JP4078861B2 - ヘッドレスト格納装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の跳ね上げ式のシート装置において、ヘッドレストを取り外して格納する技術に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、ワゴン車などにおいて、荷室拡大のためにシート装置を跳ね上げることが行われている。また、このような跳ね上げ時に要するスペースを縮小するために、シート装置のシートバックの上端部に取り付けられているヘッドレストをシートバックから取り外すことが行われているが、この外したヘッドレストの格納に苦慮し、種々の発明が提案されている。
【0003】
しかしながら、従来技術にあっては、以下に列挙する課題を全て満足できるものが無かった。
a)格納したヘッドレストが、シート装置を元に戻す操作を行う部分と離れた場所にある場合、ヘッドレストを探したり、ヘッドレストを装着するのを忘れたりする。
b)ヘッドレストを車外から見えるところに格納するようにすると、ヘッドレストの格納姿の見栄えが悪い。
c)ヘッドレストの格納時に、ヘッドレストをしっかり固定できない構造では、走行時などにヘッドレストのステーが車体と干渉して、打音や擦れ音などの低級音が発生する。
d)ヘッドレスト格納時、格納場所からの突出量を極力小さくし、車室内スペースを広く使えるようにしたいという要望がある。
【0004】
本発明は、上述のような従来の問題点に着目して成されたもので、シート装置のシートバックから引き抜いたヘッドレストを格納するにあたり、ヘッドレストの格納位置を明確にしてヘッドレストの装着忘れを防止でき、ヘッドレストが車外から見えないようにして格納姿の向上を図ることができ、走行時などにヘッドレストのステーが車体と干渉して低級音が発生するのを防止することができ、格納時のヘッドレストの突出量を抑えて車室内スペースを広く使うことができるヘッドレスト格納装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、乗員の頭部を弾性的に支持可能なクッション部と、このクッション部の下面から下方に突出されているとともに、シート装置のシートバックに抜き差し可能に構成されたステーとを備えたヘッドレストを室内に格納するヘドレスト格納装置であって、前記シート装置は、シートクッションの裏面を車室に向けた起立状態で格納可能に構成され、前記ヘッドレストは、ステーがクッション部の下面から斜め前方に突出されて側面視で略くの字形状に形成され、前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下部には、基端部がこのシートクッションの裏面下部に揺動可能に取り付けられ、先端部に前記ステーを挿通させてステーの中間部と係合可能な挿通穴が形成された係止具が設けられ、前記シートバックから抜かれた前記ヘッドレストは、そのステーの中間部が前記係止具の挿通穴に挿通係合された状態で、前記ヘッドレストのステー先端部が前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下端部とシートクッション側面とのコーナ部に形成された傾斜面部分に当接され、かつ、前記ヘッドレストのクッション部が前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面に当接されるとともに、圧縮されて前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下部に格納されていることを特徴とする手段とした。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドレスト格納装置において、前記係止具は、自己復元可能な薄板状に形成されていることを特徴とする手段とした。
【0007】
また、上述の目的を達成するため請求項3に記載の発明は、乗員の頭部を弾性的に支持可能なクッション部と、このクッション部の下面から下方に突出されているとともに、シート装置のシートバックに抜き差し可能に構成されたステーとを備えたヘッドレストを室内に格納するヘドレスト格納装置であって、前記シート装置は、シートクッションの裏面を車室に向けた起立状態で格納可能に構成され、前記ヘッドレストは、ステーがクッション部の下面から斜め前方に突出されて側面視で略くの字形状に形成され、前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下部には、フックが設けられ、前記ヘッドレストのクッション部の下面には、係止ベルトが取り付けられ、前記シートバックから抜かれた前記ヘッドレストは、そのクッション部の下面に取り付けられた係止ベルトが前記フックに係合された状態で、前記ヘッドレストのステー先端部が前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下端部とシートクッション側面とのコーナ部に形成された傾斜面部分に当接され、かつ、前記ヘッドレストのクッション部が前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面に当接されるとともに、圧縮されて前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下部に格納されていることを特徴とする手段とした。
【0008】
【発明の作用および効果】
請求項1に記載の発明では、シート装置を格納する際には、まず、シートクッションを跳ね上げて起立させ、シートクッションの裏面が車室に向いた状態にする。さらに、このときヘッドレストをシートバックから引き抜いて格納する。このヘッドレストを格納する際には、起立状態のシートクッションの裏面下部に設けた係止具の挿通穴にヘッドレストのステーを挿通し、係合させるが、このとき、まず、係止具の先端を引き上げてステーを係止具の挿通穴に上方から挿入する。この係止具の引き上げ状態では、ヘッドレストのクッション部がシートクッションの裏面に対して離れ、ステーの先端がシートクッションのコーナ部に形成された傾斜面部分から離れている。
【0009】
次に、係止具を、その先端を引き上げた位置から格納位置に向けて揺動させるとともに、係合状態のヘッドレストも一緒に揺動させると、ヘッドレストのクッション部が起立状態のシートクッションの裏面下部に当接するとともに、ステーの先端をシートクッションの裏面下端部と側面とのコーナ部に形成された傾斜面部分に当接させる。この状態から、さらに、係止具を、クッション部を圧縮変形させる格納位置まで移動させる。そうすることで、クッション部が圧縮変形された状態で、ステーの中間部と係止具とが係合される。そして、クッション部の圧縮変形により発生した弾発力が係止具を支点としてステーの先端部に作用し、ステーの先端部をシートクッション裏面下端部とシートクッション側面とのコーナ部に形成された傾斜面部分に強く押し付け当接させる。また、これと共に、ヘッドレストのステーの中間部と係止具が前記両当接部の中間位置に設けられて係合されるため、クッション部の圧縮変形に伴って発生する弾発力に抗する力が前記ステーの先端部の当接部および前記クッション部の当接部に作用し、ステーの先端部をシートクッション裏面下端部とシートクッション側面とのコーナ部に形成された傾斜面部分に当接させた状態を保持し、クッション部をシートクッションの裏面下部に当接させクッション部の圧縮変形状態を保持して、ヘッドレストを弾性的に固定することになる。
【0010】
このように、ヘッドレストが、シートクッション裏面に強く固定されるため、走行中にヘッドレストが他の部材と干渉するなどの騒音の発生を防止することができる。
しかも、この格納状態では、側面視で略くの字形状のヘッドレストが、クッション部の前面をシートクッションの裏面下部に当接させて圧縮させるとともに、ステーは下端部のコーナ部に当接した状態で固定されるため、ステーが車室側に突出することもなく、ヘッドレストの突出量を抑えることができ、車室スペースを狭めない。加えて、車両の衝突時などに万一ヘッドレストの固定が外れて前方移動しても、起立状態のシートクッションの裏面下端部に固定しているため、前席に当たってそれ以上前方に移動することがない。
【0011】
次に、シート装置を使用状態に戻す場合には、まず、ヘッドレストをシートクッションから取り外す。この場合、ヘッドレストは、これから使用状態に戻すシート装置の、しかも車室側を向いた起立状態のシートクッション裏面下部に格納されているため、ヘッドレストを探す必要がないとともに、装着忘れがない。ここで、ヘッドレストをシートクッションから外す場合、係止具を格納位置から係止具の先端を引き上げて係止具の引き上げ状態へ変位させるとともに、ヘッドレストを上方へ変位させる。これにより、ヘッドレストのクッション部を圧縮させていた力が除去され、ヘッドレストのステーの中間部と係止具とに作用していたヘッドレストのクッション部の圧縮により生じた弾発力が無くなり、これにより、固定状態を解除する。その後、ヘッドレストのステーと係止具との係合を外し、ヘッドレストをシートクッションから取り外す。次に、シート装置をシート状態に戻し、その後、ヘッドレストをシートバックに装着する。
【0012】
以上説明したように、請求項1に記載の発明では、シート装置のシートクッションを起立させた格納状態として、そのシートクッション裏面の下部にヘッドレストを固定するようにしたため、シート装置を元に戻す際にヘッドレストを探す必要が無く、装着忘れを防止することができるという効果が得られるとともに、ヘッドレスト格納スペースを小さく抑えて、車室を広く使用することができ、加えて、格納姿の見栄えを良くすることができるという効果が得られる。しかも、ヘッドレストの格納状態にあっては、ヘッドレストのクッション部を圧縮変形させることで生じる弾発力を利用して弾性的に固定するようにしたため、走行中にステーなどが車体と干渉して低級音が生じることを防止できるという効果が得られる。さらに、装置の構成としては、ヘッドレストのステーの中間部と係合する挿通穴が設けられた係止具をシートクッションに設けるだけであるので、構成が簡単であり、部品点数を少なくできるとともに、組み付けの手間が少なくて済み、安価に製造可能である。
【0013】
次に、請求項2に記載の発明では、係止具は、乗員の操作で、係止具の先端を引き上げて係止具の引き上げ状態へ変位させ、乗員が係止具を離すと、自己復元して格納状態に戻る。この自己復元することで、ヘッドレスト格納時のクッション部がシートクッションの裏面に当接し、クッション部が圧縮される。この格納状態では、ヘッドレストの重量は、係止具を引き上げ状態位置から格納位置へ移動させる方向に作用し、走行中の振動によりヘッドレストが係止具から外れる不具合が生じ難い。
【0016】
次に、請求項3に記載の発明では、シート装置を、跳ね上げて格納する場合には、シートクッションを起立させてその裏面を車室に向けて格納する。さらに、このときヘッドレストが邪魔な場合には、ヘッドレストをシートバックから引き抜いて格納する。このヘッドレストを格納する際には、シートクッションの裏面下部に設けたフックとヘッドレストに設けた係止ベルトとを係合させるが、このとき、まず、ヘッドレストのクッション部をシートクッションの裏面下部に当接させるとともに、ステーの先端部をシートクッション裏面下端部のコーナ部に形成された傾斜面部分に当接させる。このクッション部の当接部とステーの先端部の当接部の2点が当接した状態では、フックと係止ベルトは離れていて係合させることはできない。そこで、この2点が当接した状態から、ヘッドレストをシートクッション裏面方向に押し付けて、少なくともクッション部を圧縮変形させて、フックと係止ベルトを近づいて係合させる。
【0017】
このフックと係止ベルトを係合させた状態では、クッション部の圧縮変形に伴って発生する弾発力が作用し、その弾発力に抗する力が前記ステーの先端部の当接部および前記クッション部の当接部に作用し、ステーの先端部をシートクッション裏面下端部とシートクッション側面とのコーナ部に形成された傾斜面部分に当接させた状態を保持し、クッション部をシートクッションの裏面下部に当接させクッション部の圧縮変形状態を保持して、ヘッドレストを弾性的に固定することになる。
【0018】
このように、ヘッドレストが、シートクッション裏面に強く固定されるため、走行中にヘッドレストが他の部材と干渉するなどの騒音の発生を防止することができる。
しかも、この格納状態では、側面視で略くの字形状のヘッドレストが、クッション部の前面をシートクッションの裏面に当接させて圧縮させるとともに、ステーは下端部のコーナ部に当接した状態で固定されるため、ステーが車室側に突出することもなく、ヘッドレストの突出量を抑えることができるとともに、車室スペースを狭めない。加えて、車両の衝突時などに万一ヘッドレストの固定が外れて前方移動しても、起立状態のシートクッションの裏面下端部に固定しているため、前席に当たってそれ以上前方に移動することがない。
【0019】
次に、シート装置を使用状態に戻す場合には、まず、ヘッドレストをシートクッションから取り外す。この場合、ヘッドレストは、これから使用状態に戻すシート装置の、しかも車室側を向いたシートクッションの下端部に格納されているため、ヘッドレストを探す必要がないとともに、装着忘れがない。ここで、ヘッドレストをシートクッションから外す場合には、フックと係止ベルトとの係合を外せばよい。その後、シート装置をシート状態に戻し、ヘッドレストのステーをシートバックに装着する。
【0020】
以上説明したように、請求項3に記載の発明にあっても、請求項1に記載した発明と同様に、シート装置のシートクッションを起立させた格納状態として、そのシートクッション裏面の下部にヘッドレストを固定するようにしたため、シート装置を元に戻す際にヘッドレストを探す必要が無く、装着忘れを防止することができるという効果が得られるとともに、ヘッドレスト格納スペースを小さく抑えて、車室を広く使用することができ、加えて、格納姿の見栄えを良くすることができるという効果が得られる。しかも、ヘッドレストの格納状態にあっては、ヘッドレストのクッション部を圧縮変形させることで生じる弾発力を利用して弾性的に固定するようにしたため、走行中にステーなどが車体と干渉して低級音が生じることを防止できるという効果が得られる。さらに、装置の構成としては、フックと係止ベルトとを設けるだけであるので、構成が簡単であり、安価に製造可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1のヘッドレスト格納装置の構成について説明する。
この実施の形態1のヘッドレスト格納装置は、請求項1および2に記載の発明に対応するもので、例えば、ワンボックスカーなどの車両において3列目のシート装置Sに適用されている。
図1はこのシート装置Sおよび実施の形態のヘッドレスト格納装置を示す斜視図であって、このシート装置Sは、左右に1つづつ設けられているが、両者は左右対称であるので、車両左側に設けられたもののみを示している。
なお、図示のように、車両の後端部にはバックドアBDが設けられ、車体側壁5の後端部には、嵌め殺しのリアウインドウRWが設けられている。また、車体側壁5の下端部には、ホイールハウスWHが突出されている。
【0022】
図1では前記シート装置Sの跳ね上げ状態を示している。
このシート装置Sは、図2の側面図に示すように、シートクッション1とシートバック2とヘッドレスト3とを備えている。
【0023】
前記シートバック2は、その基端部がリクライニング機構8(詳細省略)によりシートクッション1に対して回動可能に取り付けられている。このリクライニング機構8は、前倒用回動中心81とリクライニング用回動中心82との2つの回動中心を有している。このリクライニング機構8は、前倒用回動中心81を中心として、シートバック2を、図示のようにシートクッション1に対して起立した起立位置から前方に回動可能(前倒可能)に支持しているとともに、この起立位置および前倒した複数位置で固定可能に構成されている。
さらに、前記リクライニング機構8は、リクライニング用回動中心82を中心として、シートバック2を、図示の起立位置から、シートクッション1と略一直線に並ぶように後方に倒伏させた(これをフルフラット状態ともいう)リクライニング位置との間で回動可能に支持されているとともに、上述の起立位置とリクライニング位置とで、シートバック2の回動を規制可能に構成されている。なお、リクライニング時の回動中心であるリクライニング用回動中心82をシートクッション1の高さに配置させたことにより、シートバック2を、フルフラット状態にリクライニングさせることが可能となっている。
なお、前倒用回動中心81およびリクライニング用回動中心82を中心とした回動の規制は、それぞれ、回動を規制するピンと穴によるロック装置を設けてもよいし、あるいは、複数のラッチと爪による噛み合い構造を有して、ラッチの数だけ段階的に規制するようにしてもよい。
【0024】
さらに、シートバック2には、その上端部にステー支持部材21が設けられ、このステー支持部材21の上端部には、図示は省略するがヘッドレスト3の左右に設けられた後述のステー31,31を挿入する挿入穴が開口されている。
なお、挿入穴の一方の開口端部には、図示は省略するがステー31の軸方向の移動を規制および規制解除可能なロック爪が設けられている。
また、図において23は、乗員の背中を支持する背当て面である。
【0025】
前記シートクッション1は、図3の断面図に示すように、弾性材であるパッド1pの外側を表皮1bで覆って構成されている。
また、表皮1bの端部には、樹脂製の補強材1dが設けられているとともに、この補強材1dにクリップ1fが取り付けられ、このクリップ1fが、芯線1gに係止されている。
なお、芯線1gは、表皮1bの端や表皮1bの中間部を引っ張って表皮1bを支持固定するもので、金属などにより形成されており、シートクッション1の内部に設けられた構造材としての金属製フレーム(図示省略)に結合されている。
【0026】
さらに、前記シートクッション1の裏面1uには、図1、図3に示すように、樹脂などを素材とした四角の枠状に形成されたフィニッシャ11が設けられ、このフィニッシャ11に囲まれた凹部12が形成されている。
また、シートクッション1の裏面1uの左側、すなわちシートクッション1を起立させたときの裏面1uと側面1sとのコーナ部1cには傾斜面1kが形成されている。
【0027】
前記シートクッション1の裏面1uに設けられた前記フィニッシャ11の内方に配された図外のシートクッションフレームには、シートレッグ4が、図4に示す回動軸14を中心に回動可能に取り付けられている。すなわち、このシートレッグ4は、長方形板状に形成され、前記凹部12に収まった格納状態から、図1および図4において想像線で示す使用状態まで、略90度の範囲で回動可能に取り付けられている。なお、シートレッグ4の側面には指を引っかけ可能な把持部41が形成されている。
【0028】
また、シートレッグ4の下面には、前後にストライカ42,42が設けられている。これらのストライカ42,42は、フロアFに設けられたキャッチャ43に係合および係合解除可能に構成されている。なお、前記キャッチャ43は、フロアFに固定されたガイドレール44に沿って前後にスライド可能に支持されている。
【0029】
また、シートクッション1は、車体側壁5に前後にスライド可能かつ上下に回動可能に取り付けられている。
この構造について説明すると、図4に示すように、車体側壁5を覆ってホイールハウスWH部まで一体に形成されたガーニッシュ51および車体側壁5のパネルには、ホイールハウスWHよりも少し上の位置に凹部51bが形成されている。そして、この凹部51bには、上面に開口を有した略四角断面形状のガイドレール52が車両前後方向に延在して取り付けられている。
このガイドレール52には、スライダ53が車両前後方向にスライド可能に支持されている。そして、前記シートクッション1の側面にブラケット13が固定され、このブラケット13がスライダ53に回動軸54を中心に回動可能に取り付けられている。
したがって、シートクッション1は、スライダ53がガイドレール52に対して前後にスライド可能であるとともに、ブラケット13がスライダ53に対して回動軸54を中心に回動可能となっている。
【0030】
これにより、実施の形態のシート装置Sは、図4において実線で示すシート状態から、同図において想像線で示すとともに図1において実線で示す跳ね上げ状態に変位させることができる。なお、ブラケット13とスライダ53との間には、シートクッション1が所定の角度よりも略水平の通常シート状態側の位置では下方に回動付勢し、所定の角度よりも跳ね上げ側では上方に回動付勢するスプリングなどの付勢手段を設けるのが好ましい。また、通常シート状態と跳ね上げ状態とで、回動を規制するロック装置を設けるのが好ましい。
また、シートクッション1の裏面1uの車両中央側端部には、固定用ベルト18が設けられ、図示の跳ね上げ状態において、固定用ベルト18の先端に設けられたフック18hをグリップ55に係止させることが可能に構成されている。
【0031】
次に、実施の形態のヘッドレスト格納装置について説明する。
このヘッドレスト格納装置は、前記ヘッドレスト3を、シートバック2から取り外したときに、シートクッション1の下部に格納するものである。
【0032】
ここで、まず、格納対象であるヘッドレスト3について説明すると、このヘッドレスト3は、乗員の頭部を弾性支持するクッション部32と、このクッション部32の下面の左右から突出されたステー31,31とを備えている。
前記クッション部32は、図示は省略するが前述したシートクッション1と同様に、パッドおよび表皮を有している。
また、前記ステー31は、図1に示すように、クッション部32の下面の左右から突出されている。これらステー31,31は、上端部で一体に連結されているもので、図示は省略するが、正面から見ると門形状に形成されている。
また、このステー31は、図2に示すように、クッション部32の下面32uの位置に折曲部31bが設けられ、側面視で略「く」の字形状に形成されているとともに、ヘッドレスト3の全体でも略くの字形状に形成されている。これは、ヘッドレスト3をシートバック2に装着した時に、クッション部32の前面32fと乗員の後頭部との間の間隔が拡がらないようにすべくクッション部32の前面32fの位置をできるだけ前方に配置するためである。
【0033】
ヘッドレスト格納装置は、図1に示すように、シートクッション側係止部としての係止具6を備えている。
この係止具6は、略長方形の薄板状に形成され、図3の拡大断面図に示すように、樹脂PEなどを素材とした芯材61と、この芯材61を覆う表皮62とを備えている。そして、係止具6の基端部を起立状態のシートクッション1の下部においてフィニッシャ11と表皮1bとの間からシートクッション1内に延在させ、係止具6の表皮62の端部を、シートクッション1の表皮1bの端部に対して縫製して取り付けられている。これにより、係止具6は、基端部を中心として図3において想像線で示すセット時位置と図3において実線で示す格納時位置の範囲で揺動可能となっている。なお、係止具6の表皮62とシートクッション1の表皮1bとは、同じ素材で形成されている。
【0034】
そして、フィニッシャ11の端部11tと芯材61の基端部側端61tとは、図3のように重合している。
また、芯材61は、シート跳ね上げ状態で見て芯材61の中央61cが車室中央側に向かって湾曲し、芯材61の全体が緩やかな円弧状に形成されている。
これにより、芯材61を有する係止具6は、乗員の操作で、図3に想像線で示すセット時位置にしたとき、湾曲が少なくなるか、湾曲が無くなり、乗員が係止具6を離すと、自己復元して湾曲を取り戻し、図3に実線で示す格納状態に戻る。この自己復元することで、後述のヘッドレスト格納時のクッション部32の前面32fがフィニッシャ11に当接し、クッション部32が圧縮される。
【0035】
また、前記係止具6の先端部には、前記ステー31を挿通させることができる内径の2つの挿入穴63,63が貫通して形成されている。
さらに、挿入穴63の位置は、以下のような位置関係に配置されている。すなわち、係止具6を、図3において想像線で示すセット時位置に配置させた状態にあっては、ヘッドレスト3のステー31を挿入させたときに、クッション部32の前面32fとステー31のいずれもがシートクッション1に当接しない。一方、係止具6を図3においてセット時位置から押し下げた実線で示す格納時位置に配置させた状態では、図示のように、ヘッドレスト3のクッション部32の前面32fがフィニッシャ11に当接する。これにより、クッション部当接部が形成される。また、これとともに、ステー31の先端部が、コーナ部1cに設けた傾斜面1kあるいはその端部の角部に当接する。これにより、ステー当接部が形成される。さらに、クッション部32が圧縮変形する。この実線で示す状態が、ヘッドレスト3の格納状態である。
【0036】
次に、シート装置Sを、通常のシート状態から跳ね上げてヘッドレスト3を格納するまでの手順について説明する。
まず、通常にシートとして使用する通常シート状態では、図2に示すように、シートクッション1が略水平を向くとともにシートバック2が起立した状態となっており、さらに、図4の一点鎖線で示すように、シートレッグ4がシートクッション1に対して略直角となるように起こされており、その先端に設けたストライカ42(図1,図2)がフロアF側に設けたキャッチャ43に係合されている。また、このとき、ヘッドレスト3は、ステー31をシートバック2の上端部に設けたステー支持部材21の図外の挿入穴に挿入させてある。
なお、このシート状態において、係止具6は、図4に実線で示すように、シートクッション1の裏面1uとホイールハウスWHとの間に挟まった状態となっている。
【0037】
次に、シート装置Sを跳ね上げて格納するときには、まず、ヘッドレスト3をシートバック2から引き抜いて、シートバック2をシートクッション1に対して後方に回動させて略水平のリクライニング状態(フルフラット状態)とする。
次に、シートクッション1をスライダ53に対して上方に回動させて図1に示す跳ね上げ状態とする。さらに、固定用ベルト18のフック18hをグリップ55に係合させ、最後に、シートレッグ4を回動させてシートクッション1の裏面1uの凹部12に収容させる。
【0038】
そして、この跳ね上げ状態において、ヘッドレスト3が後方のバックドアBDと干渉するので、ヘッドレスト3をシートバック2から引き抜いて格納するのであるが、バックドアBDを開けた状態でこの跳ね上げ操作をするときには、この跳ね上げ状態への回動の後に、ヘッドレスト3をシートバック2から引き抜いても良い。
【0039】
このヘッドレスト3の格納時にあっては、まず、係止具6の先端を図3において想像線で示すように引き上げてセット時位置に配置させる。そして、ヘッドレスト3の2本のステー31,31を、それぞれ係止具6の挿通穴63,63に上方から挿入する。図1はこの状態を示している。
この係止具6の引き上げ状態では、ヘッドレスト3は、図3において想像線で示すように、クッション部32がシートクッション1の裏面1uに対して離れ、ステー31もシートクッション1のコーナ部1cから離れている。
この状態から、ヘッドレスト3を下方に押し下げながら係止具6をセット時位置から図において実線で示す格納時位置に向けて揺動させると、図において実線で示すように、ヘッドレスト3のクッション部32の前面32fがシートクッション1の裏面1uのフィニッシャ11に当接するとともに、ステー31の先端部がシートクッション1のコーナ部1cに設けられた傾斜面1kあるいはその端部の角部に当接し、この状態からさらに押し下げることによりクッション部32が圧縮変形される。
【0040】
このようにクッション部32が圧縮変形した状態が、格納状態であり、この格納状態にあっては、図5に示すように、ヘッドレスト3のクッション部32を圧縮変形させることで図中(a)のクッション部当接部の部位で発生する弾発力Pが、ヘッドレスト3に対して挿入穴63の位置(c)のシートクッション側係止部とヘッドレスト側係止部との係合部を中心にステー31の当接部(b)であるステー当接部に加わり、ヘッドレスト3は、この弾発力Pにより弾性的に固定される。
すなわち、クッション部32の圧縮変形による弾発力Pがステー31と係止具6との係合位置(c)を支点としてステー当接部(b)に作用し、ステー31の一部をシートクッション1の裏面1uの下端部とシートクッション1の側面1sとのコーナ部1cに強く押し付け当接させる。また、これと共に、ステー31と係止具6との係合位置(c)が両当接部(a)(b)の中間位置に設けられて係合されるため、クッション部32の圧縮変形に伴って発生する弾発力Pに抗する力がステー当接部(b)およびクッション部当接部(a)に作用し、ステー31の一部をシートクッション1の裏面1uの下端部とシートクッション1の側面1sとのコーナ部1cに当接させた状態を保持し、クッション部32の前面32fをシートクッション1の裏面1uの下部に当接させクッション部32の圧縮変形状態を保持して、ヘッドレスト3を弾性的に固定することになる。
【0041】
このような格納状態にあっては、ヘッドレスト3は、走行中にヘッドレスト3が転がったりすることなく確実に固定することができるとともに、走行振動が入力されてもクッション部32およびステー31が弾性的に固定されているため走行中に打音や擦れ音などの低級音が発生するのを防止することができる。
また、格納状態のヘッドレスト3は、車外から見えることがないとともに、ホイールハウスWHの上の位置に整然と配置されるから、高い外観品質を得ることができる。
さらに、ヘッドレスト3を起立状態のシートクッション1の下部において、クッション部32を圧縮させるとともに、ステー31をコーナ部1cに配置させるようにしたため、シートクッション1に対するヘッドレスト3の突出量(図3においてHで示している)を抑えることができ、車室内スペースを広く使うことができる。
加えて、ヘッドレスト3を起立状態のシートクッション1の下部(シート装置の跳ね上げ回動軸54に近い側)に固定していることで、万一、車両の前面衝突でヘッドレスト3の固定が外れたとしても、格納位置が比較的低い箇所で、図外のセカンドシートのシートバック高さよりも低い位置にあるため、ヘッドレスト3が図外のセカンドシートを越えて前方に落下移動するのを防止することができる。
【0042】
次に、シート装置Sを通常のシート状態に戻す手順について説明する。
この場合、まず、以下の2つの作業を順不同で行う。
1つはシートレッグ4をシートクッション1の下面に対して起こす方向に回動させる作業である。
もう1つは、格納状態のヘッドレスト3を、シートクッション1から外す作業である。
次に、固定用ベルト18のフック18hをグリップ55から外す。
このヘッドレスト3は起立状態のシートクッション1の下部に固定されており、その取り外し作業は、上記の2つの作業であるシートレッグ4を起立させる作業および固定用ベルト18を外す作業を実行する位置と同じ位置で実行するため、ヘッドレスト3を探す必要がないとともに、ヘッドレスト3の装着忘れを防止することができる。
【0043】
次に、ヘッドレスト3を外す作業について説明すると、この作業は、ヘッドレスト3を上方に引き上げて、係止具6の挿入穴63からステー31を引き抜くだけである。よって、作業が簡単である。
このとき、ヘッドレスト3のステー31と係止具6の挿入穴63との摩擦抵抗で、係止具6が図3において想像線で示す前記のセット時位置に引き上げられ、クッション部32およびステー31がそれぞれシートクッション1の裏面1u、コーナ部1cから離れた状態となる。
なお、ヘッドレスト3のステー31を係止具6の挿入穴63から引き抜く際、係止具6の先端を図3において想像線で示すように引き上げて、前記のセット時位置に配置させ、クッション部32をシートクッション1の裏面1uに対して離し、ステー31もシートクッション1のコーナ部1cから離した状態にしても良い。
【0044】
以上の4つの操作を終えると、シートクッション1を水平方向に回動させ、シートレッグ4の下端に設けたストライカ42をキャッチャ43に係合させる。ちなみに、上記ヘッドレスト3の取り外しを行うことなく、このようにシートクッション1を水平方向に回動させると、シートクッション1とホイールハウスWHとの間にヘッドレスト3が挟まり、シートクッション1を水平となるまで回動させることができない。よって、ヘッドレスト3の外し忘れによる装着忘れを防止することができる。
【0045】
その後、シートバック2を起立させてヘッドレスト3を装着することで、シート装置Sは通常シート状態となる。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態1にあっては、以下に列挙する効果を得ることができる。
1)ヘッドレスト3を弾性的に固定するため、走行中に低級音が発生するのを防止することができる。
2)格納状態のヘッドレスト3は、車外から見えることがないとともに、ホイールハウスWHの上の位置に整然と配置されるから、高い外観品質を得ることができる。
3)ヘッドレスト3を起立状態のシートクッション1の下部において、クッション部32を圧縮させるとともに、ステー31をコーナ部1cに配置させるようにしたため、シートクッション1に対するヘッドレスト3の突出量を抑えることができ、車室内スペースを広く使うことができる。
4)ヘッドレスト3を格納時に起立状態となったシートクッション1の下部に固定するため、シート装置Sを通常シート状態に戻す作業を行う際に、必ずヘッドレスト3が目に付くとともに、ヘッドレスト3の固定解除を忘れてシート装置Sを通常シート状態に戻すことができないものであり、シート装置Sを格納状態から通常シート状態に戻す際には、ヘッドレスト3を探す必要がないとともに、ヘッドレスト3の装着忘れを防止することができる。
5)ヘッドレスト3を起立状態のシートクッション1の下部に固定していることで、万一、車両の前面衝突で固定が外れたとしても、ヘッドレスト3がセカンドシートのシートバックを越えて前方に落下移動することを防止することができる。
6)ヘッドレスト側係止部としてステー31の中間部を用いるようにしたため、ヘッドレスト格納装置としては、シートクッション側係止部としての係止具6を設けるだけであり、部品点数が少なく安価に提供することができる。
【0047】
(実施の形態2)
次に、請求項3に記載の発明に対応した実施の形態2のヘッドレスト格納装置について説明する。
なお、この実施の形態2について説明するにあたり、実施の形態1と共通する構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0048】
この実施の形態2にあっては、図6に示すように、ヘッドレスト3のクッション部32の下面32uにヘッドレスト側係止部としての係止ベルト260を取り付けている。
この係止ベルト260は、1本のベルトの両端部をクッション部32の下面32uに縫い付けて、略U字を成すように取り付けられている。また、係止ベルト260の中央部と、クッション部32の下面32uの中央後端部には、相互に係合するホック261,262が設けられている。これらのホック261,262を係合させた状態では、係止ベルト260は、クッション部32の下面32uに当接した収納状態となり、ヘッドレスト3をシートバック2に装着したときに、係止ベルト260が乗員の目に触れることが無く、外観品質に優れる。
【0049】
また、図7に示すように、起立状態のシートクッション1の裏面1uの下部において、フィニッシャ11には、シートクッション側係止部としてのJ形状を成すフック264が設けられている。
このフック264は、図示のように前記係止ベルト260を係合させるもので、このフック264ならびに係止ベルト260は、以下に説明するような、寸法および位置関係に構成されている。
すなわち、図7に示すように、ヘッドレスト3のクッション部32の前面32fをシートクッション1の裏面1uのフィニッシャ11に当接させるとともにステー31をコーナ部1cに形成した傾斜面1kあるいはその端部の角部に当接させたときに、これらを単に当接させただけでは、係止ベルト260をフック264に係合させることができないが、この状態からさらにクッション部32をフィニッシャ11に押し付けて圧縮変形させたときには、係止ベルト260をフック264に係合させることができるような位置および寸法関係となっている。
【0050】
この図7に示す格納状態では、クッション部32が圧縮変形されているとともに、シートクッション1に当接しているクッション部32とステー31との間で、係止ベルト260とフック264とが引っ張られて、実施の形態1と同様の固定状態となる。
【0051】
また、ヘッドレスト3をシートクッション1から取り外す際には、クッション部32を圧縮させて、係止ベルト260とフック264とに作用している引っ張り力を緩めて、係止ベルト260とフック264との係合を外す。
【0052】
この実施の形態2にあっても、ヘッドレスト3を実施の形態1と同様の位置において同様に固定するため、実施の形態1と同様に、走行中に低級音が発生するのを防止する効果、格納時に高い外観品質を得ることができる効果、格納時のヘッドレスト3の突出量を抑えて車室内スペースを広く使うことができる効果、前面衝突時にヘッドレスト3がセカンドシートを越えて前方に移動することを防止することができる効果、シート装置Sをシート状態に戻す際にヘッドレスト3の装着忘れを防止することができる効果を得ることができる。
また、ヘッドレスト固定装置としては、係止ベルト260とフック264を設けるだけであり、部品点数が少なく安価に提供することができるという効果も得ることができる。
【0053】
以上、本発明の実施の形態を図面に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、係止具として、板状の部材を示したが、ベルト状のもので形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のヘッドレスト格納装置およびこの装置を適用したシート装置の跳ね上げ状態を示す斜視図である。
【図2】上記シート装置を示す側面図である。
【図3】実施の形態1のヘッドレスト格納装置を示す断面図である。
【図4】実施の形態1のヘッドレスト格納装置およびシート装置を示す断面図である。
【図5】実施の形態1のヘッドレスト格納装置の格納状態を説明する説明図である。
【図6】実施の形態2のヘッドレスト格納装置のヘッドレストを示す斜視図である。
【図7】実施の形態2のヘッドレスト格納装置のヘッドレスト格納状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シートクッション
1b 表皮
1c コーナ部
1d 補強材
1f クリップ
1g 芯線
1k 傾斜面
1p パッド
1s 側面
1u 裏面
11 フィニッシャ
12 凹部
13 ブラケット
14 回動軸
18 固定用ベルト
18h フック
2 シートバック
21 ステー支持部材
3 ヘッドレスト
31 ステー
31b 折曲部
32 クッション部
32f 前面
32u 下面
4 シートレッグ
41 把持部
42 ストライカ
43 キャッチャ
44 ガイドレール
5 車体側壁
51 ガーニッシュ
51b 凹部
52 ガイドレール
53 スライダ
54 回動軸
55 グリップ
6 係止具
61 芯材
62 表皮
63 挿入穴
8 リクライニング機構
81 前倒用回動中心
82 リクライニング用回動中心
260 係止ベルト
261,262 ホック
264 フック
BD バックドア
F フロア
RW リアウインドウ
S シート装置
WH ホイールハウス
Claims (3)
- 乗員の頭部を弾性的に支持可能なクッション部と、このクッション部の下面から下方に突出されているとともに、シート装置のシートバックに抜き差し可能に構成されたステーとを備えたヘッドレストを室内に格納するヘドレスト格納装置であって、前記シート装置は、シートクッションの裏面を車室に向けた起立状態で格納可能に構成され、前記ヘッドレストは、ステーがクッション部の下面から斜め前方に突出されて側面視で略くの字形状に形成され、
前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下部には、基端部がこのシートクッションの裏面下部に揺動可能に取り付けられ、先端部に前記ステーを挿通させてステーの中間部と係合可能な挿通穴が形成された係止具が設けられ、
前記シートバックから抜かれた前記ヘッドレストは、そのステーの中間部が前記係止具の挿通穴に挿通係合された状態で、前記ヘッドレストのステー先端部が前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下端部とシートクッション側面とのコーナ部に形成された傾斜面部分に当接され、かつ、前記ヘッドレストのクッション部が前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面に当接されるとともに、圧縮されて前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下部に格納されていることを特徴とするヘッドレスト格納装置。 - 請求項1に記載のヘッドレスト格納装置において、前記係止具は、自己復元可能な薄板状に形成されていることを特徴とするヘッドレスト格納装置。
- 乗員の頭部を弾性的に支持可能なクッション部と、このクッション部の下面から下方に突出されているとともに、シート装置のシートバックに抜き差し可能に構成されたステーとを備えたヘッドレストを室内に格納するヘドレスト格納装置であって、前記シート装置は、シートクッションの裏面を車室に向けた起立状態で格納可能に構成され、前記ヘッドレストは、ステーがクッション部の下面から斜め前方に突出されて側面視で略くの字形状に形成され、
前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下部には、フックが設けられ、前記ヘッドレストのクッション部の下面には、係止ベルトが取り付けられ、
前記シートバックから抜かれた前記ヘッドレストは、そのクッション部の下面に取り付けられた係止ベルトが前記フックに係合された状態で、前記ヘッドレストのステー先端部が前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下端部とシートクッション側面とのコーナ部に形成された傾斜面部分に当接され、かつ、前記ヘッドレストのクッション部が前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面に当接されるとともに、圧縮されて前記起立状態に格納されたシートクッションの裏面下部に格納されていることを特徴とするヘッドレスト格納装置。
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- 2002-03-25 JP JP2002082535A patent/JP4078861B2/ja not_active Expired - Lifetime
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