JP4085049B2 - 導電性ペースト用銅合金粉末及び耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末の製造方法、並びにインクジェット用銅合金粉末及びその製造方法 - Google Patents

導電性ペースト用銅合金粉末及び耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末の製造方法、並びにインクジェット用銅合金粉末及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、銅合金粉末及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末、及び耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末の製造方法、並びに、インクジェット用の銅合金粉末及びその製造方法に関する。
従来より、幅広く用いられてきた積層セラミックコンデンサの内部電極としては、白金、パラジウム、銀−パラジウム、ニッケル、銀、銅などがある。このような導電粒子からなる導電性ペーストを誘電体上に印刷し、印刷された誘電体を内部電極と誘電体とを交互に多層にも積層させ焼成して作製される。焼成温度は、内部電極に使用される導電体の融点より低い温度で行われている。
積層セラミックコンデンサの内部電極は誘電体素体より薄く1〜数μmの厚さであるため、例えば銅製の内部電極は焼成時、誘電体素体の酸化物によって酸化され易く、そのため内部電極の酸化による断線が起こり機能が充分に発揮されないなどの問題がある。また、焼成雰囲気としては、銅ペーストは窒素中で焼成しなくてはならない。そのため、ペースト中に含まれる有機バインダの焼き飛びが不十分になる。したがって、焼成時、酸素を窒素雰囲気中でドープして行うが、内部電極層がもともと0.1〜数μm程度と薄いので、使用される導電性粒子が焼結中に酸化をうけ焼結不十分となり、その結果、電気容量が不足になるという問題もある。
一般式Agx Cu1−x (ただし、0.005≦x≦0.4、xは原子比)で表され、且つ粒子表面の銀濃度が平均の銀濃度より高く、表面に向かって銀濃度が増加する領域を有する平均粒子径0.1〜5μmである銅合金粉末からなる積層セラミックコンデンサ内部電極用ペーストが提示されている(例えば、特許文献1参照。)。
導電性、耐マイグレーション性に優れ、高温高湿度空気中に放置しても充分な耐酸化性を有し、分散性に優れ、ファインライン回路や、ファインピッチ電極に充分対応できる導電粉末として、一般式Agx Cu1−x (ただし、0.001≦x≦0.4、xは原子比)で表され、粒子表面の銀濃度が平均の銀濃度より高く、表面近傍で銀濃度が表面に向かって増加する領域を有し、粒子がチタン、シリコン成分から選ばれた1種以上の成分を0.1〜10000ppm含有する導電粉末が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、インクジェットで導電パターンを印刷し、これを低温で焼成して導電性の微細パターンを形成する技術がある。この技術では、30〜70nmの金属粉末が使用され、低温焼成して溶剤を除去した後、金属粉末が導電性材料として使用される。
特開平6−096988号公報 特開平7−073730号公報
本発明者らは積層セラミックコンデンサ内部電極用の導電性ペースト用銅合金粉末について研究を進め、上記従来技術とは異なり、銅と銀の合金粉末にモリブデン又は及び硫黄を加えた合金が優れた耐酸化性を示すことを知見し、本発明を完成するに至った。
本発明は、1200℃以下で焼成される積層セラミックコンデンサ内部電極用の導電性ペースト用銅合金粉末であって、従来の銅ペーストでは達成できなかった耐酸化性に優れた銅合金粉末を提供することを目的とするものである。また、その製造方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明では、上記耐酸化性に優れた銅合金粉末のさらに粒度の小さいものに着目して、インクジェットにより形成する導電体パターンとして利用することが出来る銅合金粉末を提供することを目的とする。
本発明は、銅を主体とし、銀を0.1〜30原子%含有し、モリブデン及び硫黄の1種以上を合計で0.005〜5原子%含有し、残部は不可避不純物であることを特徴とする導電性ペースト用銅合金粉末である。銀を0.5〜20原子%としたのは0.5原子%未満では耐酸化性改善が乏しく、20原子%を越えるとコストアップが大きいからである。また、モリブデン及び硫黄は銅合金中の銀を銅合金粉末の表層近傍に濃化させる作用をなす。0.005原子%以上含有させると、この効果があり、5原子%を越える量を含有させると銅合金の導電性を劣化させるので制限した。
上記合金粉末の平均粒径が0.1〜2μmであると積層セラミックコンデンサの内部電極用ペースト合金として好適である。
以上の銅合金粉末において前記銅合金粉末の粒子表層から深さ20nmまでの範囲における銀濃度が、平均の銀濃度より高い濃度を有すると好適である。この効果はモリブデン又は硫黄によって生ずる。
また、銅と銀の合計量が90原子%以上であると、耐酸化性に優れた導電性ペースト用合金粉末として好ましい。この場合、銅と銀以外の元素又は素材としてはモリブデン及び又は硫黄である。なお、本発明者らは、モリブデン及び又は硫黄のほか、例えば、Zr、Nb、Cr、Mn、V、Ta、W、Al、Cr、ZrOを含有していても同様の効果があることを知見している
次に、このような銅と銀の合計量が90原子%以上である耐酸化性に優れた導電性ペースト用合金粉末は、銅の塩化物及び銀もしくは銀の塩化物を反応容器に装入し、高温雰囲気に保持しつつキャリアガスおよび還元ガスを還元ガスとキャリアガスの容積比で0.14〜0.5装入して950〜1200℃で化学気相反応させることによって製造することができる。
また、本発明は、上記銅を主体とし、銀を0.5〜20原子%含有し、モリブデン及び硫黄の1種以上を合計で0.005〜5原子%含有し、平均粒径が0.01〜0.1μm未満であることを特徴とするインクジェット用銅合金粉末を提供する。
この場合にも、前記銅合金粉末の粒子表層から深さ20nmまでの範囲における銀濃度が、平均の銀濃度より高い濃度を有すると好適である。効果はモリブデン又は硫黄の作用により生ずるものである。また、この銅合金粉末において、銅と銀の合計量が90原子%以上と耐酸化性に優れ好ましい
このようなインクジェット用銅合金粉末を生成するに当り、銅の塩化物及び銀もしくは銀の塩化物を反応容器に装入し、高温雰囲気に保持しつつキャリアガスおよび還元ガスを還元ガスとキャリアガスの容積比で0.03〜0.125装入して700〜1100℃で化学気相反応させる。
本発明の耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末は、耐酸化性に優れ、積層セラミックコンデンサ用の導電ペースト用として極めて好適な特性を示すものである。
銅に単に銀を添加するだけでも耐酸化性は大幅に向上するが、モリブデン及び又は硫黄を添加することにより、添加された銀を銅粒子の表層近傍に、集中的に分布させ、高濃度の銀の皮膜層を形成させることができ、極めて良好な耐酸化性を実現できる。
さらに本発明の銅合金粉末の0.01〜0.1μm未満の微粒子は耐酸化性に優れた導電性パターンを形成するインクジェット用として優れた特性を有している。
本発明は銅を主体とし、銀を0.1〜30原子%含有する銅合金粉末で、表層近傍に銀が濃化しており、耐酸化性に優れたものである。
銀含有量が0.1原子%未満では銅合金粉末の耐酸化性の向上が見られず、改善効果がない。また、銀を多量に含有すると、導電性ペースト用に使用した場合に銀ペーストと同様の効果を期待することができ好ましいが、一方、銀は高価であるから、耐酸化性の向上と、合金粉末のコストアップと、焼結開始温度の低下とのバランスの観点から上限を30原子%に限定した。
本発明の導電ペースト用銅合金粉末の好ましい平均粒径は0.1〜2μmとする。高性能の薄膜から成る多重積層セラミックコンデンサを製造するためには、平均粒径0.1〜2μmのほぼ球形の粉末がより一層好適である。このような平均粒径の銅合金粉末は化学気相反応(CVD)によって容易に得ることができる。また、粒径が小さい程積層セラミックコンデンサ用として好ましく、粒径が小さいと比表面積が増大するので、銅の表面に濃化してネットワーク状の耐酸化層を形成する銀の作用効果が顕著になる。
銅合金粉末中に0.005〜5原子%のモリブデン及び又は硫黄を含有させると銅合金粒子の表層近傍に銀が濃化し粒子全体が一様な合金組成でなくなる。表層近傍に銀が濃化した銀は銅の酸化を抑制し銅合金粉末の耐酸化性を向上させる。モリブデン及び又は硫黄の含有量が合計で0.005原子%未満では粒子表層への銀の濃化に対するモリブデン及び又は硫黄の効果が乏しくなる。一方モリブデン及び又は硫黄が合計で5原子%を超えると耐酸化性が劣化したり、銀の硫化物や銅の硫化物の量が増大し、銅合金粉末の導電性その他の性質を劣化させるので好ましくない。
化学気相反応の具体的条件については、生産効率、成分範囲などに応じて原料配合比、反応温度、反応ガス流量等を設定することができる。
次に、本発明の耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末の製造方法について説明する。図1は本発明の実施例の耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末の製造方法を示すプロセスの工程図である。
本発明の耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末は、図1に示す化学気相反応(CVD)装置10によって製造することができる。図1(a)に示すように、反応容器11内に原料として塩化銅21を収納したボート23と塩化銀乃至は銀22を収納したボート24を置き、反応容器11を例えば950〜1200℃に保ち、キャリアガス13を送入して塩化銅21及び塩化銀又は銀22を蒸発させる。塩化銅21と塩化銀又は銀22とを混合して1つのボートに装入してもよいし、ボート23とボート24の位置を入れ替えてもよい。
またモリブデン及び又は硫黄含有物質(金属モリブデン、硫化モリブデン、硫化銅ないし硫酸銅)は塩化銅に混合するのがよい。
一方、還元ガス12、例えば水素ガスを送入する。反応装置10の入口側から原料収納ボート23までの距離b、還元ガス送入位置までの距離a、温度条件、原料の量などは、反応装置の規模、製品粒子の大きさその他の条件に応じて定めることができる。
図1(b)は蒸発した原料が合金粉生成域15で還元されると共に合金粉が生成される反応工程を示すものである。生成した合金粉はキャリアガス13と共に排出路14から排出される。
図1(c)に示すように、原料である塩化銅21、塩化銀又は銀22が蒸発完了したとき、製造工程を終了する。
次に本発明の耐酸化性に優れた導電性パターンを形成するインクジェット用の銅合金粉末は、前述のように、銅を主体とし、銀を0.1〜30原子%含有する銅合金粉末で表層近傍に銀が濃化しており、耐酸化性に優れたものであって、平均粒径が0.01〜0.1μm未満のものである。インクジェット用の銅合金粉末は、インクジェット性能を確保するために平均粒径を上記のように限定する。
なお、モリブデン及び又は硫黄の含有量及びその作用効果も前述と同様である。
このような微粒子は図2に示すような化学気相反応(CVD)装置30によって、製造条件を適正に設定することによって製造することができる。図2に示す装置内に原料として塩化銅21を収納したボート23と塩化銀又は銀22を収納したボート24を配設し、反応容器31を700〜1100℃に保ち、キャリアガス13を送入そて原料を蒸発させる。
またモリブデン及び又は硫黄含有物質(金属モリブデン、硫化モリブデン、硫化銅ないし硫酸銅)は塩化銅に混合するのがよい。
(実施例1)
図1に示すような実験室規模の化学気相反応装置10を用いて本発明の銅合金粉末を製造した。
この実験は、図1に示すような石英反応管を反応容器として用いたCVD装置10により行った。直径50mmφ長さ1000mmLの石英管を用い、使用原料としてCuCl及びAgClを用い、原料装入量20〜40g/ch(チャージ)、キャリアガスとして窒素2〜7L/min、還元ガスとして水素1L/minを用い、炉設定温度1100℃で銀含有銅合金粉末の製造を行った。この装置10に、純度99.5質量%のCuClと純度99.5質量%のAgClとの混合物を、Ag/(Cu+Ag)の値が0.1〜30原子%となるように調整し、装置内に装入した。温度1100℃に加熱した状態において、窒素ガスをキャリアガスとして、上記CuCl及びAgClの蒸気を上記反応容器11内で反応させると共にCuS又はMoS2を種々の割合で加え、反応容器11の出側において、塩化物蒸気と水素ガスとを接触、混合させ、還元反応を起こさせて、実施例1〜89の銅合金粉末を製造した。
これらの実施例の製造条件を表1〜表4に示した。
また、得られた銅合金粉末のSEMによる画像解析により求めた平均粒径D50(μm)、BET法で測定した比表面積(m2/g)、及び250℃×2時間大気中にさらしたときの酸化増量(TG増%)を表1〜表4に示した。酸化増量(TG増%)は比表面積増加に伴って漸増する傾向が見られた。酸化増量のレベルは比較例に示す従来より低くなっている。
比較例として、上記と同一の装置を用いて、CuClとAgClのみを原料とし、Mo及びSを全く加えない銅粉末も製造した。得られた銅粉末について、製造条件及び上記実施例と同様の特性を求め、表5に示した。表1〜表5から本発明の耐酸化性に優れた合金粉末の効果が明瞭である。
次に、上記実施例55、56、57(Cu−2%Ag合金)について粒子表面から深さ20nmまでの範囲におけるAg濃度値(原子%)を求めた。比較例11についても同様に求めた。これらを表6に示した。表面から20nmのAg濃度の求め方は、試料粉末を樹脂に埋めた後、FIB(収束イオンビーム加工装置)にて、粒子の断面を切断し、現れた断面について、粒子表面付近から粒子の中心まで、任意の部位の合金組成の分析をTEM−EDX(透過型電子顕微鏡付属のエネルギー分散型特性X線検出器)を用いて分析を行った。Sを添加しない比較例11では粒子表層近傍のAg濃度の最大値は5原子%であったが、実施例55、56、57ではS添加量によってAgが粒子表層近傍に集中的に分布し、S含有量の増大と共に増加し28〜42原子%となっている。
また、上記実施例58、59、60(Cu−2%Ag合金)についてMo添加による合金粒子表層近傍のAg濃度値の依存性を表7に示した。表7には併せて上記比較例11も併記してある。実施例58〜60から明らかにMo添加量に伴って合金粒子表層近傍のAg濃度が25〜45原子%と平均濃度2原子%より著しく増加しており、この粒子が耐酸化性にすぐれていることを示している。
Figure 0004085049
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(実施例2)
図2に示すような実験室規模の化学気相反応(CVD)装置30を用いて本発明の平均粒径が0.01〜0.1μm未満の銅合金粉末を製造した。
この化学気相反応装置30は細長い石英反応管31を用い、原料収納ボートを内蔵しキャリアガス、還元ガスを送入して化学気相反応を行わせるものである。図2中の符号12〜15、21〜24は図1に示したものと同様である。
CVD装置30は、直径30mmφ、長さ500mmLの石英管を用い、使用原料としてCuCl及びAgClを用い、原料装入量5〜40g/ch(チャージ)、キャリアガスとして窒素8〜30L/min、還元ガスとして水素1L/minを用い、炉設定温度1100℃で銀含有銅合金粉末の製造を行った。この装置30に、純度99.5質量%のCuClと純度99.5質量%のAgClとの混合物を、Ag/(Cu+Ag)の値が0.1〜30原子%となるように調整し、装置内に装入した。温度1100℃に加熱した状態において、窒素ガスをキャリアガスとして、上記CuCl及びAgClの蒸気を上記反応容器31内で反応させると共にCuS又はMoS2を種々の割合で加え、反応容器31の出側において、塩化物蒸気と水素ガスとを接触、混合させ、還元反応を起こさせて、実施例90〜194及び比較例18〜32に示す銅合金粉末を製造した。
これらの実施例及び比較例の製造条件をそれぞれ表8〜表13に示した。
また、得られた銅合金粉末のSEMによる画像解析により求めた平均粒径D50(μm)、BET法で測定した比表面積(m2/g)、及び150℃×2時間大気中にさらしたときの酸化増量(TG増%)を表8〜表13に示した。酸化増量(TG増%)は比表面積増加に伴って漸増する傾向が見られた。酸化増量のレベルは比較例に示す従来より低くなっている。
比較例として、上記と同一の装置を用いて、CuClとAgClのみを原料とし、Mo及びSを全く加えない銅合金粉末も製造した。得られた銅合金粉末について、製造条件及び上記実施例と同様の特性を求め、表13に示した。表8〜表13から本発明の耐酸化性に優れた合金粉末の効果が明瞭である。
Figure 0004085049
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本発明の実施例の耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末の製造方法を示すプロセスの工程図である。 本発明の実施例の耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末の製造方法を示すプロセスの工程図である。
符号の説明
10 化学気相反応(CVD)装置
11 反応容器
12 還元ガス
13 キャリアガス
14 排出路
15 合金粉生成域
21 銅の塩化物
22 銀の塩化物又は銀
23、24 原料収納ボート
30 化学気相反応(CVD)装置
31 反応容器

Claims (9)

  1. 銅を主体とし、銀を0.5〜20原子%含有し、モリブデン及び硫黄の1種以上を合計で0.005〜5原子%含有し、残部は不可避不純物であることを特徴とする導電性ペースト用銅合金粉末。
  2. 平均粒径が0.1〜2μmであることを特徴とする請求項1記載の導電性ペースト用銅合金粉末。
  3. 前記銅合金粉末の粒子表層から深さ20nmまでの範囲における銀濃度が、平均の銀濃度より高い濃度を有することを特徴とする請求項2記載の導電性ペースト用銅合金粉末。
  4. 請求項3記載の銅合金粉末において、銅と銀の合計量が90原子%以上であることを特徴とする耐酸化性に優れた導電性ペースト用合金粉末。
  5. 請求項4記載の耐酸化性に優れた導電性ペースト用合金粉末を生成するに当り、銅の塩化物及び銀もしくは銀の塩化物を反応容器に装入し、高温雰囲気に保持しつつキャリアガスおよび還元ガスを還元ガスとキャリアガスの容積比で0.14〜0.5装入して950〜1200℃で化学気相反応させることを特徴とする耐酸化性に優れた導電性ペースト用銅合金粉末の製造方法。
  6. 銅を主体とし、銀を0.5〜20原子%含有し、モリブデン及び硫黄の1種以上を合計で0.005〜5原子%含有し、残部は不可避不純物であり、平均粒径が0.01〜0.1μm未満であることを特徴とするインクジェット用銅合金粉末。
  7. 前記銅合金粉末の粒子表層から深さ20nmまでの範囲における銀濃度が、平均の銀濃度より高い濃度を有することを特徴とする請求項6記載のインクジェット用銅合金粉末。
  8. 請求項7記載の銅合金粉末において、銅と銀の合計量が90原子%以上であることを特徴とするインクジェット用銅合金粉末。
  9. 請求項8記載の銅合金粉末を生成するに当り、銅の塩化物及び銀もしくは銀の塩化物を反応容器に装入し、高温雰囲気に保持しつつキャリアガスおよび還元ガスを還元ガスとキャリアガスの容積比で0.03〜0.125装入して700〜1100℃で化学気相反応させることを特徴とするインクジェット用銅合金粉末の製造方法。
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