JP4082624B1 - 石積み模擬構築物用プレキャスト部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】擬石を、構築物の表面に適用する際に、これを極力低コストかつ低労力負担で、しかも短い工期で行う。
【解決手段】擬石11と、擬石11の形状や配置の向きに応じて擬石11の周囲において平面的に少なくとも一方向又は全方向に形成された凸凹嵌合部12とが一体的に形成された基体部3と、ウェブ17の両端にフランジ18をそれぞれ設けたコ字状で構成され、基体部3中にウェブ17が埋め込まれるとともにフランジ18を基体部3の背面から突出させた取付金具13とを備え、取付金具13は、既存壁41の表面に接触配置し固定され、又はその表面に間隔を空けて配置し固定された縦鉄筋42とこれに直交する横鉄筋43とからなる格子状の鉄筋網に取り付け可能とされ、横鉄筋43の直径に対応した幅を有する切欠凹部21が基体部3の背面に対して略平行方向にフランジ18において開削されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、玉石等の野石積み、割石積み、間知石積みを模擬した擁壁や護岸、堰堤などの壁を構築するための、表面に擬石等が配置された石積み模擬構築物用プレキャスト部材、石積み模擬構築用キット、石積み模擬構築物の構築方法に関する。
従来より、土木分野においては、道路擁壁や宅地造成擁壁、河川の護岸、河床整備、堰堤等には人工のコンクリート製品が多く使われてきた。しかし、これらのコンクリート製品は矩形状等の単純な人工形状を有していることから、自然景観を損なうことが問題となっている。そこで、人工的な建造物体であってもより自然で違和感の少ない形態として、表面に石積み・石張模様を模造したブロック、自然石を埋め込んだブロックなども用いられるようになってきた。また、建築分野においても景観に配慮して自然石や擬石を建物体や外構の壁や土間などに埋め込むことが行われており、一般家庭においても自然石を花壇等の縁石などとして配置していることも多い。
このようなところに用いられる自然石の入手は、一般に砂利採取業者からの購入や海外輸入などにより行われており、その購入に多大な費用を必要としたり、希望とする形状、寸法、色彩の自然石を必要量確保することが困難となることがあった。
また、伝統的な日本の石垣景観が望まれる箇所においても、近年、石材の入手や石工の手配が困難になってきたことから、伝統的な石積工法ができなくなり、コンクリートむき出しの単調な擁壁やブロック積擁壁が施工され、地域の景観を阻害するものが多く見受けられる。そして、近年では、景観に配慮して表面に粗面仕上げや石積み模様を模造した化粧型枠やブロック等も用いられるようになってきている。しかし、これらの擁壁や護岸等は、いずれも表面の造形がワンパターンで、コンクリート構造物景観の域を出ていない。
一方、お城や伝統的な街並み、歴史ある土木建造物に見られる石垣(石積み)は、日本の自然や文化に馴染み、人々の心を和らげる美しさを持ち、風土に和む安らぎの空間を創造し、心地よい景観を醸し出している。しかし、このような自然石を用いた石工による手造りの技術は、特殊技術に位置づけられており、自然石材や充分な技術を伝承した石工の手配は非常に難しく、その施工を実現するには膨大な費用と時間がかかり、大面積の施工は実質的に不可能となってきている。
このため、近年ではこれら自然石に代わる擬石やその製造方法が多数提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開平6−339915号公報 特開2002−361623号公報
実際に玉石等の野石積み、割石積み、間知石積みを模擬した擁壁や護岸、堰堤などの構築物を構築する際に、その表面に擬石等を配置する際には、極力低コストかつ低労力負担で、しかも短い工期で行う必要性も高かった。
特に伝統、歴史、文化にあった美しい石積み景観を造り出し、地域に融合したコンクリート擁壁を修景するために、積み石の大きさ、形状から質感、色味までを自由にデザインし、それぞれ多種多様な擬石(PC石材)を自然石の石垣と同様な景観となるように1個1個取り付けて積み上げ可能にする要請も高かった。
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたものであり、その目的とするところは、低コストで製作される擬石を、玉石等の野石積み、割石積み、間知石積みを模擬した擁壁や護岸、堰堤などの構築物の表面に適用する際に、これを極力低コストかつ低労力負担で、しかも短い工期で行うことが可能な石積み模擬構築物用プレキャスト部材、石積み模擬構築用キット、石積み模擬構築物の構築方法を提供することにある。
本発明を適用した石積み模擬構築物用プレキャスト部材は、上述した課題を解決するために、石の形状に成形された流動性経時固化材からなる擬石と、上記擬石の周囲において形成された凸凹嵌合部とが一体的に形成された基体部と、上記基体部に取り付けられた取付金具とを備え、上記取付金具は、既存壁の表面に接触配置し、固定され又はその表面に間隔を空けて配置し、固定された縦鉄筋とこれに略直交し固定された横鉄筋とからなる格子状の鉄筋網に取り付け可能とされ、上記取付金具は、ウェブの両端にフランジをそれぞれ設けたコ字状で構成され、上記基体部中に上記ウェブが埋め込まれるとともに上記フランジを上記基体部の背面から突出させ、上記横鉄筋の直径に対応した幅を有する切欠凹部が上記基体部の背面に対して略平行方向に上記フランジにおいて開削されていることを特徴とする。
本発明を適用した石積み模擬構築物用プレキャスト部材は、上述した課題を解決するために、石の形状に成形された流動性経時固化材からなる擬石と、上記擬石の周囲において形成された凸凹嵌合部とが一体的に形成された基体部と、上記基体部に取り付けられた取付金具とを備え、上記取付金具は、新設すべき壁を構成する支柱に略直交配置し、固定された横鉄筋に取り付け可能とされ、上記取付金具は、ウェブの両端にフランジをそれぞれ設けたコ字状で構成され、上記基体部中に上記ウェブが埋め込まれるとともに上記フランジを上記基体部の背面から突出させ、上記横鉄筋の直径に対応した幅を有する切欠凹部が上記基体部の背面に対して略平行方向に上記フランジにおいて開削されていることを特徴とする。
本発明を適用した石積み模擬構築物用プレキャスト部材は、配設すべきプレキャスト部材につき単一の擬石を基調としている。このため、プレキャスト部材1個あたりの重さを非常に軽くすることができる。一例として、このプレキャスト部材1の径を200〜300mmで構成した場合に、5kg〜6kg前後まで軽くすることができ、作業員が片手で持てる大きさで構成することもできる。また、このプレキャスト部材1は、取付金具のフランジに開削されている切欠凹部を横鉄筋に引っ掛ける作業のみで強固に固定することが可能となる。これにより、本発明では、作業員による作業効率を大幅に向上させることができ、また工期の短縮化を図ることも可能となり、さらには製造コストを大幅に削減することが可能となる。
また、本発明を適用した石積み模擬構築物用プレキャスト部材は、積み石の大きさ、形状から質感、色味までを自由にデザインし、それぞれ多種多様な擬石(PC石材)を自然石の石垣と同様な景観となるように1個1個取り付けて積み上げることができる。
その結果、自然石材や石工の手配をすることなく、日本の伝統、歴史、文化を継承する石積み景観を創造することができる。ひいては、人々の心を和ます日本伝統の石の文化を継承することができ、地域の景色に馴染んだ時代性を感じさせる風情を表現することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、擁壁や護岸、堰堤などの構築物の表面に適用される石積み模擬構築物用プレキャスト部材について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用したプレキャスト部材1の構成図である。図1(a)はプレキャスト部材1の平面図を、図1(b)はプレキャスト部材1の側面図を、図1(c)はプレキャスト部材1の正面図を示している。このプレキャスト部材1は、石の形状に成形された流動性経時固化材からなる擬石(PC石材)11と、擬石11の周囲において平面的に形成された凸凹嵌合部12と、擬石11を構成する流動性経時固化材中に埋め込まれる取付金具13並びに補強筋14とを備えている。
擬石11は、間知石の形状に成形されている。この擬石11を構成する流動性経時固化材は、例えば、骨材として景観に良い自然石砕砂を用い、固化材に必要に応じて白セメントまたは/および顔料を加えた普通セメント、又は早期に強度を発現するセメントを用いた擬石用のモルタル等をいう。また、他の流動性経時固化材としては、普通モルタルや普通コンクリートに加え、透水性を有するモルタルやポーラスコンクリート、ガラス繊維、炭素繊維などで補強したモルタルやコンクリート等を適用するようにしてもよい。
凸凹嵌合部12は、上記擬石11の形状や配置の向きに応じて擬石の周囲において形成された略長方形状で構成されている。なお、この凸凹嵌合部12は、略長方形状で構成される場合のみならず、多角形であればいかなる形状であってもよい。この凸凹嵌合部12は、上記流動性経時固化材からなり、擬石11と一体的に形成されて基体部3を構成している。この凸凹嵌合部12の端部は、断面傾斜状とされている。
取付金具13は、上下に2箇所に亘って配設されるものであり、鋼板を折曲げ成形することにより作製され、ウェブ17の両端にフランジ18をそれぞれ設けたコ字状で構成されている。ウェブ17は、基体部3中に埋め込まれている。またフランジ18は、基体部3の背面3aから突出させて構成されている。この取付金具13における2本のフランジ18には、図1(b)に示すように、切欠凹部21が基体部3の背面3aに対して略平行方向に開削されている。ちなみに、この切欠凹部21の形成位置は、フランジ18の端部から長さw1を残した位置とされている。この長さw1は、フランジ18の端部から切欠凹部21に至るまでの長さである。
この取付金具13は、鋼製からなる場合に加え、強化プラスチックで構成するようにしてもよい。かかる場合において、強化プラスチックは、図1に示すようなコ字状の板を折り曲げた形状となるように樹脂成形されることになる。また、取付金具13は、鉄筋で構成されていてもよい。
さらに、この取付金具13は、擬石11を構成する流動性固化材中に埋め込まれる場合に限定されるものではない。例えば、この取付金具13のウェブ17を基体部3の背面3aにおいて当接させた上でこれらをボルトにより固定するようにしてもよい。
また、この取付金具13は、ウェブ17とフランジ18からなるコ字状に構成される場合に限定されるものではなく、L字状の鋼板で構成するようにしてもよい。かかる場合には、上記ウェブ17を半分に分離した形で構成するようにしてもよい。また、このL字状の鋼板の代わりに、L字状の鉄筋を用いるようにしてもよい。
即ち、この取付金具13には、この切欠凹部21からフランジ18先端にかけて幅w1の凸部29が形成されているものといえる。また、基体部3の背面3aから凸部29に至るまでの長さをw2とする。この長さw2は、擬石11の背面3aから切欠凹部21に至るまでの長さと切欠凹部21の幅の和に対応するものである。この長さ(幅)w1、w2の具体例については後において詳細に説明をする。
補強筋14は、基体部3中に埋め込まれた取付金具13のウェブ17と基体部3の背面との間に埋め込まれている。補強筋14は、格子状に形成されている。
なお、この補強筋14は、上述の如き構成に限定されるものではなく、鉄筋により囲まれる網目としての領域が形成されていればいかなる形状であってもよい。
次に、本発明を適用したプレキャスト部材1の製造方法について説明をする。
図2(a)〜(c)は、このプレキャスト部材1の擬石製造工程を示している。最初に、枠体31内には所定量の油分を含んだ粘土塊32を詰め、上から型を押し込むことにより、図2(a)に示すように、型の表面形状に応じた擬石11の形状からなる凹部5を粘土塊32に形成させる。
次に図2(b)に移行し、型取り用の凹部5に、普通セメントやモルタル等に代表される流動性経時固化材7を流し込む。なお、この工程において凹部5に投入した流動性経時固化材7にその硬化前に、取付金具13並びに補強筋14を予め埋め込んでおく。
図2(c)の工程において、凹部5に投入した流動性経時固化材7が硬化して基体部3となった後、取付金具13を把持して基体部3を粘土塊32から脱型する。ちなみに、脱型した基体部3は、普通に水洗いして製品とするが、必要に応じて酸系の洗い出し剤による洗い出し、ビシャン仕上げ、塗料による着色などを行うこともある。
次に、製造したプレキャスト部材1を既存の壁の表面に適用する例について説明をする。
先ず、図3(a),(b)に示すように、接触配置する場合、実際にプレキャスト部材1の配設を望む既存壁41の前面41aに縦鉄筋42と横鉄筋43とを配設する。ここでいう既存壁41は、既存の擁壁も含まれるし、また擁壁以外のいかなる壁も含まれる。縦鉄筋42は、長手方向が壁面の略最大傾斜方向となるように配設される鉄筋であり、横鉄筋43は、長手方向が略水平方向となるように配設される鉄筋である。この縦鉄筋42は前面41aに対して接触配置させる。この縦鉄筋42は既存壁41に図示しないアンカー等を設け、上記図示しないアンカーに溶接等で固着される。また、横鉄筋43は、この縦鉄筋42に対して略直交する方向に配設される。この横鉄筋43における縦鉄筋42への取り付けは、溶接等を利用して互いに固着させる。
即ち、既存壁41に対して縦鉄筋42が接触する状態で配設され、さらにこの縦鉄筋42に接触する状態で横鉄筋43が配設される。既存壁41の前面41aから外側に向けて縦鉄筋42、横鉄筋43が順次配設されていることになる。
ちなみに、この縦鉄筋42並びに横鉄筋43の配設は、例えば互いに略直交するように固着させた縦鉄筋42と横鉄筋43とからなる格子状の鉄筋網を既存壁41に対して配置するようにしてもよいし、複数本の縦鉄筋42を既存壁41の前面41a(表面)に接触するように壁面の略水最大傾斜方向に配設した後、これに略直交するように横鉄筋43を複数本固着するようにしてもよい。
縦鉄筋42、横鉄筋43の既存壁41への配設が終了した後、プレキャスト部材1の配設を行う。このプレキャスト部材1の配設は、取付金具13を横鉄筋43に取り付けることにより実行する。より具体的には、図4に示すように取付金具13のフランジ18に開削されている切欠凹部21を横鉄筋43に引っ掛けることにより係止させる。
切欠凹部21の幅は、横鉄筋43の直径に対応したサイズで構成される。即ち、この切欠凹部21の幅を、横鉄筋43の直径よりも若干広く構成しておくことにより、当該切欠凹部21に横鉄筋43をスムーズに挿通させることができる。また上記フランジ18における凸部29の幅w1を縦鉄筋42の略直径相当分で構成する。
上述の如く、横鉄筋43と既存壁41の前面41aは、互いに縦鉄筋42に接触している。これは横鉄筋43と既存壁41の前面41aとの間隔が縦鉄筋42の直径に相当する分だけ空いていることを意味するものである。このため、切欠凹部21を横鉄筋43に引っ掛けることにより、この縦鉄筋42の直径相当分の幅w1を有する凸部29を横鉄筋43と既存壁41の前面41aの間隙に挿入することができる。
即ち、この横鉄筋43と既存壁41の前面41aの間隙は、縦鉄筋42の直径に相当することから、これに挿入される凸部29の幅を縦鉄筋42の直径に相当する幅w1で構成することにより、横鉄筋43と既存壁41の前面41aの間隙に凸部29をより安定した状態で嵌合させることが可能となる。このため、取付金具13が、横鉄筋43を中心にして上下に揺動するのを防止することが可能となる。ちなみに、横鉄筋43と既存壁41の前面41aの間隙に対する凸部29の挿入を容易に実行可能とするとともに、取付金具13の上下変動を防止し、安定した状態で固定するためには、この凸部29の幅w1を横鉄筋43と既存壁41の前面41aの間隙より若干小さく構成することが望ましく、例えば当該間隙を1〜2mm程度で構成することが望ましい。
なお、取付金具13を鉄筋で構成する場合には、縦鉄筋42の直径に相当する径からなるとともに、略直角方向に折り曲げて構成してもよい。これにより、上述と同様の効果を得ることが可能となる。
なお縦鉄筋42を既存壁41の前面41aから一定の間隔を離して固定し、縦鉄筋42の既存壁41の側に横鉄筋43を配置するようにしてもよい。
上述の如く一のプレキャスト部材1の配設を終わらせた後、これに隣接する他のプレキャスト部材1の配設を行う。このとき、図4に示すように切欠凹部21を横鉄筋43に係止させることによりこれを固定するとともに、隣接する一のプレキャスト部材1に対して凸凹嵌合部12を介して互いに嵌合させる。そして、さらにこれらに隣接する他のプレキャスト部材1も同様に横鉄筋43に係止させるとともに凸凹嵌合部12を介して互いに嵌合させる。このプロセスを繰り返すことにより、図4の正面図に示すようにプレキャスト部材1の集合からなる擁壁や護岸、堰堤などの構築物の表面が形成されることになる。なお、このプレキャスト部材1の配設は、下段から上段にかけて順次積み上げていくことが望ましい。
次に、このプレキャスト部材1と既存壁41との間隙に対して、モルタル、セメント等を始めとした流動性経時固化材46を打設する。この打設した流動性経時固化材46が固化することにより、取付金具13が横鉄筋43とともに一体化されることになり、ひいてはプレキャスト部材1を既存擁41に対して強固に固定することが可能となる。
なお、この流動性経時固化材46を固化させた後、例えば図5に示すように、互いに隣接配置されたプレキャスト部材1の凸凹嵌合部12の境界12´に対して流動性経時固化材54を充填することにより、いわゆる目地修景を施すようにしてもよい。これにより、凹凸嵌合部12の境界12´が直接露出してしまうのを防止することが可能となり、これにより景観が害されるのを防止することが可能となる。なお、充填物は、流動性経時固化材46に限定されるものではなく、いかなるものを適用するようにしてもよい。
上述の如き工程に基づいて行われる、既存壁41の表面へのプレキャスト部材1の配設方法では、配設すべきプレキャスト部材1につき単一の擬石11を基調としている。このため、プレキャスト部材1個あたりの重さを非常に軽くすることができる。一例として、このプレキャスト部材1に玉石型を用い、この玉石の径を200〜300mmで構成した場合に、5〜6kg前後まで軽くすることができ、作業員が片手で持てる大きさで構成することもできる。また、このプレキャスト部材1は、取付金具13のフランジ18に開削されている切欠凹部21を横鉄筋43に引っ掛ける作業のみで強固に固定することが可能となる。これにより、本発明では、作業員による作業効率を大幅に向上させることができ、また工期の短縮化を図ることも可能となり、さらには製造コストを大幅に削減することが可能となる。
また上述の如き工程に基づいて構築されたプレキャスト部材1の集合からなる壁体には、人が傾斜した石垣を昇降することもある。しかし、本発明においては、基体部3に埋め込まれた補強筋14を跨ぐようにして取付金具13が配設されている。このため、壁を昇降する人間の体重がこのプレキャスト部材1に負荷された場合においても、補強筋14が存在していることにより取付金具13が逸脱してしまうのを防止できる。
なお、本発明を適用したプレキャスト部材1における取付金具13は、例えば図6に示すような形態で具体化されるものであってもよい。
この図6(a),(b)に示す形態では、擬石11を構成する流動性経時固化材7に埋め込まれる取付金具13のウェブ17において開口孔53が形成されている。この開口孔53は2箇所に亘り形成されている場合に限定されるものではなく、ウェブ17の幅と長さに応じて1箇所又は複数箇所に亘り形成されていればよい。また、この開口孔53の形状は円形に限定されるものではなく、楕円形や角形であってもよい。
この開口孔53を介してウェブ17上下の流動性経時固化材7を一体化させることで、このウェブ17と流動性経時固化材7とを強固に固着させることが可能となる。このため、擬石11が取付金具13から剥離してしまうのを防止することができる。
さらにこの取付金具13は、図6(c)に示すように、その切欠凹部21が、フランジ18の端部から長さw1を残した位置からフランジ18端部からの長さw1´(>w1)に至るまで斜めに傾斜して構成されるようにしてもよい。即ち、鉛直下向きを0°とし図中矢印yt方向をプラスとしたとき、この切欠凹部21の傾斜角θがθ>0°であればよい。これにより切欠凹部21は、基体部3の背面3aに対して、下側へ向けて徐々に近接する方向に傾斜されていることになる。この傾斜角θは、7〜15°程度で構成されていることが望ましい。切欠凹部21にこのような傾斜が形成されていることにより、横鉄筋43に対する切欠凹部21の引き抜き抵抗を増加させることができ、切欠凹部21をより強固に係止させることが可能となることから、ひいては横鉄筋43からプレキャスト部材1が離脱してしまうのを防止することができ、壁体そのものの安全性を向上させることが可能となる。
なお、この図6(c)に示す形態においては、既存壁41とフランジ18端部とが接触していてもよいし、接触していなくてもよい。また、図6(c)に示す形態においては、既存壁41に対して横鉄筋43の方が縦鉄筋42よりも近接するように配設されているが、これに限定されるものではなく、既存壁41に対して縦鉄筋42の方が横鉄筋43よりも近接するように配設されていてもよい。
なお、本発明を適用したプレキャスト部材1は、図7に示すように、自然石の形状に成形された擬石11に成形されていてもよい。この図7の構成において上記図1と同一の要素、部材に関しては、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
このプレキャスト部材1は、石の形状に成形された流動性経時固化材からなる擬石11と、擬石11の周囲において平面的に形成された凸凹嵌合部12と、擬石11を構成する流動性経時固化材中に埋め込まれる取付金具13並びに補強筋14とを備えている。
擬石11は、玉石積み等に適用される1個の自然石の形状に成形されている。
凸凹嵌合部12は、上記擬石の形状や配置の向きに応じて擬石の周囲において形成された略六角形状で構成されている。なお、この凸凹嵌合部12は、略六角形状で構成される場合のみならず、多角形であればいかなる形状であってもよい。
補強筋14は、基体部3中に埋め込まれた取付金具13のウェブ17と基体部3の背面との間に埋め込まれている。この場合、図7に示すように取付金具13は補強筋14を跨ぐようにして配設されることになる。この補強筋14は、直線状からなる2本の第1の鉄筋14aと、直線状の鉄筋を2箇所に亘って折曲げ加工を施した第2の鉄筋14bとからなる。この第2の鉄筋14bの折曲部は曲線状となるように調整されていてもよい。この第1の鉄筋14aと第2の鉄筋14bとは互いに溶接等により固着されている。即ち、この第1の鉄筋14aに対しては、第2の鉄筋14bが複数箇所に亘り交差することになり、かかる交差点に対して溶接処理が施されている。このような構成からなる補強筋14は、第1の鉄筋14aと第2の鉄筋14bとの間で囲まれる網の目としての領域を極めて簡単に作り出すことが可能となり、いわゆるメッシュ状とすることができる。
なお、この補強筋14は、上述の如き構成に限定されるものではなく、鉄筋により囲まれる網目としての領域が形成されていればいかなる形状であってもよい。例えば、補強筋14として周囲が楕円形状で内部に格子状の鉄製の網を利用するようにしてもよい。
上述の如く一のプレキャスト部材1の配設を終わらせた後、これに隣接する他のプレキャスト部材1の配設を行う。このとき、図8に示すように切欠凹部21を横鉄筋43に係止させることによりこれを固定するとともに、隣接する一のプレキャスト部材1に対して凸凹嵌合部12を介して互いに嵌合させる。そして、さらにこれらに隣接する他のプレキャスト部材1も同様に横鉄筋43に係止させるとともに凸凹嵌合部12を介して互いに嵌合させる。このプロセスを繰り返すことにより、図8の正面図に示すようにプレキャスト部材1の集合からなる擁壁や護岸、堰堤などの構築物の表面が形成されることになる。なお、このプレキャスト部材1の配設は、下段から上段にかけて順次積み上げていくことが望ましい。
次に、このプレキャスト部材1と既存壁41との間隙に対して、モルタル、セメント等を始めとした流動性経時固化材46を打設する。この打設した流動性経時固化材46が固化することにより、取付金具13が横鉄筋43とともに一体化されることになり、ひいては上述のメカニズムに基づいて、プレキャスト部材1を既存壁41に対して強固に固定することが可能となる。
図9(a),(b)は、多種に亘る擬石11からなるプレキャスト部材1を適用して壁体を構成する例を示している。
壁体の中央につき擬石11として一般玉石を利用したプレキャスト部材1を適用する。また壁体の天端並びに左右端には、少なくとも1辺が直線状とされた擬石11からなるプレキャスト部材51が、さらに角部には、互いに略直交する2辺を持つ擬石からなるプレキャスト部材52がそれぞれ配設されている。
プレキャスト部材51、52の各構成は、上記プレキャスト部材1と同様であるが、補強筋14は、擬石11の形状に合わせて複数本の鉄筋を様々な形で互いに交差させることにより、網の目としての領域を作り出している。特に、この擬石11のサイズが比較的大きい場合には、取付金具13を複数個に亘り設けるようにしてもよい。
このプレキャスト部材51、52についても同様に周囲に凸凹嵌合部12を形成している。隣接する他のプレキャスト材1、51、52に対して、この凸凹嵌合部12を介して互いに嵌合させることにより、互いに隙間無く配設を行うことが可能となる。ちなみに、プレキャスト材51、52は、六角形に限らず、擬石11の形状や大きさ等に応じていかなる多角形で構成されていてもよい。
なお、本発明を適用したプレキャスト部材1は、既存壁41に適用される場合に限定されるものではなく、新設の壁の表面に対して適用するようにしてもよい。
以下、製造したプレキャスト部材1を新設すべき壁の表面に配設する例について説明をする。
図10(a)は、新設すべき壁の正面図を、図10(b)は、その側面図を、さらに図10(c)は、その平面図を示している。
先ず、新設すべき壁(新設すべき擁壁をも含む)を構成する支柱56を複数本に亘り壁面の略最大傾斜方向に立設する。そして、この支柱56に対して略直交する方向へ横鉄筋43を複数本配置する。次に、波状鉄筋57の谷部をこの支柱56に固着させる。これら横鉄筋43並びに波状鉄筋57の支柱56への取り付けは、溶接等を利用して互いに固着させるようにしてもよい。
ちなみに、この支柱56は、フランジとウェブからなる溝形鋼で構成してもよいが、他のいかなる断面形状からなる支柱を適用してもよい。また波状鉄筋57は、所定の振幅と周期で構成されている波形状の鉄筋である。この波状鉄筋57の振幅は、長さw2に対応している。また、この波状鉄筋57の周期は、擬石11の形状や配置の向きや支柱56の間隔に応じて予め調整されている。
横鉄筋43、波状鉄筋57の支柱56への配設が終了した後、プレキャスト部材1の配設を行う。このプレキャスト部材1の配設は、取付金具13を横鉄筋43に取り付けることにより実行する。より具体的には、図11(a)〜(c)に示すように取付金具13のフランジ18に開削されている切欠凹部21を横鉄筋43に引っ掛けることにより係止させる。最後に、流動性経時固化材46を打設し、これを固化させる。
ちなみに、上述した長さw2は、波状鉄筋57の振幅に対応していることから、図11に示すように、基体部の背面3aに対して波状鉄筋57の山部が当接することになる。この波状鉄筋57の山部の当接位置を、図11の平面図中においてJ1、J2、・・・J18と表記する。ここで、プレキャスト部材1_1に着目した場合、波状鉄筋57の山部が位置J3、J11において当接している。同様にプレキャスト部材1_2に着目した場合、波状鉄筋57の山部が位置J5、J13において当接している。同様にプレキャスト部材1_3に着目した場合、波状鉄筋57の山部が位置J7、J15において当接している。即ち、各プレキャスト部材1は、上下2箇所に亘り波状鉄筋57の山部が当接していることが分かる。
即ち、この図11に示す例では、1本の波状鉄筋57が、各プレキャスト材1それぞれに対して、山部が最低一度は当接されるように周期が調整されている。その結果、波状鉄筋57の山部が各プレキャスト部材1の上下2箇所に当接されることになる。これにより、プレキャスト部材1を構成する取付金具13が、横鉄筋43を中心にして上下に揺動するのを防止することが可能となり、プレキャスト部材1を新設すべき壁の表面に対して、より安定した状態で配設することが可能となる。
取付金具13を鉄筋で構成する場合には、これを略直角方向に折り曲げて構成してもよい。これにより、上述と同様の効果を得ることが可能となる。
なお、この波状鉄筋57は、図11に示すように、互いに隣接するプレキャスト部材1の境界において谷部となるように周期が調整されている。このため、このプレキャスト部材1の境界からしみ込んでくる雨水等に波状鉄筋57が浸されることがなくなることから、当該波状鉄筋57の防錆が可能となる。
上述した例以外に、例えば図12に示すような、擬石11として間知石を適用したプレキャスト材1を新設の壁の表面に用いてもよい。天端には、五角形状のプレキャスト部材72を用いているが、いずれのプレキャスト部材1、72においても同様に複数の取付金具13と、その配置位置に応じた形状で構成される補強筋14が埋め込まれている。擬石11として間知石を適用する場合には、一のプレキャスト部材1に対して、上下に位置をずらした2つの取付金具13を設けることから安定した状態で配設を行うことができ、波状鉄筋の構成を省略することが可能となる。
このようなプレキャスト材1、72を用いる場合においても上述と同様の効果が得られることは勿論である。
なお、この図12の例において、擬石11として間知石を適用する際においても、特に取付金具13が1つで構成される場合もある。かかる場合には、図10の例に示すように波状鉄筋57を用いるようにしてもよいことは勿論である。
本発明を適用したプレキャスト部材の構成図である。 プレキャスト部材の擬石製造工程を示す図である。 実際にプレキャスト部材の配設を望む既存壁の前面に縦鉄筋と横鉄筋とを配設する例を示す図である。 既存壁の前面に配設した縦鉄筋と横鉄筋に対してプレキャスト部材を配設する例を示す図である。 互いに隣接配置されたプレキャスト部材の凸凹嵌合部の境界に対して流動性経時固化材を充填する例を示す図である。 取付金具の切欠凹部に傾斜を設けた例を示す図である。 本発明を適用したプレキャスト部材の他の構成図である。 既存壁の前面に配設した縦鉄筋と横鉄筋に対してプレキャスト部材を配設する他の例を示す図である。 多種に亘る擬石からなるプレキャスト部材を適用して壁体を構成する例を示す図である。 新設すべき壁を構成する支柱を立設し、さらに横鉄筋を複数本配置する例を示す図である。 新設すべき壁を構成する横鉄筋に対してプレキャスト部材を配設する例を示す図である。 擬石として間知石を適用したプレキャスト部材を新設の壁の表面に用いる例を示す図である。
符号の説明
1 プレキャスト部材
3 基体部
4 自然石
5 凹部
6 型
7 流動性経時固化材
11 擬石
12 凸凹嵌合部
13 取付金具
14 補強筋
17 ウェブ
18 フランジ
21 切欠凹部
29 凸部
31 枠体
32 粘土塊
41 既存壁
42 縦鉄筋
43 横鉄筋
53 開口孔
56 支柱
72 プレキャスト部材

Claims (9)

  1. 石の形状に成形された流動性経時固化材からなる擬石と、上記擬石の周囲において形成された凸凹嵌合部とが一体的に形成された基体部と、
    上記基体部に取り付けられた取付金具とを備え、
    上記取付金具は、既存壁の表面に接触配置し、固定され又はその表面に間隔を空けて配置し、固定された縦鉄筋とこれに略直交し固定された横鉄筋とからなる格子状の鉄筋網に取り付け可能とされ、
    上記取付金具は、ウェブの両端にフランジをそれぞれ設けたコ字状で構成され、上記基体部中に上記ウェブが埋め込まれるとともに上記フランジを上記基体部の背面から突出させ、上記横鉄筋の直径に対応した幅を有する切欠凹部が上記基体部の背面に対して略平行方向に上記フランジにおいて開削されていること
    を特徴とする石積み模擬構築物用プレキャスト部材。
  2. 石の形状に成形された流動性経時固化材からなる擬石と、上記擬石の周囲において形成された凸凹嵌合部とが一体的に形成された基体部と、
    上記基体部に取り付けられた取付金具とを備え、
    上記取付金具は、新設すべき壁を構成する支柱に略直交配置し、固定された横鉄筋に取り付け可能とされ、
    上記取付金具は、ウェブの両端にフランジをそれぞれ設けたコ字状で構成され、上記基体部中に上記ウェブが埋め込まれるとともに上記フランジを上記基体部の背面から突出させ、上記横鉄筋の直径に対応した幅を有する切欠凹部が上記基体部の背面に対して略平行方向に上記フランジにおいて開削されていること
    を特徴とする石積み模擬構築物用プレキャスト部材。
  3. 上記基体部において、上記取付金具のウェブの上記基体部の背面側に、上記基体部の背面に対して略平行方向に埋め込まれた補強筋をさらに備えること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の石積み模擬構築用プレキャスト部材。
  4. 上記取付金具は、ウェブの両端にフランジをそれぞれ設けたコ字状で構成され、上記基体部中に上記ウェブが埋め込まれるとともに上記フランジを上記基体部の背面から突出させ、上記横鉄筋の直径に対応した幅を有する切欠凹部が上記基体部の背面に対して開削され、
    上記取付金具の切欠凹部は、基体部の背面に対して、下側へ向けて近接する方向に傾斜されていること
    を特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項記載の石積み模擬構築物用プレキャスト部材。
  5. 上記取付金具のウェブには、開口孔が形成されてなること
    を特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項記載の石積み模擬構築用プレキャスト部材。
  6. 互いに略直交するように固着させた縦鉄筋と横鉄筋とからなる格子状の鉄筋網を当該縦鉄筋が既存壁の表面に接触するように又は間隔を空けて配置し固定し、又は複数本の縦鉄筋を既存壁の壁面の略最大傾斜方向に配設し固定した後これに略直交するように横鉄筋を複数本固着し、
    上記請求項1記載の石積み模擬構築用プレキャスト部材における切欠凹部を上記横鉄筋に係止させることによりこれを固定し、かつ隣接する他の石積み模擬構築用プレキャスト部材に対して上記凸凹嵌合部を介して互いに嵌合させること
    を特徴とする石積み模擬構築物の構築方法。
  7. 新設すべき壁を構成する支柱を複数本に亘り壁面の略最大傾斜方向に立設し、
    上記支柱に対して略直交する方向へ横鉄筋を複数本配置固定し、
    複数の取付金具が取り付けられた上記請求項2記載の石積み模擬構築用プレキャスト部材の各取付金具における切欠凹部を上記横鉄筋に係止させることによりこれを固定し、かつ隣接する他の石積み模擬構築用プレキャスト部材に対して上記凸凹嵌合部を介して互いに嵌合させること
    を特徴とする石積み模擬構築物の構築方法。
  8. 互いに隣接配置された上記石積み模擬構築用プレキャスト部材の凸凹嵌合部には非接触とされ、上記石積み模擬構築用プレキャスト部材のみに当接可能となるように予め周期が調整された波状鉄筋を上記支柱に配置固定すること
    を特徴とする請求項7記載の石積み模擬構築物の構築方法。
  9. 互いに隣接配置された上記石積み模擬構築用プレキャスト部材の凸凹嵌合部の境界に対して流動性経時固化材を充填すること
    を特徴とする請求項6〜8のうち何れか1項記載の石積み模擬構築物の構築方法。
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