JP4082470B2 - センサ信号の入力処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センサ出力電圧によって測定対象量を検出し、1つのセンサからの出力信号電圧を複数の制御装置に入力して、センサの出力信号電圧に基づいて各制御装置においてそれぞれ該センサによる検出値を得るセンサ信号の入力処理装置に関し、詳しくは、各制御装置において接地電位の相違に拘わらず等しい検出値を得ることが可能なセンサ信号の入力処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車等の車輌には、複数の制御装置が搭載され、共通するパラメータについては、1つのセンサからの出力信号を複数の制御装置に入力し、このセンサ出力信号に基づいて各制御装置において該センサによる検出値を得るようにしている。
【0003】
例えば、特開平6−87356号公報には、スロットル開度センサ(スロットルポジションセンサ)の出力信号を並列にエンジン制御装置(エンジン制御用コンピュータ)と変速機制御装置(トランスミッション制御用コンピュータ)とにそれぞれ入力し、各制御装置においてスロットル開度を検出し、このスロットル開度を各種制御に用いることが開示されている。
【0004】
ところで、図8に示すように、センサの一例として1つのスロットル開度センサ100からの出力信号を複数の制御装置101,102へ入力する場合、第1の制御装置101からスロットル開度センサ100を構成する可変抵抗Rの一方端子にセンサ電源電圧VTH(例えば、5V)を電源ライン100aを介して印加すると共に、上記可変抵抗の他方端子を接地ライン100bを介して該制御装置101に接続して接地(アース)し、エンジンのスロットル弁の弁軸に連動する可変抵抗Rの出力端子からの出力信号ライン100cを途中で分岐して、各制御装置101,102のA/D変換器101a,102aに接続する。そして、スロットル開度センサ100からスロットル弁の開度(スロットル開度)に比例した信号電圧が出力され、各制御装置101,102では、入力されたスロットル開度センサの出力信号電圧をA/D変換器101a,102aによりデジタル値に変換し、このスロットル開度データを各種制御量を演算する際に使用する。
【0005】
ここで、各制御装置101,102におけるA/D変換器101a,102aを介しての読み込み値THA,THBは、図9に示すように、スロットル開度センサ100の出力信号電圧(スロットル開度センサ出力信号電圧)THと各制御装置101,102の接地電位(アース電位)GNDA,GNDBとの電位差で与えられる。
【0006】
従って、同図に示すように、第1の制御装置101の接地電位GNDAに対し、第2の制御装置102の接地電位GNDBが変動すると、A/D変換器101aによる第1の制御装置101における実際の読み込み値THA(=TH−GNDA)に対し、A/D変換器102aを介しての第2の制御装置102の読み込み値THB(=TH−GNDB)が相違してしまい、第2の制御装置102においては、正しいスロットル開度データを得ることができない。
【0007】
このため、図10に示すように、スロットル開度センサ100の接地ライン100bを、第1の制御装置101に接続すると共に第2の制御装置にも接続し、各A/D変換器101a,102aの基準接地電位に使用することが一般的に行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合、第1の制御装置101の接地電圧GNDAに対して、第2の制御装置102の接地電位GNDBが変化した場合、接地電位の高い制御装置から接地電位の低い制御装置にスロットル開度センサ100の接地ライン100bを介して電流が流れる虞がある。従って、センサの接地は、他の接地系と別系統にする必要があり、構成が複雑化してしまう。
【0009】
なお、これはスロットル開度センサのみならず、センサ出力電圧によって測定対象量を検出し、一のセンサからの出力信号を複数の制御装置に入力して、このセンサからの出力信号電圧に基づいて各制御装置においてそれぞれ該センサによる検出値を得るものであれば、同様の課題を有する。
【0010】
本発明は上記事情に鑑み、センサ出力電圧によって測定対象量を検出し、1つのセンサからの出力信号電圧を複数の制御装置に入力して、各制御装置で上記センサの出力信号電圧に基づいてそれぞれ該センサによる検出値を得るに際し、センサの接地ラインをセンサ電源電圧を与える制御装置以外に接続する必要がなく、各制御装置の接地電位が相違しても各制御装置において等しいセンサ検出値を得ることが可能なセンサ信号の入力処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、センサ出力電圧によって測定対象量を検出し、1つのセンサからの出力信号電圧を複数の制御装置に入力して、各制御装置で上記センサの出力信号電圧に基づいてそれぞれ該センサによる検出値を得るセンサ信号の入力処理装置において、上記センサのセンサ電源電圧を第1の制御装置から供給すると共に、該第1の制御装置のみに上記センサの接地ラインを接続し、図1の基本構成図に示すように、第2の制御装置に、上記第1の制御装置から該センサに印加されるセンサ電源電圧と上記第1の制御装置の接地電位との電位差を固定データとして予め記憶すると共に、上記センサの出力信号電圧と上記第1の制御装置から該センサに印加されるセンサ電源電圧とを入力し、上記固定データから上記センサの出力信号電圧と上記第1の制御装置からのセンサ電源電圧との電位差を減算してセンサによる検出値を演算する検出値演算手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、センサ出力電圧によって測定対象量を検出し、1つのセンサからの出力信号電圧を複数の制御装置に入力して、各制御装置で上記センサの出力信号電圧に基づいてそれぞれ該センサによる検出値を得るセンサ信号の入力処理装置において、上記センサのセンサ電源電圧を第1の制御装置から供給すると共に、該第1の制御装置のみに上記センサの接地ラインを接続し、第2の制御装置に、上記センサによる出力信号最小電圧を固定データとして予め記憶すると共に、上記センサの出力信号電圧と上記第1の制御装置から該センサに印加されるセンサ電源電圧とを入力し、センサ電源電圧から上記固定データを減算し、この減算値から上記センサ電源電圧と上記出力信号電圧との電位差を減算してセンサによる検出値を演算する検出値演算手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1或いは請求項2記載の発明において、図1の基本構成図に破線で示すように、上記第2の制御装置は、更に、センサ電源電圧を許容値と比較してセンサ電源電圧が許容範囲外のときセンサ電源電圧入力系の故障と診断する診断手段を備え、上記検出値演算手段は、センサ電源電圧入力系の故障と診断されたとき、予め設定されたバックアップ用センサ電源電圧値を用いてセンサ出力信号電圧との電位差を算出し、該電位差に基づいてセンサによる検出値を演算することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3の何れか一に記載の発明において、上記各制御装置は車輌に搭載され、上記第1の制御装置はエンジン制御装置であり、上記第2の制御装置は変速機制御装置であり、上記センサはスロットル開度センサであることを特徴とする。
【0015】
すなわち、請求項1記載の発明では、1つのセンサからの出力信号電圧を複数の制御装置に入力して、各制御装置で上記センサの出力信号電圧に基づいてそれぞれ該センサによる検出値を得るに際し、上記センサのセンサ電源電圧を第1の制御装置から供給すると共に、該第1の制御装置のみに上記センサの接地ラインを接続し、第2の制御装置は、第1の制御装置からセンサに印加されるセンサ電源電圧と第1の制御装置の接地電位との電位差を固定データとして予め記憶すると共に、上記センサの出力信号電圧と第1の制御装置から該センサに印加されるセンサ電源電圧とを入力して、上記固定データから上記センサの出力信号電圧と上記第1の制御装置からのセンサ電源電圧との電位差を減算してセンサによる検出値を演算する。すなわち、第2の制御装置において読み込んだセンサ出力信号電圧とセンサ電源電圧との電位差は、接地電圧の変化に影響されず、従って、この電位差を、固定データ(第1の制御装置からセンサに印加されるセンサ電源電圧と第1の制御装置の接地電位との電位差)から減算してセンサによる検出値を演算することで、第2の制御装置では、第1の制御装置の接地電圧に対して該第2の制御装置の接地電位が相違しても、第1の制御装置と同一のセンサ検出値を得ることが可能となる。
【0016】
請求項2記載の発明では、1つのセンサからの出力信号電圧を複数の制御装置に入力して、各制御装置で上記センサの出力信号電圧に基づいてそれぞれ該センサによる検出値を得るに際し、上記センサのセンサ電源電圧を第1の制御装置から供給すると共に、該第1の制御装置のみに上記センサの接地ラインを接続し、第2の制御装置は、上記センサによる出力信号最小電圧を固定データとして予め記憶すると共に、上記センサの出力信号電圧と第1の制御装置から該センサに印加されるセンサ電源電圧とを入力して、センサ電源電圧から固定データ(センサによる出力信号最小電圧)を減算し、更に、この減算値から上記センサ電源電圧と上記出力信号電圧との電位差を減算して該センサによる検出値を演算する。
【0017】
その際、請求項3記載の発明では、更に、第2の制御装置は、センサ電源電圧を許容値と比較してセンサ電源電圧が許容範囲外のときセンサ電源電圧入力系の故障と診断し、予め設定されたバックアップ用センサ電源電圧値を用いてセンサ出力信号電圧との電位差を算出し、この電位差に基づいてセンサによる検出値を演算する。
【0018】
また、請求項4記載の発明では、上記各制御装置は車輌に搭載され、上記第1の制御装置をエンジン制御装置とし、上記第2の制御装置を変速機制御装置とし、また、上記センサをスロットル開度センサとする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図2〜図4は、実施の第1形態を示す。
【0020】
先ず、図4に基づいて本実施の形態で採用する各制御装置、及び各制御装置に対するセンサの接続構成について説明する。同図において符号1,30は、第1,第2の制御装置の一例として自動車等の車輌に搭載されるエンジン制御装置(ECU),変速機制御装置(TCU)である。そして、センサの一例として、図示しないエンジンのスロットル弁に連設するスロットル開度センサ20の出力信号が各々ECU1,TCU30に入力される。
【0021】
上記スロットル開度センサ20の各制御装置1,30への接続構成について説明すると、上記ECU1からスロットル開度センサ20を構成する可変抵抗20aの一方端子にセンサ電源電圧VTH(例えば、5V)を供給する電源ライン20bが接続されると共に、上記可変抵抗20aの他方端子が接地ライン20cを介してECU1に接続され接地(アース)されている。すなわち、スロットル開度センサ20の接地ライン20は、センサ電源電圧を供給するECU1にのみ接続される。
【0022】
そして、図示しないエンジンのスロットル弁の弁軸に連動する可変抵抗20aの可変接点の出力端子に接続するスロットル開度センサ出力信号ライン20dが途中で分岐して、ECU1のA/D変換器8とTCU30のA/D変換器37とに各々接続される。
【0023】
更に、上記スロットル開度センサ20の電源ライン20bが途中で分岐され、この分岐された電源ライン20bがTCU30に延出されて、TCU30のA/D変換器37に接続されている。
【0024】
そして、スロットル開度センサ20からスロットル弁の開度(スロットル開度)に比例した信号電圧が出力され、各制御装置1,30では、上記出力信号ライン20dを介して入力されたスロットル開度センサ20の出力信号電圧THをA/D変換器8,37によりデジタル値に変換し、このスロットル開度データを各種制御量を演算する際に使用する。
【0025】
次に、第1の制御装置の一例としてのECU1の構成について具体的に説明する。
【0026】
上記ECU1は、CPU2、ROM3、RAM4、バックアップRAM5、及びI/Oインターフェイス6がバスラインを介して互いに接続されたマイクロコンピュータを中心として構成され、その他、各部に安定化電源を供給する定電圧回路7、上記I/Oインターフェイス6に接続されるA/D変換器8、波形整形回路9、及び駆動回路10等の周辺回路が内蔵されている。
【0027】
上記定電圧回路7は、2回路のリレー接点を有する電源リレー11の第1のリレー接点を介してバッテリ12に接続され、このバッテリ12に、イグニッションスイッチ13を介して上記電源リレー11のリレーコイルの一端が接続され、このリレーコイルの他端が上記A/D変換器8に接続されている。
【0028】
また、上記定電圧回路7は、電源リレー11の第1のリレー接点を介して上記バッテリ12に接続されているのみならず、直接、バッテリ12に接続されており、イグニッションスイッチ13がONされて電源リレー11のリレー接点が閉となるとECU1内の各部に電源を供給する一方、上記イグニッションスイッチ13のON,OFFに拘らず、常時、上記バックアップRAM5にバックアップ用の電源を供給する。なお、上記電源リレー11の第2のリレー接点からは、各アクチュエータへの電源線が延出されている。
【0029】
上記I/Oインターフェイス6の入力ポートには、上記A/D変換器8を介して上記スロットル開度センサ20の出力信号ライン20d、及び、吸入空気量センサ21、冷却水温センサ22、O2センサ23が接続されると共に、電源リレー11を介してのバッテリ電圧VBが入力されてモニタされる。また、上記波形整形回路9を介して、ノックセンサ24、エンジン回転数を検出するためのクランク角センサ25、及び、車速を検出するための車速センサ26が接続されている。
【0030】
一方、上記I/Oインターフェイス6の出力ポートには、インジェクタ27、アイドル回転数制御弁(ISC弁)28が上記駆動回路10を介して接続されると共に、イグナイタ29が接続されている。
【0031】
上記CPU2では、ROM3に記憶されている制御プログラムに従って、I/Oインターフェイス6を介して入力される上記スロットル開度センサ20を含む各センサ,スイッチ類からの出力信号、及びバッテリ電圧VB等を処理し、RAM4に一時格納し、このRAM4に格納される各種データ、バックアップRAM5に格納されている各種学習値データ、及び、ROM3に記憶されている固定データ等に基づき、インジェクタ27に対する燃料噴射パルス幅、ISC弁28に対する駆動信号のデューティ比、イグナイタ29に対する点火信号出力時期等を演算し、燃料噴射制御、アイドル回転数制御、点火時期制御等のエンジン制御を行う。また、自己診断機能として、上記CPU2は、ROM3に記憶されている診断プログラムによって各センサ,スイッチ類等、各入力系に対する故障診断や、アクチュエータ類による各出力系に対する故障診断を行い、故障を検出したときには、故障部位や故障内容を示すトラブルデータをバックアップRAM5にストアする。
【0032】
次に、第2の制御装置の一例としてのTCU30について説明する。
【0033】
上記TCU30は、CPU31、ROM32、RAM33、バックアップRAM34、及びI/Oインターフェイス35がバスラインを介して互いに接続されたマイクロコンピュータを中心として構成され、その他、各部に安定化電源を供給する定電圧回路36、上記I/Oインターフェイス35に接続されるA/D変換器37、駆動回路38等の周辺回路が内蔵されている。
【0034】
上記定電圧回路36は、電源リレー39のリレー接点を介して上記バッテリ12に接続され、このバッテリ12に、イグニッションスイッチ13を介して上記電源リレー39のリレーコイルが接続されている。また、上記定電圧回路36は、上記電源リレー39のリレー接点を介して上記バッテリ12に接続されているのみならず、直接、上記バッテリ12に接続されており、上記イグニッションスイッチ13がONされて上記電源リレー39のリレー接点が閉となるとTCU30内の各部に電源を供給する一方、上記イグニッションスイッチ13のON,OFFに拘らず、常時、上記バックアップRAM34にバックアップ用の電源を供給する。
【0035】
上記I/Oインターフェイス35の入力ポートには、図示しない自動変速機のセレクトレバーによるレンジ位置を検出するためのインヒビタスイッチ41、アクセルペダルの操作状態を判断するためのアクセルペダルの踏み込みでONするアクセルスイッチ42が接続されており、更に、上記ECU1から上記クランク角センサ25、車速センサ26の出力信号を波形整形回路9にて波形整形した後のクランクパルス信号、車速パルス信号が入力されると共に、A/D変換器37に上記スロットル開度センサ20の電源ライン20b、及び出力信号ライン20dが接続されて、スロットル開度センサ20の上記ECU1による電源電圧VHT、及びスロットル開度センサ20の出力信号電圧THが入力される。
【0036】
一方、上記I/Oインターフェイス35の出力ポートには、駆動回路38を介して自動変速機の変速作動を行うための油圧回路における各種制御弁等のATアクチュエータ43、及び、図示しないインストルメントパネルに配設され各種警報を集中表示する警報ランプ44が接続されている。
【0037】
また、上記ECU1及びTCU30の各I/Oインターフェイス6,35が、送信ライン50a、受信ライン50bからなる通信バス50に並列に接続されている。そして、この通信バス50に外部接続用コネクタ51が接続されており、この外部接続用コネクタ51にシリアルモニタ(携帯型故障診断装置)60を接続することで、該シリアルモニタ60により選択的にECU1或いはTCU30の各バックアップRAM5,34にストアされた故障部位、故障内容を示すトラブルデータを読み出して診断可能としている。
【0038】
すなわち、シリアルモニタ60によって対応する制御装置のトラブルデータの読み出し等の診断モードを選択すると、シリアルモニタ60から診断モードに対応するデータの送信要求信号が通信バス50を介してECU1及びTCU30に出力される。そして、診断モードに対応する制御装置(ECU1とTCU30の何れか)のみが応答し、該当制御装置から診断モードに対応するデータが読み出されシリアルモニタ60に送信される。そして、シリアルモニタ60によって受信したデータを処理し、そのデータ内容がシリアルモニタ60のディスプレイに適宜表示され、診断作業者がその内容を容易に知ることができるようになっている。更に、上記シリアルモニタ60によって、ECU1及びTCU30のバックアップRAM5,34にストアされているトラブルデータのイニシャルセット(クリア)が行えるようになっている。
【0039】
なお、このシリアルモニタ60による各制御装置のトラブルデータの診断については、本出願人による特公平7−76737号公報等に、また、トラブルデータのイニシャルセットについては、特公平7−76730号公報にそれぞれ詳述されている。
【0040】
上記CPU31では、ROM32に記憶されている制御プログラムに従って、I/Oインターフェイス35を介して入力されるスロットル開度センサ20を含む各センサ,スイッチ類からの検出信号、及びECU1からのクランクパルス(エンジン回転数信号)、車速パルス信号(車速信号)等を処理し、RAM33に一時格納し、このRAM33に格納される各種データ、バックアップRAM34に格納されている各種学習値データ、及び、ROM32に記憶されている固定データ等に基づき、変速段やライン圧等を設定し、ATアクチュエータ43に制御信号を出力して、変速制御やライン圧制御等の各種変速機制御を行う。
【0041】
また、CPU31は、ROM32に記憶されている診断プログラムによって各入出力系に対する故障診断を行い、故障を検出したときには、故障部位や故障内容を示すトラブルデータをバックアップRAM34にストアする。
【0042】
以上のECU1とTCU30とに、一つのスロットル開度センサ20からの出力信号を入力するシステムにおいて、各制御装置1,30でスロットル開度センサ20の出力信号電圧に基づいてそれぞれスロットル開度センサ20による検出値としてスロットル開度を得るに際し、第2の制御装置としてのTCU30は、A/D変換器37によりスロットル開度センサ20の出力信号電圧THと、第1の制御装置としてのECU1から該スロットル開度センサ20に印加されるセンサ電源電圧VTHとを入力して、これらの電圧の電位差に基づいて該スロットル開度センサ20による検出値を演算する。
【0043】
ここで、図3に示すように、ECU1におけるA/D変換器8を介してのスロットル開度センサ20の出力信号電圧の読込み値THAは、スロットル開度センサ出力信号電圧THとECU1の接地電位(アース電位)GNDAとの電位差として与えられる(THA=TH−GNDA)。一方、TCU30におけるA/D変換器37を介してのスロットル開度センサ20の出力信号電圧の読込み値THBは、スロットル開度センサ出力信号電圧THとTCU30の接地電位(アース電位)GNDBとの電位差として与えられる(THB=TH−GNDB)。
【0044】
このため、ECUの接地電位GNDAに対し、TCU30の接地電位GNDBが変動すると、ECU1におけるA/D変換器8を介してのスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THAに対し、A/D変換器37を介してのTCU30のスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THBが相違してしまい、TCU30はECU1と同一レベルのスロットル開度を得ることができない。
【0045】
また、ここでスロットル開度を一定とした場合、図3に示すように、スロットル開度センサ電源電圧VTHと、スロットル開度センサ20から出力されるスロットル開度信号電圧THとの電位差(VTH−TH)は、一定値となる。
【0046】
すなわち、TCU30にA/D変換器37を介してスロットル開度センサの電源電圧VTH(本実施の形態においては、5V)を入力した場合、TCU30におけるA/D変換器37を介してのスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBは、スロットル開度センサ30の電源電圧VTHとTCU30の接地電位GNDBとの電位差となり(VTHB=VTH−GNDB)、このTCU30におけるスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHB(=VTH−GNDB)とスロットル開度センサ出力信号電圧の読込み値THB(=TH−GNDB)とにより算出される電位差(VTHB−THB)は、上述のスロットル開度センサ電源電圧VTHとスロットル開度信号電圧THとの電位差(VTH−TH)に等しく、TCU30の接地電位GNDBの変化に影響されず、接地電位GNDBが変動しても一定となる。
【0047】
従って、ECU1によるスロットル開度センサ電源電圧VTHとECU1の接地電位GNDAとの電位差VTHA(=VTH−GNDA)を、予め固定データとしてTCU30のメモリ(ROM32)に格納しておき、TCU30においては、この電位差VTHAから上記スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THBとによる電位差(VTHB−THB)を減算して、スロットル開度センサ出力信号電圧TH(=VTHA−(VTHB−THB))を算出することで、TCU30は、接地電圧GNDBの変化に拘わらず、ECU1のスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THAと等しい値を得ることができ、ECU1と同一のスロットル開度を得ることが可能となる。
【0048】
すなわち、第2の制御装置に相当するTCU30は、本発明に係る検出値演算手段としての機能を有する。
【0049】
以下、上記TCU30によって実行される本発明に係る具体的なセンサ信号の入力処理について、スロットル開度センサ20からの信号入力処理を一例とし、図2に示すフローチャートに従って説明する。
【0050】
イグニッションスイッチ13がONされ、ECU1,TCU30に電源が投入されると、各制御装置1,30がシステムイニシャライズされ、バックアップRAM5,34に格納されている各種学習値等のデータ及びトラブルデータを除く、各フラグ、各カウンタ類が初期化される。そして、ECU1では、上記出力信号ライン20dを介して入力されたスロットル開度センサ20の出力信号電圧THAをA/D変換器8によりデジタル値に変換し、このスロットル開度データを各種エンジン制御量を演算する際に使用する。
【0051】
一方、TCU30は、所定周期毎に、図2に示すセンサ信号処理ルーチンを実行し、ECU1と同一のスロットル開度データを得る。
【0052】
このセンサ信号処理ルーチンでは、先ず、ステップS1,S2で、それぞれA/D変換器37を介してのスロットル開度センサ電源電圧VTHB,スロットル開度センサ出力信号電圧THBを読み込む。
【0053】
そして、ステップS3で、予めROM32に固定データとして格納されているECU1によるスロットル開度センサ電源電圧VTHとECU1の接地電位GNDAとの電位差VTHA(=VTH−GNDA)を読み出し、この電位差VTHAから上記スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THBとによる電位差(VTHB−THB)を減算して、スロットル開度センサ出力信号電圧THを算出する(TH←VTHA−(VTHB−THB))。
【0054】
そして、ステップS4へ進み、上記スロットル開度センサ出力信号電圧THを、テーブル参照或いは演算によってスロットル開度THθに変換して、ルーチンを抜ける。
【0055】
ステップS4中に示すように、スロットル開度センサ20は、スロットル弁の回動により、このスロットル弁の弁軸に連動して可変抵抗20aの可変接点が作動し、可変抵抗20aの分圧抵抗値により可変接点に接続する出力端子からスロットル開度に比例した電圧を出力するため、このスロットル開度センサ出力信号電圧THを容易にスロットル開度THθに変換することができる。そして、このスロットル開度データが各種変速機制御に使用される。
【0056】
尚、上記スロットル開度センサ信号電圧THを、スロットル開度THθに変換することなく、そのままスロットル開度データとして採用しても良いことは勿論である。
【0057】
以上のように本実施の形態においては、TCU30は、スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THBとによる電位差(VTHB−THB)を、予め固定データとして与えられるECU1によるスロットル開度センサ電源電圧VTHとECU1の接地電位GNDAとの電位差VTHAから減算し、スロットル開度センサ出力信号電圧THを算出する。上記電位差(VTHB−THB)は、接地電位GNDBの変化に影響されず、従って、TCU30は、この電位差(VTHB−THB)に基づいてスロットル開度データを得ることで、ECU1の接地電位GNDAに対してTCU30の接地電位GNDBが変化しても、これによる影響を受けずに、ECU1と同一のスロットル開度データを得ることが可能となる。
【0058】
また、スロットル開度センサ20の接地ライン20cは、センサ電源電圧を与えるECU1に接続するだけでよい。更に、スロットル開度センサ20の接地ラインをECU1に接続するだけであるから、ECU1とTCU30とに接地ライン20cを共通接続する従来例のように、各制御装置1,30の接地電位の相違に起因して接地ライン20cを介して各制御装置1,30間に電流が流れることがなく、このため、スロットル開度センサ20の接地系を他の接地系と別系統にする必要もない。従って、構成簡素にして実現することが可能となる。
【0059】
次に、図5及び図6に基づいて本発明の実施の第2形態を説明する。
【0060】
上記実施の第1形態では、ECU1によるスロットル開度センサ電源電圧VTHとECU1の接地電位GNDAとの電位差VTHAを固定データとして与えているのに対し、本実施の形態は、スロットル開度センサ20による出力信号最小電圧として、スロットル弁全閉時のTCU30におけるスロットル開度センサ出力信号電圧THB’を予め固定データと設定しておき、スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとスロットル弁全閉時のスロットル開度センサ出力信号電圧THB’との電位差(VTHB−THB’)idを算出し、或いは、このスロットル弁全閉時の電位差(VTHB−THB’)idを学習する。そして、この電位差(VTHB−THB’)idからスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとスロットル開度センサ出力信号電圧の読込み値THBとによる電位差(VTHB−THB)を減算して、スロットル開度センサ出力信号電圧THを算出する。
【0061】
具体的には、TCU30は、上記実施の第1形態の図2に示すルーチンに代え、図5に示すセンサ信号処理ルーチンを実行し、ECU1と同一のスロットル開度データを得る。
【0062】
なお、ECU1,TCU30の構成、及び各制御装置1,30に接続されるスロットル開度センサを含むセンサ等の接続構成は、上記実施の第1形態と同様であり、説明を省略する。
【0063】
以下、上記TCU30によって実行されるスロットル開度センサ信号の入力処理について、図5のセンサ信号処理ルーチンに基づき説明する。
【0064】
TCU30は、所定周期毎に、図5に示すセンサ信号処理ルーチンを実行し、先ず、ステップS11,S12で、それぞれA/D変換器37を介してのスロットル開度センサ電源電圧VTHB,スロットル開度センサ出力信号電圧THBを読み込む。
【0065】
そして、ステップS13で、予めROM32に固定データとして格納されているスロットル弁全閉時のTCU30におけるスロットル開度センサ出力信号電圧THB’を読み出して、スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとこのスロットル弁全閉時のスロットル開度センサ出力信号電圧THB’との電位差(VTHB−THB’)idを算出する。或いは、学習したスロットル弁全閉時の電位差(VTHB−THB’)idを読み出す。そして、この電位差(VTHB−THB’)idからスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THBとによる電位差(VTHB−THB)を減算して、スロットル開度センサ出力信号電圧THを算出する(TH←(VTHB−THB’)id−(VTHB−THB))。
【0066】
ここで、このスロットル開度センサ出力信号電圧THは、スロットル弁全閉(スロットル開度=0)からの変位量を表すことになる。
【0067】
そして、ステップS14へ進み、上記スロットル開度センサ出力信号電圧THを、テーブル参照或いは演算によってスロットル開度THθに変換して、ルーチンを抜ける。そして、このスロットル開度データが各種変速機制御に使用される。
【0068】
尚、本実施の形態においては、上記スロットル開度センサ出力信号電圧THが、スロットル弁全閉からの変位量として与えられるため、ステップS14中に示すように、TH=0がスロットル弁全閉に対応し、スロットル開度センサ出力信号電圧THとスロットル開度THθとは比例関係にある。
【0069】
また、スロットル弁全閉時の電位差(VTHB−THB’)idの学習は、例えば、所定周期毎に、アクセルスイッチ42の出力値を読み込み、アクセルスイッチ42がOFFでアクセルペダル開放の時、すなわちスロットル弁全閉と判断されるとき、スロットル開度センサ電源電圧VTHBとスロットル開度センサ出力信号電圧THBとを読み込んで、この電位差(VTHB−THB)を算出し、前回ルーチン実行時において算出したスロットル弁全閉時の電位差との加重平均を、スロットル弁全閉時の電位差(VTHB−THB’)idとして採用し、バックアップRAM34の所定アドレスに学習値データとしてストアする。
【0070】
ここで、上述のように、TCU30にA/D変換器37を介してスロットル開度センサの電源電圧VTH(本実施の形態においては、5V)を入力した場合、TCU30におけるA/D変換器37を介してのスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBは、スロットル開度センサ30の電源電圧VTHとTCU30の接地電位GNDBとの電位差となり(VTHB=VTH−GNDB)、このTCU30におけるスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHB(=VTH−GNDB)とスロットル開度センサ出力信号電圧の読込み値THB(=TH−GNDB)とによって算出される電位差(VTHB−THB)は、スロットル開度センサ電源電圧VTHとスロットル開度信号電圧THとの電位差(VTH−TH)に等しく、TCU30の接地電位GNDBの変化に影響されず、接地電位GNDBが変化しても一定となる。
【0071】
また、スロットル弁を全閉とした場合、図6に示すように、スロットル開度センサ電源電圧VTHと、スロットル開度センサ20から出力されるスロットル弁全閉時のスロットル開度信号電圧THidとの電位差(VTH−THid)は、一定値となる。
【0072】
そして、スロットル弁全閉時におけるスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHB(=VTH−GNDB)とスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THB’(=THid−GNDB)とによる電位差(VTHB−THB’)idも、上記電位差(VTH−THid)に等しく、TCU30の接地電位GNDBの変化に影響されず、接地電位GNDBが変化しても一定となる。
【0073】
従って、スロットル弁全閉時のTCU30におけるスロットル開度センサ出力信号電圧THB’を予め固定データとしてTCU30のメモリ(ROM32)に格納しておき、TCU30においては、スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとこのスロットル弁全閉時のスロットル開度センサ出力信号電圧THB’との電位差(VTHB−THB’)idを算出し、或いは、スロットル弁全閉時の電位差(VTHB−THB’)idを学習し、この電位差(VTHB−THB’)idからスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとスロットル開度センサ出力信号電圧の読込み値THBとによる電位差(VTHB−THB)を減算して、スロットル開度センサ出力信号電圧TH(=(VTHB−THB’)id−(VTHB−THB))を算出することで、TCU30の接地電位GNDBが変化しても、これによる影響を受けずに、スロットル弁全閉を基準点(零点)として、このスロットル弁全閉点からの変位量としてスロットル開度センサ出力信号電圧THが算出される。
【0074】
そして、このスロットル開度センサ出力信号電圧THをスロットル弁全閉点からの変位量としてスロットル開度THθに変換することにより、TCU30は、正確なスロットル開度データを得ることができ、各制御装置1,30の接地電位GNDの変化に拘わらず、結果的に、ECU1と同一のスロットル開度データを得ることが可能となる。
【0075】
そして、本実施の形態においても、スロットル開度センサ20の接地ライン20cは、センサ電源電圧を与えるECU1に接続するだけでよく、更に、スロットル開度センサ20の接地系を他の接地系と別系統にする必要もないため、構成簡素にして実現することが可能である。
【0076】
次に、図7に基づいて本発明の実施の第3形態を説明する。
【0077】
本実施の形態においては、TCU30において、スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBを、許容値としての下限値VTHBL及び上限値VTHBHと比較し、スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBが、この上,下限値VTHBH,VTHBLによる許容範囲外のとき、TCU30におけるスロットル開度センサ電源電圧入力系の故障と診断し、予め設定されたバックアップ用センサ電源電圧値VTHBMEMを用いて、スロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THBとにより電位差TH1を算出し、この電位差TH1に基づいてスロットル開度THθを算出する。
【0078】
すなわち、第2の制御装置に相当するTCU30は、請求項3記載の発明に係る診断手段としての機能をも実現する。
【0079】
具体的には、TCU30は、上記実施の第1形態の図2に示すルーチンに代え、図7に示すセンサ信号処理ルーチンを実行する。
【0080】
なお、ECU1,TCU30の構成、及び各制御装置1,30に接続されるスロットル開度センサを含むセンサ等の接続構成は、上記実施の第1形態と同様であり、説明を省略する。
【0081】
以下、上記TCU30によって実行されるスロットル開度センサ信号の入力処理について、図7のセンサ信号処理ルーチンに基づき説明する。
【0082】
TCU30は、所定周期毎に、図7に示すセンサ信号処理ルーチンを実行し、ステップS21,S22で、それぞれA/D変換器37を介してのスロットル開度センサ電源電圧VTHB,スロットル開度センサ出力信号電圧THBを読み込む。
【0083】
そして、ステップS23で、上記スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBを、通常では取り得ない予め設定された下限値VTHBLと比較し、VTHB≧VTHBLのときにはステップS24へ進み、上記スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBを通常では取り得ない予め設定された上限値VTHBHと比較する。
【0084】
ここで、上述のように、ECU1からスロットル開度センサ20に印加されるスロットル開度センサ電源電圧VTHは、VTH=5Vに設定されている。
【0085】
従って、TCU30におけるスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBが下限値VTHBL未満のときには(VTHB<VTHBL)、TCU30へのスロットル開度センサ電源電圧入力系に断線等の異常が、又、上限値VTHBHよりも高いときには(VTHB>VTHBH)、スロットル開度センサ電源電圧入力系にショート等の異常が生じていると判断することができる。
【0086】
そして、上記ステップS23においてVTHB<VTHBLでスロットル開度センサ電源電圧入力系の断線、或いは上記ステップS24においてVTHB>VTHBHでスロットル開度センサ電源電圧入力系のショートと判断されるときには、ステップS25へ進み、バックアップRAM34の所定アドレスにストアされスロットル開度センサ電源電圧入力系の故障を示すスロットル開度センサ電源電圧入力系NGフラグFNGTHBをセットし(FNGTHB←1)、前記警報ランプ44を点灯或いは点滅してTCU30におけるスロットル開度センサ電源電圧入力系の故障を運転者に報知する。
【0087】
そして、続くステップS26で、スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBを、予め設定されたバックアップ用センサ電源電圧値VTHBMEMによりバックアップする(VTHB←VTHBMEM)。上記バックアップ用センサ電源電圧値VTHBMEMは、予め実験等によりTCU30における正常時のスロットル開度センサ電源電圧VTHBを求め、ROM32の所定アドレスに固定データとしてメモリしたフェイルセーフ値である。
【0088】
次いで、ステップS27で、上記ステップS26においてバックアップしたスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHB(=VTHBMEM)と、上記ステップS22において読み込んだスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THBとによって電位差TH1を算出する(TH1←VTHB−THB)。そして、続くステップS28で、この電位差TH1に定数Kを乗算することでスロットル開度THθを算出して(THθ←TH1×K)、ルーチンを抜ける。
【0089】
すなわち、TCU30においてスロットル開度センサ電源電圧入力系の故障時には、TCU30における読込み値のデータとしてスロットル開度センサ電源電圧VTHBが上記バックアップ用センサ電源電圧値VTHBMEMによりクランプされ、TCU30では、このバックアップ用センサ電源電圧値VTHBMEMによりバックアップされたスロットル開度センサ電源電圧VTHBを用いてスロットル開度THθが算出される。
【0090】
従って、TCU30は、スロットル開度センサ電源電圧入力系の故障時にも、TCU30の接地電位GNDBによる影響を補償してスロットル開度THθを算出することが可能となり、ECU1と略同一のスロットル開度データを得ることができる。
【0091】
一方、上記ステップS23でVTHB≧VTHBLと判断され、且つステップS24でVTHB≦VTHBHと判断されたとき、すなわち、スロットル開度センサ電源電圧VTHBが許容範囲に収まっているとき(VTHBL≦VTHB≦VTHBH)、スロットル開度センサ電源電圧入力系の正常と判断し、ステップS29へ進む。
【0092】
そして、スロットル開度センサ系の正常により、ステップS29で、スロットル開度センサ電源電圧入力系NGフラグFNGTHBをクリアして(FNGTHB←0)、ステップS30へ進み、上記ステップS21によるスロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBを用いて、スロットル開度を算出する。
【0093】
すなわち、ステップS30以下の処理は上記実施の第1形態と同様であり、ステップS30では、予めROM32に固定データとして格納されているECU1によるスロットル開度センサ電源電圧VTHとECU1の接地電位GNDAとの電位差VTHA(=VTH−GNDA)を読み出し、この電位差VTHAから上記スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THBとによる電位差(VTHB−THB)を減算して、スロットル開度センサ出力信号電圧THを算出する(TH←VTHA−(VTHB−THB))。
【0094】
そして、ステップS31へ進み、上記スロットル開度センサ出力信号電圧THを、テーブル参照或いは演算によってスロットル開度THθに変換して、ルーチンを抜け、以上によって得られたスロットル開度データが各種変速機制御に使用される。
【0095】
その結果、スロットル開度センサ電源電圧入力系の正常時には、ECU1の接地電位GNDAに対しTCU30の接地電位GNDBが変化しても、これによる影響を受けず、TCU30は、ECU1と同一のスロットル開度データを得ることが可能となる。
【0096】
また、スロットル開度センサ電源電圧入力系の故障時には警報ランプ44の点灯或いは点滅により報知され、更に、外部接続用コネクタ51にシリアルモニタ60を接続することで、シリアルモニタ60によってTCU30におけるスロットル開度センサ電源電圧入力系NGフラグFNGTHBを読み出して、TCU30に対するスロットル開度センサ電源電圧入力系の故障を判断することができる。
【0097】
尚、本実施の形態において、上記ステップS30,S31による処理に代え、上記実施の第2形態のステップS13,S14(図5参照)による処理を採用し、スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとスロットル弁全閉時のスロットル開度センサ出力信号電圧THB’との電位差(VTHB−THB’)idから、スロットル開度センサ電源電圧読込み値VTHBとスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値THBとによる電位差(VTHB−THB)を減算して、スロットル開度センサ出力信号電圧TH(=(VTHB−THB’)id−(VTHB−THB))を算出し、このスロットル開度センサ出力信号電圧THに基づいてスロットル開度THθを算出するようにしてもよい。
【0098】
また、本発明は上記各実施の形態に限定されず、第1の制御装置を変速機制御装置(TCU)30とし、第2の制御装置をエンジン制御装置(ECU)1として、TCU30からスロットル開度センサ20に電源電圧を供給すると共に、スロットル開度センサ20の接地ライン20cをTCU30に接続し、ECU1にスロットル開度センサ電源電圧を入力して、ECU1において、このスロットル開度センサ電源電圧に基づいてスロットル開度を演算するようにしてもよい。
【0099】
また、第2の制御装置は、単一の制御装置に限定されず、複数の制御装置であっても本発明を適用することができる。
【0100】
また、センサはスロットル開度センサに限定されず、センサの出力電圧によって測定対象量を検出し、このセンサからの出力信号電圧に基づいて各制御装置においてそれぞれ該センサによる検出値を得るものであれば、本発明は適用される。
【0101】
更に、第1及び第2の制御装置は、エンジン制御装置及び変速機制御装置、または、車輌搭載の制御装置に限定されず、種々の制御装置を適宜採用し得る。すなわち、複数の制御装置間で共通するセンサからの信号を入力するものであれば、本発明を適用し得る。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、1つのセンサからの出力信号電圧を複数の制御装置に入力して、各制御装置で上記センサの出力信号電圧に基づいてそれぞれ該センサによる検出値を得るに際し、上記センサのセンサ電源電圧を第1の制御装置から供給すると共に、該第1の制御装置のみに上記センサの接地ラインを接続し、第2の制御装置は、第1の制御装置からセンサに印加されるセンサ電源電圧と第1の制御装置の接地電位との電位差を固定データとして予め記憶すると共に、上記センサの出力信号電圧と第1の制御装置から該センサに印加されるセンサ電源電圧とを入力して、上記固定データから上記固定データを減算してセンサによる検出値を演算する。上記センサ出力信号電圧とセンサ電源電圧との電位差は、制御装置の接地電位の変化に影響されず、従って、この電位差を、固定データ(第1の制御装置からセンサに印加されるセンサ電源電圧と第1の制御装置の接地電位との電位差)から減算してセンサによる検出値を演算することで、第2の制御装置は、接地電位の変化に拘わらず、正しいセンサ検出値を得ることができ、また、第1の制御装置の接地電圧に対して該第2の制御装置の接地電位が相違しても、第1の制御装置と同一のセンサ検出値を得ることができる。
【0103】
また、センサの接地ラインを該センサに電源電圧を供給する第1の制御装置にのみ接続するだけで良く、従って、各制御装置にセンサの接地ラインを共通接続する従来例のように、各制御装置間の接地電位の相違に起因して接地ラインを介して各制御装置間に電流が流れることがなく、このため、センサの接地系を他の接地系と別系統にする必要がなく、その結果、構成簡素にして実現することができる効果を有する。
【0104】
請求項2記載の発明によれば、1つのセンサからの出力信号電圧を複数の制御装置に入力して、各制御装置で上記センサの出力信号電圧に基づいてそれぞれ該センサによる検出値を得るに際し、上記センサのセンサ電源電圧を第1の制御装置から供給すると共に、該第1の制御装置のみに上記センサの接地ラインを接続し、第2の制御装置は、上記センサによる出力信号最小電圧を固定データとして予め記憶すると共に、上記センサの出力信号電圧と第1の制御装置から該センサに印加されるセンサ電源電圧とを入力して、センサ電源電圧から上記固定データを減算し、更に、この減算値から上記センサ電源電圧と上記出力信号電圧との電位差を減算して該センサによる検出値を演算する。上記センサ電源電圧から上記固定データ(センサによる出力信号最小電圧)を減算して算出した電位差、及び、上記センサ出力信号電圧とセンサ電源電圧との電位差は、制御装置の接地電位の変化に影響されず、従って、センサ電源電圧と固定データとによる電位差から、センサ電源電圧とスロットル開度センサ出力信号電圧との電位差を減算してセンサによる検出値を演算することで、第2の制御装置は、第2の制御装置の接地電位が変化しても、これによる影響を受けずに、固定データを基準点(零点)として、この基準点からの変位量に基づいてセンサ検出値が演算される。その結果、第2の制御装置は、接地電位の変化に係わらず、正確なセンサ検出値を得ることができ、また、第1の制御装置の接地電圧に対して第2の制御装置の接地電位が相違しても、第1の制御装置と同一のセンサ検出値を得ることができる。
【0105】
また、センサの接地ラインは、センサ電源電圧を与える第1の制御装置に接続するだけでよく、更に、センサの接地系を他の接地系と別系統にする必要もないため、構成簡素にして実現することができる。
【0106】
その際、請求項3記載の発明では、更に、第2の制御装置は、センサ電源電圧を許容値と比較してセンサ電源電圧が許容範囲外のときセンサ電源電圧入力系の故障と診断し、予め設定されたバックアップ用センサ電源電圧値を用いてセンサ出力信号電圧との電位差を算出し、この電位差に基づいてセンサによる検出値を演算するので、上記請求項1或いは請求項2記載の発明の効果に加え、センサ電源電圧入力系の故障時においても、第2の制御装置は、該第2の制御装置の接地電圧による影響を補償して、センサ検出値を演算することができ、第1の制御装置と略同一のセンサ検出値を得ることができる効果を有する。
【0107】
また、請求項4記載の発明では、上記各制御装置は車輌に搭載され、上記第1の制御装置をエンジン制御装置とし、上記第2の制御装置を変速機制御装置とし、また、上記センサをスロットル開度センサとするので、上記請求項1ないし請求項3の何れか一に記載の発明の効果に加え、本発明によるセンサ信号の処理装置を、車輌のエンジン制御と変速機制御との総合システムに、容易に適合することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図
【図2】本発明の実施の第1形態に係り、変速機制御装置において実行されるセンサ信号処理ルーチンのフローチャート
【図3】同上、スロットル開度センサ電源電圧、スロットル開度センサ出力信号電圧、各制御装置の接地電位、及び、各制御装置におけるA/D変換器を介してのスロットル開度センサ電源電圧読込み値、スロットル開度センサ出力信号電圧読込み値の関係を示すタイムチャート
【図4】同上、センサの接続構成、並びに、エンジン制御装置及び変速機制御装置の回路構成図
【図5】本発明の実施の第2形態に係り、変速機制御装置において実行されるセンサ信号処理ルーチンのフローチャート
【図6】同上、スロットル開度センサ電源電圧、スロットル開度センサ出力信号電圧、各制御装置の接地電位、スロットル弁全閉時のスロットル開度センサ出力信号電圧、変速機制御装置におけるA/D変換器を介してのスロットル開度センサ電源電圧読込み値、スロットル開度センサ出力信号電圧読込み値、及び、各電位差の関係を示すタイムチャート
【図7】本発明の実施の第3形態に係り、変速機制御装置において実行されるセンサ信号処理ルーチンのフローチャート
【図8】従来例に係り、センサの各制御装置に対する接続構成を示す説明図
【図9】同上、スロットル開度センサ出力信号電圧、各制御装置の接地電位、及び、各制御装置におけるA/D変換器を介してのスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値の関係を示すタイムチャート
【図10】同上、センサの各制御装置に対する接続構成を示す説明図
【符号の説明】
1 エンジン制御装置(第1の制御装置)
20 スロットル開度センサ(センサ)
30 変速機制御装置(第2の制御装置;検出値演算手段、診断手段)
TH スロットル開度センサ出力信号電圧(センサの出力信号電圧)
VTH スロットル開度センサ電源電圧(センサ電源電圧)
THB 変速機制御装置におけるA/D変換器を介してのスロットル開度センサ出力信号電圧読込み値
VTHB 変速機制御装置におけるA/D変換器を介してのスロットル開度センサ電源電圧読込み値
THθ スロットル開度(検出値)
THB’ スロットル弁全閉時のスロットル開度センサ出力信号電圧(センサによる出力信号最小電圧)
GNDA エンジン制御装置の接地電位
GNDB 変速機制御装置の接地電位
VTHBL 下限値(許容値)
VTHBH 上限値(許容値)
VTHBMEM バックアップ用センサ電源電圧値

Claims (4)

  1. センサ出力電圧によって測定対象量を検出し、1つのセンサからの出力信号電圧を複数の制御装置に入力して、各制御装置で上記センサの出力信号電圧に基づいてそれぞれ該センサによる検出値を得るセンサ信号の入力処理装置において、
    上記センサのセンサ電源電圧を第1の制御装置から供給すると共に、該第1の制御装置のみに上記センサの接地ラインを接続し、
    第2の制御装置に、上記第1の制御装置から該センサに印加されるセンサ電源電圧と上記第1の制御装置の接地電位との電位差を固定データとして予め記憶すると共に、上記センサの出力信号電圧と上記第1の制御装置から該センサに印加されるセンサ電源電圧とを入力し、上記固定データから上記センサの出力信号電圧と上記第1の制御装置からのセンサ電源電圧との電位差を減算してセンサによる検出値を演算する検出値演算手段を備えたことを特徴とするセンサ信号の入力処理装置。
  2. センサ出力電圧によって測定対象量を検出し、1つのセンサからの出力信号電圧を複数の制御装置に入力して、各制御装置で上記センサの出力信号電圧に基づいてそれぞれ該センサによる検出値を得るセンサ信号の入力処理装置において、
    上記センサのセンサ電源電圧を第1の制御装置から供給すると共に、該第1の制御装置のみに上記センサの接地ラインを接続し、
    第2の制御装置に、上記センサによる出力信号最小電圧を固定データとして予め記憶すると共に、上記センサの出力信号電圧と上記第1の制御装置から該センサに印加されるセンサ電源電圧とを入力し、センサ電源電圧から上記固定データを減算し、この減算値から上記センサ電源電圧と上記出力信号電圧との電位差を減算してセンサによる検出値を演算する検出値演算手段を備えたことを特徴とするセンサ信号の入力処理装置。
  3. 上記第2の制御装置は、更に、センサ電源電圧を許容値と比較してセンサ電源電圧が許容範囲外のときセンサ電源電圧入力系の故障と診断する診断手段を備え、
    上記検出値演算手段は、センサ電源電圧入力系の故障と診断されたとき、予め設定されたバックアップ用センサ電源電圧値を用いてセンサ出力信号電圧との電位差を算出し、該電位差に基づいてセンサによる検出値を演算することを特徴とする請求項1或いは請求項2記載のセンサ信号の入力処理装置。
  4. 上記各制御装置は車輌に搭載され、上記第1の制御装置はエンジン制御装置であり、上記第2の制御装置は変速機制御装置であり、上記センサはスロットル開度センサであることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか一に記載のセンサ信号の入力処理装置。
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