JP4084406B1 - ホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】高密度の流動体が封入されたリングによりアンバランスを修正するものにおいて、タイヤの着脱作業を容易に行う。
【解決手段】ホイール本体100のリム11とディスク12の公差部近傍にリング状に溝15を設ける。溝15に高密度の流動体(例えば水銀)が封入されたリング50を収容し、リング50をプレート17により固定する。これによりホイール本体100にリング50が一体化するため、タイヤ1の着脱の度にリング50を取り外す必要がなく、タイヤ1の着脱作業が容易である。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転バランスの修正が可能なホイーに関する。
従来、流動性のある重金属(水銀など)を封入したリング状の管部材を用いて、タイヤのアンバランスを修正するようにした技術が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載のものは、水銀を封入した管部材をハブボルトにより車両用タイヤのハブ部に装着し、タイヤ回転時のアンバランスに応じて管部材内を水銀が移動することで、アンバランスを自動的に修正するようにしている。
米国特許第4388841号明細書
しかしながら、上記特許文献1記載のものはハブボルトにより管部材を装着するので、点検等によりタイヤを取り外す度に管部材も取り外す必要があり、タイヤの着脱作業に手間がかかった。
発明によるホイールは、少なくとも一対の分割ホイールをフランジ面を介して軸方向に結合してなるホイール本体と、バランス修正機能を有する高密度の流動体が封入されたリング状の管部材と、分割ホイールのフランジ面にホイール本体の回転中心と同心状に形成されたリング状の溝と、管部材を溝に収容し、一対の分割ホイールで挟んで固定する固定手段とを有することを特徴とする。
また、本発明によるホイールは、少なくとも一対の分割ホイールをフランジ面を介して軸方向に結合してなるホイール本体と、分割ホイールの一方のフランジ面にホイール本体の回転中心と同心状に形成されたリング状の溝とを有し、溝はシール部材を介して他方の分割ホイールにより密封されて通路部を形成し、通路部には、バランス修正機能を有する高密度の流動体が封入されていることを特徴とする。
本発明によれば、ホイール本体に管部材を介しあるいは管部材を介さずに、バランス修正機能を有する流動体を封入するようにしたので、流動体の移動によりアンバランスを修正するものであっても、タイヤの着脱作業を容易に行うことができる。
−第1の実施の形態−
以下、図1〜6を参照して本発明によるホイールを車両用ホイールとして構成する場合の第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る車両用ホイールを有するタイヤの取り付け部の構成を示す斜視図である。図1のホイール100はアルミニウム製(アルミホイール)であり、鋳造もしくは鍛造等によって一体に製造される。図1はホイール100を車両内側から見た状態を示しており、ホイール100は、タイヤ1を装着保持する略円環状のリム11と、径方向に延設されたディスク12と、ディスク12の中心に設けられたハブ取付部13とを有する。ハブ取付部13にはハブボルト取付用の貫通孔14が円周状に複数開口されている。なお、ディスク12の形状には図示した以外に種々のものがある。
回転体であるハブ2の車幅方向外側端面には、車幅方向外側に向けてハブボルト4が突設されている。ハブボルト4は円周状に複数(図では5本)配設され、これらハブボルト4にホイール100の貫通孔14を挿通させ、ハブボルト4の先端にタイヤ外側からナットを螺合することで、ホイール1がハブ2に取り付けられる。ハブ2にはハブ2と一体に回転可能にブレーキディスク3が取り付けられ、ブレーキディスク3の周囲にはブレーキディスク3を挟み込むようにブレーキキャリパー5が設けられている。ブレーキ操作がなされると、ブレーキキャリパー内側のブレーキパッドがブレーキディスク3の表面を押圧し、ブレーキ力が付与される。
図2は、ホイール100の要部構成を示す断面図である。ディスク12の車幅方向内側(ブレーキ側)の最大外径部、つまりリム11とディスク12が交差する厚肉の部位には、全周にわたってリング状の溝15が設けられている。溝15は機械加工によりホイール100の回転中心と同心状に形成されており、溝15には管状の振動抑制用リング50が収容されている。溝15の入口周面には全周にわたって凹部16が設けられ、凹部16にリング固定用のプレート17が係合されている。なお、溝15は鋳造工程で形成した凹部を機械加工により高精度に仕上げるのが好ましいが、鍛造工程で形成した凹部をそのまま用いてもよい。
プレート17は、図3に示すように径方向に拡縮可能な略C型のリングプレートである。点線で示すように径を縮めた状態でプレート17を溝15に押し込み、プレート17の復元力によって凹部16にプレート17の外周縁部を係合する。これによりリング50はプレート17に押さえ付けられた状態で固定され、リング内蔵のホイール100を構成できる。なお、リング50は一旦ホイール100に取り付けられると、以降、取り外す必要はない。
リング50は例えば可撓性のあるテフロン(登録商標)チューブや硬質ゴム等により構成される本体を有し、本体の内部空間は全周にわたって連通しており、この本体内に比重の大きな流動性のある流動体51が封入されている。流動体51としては、例えば水銀等の重金属を用いることができる。なお、流動体51の占める体積はリング50の内部空間の全容積よりも少なく、リング内の流動体51の移動によりリング自体の重心位置を変更できる。流動体51の封入量はタイヤ1やホイール100の振動特性を考慮して設定される。
図2のリング50は、動的バランスを修正するバランス修正リングとして機能する。すなわちタイヤ1の回転時にホイール100やタイヤ1にアンバランスがあると、そのアンバランスに応じてリング内を流動体51が移動する。その結果、アンバランスに抗してバランスウエイトを付加したのと同様となって、流動体51によりアンバランスが打ち消され、タイヤ1の回転振動を低減できる。また、走行速度の上昇によりタイヤ1の振動特性が変化した場合、その変化に追従してリング内を流動体51が移動するので、低速走行から高速走行の全域において良好に振動を低減できる。路面に凹凸がある場合にも、流動体51の移動によりタイヤ1の回転バランスが修正されるので、車両の操舵性も向上する。
本実施の形態では、ホイール100にバランスウエイトを付加するといったバランス取り作業の手間を省くことができ、バランス修正が容易である。しかも、バランスウエイトのようにタイヤ単体のバランス修正するのとは異なり、リング50はハブ2やディスク3を含めた回転体全体の動的バランスを修正するので、走行時の振動を大幅に改善できる。
以上の第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)ホイール100に設けた溝15にバランス修正用のリング50を収容固定するようにした。これによりホイール100とリング50とが一体となり、点検等によりタイヤ1を取り外す際にホイール100からリング50を分離することがないので、タイヤ1の着脱作業を容易に行うことができる。
(2)ホイール100に予め設けた溝15にリング50を収容するので、リング50を位置精度よくホイール100に取り付けることができる。その結果、リング50の中心とタイヤ1の回転中心の位置ずれを小さくすることができ、リング内の流動体51の移動により精度よくホイールバランスを修正できる。これに対し、例えばハブボルト4を用いてリング50を取り付けると、リング50の取付部にガタがあるため、リング50を位置精度よく取り付けることができない。そのため、リング50の中心とタイヤ1の回転中心との位置ずれが大きくなって、アンバランスを十分に修正できないおそれがある。
(3)ホイール100のリム11とディスク12が交差する部位にリング50を設けるので、リング50を大径化することができ、流動体51による動釣り合い効果が向上し、振動低減の効果が大きい。これに対し、例えばハブボルト4を用いてリング50を取り付けると、リング50の径を大きくすることができず、振動低減の効果が十分に得られない。
(4)ホイール100の内側面の溝15にリング50を収容するので、リング50の取付スペースを小さくすることができる。このため、ディスクブレーキ3やブレーキキャリパ5等が配置されてスペース的な制約が大きいホイール100の裏側にも、リング50を容易に装着することができる。これに対し、例えばハブボルト4を用いてリング50を取り付ける構成では、ディスクブレーキ3を有するホイール100の裏側にリング50を取り付けることが難しい。
(5)ホイール100の裏側にリング50を取り付けるので、リング50の取付部が車両外側から見えず、ホイール100の美観を損なうことがない。
(6)プレート17を径方向に縮めて凹部16に係合するので、リング50の固定が容易である。
以上では、リム11とディスク12が一体構成のワンピースホイールとして説明したが、リム11とディスク12が別体の2ピースホイールや3ピースホイールとすることもできる。図4は、ホイール100を2分割した2ピースホイールの例を示す図である。この例では、フランジ面11aを介してリム11とディスク12が軸方向(車幅方向)に対向して設けられており、リム11のフランジ面11aにはリング状に溝15が設けられ、溝15にリング50が収容されている。リム11とディスク12は、溝15にリング50を収容した後、溶接またはボルト等により一体化される。これによりバランス修正リング50を内蔵した2ピースホイール100を構成できる。図4のものは、リング取付部が外部から完全に遮蔽されているため、リング50をより安全に保護できる。リング取付部が外部から全く見えず、デザイン的にも優れる。
図5は、ホイール100を3分割した3ピースホイールの例を示す図である。この例では、リム11が軸方向に2分割され(分割リム11A,11B)、一方の分割リム11Aのフランジ面11aにリング状に溝15が設けられ、この溝15にリング50が収容されている。分割リム11A,11Bとディスク12は、溝15にリング50を収容した後、溶接またはボルト等により一体化される。これによりバランス修正リング内蔵の3ピースホイールを構成できる。
ホイール100をアルミニウム製としたが、マグネシウム製(マグネシウムホイール)や鉄製(鉄ホイール)とすることもできる。図6は、ホイール100を鉄製ホイールとした例を示す図である。ディスク12には曲げ加工(プレス加工)により溝15が形成されている。溝15にはリング50が収容され、このディスク12の表面に溝15を覆うようにプレート18が溶接されている。これにより溝15にリング50が固定され、バランス修正リング内蔵の鉄ホイールを構成できる。
−第2の実施の形態−
図7を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、ホイール100に設けた溝50にリング50を収容してアンバランスを修正するようにしたが、第2の実施の形態では、リング50を用いることなく、ホイール内に流動体51を封入してアンバランスを修正する。
図7は、第2の実施の形態に係るホイールの要部構成を示す断面図である。なお、図5と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。図7(a)のホイール100は3ピースホイールであり、分割リム11Aのフランジ面11aには周方向の全周にわたってリング状の溝151が設けられている。なお、図7(a)では溝151の断面形状の底部が略半円形状となっているが、図7(b)に示すように略矩形状としてもよい。溝151の内径側および外径側にはOリング等のシール部材19が設けられ、シール部材19によりフランジ面11aがシールされている。
溝151の底部には、分割リム11Aを貫通する貫通孔151aが周方向一部に設けられている。シール材19を介して分割リム11A,11Bを一体化した後、貫通孔151aを介して外部から溝151に流動体51を注入する。その後、貫通孔151aをキャップ20により封止する。これにより流動体51が溝151内に密封され、溝151に沿って流動体51が移動可能となる。タイヤ1の回転時にはアンバランスに応じて流動体51が移動するため、第1の実施の形態と同様、タイヤ1のアンバランスを修正することができ、走行振動を低減できる。
第2の実施の形態では、ホイール内に設けたリング状の溝151に流動体51を封入したので、ハブ2にバランス修正用のリングを別途取り付ける必要がなく、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。さらに第2の実施の形態では、流動体51を外部から直接注入するので、流動体51の量を容易に調整することができ、車両毎に振動レベルをチューニングすることができる。なお、以上では、ホイール100を3ピースホイールとしたが、2ピースホイールとすることもできる。溝15は鋳造工程で形成した凹部を機械加工により高精度に仕上げるのが好ましいが、鍛造工程で形成した凹部をそのまま用いてもよい。
−第3の実施の形態−
図8を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、ホイール100にバランス修正用のリング50を取り付ける場合について説明したが、第3の実施の形態では、ホイールカバーにリング50を取り付ける例を説明する。
図8は、第3の実施の形態に係るホイールカバーの要部構成を示す断面図である。なお、図2と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。図8に示したホイール100は、バランス修正リング50を有しない一般的構成のホイールである。ホイールカバー200は樹脂成型により一体に成形され、その内側面には、ホイールカバー取付用の爪21が周方向複数箇所に設けられている。爪21はホイール100の径方向内側に弾性変形可能であり、爪21の弾性力によりリム11の内周面の凹部11bに爪21が係止され、ホイールカバー200がホイール100に取り付けられている。
ホイールカバー200の内表面には成型時に、カバー中心と同心状にリング状に溝22が設けられ、溝21にバランス修正用のリング50が収容されている。溝21にはリング50を収容した状態で樹脂材23が充填され、樹脂材23によってリング50がホイールカバー200に一体に固定されている。なお、インサート成型によりリング50と一体にホイールカバー200を成形することもできる。溝22の入口に突起を設け、この突起に抗して奥方までリング50を押し込むことで、溝22にリング50を固定することもできる。接着剤等によりホイールカバー200にリング50を固定することもできる。
第3の実施の形態では、バランス修正リング50をホイールカバー200と一体に設けたので、ホイール100にホイールカバー200を取り付けた状態において、リング50内を流動体51が移動し、タイヤ回転時のアンバランスを修正できる。また、ホイール100にリング50を取り付ける場合に比べ、加工が容易であり、安価に構成できる。ホイール100にホイールカバー200を新たに装着するだけで、ホイール自体を交換しなくても簡単にアンバランスを修正できる。
なお、第3の実施の形態ではホイールカバー200にリング50を取り付けるようにしたが、ホイールカバー200の内部に中空部を設け、この中空部に外部から流動体51を注入するようにしてもよい。例えばホイールカバーを複数のピースにより構成し、各ピースの接合面に中空部を設けて流動体を封入するようにしてもよい。
−第4の実施の形態−
図9,10を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、ホイール100に溝15を設けてリング50を取り付けるようにしたが、第4の実施の形態では、リング自体に取付部を設けてリングをホイールに後工程で取り付ける。
図9は、第4の実施の形態に係るホイールの要部構成を示す断面図である。なお、図4と同一の箇所には同一の符号を付し、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。図9のホイール100は2ピースホイールであり、ディスク12の内側(ブレーキ側)のリム11の内周面はテーパ状に形成され、このテーパ部11cにバランス修正リング60(以下、リング)が取り付けられている。
図10は、リング60を車両側から見た平面図(図9の矢視X図)である。図9,10に示すように、リング60は、リング状に形成された樹脂製管状チューブ61(以下、リング部材)と、リング部材61をホイール100に固定するための取付プレート62とを有する。取付プレート62は、リング部材61の端面に周方向に4カ所に設けられ、リング部材61と取付プレート62とは樹脂成型により一体に成形されている。リング部材61の外周面にはリム形状に対応してテーパ面が設けられ、テーパ面に全周にわたって滑り止め63が設けられ手いる。なお、図ではリング部材61の外周面に凹凸を設けて滑り止め63を形成しているが、滑り止め63の構成はこれに限らない。
リング部材61の内部には図示しない貫通孔を介して外部から流動体51が注入される。貫通孔は流動体51の注入後に封止され、リング部材61の内部に流動体51が密封されている。取付プレート62は、折り曲げ部62aを介して図9の矢印方向に折り曲げ可能である。取付プレート62の表面62bには例えば両面テープが貼付され、接着面が形成されている。なお、予め流動体51を封入したリング部材60に後から取付プレート62を一体に取り付け、バランス修正リング60を構成することもできる。
バランス修正リング60は以下のようにホイール100に取り付けられる。まず、リム11の内周面に沿ってリング60を軸方向に押し込む。この際、リム11の内周面はテープ状であるため、リング60の中心位置をホイール100の中心位置に一致させながらリング60を容易に押し込むことができる。この場合、リング60のテーパ部11cに当接する面に滑り止め63が設けられているので、リング60の押し込みが一層容易である。
リング60が所定量押し込まれると、取付プレート62を径方向外側に折り返し、接着面62bを介してリム11のテーパ部11cに取付プレート62を接着する。これによりバランス修正リング60をホイール100に固定できる。ホイール100にリング60を固定した状態では、第1の実施の形態と同様、リング60によりタイヤ1の動的バランスを修正できる。
第4の実施の形態では、リム11の内周面にリング60を取り付けるようにしたので、ホイール100にリング取付用の溝加工等を施す必要がなく、安価に構成できる。リム11のテーパ部11cに沿ってリング60を押し込むので、リング60を精度よくタイヤ1の回転中心と同心上に取り付けることができる。リング60に折り曲げ可能な取付プレート62を設け、取付プレート62によりリング60を固定するので、ホイール形状が異なるものにも容易にリング60を取り付けることができる。
以上では、ディスクブレーキを有する車両に適用する場合について説明したが、本発明はドラムブレーキを有する車両にも同様に適用できる。また、本発明は車両用ホイール以外にも適用可能である。図11は、本発明を、スポーク301を有するアルミニウム製の自転車用ホイール300に適用した例を示す図である。この例では、チューブレスタイヤ用リム302の外周面に全周にわたって溝303を加工し、溝303の外周部を同素材のブロック304により溶接等によって埋設することで、リム302の内部に通路を形成している。通路内には貫通孔305を介して外部から流動体51を注入し、流動体51の注入後に貫通孔305を封止する。これによりリム内に流動体51を封入することができ、流動体51の移動により自転車用ホイール300のアンバランスを修正することができる。なお、リム302に上述のバランス修正リング50を取り付けるようにしてもよい。オートバイ等の他の二輪車のリムにも適用可能である。
上記第1の実施の形態では、ホイール100に溝15を設けてリング状管部材としてのリング50を取り付けるようにしたが、ホイール単体にホイール100と同心状にリング50を取り付けるのであれば取付手段の構成はいかなるものでもよい。上記実施の形態(図2,6)では、溝15に収容したリング50をプレート17,18によって固定し、上記実施の形態(図4,5)では、ホイール100の分割面に挟み込むことでリング50を固定したが、固定手段の構成はこれに限らない。
上記実施の形態(図7)では、分割リム11A(第1の分割ホイール)のフランジ面11aに溝151を形成するとともに、シール部材19を介してフランジ面11aに分割リム11B(第2の分割ホイール)を取り付け、流動体51の封入される通路部を形成するようにしたが、通路部の構成はこれに限らない。貫通孔151aを介して外部から流動体51を注入するようにしたが、注入通路はいかなるものでもよい。
上記実施の形態(図8)では、樹脂材23を介してホイールカバー200にリング50を取り付けるようにしたが、取付手段はこれに限らない。取付部材の構成はいかなるものでもよい。上記実施の形態(図9)では、リング部材61に取付プレー62トを設けてリム11にリング61を取り付けるようにしたが、リング部材60をホイール単体に取り付けるための取付部材の構成はいかなるものでもよい。リング60を車両用以外の他のホイールに取り付けるようにしてもよい。また、ホイール以外の回転体、例えば医療用器具に用いられるモータや車両用モータ、ポンプ等にも本発明を適用可能である。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態のホイールに限定されない。
第1の実施の形態に係るホイールの取付部の構成を示す斜視図。 第1の実施の形態に係るホイールの要部構成を示す断面図。 図2のプレートの構成を示す平面図。 2ピースホイールに適用した第1の実施の形態の変形例を示す図。 3ピースホイールに適用した第1の実施の形態の変形例を示す図。 鉄製ホイールに適用した第1の実施の形態の変形例を示す図。 第2の実施の形態に係るホイールの要部構成を示す断面図。 第3の実施の形態に係るホイールの要部構成を示す断面図。 第4の実施の形態に係るホイールの要部構成を示す断面図。 図9の矢視X図。 自転車用ホイールに適用した変形例を示す図。
符号の説明
11 リム
11a フランジ面
11A,11B 分割リム
12 ディスク
13 ハブ取付部
15 溝
17,18 プレート
22 溝
23 樹脂材
50 リング
51 流動体
60 リング
61 リング部材
62 取付プレート
100 ホイール
151 溝
151a 貫通孔
200 ホイールカバー

Claims (2)

  1. 少なくとも一対の分割ホイールをフランジ面を介して軸方向に結合してなるホイール本体と、
    バランス修正機能を有する高密度の流動体が封入されたリング状の管部材と、
    前記分割ホイールのフランジ面に前記ホイール本体の回転中心と同心状に形成されたリング状の溝と、
    前記管部材を前記溝に収容し、前記一対の分割ホイールで挟んで固定する固定手段とを有することを特徴とするホイール。
  2. 少なくとも一対の分割ホイールをフランジ面を介して軸方向に結合してなるホイール本体と、
    前記分割ホイールの一方のフランジ面に前記ホイール本体の回転中心と同心状に形成されたリング状の溝とを有し、
    前記溝はシール部材を介して前記他方の分割ホイールにより密封されて通路部を形成し、
    前記通路部には、バランス修正機能を有する高密度の流動体が封入されていることを特徴とするホイール。
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