JP4079801B2 - テスト支援プログラムおよびテスト支援方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテスト支援プログラムおよびテスト支援方法に関し、特に設計仕様書に基づいて作成されたアプリケーションプログラムを実行する装置の動作テストを支援するテスト支援プログラムおよびテスト支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アプリケーションシステムのテスト作業は、そのアプリケーションの設計仕様書に基づき作成されるテスト仕様書に則って実施されている。
【0003】
従来、このテスト仕様書は、テスト仕様書作成者が設計仕様書を参照しながら作成する等、人手に頼る方法で作成されていた。このため、テスト仕様書を効率的に作成することが難しい他、テスト仕様書の内容が設計仕様と異なっていたり、必要な項目が抜けていたりするなどの問題が発生しやすかった。このように、テスト仕様書の作成に時間がかかり、また、その品質を確保することが難しいことから、結果としてテスト作業全体の効率化が進まず、テスト結果の信頼性を得ることも容易でなかった。
【0004】
そこで、テスト仕様書作成の効率化と信頼性を向上させるため、設計仕様書から自動的にテスト仕様書を作成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
テスト仕様書を自動作成するテスト支援装置では、設計仕様書の書式を固定化し、この固定化された書式の設計仕様書に基づいてテスト仕様書を作成する手法が用いられている。例えば、テスト支援装置と設計支援装置とを1台にまとめ、この支援装置を用いて所定の書式で設計仕様書を作成しておけば、作成された設計仕様書に基づいてテスト仕様書を自動作成することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平3−139722号公報(第5頁−第7頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のテスト仕様書の自動作成では、基となる設計仕様書が所定の書式を満たしていなければならないという問題がある。
【0008】
従来の手法では、設計仕様書を作成する設計支援装置と、テスト仕様書を作成するテスト支援装置とが用いる書式を共通化することにより、テスト仕様書の自動作成を可能としていた。すなわち、設計仕様書がテスト仕様書を自動作成するテスト支援装置によって規定される所定の書式を満たしていなければ、テスト仕様書を自動作成することができなかった。
【0009】
しかしながら、設計者が作成する設計仕様書は書式がさまざまであり、統一されていない。書式は、設計対象や使用するプログラム言語等に応じて、設計者が任意に選択する場合が一般的である。このため、従来のテスト仕様書を自動作成する手法を用いようとした場合、このテスト支援装置に合致した書式で設計仕様書を作成しなければならないという制約が生じ、使い勝手がよくない。また、設計者が他の書式で設計仕様書を作成した場合には、規定された書式に書き換える等の作業が必要となり、テスト作業の効率が低下する。
【0010】
このように、従来の手法では、テスト仕様書を作成するために設計仕様書の書式を自由に選択することができないという問題があり、使い勝手が悪かった。この結果、テスト仕様書作成の効率化が難しく、また、テスト仕様書の作成は容易にならなかった。
【0011】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、書式の定まっていない設計仕様書に基づいてテスト仕様書の自動生成を行なうことが可能なテスト支援プログラムおよびテスト支援方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような処理をコンピュータに実行させるためのテスト支援プログラムが提供される。本発明に係るテスト支援プログラムは、設計仕様書に基づいて作成されたアプリケーションプログラムを実行して所定のサービスを提供する装置の動作テストを支援するためのものである。テスト支援プログラムは、コンピュータに、以下の処理を実行させることができる。
【0013】
コンピュータは、まず、設計仕様書が電子化された設計書ファイル21を入力すると、動作テストの処理記述に必要な記述データの指定を取得し、この記述データに関する書式指定情報を生成する(ステップS1)。書式指定情報は、必要に応じて、書式情報ファイル22として記憶部に格納される。次に、書式指定情報に基づいて動作テストの処理手順の記述を行なってテスト仕様書を生成し、テスト仕様書ファイル23として保存する(ステップS2)。
【0014】
このようなテスト支援プログラムをコンピュータで実行させると、アプリケーションプログラムの設計書ファイル21が入力されると、対象となる動作テストの処理手順を記述する際に参照する記述データの指定を取得し、この記述データに関する書式指定情報を生成する。書式指定情報は、動作テストの処理手順の記述と、設計仕様書の記述データとを対応付ける情報である。この書式指定情報は、必要に応じて書式情報ファイル22として記憶部に格納される。そして、書式指定情報を用いて動作テストの処理手順の記述を行ない、テスト仕様書ファイル23を生成する。このようにして生成されたテスト仕様書ファイル23は、当該アプリケーションプログラムを実行する装置に適合した動作テストの処理手順が記述されている。
【0015】
また、上記課題を解決するために、設計仕様書に基づいて作成されたアプリケーションプログラムを実行する装置の動作テストを支援するテスト支援装置のテスト支援方法において、当該アプリケーションプログラムに関する設計仕様書情報を入力すると、前記設計仕様書に設定されている前記動作テストの処理記述に用いる記述データの指定を取得して前記記述データに関する書式指定情報を生成し、前記書式指定情報に基づいて前記動作テストの処理手順の記述を行なってテスト仕様書を生成する、ことを特徴とするテスト支援方法、が提供される。
【0016】
このようなテスト支援方法によれば、当該アプリケーションプログラムの設計仕様書が電子化された設計書ファイル21が入力されると、このアプリケーションプログラムの動作テストの処理記述を行なう際に用いる記述データの指定を取得し、この記述データに関する書式指定情報を生成する。書式指定情報は、必要に応じて書式情報ファイル22として記憶部に格納される。次に、書式指定情報に基づいて、動作テストの処理手順を記述してテスト仕様書ファイル23を生成する。これにより、当該アプリケーションプログラムを実行する装置に適応したテスト仕様書が生成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。本発明に係るテスト支援プログラムは、設計仕様書に基づいて作成されたアプリケーションプログラムを実行してサービスを提供する装置の動作テストを支援するためのものである。
【0018】
テスト支援プログラムは、コンピュータに以下の処理を実行させることができる。本発明に係るテスト支援プログラムを実行するコンピュータは、テスト支援装置として機能する。
【0019】
テスト支援装置1は、記憶部に格納されている設計仕様書(以下、設計書とする)が電子化された設計書ファイル21を受け取ると、対象となる動作テストの処理手順を記述する場合に用いる記述データの指定を取得し、取得した情報に基づいてこの記述データに関する書式指定情報を生成する(ステップS1)。ここで記述データとは、入力データを指定する記述、アプリケーションの処理手順を規定する記述、処理が実行された場合の結果に関する記述、等が電子化されたデータである。書式指定情報(以下、書式情報とする)は、書式情報ファイル22として記憶部に格納される。次に、書式情報ファイル22に基づいて動作テストの処理手順を記述してテスト仕様書を生成する(ステップS2)。例えば、アプリケーションプログラムが、「所定の範囲の入力データを取得し、この入力データの値に応じて出力データが選択する処理を行なう」場合、設計書に記載された所定の範囲を記述した記述データと、出力データの選択条件を記述した記述データが指定され、指定に基づき入力データとデータ処理に関する書式情報が生成される。この書式情報に基づき、上記処理が正しく動作するかどうかを確認する動作テストの処理記述が行なわれる。生成されたテスト仕様書は、テスト仕様書ファイル23として、記憶部に格納する。
【0020】
以上の処理により、アプリケーションプログラムの設計書に沿った動作テストの処理が記述されたテスト仕様書が自動的に作成される。自動化されることにより、機械的に洗い出し可能なテスト項目については、漏れや記述誤りを防止することができる。
【0021】
さらに、オペレータの要求時等、必要に応じて、ステップS2で作成されたテスト仕様書を画面に表示し、オペレータによる編集作業を支援する(ステップS3)。作成されたテスト仕様書ファイル23の内容を表示装置の画面に表示し、入力装置経由で入力する指示に従って編集作業を行なって、テスト仕様書ファイル23を更新する。編集作業を可能にすることによって、テストの処理記述を修正したり、自動的に洗い出し可能なテスト項目以外のテスト項目等を追加することができる。
【0022】
また、作成されたテスト仕様書ファイル23の動作テスト処理記述に基づいて、動作テストを自動的に実行するテスト制御が行なわれる(ステップS4)。例えば、動作テストの処理記述に従って、入力データを生成し、対象のアプリケーションプログラムを実行させて結果を取得する。このとき、ログファイルとして、テスト実行時の操作や状態を記録したテスト記録ファイル24が生成され、記憶部に格納される。
【0023】
このように、本発明によれば、アプリケーションの動作テストを行なう際に、動作テストに必要なアプリケーションの設計書の項目が記述された位置を書式情報として設定しておくことにより、任意の書式の設計書からテスト仕様書を作成することが可能となる。これにより書式の定まっていない設計書からテスト仕様書を自動作成することが可能となり、テスト仕様書作成に負荷が軽減されるとともに、項目抜け等を防ぐことができる等、テスト仕様書作成の生産性と信頼性を向上させることができる。この結果、動作テストの効率化が可能となり、さらに、テスト結果の信頼性が向上する。
【0024】
また、本発明では、電子ファイルとして記憶部に格納されるテスト仕様書ファイル23に基づいて、動作テストの実行を制御することができる。これにより、動作テストの自動化が可能となり、動作テストの生産性と信頼性を向上させることが可能となる。
【0025】
なお、テスト仕様書作成(ステップS2)において、設計書ファイル21を解析して動作テストの処理記述を生成することもできる。設計書が、動作の遷移状況の規定、例えば、表示画面の遷移を規定しているような場合、遷移状況の規定を解析すれば、遷移経路を取得することができ、経路に応じたテスト処理の記述を生成することができる。
【0026】
以下、これらの機能を実装したテスト支援装置を用いて、所定のアプリケーションを実行するクライアント/サーバシステムにおいて、クライアントとサーバを結合したテストをクライアントからテスト作業を行なう場合を例に採り、本発明の実施の形態を具体的に説明する。サーバ装置は、アプリケーションプログラムを実装し、構造化文書、例えば、HTML文書を生成してクライアント装置へ送信する。一方、クライアント装置は、この構造化文書を閲覧する機能を有する。また、以下の実施の形態では、テスト支援装置の処理内容を記述したプログラム(テスト支援プログラム)をクライアント側の装置に実装することで、クライアント装置をテスト支援装置として機能させる。
【0027】
図2は、本発明の実施の形態のシステム構成を示す図である。本実施の形態では、アプリサーバ200と端末装置(クライアント)100がネットワーク10を介して接続されている。ネットワーク10は、LAN(Local Area Network)や、インターネットである。アプリサーバ200は、設計書に基づいて作成されたアプリケーションプログラムを実装している。また、端末装置100は、ブラウザとテスト支援部とが実装されている。テスト支援部とは、端末装置100が、テスト支援プログラムを実行することで、端末装置100上で実現される処理機能である。テスト支援プログラムに基づいて、テスト仕様書の自動生成が行なわれ、また、生成されたテスト仕様書に基づいてテスト作業が自動で実行される。端末装置100は、例えば、パーソナルコンピュータや携帯情報端末装置(PDA:Personal Digital Assistants)である。
【0028】
図3は、本実施の形態に用いる端末装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。端末装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105および通信インタフェース106が接続されている。
【0029】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
【0030】
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されており、CPU101からの命令に従って画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13が接続されており、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
【0031】
通信インタフェース106は、ネットワーク10に接続されており、ネットワーク10を介してアプリサーバ200との間でデータの送受信を行なう。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図3には、端末装置100のハードウェア構成について示したが、アプリサーバ200のハードウェア構成も同様である。
【0032】
図4は、本実施の形態に係るシステムの機能ブロック図である。
端末装置100には、表示装置11aと入力装置12aが接続されている。表示装置11aは、端末装置100から出力される画像を表示し、入力装置12aは、テスト作業者からの操作入力を受け付け、操作内容に応じた情報を端末装置100に入力する。
【0033】
端末装置100は、通信制御部111、WEBクライアント112、およびテスト支援部120を有している。通信制御部111は、HTTPなどの通信プロトコルにより、アプリサーバ200の通信制御部201との間でネットワーク10を介したデータ通信を行なう。
【0034】
WEBクライアント112は、HTML文書閲覧機能を有するブラウザである。WEBクライアント112は、HTML文書の内容を解釈し、これに従った画像を生成し、表示装置11aの画面に表示する。また、入力装置12aからの入力情報をテスト支援部120を介して受け取り、入力情報に基づいた処理の実行要求を通信制御部111およびアプリサーバ200の通信制御部201を介してサーバアプリケーション202に送信する。実行要求の結果は、HTML文書により、通信制御部111を介して受け取る。
【0035】
なお、WEBクライアント112は、サーバアプリケーション202のテストのために特別に作成されたものではない。すなわち、WEBクライアント112は、インターネット上の様々なWEBサーバ上の多種多様のWEBページを閲覧するための一般的なブラウザである。
【0036】
テスト支援部120は、設計書記憶部121、書式情報記憶部122、共通テスト仕様書記憶部123、テスト仕様書記憶部124、テスト操作記録部125、画面記録部126、設計書書式指定部127、テスト仕様書生成部128、テスト仕様書編集部129、クライアント画面制御部130およびユーザインタフェース131を有している。
【0037】
設計書記憶部121は、サーバアプリケーション202によって実現される機能などの設計仕様の記述が電子化された設計書ファイル21を記憶する。設計書には、画面項目設計書、画面遷移設計書、画面業務仕様設計書等がある。画面項目設計書は、画面に表示される項目の仕様を記述した仕様書である。画面遷移設計書は、ある条件によって遷移する画面の遷移条件や遷移元と遷移先の画面の仕様を記述した仕様書である。また、画面業務仕様設計書は、メニューやヘルプ、設定や確認などの画面上のボタンが操作された場合の動作を記述した仕様書である。これらのテスト仕様書の作成に必要となる設計書は、テスト仕様書作成前に予め設計書記憶部121に格納される。
【0038】
書式情報記憶部122は、設計書記憶部121に格納された設計書に含まれる記述データと、動作テストの処理記述に必要な記述データとを対応させた書式指定が電子化された書式情報ファイル22を記憶する。例えば、書式情報として、動作テストの処理記述に必要な項目が記載されている設計書上の位置が指定された位置情報、設計書に記述されている記述内容についての記述情報、該設計書あるいは関連する設計書に記述された記述データの属性情報、テスト処理の記述を規定する記述子に対応する記述データを指定する記述子対応情報等がある。これらの詳細については、後述する。書式情報ファイル22は、設計書書式指定部127により生成され、書式情報記憶部122に格納される。
【0039】
共通テスト仕様書記憶部123は、必要に応じて設けられ、様々なアプリケーションに共通する普遍的なテスト動作の固定パターンが記述された共通テスト仕様書ファイルを記憶する。この共通テスト仕様書ファイルは、テスト仕様書作成前に予め共通テスト仕様書記憶部123に格納される。
【0040】
テスト仕様書記憶部124は、サーバアプリケーション202をテストするためのテスト仕様の記述が電子化されたテスト仕様書ファイル23を記憶する。テスト仕様書ファイル23は、テスト仕様書生成部128により生成され、テスト仕様書記憶部124に格納される。また、テスト仕様書編集部129で編集された後、再び格納される。
【0041】
テスト操作記録部125および画面記録部126は、動作テストに伴って生成されるテスト記録ファイル24を格納する記憶部である。テスト操作記録部125は、テスト作業者の操作入力により指定されたテスト操作をログファイルとして記憶する。このログファイルは、テストを制御するクライアント画面制御部130によって生成され、テスト操作記録部125に格納される。画面記録部126は、動作テスト時にサーバアプリケーション202から送られた画面ファイルを記憶する。この画面ファイルは、テストを制御するクライアント画面制御部130によって生成され、画面記録部126に格納される。
【0042】
設計書書式指定部127は、設計書記憶部121に格納されている様々な書式の設計書に含まれる所定の記述データを指定する書式指定を取得する。設計書書式指定部127では、様々な設計書の書式に対応するため、テスト仕様書作成に必要な項目ごとに設計書上の対応する記述データを指定するための入力画面を表示装置11aへ表示する。また、記述データの位置を指定する書式指定は、入力装置12aより取得される。設計書書式指定部127は、入力された指定に基づいて動作テストの項目と設計書の記述データを対応付け、書式情報ファイル22を生成する。生成した書式情報ファイル22は、書式情報記憶部122に格納する。
【0043】
テスト仕様書生成部128は、書式情報記憶部122に格納された書式情報ファイル22に基づいて、設計書記憶部121に格納された設計書から動作テストに必要な記述データを抽出し、抽出された記述データと動作テストの処理記述とを合成してテスト仕様書ファイル23を生成する。なお、画面上の「ヘルプ」ボタンの動作などの共通的なテスト仕様は、共通テスト仕様書記憶部123に記憶されており、これを用いて共通動作部分のテスト仕様書を作成することもできる。生成したテスト仕様書ファイル23は、テスト仕様書記憶部124に格納する。
【0044】
テスト仕様書編集部129は、テスト仕様書記憶部124に格納されたテスト仕様書に基づく動作テストの処理記述を示すテスト仕様画面を表示装置11aに表示する。また、入力装置12aを介して入力するテスト仕様作成者からの指示に応じてテスト仕様書の内容を修正し、テスト仕様書記憶部124に格納する。
【0045】
クライアント画面制御部130は、テスト仕様書記憶部124に格納されたテスト仕様書の処理記述に基づいて動作テストを行なう。具体的には、テスト仕様書の処理記述に基づいてクライアント画面を表示装置11aに表示させる処理を行なう。このとき、入力装置12aを介してテスト作業者の指示が入力した場合は、このログファイルをテスト操作記録として残し、テスト操作記録部125に格納する。また、WEBクライアント112がサーバアプリケーション202より取得したHTML文書により表示装置11aに表示した画面のログファイルを画面記録部126へ格納する。
【0046】
ユーザインタフェース131は、テスト支援部120の生成する画像情報を表示装置11aに対して出力し、表示装置11aにテスト支援画面を表示させる。また、入力装置12aから入力される入力情報に応じた処理要求を判断し、各処理要求をその処理を実行すべき相手に対して出力する。
【0047】
アプリサーバ200は、通信制御部201と、サーバアプリケーション202とを有している。通信制御部201は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)などの通信プロトコルにより、端末装置100との間でネットワーク10を介したデータ通信を行なう。
【0048】
サーバアプリケーション202は、インターネットなどのネットワーク10を介して端末装置100にサービスを提供する。サービス提供は、例えば、HTML文書を利用して行われる。サーバアプリケーション202は、サーバアプリケーションプログラムをアプリサーバ200が実行することで実現される機能である。このサーバアプリケーションプログラムが動作テストの対象となるプログラムである。
【0049】
このような構成のシステムによって、テスト作業者は、テスト仕様書を作成し、このテスト仕様書に基づくテスト作業を、テスト支援部120の支援を受けながら行なうことができる。以下、手順に従って各処理を詳細に説明する。
【0050】
設計書書式指定処理について説明する。設計書書式指定処理は、設計書記憶部121に設計書ファイル21が格納された後、処理が開始される。以下では、サーバアプリケーション202により取得したHTML文書がWEBクライアント112によって表示装置11aに正しく表示できるかどうかをテストする場合について説明する。
【0051】
表示画面に関する設計仕様は、画面項目設計書に記述される。図5、図6は、画面項目設計書の一例である。図5は、画面項目全体およびヘッダ部の表示仕様であり、図6は、画面の本体部の表示仕様である。図5および図6の例では、画面項目設計書310は、全体情報として、画面名311に「マスタ情報新規登録画面」、画面ID312に「DBM00010」等が設定されている。また、表示項目ごとに、項目名313、項目ID314、形式(桁数)315、入出力316等の設定が記述されている。例えば、項目6の項目名「発行元」は、項目IDが「receipt Form」で、形式(桁数)が「64」、入出力は、「入力(I)」、入力チェックが「必須」であることが示されている。
【0052】
このような画面項目設計書の電子ファイルを用いて、画面項目設計書の書式指定がテスト支援装置上で行なわれる。
図7は、本発明の実施の形態の画面項目設計書書式指定の表示画面である。図7の例では、画面に表示された画面項目のチェックを行なう動作テストの処理記述に必要な画面項目設計書上の記述データの書式を指定する。
【0053】
「画面項目設計書書式指定画面」40は、操作用のボタン、画面項目定義画面42および一覧表示画面44の各表示エリアを有する。操作用のボタンは、設計書表示ボタン41a、指定ボタン41b、読込みボタン41c、解析ボタン41d、保存ボタン41eがある。
【0054】
設計書表示ボタン41aは、電子ファイルとして設計書記憶部121に格納された設計書を画面上に表示する指示の操作ボタンである。設計書表示ボタン41aを指示すると、設計書画面45が同一画面に表示される。指定ボタン41bは、設計書画面45の項目を指定する指示の操作ボタンである。読込みボタン41cは、書式情報記憶部122に格納されている書式情報ファイル22を読み出す指示の操作ボタンである。解析ボタン41dは、表示されている設計書だけでなく関連する設計書を解析して所望の記述パターンを抽出させる指示の操作ボタンである。保存ボタン41eは、作成された書式情報ファイル22を書式情報記憶部122に格納する指示の操作ボタンである。
【0055】
画面項目定義画面42は、表示画面の項目チェックテストに必要な記述データの一覧である。ユーザは、画面項目定義画面42の各項目について設計書に設定されている対応する記述データの指定を行なう。選択43は、書式指定を行なう項目の選択を指示する操作ボタンである。一覧表示画面44は、書式指定によって抽出された情報を一覧表示する画面である。
【0056】
設計書画面45は、設計書表示ボタン41aによる指示に応じて表示装置11aに表示される画面である。図の例では、画面項目設計書の内容が表示されている。
【0057】
このような表示画面を用いて行なわれる画面項目設計書の書式指定について説明する。書式指定が開始され、設計書書式指定部127が表示装置11aに画面項目設計書書式指定画面40を表示する。設計書書式指定部127は、設計書表示ボタン41aが押されたことを入力装置12aより入力すると、設計書記憶部121より対応する画面項目設計書ファイルを検索し、表示装置11aに設計書画面45を重ねて表示する。
【0058】
画面に従って、オペレータは、画面項目定義画面42の各項目に対応する設計書画面45の項目を対応付けていく。例えば、設計書画面45の項目ID45aにカーソルを合わせ、画面項目定義画面42の英数字名43aを選択し、指定ボタン41bを押下する操作を行なう。これらの操作を入力した設計書書式指定部127は、カーソルが合わせられた項目名「項目ID」と、これが記述されている位置(7行18列目)とを取得する。なお、図の例では、位置を画面上の行と列で特定したが、この形式は処理に応じて適宜選択される。例えば、座標で特定することもできる。
【0059】
さらに、画面項目定義画面42による選択により、「項目ID」と「英数字名」が対応付けられ、項目IDは英数字で表示されることが定義される。このとき、取得した位置情報は、画面項目定義画面42に表示する。また、指定した位置が適切なものであることをオペレータに確認させるために、上記の操作により抽出された情報を一覧表示画面44に表示する。
【0060】
以上の処理により、「画面項目定義」として、「英数字名」で表示されるのは、「7行18列目」に記述されている位置情報と、「項目ID」であるという記述情報とを含む書式情報が生成される。
【0061】
さらに、保存ボタン41eが押下されると、生成された書式情報を書式情報ファイル22として書式情報記憶部122に格納する。また、一旦、書式情報が書式情報記憶部122に格納されれば、読込みボタン41cが押下された場合に、書式情報ファイル22を抽出し、画面項目の書式情報を画面に表示する。
【0062】
また、書式指定には必要な項目の位置情報だけでなく、入出力や表示形式、入力チェック等の記述子の多様性にも対応する必要がある。例えば、固定の文字列が表示されるような場合には、位置情報と設計書に記述された文字列とにより動作テストの処理記述を行なうことができが、入出力データ等を表示する場合、動作テストの処理記述には位置情報とともに入出力データの持つ属性情報が必要になる。属性情報は、例えば、その項目画面に表示されるデータは、入力であるか出力であるか等の設定を指す。設計書には、例えば、I(入力)やO(出力)という記述がされているが、それは、動作テストを記述するための記述子(入力チェック、出力チェック)と対応していない。このため、属性情報として対応付けを行なう必要がある。
【0063】
属性情報として、入出力指定を行なう場合について説明する。図8は、本発明の実施の形態の画面項目設計書書式指定における入出力指定の表示画面である。図7と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0064】
上記の処理手順により、画面項目定義画面42の入出力43bが選択される。この場合、一覧表示画面44には、対応する画面項目設計書310の入出力316に基づいて、記述パターン(図の例では、IあるいはI/O、Oの入出力設定)が表示される。
【0065】
例えば、オペレータは、記述パターンを動作テストの処理を記述させるための記述子に対応付けたいような場合、解析ボタン41dを押下する。この操作を入力すると、設計書書式指定部127は、関連する記述子対応指定画面46を画面に重ねて表示する。入出力のように、記述パターンを定義する必要があることが明白なような項目では、自動的に記述子対応指定画面46が表示されてもよい。記述子対応指定画面46により、上段46aで指定した分類(例えば、入力)が選択され、下段46bで記述パターン(例えば、I)が選択され、対応ボタン46cを押下する操作が入力されると、これらの対応付けが行なわれる。すなわち、「I」という設計書上の記述パターンは、「入力」に分類されるという対応付けが行なわれる。これらの記述子対応情報は、保存ボタン41eが押下されると、位置情報等とともに書式情報ファイル22として書式情報記憶部122に格納される。
【0066】
なお、解析ボタン41dの押下により、位置指定のために表示されている設計書だけでなく、任意のフォルダに格納されている複数の同種設計書を解析して関連する記述パターンを抽出することもできる。抽出された記述パターンは、関連情報として他の書式情報とともに格納される。
【0067】
ここで、画面項目設計書書式指定により生成された書式情報について説明する。図9は、本発明の実施の形態の画面項目設計書指定により生成された書式情報電子ファイルを示している。書式情報ファイル510には、「英数字名」項目の画面項目定義511として、「英数字名」、「7行18列目」、「項目ID」という書式指定が設定されている。同様に、「入出力」項目の画面項目定義512として、「入出力」、「7行39列目」、「入出力」、「I」、「O」、「I/O」という書式情報が設定されている。
【0068】
次に、書式指定の処理手順について説明する。図10は、本発明の実施の形態の書式指定の処理手順を示した図である。画面項目設計書書式指定画面40が表示されたことにより処理が開始される。
[ステップS11] 指定ボタン41bが押下されたかどうかを判定する。押されていれば、ステップS12へ処理を進め、押されていなければステップS15へ処理を進める。
[ステップS12] 指定ボタン41bが押下された場合、指定ボタン41bの押下時に、選択されている対象項目を取得する。
[ステップS13] 設計書画面45を表示する設計書表示アプリケーションから、カーソルのある位置を示す位置情報と、その記述内容を取得する。
[ステップS14] 設計書表示アプリケーションから,指定された位置以降の記述内容を取得して、ソート処理を行ない、一覧表示画面44に一覧表示した後、ステップS11に戻ってボタン操作のチェックからの処理を行なう。
[ステップS15] 指定ボタン41bが押下されていない場合、解析ボタン41dが押されたかどうかの判定を行なう。押されていれば、ステップS16へ処理を進め、押されていなければステップS18へ処理を進める。
[ステップS16] 解析ボタン41dが押下された場合、選択された項目の書式が指定されているかどうかを判定する。指定されていれば、ステップS17へ処理を進め、指定されていなければ、ステップS18へ処理を進める。
[ステップS17] 解析処理を実行する。詳細は、後述する。
[ステップS18] 保存ボタン41eが押されたかどうかの判定を行なう。押されていれば、ステップS19へ処理を進め、押されていなければステップS20へ処理を進める。
[ステップS19] この時点で生成されている書式情報ファイルを書式情報記憶部122に格納した後、ステップS11に戻ってボタン操作のチェックからの処理を行なう。
[ステップS20] 読込みボタン41cが押されたかどうかの判定を行なう。押されていれば、ステップS21へ処理を進め、押されていなければステップS22へ処理を進める。
[ステップS21] 書式情報ファイルを書式情報記憶部122から読込み、表示画面に表示した後、ステップS11に戻ってボタン操作のチェックからの処理を行なう。
[ステップS22] 終了ボタン(×)が押されたかどうかを判定し、押されていれば処理を終了する。押されていなければ、ステップS11に戻ってボタン操作のチェックからの処理を行なう。
【0069】
解析処理(ステップS17)について説明する。図11は、本発明の実施の形態の書式指定における解析処理の処理手順を示した図である。解析ボタン41dが押下され、対象項目の書式設定がなされている状態で処理が開始される。
[ステップS1700] 設計書表示アプリケーションから表示されている設計書のパスを取得して、そのパスに含まれている関連する他の設計書のファイル一覧を取得する。
[ステップS1701] ファイル一覧から1つの設計書を設計書表示アプリケーションに表示させて指定された書式情報を元に記述内容を取得する。
[ステップS1702] ファイル一覧に登録されている全ての設計書を処理したかどうかを判定する。終了していなければステップS1701に戻って次のファイルの処理を行なう。
[ステップS1703] 全ての設計書処理を終了したら、得られた記述内容をソートして重複する記述を削除して画面上に一覧表示する。この記述内容は、関連情報として保存される。
[ステップS1704] 選択された項目が入出力等の記述子等の対応関係指定が必要な項目かどうかを判定する。必要でなければ処理を終了する。
[ステップS1705] 得られた記述一覧から記述対応指定画面を表示して、利用者に指定させる。この後、処理を終了する。
【0070】
以上の処理手順を実行させることにより、動作テストの各項目について処理記述を行なうために必要な情報が抽出され、書式情報記憶部122に格納される。
次に、生成された書式情報に基づいてテスト仕様書を生成するテスト仕様書生成処理について説明する。テスト仕様書生成処理では、書式情報に基づき動作テストの処理記述を行なって、テスト仕様書を自動生成する。
【0071】
本発明の実施の形態で作成されるテスト項目について説明する。図12は、本発明の実施の形態のテスト仕様書におけるテスト項目を示している。本発明の実施の形態では、テスト項目は、テスト対象画面への遷移時に表示される初期状態をテストする「初期表示」、テスト対象画面から遷移する画面をテストする「遷移」、入力項目に入力されたデータをテストする「入力チェック」、操作ボタンによる動作が正しいかをテストする「動作」、および画面内容に依存しない操作ボタンによる動作をテストする「共通」の5項目がある。「初期表示」および「遷移」テストは、画面遷移設計書に基づいて作成される。「入力チェック」は、画面項目設計書と対象画面により作成される。[動作]は、画面項目設計書と画面業務仕様設計書に基づいて作成される。また、「共通」に関する設計書は特になく、テストの処理記述は共通テスト仕様書より得る。
【0072】
ここで、上記で説明した画面項目設計書を除く、画面遷移設計書と画面業務仕様書について説明する。図13は、画面遷移設計書の一例であり、図14は、画面業務仕様設計書の一例である。
【0073】
画面遷移設計書320には、遷移する前の画面(遷移元)に関する遷移元画面情報321と、遷移後の画面(遷移先)に関する遷移先画面情報322とともに、遷移条件であるイベント323が記述されている。また、画面業務仕様設計書330には、画面上の操作ボタンが押下される等の処理が開始される条件であるイベントと、イベントが発生したときに開始される処理が記述されている。
【0074】
画面遷移設計書および画面業務仕様書についても上記の説明の書式設定処理が行なわれ、動作テストの処理記述に用いられる記述データがテスト項目に対応付けられ、書式情報記憶部122に格納される。
【0075】
このように、関連する設計書の書式情報が設定された後、テスト仕様書生成部128が起動され、テスト仕様書作成処理が開始される。
上述のように、テスト項目は5項目あるが、それぞれの動作テストの処理記述は共通であるので、動作記述について説明する。図15は、本発明の実施の形態における動作テストの処理記述の構成を示した図である。動作テストの処理手順の記述は、ケース、種類、概要、遷移、手順、確認方法、データ、入力、出力の各部より構成される。「ケース」は、テスト対象の名前であり、画面名または項目名を表わす。「種類」は、正常系のテストか異常系のテストであるかを表わす。「概要」はテストの概要、「遷移」は、テスト対象画面への遷移手順を示す。「手順」はテストの具体的手順、「確認方法」はテスト結果を確認する方法を表わす。「データ」はテストに使用するデータ、「入力」はテストで使用する入力項目名、「出力」はテストの結果出力される項目名を表わす。
【0076】
必要な部位が全て記述されることで1つの動作テストの処理手順の記述が完了する。図16は、本発明の実施の形態のテスト仕様書生成画面の表示画面である。テスト仕様書生成画面50は、テスト仕様書生成の指示を行なうための操作ボタン部と、生成された各動作テストの処理記述を表示する動作テストの処理記述画面52と、を有する。
【0077】
操作ボタンとしては、対象となる設計書を指定する書式指定ボタン51aとテスト仕様書生成を指示する生成ボタン51bが設けられている。書式指定が終了した対象となる設計書を指定した後、生成ボタン51bを押下すると、動作テストの処理記述が生成され、画面に表示される。
【0078】
動作テストの処理記述画面52では、動作テストごとに、図15で説明したケース52a、種類52b、概要52c、遷移52d、手順52eが対応する表記欄に記述されている。図の例では、1行目の処理記述53として、マスタ情報登録画面についてケース、種類、概要、遷移、手順の順に処理が記述されている。
【0079】
このような共通構造を有する動作テストの処理記述について、5つのテスト項目の分類に従って詳細に説明する。
第1の「初期表示」のテスト項目生成について説明する。図17は、本発明の実施の形態の「初期表示」テストの処理記述を示している。初期表示テストでは、対象の画面に遷移したときに表示される表示画面が仕様通りであるかどうかを確認する。
【0080】
ケース(テスト対象)は、書式情報に基づいて画面項目設計書の画面名として記述された[日本語画面名]を抽出して生成する。種類は、固定文字列で「正常」系のテストである。概要は、ケースで抽出された[日本語画面名]に「の初期表示」という文字列が付加されて生成される。遷移は、固定文字列で「手順に同じ」という文字列が生成される。手順は、画面遷移設計書を解析することにより得られる[解析された遷移手順]が生成される。確認方法は、ケースで抽出された[日本語画面名]に「の初期表示を確認する」という文字列が付加されて生成される。データは生成しない。また、入力もないので、「なし」という文字列が生成される。出力は、画面項目設計書で入出力欄が出力に設定された項目が抽出され、その一覧情報が生成される。例えば、画面名をマスタ情報登録画面とすると、初期表示のテスト動作は、「ケース:マスタ情報登録画面、種類:正常、概要:マスタ情報登録画面の初期表示、遷移:手順に同じ、手順:(解析された遷移手順、例えば、ログイン画面でログイン→メニュー)、確認方法:マスタ情報登録画面の初期表示を確認する、データ:(空欄)、入力:なし、出力:(出力項目一覧)」という記述となる。これを、動作テストの処理記述画面52で表示すると、図16の1行目の処理記述53のように表示される。
【0081】
ここで、画面遷移設計書を解析し、手順を得る手法について説明する。図18は、本発明の実施の形態の画面遷移設計書の解析手順を示している。図13と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。例として、「マスタ情報登録画面」にいたる経路を解析する場合について説明する。遷移先画面情報322を順次検索し、テスト対象画面名であるマスタ情報登録画面324を検出する。遷移元画面情報321よりこれに対応する遷移元のメニュー画面325を得る。次に、メニュー画面325へ遷移する遷移元画面を検出するため、遷移先画面情報322からメニュー画面326を検索し、対応する遷移元のログイン画面327を得る。ログイン画面327は、画面遷移の最初の行に定義されているので、これ以上前の画面はないと判断する。これらの遷移におけるイベント情報を付加して、「ログイン画面でログイン→メニュー画面でマスタ情報登録→マスタ情報登録画面」の遷移を得る。同様にしてマスタ情報登録画面328の遷移経路を解析することができる。こうして得られた経路ごとにテスト項目として生成する。これは、処理記述を構成する遷移部、または手順部に記述される情報になる。
【0082】
以上のようにして、「初期表示」のテスト項目の処理記述が生成される。
第2の「遷移」のテスト項目生成について説明する。遷移テストでは、対象の画面から遷移する表示画面が仕様通りであるかどうかを確認する。図19は、本発明の実施の形態の「遷移」テストの処理記述を示している。
【0083】
ケース(テスト対象)は、書式情報に基づいて画面項目設計書の表示形式がボタンまたはリンクの項目として記述された[日本語項目名]を抽出して生成する。種類は、固定文字列で「正常」系のテストである。概要は、ケースで抽出された[日本語項目名]に「ボタンをクリック」という文字列が付加されて生成される。遷移は、上述の経路解析による解析された遷移経路一覧を表示画面に表示し、利用者に選択/編集してもらう。そして、選択された遷移経路を用いて遷移を生成する。手順は、ケースで抽出された[日本語項目名]に「ボタンをクリックする」という文字列が付加されて生成される。確認方法は、画面遷移設計書の遷移元画面情報とイベント情報とによりテスト対象画面の日本語名とボタン/リンクの日本語名より次画面命を取得し、[次画面名]に「に遷移することを確認する」という文字列を付加して生成する。データは、生成しない(利用者が必要に応じて記入する)。また、入力もないので、「なし」という文字列が生成される。出力は、画面項目設計書の次画面について入出力欄が出力に設定された項目が抽出され、その一覧情報が生成される。
【0084】
ここで、「遷移」を生成するための遷移経路一覧から経路を指定する方法について説明する。図20は、本発明の実施の形態の遷移候補一覧選択/編集画面の一例である。
【0085】
遷移候補一覧選択/表示画面60は、上述の遷移経路解析により解析された遷移経路の一覧表示画面61と、一覧表示画面61で選択された遷移経路を表示する選択経路表示画面62と、選択を確定するかどうかを指示するOKボタン63の画面が設けられている。利用者が一覧表示画面61に表示された遷移経路から1つを選択してカーソルを合わせると、選択経路表示画面62にカーソルによって指示された遷移経路が表示される。これを確認し、「遷移」経路として確定する場合は、OKボタン63を押下する。これにより、遷移が生成される。
【0086】
以上のようにして、「遷移」のテスト項目の処理記述が生成される。
第3の「入力チェック」のテスト項目生成について説明する。入力チェックは、表示画面の入力項目に対して入力された値が正しくないとき、これがチェックされることを確認する。「入力チェック」のテストは、さらに、「必須」、「文字種」、「桁数」、「範囲」の4種類のテストに分類される。
【0087】
「必須」の入力チェックについて説明する。「必須」は、必須項目未入力時のチェック動作を確認する。
図21は、本発明の実施の形態の「入力チェック(必須)」テストの処理記述を示している。ケース(テスト対象)は、書式情報に基づいて画面項目設計書の入出力が入力又は入出力で、表示形式がテキスト、必須入力の項目として記述された[日本語項目名]を抽出して生成する。種類は、固定文字列で「異常」系のテストである。概要は、ケースで抽出された[日本語項目名]に「の必須入力チェック」という文字列が付加されて生成される。遷移は、「遷移」テストと同様にして、選択された遷移経路を用いて遷移を生成する。手順は、ケースで抽出された[日本語項目名]と、対象画面のHTML文書を解析して取得した対象の入力項目に対応するボタンのラベル名である[対応ボタンラベル]と、「を未入力で」と「ボタンをクリックする」という文字列が付加されて生成される。すなわち、手順は、[日本語項目名]+「を未入力で」+[対応ボタンラベル]+「ボタンをクリックする」という記述が生成される。なお、[ ]は設計書より抽出されたデータ、「 」は固定の文字列を意味する(以下、同じ)。確認方法は、「必須入力項目未入力のエラー表示を確認する」という固定文字列で生成する。データは、生成しない(利用者が必要に応じて記入する)。入力は、ケースで抽出された[日本語項目名]が記述される。出力はないので、「なし」という文字列が生成される。
【0088】
「文字種」の入力チェックについて説明する。「文字種」は、入力可能な文字種以外の入力時のチェック動作を確認する。図22は、本発明の実施の形態の「入力チェック(文字種)」テストの処理記述を示している。ケース(テスト対象)は、書式情報に基づいて画面項目設計書の入出力が入力又は入出力で、表示形式がテキストの項目として記述された[日本語項目名]を抽出して生成する。種類は、画面項目設計書中の入力チェック項目と手順のテスト内容に基づいて、「正常」か「異常」を選択して生成する。概要は、ケースで抽出された[日本語項目名]に「の入力チェック」という文字列が付加されて生成される。遷移は、「遷移」テストと同様にして、選択された遷移経路を用いて遷移を生成する。手順は、ケースで抽出された[日本語項目名]および[対応ボタンラベル]の設計書から取得される情報と、「に○○文字を入力して」と「ボタンをクリックする」という固定文字列が付加されて生成される。ここで、○○は、対象項目の属性により全角、半角英数字、半角数字、半角カタカナが選択される。すなわち、[日本語項目名]+「に○○文字を入力して」+[対応ボタンラベル]+「ボタンをクリックする」という手順の記述が生成される。確認方法は、種類が正常の場合は「正常に処理されることを確認する」、異常の場合は「入力文字種のエラー表示を確認する」という固定文字列で生成する。データは生成しない(利用者が必要に応じて記入する)。入力は、ケースで抽出された[日本語項目名]が記述される。出力はないので「なし」という文字列が生成される。
【0089】
ここで、対象の項目とその属性から得られる手順とについて説明する。図23は、本発明の実施の形態の「入力チェック(文字種)」テストの処理記述における文字種と手順の関係を示している。例えば、対象となる項目の文字種が全角の場合、テスト処理で入力する文字種が、全角ならば正常、半角英字ならば異常、半角数字ならば異常、半角カタカナならば異常である。対象となる[日本語項目名]の属性が全角で、種類が「正常」である場合、手順は、[日本語項目名]+「に全角文字を入力して」+[対応ボタンラベル]+「ボタンをクリックする」と記述される。同様に、対象の属性と同じ文字種が入力する場合は正常、異なる場合は異常となる。これを用いて、対象となる[日本語項目名]の属性と種類に応じて手順を記述することができる。
【0090】
「桁数」の入力チェックについて説明する。「桁数」は、桁数以上が入力された場合のチェック動作を確認する。
図24は、本発明の実施の形態の「入力チェック(桁数)」テストの処理記述を示している。ケース(テスト対象)は、書式情報に基づいて画面項目設計書の入出力が入力又は入出力で、表示形式がテキスト項目として記述された[日本語項目名]を抽出して生成する。種類は、固定文字列で「異常」系のテストである。概要は、ケースで抽出された[日本語項目名]に「の入力桁数チェック」という文字列が付加されて生成される。遷移は、「遷移」テストと同様ににして、選択された遷移経路を用いて遷移を生成する。手順は、ケースで抽出された[日本語項目名]、[桁数]、および[対応ボタンラベル]の設計書より取得する情報に、固定文字列が付加される。そして、[日本語項目名]+「に」+[桁数]+「桁以上入力して」+[対応ボタンラベル]+「ボタンをクリックする」という手順が記述される。確認方法は、「入力桁数異常のエラー表示を確認する」という固定文字列で生成する。データは、生成しない(利用者が必要に応じて記入する)。入力は、ケースで抽出された[日本語項目名]が記述される。出力はないので、「なし」という文字列が生成される。
【0091】
「範囲」の入力チェックについて説明する。「範囲」は、入力可能な値の範囲外の入力があった場合のチェック動作を確認する。
図25は、本発明の実施の形態の「入力チェック(範囲)」テストの処理記述を示している。ケース(テスト対象)は、書式情報に基づいて画面項目設計書の入出力が入力又は入出力で、表示形式がテキスト項目で値の範囲が記入されている項目として記述された[日本語項目名]を抽出して生成する。種類は、固定文字列で「異常」系のテストである。概要は、ケースで抽出された[日本語項目名]に「の入力値範囲チェック」という文字列が付加されて生成される。遷移は、「遷移」テストと同様にして、選択された遷移経路を用いて遷移を生成する。手順は、ケースで抽出された[日本語項目名]、[最小値/最大値]、および[対応ボタンラベル]の設計書より取得する情報に、固定文字列が付加される。すなわち、[日本語項目名]+「に」+[最小値/最大値]+「外の値を入力して」+[対応ボタンラベル]+「ボタンをクリックする」という記述が生成される。なお、最小値/最大値については、画面項目設計書中の範囲欄から取得する。確認方法は、「入力値範囲異常のエラー表示を確認する」という固定文字列で生成する。データは、生成しない(利用者が必要に応じて記入する)。入力は、ケースで抽出された[日本語項目名]が記述される。出力はないので、「なし」という文字列が生成される。
【0092】
以上のようにして、「入力チェック」のテスト項目の処理記述が生成される。第4の「動作」のテスト項目生成について説明する。動作テストは、ボタン操作がされた場合の動作が仕様通りであるかどうかを確認する。
【0093】
図26、図27は、本発明の実施の形態の[動作]テストの処理記述を示している。ケース(テスト対象)は、書式情報に基づいて画面項目設計書の表示形式がボタンまたはリンクの項目として記述された[日本語項目名]を抽出して生成する。種類は、固定文字列で「正常」系のテストである。
【0094】
概要は、ケースで抽出された[日本語項目名]に、ボタンまたはリンク項目の表示形式により選択される固定の文字列が付加されて生成される。固定文字列は、表示形式が、ボタン、リセットボタンの場合、プルダウンリストの場合、ラジオボタンの場合、あるいはチェックボックスの場合で適宜選択される。例えば、ボタン、リセットボタンの場合、[日本語項目名]+「ボタンをクリック」と記述が生成される。遷移は、「遷移」テストと同様ににして、選択された遷移経路を用いて遷移を生成する。
【0095】
手順は、ケースで抽出された[日本語項目名]に、ボタンまたはリンク項目の表示形式により選択される固定の文字列が付加されて生成される。固定文字列は、表示形式が、ボタン/リンクの場合、リセットボタンの場合、プルダウンリストの場合、ラジオボタンの場合、あるいはチェックボックスの場合で適宜選択される。例えば、ボタン/リンクの場合、[日本語項目名]+「をクリックする」と記述が生成される。確認方法も同様に、設計書から取得した情報と固定文字列とから生成される。なお、ボタン/リンクの場合、画面業務仕様設計所の処理内容から取得される。また、確認する際の参照値あるいは参照データベースについては、画面項目設計書の値欄から取得する。固定文字列は、手順と同様に表示形式で選択される。
【0096】
データは、生成しない(利用者が必要に応じて記入する)。入力および出力は、固定文字列で記述される。ボタン、プルダウンリスト、ラジオボタン、チェックボックスの場合、入力、出力ともに「なし」が生成される。リセットボタンの場合、入力は「任意の入力項目」が生成され、出力は生成されない。
【0097】
以上のようにして、「動作」のテスト項目の処理記述が生成される。
第5の「共通」のテスト項目生成について説明する。共通テストは、画面内用に依存しない共通的な動作が仕様通りであるかどうかを確認する。
【0098】
図28は、本発明の実施の形態の「共通」テストの処理記述を示している。ケース(テスト対象)は、固定文字列で「共通」が生成する。種類および概要は、共通テスト仕様書電子ファイルの同項目を転記する。遷移は、「遷移」テストと同様ににして、選択された遷移経路を用いて遷移を生成する。手順、確認方法、データ、入力、および出力は、共通テスト仕様書電子ファイルの同項目を転記する。
【0099】
以上のようにして、「共通」のテスト項目の処理記述が生成される。ここで、生成された「共通」テスト仕様書について説明する、図29は、本発明の実施の形態の「共通」テスト仕様書の電子ファイルの一例である。
【0100】
「共通」テスト仕様書ファイル520は、種類、概要、手順、確認方法、データ、入力、出力の各部によりテスト処理が記述されている。例えば、1行目の処理記述521は、PF1キーのテストであり、順に、「正常」、「PF1キーを押下する」、「テスト対象画面表完了後にPF1キーを押下する」、「ブラウザのヘルプが表示される」ことが記述されている。
【0101】
以上のようにして、「共通」のテスト項目の処理記述が生成される。
このようなテスト仕様書生成の処理手順について説明する。図30は、本発明の実施の形態であるテスト仕様書生成処理の処理手順を示したフローチャートである。ここでは、全ての動作テストの処理記述を実行させる場合で説明する。設計書の書式指定が終了した後、処理が開始される。
[ステップS31] 設計書の書式指定が完了しているかどうかを判定する。まだ完了していない場合は、処理を終了する。
[ステップS32] 図の例では、対象の設計書として画面項目設計書、画面遷移設計書および画面業務仕様設計書が指定される。
[ステップS33] 動作テストの対象となる画面をブラウザに表示する。
[ステップS34] 初期表示テストの仕様を生成する処理を行なう。
[ステップS35] 遷移テストの仕様を生成する処理を行なう。
[ステップS36] 入力チェックテストの仕様を生成する処理を行なう。
[ステップS37] 動作テストの仕様を生成する処理を行なう。
[ステップS38] 共通テストの仕様を生成する処理を行なう。
【0102】
以上のように、書式設定が完了している設計書を用いて、初期表示、遷移、入力チェック、動作、共通の各テスト項目について処理手順を記述し、テスト仕様書を生成する。
【0103】
ステップS34からステップS38の各項目の処理について順に説明する。
ステップS34の「初期表示」テスト仕様の生成について説明する。図31は、初期表示テスト仕様生成の処理手順を示したフローチャートである。対象の画面が表示されている状態で初期表示テスト仕様の作成が開始される。
[ステップS41] ブラウザに表示されている対象となる画面に遷移する経路(線経路とする)を解析する線経路解析処理を行なう。
[ステップS42] 線経路解析処理により得られた、解析された経路の1つを取り出す。
[ステップS43] 全ての経路が取り出されたかどうかを判定する。ステップS42において経路が取り出せなかった(全て取り出されて処理が終了していた)場合は、テスト仕様の記述が終了したと判断して処理を終了する。ステップS42において経路が取り出せた場合は、その経路についてステップS44のテスト仕様記述処理を行なう。
[ステップS44] ステップS51からステップS59までのテスト仕様記述処理を行ない、ステップS42で取り出された経路に関するテスト仕様書を生成する。テスト仕様書記述処理では、順に、ケース部生成処理(ステップS51)、種類部生成処理(ステップS52)、概要部生成処理(ステップS53)、遷移部生成処理(ステップS54)、手順部生成処理(ステップS55)、確認方法部生成処理(ステップS56)、データ部生成処理(ステップS57)、入力部生成処理(ステップS58)、および出力部生成処理(ステップS59)を実行する。この詳細については、後述する。生成が終了した後、ステップS42に戻って、次の経路からの処理を繰り返し行なう。
【0104】
ここで、ステップS41の線経路解析処理について説明する。図32は、線経路解析の処理手順を示したフローチャートである。線経路解析処理は、画面遷移設計書を解析し、テスト対象の画面までの遷移経路を取得する処理である。テスト対象の画面が設定され、処理が開始される。
[ステップS410] 画面遷移設計書の遷移先画面名または画面IDからテスト対象の画面名/IDを検索する。
[ステップS411] 書式情報に基づいて設計書から対象の画面名/IDを取得する設計書情報取得処理を行なう。
[ステップS412] 対象の画面名/IDが全て検索されたかどうかを判断し、終了していない場合は、ステップS414へ処理を進める。
[ステップS413] 全ての経路の検索が終了したので、解析された経路を一覧にして情報を退避し、処理を終了する。
[ステップS414] 検索が終了していない場合、次の該当する対象画面名/IDの遷移元画面を取得して、経路に追加する。
[ステップS415] ステップS414で取得された遷移元画面に一致する遷移先画面を検索する。
[ステップS416] 書式情報に基づいて設計書からステップS415で得られた遷移先画面名を取得する処理を行なう。
[ステップS417] 対象の遷移元画面に一致する遷移先画面が全て検索されたかどうかを判断し、検索されていれば、ステップS410に戻って、次の対象画面名/IDを検索する。検索されていなければ、ステップS415に戻って次の遷移先画面を検索する。
【0105】
ステップS411およびステップS417で実行する設計書情報取得処理について説明する。図33は、設計情報の取得処理手順を示したフローチャートである。設計書情報の取得処理は、書式情報に従って設計書に記述された記述データを抽出するユーティリティプログラムである。
[ステップS100] 書式情報電子ファイルから指定された設計書の指定された項目の位置を取得する。
[ステップS101] 設計書書式は正しく指定されているかどうかを判断する。設定されていなければ、ステップS105へ処理を進める。
[ステップS102] 設計書書式が正しく指定されているので、指定された設計書を開いて指定された位置の情報を取得する。
[ステップS103] 情報を問題なく取得できたかどうかを判断する。取得できなければ、ステップS105へ処理を進める。
[ステップS104] 取得した情報を返し、処理を終了する。
[ステップS105] 指定なし、あるいは情報を取得できなかったので、空欄を返し、処理を終了する。
【0106】
以上の処理を実行させることにより、書式情報に基づいて設計書の記述データを取得する。
このような処理手順を実行させることにより、ケース、種類、概要、遷移、手順、確認方法、データ、入力、出力の各部の処理が記述され、初期表示テスト仕様が生成される。
【0107】
次に、テスト仕様書生成処理の「遷移」テスト仕様の生成について説明する。図34は、テスト仕様書生成処理における遷移テスト仕様生成の処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS61] 画面項目設計書からボタン/リンクの項目を検索するための指定を行なう。
[ステップS62] 設計書情報取得処理により、該当するボタン/リンクの項目を取得する。
[ステップS63] 全ての検索が終了したかどうかを判定し、終了していれば処理を終了する。
[ステップS64] 初期表示テストの場合と同じようにテスト仕様記述処理を実行させ、遷移テスト処理を構成する各部の記述を生成する。テスト仕様記述処理終了後、ステップ61に戻って処理を繰り返す。
【0108】
以上の処理手順を実行させることにより、遷移テスト仕様が生成される。
次に、テスト仕様書生成処理「入力チェック」テスト仕様の生成について説明する。図35は、テスト仕様書生成処理における入力チェックテスト仕様生成の処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS71] 画面項目設計書から入出力が入力または入出力で、テキスト入力の項目を検索するための指定を行なう。
[ステップS72] 設計書情報取得処理により、該当するテキスト入力の項目を取得する。
[ステップS73] 全ての検索が終了したかどうかを判定し、終了していれば処理を終了する。
[ステップS74] 初期表示テストの場合と同じようにテスト仕様記述処理を実行させ、遷移テスト処理を構成する各部の記述を生成する。テスト仕様記述処理終了後、ステップ71に戻って処理を繰り返す。
【0109】
以上の処理手順を実行させることにより、入力チェックのテスト仕様が生成される。
次に、テスト仕様書生成処理の「動作」テスト仕様の生成について説明する。図36は、テスト仕様書生成処理における動作テスト仕様生成の処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS81] 画面項目設計書からボタンまたはリンク項目を検索するための指定を行なう。
[ステップS82] 設計書情報取得処理により、該当するボタンまたはリンク項目を取得する。
[ステップS83] 全ての検索が終了したかどうかを判定し、終了していれば処理を終了する。
[ステップS84] 初期表示テストの場合と同じようにテスト仕様記述処理を実行させ、遷移テスト処理を構成する各部の記述を生成する。テスト仕様記述処理終了後、ステップ81に戻って処理を繰り返す。
【0110】
以上の処理手順を実行させることにより、動作テスト仕様が生成される。
次に、テスト仕様書生成処理(図30)のステップS38の「共通」テスト仕様の生成について説明する。図37は、テスト仕様書生成処理における共通テスト仕様生成の処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS91] 共通テスト仕様書の電子ファイルからテストケースの1つを取り出す。
[ステップS92] 全ての検索が終了したかどうかを判定し、終了していれば処理を終了する。
[ステップS93] 初期表示テストの場合と同じようにテスト仕様記述処理を実行させ、遷移テスト処理を構成する各部の記述を生成する。テスト仕様記述処理終了後、ステップ91に戻って処理を繰り返す。
【0111】
上記の説明のテスト仕様書記述処理は、全てのテスト項目について同一の処理プログラムで実行される。テスト仕様書記述処理は、図31に示したように、ケース部、種類部、概要部、遷移部、手順部、確認方法部、データ部、入力部および出力部の生成処理から構成される。以下、各部における処理手順について、順次説明する。
【0112】
ケース部生成処理(ステップS51)について説明する。図38は、テスト仕様書記述処理におけるケース部生成処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS510] テスト項目が初期表示かどうかを判断する。初期表示テスト項目の場合、ステップS514へ処理を進める。
[ステップS511] テスト項目が遷移または動作であるかどうかを判断する。遷移または動作テスト項目の場合、ステップS517へ処理を進める。
[ステップS512] テスト項目が入力チェックであるかどうかを判断する。入力チェックテスト項目の場合、ステップS51Aへ処理を進める。
[ステップS513] テスト項目は共通であるので、固定文字列「共通」をケース名として設定し、処理を終了する。
<初期表示テスト項目の場合>
[ステップS514] 初期表示テスト項目の場合、画面項目設計書の画面名を取得するための指定を行なう。
[ステップS515] 設計書情報取得処理により、画面名を取得する。
[ステップS516] 取得した画面名をケース名として設定し、処理を終了する。
<遷移または動作テスト項目の場合>
[ステップS517] 画面項目設計書のボタンまたはリンク項目を指定する。
[ステップS518] 設計書情報取得処理により、ボタンまたはリンク項目名を取得する。
[ステップS519] 取得した項目名をケース名として設定し、処理を終了する。
<入力チェックテスト項目の場合>
[ステップS51A] 必須入力チェックかどうか判断する。必須入力チェックでなければ、ステップS51Cへ処理を進める。
[ステップS51B] 必須入力チェックの場合、画面項目設計書の入力又は入出力項目で表示形式がテキストの入力必須項目を取得した後、処理をステップS518へ進め項目名を取得してケース名として設定して処理を終了する。
[ステップS51C] 必須入力チェックでない場合、範囲テストかどうかを判断する。範囲テストでない場合、ステップS51Eに処理を進める。
[ステップS51D] 範囲テストである場合、画面項目設計書の入力または入出力項目で表示形式がテキストの値の範囲がある項目を取得した後、処理をステップS518へ進め項目名を取得してケース名として設定して処理を終了する。
[ステップS51E] 範囲テストでない場合、画面項目設計書の入力または入出力項目で表示形式がテキストの項目を取得した後、処理をステップS518へ進め項目名を取得してケース名として設定して処理を終了する。
【0113】
以上の処理手順を実行させることにより、ケース部の処理記述が生成される。
次に、テスト仕様記述処理(図31)の種類部生成処理について説明する。図39は、テスト仕様書記述処理における種類部生成処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS520] 初期表示、遷移、動作のテスト項目かどうかを判断し、初期表示、遷移、動作のテスト項目の場合、処理をステップS524へ進める。
[ステップS521] 入力チェックの必須、桁数、範囲のテスト項目かどうかを判断し、入力チェックの必須、桁数、範囲のテスト項目の場合、処理をステップS525へ進める。
[ステップS522] 種類部を「異常」に設定し、処理を終了する。
[ステップS523] テスト項目は共通であるので、共通テスト仕様書の種類項目を転記して設定し、処理を終了する。
<初期表示、遷移、動作テスト項目の場合>
[ステップS524] 種類部を「正常」に設定し、処理を終了する。
<入力チェックの必須、桁数、範囲のテスト項目の場合>
[ステップS525] 種類部を「異常」に設定し、処理を終了する。
<入力チェックの文字種のテスト項目の場合>
[ステップS526] チェック項目と入力文字種と同じであるかどうかを判断する。同じ場合はステップS527、違う場合はステップS528へ処理を進める。
[ステップS527] 種類部を「正常」に設定し、処理を終了する。
[ステップS528] 種類部を「異常」に設定し、処理を終了する。
【0114】
以上の処理手順を実行させることにより、種類部の処理記述が生成される。
次に、テスト仕様記述処理(図31)の概要部生成処理について説明する。図40は、テスト仕様書記述処理における概要部生成処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS530] テスト項目が初期表示かどうかを判断する。初期表示テスト項目の場合、ステップS533へ処理を進める。
[ステップS531] テスト項目が共通テスト以外であるかどうかを判断する。共通テスト以外のテスト項目の場合、ステップS535へ処理を進める。
[ステップS532] テスト項目は共通であるので、共通テスト仕様書の種類項目を転記して設定し、処理を終了する。
<初期表示テスト項目の場合>
[ステップS533] ケース部の日本語名を取得する。
[ステップS534] 取得した画面名を元に概要を生成し、処理を終了する。
<共通テスト以外のテスト項目の場合>
[ステップS535] ケース部の日本語項目を取得する。
[ステップS534] 取得した項目名を元に概要を生成し、処理を終了する。
【0115】
以上の処理手順を実行させることにより、概要部の処理記述が生成される。
次に、テスト仕様記述処理(図31)の遷移部生成処理について説明する。図41は、テスト仕様書記述処理における遷移部生成処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS540] 初期表示のテスト項目であるかどうかを判断し、テスト項目でなければステップS542へ処理を進める。
[ステップS541] 初期表示テスト項目の場合、固定文字列「手順に同じ」を設定し、処理を終了する。
[ステップS542] 初期表示テスト項目以外の場合、初期表示テストの手順項目で解析された遷移経路を一覧する。
[ステップS543] 遷移経路一覧から選択/編集された値を入力する。
[ステップS545] 選択/編集された経路を設定し、処理を終了する。
【0116】
以上の処理手順を実行させることにより、遷移部の処理記述が生成される。
次に、テスト仕様記述処理(図31)の手順部生成処理について説明する。図42は、テスト仕様書記述処理における手順部生成処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS550] 初期表示のテスト項目であるかどうかを判断し、テスト項目でなければステップS552へ処理を進める。
[ステップS551] 初期表示テスト項目の場合、線形経路解析処理によって得られた経路を1つ手順部に設定し、処理を終了する。
[ステップS552] 初期表示のテスト項目でない場合、ケース部の日本語名を取得する。
[ステップS553] 入力チェック、動作のテスト項目であるかどうかを判断し、テスト項目でなければステップS558へ処理を進める。
[ステップS554] 入力チェック、動作のテスト項目の場合、表示された画面のHTMLを解析して、対応するボタンのラベル名を取得する。
[ステップS555] 桁数、範囲チェックのテスト項目であるかどうかを判断し、テスト項目でなければステップS558へ処理を進める。
[ステップS556] 桁数、範囲チェックのテスト項目の場合、画面項目設計書から桁数または範囲を取得するための指定を行なう。
[ステップS557] 設計書情報取得処理により桁数または範囲を取得する。
[ステップS558] 共通テスト項目であるかどうかを判断し、テスト項目でなければステップS55Aへ処理を進める。
[ステップS559] 共通テスト項目であるので、共通テスト仕様書の手順項目を転記して設定し、処理を終了する。
[ステップS55A] 共通テスト、初期表示テスト以外のテスト項目の場合、これまでの処理で手順に関して情報を取得しているので、取得した情報を元に手順を生成し、手順部に設定して処理を終了する。
【0117】
以上の処理手順を実行させることにより、手順部の処理記述が生成される。
次に、テスト仕様記述処理(図31)の確認方法部生成処理について説明する。図43は、テスト仕様書記述処理における確認方法部生成処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS560] テスト項目が初期表示かどうかを判断する。初期表示テスト項目の場合、ステップS565へ処理を進める。
[ステップS561] テスト項目が遷移かどうかを判断する。遷移テスト項目の場合、ステップS567へ処理を進める。
[ステップS562] テスト項目が入力チェックかどうかを判断する。入力チェックテスト項目の場合、ステップS56Aへ処理を進める。
[ステップS563] テスト項目が動作かどうかを判断する。動作テスト項目の場合、ステップS56Bへ処理を進める。
[ステップS564] テスト項目は共通であるので、共通テスト仕様書の手順項目を転記して設定し、処理を終了する。
<初期表示テスト項目の場合>
[ステップS565] ケース部より画面名を取得する。
[ステップS566] 取得した画面名を元に確認方法を生成し、処理を終了する。
<遷移テスト項目の場合>
[ステップS567] 画面遷移設計書の遷移元画面名/ID欄とイベント欄より対象の画面名/IDとボタン/リンク名を元に検索し、遷移先画面名を取得するように指定する。
[ステップS568] 設計書情報取得処理により、次画面である遷移先画面名を取得する。
[ステップS569] 取得した次画面名を元に確認方法を生成し、処理を終了する。
<入力チェックテスト項目の場合>
[ステップS56A] 各入力チェックテストにあわせた確認方法の固定文字列を生成し、処理を終了する。
<動作テスト項目の場合>
[ステップS56B] ケース部より項目名を取得する。
[ステップS56C] 画面業務仕様設計書のイベント欄から該当するボタン/リンクのイベントを検索するための指定を行なう。
[ステップS56D] 設計書情報取得処理により、該当するボタン/リンクのイベントの処理内容を取得する。
[ステップS56E] 画面項目設計書の値欄から該当するプルダウンリストの値を検索するための指定を行なう。
[ステップS56F] 設計書情報取得処理により、該当するプルダウンリストの値を取得する。
[ステップS56G] 取得した情報を元に確認方法を生成し、処理を終了する。
【0118】
以上の処理手順を実行させることにより、確認方法部の処理記述が生成される。
次に、テスト仕様記述処理(図31)のデータ部生成処理について説明する。図44は、テスト仕様書記述処理におけるデータ部生成処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS570] テスト項目が共通かどうかを判断する。共通テスト項目の場合にはステップS571、共通テスト項目でない場合にはステップS572へ処理を進める。
[ステップS571] 共通テスト項目の場合、共通テスト仕様書のデータ項目を転記してデータ部に設定し、処理を終了する。
[ステップS572] 共通テスト項目でない場合、空文字列をデータ部に設定し(空欄となる)、処理を終了する。
【0119】
以上の処理手順を実行させることにより、データ部の処理記述が生成される。
次に、テスト仕様記述処理(図31)の入力部生成処理について説明する。図45は、テスト仕様書記述処理における入力部生成処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS580] テスト項目が初期表示または遷移かどうかを判断する。初期表示または遷移テスト項目の場合、ステップS584へ処理を進める。
[ステップS581] テスト項目が入力チェックかどうかを判断する。入力チェックテスト項目の場合、ステップS585へ処理を進める。
[ステップS582] テスト項目が動作かどうかを判断する。動作テスト項目の場合、ステップS587へ処理を進める。
[ステップS583] テスト項目は共通であるので、共通テスト仕様書の動作項目を転記して設定し、処理を終了する。
<初期表示、遷移テスト項目の場合>
[ステップS584] 動作部に、固定文字列「なし」を設定し、処理を終了する。
<入力チェックテスト項目の場合>
[ステップS585] ケース部より項目名を取得する。
[ステップS586] 取得した項目名を動作部に設定し、処理を終了する。
<動作テスト項目の場合>
[ステップS587] コントロールの種類に合わせて固定値文字列を生成して動作部に設定し、処理を終了する。
【0120】
以上の処理手順を実行させることにより、入力部の処理記述が生成される。
次に、テスト仕様記述処理(図31)の出力部生成処理について説明する。図46は、テスト仕様書記述処理における出力部生成処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS590] テスト項目が初期表示かどうかを判断する。初期表示テスト項目の場合、ステップS595へ処理を進める。
[ステップS591] テスト項目が遷移かどうかを判断する。遷移テスト項目の場合、ステップS598へ処理を進める。
[ステップS592] テスト項目が入力チェックかどうかを判断する。入力チェックテスト項目の場合、ステップS59Aへ処理を進める。
[ステップS593] テスト項目が動作かどうかを判断する。動作テスト項目の場合、ステップS59Bへ処理を進める。
[ステップS594] テスト項目は共通であるので、共通テスト仕様書の出力項目を転記して設定し、処理を終了する。
<初期表示テスト項目の場合>
[ステップS595] 画面項目設計書から出力項目一覧を取得するための指定を行なう。
[ステップS596] 設計書情報取得処理より、出力項目を取得する。
[ステップS597] 取得した項目名を出力部に設定し、処理を終了する。
<遷移テスト項目の場合>
[ステップS598] 画面遷移設計書の遷移元画面名/ID欄とイベント欄より、対象の画面名/IDとボタン/リンク名を元に検索して遷移先画面名/IDを取得する。
[ステップS599] 遷移先画面名/IDを元に遷移先画面の画面項目設計書から入出力が出力の項目を取得するための指定を行ない、ステップS596へ処理を進める。
<入力チェックテスト項目の場合>
[ステップS59A] 固定文字列「なし」を出力部に設定し、処理を終了する。
<動作テスト項目の場合>
[ステップS59B] コントロールの種類に合わせて固定文字列を生成し、出力部に設定して処理を終了する。
【0121】
以上の処理手順を実行させることにより、出力部の処理記述が生成される。
このような処理手順を実行させることにより、ケース、種類、概要、遷移、手順、確認方法、データ、入力、出力の各部の処理が設計書を参照して自動的に記述される。
【0122】
動作テストの各項目についての処理記述が完了し、テスト仕様書生成画面50に一覧が表示される。図47は、本発明の実施の形態のテスト仕様書生成処理終了後のテスト仕様書生成画面である。図16と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0123】
動作テストの処理記述画面52には、テスト仕様書生成処理において生成された処理記述が表示されている。ここで、ファイルボタン54aを操作することにより、保存54bが表示される。この保存54bを押下することにより、生成されたテスト仕様書の電子ファイルがテスト仕様書ファイルとしてテスト仕様書記憶部124に格納される。
【0124】
図48は、本発明の実施の形態のテスト仕様書ファイルの一例である。図の例では、テスト仕様書ファイルはCSV形式で保存されている。テスト仕様書ファイルは、各テスト項目が、「画面名」、「分類」、「番号(NO)」、「ケース」、「種類」、「概要」、「遷移」、「手順」、「データ」、「入力」、「出力」、「確認」、「結果」、「tag」、「type」、「name」、「value」の順に記述されている。
【0125】
上記の説明のように、本発明の実施の形態では、テスト仕様書生成にあたって、入力項目に対する入力チェックテストや、画面遷移のテスト等、機械的に洗い出し可能なテスト項目については、自動的に洗い出しを行なってテスト処理記述を生成する。これにより、テスト項目の漏れや設計仕様と異なるといった不具合を防止することができる。
【0126】
また、本発明の実施の形態では、テスト作業者が自動的に作成されたテスト仕様書を確認したり、必要に応じて書き換えが可能なように、生成されたテスト仕様書を確認し、編集するテスト仕様書表示・編集処理を備えている。
【0127】
テスト仕様書表示・編集処理では、生成された動作テストの処理記述を表示して利用者に確認させ、変更指示を受け付けてテスト仕様書の編集作業を支援する。図49は、本発明の実施の形態のテスト仕様書表示/編集画面である。図に示したテスト仕様書表示/編集画面70は、図47に示したテスト仕様書生成画面50の動作テストの処理記述画面52に表示された動作テストの処理記述一覧から編集を希望する記述行を選択することにより開く画面である。
【0128】
テスト仕様書表示/編集画面70は、動作テストの処理記述を構成する各部の記述を表示するケース表示部71、概要表示部72、遷移表示部73、手順表示部74、確認方法表示部75、入力表示部76、出力表示部77およびデータ表示部78を有する。ケースを除く各部は、編集作業により変更することができる。また、編集作業を行なうための操作ボタンとして、記入ボタン79a、削除ボタン79b、追加ボタン79c、および前へ79dと次へ79eの方向ボタンがあり、手作業でのテストを支援するテスト実行ボタン79fを有する。
【0129】
編集を行なう場合、該当する表示部に表示された文字列を変更し、記入ボタン79aを押下する。記入ボタン79aを押下することによって、編集結果が保存される。また、テスト項目を削除する場合には削除ボタン79b、追加する場合には追加ボタン79cを押下する。さらに、前後のテスト項目を表示させる場合には、前へ79dと次へ79eの方向ボタンを操作する。
【0130】
テスト実行ボタン79fは、利用者がテスト内容を確認して手作業でテスト操作を行なうための操作ボタンであり、押下されるとそのテスト項目が実行される。テストの実行については後述する。
【0131】
ここで、テスト仕様書表示/編集処理手順について説明する。図50は、本発明の実施の形態のテスト仕様書表示/編集処理手順を示したフローチャートである。テスト仕様書生成画面が表示され、処理が開始される。
[ステップS301] 生成されたテスト項目一覧から任意のテスト項目がダブルクリックで選択される。
[ステップS302] テスト仕様書表示/編集画面を表示する。
[ステップS303] テスト項目一覧で選択されたテスト項目情報をテスト仕様書表示/編集画面に転記する。
[ステップS304] 必要に応じて、編集操作が入力される。
[ステップS305] 記入ボタンが押されたかどうかを判定し、押されなかった場合、ステップS307へ処理を進める。
[ステップS306] 記入ボタンが押された場合、編集後のテスト項目情報を内部記憶して、テスト項目一覧に反映する。続いて、ステップS307へ進む。
[ステップS307] 削除ボタンが押されたかどうかを判定し、押されなかった場合、ステップS309へ処理を進める。
[ステップS308] 削除ボタンが押された場合、テスト項目一覧から該当項目を削除し、ステップS312へ処理を進める。
[ステップS309] 追加ボタンが押されたかどうかを判定し、押されなかった場合、ステップS311へ処理を進める。
[ステップS310] 追加ボタンが押された場合、テスト項目一覧の選択行の次行に空行を挿入し、ステップS312へ処理を進める。
[ステップS311] 次へボタンが押されたかどうかを判定し、押されなかった場合、ステップS313へ処理を進める。
[ステップS312] テスト項目一覧で次行のテスト項目を選択状態にし、ステップS303へ処理を進める。
[ステップS313] 前へボタンが押されたかどうかを判定し、押されなかった場合、ステップS315へ処理を進める。
[ステップS314] 前へボタンが押された場合、テスト項目一覧で前行のテスト項目を選択状態にし、ステップS303へ処理を進める。
[ステップS315] 終了ボタンが押されたどうかを判定し、押された場合は処理を終了する。押されていない場合は、ステップS304へ戻って、次の操作ボタン入力をチェックする。
【0132】
以上の処理手順を実行させることにより、動作テストの各項目についての処理記述が利用者によって確認・修正され、テスト仕様書記憶部124に格納される。
【0133】
次に、編集が終了したテスト仕様書に基づいてテストを実施するテスト制御について説明する。テスト制御では、生成された動作テストの処理記述に基づいてテストを実行し、その結果および処理中の各種データをテスト作業者に提示して、テスト作業を支援する。
【0134】
まず、テストデータの生成/設定/実行について、図51、52、53を用いて説明する。図51は、本発明の実施の形態のテストデータが生成される表示画面である。図52は、本発明の実施の形態のテストデータが生成される表示画面のHTML文書である。図53は、本発明の実施の形態のテストデータ設定の処理例である。
【0135】
テストデータの生成/設定は、テスト仕様書表示/編集画面の「値設定」ボタンの押下、または「テスト実行」の「自動値設定」オプション有効時のテスト実行前の値設定時に行なわれる。
【0136】
クライアント画面制御部130は、表示されている対象のブラウザ画面90からHTML文書92を取得する。HTML文書92より入力<input>のタグを検索し、入出力項目を取得する。取得された入出力項目の入力域が空欄かどうかをチェックし、空欄であれば入力域とみなして入力可能文字数を取得して、これに合う文字列を生成する。例えば、抽出された入力項目92bは、ブラウザ画面90のタイトル1(91)欄に相当する。ここが空欄であった場合、HTML文書92の入力項目92bの記述を参照し、「タイトル1」項目の文字数制限は50バイトであることを検出し、50バイト分の適当なデータを生成し、この項目に値を設定する。すると、ブラウザ画面90のタイトル1(91)には、生成された適当な値が設定され、表示される。
【0137】
ここで、テスト対象項目については、テスト分類に応じて必要なデータの設定/非設定を行なう。例えば、必須入力チェックテストでは、空欄にして未入力状態にし、文字種チェックテストでは、全角と半角文字列を生成する。図53の処理記述例93では、値設定として「対象項目に空欄を設定」93aという記述がなされている。
【0138】
上記の説明のようにして、テストデータが生成/設定され、テストが実行されるが、本発明の実施の形態では、テスト実施中の状態を保存する機能も有する。実施の形態では、画面に対するデータ入力や操作を操作記録ファイルに記録し、画面が遷移する直前の入力が確定した画面と、遷移直後の処理結果が表示される画面を画面ごとに画面ファイルとして記録する。これらのファイルは、テスト後のテスト記録として利用することができる。
【0139】
図54、55、56は、本発明の実施の形態のテスト画面およびテスト操作の記録処理を示している。図54は、初期表示画面と操作記録ファイルを示しており、図55は、入力データ確定画面とそのHTML文書であり、図56は、処理結果画面とそのHTML文書である。
【0140】
クライアント画面制御部130によるテスト制御が開始され、対象となる初期表示画面95aが表示される。初期表示画面95aは、初期画面であり、「発行元」、「発行日」、「タイトル1」、「タイトル2」「概要」の各欄のデータは未記入(空欄)の状態である。
【0141】
クライアント画面制御部130によって、初期表示画面95aの各欄のテストデータが生成され、入力される。このとき、データ入力(INPUT)操作と、その入力データを記録したデータ入力履歴96aが生成され、操作記録ファイル96に保存される。
【0142】
テストデータが入力されたことにより、クライアント画面制御部130は、各欄に入力データを表示し、確定されるのを待つ状態の入力データ確定画面95bに画面を遷移させる。このとき、遷移先画面である入力データ確定画面95bのHTML文書ファイル(a01b.html)97は、画面記録ファイルとして保存される。また、操作記録ファイル96には、イベント情報96bとしてこのHTML文書名(a01b.html)と、その格納先が記録される。
【0143】
次に、クライアント画面制御部130が自動で、または、テスト作業者が手動で入力データ確定画面95bの確認ボタン98を押下する。クライアント画面制御部130は、この操作を、操作入力情報96cを生成し、操作記録ファイル96に保存する。そして、画面表示を入力データ確定画面95bから処理結果画面95cに遷移させる。このとき、遷移先画面である処理結果画面95cのHTML文書ファイル(a01a.html)99は、画面記録ファイルとして保存される。また、操作記録ファイル96には、イベント情報96dとしてこのHTML文書名(a01a.html)と、その格納先が記録される。
【0144】
このようなテスト制御の処理手順について説明する。図57は、本発明の実施の形態のテストデータ生成/設定/実行処理の手順を示したフローチャートである。
[ステップS321] 値設定ボタンが押されたかどうかを判定し、押されなかった場合、ステップS323へ処理を進める。
[ステップS322] 値設定ボタンが押された場合、テストデータを生成し設定する値設定処理を実行し、ステップS323へ進む。
[ステップS323] 確認ボタンが押されたかどうかを判定し、押されなかった場合、ステップS325へ処理を進める。
[ステップS324] 確認ボタンが押された場合、確認項目をテスト作業者にわかりやすくさせるため、確認項目をブリンクさせるブリンク処理を実行する。ブリンク処理では、テスト対象の項目の表示属性を動的に変更して、表示/非表示を繰り返してブリンク表示する。終了後、ステップS325へ進む。
[ステップS325] 閉じるボタンが押されたかどうかを判定し、押された場合には処理を終了する。
[ステップS326] 実行ボタンが押されたかどうかを判定し、押されなかった場合、ステップS321へ戻ってボタン確認からの処理を繰り返す。
[ステップS327] 実行ボタンが押された場合、自動値設定オプションがオンになっているかどうかを判定し、オンになっていなければステップS329へ処理を進める。
[ステップS328] 自動値設定オプションがオンの場合、ステップS322と同様に値設定処理を実行し、ステップS329へ処理を進める。
[ステップS329] 念入り実行オプションがオンになっているかどうかを判定し、オンになっていなければステップS32Bへ処理を進める。
[ステップS32A] 念入り実行オプションがオンの場合、ステップS324と同様のブリンク処理を実行し、ステップS32Bへ処理を進める。
[ステップS32B] 画面HTML文書(ソース)を解析して、対象項目に対応する処理実行ボタンを解析し、ボタン押下イベントを発行する。その後、ステップS321へ戻ってボタン確認からの処理を繰り返す。
【0145】
ここで、ステップS322の値設定処理について説明する。図58は、値設定処理の処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS331] 画面のHTML文書(ソース)を解析して入力/入出力項目となる項目の一覧を取得する。
[ステップS332] 各入力項目のタグを解析して入力可能な文字のバイト数を得る。
[ステップS333] バイト数にあった文字列を生成する。
[ステップS334] 対象の項目が空欄なら、生成された値を設定する。
[ステップS335] 入力チェックテストならテスト種類に応じて適当なテストデータを生成して、対象項目に設定する。
[ステップS336] 全ての項目を処理したかどうかを判断し、終了していれば処理を終了する。終了していない場合は、ステップS332に戻って、次の入力項目のテストデータを生成する。
【0146】
以上の処理手順を実行させることにより、テストデータが生成され、該当する入力項目に設定され、処理実行ボタンが押下される。
次に、テスト画面/操作の記録処理手順について説明する。図59は、本発明の実施の形態のテスト画面/操作の記録処理の手順を示したフローチャートである。
[ステップS351] 画面遷移直前イベントが発生したかどうかを判断し、発生していなければステップS353へ処理を進める。
[ステップS352] 画面遷移直前イベントが発生した場合、この画面のHTML文書情報を保存する画面保存処理を実行し、ステップS353へ処理を進める。
[ステップS353] 画面読込みが完了したかどうかを判断し、完了していなければステップS355へ処理を進める。
[ステップS354] 画面読込みが完了した場合、完了した画面のHTML文書情報を保存する画面保存処理を実行し、ステップS355へ処理を進める。
[ステップS355] 画面上でボタンやリンクが押下されたかどうかを判断し、押下されていなければステップS358へ処理を進める。
[ステップS356] 画面上でボタンやリンクが押下されていれば、画面のFORM内要素の情報を操作記録ファイルに書き出す。
[ステップS357] ボタンやリンクの押下処理を実行し、処理をステップS358へ進める。
[ステップS358] 記録が終了したかどうかを判断し、終了していれば処理を終了する。終了していなければ、ステップS351へ戻って再び記録処理を繰り返す。
【0147】
ここで、ステップS352およびS354の画面保存処理について説明する。図60は、画面保存処理の処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS361] 画面のHTML文書(ソース)の情報を画面ファイルに書き出す。
[ステップS362] 操作記録ファイルに保存した画面ファイル名を記録し、処理を終了する。
【0148】
以上の処理手順を実行させることにより、テスト画面および操作が記録される。このように、本発明によれば、テスト仕様書に基づきテストを自動実行させ、その画面および操作の記録を保存することができる。
【0149】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、テスト支援装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
【0150】
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0151】
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0152】
(付記1) 設計仕様書に基づいて作成されたアプリケーションプログラムを実行する装置の動作テストを支援するテスト支援プログラムにおいて、
コンピュータに、
当該アプリケーションプログラムに関する設計仕様書情報を入力すると、前記設計仕様書情報に設定されている前記動作テストの処理記述に用いる記述データの指定を取得し、前記記述データに関する書式指定情報を生成するステップと、
前記書式指定情報に基づいて前記動作テストの処理手順を記述してテスト仕様書を生成するステップと、
を実行させることを特徴とするテスト支援プログラム。
【0153】
(付記2) 前記書式指定情報を生成するステップは、
前記動作テストの項目画面と前記動作テストに対応する前記設計仕様書情報に基づく設計書画面とを表示し、
前記設計書画面により指定された前記記述データおよび前記動作テストの項目画面を用いて指定された項目を取得し、
前記設計書画面で指定された前記記述データの位置を算出して前記動作テストの項目と対応付けた位置情報を生成し、前記書式指定情報とすることを特徴とする付記1記載のテスト支援プログラム。
【0154】
(付記3) 前記書式指定情報を生成するステップは、
前記位置情報に基づき抽出される前記記述データの記述内容を前記動作テストの項目と対応付けた記述情報を生成し、前記書式指定情報とすることを特徴とする付記2記載のテスト支援プログラム。
【0155】
(付記4) 前記書式指定情報を生成するステップは、
互いに関連する前記設計仕様書のうちの1の前記設計仕様書において指定された前記記述データについて、関連する他の前記設計仕様書から前記記述データに関連する関連記述データを抽出して関連情報を生成し、前記書式指定情報とすることを特徴とする付記1記載のテスト支援プログラム。
【0156】
(付記5) 前記書式指定情報を指定するステップは、
前記記述データに前記動作テストの処理記述をさらに規定する属性が必要であるかどうかを判定し、
前記属性が必要である場合に、前記属性を取得して属性情報を生成し、前記書式指定情報とすることを特徴とする付記1記載のテスト支援プログラム。
【0157】
(付記6) 前記テスト仕様書を生成するステップは、
前記書式指定情報に基づいて前記設計仕様書から取得される前記記述データ、前記記述データの関連情報、または前記記述データの属性情報と、前記書式指定情報に基づいて選択される固定文字列とを合成して前記動作テストの処理手順を記述することを特徴とする付記1記載のテスト支援プログラム。
【0158】
(付記7) 前記テスト仕様書を生成するステップは、
前記固定文字列は、前記動作テストの具体的な手順を示す処理手順、前記動作テストの結果を確認する確認方法、前記動作テストに使用されるデータ、および前記動作テストで使用される入出力項目について予め設定されていることを特徴とする付記6記載のテスト支援プログラム。
【0159】
(付記8) 前記テスト仕様書を生成するステップは、
前記アプリケーションプログラムの実行によって生成される構造化文書を取得して前記構造化文書を閲覧させる閲覧装置に所定の入力データを入力し、前記アプリケーションプログラムにおいて前記入力データに応じて生成される前記構造化文書を前記閲覧装置の表示画面に表示させて行なわれる前記動作テストの処理手順を記述することを特徴とする付記1記載のテスト支援プログラム。
【0160】
(付記9) 前記テスト仕様書を生成するステップは、
前記構造化文書に基づいて表示される表示画面について、前記表示画面が遷移する遷移元である遷移元画面、遷移後の遷移先画面、および遷移が起こる遷移条件が記述された画面遷移設計書を解析し、前記動作テストの対象表示画面に至る遷移経路を取得し、前記動作テストの対象表示画面への遷移手順を生成することを特徴とする付記8記載のテスト支援プログラム。
【0161】
(付記10) 前記テスト仕様書を生成するステップにより生成された前記テスト仕様書に則した入力データを生成するステップと、
前記入力データに従って前記アプリケーションプログラムに所定の処理を実行させるとともに、前記アプリケーションプログラム処理実行結果を取得するステップと、
をさらに実行させることを特徴とする付記1記載のテスト支援プログラム。
【0162】
(付記11) 設計仕様書に基づいて作成されたアプリケーションプログラムを実行する装置の動作テストを支援するテスト支援装置のテスト支援方法において、
当該アプリケーションプログラムに関する設計仕様書情報を入力すると、前記設計仕様書に設定されている前記動作テストの処理記述に用いる記述データの指定を取得して前記記述データに関する書式指定情報を生成し、
前記書式指定情報に基づいて前記動作テストの処理手順を記述してテスト仕様書を生成する、
ことを特徴とするテスト支援方法。
【0163】
(付記12) 設計仕様書に基づいて作成されたアプリケーションプログラムを実行する装置の動作テストを支援するテスト支援装置において、
当該アプリケーションプログラムを実行する装置に関する設計仕様書情報を入力すると、前記設計仕様書情報に設定されている前記動作テストの処理記述に用いる記述データの指定を取得して前記記述データに関する書式指定情報を生成する設計仕様書書式指定手段と、
前記書式指定情報に基づいて前記動作テストの処理手順を記述してテスト仕様書を生成するテスト仕様書生成手段と、
を具備することを特徴とするテスト支援装置。
【0164】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、動作テストの仕様の作成に必要な情報項目と、設計仕様書に記述された項目とを対応付けるための書式指定が設定されるようにし、設定された書式指定に基づき、テスト仕様書作成に必要な情報を抽出し、テスト仕様書を生成する。このため、書式が一様に定まっていない設計仕様書を用いてテスト仕様書を自動的に生成することが可能になる。これにより、テスト仕様書作成の生産性を上げ、さらに、テスト結果の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。
【図2】本発明の実施の形態のシステム構成を示す図である。
【図3】本実施の形態に用いる端末装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係るシステムの機能ブロック図である。
【図5】画面項目設計書(画面項目全体およびヘッダ部)の一例である。
【図6】画面項目設計書(本体部)の一例である。
【図7】本発明の実施の形態の画面項目設計書書式指定の表示画面である。
【図8】本発明の実施の形態の画面項目設計書書式指定における入出力指定の表示画面である。
【図9】本発明の実施の形態の画面項目設計書指定により生成された書式情報電子ファイルを示している。
【図10】本発明の実施の形態の書式指定の処理手順を示した図である。
【図11】本発明の実施の形態の書式指定における解析処理の処理手順を示した図である。
【図12】本発明の実施の形態のテスト仕様書におけるテスト項目を示している。
【図13】画面遷移設計書の一例である。
【図14】画面業務仕様設計書の一例である。
【図15】本発明の実施の形態における動作テストの処理記述の構成を示した図である。
【図16】本発明の実施の形態のテスト仕様書生成画面の表示画面である。
【図17】本発明の実施の形態の「初期表示」テストの処理記述を示している。
【図18】本発明の実施の形態の画面遷移設計書の解析手順を示している。
【図19】本発明の実施の形態の「遷移」テストの処理記述を示している。
【図20】本発明の実施の形態の遷移候補一覧選択/編集画面の一例である。
【図21】本発明の実施の形態の「入力チェック(必須)」テストの処理記述を示している。
【図22】本発明の実施の形態の「入力チェック(文字種)」テストの処理記述を示している。
【図23】本発明の実施の形態の「入力チェック(文字種)」テストの処理記述における文字種と手順の関係を示している。
【図24】本発明の実施の形態の「入力チェック(桁数)」テストの処理記述を示している。
【図25】本発明の実施の形態の「入力チェック(範囲)」テストの処理記述を示している。
【図26】本発明の実施の形態の[動作]テストの処理記述を示している。
【図27】本発明の実施の形態の[動作]テストの処理記述を示している。
【図28】本発明の実施の形態の「共通」テストの処理記述を示している。
【図29】本発明の実施の形態の「共通」テスト仕様書の電子ファイルの一例である。
【図30】本発明の実施の形態であるテスト仕様書生成処理の処理手順を示したフローチャートである。
【図31】初期表示テスト仕様生成の処理手順を示したフローチャートである。
【図32】線経路解析の処理手順を示したフローチャートである。
【図33】設計情報の取得処理手順を示したフローチャートである。
【図34】テスト仕様書生成処理における遷移テスト仕様生成の処理手順を示したフローチャートである。
【図35】テスト仕様書生成処理における入力チェックテスト仕様生成の処理手順を示したフローチャートである。
【図36】テスト仕様書生成処理における動作テスト仕様生成の処理手順を示したフローチャートである。
【図37】テスト仕様書生成処理における共通テスト仕様生成の処理手順を示したフローチャートである。
【図38】テスト仕様書記述処理におけるケース部生成処理手順を示したフローチャートである。
【図39】テスト仕様書記述処理における種類部生成処理手順を示したフローチャートである。
【図40】テスト仕様書記述処理における概要部生成処理手順を示したフローチャートである。
【図41】テスト仕様書記述処理における遷移部生成処理手順を示したフローチャートである。
【図42】テスト仕様書記述処理における手順部生成処理手順を示したフローチャートである。
【図43】テスト仕様書記述処理における確認方法部生成処理手順を示したフローチャートである。
【図44】テスト仕様書記述処理におけるデータ部生成処理手順を示したフローチャートである。
【図45】テスト仕様書記述処理における入力部生成処理手順を示したフローチャートである。
【図46】テスト仕様書記述処理における出力部生成処理手順を示したフローチャートである。
【図47】本発明の実施の形態のテキスト仕様書生成処理終了後のテキスト仕様書生成画面である。
【図48】本発明の実施の形態のテスト仕様書ファイルの一例である。
【図49】本発明の実施の形態のテスト仕様書表示/編集画面である。
【図50】本発明の実施の形態のテスト仕様書表示/編集処理手順を示したフローチャートである。
【図51】本発明の実施の形態のテストデータが生成される表示画面である。
【図52】本発明の実施の形態のテストデータが生成される表示画面のHTML文書である。
【図53】本発明の実施の形態のテストデータ設定の処理例である。
【図54】本発明の実施の形態のテスト画面およびテスト操作の記録処理における初期表示画面と操作記録ファイルである。
【図55】本発明の実施の形態のテスト画面およびテスト操作の記録処理における入力データ確定画面とそのHTML文書である。
【図56】本発明の実施の形態のテスト画面およびテスト操作の記録処理における処理結果画面とそのHTML文書である。
【図57】本発明の実施の形態のテストデータ生成/設定/実行処理の手順を示したフローチャートである。
【図58】値設定処理の処理手順を示したフローチャートである。
【図59】本発明の実施の形態のテスト画面/操作の記録処理の手順を示したフローチャートである。
【図60】画面保存処理の処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 テスト支援装置
21 設計書ファイル
22 書式情報ファイル
23 テスト仕様書ファイル
24 テスト記録ファイル
100 端末装置(クライアント)
111 通信制御部
112 WEBクライアント
120 テスト支援部
121 設計書記憶部
122 書式情報記憶部
123 共通テスト仕様書記憶部
124 テスト仕様書記憶部
125 テスト操作記録部
126 画面記録部
127 設計書書式指定部
128 テスト仕様書生成部
129 テスト仕様書編集部
130 クライアント画面制御部
131 ユーザインタフェース
200 アプリサーバ
201 通信制御部
202 サーバアプリケーション

Claims (5)

  1. 設計仕様書に基づいて作成されたアプリケーションプログラムを実行する装置の動作テストを支援するテスト支援プログラムにおいて、
    コンピュータ
    対象のアプリケーションプログラムに関する設計仕様書が電子化された設計仕様書情報を入力し、前記動作テストの処理記述に必要な項目と、前記設計仕様書に記述された記述データとを表示装置に表示させ、前記表示装置に表示された前記動作テストの処理記述に必要な項目と前記記述データとを対応付ける指示が入力装置を介して入力されると、指示された前記記述データの前記設計仕様書上の位置を取得し、前記動作テストの処理記述に必要な項目に対応付けて位置情報を生成し、前記記述データの書式指定情報として書式情報記憶部に記憶する設計仕様書書式指定手段、
    所定の構成パターンを有する前記動作テストの処理記述を、前記動作テストの処理記述に必要な項目に対応付けられた前記記述データを前記書式指定情報に基づいて前記設計仕様書情報から抽出し、抽出された前記記述データを前記構成パターンに基づいて合成し、テスト仕様書を生成するテスト仕様書生成手段、
    として機能させることを特徴とするテスト支援プログラム。
  2. 前記構成パターンは、前記動作テストのテスト項目ごとに、前記動作テストの処理記述を構成する前記テスト対象の記述、前記テストが正常を確認する正常系か、それ以外の異常系かを表す記述、前記テストの具体的手順の記述、前記テスト結果を確認する方法を表す記述を含む前記処理記述の部位ごとに予め前記必要な項目が定義されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のテスト支援プログラム。
  3. 前記設計仕様書書式指定手段は、前記記述データが前記動作テストの処理記述にそのまま用いられる固定の文字列でないときは、前記動作テストの処理記述に用いられる記述子を重ねて表示させ、前記記述データと対応付けられる前記記述子の指示が入力されると、前記記述子を対応付けた属性情報を前記書式指定情報に加え、
    前記テスト仕様書生成手段は、前記書式指定情報に基づいて前記設計仕様書から取得される前記記述データ、または前記記述データの属性情報に基づいて選択される前記記述子を合成して前記動作テストの処理手順を記述する
    ことを特徴とする請求項1記載のテスト支援プログラム。
  4. 前記設計仕様書書式指定手段は、前記表示装置に表示されている前記設計仕様書情報のパスを取得して、前記パスに含まれる同種の他の前記設計仕様書情報を検索し、検索された前記設計仕様書情報を順に前記表示装置に表示させ、前記表示装置に表示された前記動作テストの処理記述に必要な項目と前記記述データとを対応付ける指示を取得する、ことを特徴とする請求項1記載のテスト支援プログラム。
  5. 設計仕様書に基づいて作成されたアプリケーションプログラムを実行する装置の動作テストを支援するテスト支援装置のテスト支援方法において、
    対象のアプリケーションプログラムに関する設計仕様書が電子化された設計仕様書情報を入力し、前記動作テストの処理記述に必要な項目と、前記設計仕様書に記述された記述データとを表示装置に表示させ、前記表示装置に表示された前記動作テストの処理記述に必要な項目と前記記述データとを対応付ける指示が入力装置を介して入力されると、指示された前記記述データの前記設計仕様書上の位置を取得し、前記動作テストの処理記述に必要な項目に対応付けて位置情報を生成し、前記記述データの書式指定情報として書式情報記憶部に記憶する手順と、
    所定の構成パターンを有する前記動作テストの処理記述を、前記動作テストの処理記述に必要な項目に対応付けられた前記記述データを前記書式指定情報に基づいて前記設計仕様書情報から抽出し、抽出された前記記述データを前記構成パターンに基づいて合成し、テスト仕様書を生成する手順と、
    を有することを特徴とするテスト支援方法。
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