JP4076366B2 - アンテナ切換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアンテナ切換装置に関し、より詳細には、複数のアンテナと、アンテナ接続対象機器とを備え、ダイバーシティ方式が採用された受信システムに用いるアンテナ切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から車両にはFMラジオ受信機が搭載されており、FMラジオ放送を聴取しながらのドライブを楽しむことができるようになっている。
ところで、移動中の車両内でFMラジオ放送を受信しようとするときには、フェージング(媒質の時間的変化のために電界が低下する現象)によって良質な通信が妨げられることがある。
【0003】
このフェージングによる通信の低下を抑えるために、通常、方向や場所を変えて車両に複数のアンテナを設置し、あるアンテナで受信中に、受信レベルが一定レベル以下になる(又は、マルチパス等により受信状況が悪化する)と、別のアンテナに切り換えて受信するといった、又は受信状態が良好な方のアンテナを選択して受信するといったダイバーシティ方式が採用されている。
【0004】
また近年においては、より快適なドライブを実現するために、車両にテレビ受信機を搭載し、テレビ放送を視聴できるようにしている場合も多く、テレビ受信機にもダイバーシティ方式が多く採用されている。図7に、複数のアンテナと、複数のアンテナ接続対象機器(例えば、FMラジオ受信機、テレビ受信機)とを備え、ダイバーシティ方式が採用された受信システムを概略的に示したブロック図を示す。
【0005】
図中1はアンテナ切換装置を示しており、アンテナ切換装置1にはアンテナ6a〜6dからのアンテナ信号を2つに均等分配するための分配器2a〜2dと、アンテナ6a〜6dからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択するための選択スイッチ3、13と、選択スイッチ3、13により選択されたアンテナ信号を増幅するためのアンプ4、14と、アンテナ接続対象機器7、17から送られてくる2ビットの信号(00、01、10、11)を受信すると、受信した2ビットの信号の組み合わせに対応する一つの出力端子(各スイッチ端子3a〜3d、13a〜13dに対応する端子)から信号を送信するデコーダドライバ5、15とを含んで構成されている。
【0006】
例えば、デコーダドライバ5は「00」の信号を受信すると、スイッチ端子3aに対応する端子5aから信号(Hig hレベルの信号)を送信し、「01」の信号を受信すると、スイッチ端子3bに対応する端子5bから信号を送信し、「10」「11」の信号を受信すると、スイッチ端子3c、3dそれぞれに対応する端子5c、5dから信号を送信するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図7に示した受信システムでは、アンテナ6a〜6dを複数のアンテナ接続対象機器7、17で共用し、アンテナ接続対象機器7、17はそれぞれの都合によって、アンテナ6a〜6dの切り換えを行うようになっているため、分配器2a〜2dを設けてアンテナ信号を2つに均等分配する必要があった。
【0008】
しかしながら、アンテナ信号を分配すると分配損失が生じ、受信システム全体の雑音指数が劣化するため、受信感度が低下するといった問題があった。また、この分配損失を補うためには、アンプ4、14を設ける必要があり、コストアップになるといった問題があった。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、分配器を設ける必要がなく、安価で性能に優れたアンテナ切換装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係るアンテナ切換装置(1)は、複数のアンテナと、複数のアンテナ接続対象機器とを備え、ダイバーシティ方式が採用された受信システムに用いるアンテナ切換装置であって、これら複数のアンテナからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択して入力するための第1の入力選択手段と、該第1の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、これら複数のアンテナ接続対象機器のうちのいずれかへ出力するための第1の出力手段と、前記アンテナ信号を出力すべきアンテナ接続対象機器を決定する第1の機器決定手段と、該第1の機器決定手段による決定に基づいて、前記第1の出力手段を制御することによって、前記第1の機器決定手段により決定されたアンテナ接続対象機器へ、前記アンテナ信号を出力させる第1の出力制御手段と、前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第1の入力選択手段を制御することによって、該第1の入力選択手段により選択されるアンテナ信号を切り換える第1の入力制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0011】
上記アンテナ切換装置(1)によれば、前記第1の入力選択手段により選択されたアンテナ信号が、複数のアンテナ接続対象機器のうちのいずれかへ出力されるようになっている。すなわち、前記第1の入力選択手段により選択されたアンテナが、同じ期間に、異なる2以上のアンテナ接続対象機器へ出力されることはないので、分配器を設けて前記アンテナ信号を分配する必要はない。
従って、分配損失は生じないため、アンプを設ける必要がないことはもちろんのこと、雑音指数の劣化が無く、受信感度の低下を防止することができるので、安価で性能の優れたアンテナ切換装置を実現することができる。
【0012】
また、前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第1の入力選択手段により選択されるアンテナ信号を切り換えることができるので、前記アンテナ接続対象機器の都合(例えば、受信強度の低下)によって、自由にアンテナの切り換えを行うことができる(ダイバーシティ方式の実現)。
【0013】
また、本発明に係るアンテナ切換装置(2)は、上記アンテナ切換装置(1)において、これら複数のアンテナからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択して入力するための第2の入力選択手段と、該第2の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、これら複数のアンテナ接続対象機器のうちの、所定のアンテナ接続対象機器へ出力するための第2の出力手段と、前記第1の機器決定手段により、前記所定のアンテナ接続対象機器が前記アンテナ信号を出力すべき機器と決定されると、前記第2の出力手段を制御することによって、前記所定のアンテナ接続対象機器へ、前記アンテナ信号を出力させる第2の出力制御手段と、前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第2の入力選択手段を制御することによって、該第2の入力選択手段により選択されるアンテナ信号を切り換える第2の入力制御手段とを備えると共に、前記第1の入力選択手段により選択されるアンテナ信号と、前記第2の入力選択手段により選択されるアンテナ信号とが排他的となるように構成されていることを特徴としている。
【0014】
ところで、アンテナ接続対象機器には、アンテナ信号を入力するための入力端子を2以上有し、同じ期間に、異なる2以上のアンテナからのアンテナ信号を入力するものがある。
【0015】
上記アンテナ切換装置(2)によれば、前記アンテナ信号を出力すべきアンテナ接続対象機器として、前記所定のアンテナ接続対象機器が決定されると、前記第1の入力選択手段により選択されたアンテナ信号と、前記第2の入力選択手段により選択されたアンテナ信号とが、前記所定のアンテナ接続対象機器へ出力されるようになっている。従って、前記所定のアンテナ接続対象機器へは、同じ期間に、異なる2つのアンテナからのアンテナ信号を出力することができる。
また、前記第1の入力選択手段により選択されるアンテナ信号と、前記第2の入力選択手段により選択されるアンテナ信号とは排他的となるように構成されているので、分配器を設けてぞれぞれのアンテナ信号を分配する必要はない。
【0016】
また、本発明に係るアンテナ切換装置(3)は、上記アンテナ切換装置(1)において、これら複数のアンテナからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択して入力するための第2の入力選択手段と、該第2の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、所定の2以上のアンテナ接続対象機器のうちのいずれかへ出力するための第3の出力手段と、前記第1の機器決定手段により、前記所定の2以上のアンテナ接続対象機器のうちのいずれかが前記アンテナ信号を出力すべき機器と決定されると、前記第3の出力手段を制御することによって、前記第1の機器決定手段により決定されたアンテナ接続対象機器へ、前記アンテナ信号を出力させる第3の出力制御手段と、前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第2の入力選択手段を制御することによって、該第2の入力選択手段により選択されるアンテナ信号を切り換える第2の入力制御手段とを備えると共に、前記第1の入力選択手段により選択されるアンテナ信号と、前記第2の入力選択手段により選択されるアンテナ信号とが排他的となるように構成されていることを特徴としている。
【0017】
ところで、アンテナ接続対象機器には、アンテナ信号を入力するための入力端子を2以上有し、同じ期間に、異なる2以上のアンテナからのアンテナ信号を入力するものがある。
【0018】
上記アンテナ切換装置(3)によれば、前記アンテナ信号を出力すべきアンテナ接続対象機器として、前記所定の2以上のアンテナ接続対象機器のうちのいずれかが決定されると、前記第1の入力選択手段により選択されたアンテナ信号と、前記第2の入力選択手段により選択されたアンテナ信号とが、決定された前記アンテナ接続対象機器へ出力されるようになっている。
従って、前記アンテナ接続対象機器へは、同じ期間に、異なる2つのアンテナからのアンテナ信号を出力することができる。
【0019】
また、上記アンテナ切換装置(3)によれば、上記アンテナ切換装置(2)とは違って、同じ期間に、異なる2つのアンテナからのアンテナ信号の入力を要求するアンテナ接続対象機器を2以上接続することができる。
また、前記第1の入力選択手段により選択されるアンテナ信号と、前記第2の入力選択手段により選択されるアンテナ信号とは排他的となるように構成されているので、分配器を設けてぞれぞれのアンテナ信号を分配する必要はない。
【0020】
また、本発明に係るアンテナ切換装置(4)は、上記アンテナ切換装置(2)又は(3)において、前記第2の入力選択手段により選択されたアンテナ信号の位相を変換させる位相変換手段を備えていることを特徴としている。
【0021】
ところで、車両の右前に設けたアンテナの方向と、車両の右後に設けたアンテナの方向とが異なる場合、右前に設けたアンテナからのアンテナ信号と、右後に設けたアンテナからのアンテナ信号とは、当然のことながら位相が異なるため、両アンテナ信号をそのままのかたちで合成することはできない。
【0022】
上記アンテナ切換装置(4)によれば、前記第2の入力選択手段により選択されたアンテナ信号の位相を変換させることができるので、前記第2の入力選択手段により選択されたアンテナ信号の位相を、前記第1の入力選択手段により選択されたアンテナ信号の位相と同じにすることができる。
従って、別のアンテナからのアンテナ信号を合成することが可能となるので、信頼度の高いアンテナ信号を前記アンテナ接続対象機器へ出力することができる。
【0023】
また、本発明に係るアンテナ切換装置(5)は、複数のアンテナと、アンテナ信号を入力するためのメイン入力端子/サブ入力端子を有したアンテナ接続対象機器とを備え、ダイバーシティ方式が採用された受信システムに用いるアンテナ切換装置であって、これら複数のアンテナからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択して入力するための第3の入力選択手段と、該第3の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、前記アンテナ接続対象機器のメイン入力端子/サブ入力端子のうちのいずれかへ出力するための第4の出力手段と、前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第3の入力選択手段を制御することによって、該第3の入力選択手段により選択されるアンテナ信号を切り換える第3の入力制御手段と、前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第4の出力手段を制御することによって、前記第3の入力選択手段により選択されたアンテナ信号をメイン入力端子/サブ入力端子のいずれかへ出力させる第4の出力制御手段と、これら複数のアンテナからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択して入力するための第4の入力選択手段と、該第4の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、前記アンテナ接続対象機器のメイン入力端子/サブ入力端子のうちのいずれかへ出力するための第5の出力手段と、前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第4の入力選択手段を制御することによって、該第4の入力選択手段により選択されるアンテナ信号を切り換える第4の入力制御手段と、前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第5の出力手段を制御することによって、前記第4の入力選択手段により選択されたアンテナ信号をメイン入力端子/サブ入力端子のいずれかへ出力させる第5の出力制御手段とを備えると共に、前記第3の入力選択手段により選択されるアンテナ信号と、前記第4の入力選択手段により選択されるアンテナ信号とが排他的となるように構成され、さらには、前記第4の出力手段から出力されるアンテナ信号の出力先と、前記第5の出力手段から出力されるアンテナ信号の出力先とが排他的となるように構成されていることを特徴としている。
【0024】
上記アンテナ切換装置(5)によれば、前記第3の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、前記アンテナ接続対象機器のメイン入力端子/サブ入力端子のうちのいずれかへ出力するための前記第4の出力手段と、前記第4の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、前記アンテナ接続対象機器のメイン入力端子/サブ入力端子のうちのいずれかへ出力するための前記第5の出力手段とを備え、さらには、前記第4の出力手段から出力されるアンテナ信号の出力先と、前記第5の出力手段から出力されるアンテナ信号の出力先とは排他的となるように構成されている。
【0025】
すなわち、前記第3の入力選択手段により選択されたアンテナ信号が、前記アンテナ接続対象機器のメイン入力端子へ出力されている場合には、前記第4の入力選択手段により選択されたアンテナ信号は、サブ入力端子へ出力され、逆に、前記第3の入力選択手段により選択されたアンテナ信号が、サブ入力端子へ出力されている場合には、前記第4の入力選択手段により選択されたアンテナ信号は、メイン入力端子へ出力されるようになっている。
【0026】
また、前記第3の入力選択手段により選択されるアンテナ信号と、前記第4の入力選択手段により選択されるアンテナ信号とが排他的となるように構成されているので、前記アンテナ接続対象機器のメイン入力端子/サブ入力端子へは、異なるアンテナからのアンテナ信号を出力することができる。
【0027】
また、前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第3の入力選択手段/前記第4の入力選択手段により選択されるアンテナ信号それぞれの出力先が切り換えられるようになっているので、前記アンテナ接続対象機器の都合(例えば、メイン入力端子の受信強度の低下)によって、自由にアンテナの切り換えを行うことができる。
【0028】
例えば、サブ入力端子から入力しているアンテナ信号の受信強度が、メイン入力端子から入力しているアンテナ信号の受信強度を上回った場合に、前記アンテナ接続対象機器からアンテナ切り換えの指示があると、メイン入力端子へ出力しているアンテナ信号と、サブ入力端子へ出力しているアンテナ信号とを切り換えることができる。
【0029】
また、先程も説明したように、前記第3の入力選択手段により選択されるアンテナ信号と、前記第4の入力選択手段により選択されるアンテナ信号とが排他的となるように構成されているので、分配器を設けてアンテナ信号を分配する必要はない。
従って、分配損失は生じないため、アンプを設ける必要がないことはもちろんのこと、雑音指数の劣化が無く、受信感度の低下を防止することができるので、安価で性能の優れたアンテナ切換装置を実現することができる。
【0030】
また、前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第3の入力選択手段/前記第4の入力選択手段により選択されるアンテナ信号を切り換えることができるので、前記アンテナ接続対象機器の都合(例えば、受信強度の低下)によって、自由にアンテナの切り換えを行うことができる。
従って、例えば、メイン入力端子と接続されるアンテナの切り換えは行わずに、サブ入力端子と接続されるアンテナの切り換えだけを行うようにすることによって、走査型と選択型とを組み合わせたダイバーシティ方式を実現することができる。
【0031】
また、本発明に係るアンテナ切換装置(6)は、上記アンテナ切換装置(5)において、前記第3の入力選択手段と、前記第4の入力選択手段とのうち、前記アンテナ接続対象機器のメイン入力端子と接続されている入力選択手段については、アンテナの切り換えが行われず、他方、前記アンテナ接続対象機器のサブ入力端子と接続されている入力選択手段については、アンテナの切り換えが行われるように構成されていることを特徴としている。
【0032】
上記アンテナ切換装置(6)によれば、メイン入力端子と接続されているアンテナの切り換えは行われず、サブ入力端子と接続されているアンテナの切り換えだけが行われるようになっているので、前記アンテナ接続対象機器から細かな指示を受けなくても、走査型のダイバーシティ方式を実現することができる。従って、アンテナ切換装置の構成を簡易なものとすることができる。
【0033】
また、本発明に係るアンテナ切換装置(7)は、上記アンテナ切換装置(5)又は(6)において、前記第4の出力手段が、前記第3の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、前記アンテナ接続対象機器、及び該アンテナ接続対象機器とは別の1以上のアンテナ接続対象機器のうちのいずれかへ出力するものであり、前記アンテナ信号を出力すべきアンテナ接続対象機器を決定する第2の機器決定手段と、該第2の機器決定手段による決定に基づいて、前記第4の出力手段を制御することによって、前記第2の機器決定手段により決定されたアンテナ接続対象機器へ、前記アンテナ信号を出力させる第6の出力制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0034】
上記アンテナ切換装置(7)によれば、前記第3の入力選択手段により選択されたアンテナ信号が、複数のアンテナ接続対象機器のうちのいずれかへ出力されるようになっている。
従って、上記アンテナ切換装置を、複数のアンテナ接続対象機器を備えた受信システムにも採用することができる。
【0035】
また、本発明に係るアンテナ切換装置(8)は、上記アンテナ切換装置(1)〜(7)のいずれかにおいて、これら複数のアンテナとアンテナ接続対象機器とを繋ぐアンテナ信号線には、アンテナ信号が通過可能な第1の通過手段が設けられると共に、該第1の通過手段とアンテナ接続対象機器との間に、前記アンテナ信号の通過を阻止する一方、前記アンテナ接続対象機器から送信されてくる信号を通過させる第1の阻止手段が直列接続されていることを特徴としている。
【0036】
上記アンテナ切換装置(8)によれば、複数のアンテナと前記アンテナ接続対象機器とを繋ぐアンテナ信号線(すなわち、アンテナ信号を伝えるライン)には、前記アンテナ信号が通過可能な前記第1の通過手段(例えば、30MHz以上の高周波数を通過させるフィルタ)が設けられ、前記第1の通過手段と前記アンテナ接続対象機器との間に、前記アンテナ信号の通過を阻止する一方、前記アンテナ接続対象機器から送信されてくる信号を通過させる前記第1の阻止手段(例えば、100kHz以下の低周波数を通過させるフィルタ)が直列に接続されている。
【0037】
すなわち、低周波数の搬送波を使って信号を送信するようにすれば、前記アンテナ接続対象機器から前記信号を前記アンテナ信号線を媒体として、所定の箇所へ前記信号を送信することができる。従って、前記アンテナ接続対象機器からの信号を入力するためだけの別の信号線を設けなくても良いので、装置の簡略化を図ることができる。
【0038】
また、本発明に係るアンテナ切換装置(9)は、第1のアンテナ及び第2のアンテナを含んで構成される第1のアンテナ群と、第3のアンテナ及び第4のアンテナを含んで構成される第2のアンテナ群と、アンテナ信号を入力するための第1の入力端子及び第2の入力端子を有し、2つの異なる有意状態を示した信号を送信するアンテナ接続対象機器とを備え、ダイバーシティ方式が採用された受信システムに用いるアンテナ切換装置であって、前記第1のアンテナ群を構成する前記第1のアンテナからのアンテナ信号、又は前記第2のアンテナからのアンテナ信号を選択して入力するための第5の入力選択手段と、前記第2のアンテナ群を構成する前記第3のアンテナからのアンテナ信号、又は前記第4のアンテナからのアンテナ信号を選択して入力するための第6の入力選択手段とを備えると共に、前記第1のアンテナ群と前記アンテナ接続対象機器の前記第1の入力端子とを繋ぐ第1のアンテナ信号線には、前記アンテナ信号が通過可能な第2の通過手段が設けられ、該第2の通過手段と前記アンテナ接続対象機器との間に、前記アンテナ信号の通過を阻止する一方、前記アンテナ接続対象機器から送信される信号を通過させる第2の阻止手段が直列接続され、前記第5の入力選択手段が、前記アンテナ接続対象機器から送信されてくる信号に基づいて、アンテナの切り換えを行うものであり、他方、前記第2のアンテナ群と前記アンテナ接続対象機器の前記第2の入力端子とを繋ぐ第2のアンテナ信号線にも、前記アンテナ信号が通過可能な第3の通過手段が設けられ、該第3の通過手段と前記アンテナ接続対象機器との間に、前記アンテナ信号の通過を阻止する一方、前記アンテナ接続対象機器から送信される信号を通過させる第3の阻止手段が直列接続され、前記第6の入力選択手段が、前記アンテナ接続対象機器から送信されてくる信号に基づいて、アンテナの切り換えを行うものであることを特徴としている。
【0039】
ところで、テレビ放送のVHFとUHFとでは、UHFの方がVHFよりも高域周波数帯域であるため、車両に使用周波数帯域の異なるアンテナを2つずつ配置する場合などがあり、例えば、UHFの電波を受信する場合には、アンテナa、bを用い、VHFの電波を受信する場合には、これらアンテナa、bとは使用周波数帯域の異なるアンテナc、dを用いる場合がある。
従って、このような場合には、アンテナaとアンテナbとがペアを形成し、アンテナcとアンテナdとがペアを形成していることとなり、利用するアンテナをペア毎に切り換える必要が生じる場合がある。
【0040】
上記アンテナ切換装置(9)によれば、前記第5の入力選択手段により選択されたアンテナ信号が、前記アンテナ接続対象機器の前記第1の入力端子へ出力される。また、該アンテナ接続対象機器から出力される信号(例えば、Highレベル、Low レベル)に基づいて、前記第5の入力選択手段により選択されるアンテナ信号が切り換えられるので、前記アンテナ接続対象機器の都合によって、前記第1のアンテナ群のアンテナの切り換えを自由に行うことができる。
【0041】
また、前記第6の入力選択手段により選択されたアンテナ信号が、前記アンテナ接続対象機器の前記第2の入力端子へ出力される。また、該アンテナ接続対象機器から出力される信号(例えば、Highレベル、Low レベル)に基づいて、前記第6の入力選択手段により選択されるアンテナ信号が切り換えられるので、前記アンテナ接続対象機器の都合によって、前記第2のアンテナ群のアンテナの切り換えを自由に行うことができる。
【0042】
例えば、前記アンテナ接続対象機器の前記第1の入力端子からHighレベルの信号(例えば、12Vの信号電圧)が出力され、前記第2の入力端子からLow レベルの信号(例えば、0Vの信号電圧)が出力されると、前記第1のアンテナ群の前記第1のアンテナからのアンテナ信号が前記第1の入力端子へ出力され、前記第2のアンテナ群の前記第3のアンテナからのアンテナ信号が前記第2の入力端子へ出力されるようにすることができる。
【0043】
また逆に、前記第1の入力端子からLow レベルの信号(例えば、0Vの信号電圧)が出力され、前記第2の入力端子からHighレベルの信号(例えば、12Vの信号電圧)が出力されると、前記第1のアンテナ群の前記第2のアンテナからのアンテナ信号が前記第1の入力端子へ出力され、前記第2のアンテナ群の前記第4のアンテナからのアンテナ信号が前記第2の入力端子へ出力されるようにすることができる。
従って、前記第1のアンテナと前記第3のアンテナとをペアとし、前記第2のアンテナと前記第4のアンテナとをペアとし、利用するアンテナをペア毎に簡単に切り換えることができる。
【0044】
また、前記アンテナ接続対象機器から前記信号を前記アンテナ信号線を媒体として、前記信号を送信することができるので、前記アンテナ接続対象機器からの信号を入力するためだけの別の信号線を設けなくても良いので、装置の簡略化を図ることができる。
【0045】
また、本発明に係るアンテナ切換装置(10)は、上記アンテナ切換装置(9)において、前記第1のアンテナ信号線と前記第1の阻止手段を介して接続され、該第1の阻止手段を通過してきた信号を一方向にだけ流す第1の整流手段と、前記第2のアンテナ信号線と前記第2の阻止手段を介して接続され、該第2の阻止手段を通過してきた信号を一方向にだけ電流を流す第2の整流手段とを備えていることを特徴としている。
【0046】
上記アンテナ切換装置(10)によれば、前記第1のアンテナ信号線と前記第1の阻止手段を介して接続され、該第1の阻止手段を通過してきた信号を一方向にだけ流す第1の整流手段を備えているので、前記第1の入力端子からHighレベル(例えば、12Vの信号電圧)が出力された場合には、その信号電圧を前記第1の整流手段から流すことができる。
【0047】
また、前記第2のアンテナ信号線と前記第2の阻止手段を介して接続され、該第2の阻止手段を通過してきた信号を一方向にだけ流す第2の整流手段を備えているので、前記第2の入力端子からHighレベル(例えば、12Vの信号電圧)が出力された場合には、その信号電圧を前記第2の整流手段から流すことができる。
【0048】
すなわち、前記アンテナ接続対象機器の前記第1の入力端子、前記第2の入力端子の一方から、Highレベルの信号が出力されてさえいれば、前記第1の整流手段、又は前記第2の整流手段から12Vの信号電圧を流すことができる。また、この12Vの信号電圧はアンテナ切換装置内における電源電圧として利用することができる。従って、アンテナ切換装置内に別の電源回路装置を設けなくても良いので、装置の簡略化を図ることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るアンテナ切換装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。なお、ここでは前記受信システムが車両で採用される場合について説明する。
【0050】
図中21はアンテナ切換装置を示しており、アンテナ切換装置21にはアンテナ6a〜6dからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択するための選択スイッチ22と、選択スイッチ22を切り換えるためのデコーダドライバ23と、選択スイッチ22により選択されたアンテナ信号を、複数のアンテナ接続対象機器27a〜27cのうちのいずれかへ出力するための出力スイッチ群24と、出力スイッチ群24を構成する各出力スイッチ24a〜24cを切り換えるための接続機器切換回路25とを含んで構成されている。
【0051】
アンテナ6a〜6dそれぞれは、車両の所定箇所に所定方向を向けて設置されたものであり、アンテナ6a〜6dは各々、選択スイッチ22の入力端子22a〜22dに接続され、選択スイッチ22の出力端子22eは出力スイッチ群24の入力側に接続されている。
【0052】
出力スイッチ群24の出力側は、30MHz以上の高周波数のアンテナ信号(すなわち、FMラジオやテレビの放送局から送信されるアンテナ信号)が通過可能なHPF(高域通過フィルタ)26a〜26cを介して、アンテナ接続対象機器27a〜27cと接続されている。なお、HPF26a〜26cとしては、小容量のコンデンサなどが挙げられる。
【0053】
接続機器切換回路25は、各アンテナ接続対象機器27a〜27cに装備された電源回路(図示せず)の出力電源電圧を取り込み、立ち上がりの変化を監視しており、前記電源回路の出力電源電圧の立ち上がりを検知すると、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がったアンテナ接続対象機器27a〜27cへアンテナ信号が出力されるように、制御信号を出力スイッチ群24へ出力するようになっている。
【0054】
なお、あるアンテナ接続対象機器の電源回路が既に立ち上がっているときに、別のアンテナ接続対象機器の電源回路の出力電源電圧が立ち上がった場合には、後に立ち上がった前記アンテナ接続対象機器へ前記アンテナ信号が出力されるように、前記制御信号を出力スイッチ群24へ出力するようになっている。
【0055】
デコーダドライバ23は、アンテナ接続対象機器27a〜27cから送られてくる2ビットの信号(00、01、10、11)を受信すると、受信した2ビットの信号の組み合わせに対応する一つの出力端子23a〜23d(選択スイッチ22の各入力端子22a〜22dに対応する端子)から信号を送信するようになっている。
【0056】
例えば、デコーダドライバ23は「00」の信号を受信すると、選択スイッチ22の入力端子22aに対応する出力端子23aから制御信号(Highレベルの信号)を送信し、「01」の信号を受信すると、選択スイッチ22の入力端子22bに対応する出力端子23bから制御信号を送信し、「10」「11」それぞれの信号を受信すると、入力端子22c、22dそれぞれに対応する出力端子23c、23dから制御信号を送信するようになっている。これにより、アンテナ接続対象機器27a〜27cからの指示に基づいて、自由にアンテナの切り換えを行うことができる。
【0057】
次に、実施の形態(1)に係るアンテナ切換装置の動作の一例について説明する。ユーザーによりアナログテレビ(アンテナ接続対象機器27a)を視聴するために、アナログテレビの電源スイッチがONされると、アンテナ接続対象機器27aの電源回路によって機器内の各部に電源が供給される。
【0058】
接続機器切換回路25は、前記電源回路の出力電源電圧の立ち上がりを監視しており、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がると、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がったアンテナ接続対象機器27a(アナログテレビ)へアンテナ信号が出力されるように、制御信号を出力スイッチ群24の出力スイッチ24aへ出力する。なお、このとき選択スイッチ22の出力端子22eは、入力端子22a(アンテナ6a)と接続されているものとする。
【0059】
アンテナ接続対象機器27aは、立ち上げ当初、アンテナ6aからのアンテナ信号を入力することとなるが、このアンテナ信号の受信強度が所定値以下になると、デコーダドライバ23へ2ビットの信号(例えば、「01」)を送信するようになっている。
【0060】
デコーダドライバ23は、アンテナ接続対象機器27aから2ビットの信号を受信すると、受信した信号に基づいて、所定の出力端子(例えば、出力端子23b)から制御信号(Highレベルの信号)を送信する。
【0061】
選択スイッチ22は、デコーダドライバ23からの制御信号を受信すると、出力端子22eと入力端子22b(アンテナ6b)とを接続する。これにより、アンテナ接続対象機器27aへ出力されるアンテナ信号は、アンテナ6aのアンテナ信号から、アンテナ6bのアンテナ信号へと切り換わる。
【0062】
上記実施の形態(1)に係るアンテナ切換装置によれば、選択スイッチ22により選択されたアンテナ信号が、アンテナ接続対象機器27a〜27cのうちのいずれかへ出力されるようになっている。すなわち、選択スイッチ22により選択されたアンテナが、同じ期間に、異なる2以上のアンテナ接続対象機器へ出力されることはないので、分配器を設けて前記アンテナ信号を分配する必要はない。
【0063】
従って、分配損失は生じないため、アンプを設ける必要がないことはもちろんのこと、雑音指数の劣化が無く、受信感度の低下を防止することができるので、安価で性能に優れたアンテナ切換装置を実現することができる。
【0064】
また、アンテナ接続対象機器27a〜27cからの指示に基づいて、選択スイッチ22により選択されるアンテナ信号を切り換えることができるので、アンテナ接続対象機器27a〜27cの都合(例えば、受信強度の低下)によって、自由にアンテナの切り換えを行うことができる(ダイバーシティ方式の実現)。
【0065】
図2は、実施の形態(2)に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図1に示したアンテナ切換装置と同様の構成部分については同符号を付し、ここではその説明を省略する。
【0066】
図中31はアンテナ切換装置を示しており、アンテナ切換装置31にはアンテナ6a〜6dからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択するための選択スイッチ22、32と、選択スイッチ22、32を切り換えるためのデコーダドライバ33と、選択スイッチ22により選択されたアンテナ信号を、複数のアンテナ接続対象機器27a、27b、37のうちのいずれかへ出力するための出力スイッチ群24と、選択スイッチ32により選択されたアンテナ信号を、アンテナ接続対象機器37へ出力するための出力スイッチ34と、出力スイッチ群24を構成する各出力スイッチ24a〜24c、及び出力スイッチ34のON/OFFを切り換えるための接続機器切換回路35とを含んで構成されている。
【0067】
アンテナ6a〜6dそれぞれは、車両の所定箇所に所定方向を向けて設置されており、アンテナ6a〜6dは各々、選択スイッチ22、32の入力端子22a〜22d、32a〜32dに接続され、選択スイッチ22の出力端子22eは出力スイッチ群24の入力側に接続され、また、選択スイッチ32の出力端子32eは出力スイッチ34の入力側に接続されている。
【0068】
出力スイッチ群24の出力側は、30MHz以上の高周波数のアンテナ信号(すなわち、FMラジオやテレビの放送局から送信されるアンテナ信号)が通過可能なHPF(高域通過フィルタ)26a〜26cを介して、アンテナ接続対象機器27a、27b、37と接続されている。また、出力スイッチ34の出力側についても、30MHz以上の高周波数のアンテナ信号が通過可能なHPF36を介して、アンテナ接続対象機器37と接続されている。なお、HPF36としては、小容量のコンデンサなどが挙げられる。
【0069】
接続機器切換回路35は、各アンテナ接続対象機器27a、27b、37に装備された電源回路(図示せず)の出力電源電圧を取り込み、立ち上がりの変化を監視しており、前記電源回路の出力電源電圧の立ち上がりを検知すると、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がったアンテナ接続対象機器27a、27b、37へアンテナ信号が出力されるように、制御信号を出力スイッチ群24、出力スイッチ34へ出力するようになっている。
【0070】
なお、あるアンテナ接続対象機器の電源回路が既に立ち上がっているときに、別のアンテナ接続対象機器の電源回路の出力電源電圧が立ち上がった場合には、後に立ち上がった前記アンテナ接続対象機器へ前記アンテナ信号が出力されるように、前記制御信号を出力スイッチ群24、出力スイッチ34へ出力するようになっている。
【0071】
デコーダドライバ33は、アンテナ接続対象機器27a、27b、37から送られてくる2ビットの信号(00、01、10、11)を受信すると、受信した2ビットの信号の組み合わせに対応する一つの出力端子33a1 〜33d1 、33a2 〜33d2 (選択スイッチ22、32の各入力端子22a〜22d、32a〜32dに対応する出力端子)から信号を送信するようになっている。
【0072】
また、デコーダドライバ33は、選択スイッチ22により選択されるアンテナと、選択スイッチ32により選択されるアンテナとが排他的となるように、前記信号を送信するようになっている。
【0073】
例えば、デコーダドライバ33は「00」の信号を受信すると、選択スイッチ22の入力端子22aに対応する出力端子33a1 から制御信号(Highレベルの信号)を送信し、他方、選択スイッチ32の入力端子32bに対応する出力端子33b2 から制御信号(Highレベルの信号)を送信し、「11」の信号を受信すると、選択スイッチ22の入力端子22dに対応する出力端子33d1 から制御信号を送信し、他方、選択スイッチ32の入力端子32aに対応する出力端子33a2 から制御信号を送信するようになっている。これにより、アンテナ接続対象機器27a、27b、37からの指示に基づいて、自由にアンテナの切り換えを行うことができる。
【0074】
次に、実施の形態(2)に係るアンテナ切換装置の動作の一例について説明する。ユーザーによりアナログテレビ(アンテナ接続対象機器27a)を視聴するために、アナログテレビの電源スイッチがONされると、アンテナ接続対象機器27aの電源回路によって機器内の各部に電源が供給される。
【0075】
接続機器切換回路35は、前記電源回路の出力電源電圧の立ち上がりを監視しており、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がると、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がったアンテナ接続対象機器27a(アナログテレビ)へアンテナ信号が出力されるように、制御信号(Highレベルの信号)を出力スイッチ群24(出力スイッチ24a)へ出力する。
【0076】
なお、このとき出力スイッチ34はOFF状態となっており、また、選択スイッチ22の出力端子22eは、入力端子22a(アンテナ6a)と接続され、選択スイッチ32の出力端子32eは、入力端子32b(アンテナ6b)と接続されているものとする。
【0077】
アンテナ接続対象機器27aは、立ち上げ当初、アンテナ6aからのアンテナ信号を入力することとなるが、このアンテナ信号の受信強度が所定値以下になると、デコーダドライバ33へ2ビットの信号(例えば、「01」)を送信するようになっている。
【0078】
デコーダドライバ33は、アンテナ接続対象機器27aから2ビットの信号を受信すると、受信した信号に基づいて、所定の出力端子(例えば、出力端子33b1 、出力端子33c2 )から制御信号を送信する。
【0079】
選択スイッチ22は、デコーダドライバ33からの制御信号を受信すると、出力端子22eと入力端子22b(アンテナ6b)とを接続する。これにより、アンテナ接続対象機器27aへ出力されるアンテナ信号は、アンテナ6aのアンテナ信号から、アンテナ6bのアンテナ信号へと切り換わる。
また、選択スイッチ32は、デコーダドライバ33からの制御信号を受信すると、出力端子32eと入力端子32c(アンテナ6c)とを接続する。
【0080】
次に、ユーザーによりディジタルテレビ(アンテナ接続対象機器37)を視聴するために、ディジタルテレビの電源スイッチがONされると、アンテナ接続対象機器37の電源回路によって機器内の各部に電源が供給される。
【0081】
接続機器切換回路35は、前記電源回路の出力電源電圧の立ち上がりを監視しており、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がると、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がったアンテナ接続対象機器37(ディジタルテレビ)へアンテナ信号が出力されるように、制御信号(Highレベルの信号)を出力スイッチ群24(出力スイッチ24c)と出力スイッチ34とへ出力する。
【0082】
なお、このとき選択スイッチ22の出力端子22eは、入力端子22b(アンテナ6b)と接続され、選択スイッチ32の出力端子32eは、入力端子32c(アンテナ6c)と接続されているものとする。
【0083】
アンテナ接続対象機器37は、立ち上げ当初、アンテナ6b、6cからのアンテナ信号を入力することとなるが、これらアンテナ6b、6cからのアンテナ信号の受信強度が所定値以下になると、デコーダドライバ33へ2ビットの信号(例えば、「10」)を送信するようになっている。
【0084】
デコーダドライバ33は、アンテナ接続対象機器37から2ビットの信号を受信すると、受信した信号に基づいて、所定の出力端子(例えば、出力端子33c1 、出力端子33d2 )から制御信号(Highレベルの信号)を送信する。
【0085】
選択スイッチ22は、デコーダドライバ33からの制御信号を受信すると、出力端子22eと入力端子22c(アンテナ6c)とを接続し、他方、選択スイッチ32は、出力端子32eと入力端子32d(アンテナ6d)とを接続する。これにより、アンテナ接続対象機器37へ出力されるアンテナ信号は、アンテナ6b、6cから、アンテナ6c、6dのアンテナ信号へと切り換わる。
【0086】
上記実施の形態(2)に係るアンテナ切換装置によれば、前記アンテナ信号を出力すべきアンテナ接続対象機器として、2つの入力端子を有したアンテナ接続対象機器37が決定されると、選択スイッチ22により選択されたアンテナ信号と、選択スイッチ32により選択されたアンテナ信号とが、アンテナ接続対象機器37へ出力されるようになっている。従って、アンテナ接続対象機器37へは、同じ期間に、異なる2つのアンテナからのアンテナ信号を出力することができる。
【0087】
また、選択スイッチ22により選択されるアンテナ信号と、選択スイッチ32により選択されるアンテナ信号とは排他的となるように構成されているので、分配器を設けてぞれぞれのアンテナ信号を分配する必要はない。
【0088】
なお、上記実施の形態(2)に係るアンテナ切換装置では、2以上の入力端子を有したアンテナ接続対象機器37が1つだけ接続される場合についてのみ説明しているが、前記アンテナ接続対象機器が2以上接続された場合であっても、上記と同様の形態で実現することができる。
【0089】
図3は、実施の形態(3)に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図2に示したアンテナ切換装置と同様の構成部分については同符号を付し、ここではその説明を省略する。
【0090】
図中41はアンテナ切換装置を示しており、アンテナ切換装置41にはアンテナ6a〜6dからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択するための選択スイッチ22、32と、選択スイッチ22、32を切り換えるためのデコーダドライバ43と、選択スイッチ22により選択されたアンテナ信号を、複数のアンテナ接続対象機器27a〜27cのうちのいずれかへ出力するための出力スイッチ群24と、選択スイッチ32により選択されたアンテナ信号を、アンテナ接続対象機器27aへ出力するための出力スイッチ44と、出力スイッチ群24を構成する各出力スイッチ24a〜24c、及び出力スイッチ44のON/OFFを切り換えるための接続機器切換回路45とを含んで構成されている。また、選択スイッチ32と出力スイッチ44との間には、アンテナ信号の位相を変換するためのフェーズシフト42が設けられている。
【0091】
アンテナ6a〜6dそれぞれは、車両の所定箇所に所定方向を向けて設置されており、アンテナ6a〜6dは各々、選択スイッチ22、32の入力端子22a〜22d、32a〜32dに接続され、選択スイッチ22の出力端子22eは出力スイッチ群24の入力側に接続され、また、選択スイッチ32の出力端子32eは出力スイッチ44の入力側に接続されている。
【0092】
出力スイッチ群24の出力側は、30MHz以上の高周波数のアンテナ信号(すなわち、FMラジオやテレビの放送局から送信されるアンテナ信号)が通過可能なHPF(高域通過フィルタ)26a〜26cを介して、アンテナ接続対象機器27a〜27cと接続されている。
また、出力スイッチ44の出力側についても、30MHz以上の高周波数のアンテナ信号が通過可能なHPF46を介して、アンテナ接続対象機器27cと接続されている。なお、HPF46としては、小容量のコンデンサなどが挙げられる。
【0093】
接続機器切換回路45は、各アンテナ接続対象機器27a〜27cに装備された電源回路(図示せず)の出力電源電圧を取り込み、立ち上がりの変化を監視しており、前記電源回路の出力電源電圧の立ち上がりを検知すると、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がったアンテナ接続対象機器27a〜27cへアンテナ信号が出力されるように、制御信号を出力スイッチ群24、出力スイッチ44へ出力するようになっている。
【0094】
なお、あるアンテナ接続対象機器の電源回路が既に立ち上がっているときに、別のアンテナ接続対象機器の電源回路の出力電源電圧が立ち上がった場合には、後に立ち上がった前記アンテナ接続対象機器へ前記アンテナ信号が出力されるように、前記制御信号を出力スイッチ群24、出力スイッチ44へ出力するようになっている。
【0095】
デコーダドライバ43は、アンテナ接続対象機器27a〜27cから送られてくる2ビットの信号(00、01、10、11)を受信すると、受信した2ビットの信号の組み合わせに対応する一つの出力端子43a1 〜43d1 、43a2 〜43d2 (選択スイッチ22、32の各入力端子22a〜22d、32a〜32dに対応する出力端子)から信号を送信するようになっている。
【0096】
また、デコーダドライバ43は、選択スイッチ22により選択されるアンテナと、選択スイッチ32により選択されるアンテナとが排他的となるように、前記信号を送信するようになっている。
【0097】
例えば、デコーダドライバ43は「00」の信号を受信すると、選択スイッチ22の入力端子22aに対応する出力端子43a1 から制御信号(Highレベルの信号)を送信し、他方、選択スイッチ32の入力端子32bに対応する出力端子43b2 から制御信号(Highレベルの信号)を送信し、「11」の信号を受信すると、選択スイッチ22の入力端子22dに対応する出力端子43d1 から制御信号を送信し、他方、選択スイッチ32の入力端子32aに対応する出力端子43a2 から制御信号を送信するようになっている。これにより、アンテナ接続対象機器27a〜27cからの指示に基づいて、自由にアンテナの切り換えを行うことができる。
【0098】
次に、実施の形態(3)に係るアンテナ切換装置の動作の一例について説明する。ユーザーによりディジタルラジオ(アンテナ接続対象機器27b)を聴取するために、ディジタルラジオの電源スイッチがONされると、アンテナ接続対象機器27bの電源回路によって機器内の各部に電源が供給される。
【0099】
接続機器切換回路45は、前記電源回路の出力電源電圧の立ち上がりを監視しており、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がると、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がったアンテナ接続対象機器27b(ディジタルラジオ)へアンテナ信号が出力されるように、制御信号(Highレベルの信号)を出力スイッチ群24(出力スイッチ24b)へ出力する。
【0100】
なお、このとき出力スイッチ44はOFF状態となっており、また、選択スイッチ22の出力端子22eは、入力端子22a(アンテナ6a)と接続され、選択スイッチ32の出力端子32eは、入力端子32b(アンテナ6b)と接続されているものとする。
【0101】
アンテナ接続対象機器27bは、立ち上げ当初、アンテナ6aからのアンテナ信号を入力することとなるが、このアンテナ信号の受信強度が所定値以下になると、デコーダドライバ43へ2ビットの信号(例えば、「01」)を送信するようになっている。
【0102】
デコーダドライバ43は、アンテナ接続対象機器27bから2ビットの信号を受信すると、受信した信号に基づいて、所定の出力端子(例えば、出力端子43b1 、出力端子43c2 )から制御信号(Highレベルの信号)を送信する。
【0103】
選択スイッチ22は、デコーダドライバ43からの制御信号を受信すると、出力端子22eと入力端子22b(アンテナ6b)とを接続する。これにより、アンテナ接続対象機器27bへ出力されるアンテナ信号は、アンテナ6aのアンテナ信号から、アンテナ6bのアンテナ信号へと切り換わる。
また、選択スイッチ32は、デコーダドライバ43からの制御信号を受信すると、出力端子32eと入力端子32c(アンテナ6c)とを接続する。
【0104】
次に、ユーザーによりアナログテレビ(アンテナ接続対象機器27a)を視聴するために、アナログテレビの電源スイッチがONされると、アンテナ接続対象機器27aの電源回路によって機器内の各部に電源が供給される。
【0105】
接続機器切換回路45は、前記電源回路の出力電源電圧の立ち上がりを監視しており、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がると、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がったアンテナ接続対象機器27a(アナログテレビ)へアンテナ信号が出力されるように、制御信号(Highレベルの信号)を出力スイッチ群24(出力スイッチ24a)と出力スイッチ44とへ出力する。
【0106】
なお、このとき選択スイッチ22の出力端子22eは、入力端子22b(アンテナ6b)と接続され、選択スイッチ32の出力端子32eは、入力端子32c(アンテナ6c)と接続されているものとする。
【0107】
これにより、アンテナ接続対象機器27aへは、アンテナ6bからのアンテナ信号と、フェーズシフト42によって位相変換された、アンテナ6cからのアンテナ信号とを合成したものが入力されることとなる。
【0108】
上記実施の形態(3)に係るアンテナ切換装置によれば、選択スイッチ32により選択されたアンテナ信号の位相を変換させることができるので、選択スイッチ32により選択されたアンテナ信号の位相を、選択スイッチ22により選択されたアンテナ信号の位相と同じにすることができる。
従って、別のアンテナからのアンテナ信号を合成することが可能となるので、信頼度の高いアンテナ信号をアンテナ接続対象機器27aへ出力することができる。
【0109】
図4は、実施の形態(4)に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図2に示したアンテナ切換装置と同様の構成部分については同符号を付し、ここではその説明を省略する。
【0110】
図中51はアンテナ切換装置を示しており、アンテナ切換装置51にはアンテナ6a〜6dからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択するための選択スイッチ22、32と、選択スイッチ22、32を切り換えるためのデコーダドライバ53、63と、選択スイッチ22により選択されたアンテナ信号を、アンテナ接続対象機器27a、及びアンテナ接続対象機器57のメイン入力端子M/サブ入力端子Sのうちのいずれかへ出力するための出力スイッチ群54と、選択スイッチ32により選択されたアンテナ信号を、アンテナ接続対象機器57のメイン入力端子M/サブ入力端子Sのうちのいずれかへ出力するための出力スイッチ群64と、出力スイッチ群54を構成する各出力スイッチ54a〜54c、及び出力スイッチ群64の各出力スイッチ64b、64cを切り換えるための(接続機器切換回路55aを有した)接続機器切換装置55とを含んで構成されている。
【0111】
アンテナ6a〜6dそれぞれは、車両の所定箇所に所定方向を向けて設置されており、アンテナ6a〜6dは各々、選択スイッチ22、32の入力端子22a〜22d、32a〜32dに接続され、選択スイッチ22の出力端子22eは出力スイッチ群54の入力側に接続され、また、選択スイッチ32の出力端子32eは出力スイッチ群64の入力側に接続されている。
【0112】
出力スイッチ群54の出力側は、30MHz以上の高周波数のアンテナ信号(すなわち、FMラジオやテレビの放送局から送信されるアンテナ信号)が通過可能なHPF(高域通過フィルタ)56a〜56cを介して、アンテナ接続対象機器27a、57と接続されている。
また、出力スイッチ群64の出力側についても、30MHz以上の高周波数のアンテナ信号が通過可能なHPF66b、66cを介して、アンテナ接続対象機器57と接続されている。なお、HPF56a〜56c、66b、66cとしては、小容量のコンデンサなどが挙げられる。
【0113】
接続機器切換装置55を構成する接続機器切換回路55aは、各アンテナ接続対象機器27a、57に装備された電源回路(図示せず)の出力電源電圧を入力し、立ち上がりの変化を監視しており、前記電源回路の出力電源電圧の立ち上がりを検知すると、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がったアンテナ接続対象機器27a、57へアンテナ信号が出力されるように、制御信号を出力スイッチ群54群、出力スイッチ64群へ出力するようになっている。
【0114】
例えば、アンテナ接続対象機器27aの電源回路の出力電源電圧が立ち上がると、接続機器切換回路55aは、アンテナ接続対象機器27aへアンテナ信号が出力されるように、出力スイッチ群54(出力スイッチ54a)へ制御信号(Highレベルの信号)を出力すると共に、デコーダドライバ53、63へ制御信号(Highレベルの信号)を出力し、他方、アンテナ接続対象機器57の電源回路の出力電源電圧が立ち上がると、接続機器切換回路55aは、AND回路55b1 〜55b4 全てに対して、制御信号(Highレベルの信号)を出力するようになっている。
なお、デコーダドライバ53、63へ前記制御信号を送るのは、後で詳しく説明するが、デコーダドライバ53、63が選択スイッチ22、32の切り換えを行うことを許可するためである。
【0115】
また、このときアンテナ切換装置51が、アンテナ接続対象機器57のメイン入力端子としか接続されていない場合には、接続機器切換回路55aはAND回路55b1 、55b2 に対してのみ、前記制御信号を出力し、逆に、サブ入力端子としか接続されていない場合には、接続機器切換回路55aはAND回路55b3 、55b4 に対してのみ、前記制御信号を出力するようになっている。
【0116】
また、あるアンテナ接続対象機器の電源回路が既に立ち上がっているときに、別のアンテナ接続対象機器の電源回路の出力電源電圧が立ち上がった場合には、後に立ち上がった前記アンテナ接続対象機器へ前記アンテナ信号が出力されるように、前記制御信号を出力スイッチ群54、出力スイッチ群64へ出力するようになっている。
【0117】
AND回路55b1 〜55b4 へは接続機器切換回路55aからの制御信号だけでなく、アンテナ接続対象機器57から出力される制御信号(Highレベル/Low レベル)が入力されるようになっており、そのうちのAND回路55b2 、55b3 についてはNOT回路55cを介して前記制御信号が入力されるようになっている。
【0118】
これにより、例えば、アンテナ接続対象機器57の電源回路の出力電源電圧が立ち上がっているとき(すなわち、AND回路55b1 〜55b4 の一方の入力側に、Highレベルの信号が入力されているとき)に、アンテナ接続対象機器57からメイン/サブ切換線58を使ってHighレベルの信号が出力されている場合(すなわち、AND回路55b1 、55b4 の他方の入力側に、Highレベルの信号が入力され、AND回路55b2 、55b3 の他方の入力側に、Low レベルの信号が入力されている場合)には、AND回路55b1 、55b4 からHighレベルの信号が出力されることとなる。
【0119】
従って、出力スイッチ群54側では出力スイッチ54bへ制御信号(Highレベル)が出力されるため、選択スイッチ22で選択されたアンテナ信号は、出力スイッチ54bを介して、メイン入力端子へ出力され、他方、出力スイッチ群64側では出力スイッチ64cへ制御信号(Highレベル)が出力されるため、選択スイッチ32で選択されたアンテナ信号は、出力スイッチ64cを介して、サブ入力端子へ出力される。
【0120】
換言すれば、メイン入力端子Mへ入力されるアンテナ信号が、選択スイッチ22で選択されたアンテナ信号となり、サブ入力端子Sへ入力されるアンテナ信号が、選択スイッチ32で選択されたアンテナ信号となる。
【0121】
また、アンテナ接続対象機器57の電源回路の出力電源電圧が立ち上がっているとき(すなわち、AND回路55b1 〜55b4 の一方の入力側に、Highレベルの信号が入力されているとき)に、今度は逆に、アンテナ接続対象機器57からメイン/サブ切換線58を使ってLow レベルの信号が出力されている場合(すなわち、AND回路55b1 、55b4 の他方の入力側に、Low レベルの信号が入力され、AND回路55b2 、55b3 の他方の入力側に、Highレベルの信号が入力されている場合)には、AND回路55b2 、55b3 からHighレベルの信号が出力されることとなる。
【0122】
従って、出力スイッチ群54側では出力スイッチ54cへ制御信号(Highレベル)が出力されるため、選択スイッチ22で選択されたアンテナ信号は、出力スイッチ54cを介して、サブ入力端子Sへ出力され、他方、出力スイッチ群64側では出力スイッチ64bへ制御信号(Highレベル)が出力されるため、選択スイッチ32で選択されたアンテナ信号は、出力スイッチ64bを介して、メイン入力端子Mへ出力される。
【0123】
換言すれば、メイン入力端子Mへ入力されるアンテナ信号は選択スイッチ32で選択されたアンテナ信号となり、サブ入力端子Sへ入力されるアンテナ信号は選択スイッチ22で選択されたアンテナ信号となる。これにより、アンテナ接続対象機器57からの指示に基づいて、サブ入力端子Sへ出力しているアンテナ信号を、メイン入力端子Mへ出力することができる。
【0124】
デコーダドライバ53は、アンテナ接続対象機器27a、57から送られてくる2ビットの信号(00、01、10、11)を受信すると、受信した2ビットの信号の組み合わせに対応する一つの出力端子53a〜53d(選択スイッチ22の各入力端子22a〜22dに対応する出力端子)から信号を送信するようになっている。
【0125】
他方、デコーダドライバ63は、アンテナ接続対象機器27a、57から送られてくる2ビットの信号(00、01、10、11)に数値1が加算された信号を受信すると、受信した2ビットの信号の組み合わせに対応する一つの出力端子63a〜63d(選択スイッチ32の各入力端子32a〜32dに対応する出力端子)から信号を送信するようになっている。これにより、選択スイッチ22により選択されるアンテナと、選択スイッチ32により選択されるアンテナとが排他的となる。
【0126】
例えば、アンテナ接続対象機器27aから「00」の信号が送信されると、デコーダドライバ53は「00」の信号を受信することとなり、選択スイッチ22の入力端子22aに対応する出力端子53aから制御信号(Highレベルの信号)を送信し、他方、デコーダドライバ63は「01」の信号を受信することなり、選択スイッチ32の入力端子32bに対応する出力端子63bから制御信号(Highレベルの信号)を送信するようになっている。これにより、アンテナ接続対象機器27a、57からの指示に基づいて、自由にアンテナの切り換えを行うことができる。
【0127】
また、AND回路55b1 、55b3 から出力される信号は、デコーダドライバ63、53それぞれへ入力されるようになっており、デコーダドライバ63、53はAND回路55b1 、55b3 、又は接続機器切換回路55aからHighレベルの信号を入力している場合に限り、選択スイッチ32、22それぞれへ制御信号を出力するようになっている。
【0128】
なお、AND回路55b1 からHighレベルの信号が出力されている状態(すなわち、デコーダドライバ63から選択スイッチ32へ制御信号を出力することが許可されている状態)というのは、出力スイッチ54bがON状態(出力スイッチ54cがOFF状態)であることと同時に、出力スイッチ64cがON状態(出力スイッチ64bがOFF状態)であることを示している。
【0129】
また、AND回路55b3 からHighレベルの信号が出力されている状態(すなわち、デコーダドライバ53から選択スイッチ22へ制御信号を出力することが許可されている状態)というのは、出力スイッチ64bがON状態(出力スイッチ64cがOFF状態)であることと同時に、出力スイッチ54cがON状態(出力スイッチ54bがOFF状態)であることを示している。
【0130】
従って、デコーダドライバ63から選択スイッチ32へ制御信号を出力することが許可されている状態というのは、選択スイッチ32で選択されたアンテナ信号がサブ入力端子Sへ入力されている場合であり、また、デコーダドライバ53から選択スイッチ22へ制御信号を出力することが許可されている状態というのは、選択スイッチ22で選択されたアンテナ信号がサブ入力端子Sへ入力されている場合である。すなわち、アンテナ切換装置51でのアンテナの切り換えについては、サブ入力端子Sと接続されている側のアンテナに限定して行われるようになっている。
【0131】
なお、ここでのアンテナ接続対象機器57には、下記の(イ)、(ロ)に示す2つ機能が備わっている。
(イ)メイン入力端子Mに入力されるアンテナ信号の受信強度を、サブ入力端子Sに入力されるアンテナ信号の受信強度が上回ると、メイン/サブ切換線58を介して出力する信号を反転させる。例えば、Highレベルの信号を出力していた場合には、Low レベルの信号を出力し、逆にLow レベルの信号を出力していた場合には、Highレベルの信号を出力する。
【0132】
(ロ)サブ入力端子Sに入力されるアンテナ信号の受信強度が所定値以下になると、デコーダドライバ53、63へ2ビットの信号を送信する。但し、このとき、前回送信したものに対して、数値1を加算(又は減算)したものを送信する。例えば、前回に「10」の信号を送信した場合には、今回は「11」を送信し、次回には「00」を送信する(加算の場合)。
【0133】
なお、加算、減算については、メイン/サブ切換線58を介して出力する信号の反転があった場合と、2度続けて加算、又は減算した場合に切り換えを行うようになっている。例えば、前回に「00」の信号を送信した場合には、今回は「01」を送信し、次回には「10」を送信するが、その次については数値1を加算した「11」ではなく、数値1を減算した「01」を送信する。これは、メイン入力端子Mと接続されるアンテナと、サブ入力端子Sと接続されるアンテナとが同じものとならないようにするためである。
【0134】
次に、実施の形態(4)に係るアンテナ切換装置の動作の一例について説明する。ユーザーによりディジタルテレビ(アンテナ接続対象機器57)を視聴するために、ディジタルテレビの電源スイッチがONされると、アンテナ接続対象機器57の電源回路によって機器内の各部に電源が供給される。
【0135】
接続機器切換回路55aは、前記電源回路の出力電源電圧の立ち上がりを監視しており、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がると、前記電源回路の出力電源電圧が立ち上がったアンテナ接続対象機器57(ディジタルテレビ)へアンテナ信号が出力されるように、制御信号(Highレベルの信号)をAND回路55b1 〜55b4 全てに対して出力する。
【0136】
なお、このとき選択スイッチ22の出力端子22eは、入力端子22a(アンテナ6a)と接続され、選択スイッチ32の出力端子32eは、入力端子32b(アンテナ6b)と接続され、アンテナ接続対象機器57からはメイン/サブ切換線58を介してHighレベルの信号が出力されているものとする。
【0137】
アンテナ接続対象機器57のメイン入力端子Mは、立ち上げ当初、アンテナ6aからのアンテナ信号を入力することとなり、サブ入力端子Sはアンテナ6bからのアンテナ信号を入力することとなる。
【0138】
これ以降の動作を、(i)と(ii)との場合に分けて説明する。
(i)メイン入力端子Mで入力される(アンテナ6aからの)アンテナ信号の受信強度よりも、サブ入力端子Sで入力される(アンテナ6bからの)アンテナ信号の受信強度が上回ると、アンテナ接続対象機器57からメイン/サブ切換線58を伝わる信号が反転される。例えば、HighレベルからLow レベルへと反転される。
【0139】
メイン/サブ切換線58を伝わる信号がLow レベルの信号になると、AND回路55b2 、55b3 からHighレベルの信号が出力され、AND回路55b1 、55b4 からLow レベルの信号が出力されるので、選択スイッチ22で選択された(アンテナ6aからの)アンテナ信号は出力スイッチ54cを介して、サブ入力端子Sへ出力され、他方、選択スイッチ32で選択された(アンテナ6bからの)アンテナ信号は出力スイッチ64bを介して、メイン入力端子Mへ出力される。
【0140】
(ii)サブ入力端子Sで入力される(アンテナ6bからの)アンテナ信号の受信強度が所定値以下になると、アンテナ接続対象機器57はデコーダドライバ53、63へ2ビットの信号(例えば、「01」)を送信するようになっている。
【0141】
デコーダドライバ53は、アンテナ接続対象機器57から2ビットの信号を受信したとしても、AND回路55b3 からLow レベルの信号を受信しているので、選択スイッチ22に対して何ら制御を行わない。
他方、デコーダドライバ63は、アンテナ接続対象機器37から出力され、数値1が加算された2ビットの信号(例えば、「10」)を受信すると、受信した信号に基づいて、所定の出力端子(例えば、出力端子63c)から制御信号(Highレベルの信号)を送信する。
【0142】
選択スイッチ32は、デコーダドライバ63からの制御信号を受信すると、出力端子32eと入力端子32c(アンテナ6c)とを接続する。これにより、アンテナ接続対象機器57のサブ入力端子へ出力されるアンテナ信号は、アンテナ6bから、アンテナ6cのアンテナ信号へと切り換わる。
【0143】
上記実施の形態(4)に係るアンテナ切換装置によれば、選択スイッチ22により選択されたアンテナ信号を、アンテナ接続対象機器57のメイン入力端子M/サブ入力端子Sのうちのいずれかへ出力するための出力スイッチ群54と、選択スイッチ32により選択されたアンテナ信号を、アンテナ接続対象機器57のメイン入力端子M/サブ入力端子Sのうちのいずれかへ出力するための出力スイッチ群64とを備え、さらには、出力スイッチ群54から出力されるアンテナ信号の出力先と、出力スイッチ群64から出力されるアンテナ信号の出力先とは排他的となるように構成されている。
【0144】
すなわち、選択スイッチ22により選択されたアンテナ信号が、アンテナ接続対象機器57のメイン入力端子Mへ出力されている場合には、選択スイッチ32により選択されたアンテナ信号は、サブ入力端子Sへ出力され、逆に、選択スイッチ22により選択されたアンテナ信号が、サブ入力端子Sへ出力されている場合には、選択スイッチ32により選択されたアンテナ信号は、メイン入力端子Mへ出力される。
【0145】
また、選択スイッチ22により選択されるアンテナ信号と、選択スイッチ32により選択されるアンテナ信号とが排他的となるように構成されているので、アンテナ接続対象機器57のメイン入力端子M/サブ入力端子Sへは、異なるアンテナからのアンテナ信号を出力することができる。
【0146】
また、アンテナ接続対象機器57からの指示に基づいて、選択スイッチ22、32により選択されるアンテナ信号それぞれの出力先が切り換えられるようになっているので、アンテナ接続対象機器57の都合(例えば、メイン入力端子Mの受信強度の低下)によって、自由にアンテナの切り換えを行うことができる。
【0147】
例えば、サブ入力端子Sから入力しているアンテナ信号の受信強度が、メイン入力端子Mから入力しているアンテナ信号の受信強度を上回った場合に、アンテナ接続対象機器57からアンテナ切り換えの指示があると、メイン入力端子Mへ出力しているアンテナ信号と、サブ入力端子Sへ出力しているアンテナ信号とを切り換えることができる。
【0148】
また、先程も説明したように、選択スイッチ22により選択されるアンテナ信号と、選択スイッチ32により選択されるアンテナ信号とが排他的となるように構成されているので、分配器を設けてアンテナ信号を分配する必要はない。
【0149】
従って、分配損失は生じないため、アンプを設ける必要がないことはもちろんのこと、雑音指数の劣化が無く、受信感度の低下を防止することができるので、安価で性能に優れたアンテナ切換装置を実現することができる。
【0150】
また、アンテナ接続対象機器57からの指示に基づいて、選択スイッチ22、32により選択されるアンテナ信号を切り換えることができるので、アンテナ接続対象機器57の都合(例えば、受信強度の低下)によって、自由にアンテナの切り換えを行うことができる。
【0151】
従って、例えば、メイン入力端子Mと接続されるアンテナの切り換えは行わずに、サブ入力端子Sと接続されるアンテナの切り換えだけを行うようにすることによって、走査型と選択型とを組み合わせたダイバーシティ方式を実現することができる。
【0152】
なお、上記実施の形態(1)〜(4)に係るアンテナ切換装置では、アンテナ接続対象機器27a〜27c、37、57から、選択スイッチ22、32により選択されるアンテナ信号の切り換え指示を受けるために、それ専用の信号線を設けているが、別の実施の形態に係るアンテナ切換装置21Aでは、図5に示したように、アンテナ信号線に設けられたHPFとアンテナ接続対象機器との間に、アンテナ信号の通過を阻止するLPF(低域通過フィルタ)71a〜71cなどを直列に接続し、LPF71a〜71cを通過した信号をFSKデコーダ72を介して、デコーダドライバ23へ出力するような構成としても良い。
【0153】
これにより、低周波数の搬送波を使って信号を送信するようにすれば、アンテナ接続対象機器27a〜27cから前記信号を前記アンテナ信号線を媒体として、デコーダドライバ23へ前記信号を送信することができる。従って、アンテナ接続対象機器27a〜27cからの信号を入力するためだけの別の信号線を設けなくても良いので、装置の簡略化を図ることができる。
【0154】
図6は、実施の形態(5)に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。なお、ここでは前記受信システムが車両で採用される場合について説明する。
【0155】
図中81はアンテナ切換装置を示しており、アンテナ切換装置81にはアンテナ82a、82bからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択するための選択スイッチ83と、アンテナ92a、92bからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択するための選択スイッチ93とを含んで構成されている。
【0156】
アンテナ82a、82b、92a、92bそれぞれは、車両の所定箇所に所定方向を向けて設置されており、アンテナ82a、82bは各々、選択スイッチ83の入力端子83a、83bに接続され、選択スイッチ83の出力端子83cは、30MHz以上の高周波数のアンテナ信号(すなわち、FMラジオやテレビの放送局から送信されるアンテナ信号)が通過可能なHPF(広域通過フィルタ)84を介してアンテナ接続対象機器87の一方の入力端子87aと接続され、アンテナ92a、92bは各々、選択スイッチ93の入力端子93a、93bに接続され、選択スイッチ93の出力端子93cはHPF94を介してアンテナ接続対象機器87の他方の入力端子87bと接続されている。
【0157】
また、HPF84(94)とアンテナ接続対象機器87(97)との間に、LPF85(95)を介して選択スイッチ83(93)が接続され、また、LPF85(95)と選択スイッチ83(93)の間に抵抗R1(R2)とコンデンサC1(C1)とが並列に接続され、これら抵抗R1(R2)、コンデンサC1(C2)それぞれはその他端でGNDと接続されている。なお、これら抵抗R1(R2)、コンデンサC1(C2)により、アンテナ接続対象機器87から出力される信号がGNDへ洩れるのが阻止される。
これにより、アンテナ接続対象機器87から出力された信号を、アンテナ信号線を用いて、選択スイッチ83、93へ送信することができる。なお、LPFとしては、λ/2チョークコイルなどが挙げられる。
【0158】
選択スイッチ83は、Highレベルの信号を受けると、出力端子83cと入力端子83b(アンテナ82a)とを接続し、他方、Low レベルの信号を受けると、出力端子83cと入力端子83a(アンテナ82b)とを接続するようになっている。
【0159】
また、選択スイッチ93は、Highレベルの信号を受けると、出力端子93cと入力端子93a(アンテナ92b)とを接続し、他方、Low レベルの信号を受けると、出力端子93cと入力端子93b(アンテナ92b)とを接続するようになっている。
【0160】
これにより、アンテナ接続対象機器87の入力端子87aからHighレベルの信号(例えば、12Vの信号電圧)が出力され、他方、アンテナ接続対象機器87の入力端子87bからLow レベルの信号(例えば、0Vの信号電圧)が出力されると、入力端子87aへアンテナ82aからのアンテナ信号を出力し、入力端子87bへアンテナ92aからのアンテナ信号を出力することができる。
【0161】
また、この逆に、アンテナ接続対象機器87の入力端子87aからLow レベルの信号(例えば、0Vの信号電圧)が出力され、他方、アンテナ接続対象機器87の入力端子87bからHighレベルの信号(例えば、12Vの信号電圧)が出力されると、入力端子87aへアンテナ82bからのアンテナ信号を出力し、入力端子87bへアンテナ92bからのアンテナ信号を出力することができる。
【0162】
また、LPF85を介して、アンテナ接続対象機器87の入力端子87aは、ダイオードD1のアノードと接続され、LPF95を介して、アンテナ接続対象機器87の入力端子87bは、ダイオードD2のアノードと接続されているので、入力端子87aからHighレベルの信号(12Vの信号電圧)が出力された場合には、ダイオードD1のカソード側から12Vの信号電圧が出力され、また、入力端子87aからHighレベルの信号が出力されていない場合であったとしても、入力端子87bからHighレベルの信号が出力されている場合には、ダイオードD2のカソード側から12Vの信号電圧が出力されることとなる。
【0163】
従って、これらダイオードD1、D2のカソード側から出力される信号電圧をアンテナ切換装置81における電源電圧とすることができるので、装置の簡略化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図2】実施の形態(2)に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図3】実施の形態(3)に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図4】実施の形態(4)に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図5】別の実施の形態に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図6】実施の形態(5)に係るアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図7】従来のアンテナ切換装置を採用した受信システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【符号の説明】
21、21A、31、41、51、81 アンテナ切換装置
22、32 選択スイッチ
23、33、43、53、63 デコーダドライバ
24、54、64 出力スイッチ群
25、35、45、55a 接続機器切換回路
26a〜26c、36、46、56a〜56c、66b、66c HPF
34、44 出力スイッチ
42 フェーズシフト
Claims (4)
- 複数のアンテナと、アンテナ信号を入力するためのメイン入力端子/サブ入力端子を有したアンテナ接続対象機器とを備え、ダイバーシティ方式が採用された受信システムに用いるアンテナ切換装置であって、
これら複数のアンテナからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択して入力するための第1の入力選択手段と、
該第1の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、前記アンテナ接続対象機器のメイン入力端子/サブ入力端子のうちのいずれかへ出力するための第1の出力手段と、
前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第1の入力選択手段を制御することによって、該第1の入力選択手段により選択されるアンテナ信号を切り換える第1の入力制御手段と、
前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第1の出力手段を制御することによって、前記第1の入力選択手段により選択されたアンテナ信号をメイン入力端子/サブ入力端子の一方の入力端子へ出力させる第1の出力制御手段と、
これら複数のアンテナからのアンテナ信号のうちのいずれかを選択して入力するための第2の入力選択手段と、
該第2の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、前記アンテナ接続対象機器のメイン入力端子/サブ入力端子のうちのいずれかへ出力するための第2の出力手段と、
前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第2の入力選択手段を制御することによって、該第2の入力選択手段により選択されるアンテナ信号を切り換える第2の入力制御手段と、
前記アンテナ接続対象機器からの指示に基づいて、前記第2の出力手段を制御することによって、前記第2の入力選択手段により選択されたアンテナ信号をメイン入力端子/サブ入力端子の他方の入力端子へ出力させる第2の出力制御手段とを備えると共に、
前記第1の入力選択手段により選択されるアンテナ信号と、前記第2の入力選択手段により選択されるアンテナ信号とが排他的となるように構成され、
さらには、前記第1の出力手段から出力されるアンテナ信号の出力先と、前記第2の出力手段から出力されるアンテナ信号の出力先とが排他的となるように構成されていることを特徴とするアンテナ切換装置。 - 前記第1の入力選択手段と、前記第2の入力選択手段とのうち、
前記アンテナ接続対象機器のメイン入力端子と接続されている入力選択手段については、アンテナの切り換えが行われず、
他方、前記アンテナ接続対象機器のサブ入力端子と接続されている入力選択手段については、アンテナの切り換えが行われるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ切換装置。 - 前記第1の出力手段が、前記第1の入力選択手段により選択されたアンテナ信号を、前記アンテナ接続対象機器、及び該アンテナ接続対象機器とは別の1以上のアンテナ接続対象機器のうちのいずれかへ出力するものであり、
前記アンテナ信号を出力すべきアンテナ接続対象機器を決定する機器決定手段と、
該機器決定手段による決定に基づいて、前記第1の出力手段を制御することによって、前記機器決定手段により決定されたアンテナ接続対象機器へ、前記アンテナ信号を出力させる第3の出力制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアンテナ切換装置。 - これら複数のアンテナとアンテナ接続対象機器とを繋ぐアンテナ信号線には、アンテナ信号が通過可能な通過手段が設けられると共に、
該通過手段とアンテナ接続対象機器との間に、前記アンテナ信号の通過を阻止する一方、前記アンテナ接続対象機器から送信されてくる信号を通過させる阻止手段が直列接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のアンテナ切換装置。
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