JP4081656B2 - 電動ブラシ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動ブラシ、特に、植毛台が植毛面に沿って該植毛面の中心回りに往復回動する電動ブラシに関する。この種の電動ブラシとしては、歯ブラシ、床ブラシ、浴槽洗浄用ブラシ、洗車ブラシ、ガラス清掃用ブラシ等、種々のものがある。
【0002】
【従来技術】
電動ブラシ、例えば電動歯ブラシには、電動モータにより植毛台を植毛面に沿って該植毛面の中心回りに往復回動させるタイプのものがあり、使用者は、往復回動する植毛部を歯面、歯間部、咬合面等にあてがうことにより、これらの部分の刷掃を行なう。
【0003】
植毛部は、多数の毛束が間隔を置いて並んで形成されている。そして、植毛台の往復回動は、通常、植毛面の中心回りに数十度程度の回動角で行なわれる。そして、この回動角に対応する周方向の範囲内に、複数の毛束が配置されており、これにより歯の清掃が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電動歯ブラシは、使用した際に、歯の面の一部が十分に清掃されていない、いわゆる磨き残しが生じがちであった。
【0005】
図19は電動歯ブラシのブラシ部の植毛側から見た図であり、植毛台u及びこれに植毛された毛束wが示されている。例えば、図の(a1)に示すように毛束wが同心円状に並んだ配置とされた場合、この植毛台を往復回動すると、図の(a2)に黒い領域で示すように、毛束が掃く領域に同心円の隙間ができる。図の(b1)に示すように、植毛台uにほぼ均一に毛束wを分散させた場合においても、図の(b2)に黒い領域で示すように、狭くはあるが毛束が掃く領域に隙間ができる。
【0006】
特に、歯垢の溜まりやすい歯頸部を磨く場合等に、電動歯ブラシの位置を一時的に固定して歯磨きを行なった場合、毛束が掃く領域に隙間があると、磨き残しが生じ易い。
【0007】
このような問題は、他の電動ブラシにおいても同様に生じるのであり、植毛面内の領域で、磨き、清掃等の清浄化が行なわれない磨き残し箇所が多いと、清浄化が十分行なわれないという問題を生じる。
【0008】
本発明は、従来の電動ブラシのこのような問題を解消し、磨き残しを生じ難く、特に電動ブラシの位置を一時的に固定して清浄化を行なった場合にも、磨き残しの発生の防止をより確実に行なうことができる電動ブラシを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、植毛台が植毛面に沿って該植毛面の中心回りに往復回動する電動ブラシにおいて、前記植毛面の外周縁に近い第1の円周上に配置された複数の第1外周毛束と、前記第1の円周の内側で該円周と同心状をなす第2の円周上において周方向に見て前記第1外周毛束の間に配置された第2外周毛束と、該第2外周毛束より内側に配置された内部毛束とを備え、前記第1の円周と前記第2の円周との径方向間隔が、前記第1外周毛束及び第2外周毛束の各半径の和より小さいことを特徴とする電動ブラシを提供するものである。(第1発明)
本発明はまた、前記目的を達成するため、植毛台が植毛面に沿って該植毛面の中心回りに往復回動する電動ブラシにおいて、前記植毛面の外周縁の近くであって正多角形の頂点に相当する位置に配置された第1外部毛束と、前記正多角形の各辺より植毛面の径方向外方に配置された第2外部毛束と、前記正多角形の辺に相当する位置に配置された第3の外部毛束と、前記第3外部毛束より内側に配置された内部毛束とを備え、前記植毛面において、前記正多角形の中心と各頂点とを結ぶ直線と、相並ぶこれらの直線のなす角の2等分線とにより形成される扇形領域の各々に、少なくとも前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束が存在し、各扇形領域において、前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束の内、植毛面径方向に見て隣り合う毛束同志を比較したとき、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で各毛束が配置されていることを特徴とする電動ブラシを提供するものである。(第2発明)
本発明はさらに、前記目的を達成するため、植毛台が植毛面に沿って該植毛面の中心回りに往復回動する電動ブラシにおいて、前記植毛面の外周縁の近くに配置され該外周縁に沿って直線で結んだときに凸多角形をなす第1外部毛束と、該凸多角形の辺に相当する位置に配置された第2外部毛束と、前記凸多角形の内側において該凸多角形に沿うように並べて配置された第3外部毛束と、該第3外部毛束より内側に配置された内部毛束とを備え、前記凸多角形の中心と各頂点とを結ぶ直線により形成される扇形領域の各々に、少なくとも前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束が存在し、各扇形領域において、前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束の内、植毛面径方向に見て隣り合う毛束同志を比較したとき、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で各毛束が配置されていることを特徴とする電動ブラシを提供するものである。(第3発明)
本発明はさらに、前記目的を達成するため、植毛台が植毛面に沿って該植毛面の中心回りに往復回動する電動ブラシにおいて、前記植毛面の外周縁に近い円周上に配置された複数の最外周毛束と、該最外周毛束より植毛台の径方向内側に配置された内側毛束とを備え、これら毛束が植毛面の径方向及び周方向になす離間距離は、前記植毛台の往復回動に従ってこれらの毛束が刷掃する面積が、前記円周で囲まれる領域の面積の85%以上となるように決められていることを特徴とする電動ブラシを提供するものである。(第4発明)
本発明において、毛束が或る位置に存在するという場合は、特に断らない限り、正確にその位置にある場合、及び刷掃作用がその位置において実質的に得られる位置にある場合を言う。例えば、毛束が、多角形の頂点等の或る点に配置されているとは、毛束の中心から外周に至るまでの距離の2/3以内の範囲にその点が存在する配置をいう。また、毛束が、円周や多角形の辺等の或る線の上に配置されているとは、毛束の中心から外周に至るまでの距離の2/3以内の範囲にその線が存在する配置をいう。また、毛束が、扇形等の或る領域に存在するとは、毛束の面積の1/4以上がその領域に存在することをいう。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果を奏する電動ブラシを提供することができる。植毛台が植毛面に沿って該植毛面の中心回りに往復回動する電動ブラシにおいて、磨き残しのない良好な刷掃効果を得るためには、植毛部が被清浄面に対しできるだけ多く接することが必要である。特に、植毛部を被清浄面にあてがって同じ位置に保持し、植毛台の往復回動に伴う被清浄面への接触状態を見たときに、植毛部の領域内での毛束と被清浄面との接触ができるだけ密に行なわれることが重要である。電動歯ブラシの場合は、とりわけ、歯垢の溜まりやすい歯頚部の清掃性を高めるためには、植毛面の外周側における磨き残しの発生防止が重要である。
【0011】
本発明中、第1発明においては、前記植毛面の外周縁に近い第1の円周上の第1外周毛束と、前記第1の円周の内側で同心状をなす第2の円周上において周方向に見て前記第1外周毛束の間に配置された第2外周毛束と、該第2外周毛束より内側に配置された内部毛束とを備え、前記第1の円周と前記第2の円周との径方向間隔が、前記第1外周毛束及び第2外周毛束の各半径の和より小さいという配置とされている。
【0012】
このように、特に重要な植毛面の外周側にある同心円状の毛束の並びの径方向間隔が各毛束の半径の和より小さい配置とされているので、植毛台が往復回動をすることにより同心円状の毛束の刷掃範囲が径方向に重なる。この重なり部分においては、刷掃範囲間の隙間がなくなる。したがって、植毛面の外周側での磨き残しが防止される。
【0013】
また、電動ブラシの植毛部の形成にあたっては、毛束の位置決め及び固定(製造方法により、植毛穴の形成と平線による固定、毛束基端部の加熱溶着、インモールドによる一体成形等がある)等において、数値制御を伴った製造工程を経るのが一般的である。第1発明によれば、同心円を基準に規則的な毛束配置を採用しているので、数値制御に基づいた位置の特定や加工を正確に行うのに有利である。また、毛束が整然と並ぶことになるので、美観にも優れ、消費者への訴求度が高い。
【0014】
さらに、前記第1の円周の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって前記第1の円周上の隣り合う毛束の相向き合う側の接線がなす角、及び前記第2の円周の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって前記第2の円周上の隣り合う毛束の相向き合う側の接線がなす角が、各々前記植毛台の往復回動角以下であるのが望ましい。この設定を簡単にするために、第1の円周上で周方向に隣り合う前記第1外周毛束の中心角、及び第2の円周上で周方向に隣り合う前記第2外周毛束の中心角は、植毛台の往復回動角以下とすることができる。これらにより、第1外周毛束及び第2外部毛束による刷掃範囲は、径方向にも周方向にも連続性が高まり、磨き残しを減少させることができる。
【0015】
本発明中、第2発明においては、前記植毛面の外周縁の近くであって正多角形の頂点に相当する位置に配置された第1外部毛束と、前記正多角形の各辺より植毛面の径方向外方に配置された第2外部毛束と、前記正多角形の辺に相当する位置に配置された第3外部毛束と、前記第3外部毛束より内側に配置された内部毛束とを備えている。
【0016】
前記第3外部毛束が正多角形の辺に相当する位置に配置されているという状態には、第3外部毛束の中心が正多角形の辺の上にある場合の他、正多角形の隣り合う頂点に位置する第1外部毛束同志を各々の外周縁を通る幅で結んだときに、該幅領域内に1つの第3外部毛束の少なくとも一部が位置する場合も含む。
【0017】
第2発明においては、このように、毛束が正多角形を基準として規則的に配置されるので、製造工程において、数値制御に基づいた位置の特定や加工を正確に行なうのに有利である。また、整然とした毛束の並びにより、優れた美観と、高い消費者への訴求度が得られる。
【0018】
さらに、第2発明においては、前記正多角形の中心と各頂点とを結ぶ直線と、相並ぶこれらの直線のなす角の2等分線とにより形成される扇形領域の各々に、少なくとも前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束が存在し、各扇形領域において、前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束の内、植毛面径方向に見て隣り合う毛束同志を比較したとき、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で各毛束が配置されている。特に重要な植毛面の外周側にある前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束が、このように配置されているので、植毛台が往復回動をすることにより扇形領域内の毛束の刷掃範囲が径方向に重なる。この重なり部分においては、刷掃範囲間の隙間がなくなるので、植毛面の外周側の磨き残しが防止される。
【0019】
前記第2外部毛束は、前記正多角形の各辺に沿う方向に複数配置されるのが望ましい。これにより、前記正多角形の辺に平行な比較的大きな空所に密に毛束が形成されるので、磨き残し部分をより減少させることができる。
【0020】
また、前記植毛台の往復回動角は、前記正多角形の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって前記正多角形の隣り合う頂点に位置する毛束の相向き合う側の接線がなす角の1/2以上である。この設定を簡単にするため、前記植毛台の往復回動角は、隣り合う各頂点に位置する毛束の相向き合う側の周縁と前記正多角形の中心とを通る接線がなす角の1/2以上とすることができる。これらにより、隣り合う前記扇形領域における前記第1外周毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束の刷掃範囲は、周方向への連続性が高まり、これら外周毛束による刷掃範囲を、磨き残しが少ない状態とすることができる。
【0021】
本発明中、第3発明においては、前記植毛面の外周縁の近くに配置され該外周縁に沿って直線で結んだときに凸多角形をなす第1外部毛束と、該凸多角形の辺に相当する位置に配置された第2外部毛束と、前記凸多角形の内側において該凸多角形に沿うように並べて配置された第3外部毛束と、該第3外部毛束より内側に配置された内部毛束とを備えている。
【0022】
前記第2外部毛束が凸多角形の辺に相当する位置に配置されているという状態には、第2外部毛束の中心が凸多角形の辺上にある場合の他、凸多角形の隣り合う頂点に位置する第1外部毛束同志を各々の外周縁を通る幅で結んだときに、該幅領域内に第2外部毛束が位置する場合も含む。
【0023】
第3発明においては、このように、毛束が凸多角形を基準として規則的に配置されるので、製造工程において、数値制御に基づいた位置の特定や加工を正確に行いやすい。また、整然とした毛束の並びにより、優れた美観と、高い消費者への訴求度が得られる。
【0024】
さらに、第3発明においては、前記凸多角形の中心と各頂点とを結ぶ直線により形成される扇形領域の各々に、少なくとも前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束が存在し、各扇形領域において、前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束の内、植毛面径方向に見て隣り合う毛束同志を比較したとき、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で各毛束が配置される。特に重要な植毛面の外周側にある前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束が、このように配置されているので、植毛台が往復回動をすることにより扇形領域内の毛束の刷掃範囲が径方向に重なる。この重なり部分においては、刷掃範囲間の隙間がなくなるので、植毛面の外周側の磨き残しが防止される。
【0025】
また、前記植毛台の往復回動角は、前記植毛台の往復回動角が、前記正多角形の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって前記正多角形の隣り合う頂点に位置する毛束の相向き合う側の接線がなす角度以上であるのが望ましい。この設定を簡単にするために、前記植毛台の往復回動角は、隣り合う各頂点に位置する毛束の相向き合う側の周縁と前記凸多角形の中心とを通る接線がなす角度以上であるのが望ましい。これらにより、隣り合う前記扇形領域における前記第1外周毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束の刷掃範囲は、周方向の連続性を高め、これら外周毛束による刷掃範囲を、磨き残しが少ない状態とすることができる。前記凸多角形は、正多角形とするのが望ましい。
【0026】
本発明中、第4発明においては、前記植毛面の外周縁に近い円周上に配置された複数の最外周毛束と、該最外周毛束より植毛台の径方向内側に配置された内側毛束とを備え、これら毛束が植毛面の径方向及び周方向になす離間距離は、前記植毛台の往復回動に従ってこれらの毛束が刷掃する面積が、前記円周で囲まれる領域の面積の85%以上となるように決められる。
【0027】
第4発明においては、このように、前記面積割合とすることにより、前記植毛台の往復回動に従って最外周毛束及び内側毛束の刷掃面積が、前記円周で囲まれる領域の面積に対し前記割合となるように決められるので、歯に対する毛束の接触面積が確保され、磨き残しを十分に少なくすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を電動歯ブラシに適用した場合の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。図1は、電動歯ブラシの全体を示す斜視図、図2はその縦断面図である。
【0029】
この電動歯ブラシ1は、把持部2の一端から首部3が延び、その先端部にブラシ部4が装着されている。把持部2は、乾電池式、充電池式等の電源部21、これに接続された電気モータ22、電気モータ22の出力軸の一方向への回転を軸31の往復直線運動に変換する伝動部23、及びこれらを収容するハウジング20を備えている。ハウジング20には、電気モータの作動のオンオフを行なうためのスイッチ24が設けられている。首部3は、ハウジング20の一端に着脱自在に結合された筒部30内に軸31を収容している。ブラシ部4は、筒部30の先端部に着脱自在に軸支された植毛台41、該植毛台上の植毛部42、及び筒部30内において軸31と植毛台41の偏心位置に結合されて軸31の往復直線運動を植毛台の往復回動に変換するリンク部43を備えている。これらの構造は、従来の電動歯ブラシと同様であり、また、上記以外の回動型電動歯ブラシの構造を採用することもできる。
【0030】
図3,4,5,6、7,8,9,10は、首部3にブラシ部4を結合した状態を示す正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、底面図、A−A断面図、B−B断面図である。
【0031】
次に、本発明に係る電動歯ブラシに使用するブラシ部について、毛束の望ましい配置について説明する。図11〜図14は、ブラシ部を植毛側から見た正面図である。これらの電動歯ブラシ用ヘッド(ブラシ部)は、合成繊維を植え込んでなる毛束を備え、電動歯ブラシの動力部であるグリップ部先端に着脱自在に取り付けて使用される。
(第1実施形態)
図11は、ブラシ部の第1の実施形態を示している。このブラシ部4aは、植毛台41上に次のように配置された毛束42を備えている。
第1外周毛束a:植毛面の外周縁に近い第1の円周A上に配置された毛束
第2外周毛束b:第1の円周Aの内側で該円周と同心状をなす第2の円周B上において周方向に見て第1外周毛束aの間に配置された毛束
内部毛束c:第2外周毛束bより内側に配置された毛束
そして、この実施形態においては、第1の円周Aと前記第2の円周Bとの径方向間隔sは、第1外周毛束a及び第2外周毛束bの各半径の和より小さくされている。
【0032】
このように、本実施形態に係る電動歯ブラシにおいては、特に重要な植毛面の外周側にある同心円状の毛束a,bの並びの径方向間隔が各毛束の半径の和より小さい配置とされているので、植毛台が往復回動をすることにより同心円状の毛束の刷掃範囲が径方向に重なる。この重なり部分においては、刷掃範囲間の隙間がなくなるので、植毛面の外周側での磨き残しが防止される。
【0033】
また、植毛位置が規則的に決められているので、製造時の数値制御による位置決めや加工を高い精度で得やすい。また、毛束が整然と並ぶことになるので、美観にも優れ、消費者への訴求度が高い。
【0034】
さらに、第1の円周A上で周方向に隣り合う前記第1外周毛束aの中心角、及び第2の円周B上で周方向に隣り合う前記第2外周毛束bの中心角は、植毛台41の往復回動角以下とするのが望ましい。この実施形態では、60度である。また、毛束の配置により前記中心角は、10度〜90度程度とすることができる。これにより、第1外周毛束及び第2外部毛束による刷掃範囲を、径方向にも周方向にも隙間のない状態又はこれに近い状態で得ることができる。
【0035】
図15は、このブラシ部を用いた電動歯ブラシを、位置を固定して使用した場合に生じる磨き残し部を示している。図に示された中心部の黒い円、その外側の2つの円に磨き残し部が生じているのみであり、従来のものに比し、明らかに磨き残し部が減少している。
(第2実施形態)
図12は、ブラシ部の第2の実施形態を示している。このブラシ部4bは、植毛台41上に次のように配置された毛束42を備えている。
第一外部毛束d:植毛面の外周の近くであって正三角形Cの頂点に相当する位置に配置された毛束
第2外部毛束e:正三角形Cの各辺より植毛面の径方向外方に配置された毛束
第3外部毛束f:正三角形Cの辺に相当する位置に配置された毛束
内部毛束g:第3外部毛束より内側に配置された毛束
そして、正三角形Cの中心と各頂点とを結ぶ直線Dと、相並ぶこれらの直線Dのなす角の2等分線Eとにより形成される扇形領域の各々に、第1外部毛束d、第2外部毛束e、第3外部毛束f及び内部毛束gが存在する。
【0036】
さらに、各扇形領域において、植毛面径方向に見て隣り合う毛束同志を比較したとき、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で各毛束が配置されている。例えば、図12において、正三角形Cの中心と各頂点とを結ぶ直線D1と2等分線Eとにより形成される扇形領域にある毛束について説明すると、以下のものが、ここでいう植毛面径方向に見て隣り合う毛束である。
・第2外部毛束e1と第1外部毛束d1
・第2外部毛束e1と第3外部毛束f2
・第3外部毛束f2と第3外部毛束f1
・第3外部毛束f1と内部毛束g1
これらの毛束が、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔(径方向に投射した場合の間隔)で配置されている。
【0037】
この例では、第2外部毛束eは、正三角形の各辺に平行に2個配置されている。このように、毛束を配置することにより、辺に平行な比較的大きな空所に密に毛束が形成されるので、磨き残し部分の発生をより確実に防止できる。
【0038】
また、植毛台41の往復回動角は、正三角形の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって正三角形の隣り合う頂点に位置する毛束の相向き合う側の接線がなす角の1/2以上であるのが望ましい。また、設定を簡単にするため、正三角形の中心と隣り合う頂点とを結ぶ2直線がなす角の1/2以上、すなわち、60度以上とすることができる。これにより、第1外周毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束による刷掃範囲の連続性を高め、磨き残しを減少させることができる。
【0039】
この実施形態では、三角形を基準として毛束を配置したが、他の正多角形を基準とすることもできる。
(第3実施形態)
図13は、ブラシ部の第3の実施形態を示している。このブラシ部4cは、正方形を基準とし、植毛台41上に次のように配置された毛束42を備えている。
第一外部毛束h:植毛面の外周の近くであって正方形Fの頂点に相当する位置に配置された毛束
第2外部毛束i:正方形Fの各辺より植毛面の径方向外方に配置された毛束
第3外部毛束j:正方形Fの辺に相当する位置に配置された毛束
内部毛束k:第3外部毛束より内側に配置された毛束
そして、正方形Fの中心と各頂点とを結ぶ直線Gと、相並ぶこれらの直線Gのなす角の2等分線Hとにより形成される扇形領域の各々に、第1外部毛束h、第2外部毛束i、第3外部毛束j及び内部毛束kが存在する。
【0040】
さらに、各扇形領域において、植毛面径方向に見て隣り合う毛束同志を比較したとき、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で各毛束が配置されている。例えば、図13において、正方形Fの中心と各頂点とを結ぶ直線G1と2等分線Hとにより形成される扇形領域にある毛束について説明すると、以下のものが、ここでいう植毛面径方向に見て隣り合う毛束である。
・第2外部毛束i1と第1外部毛束h1
・第2外部毛束h1と第3外部毛束j1
・第3外部毛束j1と内部毛束k1
これら第1外部毛束h1、第2外部毛束i1、第3外部毛束j1の毛束が、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で配置されている。
【0041】
この例においても、第2外部毛束iは、正方形の各辺に平行に2個配置されている。この配置することにより、辺に平行な比較的大きな空所に密に毛束が形成さ、磨き残し部分の発生をより確実に防止できる。
【0042】
また、この例においても、植毛台41の往復回動角は、正方形の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって正方形の隣り合う頂点に位置する毛束の相向き合う側の接線がなす角の1/2以上であるのが望ましい。また、設定を簡単にするため、正方形の中心と隣り合う頂点とを結ぶ2直線がなす角の1/2以上、すなわち、45度以上とすることができる。これにより、第1外周毛束及び第2外部毛束による刷掃範囲は、径方向にも周方向にも連続性が高まり、磨き残しを減少することができる。
【0043】
図12及び図13に示す実施形態においては、第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束が上記の配置とされているので、特に重要な植毛面の外周側にある毛束間の磨き残しが確実に防止される。また、毛束が正多角形を基準とした規則的な配置となるので、数値制御を伴った製造工程を経る場合に高い精度を容易に得ることができる上、毛束が整然と並び美観にも優れ、消費者への訴求度が高い。
【0044】
図16及び図17は、図12及び図13に示したブラシ部を用いた電動歯ブラシを、位置を固定して使用した場合に生じる磨き残し部を示している。図16に示された中心部の黒い円及び外周よりの3つの円弧、図17に示された中心部の黒い円及びその外側の円に磨き残し部が生じているのみであり、従来のものに比し、明らかに磨き残し部が減少している。
(第4実施形態)
図14は、ブラシ部の第4の実施形態を示している。このブラシ部4bは、植毛台41上に次のように配置された毛束42を備えている。
第1外部毛束m:植毛面の外周縁の近くに配置され該外周縁に沿って直線で結んだときに正六角形Iをなす毛束
第2外部毛束n:正六角形Iの辺に相当する位置に配置された毛束
第3外部毛束p:正六角形Iの内側において該正六角形に沿うように並べて配置された毛束
内部毛束q:第3外部毛束pより内側に配置された毛束
そして、正六角形の中心と各頂点とを結ぶ直線により形成される扇形領域の各々に、少なくとも第1外部毛束m、第2外部毛束及び第3外部毛束が存在する。
【0045】
さらに、各扇形領域において、植毛面径方向に見て隣り合う毛束同志を比較したとき、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で各毛束が配置されている。例えば、図14において、正六角形Iの中心と頂点とを結ぶ直線J1とJ2とにより形成される扇形領域にある毛束について説明すると、以下のものが、ここでいう植毛面径方向に見て隣り合う毛束である。
・第1外部毛束m1、m2と第2外部毛束n1
・第2外部毛束n1と第3外部毛束p1、p2
この扇形領域では、内部毛束が存在しない。しかし、これに隣り合う扇形領域には、内部毛束q1があり、植毛面径方向に見てこれと隣り合う毛束は、第2外部毛束p2、p3である。歯頸や歯の隅部まで刷掃効果を十分に行き渡らせるためには、内部毛束より外部毛束の方が重要性が高い。したがって、この例のように、隣り合う一つおきの扇形領域に内部毛束を設けるというようにすることも可能であり、必ずしも各扇形領域に内部毛束が存在する必要はない。また、本実施形態において配置の基準とする正多角形は、六角形のように角数が多い凸多角形が特に適しているので、扇形の中心角が比較的小さくなる。この点でも全ての扇形領域に内部毛束が存在する必要はない。
【0046】
上記の隣り合う毛束が、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で配置される。
【0047】
この例においては、植毛台41の往復回動角は、正六角形の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって前記六多角形の隣り合う頂点に位置する毛束の相向き合う側の接線がなす角度以上であるのが望ましい。この設定を簡単にするために、植毛台41の往復回動角は、正六角形の中心と隣り合う頂点とを結ぶ2直線がなす角以上、すなわち、60度以上とすることができる。これにより、第1外周毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束による刷掃範囲は、径方向にも周方向にも連続性が高まり、磨き残しを減少させることができる。
【0048】
この実施形態においては、第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束が上記の配置とされているので、特に重要な植毛面の外周側にある毛束間の磨き残しが確実に防止される。また、毛束が正六角形を基準とした規則的な配置となるので、数値制御を伴った製造工程を経る場合に高い精度を容易に得ることができる上、毛束が整然と並び美観にも優れ、消費者への訴求度が高い。
【0049】
この実施形態では、正六角形を毛束配置の基準としているが、他の多角形を基準とすることもでき、特に正多角形を基準とするのが有利である。
【0050】
このブラシ部を用いた電動歯ブラシを、位置を固定して使用した場合に生じる磨き残し部は、前述の図15に示した状態と同じである。これは、図11の実施形態と図14の実施形態が、同じ毛束配置を備えているからである。第1実施形態ではこれを円を基準として捉え、第4実施形態ではこれを正六角形を基準として捉えている。
(第5実施形態)
次に、ブラシ部の第5実施形態について説明する。この実施形態において、電動歯ブラシのブラシ部は、植毛面の外周縁に近い円周上に配置された複数の最外周毛束と、該最外周毛束より植毛台の径方向内側に配置された内側毛束とを備えている。
【0051】
この配置は、様々な形態をとり得る。例えば、図11に示したブラシ部では、円周A上に配置された毛束aが、ここでいう最外周毛束であり、それより内側の毛束b、cが内側毛束である。また、図12に示したブラシ部では、正三角形Cの頂点を通る円周上に配置された毛束dが最外周毛束であり、その内側の毛束e,f,gが内側毛束である。図13のブラシ部では、正方形Fの外側に配置された毛束iが最外周毛束、その内側の毛束h、j、kが内側毛束である。さらに、図14のブラシ部では、正六角形Iの頂点を通る円周上の毛束mが最外周毛束、その内側の毛束n,p,qが内側毛束である。
【0052】
いずれの例おいても、これらの毛束が植毛面の径方向及び周方向になす離間距離は、植毛台41の往復回動に従ってこれらの毛束が刷掃する面積が、前記円周で囲まれる領域の面積の85%以上であるように決められる。この毛束による刷掃面積は、各毛束の面積、毛束の配置密度、植毛台の往復回動角度によって決まるのであり、毛束を構成するフィラメントの太さや硬さ、駆動装置の電池寿命等を考慮してこれらの適正値を選択し、前記面積割合とする。前記面積割合とすることにより、歯に対する毛束の接触面積が確保され、磨き残しを十分に少なくすることができる。
(その他の形態等)
前記各実施形態において、毛束の長さは、必要に応じて種々に設定することができる。図18は、毛束の長さの設定例を概略的に示している。図18中、(a)は毛束43を植毛面全体で同じ高さとしたもの、(b)は最外周の毛束43aを内側43bの毛束より高くしたもの、(c)は最外周の毛束43cからその隣の周の毛束43dに掛けて上昇する傾斜面を形成し、その内側の毛束43eを低くしたもの、(d)は最外周の毛束43fの隣の周の毛束43gを該最外周の毛束及び内側の毛束43hより高くしたものである。
【0053】
前記実施形態では、植毛台及び毛束の正面形状を円形のものを示したが、本発明はこれに限定されるものでなく、多角形、楕円形等、種々の形とすることができる。また、毛束の径、毛束を構成するフィラメントの寸法や材質は、同一とする他、位置によって異なるものとすることもできる。
【0054】
以上は、本発明を電動歯ブラシに適用した場合の実施形態であるが、本発明は同様にして他の電動ブラシ、例えば、床ブラシ、浴槽洗浄用ブラシ、洗車ブラシ、ガラス清掃用ブラシ等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシの斜視図である。
【図2】 図1に示す電動歯ブラシの縦断側面図である。
【図3】 図1に示す電動歯ブラシのブラシ部及び首部を示す正面図である。
【図4】 図1に示す電動歯ブラシのブラシ部及び首部を示す背面図である。
【図5】 図1に示す電動歯ブラシのブラシ部及び首部を示す右側面図である。
【図6】 図1に示す電動歯ブラシのブラシ部及び首部を示す左側面図である。
【図7】 図1に示す電動歯ブラシのブラシ部及び首部を示す平面図である。
【図8】 図1に示す電動歯ブラシのブラシ部及び首部を示す底面図である。
【図9】 図1に示す電動歯ブラシのブラシ部及び首部のA−A断面図である。
【図10】 図1に示す電動歯ブラシのブラシ部及び首部のB−B断面図である。
【図11】 本発明に係る電動歯ブラシに適用されるブラシ部の一形態を概略的に示す正面図である。
【図12】 本発明に係る電動歯ブラシに適用されるブラシ部の他の形態を概略的に示す正面図である。
【図13】 本発明に係る電動歯ブラシに適用されるブラシ部のさらに他の形態を概略的に示す正面図である。
【図14】 本発明に係る電動歯ブラシに適用されるブラシ部のさらに他の形態を概略的に示す正面図である。
【図15】 図11及び図14に示すブラシ部を用いた電動歯ブラシを使用した場合の磨き残し状態を示す説明図である。
【図16】 図12に示すブラシ部を用いた電動歯ブラシを使用した場合の磨き残し状態を示す説明図である。
【図17】 図13に示すブラシ部を用いた電動歯ブラシを使用した場合の磨き残し状態を示す説明図である。
【図18】 本発明に係る電動歯ブラシに適用されるブラシ部の毛束の種々の形態を概略的に示す側面図である。
【図19】 従来の電動歯ブラシにおけるブラシ部の例の正面図及びその磨き残し部の説明図である。
【符号の説明】
1 電動歯ブラシ
2 把持部
3 首部
4,4a,4b,4c,4d ブラシ部
41 植毛台
42 植毛部
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,m,n,p,q 毛束
43a,43b,43c,43d,43e,43f,43g,43h 毛束

Claims (4)

  1. 植毛台が植毛面に沿って該植毛面の中心回りに往復回動する電動ブラシにおいて、
    前記植毛面上に毛束が相互に間隔をおいて配置されており、
    前記植毛面の外周縁に近い第1の円周上に配置された複数の第1外周毛束と、
    前記第1の円周の内側で該円周と同心状をなす第2の円周上において周方向に見て前記第1外周毛束の間に配置された第2外周毛束と、
    該第2外周毛束より内側に配置された内部毛束とを備え、
    前記第1の円周と前記第2の円周との径方向間隔が、前記第1外周毛束及び第2外周毛束の各半径の和より小さく、
    前記第1の円周の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって前記第1の円周上の隣り合う毛束の相向き合う側の接線がなす角、及び前記第2の円周の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって前記第2の円周上の隣り合う毛束の相向き合う側の接線がなす角が、各々前記植毛台の往復回動角以下であり、
    これら毛束が植毛面の径方向及び周方向になす離間距離は、前記植毛台の往復回動に従ってこれらの毛束が刷掃する面積が、前記円周で囲まれる領域の面積の85%以上となるように決められていることを特徴とする電動ブラシ。
  2. 植毛台が植毛面に沿って該植毛面の中心回りに往復回動する電動ブラシにおいて、
    前記植毛面上に毛束が相互に間隔をおいて配置されており、
    前記植毛面の外周縁の近くであって該外周縁に沿って直線で結んだときに正多角形の頂点に相当する位置に配置された第1外部毛束と、
    前記正多角形の各辺より植毛面の径方向外方に配置された第2外部毛束と、
    前記正多角形の辺に相当する位置に配置された第3の外部毛束と、
    前記第3外部毛束より内側に配置された内部毛束とを備え、
    前記植毛面において、前記正多角形の中心と各頂点とを結ぶ直線と、相並ぶこれらの直線のなす角の2等分線とにより形成される扇形領域の各々に、少なくとも前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束が存在し、
    各扇形領域において、前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束の内、植毛面径方向に見て隣り合う毛束同志を比較したとき、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で各毛束が配置されており、
    前記植毛台の往復回動角が、前記正多角形の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって前記正多角形の隣り合う頂点に位置する毛束の相向き合う側の接線がなす角の1/2以上であり、
    これら毛束が植毛面の径方向及び周方向になす離間距離は、前記植毛台の往復回動に従ってこれらの毛束が刷掃する面積が、前記正多角形の頂点を通る円周で囲まれる領域の面積の85%以上となるように決められていることを特徴とする電動ブラシ。
  3. 前記第2外部毛束は、前記正多角形の各辺に沿う方向に複数配置されていることを特徴とする請求項に記載の電動ブラシ。
  4. 植毛台が植毛面に沿って該植毛面の中心回りに往復回動する電動ブラシにおいて、
    前記植毛面上に毛束が相互に間隔をおいて配置されており、
    前記植毛面の外周縁の近くであって該外周縁に沿って直線で結んだときに正多角形の頂点に相当する位置に配置された第1外部毛束と、
    前記正多角形の辺に相当する位置に配置された第2外部毛束と、
    前記正多角形の内側において該正多角形に沿うように並べて配置された第3外部毛束と、
    該第3外部毛束より内側に配置された内部毛束とを備え、
    前記正多角形の中心と各頂点とを結ぶ直線により形成される扇形領域の各々に、少なくとも前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束が存在し、
    各扇形領域において、前記第1外部毛束、第2外部毛束及び第3外部毛束の内、植毛面径方向に見て隣り合う毛束同志を比較したとき、各毛束の半径の和より小さい径方向間隔で各毛束が配置されており、
    前記植毛台の往復回動角が、前記正多角形の中心を通って毛束の周縁に引かれた接線であって前記正多角形の隣り合う頂点に位置する毛束の相向き合う側の接線がなす角度以上であり、
    これら毛束が植毛面の径方向及び周方向になす離間距離は、前記植毛台の往復回動に従ってこれらの毛束が刷掃する面積が、前記正多角形の頂点を通る円周で囲まれる領域の面積の85%以上となるように決められていることを特徴とする電動ブラシ。
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