ることも可能である。
水平駆動回路13は、例えばシフトレジスタやアナログスイッチ等によって構成されており、垂直駆動回路12A,12Bによって順に選択された行の各画素20に対して、外部から与えられる映像信号Vsigを、信号線15−1〜15−mを介して画素単位(点順次)あるいは行単位(線順次)にて書き込む。なお、水平駆動回路13から信号線15−1〜15−mに出力される映像信号Vsigの極性は、1H(Hは水平期間)ごとに反転するものとする。
次に、本発明の特徴部分である垂直駆動回路12A,12Bの具体的な構成および動作について説明する。
垂直駆動回路12A,12Bは各々、基本的に、シフトレジスタ、NAND回路、インバータ等の論理回路の組み合わせによって構成されることになる。これら垂直駆動回路12A,12Bには、垂直走査の開始を指令する垂直スタートパルスVSTおよび垂直走査の基準となる互いに逆相の垂直クロックパルスVCK,VCKXが与えられる。
なお、垂直スタートパルスVSTおよび垂直クロックパルスVCK,VCKXの各周期としては、本例では画素アレイ部11を2分割し、2つの垂直駆動回路12A,12Bによって垂直走査する構成を採っていることから、画素アレイ部11の各画素20を1つの垂直駆動回路によって垂直走査する構成を採る場合に用いる垂直スタートパルスおよび垂直クロックパルスの周期の2倍に設定される。因みに、画素アレイ部11をN分割(N=3,4,…)する場合は、垂直スタートパルスVSTおよび垂直クロックパルスVCK,VCKXの各周期を、上記垂直スタートパルスおよび垂直クロックパルスの周期のN倍に設定すれば良い。
図3は、上側画素部11Aの各画素を垂直走査する垂直駆動回路12Aの構成の一例を示すブロック図である。ここでは、図面の簡略化のために、上側画素部11Aの1行目、2行目の画素行を選択するためのドライブパルスV1,V2を生成する回路部分のみの構成を示すものとする。
図3において、シフトレジスタ31は、画素アレイ部11のライン数(行数)mに対応したm/2段の転送段(S/R)31−1,31−2,…が縦続接続され、垂直スタートパルスVSTが与えられることで、互いに逆相の垂直クロックパルスVCK,VCKXに同期して転送(シフト)動作を行い、各転送段31−1,31−2,…から転送パルスTR1A,TR2Aを順次出力する。自段の転送段31−1の転送パルスTR1Aと次段の転送段31−2の転送パルスTR2Aは、3入力NAND回路32にその2入力として与えられる。NAND回路32には、残りの1入力としてイネーブルパルスENB1が与えられる。イネーブルパルスENB1は、垂直クロックパルスVCKの周期の1/4の周期で、かつ垂直クロックパルスVCKのパルス幅の1/4よりも狭いパルス幅のパルス信号である。
NAND回路32の出力パルスは、インバータ33で反転された後、2入力NAND回路34,35に各一方の入力として与えられる。NAND回路34には、他方の入力として垂直クロックパルスvckが与えられる。NAND回路35には、他方の入力として垂直クロックパルスvckと逆相の垂直クロックパルスvckxが与えられる。垂直クロックパルスvck,vckxは、垂直クロックパルスVCK,VCKXに対して周期が同じで、位相が90度ずれたパルス信号である。NAND回路34,35の各出力パルスは、上側画素部11Aの1行目、2行目の各行を選択するためのドライブパルスV1,V2として1行目、2行目の走査線14−1,14−2をそれぞれ駆動する。
図4は、下側画素部11Bの各画素を垂直走査する垂直駆動回路12Bの構成の一例を示すブロック図である。ここでは、図面の簡略化のために、下側画素部11Bのi行目、i+1行目の画素行を選択するためのドライブパルスVi,Vi+1を生成する回路部分のみの構成を示すものとする。
図4において、シフトレジスタ41は、シフトレジスタ31と同様に、m/2段の転送段(S/R)41−1,41−2,…が縦続接続され、垂直スタートパルスVSTが与えられることで、即ちシフトレジスタ31と同じタイミングで垂直クロックパルスVCK,VCKXに同期して転送動作を開始し、各転送段41−1,41−2,…から転送パルスTR1B,TR2Bを順次出力する。自段の転送段41−1の転送パルスTR1Bと次段の転送段41−2の転送パルスTR2Bは、3入力NAND回路42にその2入力として与えられる。NAND回路42には、残りの1入力としてイネーブルパルスENB2が与えられる。イネーブルパルスENB2は、イネーブルパルスENB1と同じく、垂直クロックパルスVCKの周期の1/4の周期で、かつ垂直クロックパルスVCKのパルス幅の1/4よりも狭いパルス幅を持ち、しかもイネーブルパルスENB1に対して位相が180度ずれたパルス信号である。
NAND回路42の出力パルスは、インバータ43で反転された後、2入力NAND回路44,45に各一方の入力として与えられる。NAND回路44には、他方の入力として垂直クロックパルスvckが与えられる。NAND回路35には、他方の入力として垂直クロックパルスvckxが与えられる。垂直クロックパルスvck,vckxは、垂直クロックパルスVCK,VCKXに対して位相が90度ずれたパルス信号である。NAND回路44,45の各出力パルスは、下側画素部11Bの1行目、2行目、全体ではi行目+1、i+2行目の各行を選択するためのドライブパルスVi+1,Vi+2としてi+1行目、i+2行目の走査線14−i+1,14−i+2をそれぞれ駆動する。
続いて、上記構成の垂直駆動回路12A,12Bの回路動作について、図5のタイミングチャートを用いて説明する。
図5のタイミングチャートは、垂直スタートパルスVST、互いに逆相の垂直クロックパルスVCK,VCKX、シフトレジスタ31から出力される転送パルスTR1A,TR2A、シフトレジスタ41から出力される転送パルスTR1B,TR2B、イネーブルパルスENB1,ENB2、インバータ33,43の各出力パルスX1A,X1B、互いに逆相の垂直クロックパルスvck,vckx、垂直駆動回路12Aから出力されるドライブパルスV1,V2および垂直駆動回路12Bから出力されるドライブパルスVi+1,Vi+2の各タイミング関係を示している。
先ず、垂直スタートパルスVSTが垂直駆動回路12A,12Bの各シフトレジスタ31,41に与えられることにより、これら各シフトレジスタ31,41は同時に転送動作(シフト動作)を開始する。この転送動作により、シフトレジスタ31から転送パルスTR1A,TR2A,…が順に出力され、シフトレジスタ41から転送パルスTR1B,TR2B,…が順に出力される。
次に、転送パルスTR1A,TR2AとイネーブルパルスENB1との論理積がNAND回路33でとられることにより、インバータ33からはイネーブルパルスENB1が2個分のパルス信号、即ち2連のパルスX1Aが出力される。同様にして、転送パルスTR1B,TR2BとイネーブルパルスENB2との論理積がNAND回路43でとられることにより、インバータ43からはイネーブルパルスENB2が2個分のパルス信号、即ち2連のパルスX1Bが出力される。
次に、インバータ33の出力パルスX1Aと垂直クロックパルスvckとの論理積がNAND回路34でとられることにより、インバータ36からドライブパルスV1が出力され、次いでインバータ33の出力パルスX1Aと垂直クロックパルスvckxとの論理積がNAND回路35でとられることにより、インバータ37からドライブパルスV2が出力される。
同様にして、インバータ43の出力パルスX1Bと垂直クロックパルスvckとの論理積がNAND回路44でとられることにより、インバータ46からドライブパルスVi+1が出力され、次いでインバータ43の出力パルスX1Bと垂直クロックパルスvckxとの論理積がNAND回路45でとられることにより、インバータ47からドライブパルスVi+2が出力される。
ここで、イネーブルパルスENB1とイネーブルパルスENB2とは位相が互いに180度ずれていることから、図5のタイミングチャートから明らかなように、垂直駆動回路12A,12Bからは、ドライブパルスV1,V2,…とドライブパルスVi+1,Vi+2,…とが交互に出力される。すなわち、時間軸上において、ドライブパルスV1、ドライブパルスVi+1、ドライブパルスV2、ドライブパルスVi+2、…の順に出力されることになる。
次に、上記構成の垂直駆動回路12A,12Bから交互に出力されるドライブパルスV1,V2,…とドライブパルスVi+1,Vi+2,…とを用いて表示駆動を行う場合の動作について説明する。
ここでは、理解を容易にするために、図6に示すように、上側画素部11Aについては上部(画面上部A)、中央部、下部(画面中央部B)をそれぞれ順に垂直走査し、下側画素部11Bについては上部(画面中央部B)、中央部、下部(画面下部C)をそれぞれ順に垂直走査して、計6回の垂直走査を行う場合を例に挙げて説明するものとする。このとき、図7に示すように、垂直駆動回路12AからはドライブパルスV1,V2,V3が、垂直駆動回路12BからはドライブパルスV4,V5,V6がそれぞれ順に出力される。時間軸上では、ドライブパルスV1、ドライブパルスV4、ドライブパルスV2、ドライブパルスV5、ドライブパルスV3、ドライブパルスV6の順に出力される。
このように、2つの垂直駆動回路12A,12Bから交互に出力されるドライブパルスV1,V2,…とドライブパルスVi+1,Vi+2,…とを用いて表示駆動を行うことにより、1.上側画素部11Aの上部、2.下側画素部11Bの上部、3.上側画素部11Aの中央部、4.下側画素部11Bの中央部、5.上側画素部11Aの下部、6.下側画素部11Bの下部の順番で行の選択が行われる。
一方、水平駆動回路13からは、選択された行に対して、1H毎に極性が反転する映像信号Vsigが信号線15−1〜15−nを介して書き込まれる。このとき、映像信号Vsigを供給する信号源(図示せず)において、垂直走査の順番に対応して映像信号Vsigの並び替えがあらかじめ行われることは勿論のことである。
かかる表示駆動により、第1フィールドでは、映像信号Vsigの極性が正(+)、負(−)、…の順に反転するものとすると、図8(A)に示すように、上側画素部11Aの各画素には正極性の映像信号Vsig(+)のみが書き込まれ、下側画素部11Bの各画素には負極性の映像信号Vsig(−)のみが書き込まれることになる。また、第2フィールドでは、フィールド反転駆動を実現するために、映像信号Vsigの極性が負、正、…の順に反転する。これにより、図8(B)に示すように、上側画素部11Aの各画素には負極性の映像信号Vsig(−)のみが書き込まれ、下側画素部11Bの各画素には正極性の映像信号Vsig(+)のみが書き込まれることになる。
上記の動作説明から明らかなように、上述した駆動法によれば、選択行の各画素に対して1Hごとに極性が反転する映像信号Vsigを書き込むことで1H反転駆動が実現されるとともに、上側画素部11Aおよび下側画素部11Bにおいてはそれぞれ1F反転駆動が実現されることになる。
上述したように、電気光学素子(本例では、液晶セル22)を含む画素20が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部11を具備するアクティブマトリクス型表示装置において、画素アレイ部11を垂直方向において複数の領域(本例では、2つの領域11A,11B)に分割する一方、これら複数の領域を行単位で順番に(本例では、交互に)垂直走査しつつ、複数の領域の各画素を行単位で選択し、この選択した行の各画素に対して1Hごとに極性が反転する映像信号Vsigを書き込むことにより、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、上側画素部11Aおよび下側画素部11Bではそれぞれ1F反転駆動が実現されることにより、1F反転駆動法のメリットであるコントラストの向上とVA液晶を用いた長寿命化を図ることができる。なお、上側画素部11Aと下側画素部11Bとの境界線部では、原理上は他の部分と同タイミング(常に2Hずれ)であるが、システム上垂直ブランキング期間(15H〜30H)分だけずれるため、カップリングの影響は軽微である。
また、1F反転駆動法の問題点であるクロストークについては、選択行の各画素20に対して、1Hごとに極性が反転する映像信号Vsigが信号線15−1〜15−nを通して書き込まれることにより、1画面内でのリーク量が同じになるため、シェーディングは発生しない。
このことについてより具体的に説明するならば、例えば図9に示すように、コモン電圧Vcomが7.5Vで、信号線15−1〜15−nの電位がH側10.0V/L側5.0V(中間調)の場合を例に挙げると、画面上部A、画面中央部B,C、画面下部Dでリーク期間が同じになり、1画面内でのリーク量が同じになる。その結果、図10に示すように、シェーディングが発生することはない。なお、図10における映像信号Vsigの極性は、図8(A)のフィールドの場合を示しており、次のフィールドでは図8(B)に示すように、正/負の極性が逆になる。
また、カップリングやリークに起因するクロストークについては、カップリング、リーク共に通常の(面内全体に対しての)1F反転駆動法を採る際の1/2以下となるため、クロストークについても通常の1F反転駆動法の1/2以下に低減できる。
さらに、ストライプドメインに対して強くなる。ここに、ストライプドメインとは、ある電圧以上で黒表示を一定時間保持した後、グレー表示(グレー画面)にしても黒い線が残り、拡大してみると、ディスクリネーション(結晶格子の平行移動による欠陥)のラインがそのまま残っており、そこから光抜けを乗じて黒線となることを言う。これは、1H反転駆動法など画素の境界で電位の極性が違うため、液晶の傾きに画素の境界で差が生じる。これに対して、1F反転駆動法では、画素の境界を挟んでも同電位のため、画素の境界でも液晶の傾きは同じであり、原理上、ストライプドメインは無い。
因みに、図13に、従来例に係る1F反転駆動を用いた場合(A)と、本発明に係る1H+1F反転駆動を用いた場合(B)での画素電位の比較結果を示す。ここでは、上側画素部11Aおよび下側画素部11Bでそれぞれ4回、計8回の垂直走査を行う場合を例に挙げている。(A),(B)いずれの場合も、見た目は1F反転となっていることからわかる。ただし、本実施形態に係る1H+1F反転駆動を用いた場合(B)には、7番目−2番目(境界の下)で垂直ブランキング期間分だけ少しずれる。垂直ブランキング期間は15H〜30H位である。垂直ブランキング期間が15HでV(電圧)−T(透過率)特性50%のとき、0.5%程度の輝度差となる。
なお、上記実施形態では、画素アレイ部11を垂直方向において2分割するとともに、垂直駆動手段をこの分割数に対応した2つの垂直駆動回路12A,12Bで構成するとしたが、画素アレイ部11を垂直方向において3分割以上に分割することも可能である。その場合には、分割数をNとすると、垂直駆動回路を分割数に対応した数Nだけ設け、垂直スタートパルスVSTおよび垂直クロックパルスVCKの各パルス幅を、画素アレイ部11を分割せずに1つの垂直駆動回路によって順に走査する際に用いる垂直スタートパルスおよび垂直クロックパルスの各パルス幅に対してN倍に設定するとともに、N個の分割領域を行単位で順番に垂直走査しつつ、N個の分割領域の各画素を行単位で選択するようにすれば良い。
また、上記実施形態では、画素の電気光学素子として液晶セルを用いた液晶表示装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこの適用例に限られるものではなく、画素の電気光学素子として有機EL((electro luminescence) 素子を用いた有機EL表示装置など、電気光学素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなるアクティブマトリクス型表示装置全般に適用可能である。
本発明の一実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置の構成の概略を示すブロック図である。 画素(画素回路)の回路構成の一例を示す回路図である。 上側の垂直駆動回路の構成の一例を示すブロック図である。 下側の垂直駆動回路の構成の一例を示すブロック図である。 上側、下側の垂直駆動回路の回路動作の説明に供するタイミングチャートである。 表示駆動における垂直走査の順番を示す動作説明図である。 表示駆動における走査タイミングを示すタイミングチャートである。 第1フィールド(A)と第2フィールド(B)の画素電位の極性を示す図である。 シェーディングが発生しないことについての説明に供するタイミングチャートである。 中間調ラスター表示でシェーディングが発生しないことを示す図である。 中間調ラスター表示でシェーディングが発生することを示す図である。 従来技術の課題の説明に供するタイミングチャートである。 従来例に係る1F反転駆動を用いた場合(A)と、本発明に係る1H+1F反転駆動を用いた場合(B)での画素電位の比較結果を示す図である。
符号の説明
11…画素アレイ部、12A,12B…垂直駆動回路、13…水平駆動回路、14,14−1〜14−m…走査線、15,15−1〜15−n…信号線、16…コモン線、20…画素、21…TFT(画素トランジスタ)、22…液晶セル、23…保持容量、31,41…シフトレジスタ

Claims (2)

  1. 電気光学素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部の垂直方向におけるN個(Nは2以上の整数)の領域を行単位で順番に垂直走査するに当たって、ある行を選択した後の次の行の選択において、異なる領域に属する行を選択するドライブパルスを、前記N個の領域に対応して1水平期間の周期で順番に発生する垂直駆動手段と、
    前記垂直駆動手段によって選択された行の各画素に対して1水平期間ごとに極性が反転する映像信号を書き込む水平駆動手段とを備え、
    前記水平駆動手段は、前記垂直走査手段から前記ドライブパルスが前記N個の領域に対して順番に与えられることにより、前記映像信号をその極性が前記N個の領域に対して隣り合う領域間で反転し、同一領域で同一極性になるように書き込む
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 電気光学素子を含む画素が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部を有する表示装置に対し、1フィールド期間ごとに極性が反転する映像信号を書き込んで1フィールド反転駆動する駆動方法であって、
    前記画素アレイ部の垂直方向におけるN個(Nは2以上の整数)の領域を行単位で順番に垂直走査するに当たって、ある行を選択した後の次の行の選択において、異なる領域に属する行を選択するドライブパルスを、前記N個の領域に対応して1水平期間の周期で順番に発生する第1のステップと、
    前記第1のステップで選択した行の各画素に対して1水平期間ごとに極性が反転する映像信号を書き込む第2のステップとを有し、
    前記第1のステップで前記ドライブパルスを前記N個の領域に対して順番に与えつつ、前記第2のステップで前記映像信号をその極性が前記N個の領域に対して隣り合う領域間で反転し、同一領域で同一極性になるように書き込む
    ことを特徴とする表示装置の駆動方法。
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