JP4078206B2 - テルビナフィンのリンゴ酸付加塩 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、アリルアミン系抗真菌剤の酸付加塩に関する。
本発明は、式I
Figure 0004078206
の化合物とリンゴ酸との塩、即ち、以後、単に“本発明の化合物”と呼ばれる、リンゴ酸付加塩の形態にある(E)−N−メチル−6,6−ジメチル−N−(1−ナフチルメチル)ヘプト−2−エン−4−イニル−1−アミン、に関係する。
本発明の化合物は、式Iの公知化合物の新規でかつ改良された医薬塩である。
本発明の化合物は、ラセミ体もしくは鏡像異性体の形態である。それは,リンゴ酸塩のもしくはリンゴ酸水素塩の、好ましくはリンゴ酸水素塩の、酸付加塩の型にある。好ましくは、リンゴ酸部分はラセミのDL−(±)−のもしくはL−(−)−鏡像異性体の、特にL−(−)−鏡像異性体の形態である。かくして、DL−(±)−のおよびL−(−)−の、特にL−(−)−のリンゴ酸水素塩が特に好ましい。
本発明の化合物は多形現象(polymorphism)を示す。本発明は、任意の多形型、例えば、下記で説明するようなL−(−)−リンゴ酸水素塩のA形もしくはB形、にある本発明の化合物を含む。
本発明はまた、遊離塩基の形態の式Iの化合物を適切なリンゴ酸型と反応させて、反応混合液からそこで得られた塩を回収することを含む、本発明の化合物を製造する方法を含む。
本発明の方法は従来の様式で、例えば、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、シクロペンタノン、n−ブタノールもしくはギ酸エチルのような適切な不活性溶媒中の反応により行われ得る。
塩酸付加塩の形態にある式Iの化合物および抗真菌剤としての、例えば皮膚糸状菌感染に起因する真菌症の処置における、使用は、とりわけEP 24687およびその同等物から周知である。これは遊離塩基として、もしくは商品名のラミシール[登録商標]、一般名のテルビナフィンの下で塩酸付加塩として、入手できる。二つのさらなる塩の形態の乳酸塩およびアスコルビン酸塩が、皮膚局所投与用医薬組成物との関連で文献、例えばEP 515310A1、に記述されている。
テルビナフィンは経口的および局所的に有効な抗真菌剤である。これは、とりわけ真菌性副鼻腔炎感染および爪甲真菌症を含む、広範囲の真菌性疾患に有効である。これは特に皮膚もしくは角質層、爪、および髪の毛のような皮膚付属器の死んだ組織に侵入する接触感染性の真菌である、皮膚糸状菌に対して特に有用である。このような爪の真菌は固い外側の爪で遮蔽された爪床を住居にしている。かくして、一旦爪の下で感染が確立すれば、爪自身が、その増殖を可能にするところの保護された環境を真菌に与える。爪に対するこれらの真菌の作用は見苦しいことがあり得て、足の手入れを極めて困難にし、患者の全般的クオリティー・オブ・ライフおよび満足感に対して有害な影響を及ぼし、そして患者の作業能力を損なう。もし処置せずに放置すれば、真菌は足の爪を永続的に変形させ歩行時に疼痛に至ることがある。
これに加えて、真菌は皮膚に割れ目を作り細菌感染を助長することができる。これらの感染の結果として、原疾患関連合併症、例えば最終的に死亡の恐れもしくは切断を必要とする場合のある、壊疽、を含む糖尿病性足症候群のような重篤な合併症が糖尿病患者で発生することがある。その他の患者のハイリスクサブグループとしては、ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)に感染した患者、後天性免疫不全症候群(AIDS)を持つ患者、および他のタイプの免疫抑制を持つ患者(例えば移植レシピエントおよび長期コルチコステロイド治療の患者)が挙げられる。高齢者では爪甲真菌症の罹患率が増加している(60歳までに30%に達する)。小胞子菌属、紅色白癬菌もしくは毛瘡白癬菌のような白癬菌属、および有毛表皮糸状菌のような表皮菌が一般に関与している真菌である。医療分野を通して、爪甲真菌症は特に年配者において診断および管理が困難であるとして良く認識されている。
テルビナフィンはまた、皮膚糸状菌による足の爪および手の爪の爪甲真菌症(例えば爪白癬)の処置に有用である。事実、テルビナフィンは白癬菌に起因する爪白癬に対する処置の道を開拓した。例えば、以前使用されていた標準的なグリセオフルビンによる爪の処置は、1〜2年間の処置が必要であり、再発が通常起こり、完治することはまず無いために、行うべきでないと言われている。
爪甲真菌症における経口使用のために、塩酸テルビナフィンは、250mgのテルビナフィンを含有する速放錠剤型として1日1回通常投与される。ラミシール[登録商標]の商品名の下で販売されているそのような錠剤は、通常のpH3でのインビトロの溶解試験、即ちパドル法により測定されるように、30分間に80%程度のテルビナフィンを放出する。12週間以上のテルビナフィン処置が必要である。その臨床的有効性の進歩は、残渣および死んだ真菌を含有する罹患した見苦しい爪を押し上げこれに置き換わる健康な爪の成長により認められる。完全に新しい足の爪が形成するために約10ヶ月を必要とする。
一般に、テルビナフィンは任意の処方薬と同じくらい安全とされているが、その使用に関連した有害事象が報告されている。例えば頭痛、消化器症状(下痢、消化不良、腹痛、吐き気および鼓腸を含む)、例えば酵素異常などの肝臓検査異常、例えばそう痒、蕁麻疹および発疹などの皮膚症状、ならびに味覚障害、例えば味覚消失などの多数の有害事象が記録されている。それらの有害事象は一般に軽度かつ一過性である。さらなる有害事象としては、症候性特異体質性肝胆道機能障害(例えば胆汁うっ滞性肝炎)、スティーブンス−ジョンソン症候群のような重症皮膚反応、好中球減少、および血小板減少が挙げられる。なおさらなる有害事象としては、眼の水晶体および網膜の変化のような視覚障害、ならびにアナフィラキシーを含むアレルギー反応、疲労、嘔吐、関節痛、筋肉痛および脱毛が挙げられ得る。テルビナフィンはCYP2D6の強力な阻害剤であり、ノルトリプチリン、デシプラミン、ペルフェナジン、メトプロロール、エンカイニドおよびプロパフェノンのようなこのイソ型の基質と併用するときに、臨床上重大な相互作用を起こすことがある。以下においてこれらの事象のいずれかおよび全てを、簡単のために「有害事象」と略称する。
塩酸テルビナフィンの薬物動態学的および生物薬学的性質は公知である。かくして、これは良好に吸収される。ヒトの対象においてはテルビナフィン250mgの単回投与後1〜2時間以内に、約1.3μg/ml(偏差約20%、即ち0.9〜1.6μg/ml)の血漿中最高薬物濃度(以下、Cmaxと呼ぶ)が出現する。24時間までの曲線下面積(以下、AUCと呼ぶ)は約4.76μg・時間/mlである。高脂肪食と共にテルビナフィンを投与したときのAUCの増加は42%である。腎障害(例えばクレアチニンクリアランスが≧50ml/分)もしくは肝硬変を持つ患者では、テルビナフィンのクリアランスは凡そ50%だけ低下する。定常状態、例えば数日間投与後に最低値と最高値が一定になった時には、単回投与に比べてCmaxは2.5%高くそしてAUCは2.5倍だけ増加する。これはテルビナフィンの有効半減期が約36時間であることと一致する。
薬物動態および吸収特性は例えば、J. Faergemann et al., Acta Derm. Venereol. (Stockh.) 77 (1997) 74-76、に開示されている。しかしながら、テルビナフィンの吸収部位は不明であり、作用と薬物動態プロフィールとの間に臨床的に証明された相関は無く、したがって改善された治療効果を持つテルビナフィンを含有する医薬製剤の開発のための合理的な出発点は存在しない。
テルビナフィンが成した多大な貢献にも拘わらず、報告されている好ましくない「有害事象」発生は、さらに広範な経口使用もしくは局所投与にとって妨げになってきた。塩酸テルビナフィンの経口投与との関連で遭遇する特に困難な事柄は、比較的重症度の低いもしくは危険性の低い疾患状態、例えば爪白癬の処置に対するテルビナフィン療法の使用についての制限にやむなく至っている。
思いがけず、リンゴ酸との式Iの化合物の塩が特に有益な薬物動態学的性質を有しており、そしてさらに、特に全身もしくは局所投与に適合したテルビナフィンの医薬組成物の製造に適する好ましい製剤上の性質のユニークな組み合わせを有することが見出され
かくして、式Iの化合物のリンゴ酸塩を全身投与に用いた場合既知の塩もしくは遊離塩基、例えば塩酸塩を用いた場合よりも薬物動態学的パラメータの変動かなり少ない。
これは、例えば体重約10kg、年齢約5歳のビーグル犬7頭を伴う動物において、活性のあるテルビナフィン塩の物質[塩酸塩もしくはL−(−)リンゴ酸水素塩;カプセル当たり62.5mg塩基当量]を乳糖と1:1の比率で混合して、適当な硬ゼラチンカプセル(両方の塩で粒子径分布は同様)に充てんすることにより製造したカプセルを経口投与したときの薬物動態学的研究から認められる。
テルビナフィンの血漿中曝露の動物間変動(曲線下面積[AUC]の変動係数[以後CVと呼ぶ]で表す)は、テルビナフィンのL−(−)リンゴ酸水素塩を投与したときには明らかに減少すると、即ち塩酸塩の場合が49%であるのに比べて30%であると見出されている。これにより得られた平均AUC値はそれぞれ392および348ng・時間/mlであり、リンゴ酸水素塩での血漿曝露の絶対値は若干増加していることさえも示している。
これにより得られた平均Cmax値は、L−(−)リンゴ酸水素塩および塩酸塩についてそれぞれ134および146ng/mlであり、対応するCV値はそれぞれ26%および47%であり、リンゴ酸を使用するときには、薬物動態学的パラメータの変動が減少することをさらに示している。
このことから、ヒトの対象で同様な薬物動態学的パラメータの変動の減少が得られることが期待され得て、かくして抗真菌適応におけるテルビナフィンによる処置が、特に経口投与時、例えば爪甲真菌症の経口処置において、非常に高用量でもさらにより安定した有効性が予想される。
さらに、本発明の化合物はまた、例えば以下のインビトロ透過/浸透アッセイから明らかなように、例えば爪に局所的に使用され得る:
ヒト屍体の足の爪を、固い爪を適切に封入する良好な密封性能を有するシリコンエラストマー(PDMS)製の一対のフレキシブルリングを有して、ヒト屍体の爪が入るように改良されたFranzセル(図1)中で使用して、液体シンチレーション計測(LSC)(ピコグラムの検出限度)により受容器コンパートメント内の放射能の増加を測定する。それぞれの測定は3組で行われる。90個の無作為に選択された爪を、14Cで標識した塩酸テルビナフィンもしくはテルビナフィンのL−(−)リンゴ酸水素塩(A型)の溶液[25μBq/ml;活性産物1%、1,2−プロピレングリコール5%、セトマクロゴール−1000R(ポリオキシエチレングリコール−1000−モノアセチルエーテル)2%、94%エタノール25%、蒸留水67%](w/w)の溶液100μlに72時間曝露する。この製剤に曝露された爪のそれぞれの区域は直径9mm(約64mm)を有する。曝露は閉鎖状態(チャンバーを空気に対して閉鎖)および非閉鎖状態(チャンバーを空気に対して開放)で行われる。
放射能標識産物は約8時間のインキュベーションから緩衝液を満たした受容チャンバー中に検出可能である。LSCで測定される受容チャンバー中の濃度はインキュベーション時間および加えた製剤の濃度と共に増加する。合計24個の透過チャンバーを並行して使用する。それぞれの製剤を3組で測定する。
結果は図2から明らかである:両方の閉鎖(黒丸)および非閉鎖(黒四角)状態で、72時間後にかなりの透過が観察される(それぞれ約63および41ng)。
さらに、本発明の化合物は驚くべきことに好ましい製剤上の性質を所有している。かくして、これらは塩酸塩もしくは遊離塩基より容易に結晶を形成する。さらに、例えばL−(−)リンゴ酸水素塩の結晶は種々の多形性の形態を示す。多形は、例えば薬学的に活性な化合物が錠剤もしくは懸濁物のような固形であるガレヌス剤形において、異なる溶解速度、粉砕挙動および安定性を有し、これらは生物学的利用能に影響を及ぼす。それ故に、多形現象の驚くべき存在は、例えば錠剤もしくは懸濁物のような固形の化合物を用いた製剤における熱力学的に特に安定な多形、もしくは溶解した化合物を用いた製剤、例えばネイルラッカーにおける特に高い溶解速度もしくは溶解度をもつ多形のように、加工性の改善の面で有利である。それ故に、本発明の化合物は例えば大規模の錠剤の製造のための加工性がより優れている;これらはまた、好ましい透過/浸透性を持ち、したがってネイルラッカーのような局所用剤形に容易に処方することができる。これに加えて、これらは良好な生物学的利用能のための前提条件である水および多くの有機溶剤への良好な溶解性を有している。かくして、25℃で塩酸塩は水中に6.7mg/ml、酢酸エチル中に0.7mg/mlが溶けるのに比べ、L−(−)リンゴ酸水素塩は水中には約12〜15mg/mlまで、酢酸エチル中には>30mg/mlが溶解する。さらに、これらは吸湿性がなく、したがって生来の化学分解のリスクを最低限に留めながら、安定な剤形を提供する。
それ故に、これらの化合物は、良好な加工性、良好な溶解性、および非吸湿性のユニークな組み合わせを示し、これによりこれらをテルビナフィンの医薬組成物の製造に際立って適するようにしている。
本発明はさらに:
− 本発明の化合物を少なくとも一つの薬学的に許容される担体もしくは賦形剤と一緒に含む医薬組成物;
− 本発明の化合物から製造されるときはいつでも、遊離型もしくはリンゴ酸付加塩の形態以外の薬学的に許容される塩の形態の式Iの化合物を含む医薬組成物;
− 医薬として使用するための本発明の化合物;
− 医薬品の製造に使用するための本発明の化合物;
− 上に規定したような方法により製造されるときはいつでも、本発明の化合物;
− 本発明の化合物から製造されるときはいつでも、遊離塩基の形態もしくはリンゴ酸付加塩の形態以外の塩の形態の式Iの化合物;
− 遊離塩もしくは塩の形態の式Iの化合物を用いる真菌性疾患のような感受性疾患の療法の、例えば経口的な処置用の医薬品の製造における本発明の化合物の使用;
− 本発明の化合物を少なくとも一つの薬学的に許容される担体もしくは賦形剤と一緒に混合させることを含む医薬組成物製造用の方法;および
− そのような処置を必要とする対象に本発明の化合物の治療的有効量を投与することを含む、真菌性副鼻腔炎感染もしくは爪甲真菌症のような真菌性疾患の予防的もしくは治癒的処置のための方法
を含む。
好ましくは、本発明の化合物を組み込んだ医薬組成物は、例えばカプセルの殻、例えば軟もしくは硬ゼラチンカプセルの殻、の中に充てんすることにより、または打錠もしくは或る他の成形方法により、単位投与量剤形に調合される。かくして、例えば治療の特定の目的、治療の段階等に依存して、1日1回もしくは2回の投与に適した単位投与量剤形は、意図する総1日用量の半分もしくは全部を適切に含むであろう。そのような組成物は週2回もしくは3回投与されても良い。好ましくはこれらの組成物は1日1回投与される。
本発明の化合物の量は他の化合物が存在する程度、投与法および所望の処置により勿論異なるであろう。しかしながら、一般的にそれは、組成物の総重量に基づき約0.1%〜約35重量%の範囲内で存在するであろう。活性化合物の総1日量(遊離塩基当量で表す)は、例えば1日約50mg〜約500mg、例えば1日250mg、または1日に400mg、600mgもしくは700mgで、例えば1日4回までに分けて便宜的に与えられる。単位投与量剤形は、本発明の化合物の例えば約12.5mg〜約800mg(遊離塩基当量で表す)を少なくとも一つの固形もしくは液体の薬学的に許容される担体もしくは賦形剤と混合して含む。
本発明の化合物は、そのような適応における既知の使用標準と類似の方法で投与され得る。
これらは、従来の化学療法的に許容される担体もしくは賦形剤および任意にさらなる添加物と混合して、例えば経口で、例えば錠剤およびカプセルのような剤形で投与され得る。好ましい錠剤処方は、本発明の化合物、微結晶性セルロースのような圧縮助剤、錠剤に光沢を与える無水第二リン酸カルシウムのような添加物、でん粉グリコール酸ナトリウムのような崩壊剤、およびステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤を含む。好ましいカプセル処方は、上述のように、本発明の化合物、不活性賦形剤、乾燥した崩壊剤および滑沢剤を含む。
これに代えて、それらは、例えばネイルラッカーのようなローション、溶液、軟膏もしくはクリームなどの剤形で局所的に、または非経口的にもしくは静脈投与で投与され得る。活性物質の濃度は、例えば使用される本発明の化合物、所望の処置、および用いる剤形もしくは処方の性質に依存して勿論異なるであろう。一般的に、例えば重量で約0.1%〜約10%、特に約0.5%〜約2%、特に1%の濃度における局所用処方で満足すべき結果が得られる。
本発明により、かくしてまた、これまで遭遇してきたテルビナフィン治療における困難に対処するかもしくは実質的に低減させるところの本発明の化合物を含有する新規テルビナフィン組成物が提供される。特にそれらは、テルビナフィンを便利な経口的な1日1回投与を可能にする十分高くかつ一定の濃度で含有し得る一方で、同時により少ない「有害事象」の点で改善された安全性および耐容性を達成する。
かくして本発明は、有効な治療を達成するために要求されるテルビナフィン処置の回数の低減を可能にし、テルビナフィンへの曝露時間を減らして、全般的安全性プロフィールを改善する。加えてそれは、テルビナフィン治療を受けている個別の患者ならびに同等の治療を受けている患者群に対する、現行の1日投与要求量のさらに厳密な標準化ならびに至適化を可能にする。個別の患者の治療法のさらに厳密な標準化により、特定患者群に対する投与量パラメータならびにモニタリングの必要性を低減し、したがって治療の費用を大幅に低減し得る。
本発明の化合物を含有する医薬組成物のさらなる薬物動態学的諸性質は、標準的な動物およびヒトでの薬理学的(生物学的利用能)試験で測定され得る。例えば一つの標準的薬理学的試験は、理想体重の20%以内を有する18歳〜45歳の健常非喫煙男女のボランティアで実施され得る。試験は単回投与クロスオーバー投与で行い得る。対象を施設に24時間拘束する。本発明の化合物を含有する医薬組成物投与後の1、2、4、8、16、32および72時間に血液試料を採取して、テルビナフィンを試験する。テルビナフィンの血中もしくは血漿中濃度は、従来の様式で、例えばHPLC/UVもしくはLC−MSの分析技法により、測定され得る。1週間後の「有害事象」症状に基づく標準的チェックリストにしたがって安全性を判定する。好ましくは、テルビナフィン塩の用量は1日に400、600もしくは700〜800mgの塩基当量である。短い処置期間におけるそのような用量でのテルビナフィンの安全性は特筆すべきものがある。好ましくは、本発明の経口用組成物は、例えば単回投与としておよび/もしくは例えば1日1回7日間などの定常状態で投与された、200mg速放型塩酸テルビナフィン錠で示されるものの100〜250%、例えば100〜150%のCmaxを示す。
皮膚および爪の薬物濃度について薬物動態学的試験は、上述の標準的薬物動態学的試験で設定したのと同じ原理にしたがい実施され得る。例えば臨床試験は、本発明の化合物を含有する組成物を3週間の処置期間を通して毎日投与することにより実施され得る。
本発明の化合物を含有する錠剤は、既知の速放型塩酸テルビナフィン錠剤に対するのと同じ適応に有用である。本発明の化合物の有用性は、標準的な臨床試験もしくは標準的な動物モデルで観察され得る。例えば、既知の塩酸テルビナフィンの経口用剤形、例えば錠剤、の投与で治療効果を与えるAUC血漿レベルと同等な血漿テルビナフィンAUCレベルを与える本発明の化合物を含有する組成物の投与量を確かめることができる。本発明の化合物を含有する医薬組成物は、上述の「有害事象」に関して特にかつ驚くべく良好な耐容能を有し、それらは、ノルトリプチリン、デシプラミン、ペルフェナジン、メトプロロール、エンカイニドおよびプロパフェノンのようなCYP2D6の基質と併用投与したときに、さらに少ない「有害事象」を惹き起こす。
無作為化二重盲検陽性対照およびプラセボ対照試験を、例えば鏡検および培養で確認された足の爪の爪甲真菌症を有する対象で実施し得る。処置は12週間に渡って実施される。臨床試験を数百人の患者で行って、「有害事象」のないことを確認し得る。しかしながら、治療効果は12歳を超えた25人の患者で既に示され得る。安全性は臨床的側面およびバイタルサインについての「有害事象」報告により評価される。有効性は鏡検、培養手段および徴候および症状の視認により決定される。有効性は、上述の真菌、特に紅色白癬菌、毛瘡白癬菌および有毛表皮糸状菌、を有する患者で認められる。患者としては、血液循環障害、末梢神経障害、糖尿病、反復性の小外傷、限定的免疫欠損、ならびにAIDSのような素因を有するものが挙げられる。患者は(i)爪下皮に始まり近位性に爪床および爪床に広がる遠位側方性爪下爪甲真菌症、(ii)真菌が角質および上爪皮に感染し、爪床に到達してそこで爪板物質に封入された状態になっている近位性爪下爪甲真菌症、(iii)完全に異栄養性の爪甲真菌症、ならびに(iv)表在性白色爪甲真菌症を有する。所望により、テルビナフィンの血漿中濃度を従来法でもしくは本明細書に記載のように評価し得る。爪中のテルビナフィン濃度は爪切りの後で分析することにより評価され得る。
:Franzセルの概略表示 :透過/浸透アッセイ:1%テルビナフィン−(L)−(−)−リンゴ酸水素塩溶液により受容チャンバーに回収された量(ngで)対時間(時間で): 黒の四角:非閉塞条件 黒の点:閉塞条件。 :テルビナフィンのL−(−)−リンゴ酸水素塩の多形A型によるX−線粉末回折パターン(実施例1および3)。 :テルビナフィンのL−(−)−リンゴ酸水素塩の多形B型によるX−線粉末回折パターン(実施例2)。 :テルビナフィンのD−(+)−リンゴ酸水素塩によるX−線粉末回折パターン(実施例4)。 :テルビナフィンのDL−(±)−リンゴ酸水素塩によるX−線粉末回折パターン(実施例5)。 図3〜6において:cps=シグナル強度(秒当りの計数);Deg.=回折角(度)。
以下の実施例は本発明を例示する。全ての温度は摂氏度である。m.p.=融点。
テルビナフィンのL−(−)−リンゴ酸水素塩(多形A型)
テルビナフィン塩基15.54g(53.32ミリモル)およびL−(−)−リンゴ酸6.79g(50.65ミリモル)を60°で酢酸エチル125ml中に溶解する。この溶液を0°に冷却すると、遅い結晶化が起る。4°で2日間放置後には、ただ少数の結晶が沈澱してきた。次いで、混合液を0°で攪拌する。8時間攪拌後に、濃厚な懸濁液を酢酸エチル50mlで希釈する。混合液をろ過する。ろ過は非常に遅い。ケーキを酢酸エチル60mlにより0°で洗浄して、50°/10ミリバールで20時間乾燥する。A型の表題化合物が得られる(微細な白色の粉末;m.p.:約96°;25°における溶解度:エタノール、エタン/水2:8v/v、および酢酸エチル中で>30mg/ml;水中で約12mg/ml:
元素分析:
計算値:70.57%C; 7.34%H; 3.29%N; 18.80%O
実測値:70.35%C; 7.39%H; 3.13%N; 18.94%O
X線粉末回折パターン:図3を参照されたい。
テルビナフィンのL−(−)−リンゴ酸水素塩(多形B型)
テルビナフィン塩基200.0g(682.2ミリモル)およびL−(−)−リンゴ酸92.02gを60°で酢酸エチル1500ml中に溶解する。次いで、澄明な溶液をゆっくりと冷却する。テルビナフィンのL−(−)−リンゴ酸水素塩のB型のシード結晶(下記で説明するように得た)の29.2gを32°で加えて、懸濁液を室温(20〜25°)で20時間攪拌する。次いで、混合液を3°に2時間をかけて冷却して、その温度で4時間攪拌する。ここで得られた沈澱をろ過する。結晶を50°および10ミリバールで20時間乾燥する。B型の表題化合物が得られる(白色の粉末;m.p.:約96°;25°で水中における溶解度:15mg/ml;メタノール中で365nmにおける[α]20=+72°(正の旋光度の対照として、得られた塩100mgを塩化メチレン2ml中に溶解し、0.2N NaOH3mlを加えて、遊離のL−(−)−リンゴ酸を含有する水層の旋光度を測定する:546nmにおける[α]20=−0.134°):
元素分析:
計算値:70.57%C; 7.34%H; 3.29%N; 18.80%O
実測値:70.54%C; 7.37%H; 3.26%N; 18.75%O
X線粉末回折パターン:図4を参照されたい。
B型のシード結晶は以下のように得られる。
テルビナフィン塩基19.57gおよびL−(−)−リンゴ酸8.55gを50°で酢酸エチル160ml中に溶解し、次いでこの溶液を1時間かけて25°に冷却して、実施例1で説明したように得られたテルビナフィンのL−(−)−リンゴ酸水素塩(多形A型)の結晶5mgでシードする;ここで得られた混合液を攪拌しないで一夜18時間放置し、次いでゆっくりと室温で攪拌する;ここで得られたゼラチンのような混合液を50°に温めて、次いでここで得られた澄明な溶液を25°に冷却し、再びテルビナフィンのL−(−)−リンゴ酸水素塩のA型の結晶10mgで接種する;混合液を室温で混合しないで3日間放置する。次いで、ここで得られた混合液を再び穏やかに攪拌すると、結晶化がゆっくりと始まる。室温でさらに24時間攪拌後に、混合液を3°で3時間攪拌し、ろ過して、乾燥する。結晶性のテルビナフィンのL−(−)−リンゴ酸水素塩のB型が得られる。
テルビナフィンのL−(−)−リンゴ酸水素塩(多形A型)
テルビナフィン塩基400.0g(1.3725モル)およびL−(−)−リンゴ酸180.34g(1.3450モル)を35°でイソプロパノール3200ml中に溶解する。この溶液を45分かけて25°に冷却して、テルビナフィン−L−(−)−リンゴ酸水素塩A型(実施例1で説明したように得られた)5.72gでシードする。室温で27時間攪拌後、濃厚な懸濁液をろ過する。ろ過は遅い。結晶をイソプロパノール500mlで洗浄して、50°/10ミリバールで24時間乾燥する。A型の表題化合物が得られる(微細な白色の粉末;m.p.約96°;25°における溶解度:エタノール中で>50mg/ml;、酢酸エチル中で>30mg/ml;水中で約12mg/ml:
元素分析:
計算値:70.57%C; 7.34%H; 3.29%N; 18.80%O
実測値:70.47%C; 7.12%H; 3.40%N; 18.60%O
X線粉末回折パターン:図3を参照されたい。
テルビナフィンのD−(+)−リンゴ酸水素塩
テルビナフィン塩基8.70g(29.8ミリモル)およびD(+)−リンゴ酸4.00g(29.8ミリモル)を50°で酢酸エチル100ml中に溶解する。澄明な溶液をゆっくりと冷却して、テルビナフィン−D−(+)−リンゴ酸水素塩のシード結晶(下記で説明するように得た)の254mgを25°で加える。遅い結晶化が起こり、混合液を室温(20〜25°)で63時間攪拌する。濃厚な懸濁液をろ過する。ろ過は非常に遅い。ろ過ケーキを酢酸エチル20mlで洗浄して、50°/10ミリバールで20時間乾燥する。表題化合物が得られる(m.p.約96°;25°で水中における溶解度:約7mg/ml、過飽和;メタノール中で365nmにおける[α]20=−7.0°(負の旋光度の対照として、得られた塩100mgを塩化メチレン2ml中に溶解し、0.2N NaOH3mlを加えて、遊離のD−(+)−リンゴ酸を含有する水層の旋光度を測定する:546nmにおける[α]20=+0.137°):
元素分析:
計算値:70.57%C; 7.34%H; 3.29%N; 18.80%O
実測値:70.42%C; 7.45%H; 3.20%N; 18.92%O
X線粉末回折パターン:図5を参照されたい。
シード結晶は以下のように製造される。
テルビナフィン塩基4.35gおよびD(+)−リンゴ酸2.00gを80°でイソプロパノール35ml中に溶解する。この溶液を30分かけて25°に冷却して、テルビナフィン−DL−(±)−リンゴ酸塩(実施例5で説明するように得られる)20mgでシードする。次いで、非常に遅い結晶化プロセスが起こる。室温で2日間攪拌後に、少量の結晶だけが沈澱している。懸濁液をろ過して、ケーキをイソプロパノール5mlで洗浄する。結晶を50°/10ミリバールで20時間乾燥する。結晶性のテルビナフィン−D−(+)−リンゴ酸水素塩が得られる。
テルビナフィンのDL−(±)−リンゴ酸水素塩
イソプロパノール約70ml中のテルビナフィン塩基8.70g(29.8ミリモル)およびDL−リンゴ酸4.00g(29.8ミリモル)の懸濁液を80°に加熱すると、澄明な溶液が得られる。この溶液をゆっくりと冷却させる。テルビナフィンのL−(−)−リンゴ酸水素塩(実施例1で説明されるように得られた多形A型)10mgを25°で加える。混合液を室温で7時間攪拌する。ここで得られた結晶をろ過して、ろ過ケーキをイソプロパノール30mlで洗浄する。結晶を50°/10ミリバールで20時間乾燥する。表題化合物が得られる(白色の粉末;m.p.約107°;25°における溶解度:エタノール中で>50mg/ml;酢酸エチル中で約17mg/ml;水中で約7mg/ml:
元素分析:
計算値:70.57%C; 7.34%H; 3.29%N; 18.80%O
実測値:70.49%C; 7.36%H; 3.16%N; 18.82%O
X線粉末回折パターン:図6を参照されたい。

Claims (2)

  1. 式I
    Figure 0004078206
    の化合物とリンゴ酸との塩。
  2. 請求項1に記載のを少なくとも一つの薬学的に許容される担体もしくは賦形剤と共に含む、医薬組成物。
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