JP4082420B2 - 旅行時間推定システム、装置及び方法 - Google Patents

旅行時間推定システム、装置及び方法 Download PDF

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本発明は、2種以上の車両の軌跡情報を用いてリンクの旅行時間を推定するためのリンク旅行時間推定システム、装置及び方法に関する。ここで、リンクとは、交差点と交差点の間の道路区間のことをいう。
リンクの旅行時間は、交通管理者にとっては、交通状況の把握や動的経路誘導システムの経路探索等において有益な情報となり、ドライバにとっては、カーナビゲーションシステムの経路探索等において有益な情報となる。
リンク旅行時間を計測する方法として、道路に車載装置と通信できる路上通信装置を設置し、車両との間で双方向通信することにより車両を同定し、この車両がリンクの始端を通過した時刻と、リンクの終端を通過した時刻とから、リンク旅行時間を計測する方法が知られている。ここで、リンクの始端とは、リンクの上流側の一端のことであり、リンクの終端とは、リンクの下流側の一端のことをいう。
この方法では、次のように旅行時間を計測する。まず、車載装置を搭載した車両が路上通信装置を通過する際に、車載装置から路上通信装置に、車載装置の識別コード、車種、前回通過した路上通信装置の情報が送信される。次に、路上通信装置は、それらの情報を受信した時刻を記憶し、当該路上通信装置の識別コード、受信時刻、車載装置の識別コード、車種、前回通過した路上通信装置の情報を交通情報センター装置に送信する。そして、交通情報センター装置は、それらの情報を受信して蓄積し、当該情報に基づいて各リンクの一定時間(例えば、5分間)毎のリンク旅行時間を推定する。
これを具体的に図1、図2、表1を用いて説明する。図1は、道路、路上通信装置として機能する路上ビーコン、交通情報センター装置の関係を説明するための道路地図である。交差点2と交差点3との間の道路1を、1本のリンクで表している。路上ビーコン4は、原則としてリンクの始端(かつ、当該リンクの上流のリンクの終端)に設置されており、交通情報センター装置5と通信回線6で接続されている。図2は、2本のリンクに路上ビーコンが設置されている例を示す道路地図である。図2では、隣接するリンク100,101(100,101はリンクの識別コード)があり、リンク100の始端、リンク100の終端(かつ、リンク101の始端)、リンク101の終端のそれぞれに識別コードが27,28,29の路上ビーコン4が設置されている。表1は、交通情報センター装置において蓄積された情報(以下、「路上ビーコン受信情報」という)の例である。
Figure 0004082420
例えば、2005年03月22日(火)08:35:00〜08:40:00におけるリンク101のリンク旅行時間を推定する場合には、まず、路上ビーコン受信情報から、受信した路上ビーコンの識別コードが、リンク101の終端に設置された路上ビーコン4の識別コード29であり、受信時刻が2005年03月22日(火)08:35:00〜08:40:00であるデータ(以下、「下流側データ」と呼ぶ)を抽出する。次に、路上ビーコン受信情報から、受信した路上ビーコンの識別コードが、リンク101の始端に設置された路上ビーコン4の識別コード28であり、受信時刻が前記下流側データの受信時刻より前であり、車載装置の識別コード及び車種が前記下流側データの車載装置の識別コード及び車種と同じであるデータ(以下、「上流側データ」と呼ぶ)を抽出する。そして、下流側データの受信時刻と上流側データの受信時刻の差を求めて、リンク101のリンク旅行時間とする。
表1を参照すると、下流側データは、受信した路上ビーコンの識別コード、受信時刻、車載装置の識別コード、車種、前回通過した路上ビーコンの識別コードが、それぞれ、28,2005年03月22日(火)08:25:16,123,中型,27のNo.1541のデータであり、上流側データは、それぞれ、29,2005年03月22日(火)08:31:30,123,中型,28のNo.1545のデータであるから、リンク101のリンク旅行時間は、それぞれの受信時刻の差である374秒となる。なお、複数の車載装置の識別コードについて、上流側データと下流側データの組み合わせが複数抽出された場合には、リンク旅行時間はそれぞれの受信時刻の差を平均することにより求める。
特開2003−016570号 公報
しかしながら、路上ビーコン4は各リンクの始端と終端に設置されているとは限らないので、リンク旅行時間を路上ビーコン4の受信時刻の差から直接推定することができない場合がある。例えば、図3のように、隣接する2つのリンク110,111があり、リンク110の始端とリンク111の終端にそれぞれ識別コード30,31の路上ビーコン4が設置されているが、リンク110の終端(かつ、リンク111の始端)に路上ビーコン4が設置されていない場合である。この場合には、同じ車載装置の識別コードのデータについての各路上ビーコン4での受信時刻の差を、各リンクの距離の比で配分することによって、リンク旅行時間を推定している。
例えば、ある車載装置の識別コードのデータについて、識別コード30,31の路上ビーコン4での受信時刻の差が390秒であったとすると、これをリンク110,111の距離120m,140mの比で配分して、それぞれのリンク旅行時間を180秒(=390秒×120m/(120m+140m)),210秒(=390秒×140m/(120m+140m))と推定することができる。
上記のようにリンク旅行時間を推定することは、前記識別コードの車載装置を搭載した車両がリンク110,111を同じ速度で走行したという前提に基づくことになる。しかし、実際には、当該車両がリンク110,111を同じ速度で走行していたとは限らない。リンク110は空いていて高速で走行していたのに対し、リンク111は混雑していて低速で走行していたという場合もある。したがって、推定したリンク旅行時間が実際の交通状況を反映していないという問題点がある。
また、図4のように、隣接する3つのリンク120,121,122があり、各リンクの中ほどにそれぞれ識別コード40,41,42の路上ビーコン4が設置されているが、各リンクの始端及び終端には路上ビーコン4が設置されていない場合にも、同じ車載装置の識別コードのデータについての各路上ビーコン4での受信時刻の差を、路上ビーコン4からリンクの始端あるいは終端までの距離の比で配分し、それらをリンク単位にまとめることによって、リンク旅行時間を推定している。
例えば、ある車載装置の識別コードのデータについて、識別コード40,41の路上ビーコン4での受信時刻の差が420秒であり、識別コード41,42の路上ビーコン4での受信時刻の差が300秒であったとすると、420秒を識別コード40の路上ビーコン4からリンク120の終端までの距離70m、識別コード41の路上ビーコン4からリンク121の始端までの距離50mの比で配分し、300秒を識別コード41の路上ビーコン4からリンク121の終端までの距離60m、識別コード42の路上ビーコン4からリンク122の始端までの距離40mの比で配分して、このうちのリンク121に含まれるもののみを合計して、リンク121のリンク旅行時間を425秒(=420秒×70m/(70m+50m)+300秒×60m/(60m+40m))と推定することができる。
しかし、この場合も同様に、推定したリンク旅行時間が実際の交通状況を反映していないという問題点がある。
そこで、本発明は、路上ビーコンがリンクの始端及び終端に設置されていない場合であっても、実際の交通状況を反映したリンク旅行時間を求めることができる、リンク旅行時間推定システム、装置及び方法を提供することを目的とする。
第1発明に係るリンク旅行時間推定システムは、第一の車載装置と、第二の車載装置と、少なくとも2以上の路上通信装置と、リンクの旅行時間を推定するためのリンク旅行時間推定装置とを備え、前記第一の車載装置は、前記路上通信装置に当該車載装置の識別コードの情報を送信する送信手段を備え、前記路上通信装置は、前記第一の車載装置の識別コードの情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した時刻を計時する計時手段と、前記第一の車載装置の識別コードと前記計時手段により計時した受信時刻と当該路上通信装置の識別コードを含む第一の軌跡情報をリンク旅行時間推定装置に送信する送信手段とを備え、前記第二の車載装置は、所定の周期毎又は所定の距離毎に時刻と位置の情報を蓄積する蓄積手段と、当該車載装置の識別コードと前記蓄積手段により蓄積した時刻と位置の情報を含む第二の軌跡情報をリンク旅行時間推定装置に送信する送信手段とを備え、前記リンク旅行時間推定装置は、第一の軌跡情報を受信する第一の受信手段と、第二の軌跡情報を受信する第二の受信手段と、第一の軌跡情報及び前記路上通信装置の識別コードと前記路上通信装置の位置とを対応づける情報に基づいて、前記路上通信装置間の旅行時間を算出する路上通信装置間旅行時間算出手段と、第二の軌跡情報に基づいて、前記路上通信装置の位置とリンクの一端の間の部分リンクの旅行時間を算出する部分リンク旅行時間算出手段と、路上通信装置間の旅行時間を部分リンクの旅行時間に基づいて配分して、部分リンクの配分旅行時間を算出する部分リンク配分旅行時間算出手段と、リンクを構成するそれぞれの部分リンクの配分旅行時間を加算して、当該リン
クのリンク旅行時間を算出するリンク旅行時間算出手段とを備えることを特徴とする(請求項1)。
第1発明にあっては、第一の車載装置は、路上通信装置に当該車載装置の識別コードの情報を送信する。路上通信装置は、送信された第一の車載装置の識別コードの情報を受信して、その時刻を計時し、第一の車載装置の識別コード、受信時刻、当該路上通信装置の識別コードを含む第一の軌跡情報をリンク旅行時間推定装置に送信する。第二の車載装置は、所定の周期毎又は所定の距離毎(たとえば、1秒経過毎や5m走行毎)に、時刻と位置の情報を蓄積し、当該車載装置の識別コード、蓄積した時刻と位置の情報を含む第二の軌跡情報をリンク旅行時間推定装置に送信する。
リンク旅行時間推定装置は、第一の軌跡情報を受信し、当該情報及び路上通信装置の識別コードと路上通信装置の位置とを対応づける情報に基づいて、路上通信装置が同じ第一の車載装置の識別コードを受信した時刻の差から、路上通信装置間の旅行時間を算出する。また、リンク旅行時間推定装置は、第二の軌跡情報を受信し、当該情報に含まれる第二の車載装置の識別コード毎の短い距離毎の時刻と位置の情報に基づいて、同じ識別コードの第二の車載装置が路上通信装置及びリンクの一端を通過した時刻を算出し、その時刻の差から路上通信装置の位置とリンクの一端の間の部分リンクの旅行時間を算出する。
ここで、リンクの一端とは、リンクの始端あるいは終端のことを言い、部分リンクとは、リンクの始端から路上通信装置までのリンクの一部分、あるいは、路上通信装置からリンクの終端までのリンクの一部分のことを言う。例えば、路上通信装置がリンクの中間に設置されている場合には、当該リンクには、リンクの始端から路上通信装置までの部分リンクと、路上通信装置からリンクの終端までの部分リンクの、計2本の部分リンクに分かれることになる。また、路上通信装置がリンクの始端に設置されている場合には、リンクの始端から路上通信装置までの部分リンクはないため、当該リンクは、路上通信装置からリンクの終端までの部分リンク1本と一致することになる。
リンク旅行時間推定装置は、路上通信装置間の旅行時間を、部分リンクの旅行時間に基づいて配分して、部分リンクの配分旅行時間を算出する。実際の交通状況が反映された部分リンクの旅行時間に基づいて配分するため、部分リンクの距離の比に基づいて配分するという従来の方法に比べ、部分リンクの配分旅行時間に実際の交通状況がより反映されることになる。なお、部分リンクの配分旅行時間と定義したのは、第二の軌跡情報に基づいて算出した部分リンクの旅行時間と区別するためである。リンク旅行時間推定装置は、リンクを構成するそれぞれの部分リンクの配分旅行時間を加算して、当該リンクのリンク旅行時間を算出する。
したがって、第1発明にあっては、路上通信装置が同じ第一の車載装置の識別コードを受信した時刻の差を、路上通信装置からリンクの始端あるいは終端までの距離に基づいて配分せずに、路上通信装置からリンクの始端あるいは終端までの部分リンクの旅行時間に基づいて配分して、リンク旅行時間を算出するため、実際の交通状況を反映したリンク旅行時間を推定することができる。
第2発明に係るリンク旅行時間推定システムは、第1発明において、前記路上通信装置は、前記第一の車載装置の識別コードと前記計時手段により計時した受信時刻と当該路上通信装置の識別コードを含む第一の軌跡情報をリンク旅行時間推定装置に送信する送信手段に代えて、前記第一の車載装置の識別コードと前記計時手段により計時した受信時刻と当該路上通信装置の位置を含む第一の軌跡情報をリンク旅行時間推定装置に送信する送信手段を備え、前記リンク旅行時間推定装置は、第一の軌跡情報及び前記路上通信装置の識別コードと前記路上通信装置の位置とを対応づける情報に基づいて、前記路上通信装置間の旅行時間を算出する路上通信装置間旅行時間算出手段に代えて、第一の軌跡情報に基づいて、前記路上通信装置間の旅行時間を算出する路上通信装置間旅行時間算出手段を備える(請求項2)。
第2発明にあっては、リンク旅行時間推定装置は、路上通信装置の識別コードを含む第一の軌跡情報と、路上通信装置の識別コードと路上通信装置の位置とを対応づける情報に基づいて、路上通信装置間の旅行時間を算出する代わりに、路上通信装置の位置そのものを含む第一の軌跡情報に基づいて、路上通信装置間の旅行時間を算出する。
第3発明に係るリンク旅行時間推定システムは、第1発明又は第2発明のいずれかにおいて、前記部分リンク旅行時間算出手段は、前記第二の軌跡情報に基づいて前記部分リンクの旅行時間を複数算出した場合には、その旅行時間の平均値、中央値、最頻値のいずれか1つを求めて、当該部分リンクの旅行時間とすることを特徴とする(請求項3)。
ある識別コードの第二の車載装置が1つの部分リンクを複数回通過した場合に、その通過時の時刻と位置の情報が第二の軌跡情報に含まれていれば、当該第二の軌跡情報に基づいて当該部分リンクの旅行時間を算出すると、複数の旅行時間が求まることになる。また、複数の識別コードの第二の車載装置が1つの部分リンクを通過した場合に、その通過時の時刻と位置の情報が第二の軌跡情報に含まれていれば、当該第二の軌跡情報に基づいて当該部分リンクの旅行時間を算出しても、複数の旅行時間が求まることになる。第3の発明にあっては、このような場合に、当該部分リンクの複数の旅行時間の平均値、中央値、最頻値のいずれか1つを求めて、当該部分リンクの旅行時間とする。その結果、複数の旅行時間のうちの1つに異常値が含まれていたとしても、平均値、中央値、最頻値を求めることにより、その異常値の影響を少なくすることができる。
第4発明に係るリンク旅行時間推定装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のリンク旅行時間推定システムに用いられるものである(請求項4)。
第5発明に係るリンク旅行時間推定方法は、請求項1に記載のリンク旅行時間推定システムに用いられるリンク旅行時間推定装置と同一発明に係る方法である(請求項5)。
第6発明に係るリンク旅行時間推定方法は、請求項2に記載のリンク旅行時間推定システムに用いられるリンク旅行時間推定装置と同一発明に係る方法である(請求項6)。
本発明によれば、路上通信装置がリンクの始端及び終端に設置されていない場合であっても、路上通信装置間の旅行時間を部分リンクの距離に基づいて配分してリンク旅行時間を算出するのではなく、路上通信装置間の旅行時間を部分リンクの旅行時間に基づいて配分してリンク旅行時間を算出するため、実際の交通状況を反映したリンク旅行時間を推定することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図5は、本発明に係るリンク旅行時間推定システムの概要を示す模式図である。図において、5はリンクの旅行時間を推定するための交通情報センター装置である。交通情報センター装置5は、通信回線6に接続してあり、通信回線6には、道路1に沿って設置した少なくとも2以上の路上ビーコン4と、1又は2以上の基地局7が接続してある。
路上ビーコン4は、車両100に搭載された第一の車載装置8との間で無線による双方向通信を行う。双方向通信の通信媒体は光であっても良いし、電波であっても良い。第一の車載装置8を搭載した車両100が路上ビーコン4を通過する際に、第一の車載装置8から路上ビーコン4に対し、当該車載装置の識別コード、車両100の車種、前回通過した路上ビーコンの識別コードの情報が送信され、路上ビーコン4から第一の車載装置8に対し、当該路上ビーコンの識別コードの情報、リンク旅行時間情報を含む交通情報が送信される。車種とは、小型車、中型車、大型車などの区別をいい、「小型」「中型」「大型」等で設定される。路上ビーコン4は受信した情報を、所定の周期(たとえば、1秒)毎に、通信回線6を介して交通情報センター装置5に送信する。また、路上ビーコン4は、交通情報センター装置5から、所定の周期(たとえば、5分)毎に、通信回線6を介してリンク旅行時間情報を含む交通情報を受信する。
車両101に搭載された第二の車載装置9は基地局7に対し、所定の周期(たとえば、1時間)毎に、当該車載装置の識別コード、時刻、車両101の位置、車両101の速度、車両101の方位の情報を無線により送信する。基地局7は受信した情報を、所定の周期(たとえば、1秒)毎に、通信回線6を介して交通情報センター装置5に送信する。また、基地局7は、交通情報センター装置5から、所定の周期(たとえば、5分)毎に、通信回線6を介してリンク旅行時間情報を含む交通情報を受信する。第二の車載装置9は、基地局7から、所定の周期(たとえば、5分)毎に、リンク旅行時間情報を含む交通情報を無線により受信する。
車両102は、第一の車載装置8も第二の車載装置9も搭載していない車両である。なお、第一の車載装置8と第二の車載装置9の両方を搭載する車両があっても良い(図5に記載なし)。
図6は第一の車載装置8の構成を示すブロック図である。記憶部80は、当該車載装置の識別コードと当該車載装置を搭載した車両の車種の情報を記憶している。また、記憶部80は、路上ビーコン4から受信した当該路上ビーコンの識別コードを、前回通過した路上ビーコンの識別コードの情報として記憶する。前回通過した路上ビーコンの識別コードの情報は、第一の車載装置8の電源がONになった時にクリアされる。無線部81は、記憶部80に記憶した当該車載装置の識別コード、車種、前回通過した路上ビーコンの識別コードの情報を路上ビーコン4に送信し、路上ビーコン4から当該路上ビーコンの識別コードの情報、リンク旅行時間情報を含む交通情報を受信する。交通情報は、車載モニタ(図6に記載なし)等に表示される。制御部82は、記憶部80、無線部81の処理を制御する。
図7は路上ビーコン4の構成を示すブロック図である。記憶部40は、当該路上ビーコンの識別コードの情報を記憶している。また、記憶部40は、第一の車載装置8から受信した当該車載装置の識別コード、車種、前回通過した路上ビーコンの識別コードの情報を、これらの情報を受信した時刻の情報とともに記憶する。また、記憶部40は、交通情報センター装置5から受信したリンク旅行時間情報を含む交通情報を記憶する。時計部41は時刻を計時する。無線部42は、記憶部40に記憶した当該路上ビーコンの識別コードの情報、交通情報を第一の車載装置8に送信し、第一の車載装置8から当該車載装置の識別コード、車種、前回通過した路上ビーコンの識別コードの情報を受信する。通信部43は、記憶部40に記憶した当該路上ビーコンの識別コード、受信時刻、車載装置の識別コード、車種、前回通過した路上ビーコンの識別コードの情報を、通信回線6を介して交通情報センター装置5に送信する。また、通信部43は、交通情報センター装置5から、通信回線6を介して交通情報を受信する。制御部44は、記憶部40、時計部41、無線部42、通信部43の処理を制御する。
図8は第二の車載装置の構成を示すブロック図である。記憶部90は、当該車載装置の識別コードと道路地図データベースを記憶している。また、記憶部90は、所定の周期(たとえば、1秒)毎に、時刻、位置(緯度及び経度)、速度、方位の情報を記憶する。時計部91は時刻を計時する。GPS92は、GPS衛星から位置(緯度及び経度)の情報を受信する。方位センサ93は方位を計測する。インタフェース部94は、車速センサ10から速度を取得する。位置検出部95は、道路地図データベース、GPS92から受信した緯度及び経度の情報、方位の情報、速度の情報に基づいて、地図マッチング方式を用いて、現在の車両の位置(経度及び緯度)を算出する。距離計測部96は、速度の情報に基づいて、車両が走行した距離を計測する。無線部97は、記憶部に記憶された車載装置の識別コード、時刻、経度及び緯度、速度、方位の情報を基地局7に送信し、基地局7からリンク旅行時間情報を含む交通情報を受信する。制御部98は、記憶部90、時計部91、GPS92、方位センサ93、インタフェース部94、位置算出部95、距離計測部96、無線部97の処理を制御する。なお、記憶部90は、車両が所定の距離を走行する毎(たとえば、5m毎)に、時刻、位置(緯度及び経度)、速度、方位の情報を記憶するものであっても良い。
図9は基地局7の構成を示すブロック図である。記憶部70は、第二の車載装置9から受信した当該車載装置の識別コード、時刻、経度及び緯度、速度、方位の情報を記憶する。また、記憶部70は、交通情報センター装置5から受信したリンク旅行時間情報を含む交通情報を記憶する。時計部71は時刻を計時する。無線部72は、第二の車載装置9から当該車載装置の識別コード、時刻、経度及び緯度、速度、方位の情報を受信する。また、無線部72は、第二の車載装置9に交通情報を送信する。通信部73は、記憶部70に記憶した車載装置の識別コード、時刻、経度及び緯度、速度、方位の情報を、通信回線6を介して交通情報センター装置5に送信する。また、通信部73は、交通情報センター装置5から、通信回線6を介して交通情報を受信する。制御部74は、記憶部70、時計部71、無線部72、通信部73の処理を制御する。
図10は交通情報センター装置5の構成を示すブロック図である。記憶部50は、リンク、路上ビーコン4、部分リンクに関する地図データベースを記憶している。地図データベースには、リンクの識別コードをキーにした、リンクの始端及び終端の位置(緯度及び経度)、リンクの距離、リンクの始端及び終端に接続するリンクの識別コード、リンクに設置されている路上ビーコン4の識別コード、リンクに対応する部分リンクの識別コード等の情報や、路上ビーコン4の識別コードをキーにした、路上ビーコン4の位置(緯度及び経度)、路上ビーコン4が設置されているリンクとそのリンクの始端及び終端からの距離、路上ビーコン4の上流及び下流に設置されている路上ビーコン4の識別コード等の情報、部分リンクの識別コードをキーとした、部分リンクの始端及び終端の位置(緯度及び経度)、部分リンクの距離、部分リンクに対応するリンクの識別コード等の情報が含まれている。
ここで、部分リンクとは上述の通り、リンクの始端から路上ビーコン4までのリンクの一部分、あるいは、路上ビーコン4からリンクの終端までのリンクの一部分のことをいう。例えば、図3の道路地図の場合には、路上ビーコン4はリンクの始端あるいは終端に設置されているため、図12に示すように、部分リンク110はリンク110に、部分リンク111はリンク111に一致する。また、図4の道路地図の場合には、路上ビーコン4はリンクの中ほどに設置されているため、図13に示すように、リンク120は部分リンク120_1、120_2に分かれ、リンク121は部分リンク121_1、121_2に分かれ、リンク122は部分リンク122_1、・・・に分かれる。
また、記憶部50は、路上ビーコン4から通信回線6を介して受信した情報を、路上ビーコン受信情報として蓄積する。路上ビーコン受信情報の例は上述の表1の通りである。また、記憶部50は、基地局7から通信回線6を介して受信した情報を基地局受信情報として蓄積する。表2は基地局受信情報の例である。
Figure 0004082420
また、記憶部50は、路上ビーコン間旅行時間算出部53で算出する路上ビーコン4間の旅行時間を路上ビーコン間旅行時間情報として記憶し、部分リンク旅行時間算出部54で算出する部分リンクの旅行時間の統計値を部分リンク旅行時間統計値情報として記憶し、部分リンク配分旅行時間算出部55で算出する部分リンクの配分旅行時間を部分リンク配分旅行時間情報として記憶し、リンク旅行時間算出部56で算出するリンク旅行時間をリンク旅行時間情報として記憶している。
第一情報収集部51は、路上ビーコン4から、通信回線6を介して、路上ビーコンの識別コード、受信時刻、車載装置の識別コード、車種、前回通過した路上ビーコンの識別コードの情報を受信し、これらの情報を記憶部50に記憶している路上ビーコン受信情報に追加する。第二情報収集部52は、基地局7から、通信回線6を介して、車載装置の識別コード、時刻、経度及び緯度、速度、方位の情報を受信し、これらの情報を記憶部50に記憶している基地局受信情報に追加する。
路上ビーコン間旅行時間算出部53は、記憶部50に記憶している路上ビーコン受信情報に基づいて、路上ビーコン4間の旅行時間を算出する。部分リンク旅行時間算出部54は、記憶部50に記憶している基地局受信情報に基づいて、部分リンクの旅行時間の統計値を算出する。
部分リンク配分旅行時間算出部55は、路上ビーコン間旅行時間算出部53で算出した路上ビーコン4間の旅行時間を、部分リンク旅行時間算出部54で算出した部分リンクの旅行時間の統計値の比で配分して、部分リンクの配分旅行時間を求める。リンク旅行時間算出部56は、リンクを構成するそれぞれの部分リンクの配分旅行時間を加算して、当該リンクのリンク旅行時間を算出する。
リンク旅行時間提供部は、算出されたリンク旅行時間の情報を含む交通情報を、通信回線6を介して、路上ビーコン4と基地局7に送信する。時計部58は、時刻を計時する。制御部59は、記憶部50、第一情報収集部51、第二情報収集部52、路上ビーコン間旅行時間算出部53、部分リンク旅行時間算出部54、部分リンク配分旅行時間算出部55、リンク旅行時間算出部56、リンク旅行時間提供部57、時計部58の処理を制御する。
次に、交通情報センター装置5の処理手順について説明する。図11は交通情報センター装置5の処理手順を示すフローチャートである。
交通情報センター装置5は、処理周期1(例えば、1秒)が経過したか否かを判断し(ステップS1)、経過している場合には(ステップS1でYES)、処理終了指令の有無を判断する(ステップS2)。経過していない場合には(ステップS1でNO)、交通情報センター装置5は、ステップS1の処理を続ける。
交通情報センター装置5は、処理終了指令がある場合には(ステップS2でYES)、処理を終了する。処理終了指令がない場合には(ステップS2でNO)、交通情報センター装置5は、路上ビーコン4から情報を受信したか否かを判断し(ステップS3)、受信している場合には(ステップS3でYES)、受信した情報を路上ビーコン受信情報に追加して、蓄積する(ステップS4)。受信していない場合には(ステップS3でNO)、交通情報センター装置5は、ステップS5以降の処理を続ける。
交通情報センター装置5は、基地局から情報を受信したか否かを判断し(ステップS5)、受信している場合には(ステップS5でYES)、受信した情報を基地局受信情報に追加して、蓄積する(ステップS6)。受信していない場合には(ステップS5でNO)、交通情報センター装置5は、ステップS7以降の処理を続ける。
交通情報センター装置5は、所定の期間(例えば、過去1ヶ月間)の基地局受信情報に基づいて、部分リンクの旅行時間の統計値を算出し、部分リンク旅行時間統計値情報として蓄積する(ステップS7)。基地局受信情報には、第二の車載装置の識別コード毎に所定の周期毎の緯度及び経度の情報が含まれているため、この情報から緯度及び経度が部分リンクの始端及び終端に最も近づいているデータを抽出し、部分リンクの終端に最も近づいているデータの時刻(以下、「部分リンクの終端の通過時刻」という)から当該部分リンクの始端に最も近づいているデータの時刻(以下、「部分リンクの始端の通過時刻」という)を差し引けば、部分リンクの旅行時間を算出することができる。
部分リンクの旅行時間の統計値の算出は、以下の手順で行う。まず、所定の期間の基地局受信情報に基づいて、各部分リンクの旅行時間を算出する。次に、それらの旅行時間を、部分リンクの終端の通過時刻を基準として、例えば、平日、土曜日、日曜日・祝日の3種類の日種毎の00:00:00〜24:00:00の5分間毎に分類する。そして、分類した日種毎の5分間毎に旅行時間の平均値を求めて、旅行時間の統計値とする。
上記の3種類の日種毎に分類したのは、それぞれの日種でリンク旅行時間の傾向が似ているからであるが、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日・祝日の曜日毎に分類しても良いし、さらに、五十日や連休その他のリンク旅行時間の傾向が似た日毎に分類しても良い。また、5分間毎に分類したのは、後述のリンク旅行時間を推定する周期が5分であることから、その周期に一致させた方が、部分リンクの旅行時間の統計値の算出時間帯とリンク旅行時間の推定時間帯の交通状況が似るため、より交通状況を反映したリンク旅行時間を推定することができるからである。なお、上記では、統計値として、平均値を用いたが、中央値あるいは最頻値を用いても良い。
これを、図12と図13を用いて具体的に説明する。図12において、△印は、基地局受信情報に含まれる、ある識別コードのデータの各時刻の緯度及び経度を表している。これらの緯度及び経度のうち、部分リンク110の始端に最も近いのはAであり、部分リンク110の終端(かつ、部分リンク111の始端)に最も近いのはBであり、部分リンク111の終端に最も近いのはCであるから、部分リンク110の始端の通過時刻はAにおける時刻2005年03月15日(火)07:53:21、部分リンク110の終端(かつ、部分リンク111の始端)の通過時刻はBにおける時刻2005年03月15日(火)07:58:38、部分リンク111の終端の通過時刻はCにおける時刻2005年03月15日(火)08:02:53である。従って、部分リンク110の旅行時間はAにおける時刻とBにおける時刻の差である317秒であり、終端の通過時刻に基づいて分類すると平日の07:55:00〜08:00:00の5分間に分類されることになる。また、部分リンク111の旅行時間はBにおけるとCにおける時刻の差である255秒であり、終端の通過時刻に基づいて分類すると平日の08:00:00〜08:05:00の5分間に分類されることになる。
一方、図13においても、同様に、部分リンク120_1の始端、部分リンク120_1の終端(かつ、部分リンク120_2の始端)、部分リンク120_2の終端(かつ、部分リンク121_1の始端)、部分リンク121_1の終端(かつ、部分リンク121_2の始端)、部分リンク121_2の終端(かつ、部分リンク122_1の始端)、部分リンク122_1の終端のそれぞれの通過時刻は、D,E,F,G,H,Iにおける時刻となる。部分リンク120_1の旅行時間はDにおける時刻とEにおける時刻の差である150秒、部分リンク120_2の旅行時間はEにおける時刻とFにおける時刻の差である203秒、部分リンク121_1の旅行時間はFにおける時刻とGにおける時刻の差である104秒、部分リンク121_2の旅行時間はGにおける時刻とHにおける時刻の差である326秒、部分リンク122_1の旅行時間はHにおける時刻とIにおける時刻の差である142秒であり、それぞれ土曜日の10:15:00〜10:20:00の5分間、同10:15:00〜10:20:00の5分間、同10:20:00〜10:25:00の5分間、同10:25:00〜10:30:00の5分間、同10:25:00〜10:30:00の5分間に分類されることになる。
同様に、所定の期間の基地局受信情報に含まれる全ての識別コードのデータに対し、部分リンクの旅行時間を算出し、上述の日種毎の5分間毎に分類する。そして、日種毎の5分間毎において、部分リンクの旅行時間の平均値を求めて、部分リンク旅行時間統計値情報として蓄積する。表3、表4、表5は、平日、土曜日、日曜日・祝日のそれぞれのリンク旅行時間統計値情報の例である。
Figure 0004082420
Figure 0004082420
Figure 0004082420
交通情報センター装置5は、処理周期2(例えば、5分間)が経過したか否かを判断し(ステップS8)、経過している場合には(ステップS8でYES)、ステップS9以降の処理を続ける。経過していない場合には(ステップS8でNO)、交通情報センター装置5は、ステップS1以降の処理を続ける。処理周期2は、リンク旅行時間を推定する周期である。
交通情報センター装置5は、路上ビーコン受信情報に基づいて、前回の処理周期2の経過時から今回の処理周期2の経過時までの間(この場合、5分間)の路上ビーコン4間の旅行時間を算出し、路上ビーコン間旅行時間情報として記憶する(ステップS9)。
路上ビーコン4間の旅行時間の算出は、図14に示すフローチャートに示す手順で行われる。まず、交通情報センター装置5は、路上ビーコン受信情報から、受信時刻が前回の処理周期2の経過時から今回の処理周期2の経過時までの間(この場合、5分間)となっているデータを抽出する(ステップS101)。
例えば、前回の処理周期の経過時が2005年03月22日(火)08:25:00であり、今回の処理周期2の経過時が2005年03月22日(火)08:30:00であって、路上ビーコン受信情報が下記表6に示すようなものであるとすると、No.3198のデータを含む1又は複数のデータが抽出されることになる。
Figure 0004082420
交通情報センター装置は、ステップS101で抽出したデータから1つを選択する(ステップS102)。交通情報センター装置5は、路上ビーコン受信情報から、以下の3つの条件を満たす上流側データを抽出する。1つめの条件は、車載装置の識別コード及び車種がステップS102で選択したデータの車載装置の識別コード及び車種と同じことである。2つめの条件は、「受信した路上ビーコンの識別コード」の路上ビーコン4が、ステップS102で選択したデータの「受信した路上ビーコンの識別コード」の路上ビーコン4に対し、地図データベースに含まれる路上ビーコン4の上流及び下流に設置されている路上ビーコン4の識別コードの情報に照らし合わせて、上流に設置されていることである。3つめの条件は、受信時刻がステップS102で選択したデータの受信時刻より前であることである。なお、2つめの条件として、受信した路上ビーコンの識別コードがステップS102で選択したデータの前回通過した路上ビーコンの識別コードと同じあること、としても良い(ステップS103)。交通情報センター装置5は、ステップS102で選択したデータとステップS103で抽出したデータの受信時刻の差を求めて、両データの「受信した路上ビーコンの識別コード」の路上ビーコン4間の旅行時間とし、記憶する(ステップS104)。
例えば、ステップS102で表1のNo.3198のデータが選択された場合には、ステップS103で表1のNo.3194のデータが抽出される。そして、ステップS104で、No.3198のデータの受信時刻2005年03月22日(火)08:28:42とNo.3194のデータの受信時刻2005年03月22日(火)08:21:50の差である412秒が、識別コード30,31の路上ビーコン4間の旅行時間となる。
交通情報センター装置5は、ステップS101で抽出したデータの全てをステップS102で選択したか否かを判断し(ステップS105)、全てを選択した場合には(ステップS105でYES)、ステップS11以降の処理を続ける。全てを選択していない場合には(ステップS105でNO)、交通情報センター装置5は、ステップS102以降の処理を続ける。
再び図11を参照して、交通情報センター装置5は、路上ビーコン間旅行時間を、路上ビーコン4間の各部分リンクの部分リンク旅行時間統計値で配分して、部分リンク配分旅行時間を算出し、部分リンク配分旅行時間情報として記憶する(ステップS10)。
例えば、図12及び図13に示した各部分リンクの旅行時間統計値が上記表3〜5のようになり、2005年03月22日(火)08:25:00〜2005年03月22日(火)08:30:00の図12及び図13に示した識別コード30,31の路上ビーコン4間、識別コード40,41の路上ビーコン4間、識別コード41,42の路上ビーコン4間の旅行時間が下表7のようになった場合には、次のようにして、各部分リンクの部分リンク配分旅行時間を算出することができる。
Figure 0004082420
すなわち、識別コード30,31の路上ビーコン4間のそれぞれの路上ビーコン間旅行時間を、部分リンク110,111の平日の08:25:00〜08:30:00の部分リンク旅行時間統計値170秒,215秒の比で配分して、部分リンク110,111の部分リンク配分旅行時間を算出する。また、識別コード40,41の路上ビーコン4間のそれぞれの路上ビーコン間旅行時間を、部分リンク120_2,121_1の平日の08:25:00〜08:30:00の部分リンク旅行時間統計値226秒,131秒の比で配分して、部分リンク120_2,121_1の部分リンク配分旅行時間を算出する。さらに、識別コード41,41の路上ビーコン4間のそれぞれの路上ビーコン間旅行時間を、部分リンク121_2,122_1の平日の08:25:00〜08:30:00の部分リンク旅行時間統計値174秒,119秒の比で配分して、部分リンク121_2,122_1の部分リンク配分旅行時間を算出する。その結果をまとめると、表8のようになる。
Figure 0004082420
交通情報センター装置5は、リンクを構成する各部分リンクの旅行時間の平均値を算出して加算し、リンク旅行時間を算出し、リンク旅行時間情報として記憶する(ステップS11)。なお、リンクを構成する各部分リンクの旅行時間の平均値を算出して加算する代わりに、リンクを構成する各部分リンクの旅行時間の中央値を算出して加算しても良いし、リンクを構成する各部分リンクの旅行時間の最頻値を算出して加算しても良い。
例えば、部分リンク配分旅行時間が上記表8のようになった場合には、リンク110,111,121のリンク旅行時間は、次のように算出する。すなわち、リンク110については、リンク110を構成する部分リンク110の部分リンク配分旅行時間の平均値が181秒となるため、リンク110のリンク旅行時間は181秒と算出できる。また、リンク111については、リンク111を構成する部分リンク111の部分リンク配分旅行時間の平均値が228秒となるため、リンク111のリンク旅行時間は228秒と算出できる。さらに、リンク121については、リンク121を構成する部分リンク121_1,121_2の部分リンク配分旅行時間の平均値がそれぞれ150秒と163秒となるため、リンク121のリンク旅行時間はこれらの合計の313秒と算出できる。
交通情報センター装置5は、各リンクのリンク旅行時間情報を含む交通情報を、通信回線6を介して、路上ビーコン4及び基地局7に送信する(ステップS12)。
以上説明したように、本発明にあっては、路上ビーコン受信情報に基づいて算出した路上ビーコン間旅行時間を、部分リンクの距離の比で配分せずに、基地局受信情報に基づいて算出した部分リンク旅行時間統計値の比で配分して、リンク旅行時間を算出するため、実際の交通状況を反映したリンク旅行時間を推定することができる。
上述の実施の形態においては、路上ビーコン4は、当該路上ビーコン4の識別コードを含む情報を交通情報センター装置5に送信し、交通情報センター装置5は、その情報を蓄積した路上ビーコン受信情報と路上ビーコン4の上流及び下流に設置されている路上ビーコン4の情報に基づいて、路上ビーコン4間の旅行時間を算出する構成であったが、路上ビーコン4が、当該路上ビーコン4の位置を含む情報を送信し、交通情報センター装置5が、路上ビーコン受信情報に含まれる路上ビーコン4の位置から路上ビーコン4同士の上流・下流の位置づけを把握して、路上ビーコン4間の旅行時間を算出する構成であっても良い。
道路、路上ビーコン、交通情報センター装置の関係を説明するための道路地図である。 2本のリンクに路上ビーコンが設置されている例を示す道路地図である。 リンクの始端又は終端に路上ビーコンが設置されていない例を示す道路地図である。 リンクの中ほどに路上ビーコンが設置されている例を示す道路地図である。 本発明に係るリンク旅行時間推定システムの概要を示す模式図である。 第一の車載装置の構成を示すブロック図である。 路上ビーコンの構成を示すブロック図である。 第二の車載装置の構成を示すブロック図である。 基地局の構成を示すブロック図である。 交通情報センター装置の構成を示すブロック図である。 交通情報センター装置の処理手順を示すフローチャートである。 ある識別コードのデータの各時刻の緯度及び経度を示した道路地図である。 ある識別コードのデータの各時刻の緯度及び経度を示した道路地図である。 交通情報センター装置の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 道路
2 交差点
3 交差点
4 路上ビーコン
5 交通情報センター装置
6 通信回線
7 基地局
8 第一の車載装置
9 第二の車載装置
10 車速センサ
40 記憶部
41 時計部
42 無線部
43 通信部
44 制御部
50 記憶部
51 第一情報収集部
52 第二情報収集部
53 路上ビーコン間旅行時間算出部
54 部分リンク旅行時間算出部
55 部分リンク配分旅行時間算出部
56 リンク旅行時間算出部
57 リンク旅行時間提供部
58 時計部
59 制御部
70 記憶部
71 時計部
72 無線部
73 通信部
74 制御部
80 記憶部
81 無線部
82 制御部
90 記憶部
91 時計部
92 GPS
93 方位センサ
94 インタフェース部
95 位置算出部
96 距離計測部
97 無線部
98 制御部
100 第一の車載装置を搭載した車両
101 第二の車載装置を搭載した車両
102 第一の車載装置も第二の車載装置も搭載していない車両

Claims (6)

  1. 第一の車載装置と、第二の車載装置と、少なくとも2以上の路上通信装置と、リンクの旅行時間を推定するためのリンク旅行時間推定装置とを備えるリンク旅行時間推定システムであって、
    前記第一の車載装置は、
    前記路上通信装置に当該車載装置の識別コードの情報を送信する送信手段を備え、
    前記路上通信装置は、
    前記第一の車載装置の識別コードの情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した時刻を計時する計時手段と、
    前記第一の車載装置の識別コードと前記計時手段により計時した受信時刻と当該路上通信装置の識別コードを含む第一の軌跡情報をリンク旅行時間推定装置に送信する送信手段とを備え、
    前記第二の車載装置は、
    所定の周期毎又は所定の距離毎に時刻と位置の情報を蓄積する蓄積手段と、
    当該車載装置の識別コードと前記蓄積手段により蓄積した時刻と位置の情報を含む第二の軌跡情報をリンク旅行時間推定装置に送信する送信手段とを備え、
    前記リンク旅行時間推定装置は、
    第一の軌跡情報を受信する第一の受信手段と、
    第二の軌跡情報を受信する第二の受信手段と、
    第一の軌跡情報及び前記路上通信装置の識別コードと前記路上通信装置の位置とを対応づける情報に基づいて、前記路上通信装置間の旅行時間を算出する路上通信装置間旅行時間算出手段と、
    第二の軌跡情報に基づいて、前記路上通信装置の位置とリンクの一端の間の部分リンクの旅行時間を算出する部分リンク旅行時間算出手段と、
    路上通信装置間の旅行時間を部分リンクの旅行時間に基づいて配分して、部分リンクの配分旅行時間を算出する部分リンク配分旅行時間算出手段と、
    リンクを構成するそれぞれの部分リンクの配分旅行時間を加算して、当該リンクのリンク旅行時間を算出するリンク旅行時間算出手段とを備えることを特徴とするリンク旅行時間推定システム。
  2. 前記路上通信装置は、
    前記第一の車載装置の識別コードと前記計時手段により計時した受信時刻と当該路上通信装置の識別コードを含む第一の軌跡情報をリンク旅行時間推定装置に送信する送信手段に代えて、
    前記第一の車載装置の識別コードと前記計時手段により計時した受信時刻と当該路上通信装置の位置を含む第一の軌跡情報をリンク旅行時間推定装置に送信する送信手段を備え、
    前記リンク旅行時間推定装置は、
    第一の軌跡情報及び前記路上通信装置の識別コードと前記路上通信装置の位置とを対応づける情報に基づいて、前記路上通信装置間の旅行時間を算出する路上通信装置間旅行時間算出手段に代えて、
    第一の軌跡情報に基づいて、前記路上通信装置間の旅行時間を算出する路上通信装置間旅行時間算出手段を備える、
    請求項1に記載のリンク旅行時間推定システム。
  3. 前記部分リンク旅行時間算出手段は、前記第二の軌跡情報に基づいて前記部分リンクの旅行時間を複数算出した場合には、その旅行時間の平均値、中央値、最頻値のいずれか1つを求めて、当該部分リンクの旅行時間とすることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のリンク旅行時間推定システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のリンク旅行時間推定システムに用いられる、前記リンク旅行時間推定装置。
  5. 少なくとも2以上の路上通信装置から、当該路上通信装置が第一の車載装置から受信した当該車載装置の識別コードとその受信した時刻と当該路上通信装置の識別コードを含む第一の軌跡情報を収集するステップと、
    所定の周期毎又は所定の距離毎に時刻と位置の情報を蓄積する第二の車載装置から、当該車載装置の識別コードと蓄積した時刻と位置の情報を含む第二の軌跡情報を収集するステップと、
    収集した第一の軌跡情報及び前記路上通信装置の識別コードと前記路上通信装置の位置とを対応づける情報に基づいて、前記路上通信装置間の旅行時間を算出するステップと、
    収集した第二の軌跡情報に基づいて、前記路上通信装置の位置とリンクの一端の間の部分リンクの旅行時間を算出するステップと、
    路上通信装置間の旅行時間を部分リンクの旅行時間に基づいて配分して、部分リンクの配分旅行時間を算出するステップと、
    リンクを構成するそれぞれの部分リンクの配分旅行時間を加算して、当該リンクのリンク旅行時間を算出するステップと
    を有することを特徴とするリンク旅行時間推定方法。
  6. 少なくとも2以上の路上通信装置から、当該路上通信装置が第一の車載装置から受信した当該車載装置の識別コードとその受信した時刻と当該路上通信装置の識別コードを含む第一の軌跡情報を収集するステップに代えて、
    少なくとも2以上の路上通信装置から、当該路上通信装置が第一の車載装置から受信した当該車載装置の識別コードとその受信した時刻と当該路上通信装置の位置を含む第一の軌跡情報を収集するステップを有し、
    収集した第一の軌跡情報及び前記路上通信装置の識別コードと前記路上通信装置の位置とを対応づける情報に基づいて、前記路上通信装置間の旅行時間を算出するステップに代えて、
    収集した第一の軌跡情報に基づいて、前記路上通信装置間の旅行時間を算出するステップを有する、
    請求項5に記載のリンク旅行時間推定方法。
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