JP4077304B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はナビゲーション装置、デモンストレーション方法、及びデモンストレーション用プログラムに関し、より詳細には、車両を、探索された経路に沿って擬似的に走行させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到達できるようにしたナビゲーション装置においては、車両の位置を検出してCD−ROMから車両位置周辺の地図データを読み出し、地図画像をディスプレイ画面に描画するとともに該地図画像上の所定箇所に車両位置マーク(自車位置マーク)を重ねて描画する。そして、車両の移動により現在位置が変化するに従い、画面の自車位置マークを移動して、常に、車両位置周辺の地図情報が一目で判るようになっている。
【0003】
このようなナビゲーション装置において、デモンストレーション機能を有するナビゲーション装置が提案されている。このデモンストレーション機能は、デモンストレーションを行う地域の地図をディスク(CD−ROM等)から読み出してディスプレイ画面に表示すると共に、自車マークをデモンストレーション経路に沿って所定速度で移動させながら、適宜機能紹介、利用法などの画像を地図に重ねて表示するものである。
【0004】
このような技術として特許文献1記載の技術が提案されている。この特許文献1によれば、デモンストレーション用の地図データをディスク媒体から読み出した際に、地図データをメモリに記憶してデモンストレーションを行い、デモンストレーションを連続して行う場合には、以後、メモリより地図データを読み出して行う。これにより、任意の地域の地図を描画しながらデモンストレーションを行うことができるというものである。
【0005】
【特許文献1】
特開07−69676号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデモンストレーション機能を用いて、デモンストレーションを行う場合、ディスプレイ上では、通常のナビゲーション機能と同様の方法で地図表示を行っていたことから、ユーザはルートがどのようになっているかを確実に知ることができないという問題がある。
【0006】
また、特許文献1に開示されている従来のデモンストレーション機能を用いてデモンストレーション走行を行う場合は、実際に走行しているように見せる必要があることから、目的地を設定する地点によっては大変時間がかかってしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は上記従来技術の問題点を解決し、予めルートが把握できるナビゲーション装置、デモンストレーション方法、及びデモンストレーション用プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
また、予めルートが把握できるとともに、短時間でデモ走行が可能なナビゲーション装置、デモンストレーション方法、及びデモンストレーション用プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載のナビゲーション装置は、表示画面に表示されている車両を探索された経路に沿って表示画面上で擬似的に所定速度で走行させるデモンストレーション機能を備えたナビゲーション装置において、前記経路上の第1の交差点を曲がったとき、該第1の交差点から該第1の交差点の次に曲がる第2の交差点までの区間における距離を算出して該第1の交差点と該第2の交差点が表示画面に収まる2次元地図を表示し、前記第2の交差点を曲がるとき、前記2次元地図より縮尺を上げた拡大地図を前記表示画面に表示してから、前記車両を基準にした三次元地図を前記表示画面に表示する制御部を有することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態のナビゲーション装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態に係るナビゲーション装置100のブロック図である。ナビゲーション装置100は、ナビゲーションコントローラ1と、ナビゲーションコントローラ1に対する各種指令の入力、誘導経路設定操作、各種データの設定操作等を行うリモコン2と、地図、誘導経路、各種メニュー、デモンストレーション用画像等を表示するディスプレイ装置3と、地図情報を記憶するCD−ROM4と、CD−ROMドライブ5と、衛星からの電波を受信して車両の現在位置、方位を測定するGPS受信機6と、各衛星からの電波を受信するマルチビームアンテナ7、自立航法用センサ8とを有する。
【0029】
GPS受信機7は、3次元測位あるいは2次元測位処理を行って車両位置、方位を計算し、これらを測位時刻と共に後述する制御部20へ出力する。自立航法センサ8は、図示しないが振動ジャイロ等の車両回転角度を検出する相対方位センサ(角度センサ)、所定走行距離毎に1個のパルスを発生する距離センサを備え、検出した車両回転角度などを後述する制御部20へ出力する。
【0030】
また、ナビゲーションコントローラ1は、地図読出制御部11と、切換器12と、地図バッファ13と、デモ用地図記憶部14と、地図描画部15と、VRAM16と、読出制御部17と、交差点拡大描画部18と、リモコン制御部19と、制御部20と、デモ経路描画部21と、操作画面発生部22と、マーク発生部23と、画像合成部24とを有する。
【0031】
地図読出制御部11は、ジョイスティックキーや地図の縮小/拡大キー等で地図の移動操作や地図選択操作がなされた時にフォーカス位置(画面中心位置)を計算すると共に、自車位置あるいはフォーカス位置等に基づいてCD−ROM4より所定の地図情報を読み出し、読み出した所定の地図情報を制御部20へ出力する。切換器12は、制御部20の制御の下、CD−ROMドライブ5からの地図データの出力先を切り換える。
【0032】
地図バッファ13は、切換器12を介してCD−ROM4から読み出された地図情報を記憶し、この記憶した地図情報を地図描画部15に出力する。デモ用地図記憶部14は、デモンストレーション時に切換器12を介してCD−ROM4から地図バッファ13に読み出された地図データを同時に記憶し、記憶した地図データを交差点拡大描画部18に出力する。
【0033】
地図描画部15は、制御部20の制御の下、地図バッファ13に記憶された地図情報を用いて地図画像を発生させ、発生させた地図画像VRAM16に出力する。VRAM16は、地図画像を記憶し、記憶した地図画像を読出制御部17に出力する。読出制御部17は、画面中心位置(自車位置、フォーカス位置)に基づいてVRAM16より切り出す1画面分の位置を変えて自車位置の移動あるいはフォーカス移動に従って地図をスクロール表示する。
【0034】
交差点拡大描画部18は、交差点案内のデモンストレーション時、詳細な道順(詳細誘導経路)をシミュレーションにより設定する際に自車マークが交差点に到達した時、又は実際の経路誘導時に自車が交差点より所定距離内に接近した時に交差点の拡大図を表示するためのものである。リモコン制御部19は、リモコン2の操作に応じた信号を受信して各部に指示する。
【0035】
次に、制御部20について説明する。制御部20は、ナビゲーションコントローラ1の全体を制御する。また、制御部20は、デモ経路の生成制御、デモ経路に沿った自車位置マークの走行制御、デモ経路の描画制御を行う。また、制御部20は、生成されたデモ経路を記憶し、生成されたデモ経路のノード位置、該ノードが交差点か否かを示す交差点フラグも記憶する。
【0036】
また、制御部20は、地図バッファ13を参照し、経路上で車両が通過した第1の交差点から第1の交差点の次に曲がる第2の交差点までの区間における距離を算出し、算出した距離に応じて、表示画面に表示する地図の縮尺を変更するように各部を制御する。また、制御部20は、地図バッファ13を参照し、地図の縮尺を第1の交差点と第2の交差点がディスプレイ3に収まる縮尺に変更する。 また、制御部20は、地図バッファ13を参照し、第1の交差点と第2の交差点との距離が所定の距離を越える場合には、ディスプレイ3に表示する地図を固定し、固定した地図上で車両を走行させるように各部を制御する。
【0037】
また、制御部20は、地図バッファ13を参照し、第1の交差点と第2の交差点との区間における距離が所定の距離を越える場合には、二次元地図をディスプレイ3に表示するようにする。また、制御部20は、地図バッファ13を参照し、第1の交差点から第2の交差点までの区間における距離に応じて、経路に沿って走行させる車両の速度を変更する。また、制御部20は、地図バッファ13を参照し、車両が第2の交差点を通過する前に、車両を基準とした三次元地図をディスプレイ3に表示する。また、制御部20は、デモンストレーション用プログラムを記憶部(図示省略)から読み出して、所定の処理を実行する。
【0038】
デモ経路描画部21は、デモ経路画像を発生させ、発生させたデモ経路画像を画像合成部へ出力する。操作画面発生部22は、デモ時に制御部20からの指示によりデモ用操作画面(メニュー画面)を表示したり、デモ以外のときにはメニューキー、ジョイスティックキー等の操作により所定の操作画面(メニュー画面)を描画する。マーク発生部23は、自車マーク、フォーカス等の各種マークを発生する。
【0039】
次に、本実施の形態に係るディスプレイの表示画像について説明する。図2は、車両を、探索された経路に沿って擬似的に走行させるデモンストレーションの表示例の一部を説明するための図である。図2に示すように、3はディスプレイ、Cは車両、CR1は第1の交差点、CR2は第2の交差点、CR3は第3の交差点を示している。また、図2は、探索された経路に沿って車両を擬似的に走行させる場合の一場面を表示している。
【0040】
図2において、図2(a)〜(j)の順で、二次元地図又は三次元地図がディスプレイ3に表示される。図2(a)〜(e)では、二次元地図がディスプレイ3上に表示され、図2(f)〜(h)では、三次元地図がディスプレイ3上に表示され、図2(i)(j)では、二次元地図がディスプレイ3上に表示される。このように、制御部20は、ディスプレイ3上に表示する地図を、二次元から三次元、また、三次元から二次元へと連続的に切り換える。図2(a)〜(c)は、算出した距離に応じて、表示する地図の縮尺を変更し、二次元地図をディスプレイ3に表示した例を示している。また、図2の(a)〜(c)に示すように、制御部20は、第1の交差点CR1と第2の交差点CR2がディスプレイ3に収まるように地図を縮尺して表示する。すなわち、案内ポイントと案内ポイントの間は、固定された二次元地図(2D)をディスプレイ3上に表示する。
【0041】
また、図2(a)、(b)、(c)は、表示画面に表示する地図を基準とした二次元地図がディスプレイ3に表示されている例を示している。制御部20は、第1の交差点CR1から第2の交差点CR2までの距離が所定の距離を越える場合には、図2(a)、(b)、(c)の順に、ディスプレイ3の画面上で固定されている二次元図面上で車両Cを走行する(スクロール)ように制御する。
【0042】
また、図2(d)〜(h)は、第2の交差点付近の表示例を示している。図2(d)〜(h)に示すように、案内ポイントである第2の交差点CR2に車両Cが近づくと、すなわち、第2の交差点の前にくると、今まで、ディスプレイ3には、図2(a)〜(e)に示すように二次元地図が表示されていたものが、図2(f)〜(h)に示すように、三次元地図が表示される。また、図2(d)〜(h)に示すように、地図を拡大して表示する。これにより、案内ポイント付近である第2の交差点CR2の詳細をディスプレイ3に表示することができる。すなわち、案内ポイントが近づくと拡大表示に切り換えるとともに、三次元地図(3D)に切り換えるようにすることにより、交差点付近の詳しい情報をユーザに提供できる。
【0043】
また、図2(i)、(j)に示すように、制御部20は、第2の交差点CR2をすぎると再び固定された二次元地図をディスプレイ3に表示する。また、制御部20は、車両が第2の交差点CR2から第2の交差点CR2の次に曲がる第3の交差点CR3までの距離に応じて、ディスプレイ3に表示する地図の縮尺を変更するよう制御する。これにより、車両が次に曲がる交差点までの距離に応じて地図の見せ方を変えることができる。図2(j)に示すように、制御部20は、第2の交差点CR2と第3の交差点CR3がディスプレイ3に収まるように地図を縮尺して表示する。
【0044】
次に、本実施の形態に係るナビゲーション装置における動作について説明する。図3は、本実施の形態に係る動作について説明するための図である。また、現在、車両Cは、第1の交差点CR1を通過した直後の地点に位置しているものとする(図2(a))。図3に示すように、ステップS101において、制御部20は、通過した交差点と次の交差点までの距離がαkm以上かどうかを算出する。つまり、制御部20は、経路上で車両Cが通過した第1の交差点CR1から第1の交差点CR1の次に曲がる第2の交差点CR2までの区間における距離を算出する。
【0045】
ステップS101において、制御部20は、通過した第1の交差点CR1と次の第2の交差点CR2までの距離がαkm以上である場合には、ステップS102に進む。一方、S101において、制御部20は、通過した第1の交差点CR1と次の第2の交差点CR2までの距離がαkm以下の場合には、ステップS106に進む。ステップS102において、制御部20は、通過した交差点と次の交差点が収まるように地図縮尺を変える。つまり、制御部20は、第1の交差点CR1第2の交差点CR2が収まるような二次元地図をディスプレイ3に表示する。
【0046】
また、制御部20は、ディスプレイ3に表示する地図の縮尺を変更するように制御する。車両Cが次に曲がる第2の交差点CR2までの距離に応じて地図の見せ方を変えることができる。これにより、ユーザは予めルートがどのようになっているかを確実に知ることができる。また、制御部20は、地図の縮尺を第1の交差点CR1と第2の交差点CR2がディスプレイ3に収まる縮尺に変更する。これにより、ユーザに次の第2の交差点までの到達度を知らせることができる。
【0047】
ステップS103において、制御部20は、次の第2の交差点までの到着がβsで終わるようスピードを設定する。つまり、制御部20は、第1の交差点CR1と第2の交差点CR2との間における距離に応じて、経路に沿って走行する車両Cの速度を変更することができる。
【0048】
ステップS104において、自車を地図上で走らせる(地図はスクロールしない)。つまり、制御部20は、第1の交差点CR1と第2の交差点CR2との距離が所定の距離を越える場合には、ディスプレイ3に表示されている地図を固定し、固定した地図上で車両Cを走行させる。ステップS105において、制御部20は、次の交差点に近づいたかどうかを判断する。ステップS105において、制御部20は、次の交差点に近づいたと判断した場合には、ステップS106に進む。
【0049】
一方、ステップS106において、制御部20は、次の交差点に近づいていないと判断した場合には、ステップS104に戻る。ステップS106において、制御部20は、次の交差点との距離が近づいたら通常の自車を基準にしたスクロールで走行するようにする。つまり、制御部20は、車両が第2の交差点CR2を通過する前に、車両Cを基準とした三次元地図をディスプレイ3に表示する。ステップS107において、制御部20は、交差点を通過したかどうかを判断する。ステップS107において、制御部20は、交差点を通過したと判断した場合には、ステップS106に戻る。一方、ステップS107において、制御部20は、交差点を通過していないと判断した場合には、ステップ101に戻り、制御部20は、上述した各処理を実行する。
【0050】
本実施の形態によれば、経路上で車両が通過した第1の交差点から第1の交差点の次に曲がる第2の交差点までの距離を算出し、算出した距離に応じて、表示画面に表示する地図の縮尺を変更するようにしたので、車両が次に曲がる交差点までの距離に応じて地図の見せ方を変えることができる。これにより、ユーザは予めルートがどのようになっているかを確実に知ることができる。また、制御部は、算出した距離が所定の距離、例えば、遠距離の場合には、経路に沿って走行させる車両の速度を速くすることにより、次の交差点に到達するまでの時間を短くすることができる。これにより、目的地までのシミュレーション時間を短縮することができる。
【0051】
また、制御部20が行う各処理は、デモンストレーション用プログラムによって実行される。デモンストレーション用プログラムは、ハードウエアと協働し、ハードウエアと一体となってデモンストレーション用データの更新処理を行う。また、デモンストレーション方法は、デモンストレーション用プログラムとして、FD、HD、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されており、それぞれが対応する外部記憶装置に装着され、実行時に読み出されてRAMにロードされる。なお、デモンストレーション用プログラムが記憶される記憶媒体は、ROM等の半導体メモリでも良い。
【0052】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、経路上で車両が通過した第1の交差点から第1の交差点の次に曲がる第2の交差点までの距離を算出し、算出した距離に応じて、表示画面に表示する地図の縮尺を変更するようにしたので、ユーザは予めルートがどのようになっているかを確実に知ることができる。
【0054】
また、本発明によれば、経路に沿って走行させる車両の速度を速くするようにしたので、目的地までのシミュレーション時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るナビゲーション装置のブロック図である。
【図2】 車両を、探索された経路に沿って擬似的に走行させるデモンストレーションの表示例の一部を示す図である。
【図3】 本実施の形態に係る動作について説明するための図である。
【符号の説明】
1 ナビゲーションコントローラ
3 ディスプレイ
20 制御部
100 ナビゲーション装置

Claims (1)

  1. 表示画面に表示されている車両を探索された経路に沿って表示画面上で擬似的に所定速度で走行させるデモンストレーション機能を備えたナビゲーション装置において、
    前記経路上の第1の交差点を曲がったとき、該第1の交差点から該第1の交差点の次に曲がる第2の交差点までの区間における距離を算出して該第1の交差点と該第2の交差点が表示画面に収まる2次元地図を表示し、前記第2の交差点を曲がるとき、前記2次元地図より縮尺を上げた拡大地図を前記表示画面に表示してから、前記車両を基準にした三次元地図を前記表示画面に表示する制御部を、
    有することを特徴とするナビゲーション装置。
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