JP4080458B2 - X線異物検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送される被検体にX線を照射し、そのX線の透過量に基づいて当該被検体に混入している異物を検出するX線異物検出装置に関し、特に、被検体がパイプライン内を流動搬送されるX線異物検出装置に関する。
従来より、例えば、食品などに混入している異物(金属,ガラス,殻,骨など)を検出するためにX線異物検出装置が用いられている。このX線異物検出装置の搬送手段としては、被搬送物の種類などによっていくつかあるが、例えば、アサリなどの貝類の剥き身,魚のすり身,レトルト食品の具材,具材入りスープなどの搬送には、一般的にパイプラインが使用される。この場合、被搬送物はパイプライン内を搬送用流体(水,空気など)と共に流動搬送される。また、例えば、具材入りスープなどは流体と固体とが混合されてなり被搬送物自体が流動性を有するため、搬送用流体を用いずにパイプライン内を流動搬送される。
上記のようなパイプラインを搬送手段としたX線異物検出装置の一例として、下記特許文献1に開示されているようなものがある。このX線異物検出装置は、図7に示すように、X線検査部116を有し、このX線検査部116に被検体(貝剥身110と貝殻片及び金属片などの異物と搬送用流体112)が、図示しない供給タンクからパイプライン114を通過して供給される。X線検査部116では、X線発生管118から照射されたX線が、前記パイプライン114の下流側に連通されたパイプライン120を通して前記被検体に所定のタイミングで照射される。そして、被検体を透過したX線が一定の間隔でパイプライン120を横断する方向にそれぞれ複数配列されているX線センサ122,124で計測される。ここで、X線センサ122,124の計測結果に基づいて、図示しない信号処理部から異物検出信号が出力されると、排出弁128を作動させて異物を含む被検体がパイプライン130に案内されて排出される。
特許第2591171号公報
しかしながら、上述したような従来(上記特許文献1に開示)のX線異物検出装置では、X線発生管118から照射されるX線の態様は、パイプライン120と直交する面状となり、つまり、X線はパイプライン120を輪切りするように照射される。そのため、図8(a)に示すように、例えば、断面円形のパイプライン131(120)が使用される場合、パイプライン131断面における中央と両端近傍とでは、パイプライン131内を透過するX線の透過距離が大幅に異なってくる。これにより、X線の透過量にも差異が生じることとなり、X線の検出感度が低下してしまうという問題があった。
また、図8(b)に示すように、例えば、断面矩形のパイプライン132(120)が使用される場合、パイプライン132内を透過するX線の透過距離は略均等となり透過量も略均等となるが、パイプライン132内でのX線の透過距離が全体的に長くなってしまう。そのため、パイプライン132内でのX線透過影響が増大することとなり、上記した断面円形のパイプライン131の場合と同様に、X線の検出感度が低下してしまうという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、パイプライン内を流動搬送される被検体に向けて照射されるX線の透過距離を均等に、且つ短くすることができ、被検体に混入している異物を確実に検出することができるX線異物検出装置を提供することを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のX線異物検出装置は、パイプライン10内を流動搬送される被検体に所定の検出位置PにてX線を照射し、このX線の照射に伴って前記被検体を透過してくるX線を検出し、検出したX線の透過量に基づいて前記被検体における異物混入の有無を検出するX線異物検出装置1において、
前記パイプライン10は断面形状が略円形で復元性を有し、
前記パイプライン10が載置される載置部材20と、前記パイプライン10を挟んで前記載置部材20と対向して配置されるとともに前記検出位置Pをあけて配置される略板状の押圧部材30と、前記パイプライン10と接離方向Zに移動可能とし前記押圧部材30と当接する押え部49を有する可動部40とを具備し、前記検出位置Pを含む該検出位置P近傍にて前記パイプライン10を押し潰すプレス手段11を備え、
前記押え部49が前記パイプライン10と近接する方向に移動することで前記押圧部材30を介して該パイプライン10を押し潰すと、前記パイプライン10は、少なくとも前記検出位置Pで該パイプライン10の断面形状が前記被検体を流動可能とする程度の扁平形状に押し潰されるとともに前記検出位置Pで最薄となるように連続的に変化した形状となり、前記押え部49を上昇させれば前記パイプライン10の形状は径が復元することを特徴とする。
請求項記載のX線異物検出装置は、請求項記載のX線異物検出装置1において、
前記押え部49の接離方向Zにおける移動量を入力する入力手段50と、前記押え部49を移動させる駆動手段52と、前記入力手段50からの信号に基づいて前記駆動手段52の駆動量を制御する制御手段51とを具備することを特徴とする。
このような構成によれば、パイプライン10c(10)が検出位置Pで扁平形状となることによって、パイプライン10c(10)内を透過するX線の透過距離は略均等となり、且つ短くなる。これにより、パイプライン10c(10)内におけるX線透過影響が減少し、X線の検出感度を向上させることが可能となる。
さらに、検出位置近傍でのパイプライン10c(10)の断面形状は、被検体の搬送方向Yにおける上流側から検出位置Pまで徐々に潰れていき、また、検出位置Pから下流側へと徐々に復元していく形状となる。これにより、被検体を検出位置P近傍で滑らかに流動搬送させることが可能となる。
また、検出位置Pにて、パイプライン10c(10)の径(高さ)を被検体内の被搬送物の種類や大きさなどに応じて調節することが可能となる。
さらに、上記したパイプラインの径(高さ)D1の調節作業を自動化することが可能となる。
本発明による請求項1記載のX線異物検出装置によれば、パイプラインが検出位置で扁平形状となることによって、パイプライン内を透過するX線の透過距離は略均等となり、且つ短くなる。これにより、パイプライン内におけるX線透過影響が減少し、X線の検出感度を向上させることができ、パイプライン内を流動搬送される被検体に混入している異物を確実に検出することができる。
また、検出位置近傍でのパイプラインの断面形状は、被検体の搬送方向における上流側から検出位置まで徐々に潰れていき、また、検出位置から下流側へと徐々に復元していく形状となる。これにより、被検体を滑らかに流動搬送させることが可能となる。
また、パイプラインが復元性を有しているので、検出位置にてパイプラインの径(高さ)を被検体内の被搬送物の種類や大きさなどに応じて調節することが可能となる。これにより、パイプラインの径(高さ)を被搬送物ごとに好適な高さにあわせることが可能となり、被検体に混入している異物を更に確実に検出することができる。
また、押え部がパイプラインと近接する方向に移動することで押圧部材を介してパイプラインが押し潰され、上述したようにパイプラインが検出位置で扁平形状となることによって、パイプライン内を透過するX線の透過距離は略均等となり、且つ短くなる。これにより、パイプライン内におけるX線透過影響が減少し、X線の検出感度を向上させることができ、パイプライン内を流動搬送される被検体に混入している異物を確実に検出することができるという上述した効果が得られる。また、押え部を上昇させればパイプラインの形状は径が復元することができる。
さらに、押圧部材が略板状に形成されていることにより、パイプラインは検出位置近傍で略面状に押し潰される。この結果、上記した請求項2記載のX線異物検出装置の効果と同様に、検出位置近傍でのパイプラインの断面形状は、被検体の搬送方向における上流側から検出位置まで徐々に潰れていき、また、検出位置から下流側へと徐々に復元していく形状となる。これにより、被検体を滑らかに流動搬送させることが可能となる。
また、押え部がパイプラインに対して接離方向に移動することにより、パイプラインは所望の径(高さ)に押し潰される。この結果、上記した請求項3記載のX線異物検出装置の効果と同様に、パイプラインが復元性を有していることで、検出位置にてパイプラインの径(高さ)を被検体内の被搬送物の種類や大きさなどに応じて調節することが可能となる。これにより、パイプラインの径(高さ)を被搬送物ごとに好適な高さにあわせることが可能となり、被検体に混入している異物を更に確実に検出することができるという効果が得られる。
請求項記載のX線異物検出装置によれば、請求項1記載のX線異物検出装置と同様に、被検体内の被搬送物の種類や大きさなどに応じてパイプラインを所望の径(高さ)に押し潰すことができるという効果に加え、この調節作業を自動化することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明によるX線異物検出装置の一実施の形態の設置状態を示す全体正面図、図2は同平面図である。
この実施の形態のX線異物検出装置は、製造ラインの一部に設けられて、例えば、アサリなどの貝類の剥き身,魚のすり身,レトルト食品の具材,具材入りスープなどの各種食品を被検体としてパイプライン内に連続的に流動搬送させ、これら被検体に混入している金属,ガラス,殻,骨などの異物を検出するものである。
なお、上記した被検体は、例えば、アサリなどの貝類の剥き身,魚のすり身,レトルト食品の具材などは、水や空気などの搬送用流体と共にパイプライン内に流動搬送される。これに対して、具材入りスープなどは、流体と固体とが混合されてなり流動性を有するため、そのままパイプライン内に流動搬送される。
この実施の形態のX線異物検出装置1は、図1,2に示すように、箱型の筐体2を有しており、脚部で設置面上に支持されている。この筐体2の前面は、扉3によって開閉される開口4となっている。また、筐体2の左右両面は貫通しており、後述するパイプライン10(10c)が左右に貫通するように設けられている。さらに、筐体2の左右両面には、図示しない遮蔽板が設けられておりX線の外部への漏洩を防止している。
図2に示すように、前述したパイプライン10は、複数のパイプが接続されてなり、筐体2の上流側に設置されている図示しない供給タンクから供給された被検体を下流側へと流動搬送させる。このパイプライン10は、筐体2と良品(又は不良品)貯蔵タンク5との間にて複数方向(図2では2方向)に分岐されている。図2において、筐体2の開口4内での被検体の搬送方向Yと同方向に延びる一方のパイプライン10aには、後述するX線照射手段7およびX線検出手段8によって異物が検出されなかった被検体つまり良品が流動搬送される。また、前記搬送方向Yと直交する他方のパイプライン10bには、異物が検出された被検体つまり不良品が流動搬送される。なお、パイプライン10の分岐位置には分岐弁部6が設けられている。
分岐弁部6は、内部に図示しない分岐弁を有しており、X線検出手段8での検出結果に応じて流路を切り替えることができる。通常、分岐弁部6は一方のパイプライン10aを開放しているが、被検体内に異物が検出されると所定のタイミングで一方のパイプライン10aを閉塞すると同時に他方のパイプライン10bを開放して異物を含んだ被検体を不良品として図示しない不良品貯蔵タンクなどに排出させる。
また、筐体2の開口4内に配設されるパイプライン10cは、上記したパイプライン10の一部を構成し、筐体2外にてパイプライン10と接続されている。なお、このパイプライン10cは、復元性を有する樹脂などを素材として形成されている。
図1,2に示すように、筐体の内部には、前述したX線照射手段7およびX線検出手段8が設けられている。これらは、開口4内における所定の検出位置Pにてパイプライン10c内を流動搬送される被検体に混入している異物を検出する。
X線照射手段としてのX線発生器7は、パイプライン10Cの上方における所定位置に設置されている。このX線発生器7は、金属製の箱内にX線を発生させるX線管が絶縁油に浸漬されてなり、X線を下方(パイプライン10c)に向けて照射させる。なお、X線発生器7から照射されるX線の態様は、パイプライン10cの長手方向(搬送方向Y)と直交する面状となり、その面は下向きに拡がる略三角形状となっている。
X線検出手段としてのX線検出器8は、パイプライン10cの下方となる開口4内の底面に設けられている。このX線検出器8は、複数の素子がパイプライン10cの長手方向(搬送方向Y)と直交する方向に直線状に配列されてなっている。また、これらの素子は、フォトダイオードと、フォトダイオード上に配設されているシンチレータとで構成されている。なお、開口4内においてX線検出器8の設けられた位置がこの装置1における検出位置Pとなる。
このような構成では、パイプライン10c内を連続的に流動搬送される被検体に対してX線発生器7からX線が照射される。この照射に伴って被検体を透過してくるX線は、X線検出器8のシンチレータで光に変換される。シンチレータで変換された光はフォトダイオードで受光され、更に電気信号に変換されて出力される。そして、このX線検出器8からの出力と予め設定された各種異物ごとによる判別用の閾値とを比較し、その結果に基づいて被検体に混入している異物の有無が検出される。
ここから、本発明の要旨である筐体2の内部におけるパイプライン10cの構成について更に具体的に説明する。
図3は本発明によるX線異物検出装置の一実施の形態の筐体内部におけるパイプラインを示す正面図、図4は同平面図、図5はA−A断面図である。
図3,4に示すように、このパイプライン10cには、筐体2(開口4)内部においてプレス手段11が設けられている。
プレス手段11は、載置部材20と、押圧部材30と、可動部40とで略構成されている。
載置部材20は、載置板21と、翼片24とで略構成されている。
図4に示すように、載置板21は、搬送方向Yに長い略矩形の板材からなり、その上面は平坦に形成されている。また、載置板21の中央には、長手方向が搬送方向Yと直交する略矩形のスリット22が設けられている。このスリット22は、X線検出器8と略同等の幅に形成され、載置部材20が筐体2内部に設置されたとき、X線検出器8の真上に配置される。さらに、図3に示すように、載置板21の搬送方向Yに沿った両側部には、それぞれ側板23,23が鉛直上向きに折曲形成されている。
図4,5に示すように、翼片24は、小幅部25と大幅部26とを有する略L字状の板材からなり、それぞれ両側板23,23の上端に設けられるとともに、両側板23,23の搬送方向Yにおける左右に離れて設けられている。各翼片24は、小幅部25が大幅部26より検出位置Pから離れる向きに配置されている。
押圧部材30は、押圧板31と、アーム部33とで略構成されている。
図3に示すように、押圧板31は、長手方向の長さが上記した載置板21より短い略矩形の板材からなり、その下面は平坦に形成されている。この押圧板31の搬送方向Yにおける両端には、それぞれ立上部32a,32bが鉛直上向きに折曲形成されている。
図4,5に示すように、アーム部33は、板材の両端が折曲されて断面コ字形となっている。また、アーム部33の一端は押圧板31に固設され、他端は受部34を形成している。さらに、このアーム部33は、押圧板31の搬送方向Yにおける一方の端部近傍に設けられるとともに、搬送方向Yに沿った両側部に互いに向かい合って設けられている。また、押圧部材30,30は一対で構成され、載置部材20のスリット22部分(検出位置P近傍)をあけて対向して配置され、且つ搬送方向Yに並んで配置されている。
可動部40は、基台41と、ネジ軸42と、可動基部46と、押え部49とで略構成されている。
図5に示すように、基台41は、X線検出器8の上方に配置されるとともに、載置部材20の一方の側板23aに固設されている。また、基台41の上面には、ネジ軸42が鉛直上向きに突設され、軸回りに回転可能となっている。そして、ネジ軸42の左右には規制軸43,43(図中2本)が鉛直上向きに突設されている。さらに、図3に示すように、ネジ軸42の上端部には、軸方向と直交する方向に貫通孔44が設けられ、この貫通孔44に略棒状の把手45が挿通されている。
図3〜5に示すように、可動基部46は、略矩形ブロック状に形成されており、その上面の略中央にはネジ孔47が上下に貫通して設けられている。なお、このネジ孔47は、ネジ軸42と螺合される。ネジ孔47の左右には規制孔48,48(図中2つ)が上下に貫通して設けられている。また、この規制孔48,48にはそれぞれ規制軸43,43が挿通される。この可動基部46は、ネジ軸42を軸回りに回転させることで、パイプライン10aに対して接離方向Z(上下方向)に移動可能となっている。
図4に示すように、押え部49,49は、略棒状に形成され、可動基部46の前面から搬送方向Yと直交する方向に突設されている。なお、本実施の形態では、押え部49,49は2本で構成されている。
以下、上記したプレス手段11をパイプライン10cと共に組み立てる手順について説明する。
まず、パイプライン10cを載置部材20の上面に載置する。
次に、一対の押圧部材30,30を載置部材20と連結させて取り付ける。具体的には、押圧部材30と載置部材20とは、押圧部材30を外方から搬送方向Yに沿って内方に向かってスライドさせて、アーム部33の間に翼片24の小幅部25を挿通させて連結させる。このとき、パイプライン10cは、押圧部材30と載置部材20とによって上下から挟まれている状態となっている。なお、この時点では、押圧部材30と載置部材20とは仮止め状態である。
次に、可動部40の把手45を、例えば、手動で回して可動基台46と共に押え部49を下降させる。このとき、押え部49と押圧部材30の検出位置P近傍で向かい合う立上部32aとは係合される。
そして、把手45を回して更に押え部49を下降させる。このとき、一対の押圧部材30,30は互いに内方へ引っ張られ、アーム部33が大幅部26に係止されていることと、パイプライン10cが復元性を有していることにより、押圧部材30と載置部材20とは強固な連結状態となる。また、押圧部材30の下面が上方からパイプライン10cを押圧することにより、このパイプライン10cは押し潰されることとなる。
以上の手順でプレス手段11の組み立ておよびこのプレス手段11のパイプライン10cへの取り付けが完了する。
さらに、ここで、パイプライン10cがプレス手段11で押し潰された状態について説明する。
図3に示すように、パイプライン10cは、通常状態では断面略円形であり、徐々に扁平形状へと変形していき、検出位置Pでは完全な扁平形状となる。つまり、パイプライン10cは、通常状態の径(高さ)Dから検出位置Pに向かうにつれて徐々に小さくなっていき、検出位置Pで最薄の径(高さ)D1となる。なお、パイプラインの径(高さ)D1は、被検体内の被搬送物の種類や大きさなどに応じて作業者が任意に決定する。これは、パイプライン10cが復元性を有しており、押え部49を下降させればパイプライン10cの径(高さ)D1は小さくなり、押え部49を上昇させればパイプライン10cの径(高さ)D1は大きくなることによる。
図4に示すように、このパイプライン10cを平面から見ると、パイプライン10cは、通常状態の径(横幅)Dから検出位置Pに向かうにつれて徐々に大きくなっていき、検出位置Pで最大の径(横幅)D2となる。
この実施の形態によれば、押え部49がパイプライン10cと近接する方向に移動することで押圧部材30を介してパイプライン10cが押し潰される。この結果、パイプライン10cが検出位置Pで扁平形状となることによって、パイプライン10c内を透過するX線の透過距離は略均等となり、且つ短くなる。これにより、パイプライン10c内におけるX線透過影響が減少し、X線の検出感度を向上させることが可能となり、つまり、パイプライン10c内を流動搬送される被検体に混入している異物を確実に検出することができる。
さらに、押圧部材30が略板状の押圧板31からなることにより、パイプライン10cは検出位置P近傍で略面状に押し潰される。この結果、検出位置P近傍でのパイプライン10cの断面形状は、被検体の搬送方向Yにおける上流側から検出位置Pまで徐々に潰れていき、また、検出位置Pから下流側へと徐々に復元していく形状となる。これにより、被検体を滑らかに流動搬送させることが可能となる。
また、押え部49がパイプライン10cに対して接離方向Zに移動することにより、パイプライン10cは所望の径(高さ)D1に押し潰される。この結果、検出位置Pにて、パイプラインの径(高さ)D1を被検体内の被搬送物の種類や大きさなどに応じて調節することが可能となる。これにより、パイプラインの径(高さ)D1を被搬送物ごとに好適な高さにあわせることが可能となり、被検体に混入している異物を更に確実に検出することができる。
なお、上述した実施の形態では、押圧部材30は、略板状の押圧板31よりなるが、例えば、図4における搬送方向Yと直交する方向、つまり、上述した押え部49と同方向に長い複数の棒材からなる押圧部材が、搬送方向Yに所定間隔あけて配置され、且つパイプライン10cの径(高さ)D1が検出位置Pに近接するにつれて徐々に小さくなるように配置されている構成としてもよい。これにより、上記と同様に、被検体を滑らかに流動搬送させることが可能となる。
また、上述した実施の形態では、パイプライン10cの径(高さ)D1は、被検体内の被搬送物の種類や大きさなどに応じて作業者の判断で決められ、作業者が手動などで可動部40の把手45を回して押え部49を接離方向Zに移動させる(下降させる)ことでパイプライン10cが押し潰されていたが、押え部49を自動的に接離方向Zに移動させる構成としてもよい。
図6は押え部49を自動的に接離方向Zに移動させる構成のX線異物検出装置1の一例である。
以下、上記の構成について具体的に説明する。
図6に示すように、このX線異物検出装置1は、押え部49を自動的に接離方向Zに移動させる(下降させる)ための構成として入力手段50と、制御手段51と、駆動手段52とを備えている。
なお、このX線異物検出装置1は、装置全体が上述した実施の形態と略同等の構成とされており、上述した実施の形態と同等あるいは同一の箇所には同一の符号を付している。
入力手段50は、例えば、複数の操作ボタンや操作キー,表示器などを備えた操作パネルからなる。この入力手段50は、パイプライン10a内を搬送される被検体内の被搬送物の種類や大きさなどに応じて押え部49の接離方向Zにおける移動量を、例えば、操作ボタンを操作して設定入力する。
制御手段51は、入力手段50からの入力情報である移動量だけ押え部49を接離方向Zに移動させる(下降させる)ために後述する駆動手段52に制御信号を出力している。
駆動手段52は、制御手段51からの制御信号により、設定された移動量だけ押え部49が接離方向Zに移動(下降)するようにネジ軸42を回転させる。
なお、入力手段50には、予め被搬送物の種類や大きさなどに応じた移動量を記憶させておき、この入力手段50から被搬送物の種類や大きさなどを選択することにより、押え部49の移動(下降)を制御してもよい。
また、入力手段50は、電源投入時に予め決められた移動量だけ押え部49を移動(下降)させてパイプライン10cを押し潰すように設定してもよい。
さらに、上記した構成は、上述した実施の形態によるプレス手段11にてパイプライン10aの押し潰しを自動化するための構成として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、駆動手段52がネジ軸42などを介さず、押圧部材30を直接押圧してパイプライン10cを押し潰す構成などとしてもよい。
この構成によれば、被検体内の被搬送物の種類や大きさなどに応じてパイプライン10cを所望の径(高さ)D1に押し潰すことができる。また、この調節作業を自動化することができる。
本発明によるX線異物検出装置の一実施の形態の設置状態を示す全体正面図である。 同全体平面図である。 本発明によるX線異物検出装置の一実施の形態の筐体内部におけるパイプラインを示す正面図である。 同平面図である。 図3におけるA−A断面図である。 本発明によるX線異物検出装置の他の実施の形態を示す全体正面図である。 従来のX線異物検出装置を示す概略正面図(一部断面)である。 従来のX線異物検出装置を構成するパイプライン内におけるX線の透過状態を示す説明図である。
符号の説明
1…X線異物検出装置
10…パイプライン
11…プレス手段
20…載置部材
30…押圧部材
40…可動部
49…押え部
50…入力手段
51…制御手段
52…駆動手段
P…検出位置
Z…接離方向

Claims (2)

  1. イプライン(10)内を流動搬送される被検体に所定の検出位置(P)にてX線を照射し、このX線の照射に伴って前記被検体を透過してくるX線を検出し、検出したX線の透過量に基づいて前記被検体における異物混入の有無を検出するX線異物検出装置(1)において、
    前記パイプラインは断面形状が略円形で復元性を有し、
    前記パイプラインが載置される載置部材(20)と、前記パイプラインを挟んで前記載置部材と対向して配置されるとともに前記検出位置をあけて配置される略板状の押圧部材(30)と、前記パイプラインと接離方向(Z)に移動可能とし前記押圧部材と当接する押え部(49)を有する可動部(40)とを具備し、前記検出位置を含む該検出位置近傍にて前記パイプラインを押し潰すプレス手段(11)を備え、
    前記押え部が前記パイプラインと近接する方向に移動することで前記押圧部材を介して該パイプラインを押し潰すと、前記パイプラインは、少なくとも前記検出位置で該パイプラインの断面形状が前記被検体を流動可能とする程度の扁平形状に押し潰されるとともに前記検出位置で最薄となるように連続的に変化した形状となり、前記押え部を上昇させれば前記パイプラインの形状は径が復元することを特徴とするX線異物検出装置。
  2. 請求項記載のX線異物検出装置において、
    前記押え部の接離方向における移動量を入力する入力手段(50)と、前記押え部を移動させる駆動手段(52)と、前記入力手段からの信号に基づいて前記駆動手段の駆動量を制御する制御手段(51)とを具備することを特徴とするX線異物検出装置。
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