JP4085211B2 - 自動変速機制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
後進時に変速段を切換える自動変速機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、後進時のトルク増大および速度域拡大などの要求により、後進時にも2段変速を設けることが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、後進時に変速させるためには後進変速用の油圧回路を設ける必要があり、構成部品の増加および油圧回路の複雑化を招くという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、部品点数を殆ど増加することなく後進時の変速を実現し、低コストで構成の簡単な自動変速機制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の自動変速機制御装置によると、第1摩擦要素または第3摩擦要素の係合および解放を制御する制御手段の出力側と第1摩擦要素または第3摩擦要素との接続を切換える切換手段を第2摩擦要素に加わる液圧と前進レンジ液圧回路の液圧との釣り合いにより切換えている。第2摩擦要素は後進時の全変速段において係合する摩擦要素であるから、制御手段は、前進時に第1摩擦要素の解放および係合を制御し、後進時に第3摩擦要素の解放および係合を制御可能である。第1摩擦要素および第3摩擦要素の解放および係合を共通の制御手段で制御できるので、部品点数を殆ど追加することなく後進時において第3摩擦要素の解放および係合を制御し、後進時において変速段を切換えることができる。
【0006】
また、切換手段の出力を第1摩擦要素側に導入する出力液圧回路と、第2摩擦要素に接続する流体通路から分岐した分岐液圧回路とに接続され、出力液圧回路または分岐液圧回路の圧力の高圧側を選択する高圧選択手段の出力を第1摩擦要素に導入している。この液圧回路構成により、前進時において切換手段の出力圧、つまり制御手段の出力圧により第1摩擦要素の係合および解放を制御し、後進時において第2摩擦要素に加わる液圧により後進の全変速段において第1摩擦要素を係合できる。液圧の高圧側を選択する選択手段は簡単な構成で実現できるので、部品点数の僅かな増加により後進時の全変速段において第1摩擦要素を係合できる。
【0007】
本発明の請求項記載の自動変速機制御装置によると、前進時において第1摩擦要素が解放されるときに高圧になる液圧により切換手段を切換え第1摩擦要素と低圧通路とを接続している。したがって、部品点数を殆ど増加することなく前進時における第1摩擦要素と他の摩擦要素との二重係合を防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の自動変速機制御装置を前進5速の自動変速機用油圧制御装置に適用した第1実施例を図1に示す。図2は、各変速段における各摩擦要素の係合または解放を示すものである。○は係合状態を示し、無印は解放状態を示す。1速において、LR/B5は運転者が選択するシフトレバーのレンジに応じて係合または解放される。例えば、1レンジの1速で係合され、Dレンジの1速で解放される。図2において、R1、R2が示す変速段はR(後進)レンジに対応し、Nが示す変速段はP(パーキング)レンジおよびN(中立)レンジに対応する。1st、2nd、3rd、4th、5thが示す変速段は、D、4、3、2、1(前進レンジ)の各レンジにより指定される範囲が異なる。
【0009】
リバースクラッチ(R/C)1、オーバードライブクラッチ(OD/C)2、2−5ブレーキ(2−5/B)3、アンダードライブクラッチ(UD/C)4、ローリバースブレーキ(LR/B)5、リダクションブレーキ(Red/B)6およびダイレクトクラッチ(D/C)7は油圧により係合または解放される摩擦要素である。LR/B5は第1摩擦要素であり、R/C1は第2摩擦要素であり、D/C7は第3摩擦要素である。図2に示すように、LR/B5は前進の一部変速段で係合可能であり、後進の全変速段で係合する。R/C1は前進の変速段では係合せず、後進の全変速段で係合する。D/C7は、前進の一部変速段と後進の一部変速段で係合する。
【0010】
制御弁10とデューティ電磁弁12、制御弁16とデューティ電磁弁18、制御弁20とデューティ電磁弁22、制御弁26とデューティ電磁弁28、制御弁32とデューティ電磁弁34はそれぞれR/C1以外の各摩擦要素に加える圧力を制御する制御手段を構成している。制御弁26およびデューティ電磁弁28は特許請求の範囲に記載した制御手段を構成している。デューティ電磁弁12、18、22、28、34の出力圧である指示圧を図1において制御弁10、16、20、26、32の右端に加えることにより、各制御弁の出力圧が制御される。運転者がシフトレバーのRを選択したときだけ、各摩擦要素を油圧制御する元圧としてのライン圧がマニュアル弁38を経てR/C1に直接加わる。
【0011】
フェイルセーフ弁14、24、30は摩擦要素の二重係合を防止する弁である。フェイルセーフ弁14は、OD/C2およびUD/C4に加わる圧力がともにライン圧であるとき、2−5/B3に加わる圧力に関わらず図1の左側に移動し、連通路174とドレン通路190とを連通する。これにより、OD/C2およびUD/C4にライン圧が加わるとき、2−5/B3はドレン圧になる。
【0012】
切換手段としてのフェイルセーフ弁24は、連通路183、185がともにドレン圧で、かつ連通路187がライン圧のときだけ図1の右側に移動する。このとき、連通路189と連通路188とが連通し、連通路191とドレン通路192とが連通する。ドレン通路192は、特許請求の範囲に記載した低圧通路を表している。
【0013】
フェイルセーフ弁30は、連通路127がライン圧で連通路161がドレン圧のときだけ図1の左側に移動する。このとき、連通路130と連通路191とが連通し、それ以外のとき連通路130とドレン通路131とが連通する。
【0014】
高圧選択手段としての高圧選択弁29は高圧側の圧力を選択する弁である。R/C1圧である連通路200またはフェイルセーフ弁24の出力圧である連通路189のいずれか高圧側を選択してその圧力をLR/B5に加える。
【0015】
1速判定弁36は変速段が前進1速か否かを判定するための弁である。2−5/B圧である連通路180、OD/C圧である連通路181がともにドレン圧のとき、スプリング37の付勢力により図1の右側に移動する。2−5/B圧およびOD/C圧がともにドレン圧になる変速段は図2より前進1速、N、R1、R2のときである。このとき、連通路182、183、184はドレン圧になる。さらに、連通路180、181のいずれかがライン圧になり1速判定弁36が左に移動しても、P、R、Nレンジが選択されているとき、連通路182、183、184はドレン圧になる。つまり、1速判定弁36の出力圧である連通路182、183、184がドレン圧になる変速段は、前進1速、N、R1、R2のときである。
【0016】
マニュアル弁38はシフトレバーにリンクを介して連結されており、運転者が選択したシフトレバーのレンジP(パーキング)、R(後進)、N(中立)、D、1、2、3、4(前進)に応じてマニュアル弁38は切換わる。マニュアル弁38はその位置によって連通路100から分岐したライン圧の連通路120とドレン通路121とを切換え、連通路122および連通路123の圧力がライン圧またはドレン圧のいずれになるかを制御する。連通路122は特許請求の範囲に記載した流体通路を表す。マニュアル弁38の切換位置はシフトレバーのレンジと一対一に対応した「P、R、N、D、4、3、2、1」の8ポジションがある。「P、N」、「D、4、3、2、1」はそれぞれ同一の連通パターンである。また、図2に示すように、各変速段に応じて各摩擦要素の係合または解放の組み合わせが予め定められており、この組み合わせに従いECU(Electric Control Unit)から変速指令が出力される。
【0017】
油圧ポンプ40はオイルパンの吸入口41から作動油を吸入し、各摩擦要素およびロックアップクラッチ51に作動油を供給する。ライン圧制御弁42はデューティ電磁弁44の指示圧に基づきセカンダリ弁43とともに各摩擦要素およびロックアップクラッチ51の作動圧を生成する。減圧制御弁45はライン圧制御弁42で生成されたライン圧を減圧する弁である。油圧ポンプ40、ライン圧制御弁42およびデューティ電磁弁44は元圧生成手段を構成しており、各摩擦要素に加える圧力の元圧であるライン圧を生成している。オイルクーラ46は作動油を冷却、熱交換するために設けられている。
【0018】
ロックアップクラッチ51はエンジン側の出力軸と自動変速機側の入力軸とを連結または解除するものであり、連結時にトルクコンバータ50をバイパスしてエンジンから自動変速機に動力を伝達する。ロックアップオン/オフ用の電磁弁53はロックアップリレー弁52を切換える指示圧を制御する。ロックアップ制御弁54は、デューティ電磁弁55の指示圧に基づきロックアップクラッチ51に加える圧力を制御する。
【0019】
次に、本実施例の油圧回路を制御する油圧の生成について説明する。
オイルパンの吸入口41から油圧ポンプ40によって作動油が吸入され、連通路100、101、102へ高圧となって吐出される。ライン圧制御弁42は連通路101から送られてきた作動油の一部を連通路103、104に放出することにより、ライン圧を制御する。
【0020】
連通路100から連通路110に分岐した経路に減圧制御弁45が配設されている。減圧制御弁45の出力圧は、連通路111から連通路112の絞り113を通し、図1において減圧制御弁45の右側へ導入されている。この出力圧から減圧制御弁45が受ける力とスプリング45aの付勢力とのつり合いにより、連通路111の圧力がライン圧を越えない圧力、例えばライン圧が最大1.6MPaとすると約0.4MPaに制御される。この圧力をモジュレート圧という。減圧制御弁45により制御されたモジュレート圧は、絞り114を通してデューティ電磁弁44に導かれる。デューティ電磁弁44は、一般的にスロットル開度、エンジントルクおよびタービントルク等の車両の運転状態に応じ、適切なライン圧を設定するように図示せぬECUからの出力信号によりデューティ制御され、その指示圧が連通路115に出力される。連通路115は図1においてライン圧制御弁42の左端に接続されている。図1においてライン圧制御弁42の右側異径部にライン圧通路である連通路102から分岐した連通路105を通してライン圧が導入され、デューティ電磁弁44の指示圧とのつり合いにより、ライン圧がフィードバック制御される。
【0021】
連通路142はモジュレート圧の連通路111から分岐し、デューティ電磁弁34に接続している。また連通路150、151、152、153は連通路142から分岐しており、モジュレート圧がデューティ電磁弁12、18、22、28に導入される。デューティ電磁弁12、18、22、28の指示圧はそれぞれ連通路を通し図1において制御弁10、16、20、26の右側に導入されている。
【0022】
R/C1を除く各摩擦要素の油圧回路の作動原理はフェイルセーフ弁の有無を除けば基本的に同一であるから、LR/B5用の油圧回路を例にし、その作動を次に説明する。
【0023】
連通路142のモジュレート圧は連通路153からデューティ電磁弁28に導入され、ECUの指令に応じてデューティ比制御された指示圧がデューティ電磁弁28から図1において制御弁26の右端に導入される。制御弁26の2つのランドは異径となっており、図1において右側のランド径の方が左側よりも大きい。そのため、連通路188の圧力により右側への押圧力が制御弁26に発生する。この押圧力と、デューティ電磁弁28の指示圧から制御弁26が受ける力と、スプリング27の付勢力とがつり合うことにより、連通路141の圧力がライン圧であれば、デューティ電磁弁28の指示圧に応じて連通路141とドレン通路155の中間圧に連通路188の圧力が制御される。
【0024】
連通路188またはドレン通路192と高圧選択弁29に接続する連通路189との連通はフェイルセーフ弁24の切換えにより行われる。連通路183および連通路185の圧力と連通路187の圧力とは互いに反対方向にフェイルセーフ弁24を押圧している。スプリング25は連通路183、185が接続するフェイルセーフ弁24の一方の端部に配設されており、連通路183、185の圧力と同一方向にフェイルセーフ弁24を付勢する。連通路183、185の圧力がともにドレン圧であり、連通路187の圧力がライン圧のとき、フェイルセーフ弁24は図1において右側に移動する。すると、連通路189と連通路188とが連通し、連通路191とドレン通路192とが連通する1速判定弁36の出力圧である連通路183とR/C圧である連通路185がともにドレン圧になりマニュアル弁38の出力圧である連通路187がライン圧になるのは前進1速のときだけである。それ以外のとき、連通路189とドレン通路192とが連通し、連通路191と連通路188とが連通する。
【0025】
次に、シフトレバーで選択された各レンジにおける油圧制御装置の作動について説明する。
(1) PおよびNレンジにおいて連通路122、123はドレン通路121に連通し、連通路123から分岐する連通路124、125、126もドレン圧になる。したがって、連通路122、124、125、126と直接または間接的に接続しているR/C1、OD/C2、2−5/B3、UD/C4は解放され、ECUからのいかなる制御指令によっても係合されることはない。
【0026】
また、連通路180、181がともにドレン圧であるから、1速判定弁36の出力圧を有する連通路183はドレン圧である。さらに、連通路185、187はともにドレン圧であるからフェイルセーフ弁24はスプリング25の付勢力により図1の左側に移動し、連通路189とドレン通路192とが連通する。したがって、LR/B5は解放される。
【0027】
連通路100から分岐した連通路140はマニュアル弁38を通過せずRed/B6の制御手段である制御弁32に接続しているので、選択されたレンジに関係なく制御弁32にライン圧が導入されている。したがって、ECUからの指令に基づきデューティ比制御された電磁弁34により連通路161をライン圧にし、Red/B6を係合する
【0028】
連通路127は連通路140から分岐しておりマニュアル弁38の位置に関係なく圧力は常にライン圧である。さらに連通路161の圧力はライン圧であるから、フェイルセーフ弁30はスプリング31の付勢力により図1において右側へ移動し、連通路130とドレン通路131とが連通するので、D/C7に加わる圧力はドレン圧となり、D/C7は解放される。
【0029】
(2)次に、前進レンジ「D、4、3、2、1」についてDレンジを例にして説明する。4、3、2、1レンジにおける各変速段の作動はDレンジの対応する変速段と同様であるから説明を省略する。
【0030】
Dレンジにおいて、連通路122はドレン圧、連通路123はライン圧となっている。R/C1は連通路122と接続しているので、Dレンジの全変速段においてR/C1は解放される。連通路123から分岐した連通路124、125、126は制御弁10、16、20に接続している。さらに、前述したように制御弁32に接続している連通路140はライン圧であるから、OD/C2、2−5/B3、UD/C4およびRed/B6が係合可能である。また、Red/B6に加わる圧力の高低により連通路130と連通路191とが連通可能である。また、フェイルセーフ弁24の切換えにより連通路189と連通路188とが連通可能である。したがって、LR/B5およびD/C7が係合可能である。
【0031】
次に、Dレンジにおける各変速段の作動について説明する。
(i) 図2の組み合わせに基づき、1速においてUD/C4、Red/B6を高圧に設定するようにデューティ電磁弁22、34を制御し、OD/C2および2−5/B3を低圧に設定するようにデューティ電磁弁12、18を制御する。したがって、連通路176、161は高圧であり、連通路175、173は低圧である。
【0032】
フェイルセーフ弁14は図1において連通路170を通して左端にライン圧が導入され、右端に連通路171を通してOD/C圧と、連通路172を通してUD/C圧とが導入されている。OD/C圧は低圧であり、UD/C圧は高圧である。UD/C圧を受圧するフェイルセーフ弁14の受圧面積はライン圧を受圧する左端よりも小さいので、力のつり合いの結果フェイルセーフ弁14は図1において右側へ移動し、連通路174は連通路173と連通する。連通路173の圧力は低圧であるから、2−5/B3は解放される。
【0033】
1速の場合、連通路180、181の圧力はともに低圧であるため、1速判定弁36はスプリング37の付勢力により右方向に移動し連通路182はドレン圧になる。その結果連通路183、184もドレン圧となる。また、連通路122がドレン圧であるため、連通路185もドレン圧である。したがって、フェイルセーフ弁24の図1における右側の圧力は全てドレン圧である。連通路187はライン圧であるからフェイルセーフ弁24の左側は高圧である。したがって、フェイルセーフ弁24は図1において右側に移動し、連通路188は連通路189に連通する。ここで、1レンジで1速が選択されている場合、デューティ電磁弁28の指示圧を高圧にして連通路188を高圧にしLR/B5を係合させる。フェイルセーフ弁24が図1の右側に移動するのは前進1速のときだけである。したがって、前進1速以外では連通路189は常にドレン圧である。
【0034】
フェイルセーフ弁30は、連通路127および連通路161がライン圧であるから、スプリング31の付勢力により右側へ移動する。したがって、連通路130はドレン圧になり、D/C7は解放される。
【0035】
(ii) 図2に示すように、1速から2速に移行する場合、2−5/B3を係合し、LR/B5を解放する。デューティ電磁弁18の指示圧を徐々に高圧に設定していくと、制御弁16の基本作動により連通路173、174の圧力も増加し、2−5/B3は係合する。
【0036】
連通路174の高圧化により連通路180も高圧化するので、1速判定弁36は図2において左側へ移動する。すると連通路182がライン圧となり、これに応じてフェイルセーフ弁24が左へ移動するので、連通路189はドレン圧になる。連通路200の圧力はRレンジ以外はドレン圧であるから、LR/B5は解放される。フェイルセーフ弁24の切換えにより、2−5/B3とLR/B5の同時係合による2重係合の発生を防止している。
【0037】
(iii) 図2に示すように、2速から3速に移行する場合、2−5/B3を解放し、OD/C2を係合する。変速制御として、デューティ電磁弁18の指示圧を低下させると同時にデューティ電磁弁12の指示圧を増加させていくことにより摩擦要素の掛けかえ制御を行う。そして、OD/C2の圧力がライン圧と一致する圧力まで上昇し、フェイルセーフ弁14の右側に加わる圧力から受ける力の総和が左側に加わる圧力から受ける力の総和を越えたところでフェイルセーフ弁14が左方へ移動して連通路174をドレン通路190に連通させ2−5/B3を解放する。これにより、万一のデューティ電磁弁18の誤制御に対して二重係合防止の処置を行う。
【0038】
(iv)フェイルセーフ弁24は3速の状態では左方へ移動しているので、連通路188は連通路191に連通している。また、1、2、3速では、Red/B6の圧力がライン圧であるので、フェイルセーフ弁30は右方向に移動している。そのため、連通路130とドレン通路131とが連通しているのでD/C7は解放されている。図2に示すように、3速から4速に移行する場合、Red/B6を解放してD/C7を係合させる。
【0039】
ここで、デューティ電磁弁34をデューティ比制御し、制御弁32の出力圧をRed/B6のトルクが伝達トルクを下回らない範囲で僅かに低下させる。すると、制御弁32の出力圧である連通路161の圧力も低下し、フェイルセーフ弁30が左方へ移動する。すると、連通路191が連通路130と連通し、デューティ電磁弁28でD/C7に加える圧力を制御できるので、D/C7に加える圧力を上昇させるとともにRed/B6の圧力を低下させて変速制御を行い、4速に変速する。
【0040】
(v) 図2に示すように、4速から5速に移行する場合、UD/C4を解放し2−5/B3を係合する。
デューティ電磁弁22をデューティ比制御し、制御弁20の出力圧をUD/C4のトルクが伝達トルクを下回らない範囲で僅かに低下させると、フェイルセーフ弁14が右側へ移動する。すると、連通路173が連通路174に連通され、デューティ電磁弁18で2−5/B3の圧力を制御できるようになるので、2−5/Bの圧力を上昇させるとともにUD/C4の圧力を低下させていき、5速に変速する。
【0041】
以上、Dレンジの基本的な変速方法を説明したが、4、3、2、1レンジにおいても、同様の変速制御が行われる。
【0042】
(3) 次にRレンジの説明をする。
マニュアル弁38をRレンジの位置にすると、連通路120は連通路122に連通し、連通路123はドレン通路121に連通する。連通路122が高圧になることにより、R/C1の圧力は高圧になりR/C1は係合する。また連通路122から分岐した連通路185も高圧になり、そこから分岐した連通路200の圧力により、高圧選択弁29を介してLR/B5に加わる圧力が上昇し、LR/B5が係合する。Rレンジでは連通路188と連通路191とが連通しているので、フェイルセーフ弁30を切換えることによりデューティ電磁弁28が連通路191の圧力、すなわちD/C7に加わる圧力を制御できる。
【0043】
Rレンジの1速は、Red/B6の圧力をデューティ電磁弁34で高圧にすることで達成される。このとき、フェイルセーフ弁30は図1の右側に移動しているので、D/C7は解放されている。この状態からRレンジの2速に変速する際には、図2に示すようにRed/B6を解放してD/C7を係合する。この方法は、Red/B圧を僅かに低下させてフェイルセーフ弁30を右側から左側へ移動させることにより行う。これはDレンジの3速から4変への変速と同様なので説明を省略する。
【0044】
次に、ロックアップ制御について説明する。
連通路106の圧力は、セカンダリ弁43により、スプリング43aと連通路107との力のつり合いによりある一定圧に制御される。
【0045】
連通路106は連通路210と連通しており、ロックアップリレー弁52を介して連通路211に連通し、ロックアップクラッチ51の左方へ連通路216により作動油が供給され、トルクコンバータ50の中を作動油が通過して連通路212、ロックアップリレー弁52、連通路213、オイルクーラ46を通して作動油が排出される。これがロックアップオフの状態である。ロックアップリレー弁52の右端には連通路184が接続しているので、1速判定弁36の出力によってロックアップリレー弁52が駆動される。OD/C2および2−5/B3に加わる圧力がともに低圧である場合、つまり変速段が前進の2〜5速のいずれでもない場合、1速判定弁36は右側へ移動し、連通路184が低圧になり、ロックアップリレー弁52は右側へ移動する。このとき、オン/オフ電磁弁53を右側に移動させておく。こうしてロックアップクラッチ51は1速では解放される構成になっている。
【0046】
OD/C2または2−5/B3のいずれかが高圧で前進2〜5速のいずれかの条件を満たしているとき、ロックアップをオンする。オン/オフ電磁弁53を左側へ移動させて連通路214の圧力を低下させる。すると、ロックアップリレー弁52は左側へ移動し、連通路215と連通路216、連通路212と連通路210とが連通する。ここでデューティ電磁弁55の指示圧を制御することによりロックアップクラッチ51の左側の圧力を制御できるので、ロックアップスリップ制御と、完全ロックアップを実現することができる。
【0047】
(第2実施例)
本発明の第2実施例を図3に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付し、説明を省略する
【0048】
フェイルセーフ弁60が図3の右側に移動するのは、連通路181、201および185がドレン圧であり、かつ連通路187がライン圧のときである。つまり、OD/C2、2−5/B3およびR/C1に加わる圧力がドレン圧であり、前進レンジが選択されているときである。これを実現する変速段は前進1速だけである。
【0049】
ロックアップリレー弁61の右側に連通路180、202が接続されている。連通路202は連通路181と連通している。ロックアップリレー弁61は連通路180、202の圧力がドレン圧のとき、つまりOD/C2および2−5/B3に加わる圧力がともにドレン圧である場合図3の右側に移動する。このときの変速段は前進2〜5速のいずれでもない場合である。このとき、オン/オフ電磁弁53を右側に移動させておく。こうしてロックアップクラッチ51は1速では解放される構成になっている。
【0050】
OD/C2または2−5/B3のいずれかが高圧で前進2〜5速のいずれかの条件を満たしているとき、オン/オフ電磁弁53を左側へ移動させて連通路214の圧力を低下させる。すると、ロックアップリレー弁52は左側へ移動し、ロックアップをオンする。
【0051】
第2実施例におけるフェイルセーフ弁60の切換え、およびロックアップ制御は第1実施例におけるフェイルセーフ弁24の切換え、およびロックアップ制御と同一である。第2実施例では、第1実施例のフェイルセーフ弁24およびロックアップリレー弁52の構成を変更してフェイルセーフ弁60およびロックアップリレー弁61を構成することにより、第1実施例の1速判定弁36を用いることなく第1実施例と同一の作動を実現している。
【0052】
以上説明したように本発明の実施の形態を示す上記複数の実施例では、R/C1に加わる圧力がライン圧であるとき、つまり後進レンジが選択されているとき、前進レンジでLR/B5に加わる圧力を制御可能なデューティ電磁弁28によりD/C7に加わる圧力を制御できるようにフェイルセーフ弁24およびフェイルセーフ弁60が切換わっている。したがって、フェイルセ―フ弁24およびフェイルセーフ弁60が切換わることにより、前進レンジではLR/B5に加わる圧力を、後進レンジではD/C7に加わる圧力をデューティ電磁弁28が制御できる。したがって、部品点数を殆ど増加することなく簡単な構成で低コストに後進レンンジにおいて変速段を切換えることができる。
【0053】
さらに、フェイルセーフ弁24およびフェイルセーフ弁60は、前進2〜5速においてLR/B5にドレン圧が加わるように切換わるので、前進レンジにおいてLR/B5と他の摩擦要素とが二重係合することを防止している。
【0054】
また、高圧選択弁29により、R/C1に接続する連通路122から分岐した連通路200と、フェイルセーフ弁24またはフェイルセーフ弁60の出力通路である連通路189との高圧側を選択し、LR/B5に加えている。したがって、後進レンジにおいて制御弁26の出力側がD/C7側と接続していても、後進レンジの全変速段でLR/B5を係合できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による自動変速機制御装置を示す油圧回路図である。
【図2】第1実施例の各変速段における摩擦要素の係合または解放を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例による自動変速機制御装置を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 R/C(第2摩擦要素)
2 OD/C
3 2−5/B
4 UD/C
5 LR/B(第1摩擦要素)
6 Red/B
7 D/C(第3摩擦要素)
24 フェイルセーフ弁(切換手段)
26 制御弁(制御手段)
28 デューティ電磁弁(制御手段)
29 高圧選択弁(高圧選択手段)
60 フェイルセーフ弁(切換手段)

Claims (2)

  1. 複数の摩擦要素の係合および解放を作動流体の液圧により制御し、変速段を切換える自動変速機制御装置において、前記複数の摩擦要素は、後進の全変速段において係合し前進の一部変速段において係合可能な第1摩擦要素と、後進の全変速段において係合する第2摩擦要素と、前進の一部変速段と後進の一部変速段とにおいて係合する第3摩擦要素とを有し、
    前記第1摩擦要素または前記第3摩擦要素の係合および解放を制御する制御手段と、
    前進時にライン圧が導入され、後進時にドレン解放されてドレン圧になる前進レンジ液圧回路と、
    前記制御手段の出力側と前記第1摩擦要素または前記第3摩擦要素との接続を切換える切換手段と、
    前記切換手段の出力を前記第1摩擦要素側に導入する出力液圧回路と、前記第2摩擦要素に接続する流体通路から分岐した分岐液圧回路とに接続され、前記出力液圧回路または前記分岐液圧回路の圧力の高圧側を選択し、選択された出力を前記第1摩擦要素に導入する高圧選択手段と、
    を備え、
    前記第2摩擦要素に加わる液圧と前記前進レンジ液圧回路の液圧との釣り合いにより前記切換手段を切換えることを特徴とする自動変速機制御装置。
  2. 前記切換手段は、前進時において前記第1摩擦要素が解放されるときに高圧になる液圧により切換えられ、前記第1摩擦要素と低圧通路とを接続することを特徴とする請求項1記載の自動変速機制御装置。
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