JP4081464B2 - セパレータ折断工具 - Google Patents

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Description

本発明は、打設されたコンクリート壁面から突出する型枠用セパレータを折断するためのセパレータ折断工具に関する。
型枠用セパレータ(緊結材ともいう。以下「セパレータ」と呼ぶ)は、建築現場の型枠工事において、型枠堰板と支保工で形成された型枠をコンクリートの側圧に対して所定の寸法を保持するための仮設金物である。代表的なセパレータの外形を図1に示す。この図において、図1(a)は座金付きのセパレータ10A、図1(b)は樹脂製のカップ付きのセパレータ10B、図1(c)は金属製のカップ付きのセパレータ10Cをそれぞれ示している。また、型枠を構成して、コンクリートを打設した状態の一例を図2に示す。型枠12は、コンクリート14を打設して、硬化した後、解体される。型枠12を取り外した後のコンクリート14は、図3に示すように表面からセパレータ10のネジ部分11が突出するため、この突出部分を除去する必要がある。従来、このセパレータ10の頭部すなわちコンクリート14表面より露出している先端のネジ部分11は、ハンマーで叩き折る、あるいはセパレータ折断用の棒(セパ折り棒)に差し込んでねじ切る等の方法で処理されてきた(例えば特許文献1〜3参照)。いずれも人力による単調作業で、手作業による重労働であり、セパレータ10の使用数に比例して作業量も多くなり、時間がかかる。
例えばハンマーで叩き折る方法は、図4(a)〜(c)に示すように直接ハンマー16で上下左右からセパレータ10のネジ部分11を叩き折る。この場合は十分な打撃力を生じさせるよう手に力を込めてハンマーを振り下ろす必要があり、労力を要する。また作業現場によっては、スラブ下や梁側面等の高所でハンマーを力を入れて振り回すことが必要となり、空振りによる転倒、墜落等の危険を伴う。さらに狭い場所ではハンマー振り回しが制約され、非常に作業がし難くなる。
またセパ折り棒を使用する場合は、図5(a)〜(c)に示すようにセパ折り棒18の先端に開口された差し込み口19にセパレータ10のネジ部分11を挿入して、上下左右に折曲してねじ切るようにして折断している。この場合、毎回セパレータの頭部を差し込み口19に挿入する作業が必要となり、手間と時間がかかる。またカップ付きセパレータの場合、カップ13内にコンクリートノロが残っているとセパ折り棒18の差し込みができなくなる。さらにセパレータ頭部には通常、折断予定位置としてくびれ部分が形成されているが、セパ折り棒を使用する場合、ねじれ点がくびれ部分よりも手前になるため、くびれ部分の手前で折断されることがあり、この場合はカップ内にセパレータが残ってしまい、セパレータの除去が不十分となることが生じる。またハンマー使用の場合と同様に、セパ折り棒を使用する折断作業も単調作業であり、また手の力を要する重労働である。さらに狭い場所での作業は制約されてしまう。
特開2000−140463号公報 実開昭58−181472号公報 実開昭61−178678号公報
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものである。本発明の主な目的は、セパレータ折断作業の重労働から解放し、効率よくかつ安全にセパ折りを実現可能なセパレータ折断工具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面に係るセパレータ折断工具は、硬化したコンクリート14の表面から突出するセパレータ10を打撃によって折断するためのセパレータ折断工具であって、本体部2と、本体部2から突出するよう伸縮自在に装着され、セパレータ10を一方向から叩いて折るための打撃棒4と、本体部2に内蔵され、打撃棒4を付勢して突出させるための打撃機構と、本体部2に固定され、打撃棒4の突出方向に対して傾斜された傾斜面6を形成するガイド部8とを備え、ガイド部8の傾斜面6をコンクリート14表面に当接させ、かつ打撃棒4の突出軸上にセパレータ10の折断部位を位置させるように本体部2を保持し、セパレータ10の突出方向に対して斜めから打撃棒4を打撃機構で突出させて、打撃によりセパレータ10を一方向から折断可能に構成されている。この構成により、セパレータを斜め方向から打撃して確実に叩き折ることが可能で、人力によらずセパレータ折断作業を安全かつ容易に行うことができる。
また、本発明の第2の側面に係るセパレータ折断工具は、打撃棒4の突出方向に対するガイド部8の傾斜面6の傾斜角度が20〜25°である。この構成により、ガイド部の傾斜面をコンクリート表面に当接させることで打撃棒の打ち込み角度を正確に設定でき、斜めから確実にセパレータを叩き折り、折り損じの少ない信頼性の高いセパレータ折断作業が行える。
さらに、本発明の第3の側面に係るセパレータ折断工具は、ガイド部8の傾斜面6が、一部を開口した開口領域7を形成しており、開口領域7において打撃棒4が突出するように構成されている。これにより、ガイド部の傾斜面をコンクリート表面に当接させた状態で、打撃棒による打撃位置が確認できるので、セパレータの折断位置にセパレータ折断工具を容易に位置合わせすることができる。
さらに、本発明の第4の側面に係るセパレータ折断工具は、打撃棒4の先端がたがね状に形成されている。これにより、たがね状の先端でセパレータを打撃して確実に叩き折ることが可能となる。
さらにまた、本発明の第5の側面に係るセパレータ折断工具は、打撃機構が、圧縮空気の作用によって打撃棒4を突出させるよう構成されている。これにより、圧縮空気で勢いよく打撃棒をセパレータに向けて突出させ、セパレータを叩き折る十分な衝撃力を得ることができる。
さらにまた、本発明の第6の側面に係るセパレータ折断工具は、打撃棒4がアタッチメント式に交換可能に構成している。この構成により、セパレータの種類に応じて打撃棒を交換でき、またアタッチメントを他の部材に変更すればハツリ機等としても利用でき、セパレータ折断工具の利用範囲を拡大できる。
本発明によれば、セパレータの折断を簡単かつ確実に行える優れたセパレータ折断工具が提供され、これによって従来手作業で行っていたセパレータ折断作業を大幅に省力化でき、現場作業者の労力削減、安全性向上を実現すると共に工期の短縮、コスト削減が図られる。特に、従来のようにハンマーを力を込めて振り下ろす必要が無く、作業に要する揚力が軽減され、さらにセパ折り棒のようにセパレータ頭部を差し込み口に挿入するような手間や煩わしさもなく、極めて簡単に使用できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのセパレータ折断工具を例示するものであって、本発明はセパレータ折断工具を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
本発明者は、セパレータの折断工具の研究、試作を繰り返した結果、セパレータには製作メーカや製作ロットの違い等により、折れ易いもの、折れ難いものがあり、処理のし易さにおいて大きなばらつきがあることが判明した。またセパレータの形状によっても折れやすさに差が生じる。さらに試験の結果、コンクリートの強度も大きく影響していることが判明した。
セパレータの折断を効率よく行うためには、左右逆方向にねじ切る動作よりも、一方向からの1回もしくは複数回の連続打撃により叩き折ることが効果的である。この際、打撃の力をセパレータの破断面に有効に働かせるには、破断面からの距離がある程好ましい。セパレータの破断面は、一般にはセパレータに予め形成されたくびれ位置である。図1(c)に示すようなカップ付きセパレータの場合は、破断面と打撃位置との距離を稼ぐには、カップ13の外に突出したセパレータの先端近傍を打撃することとなる。ただ、破断面と打撃位置との距離がありすぎると、セパレータが途中で曲がってしまい破断面での折曲角度が小さくなってしまう。また、カップ付きのセパレータの場合、加工の際のコンクリートが土手の役目を果たしてセパレータの折れ曲げを妨げている。このような要因を考慮した結果、一方向からの打撃のみでセパレータを確実に破断するためには、折曲角度θ1(図11参照)を50°前後まで折り曲げる必要があることが実験により判明した。
この程度までにセパレータを折曲させるには、カップの上端水平面にあたるコンクリートを強制的に破壊する必要がある。この際にはコンクリートの強度が要因となる。コンクリートの強度が低い場合は、カップの外で打撃してもコンクリートを破壊でき、50°付近の折曲角度を確保することができるが、一方コンクリートの強度が高くなるとコクリートを破壊できず、カップの外でセパレータが曲がってしまい、折曲角度が取れず、セパレータを折ることができなくなる。
そこで、打撃の位置をカップの外でなく中とすることにより、上記の問題を解決するに至った。これによって、破断面と打撃点との距離が短くなるのでセパレータが途中で曲がって折曲角度が小さくなることがなくなり、またカップ内部からの打撃によるため硬いコンクリートでも壊れ易くできた。これにより、カップの有無やカップの形状に依らず、確実にセパレータ頭部を折断できる。またセパ折り棒による折断の際に問題となっていた、カップ内に多少のコンクリートノロが残存している場合であっても、打撃によりコンクリートノロも破断できるので、より確実な折断が可能となった。
なお本明細書においてセパレータの折断とは、セパレータを打撃により叩き折ることを意味しているが、説明上は他の方法、例えばセパレータを折曲してねじ切ることも折断に含む意味で使用する。
図6に、本発明の一実施の形態に係るセパレータ折断工具の左右側面図を示す。この図において図6(a)は使用時に使用者が観測する側に面しており、図6(b)は使用時にコンクリート表面に接する側である。また図7に、このセパレータ折断工具を使ってセパレータを折断する様子を示す一部断面平面図を、さらに図8に、セパレータを叩き折る状態を連続的に示した一部断面平面図を、それぞれ示す。これらの図に示すセパレータ折断工具100は、本体部2と、本体部2から突出する打撃棒4と、打撃棒4を往復運動させ、かつ打撃力を付与する打撃機構と、打撃棒4の突出方向に対して傾斜された傾斜面6を形成するガイド部8とを備える。
(本体部2)
本体部2は、先端に装着される打撃棒4を伸縮させるための打撃機構を内蔵している。この本体部2は、打撃機構のような付勢された伸縮機構を備える工具と同様の構成が採用できる。伸縮機構の動力源としては、例えば電気や空気で駆動されるモータ等、既存のものが利用でき、好ましくは土木工事用あるいは電動工具用等のハイパワーのものを利用する。図6の例では、手で把持するための把持部22と、把持部22で握った状態で操作できる引き金状の操作レバー24とを備える。また打撃機構は、好ましくは圧縮空気を使用して打撃力を得ている。セパレータ折断作業は、建設中の建物内を移動しながら行う作業であるため、これを実現する動力源としては小型軽量かつ高出力が要求される。そこで本実施の形態では打撃機構の動力源としてコンプレッサによる圧縮空気を用いた。圧縮空気や圧搾空気は、セパレータ折断工具100に外部接続されるコンプレッサから供給される。このため本体部2は、図9に示すようにコンプレッサ30と接続するための高圧ホース32が接続されるプラグ26を、把持部22の下端に備えている。圧縮空気を利用する打撃機構は、圧縮空気圧で往復運動に変換したものである。これにより、本体部2に内蔵されるピストンで打撃棒4を往復させ、数回の打撃動作を連続して行うことが可能となる。この例では、把持部22に設けられた操作レバー24を引くとその間打撃棒4が伸縮する。
(傾斜面6)
本体部2は、下方に把持部22を設ける一方、側方に筒状体28を設け、筒状体28から打撃棒4を突出させるよう構成されている。筒状体28の先端には、ガイド部8が固定されている。ガイド部8は、図7に示すように斜めに傾斜された傾斜面6を形成している。傾斜面6は、セパレータ折断工具を把持した状態で縦方向に傾斜面6を形成しており、これにより図10の斜視図に示すように、縦方向に切り立ったコンクリート14表面に傾斜面6を押し当ててセパレータ折断工具100を固定すると共に、打撃棒4がセパレータのネジ部分11を打撃する入射角度を傾斜面6の傾斜角度θ2に設定する。
また傾斜面6には、打撃棒4を突出させるための開口領域7が形成され、開口領域7を介して打撃棒4は傾斜面6から伸縮する。さらに開口領域7は図6(a)に示すように、セパレータ10を挿入できるように大きく形成している。セパレータ10をガイド部8の開口領域7に通すことで、セパレータ10と打撃棒4の衝突位置が開口領域7を介して視認できるので、位置決め作業を容易に行える。図11は、打撃棒4でセパレータ10の先端を折断する状態を詳細に示した拡大断面図である。この断面図に示すように、開口領域7は本体部2に近い側の側壁をほぼ垂直に成型し、この面でセパレータ10を押圧し易くしている。一方、開口領域7の本体部2から遠い側の側壁はテーパ状に形成して大きく開口され、使用者が開口領域7を視認しやすくすると共に、セパレータの折曲の際の妨げとならないように傾斜されている。図11のように、セパレータを開口領域7に通して位置決めした状態でセパレータ折断工具を保持し、打撃棒4でセパレータ10を打撃して叩き折る。このようにガイド部8は、傾斜面6によってセパレータを斜めから叩き折る角度を正確に調整できる。傾斜角度θ2は、好ましくは18〜26°、より好ましくは20〜25°、最も好ましくは20°前後とする。セパレータを確実に折断するためには、打撃位置と打撃角度が重要となる。本発明者の行った実験によれば、カップ付きセパレータの場合、カップの上端水平面から1〜5mm、好ましくは2〜3mm下がった位置を、傾斜角度20°前後で打撃するのが最も効果的であった。したがって、ガイド部8の大きさや厚さ、形状は、位置決めされた状態で打撃棒4の先端が、上記の角度及び位置にてセパレータを打撃するように設計される。
なお、この例では図10に示すように、右手で把持部22を持ってセパレータ折断工具を操作しやすいように、打撃棒4の突出方向に対して左側にガイド部8を傾斜させている。ただ、左利きの操作に適するよう右側にガイド部を傾斜させたり、上側あるいは下側にガイド部を傾斜させる構成とすることもできる。さらにガイド部を筒状体に対して回転自在とすることで傾斜方向を変更したり、あるいはガイド部の傾斜面をヒンジ構造などで折曲可能とし、傾斜方向や傾斜角度を変更した状態で保持することもできる。
さらに傾斜面は、位置合わせを容易にするためのゲージを設けてもよい。例えばガイド部の上面側、すなわちセパレータ折断工具をコンクリート表面に押しつけた際に使用者が視認できる側に、一定間隔でルーラ状のゲージを刻印等により設ける。これによりセパレータを開口領域で正確に位置合わせすることが容易となる。
(打撃棒4)
打撃棒4は、衝撃によりセパレータを叩き折ることができる十分な強度とし、鋼等の金属製とする。また打撃棒4の先端は鋭角に形成することでより衝撃力を高める。打撃棒4の形状は、好ましくは図12に示すようなたがね状に形成する。図12(a)は側面図、図12(b)は平面図を示している。この図に示すたがね状打撃棒は、先端に向かって先細りするテーパ状に形成している。たがね状とすることによって、インパクトの際のすべりを防止でき、セパレータの側面を確実に捕らえて叩き折ることができる。打撃棒4は図11に示すように、筒状体22からガイド部8にかけて形成された円筒状のシリンダに挿入されるため、外形をこのシリンダの内径よりも小さく成型している。
また、折断されたセパレータ頭部が破断された際に飛散しないよう、ガイド部8の先端の形状は開放された形状よりも閉鎖された形状とすることが好ましい。図10および図11の例では、開口領域を環状とすることで、開口領域の周囲を環状に取り巻く周壁が破断されたセパレータ頭部の飛散を阻止し、安全性を高めることができる。
以上の例では、打撃棒を打撃機構のピストンと一体に形成あるいは固定してハンマーのように打撃力を得ている。ただ、打撃棒は脱着可能に構成することもできる。図13〜図15に、打撃棒を脱着式にしたセパレータ折断工具200の一例を示す。図13は垂直断面図、図14はこのセパレータ折断工具の使用状態を示す水平断面図、図15は打撃棒のアタッチメント40を外した状態を示す垂直断面図を、それぞれ示している。これらの図に示すように、打撃棒をユニット式のアタッチメント40とし、セパレータ折断工具200の本体部2Bに脱着式に装着している。アタッチメント40と本体部2Bとの連結は、例えばアタッチメント40の後端を円筒状に形成し、本体部2Bの先端円筒面にネジ式に挿入する。またチャック式等の他の連結方式を採用してもよい。セパレータ折断工具の本体部2には打撃機構として本体シリンダ41内を往復する打撃ピストン42を備えており、図13において矢印で示すように打撃ピストン42が打撃棒4Bの後端を叩くことでこれを押し出し、間接的にセパレータを叩き折る。打撃棒4Bは外力のない状態でアタッチメントに収納されるよう弾性体等を設けることもでき、弾性体の作用により後方すなわち本体部2B側に収縮されるように構成することで、打撃ピストン42で押し出された打撃棒4Bを再度引き戻し、連続的に打撃棒4Bを伸縮できる。このように打撃棒をユニット式にして交換可能とすることで、セパレータの種類に応じて大きさや形状、材質の異なる打撃棒に交換し、最適なセパレータ折断が可能となる。また経年寿命や劣化による打撃棒の交換も容易に行え、セパレータ折断工具を長期にわたって使用できる。
さらに、セパレータ折断以外の機能を有する他のアタッチメントを用意し、これらをユニット式に交換可能とすることもできる。図16〜図19に、種々のアタッチメントと交換式としたセパレータ折断工具の例を示す。図16はアタッチメント40Bとしてハツリノミを示す断面図、図17は図16のハツリノミアタッチメント40Bを装着した状態を示す垂直断面図、図18はケレン用ハツリノミアタッチメント40Cを示す断面図、図19はこのケレン用ハツリノミアタッチメント40Cを装着した状態を示す垂直断面図を、それぞれ示している。いずれのアタッチメントも、セパレータ折断用のアタッチメント40と同様の連結機構により本体部2Bと着脱できるよう、連結機構を共通にしており、また本体部2Bに内蔵される打撃機構によって各打撃棒41B、41Cを押し出し可能としている。図16に示すハツリノミアタッチメント40Bは、先端を鋭角に先細りするよう形成しており、このアタッチメント40Bを図15のセパレータ切断工具に装着すればチッピング可能なハツリ機として使用できる。また図18に示すケレン用ハツリノミアタッチメント40Cは、先端を平板状に拡大すると共に先端を鋭利に突出させ、かつ平板面を若干湾曲させた形状としており、このアタッチメント40Cに交換すればケレン用ハツリ機として使用できる。このように、打撃棒をユニット式にして他のアタッチメントに交換することで、本セパレータ折断工具をセパレータ折断以外の用途にも使用できる。例えばハツリ機やケレン用ハツリ機、エア釘打機等、振動、伸縮部材を利用する他の工具として利用できることで、一の工具で用途に応じて切り替えて使用でき、工具のコスト削減や管理の容易さ、作業現場における利便性等が向上する。なお、このように本発明のセパレータ切断工具は、アタッチメントの交換によってセパレータ折断用途以外にも使用できるので、発明の名称に関わらず、請求項と同様の構成を有するものは本願発明の範囲内として企図する。
以上のセパレータ折断工具は、以下のようにしてセパレータを折断する。すなわち、図9の把持部22を持ち、図8(a)に示すようにガイド部8の開口領域7にセパレータ10のネジ部分11を挿入して、傾斜面6をコンクリート14の表面に当接させて位置決めする。これにより、打撃棒4がセパレータ10を打撃する角度及び位置が一定に定まる。開口領域7の垂直側壁をセパレータ10の側面に当接させた状態で、把持部22に設けられた操作レバー24を引くと、打撃機構によって打撃棒4が突出して、図8の(b)〜(e)に示すようにセパレータ10のネジ部分11が叩き折られる。この際、図11においてセパレータ折断工具を左側に押圧していると、開口領域7の垂直側壁でセパレータ10の側面が押圧されセパレータ折断工具が若干左側に押し込まれる。好ましくは、打撃棒4の1回の打撃でセパレータの折断が完了することが好ましいが、打撃機構の出力、あるいはコンクリートやセパレータの種類や強度等に応じて1回もしくは数回の打撃により折断を行う。打撃棒の往復運動でセパレータ頭部を一方向から連続打撃することで、セパレータの折曲角度を50°前後まで折曲できる。図8(e)の例では、セパレータ10が叩き折られることによりカップ13の上端水平面右側のコンクリートが破壊されている。これによって、セパレータの形状等に関係なくすべてのセパレータを折断できる。これにより、セパレータ折断作業が機械化、半自動化され、作業がより楽に、より速く、より安全にできる。また処理速度があがるため、セパレータ折断作業のコストの削減、および工期の短縮にも貢献できる。
本発明のセパレータ折断工具によって機械的にセパレータを折断することができ、またアタッチメントを交換すればハツリ機等にも利用できる。
代表的なセパレータの外形を示す平面図であり、図1(a)は座金付き、図1(b)は金属製のカップ付き、図1(c)は樹脂製のカップ付きのセパレータをそれぞれ示す。 型枠を構成して、コンクリートを打設した状態を示す断面図である。 型枠を取り外した後のコンクリートを示す断面図である。 セパレータを直接ハンマーで叩き折る様子を示す説明図である。 セパ折り棒を使用してセパレータをねじ切る様子を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係るセパレータ折断工具を示す左右側面図である。 図6のセパレータ折断工具を使ってセパレータを折断する様子を示す一部断面平面図である。 図6のセパレータ折断工具を使ってセパレータを叩き折る状態を連続的に示した一部断面平面図である。 図6のセパレータ折断工具をコンプレッサに接続した状態を示す側面図である。 図6のセパレータ折断工具の使用状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るセパレータ折断工具の打撃棒でセパレータの先端を折断する状態を詳細に示した拡大断面図である。 打撃棒の形状の一例を示す図であり、図12(a)は側面図、図12(b)は平面図をそれぞれ示している。 打撃棒を脱着式にしたセパレータ折断工具の一例を示す垂直断面図である。 図13のセパレータ折断工具の使用状態を示す水平断面図である。 図13のアタッチメントを外したセパレータ折断工具を示す垂直断面図である。 図15のセパレータ折断工具に装着可能なハツリノミアタッチメントを示す断面図である。 図16のハツリノミアタッチメントをセパレータ折断工具に装着した状態を示す垂直断面図である。 図15のセパレータ折断工具に装着可能なケレン用ハツリノミアタッチメントを示す断面図である。 図18のケレン用ハツリノミアタッチメントをセパレータ折断工具に装着した状態を示す垂直断面図である。
符号の説明
100、200…セパレータ折断工具
2、2B…本体部
4、4B、41B、41C…打撃棒
6…傾斜面;7…開口領域;8…ガイド部
10…セパレータ;10A…座金付きセパレータ
10B…樹脂製カップ付きセパレータ;10C…金属製カップ付きセパレータ
11…ネジ部分
12…型枠
13…カップ
14…コンクリート
16…ハンマー
18…セパ折り棒;19…差し込み口
22…把持部;24…操作レバー
26…プラグ;28…筒状体
30…コンプレッサ;32…高圧ホース
40…アタッチメント
40B…ハツリノミアタッチメント;40C…ケレン用ハツリノミアタッチメント
41…本体シリンダ;42…打撃ピストン

Claims (6)

  1. 硬化したコンクリート(14)の表面から突出するセパレータ(10)を打撃によって折断するためのセパレータ折断工具であって、
    本体部(2)と、
    本体部(2)から突出するよう伸縮自在に装着され、セパレータ(10)を一方向から叩いて折るための打撃棒(4)と、
    前記本体部(2)に内蔵され、前記打撃棒(4)を付勢して突出させるための打撃機構と、
    前記本体部(2)に固定され、前記打撃棒(4)の突出方向に対して傾斜された傾斜面(6)を形成するガイド部(8)と、
    を備え、前記ガイド部(8)の傾斜面(6)をコンクリート(14)表面に当接させ、かつ前記打撃棒(4)の突出軸上にセパレータ(10)の折断部位を位置させるように前記本体部(2)を保持し、セパレータ(10)の突出方向に対して斜めから前記打撃棒(4)を前記打撃機構で突出させて、打撃によりセパレータ(10)を一方向から折断可能に構成されてなることを特徴とするセパレータ折断工具。
  2. 請求項1に記載のセパレータ折断工具であって、
    前記打撃棒(4)の突出方向に対する前記ガイド部(8)の傾斜面(6)の傾斜角度が20〜25°であることを特徴とするセパレータ折断工具。
  3. 請求項1または2に記載のセパレータ折断工具であって、
    前記ガイド部(8)の傾斜面(6)は、一部を開口した開口領域(7)を形成しており、開口領域(7)において前記打撃棒(4)が突出するように構成されてなることを特徴とするセパレータ折断工具。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のセパレータ折断工具であって、
    前記打撃棒(4)の先端がたがね状に形成されてなることを特徴とするセパレータ折断工具。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のセパレータ折断工具であって、
    前記打撃機構が、圧縮空気の作用によって前記打撃棒(4)を突出させるよう構成されてなることを特徴とするセパレータ折断工具。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のセパレータ折断工具であって、
    前記打撃棒(4)がアタッチメント式に交換可能に構成してなることを特徴とするセパレータ折断工具。
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