JP4085672B2 - 肘掛け - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子等にあって好適に利用できる肘掛けに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時における情報化の進展に伴い、デスク回りには各種OA機器を扱うに相応しい環境が次第に整備されるようになってきた。特に、椅子に付帯する肘掛けにおいて、着座者の肘をもたせかけるための肘置きを、長手方向を前後方向にほぼ合致させる通常使用位置から、長手方向を左右方向にほぼ合致させる前方使用位置まで移動可能とし、通常の態様での使用のみならずデスク上でキーボードを操作する際のアームレスト等としても使用できるようにしたものが考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる可動肘掛けの構成として、肘置きをリンク機構を介して所定の軌跡で移動可能であるように肘掛け本体に取り付けるものが知られている。しかしながら、このようなリンク機構の採用は、部品点数の増加や構造の煩雑化を招く上に、強度の確保の問題を生じさせる。
【0004】
あるいは、より簡易な構成として、肘置きの基部に長孔を形成し、該長孔にボルトを挿通して肘置きと肘掛け本体とを結合するとともに、長孔とボルトとの係わり合いにより肘置きの可動範囲を制限するようなものも考えられる。ところが、肘置きと肘掛け本体との結合構造の安定性を維持しようとすればボルトをより強くねじ込む必要があり、その結果肘置きの円滑な移動が妨げられてしまう。逆に、肘置きを円滑に移動させ得るようにすれば、肘置きと肘掛け本体との結合構造の安定性が低減する。
【0005】
このような問題に鑑みて、本発明は、構造の安定性を担保しながら肘置きを円滑に移動させることができる優良な操作性を備えた肘掛けを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決すべく、本発明では、肘掛け本体に肘置きを可動に設けてなり、肘置きに肘をもたせかけて使用できる肘掛けを、肘掛け本体に設定した挟持面と取付部材に設定した挟持面とを対向させ両挟持面間の距離を一定に保ちながら肘掛け本体に取付部材を固定する固定手段を設け、前記両挟持面間に前記肘置きの基部と弾性部材とを直接に若しくは他の部材を介して間接に重ねて介在させ、前記弾性部材を弾性変形させた状態に挟みつけて構成した。
【0007】
このようなものであるならば、取付部材の肘掛け本体への固定を強固にしても、両挟持面間の距離が一定であるため、肘置きの摺動摩擦を所定の大きさに保つことができ、構造的な安定性を担保しながら着座者が肘置きを円滑に移動させることが可能となる。
【0008】
前記両挟持面間の距離を一定に保つには、前記固定手段が、前記肘掛け本体と前記取付部材とのうち一方に設けた突出部を内包し、該突出部が前記肘掛け本体と前記取付部材とのうち他方に当たって前記両挟持面の所定距離以内への接近を禁止するものであることが望ましい。さらに、前記突出部をその突出方向に略平行な方向に貫通して、前記肘掛け本体と前記取付部材とを締結するボルトを用いてなるものであれば、肘置きの基部を挟みつける挟持構造の安定性を十分に確保することができる。
【0009】
一層の構造のコンパクト化を図るには、前記突出部が、前記肘置きの基部に設けた長孔を貫通するような構成が好ましい。
【0010】
前記弾性部材と前記肘置きの基部との間に被覆部材を介在させ、かつ弾性部材並びに被覆部材が前記肘掛け本体に対して相対的に摺動しないように構成したものであれば、弾性部材の摩耗を防止し、長期間にわたり品質を維持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1ないし図6に示す肘掛けAは、椅子Bに付帯して用いられ、椅子Bに着座した者が肘をもたせかけることができるものであり、肘掛け本体1と、該肘掛け本体1の上端側に配置される肘置き2とを具備している。
【0012】
肘掛け本体1は、肘桿11を主体として構成されるもので、肘桿11の上端部に台座12を備えており、該台座12の上向面に挟持面12aを設定している。挟持面12a上には、弾性部材たるOリング53を配置する。また、挟持面12aの中央部には、上向きに六角状の角柱13を突出させてあり、角柱13の内部に、上方に開放された雌ねじ14を形成している。
【0013】
他方、肘置き2は、基部たる肘板3と、該肘板3の上端側に装着される肘当て4とから構成されるもので、肘当て4を装着していない状態で、肘板3を被覆部材5並びに取付部材6を用いて肘掛け本体1に取り付けるようにしている。
【0014】
被覆部材5は、中央部に下記ボス部62の外形に対応する寸法の貫通孔51を有した略平板形状の蓋部50を備え、貫通孔51に前記角柱13を挿通した状態で台座12上に配置される。被覆部材5の下向面には、円環状の溝52が形成され、該溝52にOリング53を装着するようにしている。即ち、台座12と被覆部材5との間にOリング53が挟持されている。
【0015】
取付部材6は、中央にテーパ孔61aを有した円盤状をなす鍔部61を備え、該鍔部61の下向面に挟持面61bを設定している。また、挟持面61bの中心部には、下向きにボス部62を突出させてあり、ボス部62の内部に、下端側に開口するとともにテーパ孔61aとも連通する六角状の角孔62aを形成してある。そして、該取付部材6を前記被覆部材5に接近させ、角柱13を角孔62aに差し込み、しかる後に鍔部61のテーパ孔61aに上方より差し込んだボルトb2を角柱13の雌ねじ14にねじ込むことにより、取付部材6を肘掛け本体1に締結するようにしている。この結果、取付部材6の台座12に対する上下動が禁止され、取付部材6側の挟持面61bと肘掛け本体1側の挟持面12aとが所定距離離間した状態を保つ。特に、角柱13の上端面と角孔62aの底面とが当たることにより、あるいは、ボス部62の下端面と台座12の挟持面12aとが当たることにより、ボルトb2を雌ねじ14に強くねじ込んだとしても両挟持面12a、61bが所定距離以内に接近することはない。この場合、角柱13若しくはボス部62は、本発明に係る突出部としての役割を担う。角柱13と角孔62aとを相互に対応する六角状としているのは、肘掛け本体1と取付部材6とが相対回転しないようにするためであるが、このような相対回転を禁止できるならば四角その他の適宜の形状を採用することが可能である。
【0016】
しかして、被覆部材5と取付部材6との間に肘板3を挟み込んで取り付ける。このとき、肘板3、被覆部材5並びに溝15、52に装着したOリング53を重ね合わせた嵩が両挟持面12a、61bの離間距離よりもやや大きくなるように、予め肘板3、被覆部材5の厚み寸法やOリング53の肉厚を設定していることにより、肘板3を挟み込んで取付部材6を肘掛け本体1に取り付ける際、Oリング53は押圧されて弾性変形する。
【0017】
そして、肘板3と取付部材6との間に第1のガイド機構7並びに第2のガイド8を構成して、これらのガイド機構7、8によって肘置き2を、着座者の側方にあって長手方向を前後方向にほぼ合致させて配置される通常使用位置P(図1実線、図3、図4参照)から、該通常使用位置Pより前方へ変位した位置に設定した中間位置Q(図1想像線、図4想像線、図5参照)を介して、着座者の前方にあって長手方向を左右方向にほぼ合致させて配置される前方使用位置R(図1想像線、図6参照)までの間で移動させ得るようにしている。
【0018】
そのために、肘板3には、巾方向の中央部に一定幅で長手方向に沿って延びる長孔31が形成してあり、角柱13、ボス部62並びにボルトb2は該長孔31を貫通して、台座12と取付部材6とを相互に結合せしめている。加えて、長孔31を挟んで対向する位置には、一対の起立壁32がその長孔31の側縁に沿って設けてあり、鍔部61の挟持面61bが起立壁32の上面に摺動可能に接触した状態で、鍔部61と蓋部50の間に肘板3を挟み込んでいる。この状態で、蓋部50の下面に装着したOリング53の弾性力を利用して、肘板3の下面と蓋部50の上面とが略密着する。
【0019】
第1のガイド機構7は、肘置き2の前後動作を誘導するためのもので、図1ないし図3に示すように、前記一対の起立壁32の間に形成される直線状の第1ガイド溝71と、肘掛け本体1の上端側に固定して設けたフォロアたる一対の突片72との係わり合いによって構成されている。一対の突片72は、取付部材6の下面側におけるテーパ孔61aを挟んだ対向位置に設けられているもので、その巾寸法は前記ガイド溝71の溝巾よりも若干小さい値に設定されている。そして、ボス部62が長孔31の一端側に位置し、一方の突片72が肘板3の底壁3aに乗り上げたとき(図3参照)に肘置き2は通常使用位置Pに保持され、ボス部62が長孔31の他端側に位置し、他方の突片72が肘板3の底壁3bに乗り上げたとき(図5参照)に肘置き2は中間位置Qに保持されるようになっている。
【0020】
第2のガイド機構8は、肘置き2の回転動作を誘導するためのもので、図1ないし図6に示すように、前記第1ガイド溝71に一端を連続させて肘板3に形成した円弧状の第2ガイド溝81と、前記一対の突片72との係わり合いによって構成されている。第2ガイド溝81は、前記起立壁32に連続する位置にあって内外に対をなす部分円弧状の起立壁33の間に形成されたもので、溝巾は前記ガイド溝71の溝巾にほぼ等しく設定されている。そして、ボス部62が長孔31の前記他端に位置している状態で肘板3が回転することにより、一対の突片72が対応位置にある第2ガイド溝81に進入し、同時に一方の突片72もその溝底にある底壁3bに乗り上げるようになっている。しかして、該第2ガイド溝8は肘板3が略90度回転した位置に終わっており、突片72がストッパーとして機能する起立壁33aに当接した図6の状態で回転を停止するようになっている。なお、他方の突片72の下面には図2に示すようにバネ91に弾性的に押し付けられた状態でボール92が配置してあり、該ボール92は、前記底壁3bに形成した孔3b1に間欠的に係わり合って、肘置き2をその位置にクリックストップさせるようにしている。該ボール92は、突片72の略軸心位置に設けた穴に収容されており、下方への脱落を防止するための適宜の手段が施されている。
【0021】
因みに、本実施形態における取付部材6は、図7に示すように、例えばアルミダイキャスト製の取付部材本体6Xの下面に、例えば樹脂成形品のカバー材6Yを接合してなる。そして、挟持面61b並びに突片72の外面は、カバー材6Yを構成する器材、即ち樹脂等の比較的軟らかい器材によって被われ、若しくは形成される。このようなものであれば、肘置き2を摺動させて使用する場合にその移動がより円滑なものとなる。加えて、挟持面61b、突片72の摩耗、あるいは挟持面61b、突片72による肘板3の摩耗を抑止することも可能である。また、前記バネ91及び前記ボール92は取付部材本体6X側に設けた凹部6X1に収容され、ボール92の脱落はカバー材6Y側の突片72の底面によって防止される。
【0022】
なお、肘板3の取り付けを完了した後、該肘板3の上面を覆うように肘当て4を被せて、下方から肘板3にねじb1を挿通して肘当て4の対応位置にねじ止めするようにしている。
【0023】
このように、肘掛けAを、肘掛け本体1と該肘掛け本体1の上端側に配置される肘置き2とから構成し、肘置き2に肘をもたせかけて着座者が利用し得るようにするにあたり、肘置き2を、着座者の側方にあって長手方向を前後方向にほぼ合致させて配置される通常使用位置Pから、該通常使用位置Pより前方へ変位した位置に設定した中間位置Qを介して、着座者の前方にあって長手方向を左右方向にほぼ合致させて配置される前方使用位置Rまでの間で移動可能なものとしたものである。そして、その移動のための動作として、通常使用位置Pと中間位置Qとの間で主として前後動作のみを許容し、中間位置Qと前方使用位置Rとの間で主として回転動作のみを許容し得るようにしたものである。
【0024】
このため、肘置き2は通常使用位置Pと前方使用位置Rとの間でほぼ一定の軌跡を描いて移動することになり、肘の動きが把握し易くなると同時に操作し易いものになり、不慮の動きによって周辺什器やワーカーと干渉するといった事態も有効に回避することができる。しかも、このように肘置き2の自由度に制限がある上に、両使用位置P、Rにあるときにストッパー機能により停止させると同時に、突片72が底壁3a、3bに乗り上げ、その反作用で肘置き2が肘掛け本体1側に押しつけられて摺動摩擦を増すことにより、肘置き2の動きが適度に抑制されるので、肘置き2を両使用位置P、Rに安定配置し易く、使用状態を良好なものとすることができる。
【0025】
具体的な構成として、肘掛け本体1と肘置き2との間に、前後動作を誘導するための第1のガイド機構7と、回転動作を誘導するための第2のガイド機構8とを設け、中間位置Qを境に第1のガイド機構7のガイド機能と第2のガイド機構8のガイド機能とが入れ替わるように構成しているため、1つの機能で所定の動作を全てまかなうように構成する場合に比べて、構造を簡素なものにすることができる。
【0026】
特に、第1のガイド機構7が、肘置き2側に形成した直線状の第1ガイド溝71と、肘掛け本体1の上端側に固定して設けたフォロア72との係わり合いによって構成され、第2のガイド機構8が、前記第1ガイド溝71に一端を連続させて肘置き側に形成した円弧状の第2ガイド溝81と、前記フォロア72との係わり合いによって構成されているため、構造簡素な上に、ガイド溝71、81を構成する起立壁32、33の部材強度やフォロアたる突片72の部材強度を利用して、ガイド機構7、8を堅牢なものにし、肘掛けAの強度も有効に確保することができる。
【0027】
この場合、フォロアたる突片72が、第1ガイド溝71に対して少なくとも溝方向に離間した2ヶ所で係わり合うものであり、その2ヶ所が、第2ガイド溝81において回転中心を隔てた対向2ヶ所にそれぞれ係わり合うように構成されているため、前後動作や回転動作を行う際のガタつきを極力低減して、操作の円滑性と的確性を確保することができる。さらにフォロアを、一定距離を隔てて設けた対をなす突片72によって構成しているため、フォロア自体もコンパクトで組み込み易いものにしておくことができる。
【0028】
因みに、変形例として、中間位置を前後方向に沿って複数箇所に設定し、各々の中間位置に対して、回転動作を通じて到達し得る前方使用位置をそれぞれ設定しておけば、使用者の体格等に容易に適合する構成とすることができる。また、底壁3a、3bの肉厚を部分的に変えて、突片72との摩擦を利用し、肘置き2を使用位置P、Rに安定保持するように構成することも有効である。
【0029】
従って本実施形態によれば、肘掛け本体1に設定した挟持面12aと取付部材6に設定した挟持面61bとを対向させ両挟持面12a、61b間の距離を一定に保ちながら肘掛け本体1に取付部材6を固定する固定手段を設け、前記両挟持面12a、61b間に前記肘置き2の基部たる肘板3と弾性部材たるOリング53とを重ねて介在させ、Oリング53を弾性変形させた状態に挟みつけて構成し、肘置き2を摺動させ得るようにしたことにより、取付部材6の肘掛け本体1への固定を強固にしても、両挟持面12a、61b間の距離は一定であるため、肘置き2の取付部材6、被覆部材5に対する摺動摩擦を所定の大きさに保つことができる。よって、構造的な安定性を担保しながら、着座者が肘置きを円滑に移動させることが可能となる。
【0030】
加えて、肘置き2は、上向面である挟持面12aと下向面である挟持面61bとによって挟持されているものであるから、水平方向への移動を好適に実施できるのみならず、着座者の肘を該肘置き2の上に載置したときの荷重を適切に支持し得るものとなっている。
【0031】
前記固定手段は、肘掛け本体1に設けた突出部たる角柱13を内包してなり、該角柱13が取付部材6に設けた角孔62aの底面に当たって前記両挟持面12a、61bの所定距離以内への接近を確実に禁止することができるものとなっている。あるいは、取付部材6に設けた突出部たるボス部62を内包してなり、該ボス部62が肘掛け本体1に設けた挟持面12aに当たって前記両挟持面12a、61bの所定距離以内への接近を確実に禁止することができるものとなっている。
【0032】
さらに、固定手段は、角柱13並びにボス部62をその突出方向に略平行な方向、即ち上下方向に貫通して肘掛け本体1と取付部材6とを締結するボルトb2を用いてなるものであるため、肘板3を挟みつける挟持構造の安定性を十分に確保することができ、しかも固定手段がコンパクトにまとまったものとなる。即ち、本実施形態における固定手段は、角柱13、ボス部62並びにボルトb2を具備して構成されている。しかも、角柱13とボス部62とは、その一方が他方の内にはめ込まれた凹凸係合構造をなすものとなっており、肘掛け本体1と取付部材6との結合構造をより安定化させることができる。
【0033】
そして、角柱13並びにボス部62が肘板3に設けた長孔31を貫通するように構成したことで、肘掛けA全体の構造のコンパクト化を可能としている。
【0034】
また、Oリング53と肘板3の間には被覆部材5を介在させており、Oリング53は溝52との係わり合いによって、被覆部材5はボス部62の外側面と貫通孔51の内周との係わり合いによって、それぞれ肘掛け本体1の台座12に対する相対的な摺動が抑止されている。このような構成により、Oリング53の摩耗を防止して長期間にわたり品質を維持することができる。なおかつ、被覆部材5が略平板形状を有しているため、Oリング53がよれたりすることなく、肘板3と被覆部材5との摺動を円滑化できる。
【0035】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、弾性部材は、取付部材側に設けてもよい。また、被覆部材を省いた構成とすることを妨げない。肘置きの基部に設けた長孔とこれを貫通する突出部とを、該肘置きの摺動移動におけるガイドとして機能させるような態様もとり得る。
【0036】
その他各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明によれば、構造の安定性を担保しながら肘置きを円滑に移動させることができる優良な操作性を備えた肘掛けを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る肘掛けを適用した椅子の概略的な上面図。
【図2】同実施形態の分解斜視図。
【図3】同実施形態の一部を省略した部分拡大平面図。
【図4】図3の縦断面図。
【図5】図3に対応した作用説明図。
【図6】図3に対応した作用説明図。
【図7】取付部材の具体的な構成例を示す分解斜視図。
【符号の説明】
A…肘掛け
1…肘掛け本体
12a…挟持面
13…角柱(突出部)
2…肘置き
3…肘板(肘置きの基部)
5…被覆部材
53…Oリング(弾性部材)
6…取付部材
61b…挟持面
62…ボス部(突出部)
b2…ボルト
13、62、b2…固定手段

Claims (4)

  1. 肘掛け本体に肘置きを可動に設けてなり、該肘置きに肘をもたせかけて使用できるものであって、
    肘掛け本体に設定した挟持面と取付部材に設定した挟持面とを対向させ両挟持面間の距離を一定に保ちながら肘掛け本体に取付部材を固定する固定手段を設け、
    前記両挟持面間に前記肘置きの基部と弾性部材とを直接に若しくは他の部材を介して間接に重ねて介在させ、前記弾性部材を弾性変形させた状態に挟みつけて構成し、肘置きを摺動させ得るようにしており、
    前記肘置き側に、直線上の第1ガイド溝と、第1ガイド溝に一端を連続させて肘置き側に形成した円弧状の第2ガイド溝とを設け、
    前記肘掛け本体の上端側に、前記第1ガイド溝または前記第2ガイド溝に係わり合う突片を一対設けており、
    それら突片が、前記第1ガイド溝において少なくとも溝方向に離間した2ヶ所に係わり合い、また、前記第2ガイド溝において回転中心を隔てた対向2ヶ所にそれぞれ係わり合うように構成され、
    前記突片が前記第1ガイド溝内にあるときには前記肘置きの前後動作のみを許容し、突片が前記第2ガイド溝内にあるときには肘置きの回転動作のみを許容する肘掛け。
  2. 前記固定手段が、前記肘掛け本体と前記取付部材とのうち一方に設けた突出部を内包し、該突出部が前記肘掛け本体と前記取付部材とのうち他方に当たって前記両挟持面の所定距離以内への接近を禁止するものである請求項記載の肘掛け。
  3. 前記固定手段が、前記突出部を貫通して前記肘掛け本体と前記取付部材とを締結するボルトを用いてなるものである請求項記載の肘掛け。
  4. 前記突出部が、前記肘置きの基部に設けた長孔を貫通する請求項又は記載の肘掛け。
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