JP4084146B2 - 高温浄水供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高温の浄水を供給することができる高温浄水供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
日本茶、コーヒー、紅茶等を飲用する際や、インスタントラーメン等のインスタント食品を賞味する際に用いられる高温水として、嗜好性、衛生面及び健康面等を考慮して、浄水を用いるという傾向が高まっている。
【0003】
ところが、一般の浄水器は、常温の浄水しか得られないため、浄水器により得られた常温の浄水を、電気ポット、やかん等に移し替えてから加熱沸騰させて、高温の浄水を得る必要がある。このため、浄水の電気ポット等への移し替え作業に手間がかかり、高温の浄水を得るのが困難になる。
【0004】
そこで、高温の浄水を手軽に得られる浄水供給装置として、特許文献1等に開示されたものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−284445号(第3頁、図1)
この特許文献1等の浄水供給装置は、浄水器と加熱タンクとを備え、浄水器が上水道の水道管に直結されており、上水道から供給された水を浄水器に通過させて浄化した後、加熱タンクに貯留し、その貯留された浄水を加熱沸騰して、高温状態に保温しておき、必要に応じて、加熱タンク内に貯留された高温浄水を注出して使用するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1等のような従来の高温浄水供給装置は、加熱タンク内の浄水が減少した際に、その都度、浄水を加熱タンク内に補充するものであり、常時、浄水を加熱タンク内に満水状態で加熱保温しておくものである。このため例えば、高温浄水を長時間使用しないような場合には、加熱や保温に供した多くの熱エネルギーが無駄になり、エネルギーの浪費を来すという問題を抱えている。たとえ、高温浄水を使用する場合であっても、一杯のコーヒー分のみに少量使用するような場合等には、使用しない多くの高温浄水に対する加熱や保温に供した熱エネルギーが無駄になり、上記と同様、エネルギーの浪費を来すという問題を抱えている。
【0007】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、浄水の移し替え作業等の面倒な作業を必要とせず、手軽に高温の浄水を得ることができる上更に、熱エネルギーを有効に利用できて、省エネルギー化を図ることができる高温浄水供給装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の高温浄水供給装置は、水供給口及び高温浄水出口を有するケーシングと、前記ケーシングに設けられ、水を浄化するための浄水器と、前記ケーシングに設けられ、水を貯留してその貯留された水をヒータによって加熱する加熱タンクと、前記加熱タンク内の水量を検知するための水量検知手段と、前記加熱タンク内の水温を検知するための水温検知手段と、前記水供給口から供給水を前記浄水器に供給するための水供給管路と、前記浄水器から浄水を前記加熱タンクに供給するための高温側浄水流入管路と、前記加熱タンクから浄水を前記高温浄水出口に供給するための高温側浄水流出管路と、前記水供給管路及び前記高温側浄水流入管路に設けられるメインバルブ及び高温側浄水バルブと、所定の情報を入力するための入力手段と、前記入力手段、前記水温検知手段及び前記水量検知手段からの情報に基づき、上記各バルブの開閉駆動及び前記ヒータの駆動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記入力手段に入力された水量調整指令に応答して、前記入力手段に入力された所望の水量と、前記加熱タンク内における浄水の残留量とを比較して、残留量が少ない場合には、その不足分の供給水を、前記水供給口から前記浄水器に導いて浄化して前記高温側浄水流入管路を介して前記加熱タンク内に供給することにより、前記所望の水量以上の浄水を前記加熱タンク内に貯留する水量調整処理と、前記加熱タンク内に貯留された浄水を所定の温度に加熱する浄水加熱処理と、前記入力手段に入力された高温浄水供給指令に応答して、前記加熱タンク内で加熱された高温浄水を、前記高温側浄水流出管路を介して前記高温浄水出口から流出させる高温浄水供給処理とを実行するものを要旨としている。
【0009】
この発明の高温浄水供給装置においては、浄水器に通過させた浄水を加熱タンクに導入して加熱し、注出するものであるため、浄水の移し替え作業等の面倒な作業を必要とせず、手軽に高温の浄水を得ることができる。
【0010】
更に使用者が必要とする所望の量の浄水を加熱して注出するものであるため、余分の浄水を沸騰させたり保温する等の無駄な熱エネルギーを浪費するような不具合を確実に防止でき、熱エネルギーの有効利用を図ることができる。
【0011】
本発明において、前記制御手段は、前記浄水加熱処理を実行した後、自動的に前記加熱タンク内で加熱された高温浄水を、高温状態に所定時間保持するとともに、その浄水保温状態において、前記高温浄水供給指令に応答する構成を採用するのが好ましい。
【0012】
すなわちこの構成を採用する場合、保温中であれば、必要時に何時でも高温浄水を得ることができる。
【0013】
更に本発明において、前記制御手段は、前記浄水保温状態のまま、所定時間が経過した後、前記ヒータの駆動を停止して、前記加熱タンク内における浄水の加熱を停止することにより、待機状態に移行させる構成を採用するのが良い。
【0014】
すなわちこの構成を採用する場合、高温浄水を必要以上に長時間保温することがなく、より一層熱エネルギーの有効利用を図ることができる。
【0015】
また本発明においては、前記加熱タンクから浄水を前記ケーシングの排出口に供給するための排水管路を更に備え、前記制御手段は、前記待機状態のまま、所定時間が経過した後、前記加熱タンク内の浄水を前記排水管路及び前記排出口を介して排出する自動排水処理を実行する構成、又は、前記加熱タンクから浄水を前記ケーシングの排出口に供給するための排水管路を更に備え、前記制御手段は、前記入力手段に入力された強制排水指令に応答して、前記加熱タンク内の浄水を前記排水管路及び前記排出口を介して排出する強制排水処理を実行する構成を採用するのが望ましい。
【0016】
すなわちこの構成を採用する場合には、加熱タンク内に長時間にわたって水が残留する等の不具合を防止することができる。
【0017】
更に本発明においては、前記加熱タンクの上端と前記排出口とを連通する蒸気抜き管路を更に備え、前記加熱タンク内の余剰蒸気を前記蒸気抜き管路及び前記排出口を介して排出する構成を採用するのが、より望ましい。
【0018】
すなわちこの構成を採用する場合、加熱タンク内が異常に高圧になる等の不具合を確実に防止することができる。
【0019】
更に本発明においては、前記高温側浄水流出管路の一部が、前記加熱タンクの内部に挿通配置されてなる構成を採用するのが、より一層好ましい。
【0020】
すなわちこの構成を採用する場合、高温側浄水流出管路を通って流出される高温浄水が、加熱タンク内の高温水によって加熱保温することができ、エネルギー効率を一段と向上させることができる。
【0021】
また本発明においては、前記浄水器から浄水を前記ケーシングの常温浄水出口に供給するための常温側浄水管路と、前記常温側浄水管路に設けられた常温側浄水バルブとを更に備え、前記制御手段は、前記入力手段に入力された常温浄水供給指令に応答して、前記水供給口から供給された供給水を前記浄水器に導いて浄化して、前記常温浄水出口から注出させる常温浄水供給処理を実行する構成を採用するのが、より一層望ましい。
【0022】
すなわちこの構成を採用する場合、高温浄水以外に、必要に応じて、常温浄水も得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1及び図2はこの発明の実施形態である冷熱浄水供給装置(P)を示す図である。両図に示すように、この装置は、ケーシング(1)を具備しており、このケーシング(1)には、浄水器(2)、加熱タンク(3)及び送水ポンプ(4)等が設けられている。
【0024】
ケーシング(1)の前部には、浄水器(2)を収容するための浄水器設置部(11)が形成されており、その設置部(11)における上壁面には、浄水器入側連結口(20a)及び浄水器出側連結口(20b)が設けられている。
【0025】
浄水器設置部(11)に収容配置される縦長円柱形状の浄水器(2)は、その上端面に、入口(2a)及び出口(2b)が設けられており、これらの出入口(2a)(2b)が、上記ケーシング側の入側及び出側連結口(20a)(20b)に着脱自在に連結支持されて、連通接続されている。
【0026】
この浄水器(2)は、カートリッジ方式のものであり、長期間の使用により浄水能力が低下した場合には、ケーシング(1)の外側から、浄水器(2)をその出入口(2a)(2b)とケーシング側の連結口(20a)(20b)との連結を解除することによって、簡単に取り外すことことができ、ケーシング(1)の外側から、新たな浄水器(2)と簡単に交換できるよう構成されている。
【0027】
ケーシング(1)の後面側には、水供給口(11)、常温浄水出口(12)、高温浄水出口(13)及び排出口(16)が設けられている。
【0028】
また、加熱タンク(3)は、下端に入口(3a)及び出口(3b)が設けられるとともに、上端に蒸気出口(3c)が設けられている。
【0029】
更に加熱タンク(3)の下端部には、電動ヒータ(31)が設けられ、このヒータ(31)が駆動することによって、タンク(3)内の貯留水が加熱されるよう構成されている。
【0030】
また加熱タンク(3)には、タンク内に貯留された水の温度を検知するための水温センサ等の水温検知手段(35)と、タンク内に貯留された水の水位(水量)を検知するための水量検知手段(45)とが設けられている。なお、水量検知手段(45)は、タンク内に高さ方向に沿って所定の間隔おきに配置された複数の水位センサを備え、各位置の水位センサからの出力情報に基づいて、タンク内の水位、つまり水量を段階的に検知し、例えば0〜1400mlの範囲内において200mlごとに水量を検知できるよう構成されている。
【0031】
またケーシング(1)内には、合成樹脂製配管、合成ゴム製配管、金属製配管等からなり、かつ上記各構成部品(2)〜(4)を配管接続するための水供給配管(61)、常温側浄水配管(62)、高温側浄水配管(63a)(63b)、排出配管(64)及び蒸気抜き配管(65)が設けられている。
【0032】
水供給管路を構成する水供給配管(61)の流入側端部は、水供給口(11)に連通接続され、流出側端部は、浄水器入側連結口(20a)に連通接続されている。
【0033】
常温側浄水管路を構成する常温側浄水配管(62)の流入側端部は、浄水器出側連結口(20b)に連通接続され、流出側端部は、常温浄水出口(12)に連通接続されている。
【0034】
高温側浄水流入配管(63a)の流入側端部は、上記常温側浄水配管(62)における流入側端部近傍に分岐状に連通接続され、流出側端部は、加熱タンク(3)の入口(3a)に連通接続されている。ここで、常温側浄水配管(62)の上流側端部と高温側浄水流入配管(63a)とにより、浄水器(2)と加熱タンク(3)とを連通接続する高温側浄水流入管路が構成される。
【0035】
また、高温側浄水流出管路を構成する高温側浄水流出配管(63b)の流入側端部は、加熱タンク(3)の出口(3b)に連通接続されており、その中間領域が再び加熱タンク(3)の内部に挿通配置されてタンク(3)の側部上方から外側に引き出されて、流出側端部が、高温浄水出口(13)に連通接続されている。
【0036】
排出配管(64)の流入側端部は、高温側浄水流出配管(63b)の下流側端部に分岐状に連通接続され、流出側端部が排出口(16)に連通接続されている。ここで、高温側浄水流出配管(63b)の所要部分と排出配管(64)とにより、加熱タンク(3)と排出口(16)とを連通接続する排水管路が構成されている。
【0037】
蒸気抜き配管(65)の流入側端部は、加熱タンク(3)の蒸気出口(3c)に連通接続されて、流出側端部が、上記高温側浄水流出配管(63b)の下流側端部に連通接続されている。ここで、蒸気抜き配管(65)、高温側浄水流出配管(63b)の一部、及び排出配管(64)により、加熱タンク(3)の上端と排出口(16)とを連通接続する蒸気抜き管路が構成されている。
【0038】
また、水供給配管(61)、常温側浄水配管(62)、高温側浄水流入配管(63a)、及び排出配管(64)には、電磁バルブ等からなるメインバルブ(71)、常温側浄水バルブ(72)、高温側浄水バルブ(73)、及び排出バルブ(74)が設けられ、各バルブを開閉駆動させることにより、各配管(管路)内における水の流通/遮断を行えるよう構成されている。
【0039】
更に高温側浄水流出配管(63b)には、送水ポンプ(4)が設けられ、このポンプ(4)の駆動により、加熱タンク(3)内に貯留された水が高温側浄水流出配管(63b)内に吸い込まれて、高温浄水出口(13)又は排出口(16)から流出されるよう構成されている。
【0040】
一方図3及び図4に示すように、本実施形態の冷熱浄水供給装置(P)は、流し台(80)のシンク(81)下に組込設置されるビルトインタイプのものであり、水供給口(11)が、水供給源としての上水用水道管(82)に水供給側接続管(82a)を介して連通接続されて、水道管(82)内を流れる上水が、冷熱浄水供給装置(P)に、その水供給口(11)から導入されるよう構成されている。更に浄水供給装置(P)の排出口(16)が、シンク下の排水管(83)に排水側接続管(83a)を介して連通接続されて、装置(P)の排出口(16)から排出される水等が、シンク下の排水管(83)へと排出されるよう構成されている。
【0041】
また流し台(80)のシンク周辺には、常温浄水栓(6)及び高温浄水栓(7)が設けられており、浄水供給装置(P)における常温浄水出口(12)が、常温浄水供給管(12a)を介して低温浄水栓(6)に連通接続されるとともに、高温浄水出口(13)が高温浄水供給管(13a)を介して高温浄水栓(7)に連通接続されている。
【0042】
なお、図3及び図4において、(85)は湯水混合栓であり、この混合栓(85)を操作することにより、水道管(82)から供給される常温の上水と、給湯管(86)から供給される高温の上水とを、必要に応じて、選択的に又は適宜混合して注出できるよう構成されている。
【0043】
図3及び図4に示すように、本実施形態の浄水供給装置(P)は、その動作を制御するための制御手段(8)を有している。
【0044】
また、流し台(80)のシンク周辺には、上記制御手段(8)に動作指令を与えるための操作パネル(9)が設けられている。
【0045】
図5に示すように、この操作パネル(9)には、沸騰させる水量を設定するための給水量設定スイッチ(91)、給水量設定後に温水運転を開始するための運転開始スイッチ(92)、装置(P)内の水を強制的に排出するための排水スイッチ(93)、給湯時のロックを解除するためのロック解除スイッチ(94)の他、設定された給湯量や残留量等を表示するための表示板(95)が設けられている。更に所要のスイッチ(92)〜(94)の上部には、各スイッチに対応する装置(P)の動作状況を表示するためのLED等の表示ランプ(92a)(93a)(94a)が設けられている。
【0046】
また図3及び図4に示すように、上記常温浄水栓(6)の開閉レバー(6a)には、その開閉動作を検知するための開閉検知手段(図示省略)が設けられるとともに、高温浄水栓(7)の給湯ボタン(7a)には、その押圧状況を検知するための押圧検知手段(図示省略)が設けられている。またこれらの検知手段及び上記操作パネル(9)や、上記水温検知手段(35)及び水量検知手段(45)は、制御手段(8)に電気信号線を介して接続されるとともに、上記送水ポンプ(5)、電動ヒータ(31)及びバルブ(71)〜(74)等の駆動部に電気信号線を介して接続されている。
【0047】
なお、本発明においては、常温浄水栓(6)の開閉レバー(6a)は、高温浄水栓(7)のように、ボタン式の給水スイッチにより構成しても良く、逆に、高温浄水栓(7)の給湯ボタン(7a)を、レバー式の給湯スイッチにより構成しても良い。更に本発明においては、これらの給水スイッチ及び給湯スイッチや、操作パネル(9)等の入力手段の設置位置は、特に限定されるものではなく、適宜、浄水栓(6)(7)に組み込んだり、別体のパネルとしてシンク周辺に設置するようにしても良い。
【0048】
本実施形態において、制御手段(8)は、上記入力手段及び検知手段からの情報に基づき、上記各駆動部の駆動を制御して、以下に詳述する動作が行われるものである。
【0049】
ます図6に示すように、浄水供給装置(P)のメインスイッチを「ON」に設定すると、初期状態となる(ステップS1、S2)。この初期状態では、全バルブ(71)〜(74)が閉塞されている。
【0050】
なおこの初期状態においては、常温浄水の供給が可能となる。すなわち使用者が、常温浄水栓(6)の開閉レバー(6a)を開放すると、その開放操作に応答して、制御手段(8)は、メインバルブ(71)及び常温浄水バルブ(72)を開放して、残りのバルブ(73)〜(74)を閉塞するよう制御する。これにより、上水が水供給配管(61)を通って浄水器(2)に導入されて浄化された後、その常温浄水が、常温側浄水配管(62)及び常温浄水供給管(12a)を通って常温浄水栓(6)から注出される(常温浄水供給処理)。
【0051】
またこの状態から、常温浄水栓(6)のレバー(6a)を閉塞すると、その閉塞操作に応答して、制御手段(6)は、全てのバルブ(71)〜(74)を閉塞するように制御する。これにより、常温浄水の供給が停止される。
【0052】
なお本実施形態において、常温浄水供給処理は、後述する高温浄水の供給中以外は何時でも行うことができる。
【0053】
一方、初期状態においては、後に詳述する強制排水処理(ステップS3:YES)を行うことができるが、この強制排水処理を行わずに(ステップS3:NO)、高温(沸騰)浄水を得る場合、使用者は、必要とする高温浄水の量を設定する。すなわち操作パネル(9)の給水量設定スイッチ(91)を押操作して、沸騰させる浄水の量を設定する。ここで、本実施形態においては、給水量設定スイッチ(91)を1回押操作するごとに、給水量が200mlずつ増加するように調整され、例えば給水量を600mlに設定する場合には、給水量設定スイッチ(91)を3回押操作するものである。更に本実施形態においては、設定された給水量に対応する数字が、操作パネル(9)の表示板(95)に表示される。
【0054】
こうして給水量を設定した後、使用者は、運転開始スイッチ(92)を押操作する(ステップS4:YES)。この押操作に応答して、制御手段(8)は、ステップS5に示すように、上記使用者が設定した所望の給水量(設定量)に対応する量の浄水を、加熱タンク(3)内に貯留するよう制御する(水量調整処理)。
【0055】
この水量調整処理において、制御手段(8)は、図7に示すように、水量検知手段(45)からの出力情報に基づき、加熱タンク(3)内における浄水の残留量を検知し、その残留量と設定量とを比較する(ステップS51)。ここでは、残留量が「0」であるため(ステップS51:YES)、制御手段(8)は、ステップS52において、給水処理を開始する。
【0056】
すなわち制御手段(8)は、メインバルブ(71)及び高温側浄水バルブ(73)を開放するとともに、残りのバルブ(72)(74)を閉塞するように制御する。これにより浄水が水供給配管(61)を通って浄水器(2)に導入されて浄化された後、高温側浄水流入配管(63a)を通って加熱タンク(3)内に導入されていく。更に、制御手段(8)は、水量検知手段(45)からの出力情報に基づき、加熱タンク(3)内の水量を検知し、その水量が設定量に達した時点で(ステップS51:NO)、メインバルブ(71)及び高温側浄水バルブ(73)を閉塞し、水量調整処理を完了する。これにより加熱タンク(3)内に上記所望の給水量に対応する量の浄水が貯留される。
【0057】
こうして水量調整処理が完了した後、制御手段(8)は、自動的に加熱処理を実行する(図6のステップS6)。すなわち、排出バルブ(74)を開放し、残りのバルブ(71)〜(73)を閉塞した状態で、ヒータ(31)を駆動して、加熱タンク(3)内に貯留された浄水を加熱する。なお加熱処理中において、本実施形態では、運転開始スイッチ(92)の上方に設けられた加熱表示ランプ(92a)が点滅して、加熱途中の状態であることを使用者に表示するものである。
【0058】
一方、加熱処理中において、制御手段(8)は、水温検知手段(35)からの出力情報に基づき、加熱タンク(3)内の水温を検知する。そして、その水温が所定温度に到達した時点で、ヒータ(31)の駆動を制御して、ステップS7に示すように浄水保温状態に移行する。
【0059】
この浄水保温状態において、制御手段(8)は、水温検知手段(35)からの出力情報に基づき、水温が所定の下限温度(例えば95℃)よりも低くなれば、ヒータ(31)を駆動して加熱するとともに、水温が所定の上限温度(例えば98℃)よりも高くなれば、ヒータ(31)の駆動を停止する。こうして加熱タンク(3)内の浄水を所定範囲内の高温に維持する。
【0060】
ここで、本実施形態においては、加熱処理が完了して、浄水保温状態に移行した場合には、加熱表示ランプ(92a)が点滅から点灯に変化し、加熱が完了したことを使用者に表示するとともに、ブザーが発生して、その旨を使用者に報知するものである。
【0061】
なお本実施形態において、加熱中又は保温中は、排出バルブ(74)が開放されて、加熱タンク(3c)の蒸気出口(3c)が、蒸気抜き配管(65)や排出配管(64)等の蒸気抜き管路を介してシンク下の排水管(83)に連通されているため、加熱タンク(3)内に発生した余剰の蒸気は、蒸気抜き管路を通ってそこで凝縮液化した後、排水管(83)への排出される。従って、加熱タンク(3)内の蒸気抜きが適度に施されて、過度の圧力上昇等の不具合が確実に防止される。
【0062】
また本実施形態において、ステップS7の浄水保温状態では、高温浄水の供給が可能となる。高温浄水を供給するには、まずロック解除スイッチ(94)を押操作して、高温浄水栓(7)の給湯ボタン(7a)による給湯開始の受付けを許容する(ロックを解除する)。ここで本実施形態において、ロック解除スイッチ(94)の押操作によりロックを解除した場合には、ロック解除スイッチ(94)の上方に設けられたロック解除表示ランプ(94a)が点灯し、ロック解除状態であることを使用者に表示するものである。
【0063】
こうしてロックを解除した後、高温浄水栓(7)の給湯ボタン(7a)を押操作すると、その操作に応答して制御手段(8)は、高温浄水栓(7)のバルブを開放して、送水ポンプ(4)を駆動するとともに、他のバルブ(71)〜(74)を閉塞するように制御する。これにより、加熱タンク(3)内の高温浄水が、高温側浄水流出配管(63b)等の高温側浄水流出管路、及び高温浄水供給管(13a)を通って高温浄水栓(7)から注出される(高温浄水供給処理)。
【0064】
また高温浄水栓(7)の給湯ボタン(7a)の押操作を解除すると、その操作に応答して制御手段(8)は、送水ポンプ(4)の駆動を停止して、高温浄水栓(7)のバルブを閉塞し、更に蒸気抜きのために排出バルブ(74)を開放する。
【0065】
なお、給湯ボタン(7a)の押操作を解除した後は、自動的にロック状態となり、つまり給湯ボタン(7a)による給湯開始受付けを禁止する状態となり、ロック解除表示ランプ(94a)が消灯する。
【0066】
更に本実施形態においては、制御手段(8)は水量検知手段(45)からの出力信号に基づいて、操作パネル(9)の表示板(95)に加熱タンク(3)内における高温浄水の残留量を表示し、使用者にその残留量を通知するものである。
【0067】
図6のステップS7、S8に示すように、本実施形態においては、加熱処理が完了して浄水保温状態に移行した直後から所定時間経過後(例えば30分経過後)、ステップS8に示すように待機状態に移行する。すなわち制御手段(8)は、ヒータ(31)の駆動を停止し、排出バルブ(74)を閉塞する。
【0068】
この待機状態においては、上記浄水保温状態と同様に、加熱タンク(3)内の浄水の供給は可能である。
【0069】
なお本発明では、例えば浄水保温状態において、高温浄水の供給により、加熱タンク(3)内の高温浄水が空になったり、あるいは所定量より少なくなったような場合に、ステップS8の待ち時間を経過する前に、ステップS9の待機状態に移行するようにしても良い。
【0070】
ステップS9の待機状態においては、操作パネル(9)の給水量設定スイッチ(91)を押操作することにより、給水量を設定して、運転開始スイッチ(92)を押操作すると(ステップS10:YES)、制御手段(8)は、ステップS5に戻って、必要に応じて加熱タンク(3)内に浄水を供給し、設定量以上の浄水を加熱タンク(3)内に貯留する。
【0071】
なお、ステップS6において、加熱タンク(3)内の残留量が、設定量よりも多い場合には、加熱タンク(3)内に浄水が供給されることはない。
【0072】
こうして水量を調整した後、上記したように浄水保温状態となり(ステップS7)、高温浄水の供給が可能となる。
【0073】
一方、ステップS9の待機状態においては、ステップS11、S13に示すように強制排水処理(捨て水処理)が可能である。
【0074】
すなわち、操作パネル(9)の排水スイッチ(93)を押操作して、運転開始スイッチ(92)を押操作すると(ステップS11:YES)、制御手段(8)は、メインバルブ(71)及び高温側浄水バルブ(73)が開放されるとともに、常温側浄水バルブ(72)及び排出バルブ(74)が閉塞されるように制御する。これにより、水供給口(11)から供給された水が、浄水器(2)を通過して加熱タンク(3)内に導入されて貯留される。
【0075】
その一方、制御手段(8)は、水量検知手段(45)からの出力信号に基づき、加熱タンク(3)内の浄水貯留量を検知し、その貯留量が満水になった時点で、排出バルブ(74)を開放するとともに、残りのバルブ(71)〜(73)を閉塞し、送水ポンプ(4)を駆動する。これにより、加熱タンク(3)内の貯留水が、高温側浄水流出配管(63b)および排出配管(64)等の排水管路を通って排出口(16)から流出される。
【0076】
こうして加熱タンク(3)内の貯留水が全て排出されると、制御手段(8)は、排出バルブ(74)を閉塞するとともに、送水ポンプ(4)の駆動を停止して、ステップS2〜S4の初期状態に戻る。
【0077】
なお、この強制排水処理は、既述したようにステップS2の初期状態であっても行うことができる(ステップS3:YES)。従って、本浄水供給装置(P)を、購入後、最初に使用する場合や、長期間放置後に使用する場合には、温水運転を始める前に、強制排水処理を行うことにより、装置内の残留物等を有効に排出することができる。
【0078】
ここで、本実施形態においては、ステップS13の排水処理が行われている間には、操作パネル(9)における排水スイッチ(93)の上方の排水表示ランプ(93a)が点灯し、排水処理が完了した時点で消灯する。
【0079】
また図6のステップS9の待機状態において、温水運転(ステップS10)や強制排水(ステップS11)が行われず、最終の加熱処理(ステップS7)が完了した時点から所定時間(例えば3時間)経過すると(ステップS12:YES)、ステップS13に示すように、排水処理(自動排水処理)が行われる。
【0080】
この自動排水処理は、上記強制排水処理と同様な動作が行われる。
【0081】
初期状態に戻った後は、強制排水指令(ステップS3)や温水運転指令(ステップ(S4)等の指令がない限り、初期状態を維持するものである。
【0082】
一方、初期状態(ステップS2)や待機状態(ステップS9)等において、メインスイッチを「OFF」に設定することにより、装置(P)の動作が終了するものである。
【0083】
以上のように、本実施形態の浄水供給装置(P)によれば、使用者が必要とする量の浄水を加熱沸騰して、適宜注出するものであるため、余分の浄水を沸騰させたり保温する等の無駄な熱エネルギーを浪費するような不具合を確実に防止でき、熱エネルギーを有効に利用できて、省エネルギー化を図ることができる。
【0084】
更に浄水を加熱沸騰させた後、所定時間保温するものであるため、その保温中であれば、高温浄水を使用することができるので、使い勝手が良く、有用性に優れている。
【0085】
また加熱沸騰後、所定時間が経過した場合には、自動的にヒータ(31)の駆動を停止するものであるため、高温浄水を長時間保温することなく、この点においも、熱エネルギーの浪費を抑制でき、より一層熱エネルギーを有効に利用することができる。
【0086】
また本実施形態においては、所定時間放置された際には、加熱タンク(3)内の残留水が排水されるものであるため、加熱タンク(3)内に長時間にわたって水が残留する等の不具合を防止でき、衛生的にも優れている。更にタンク(3)内の残留水を排水する場合、加熱タンク(3)内に浄水を供給して満杯状態としてから排水するものであるため、装置内のほぼ全ての水路に通水させることができ、衛生面の不具合を、より確実に防止することができる。
【0087】
また、使用者の指令によって、排水処理を強制的に行うことができるため、装置購入後、最初に使用する場合や、長期間放置後に使用する場合には、この強制排水処理を行うことにより、装置内の残留物を排出することができる。
【0088】
更に本実施形態においては、高温側浄水流出配管(63b)からなる高温側浄水流出管路の上流側に送水ポンプ(4)を設置するとともに、高温側浄水流出管路の上流側と排水管路の上流側とを共有の管路として構成するものであるため、高温浄水流出用送水ポンプ(4)を、排水処理用にも兼用することができ、部品点数を削減できて、装置構造の簡素化及びコストの削減を図ることができる。
【0089】
また、加熱タンク(3)内の余剰蒸気を蒸気抜き配管(65)及び排出口(16)等を介して排出するようにしているため、加熱タンク(3)内が異常に高圧になる等の不具合を確実に防止することができる。
【0090】
また本実施形態においては、高温側浄水流出配管(63b)の一部を、加熱タンク(3)の内部に通過させるようにしているため、高温側浄水流出配管(63b)を通って流出される高温浄水が、加熱タンク(3)内の高温水によって加熱保温されるので、流出される高温浄水の温度低下を確実に防止でき、高温の浄水を確実に得ることができる。
【0091】
更に本実施形態においては、高温浄水以外にも、常温浄水も得ることができるため、必要に応じて、高温浄水及び常温浄水を使い分けることができ、優れた汎用性を得ることができる。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、本発明の高温浄水供給装置によれば、浄水器に通過させた浄水を加熱タンクに導入して加熱し、注出するものであるため、浄水の移し替え作業等の面倒な作業を必要とせず、手軽に高温の浄水を得ることができる。更に使用者が必要とする量の浄水を加熱して注出するものであるため、余分の浄水を沸騰させたり保温する等の無駄な熱エネルギーを浪費するような不具合を確実に防止でき、熱エネルギーを有効に利用できて、省エネルギー化を図ることができるという効果が得られる。
【0093】
本発明において、浄水を加熱沸騰させた後、所定時間保温させる場合、保温中であれば必要時に高温浄水を得ることができるので、使い勝手が良く、有用性に優れているという利点がある。
【0094】
更に本発明において、浄水保温状態で所定時間放置された際に、自動的にヒータの駆動を停止して待機状態に移行させる場合には、高温浄水を必要以上に長時間保温することがなく、より一層熱エネルギーの浪費を抑制することができるという利点がある。
【0095】
また本発明において、待機状態で所定時間放置された際に、又は使用者の指令に応答して、加熱タンク内の残留水を排水するよう構成する場合、加熱タンク内に長時間にわたって水が残留する等の不具合を防止でき、衛生的にも優れているという利点がある。
【0096】
また本発明において、蒸気抜き管路を設けて、その管路により加熱タンク内の余剰蒸気を排出する場合には、加熱タンク内が異常に高圧になる等の不具合を確実に防止することができるという利点がある。
【0097】
更に本発明において、高温側浄水流出管路の一部を、加熱タンクの内部に挿通配置する場合には、高温側浄水流出管路を通って流出される高温浄水が、加熱タンク内の高温水によって加熱保温されるため、熱交換効率を向上させつつ、高温浄水の流出過程における温度低下を確実に防止することができるという利点がある。
【0098】
また本発明において、ケーシングの常温浄水出口と浄水器とを連通する常温側浄水管路を設けて、常温の浄水を常温浄水出口から注出させるよう構成する場合には、高温浄水以外に、常温浄水も得ることができ、汎用性を向上させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である冷熱浄水供給装置を模式化して示す断面図である。
【図2】実施形態の冷熱浄水供給装置の水流系回路図である。
【図3】実施形態の冷熱浄水供給装置を設置した状態で示す斜視図である。
【図4】実施形態の冷熱浄水供給装置の設置状態での水流系回路図である。
【図5】実施形態の冷熱浄水供給装置における操作パネルを示す正面図である。
【図6】実施形態の冷熱浄水供給装置における高温浄水供給系の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】実施形態の冷熱浄水供給装置における水量調整処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…ケーシング
2…浄水器
3…加熱タンク
6a…開閉レバー(入力手段)
7b…給湯ボタン(入力手段)
8…制御手段
9…操作パネル(入力手段)
11…水供給口
12…常温浄水出口
13…高温浄水出口
16…排出口
31…ヒータ
35…水温検知手段
45…水量検知手段
61…水供給配管(水供給管路)
62…常温側浄水配管(常温側浄水管路)
63a…高温側浄水流入配管(高温側浄水流入管路)
63b…高温側浄水流出配管(高温側浄水流出管路)
64…排出配管(排出管路)
65…蒸気抜き配管(蒸気抜き管路)
71…メインバルブ
72…常温側浄水バルブ
73…高温側浄水バルブ
74…排出バルブ
P…冷熱浄水供給装置

Claims (6)

  1. 水供給口及び高温浄水出口を有するケーシングと、
    前記ケーシングに設けられ、水を浄化するための浄水器と、
    前記ケーシングに設けられ、水を貯留してその貯留された水をヒータによって加熱する加熱タンクと、
    前記加熱タンク内の水量を検知するための水量検知手段と、
    前記加熱タンク内の水温を検知するための水温検知手段と、
    前記水供給口から供給水を前記浄水器に供給するための水供給管路と、
    前記浄水器から浄水を前記加熱タンクに供給するための高温側浄水流入管路と、
    前記加熱タンクから浄水を前記高温浄水出口に供給するための高温側浄水流出管路と、
    前記水供給管路及び前記高温側浄水流入管路に設けられるメインバルブ及び高温側浄水バルブと、
    所定の情報を入力するための入力手段と、
    前記加熱タンクから浄水を前記ケーシングの排出口に供給するための排水管路と、
    前記入力手段、前記水温検知手段及び前記水量検知手段からの情報に基づき、上記各バルブの開閉駆動及び前記ヒータの駆動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記入力手段に入力された水量調整指令に応答して、前記入力手段に入力された所望の水量と、前記加熱タンク内における浄水の残留量とを比較して、残留量が少ない場合には、その不足分の供給水を、前記水供給口から前記浄水器に導いて浄化して前記高温側浄水流入管路を介して前記加熱タンク内に供給することにより、前記所望の水量以上の浄水を前記加熱タンク内に貯留する水量調整処理と、
    前記加熱タンク内に貯留された浄水を所定の温度に加熱する浄水加熱処理と、
    前記入力手段に入力された高温浄水供給指令に応答して、前記加熱タンク内で加熱された高温浄水を、前記高温側浄水流出管路を介して前記高温浄水出口から流出させる高温浄水供給処理と
    前記入力手段に入力された強制排水指令に応答して、前記加熱タンク内の浄水を前記排水管路及び前記排出口を介して排出する強制排水処理を実行するように構成される一方、
    前記高温側浄水流出管路の一部が、前記加熱タンクの内部に挿通配置され
    前記強制排水処理は、加熱タンク内に浄水を供給して満杯状態としてから排水するものであることを特徴とした高温浄水供給装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記浄水加熱処理を実行した後、自動的に前記加熱タンク内で加熱された高温浄水を、高温状態に所定時間保持するとともに、
    その浄水保温状態において、前記高温浄水供給指令に応答するものとした請求項1記載の高温浄水供給装置。
  3. 前記制御手段は、前記浄水保温状態のまま、所定時間が経過した後、前記ヒータの駆動を停止して、前記加熱タンク内における浄水の加熱を停止することにより、待機状態に移行させるものとした請求項2記載の高温浄水供給装置。
  4. 前記加熱タンクから浄水を前記ケーシングの排出口に供給するための排水管路を更に備え、
    前記制御手段は、前記待機状態のまま、所定時間が経過した後、前記加熱タンク内の浄水を前記排水管路及び前記排出口を介して排出する自動排水処理を実行するものとした請求項3記載の高温浄水供給装置。
  5. 前記加熱タンクの上端と前記排出口とを連通する蒸気抜き管路を更に備え、
    前記加熱タンク内の余剰蒸気を前記蒸気抜き管路及び前記排出口を介して排出するものとした請求項1ないし4のいずれかに記載の高温浄水供給装置。
  6. 前記浄水器から浄水を前記ケーシングの常温浄水出口に供給するための常温側浄水管路と、
    前記常温側浄水管路に設けられた常温側浄水バルブとを更に備え、
    前記制御手段は、前記入力手段に入力された常温浄水供給指令に応答して、前記水供給口から供給された供給水を前記浄水器に導いて浄化して、前記常温浄水出口から注出させる常温浄水供給処理を実行するものとした請求項1ないしのいずれかに記載の高温浄水供給装置。
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