JP4078664B2 - 水中設置重量物の吊り降し設置方法及び該方法に使用される連結切り離し装置 - Google Patents

水中設置重量物の吊り降し設置方法及び該方法に使用される連結切り離し装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に漁礁用コンクリートブロック等の水中設置重量物を水底に設置するための水中設置重量物の吊り降し設置方法及び該方法に使用される連結切り離し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、漁礁用コンクリートブロック等の水中設置重量物を水中に設置する作業は、水中設置重量物1を起重機船2に搭載されたクレーン3により水中に吊り降ろすことによりなされている。
【0003】
この水中設置重量物1は、図7に示すように、水中設置重量物1より突出されている吊り金具1aに吊り具を介して吊り索4を連結し、この吊り索4をクレーンフック3aに係止させることによりクレーン3に吊り下げられている。特に、重量物1を安定した状態でクレーン3に吊り下げるには、吊り索ユニット6を用いて吊り下げるようにしている。
【0004】
この吊り索ユニット6は、上部吊り索4a,4a…、中部吊り索4b,4b…、下部吊り索4c,4c…を吊り枠7,8と組み合わせて構成されている。上部吊り索4aは一端がクレーンの係合フック3aに係合されるとともに、上側吊り枠7に連結されて上側吊り枠7を支持し、中部吊り索4bは、上側吊り枠7より垂下された端部が下側吊り枠8に連結され、下側吊り枠8を支持し、下部吊り索4cは、下側吊り枠8より垂下され、端部が重量物に連結されるようになっている。
【0005】
尚、図中符号9は、製作ヤード等より設置場所へ水中設置重量物1を運搬する運搬台船である。
【0006】
水中設置重量物1が水底の所定位置に設置された後は、吊り索4は水中設置重量物1より切り離されるようになっている。旧来、この切り離し作業は、潜水士が水中に潜って吊り索4と吊り金具1aとの間に介在されている吊り具を人力によって取り外すことによって行っていた。
【0007】
一方、潜水士による潜水作業に頼ることなく遠隔操作によって吊り索を水中設置重量物より切り離すことができる連結切り離し機構も提供されている。この連結切り離し機構として例えば、図8に示す如き構造のものがある。この連結切り離し機構10は、吊り索4cに連結された本体部10aと、本体部10aの下端に回動可能に取り付けられたフック部10bと、本体部10aに回動可能に設置された係合アーム10cとを備えて構成されている。この連結切り離し機構10は、図8(a)に示すように、フック部10bの先端部を係合アーム10cに係合させることにより、フック部10bが閉鎖されるようになっている。そこで、吊り金具1aに一端を本体部10aに係止させた玉掛けワイヤー11を通し、玉掛けワイヤー11のもう一方の端部をフック部10bに係止させ、その状態でフック部10bの先端を係合アーム10cに係合させることによって連結切り離し機構10と吊り金具1aとの間の連結がなされるようになっている。一方、この連結切り離し機構10は、操作用ワイヤー12を引いて係合アーム10cを持ち上げることにより、フック部10bが図8(b)に示すように係合アーム10cより外れて開放されるようになっている。従って、操作用ワイヤー12を操作することにより、フック部10bの閉鎖状態が解除され、フック部10bに掛けた玉掛けワイヤー11が外れて連結切り離し機構10と吊り金具1aとの間の連結が解除されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の技術では、潜水士が水中に潜り、人力によって吊り具の切り離し作業を行う場合、重量物の大きさに反映して、吊り具や玉掛けワイヤー等も大型・大重量となるため、作業を行う潜水士は非常な労力が必要とされる。また、潮流の影響により吊り具等が流され、作業を行っている潜水士に接触したり衝突したりする危険もある。更に、作業を行う水深が深くなればなるほど、潜水士の作業できる時間は短くなり、効率が悪いという問題があり、重量物を設置した際に起こる海水の濁りや、有光層下での照度不足によって水中での視界が極端に害され、潜水士による作業はその視界不良が解消するのを待たなければならず、時間的損失が大きいという問題もあった。
【0009】
一方、上述のような連結切り離し機構を使用して遠隔操作による切り離し作業を行う場合には、各連結切り離し機構を操作するために多数本の操作用ワイヤーを取り扱うことになる。しかし、このような操作用ワイヤーを多数本同時に使用することは、この操作用ワイヤーが海流の影響を受けたり、操作用ワイヤーが絡まり合ってしまったりと、取扱いが難しいという問題があった。
【0010】
更に、水中作業機の遠隔操作部材として油圧シリンダーを使用したものが使用されており、上述の如き切り離し装置においても、油圧ホース及び油圧シリンダーを使用した遠隔操作方法が考えられるが、水中において油圧シリンダー等の油圧機器を使用すると、油分が水中に漏出し、海洋汚染の原因となるという問題がある。特に海中へのオイル漏れは、水中で作業する油圧機器に対する油圧ホースの着脱を頻繁に行う必要があるような場合には、その着脱口部分に付着した油分のふき取りが困難となり、油分の海中拡散が防止できないという問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、上述のような従来技術を鑑み、遠隔操作によって水中切り離し動作を行わせる場合において、流体圧を利用した動作用シリンダーを使用した場合であっても油分などの海洋汚染物質の漏出がなく、安全かつ容易に漁礁用コンクリート等の水中設置重量物の吊り降ろし設置を行うことができる水中構造物吊り降ろし設置方法及び該設置方法に使用される連結切り離し装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための本発明に係る水中設置重量物の吊り降ろし方法の特徴は、吊り索が連結された本体部に、水中設置重量物から突出させた吊り金具が挿入可能な吊り金具挿入部を有し、該吊り金具挿入部に、前記吊り金具に挿入される吊り金具係合ピンを、水圧式シリンダーによって出入動作自在に有し、該吊り金具係合ピンの出入操作により前記吊り金具が着脱されるようにしてなる連結切り離し機構と、
前記水圧式シリンダーに動作用水圧を供給する動作水圧供給装置と、
該動作水圧供給装置と前記水圧シリンダーとの間を連通させる水圧供給管路とを備え、
前記動作水圧供給装置は、水圧式シリンダーを往動作させるための水圧を供給する往動作用油水圧変換シリンダーと、前記水圧式シリンダーを復動作させるための水圧を供給する復動作用油水圧変換シリンダーとを有し、
前記両油水圧変換シリンダーは、ピストンによって仕切られたシリンダー両端側の各圧力室の一方に前記水圧供給管路を、他方に、油圧ポンプからの油圧を供給する油圧供給路を連通させ、前記往動作用油水圧変換シリンダーに連結した前記水圧供給管を前記水圧式シリンダーのピストンによって仕切られた一方の圧力室に連通させるとともに、前記復動作用油水圧変換シリンダーに連結した前記水圧供給管を前記水圧シリンダーのピストンによって仕切られた他方の圧力室に連通させ、
前記両油水圧変換シリンダーの各油圧供給路に油圧ポンプからの油圧を、油圧コントロール回路を通して供給させるようにし、
前記水中重量物に前記連結切り離し機構を介して吊り索を連結し、該吊り索をクレーンにより吊り、水底に吊り降し設置した状態で前記動作用水圧供給装置により動作用水圧を供給することにより、前記吊り金具係合ピンが後退して吊り金具との係合が解除されるようにしてなる連結切り離し装置を使用し、
漁礁用コンクリートブロック等の水中設置重量物を、クレーンにより昇降動作される吊り索に前記連結切り離し機構を介して連結し、
前記水中設置重量物を該吊り索に吊り下げた状態で水中に吊り降ろし、該水中設置重量物を水底の所定位置に着底させた後、前記連結切り離し機構を切り離し動作させるようにしてなる水中設置重量物の吊り降し設置方法であって、
前記水圧式シリンダーに水圧を供給する前記水圧供給管路に、該水圧供給管路を切り離し及び連結可能なカプラーを備えておき、陸上又は平穏水域における船上で、前記水圧式シリンダーに前記カプラーを介して別の動作水圧供給装置に連通した水圧供給管路を連結して水中設置重量物に対する連結切り離し機構の連結を行い、然る後、前記水中設置重量物を設置現場に搬送し、水底への吊り降し設置作業を行う水中設置重量物の吊り降し設置することにある。
【0013】
尚、吊り枠を介して複数の吊り索を垂下させ、その各吊り索を、それぞれ連結切り離し機構を介して水中設置重量物に連結させるようにし、各連結切り離し機構の水圧式シリンダーに連通させた各水圧供給管路を、吊り降し設置操作用の1つの動作水圧供給装置に連通させて水底に吊り降し設置した後、各連結切り離し機構を、前記動作水圧供給装置により同時に切り離し動作させるようにすることが好ましく、吊り枠を介して複数の吊り索を垂下させ、その各吊り索を、それぞれ連結切り離し機構を介して水中設置重量物に連結させるようにし、各連結切り離し機構の水圧シリンダーに連通させた各水圧供給管路を、カプラーを介して個別に連結操作用の動作水圧供給装置に連結して各吊り索の連結作業を個別に行わせるようにすることが好ましい。
【0014】
また、本発明に係る連結切り離し装置の特徴は、吊り索が連結された本体部に、水中設置重量物から突出させた吊り金具が挿入可能な吊り金具挿入部を有し、該吊り金具挿入部に、前記吊り金具に挿入される吊り金具係合ピンを、水圧式シリンダーによって出入動作自在に有し、該吊り金具係合ピンの出入操作により前記吊り金具が着脱されるようにしてなる連結切り離し機構と、
前記水圧式シリンダーに動作用水圧を供給する動作水圧供給装置と、
該動作水圧供給装置と前記水圧シリンダーとの間を連通させる水圧供給管路とを備え、
前記動作水圧供給装置は、水圧式シリンダーを往動作させるための水圧を供給する往動作用油水圧変換シリンダーと、前記水圧式シリンダーを復動作させるための水圧を供給する復動作用油水圧変換シリンダーとを有し、
前記両油水圧変換シリンダーは、ピストンによって仕切られたシリンダー両端側の各圧力室の一方に前記水圧供給管路を、他方に、油圧ポンプからの油圧を供給する油圧供給路を連通させ、前記往動作用油水圧変換シリンダーに連結した前記水圧供給管を前記水圧式シリンダーのピストンによって仕切られた一方の圧力室に連通させるとともに、前記復動作用油水圧変換シリンダーに連結した前記水圧供給管を前記水圧シリンダーのピストンによって仕切られた他方の圧力室に連通させ、
前記両油水圧変換シリンダーの各油圧供給路に油圧ポンプからの油圧を、油圧コントロール回路を通して供給させるようにし、
前記水中重量物に前記連結切り離し機構を介して吊り索を連結し、該吊り索をクレーンにより吊り、水底に吊り降し設置した状態で前記動作用水圧供給装置により動作用水圧を供給することにより、前記吊り金具係合ピンが後退して吊り金具との係合が解除されるようにしたことにある。
【0015】
尚、水圧供給管路には、水圧式シリンダーに近い位置に該管路を連結切り離し自在なカプラーを備え、該カプラーより水圧供給管路を切り離して別の動作用水圧供給装置を連結可能にすることが好ましく、水圧供給管路内の圧力変化を検出する圧力センサーと、水圧供給管路内への等差水圧供給開始から前記圧力センサーが作動するまでの時間を検出するタイマーと、該タイマー及び前記両圧力センサーからの信号によって異常動作を判別する異常判別回路とからなる異常動作検出装置を備えることが好ましい。圧力センサーを水圧供給管路に対して油水圧変換シリンダーを介して連結された油圧供給路に備え、該油圧供給路の油圧変化を検出することにより水圧供給管路内の圧力変化を判別させるようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面について説明する。尚、上述の従来例と同一の部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
【0017】
図1は、水中設置重量物吊り降ろし装置の概略を示し、図中符号1は水中設置重量物、2は起重機船、3は起重機船に搭載されたクレーン、6はクレーンにより昇降動作される吊り索ユニット、9は運搬台船である。
【0018】
水中設置重量物1には、上述の従来例と同様に、吊り金具1a,1a…が所望の位置に複数突設されている。この吊り金具1aとして、例えば、リング状の吊り筋等が用いられている。
【0019】
吊り索ユニット6は、上述した従来例と同様に、上部吊り索4a,4a…、中部吊り索4b,4b…、下部吊り索4c,4c…を吊り枠7,8と組み合わせて構成されている。上部吊り索4aは一方の端がクレーンの係合フック5aに係合されるとともに、もう一方の端部が上側吊り枠7に連結されて上側吊り枠7を支持するようになっている。中部吊り索4bは、上側吊り枠7より垂下された端部が下側吊り枠8に連結され、下側吊り枠8を支持するようになっている。下部吊り索4cは、下側吊り枠8より垂下され、端部が重量物に連結されるようになっている。
【0020】
この水中設置重量物吊り降ろし設置装置は、連結切り離し装置を備えて構成されている。この連結切り離し装置を備えることにより遠隔操作による吊り索の水中設置重量物に対する切り離し作業及び連結作業を行うことができるようになっている。
【0021】
連結切り離し装置は、吊り索4に連結された連結切り離し機構17と、該連結切り離し機構17を動作させる動作水圧供給装置18と、連結切り離し機構17と動作水圧供給装置18との間を接続する水圧供給管路19とを備えて構成されている。またこの水中設置重量物吊り降ろし装置には、装置の異常を検出する異常検出装置20を備えている。
【0022】
連結切り離し機構17は、図2〜図4に示すように、吊り索4に連結された本体部21を有し、その本体部21に吊り金具1aが挿入可能な吊り金具挿入部22を備えるとともに、該吊り金具挿入部22内を往復出入動作する吊り金具係合ピン24を備えて構成されている。
【0023】
本体部21は、連結具25を介して吊り索4に連結される連結部26を一体に備えた天板27と、天板27の中央下部に突設された吊り金具挿入部22と、該吊り金具挿入部22を挟むように天板27の下面より下方に突設された側壁板28,29とを一体に備えて構成されている。また、一方の側壁板29には水圧式シリンダー23が取り付けられている。また、側壁板29には、水圧シリンダー23を覆うように形成されたシリンダー保護カバー29aと、水圧式シリンダー23と水圧供給管路19との接続部分を保護する接続部保護カバー29bとを備えている。
【0024】
吊り金具挿入部22は、図4に示すように、吊り金具1aが挿入される挿入溝30と、該挿入溝30の両側に同軸配置に開口されたピン挿通孔31とを備えている。
【0025】
吊り金具係合ピン24は、水圧式シリンダー23のピストンロッド23aに連結されている。この係合ピン24は、水圧式シリンダー23を動作させることにより、ピン挿通孔31内を挿入溝30を横断して往復出入動作するようになっている。
【0026】
このように連結切り離し機構17を構成することにより、吊り金具1aを吊り金具挿入溝30に挿入した状態で水圧式シリンダー23を動作させ、吊り金具係合ピン24を押し出して、挿入溝30を横断して吊り金具係合ピン24は吊り金具1aのリング状内に挿入され、吊り金具1aに対し吊り金具係合ピン24が係止される。従って、連結切り離し機構17を介して吊り索13に重量物1が吊り下げられることができる。一方、水圧シリンダー23を動作させ、吊り金具係合ピン24をピン挿通孔31内に引き込めば、連結切り離し機構17と吊り金具1aとの連結が解除されるようになっている。
【0027】
水圧式シリンダー23は、図5に示すように、シリンダー本体23b内を摺動するピストン23cによって仕切られたシリンダー両端側の圧力室a,bにそれぞれ供給される水圧により動作するようになっている。図5においては、水圧供給管路19a,19bを介して動作水圧供給装置18が接続され、該供給装置18より供給される水圧により各水圧式シリンダー23,23…が一括して動作するようになっている。
【0028】
動作水圧供給装置18は、図5に示すように、水圧式シリンダー23を往動作させるための水圧を供給する往動作用油水圧変換シリンダー32aと、水圧式シリンダー23を復動作させるための水圧を供給する復動作用油水圧変換シリンダー32bとを備えて構成されている。
【0029】
この油水圧変換シリンダー32は、ピストン33によって仕切られたシリンダー両端側の各圧力室の一方34aには水圧供給管路19を、他方34bには、油圧ポンプ35からの油圧を供給する油圧供給路36をそれぞれ連通させている。また、この油圧ポンプ35からの油圧は、油圧コントロール回路37を介してシリンダー内に供給されるようになっている。
【0030】
この油水圧変換シリンダー32は、シリンダー内に油圧を供給することによってピストン33を押して一方の圧力室34a内の水を押し出し、油圧を水圧に変換し、一方の圧力室34aに水圧が供給されると、水圧によりピストン33を押し、油を押し出すようになっている。
【0031】
油圧コントロール回路37は、電磁弁からなる油圧供給路用の切替弁38と、電磁弁からなる圧抜き弁39とを備えた回路となっている。尚、図中符号40は油圧ポンプ35への油の逆流を防止する逆止弁、41はリリーフバルブ、42はプレッシャースイッチ、43は監視用圧力計である。
【0032】
切替弁38は、往動作用油圧供給路36aと、復動作用油圧供給路36bにそれぞれ接続されるとともに、油圧ポンプ35と、オイルタンク44とに接続されている。この切替弁38は、非通電時には両動作用油圧供給路36a,36bへの接続が遮断され、油圧ポンプ35とオイルタンク44とが連通されている。第一のコイルに通電させると切替弁38は、油圧ポンプ35と往動作用油圧供給路36a、復動作用油圧供給路36bとオイルタンク44をそれぞれ結ぶ流路が連通させ、第二のコイルに通電させると切替弁38は、油圧ポンプ35と復動作用油圧供給路36b、往動作用油圧供給路36aとオイルタンク44をそれぞれ結ぶ流路を連通させるようになっている。
【0033】
圧抜き弁39は、往復両動作用油圧供給路36a,36bに接続されるとともに、圧抜き用ドレーン45に接続されている。この圧抜き弁39は、非通電時には、いずれの流路も連通させず、通電時には、圧抜き用ドレーン45を介して往動作用油圧供給路36aと、復動作用油圧供給路36bが連通されるようになっている。
【0034】
水圧供給管路19a,19bは、耐圧ホース等により構成されている。この水圧供給管路19a,19bは、それぞれ動作用油水圧変換シリンダー32a,32bより出て、吊り枠8に設置された集管ブロック46に接続され、該集管ブロック46より分岐され、往動作用分岐水圧供給管路47a,47a…は各水圧式シリンダーのロッド側端部に、復動作用分岐水圧供給管路47b,47b…はもう一方の端部にそれぞれ接続されるようになっている。
【0035】
この水圧供給管路19には、動作用油水圧変換シリンダー32に近い位置で管路を切り離し及び連結が可能な切り離し操作用カプラー48と、集管ブロック46の供給装置側接続口で切り離し及び連結が可能な分岐用カプラー49と、分岐された各管路47a,47bの末端部分においてそれぞれ管路の切り離し及び連結が可能な連結操作用カプラー50とがそれぞれ備えられている。この各カプラーは接続口にそれぞれ逆止弁51,51を備え、カプラーを切り離した際には切り離し口から水が流出せず、水圧シリンダー23内及び油水圧変換シリンダー32内の圧力が変化しないようになっている。
【0036】
尚、各管路の末端部分の連結操作用カプラー50において、各水圧式シリンダー23に分岐された管路47a,47bを切り離し、図6に示すような水圧供給装置52を該接続口に接続すれば各水圧式シリンダー23をそれぞれ個別に動作させることができるようになっている。
【0037】
この手動水圧供給装置52は、電磁弁からなる切替弁53と、水タンク54より水を汲み上げ水圧を供給する水圧ポンプ55と、水圧供給管路56a,56bとを備えて構成されている。
【0038】
切替弁53は、非通電時には流路間の連通を遮蔽し、一方の第1のコイルに通電させると、水圧ポンプ55と往動作用水圧供給管路56a、復動作用水圧供給管路56bと水タンク54とを結ぶ流路が連通され、第2のコイルに通電させると、水圧ポンプ55と復動作用水圧供給管路56b、往動作用水圧供給管路56aと水タンク54とをそれぞれ結ぶ流路が連通されるようになっている。
【0039】
異常動作検出装置は、図示しないが、水圧供給管路内の圧力変化を検出する圧力センサーと、等水圧供給開始から圧力センサーが作動するまでの時間を検出するタイマーと、タイマー及び圧力センサーからの信号によって異常動作を判別する異常判別回路とを備えて構成されている。
【0040】
異常判別回路は、水圧供給管路に設置された圧力センサーが圧力変化を検出するまでの時間を標準時間と比較して判断を行う。例えば、標準時間よりも早く圧力変化を検出した場合には、装置が途中で止まってしまっている可能性があり、また、標準時間よりも圧力変化を検出するまでの時間が長かった場合、管路より水漏れしている可能性がある。
【0041】
次に、上述の連結切り離し装置を使用した水中設置重量物吊り降ろし設置方法について説明する。
【0042】
まず、製作ヤードにて製作された水中設置重量物1を起重機船により運搬用台船9に積み込み、運搬用台船9を設置場所に近い平穏水域まで引き船で曳航する。
【0043】
次に、この平穏水域において連結切り離し機構17の連結作業を行う。
【0044】
まず、予め、吊り索ユニット6より垂下された吊り索4c端部に連結切り離し機構17を連結させておき、この連結切り離し機構付きの吊り索ユニット6を連結作業用のクレーン船のクレーンに吊り下げ、水中設置重量物1の真上に移動させる。このとき、各水圧式シリンダー23に連通された水圧供給管路47a,47bは、連結作業用カプラー50で切り離されている。
【0045】
次に、図6に示すように、連結させようとする一つの連結切り離し機構17の往動作用水圧供給管路47a及び復動作用水圧供給管路47bに連結作業用カプラー50を介して水圧供給装置52の水圧供給用管路56a及び56bをそれぞれ連結させる。
【0046】
クレーンを操作し、連結切り離し機構の吊り金具挿入溝30に吊り金具1aを挿入し、この状態で水圧供給装置52の切替弁53を切り換えて、水圧ポンプ55が押し込み動作用水圧供給路56bと連通するようにする。従って、水圧ポンプ55を動作させると、水圧式シリンダー23のピストンヘッド側圧力室bに水圧が供給され、ピストン23bを押し込み、吊り金具係合ピン24を押し出す。係合ピン24は挿入溝30を横断して吊り金具1aのリング状内に挿入され、吊り金具1aに対し係合ピン24が係止され、連結切り離し機構17を介して吊り索13に重量物1が連結される。連結が終了したら、水圧式シリンダー23から水圧供給装置52を連結操作用カプラー50で切り離す。尚、カプラー50は逆止弁51を有するので切り離しても水圧式シリンダー23内の圧力は変わらず係止状態が維持される。
【0047】
以上の動作を他の連結切り離し機構17,17…についても行い、重量物1に対して連結切り離し機構17,17…を介して吊り索4,14…を連結させる。
【0048】
次に、吊り枠16に設置された集管ブロック46の一方より出た水圧供給管路46a,46bと各水圧式シリンダー23,23…に連通した水圧供給管路47a,47bとを接続する。これらの分岐された水圧供給管路47a,47bは、集管ブロック46内で集管され、往動作用水圧供給管路47a、復動作用水圧供給管路47bがそれぞれ一本にまとめられる。この集管水圧供給管路46a,46bを分岐用カプラー49を介して十分な長さを有する耐圧ホース等に接続し、水圧供給管路19a,19bを構成する。
【0049】
以上で連結切り離し機構の設置作業が終了する。
【0050】
次に、運搬用台船を引き船で重量物の設置まで曳航し、起重機船により上記連結切り離し機構が連結された重量物1の設置作業を行う。
【0051】
まず、クレーン3をクレーンフック3aが設置しようとする水中設置重量物の真上に来るように移動させる。次に、重量物1に連結切り離し機構17を介して連結された吊り索4のもう一方の端部をクレーンフック3aに係止させる。
【0052】
次に、水圧供給管路19a,19bを切り離し操作用カプラー48,48を介して動作水圧供給装置18に接続する。
【0053】
この状態でクレーン3を操作し、吊り索ユニット6を吊り上げ、図1に示すように水中に吊り降ろす。水中設置重量物を水底に設置した後、水中設置重量物1より連結切り離し機構17を切り離す操作を行う。
【0054】
切り離し操作は、まず、動作水圧供給装置18の切替弁38を切換え、往動作用油水圧変換シリンダー32aと油圧ポンプ35とを連通させる。この状態で油圧ポンプ35を動作させると、往動作用油水圧変換シリンダー32aに油圧が供給され、ピストン33を押し込み、シリンダー32a内の水が往動作用水圧供給管路19aに供給される。往動作用水圧供給管路19aに水圧が供給されると、集管ブロック46を介して各水圧式シリンダー23のロッド側圧力室a側に分岐して連通された分岐水圧供給管路47a,47a…に水圧が供給される。即ち、各水圧式シリンダー23のロッド側圧力室aに同時に水圧が供給され、ピストン23bを押してシリンダーロッド23aを引き込む。ロッド23aを引き込むことでヘッド側圧力室b内の水が押し出され、復動作用水圧供給管路19bを通して復動作用油水圧変換シリンダー32bに水圧を供給し、シリンダー内の油を押し出す。こうして、押し出された油は、切替弁38を介してオイルタンク44に送り込まれるようになっている。このようにして、全ての連結切り離し機構17,17…において、同時に一括して吊り金具1aに係合されていた吊り金具係合ピン24が挿通孔31内に引き込み切り離し動作がなされ、吊り金具1aとの間の連結が解除される。
【0055】
この状態でクレーン5を操作し、端部に連結切り離し機構17が連結された吊り索4からなる吊り索ユニット6を引き上げる。そして、運搬用台船9上にこの吊り索ユニット6を載置した状態で、フック2aより吊り索の端部を取り外す。
【0056】
次に、水圧供給装置18の圧抜き弁39を作動させ、油水圧変換シリンダー32内に係る圧力を開放した後、連結操作用カプラー50において、各水圧式シリンダー23,23…の両端部に連通された分岐水圧供給管路47a,47a…、47b,47b…を水圧供給管19a、19bから切り離す。
【0057】
こうして、フリーになった連結切り離し機構17,17…を運搬用台船9により連結作業を行った平穏水域に運び、再度上述した作業を繰り返す。
【0058】
尚、上述の実施例では、異常検知装置において、水圧供給管路に圧力センサーを設けた例について説明したが、圧力センサーを動作水圧供給装置内の油圧供給管路に圧力センサーを設けるようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る水中設置重量物の吊り降し設置方法は、漁礁用コンクリートブロック等の水中設置重量物を、クレーンにより昇降動作される吊り索に連結切り離し機構を介して連結し、前記水中設置重量物を該吊り索に吊り下げた状態で水中に吊り降ろし、該水中設置重量物を水底の所定位置に着底させた後、前記連結切り離し機構を切り離し動作させるようにしてなる水中設置重量物の吊り降し設置方法において、前記連結切り離し機構は、前記水中設置重量物に対する連結及び切り離し動作を行う為の水圧式シリンダーを備え、該水圧式シリンダーに、船上に設置した動作水圧供給装置より水圧式シリンダー動作用の水圧を水圧供給管路を通して供給することにより、該水圧式シリンダーに水底における吊り索切り離し動作を行わせるようにしたことにより、危険な水中での作業を海上より遠隔操作で行うことができ、安全である。また、潜水士に頼らないので、潜水士の潜水可能時間や水中での海水の濁り等によって作業に影響を及ぼすことがなく、作業効率が向上する。
【0060】
また、油圧シリンダーを使用せず、水圧式シリンダーによって水中での切り離し動作を行わせるようにしたことにより、油分による海洋汚染の問題がなくなり、従って、連結切り離し機構に対する水圧供給管路の連結切り離し作業を頻繁に行う構造としても海洋汚染の問題が生じない。
【0061】
更に、少ない本数の水圧供給管路を使用して多数の連結切り離し機構を同時に動作させることが可能となり、水中に垂下させる線状材が少なく、作業中にこれらが絡まる等の支障がすくなくなり、安全性の高いものとできる。
【0062】
また、水圧式シリンダー動作用の水圧を供給する水圧供給管路に、該水圧供給管路を切り離し及び連結可能なカプラーを備え、陸上又は平穏水域における船上で、前記水圧式シリンダーに前記カプラーを介して別の動作水圧供給装置に連通した水圧供給管路を連結して水中設置重量物に対する連結切り離し機構の連結を行い、然る後、前記水中設置重量物を設置現場に搬送し、水底への吊り降し設置作業を行うことにより、揺れの大きい不安定な洋上での作業員による高所作業が少なくなり、安全に作業を行うことができる。
【0063】
吊り枠を介して複数の吊り索を垂下させ、その各吊り索を、それぞれ連結切り離し機構を介して水中設置重量物に連結させるようにし、各連結切り離し機構の水圧式シリンダーに連通させた各水圧供給管路を、吊り降し設置操作用の1つの動作水圧供給装置に連通させて水底に吊り降し設置した後、各連結切り離し機構を、前記動作水圧供給装置により同時に切り離し動作させるようにしたことにより、切り離し作業を効率良く好適に行うことができる。また、海洋の流れの影響や、切り離し操作用の線同士が絡まり合う等の弊害を抑えることができる。
【0064】
また、吊り枠を介して複数の吊り索を垂下させ、その各吊り索を、それぞれ連結切り離し機構を介して水中設置重量物に連結させるようにし、各連結切り離し機構の水圧シリンダーに連通させた各水圧供給管路を、カプラーを介して個別に連結操作用の動作水圧供給装置に連結して各吊り索の連結作業を個別に行わせるようにしたことにより、連結切り離し機構の連結作業を一つずつ個別に行えるので、連結作業が行いやすくなる。このような水圧供給管路の着脱を頻繁に行う作業は、油圧シリンダーではなく、水圧シリンダーを使用しているため、海洋汚染の問題を生じさせることなく可能となったものである。
【0065】
また、上述したように水中設置重量物の吊り降し設置装置は、吊り索が連結された本体部に、水中設置重量物から突出させたリング状の吊り金具が挿入可能な吊り金具挿入部を備えるとともに、該吊り金具挿入部に、前記吊り金具のリング状内に挿入される吊り金具係合ピンを、水圧式シリンダーによって出入動作自在に備え、該吊り金具係合ピンの出入操作により前記吊り金具が着脱されるようにした連結切り離し機構と、前記水圧式シリンダーに動作用水圧を供給する動作水圧供給装置と、該動作水圧供給装置と前記水圧シリンダーとの間を連通させる水圧供給管路とを備え、前記水中重量物に前記連結切り離し機構を介して吊り索を連結し、該吊り索をクレーンにより吊り、水底に吊り降し設置した状態で前記動作用水圧供給装置により動作用水圧を供給することにより、前記吊り金具係合ピンが後退して吊り金具との係合が解除されるようにしたことにより、スムーズに連結切り離し作業を行え、潜水士に頼ることなく、船上からの遠隔操作で安全に操作することができる。
【0066】
動作水圧供給装置は、水圧式シリンダーを往動作させるための水圧を供給する往動作用油水圧変換シリンダーと、前記水圧式シリンダーを復動作させるための水圧を供給する復動作用油水圧変換シリンダーとを有し、前記両油水圧変換シリンダーは、ピストンによって仕切られたシリンダー両端側の各圧力室の一方に水圧供給管路を、他方に、油圧ポンプからの油圧を供給する油圧供給路を連通させ、その各油圧供給路に油圧ポンプからの油圧を、油圧コントロール回路を通して供給させるようにしたことにより、各水圧式シリンダーを一括して好適に制御することができる。また、油圧を水圧に変換して水中で用いられるのは水が封入された耐圧管や水圧シリンダーであるので海洋を汚染することがない。
【0067】
水圧供給管路には、水圧式シリンダーに近い位置に該管路を連結切り離し自在なカプラーを備え、該カプラーより水圧供給管路を切り離して別の動作用水圧供給装置を連結可能にしたことにより、複数の連結切り離し機構を個別に連結作業を行えるので連結作業の効率がよい。
【0068】
水圧供給管路内の圧力変化を検出する圧力センサーと、水圧供給管路内への等差水圧供給開始から前記圧力センサーが作動するまでの時間を検出するタイマーと、該タイマー及び前記両圧力センサーからの信号によって異常動作を判別する異常判別回路とからなる異常動作検出装置を備えたことにより、安全性及び確実性の高い水中作業の状況監視が可能となる。
【0069】
また、圧力センサーを水圧供給管路に対して油水圧変換シリンダーを介して連結された油圧供給路に備え、該油圧供給路の油圧変化を検出することにより水圧供給管路内の圧力変化を判別させるようにしたことにより、上述の場合と同様に水中作業の状況監視が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連結切り離し装置を有する水中設置重量物の吊り降ろし設置装置の概略を示す側面図である。
【図2】同上の連結切り離し機構を示す正面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の部分拡大断面図である。
【図5】図1中の水圧供給装置回路の概略を示すブロック図である。
【図6】水圧供給装置の概略を示すブロック図である。
【図7】従来の吊り降ろし設置作業を示す側面図である。
【図8】従来の連結切り離し機構の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
17 連結切り離し機構
18 動作水圧供給装置
19 水圧供給管路
19a 往動作用水圧供給管路
19b 復動作用水圧供給管路
20 異常検出装置
21 本体部
22 吊り金具挿入部
23 水圧式シリンダー
24 吊り金具係合ピン
25 連結具
26 連結部
27 天板
28,29 側壁板
29a シリンダー保護カバー
29b 接続部保護カバー
30 挿入溝
31 ピン挿通孔
32a 往動作用油水圧変換シリンダー
32b 復動作用油水圧変換シリンダー
33 ピストン
34 圧力室
35 油圧ポンプ
36 油圧供給路
37 油圧コントロール回路
38 切替弁
39 圧抜き弁
40 逆止弁
41 リリーフバルブ
42 プレッシャースイッチ
43 監視用圧力計
44 オイルタンク
45 圧抜き用ドレーン
46 集管ブロック
47a 往動作用分岐水圧供給管路
47b 復動作用分岐水圧供給管路
48 切り離し操作用カプラー
49 分岐用カプラー
50 連結操作用カプラー
51 逆止弁
52 水圧供給装置
53 切替弁
54 水タンク
55 水圧ポンプ
56 水圧供給管路

Claims (7)

  1. 吊り索が連結された本体部に、水中設置重量物から突出させた吊り金具が挿入可能な吊り金具挿入部を有し、該吊り金具挿入部に、前記吊り金具に挿入される吊り金具係合ピンを、水圧式シリンダーによって出入動作自在に有し、該吊り金具係合ピンの出入操作により前記吊り金具が着脱されるようにしてなる連結切り離し機構と、
    前記水圧式シリンダーに動作用水圧を供給する動作水圧供給装置と、
    該動作水圧供給装置と前記水圧シリンダーとの間を連通させる水圧供給管路とを備え、
    前記動作水圧供給装置は、水圧式シリンダーを往動作させるための水圧を供給する往動作用油水圧変換シリンダーと、前記水圧式シリンダーを復動作させるための水圧を供給する復動作用油水圧変換シリンダーとを有し、
    前記両油水圧変換シリンダーは、ピストンによって仕切られたシリンダー両端側の各圧力室の一方に前記水圧供給管路を、他方に、油圧ポンプからの油圧を供給する油圧供給路を連通させ、前記往動作用油水圧変換シリンダーに連結した前記水圧供給管を前記水圧式シリンダーのピストンによって仕切られた一方の圧力室に連通させるとともに、前記復動作用油水圧変換シリンダーに連結した前記水圧供給管を前記水圧シリンダーのピストンによって仕切られた他方の圧力室に連通させ、
    前記両油水圧変換シリンダーの各油圧供給路に油圧ポンプからの油圧を、油圧コントロール回路を通して供給させるようにし、
    前記水中重量物に前記連結切り離し機構を介して吊り索を連結し、該吊り索をクレーンにより吊り、水底に吊り降し設置した状態で前記動作用水圧供給装置により動作用水圧を供給することにより、前記吊り金具係合ピンが後退して吊り金具との係合が解除されるようにしてなる連結切り離し装置を使用し、
    漁礁用コンクリートブロック等の水中設置重量物を、クレーンにより昇降動作される吊り索に前記連結切り離し機構を介して連結し、
    前記水中設置重量物を該吊り索に吊り下げた状態で水中に吊り降ろし、該水中設置重量物を水底の所定位置に着底させた後、前記連結切り離し機構を切り離し動作させるようにしてなる水中設置重量物の吊り降し設置方法であって、
    前記水圧式シリンダーに水圧を供給する前記水圧供給管路に、該水圧供給管路を切り離し及び連結可能なカプラーを備えておき、陸上又は平穏水域における船上で、前記水圧式シリンダーに前記カプラーを介して別の動作水圧供給装置に連通した水圧供給管路を連結して水中設置重量物に対する連結切り離し機構の連結を行い、然る後、前記水中設置重量物を設置現場に搬送し、水底への吊り降し設置作業を行う水中設置重量物の吊り降し設置方法。
  2. 吊り枠を介して複数の吊り索を垂下させ、その各吊り索を、それぞれ連結切り離し機構を介して水中設置重量物に連結させるようにし、各連結切り離し機構の水圧式シリンダーに連通させた各水圧供給管路を、吊り降し設置操作用の1つの動作水圧供給装置に連通させて水底に吊り降し設置した後、各連結切り離し機構を、前記動作水圧供給装置により同時に切り離し動作させるようにしてなる請求項1に記載の水中設置重量物の吊り降し設置方法。
  3. 吊り枠を介して複数の吊り索を垂下させ、その各吊り索を、それぞれ連結切り離し機構を介して水中設置重量物に連結させるようにし、各連結切り離し機構の水圧シリンダーに連通させた各水圧供給管路を、カプラーを介して個別に連結操作用の動作水圧供給装置に連結して各吊り索の連結作業を個別に行わせるようにしてなる請求項1又は2のいずれかに記載の水中設置重量物の吊り降し設置方法。
  4. 吊り索が連結された本体部に、水中設置重量物から突出させた吊り金具が挿入可能な吊り金具挿入部を有し、該吊り金具挿入部に、前記吊り金具に挿入される吊り金具係合ピンを、水圧式シリンダーによって出入動作自在に有し、該吊り金具係合ピンの出入操作により前記吊り金具が着脱されるようにしてなる連結切り離し機構と、
    前記水圧式シリンダーに動作用水圧を供給する動作水圧供給装置と、
    該動作水圧供給装置と前記水圧シリンダーとの間を連通させる水圧供給管路とを備え、
    前記動作水圧供給装置は、水圧式シリンダーを往動作させるための水圧を供給する往動作用油水圧変換シリンダーと、前記水圧式シリンダーを復動作させるための水圧を供給する復動作用油水圧変換シリンダーとを有し、
    前記両油水圧変換シリンダーは、ピストンによって仕切られたシリンダー両端側の各圧力室の一方に前記水圧供給管路を、他方に、油圧ポンプからの油圧を供給する油圧供給路を連通させ、前記往動作用油水圧変換シリンダーに連結した前記水圧供給管を前記水圧式シリンダーのピストンによって仕切られた一方の圧力室に連通させるとともに、前記復動作用油水圧変換シリンダーに連結した前記水圧供給管を前記水圧シリンダーのピストンによって仕切られた他方の圧力室に連通させ、
    前記両油水圧変換シリンダーの各油圧供給路に油圧ポンプからの油圧を、油圧コントロール回路を通して供給させるようにし、
    前記水中重量物に前記連結切り離し機構を介して吊り索を連結し、該吊り索をクレーンにより吊り、水底に吊り降し設置した状態で前記動作用水圧供給装置により動作用水圧を供給することにより、前記吊り金具係合ピンが後退して吊り金具との係合が解除されるようにしてなる連結切り離し装置。
  5. 水圧供給管路には、水圧式シリンダーに近い位置に該管路を連結切り離し自在なカプラーを備え、該カプラーより水圧供給管路を切り離して別の動作用水圧供給装置を連結可能にしてなる請求項4に記載の連結切り離し装置。
  6. 水圧供給管路内の圧力変化を検出する圧力センサーと、水圧供給管路内への等差水圧供給開始から前記圧力センサーが作動するまでの時間を検出するタイマーと、該タイマー及び前記両圧力センサーからの信号によって異常動作を判別する異常判別回路とからなる異常動作検出装置を備えてなる請求項4又は5のいずれかに記載の連結切り離し装置。
  7. 圧力センサーを水圧供給管路に対して油水圧変換シリンダーを介して連結された油圧供給路に備え、該油圧供給路の油圧変化を検出することにより水圧供給管路内の圧力変化を判別させるようにしてなる請求項6に記載の連結切り離し装置。
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