JP4079233B2 - 壁紙用スリッター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、壁紙用スリッターに関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、内装用の壁紙を糊付けする際に、これを所定寸法幅とするために裁断するスリッターについて、裁断刃の所定寸法への設定が簡便で、裁断のための準備や、操作も容易な、新しい壁紙用スリッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来より、壁紙の糊付けと、その貼りつけ作業においては、壁紙を所要の幅に調整するための幅合わせが必要となるため、壁紙の両側を切り落として幅合わせするためのスリッターが使用されてきている。この壁紙用スリッターについては、これまでにも様々な方式のものが開発され、実用化されてきているが、その代表的なものとしては、図23に示した構成のものが知られている。
【0003】
すなわち、壁紙用スリッターは、互いに略平行で、壁紙の送り方向に直交する位置にある取付軸に、壁紙の表面側と裏面側の各々について配置された上刃(1)と下刃(2)との一対の裁断刃を有し、壁紙の送り方向の両側においてこの一対の上刃(1)と下刃(2)とは食い違い状に圧接されており、下刃(2)の取付軸(3)にはガイドローラ(4)が設けられ、ブラケット(5)によって、取付軸(3)が下刃固定用ステー(7)に支持され、また、下刃(2)の近傍には押え手段としての押えローラ(6)が配置されている。そして、上刃(1)は取付軸(12)(13)に装着され、この上刃(1)の取付軸(12)(13)は両端のフレームと、上刃固定用ステー(8)に支持されている。
【0004】
また、スリッターには、カッターシール(9)および目盛板(10)等が配置されている。下刃(2)の取付軸(3)は、駆動連結用歯車(11)によって回転駆動され、上刃(1)の取付軸(12)(13)は、歯車を介して下刃(2)の取付軸(3)の回転にともなって回転するようにしている。この従来の壁紙スリッターでは、押えローラ(6)と下刃(2)との間に介在させたスプリングにより上刃(1)に下刃(2)を圧接し、上刃(1)と下刃(2)の位置の変更により壁紙の裁断幅を可変としている。
【0005】
しかしながら、この従来の壁紙用スリッターについては、その取扱いの上においてさらに改善が望まれるいくつかの課題があった。
その第1の点は、従来のスリッターにおいては、まず両側の上刃(1)を壁紙の裁断幅まで移動させ、止めネジを、たとえば取付軸(12)(13)の面取りに合わせて締め付け、次に、下刃(2)を移動させて上刃(1)に当て、押えローラ(6)が下刃(2)を押すバネ力を調整して、押えローラ(6)の止めネジを工具を用いて締め付ける。これによって、下刃(2)を取付軸(3)の所要の位置に配置するようにしているが、上刃(1)および下刃(2)の所要裁断幅の位置へのネジ止め固定作業は面倒で、特に押えローラ(6)のネジ止めによる固定は、片手でバネ圧を加減しながらもう一方の手で工具を使ってネジ締めになることから両手を使う手間のかかる作業であったことが指摘される。
【0006】
また、このネジ締めによっては、位置ずれが生じるという問題もあった。
そして、第2の点は、壁紙をスリッターにセットした状態で刃物の切れ味が悪い場合には壁紙を外して押えローラ(6)の位置を変えてバネ圧を強くするという調整が必要になるが、この調整のための押えローラ(6)のネジ止め作業は、上記同様に面倒なものとなっていたことである。
【0007】
なぜかと言うと、壁紙がスリッターにセットされた状態にあるため、工具を持ってスリッターを取付けている糊付機側面側より手を入れて調整することになるが、そのための空間は狭く、しかも中腰での作業となるからである。そして、ネジ止めは、取付軸の周面に対して1個所もしくは2個所で行われており、手をいれても、ネジ止めの位置が手作業に合致した位置にあるとは限らないため、多くの場合には取付軸を回転させてネジ止め位置を手の先に合致するようにしなければならず、そのためには、糊付機にセットした壁紙をわざわざ取り外さなければならないため、手間がかかり面倒な作業となっていた。
【0008】
壁紙が通常のビニールクロスではバネ圧が弱くてもよいが、切れにくい織物クロスの場合は、強く押す必要がある。しかし、バネ圧を強くして使う程、刃物の切れ味が早く悪くなるため、できるだけ弱いバネ圧で作業することが望ましいため、切れ味との関係からもバネ圧の調整が欠かせないものとなっている。このため、この調整のための押えローラ(6)の位置変更にともなうネジ止め作業の簡略化が強く望まれていた。また、従来ではバネ圧の強弱を示す目安がなく、作業者の勘にたよっていたことから、この点でも簡便なバネ圧調整のための手段が望まれていた。
【0009】
以上のような問題点に関連して、スリッターにおける壁紙の切断幅の変更のための刃物位置の調整手段としては、下刃固定用ステー(7)および上刃固定用ステー(8)に長穴をあけ、これに挿入したネジに連動するスライド片を押えローラ(6)および上刃(1)に当てて、ネジ操作によりスライド片を移動させて刃物や押えバネ圧を調整する機構が提案されている(実開昭59−24297号)。
【0010】
しかし、この機構は、その構造が複雑で、しかも部品点数が多くなり、コスト高になるという問題がある。また、この提案されている機構では、ネジ操作によるスライド片の移動は、バネ圧を緩和する時には片手作業でネジをゆるめればよいが、押圧してバネ圧を大きくするには片手作業では難しく、片手でネジを動かし、合わせてもう一方の手でスライド片を押しつけてやらねばならず、結局のところ片手作業は難しく、押えローラの位置変更、バネ圧の調整等の作業の簡略化としては極めて不充分なものに止まっていた。
【0011】
また、従来のスリッターにおいては、さらに改善が望まれる点としては、壁紙を、上刃(1)の固定用のステー(8)の下部空隙に通してセットすることになるため、このステー(8)の存在が邪魔になり、壁紙のセットという準備作業も面倒なものとなっていたことが指摘される。
そこで、この出願の発明は、以上のとおりの従来のスリッターの問題点を解消し、工具を用いずとも、裁断刃の所要寸法への設定が片手作業であっても簡便容易であり、裁断のための準備、操作も容易とすることのできる、新しい壁紙用スリッターを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、具体的には、以下の壁紙用スリッターを提供する。
<1>壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃が食い違い状に圧接されている壁紙裁断用のスリッターであって、一対の裁断刃の一方の裁断刃には、これを他方の裁断刃に押圧する押え手段が設けられ、この押え手段にはストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が押え手段に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片を有しており、押え手段は、押え方向には移動可能であるが、逆方向には、ストッパーによる停止を解除することにより移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
<2>壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃が食い違い状に圧接されている壁紙裁断用のスリッターであって、一対の裁断刃の一方の裁断刃には、これを他方の裁断刃に押圧する押え手段が設けられ、この押え手段にはストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が押え手段に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片の一組が相互に対向配置されており、押え手段は、ストッパーによる停止を解除することにより押え方向もしくはその逆方向に移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
<3>壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃が食い違い状に圧接させている壁紙裁断用のスリッターであって、一対の裁断刃の少くとも一方の裁断刃にはストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が裁断刃に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片を有しており、他方の裁断刃の当接方向には移動可能であるが、逆方向には、ストッパーによる停止を解除することにより移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
<4>壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃が食い違い状に圧接させている壁紙裁断用のスリッターであって、一対の裁断刃の少くとも一方の裁断刃にはストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が裁断刃に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片の一組が相互に対向配置されており、ストッパーによる停止を解除することにより他方の裁断刃への当接方向もしくはその逆方向に移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
<5>請求項1または2のいずれかのスリッターであって、一対の裁断刃のうち、押え手段が設けられている裁断刃に当接される裁断刃には、ストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が裁断刃に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片を有しており、押え手段を有する裁断刃への当接方向には移動可能であるが、逆方向には、ストッパーによる停止を解除することにより移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
<6>請求項1または2のいずれかのスリッターであって、一対の裁断刃のうち、押え手段が設けられている裁断刃に当接される裁断刃には、ストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が裁断刃に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片の一組が相互に対向配置されており、ストッパーによる停止を解除することにより押え手段を有する裁断刃への当接方向もしくはその逆方向に移動可能とされてい ることを特徴とする壁紙用スリッター。
<7>面取りした取付軸に対して、回り止め用D穴加工した開孔を持つストッパー片が装着されている請求項1から6のいずれかの壁紙用スリッター
<8>押え手段にはバネとともに、このバネに加える押圧力の目安を示す目盛部材が配設されていることを特徴とする請求項1、2、5、6、7のいずれかの壁紙用スリッター。
<9>いずれか一方の裁断刃の取付軸を固定するステーを、壁紙の送り方向の両側に架け渡すことなしに両側に分断させていることを特徴とする請求項1から8のいずれかの壁紙用スリッター。
<10>一対の裁断刃の少くとも一方の裁断刃は、刃物とその取付軸への取付部もしくは固定部とにより構成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかの壁紙用スリッター。
【0017】
【発明の実施の形態】
この出願の発明は、以上のとおりの特徴を持つものであるが、以下に実施例を示し、さらに詳しくこの発明の実施の形態について説明する。
【0018】
【実施例】
添付した図面の図1は、この発明の壁紙糊付機用のスリッターの一例を示した要部断面図であるが、まず、たとえばこの図1に例示したように、この発明の壁紙用スリッターは、壁紙の送り方向の両側において、壁紙の送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に取付軸(13)(3)を有している。ここで「直交する位置」として規定される取付軸(13)(3)の配置については、厳密な意味での直交位置からは送り方向の前方または後方へのズレや偏向であっても、寸法誤差あるいは壁紙の材質や厚みに応じて適宜に許容されていることをも含むものである。後述の例についても同様である。
【0019】
このような取付軸(13)(3)には、一対の裁断刃としての上刃(1)と下刃(2)とが配置されている。そして、この一対の上刃(1)と下刃(2)との組合わせが、壁紙の送り方向の両側に一組として配置されている。この一対の裁断刃としての上刃(1)と下刃(2)とは食い違い状に圧接されて壁紙を裁断するものであって、一対の裁断刃の一方の裁断刃、すなわち図1の例では下刃(2)には、これを他方の裁断刃である上刃(1)に押圧する押え手段としての押えローラ(6)と押えバネ(61)とが設けられ、この押え手段にはストッパー(14)が具備されており、押え手段は、押圧方向(A)には移動可能であるが、逆方向(B)には、ストッパー(14)による停止を解除することにより移動可能とされている。
【0020】
そしてまた、この図1の例においては、上刃(1)には一体化されたストッパー(14)が具備され、下刃(2)への当接方向(C)には移動可能であるが、逆方向(D)にはストッパー(14)による停止を解除することにより移動可能とされている。
もちろん、ストッパー(14)については、押え手段としての押えローラ(6)や、上刃(1)と一体化されている必要はなく、別体として構成されて、押えローラ(6)や上刃(1)に当接されるように取付軸(3)(13)に配設されていてもよい。
【0021】
図1の例において、上刃(1)と下刃(2)の相互の関係を見ると、一方が他方に圧接される関係が形成されており、上刃(1)に対しては、押えローラ(6)と押えバネ(61)が下刃(2)を圧接する押え手段となり、また下刃(2)に対しては、ストッパー(14)を具備した上刃(1)そのものが押え手段として作用しているとも言える。上刃(1)は自身を下刃(2)に圧接するという関係にある。
【0022】
ストッパー(14)については、たとえば図1にも例示したように、一端部(14A)が押え手段に固定され、他端部(14B)が操作端とされているとともに中間部には開孔(14C)が設けられて裁断刃の取付軸(13)(3)が挿通され、かつ、バネ(14D)により一方向に付勢されているストッパー片により構成されている。
【0023】
そして、面取り(3A)した取付軸(3)に対して、回り止め用のD穴加工した開孔(14C)が当接するようにしている。D穴の方向は、この例以外の任意の向きでも可能である。
このストッパー(14)は、バネ(14D)による付勢で、開孔(14C)が取付軸(3)(13)の表面に当接されており、上刃(1)および下刃(2)のいずれにおいても、押え方向(A)や当接方向(C)には移動可能であるが、その逆方向(B)(D)には移動できない状態にある。ただ、このストッパー(14)は、操作端(14B)を、図1の方向(a)のように押さえることにより停止状態が解除される。これにより逆方向(B)(D)にも移動可能とされている。
【0024】
たとえば具体例として示せば、スリッターの下刃(2)の押えローラ(壁紙両側の左右2個所)(6)に、図1のように折り曲げた板状のストッパー片と小型の圧縮バネ(14D)を組み込むことによりストッパー(14)を構成する。このストッパー(14)にはたとえば内径15.5mmの開孔(14C)を開けて取付軸(φ15)(3)を通し、一端(14A)は開かないように固定し、もう一端(14B)は圧縮バネ(14D)で押し広げる構造にしておく。これにより、下刃(2)の押え方向(A)には圧縮バネ(14D)が押し戻されて、ストッパー(14)が取付軸(3)に垂直になる方向に働き、内径15.5mmの穴の中を軸が移動できる。しかし、反対方向(B)に移動させると、圧縮バネが広がりストッパー(14)が傾く方向に働き、内径15.5mmの穴が軸にくい込むようになり、移動することができない。そこで、ストッパー(14)を指で押し、穴が軸にくい込まないようにすれば、反対方向にも容易に移動可能である。
【0025】
なお、ストッパー(14)の開孔(14C)は内径15.5mmに限らず、取付軸(3)の軸径よりも少し大きければよい。
しかし、小さすぎると、ストッパー(14)が働く角度が小さくなり、さらに、解除しても抵抗になり移動に支障をきたす場合がある。
また、大きすぎると、ストッパー(14)が働く角度が大きくなり、他の部品と干渉する場合があるが、その問題がなければ、使い勝手により穴径を決めることができる。
【0026】
以上の例にみられるように、ストッパー(14)を具備するこの発明のスリッターにおいては、上刃(1)および下刃(2)のいずれも、従来のようにネジ止めしていないため、上刃(1)および下刃(2)の位置調整はストッパー(14)の停止、その解除により極めて容易とされ、また、下刃(2)のバネ圧の調整も片手作業によって可能とされる。しかも従来のように工具を用いてネジ止め作業する必要もない。工具を用いる必要がないことから、壁紙をセットした状態においても、スリッターを取付けた糊付機側面側から手を入れて作業することもさほど苦痛でなく片手で容易にできることになる。
【0027】
もちろん、図1の例の場合、上刃(1)については従来と同様にネジ止め等により取付軸(13)に固定しておいてもよい。また、逆に、下刃(2)が、許容される移動範囲をとるように押えローラ(6)がネジ止め等により取付軸(3)に固定されたものとし、上刃(1)のみをストッパー(14)を持つものとして機能するようにしてもよい。
【0028】
いずれの場合にも、この発明の構成は、たとえば図1の構成が適用される図2に示したような、上刃(1)および下刃(2)と押えローラ(6)の配置の標準型のものだけでなく、図3および図4に示した、上刃(1)に押えローラ(6)を持つスリッターに適用する構成として実現することもできる。
図5および図6は、この発明の別の例を示したものである。この例においては、壁紙の送り方向の両側において、壁紙の送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸(3)(13)が配設された一対の裁断刃としての上刃(1)と下刃(2)とを有し、この一対の裁断刃は食い違い状に圧接されて壁紙を裁断するスリッターとして、一対の裁断刃の上刃(1)にはストッパー(15)が具備され、また、下刃(2)をこの上刃(1)に押圧する押え手段としての押えローラ(6)にもストッパー(15)が具備されており、ストッパー(15)は、これを停止状態から解除することにより上刃(1)および下刃(2)を左右に移動することを可能としている。
【0029】
つまり、具体的には、この図5および図6の例では、図1に例示したストッパー(14)の一組を相互に対向配置させてストッパー(15)を構成している。ストッパー(15)を操作しない停止状態では、左右どちらにもストッパー(15)が働き上刃(1)および下刃(2)は移動できないが、両方のストッパー(15)を指で押さえる(a)ことにより、左右どちらにも移動できる。
【0030】
また、移動させたい方向のストッパーのみを押さえることにより、たとえばストッパー(15a)のみを押さえることにより図1の場合と同様に使用することもできる。
図7および図8は、この発明のストッパーを備えたスリッターについて、図1と同様の断面図とこれに対応する分解断面図を示したものである。この図7および図8は、上刃(1)について例示したものであるが、ストッパー(14)をこの上刃に備えている例を示している。この場合、裁断刃としての上刃(1)は、図8に例示したように、刃先を持つ刃物(101)と刃物固定部(102)と、ストッパー(14)を持つストッパー部(103)とが結合された構造を有している。刃物と刃物固定部(102)とはネジ止め等により着脱自在とされている。このネジ止め等による着脱方式とする場合には、磨耗、あるいは破損した刃物(101)だけを交換すればよいことになる。
【0031】
以上のような一体化結合された裁断刃に代えて、図9に例示したように、刃物(101)とは別体とした、ストッパー(14)を持つストッパー部(103)とを設けるようにしてもよい。
いずれの場合にも、この発明におけるストッパー(14)の機能が優れたものとなることに相違はない。
【0032】
図1、図5および図6、さらには図7〜9に例示した壁紙用スリッターにおけるストッパー(14)は、たとえば図7および図9に示したように、ストッパー(14)の中間の開孔縁において、点Aおよび点Bの2個所が取付軸に当ってストッパー機能を果しているが、この発明では、このような当たりが1個所のストッパーを用いることもできる。たとえば図10はその例を示したものである。
【0033】
前記の点Aおよび点Bの2個所で開孔縁が取付軸に当たる場合には、刃物(101)を取付軸(13)に押し付けているわけではないので、開孔の孔径の取付軸径との差によっては刃先の振れが生じることがあるが、図10の例のように、ストッパー(14)の一端を刃物(101)にバネ(14D)を介して固定し、他端を操作端として点Aでのみ取付軸(13)に当たるようにすると、刃物(101)を取付軸に押し付ける力が働き、刃先の振れはより効果的に抑えられ、しかもストッパー機能も得られることになる。
【0034】
図11は、上記のストッパー(14)を備えた裁断刃を上刃(1)に用いたスリッターを例示した要部断面図である。この例においては、上記のように、バネ(14D)を介して刃物(101)にその一端が固定されたストッパー(14)が備えられている。そして、この例においては、ストッパー(14)には開孔として角穴(141C)が開けられ、この角穴(141C)の一辺(141CA)は刃物(101)に当接されているとともに、他の一辺(141CB)は、取付軸(13)に当てられてストッパーとして停止・解除の役割を果たしている。
【0035】
この後者の一辺(141CB)は、圧縮バネ(14D)により付勢されて、取付軸(13)に当接されており、この状態でストッパーとして機能する。つまり、下刃(2)に対してその押圧方向には、圧縮バネ(14D)が押し戻されてストッパー(14)の開孔角孔(141C)が取付軸(13)に直交する方向に働き、ストッパー(14)の取付軸(13)へのくい込みが少くなるため、上刃(1)は、図中に示したように移動可能とされる。一方、反対方向には、ストッパー(14)がより傾く方向に働くため、ストッパー(14)の一辺(141CB)が取付軸(13)にくい込み、移動不可能となっている。そこで自由操作端部(14B)を図中矢印方向に動かすと、このストッパー停止状態が解除される。
【0036】
以上の図11に例示した上刃(1)のストッパー機構では、上刃(1)は、ストッパー(14)とバネ(14D)とによって取付軸(13)に押し付けられる構造となっているため、取付軸(13)の軸径と、ストッパー(14)の角穴(141C)の穴径との差による影響は少ないものとなり、上刃(1)の刃先の振れが問題となることはない。
【0037】
もちろん、図11の上刃(1)の例に限定されることなく、下刃(2)に対しても上記のストッパー機構が適宜に採用されることは言うまでもない。押え手段としての押えローラ(6)にこの機構を採用してもよいし、下刃(2)に対し、より直接的にこの機構を採用してもよい。
また、この発明においては、以上のようなストッパー(14)を用いることなく、別の手段によっても目的を達成することができる。
【0038】
すなわち、図12および図13に例示したように、壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸(13)(3)が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃が食い違い状に圧接されている壁紙裁断用のスリッターにおいて、一対の裁断刃の少くとも一方の取付軸、たとえば具体例として上刃(1)の取付軸(13)にはネジ(13A)が切られており、この取付軸(13)に対しては裁断刃としての上刃(1)がネジ機構により移動可能とされていることを特徴としている。
【0039】
そしてまた、ネジ(13A)が切られた取付軸(13)にはネジ機構により移動可能とされた固定体(1B)が装着されて、ネジ機構により移動可能とされた裁断刃としての上刃(1)がこの固定体(1B)により固定停止されていることを特徴としている。
なお、上刃(1)については、刃物(1A1)とその固定部(1A2)との連結体としておいてもよいし、あらかじめ一体成形されたもの等であってもよいことは言うまでもない。いずれの場合にも、上刃(1)は、ネジ(13A)が切られた取付軸(13)に対して、ネジ機構により移動可能とされている。
【0040】
図13の例では、上刃(1)および固定体(1B)にはともに右ネジが切られている。上刃(1)を右に回すことにより上刃(1)は下刃(2)側に移動するようにしており、固定体(1B)も同様に回転させることで上刃(1)に当接するようにしている。
この図13の例において、スリッターが作動する時には、上刃(1)は下刃(2)から圧力を受けている状態にある。このため、回転している間は、この圧力によって上刃(1)には回転しないようにする抵抗がかかっている。したがって、上刃(1)には、取付軸(13A)が回転している間は常に、図13の右側に移動させようとする力が働く。この力を抑えるのが固定体(1B)である。つまり、裁断時には、上刃(1)は固定体(1B)に締付けられる関係にある。
【0041】
固定体(1B)は、図13において、上刃(1)の左側に配置してもよい。しかしこの場合には、上刃(1)および固定体(1B)には左ネジを切っておくことが必要となる。右ネジでは、上刃(1)が固定体(1B)に締付けられる位置関係にならないからである。
ネジ機構による移動は、たとえば以上のように構成することがでる。この機構はいわゆるダブルナットの要領として考えられている。
【0042】
上刃(1)と固定体(1B)との関係についてさらに図12について説明すると、上刃(1)は、その回転中に力がかかって固定体(1B)に締付けられることになるため、刃物固定部(1A2)と固定体(1B)との接触面積はより小さいことが望ましい。接触面積が大きいと、上刃(1)のダブルナット式での停止固定状態を解除する時に固く締まっているために解除が容易でないという事態が生じかねないからである。
【0043】
解除を容易とするには、たとえば具体的には、図12に例示したように、固定体(1B)の接触部分(1B1)の半径(D1 )を外径(D2 )より小さくすることによっても実現される。つまり解除する時のトルクを小さくすることである。このようにすることで、停止固定状態では強い締付け力(固定力)が得られるとともに、その解除が容易ともなる。
【0044】
また、接触部分(1B1)は、単一または複数のリング状として外径(D2 )と同等もしくはそれ以下の径を持つようにしてもよく、接触面積を小さくすることでもよい。
さらに接触部分(1B1)での解除時の摩擦抵抗を小さくするために、刃物固定部(1A2)と固定体(1B)との間に、摩擦の小さなスペーサー(1C)を介在させることも有効である。このようなスペーサー(1C)としては、樹脂 、金属等の各種のもので、硬質であって、しかも摩擦係数の比較的小さなものが好ましく用いられる。たとえば、弗素系樹脂等からなるものが考慮される。
【0045】
なお、図12の例においては、刃物固定部(1A2)は、その長さ(L)が長い方が刃先の振れが抑えられて安定化されることも留意される。
以上のようなネジ機構を採用する場合には、より軽い力で微妙な刃物位置調整が可能となり、しかも任意の位置に移動できることになる。しかも固定体(1B)を用いてダブルナット様に刃物を固定することで、ネジのガタつきがなく、壁紙裁断時の刃先の振れを抑えることができる。
【0046】
このようなことは、スリッターの実際の使用時により効果的なものとなる。たとえば上刃(1)に上記ネジ機構を採用すると、壁紙を糊付機にセットした状態で上刃の微妙な位置調整ができることになる。柄物の壁紙を壁面等に貼る時には左右の柄を合わせることが必要となることから、裁断においては左右の柄を合わせて切ることになる。この際に、切断位置を見ながら、上記のネジ機構においては、上刃(1)の微妙な位置調整が容易となるのである。
【0047】
もちろん、上刃(1)の例に限られることなく、上記のネジ機構は、下刃(2)に対して適用してもよいことは言うまでもない。
さらにまた、この発明においては、スリッター刃物の所定位置への固定についてさらに別の手段が採用できることも提示する。
図14および図15は、この別の例を示したものである。
【0048】
壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃が食い違い状に圧接されている壁紙裁断用のスリッターにおいて、一対の裁断刃の少くとも一方には取付軸への固定のための偏芯回転体(19A)(19B)を備えているのである。
【0049】
図14の例では、支点(19A1)に軸支された偏芯回転体(19A)がたとえばそのレバー部(19A2)を取付軸(13)の軸方向に回転されることによって膨出部(19A3)が取付軸(13)に当接し、これを押し付けるようにしている。この押し付けにより上刃(1)が取付軸(13)の所定位置に固定されることになる。レバー部(19A2)を逆方向に回転させればこのロック状態は解消される。
【0050】
なお、「偏芯」はより広い意味において理解されてよい。支点(19A1)そのものの偏芯だけでなく、レバー部(19A2)、膨出部(19A3)の形状等も含めて理解される。
また、膨出部(19A3)は、取付軸(13)のD面取りに当たるようにすることが考慮されるが、そうでなくともよい。
【0051】
図15の例は、レバー部(19B2)の回転方向は取付軸(13)と直交する方向にしている。
レバー部(19B2)の回転により膨出部(19B3)が取付軸(13)に押し付けられて上刃(1)が固定されることになる。
図14および図15の例も上刃(1)について説明したが、以上の機構、構造は下刃(2)に対してのものであってもよい。
【0052】
図16および図17は、この出願の別の発明の例を示した部分断面図と要部平面図である。この例においては、以上の例と同様に、壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃は食い違い状に圧接されて壁紙を裁断するスリッターとして、一対の裁断刃の少なくとも一方の裁断刃としての下刃(2)には、これを他方の裁断刃の上刃に押圧する押え手段を持っており、この押え手段は押えローラ(6)、そしてバネ(61)とともに、このバネ(61)に加える押圧力の目安を示す目盛部材(16)が配設されていることを特徴としている。押え手段は押えローラ(6)に限られることはなく、また刃物も下刃(2)に限られることもない。
【0053】
目盛部材(16)は、この例では板状体として、適宜な目盛が表示されたものとして下刃(2)のボス(17)にネジ等により固定されている。板状体に代えて円筒状のものでもよく、バネ(61)の外周に位置するようにしてもよい。
あるいはまた、図18のように、押えローラ(6)側に目盛部材を配置してもよいし、図19のように、目盛部材(16)が下刃(2)に当接して、押えローラ(6)内においてバネ(18)によって伸縮するようにしてもよい。いずれにしても目盛部材(16)の形状、配置については以上に限定されることはない。図16に示した距離(L)がバネ圧の程度を示す目安となる。
【0054】
目盛部材については、たとえば図20(1)(2)(3)のように、目盛表示を適宜としてもよい。たとえばこの目盛表示はミリ単位でもよいし、壁紙がビニルクロスなら20mm、織物なら10mmのように目印を付してもよい。あるいは青色や赤色の色によるライン表示して区分するようにしてもよい。
このような目盛表示は、バネ(61)による刃物へのバネ圧力を簡便にガイドするための目安として有用であって、これまでのスリッターでは全く考えられてこなかったものである。
【0055】
図21は、この出願の別の発明の例を示したものであり、壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々の取付軸(3)(13)が配設された一対の裁断刃としての上刃(1)と下刃(2)とを有し、この一対の裁断刃は食い違い状に圧接されて壁紙を裁断するスリッターであって、上刃(1)の取付軸(13)を固定するステー(8)を、壁紙の送り方向の両側に架け渡すことなしに両側に分断させている。
【0056】
このように上刃(1)の固定用ステー(8)を分断することにより、たとえば図22(1)に示した従来の場合のように、壁紙(20)を、上刃固定用ステー(8)の下にくぐらせて通す必要はなく、図22(2)のように壁紙(20)をこのステー(8)の上方より容易にセットすることが可能となり、軽量化も図られる。
【0057】
このようなことは、上刃(1)の固定のためのステー(8)の分断に代えて、下刃(2)の取付けのためのステーを分断することによっても効果として得られる。この場合には、ガイドローラやステーの配置について適宜に設計を変更すればよい。
もちろんこの出願の発明は以上の例によって何ら限定されるものでなく、その細部の態様において様々に可能である。
【0058】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明により、裁断刃の所要寸法幅位置への設定とその固定、そして裁断刃の圧接のための調整が片手作業であっても簡便に可能となり、裁断のための準備、その操作も容易となる。また、上刃固定用ステーの架け渡しをなくす場合には壁紙のセットを容易とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストッパーを具備したこの発明スリッターの一例を示した要部断面図である。
【図2】この発明が適用可能とされる裁断刃配置の標準型のスリッターを例示した断面図である。
【図3】図2とは別の型のスリッターを例示した断面図である。
【図4】図2とはさらに別の型のスリッターを例示した断面図である。
【図5】ストッパーの別の適用例を示した要部断面図である。
【図6】図5とは異なる例を示した要部断面図である。
【図7】図1と同様のスリッターの上刃固定を例示した要部断面図である。
【図8】図7に対応する分解断面図である。
【図9】分離型の上刃固定を例示した要部断面図である。
【図10】ストッパーを裁断刃(上刃)に取付けた例を示した要部断面図である。
【図11】図10のスリッターについて例示した要部断面図である。
【図12】ネジ機構による固定を例示した要部断面図である。
【図13】図12のスリッターについて例示した要部断面図である。
【図14】偏芯回転体を用いた例を示した要部断面図である。
【図15】図14とは別の例を示した要部断面図である。
【図16】押さえ手段のバネ圧の目盛表示を例示した一部断面図である。
【図17】図7に対応する要部平面図である。
【図18】図7とは別の例を示した一部断面図である。
【図19】さらに別の例を示した一部断面図である。
【図20】(1)(2)(3)は、各々、目盛表示の仕方を例示した目盛部材の平面図である。
【図21】上刃固定用ステーの分断された例を示した斜視図である。
【図22】(1)(2)は、各々、従来例と、図12の例とを示した糊付機取付状態のスリッターの斜視図である。
【図23】従来のスリッターの構成を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 上刃
101 刃物
102 刃物固定部
103 ストッパー部
1A1 刃物
1A2 刃物固定部
1B 固定体
1B1 接触部分
1C スペーサー
2 下刃
3 下刃取付軸
4 ガイドローラ
5 ブラケット
6 押えローラ
61 押えバネ
7 下刃固定用ステー
8 上刃固定用ステー
9 カッターシール
10 目盛板
11 連結用歯車
12,13 上刃取付軸
13A ネジ
14 ストッパー
14A 固定一端部
14B 自由操作端部
14C 開孔
141C 角穴
141CA、141CB 一辺
14D バネ
15 ストッパー
16 目盛部材
17 ボス
18 バネ
19A、19B 偏心回転体
19A1、19B1 支点
19A2、19B2 レバー部
19A3、19B3 脚出部

Claims (10)

  1. 壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃が食い違い状に圧接されている壁紙裁断用のスリッターであって、一対の裁断刃の一方の裁断刃には、これを他方の裁断刃に押圧する押え手段が設けられ、この押え手段にはストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が押え手段に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片を有しており、押え手段は、押え方向には移動可能であるが、逆方向には、ストッパーによる停止を解除することにより移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
  2. 壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃が食い違い状に圧接されている壁紙裁断用のスリッターであって、一対の裁断刃の一方の裁断刃には、これを他方の裁断刃に押圧する押え手段が設けられ、この押え手段にはストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が押え手段に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片の一組が相互に対向配置されており、押え手段は、ストッパーによる停止を解除することにより押え方向もしくはその逆方向に移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
  3. 壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃が食い違い状に圧接させている壁紙裁断用のスリッターであって、一対の裁断刃の少くとも一方の裁断刃にはストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が裁断刃に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片を有しており、他方の裁断刃の当接方向には移動可能であるが、逆方向には、ストッパーによる停止を解除することにより移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
  4. 壁紙の送り方向の両側において、送り方向に直交する位置で、壁紙の表面と裏面の側に各々取付軸が配設された一対の裁断刃を有し、この一対の裁断刃が食い違い状に圧接させている壁紙裁断用のスリッターであって、一対の裁断刃の少くとも一方の裁断刃にはストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が裁断刃に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片の一組が相互に対向配置されており、ストッパーによる停止を解除することにより他方の裁断刃への当接方向もしくはその逆方向に移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
  5. 請求項1または2のいずれかのスリッターであって、一対の裁断刃のうち、押え手段が設けられている裁断刃に当接される裁断刃には、ストッパーが具備されており、該ストッパーは、一端部が裁断刃に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片を有しており、押え手段を有する裁断刃への当接方向には移動可能であるが、逆方向には、ストッパーによる停止を解除することにより移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
  6. 請求項1または2のいずれかのスリッターであって、一対の裁断刃のうち、押え手段が設けられている裁断刃に当接される裁断刃には、ストッパーが具備されており、該ストッ パーは、一端部が裁断刃に固定され、他端部が操作端とされているとともに中間部には開孔が設けられて裁断刃の取付軸が挿通され、かつ、バネにより一方向に付勢されているストッパー片の一組が相互に対向配置されており、ストッパーによる停止を解除することにより押え手段を有する裁断刃への当接方向もしくはその逆方向に移動可能とされていることを特徴とする壁紙用スリッター。
  7. 面取りした取付軸に対して、回り止め用D穴加工した開孔を持つストッパー片が装着されている請求項1から6のいずれかの壁紙用スリッター
  8. 押え手段にはバネとともに、このバネに加える押圧力の目安を示す目盛部材が配設されていることを特徴とする請求項1、2、5、6、7のいずれかの壁紙用スリッター。
  9. いずれか一方の裁断刃の取付軸を固定するステーを、壁紙の送り方向の両側に架け渡すことなしに両側に分断させていることを特徴とする請求項1から8のいずれかの壁紙用スリッター。
  10. 一対の裁断刃の少くとも一方の裁断刃は、刃物とその取付軸への取付部もしくは固定部とにより構成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかの壁紙用スリッター。
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