JP4085669B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池装置に関し、詳しくは単セルを複数積層したスタック構造を備えた燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の燃料電池は、特開平2−86071号公報または特開平9−35737号公報に記載されたものが知られている。以下、その燃料電池について図38、図39および図40を参照しながら説明する。なお、説明を解りやすくするため、燃料電池が固体高分子電解質型燃料電池、燃料が水素を含有するガス、酸化剤が空気の場合について説明する。図に示すように、電解質部101は固体高分子電解質膜102を導電性があり触媒が塗られた拡散層103で挟み、拡散層103の周辺をシール材104で囲んで構成する。そして、電解質部101の一方には深さ1mm程の溝状のアノード流路105がアノード供給ヘッダー106からアノード排出ヘッダー107に形成された導電性のアノードセパレータ108が配され、他方には深さ1mm程の溝状のカソード流路109がカソード供給ヘッダー110からカソード排出ヘッダー111に形成された導電性のカソードセパレータ112を配してセル113を構成する。また、セルとセルの間には反応熱の冷却を行う冷却水流路114が冷却水入口ヘッダー115から冷却水排出ヘッダー116に形成された冷却板117を配して積層し、2枚の集電板118で両端を挟み燃料電池A119を形成する。
【0003】
次に、燃料電池A119の動作について説明する。水素はアノード供給ヘッダー106から各セル113にあるアノード流路105を通ってアノード排出ヘッダー107から外へ排出される。また、空気はカソード供給ヘッダー110からセル113のカソード流路109を通って、カソード排出ヘッダー111から外へ排出される。この時、電解質部101のアノード流路105を流れる水素はイオンとなって固体高分子電解質膜102を通過してカソード流路109側に達し、このカソード流路109を流れる空気中の酸素と反応して水蒸気となる。そしてこのときアノードセパレータ108とカソードセパレータ112間に起電力が生じ、直流電圧が2つの集電板118の間から取り出される。また、反応時に発生する熱は冷却板117内を流れる冷却水によって吸熱される。
【0004】
また、熱を利用する湯を取出すために、従来、特開平5−144452に示されるようなシステムが必要となるので、そのシステムを図41を用いて説明する。空気がブロワー120から加湿器121を通り燃料電池A119に入り、反応後に再び燃料電池A119から加湿器121を通るように構成されており、加湿器121内では燃料電池A119に送られる空気と反応後の空気の間で水蒸気だけが透過する膜122が配されているため、反応後の空気内の水蒸気が移動する事によって加湿された空気が燃料電池A119に送られる。一方、都市ガスなどから水素を生成する水素生成器123から水素を含有したガスが燃料電池A119に送られる。燃料電池A119内では送られてきたガス内の水素と空気中の酸素が反応し直流電流と熱が発生する。発生した直流電流は、インバータ124で交流電流に変換され電力負荷125に供給される。また、発電反応によって発生した熱は1次冷却ポンプ126から燃料電池A119内を通り反応熱を吸収し冷却回路熱交換器127を通って1次冷却ポンプ126に戻るよう構成された1次冷却回路128によって回収される。給湯に用いられる水は市水であるが、燃料電池A119内を流れる冷却水は電気伝導性が低く凍結温度の低い物が望ましいため、冷却回路熱交換器127を介して2次冷却回路129によって市水を加熱する。2次冷却回路129は2次冷却ポンプ130から燃料排気熱交換器131に入り燃料排気の熱を吸収し、燃料排気熱交換器131から空気排気熱交換器132に入り空気排気の熱を吸収し、空気排気熱交換器132から冷却回路熱交換器127に入り熱を吸収して熱負荷133に送られるように2次冷却回路129が構成されている。この様に2次冷却回路129を構成する事により燃料電池A119の発生する熱を温水として供給できるシステムが構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の燃料電池では、システムの製作時に燃料電池の冷却回路の熱や排気の熱を温水として利用するための熱交換器などが必要となるため、システムの回路が複雑になり製造コストが増す。また、システムを構成するためには燃料電池と熱交換器を結ぶ配管長が伸び、それに伴い断熱を施す必要があるが完全な断熱は難しいため熱効率が悪くなる。さらに、配管長が伸びる事により冷却水を循環させるポンプの動力が増してシステムの発電効率が悪くなる。さらに、空気排気や燃料排気の蒸気が配管内で結露する事により配管内を流れる空気排気や燃料排気の流れを妨げるてシステムの安定性が低くなり、ブロワーの空気を送り出す静圧が上りブロワーの動力が増して発電効率が悪くなるという課題があり、簡単な構成により効率の良いシステムが製作できる燃料電池が要求されている。
【0006】
また、燃料電池から排出される空気排気や燃料排気が高温であるため空気排気や燃料排気を送る配管の素材が熱に強い素材に限定されるという課題があり、低温度な排気の燃料電池が要求されている。
【0007】
また、1次冷却回路の冷却水と2次冷却回路の冷却水が電気的に絶縁されていないとインバーター等の電気的ノイズがシステムの運転を妨げるために1次冷却回路の冷却水と2次冷却回路の冷却水は電気的に絶縁された燃料電池が要求されている。
【0008】
また、燃料電池内の加湿部を備えた構造では、加湿部内で加湿された空気が加湿部の側面に発電部を持たない側の温度が低い為に結露を起し、水滴を含んだ空気が発電部に送られ発電が不安定になるという課題があり、加湿部の温度の均一化が行え加湿された空気の結露が起きない燃料電池が要求されている。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡単な構成で高効率な安定したシステムを製作できる燃料電池を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の燃料電池は上記目的を達成するために、電解質膜の両面に触媒層を持つ膜電極の両側に燃料流路と酸化剤流路を配して成るセルを積層して構成する発電部を有する燃料電池であって、
前記発電部に供給する酸化剤を加湿する加湿部と、
前記発電部を冷却する1次冷却水路の冷却水と、2次冷却水路の冷却水の熱交換を行う冷却水熱交換部と、
前記発電部の空気排気の熱を2次冷却水路の冷却水により熱回収を行うための排空気熱交換部と、
前記発電部の燃料排気の熱を2次冷却水路の冷却水により熱回収を行うための排燃料熱交換部とを有し、
前記発電部、前記加湿部、前記冷却水熱交部と、前記排空気熱交部と、前記排燃料熱交部がこの順に配置され、一対の端板で挟み構成されており、
2次冷却ポンプにより前記2次冷却水路に送り込まれる冷却水は、前記冷却水熱交部、前記排空気熱交部、排燃料熱交部の順に熱交換を行う構成としたものである。
【0011】
本発明によれば、燃料電池の他に熱交換器を必要としないため、温水利用に要する配管を必要とせず、燃料電池と熱交換器間の熱をロスすることの無いシステムを簡単な構成で高効率なシステムを製作できる燃料電池が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明は、電解質膜の両面に触媒層を持つ膜電極の両側に燃料流路と酸化剤流路を配して成るセルを積層して構成する発電部をもつ燃料電池において、前記燃料電池内に前記発電部を冷却する1次冷却回路の冷却水と熱利用を行う2次冷却回路の冷却水の熱交換を行うための冷却水熱交換器を備えたものであり、温水利用に要する配管を必要とせず、燃料電池と熱交換器間の熱をロスすることの無いシステムを簡単な構成で高効率なシステムを製作できるという作用を有する。また、燃料電池内に発電部の空気排気の熱を2次冷却回路の冷却水により熱回収を行うための排空気熱交換器を備えたものであり、温水利用に要する配管を必要とせず、燃料電池と排空気熱交換器間の熱をロスすることの無いシステムを簡単な構成で高効率なシステムを製作できるという作用を有する。また、燃料電池内に発電部の燃料排気の熱を2次冷却回路の冷却水により熱回収を行うための排燃料熱交換器を備えたものであり、温水利用に要する配管を必要とせず、燃料電池と排燃料排気熱交換器間の熱をロスすることの無いシステムを簡単な構成で高効率なシステムを製作できるという作用を有する。また、燃料電池内の冷却水熱交換器または空気排気熱交換器または燃料排気熱交換器を積層型の熱交換器で構成したものであり、積層されたセルの発電部との一体化と、空気・燃料・冷却水のヘッダーの構成が容易となり燃料電池と冷却水熱交換器または空気排気熱交換器または燃料排気熱交換器間の熱をロスが無く小型化できる燃料電池を製作できるという作用を有する。また、燃料電池内の冷却水熱交換器または空気排気熱交換器または燃料排気熱交換器を構成する積層型の熱交換器内の流体の流路を構成するリブの配置を揃えた構成を備えたものであり、加わる力を耐圧性の高い部分とする事により積層する高い圧力に耐える作用を有する。また、燃料電池内を循環する1次冷却回路の水を循環させるためのポンプを前記燃料電池内に備え絶縁性の冷却水を封入したものであり、温水利用に要する配管を必要とせず、ポンプの動力を低減させることができ、燃料電池と熱交換器間の熱をロスすることが無く、1次冷却回路と2次冷却回路の冷却水が電気的に絶縁され2次冷却回路の冷却水を伝わるノイズ電圧を電気的に遮断するシステムを簡単な構成で高効率なシステムを製作できるという作用を有する。また、1次冷却回路の冷却水と2次冷却回路の冷却水の熱伝部が電気的に絶縁された素材により構成され、1次冷却回路の冷却水と2次冷却回路の冷却水が絶縁することのできる構成の冷却水熱交換部を備えたものであり、他の機器を循環する2次冷却回路の冷却水を伝わるノイズ電圧を電気的に遮断するために燃料電池の安定した動作をする作用を有する。また、加湿器が燃料電池と冷却水熱交換器の間に備えられ、発熱している発電部と熱を持った冷却水熱交換器の間に挟まれているため加湿器を保温することができ蒸気が結露する事を防ぐ作用を有する。
【0027】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同一のものは同一番号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0028】
【実施例】
(実施例1)
燃料電池1は図1に示すようにセル積層部2と、セル積層部2の横に順に積層加湿部3、積層水熱交部4と、積層排気熱交部5と、積層排燃料熱交部6を並べ端板A1aと端板B1bで挟み構成されている。
【0029】
セル積層部2を図2〜図9を用いて説明する。セル積層部2を構成するセル7は電解質部101と、溝状のアノードガス流路9がアノードガス供給ヘッダー10からアノードガス排出ヘッダー11に形成された導電性のアノードガスセパレータ12と、溝状のカソードガス流路13がカソードガス供給ヘッダー14からカソードガス排出ヘッダー15に形成された導電性のカソードガスセパレータ16からなり、電解質部101をアノードガスセパレータ12とカソードガスセパレータ16で挟むように構成される。そして、セルとセルの間には反応熱の冷却を行う冷却板流路17が冷却板入口ヘッダー18から冷却板排出ヘッダー19に形成されたセル冷却板8を配して積層し、2枚の電池集電板20で両端を挟み、更に絶縁板a21と絶縁板b22で挟みセル積層部2を形成する。また、空気供給ヘッダー25と1次冷却水排出ヘッダー34がセル積層部2を貫通するように設けてある。
【0030】
次に、積層加湿部3を図10〜図15を用いて説明する。積層加湿部3は水蒸気を透過する蒸気透過膜23と、給気流路24が空気供給ヘッダー25からカソードガス供給ヘッダー14に形成された空気供給セパレータ26と、排気流路27がカソードガス排出ヘッダー15から排気排出ヘッダー28に形成された空気排気セパレータ29からなり、蒸気透過膜23を空気供給セパレータ26と空気排気セパレータ29で挟むように積層する。そして、両端を加湿部端板a30と加湿部端板b31で挟み積層加湿部3を形成する。また、アノードガス排出ヘッダー11と冷却板排出ヘッダー19と1次冷却水排出ヘッダー34が積層加湿部3を貫通するように設けてある。
【0031】
次に、積層水熱交部4を図16〜図21を用いて説明する。積層水熱交部4は熱交換行う水熱交換プレート32と、1次冷却水流路33が冷却板排出ヘッダー19から1次冷却水排出ヘッダー34に形成された1次冷却水セパレータ35と、2次冷却水流路36が2次冷却水供給ヘッダー37から2次冷却水排出ヘッダー38に形成された2次冷却水セパレータ39からなり、水熱交換プレート32を1次冷却水セパレータ35と2次冷却水流路36で挟むように積層する。そして、両端を水熱交部端板a40と水熱交部端板b41で挟んで積層水熱交部4を形成する。また、アノードガス排出ヘッダー11とカソードガス排出ヘッダー15と排気排出ヘッダー28が積層水熱交部4を貫通するように設けてある。また、用いられる水熱交換プレート32、1次冷却水セパレータ35、2次冷却水セパレータ39はポリプロピレンなどの樹脂材料によって作られることにより、積層水熱交部4において1次冷却水セパレータ35内を流れる冷却水と2次冷却水セパレータ39内を流れる冷却水は電気的に絶縁されている。
【0032】
次に積層排気熱交部5を図22〜図27を用いて説明する。積層排気熱交部5は熱交換行う空気熱交換プレート42と、空気排気流路43が排気排出ヘッダー28から空気排気排出ヘッダー44に形成された空気排気セパレータ45と、空気排気冷却水流路46が2次冷却水排出ヘッダー38から空気冷却水排出ヘッダー47に形成された空気排気冷却水セパレータ48からなり、空気熱交換プレート42を空気排気セパレータ45と空気排気冷却水セパレータ48で挟むように積層する。そして、両端を空気熱交部端板a49と空気熱交部端板b50で挟んで積層排気熱交部5を形成する。また、アノードガス排出ヘッダー11と2次冷却水供給ヘッダー37が積層排気熱交部5を貫通するように設けてある。
【0033】
次に積層排燃料熱交部6を図28〜図32を用いて説明する。積層排燃料熱交部6は熱交換行う燃料熱交換プレート51と、燃料排気流路52がアノードガス排出ヘッダー11から燃料排気排出ヘッダー53に形成された燃料排気セパレータ54と、燃料排気冷却水流路55が空気冷却水排出ヘッダー47から燃料冷却水排出ヘッダー56に形成された燃料排気冷却水セパレータ57からなり、燃料熱交換プレート51を燃料排気セパレータ54と燃料排気冷却水セパレータ57で挟むように積層する。そして、両端を燃料熱交部端板a58と燃料熱交部端板b59で挟んで積層排燃料熱交部6を形成する。また、2次冷却水供給ヘッダー37が積層排燃料熱交部6を貫通するように設けてある。
【0034】
そして、セル積層部2、積層加湿部3、積層水熱交部4、積層排気熱交部5と積層排燃料熱交部6のそれぞれアノードガスセパレータ12、カソードガスセパレータ16、セル冷却板8、空気供給セパレータ26、空気排気セパレータ29、1次冷却水セパレータ35、2次冷却水セパレータ39、空気排気セパレータ45、空気排気冷却水セパレータ48、燃料排気セパレータ54、燃料排気冷却水セパレータ57内の流路を形成するリブ位置はセル積層部2、積層加湿部3、積層水熱交部4、積層排気熱交部5と積層排燃料熱交部6を重ね合わせたときに同じ位置になるよう形成されている。また、内蔵ポンプ60は冷却板入口ヘッダー18に接続され、冷却水が1次冷却ポンプから冷却板入口ヘッダー18に流れ、冷却板入口ヘッダー18から冷却板流路17を通り冷却板排出ヘッダー19に入り、冷却板排出ヘッダー19から1次冷却水流路33内を通過して1次冷却水排出ヘッダー34から内蔵ポンプ60に戻るように配してある。
【0035】
次に燃料電池1を用いてシステムの構成例を図34〜37に示し、その動作について説明する。空気を送り込むブロワー120が空気供給ヘッダー25と接続されておりブロワー120により空気が積層加湿部3内に送り込まれる。送り込まれた空気は給気流路24を通りカソードガス供給ヘッダー14に入るが、発電反応を終えた空気には蒸気が含まれているため、反応を終えた空気が排気流路27を通る際に蒸気透過膜23を介して給気流路24を通る空気を加湿する。加湿された空気はカソードガス供給ヘッダー14を通りセル積層部2内のカソードガス流路13を通過する。一方、水素生成器123がアノードガス供給ヘッダー10と接続されており、水素を含んだ燃料ガスがセル積層部2内のアノードガス流路9を通過する。この時、セル積層部2の各セル7内では発電反応が起き、電力と熱と水または水蒸気が発生する。電力は2枚の電池集電板20からインバータに流れ、インバータから負荷に送られる。また、発生する熱はセル積層部2内のセル冷却板8を流れる冷却水に移動し、積層水熱交部4内の1次冷却水流路33を流れる際に2次冷却水流路36を流れる冷却水に熱が移動する。そして、発電反応を終えた空気は積層加湿部3内で新たにセル7内に送り込まれる空気を蒸気透過膜23を介して加湿し、排気排出ヘッダー28を通り積層排気熱交部5内の空気排気流路43を通り空気排気排出ヘッダー44に入る。空気が空気排気流路43を通過する際には空気排気冷却水流路46を通過する冷却水により空気の熱を吸収されて空気排気排出ヘッダー44から排出される。一方、反応を終えた燃料ガスはアノードガス排出ヘッダー11から積層排燃料熱交部6内の燃料排気流路52を通り燃料排気排出ヘッダー53に入る。燃料ガスが燃料排気流路52を通過する際には燃料排気冷却水流路55を通過する冷却水により燃料の熱を吸収されて燃料排気排出ヘッダー53から排出される。また、2次冷却ポンプ130は燃料冷却水排出ヘッダー56と接続され、2次冷却ポンプ130から送り込まれる冷却水は燃料冷却水排出ヘッダー56から燃料排気冷却水流路55を通る際に燃料排気流路52内を流れる燃料ガスから熱を吸収し、空気冷却水排出ヘッダー47を通り空気排気冷却水流路46を通る際に空気排気流路43内を流れる空気から熱を吸収し、2次冷却水排出ヘッダー38を通り2次冷却水流路36を通る際に1次冷却水流路33内を流れる冷却水から熱を吸収し2次冷却水供給ヘッダー37を通り熱負荷に昇温した冷却水が供給される。このように、燃料電池1の発電反応によって発生した熱は積層水熱交部4と、積層排気熱交部5と、積層排燃料熱交部6において熱回収され燃料冷却水排出ヘッダー56から温水として出力されるため、簡単な構成でシステムが構築でき、燃料電池1の発電反応で発生した熱は高い熱回収効率で空気および燃料の排気を含めて直接に温水として供給することが可能である。
【0036】
なお、積層水熱交部4を樹脂であるポリプロピレンを用いて製作する事により1次冷却回路の冷却水と2次冷却回路の冷却水を電気的に絶縁したが、1次冷却回路の冷却水を絶縁体である例えばパーフルオロカーボン液を用いる事により同じ効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば高い熱効率で燃料電池から直接に湯を取出すことができるという効果のある燃料電池を提供できる。
【0038】
また、システム内の配管や回路が単純化し配管長が最小限になりブロワーや冷却水ポンプの動力の低減と放熱による熱損失を抑えるという効果のある燃料電池を提供できる。
【0039】
また、燃料排気や空気排気の温度が低いため、排気を流す管に安価な材料の選択ができる効果のある燃料電池を提供できる。
【0040】
また、1次冷却回路の冷却水と2次冷却回路の冷却水は電気的に絶縁されているため、電気的ノイズがシステムの他の機器の障害となる事を防止できる燃料電池を提供できる。
【0041】
また、加湿器内の結露の発生が起きないため、燃料電池内に水滴が入る事を防止でき安定した動作の行える燃料電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の燃料電池の平面図
【図2】本発明の実施例1のセル積層部の平面図
【図3】本発明の実施例1のセルの平面図
【図4】本発明の実施例1のアノードガスセパレータの平面図
【図5】本発明の実施例1のカソードガスセパレータの平面図
【図6】本発明の実施例1のセル冷却板の平面図
【図7】本発明の実施例1の絶縁板Aの平面図
【図8】本発明の実施例1の絶縁板Bの平面図
【図9】本発明の実施例1の集電板の平面図
【図10】本発明の実施例1の積層加湿部の平面図
【図11】本発明の実施例1の蒸気透過膜の平面図
【図12】本発明の実施例1の空気供給セパレータの平面図
【図13】本発明の実施例1の空気排気セパレータの平面図
【図14】本発明の実施例1の加湿部端板Aの平面図
【図15】本発明の実施例1の加湿部端板Bの平面図
【図16】本発明の実施例1の積層水熱交部の平面図
【図17】本発明の実施例1の水熱交換プレートの平面図
【図18】本発明の実施例1の1次冷却水セパレータの平面図
【図19】本発明の実施例1の2次冷却水セパレータの平面図
【図20】本発明の実施例1の水熱交部端板Aの平面図
【図21】本発明の実施例1の水熱交部端板Bの平面図
【図22】本発明の実施例1の積層排気熱交部の平面図
【図23】本発明の実施例1の空気熱交換プレートの平面図
【図24】本発明の実施例1の空気排気セパレータの平面図
【図25】本発明の実施例1の空気排気冷却水セパレータの平面図
【図26】本発明の実施例1の空気熱交部端板Aの平面図
【図27】本発明の実施例1の空気熱交部端板Bの平面図
【図28】本発明の実施例1の積層排燃料熱交換部の平面図
【図29】本発明の実施例1の燃料熱交換プレートの平面図
【図30】本発明の実施例1の燃料排気セパレータの平面図
【図31】本発明の実施例1の燃料排気冷却水セパレータの平面図
【図32】本発明の実施例1の燃料熱交部端板Aの平面図
【図33】本発明の実施例1の燃料熱交部端板Bの平面図
【図34】本発明の実施例1の燃料電池の空気と2次冷却水の流れの図
【図35】本発明の実施例1の燃料電池の燃料と2次冷却水の流れの図
【図36】本発明の実施例1の燃料電池の1次冷却水と2次冷却水の流れの図
【図37】本発明の実施例1のシステム図
【図38】従来のセルの図
【図39】従来の冷却板の図
【図40】従来の燃料電池の平面図
【図41】従来のシステム図
【符号の説明】
1 燃料電池
2 セル積層部
3 積層加湿部
4 積層水熱交部
5 積層排気熱交部
6 積層排燃料熱交部
7 セル
9 アノードガス流路
12 アノードガスセパレータ
13 カソードガス流路
16 カソードガスセパレータ
32 水熱交換プレート
33 1次冷却水流路
35 1次冷却水セパレータ
36 2次冷却水流路
39 2次冷却水セパレータ
42 空気熱交換プレート
43 空気排気流路
45 空気排気セパレータ
46 空気排気冷却水流路
48 空気排気冷却水セパレータ
51 燃料熱交換プレート
52 燃料排気流路
54 燃料排気セパレータ
55 燃料排気冷却水流路
57 燃料排気冷却水セパレータ
60 内蔵ポンプ
101 電解質部

Claims (7)

  1. 電解質膜の両面に触媒層を持つ膜電極の両側に燃料流路と酸化剤流路を配して成るセルを積層して構成する発電部を有する燃料電池であって、
    前記発電部に供給する酸化剤を加湿する加湿部と、
    前記発電部を冷却する1次冷却水路の冷却水と、2次冷却水路の冷却水の熱交換を行う冷却水熱交換部と、
    前記発電部の空気排気の熱を2次冷却水路の冷却水により熱回収を行うための排空気熱交換部と、
    前記発電部の燃料排気の熱を2次冷却水路の冷却水により熱回収を行うための排燃料熱交換部とを有し、
    前記発電部、前記加湿部、前記冷却水熱交部と、前記排空気熱交部と、前記排燃料熱交部がこの順に配置され、一対の端板で挟み構成されており、
    2次冷却ポンプにより前記2次冷却水路に送り込まれる冷却水は、前記冷却水熱交部、前記排空気熱交部、排燃料熱交部の順に熱交換を行うことを特徴とする燃料電池。
  2. 冷却水熱交換部を平板状の冷却水熱交換板を積層する事により構成している事を特徴とする前記請求項記載の燃料電池。
  3. 排空気熱交換部を平板状の排空気熱交換板を積層する事により構成している事を特徴とする前記請求項記載の燃料電池。
  4. 排燃料熱交換部を平板状の排燃料熱交換板を積層する事により構成している事を特徴とする前記請求項記載の燃料電池。
  5. 冷却水熱交換部内の流路構成するリブの配置を発電部内の流路構成するリブの配置と揃える事を特徴とする前記請求項記載の燃料電池。
  6. 排空気熱交換部内の流路構成するリブの配置を発電部内の流路構成するリブの配置と揃える事を特徴とする前記請求項記載の燃料電池。
  7. 排燃料熱交換部内の流路構成するリブの配置を発電部内の流路構成するリブの配置と揃える事を特徴とする前記請求項記載の燃料電池。
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