JP6754221B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する複数の発電セルが積層された燃料電池スタックを備え、前記燃料電池スタックの内部には、冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成される燃料電池システムに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が、他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータによって挟持されることにより、発電セル(単位セル)が構成されている。通常、所定数の発電セルが積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池車両(燃料電池電気自動車等)に組み込まれている。
燃料電池車両等の電動車両は、例えば、ECE−R100やFMVSS305等の電気安全に関する法規を満たす必要がある。このため、電動パワートレイン全体で、法規要求地絡抵抗を満たすことが求められている。従って、各デバイス(機器)の分担抵抗(各デバイスと燃料電池車両の接地電位であるシャーシGNDとの間の地絡抵抗)の合計が、法規要求地絡抵抗を上回るように設定されている。
例えば、燃料電池スタックでは、高電圧系デバイスとして、ガス系、スタック外周系、冷却系等があり、それぞれ分担抵抗が設定されている。冷却系では、ラジエータ、冷媒ポンプ、補機デバイス等がシャーシGNDに接地されている。このため、冷却系の地絡抵抗を分担抵抗以上に確保するために、冷媒導電率管理と、シャーシGNDに接地しているデバイスまでの配管レイアウト(配管径や長さ等)とを適切に設定する必要がある。
この種の冷却系を有する設備として、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムが知られている。この燃料電池システムでは、燃料電池の内部における電池内冷媒流路と冷媒冷却機器とを含む第1循環経路に冷媒を循環供給する第1冷媒系と、前記電池内冷媒流路とイオン交換器とを含む第2循環経路に冷媒を循環供給する第2冷媒系とを備えている。そして、第1冷媒系及び第2冷媒系による冷媒循環を制御するにあたり、燃料電池の起動に際し、予め定めた優先期間に亘って前記第2冷媒系による前記燃料電池への冷媒の循環供給を先行して実行している。
第2冷媒系の第2循環経路を通過する全ての冷媒は、優先期間の当初から燃料電池の電池内冷媒流路を循環経由した後に、イオン交換器を繰り返し通過してイオンが除去されている。従って、燃料電池の電池内冷媒流路は、優先期間において速やかに低導電率とされた冷媒が循環するため、前記冷媒が介在することで発生する前記燃料電池の絶縁性低下を早期に高い実効性で回避できる、としている。
特開2014−157832号公報
ところで、燃料電池車両では、特に高温環境下に長時間放置されると、冷媒導電率が上昇してしまう。すなわち、放置中には、冷媒が流通しないため、イオン交換器によるイオン除去が行われず、冷媒導電率が上昇して冷媒系内での電気抵抗が低下するおそれがある。冷媒導電率の上昇は、特にラジエータや金属セパレータ等の金属部材との接液により惹起されている。従って、高温放置等の最悪条件において、燃料電池スタックとシャーシGNDとの間の地絡抵抗が減少し、所望の分担地絡抵抗を確保することができないおそれがある。
そこで、例えば、冷媒配管長を長尺化することが考えられる。しかしながら、燃料電池システムが収容されるスペース、例えば、モータルーム内では、長尺な配管が絡まり合ってしまい、メンテナンス性が低下するという問題がある。
しかも、衝突等の外部荷重が付与されると、冷媒配管が、密集配置されている各種デバイスと干渉し易くなり、前記冷媒配管が破損する場合がある。その際、発電部である燃料電池スタックから冷媒配管の破損部位までの地絡抵抗が、所望の分担地絡抵抗を下回ってしまい、液絡が発生するおそれがある。
本発明は、この種の課題を解決するものであり、冷媒配管の地絡抵抗を確保して液絡を抑制するとともに、配管レイアウトの自由度を有効に向上させることが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する複数の発電セルが積層された燃料電池スタックを備え、前記燃料電池スタックの内部には、冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成されている。
この燃料電池システムにおいて、燃料電池スタックの外側には、湾曲形状又は屈曲形状を有するラビリンス流路が内部に設けられた冷却媒体流路構成部材を備えている。そして、冷却媒体流路構成部材の流通口の一方は、燃料電池スタックの冷却媒体流路に接続されており、冷却媒体流路構成部材の流通口の他方は、ラジエータに連通している。ラビリンス流路は、冷却媒体流路に供給される冷却媒体を流通させる供給ラビリンス流路と、冷却媒体流路から排出される冷却媒体を流通させる排出ラビリンス流路と、を有し、供給ラビリンス流路は燃料電池スタックの冷却媒体流路の上流側に連通する冷却媒体入口通路が設けられた第1エンドプレート側に配置され、排出ラビリンス流路は燃料電池スタックの前記冷却媒体流路の下流側に連通する冷却媒体出口通路が設けられた第2エンドプレート側に配置されてもよい。
また、この燃料電池システムでは、冷却媒体流路構成部材は、燃料電池スタックの底部に接して配置されていることが好ましい。
さらに、この燃料電池システムでは、燃料電池スタックには、冷却媒体流路に冷却媒体を供給する冷却媒体供給口及び前記冷却媒体流路から前記冷却媒体を排出する冷却媒体排出口が設けられていることが好ましい。その際、冷却媒体流路構成部材の流通口は、冷却媒体供給口又は冷却媒体排出口の少なくともいずれかに接続されていることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池システムでは、冷却媒体を冷却媒体流路に供給する冷却媒体供給装置を備え、冷却媒体流路構成部材には、前記冷却媒体供給装置を構成する機器に接続される機器用流通口が設けられていることが好ましい。また、この燃料電池システムでは、ラビリンス流路の断面形状は、円形状又は楕円形状を有していることが好ましい。
本発明によれば、冷却媒体流路構成部材には、ラビリンス流路が設けられるとともに、前記冷却媒体流路構成部材は、燃料電池スタックの冷却媒体流路に接続されている。従って、長尺流路であるラビリンス流路が設けられるため、法規により要求される分担地絡抵抗を満たす沿面距離を確保することができる。これにより、冷媒配管の地絡抵抗を確保して液絡を抑制するとともに、配管レイアウトの自由度を有効に向上させることが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムが適用される燃料電池車両の前方部分の概略説明図である。 前記燃料電池システムの要部説明図である。 前記燃料電池システムの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する冷却媒体流路構成部材の平面説明図である。 前記燃料電池システムにおいて、供給配管及び排出配管が破損した際の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する冷却媒体流路構成部材の平面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システムの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムにおいて、冷却媒体流路構成部材を構成する第1筐体部の平面説明図である。 前記燃料電池システムにおいて、前記冷却媒体流路構成部材を構成する第2筐体部の平面説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システム10は、例えば、燃料電池電気自動車等の燃料電池車両12に搭載される。燃料電池システム10は、燃料電池スタック14を備え、前記燃料電池スタック14は、燃料電池車両12のモータルーム(フロントボックス)16内に配置される。
モータルーム16には、走行用モータ18及びPDU(Power Drive Unit)20が配設される。PDU20は、燃料電池車両12全体のシステム管理を行うとともに、バッテリー(図示せず)及び燃料電池の直流電力を三相交流の電力に変換して走行用モータ18に伝達する機能を有する。
燃料電池スタック14は、上部に接して電圧制御ユニット(VCU)(Voltage Control Unit)22が載置される一方、下部(底部)に接して冷却媒体流路構成部材24が配置され、これらがケーシング26により一体に覆われる。電圧制御ユニット22は、燃料電池スタック14の出力を制御する機能を有しており、ケーシング26の外部に配置されてもよい。冷却媒体流路構成部材24は、冷却媒体供給装置27を構成しており、その説明は後述する。
図2に示すように、燃料電池スタック14は、複数の発電セル28が車両幅方向に積層される。発電セル28は、電解質膜・電極構造体30を第1セパレータ32及び第2セパレータ34で挟持する。第1セパレータ32及び第2セパレータ34は、金属セパレータ又はカーボンセパレータにより構成される。
電解質膜・電極構造体30は、例えば、水分が含まれたパーフルオロスルホン酸の薄膜である固体高分子電解質膜36と、前記固体高分子電解質膜36を挟持するアノード電極38及びカソード電極40とを備える。固体高分子電解質膜36は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質が使用される。
第1セパレータ32は、電解質膜・電極構造体30との間に、アノード電極38に水素ガスを供給するための水素ガス流路42を設ける。第2セパレータ34は、電解質膜・電極構造体30との間に、カソード電極40に空気を供給するための空気流路44を設ける。互いに隣接する第1セパレータ32と第2セパレータ34との間には、冷却媒体を流通させるための冷却媒体流路46が設けられる。
燃料電池スタック14には、発電セル28の積層方向一端に第1エンドプレート48aが配設されるとともに、前記発電セル28の積層方向他端に第2エンドプレート48bが配設される。第1エンドプレート48aの内部には、冷却媒体流路46の入口側に連通する冷却媒体入口通路(冷却媒体供給口)50aが設けられる。第2エンドプレート48bの内部には、冷却媒体流路46の出口側に連通する冷却媒体出口通路(冷却媒体排出口)50bが設けられる。
図3に示すように、冷却媒体流路構成部材24は、電気絶縁性を有する絶縁部材で形成されており、筐体部52と蓋体部54とを備える。筐体部52は、上部が開放されるとともに、内部には、仕切り板56を介して供給室58aと排出室58bとが分離形成される。
図3及び図4に示すように、供給室58aには、複数個のダクト部材60aにより折返し部に湾曲形状(又は屈曲形状)を有して蛇行する開口断面半円状の下側ラビリンス流路62aが形成される。排出室58bには、複数個のダクト部材64aにより折返し部に湾曲形状(又は屈曲形状)を有して蛇行する開口断面半円状の下側ラビリンス流路66aが形成される。
蓋体部54には、図3に示すように、供給室58aのダクト部材60aに重なり合う複数個のダクト部材60bが設けられる。ダクト部材60bには、折返し部に湾曲形状(又は屈曲形状)を有して蛇行する開口断面半円状の上側ラビリンス流路62bが形成される。下側ラビリンス流路62aと上側ラビリンス流路62bとは、重なって一体となって開口断面円形状の供給ラビリンス流路62が形成されるとともに、前記供給ラビリンス流路62は、蛇行流路を構成する。
蓋体部54には、排出室58bのダクト部材64aに重なり合う複数個のダクト部材64bが設けられ、前記ダクト部材64bには、折返し部に湾曲形状(又は屈曲形状)を有して蛇行する開口断面半円状の上側ラビリンス流路66bが形成される。下側ラビリンス流路66aと上側ラビリンス流路66bとは、重なって一体となって開口断面円形状の排出ラビリンス流路66が形成され、前記排出ラビリンス流路66は、蛇行流路を構成する。なお、冷却媒体流路構成部材24は、供給ラビリンス流路62又は排出ラビリンス流路66の少なくともいずれかを備えていればよい。
蓋体部54には、供給ラビリンス流路62の出口側と第1エンドプレート48aの冷却媒体入口通路50aとを連結する入口孔部(流通口)68aが形成される。蓋体部54には、排出ラビリンス流路66の入口側と第2エンドプレート48bの冷却媒体出口通路50bとを連結する出口孔部(流通口)68bが形成される。
なお、供給ラビリンス流路62及び排出ラビリンス流路66は、開口断面円形状に限定されるものではなく、例えば、開口断面楕円形状であってもよい。
筐体部52の正面には、供給ラビリンス流路62の入口側に連結される供給配管70aの一端と、排出ラビリンス流路66の出口側に連結される排出配管70bの一端とが、接続される。
筐体部52の正面には、イオン交換器72が配設される。供給配管70aとイオン交換器72の入口側とは、入口孔部(機器用流通口)73aを介して連結する。排出配管70bとイオン交換器72の出口側とは、出口孔部(機器用流通口)73bを介して連結する。
図2に示すように、供給配管70aの他端は、ラジエータ74の出口側に連通する一方、排出配管70bの他端は、前記ラジエータ74の入口側に連通する。供給配管70aの途上には、冷媒循環用の冷媒ポンプ76及び三方弁78が配置されるとともに、前記三方弁78と排出配管70bとは、バイパスライン80により接続される。排出配管70bには、循環ライン82を介して補機デバイス(エアコン系等)84が接続される。ラジエータ74、冷媒ポンプ76及び補機デバイス84は、燃料電池車両12の接地電位であるシャーシGND(図示せず)に電気的に接続される。排出配管70bの途上には三方弁79が配置されるとともに、前記三方弁79に循環ライン82が接続される。補機デバイス84に冷媒が不要なときは、三方弁79を切り換えて、ラジエータ74側に冷媒をバイパスする。
燃料電池スタック14には、図示しないが、燃料ガス(例えば、水素ガス)を供給する燃料ガス供給装置と、酸化剤ガス(例えば、空気)を供給する酸化剤ガス供給装置とが設けられる。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
図2に示すように、燃料ガス供給装置(図示せず)から燃料電池スタック14に水素ガスが供給される一方、酸化剤ガス供給装置(図示せず)から前記燃料電池スタック14に空気が供給される。水素ガスは、各発電セル28を構成する水素ガス流路42に導入され、前記水素ガス流路42に沿って移動することにより、電解質膜・電極構造体30のアノード電極38に供給される。
空気は、各発電セル28を構成する空気流路44に導入され、前記空気流路44に沿って移動することにより、電解質膜・電極構造体30のカソード電極40に供給される。従って、各発電セル28では、アノード電極38に供給される水素ガスと、カソード電極40に供給される空気中の酸素とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
また、図2に示すように、冷却媒体供給装置27では、冷媒ポンプ76の作用下に、供給配管70aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。冷却媒体は、供給ラビリンス流路62に沿って蛇行するように流動した後、第1エンドプレート48aの冷却媒体入口通路50aに供給される。冷却媒体は、各発電セル28を冷却した後、排出ラビリンス流路66に排出される。
排出ラビリンス流路66を流通した冷却媒体は、排出配管70bに排出される。冷却媒体は、ラジエータ74に導入されて冷却される一方、一部が循環ライン82を介して補機デバイス84の温度調整を行う。また、冷却媒体の温度が比較的低温であれば、前記冷却媒体は、ラジエータ74をバイパスしてバイパスライン80を流通する。
冷却媒体供給装置27では、燃料電池スタック14が長期間放置された後、始動される際に、冷却媒体が前記燃料電池スタック14をバイパスしてイオン交換器72に供給される。このため、冷却媒体に混在するイオンが除去されて冷媒導電率を減少させることができる。
この場合、第1の実施形態では、図2〜図4に示すように、冷却媒体流路構成部材24には、蛇行する長尺な供給ラビリンス流路62及び排出ラビリンス流路66が設けられている。そして、冷却媒体流路構成部材24は、燃料電池スタック14の冷却媒体入口通路50a及び冷却媒体出口通路50bに接続されている(図2参照)。
従って、長尺流路である供給ラビリンス流路62及び排出ラビリンス流路66が設けられるため、法規により要求される分担地絡抵抗を満たす沿面距離を確保することができる。ここで、冷媒系地絡抵抗=(1/冷媒導電率)×(配管長/配管断面積)の関係を有している。配管断面積は、円形流路形状又は楕円流路形状の断面積である。そして、供給ラビリンス流路62及び排出ラビリンス流路66のそれぞれの長さ(配管長)が相当に長尺化されるため、冷媒系地絡抵抗は、高く設定され、所望の分担地絡抵抗を上回ることができる。
さらに、衝突等により燃料電池車両12に外部荷重が付与されると、図5に示すように、供給配管70a又は排出配管70bの少なくともいずれかが破損する場合がある。その際、供給配管70aと活電部である燃料電池スタック14とは、長尺流路である供給ラビリンス流路62により連結されるとともに、排出配管70bと前記燃料電池スタック14とは、長尺流路である排出ラビリンス流路66により連結されている。
これにより、燃料電池スタック14から冷媒配管破損部位までの地絡抵抗は、所望の分担地絡抵抗を上回る値に確保することができる。このため、冷媒配管の地絡抵抗を確保して液絡を抑制するとともに、配管レイアウトの自由度を有効に向上させることが可能になるという効果が得られる。
さらにまた、冷却媒体流路構成部材24は、燃料電池スタック14の下部に接して配置されるとともに、ケーシング26により前記燃料電池スタック14と一体的に囲繞されている(図1参照)。従って、外部荷重に対し冷却媒体流路構成部材24を良好に保護することができる。しかも、冷却媒体流路構成部材24は、ラジエータ74、イオン交換器72及び補機デバイス84に冷却媒体を分配及び合流させる機能を有している。
また、供給ラビリンス流路62及び排出ラビリンス流路66の開口断面形状は、円形状又は楕円形状を有している。すなわち、角形ダクトの相当直径に寄与しない断面積を除いた形状にすることにより、流路断面積を縮小させて冷却媒体抵抗を増加させることが可能になる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システム90の要部分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池システム90は、燃料電池スタック14の下部に接して配置される冷却媒体流路構成部材92を備える。冷却媒体流路構成部材92は、電気絶縁性を有する絶縁部材で形成されており、筐体部94と蓋体部96とを備える。筐体部94は、上部が開放されるとともに、内部には、仕切り板56を介して供給室58aと排出室58bとが分離形成される。
図6及び図7に示すように、供給室58aには、複数枚の板部材98が互いに千鳥状に配置されることにより、屈曲形状(又は湾曲形状)を有して蛇行する供給ラビリンス流路100が形成される。排出室58bには、複数枚の板部材102が互いに千鳥状に配置されることにより、屈曲形状(又は湾曲形状)を有して蛇行する排出ラビリンス流路104が形成される。
蓋体部96には、供給ラビリンス流路100の出口側と第1エンドプレート48aの冷却媒体入口通路(図示せず)とを連結する入口孔部68aが形成される。蓋体部96には、排出ラビリンス流路104の入口側と第2エンドプレート48bの冷却媒体出口通路(図示せず)とを連結する出口孔部68bが形成される。
筐体部94の正面には、供給ラビリンス流路100の入口側に連結される供給配管70aの一端と、排出ラビリンス流路104の出口側に連結される排出配管70bの一端とが接続される。筐体部94の正面には、イオン交換器72が配設される。イオン交換器72は、仕切り板56を跨いで、供給ラビリンス流路100と排出ラビリンス流路104とに連結される。
このように構成される第2の実施形態では、冷却媒体流路構成部材92には、複数枚の板部材98が互いに千鳥状に配置されて供給ラビリンス流路100が形成され、複数枚の板部材102が互いに千鳥状に配置されて排出ラビリンス流路104が形成されている。このため、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、特に冷却媒体流路構成部材92の構成が簡素化し、経済的であるという利点がある。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システム110の要部分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池システム110は、燃料電池スタック112と、前記燃料電池スタック112の下部に接して配置される冷却媒体流路構成部材114とを備える。燃料電池スタック112は、発電セル28の積層方向一端に配置される第1エンドプレート116aと、前記発電セル28の積層方向他端に配置される第2エンドプレート116bとを設ける。第1エンドプレート116aには、冷却媒体入口通路50a及び冷却媒体出口通路50bが形成される。
冷却媒体流路構成部材114は、電気絶縁性を有する絶縁部材で形成されており、第1筐体部118、第2筐体部120及び蓋体部122を備え、これらが上下方向に積層される。蓋体部122の長手方向一端側には、入口孔部68a及び出口孔部68bが形成される。
最下位に配置される第1筐体部118は、上部が開放されるとともに、内部には、排出室58bが形成される。図8及び図9に示すように、排出室58bには、複数枚の板部材124が車幅方向に向かって互いに千鳥状に配置されることにより、屈曲形状(又は湾曲形状)を有して蛇行する排出ラビリンス流路126が形成される。
第1筐体部118上に配置される第2筐体部120は、上部が開放されるとともに、内部には、供給室58aが形成される。図8及び図10に示すように、供給室58aの1つの角部には、出口孔部68bの下方に位置し、前記出口孔部68bに連通する開口部128が、前記供給室58aから遮断されて形成される。供給室58aには、複数枚の板部材130が車長方向に向かって互いに千鳥状に配置されることにより、屈曲形状(又は湾曲形状)を有して蛇行する供給ラビリンス流路132が形成される。
第1筐体部118の正面には、排出ラビリンス流路126の出口側に連結される排出配管70bの一端が接続される。第2筐体部120の正面には、供給ラビリンス流路132の入口側に連結される供給配管70aの一端が接続される。第1筐体部118の正面と第2筐体部120の正面とには、イオン交換器72が配設される。イオン交換器72は、供給ラビリンス流路132と排出ラビリンス流路126とに連結される。
このように構成される第3の実施形態では、第1筐体部118には、複数枚の板部材124が互いに千鳥状に配置されて排出ラビリンス流路126が形成されている。第2筐体部120には、複数枚の板部材130が互いに千鳥状に配置されて供給ラビリンス流路132が形成されている。従って、それぞれ長尺な排出ラビリンス流路126及び供給ラビリンス流路132が上下に設けられており、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
10、90、110…燃料電池システム
12…燃料電池車両 14、112…燃料電池スタック
16…モータルーム 18…走行用モータ
22…電圧制御ユニット 24、92、114…冷却媒体流路構成部材
26…ケーシング 28…発電セル
42…水素ガス流路 44…空気流路
46…冷却媒体流路 50a…冷却媒体入口通路
50b…冷却媒体出口通路 52…筐体部
54…蓋体部 58a…供給室
58b…排出室 60a、60b、64a、64b…ダクト部材
62、100、132…供給ラビリンス流路
62a、66a…下側ラビリンス流路 62b、66b…上側ラビリンス流路
66、104、126…排出ラビリンス流路
68a、73a…入口孔部 68b、73b…出口孔部
70a…供給配管 70b…排出配管
72…イオン交換器 74…ラジエータ
76…冷媒ポンプ 78、79…三方弁
84…補機デバイス 94、118、120…筐体部
96、122…蓋体部 98、102、124、130…板部材

Claims (7)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する複数の発電セルが積層された燃料電池スタックを備え、前記燃料電池スタックの内部には、冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成される燃料電池システムであって、
    前記燃料電池スタックの外側には、湾曲形状又は屈曲形状を有するラビリンス流路が内部に設けられた冷却媒体流路構成部材を備え、
    前記冷却媒体流路構成部材の流通口の一方は、前記燃料電池スタックの前記冷却媒体流路に接続され
    前記流通口の他方は、ラジエータに連通していることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムであって、
    前記ラビリンス流路は、前記冷却媒体流路に供給される冷却媒体を流通させる供給ラビリンス流路と、前記冷却媒体流路から排出される冷却媒体を流通させる排出ラビリンス流路と、を有し、
    前記供給ラビリンス流路は前記燃料電池スタックの前記冷却媒体流路の上流側に連通する冷却媒体入口通路が設けられた第1エンドプレート側に配置され、前記排出ラビリンス流路は前記燃料電池スタックの前記冷却媒体流路の下流側に連通する冷却媒体出口通路が設けられた第2エンドプレート側に配置されることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1記載の燃料電池システムであって、前記冷却媒体流路構成部材は、前記燃料電池スタックの底部に接して配置されていることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、前記燃料電池スタックには、前記冷却媒体流路に前記冷却媒体を供給する冷却媒体供給口及び前記冷却媒体流路から前記冷却媒体を排出する冷却媒体排出口が設けられ、
    前記冷却媒体流路構成部材の前記流通口は、前記冷却媒体供給口又は前記冷却媒体排出口の少なくともいずれかに接続されていることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、前記冷却媒体を前記冷却媒体流路に供給する冷却媒体供給装置を備え、
    前記冷却媒体流路構成部材には、前記冷却媒体供給装置を構成する機器に接続される機器用流通口が設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、前記ラビリンス流路の断面形状は、円形状又は楕円形状を有していることを特徴とする燃料電池システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、前記冷却媒体流路構成部材は、電気絶縁性を有する絶縁部材で形成されていることを特徴とする燃料電池システム。
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