JP2000035124A - 自動変速機制御装置 - Google Patents

自動変速機制御装置

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JP2000035124A
JP2000035124A JP10206307A JP20630798A JP2000035124A JP 2000035124 A JP2000035124 A JP 2000035124A JP 10206307 A JP10206307 A JP 10206307A JP 20630798 A JP20630798 A JP 20630798A JP 2000035124 A JP2000035124 A JP 2000035124A
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章 高木
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一志 中谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を殆ど増加することなく後進時の変
速を実現し、低コストで構成の簡単な自動変速機制御装
置を提供する。 【解決手段】 前進1速以外のときフェイルセーフ弁2
4は左側に移動するので、連通路191と連通路188
とが連通する。このとき、フェイルセーフ弁30の切換
えによりデューティ電磁弁28はD/C7を係合でき
る。Rレンジのとき、R/C1の圧力は高圧になりR/
C1は係合する。また連通路122から分岐した連通路
200も高圧になるので、高圧選択弁29を介してLR
/B5にライン圧が加わりLR/B5が係合する。後進
1速は、Red/B6の圧力をデューティ電磁弁34で
高圧にすることで達成される。このとき、D/C7は解
放されている。また、Red/B6を解放することによ
りD/C7を係合して後進2速を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】後進時に変速段を切換える自
動変速機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、後進時のトルク増大および速度域
拡大などの要求により、後進時にも2段変速を設けるこ
とが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後進時
に変速させるためには後進変速用の油圧回路を設ける必
要があり、構成部品の増加および油圧回路の複雑化を招
くという問題がある。
【0004】本発明の目的は、部品点数を殆ど増加する
ことなく後進時の変速を実現し、低コストで構成の簡単
な自動変速機制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
自動変速機制御装置によると、前進時において第1摩擦
要素の係合および解放を制御する制御手段の出力側と第
1摩擦要素または第3摩擦要素との接続を切換える切換
手段を第2摩擦要素に加わる液圧により切換えている。
第2摩擦要素は後進時の全変速段において係合する摩擦
要素であるから、制御手段は、前進時に第1摩擦要素の
解放および係合を制御し、後進時に第3摩擦要素の解放
および係合を制御可能である。第1摩擦要素および第3
摩擦要素の解放および係合を共通の制御手段で制御でき
るので、部品点数を殆ど追加することなく後進時におい
て第3摩擦要素の解放および係合を制御し、後進時にお
いて変速段を切換えることができる。
【0006】本発明の請求項2記載の自動変速機制御装
置によると、後進時に第1摩擦要素に加わる液圧は第2
摩擦要素に接続している流体通路から分岐して第1摩擦
要素に導入されている。したがって、例えば切換手段の
出力圧と第2摩擦要素に加わる液圧とのいずれか高圧側
を選択する高圧選択手段を設けることにより、前進時に
おいて切換手段の出力圧、つまり制御手段の出力圧によ
り第1摩擦要素の係合および解放を制御し、後進時にお
いて第2摩擦要素に加わる液圧により後進の全変速段に
おいて第1摩擦要素を係合できる。液圧の高圧側を選択
する選択手段は簡単な構成で実現できるので、部品点数
の僅かな増加により後進時の全変速段において第1摩擦
要素を係合できる。
【0007】本発明の請求項3記載の自動変速機制御装
置によると、前進時において第1摩擦要素が解放される
ときに高圧になる液圧により切換手段を切換え第1摩擦
要素と低圧通路とを接続している。したがって、部品点
数を殆ど増加することなく前進時における第1摩擦要素
と他の摩擦要素との二重係合を防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の自動変速機制御装置を前進5速
の自動変速機用油圧制御装置に適用した第1実施例を図
1に示す。図2は、各変速段における各摩擦要素の係合
または解放を示すものである。○は係合状態を示し、無
印は解放状態を示す。1速において、LR/B5は運転
者が選択するシフトレバーのレンジに応じて係合または
解放される。例えば、1レンジの1速で係合され、Dレ
ンジの1速で解放される。図2において、R1、R2が
示す変速段はR(後進)レンジに対応し、Nが示す変速
段はP(パーキング)レンジおよびN(中立)レンジに
対応する。1st、2nd、3rd、4th、5thが示す変速段
は、D、4、3、2、1(前進レンジ)の各レンジによ
り指定される範囲が異なる。
【0009】リバースクラッチ(R/C)1、オーバー
ドライブクラッチ(OD/C)2、2−5ブレーキ(2
−5/B)3、アンダードライブクラッチ(UD/C)
4、ローリバースブレーキ(LR/B)5、リダクショ
ンブレーキ(Red/B)6およびダイレクトクラッチ
(D/C)7は油圧により係合または解放される摩擦要
素である。LR/B5は第1摩擦要素であり、R/C1
は第2摩擦要素であり、D/C7は第3摩擦要素であ
る。図2に示すように、LR/B5は前進の一部変速段
で係合可能であり、後進の全変速段で係合する。R/C
1は前進の変速段では係合せず、後進の全変速段で係合
する。D/C7は、前進の一部変速段と後進の一部変速
段で係合する。
【0010】制御弁10とデューティ電磁弁12、制御
弁16とデューティ電磁弁18、制御弁20とデューテ
ィ電磁弁22、制御弁26とデューティ電磁弁28、制
御弁32とデューティ電磁弁34はそれぞれR/C1以
外の各摩擦要素に加える圧力を制御する制御手段を構成
している。制御弁26およびデューティ電磁弁28は特
許請求の範囲に記載した制御手段を構成している。デュ
ーティ電磁弁12、18、22、28、34の出力圧で
ある指示圧を図1において制御弁10、16、20、2
6、32の右端に加えることにより、各制御弁の出力圧
が制御される。運転者がシフトレバーのRを選択したと
きだけ、各摩擦要素を油圧制御する元圧としてのライン
圧がマニュアル弁38を経てR/C1に直接加わる。
【0011】フェイルセーフ弁14、24、30は摩擦
要素の二重係合を防止する弁である。フェイルセーフ弁
14は、OD/C2およびUD/C4に加わる圧力がと
もにライン圧であるとき、2−5/B3に加わる圧力に
関わらず図1の左側に移動し、連通路174とドレン通
路190とを連通する。これにより、OD/C2および
UD/C4にライン圧が加わるとき、2−5/B3はド
レン圧になる。
【0012】切換手段としてのフェイルセーフ弁24
は、連通路183、185がともにドレン圧で、かつ連
通路187がライン圧のときだけ図1の右側に移動す
る。このとき、連通路189と連通路188とが連通
し、連通路191とドレン通路192とが連通する。ド
レン通路192は、特許請求の範囲に記載した低圧通路
を表している。
【0013】フェイルセーフ弁30は、連通路127が
ライン圧で連通路161がドレン圧のときだけ図1の左
側に移動する。このとき、連通路130と連通路191
とが連通し、それ以外のとき連通路130とドレン通路
131とが連通する。
【0014】高圧選択手段としての高圧選択弁29は高
圧側の圧力を選択する弁である。R/C1圧である連通
路200またはフェイルセーフ弁24の出力圧である連
通路189のいずれか高圧側を選択してその圧力をLR
/B5に加える。
【0015】1速判定弁36は変速段が前進1速か否か
を判定するための弁である。2−5/B圧である連通路
180、OD/C圧である連通路181がともにドレン
圧のとき、スプリング37の付勢力により図1の右側に
移動する。2−5/B圧およびOD/C圧がともにドレ
ン圧になる変速段は図2より前進1速、N、R1、R2
のときである。このとき、連通路182、183、18
4はドレン圧になる。さらに、連通路180、181の
いずれかがライン圧になり1速判定弁36が左に移動し
ても、P、R、Nレンジが選択されているとき、連通路
182、183、184はドレン圧になる。つまり、1
速判定弁36の出力圧である連通路182、183、1
84がドレン圧になる変速段は、前進1速、N、R1、
R2のときである。
【0016】マニュアル弁38はシフトレバーにリンク
を介して連結されており、運転者が選択したシフトレバ
ーのレンジP(パーキング)、R(後進)、N(中
立)、D、1、2、3、4(前進)に応じてマニュアル
弁38は切換わる。マニュアル弁38はその位置によっ
て連通路100から分岐したライン圧の連通路120と
ドレン通路121とを切換え、連通路122および連通
路123の圧力がライン圧またはドレン圧のいずれにな
るかを制御する。連通路122は特許請求の範囲に記載
した流体通路を表す。マニュアル弁38の切換位置はシ
フトレバーのレンジと一対一に対応した「P、R、N、
D、4、3、2、1」の8ポジションがある。「P、
N」、「D、4、3、2、1」はそれぞれ同一の連通パ
ターンである。また、図2に示すように、各変速段に応
じて各摩擦要素の係合または解放の組み合わせが予め定
められており、この組み合わせに従いECU(Electric
ControlUnit)から変速指令が出力される。
【0017】油圧ポンプ40はオイルパンの吸入口41
から作動油を吸入し、各摩擦要素およびロックアップク
ラッチ51に作動油を供給する。ライン圧制御弁42は
デューティ電磁弁44の指示圧に基づきセカンダリ弁4
3とともに各摩擦要素およびロックアップクラッチ51
の作動圧を生成する。減圧制御弁45はライン圧制御弁
42で生成されたライン圧を減圧する弁である。油圧ポ
ンプ40、ライン圧制御弁42およびデューティ電磁弁
44は元圧生成手段を構成しており、各摩擦要素に加え
る圧力の元圧であるライン圧を生成している。オイルク
ーラ46は作動油を冷却、熱交換するために設けられて
いる。
【0018】ロックアップクラッチ51はエンジン側の
出力軸と自動変速機側の入力軸とを連結または解除する
ものであり、連結時にトルクコンバータ50をバイパス
してエンジンから自動変速機に動力を伝達する。ロック
アップオン/オフ用の電磁弁53はロックアップリレー
弁52を切換える指示圧を制御する。ロックアップ制御
弁54は、デューティ電磁弁55の指示圧に基づきロッ
クアップクラッチ51に加える圧力を制御する。
【0019】次に、本実施例の油圧回路を制御する油圧
の生成について説明する。オイルパンの吸入口41から
油圧ポンプ40によって作動油が吸入され、連通路10
0、101、102へ高圧となって吐出される。ライン
圧制御弁42は連通路101から送られてきた作動油の
一部を連通路103、104に放出することにより、ラ
イン圧を制御する。
【0020】連通路100から連通路110に分岐した
経路に減圧制御弁45が配設されている。減圧制御弁4
5の出力圧は、連通路111から連通路112の絞り1
13を通し、図1において減圧制御弁45の右側へ導入
されている。この出力圧から減圧制御弁45が受ける力
とスプリング45aの付勢力とのつり合いにより、連通
路111の圧力がライン圧を越えない圧力、例えばライ
ン圧が最大1.6MPaとすると約0.4MPaに制御
される。この圧力をモジュレート圧という。減圧制御弁
45により制御されたモジュレート圧は、絞り114を
通してデューティ電磁弁44に導かれる。デューティ電
磁弁44は、一般的にスロットル開度、エンジントルク
およびタービントルク等の車両の運転状態に応じ、適切
なライン圧を設定するように図示せぬECUからの出力
信号によりデューティ制御され、その指示圧が連通路1
15に出力される。連通路115は図1においてライン
圧制御弁42の左端に接続されている。図1においてラ
イン圧制御弁42の右側異径部にライン圧通路である連
通路102から分岐した連通路105を通してライン圧
が導入され、デューティ電磁弁44の指示圧とのつり合
いにより、ライン圧がフィードバック制御される。
【0021】連通路142はモジュレート圧の連通路1
11から分岐し、デューティ電磁弁34に接続してい
る。また連通路150、151、152、153は連通
路142から分岐しており、モジュレート圧がデューテ
ィ電磁弁12、18、22、28に導入される。デュー
ティ電磁弁12、18、22、28の指示圧はそれぞれ
連通路を通し図1において制御弁10、16、20、2
6の右側に導入されている。
【0022】R/C1を除く各摩擦要素の油圧回路の作
動原理はフェイルセーフ弁の有無を除けば基本的に同一
であるから、LR/B5用の油圧回路を例にし、その作
動を次に説明する。
【0023】連通路142のモジュレート圧は連通路1
53からデューティ電磁弁28に導入され、ECUの指
令に応じてデューティ比制御された指示圧がデューティ
電磁弁28から図1において制御弁26の右端に導入さ
れる。制御弁26の2つのランドは異径となっており、
図1において右側のランド径の方が左側よりも大きい。
そのため、連通路188の圧力により右側への押圧力が
制御弁26に発生する。この押圧力と、デューティ電磁
弁28の指示圧から制御弁26が受ける力と、スプリン
グ27の付勢力とがつり合うことにより、連通路141
の圧力がライン圧であれば、デューティ電磁弁28の指
示圧に応じて連通路141とドレン通路155の中間圧
に連通路188の圧力が制御される。
【0024】連通路188またはドレン通路192と高
圧選択弁29に接続する連通路189との連通はフェイ
ルセーフ弁24の切換えにより行われる。連通路183
および連通路185の圧力と連通路187の圧力とは互
いに反対方向にフェイルセーフ弁24を押圧している。
スプリング25は連通路183、185が接続するフェ
イルセーフ弁24の一方の端部に配設されており、連通
路183、185の圧力と同一方向にフェイルセーフ弁
24を付勢する。連通路183、185の圧力がともに
ドレン圧であり、連通路187の圧力がライン圧のと
き、フェイルセーフ弁24は図1において右側に移動す
る。すると、連通路189と連通路188とが連通し、
連通路191とドレン通路192とが連通する1速判定
弁36の出力圧である連通路183とR/C圧である連
通路185がともにドレン圧になりマニュアル弁38の
出力圧である連通路187がライン圧になるのは前進1
速のときだけである。それ以外のとき、連通路189と
ドレン通路192とが連通し、連通路191と連通路1
88とが連通する。
【0025】次に、シフトレバーで選択された各レンジ
における油圧制御装置の作動について説明する。 (1) PおよびNレンジにおいて連通路122、123は
ドレン通路121に連通し、連通路123から分岐する
連通路124、125、126もドレン圧になる。した
がって、連通路122、124、125、126と直接
または間接的に接続しているR/C1、OD/C2、2
−5/B3、UD/C4は解放され、ECUからのいか
なる制御指令によっても係合されることはない。
【0026】また、連通路180、181がともにドレ
ン圧であるから、1速判定弁36の出力圧を有する連通
路183はドレン圧である。さらに、連通路185、1
87はともにドレン圧であるからフェイルセーフ弁24
はスプリング25の付勢力により図1の左側に移動し、
連通路189とドレン通路192とが連通する。したが
って、LR/B5は解放される。
【0027】連通路100から分岐した連通路140は
マニュアル弁38を通過せずRed/B6の制御手段で
ある制御弁32に接続しているので、選択されたレンジ
に関係なく制御弁32にライン圧が導入されている。し
たがって、ECUからの指令に基づきデューティ比制御
された電磁弁34により連通路161をライン圧にし、
Red/B6を係合する
【0028】連通路127は連通路140から分岐して
おりマニュアル弁38の位置に関係なく圧力は常にライ
ン圧である。さらに連通路161の圧力はライン圧であ
るから、フェイルセーフ弁30はスプリング31の付勢
力により図1において右側へ移動し、連通路130とド
レン通路131とが連通するので、D/C7に加わる圧
力はドレン圧となり、D/C7は解放される。
【0029】(2)次に、前進レンジ「D、4、3、2、
1」についてDレンジを例にして説明する。4、3、
2、1レンジにおける各変速段の作動はDレンジの対応
する変速段と同様であるから説明を省略する。
【0030】Dレンジにおいて、連通路122はドレン
圧、連通路123はライン圧となっている。R/C1は
連通路122と接続しているので、Dレンジの全変速段
においてR/C1は解放される。連通路123から分岐
した連通路124、125、126は制御弁10、1
6、20に接続している。さらに、前述したように制御
弁32に接続している連通路140はライン圧であるか
ら、OD/C2、2−5/B3、UD/C4およびRe
d/B6が係合可能である。また、Red/B6に加わ
る圧力の高低により連通路130と連通路191とが連
通可能である。また、フェイルセーフ弁24の切換えに
より連通路189と連通路188とが連通可能である。
したがって、LR/B5およびD/C7が係合可能であ
る。
【0031】次に、Dレンジにおける各変速段の作動に
ついて説明する。 (i) 図2の組み合わせに基づき、1速においてUD/C
4、Red/B6を高圧に設定するようにデューティ電
磁弁22、34を制御し、OD/C2および2−5/B
3を低圧に設定するようにデューティ電磁弁12、18
を制御する。したがって、連通路176、161は高圧
であり、連通路175、173は低圧である。
【0032】フェイルセーフ弁14は図1において連通
路170を通して左端にライン圧が導入され、右端に連
通路171を通してOD/C圧と、連通路172を通し
てUD/C圧とが導入されている。OD/C圧は低圧で
あり、UD/C圧は高圧である。UD/C圧を受圧する
フェイルセーフ弁14の受圧面積はライン圧を受圧する
左端よりも小さいので、力のつり合いの結果フェイルセ
ーフ弁14は図1において右側へ移動し、連通路174
は連通路173と連通する。連通路173の圧力は低圧
であるから、2−5/B3は解放される。
【0033】1速の場合、連通路180、181の圧力
はともに低圧であるため、1速判定弁36はスプリング
37の付勢力により右方向に移動し連通路182はドレ
ン圧になる。その結果連通路183、184もドレン圧
となる。また、連通路122がドレン圧であるため、連
通路185もドレン圧である。したがって、フェイルセ
ーフ弁24の図1における右側の圧力は全てドレン圧で
ある。連通路187はライン圧であるからフェイルセー
フ弁24の左側は高圧である。したがって、フェイルセ
ーフ弁24は図1において右側に移動し、連通路188
は連通路189に連通する。ここで、1レンジで1速が
選択されている場合、デューティ電磁弁28の指示圧を
高圧にして連通路188を高圧にしLR/B5を係合さ
せる。フェイルセーフ弁24が図1の右側に移動するの
は前進1速のときだけである。したがって、前進1速以
外では連通路189は常にドレン圧である。
【0034】フェイルセーフ弁30は、連通路127お
よび連通路161がライン圧であるから、スプリング3
1の付勢力により右側へ移動する。したがって、連通路
130はドレン圧になり、D/C7は解放される。
【0035】(ii) 図2に示すように、1速から2速に
移行する場合、2−5/B3を係合し、LR/B5を解
放する。デューティ電磁弁18の指示圧を徐々に高圧に
設定していくと、制御弁16の基本作動により連通路1
73、174の圧力も増加し、2−5/B3は係合す
る。
【0036】連通路174の高圧化により連通路180
も高圧化するので、1速判定弁36は図2において左側
へ移動する。すると連通路182がライン圧となり、こ
れに応じてフェイルセーフ弁24が左へ移動するので、
連通路189はドレン圧になる。連通路200の圧力は
Rレンジ以外はドレン圧であるから、LR/B5は解放
される。フェイルセーフ弁24の切換えにより、2−5
/B3とLR/B5の同時係合による2重係合の発生を
防止している。
【0037】(iii) 図2に示すように、2速から3速に
移行する場合、2−5/B3を解放し、OD/C2を係
合する。変速制御として、デューティ電磁弁18の指示
圧を低下させると同時にデューティ電磁弁12の指示圧
を増加させていくことにより摩擦要素の掛けかえ制御を
行う。そして、OD/C2の圧力がライン圧と一致する
圧力まで上昇し、フェイルセーフ弁14の右側に加わる
圧力から受ける力の総和が左側に加わる圧力から受ける
力の総和を越えたところでフェイルセーフ弁14が左方
へ移動して連通路174をドレン通路190に連通させ
2−5/B3を解放する。これにより、万一のデューテ
ィ電磁弁18の誤制御に対して二重係合防止の処置を行
う。
【0038】(iv)フェイルセーフ弁24は3速の状態で
は左方へ移動しているので、連通路188は連通路19
1に連通している。また、1、2、3速では、Red/
B6の圧力がライン圧であるので、フェイルセーフ弁3
0は右方向に移動している。そのため、連通路130と
ドレン通路131とが連通しているのでD/C7は解放
されている。図2に示すように、3速から4速に移行す
る場合、Red/B6を解放してD/C7を係合させ
る。
【0039】ここで、デューティ電磁弁34をデューテ
ィ比制御し、制御弁32の出力圧をRed/B6のトル
クが伝達トルクを下回らない範囲で僅かに低下させる。
すると、制御弁32の出力圧である連通路161の圧力
も低下し、フェイルセーフ弁30が左方へ移動する。す
ると、連通路191が連通路130と連通し、デューテ
ィ電磁弁28でD/C7に加える圧力を制御できるの
で、D/C7に加える圧力を上昇させるとともにRed
/B6の圧力を低下させて変速制御を行い、4速に変速
する。
【0040】(v) 図2に示すように、4速から5速に移
行する場合、UD/C4を解放し2−5/B3を係合す
る。デューティ電磁弁22をデューティ比制御し、制御
弁20の出力圧をUD/C4のトルクが伝達トルクを下
回らない範囲で僅かに低下させると、フェイルセーフ弁
14が右側へ移動する。すると、連通路173が連通路
174に連通され、デューティ電磁弁18で2−5/B
3の圧力を制御できるようになるので、2−5/Bの圧
力を上昇させるとともにUD/C4の圧力を低下させて
いき、5速に変速する。
【0041】以上、Dレンジの基本的な変速方法を説明
したが、4、3、2、1レンジにおいても、同様の変速
制御が行われる。
【0042】(3) 次にRレンジの説明をする。マニュア
ル弁38をRレンジの位置にすると、連通路120は連
通路122に連通し、連通路123はドレン通路121
に連通する。連通路122が高圧になることにより、R
/C1の圧力は高圧になりR/C1は係合する。また連
通路122から分岐した連通路185も高圧になり、そ
こから分岐した連通路200の圧力により、高圧選択弁
29を介してLR/B5に加わる圧力が上昇し、LR/
B5が係合する。Rレンジでは連通路188と連通路1
91とが連通しているので、フェイルセーフ弁30を切
換えることによりデューティ電磁弁28が連通路191
の圧力、すなわちD/C7に加わる圧力を制御できる。
【0043】Rレンジの1速は、Red/B6の圧力を
デューティ電磁弁34で高圧にすることで達成される。
このとき、フェイルセーフ弁30は図1の右側に移動し
ているので、D/C7は解放されている。この状態から
Rレンジの2速に変速する際には、図2に示すようにR
ed/B6を解放してD/C7を係合する。この方法
は、Red/B圧を僅かに低下させてフェイルセーフ弁
30を右側から左側へ移動させることにより行う。これ
はDレンジの3速から4変への変速と同様なので説明を
省略する。
【0044】次に、ロックアップ制御について説明す
る。連通路106の圧力は、セカンダリ弁43により、
スプリング43aと連通路107との力のつり合いによ
りある一定圧に制御される。
【0045】連通路106は連通路210と連通してお
り、ロックアップリレー弁52を介して連通路211に
連通し、ロックアップクラッチ51の左方へ連通路21
6により作動油が供給され、トルクコンバータ50の中
を作動油が通過して連通路212、ロックアップリレー
弁52、連通路213、オイルクーラ46を通して作動
油が排出される。これがロックアップオフの状態であ
る。ロックアップリレー弁52の右端には連通路184
が接続しているので、1速判定弁36の出力によってロ
ックアップリレー弁52が駆動される。OD/C2およ
び2−5/B3に加わる圧力がともに低圧である場合、
つまり変速段が前進の2〜5速のいずれでもない場合、
1速判定弁36は右側へ移動し、連通路184が低圧に
なり、ロックアップリレー弁52は右側へ移動する。こ
のとき、オン/オフ電磁弁53を右側に移動させてお
く。こうしてロックアップクラッチ51は1速では解放
される構成になっている。
【0046】OD/C2または2−5/B3のいずれか
が高圧で前進2〜5速のいずれかの条件を満たしている
とき、ロックアップをオンする。オン/オフ電磁弁53
を左側へ移動させて連通路214の圧力を低下させる。
すると、ロックアップリレー弁52は左側へ移動し、連
通路215と連通路216、連通路212と連通路21
0とが連通する。ここでデューティ電磁弁55の指示圧
を制御することによりロックアップクラッチ51の左側
の圧力を制御できるので、ロックアップスリップ制御
と、完全ロックアップを実現することができる。
【0047】(第2実施例)本発明の第2実施例を図3
に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号
を付し、説明を省略する
【0048】フェイルセーフ弁60が図3の右側に移動
するのは、連通路181、201および185がドレン
圧であり、かつ連通路187がライン圧のときである。
つまり、OD/C2、2−5/B3およびR/C1に加
わる圧力がドレン圧であり、前進レンジが選択されてい
るときである。これを実現する変速段は前進1速だけで
ある。
【0049】ロックアップリレー弁61の右側に連通路
180、202が接続されている。連通路202は連通
路181と連通している。ロックアップリレー弁61は
連通路180、202の圧力がドレン圧のとき、つまり
OD/C2および2−5/B3に加わる圧力がともにド
レン圧である場合図3の右側に移動する。このときの変
速段は前進2〜5速のいずれでもない場合である。この
とき、オン/オフ電磁弁53を右側に移動させておく。
こうしてロックアップクラッチ51は1速では解放され
る構成になっている。
【0050】OD/C2または2−5/B3のいずれか
が高圧で前進2〜5速のいずれかの条件を満たしている
とき、オン/オフ電磁弁53を左側へ移動させて連通路
214の圧力を低下させる。すると、ロックアップリレ
ー弁52は左側へ移動し、ロックアップをオンする。
【0051】第2実施例におけるフェイルセーフ弁60
の切換え、およびロックアップ制御は第1実施例におけ
るフェイルセーフ弁24の切換え、およびロックアップ
制御と同一である。第2実施例では、第1実施例のフェ
イルセーフ弁24およびロックアップリレー弁52の構
成を変更してフェイルセーフ弁60およびロックアップ
リレー弁61を構成することにより、第1実施例の1速
判定弁36を用いることなく第1実施例と同一の作動を
実現している。
【0052】以上説明したように本発明の実施の形態を
示す上記複数の実施例では、R/C1に加わる圧力がラ
イン圧であるとき、つまり後進レンジが選択されている
とき、前進レンジでLR/B5に加わる圧力を制御可能
なデューティ電磁弁28によりD/C7に加わる圧力を
制御できるようにフェイルセーフ弁24およびフェイル
セーフ弁60が切換わっている。したがって、フェイル
セ―フ弁24およびフェイルセーフ弁60が切換わるこ
とにより、前進レンジではLR/B5に加わる圧力を、
後進レンジではD/C7に加わる圧力をデューティ電磁
弁28が制御できる。したがって、部品点数を殆ど増加
することなく簡単な構成で低コストに後進レンンジにお
いて変速段を切換えることができる。
【0053】さらに、フェイルセーフ弁24およびフェ
イルセーフ弁60は、前進2〜5速においてLR/B5
にドレン圧が加わるように切換わるので、前進レンジに
おいてLR/B5と他の摩擦要素とが二重係合すること
を防止している。
【0054】また、高圧選択弁29により、R/C1に
接続する連通路122から分岐した連通路200と、フ
ェイルセーフ弁24またはフェイルセーフ弁60の出力
通路である連通路189との高圧側を選択し、LR/B
5に加えている。したがって、後進レンジにおいて制御
弁26の出力側がD/C7側と接続していても、後進レ
ンジの全変速段でLR/B5を係合できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による自動変速機制御装置
を示す油圧回路図である。
【図2】第1実施例の各変速段における摩擦要素の係合
または解放を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例による自動変速機制御装置
を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 R/C(第2摩擦要素) 2 OD/C 3 2−5/B 4 UD/C 5 LR/B(第1摩擦要素) 6 Red/B 7 D/C(第3摩擦要素) 24 フェイルセーフ弁(切換手段) 26 制御弁(制御手段) 28 デューティ電磁弁(制御手段) 29 高圧選択弁(高圧選択手段) 60 フェイルセーフ弁(切換手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦要素の係合および解放を作動
    流体の液圧により制御し、変速段を切換える自動変速機
    制御装置において、前記複数の摩擦要素は、後進の全変
    速段において係合し前進の一部変速段において係合可能
    な第1摩擦要素と、後進の全変速段において係合する第
    2摩擦要素と、前進の一部変速段と後進の一部変速段と
    において係合する第3摩擦要素とを有し、 前進時における前記第1摩擦要素の係合および解放を制
    御する制御手段と、 前記制御手段の出力側と前記第1摩擦要素または前記第
    3摩擦要素との接続を切換える切換手段とを備え、 前記第2摩擦要素に加わる液圧により前記切換手段を切
    換えることを特徴とする自動変速機制御装置。
  2. 【請求項2】 後進時に前記第1摩擦要素に加わる液圧
    は、前記第2摩擦要素に接続する流体通路から分岐して
    前記第1摩擦要素に導入されることを特徴とする請求項
    1記載の自動変速機制御装置。
  3. 【請求項3】 前進時において前記第1摩擦要素が解放
    されるときに高圧になる液圧により前記切換手段を切換
    え前記第1摩擦要素と低圧通路とを接続することを特徴
    とする請求項1または2記載の自動変速機制御装置
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